JP2002204437A - 通信装置、通信システム、通信方法、及び記憶媒体 - Google Patents

通信装置、通信システム、通信方法、及び記憶媒体

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JP2002204437A
JP2002204437A JP2000399854A JP2000399854A JP2002204437A JP 2002204437 A JP2002204437 A JP 2002204437A JP 2000399854 A JP2000399854 A JP 2000399854A JP 2000399854 A JP2000399854 A JP 2000399854A JP 2002204437 A JP2002204437 A JP 2002204437A
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video
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JP2000399854A
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Tsunehiro Makino
恒浩 牧野
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Canon Inc
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のオブジェクトデータを伝送する際、状
況に応じたリアルタイム性に即したサービスクラスを選
択してデータ伝送することで、真に適したサービスクラ
スでのデータ伝送を実現し、全体的な通信コストを低減
することが可能な通信システムを提供する。 【解決手段】 伝送決定手段101(21)は、複数の
オブジェクトデータのそれぞれに対して、それぞれが異
なるサービスクラスを有する複数の伝送手段の中から送
信に使用する伝送手段を決定する。送信手段101(2
2)は、伝送決定手段101(21)での決定に基づい
て、複数のオブジェクトデータのそれぞれを、複数の伝
送手段の中の該当する伝送手段を介して送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、一般企業
や一般家庭等において広く用いられ、オブジェクト符号
化方式を用いて符号化したデータをATM(Async
hronousTransfer Mode:非同期転
送モード)等のようなQos(Quality of
Service)に応じたサービスを提供できる伝送路
を介して送信するテレビ電話やテレビ会議の装置或いは
システムや、監視システム等に用いられるマルチメディ
ア通信の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より例えば、動画像を送信するため
の装置或いはシステムとして、テレビ電話やテレビ会議
の装置或いはシステムや、監視システム等が多く用いら
れおり、これらの装置或いはシステムでは、映像及び音
声の符号化方式として、様々な方式が提案されてきてい
る。また、近年標準化が行なわれているMPEG4等の
符号化方式では、部分的な映像や音声等の各構成要素を
個々のオブジェクトとして取り扱い、個別に符号化でき
るオブジェクト符号化方式が提案されている。
【0003】例えば、オブジェクト符号化方式が用いら
れているテレビ会議システムでは、図9に示すように、
A及びBの2人の人物(話者)が存在する1つのシーン7
01を、話者A及び話者Bの音声や映像に関するオブジ
ェクトに分離する。すなわち、シーン701を、話者A
音声オブジェクト702、話者B音声オブジェクト70
3、話者A映像オブジェクト704、話者B映像オブジ
ェクト705、及び背景映像オブジェクト706に分離
し、これらを個々のオブジェクトとして取り扱う。さら
に、その他のオブジェクト(上記図9ではプレゼンテー
ション画面のオブジェクト)707をも分離する。した
がって、1つのシーン701は、オブジェクト702〜
707を合成して構成されることになる。
【0004】1つのシーン701から分離されたオブジ
ェクト702〜707は、それぞれ個別に符号化が行な
われる。符号化後のオブジェクト702〜707の各符
号化データは、多重化されて、1つのデータストリーム
として送信される。このデータストリームの受信側で
は、当該データストリームからオブジェクト単位で符号
化データを分離して復号化し、これにより得られたオブ
ジェクト702〜707を合成して1つのシーン702
を再構成する。
【0005】図10は、上述のテレビ会議システム80
0の構成を示したものである。尚、ここでは説明の簡単
のため、送信側テレビ会議装置801のユーザ(話者)
の映像を、受信側テレビ会議装置802のユーザ(視聴
者)へ送信する一方向の動作についてのみ説明し、1つ
のシーンを構成するオブジェクトとしては、上記図9に
示したような、話者A音声オブジェクト702、話者B
音声オブジェクト703、話者A映像オブジェクト70
4、話者B映像オブジェクト705、背景映像オブジェ
クト706、及びプレゼンテーションオブジェクト70
7の6つの要素があるものとし、通信回線803として
は、ATMネットワークを用いるものとする。
【0006】送信側テレビ会議装置801側において、
話A及び話者Bの音声は、話者A用マイク801(4)
及び話者B用マイク801(5)へ入力(ピックアッ
プ)され、話者A音声インターフェース801(8)及
び話者B音声インターフェース801(9)を介して、
送信側テレビ会議装置901内部に取り込まれる。ま
た、話者A、話者B、及び背景の映像は、ビデオカメラ
801(6)により撮影して得られ、映像インターフェ
ース801(10)を介して、送信側テレビ会議装置9
01内部に取り込まれる。さらに、話者Aが視聴者へプ
レゼンテーションを行うための操作を行うことで、その
プレゼンテーションデータは、記憶部801(7)から
読み出され、データインタフェース801(12)を介
して、送信側テレビ会議装置901内部に取り込まれ
る。
【0007】送信側テレビ会議装置801内部におい
て、オブジェクト分離部801(11)は、映像インタ
ーフェース801(19)からの映像データから、話者
A映像オブジェクト704、話者B映像オブジェクト7
05、及び背景映像オブジェクト706を分離する。
【0008】話者A音声オブジェクト符号化部801
(13)及び話者B音声オブジェクト符号化部801
(14)はそれぞれ、話者A音声インターフェース80
1(8)から出力される話者A音声オブジェクトデー
タ、及び話者B音声インターフェース801(9)から
出力される話者B音声オブジェクトデータを最適な符号
化方式で符号化する。話者A映像オブジェクト符号化部
801(15)、話者B映像オブジェクト符号化部80
1(16)、及び背景映像オブジェクト符号化部801
(17)はそれぞれ、オブジェクト分離部801(1
1)から出力される話者A映像オブジェクトデータ、話
者B映像オブジェクトデータ、及び背景映像オブジェク
トデータを最適な符号化方式で符号化する。データオブ
ジェクト符号化部801(18)は、データインタフェ
ース801(12)から出力されるプレゼンテーション
オブジェクトデータを最適な符号化方式で符号化する。
【0009】多重化部801(21)は、符号化部80
1(13)〜801(18)で得られた各符号化データ
を多重化して、1つのデータストリームを生成する。送
信側ATM通信部801(22)は、多重化部801
(21)で得られたデータストリームを、ATMネット
ワーク803を介して、受信側テレビ会議装置802へ
送信する。
【0010】受信側テレビ会議装置802内部におい
て、受信側ATM通信部802(23)は、送信側テレ
ビ会議装置801からのデータストリームを受信する。
分離部802(24)は、受信側ATM通信部802
(23)で受信されたデータストリームを、オブジェク
ト毎の符号化データに分離して、それらを対応する話者
A音声オブジェクト復号化部802(25)、話者B音
声オブジェクト復号化部802(26)、話者A映像オ
ブジェクト復号化部802(27)、話者B映像オブジ
ェクト復号化部802(28)、背景映像オブジェクト
復号化部802(29)、及びデータオブジェクト復号
化部802(30)へそれぞれ供給する。
【0011】話者A音声オブジェクト復号化部802
(25)及び話者B音声オブジェクト復号化部802
(26)はそれぞれ、分離部802(24)からの話者
A音声オブジェクト702の符号化データ、及び話者B
音声オブジェクト703の符号化データを復号する。話
者A映像オブジェクト復号化部802(27)及び話者
B映像オブジェクト復号化部802(28)はそれぞ
れ、分離部802(24)からの話者A映像オブジェク
ト704の符号化データ、及び話者B映像オブジェクト
705の符号化データを復号する。背景映像オブジェク
ト復号化部802(29)は、分離部802(24)か
らの背景映像オブジェクト706の符号化データを復号
する。データオブジェクト復号化部802(30)は、
分離部802(24)からのプレゼンテーションオブジ
ェクト707の符号化データを復号する。
【0012】シーン合成部802(31)は、復号化部
802(25)〜802(30)で得られた話者A音声
オブジェクト702、話者B音声オブジェクト703、
話者A映像オブジェクト704、話者B映像オブジェク
ト705、背景映像オブジェクト706、及びプレゼン
テーションオブジェクト707の各データを合成して、
1つのシーン801を再構成する。映像/音声インター
フェース部802(32)は、シーン合成部802(3
1)で得られたシーン801を、表示器802(33)
及びスピーカ802(34)に対して出力する。
【0013】ところで、上述したようなテレビ会議シス
テム800等のような、動画像を送信するシステムにお
ける通信手段に関しては、例えば、ISDNを用いて、
送信側と受信側を1対1で接続する方法が主流であった。
しかしながら、近年では特に、企業において、既存の他
のデータ通信等で利用されているLAN等のネットワー
クを利用することで、トータルコストを下げる方法が用
いられるようになってきた。
【0014】LAN等のネットワークを利用したデータ
通信の分野では、高速化や大規模化、或いは統合化の動
きが急速に進んでおり、さらに、例えば、複数のLAN
