JP2002203798A - p型窒化物半導体及びその製造方法 - Google Patents
p型窒化物半導体及びその製造方法Info
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Abstract
なp型窒化物半導体を得られるようにする。 【解決手段】基板上に600℃より高い成長温度で形成
されたp型窒化物半導体層を有し、p型窒化物半導体の
冷却直後の正孔キャリア濃度が、p型窒化物半導体層を
形成する前記基板温度から600℃まで冷却するのに要
する冷却時間と冷却後に得られる正孔キャリア濃度との
関係において、冷却時間0分における想定された正孔キ
ャリア濃度の35〜100%である構成とした。
Description
光を発光する発光装置等に用いられるGaN系III族窒
化物半導体のうちのp型窒化物半導体、特に、成長後の
アニーリング処理が不要なp型窒化物半導体及びその製
造方法に関する。
処理装置等に用いられる短波長の発光素子の材料とし
て、比較的バンドギャップが大きいGaN系III族窒化
物半導体が注目されている。これらダイオード素子やレ
ーザ素子等の発光素子にはその接合面の近傍でキャリア
を再結合させ、その再結合光を放射するpn接合を有す
る構成が不可欠である。良く知られているように、マグ
ネシウム(Mg)等のアクセプタがドープされてなるp
型窒化物半導体は、マグネシウムの活性化率がドナーと
比べて著しく低いため、低抵抗のp型窒化物半導体を得
るのは容易でない。
高抵抗であったp型窒化物半導体に対して熱処理(ポス
トアニーリング)を行なって、マグネシウムと水素とか
らなる複合体の水素をマグネシウムから解離させること
により、低抵抗のp型窒化物半導体を得る方法が一般に
行なわれている。しかしながら、生産性の向上を図るた
めにも、ポストアニーリングを行なわずに低抵抗のp型
窒化物半導体を得る研究が進められつつある。
開示されている、ポストアニーリングが不要な従来のp
型窒化物半導体の製造方法について説明する。
PE)法を用いて、サファイアからなる基板上に、TM
G等のIII族源、アンモニア等の窒素源及びp型ドーパ
ントを含む有機マグネシウム化合物を、濃度が0.8容
量%〜20容量%の水素ガスを含む窒素ガスをキャリア
ガスとして導入し、基板温度を1100℃としてp型窒
化物半導体を成長させる方法を開示している。これによ
り、マグネシウムと水素とからなる複合体の形成が阻止
されることにより、成長時に低抵抗性を示すp型窒化物
半導体を得ている。さらに、冷却工程においては、約3
2容量%のアンモニアを含む窒素ガスの雰囲気で350
℃まで降温し、その後、アンモニアの導入を停止して室
温まで降下させる方法を開示している。
来のポストアニーリングを行なわないp型窒化物半導体
の製造方法は以下のような問題がある。すなわち、前記
公報の発明者らがその後に公開した論文(Applied Phy
sics Letters,vol.72,(1998),p.1748)に示しているよ
うに、結晶成長工程における水素濃度が2.4%から
3.7%に増加しただけで大幅にマグネシウムの活性化
が劣り、非常に低い水素濃度で成長させなければ、成長
時にp型窒化物半導体を得ることができない。その上、
低い水素濃度でp型窒化物半導体を成長させると、表面
マイグレーションが不十分となるため、表面上の最適位
置に所定の原子が配置されず、良質な結晶が得られな
い。
トアニーリングを行なうことなく良質なp型窒化物半導
体を得られるようにすることを目的とする。
