JP2002204445A - 可視カメラ・赤外線カメラ併用型異常検知装置 - Google Patents
可視カメラ・赤外線カメラ併用型異常検知装置Info
- Publication number
- JP2002204445A JP2002204445A JP2001340506A JP2001340506A JP2002204445A JP 2002204445 A JP2002204445 A JP 2002204445A JP 2001340506 A JP2001340506 A JP 2001340506A JP 2001340506 A JP2001340506 A JP 2001340506A JP 2002204445 A JP2002204445 A JP 2002204445A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- abnormality
- image
- fire
- image processing
- visible
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Closed-Circuit Television Systems (AREA)
- Alarm Systems (AREA)
- Image Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 可視画像式と熱画像式を組み合わせると共
に、互いの欠点を補う画像処理アルゴリズムを併用し、
異常検知を的確且つ迅速に行う。 【構成】 可視カメラ１からの可視監視画像を画像処理
装置３により処理し、火災、発煙等の異常内容と共に監
視画像内の異常発生場所をメモリ２１に異常警報として
記憶し、同様に赤外線カメラ２からの熱監視画像を画像
処理装置３により処理し、火災、発煙等の異常内容と共
に監視画像内の異常発生場所をメモリ２１に異常警報と
して記憶し、これら二つの異なる監視画像から得られた
異常警報を基に多数決理論を用いてＣＰＵ２２で異常判
断を行うようにし、同一場所に同一内容の異常が検知さ
れた場合、信頼性の高い異常検知を行い、可視画像式と
熱画像式を組み合わせると共に、互いの欠点を補う画像
処理アルゴリズムを併用し、異常検知を的確且つ迅速に
行う。
に、互いの欠点を補う画像処理アルゴリズムを併用し、
異常検知を的確且つ迅速に行う。 【構成】 可視カメラ１からの可視監視画像を画像処理
装置３により処理し、火災、発煙等の異常内容と共に監
視画像内の異常発生場所をメモリ２１に異常警報として
記憶し、同様に赤外線カメラ２からの熱監視画像を画像
処理装置３により処理し、火災、発煙等の異常内容と共
に監視画像内の異常発生場所をメモリ２１に異常警報と
して記憶し、これら二つの異なる監視画像から得られた
異常警報を基に多数決理論を用いてＣＰＵ２２で異常判
断を行うようにし、同一場所に同一内容の異常が検知さ
れた場合、信頼性の高い異常検知を行い、可視画像式と
熱画像式を組み合わせると共に、互いの欠点を補う画像
処理アルゴリズムを併用し、異常検知を的確且つ迅速に
行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、被検知区域の異常、例
えば火力プラントの燃料貯蔵設備の漏油、発煙、火災及
び侵入者の検知を行う異常検知装置に関する。
えば火力プラントの燃料貯蔵設備の漏油、発煙、火災及
び侵入者の検知を行う異常検知装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】火力プラントの燃料貯蔵設備には、漏
油、発煙、火災及び侵入者の異常発生が考えられるが、
これらの異常の検知は、現在、熱式火災検知器、イオン
式火災検知器、煙式火災検知器、火炎式火災検知器、可
視画像式異常検出器、熱画像式異常検出器を単独または
併用して行っている。熱式火災検知器は、熱によって作
動する機械式接点（バイメタル等）を利用して火災を検
知するものである。イオン式火災検知器は、煙微粒子の
もつイオンによって作動する電気的接点を利用して火災
を検知するものである。煙式火災検知器は、空気中の煙
濃度の大小により発煙を検知し間接的に火災を検知する
ものである。火炎式火災検知器は、火炎から発生する紫
外線を検知し火災を検知するものである。可視画像式異
常検出器は、可視カメラから取り込まれた可視画像の変
化を画像処理装置によって検出し火災、発煙、侵入者を
検知するものである。熱画像式異常検出器は、赤外線カ
メラから取り込まれた熱画像の変化を画像処理装置によ
って検出し、火災、発煙、侵入者を検知するものであ
る。
油、発煙、火災及び侵入者の異常発生が考えられるが、
これらの異常の検知は、現在、熱式火災検知器、イオン
式火災検知器、煙式火災検知器、火炎式火災検知器、可
視画像式異常検出器、熱画像式異常検出器を単独または
併用して行っている。熱式火災検知器は、熱によって作
動する機械式接点（バイメタル等）を利用して火災を検