間をWANにより接続する構成も一般化してきている。
このため、LAN間の接続に用いるWANにおいても、
高速のWAN用の通信回線(以下、「高速WAN回線」
とも言う)を用いる必要が出てきており、このような高
速WAN回線には、ATM等が用いられるようになって
きている。
【0015】また、近年の大規模化或いは統合化された
ネットワークにおいては、QoSという概念が重要視さ
れるようになってきた。特に、ATMを用いたネットワ
ークでは、QoSのクラス分けが行われることが進んで
いる。
【0016】例えば、ATMを用いたWANにおいて
は、VP(Virtual Path:仮想パス)やV
C(Virtual Channel:仮想チャネル)
等の単位での仮想的な伝送路毎に、CBR(Const
ant Bit Rate)や、VBR(Variab
le Bit Rate)、UBR(Unspecif
ied Bit Rate)、或いはABR(Avai
lable Bit Rate)等のサービスカテゴリ
が定められており、それぞれの伝送路に対して、該当す
るサービスカテゴリ特有のパラメータが決められ、これ
によって各伝送路には、固有のQoSレベルを持つサー
ビスクラスが定められる。
【0017】また、ATM以外のネットワークにおいて
も、データ転送に用いられるパケットに対してクラス分
けした情報を与え、それぞれのクラスに応じた優先度を
持ってデータ転送を行うことで、ネットワーク側が複数
の品質クラスをサポートする構成がとられている。これ
により、ATMのネットワークを用いた場合と同様のQ
oSを確保することができる。このようなネットワーク
は、まずは企業内のLANを中心として普及しつつある
が、WANにも応用されつつあり、今後は一般家庭レベ
ルにも普及することが予想される。
【0018】上述したような、複数のサービスクラスを
有するネットワークを利用するにあたっては、送信デー
タの重要性やリアルタイム性によって、適切なサービス
クラスを選択することで、確実で経済的なデータ通信を
行い、ユーザの満足度を向上させることが重要となる。
このため、適切なサービスクラスに対して適切なトラフ
ィックシェーピングを行ったデータを伝送することで、
データの廃棄を極力発生させないデータ通信を行う必要
がある。
【0019】例えば、ATMのネットワークにおいて、
同じバースト性を有する同じデータ量のデータを送信す
る際、送信データが、リアルタイム性が非常に高いデー
タである場合、QoSレベルの高い(高品質な)伝送路
を用いる必要が生じる。具体的には例えば、送信データ
のピークレートが2Mbit/sであれば、常に2Mb
it/sの伝送路を確保しておく必要がある。
【0020】一方、送信データが、リアルタイム性の高
くないデータである場合、送信側のATMセル化装置に
よりトラフィックシェーピングを行うことで、ピーク時
に発生したデータのセルを遅らせながら平準化して送信
し、これにより、受信側では、結果的にデータ全体の到
達が遅延するとしても許容される性質のデータが受信さ
れることになる。例えば、送信データのピークレートが
2Mbit/sであっても、送信データの平均レートが
0.5Mbit/sならば、送信側のATMセル化装置
により、0.5Mbit/sのレートへトラフィックシ
ェーピングを行うことにより、最低0.5Mbit/s
の伝送路が確保されていればよい。
【0021】また、送信データが、さらにリアルタイム
性が低く、何回かのデータ再送を経た後に受信側に到達
するのであってもよい場合、伝送路での最低限の伝送レ
ートを確保する必要なく、QoSレベルの低い(低品質
な)伝送路を用いることができる。
【0022】上述のような、送信データによって適切な
クラスの伝送路を選択し、より低い伝送帯域や、低いQ
oSレベルを有するサービスクラスの低い伝送路を使用
することが許容されるならば、例えば、ATMのネット
ワークがWANある場合、通信事業者へ支払う回線使用
量を低減することができる。また、ATMネットワーク
がLANである場合にも、ネットワーク全体を経済的に
構築できる可能性が出てくる。
【0023】一方、例えば、ATM以外のネットワーク
において、実際は低い品質クラスでの伝送が許容される
データをいたずらに高い品質クラスで伝送することは、
他の真に高い品質クラスが必要とされるデータの優先度
が相対的に下がることにつながる。これは非常に好まし
くない。このため、真に高い品質クラスが必要とされる
データの優先性をあまり下げずにデータ送信するために
は、ネットワークを高いピークに対処できるよう設計す
る必要があり、この結果、ネットワ−ク全体の構築や運
用費用の高騰を招いてしまうことなる。
【0024】また、近年では通信回線に関しても専用線
や定額制のWANを利用することが一般的になりつつあ
り、このような通信回線を利用する場合、回線の帯域い
っぱいを常時使用したとしても、費用に違いがないこと
から、あまり必要性が高くないデータも常時伝送すると
いった環境になりつつある。例えば、テレビ会議システ
ムの場合には、会議を行っていない時にも、映像や音声
等のデータを伝送することで、監視システムとして利用
することが行なわれている。
【0025】さらに、一般家庭においても、近年では定
額制のWANを利用できる環境が広がりつつあり、例え
ば、一般家庭で用いられるテレビ電話等において、通話
を行っていない時であっても常時映像を伝送すること
で、ホームセキュリティーシステムとして利用すること
が考えられる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来のテレビ会議システムは、複数のオブジェクト
から構成されるテレビ会議のデータを、それぞれのリア
ルタイム性に適したサービスクラスで送信する構成であ
るが、それぞれのオブジェクトデータのリアルタイム性
は、時間や場合等によって、或いはオブジェクトデータ
間の関係によって変化することがある。このため、真に
適したサービスクラスを利用して送信することが十分で
はなく、全体的な通信コスト低減についても不十分なも
のになってしまう、という問題があった。
【0027】具体的には例えば、テレビ会議を行ってい
るときには、話者の音声や映像のオブジェクトデータに
関しては、高いリアルタイム性が要求される。しかしな
がら、テレビ会議システムを監視システムとして利用す
る場合、話者の音声や映像のオブジェクトデータは、背
景映像のオブジェクトデータと同等のリアルタイム性が
あれば十分であることが多い。また、2人以上の話者が
存在する場合、現在話している話者の映像のオブジェク
トデータに関しては、高いリアルタイム性が要求され
る。しかしながら、現在話していない話者の映像のオブ
ジェクトデータは、リアルタイム性が高くなくてもよい
ことが多い。
【0028】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、複数のオブジェクトデータを伝
送する際、状況に応じたリアルタイム性に即したサービ
スクラスを選択してデータ伝送することで、真に適した
サービスクラスでのデータ伝送を実現し、全体的な通信
コストを低減することが可能な、通信装置、通信システ
ム、通信方法、及びそれを実施するための処理ステップ
をコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体を提供す
ることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第1の発明は、少なくとも映像及び音声の何れかを構成
する複数の要素をオブジェクトとして扱い、当該複数の
要素に対応する複数のオブジェクトデータを、それぞれ
が異なるサービスクラスを有する複数の伝送手段を介し
て送信する通信装置であって、上記複数のオブジェクト
データのそれぞれに対して、上記複数の伝送手段の中か
ら送信時の伝送手段を決定する伝送決定手段と、上記伝
送決定手段での決定に基づいて、上記複数のオブジェク
トデータのそれぞれを、上記複数の伝送手段の中の該当
する伝送手段を介して送信する送信手段とを備えること
を特徴とする。
【0030】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記伝送決定手段は、上記複数のオブジェクトデータの
それぞれが有する使用状況に応じたリアルタイム性のパ
ラメータに基づいて、上記伝送手段の決定を行うことを
特徴とする。
【0031】第3の発明は、上記第1の発明において、
上記複数の伝送手段は、非同期転送モード(ATM)に
おける仮想パス(Virtual Path)及び仮想
チャネル(Virtual Channel)の少なく
とも何れかを含むことを特徴とする。
【0032】第4の発明は、上記第1の発明において、
上記サービスクラスは、ビットレート及びそのピーク値
に基づき決定されるクラスを含むことを特徴とする。
【0033】第5の発明は、上記第1の発明において、
上記サービスクラスは、CBR(Constant B
it Rate)、VBR(Variable Bit
Rate)、UBR(Unspecified Bi
t Rate)、及びABR(Available B
it Rate)の少なくとも何れかにより示される伝
送種類と、PCR(Peak Cell Rate)及び
SCR(Sustainable Cell Rate)
の少なくとも何れかで示される伝送路に特有のパラメー
タ値とにより決定されるサービスクラスを含むことを特
徴とする。
【0034】第6の発明は、少なくとも映像及び音声の
何れかを構成する複数の要素をオブジェクトとして扱
い、当該複数の要素に対応する複数のオブジェクトデー
タを、それぞれが異なる複数の品質クラスをサポートす
る伝送手段を介して送信する通信装置であって、上記複
数のオブジェクトデータのそれぞれに対して、上記複数
の品質クラスの中から送信時の品質クラスを決定する品
質クラス決定手段と、上記品質決定手段での決定に基づ
いて、上記複数のオブジェクトデータのそれぞれを、上
記複数の品質クラスの中の該当する品質クラスにより、
上記伝送手段を介して送信する送信手段とを備えること
を特徴とする。
【0035】第7の発明は、上記第6の発明において、
上記品質クラス決定手段は、上記複数のオブジェクトデ
ータのそれぞれが有する使用状況に応じたリアルタイム
性のパラメータに基づいて、上記品質クラスの決定を行
なうことを特徴とする。
【0036】第8の発明は、上記第6の発明において、
上記品質クラスは、上記伝送手段を介した送信の優先度
を含むことを特徴とする。
【0037】第9の発明は、上記第1又は6の発明にお