め、本発明は、p型窒化物半導体の製造方法を、成長工
程において低抵抗なp型窒化物半導体を形成し、冷却工
程において、冷却時間又は雰囲気を制御することによ
り、その低抵抗性をp型半導体として実用可能な範囲内
に維持する構成とする。
度が約600℃を越える基板温度で保持された基板の上
に、p型ドーパントを含む窒素源及びIII族源を導入す
ることにより、基板上に低抵抗のp型窒化物半導体層を
形成する半導体層形成工程と、p型窒化物半導体層が形
成された基板を冷却する冷却工程とを備え、半導体層形
成工程は、雰囲気にp型ドーパントの不活性化を抑制で
きる程度の水素を含み、冷却工程は、p型窒化物半導体
層の正孔キャリア濃度がその低抵抗性を維持できる程度
に減少する冷却時間でp型窒化物半導体層を冷却する。
と、p型ドーパントの不活性化を抑制できる程度の水素
を含む雰囲気で、基板上に低抵抗のp型窒化物半導体層
を形成しておき、p型窒化物半導体層の正孔キャリア濃
度がその低抵抗性を維持できる程度に減少する冷却時間
でp型窒化物半導体層を冷却するため、ポストアニーリ
ングを行なうことなく、結晶品質に優れるp型窒化物半
導体を得ることができる。
却工程において、p型窒化物半導体層の正孔キャリア濃
度の減少率が0%〜95%程度であることが好ましい。
このようにすると、例えば、成長直後の正孔キャリア濃
度が2.0×1017cm-3程度とすると、正孔キャリア
濃度が95%減少したとしても1.0×1016cm-3程
度の濃度が確保されるため、十分に実用に耐えるp型窒
化物半導体を得ることができる。
て、冷却工程が、基板温度が成長温度から約600℃ま
でを30分以内で降下するように冷却する工程を含むこ
とが好ましい。このようにすると、p型窒化物半導体層
の正孔キャリア濃度の実用に耐える程度の低抵抗性を確
実に維持できる。
て、半導体層形成工程における雰囲気が容量比が5%〜
70%程度の水素を含むことが好ましい。一般に、III
族源又はp型ドーパントとして有機金属材料を用いる場
合には、これらの分解効率を高めるために、また、表面
マイグレーションを促進するために雰囲気中に水素を含
ませている。しかしながら、添加する水素濃度が70%
を越えると、水素によるアクセプタの不活性化(パッシ
ベーション)が顕著となるため、本発明のように5%〜
70%程度の水素濃度とすると、p型ドーパントの不活
性化を確実に抑制できる。
度が約600℃を越える基板温度で保持された基板の上
に、p型ドーパントを含む窒素源及びIII族源を導入す
ることにより、基板上に低抵抗のp型窒化物半導体層を
形成する半導体層形成工程と、p型窒化物半導体層が形
成された基板を冷却する冷却工程とを備え、半導体層形
成工程は、雰囲気にp型ドーパントの不活性化を抑制で
きる程度の水素を含み、冷却工程は、p型窒化物半導体
層の正孔キャリア濃度がその低抵抗性を維持できる程度
に減少する雰囲気でp型窒化物半導体層を冷却する。
と、p型ドーパントの不活性化を抑制できる程度の水素
を含む雰囲気で、基板上に低抵抗のp型窒化物半導体層
を形成しておき、p型窒化物半導体層の正孔キャリア濃
度がその低抵抗性を維持できる程度に減少する雰囲気で
p型窒化物半導体層を冷却するため、ポストアニーリン
グを行なうことなく、結晶品質に優れるp型窒化物半導
体を得ることができる。
却工程において、p型窒化物半導体層の正孔キャリア濃
度の減少率が0%〜95%程度であることが好ましい。
却工程において、基板温度が成長温度から約600℃に
まで降下する間の雰囲気に、容量比が0%〜50%程度
の水素を含むことが好ましい。このようにすると、p型