知するものである。イオン式火災検知器は、煙微粒子の
もつイオンによって作動する電気的接点を利用して火災
を検知するものである。煙式火災検知器は、空気中の煙
濃度の大小により発煙を検知し間接的に火災を検知する
ものである。火炎式火災検知器は、火炎から発生する紫
外線を検知し火災を検知するものである。可視画像式異
常検出器は、可視カメラから取り込まれた可視画像の変
化を画像処理装置によって検出し火災、発煙、侵入者を
検知するものである。熱画像式異常検出器は、赤外線カ
メラから取り込まれた熱画像の変化を画像処理装置によ
って検出し、火災、発煙、侵入者を検知するものであ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の漏油、発煙、火
災及び侵入者の異常検知では以下に示した問題がある。 (1) 熱式火災検知器、イオン式火災検知器及び煙式火災
検知器では、異常の検知に時間遅れがあるために、現時
点の異常を必ずしも検知可能とは言いがたい状況にあ
る。また、広大な区画または屋外に対しては利用できな
い。更には、単一の異常検知を目的としているため、複
数の異常を検知するためには複数の検知器を併用しなけ
ればならない。 (2) 火炎式の検知器は、異常に対する反応は速いもの
の、単一の異常検知を目的としているため、複数の異常
を検知するためには複数の検知器を併用しなければなら
ない。 (3) 可視画像式異常検出器は、(1) 、(2) の問題は克服
できるものの、夜間の漏油、発煙、侵入者は周囲が暗い
ため異常検出が困難である。また、昼間の初期火災（種
火）は、周囲が明るいため異常検出が困難である。 (4) 熱画像式異常検出器は、上述の(3) と同様に(1) 、
(2) の問題は克服できるものの、発熱部の見えない発煙
の場合は検知不可能である。
災及び侵入者の異常検知では以下に示した問題がある。 (1) 熱式火災検知器、イオン式火災検知器及び煙式火災
検知器では、異常の検知に時間遅れがあるために、現時
点の異常を必ずしも検知可能とは言いがたい状況にあ
る。また、広大な区画または屋外に対しては利用できな
い。更には、単一の異常検知を目的としているため、複
数の異常を検知するためには複数の検知器を併用しなけ
ればならない。 (2) 火炎式の検知器は、異常に対する反応は速いもの
の、単一の異常検知を目的としているため、複数の異常
を検知するためには複数の検知器を併用しなければなら
ない。 (3) 可視画像式異常検出器は、(1) 、(2) の問題は克服
できるものの、夜間の漏油、発煙、侵入者は周囲が暗い
ため異常検出が困難である。また、昼間の初期火災（種
火）は、周囲が明るいため異常検出が困難である。 (4) 熱画像式異常検出器は、上述の(3) と同様に(1) 、
(2) の問題は克服できるものの、発熱部の見えない発煙
の場合は検知不可能である。
【０００４】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、可視画像式と熱画像式を組み合わせると共に、互い
の欠点を補う画像処理アルゴリズムを併用し、異常検知
を的確且つ迅速に行うことができる異常検知装置を提供
することを目的とする。
で、可視画像式と熱画像式を組み合わせると共に、互い
の欠点を補う画像処理アルゴリズムを併用し、異常検知
を的確且つ迅速に行うことができる異常検知装置を提供
することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の構成は、被検知区域の視覚画像を得る可視カメ
ラと、被検知区域の赤外線画像を得る赤外線カメラと、
可視カメラ及び赤外線カメラの画像信号をディジタル化
して記憶する記憶装置と、記憶装置の情報を画像処理演
算する画像処理装置と、画像処理装置による画像処理演
算を制御する中央処理装置と、画像処理信号を表示する
ディスプレイ装置と、中央処理装置を操作して被検知区
域の異常状態を把握する操作端末とからなることを特徴
とする。
本発明の構成は、被検知区域の視覚画像を得る可視カメ
ラと、被検知区域の赤外線画像を得る赤外線カメラと、
可視カメラ及び赤外線カメラの画像信号をディジタル化
して記憶する記憶装置と、記憶装置の情報を画像処理演
算する画像処理装置と、画像処理装置による画像処理演
算を制御する中央処理装置と、画像処理信号を表示する
ディスプレイ装置と、中央処理装置を操作して被検知区
域の異常状態を把握する操作端末とからなることを特徴
とする。
【０００６】
【作用】可視カメラからの可視監視画像を画像処理装置
により処理し、火災、発煙等の異常内容と共に監視画像
内の異常発生場所を記憶装置に異常警報として記憶し、
同様に赤外線カメラからの熱監視画像を画像処理装置に
より処理し、火災、発煙等の異常内容と共に監視画像内
の異常発生場所を記憶装置に異常警報として記憶する。
次にこれら二つの異なる監視画像から得られた異常警報
を基に多数決理論を用いて異常判断を行い、同一場所に