いて、上記伝送手段を介して上記送信手段により送信さ
れてきたデータを受信する受信手段と、上記受信手段で
の受信データから上記映像及び音声の少なくとも何れか
を再構成する再生手段とを備えることを特徴とする。
【0038】第10の発明は、複数の機器が互いに通信
可能に接続されてなる通信システムであって、上記複数
の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項1〜9の
何れかに記載の通信装置の機能を有することを特徴とす
る。
【0039】第11の発明は、少なくとも映像及び音声
の何れかを構成する複数の要素をオブジェクトとして扱
い、当該複数の要素に対応する複数のオブジェクトデー
タを、それぞれが異なるサービスクラスを有する複数の
伝送手段を介して送受信するための通信方法であって、
上記複数のオブジェクトデータのそれぞれに対して、上
記複数の伝送手段の中から送信時の伝送手段を決定する
伝送決定ステップと、上記伝送決定ステップでの決定に
基づいて、上記複数のオブジェクトデータのそれぞれ
を、上記複数の伝送手段の中の該当する伝送手段を介し
て送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
【0040】第12の発明は、少なくとも映像及び音声
の何れかを構成する複数の要素をオブジェクトとして扱
い、当該複数の要素に対応する複数のオブジェクトデー
タを、それぞれが異なる複数の品質クラスをサポートす
る伝送手段を介して送受信するための通信方法であっ
て、上記複数のオブジェクトデータのそれぞれに対し
て、上記複数の品質クラスの中から送信時の品質クラス
を決定する品質クラス決定ステップと、上記品質決定ス
テップでの決定に基づいて、上記複数のオブジェクトデ
ータのそれぞれを、上記複数の品質クラスの中の該当す
る品質クラスにより、上記伝送手段を介して送信する送
信ステップとを含むことを特徴とする。
【0041】第13の発明は、映像及び音声を構成する
複数の要素をオブジェクトとして扱い、当該複数の要素
に対応する複数のオブジェクトデータを、それぞれが異
なるサービスクラスを有する複数の伝送手段を介して送
受信するための通信方法であって、上記映像及び音声の
データから分離して得られた上記複数のオブジェクトデ
ータのそれぞれに対して符号化を行う符号化ステップ
と、上記符号化ステップで得られた上記複数のオブジェ
クトデータに対応する複数の符号化データのそれぞれに
対して、送信を行う際の伝送手段を上記複数の伝送手段
の中から決定する伝送決定ステップと、上記伝送決定ス
テップでの決定に基づいて、上記複数の符号化データの
それぞれを、上記複数の伝送手段の中の該当する伝送手
段を介して送信する送信ステップと、上記複数の伝送手
段を介して送信された上記複数の符号化データを受信す
る受信ステップと、上記受信ステップにより受信された
上記複数の符号化データのそれぞれに対して復合化を行
う復合化ステップと、 上記復合化ステップにより得ら
れた複数のオブジェクトデータを合成して上記映像及び
音声のデータを再構成する再構成ステップと、上記再構
成ステップにより得られた上記映像及び音声のデータを
再生する再生ステップとを含むことを特徴とする。
【0042】第14の発明は、上記第13の発明におい
て、上記複数のオブジェクトデータのそれぞれは、リア
ルタイム性のパラメータを有し、上記伝送決定ステップ
は、上記複数のオブジェクトデータのそれぞれについ
て、上記リアルタイム性のパラメータに基づき、上記伝
送手段の決定を行うステップを含むことを特徴とする。
【0043】第15の発明は、上記第13の発明におい
て、上記複数の伝送手段は、非同期転送モード(AT
M)における仮想パス(Virtual Path)又
は仮想チャネル(Virtual Channel)を
含むことを特徴とする。
【0044】第16の発明は、上記第13の発明におい
て、上記複数の伝送手段が有するサービスクラスは、C
BR(Constant Bit Rate)、VBR
(Variable Bit Rate)、UBR(U
nspecified Bit Rate)、及びAB
R(Available Bit Rate)の少なく
とも何れかにより示される伝送種類と、PCR(Pea
k Cell Rate)及びSCR(Sustaina
ble Cell Rate)の少なくとも何れかで示さ
れる伝送路に特有のパラメータ値とにより決定されるも
のであることを特徴とする。
【0045】第17の発明は、映像及び音声を構成する
複数の要素をオブジェクトとして扱い、当該複数の要素
に対応する複数のオブジェクトデータを、それぞれが異
なる品質クラスをサポートする伝送手段を介して送受信
するための通信方法であって、 上記映像及び音声のデ
ータから分離して得られた上記複数のオブジェクトデー
タのそれぞれに対して符号化を行う符号化ステップと、
上記符号化ステップで得られた上記複数のオブジェクト
データに対応する複数の符号化データのそれぞれに対し
て、送信を行う際の品質クラスを上記複数の品質クラス
の中から決定する品質クラス決定ステップと、上記品質
クラス決定ステップでの決定に基づいて、上記複数の符
号化データのそれぞれを、上記複数の品質クラスの中の
該当する品質クラスのパケットとして上記伝送手段を介
して送信する送信ステップと、上記複数の伝送手段を介
して、それぞれ決定された品質クラスのパケットとして
送信された上記複数の符号化データを受信する受信ステ
ップと、上記受信ステップにより受信された上記複数の
符号化データのそれぞれに対して復合化を行なう復合化
ステップと、上記復合化ステップにより得られた複数の
オブジェクトデータを合成して上記映像及び音声のデー
タを再構成する再構成ステップと、上記再構成ステップ
により得られた上記映像及び音声のデータを再生する再
生ステップとを含むことを特徴とする。
【0046】第18の発明は、上記第17の発明におい
て、上記複数のオブジェクトデータのそれぞれは、リア
ルタイム性のパラメータを有し、上記品質クラス決定ス
テップは、上記複数のオブジェクトデータのそれぞれに
ついて、上記リアルタイム性のパラメータに基づき、上
記品質クラスの決定を行うステップを含むことを特徴と
する。
【0047】第19の発明は、上記第17の発明におい
て、上記パケットに付随する品質クラスは、上記伝送手
段を介して送信する際の優先度を示すものであることを
特徴とする。
【0048】第20の発明は、請求項1〜9の何れかに
記載の通信装置の機能、又は請求項10記載の通信シス
テムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラ
ムをコンピュータ読出可能な記憶媒体へ記録したことを
特徴とする。
【0049】第21の発明は、請求項11〜19の何れ
かに記載の通信方法の処理ステップをコンピュータに実
行させるためのプログラムをコンピュータ読出可能な記
憶媒体へ記録したことを特徴とする。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0051】(第1の実施の形態)本発明は、例えば、
図1に示すようなテレビ会議システム100に適用され
る。本実施の形態のテレビ会議システム100は、テレ
ビ会議装置101とテレビ会議装置102が、通信回線
103を介して互いに通信可能なように接続された構成
としている。
【0052】ここで、本実施の形態では説明の簡単のた
め、テレビ会議装置101を送信側とし、テレビ会議装
置102を受信側として、送信側テレビ会議装置101
のユーザ(話者)の映像を、受信側テレビ会議装置10
2のユーザ(視聴者)へ送信する一方向の動作について
のみ説明する。また、通信回線103としては、ATM
ネットワークを用い、送信側テレビ会議装置101と受
信側テレビ会議装置102の間を、PVC(Perma
nent Virtual Connection)で
接続するものとする。また、1つのシーンを構成するオ
ブジェクトとしては、上記図9に示したような、話者A
音声オブジェクト702、話者B音声オブジェクト70
3、話者A映像オブジェクト704、話者B映像オブジ
ェクト705、背景映像オブジェクト706、及びプレ
ゼンテーションオブジェクト707の6つの要素がある
ものとする。
【0053】<送信側テレビ会議装置101の構成>送
信側テレビ会議装置101には、話者A用マイク101
(4)、話者B用マイク101(5)、ビデオカメラ1
01(6)、及びプレゼンテーションデータ等を蓄積し
た記憶部101(7)が接続されている。
【0054】送信側テレビ会議装置101は、話者A用
マイク101(4)4からの音声信号を装置内へ入力す
るための話者A音声インターフェース部101(8)
と、話者B用マイク101(5)からの音声信号を装置
内へ入力するための話者B音声インターフェース部10
1(9)と、ビデオカメラ101(6)からの映像信号
を装置内へ入力するための映像インターフェース部10
1(10)と、映像インターフェース部101(10)
からの信号を話者A,B映像信号と背景映像信号に分離
するオブジェクト分離部101(11)と、記憶部10
1(7)からのデータを装置内へ入力するためのデータ
インターフェース部101(12)と、話者A音声イン
ターフェース部101(8)からの音声信号を符号化す
る話者A音声オブジェクト符号化部101(13)と、
話者B音声インターフェース部101(9)からの音声
信号を符号化する話者B音声オブジェクト符号化部10
1(14)と、オブジェクト分離部101(11)で分
離して得られた話者A映像信号を符号化する話者A映像
オブジェクト符号化部101(15)と、オブジェクト
分離部101(11)で分離して得られた話者B映像信
号を符号化する話者B映像オブジェクト符号化部101
(16)と、オブジェクト分離部101(11)で分離
して得られた背景映像信号を符号化する背景映像オブジ
ェクト符号化部101(17)と、データインターフェ
ース部101(12)からのデータを符号化するデータ
オブジェクト符号化部101(18)と、モード設定部
101(20)と、モード設定部101(20)からの
設定指示に従って符号化部101(13)〜101(1
8)からの各符号化データの伝送路を決定する伝送路決
定部101(21)と、伝送路決定部101(21)か
らの各符号化データをセル化してATMネットワークを
介して送信する送信側ATM通信部101(22)と、
本装置全体の動作制御を司るCPU101(41)と、
CPU101(41)での動作制御を実施するための処