窒化物半導体層における水素によるパッシベーションを
抑制できるため、p型窒化物半導体層の正孔キャリア濃
度の低抵抗性を確実に維持できる。
却工程において、基板温度が成長温度から約600℃に
まで降下する間の雰囲気にアンモニアを含むことが好ま
しい。このようにすると、成長したp型窒化物半導体の
表面からの窒素の脱離が抑制されるため、該表面の劣化
を防止できる。
て、半導体層形成工程における雰囲気が、容量比が5%
〜70%程度の水素を含むことが好ましい。
に温度が600℃よりも高い成長温度で形成されたp型
窒化物半導体を対象とし、冷却直後の正孔キャリア濃度
が、成長温度における正孔キャリア濃度の5%〜100
%程度である。
直後の正孔キャリア濃度が2.0×1017cm-3程度で
あれば、冷却直後に正孔キャリア濃度が成長直後の5%
となったとしても1.0×1016cm-3程度の濃度が確
保されるため、十分に実用に耐えるp型窒化物半導体と
なる。
板上に温度が600℃よりも高い成長温度で順次形成さ
れたp型窒化物半導体を対象とし、p型窒化物半導体は
その上面を露出しており、p型窒化物半導体の上面近傍
の水素濃度は、p型窒化物半導体の内部の水素濃度と等
しいか又は約10倍以内である。
法により得られるp型窒化物半導体の場合には、露出し
た上面近傍の水素濃度は、p型窒化物半導体の内部の水
素濃度よりも10倍以上大きい。しかしながら、本発明
のp型窒化物半導体によると、p型窒化物半導体の上面
近傍の水素濃度が、該p型窒化物半導体の内部の水素濃
度と等しいか又は約10倍以内であるため、p型ドーパ
ントの活性化率が向上しているp型窒化物半導体とな
る。
600℃より高い成長温度で形成されたp型窒化物半導
体層を有し、前記p型窒化物半導体の冷却直後の正孔キ
ャリア濃度が、前記p型窒化物半導体層を形成する前記
基板温度から600℃まで冷却するのに要する冷却時間
と冷却後に得られる正孔キャリア濃度との関係におい
て、前記冷却時間0分における想定された正孔キャリア
濃度の35〜100%であることを特徴とするp型窒化
物半導体とすることで、ポストアニーリングを行うこと
なく、良質なp型窒化物半導体を作製できるので、低電
圧で高出力の発光素子を得ることができる。
導体層を形成する前記基板温度から600℃まで冷却す
るのに要する冷却時間と冷却後に得られる正孔キャリア
濃度との関係において、前記冷却時間0分における想定
された正孔キャリア濃度の60〜100%であることを
特徴とする請求項5に記載のp型窒化物半導体とするこ
とで、ポストアニーリングを行うことなく、良質なp型
窒化物半導体を作製できるので、低電圧で高出力の発光
素子を得ることができる。
超える基板温度で保持された基板の上に、p型ドーパン
ト源と窒素源とIII族源とを導入することにより、前記
基板上にp型窒化物半導体層を形成する半導体層形成工
程と、前記p型窒化物半導体層が形成された基板を冷却
する冷却工程とを備え、前記冷却工程において、前記p
型窒化物半導体層が形成された基板を前記半導体形成工
程における基板温度から600℃まで10分以内に冷却
することを特徴とするp型窒化物半導体の製造方法とす
ることで、ポストアニーリングを行うことなく、良質な
p型窒化物半導体を作製できるので、低電圧で高出力の
発光素子を得ることができる。
いて、前記p型窒化物半導体層が形成された基板を前記
半導体形成工程における基板温度から600℃まで5分
以内に冷却することを特徴とする請求項3に記載のp型
窒化物半導体の製造方法とすることで、ポストアニーリ