同一内容の異常が検知された場合、信頼性の高い異常警
報を行い、一方の監視画像にのみ異常が検知された場
合、その旨を付加した異常警報を行うか、再度監視画像
の処理を行いその後異常警報を行う。
により処理し、火災、発煙等の異常内容と共に監視画像
内の異常発生場所を記憶装置に異常警報として記憶し、
同様に赤外線カメラからの熱監視画像を画像処理装置に
より処理し、火災、発煙等の異常内容と共に監視画像内
の異常発生場所を記憶装置に異常警報として記憶する。
次にこれら二つの異なる監視画像から得られた異常警報
を基に多数決理論を用いて異常判断を行い、同一場所に
同一内容の異常が検知された場合、信頼性の高い異常警
報を行い、一方の監視画像にのみ異常が検知された場
合、その旨を付加した異常警報を行うか、再度監視画像
の処理を行いその後異常警報を行う。
【０００７】
【実施例】図１には本発明の一実施例に係る可視カメラ
・赤外線カメラ併用型異常検知装置の構成ブロック図、
図２、図３には画像処理装置のフローチャートを示して
ある。
・赤外線カメラ併用型異常検知装置の構成ブロック図、
図２、図３には画像処理装置のフローチャートを示して
ある。
【０００８】図１において、１は可視カメラ、２は赤外
線カメラ、３は画像処理装置、４はディスプレイ装置と
してのテレビディスプレイ、５は操作端末器、６は回動
装置を有する火元指向型放水銃、７はスプリンクラ装
置、８は音響装置（アラーム）、９は漏油検知装置、１
０は侵入検知装置である。
線カメラ、３は画像処理装置、４はディスプレイ装置と
してのテレビディスプレイ、５は操作端末器、６は回動
装置を有する火元指向型放水銃、７はスプリンクラ装
置、８は音響装置（アラーム）、９は漏油検知装置、１
０は侵入検知装置である。
【０００９】テレビディスプレイ４には、可視カメラ１
または赤外線カメラ２の画像信号が画像処理装置３を介
して入力される。画像処理装置３の内部には、可視カメ
ラ１または赤外線カメラ２の画像信号をディジタル化し
て記憶するための記憶装置としてのメモリ２１及び画像
処理演算を制御する中央処理装置（ＣＰＵ）２２が設け
られている。ＣＰＵ２２は、予め設定された画像処理ア
ルゴリズム（フローチャート）により各種演算処理を行
うものである。
または赤外線カメラ２の画像信号が画像処理装置３を介
して入力される。画像処理装置３の内部には、可視カメ
ラ１または赤外線カメラ２の画像信号をディジタル化し
て記憶するための記憶装置としてのメモリ２１及び画像
処理演算を制御する中央処理装置（ＣＰＵ）２２が設け
られている。ＣＰＵ２２は、予め設定された画像処理ア
ルゴリズム（フローチャート）により各種演算処理を行
うものである。
【００１０】図２、図３に基づいて、ＣＰＵ２２の機能
を説明する。画像処理をスタートしたら、熱画像原画像
の変更が必要な場合（後述する）、赤外線カメラ２から
熱画像を取込みメモリＡ２１ａに記憶する。また、可視
画像原画の変更が必要な場合（後述する）、可視カメラ
１から可視画像を取込みメモリＢ２１ｂに記憶する。次
に、赤外線カメラ２から熱画像を点検画像としてメモリ
Ｘ２１ｘに一時記憶する。記憶後、先に記憶したメモリ
Ａ２１ａの内容とメモリＸ２１ｘの内容とを比較する。
比較の結果、異常｛熱画像による火災・発煙（発熱部有
り）・漏油（温度有り）・侵入者：検知方法は後述す
る｝が検知された場合、その異常内容と熱画像中におけ
る位置情報をメモリＣ２１ｃに記憶する。同様に、可視
カメラ１から可視画像を点検画像としてメモリＸ２１ｘ
に一時記憶する。記憶後、先に記憶したメモリＢ２１ｂ
の内容とメモリＸ２１ｘの内容とを比較する。比較の結
果、異常｛可視画像による火災・発煙・漏油・侵入者
（何れも周囲との明暗差有り）：検知方法は後述する｝
が検知された場合、その異常内容と可視画像中における
位置情報をメモリＤ２１ｄに記憶する。最後に、熱画像
と可視画像の相互補正としてメモリＣ２１ｃとメモリＤ
２１ｄの内容を比較し、同一の位置の同一の異常の有無
を確認する。この結果、異常があった場合には、警報処
理としてテレビディスプレイ４上に異常内容と共にその
場所を表示する。この時、表示画面は、可視画像または
熱画像と合成したものを使用してもよい。また、テレビ
ディスプレイ４の表示と共にアラーム８による警報を併
用してもよい。尚、赤外線カメラ２と可視カメラ１の視
野が異なる場合、互いの視野が同一となるように位置の
補正を行ってもよい。同一位置における異常内容が異な
る場合は、警報処理として前記とは異なる表示形態（内
容）とし、再度スタートから異状検知処理を行った後に
可視画像／熱画像相互補正、警報処理を行う。図４に火
災・発煙の検出における概略ブロック図を示してある。
を説明する。画像処理をスタートしたら、熱画像原画像
の変更が必要な場合（後述する）、赤外線カメラ２から
熱画像を取込みメモリＡ２１ａに記憶する。また、可視
画像原画の変更が必要な場合（後述する）、可視カメラ
１から可視画像を取込みメモリＢ２１ｂに記憶する。次