理プログラム及び各種データ等が格納されるメモリ10
1(42)とを備えている。
【0055】<受信側テレビ会議装置102の構成>受
信側テレビ会議装置102には、表示器102(33)
及びスピーカ102(34)が接続されている。
【0056】受信側テレビ会議装置102は、ATMネ
ットワーク103からのデータを受信してデータストリ
ーム化する受信側ATM通信部102(23)と、受信
側ATM通信部102(23)での受信データに含まれ
る話者A音声信号の符号化データを復合化する話者A音
声オブジェクト復合化部102(25)と、受信側AT
M通信部102(23)での受信データに含まれる話者
B音声信号の符号化データを復合化する話者B音声オブ
ジェクト復合化部102(26)と、受信側ATM通信
部102(23)での受信データに含まれる話者A映像
信号の符号化データを復合化する話者A映像オブジェク
ト復合化部102(27)と、受信側ATM通信部10
2(23)での受信データに含まれる話者B映像信号の
符号化データを復合化する話者B映像オブジェクト復合
化部102(28)と、受信側ATM通信部102(2
3)での受信データに含まれる背景映像信号の符号化デ
ータを復合化する背景映像オブジェクト復合化部102
(29)と、受信側ATM通信部102(23)での受
信データに含まれるプレゼンテーションデータ等の符号
化データを復合化するデータオブジェクト復合化部10
2(30)と、復号化部102(25)〜102(3)
で得られた復号化後の各データを合成して1つのシーン
(上記図9参照)を再構成するシーン合成部102(3
1)と、シーン合成部102(31)で得られたシーン
の映像及び音声を表示器102(33)及びスピーカ1
02(34)へ出力する映像/音声インターフェース部
102(32)と、本装置全体の動作制御を司るCPU
102(51)と、CPU105(51)での動作制御
を実施するための処理プログラム及び各種データ等が格
納されるメモリ102(52)とを備えている。
【0057】<送信側テレビ会議装置101と受信側テ
レビ会議装置102間の通信の構成>図2は、ATMネ
ットワーク103を介した、送信側テレビ会議装置10
1の送信側ATM通信部101(22)と、受信側テレ
ビ会議装置102の受信側ATM通信部102(23)
との間の接続構成を模式的に示したものである。
【0058】上記図2において、“201”は、送信側
ATM通信部101(22)と受信側ATM通信部10
2(23)を接続するVPであり、“202”〜“20
5”は、VP201の中に設定された第1〜第4のVC
である。
【0059】図3(b)〜図6(b)は、第1〜第4の
VC202〜205のサービスカテゴリ(サービスクラ
ス)とパラメータを示したものである。第1のVC20
2は、上記図3(b)に示すように、サービスクラスが
CBRである伝送路であり、パラメータとしてP1が設
定されたPCR(Peak Cell Rate)で示さ
れるものである。第2のVC203は、上記図4(b)
に示すように、サービスクラスがVBRである伝送路で
あり、パラメータとしてP2が設定されたPCR、及び
S2が設定されたSCR(Sustainable C
ell Rate)で示されるものである。第3のVC
204は、上記図5(b)に示すように、サービスクラ
スがVBRである伝送路であり、パラメータとしてP3
が設定されたPCR、及びS3が設定されたSCRで示
されるものである。第4のVC205は、上記図6
(b)に示すように、サービスクラスがUBRである伝
送路であり、パラメータとしてP4が設定されたPCR
で示されるものである。
【0060】尚、P3及びS3の各値はそれぞれ、P2
及びS2の各値より小さい値となっている。また、上記
図3(a)〜図6(a)については後述する。
【0061】<テレビ会議システム100の動作>本実
施の形態では、その一例として、送信側テレビ会議装置
101と受信側テレビ会議装置102とを同種のものと
し、これらの装置101,102での送受信が相互に行
われるのが一般的であるが、ここでは説明の簡単のた
め、装置101,102を送信側と受信側に分けて、送
信側テレビ会議装置101側のユーザ(話者A及び話者
B)の映像を、受信側テレビ会議装置102側のユーザ
(視聴者)へ送信する一方向の動作について説明する。
このため、上記図1においても、テレビ会議装置101
については、送信機能の構成のみに着目して図示し、テ
レビ会議装置102については、受信機能の構成のみに
着目して図示している。
【0062】尚、テレビ会議装置102側のユーザ(話
者)の映像を、テレビ会議装置101側のユーザ(視聴
者)へ送信する場合の動作については、後述する動作と
同様であるため、その詳細な説明は省略する。
【0063】また、一般的には、1つのネットワーク1
03には、多数の装置或はシステムが接続され、複雑な
構成や動作を伴うが、本実施の形態では説明の簡単のた
め、送信側テレビ会議装置101と受信側テレビ会議装
置102の2つの装置が、ネットワーク103を介し
て、4本のPVC(上記図2に示した第1〜第4のVC
202〜205)によって接続されており、第1〜第4
のVC202〜205のそれぞれを、送信側テレビ会議
装置101及び受信側テレビ会議装置102が占有して
いるものとする。
【0064】また、本実施の形態では、テレビ会議シス
テム100の動作として、 (1)話者Aが中心となってプレゼンテーションを行っ
ている場合(以下、「プレゼンテーションモード」とも
言う) (2)参加者全体で会議している場合(以下、「全体会
議モード」とも言う) (3)会議は行われておらず、テレビ会議システム10
0が監視システムとして機能している場合(以下、「監
視モード」とも言う) の3つの場合の動作を一例として挙げて説明する。
【0065】(1)話者Aが中心となってプレゼンテー
ションを行っている場合 ここでは、送信側テレビ会議装置101において、話者
Aが中心となってプレゼンテーションを行っている場合
の、テレビ会議システム100の動作について説明す
る。
【0066】先ず、送信側テレビ会議装置101側にお
いて、話者Aの音声は、話者A用マイク101(4)に
よって、送信側テレビ会議装置101内に取り込まれ
る。また、話者Bの音声は、話者B用マイク101(5)
によって、送信側テレビ会議装置101内に取り込まれ
る。話者A音声インターフェース101(8)及び話者
B音声インターフェース101(9)は、話者A用マイ
ク101(4)及び話者B用マイク101(5)からの
各音声信号をディジタル化して出力する。
【0067】上記の音声入力と同様に、話者A及びBの
映像は、その背景の映像と共に、ビデオカメラ101
(6)で撮影して得られる。映像インターフェース10
1(10)は、ビデオカメラ101(6)からの映像信
号をディジタル化して出力する。
【0068】また、話者Aが、受信側テレビ会議装置1
02側の視聴者に対してプレゼンテーションを行うため
の操作をすることで、記憶部101(7)からは、プレ
ゼンテーションデータがデータインターフェース101
(12)を介して、送信側テレビ会議装置101内に取
り込まれる。尚、記憶部101(7)としては、送信側
テレビ会議装置101と独立したパーソナルコンピュー
タ等を用いるようにしてもよい。
【0069】オブジェクト分離部101(11)は、映
像インターフェース101(10)から出力された映像
データを、上記図9に示したような、話者Aのオブジェ
クト704、話者Bのオブジェクト705、及びこれら
以外の背景の部分のオブジェクト706に分離し、話者
A映像オブジェクトデータ、話者B映像オブジェクトデ
ータ、及び背景映像オブジェクトデータとして出力す
る。
【0070】話者A音声オブジェクト符号化部101
(13)及び話者B音声オブジェクト符号化部101
(14)はそれぞれ、話者A音声インターフェース10
1(8)から出力される話者A音声オブジェクトデー
タ、及び話者B音声インターフェース101(9)から
出力される話者B音声オブジェクトデータを最適な符号
化方式で符号化する。話者A映像オブジェクト符号化部
101(15)、話者B映像オブジェクト符号化部10
1(16)、及び背景映像オブジェクト符号化部101
(17)はそれぞれ、オブジェクト分離部101(1
1)から出力される話者A映像オブジェクトデータ、話
者B映像オブジェクトデータ、及び背景映像オブジェク
トデータを最適な符号化方式で符号化する。データオブ
ジェクト符号化部101(18)は、データインターフ
ェース101(12)から出力されるプレゼンテーショ
ンオブジェクトデータを最適な符号化方式で符号化す
る。これらの符号化部101(13)〜101(18)
では、符号化の際に、符号化データに対して時間情報を
付加するように構成されている。
【0071】モード設定部101(20)は、上記図9
に示したような各オブジェクト702〜707に対し
て、現在の動作モードが、「プレゼンテーションモー
ド」、「全体会議モード」、及び「監視モード」の何れ
かであるかを、伝送路決定部101(21)に対して設
定する。これにより、「プレゼンテーションモード」が
伝送路決定部101(21)へ設定されることになる。
【0072】伝送路決定部101(21)は、モード設
定部101(20)から設定された動作モード(「プレ
ゼンテーションモード」)に従って、例えば、図7に示
すように、上記図9に示したような各オブジェクト70
2〜707に対して、パラメータを決定する。
【0073】具体的には、上記図7において、パラメー
タ“1”は、第1のVC202を用いた伝送を示し、パ
ラメータ“2”は、第2のVC203を用いた伝送を示
し、パラメータ“3”は、第3のVC204を用いた伝
送を示し、パラメータ“4”は、第4のVC205を用
いた伝送を示す。ここでは、現在話者Aが中心となって
プレゼンテーションを行っている場合であるため、上述
したように、モード設定部101(20)によって、プ
レゼンテーションモード(第1のモード)が設定されて
いる。したがって、伝送路決定部101(21)は、話
者Aの音声が正しく聞き取れるようにリアルタイム性が
最も高く求められることから、話者A音声オブジェクト
702の伝送路をCBRの第1のVC202へ決定し、
話者Aの映像オブジェクト704についても同様に、リ
アルタイム性が比較的高く求められることから、話者A
映像オブジェクトの伝送路をVBRの第2のVC203
へ決定する。また、話者Bの音声及び映像は、注目度が
低く、リアルタイム性が低くてもよいことから、話者B