ングを行うことなく、良質なp型窒化物半導体を作製で
きるので、低電圧で高出力の発光素子を得ることができ
る。
ついて図面を参照しながら説明する。
化物半導体を示す構成断面図を示している。図1に示す
ように、サファイアからなる基板11上には、窒化ガリ
ウム(GaN)からなり、基板11上に成長させる所望
の半導体とサファイアとの結晶の格子不整合を緩和する
バッファ層12と、GaNからなるp型窒化物半導体層
13とが順次形成されている。
半導体層の製造方法を説明する。まず、鏡面状の主面を
持つ基板11を反応管(図示せず)内の基板ホルダに保
持し、その後、基板11の温度を約1000℃として水
素ガスを基板11上に導入しながら、基板11を約10
分間加熱することにより、基板11の主面に付着してい
る有機物等の汚れや水分を除去する。
降下させ、キャリアガスとして流量が約16L/分の窒
素ガスと、流量が約4L/分の窒素源としてのアンモニ
ア(NH3)ガスと、流量が約40μmol/分のIII族
源としてのトリメチルガリウム(TMG)とを基板11
上に導入することにより、基板11の主面上に、厚さが
25nmでGaNからなるバッファ層12を成長させ
る。
止めて、基板温度を約1050℃にまで昇温した後、流
量が約13L/分の窒素ガス及び流量が約3L/分の水
素ガスをキャリアガスとし、流量が約4L/分のアンモ
ニアガスと、流量が約80μmol/分のTMGと、流
量が約0.2μmol/分でp型ドーパントであるマグ
ネシウムを含むビスシクロペンタジエニルマグネシウム
(Cp2Mg)とを基板11上に約60分間導入するこ
とにより、バッファ層12上に、厚さが2μmでMgが
ドープされたGaNからなるp型窒化物半導体層13を
成長させる。ここでいう水素ガスの流量には、TMGと
Cp2Mgとを気化させるための水素ガスをも含めてい
る。
供給を停止した後、雰囲気ガスとして、流量が約13L
/分の窒素ガス、流量が約3L/分の水素ガス及び流量
が約4L/分のアンモニアガスを基板11上に導入しな
がら、基板11を成長温度から室温にまで冷却する。冷
却後、p型窒化物半導体層13が形成された基板11を
反応管から取り出す。
た基板11に対する本願発明の冷却方法の特徴を説明す
る。
化物半導体の製造方法の冷却工程における正孔キャリア
濃度に対する冷却時間依存性を示すグラフ。ここでは、
基板温度を成長温度の1050℃付近から600℃にま
で降下させる場合の冷却時間として、5分から40分ま
での間を5種類に分けて、p型窒化物半導体層13の正
孔キャリア濃度を測定している。正孔キャリア濃度は、
5種類の測定用のサンプルとして基板11から5mm角
の大きさのチップを切り出し、それぞれ切り出されたチ
ップのホール効果を測定することにより行なっている。
電型はすべてp型を示しているが、成長温度から600
℃までの冷却時間が長くなるに連れて、正孔キャリア濃
度が低下していることが分かる。また、図2に示す直線
を冷却時間が0分となるy切片として外挿することによ
り、本実施の形態に係るp型窒化物半導体層13は、成
長直後の正孔キャリア濃度が約2×1017cm-3のp導
電型を示すといえる。
の場合の正孔キャリア濃度は1.2×1017cm-3を示
し、冷却時間が20分の場合の正孔キャリア濃度は冷却
前の濃度の約7%に相当する3.0×1016cm-3を示
し、冷却時間が30分の場合は冷却前の濃度の5%に相
当する1.0×1016cm-3を示す。冷却時間が30分
の場合は、デバイスに用いるp型層としての下限に近
い。さらに、冷却時間が40分の場合はその濃度が2.