に、赤外線カメラ２から熱画像を点検画像としてメモリ
Ｘ２１ｘに一時記憶する。記憶後、先に記憶したメモリ
Ａ２１ａの内容とメモリＸ２１ｘの内容とを比較する。
比較の結果、異常｛熱画像による火災・発煙（発熱部有
り）・漏油（温度有り）・侵入者：検知方法は後述す
る｝が検知された場合、その異常内容と熱画像中におけ
る位置情報をメモリＣ２１ｃに記憶する。同様に、可視
カメラ１から可視画像を点検画像としてメモリＸ２１ｘ
に一時記憶する。記憶後、先に記憶したメモリＢ２１ｂ
の内容とメモリＸ２１ｘの内容とを比較する。比較の結
果、異常｛可視画像による火災・発煙・漏油・侵入者
（何れも周囲との明暗差有り）：検知方法は後述する｝
が検知された場合、その異常内容と可視画像中における
位置情報をメモリＤ２１ｄに記憶する。最後に、熱画像
と可視画像の相互補正としてメモリＣ２１ｃとメモリＤ
２１ｄの内容を比較し、同一の位置の同一の異常の有無
を確認する。この結果、異常があった場合には、警報処
理としてテレビディスプレイ４上に異常内容と共にその
場所を表示する。この時、表示画面は、可視画像または
熱画像と合成したものを使用してもよい。また、テレビ
ディスプレイ４の表示と共にアラーム８による警報を併
用してもよい。尚、赤外線カメラ２と可視カメラ１の視
野が異なる場合、互いの視野が同一となるように位置の
補正を行ってもよい。同一位置における異常内容が異な
る場合は、警報処理として前記とは異なる表示形態（内
容）とし、再度スタートから異状検知処理を行った後に
可視画像／熱画像相互補正、警報処理を行う。図４に火
災・発煙の検出における概略ブロック図を示してある。
【００１１】熱画像原画、または可視画像原画の変更を
必要とする場合について説明する。図２、図３のフロー
チャートは、画像処理装置３に組み込まれているプログ
ラムにより周期的に実施され、時間の経過と共に点検画
像は変化するが、これと比較される熱画像原画、または
可視画像原画は変更されないため変化しない。異常の検
知は、点検画像と熱画像原画、または可視画像原画との
違いを変化として捕らえるために、熱画像原画、または
可視画像原画を固定しておくとその変化がどの時点で発
生したか検知できない。よって、検知する異常に対応し
た適切な時間間隔で熱画像原画、または可視画像原画を
変更する。また、監視対象、または本装置の置かれてい
る環境によっては、監視画像が前述の時間間隔より短い
間隔で変化する場合もあるため、適切な時間間隔は可変
とする。即ち、変化が速い場合は時間間隔を短く、変化
が遅い場合は時間間隔を長く設定する。
必要とする場合について説明する。図２、図３のフロー
チャートは、画像処理装置３に組み込まれているプログ
ラムにより周期的に実施され、時間の経過と共に点検画
像は変化するが、これと比較される熱画像原画、または
可視画像原画は変更されないため変化しない。異常の検
知は、点検画像と熱画像原画、または可視画像原画との
違いを変化として捕らえるために、熱画像原画、または
可視画像原画を固定しておくとその変化がどの時点で発
生したか検知できない。よって、検知する異常に対応し
た適切な時間間隔で熱画像原画、または可視画像原画を
変更する。また、監視対象、または本装置の置かれてい
る環境によっては、監視画像が前述の時間間隔より短い
間隔で変化する場合もあるため、適切な時間間隔は可変
とする。即ち、変化が速い場合は時間間隔を短く、変化
が遅い場合は時間間隔を長く設定する。
【００１２】次に、熱画像、または可視画像による火災
・発煙・漏油・侵入者の検知手法を説明する。検知手法
には様々なものがあるが、その中心となるのは変化の特
徴の抽出となる。
・発煙・漏油・侵入者の検知手法を説明する。検知手法
には様々なものがあるが、その中心となるのは変化の特
徴の抽出となる。
【００１３】赤外線カメラ２からの熱画像による火災の
検知（発煙の検知も同様）を図５に基づいて説明する。
図５には火災検知の説明図を示してある。一般に絶対温
度以上の物体は、その温度に応じて赤外線を放射してい
る。物体の温度が高くなるにしたがって、赤外線エネル
ギーは急激に増加する。火災の検知は以下の条件によ０
て成される。高温の固定した火点があること（予め設定
されたしきい値）、火点上方に面積変化のある高温部が
ありその重心がゆらいでいること、及び火点上方の高温
部の面積が時間と共に成長していること、である。即
ち、警報設定レベルより高い赤外線レベルがあり、時間
的変化によるゆらぎがあり、且つ重心の移動がなく時系
列な発生面積の変化があった場合、火災として検知す
る。また、警報設定レベルより低い赤外線レベルで、時
間的変化によるゆらぎがなく、且つ重心の移動があり時
系列な発生面積の変化がなかった場合、外乱として処理
する。
検知（発煙の検知も同様）を図５に基づいて説明する。
図５には火災検知の説明図を示してある。一般に絶対温
度以上の物体は、その温度に応じて赤外線を放射してい
る。物体の温度が高くなるにしたがって、赤外線エネル