音声オブジェクト703及び話者B映像オブジェクト7
05の伝送路をVBRの第3のVC204に決定する。
これと同様に、背景映像オブジェクト706について
も、VBRの第3のVC204へ決定する。また、プレ
ゼンテーションオブジェクト707は、リアルタイム性
が要求されないことから、その伝送路をUBRの第4の
VC205へ決定する。
【0074】そして、伝送路決定部101(21)は、
決定パラメータに基づいて、符号化部101(13)〜
101(18)で得られた各符号化データのデータスト
リームを、送信側ATM通信部101(22)へ供給す
る。送信側ATM通信部101(22)は、伝送路決定
部101(21)からの各オブジェクト702〜707
についてのデータストリームをそれぞれATMセル化し
て、第1のVC202、第2のVC203、第3のVC
204、及び第4のVC205の該当するVCにより、
受信側テレビ会議装置102へ送信する。
【0075】次に、受信側テレビ会議装置102におい
て、受信側ATM通信部102(23)は、送信側テレ
ビ会議装置101からのATMセルを受信して、各オブ
ジェクト702〜707についてのデータストリームへ
と再構成する。各オブジェクト702〜707について
のデータストリームはそれぞれ、話者A音声オブジェク
ト復号化部102(25)、話者B音声オブジェクト復
号化部102(26)、話者A映像オブジェクト復号化
部102(27)、話者B映像オブジェクト復号化部1
02(28)、背景映像オブジェクト復号化部102
(29)、及びデータオブジェクト復号化部102(3
0)の該当する復号化部へ供給される。
【0076】話者A音声オブジェクト復号化部102
(25)及び話者B音声オブジェクト復号化部102
(26)はそれぞれ、受信側ATM通信部102(2
3)からの話者A音声オブジェクト702のデータスト
リーム、及び話者B音声オブジェクト703のデータス
トリームを復号する。話者A映像オブジェクト復号化部
102(27)及び話者B映像オブジェクト復号化部1
02(28)はそれぞれ、受信側ATM通信部102
(23)からの話者A映像オブジェクト704のデータ
ストリーム、及び話者B映像オブジェクト705のデー
タストリームを復号する。背景映像オブジェクト復号化
部102(29)は、受信側ATM通信部102(2
3)からの背景映像オブジェクト706のデータストリ
ームを復号する。データオブジェクト復号化部102
(30)は、受信側ATM通信部102(23)からの
プレゼンテーションオブジェクト707のデータストリ
ームを復号する。
【0077】シーン合成部102(31)は、復号化部
102(25)〜102(30)で得られた話者A音声
オブジェクト702、話者B音声オブジェクト703、
話者A映像オブジェクト704、話者B映像オブジェク
ト705、背景映像オブジェクト706、及びプレゼン
テーションオブジェクト707の各データを合成して、
1つのシーン801を再構成する。映像/音声インター
フェース部102(32)は、シーン合成部102(3
1)で得られたシーン101のデータをアナログ化し
て、表示器102(33)及びスピーカ102(34)
に対して出力する。
【0078】(2)参加者全体で会議している場合 ここでは、参加者全体で会議している場合の、テレビ会
議システム100の動作について説明する。尚、以下の
説明では、上述した(1)の場合と異なる動作について
のみ、具体的に説明する。
【0079】まず、参加者全体で会議している場合は、
プレゼンテーションオブジェクト707についてのデー
タの伝送は行われないが、それ以外のオブジェクト70
2〜706についてのデータは、上述した(1)話者A
が中心となってプレゼンテーションを行っている場合と
同様に、データ伝送が行われるが、モード設定部101
(20)での動作モードの設定、及び伝走路決定部10
1(21)でのオブジェクト毎の伝走路の決定について
の動作が、次のように実施される。
【0080】モード設定部101(20)は、上記図9
に示したような、プレゼンテーションオブジェクト70
7を除く各オブジェクト702〜706に対して、現在
の動作モードが、「プレゼンテーションモード」、「全
体会議モード」、及び「監視モード」の何れかであるか
を、伝送路決定部101(21)に対して設定する。こ
れにより、「全体会議モード」が伝送路決定部101
(21)へ設定されることになる。
【0081】伝送路決定部101(21)は、モード設
定部101(20)から設定された動作モード(「全体
会議モード」)に従って、上記図7に示したように、上
記図9に示したような各オブジェクト702〜706に
対して、パラメータを決定する。
【0082】すなわち、ここでは、参加者全体で会議し
ている場合であるため、上述したように、モード設定部
101(20)によって、全体会議モード(第2のモー
ド)が設定されている。したがって、伝送路決定部10
1(21)は、話者Aと話者Bの音声が何れも正しく聞
き取るためにリアルタイム性が最も高く求められること
から、話者A音声オブジェクト702及び話者B音声オ
ブジェクト703の伝送路をCBRの第1のVC202
へ決定する。また、話者Aと話者Bの映像についてもリ
アルタイム性が比較的高く求められることから、話者A
映像オブジェクト704及び話者B映像オブジェクト7
05の伝送路をVBRの第2のVC203へ決定する。
また、背景映像については、注目度が低くリアルタイム
性が低くても良いことにより、背景映像オブジェクト7
06をVBRの第3のVC204へ決定する。
【0083】そして、伝送路決定部101(21)は、
決定パラメータに基づいて、符号化部101(13)〜
101(17)で得られた各符号化データのデータスト
リームを、送信側ATM通信部101(22)へ供給す
る。送信側ATM通信部101(22)は、伝送路決定
部101(21)からのオブジェクト702〜706に
ついてのデータストリームをそれぞれATMセル化し
て、第1のVC202、第2のVC203、及び第3の
VC204の該当するVCにより、受信側テレビ会議装
置102へ送信する。
【0084】したがって、受信側テレビ会議装置102
では、第1のVC202、第2のVC203、及び第3
のVC204を経由して、オブジェクト702〜706
についてのデータストリームが受信され、(1)の場合
と同様にして、データストリームの複合化等が実行さ
れ、表示器102(33)及びスピーカ102(34)
で再生される。
【0085】(3)会議が行われていず監視システムと
して機能している場合 ここでは、監視システムとして機能する場合の、テレビ
会議システム100の動作について説明する。尚、以下
の説明では、上述した(1)の場合と異なる動作につい
てのみ、具体的に説明する。
【0086】例えば、会議が既に終了し、話者Bは既に
退席し、話者Aのみが在席しているものとする。また、
音声及びプレゼンテーションデータの伝送は行われない
ものとする。この場合、話者Bの映像、音声、及びプレ
ゼンテーションデータについてのオブジェクト702,
703,705,707以外の、話者Aの映像及び背景
についてのオブジェクト702,706のデータ伝送
は、(1)及び(2)の場合と同様にして行われるが、
モード設定部101(20)での動作モードの設定、及
び伝走路決定部101(21)でのオブジェクト毎の伝
走路の決定についての動作が、次のように実施される。
【0087】モード設定部101(20)は、上記図9
に示したような、話者Aの映像及び背景のオブジェクト
702,706に対して、現在の動作モードが、「プレ
ゼンテーションモード」、「全体会議モード」、及び
「監視モード」の何れかであるかを、伝送路決定部10
1(21)に対して設定する。これにより、「監視モー
ド」が伝送路決定部101(21)へ設定されることに
なる。
【0088】伝送路決定部101(21)は、モード設
定部101(20)から設定された動作モード(「監視
モード」)に従って、上記図7に示したように、上記図
9に示したようなオブジェクト702,706に対し
て、パラメータを決定する。
【0089】すなわち、ここでは、監視システムとして
機能している場合であるため、上述したように、モード
設定部101(20)によって、監視モード(第3のモ
ード)が設定されている。したがって、伝送路決定部1
01(21)は、話者Aの映像及び背景映像の何れとも
高いリアルタイム性が要求されないことから、話者A映
像オブジェクト704及び背景映像オブジェクト706
をUBRの第4のVC205へ決定する。
【0090】そして、伝送路決定部101(21)は、
決定パラメータに基づいて、符号化部101(15),
101(16)で得られた各符号化データのデータスト
リームを、送信側ATM通信部101(22)へ供給す
る。送信側ATM通信部101(22)は、伝送路決定
部101(21)からのオブジェクト704,706に
ついてのデータストリームをそれぞれATMセル化し
て、第4のVC205により、受信側テレビ会議装置1
02へ送信する。
【0091】したがって、受信側テレビ会議装置102
では、第4のVC205を経由して、オブジェクト70
4,706についてのデータストリームが受信され、
(1)の場合と同様にして、データストリームの複合化
等が実行され、表示器102(33)で再生される。
【0092】<テレビ会議システム100のその他の動
作>ここでは、例えば、上述した(1)の場合、すなわ
ち話者Aが中心となってプレゼンテーションを行ってい
る場合において、ネットワーク103(ATMネットワ
ーク)の帯域に余裕が少ないものとする。以下の説明で
は、特に、送信側テレビ会議装置101の送信側ATM
通信部101(22)の動作に着目し、上記の場合の第
1〜第4のVC202〜VC205の状態について、上
記図3〜図6を用いて説明する。
【0093】第1〜第4のVC202〜VC205のサ
ービスカテゴリ及びパラメータは、上記図3(b)〜図
6(b)に示したとおりである。すなわち、第2のVC
202は、上記図3(b)に示したように、CBRであ
り、PCR(Peak Cell Rate)の値がP1
に設定される。また、第2のVC203は、上記図4
(b)に示したように、VBRであり、PCRの値がP
2に設定され、SCR(Sustainable Ce
ll Rate)の値がS2に設定される。また、第3
のVC204は、上記図5(b)に示したように、VB
Rであり、PCRの値がP3に設定され、SCRの値が
S3に設定される。また、第4のVC205は、上記図