2×1015cm-3を示し、デバイスには不充分のキャリ
ア濃度となる。
の実施形態の第1変形例に係るp型窒化物半導体層の製
造方法を説明する。
同様の方法を用いて、基板11上にバッファ層12、及
び正孔キャリア濃度が約2×1017cm-3のp型窒化物
半導体層13を順次形成する。
正孔キャリア濃度に対する雰囲気ガス中の水素ガス濃度
依存性について説明する。ここでは、雰囲気ガス中の水
素ガス濃度を0%、30%、50%及び70%と4種類
に分けて正孔キャリア濃度の測定を行なっている。いず
れの場合も、雰囲気中のアンモニアガス濃度を約20%
とし、残りを窒素ガスとしている。基板温度の降温条件
は、成長温度の約1050℃から約600℃までを約5
分間で冷却している。
と、600℃までを5分間で降温しても、デバイスに用
いるp型層として不充分となる。
の形態1の第2変形例に係るp型窒化物半導体層の製造
方法を説明する。
同様の方法を用いて、基板11上にバッファ層12、及
び正孔キャリア濃度が約2×1017cm-3のp型窒化物
半導体層13を順次形成する。
キャリア濃度に対する雰囲気ガス中のアンモニアガス濃
度依存性について説明する。雰囲気中の水素ガス濃度は
約15%とし、残りは窒素ガスとする。また、基板温度
の降温条件は、成長温度の約1050℃から600℃ま
でを約5分間で冷却している。
せても、冷却工程における正孔キャリア濃度の減少率
は、アンモニアガス濃度が20%の場合とほとんど違い
がないことを確認している。なお、アンモニアガス濃度
が0%〜0.5%の範囲では、p型窒化物半導体層13
の表面から窒素が脱離することにより、結晶性が劣化す
る。
の形態1の第3変形例に係るp型窒化物半導体層の製造
方法を説明する。本変形例は、図1に示すp型窒化物半
導体層13の形成工程における正孔キャリア濃度に対す
るキャリアガス中の水素ガス濃度依存性について説明す
る。実施の形態1においては、キャリアガス中の水素ガ
スの濃度は約15%としている。本変形例においては、
キャリアガス中の水素ガスの濃度を0%〜20%までは
5%ごとの5種類とし、20%〜80%までの範囲は1
0%ごとの6種類とし、併せて11種類に分けている。
なお、水素ガス濃度が0%の場合は、TMG及びCp2
Mgは窒素ガスを用いてそれぞれの気化を行なってい
る。
程度の範囲で成長したp型窒化物半導体層13におい
て、図2と同様に、冷却時間を0分として外挿すること
により求めた値は、成長直後の正孔キャリア濃度とし
て、それぞれが1×1016cm-3以上であり、p型を示
している。より具体的には、水素ガス濃度が5%〜50
%程度の場合は正孔キャリア濃度が約5×1016cm-3
以上となり、水素ガス濃度が10%〜20%程度の場合
は正孔キャリア濃度が約1×1017cm-3以上となる。
なかでも、水素ガス濃度を15%で成長させた場合は、
成長直後の正孔キャリア濃度が最も高くなり、その値は
2×1017cm-3を示す。
ロッキングカーブの半値幅は、水素ガス濃度の増加と共
に小さくなり、水素ガス濃度が10%以上の場合は半値
幅は300秒以下を示す。ところが、水素ガス濃度が0
%で成長した場合は、X線回折によるロッキングカーブ
の半値幅は500秒となり、大幅に結晶性が悪化する。
また、高抵抗であるため正孔キャリア濃度の測定は不可
能となる。
た場合も、高抵抗であり、正孔キャリア濃度の測定は不
可能となる。これは、成長中にGaN結晶中に取り込ま
れる水素原子の量が多くなり、マグネシウムの活性化率
が低くなったためと考えられる。
てアンモニアを用いたが、例えば、ヒドラジン(N
2H4)やエチルアジド(C2H5NH2)等の有機窒素原
料であればよい。
態2について図面を参照しながら説明する。
半導体発光素子を示す構成断面図を示している。図3に
示すように、本実施の形態2に係る窒化物半導体発光素
子のエピタキシャル層は、サファイアからなる基板21