ギーは急激に増加する。火災の検知は以下の条件によ０
て成される。高温の固定した火点があること（予め設定
されたしきい値）、火点上方に面積変化のある高温部が
ありその重心がゆらいでいること、及び火点上方の高温
部の面積が時間と共に成長していること、である。即
ち、警報設定レベルより高い赤外線レベルがあり、時間
的変化によるゆらぎがあり、且つ重心の移動がなく時系
列な発生面積の変化があった場合、火災として検知す
る。また、警報設定レベルより低い赤外線レベルで、時
間的変化によるゆらぎがなく、且つ重心の移動があり時
系列な発生面積の変化がなかった場合、外乱として処理
する。
【００１４】赤外線カメラ２からの熱画像による漏油の
検知を説明する。漏油の検知は次の条件によって成され
る。監視場所内において、周囲より若干高い（数度程
度）温度の固定した漏油源があること、及び漏油源を中
心として面積が時間と共に成長していること、である。
検知を説明する。漏油の検知は次の条件によって成され
る。監視場所内において、周囲より若干高い（数度程
度）温度の固定した漏油源があること、及び漏油源を中
心として面積が時間と共に成長していること、である。
【００１５】赤外線カメラ２からの熱画像による侵入者
の検知を説明する。侵入者の検知は以下の条件によって
成される。監視場所内において、体温程度の物体があり
面積変化のないこと、及び時間と共にその物体が移動す
ること、である。
の検知を説明する。侵入者の検知は以下の条件によって
成される。監視場所内において、体温程度の物体があり
面積変化のないこと、及び時間と共にその物体が移動す
ること、である。
【００１６】可視カメラ１からの可視画像による火災の
検知を説明する。火災の検知は次の条件によって成され
る。高輝度の固定した火点があること（予め設定された
しきい値）、火点上方に外炎部に相当する中輝度部の面
積変化がありその重心がゆらめいていること、及び火点
上方の中輝度部の面積が時間と共に成長していること、
である。
検知を説明する。火災の検知は次の条件によって成され
る。高輝度の固定した火点があること（予め設定された
しきい値）、火点上方に外炎部に相当する中輝度部の面
積変化がありその重心がゆらめいていること、及び火点
上方の中輝度部の面積が時間と共に成長していること、
である。
【００１７】可視カメラ１からの可視画像による発煙の
検知を図６に基づいて説明する。図６には発煙検知の説
明図を示してある。発煙の検知は次の条件によって成さ
れる。低輝度の固定した発煙源があること、発煙源上方
に低輝度の面積変化がありその重心がゆらめいているこ
と、及び発煙源上方の低輝度の面積が時間と共に成長し
ていること、である。即ち、差分画像で形、面積の変化
があり発生場所に同一性がある場合、発煙として検知す
る。また、差分画像で形、面積の変化がなく発生場所に
同一性がない場合、外乱として処理する。
検知を図６に基づいて説明する。図６には発煙検知の説
明図を示してある。発煙の検知は次の条件によって成さ
れる。低輝度の固定した発煙源があること、発煙源上方
に低輝度の面積変化がありその重心がゆらめいているこ
と、及び発煙源上方の低輝度の面積が時間と共に成長し
ていること、である。即ち、差分画像で形、面積の変化
があり発生場所に同一性がある場合、発煙として検知す
る。また、差分画像で形、面積の変化がなく発生場所に
同一性がない場合、外乱として処理する。
【００１８】可視カメラ１からの可視画像による漏油の
検知を説明する。漏油の検知は次の条件によって成され
る。監視場所より低輝度の固定した漏油源があること、
及び漏油源を中心として面積が時間と共に成長している
こと、である。
検知を説明する。漏油の検知は次の条件によって成され
る。監視場所より低輝度の固定した漏油源があること、
及び漏油源を中心として面積が時間と共に成長している
こと、である。
【００１９】可視カメラ１からの可視画像による侵入者
の検知を説明する。侵入者の検知は次の条件によって成
される。一定輝度で面積変化のないこと、及び時間と共
にその重心が移動すること、である。
の検知を説明する。侵入者の検知は次の条件によって成
される。一定輝度で面積変化のないこと、及び時間と共
にその重心が移動すること、である。
【００２０】上述した手法で火災・発煙・漏油・侵入者
の異常が検知されると、操作端末器５、火元指向型放水
銃６及びスプリンクラ装置７を組み合わせることによ
り、自動または手動操作による迅速な消火作業等の処置
を行う。
の異常が検知されると、操作端末器５、火元指向型放水
銃６及びスプリンクラ装置７を組み合わせることによ
り、自動または手動操作による迅速な消火作業等の処置
を行う。
【００２１】従って、昼夜の関係なく異常検知が可能に
なり、略連続で無人化が可能になり監視の節労化が図れ
る。また、異常の早期検知が可能となり、被害を最小限
にくいとどめることができる。また、異常状態の把握適
正化による判断、処置指示の即応性向上が図れる。ま
た、消火装置と組み合わせることにより、消火活動の即