6(b)に示したように、UBRであり、PCRの値が
P4に設定される。
【0094】上記図3(a)〜図6(a)は、話者A音
声オブジェクト符号化部101(13)、話者B音声オ
ブジェクト符号化部101(14)、話者A映像オブジ
ェクト符号化部101(15)、話者B映像オブジェク
ト符号化部101(16)、背景映像オブジェクト符号
化部101(17)、及びデータオブジェクト符号化部
101(18)からそれぞれ出力される、話者A音声オ
ブジェクト702のデータストリーム301、話者B音
声オブジェクト703のデータストリーム501、話者
A映像オブジェクト704のデータストリーム401、
話者B映像オブジェクト705のデータストリーム50
2、背景映像オブジェクト706のデータストリーム5
03、及びプレゼンテーションオブジェクト707のデ
ータストリーム601のデータ量を時系列で表したもの
である。
【0095】例えば、一般的なプレゼンテーションの場
面を想定すると、上記図3(a)に示すように、話者A
が話をしている時には、話者A音声オブジェクト702
のデータストリーム301が比較的一定なビットレート
となり、話者Aが話をしていない時には、話者A音声オ
ブジェクト702のデータストリーム301に対して無
音処理がなされ、わずかなビットレートとなることが予
想される。
【0096】また、上記図4(a)に示すように、話者
Aが大きく動いた時等は、話者A映像オブジェクト70
4のデータストリーム401のビットレートがピークを
示すものと予想される。
【0097】また、上記図5(a)に示すように、話者
Bがほとんど話をしない時には、話者B音声オブジェク
ト703のデータストリーム501のビットレートがわ
ずかなものとなり、話者B映像オブジェクト705のデ
ータストリーム502及び背景映像オブジェクト706
のデータストリーム503のビットレートの変化が穏や
かとなるものと予想される。
【0098】また、上記図6(a)に示すように、話者
A或は話者Bがプレゼンテーションの画面を操作した時
には、プレゼンテーションオブジェクト707のデータ
ストリーム601のビットレートがピークを示すと予想
される。
【0099】ところが、上記図4(a)、上記図5
(a)、及び上記図6(a)に示したような各データス
トリームのピーク値は、それぞれのVCに設定されたP
CRの値を上回っているために、このままのビットレー
トでATMセル化してATMネットワーク103上へ出
力すると、ATMネットワーク103上でATMセルが
廃棄される恐れがある。
【0100】そこで、本実施の形態では、送信側ATM
通信部101(22)は、トラフィックシェーピングを
行い、送信対象のデータストリームのビットレートがピ
ーク時であっても、PCRの値を上回ることのないよう
に、当該データストリームのATMセルを送出する。
【0101】上記図3(b)〜図6(b)は、送信側A
TM通信部101(22)が、第1〜第4のVC202
〜VC205に対して送出するATMセル(セルストリ
ーム)を時系列で表したものである。尚、このときのト
ラフィックシェーピングとしては、それぞれのオブジェ
クトに求められるリアルタイム性を考慮したトラフィッ
クシェーピングとする必要がある。
【0102】例えば、上記図4(b)に示すように、話
者A映像オブジェクト704については、リアルタイム
性を高く取る必要があるので、ピーク時のデータストリ
ーム401であっても、あまり遅らせることなく送出
し、当該ピーク値をあまり分散させないセルストリーム
402とする必要がある。このため、第2のVC203
のPCRの値P2を、セルストリーム402の予想され
るピークより高い値(SCRの値S2に比べて十分大き
い値)に設定する。
【0103】一方、上記図5(b)に示すように、話者
B音声オブジェクト703、話者B映像オブジェクト7
05、及び背景映像オブジェクト706については、話
者A映像オブジェクト704ほどにはリアルタイム性が
高くとられていなくても、視聴者は不快感を感じないと
考えられるため、PCRの値P3を低めに設定して、ピ
ークを分散させたセルストリーム504〜506とす
る。
【0104】プレゼンテーションオブジェクト707に
ついては、上記図6(b)に示すように、さらにリアル
タイム性が低くてもよい反面、第4のVC205がUB
Rであるため、ビットレートが低くてもセル廃棄が起こ
る可能性もある。多少のセル廃棄であればデータが再送
されるため、あまり問題とはならないが、大量のセル廃
棄が起こってしまうと、大量のデータ再送が発生し、こ
れがさらにトラフィックを増大させることになる。した
がって、セル廃棄があまり起こらない程度に、さらにピ
ークを分散させたセルストリーム602とする。
【0105】上述のような、送信側ATM通信部101
(22)でのトラフィックシェーピングは、参加者全体
で会議している場合(全体会議モード)や、会議は行わ
れていず監視システムとして機能している場合(監視モ
ード)においても実行される。
【0106】上述のように、送信側ATM通信部101
(22)が、各オブジェクトのリアルタイム性、及び各
VCのサービスクラスに合わせたトラフィックシェーピ
ングを行う構成により、視聴者へ不快感を与えず、且つ
経済的な通信を行うことができる。
【0107】(他の実施の形態)第1の実施の形態で
は、オブジェクトとして、話者A音声、話者B音声、話
者A映像、話者B映像、背景映像、及びプレゼンテーシ
ョンデータの6つの要素を用い、通信手段として、AT
Mネットワーク103を用い、説明の簡単のために、送
信側テレビ会議装置101と受信側テレビ会議装置10
2間をPVCで接続することを前提として、(1)話者
Aが中心となってプレゼンテーションを行っている場合
(プレゼンテーションモード)、(2)参加者全体で会
議している場合(全体会議モード)、及び(3)会議は
行われていず監視システムとして機能している場合(監
視モード)の3つの場合の動作について説明したが、こ
れに限られることはなく、例えば、次のような構成
(1)〜(5)としてもよい。
【0108】(1)本発明を応用した装置或はシステム
としては、上記の6つの要素以外のオブジェクトを扱う
ような構成としてもよいし、テレビ会議や監視システム
以外の用途に用いるものであっても良い。
【0109】(2)ここでは、説明の簡略化のため、送
信側テレビ会議装置101と受信側テレビ会議装置10
2が、ATMネットワーク103へPVCによって接続
する構成としたが、これに限られることはなく、例え
ば、SVC(SignalingVirtual Co
nnection)等で接続する構成としてもよい。
【0110】(3)通信手段としてATMネットワーク
103を用いる構成に限られることはなく、例えば、A
TM以外の方式の中で、QoSレベルのクラス分けが行
えるネットワークであってもよいし、IPパケットをベ
ースにデータの交換を行うIPネットワーク等であって
も適用可能である。
【0111】具体的には、一般的に、ATM以外のネッ
トワークでは、ATMにみられるような仮想的な伝送路
を分離した形でのQoSレベルのクラス分けは行われて
いないが、その場合には、それぞれのパケットをクラス
分けすることによって、優先制御を実現することがあ
る。この場合の優先制御方法としては様々な方法が考え
られるが、Diffservなどにみられるように各パ
ケットのIPヘッダ内の情報を用いる方法や、MPLS
にみられるようなIPパケットに付加されたラベルの情
報等を用いる方法により、各IPパケットの優先度を分
類して、この優先度に応じて、ネットワーク内のLAN
スイッチやルータ等のノードとなる箇所で優先制御を行
う方法等が考えられる。
【0112】図8は、上記のような優先制御を行う機能
を備えたネットワーク103を介して、各オブジェクト
のデータを符号化した符号化データを、IPパケット化
して送信する構成とした、テレビ会議システム100´
の構成を示したものである。
【0113】上記図8に示すように、テレビ会議システ
ム100´は、伝送路決定部101(21)の代わり
に、符号化データを伝送する際の品質クラスを決定する
品質クラス決定部101(21)´が設けられ、送信側
ATM通信部101(22)及び受信側ATM通信部1
02(23)の代わりに、送信側パケット通信部101
(22)´及び受信側パケット通信部102(23)´
が設けられた構成としている。また、ネットワーク10
3は、上述した優先制御を行う機能を備えたIPネット
ワークである。
【0114】テレビ会議システム100´の一連の動作
について説明すると、先ず、第1の実施の形態と同様
に、送信側テレビ会議装置101において、話者A音声
オブジェクト符号化部101(13)、話者B音声オブ
ジェクト符号化部101(14),話者A映像オブジェ
クト符号化部101(15)、話者B映像オブジェクト
符号化部101(16)、背景映像オブジェクト符号化
部101(17)、データオブジェクト符号化部101
(18)はそれぞれ、各オブジェクトのデータを符号化
する。
【0115】モード設定部101(20)は、現在の動
作モードを品質クラス決定部101(21)´へ設定す
る。品質クラス決定部101(21)´は、モード設定
部101(20)から設定された動作モードに基づい
て、上記図7に示したようにして、各オブジェクトへの
パラメータに対応した、伝送時のパケットの品質クラス
を決定する。
【0116】具体的には例えば、IPネットワーク10
4には、第1〜第4の4段階(第1の段階が最高段階と
する)の品質クラスが設定されており、パラメータ
“1”〜“4”はそれぞれ、第1〜第4の品質クラスに
相当するものとし、現在話者Aが中心となってプレゼン
テーションを行っている場合、モード設定部101(2
0)は、第1のモード(プレゼンテーションモード)
を、品質クラス決定部101(21)´へ設定する。
【0117】品質クラス決定部101(21)´は、話
者Aの音声を正しく聞き取るためにリアルタイム性が最
も高く求められることから、話者A音声オブジェクト7
02の品質クラスを最高の“1”に決定する。また、話
者Aの映像も同様にリアルタイム性が比較的高く求めら
れることから、話者A映像オブジェクト704の品質ク
ラスを次に良い“2”に決定する。また、話者Bの音声
及び映像については、注目度が低くリアルタイム性が低
くても良いことから、話者B音声オブジェクト703及
び話者B映像オブジェクト705の品質クラスを“3”
に決定する。これと同様の理由から、背景映像オブジェ
クト706についても品質クラスを“3”に決定する。