上に、ノンドープのGaNからなるバッファ層22と、
シリコン(Si)がドープされたGaNからなるn型コ
ンタクト層23と、ノンドープのInGaNからなる発
光層24と、ノンドープのGaNからなる第1のクラッ
ド層25と、マグネシウムがドープされたAlGaNか
らなるp型の第2のクラッド層26と、マグネシウムが
ドープされたGaNからなるp型コンタクト層27とが
順次積層されて構成されている。p型コンタクト層27
上には、ニッケル(Ni)と金(Au)とがこの順に積
層されてなる透光性のp側電極28が形成されており、
n型コンタクト層23が露出された領域上にアルミニウ
ム(Al)からなるn側電極29が形成されている。こ
のように、本発光素子は、ノンドープの発光層24及び
第1のクラッド層25を介在させ、n型コンタクト層2
3と第2のクラッド層26とのpn接合を持つ発光ダイ
オード素子である。
ード素子の製造方法について説明する。
管(図示せず)内の基板ホルダに保持し、その後、基板
21の温度を約1000℃として水素ガスを基板21上
に導入しながら、基板21を約10分間加熱する。これ
により、基板21の主面に付着している有機物等の汚れ
や水分を除去して清浄面を得る。
降下させ、キャリアガスとして流量が約16L/分の窒
素ガスと、流量が約4L/分の窒素源としてのアンモニ
アガスと、流量が約40μmol/分のIII族源として
のTMGとを基板21上に導入することにより、基板2
1の主面上に、厚さが25nmでGaNからなるバッフ
ァ層22を成長させる。ここでは、キャリアガスに含ま
れる水素ガスの流量は、TMG又はCp2Mgを気化さ
せるために用いる水素ガスをも含んでいる。
止めて、基板温度を約1050℃にまで昇温した後、流
量が約13L/分の窒素ガス及び流量が約3L/分の水
素ガスをキャリアガスとし、流量が約4L/分のアンモ
ニアガスと、流量が約80μmol/分のTMGと、流
量が約10cc/分でn型ドーパントであるシリコンを
含む10ppmのモノシラン(SiH4)ガスとを基板
21上に約60分間導入することにより、バッファ層2
2上に、厚さが2μmでSiがドープされたGaNから
なるn型コンタクト層23を成長させる。
止した後、基板温度を約750℃にまで降温させる。こ
の成長温度で、キャリアガスとして流量が約14L/分
の窒素ガスと、流量が約6L/分のアンモニアガスと、
流量が約4μmol/分のTMGと、流量が約5μmo
l/分の別のIII族源であるトリメチルインジウム(T
MI)とを基板21上に導入することにより、n型コン
タクト層23上に、厚さが3nmのInGaNからなる
単一量子井戸構造の発光層24を成長させる。この場
合、発光層24のIn組成は約0.2となる。
アガスの窒素ガス、窒素源のアンモニアガス及びIII族
源のTMGをそのままの流量で基板21に導入し、基板
温度が約1050℃にまで昇温するまでの間に、発光層
24上に厚さが10nmのGaNからなる第1のクラッ
ド層25を成長させる。
後、流量が約13L/分の窒素ガス及び流量が約3L/
分の水素ガスをキャリアガスとし、流量が約4L/分の
アンモニアガスと、流量が約40μmol/分のTMG
と、流量が約6μmol/分の別のIII族源であるトリ
メチルアルミニウム(TMA)と、流量が約0.1μm
ol/分のCp2Mgとを基板21上に導入することに
より、第1のクラッド層25上に、厚さが0.2μmで
Mgがドープされたp型AlGaNからなる第2のクラ
ッド層26を成長させる。
度は約1050℃のままで、流量が約13L/分の窒素
ガス及び流量が約3L/分の水素ガスをキャリアガスと
し、流量が約4L/分のアンモニアガスと、流量が約8
0μmol/分のTMGと、流量が約0.2μmol/
分のCp2Mgとを基板21上に導入することにより、
第2のクラッド層26上に、厚さが0.3μmでMgが