応性を高めることが可能になる。
なり、略連続で無人化が可能になり監視の節労化が図れ
る。また、異常の早期検知が可能となり、被害を最小限
にくいとどめることができる。また、異常状態の把握適
正化による判断、処置指示の即応性向上が図れる。ま
た、消火装置と組み合わせることにより、消火活動の即
応性を高めることが可能になる。
【００２２】
【発明の効果】本発明の可視カメラ・赤外線カメラ併用
型異常検知装置は、可視カメラからの可視監視画像を画
像処理装置により処理し、火災、発煙等の異常内容と共
に監視画像内の異常発生場所を記憶装置に異常警報とし
て記憶し、同様に赤外線カメラからの熱監視画像を画像
処理装置により処理し、火災、発煙等の異常内容と共に
監視画像内の異常発生場所を記憶装置に異常警報として
記憶し、これら二つの異なる監視画像から得られた異常
警報を基に多数決理論を用いて異常判断を行うようにし
たので、同一場所に同一内容の異常が検知された場合、
信頼性の高い異常検知を行うようことができる。この結
果、可視画像式と熱画像式を組み合わせると共に、互い
の欠点を補う画像処理アルゴリズムを併用し、異常検知
を的確且つ迅速に行うことが可能になる。
型異常検知装置は、可視カメラからの可視監視画像を画
像処理装置により処理し、火災、発煙等の異常内容と共
に監視画像内の異常発生場所を記憶装置に異常警報とし
て記憶し、同様に赤外線カメラからの熱監視画像を画像
処理装置により処理し、火災、発煙等の異常内容と共に
監視画像内の異常発生場所を記憶装置に異常警報として
記憶し、これら二つの異なる監視画像から得られた異常
警報を基に多数決理論を用いて異常判断を行うようにし
たので、同一場所に同一内容の異常が検知された場合、
信頼性の高い異常検知を行うようことができる。この結
果、可視画像式と熱画像式を組み合わせると共に、互い
の欠点を補う画像処理アルゴリズムを併用し、異常検知
を的確且つ迅速に行うことが可能になる。
【図１】本発明の一実施例に係る可視カメラ・赤外線カ
メラ併用型異常検知装置構成のブロック図。
メラ併用型異常検知装置構成のブロック図。
【図２】画像処理装置のフローチャート。
【図３】画像処理装置のフローチャート。
【図４】火災・発煙の検出における概略ブロック図。
【図５】火災検知の説明図。
【図６】発煙検知の説明図。
１ 可視カメラ ２ 赤外線カメラ ３ 画像処理装置 ４ テレビディスプレイ ５ 操作端末器 ６ 火元指向型放水銃 ７ スプリンクラ装置 ８ 音響装置（アラーム） ９ 漏油検知装置装置 １０ 侵入検知装置 ２１ メモリ ２２ 中央処理装置（ＣＰＵ）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 開 登喜雄 長崎県長崎市深堀町五丁目717番１号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Ｆターム(参考） 5B057 AA19 BA02 DA08 DA15 DC06 DC38 5C054 AA05 CA04 CA05 CC03 CH03 CH09 EB05 FA09 FC01 FC04 FC13 GA04 GB06 HA20 5C087 AA09 AA19 AA32 AA41 DD04 DD05 DD22 EE07 FF01 FF04 GG02 GG03 GG08 GG18 GG21 GG23 GG30 GG37 GG51 GG63
Claims (1)
- 【請求項１】 被検知区域の視覚画像を得る可視カメラ
と、被検知区域の赤外線画像を得る赤外線カメラと、可
視カメラ及び赤外線カメラの画像信号をディジタル化し
て記憶する記憶装置と、記憶装置の情報を画像処理演算
する画像処理装置と、画像処理装置による画像処理演算
を制御する中央処理装置と、画像処理信号を表示するデ
ィスプレイ装置と、中央処理装置を操作して被検知区域
の異常状態を把握する操作端末とからなることを特徴と
する可視カメラ・赤外線カメラ併用型異常検知装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001340506A JP2002204445A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 可視カメラ・赤外線カメラ併用型異常検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001340506A JP2002204445A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 可視カメラ・赤外線カメラ併用型異常検知装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3550894A Division JPH07245757A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 可視カメラ・赤外線カメラ併用型異常検知装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002204445A true JP2002204445A (ja) | 2002-07-19 |