さらに、プレゼンテーションオブジェクト707につい
てはリアルタイム性が要求されないことから、品質クラ
スを“4”に決定する。
【0118】送信側パケット通信部101(22)´
は、各データストリームに対して、品質クラス決定部1
01(21)´で決定された品質クラスに応じた優先度
を示す情報を有するIPヘッダ(又は、IPパケットに
付加されるラベル等)を付加し、優先制御を行う機能を
備えたIPネットワーク103を経由して、受信側テレ
ビ会議装置102へ送信する。
【0119】受信側テレビ会議装置102は、受信側パ
ケット通信部102(23)´により、送信側テレビ会
議装置101からのIPパケットを受信して、各オブジ
ェクトのデータストリームを再構成し、それぞれのデー
タストリームを、話者A音声オブジェクト復号化部10
2(25)、話者B音声オブジェクト復号化部102
(26)、話者A映像オブジェクト復号化部102(2
7)、話者B映像オブジェクト復号化部102(2
8)、背景映像オブジェクト復号化部102(29)、
データオブジェクト復号化部102(30)により復号
する。
【0120】上述のように、優先制御のための情報をI
Pパケットに付加する構成とすることで、IPネットワ
ーク103内では、それに応じた優先制御が行われるこ
とになる。また、参加者全体で会議している場合(全体
会議モード)や、会議は行われておらず監視システムと
して機能している場合(監視モード)の場合でも、上述
の構成により、優先制御を行うことができる。したがっ
て、仮想的な伝送路を分離した形でのQoSレベルのク
ラス分けが行われていないネットワークであっても、ク
ラス分けされたパケットの優先制御が可能となる。
【0121】(4)モード設定部101(20)は、何
らかの形でモードが設定されているものとしたが、これ
に限られることはなく、例えば、手動による設定の他、
何らかの自動手段による設定等であってもよい。
【0122】(5)本発明の目的は、第1及びその他の
実施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウ
ェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システ
ム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコン
ピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納され
たプログラムコードを読みだして実行することによって
も、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶
媒体から読み出されたプログラムコード自体が第1及び
その他の実施の形態の機能を実現することとなり、その
プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成す
ることとなる。プログラムコードを供給するための記憶
媒体としては、ROM、フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ
カード等を用いることができる。また、コンピュータが
読みだしたプログラムコードを実行することにより、第
1及びその他の実施の形態の機能が実現されるだけでな
く、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュー
タ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって第1及びその他の実施の形態
の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもな
い。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコー
ドが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコン
ピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリ
に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づ
き、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるC
PUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理
によって第1及びその他の実施の形態の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、複数の
オブジェクトデータ(テレビ会議での1シーンを構成す
る話者の映像や音声等の複数の要素をオブジェクトとし
て扱った場合の当該オブジェクトデータ等)のそれぞれ
を、それぞれが異なるサービスクラスを有する複数の伝
送手段(又は、それぞれが異なる複数の品質クラスをサ
ポートする伝送手段)を介して送信する際、オブジェク
トデータ毎に、送信に使用する伝送手段(又は、品質ク
ラス)を当該複数の伝送手段(又は、複数の品質クラ
ス)の中から決定する。このとき、それぞれのオブジェ
クトデータが有する各時点でのリアルタイム性のパラメ
ータ等に基づき、伝送手段(又は、品質クラス)の決定
を行うように構成してもよい。このような構成により、
オブジェクトデータのリアルタイム性が時間や場所によ
り、或は他のオブジェクトデータとの関係により変化す
る場合等であっても、それぞれのオブジェクトデータ
を、真に適したサービスクラスで送信することができる
ため、全体的な通信コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した
テレビ会議システムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記テレビ会議システムのネットワークの伝送
路を説明するための図である。
【図3】話者A音声オブジェクトのデータストリームの
データ量、及び第1のVCに送出するセルストリームを
説明するための図である。
【図4】話者A映像オブジェクトのデータストリームの
データ量、及び第2のVCに送出するセルストリームを
説明するための図である。
【図5】話者B音声オブジェクトのデータストリームの
データ量、話者B映像オブジェクトのデータストリーム
のデータ量、背景映像オブジェクトのデータストリーム
のデータ量、及び第3のVCに送出する各セルストリー
ムを説明するための図である。
【図6】プレゼンテーションオブジェクトのデータスト
リームのデータ量、及び第4のVCに送出するセルスト
リームを説明するための図である。
【図7】各オブジェクトについてのパラメータ設定を説
明するための図である。
【図8】その他の実施の形態における上記テレビ会議シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図9】オブジェクト符号化を用いたテレビ会議の画面
の一例を説明するための図である。
【図10】従来のテレビ会議システムの構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
100 テレビ会議システム 101 送信側テレビ会議装置 101(4) 話者A用マイク 101(5) 話者B用マイク 101(6) ビデオカメラ 101(7) 記憶部 101(8) 話者A音声インターフェース部 101(9) 話者B音声インターフェース部 101(10) 映像インターフェース部 101(11) オブジェクト分離部 101(12) データインターフェース部 101(13) 話者A音声オブジェクト符号化部 101(14) 話者B音声オブジェクト符号化部 101(15) 話者A映像オブジェクト符号化部 101(16) 話者B映像オブジェクト符号化部 101(17) 背景映像オブジェクト符号化部 101(18) データオブジェクト符号化部 101(20) モード設定部 101(21) 伝送路決定部 101(22) 送信側ATM通信部 102(41) CPU 102(42) メモリ 102 受信側テレビ会議装置 102(23) 受信側ATM通信部 102(25) 話者A音声オブジェクト復合化部 102(26) 話者B音声オブジェクト復合化部 102(27) 話者A映像オブジェクト復合化部 102(28) 話者B映像オブジェクト復合化部 102(29) 背景映像オブジェクト復合化部 102(30) データオブジェクト復合化部 102(31) シーン合成部 102(32) 映像/音声インターフェース部 102(33) 表示器 102(34) スピーカ 102(51) CPU 102(52) メモリ 103 ATMネットワーク
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK25 MA00 MB02 PP04 RB02 RC32 SS07 SS20 SS30 TA00 TB18 TC00 TD13 UA02 5C064 AA02 AB03 AB04 AC01 AC04 AC06 AC11 AC13 AC16 AC18 AC22 AD02 AD06 5K030 GA20 HA10 HB21 HC01 HC15 KA19 LA03 LC02 LD08 5K033 AA04 BA15 CB06 DB10

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも映像及び音声の何れかを構成
    する複数の要素をオブジェクトとして扱い、当該複数の
    要素に対応する複数のオブジェクトデータを、それぞれ
    が異なるサービスクラスを有する複数の伝送手段を介し
    て送信する通信装置であって、 上記複数のオブジェクトデータのそれぞれに対して、上
    記複数の伝送手段の中から送信時の伝送手段を決定する
    伝送決定手段と、 上記伝送決定手段での決定に基づいて、上記複数のオブ
    ジェクトデータのそれぞれを、上記複数の伝送手段の中
    の該当する伝送手段を介して送信する送信手段とを備え
    ることを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 上記伝送決定手段は、上記複数のオブジ
    ェクトデータのそれぞれが有する使用状況に応じたリア
    ルタイム性のパラメータに基づいて、上記伝送手段の決
    定を行うことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の伝送手段は、非同期転送モー
    ド(ATM)における仮想パス(Virtual Pa
    th)及び仮想チャネル(Virtual Chann
    el)の少なくとも何れかを含むことを特徴とする請求
    項1記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 上記サービスクラスは、ビットレート及
    びそのピーク値に基づき決定されるクラスを含むことを
    特徴とする請求項1記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 上記サービスクラスは、CBR(Con
    stant BitRate)、VBR(Variab
    le Bit Rate)、UBR(Unspecif
    ied Bit Rate)、及びABR(Avail
    ableBit Rate)の少なくとも何れかにより
    示される伝送種類と、PCR(Peak Cell Ra
    te)及びSCR(Sustainable Cell
    Rate)の少なくとも何れかで示される伝送路に特有
    のパラメータ値とにより決定されるサービスクラスを含
    むことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも映像及び音声の何れかを構成
    する複数の要素をオブジェクトとして扱い、当該複数の
    要素に対応する複数のオブジェクトデータを、それぞれ
    が異なる複数の品質クラスをサポートする伝送手段を介
    して送信する通信装置であって、 上記複数のオブジェクトデータのそれぞれに対して、上
    記複数の品質クラスの中から送信時の品質クラスを決定
    する品質クラス決定手段と、 上記品質決定手段での決定に基づいて、上記複数のオブ
    ジェクトデータのそれぞれを、上記複数の品質クラスの
    中の該当する品質クラスにより、上記伝送手段を介して
    送信する送信手段とを備えることを特徴とする通信装
    置。
  7. 【請求項7】 上記品質クラス決定手段は、上記複数の
    オブジェクトデータのそれぞれが有する使用状況に応じ
    たリアルタイム性のパラメータに基づいて、上記品質ク
    ラスの決定を行うことを特徴とする請求項6記載の通信
    装置。
  8. 【請求項8】 上記品質クラスは、上記伝送手段を介し
    た送信の優先度を含むことを特徴とする請求項6記載の
    通信装置。
  9. 【請求項9】 上記伝送手段を介して上記送信手段によ
    り送信されてきたデータを受信する受信手段と、 上記受信手段での受信データから上記映像及び音声の少
    なくとも何れかを再構成する再生手段とを備えることを
    特徴とする請求項1又は6記載の通信装置。
  10. 【請求項10】 複数の機器が互いに通信可能に接続さ
    れてなる通信システムであって、 上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項
    1〜9の何れかに記載の通信装置の機能を有することを
    特徴とする通信システム。
  11. 【請求項11】 少なくとも映像及び音声の何れかを構
    成する複数の要素をオブジェクトとして扱い、当該複数
    の要素に対応する複数のオブジェクトデータを、それぞ
    れが異なるサービスクラスを有する複数の伝送手段を介
    して送受信するための通信方法であって、 上記複数のオブジェクトデータのそれぞれに対して、上
    記複数の伝送手段の中から送信時の伝送手段を決定する
    伝送決定ステップと、 上記伝送決定ステップでの決定に基づいて、上記複数の
    オブジェクトデータのそれぞれを、上記複数の伝送手段
    の中の該当する伝送手段を介して送信する送信ステップ
    とを含むことを特徴とする通信方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも映像及び音声の何れかを構
    成する複数の要素をオブジェクトとして扱い、当該複数
    の要素に対応する複数のオブジェクトデータを、それぞ
    れが異なる複数の品質クラスをサポートする伝送手段を
    介して送受信するための通信方法であって、 上記複数のオブジェクトデータのそれぞれに対して、上
    記複数の品質クラスの中から送信時の品質クラスを決定
    する品質クラス決定ステップと、 上記品質決定ステップでの決定に基づいて、上記複数の
    オブジェクトデータのそれぞれを、上記複数の品質クラ
    スの中の該当する品質クラスにより、上記伝送手段を介
    して送信する送信ステップとを含むことを特徴とする通
    信方法。
  13. 【請求項13】 映像及び音声を構成する複数の要素を
    オブジェクトとして扱い、当該複数の要素に対応する複
    数のオブジェクトデータを、それぞれが異なるサービス
    クラスを有する複数の伝送手段を介して送受信するため
    の通信方法であって、 上記映像及び音声のデータから分離して得られた上記複
    数のオブジェクトデータのそれぞれに対して符号化を行
    う符号化ステップと、 上記符号化ステップで得られた上記複数のオブジェクト
    データに対応する複数の符号化データのそれぞれに対し
    て、送信を行う際の伝送手段を上記複数の伝送手段の中
    から決定する伝送決定ステップと、 上記伝送決定ステップでの決定に基づいて、上記複数の
    符号化データのそれぞれを、上記複数の伝送手段の中の
    該当する伝送手段を介して送信する送信ステップと、 上記複数の伝送手段を介して送信された上記複数の符号
    化データを受信する受信ステップと、 上記受信ステップにより受信された上記複数の符号化デ
    ータのそれぞれに対して復合化を行う復合化ステップ
    と、 上記復合化ステップにより得られた複数のオブジェクト
    データを合成して上記映像及び音声のデータを再構成す
    る再構成ステップと、 上記再構成ステップにより得られた上記映像及び音声の
    データを再生する再生ステップとを含むことを特徴とす
    る通信方法。
  14. 【請求項14】 上記複数のオブジェクトデータのそれ
    ぞれは、リアルタイム性のパラメータを有し、 上記伝送決定ステップは、上記複数のオブジェクトデー
    タのそれぞれについて、上記リアルタイム性のパラメー
    タに基づき、上記伝送手段の決定を行うステップを含む
    ことを特徴とする請求項13記載の通信方法。
  15. 【請求項15】 上記複数の伝送手段は、非同期転送モ
    ード(ATM)における仮想パス(Virtual P
    ath)又は仮想チャネル(VirtualChann
    el)を含むことを特徴とする請求項13記載の通信方
    法。
  16. 【請求項16】 上記複数の伝送手段が有するサービス
    クラスは、CBR(Constant Bit Rat
    e)、VBR(Variable BitRate)、
    UBR(Unspecified Bit Rat
    e)、及びABR(Available Bit Ra
    te)の少なくとも何れかにより示される伝送種類と、
    PCR(Peak Cell Rate)及びSCR(S
    ustainable Cell Rate)の少なくと
    も何れかで示される伝送路に特有のパラメータ値とによ
    り決定されるものであることを特徴とする請求項13記
    載の通信方法。
  17. 【請求項17】 映像及び音声を構成する複数の要素を
    オブジェクトとして扱い、当該複数の要素に対応する複
    数のオブジェクトデータを、それぞれが異なる品質クラ
    スをサポートする伝送手段を介して送受信するための通
    信方法であって、 上記映像及び音声のデータから分離して得られた上記複
    数のオブジェクトデータのそれぞれに対して符号化を行
    なう符号化ステップと、 上記符号化ステップで得られた上記複数のオブジェクト
    データに対応する複数の符号化データのそれぞれに対し
    て、送信を行う際の品質クラスを上記複数の品質クラス
    の中から決定する品質クラス決定ステップと、 上記品質クラス決定ステップでの決定に基づいて、上記
    複数の符号化データのそれぞれを、上記複数の品質クラ
    スの中の該当する品質クラスのパケットとして上記伝送
    手段を介して送信する送信ステップと、 上記複数の伝送手段を介して、それぞれ決定された品質
    クラスのパケットとして送信された上記複数の符号化デ
    ータを受信する受信ステップと、 上記受信ステップにより受信された上記複数の符号化デ
    ータのそれぞれに対して復合化を行う復合化ステップ
    と、 上記復合化ステップにより得られた複数のオブジェクト
    データを合成して上記映像及び音声のデータを再構成す
    る再構成ステップと、 上記再構成ステップにより得られた上記映像及び音声の
    データを再生する再生ステップとを含むことを特徴とす
    る通信方法。
  18. 【請求項18】 上記複数のオブジェクトデータのそれ
    ぞれは、リアルタイム性のパラメータを有し、 上記品質クラス決定ステップは、上記複数のオブジェク
    トデータのそれぞれについて、上記リアルタイム性のパ
    ラメータに基づき、上記品質クラスの決定を行なうステ
    ップを含むことを特徴とする請求項17記載の通信方
    法。
  19. 【請求項19】 上記パケットに付随する品質クラス
    は、上記伝送手段を介して送信する際の優先度を示すも
    のであることを特徴とする請求項17記載の通信方法。
  20. 【請求項20】 請求項1〜9の何れかに記載の通信装
    置の機能、又は請求項10記載の通信システムの機能を
    コンピュータに実現させるためのプログラムを記録した
    コンピュータ読出可能な記憶媒体。
  21. 【請求項21】 請求項11〜19の何れかに記載の通
    信方法の処理ステップをコンピュータに実行させるため
    のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記憶媒
    体。
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