ドープされたp型GaNからなるp型コンタクト層27
を成長させる。
後、雰囲気ガスとして、流量が約13L/分の窒素ガ
ス、流量が約3L/分の水素ガス及び流量が約4L/分
のアンモニアガスとを反応管に導入しながら、基板温度
を成長温度から室温にまで冷却し、これら複数の窒化物
半導体層からなる積層体(エピタキシャル層)が形成さ
れた基板21を反応管から取り出す。このとき、雰囲気
ガス中の水素ガス濃度は約15%、アンモニアガス濃度
は約20%である。ここでは、基板21を成長温度の約
1050℃から600℃にまで冷却する冷却時間を5分
としている。
層、特に、p型の第2のクラッド層26及びp型コンタ
クト層27は、実施の形態1と同様の成長方法及び冷却
方法によって形成されている。従って、第2のクラッド
層26及びp型コンタクト層27にドープされたマグネ
シウムを活性化させるためのポストアニーリングを行な
わなくても、低抵抗で且つ良質なp型半導体層が形成さ
れている。
タクト層27上にシリコン酸化膜を堆積させ、その後、
フォトリソグラフィ法を用いて、堆積したシリコン酸化
膜に対して所定形状のパターニングを行なって、シリコ
ン酸化膜からなるエッチング用のマスクパターンを形成
する。続いて、このマスクパターンを用いてエピタキシ
ャル層に対して、n型コンタクト層23が露出するまで
反応性イオンエッチングを行なう。
型コンタクト層23上にn側電極29を選択的に形成
し、同様にしてp型コンタクト層27上にp側電極28
を選択的に形成する。
側の面(裏面)を基板21の厚さが100μm程度にな
るまで研磨し、スクライブによってチップ状に分離す
る。分離された個々のチップを素子形成面側を上向きに
して、電極を有するステム上に固着し、続いて、チップ
上のp側電極28とn側電極29とをそれぞれステムの
電極にワイヤにより結線し、その後、チップを樹脂封止
して発光ダイオード素子を得る。
子に対して、20mAの順方向電流により駆動すると、
ピーク波長が470nmの青色光が出力されることを確
認している。このときの発光出力は2.0mWであり、
順方向動作電圧は4.0Vである。
態2に係る冷却工程において、エピタキシャル層が形成
された基板21を成長温度の約1050℃から600℃
にまで冷却する冷却時間を25分として、図3に示す構
成の発光ダイオード素子を形成する。このようにして形
成された発光ダイオード素子に対して、20mAの順方
向電流で駆動すると、ピーク波長が470nmの青色光
が出力されることを確認している。この場合の発光出力
は0.5mWで、順方向動作電圧は5.0Vである。
おいて、エピタキシャル層が形成された基板21を成長
温度の約1050℃から600℃にまで冷却する冷却時
間を40分として、図3に示す構成の発光ダイオード素
子を形成する。このようにして形成された発光ダイオー
ド素子に対して、20mAの順方向電流で駆動したとこ
ろ、高抵抗で電流が流れず、発光しないことを確認して
いる。
形例及び比較例に係る窒化物半導体発光素子における表
面から深さ方向の水素濃度分布を表わすグラフであり,
SIMSの分布による結果である。前記の3通りの異な
る冷却時間で測定した場合の水素濃度を表わしている。
ここで、図4において、図3に示す半導体層と対応する
領域には同一の符号を付している。また、成長温度の1
050℃付近から600℃にまで冷却する冷却時間は、
曲線1Aが本実施形態の5分の場合を、曲線1Bがその
一変形例である25分の場合を、曲線1Cが比較例であ
る40分の場合を示している。
間が5分の場合は、表面付近の水素濃度は約3.0×1
019cm-3であり、表面から基板方向(n型コンタクト
層23方向)に向かうにつれて減少し、第2のクラッド
層26においては水素濃度はほぼ一定の約1.0×10
19cm-3を示している。また、第1のクラッド層25、
発光層24及びn型コンタクト層2は、検出下限の2.
0×1018cm-3以下である。
が25分の場合は、表面付近の水素濃度は約1.0×1
020cm-3であり、表面から基板方向に向かうにつれて
減少し、第2のクラッド層26において水素濃度はほぼ
一定の約1×1019cm-3を示すことが分かる。
0分の場合は、表面付近の水素濃度は約3.0×1020
cm-3であり、表面から基板方向に向かうにつれて減少
し、第2のクラッド層26において水素濃度はほぼ一定
の約1×1019cm-3を示している。
分以下の場合は、p型コンタクト層27の上面の水素濃
度は第2のクラッド層26の水素濃度の10倍以内であ
ることが分かる。
の第1変形例によると、p型の第2のクラッド層26及
びp型コンタクト層27の成長時におけるキャリアガス
に、約5容量%〜約70容量%、好ましくは約15容量
%の水素ガスを含めて成長させることにより、成長直後
に低抵抗で且つ高品質のp型半導体層を得ることができ
る。
の成長温度から600℃程度にまで冷却する冷却時間を
約30分以内、好ましくは5分程度とし、雰囲気ガスを
約50容量%以下の水素ガス及び約0.5容量%以上の
アンモニアガスとから構成することにより、p型半導体
層の正孔キャリア濃度の減少率を0%〜95%程度に抑
えることができる。その結果、低電圧で高出力の窒化物
半導体発光素子を実現できる。
法によると、p型ドーパントの不活性化を抑制できる程
度の水素を含む雰囲気で基板上に低抵抗のp型窒化物半
導体層を形成しておき、p型窒化物半導体層の正孔キャ
リア濃度がその低抵抗性を維持できる程度に減少する冷
却時間又は雰囲気でp型窒化物半導体層を冷却するた
め、ポストアニーリングを行なうことなく、結晶品質に
優れるp型窒化物半導体を得ることができる。
を示す構成断面図
の製造方法の冷却工程における正孔キャリア濃度に対す
る冷却時間依存性を示すグラフ
素子を示す構成断面図
較例に係る窒化物半導体発光素子における表面から深さ
方向の水素濃度分布を表わすグラフ
Claims (4)
- 【請求項1】基板上に600℃より高い成長温度で形成
されたp型窒化物半導体層を有し、前記p型窒化物半導
体の冷却直後の正孔キャリア濃度が、前記p型窒化物半
導体層を形成する前記基板温度から600℃まで冷却す
るのに要する冷却時間と冷却後に得られる正孔キャリア
濃度との関係において、前記冷却時間0分における想定
された正孔キャリア濃度の35〜100%であることを
特徴とするp型窒化物半導体。 - 【請求項2】前記p型窒化物半導体層を形成する前記基
板温度から600℃まで冷却するのに要する冷却時間と
冷却後に得られる正孔キャリア濃度との関係において、
前記冷却時間0分における想定された正孔キャリア濃度
の60〜100%であることを特徴とする請求項1に記
載のp型窒化物半導体。 - 【請求項3】温度が600℃を超える基板温度で保持さ
れた基板の上に、p型ドーパント源と窒素源とIII族源
とを導入することにより、前記基板上にp型窒化物半導
体層を形成する半導体層形成工程と、 前記p型窒化物半導体層が形成された基板を冷却する冷
却工程とを備え、 前記冷却工程において、前記p型窒化物半導体層が形成
された基板を前記半導体形成工程における基板温度から
600℃まで10分以内に冷却することを特徴とするp
型窒化物半導体の製造方法。 - 【請求項4】前記冷却工程において、前記p型窒化物半
導体層が形成された基板を前記半導体形成工程における
基板温度から600℃まで5分以内に冷却することを特
徴とする請求項3に記載のp型窒化物半導体の製造方
法。
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JP2001372296A JP2002203798A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | p型窒化物半導体及びその製造方法 |
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-
2001
- 2001-12-06 JP JP2001372296A patent/JP2002203798A/ja active Pending
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