Family
ID=19154693
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001340506A Pending JP2002204445A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 可視カメラ・赤外線カメラ併用型異常検知装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002204445A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006085960A2 (en) * | 2004-06-28 | 2006-08-17 | Honeywell International Inc. | Monitoring devices |
| JP2009026256A (ja) * | 2007-07-24 | 2009-02-05 | Meidensha Corp | 歩きタバコ監視装置 |
| JP2010185704A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Yamagata-Chino Corp | 熱画像センサ |
| JP2010282316A (ja) * | 2009-06-03 | 2010-12-16 | Dodwell Bms Ltd | 防犯灯ポール及び緊急通報システム |
| CN102176270A (zh) * | 2011-02-25 | 2011-09-07 | 广州飒特电力红外技术有限公司 | 安全监控及火灾预警一体化系统及方法 |
| KR101782395B1 (ko) | 2016-06-09 | 2017-09-27 | (주)인스페이스 | 이종센서 영상 융합 알고리즘의 관리 장치 |
| CN111027541A (zh) * | 2019-11-15 | 2020-04-17 | 国网安徽省电力有限公司检修分公司 | 基于可见光和热成像的火焰检测方法、系统及存储介质 |
| CN111062920A (zh) * | 2019-12-13 | 2020-04-24 | 北京百度网讯科技有限公司 | 用于生成半导体检测报告的方法及装置 |
| CN112261386A (zh) * | 2020-12-17 | 2021-01-22 | 光谷技术有限公司 | 一种视频高速帧差备份系统 |
| JP7271769B1 (ja) | 2022-05-19 | 2023-05-11 | 大陽日酸株式会社 | 高圧ガス設備監視システム及び高圧ガス設備監視方法 |
| CN116124837A (zh) * | 2023-04-17 | 2023-05-16 | 广东科翔电子科技股份有限公司 | 一种pcb外观检测方法及装置 |
| JP7438738B2 (ja) | 2019-12-11 | 2024-02-27 | 東芝インフラシステムズ株式会社 | 情報処理装置 |
-
2001
- 2001-11-06 JP JP2001340506A patent/JP2002204445A/ja active Pending
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006085960A2 (en) * | 2004-06-28 | 2006-08-17 | Honeywell International Inc. | Monitoring devices |
| WO2006085960A3 (en) * | 2004-06-28 | 2007-01-04 | Honeywell Int Inc | Monitoring devices |
| JP2009026256A (ja) * | 2007-07-24 | 2009-02-05 | Meidensha Corp | 歩きタバコ監視装置 |
| JP2010185704A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Yamagata-Chino Corp | 熱画像センサ |
| JP2010282316A (ja) * | 2009-06-03 | 2010-12-16 | Dodwell Bms Ltd | 防犯灯ポール及び緊急通報システム |
| CN102176270A (zh) * | 2011-02-25 | 2011-09-07 | 广州飒特电力红外技术有限公司 | 安全监控及火灾预警一体化系统及方法 |
| JP2012178134A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Guangzhou Sat Infrared Technology Co Ltd | セキュリティ監視及び火災早期警戒の一体化システム及び方法 |
| KR101782395B1 (ko) | 2016-06-09 | 2017-09-27 | (주)인스페이스 | 이종센서 영상 융합 알고리즘의 관리 장치 |
| CN111027541A (zh) * | 2019-11-15 | 2020-04-17 | 国网安徽省电力有限公司检修分公司 | 基于可见光和热成像的火焰检测方法、系统及存储介质 |
| JP7438738B2 (ja) | 2019-12-11 | 2024-02-27 | 東芝インフラシステムズ株式会社 | 情報処理装置 |
| CN111062920A (zh) * | 2019-12-13 | 2020-04-24 | 北京百度网讯科技有限公司 | 用于生成半导体检测报告的方法及装置 |
| CN111062920B (zh) * | 2019-12-13 | 2023-06-20 | 北京百度网讯科技有限公司 | 用于生成半导体检测报告的方法及装置 |
| CN112261386A (zh) * | 2020-12-17 | 2021-01-22 | 光谷技术有限公司 | 一种视频高速帧差备份系统 |
| CN112261386B (zh) * | 2020-12-17 | 2021-03-09 | 光谷技术有限公司 | 一种视频高速帧差备份系统 |
| JP7271769B1 (ja) | 2022-05-19 | 2023-05-11 | 大陽日酸株式会社 | 高圧ガス設備監視システム及び高圧ガス設備監視方法 |
| JP2023170467A (ja) * | 2022-05-19 | 2023-12-01 | 大陽日酸株式会社 | 高圧ガス設備監視システム及び高圧ガス設備監視方法 |
| CN116124837A (zh) * | 2023-04-17 | 2023-05-16 | 广东科翔电子科技股份有限公司 | 一种pcb外观检测方法及装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07245757A (ja) | 可視カメラ・赤外線カメラ併用型異常検知装置 | |
| JP2002204445A (ja) | 可視カメラ・赤外線カメラ併用型異常検知装置 | |
| US11326955B2 (en) | Intelligent flame thermogram detection apparatus and method using infrared | |
| KR101131095B1 (ko) | 가스누설감지 시스템 및 방법 | |
| US6696958B2 (en) | Method of detecting a fire by IR image processing | |
| CN106157520B (zh) | 主动防护系统 | |
| KR102216961B1 (ko) | 화재 감시 모니터링 장치 및 방법 | |
| US10471285B1 (en) | Video flame detection system and method for controlling a range | |
| CN109731258B (zh) | 基于红外技术的变压器着火点监测及灭火方法和系统 | |
| JP2007280167A (ja) | 空気調和機 | |
| CN111862541A (zh) | 一种基于红外成像技术的有毒有害气体监测系统 | |
| KR101817940B1 (ko) | 듀얼 영상 카메라를 이용한 이상징후 모니터링 시스템 및 방법 | |
| WO2019044898A1 (ja) | ガス検知システム | |
| CN106131502B (zh) | 用于管廊隧道的视频监控方法及装置 | |
| JP2019179573A (ja) | 火災検知システム及び火災検知方法 | |
| CN113570811A (zh) | 一种船舶中的火灾监测系统及其监测方法 | |
| JP2000132763A (ja) | 火気検知装置 | |
| KR20140097055A (ko) | 다기능 화재 감지기 | |
| JPH0896278A (ja) | 熱等の自動検出装置及びその使用方法 | |
| CN109819220A (zh) | 一种展览展示安全监控系统 | |
| CN201689513U (zh) | 图像型火灾探测器 | |
| CN116755495A (zh) | 基于计算机视觉处理的设备节能运行控制系统及方法 | |
| TWI820354B (zh) | 熱健康監測感測器 | |
| JP2005077279A (ja) | 煙感知システム | |
| KR101029936B1 (ko) | 화재 감시용 연기 검출장치 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |