JP2002202869A - 非常に大きな微細解像度画像のために、調整された印刷パラメータとともに、予備圧縮されたデータを無損失で送る方法および装置 - Google Patents

非常に大きな微細解像度画像のために、調整された印刷パラメータとともに、予備圧縮されたデータを無損失で送る方法および装置

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JP2002202869A JP2001229645A JP2001229645A JP2002202869A JP 2002202869 A JP2002202869 A JP 2002202869A JP 2001229645 A JP2001229645 A JP 2001229645A JP 2001229645 A JP2001229645 A JP 2001229645A JP 2002202869 A JP2002202869 A JP 2002202869A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Windows(登録商標)環境で実行されるアプリ
ケーション・プログラムから、Postscript(登録商標)
印刷装置(たとえば、プリンタ、コピー機またはファク
シミリ機器)へ、画像データを高速且つ高い忠実度で伝
送する。 【解決手段】印刷装置を制御する Windows オペレーテ
ィング・システムを使用して、有損失予備圧縮非テキス
ト・ラスター画像データに基いて、画像を印刷するため
の方法であって、有損失予備圧縮非テキスト・ラスター
画像データを受け取るステップと、印刷装置によって期
待されるファイル仕様フォーマットに合わせるために、
有損失再圧縮をすることなく、当該データを調整するス
テップと、有損失再圧縮をすることなく、Windows オペ
レーティング・システムによって、調整されたデータを
印刷装置へ渡すステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は全般に紙などの印刷
媒体上に写真などの画像を順次印刷するための機器およ
び方法に関し、特に、(3.1より後の)Windows(登
録商標)環境で実行されるアプリケーション・プログラ
ムから、Postscript(登録商標)印刷装置(たとえば、
プリンタ、コピー機またはファクシミリ機器)へ、画像
データを高速且つ高い忠実度で伝送するための方法およ
び装置に関する。本発明は、非常に大きな、高解像度の
画像を作成するために、非常に大きな画像データファイ
ルから印刷する場合に特に有利である。
【0002】
【従来の技術】(a)商業的な環境 本質的にあらゆる芸術的品質の画像に対して、以下に説
明する技術的な環境と問題は、印刷画像品質の点から、
重要であり厄介である。しかしながら、印刷される画像
が非常に大きなときに、品質についての懸念は、速度す
なわち、処理量についての問題によってさらに重大なも
のとなる。
【0003】たとえば、ポスターサイズ、たとえば50
00cm以上の美術複製は、大変な仕事である。美術
館およびその他の画像所有者によって所有された著作権
で保護された画像を安全に配布するための最新のシステ
ムの詳細は、継続中の米国特許出願に示されている。
【0004】上記のシステムにおいて、所有者は、画像
情報を印刷サービス・プロバイダ(printing service p
rovider)すなわちPSPへ伝送する。PSPは、画像
データを受け取り、当該データをローカル印刷装置へ伝
送することができる電子サービス・システムを保持す
る。
【0005】(b)技術的な環境 上記の処理の特に難しい側面は、ポスターサイズの美術
複製が画素レベルの莫大な量のデータに対応することで
ある。正確な量は、もちろん、正確な寸法と他の要因に
依存する。本明細書における説明の目的のために、一般
的に典型的なデータファイルは、百メガバイトのオーダ
である。
【0006】興味深いことに、当該ファイルにおける主
要な困難性は、ゲートウェイからPSPへのインターネ
ット伝送にはない。伝送されるデータの量は、Joint Ph
otographic Experts Group (JPEGまたはJPG)
規格などの規格手続きを使用して、画像データファイル
圧縮によって扱いやすいレベルまで減少されるからであ
る。同様に、PSPのe-サーバからそれ自身のローカル
印刷装置への実際の伝送は、いくつかのプリンタ言語の
いずれでも、また、いまや比較的標準化された、たとえ
ば、よく知られたPostscript(登録商標)言語でも利用
可能な同様な圧縮によって、適当な時間内で行なうこと
ができる。
【0007】むしろ、奇妙なことに、長距離(インター
ネット)伝送とローカル(サーバからプリンタ)伝送と
の間のインターフェースに、より大きな難題がある。以
下のように、データフォーマットの不適合の雑多なも
の、処理量についての高い需要、画像忠実度についての
非常に高い要請、種々のオペレーティング・システムお
よびアプリケーション・プログラム、および画像のトリ
ミング、サイズ変更、回転についての普通の事象の重な
りによって、ここでのボトルネックが形成される。
【0008】このように、ハードコピー産業では、画像
圧縮は永続的な問題であり、容認できる出力品質を得る
ために、高解像度の画像を伝送し、処理し、印刷する必
要がある分野の大きなフォーマットの区分において特に
重要である。
【0009】(c)技術的な問題:開発されていない
「圧縮一致」 このような問題は、「LZW」(無損失)や直接コサイ
ン変換「DCT」(有損失)のような、新しく、比較的
高い圧縮アルゴリズムの発明によって部分的にだけ解決
されている。「有損失」および「無損失」という用語
は、データ圧縮手続きにおいて生じる画像詳細情報の不
可逆的な損失を意味する。
【0010】この分野において知られているように、デ
ータ圧縮が適切に且つ1回だけ行なわれるときは、この
ような損失は重要ではなく、データは後で、直接使用さ
れるために抽出される、すなわち「圧縮解除される」。
しかしながら,圧縮解除されたデータが再圧縮される
と、正確に同じアルゴリズムを使用し、名目上同じ圧縮
パラメータを使用しても、2回の圧縮の間の相互作用ま
たは干渉が通常起こる。
【0011】このような干渉は、入力画像のブロックま
たはタイルについて行われる、一般にフーリエ変換に似
通った数学的に精巧な手続きである、DCTのような有
損失アルゴリズムの基本的な性質から生じる。
【0012】DCTブロックによって表現される空間周
波数の内容は、画像を圧縮解除(すなわち、再構成)
し、それから再圧縮する試みによってひずみを受ける。
【0013】圧縮の2回目における、ブロックへの画像
の分割が1回目における分割と少しだけ異なっている場
合には、特にそのことが当てはまる。色のシフトがしば
しば結果として生じ、より明らかな機械的なアーテファ
クト(artifact)も時々起きる。
【0014】正確にはこのような状況は、長距離伝送と
ローカル伝送との間の、上記のインターフェースにおい
て存在する。根本的な問題は、全体データパスの両方の
区間で同じ圧縮アルゴリズムが使用されたとしても、長
距離伝送で使用されるファイルフォーマットが、ローカ
ル伝送で使用される印刷言語と正確に同じではないこと
である。
【0015】したがって、印刷言語変換の部分として再
圧縮するのに先だって、長距離伝送されたファイルから
原画像情報を回復する作業において、データを圧縮解除
する必要がある。このような再圧縮の品質へのインパク
トを避けるために、研究者のあるものは、たとえば、全
ての非圧縮画像を印刷装置へ伝送するというような、非
常に好ましからざる解決策を考案している。
【0016】この特別な解決策は、多分50から100
メガバイトの非圧縮データを伝送することを要求するの
で、時間の点から特に不都合である。視覚的にはほとん
ど同じ、圧縮された情報を表す典型的な数字は、2から
5メガバイトに過ぎないオーダである。
【0017】より具体的には、上記の高圧縮アルゴリズ
ムは、たとえば、以下のようなファイルフォーマットと
印刷言語という、二つの調整されていない群に見えるい
くつかの産業規格に別々に組み込まれる。
【0018】 ファイルフォーマット 印刷言語 JPEG PCL TIFF HPGL2 GIF PS (ここで「PS」は、"postscript" 言語を表す。)本
明細書では、この重要な事実を「圧縮一致」と呼ぶ。
【0019】ファイルフォーマットと印刷言語は、この
ように、正確に同じ圧縮アルゴリズムを使用しているか
もしれないが、しかし、互換性はない。このことは、フ
ァイルフォーマットを考案した研究者と印刷言語を考案
した研究者が彼らの努力の結果を調整しなかったためで
あり、したがって、圧縮されたデータは、ファイルおよ
び印刷言語に非常に異なったやり方で組み込まれる。
【0020】このように、JPEG、TIFFまたはG
IFのラスター画像を直接にPostscript装置へ送ること
は、Postscript装置が、印刷言語として、これらのフォ
ーマットをはっきりとサポートしない限り、従来可能で
はなかった。このようなはっきりしたサポートの努力の
いくつか(および、参考のために、JPEG規格の詳細
についても)簡単に説明する。
【0021】JPEG画像をカプセル化するために一般
的なPostscriptファイルを使用することは、可能ではあ
るが、普通ではない。その理由は、アプリケーションや
画像ビュワーが、サポートされたフォーマットとしてP
Sファイルを適切に認識する能力を一般的に欠いている
からである。Postscriptファイルをプレヴューし操作す
るのは複雑な仕事である。
【0022】結局のところ、産業の慣行と習慣の問題で
ある。Postscriptは、JPEG、TIFFまたはGIF
のような、「移植性のあるラスター・ファイル」ではな
く、「印刷言語」と一般的に考えられ、一般的な事項と
して、産業界はこの不一致に、有意義な仕方で注意を向
けなかった。
【0023】(d)JPEGプロセスの詳細 JPEGファイルとして入力画像を記憶する従来のプロ
セスは、スキャナ、デジタル・カメラまたはスクリーン
上のオリジナル・アートのような何らかのソース11
(図1)からの情報で始まる。この情報は、通常は、R
GBビットマップとして表現されてもよいが、必ずしも
その形式でファイルとしてセーブする必要はない。
【0024】ビットマップ12は、その後、放送ビデオ
分野ではよく知られている、輝度クロミナンス「YU
V」空間における等価な表現14を得るように、変換プ
ロセス13を通過する。この時点まで、データは、それ
ぞれ、画像画素と関連した個々の色空間値として表現さ
れ続ける。
【0025】つぎに、YUVデータは、画素のブロック
のための変換値16を作成するように、離散コサイン変
換(DCT)を受ける(15)。それでも、この時点ま
では、両方向矢印17で示されるように、プロセスは可
逆的であると明確に考えられる。
【0026】変換値16は、原データのコサイン展開に
おける係数である。ほとんど損失なく変換値16から原
情報を再構成することができるように、最初に、すなわ
ち、この段階で、全ての係数は最大限の精度で表現され
る。
【0027】このため、これらの最初のステップ12か
ら16は、「無損失」と呼ばれる。しかしながら、次の
処理ステップ21において、二つの重要な変化が起き
る。
【0028】DCT係数は、種々の係数の相対的な重要
度を判定するように解析される。
【0029】この判定に基いて、DCT情報の非常に大
きな部分が通常捨てられる。
【0030】「捨てる」という語は、この文脈におい
て、本質的に、選択されたデータの切捨て(truncation)
の巧妙なプロセス、相対的に重要でないとして選択され
た値の選択された数の下位の桁を効果的に落とすことを
指す。
【0031】物理的には、係数の解析は、画像における
種々の空間周波数の相対的な重要性を判定することに対
応する。この解析によって、表現される画像の視覚的な
忠実度をほとんど損なわないようにしながら、それぞ
れ、種々の周波数の相応して変化する部分を、適切に保
持し、(実際には、切捨てにより)捨てることが可能と
なる。
【0032】換言すれば、データを捨てる機能は、種々
の係数が記憶される精度の程度を相応して調整すること
によって行なわれる。必ずしも、全データ値ではなく、
より一般的には、各値の変化する部分が、このように、
選択的に保たれるかあるいは放棄される。
【0033】相対的な重要性の判定は、いわゆる「量子
化テーブル」に記録される。これらのテーブルによっ
て、後で、係数を正確に解釈することができ、したがっ
て、保持されたDCT係数から、後で、物理的に意味の
あるように、画像を再構成することができる。
【0034】重要性の解析と精度の切捨てを含むステッ
プ21の後、結果としてのデータ22は、量子化テーブ
ルとDCT係数16の保持された部分だけとからなる。
情報16のかなり大きな部分が捨てられ、すなわち失わ
れたので、解析し捨てるステップ21は、「有損失」と
呼ばれる。
【0035】したがって、このステップは、完全に可逆
的ではない。この不可逆性は、下部の破線の両矢印の隣
に示されている。
【0036】このプロセスによって得られる圧縮の量
は、非常に重要であり、通常10パーセントより大き
く、しばしば、90パーセント以上である。それにもか
かわらず、精巧な選択プロセスのために、残ったデータ
22によって表現される画像は、通常、視覚的には原画
像と区別することができない。
【0037】この重要な前提には、重要な制限がある。
本発明を十分に評価するには、データの空間周波数の特
徴が、特に、後で試みられる圧縮解除および再圧縮を含
む、後続の全てのプロセスにおいて、十分に考慮されな
いと、この前提は成り立たないことを認識するのがきわ
めて重大である。
【0038】量子化テーブル、保持されたDCTデータ
およびクリティカル・パラメータは、その次に、「ハフ
マン符号化」と呼ばれる更なる圧縮段階23へ移る。こ
の段階で、通常、10パーセントより小さい、追加的な
少量のデータ圧縮が適用される。このように、ハフマン
符号化は、DCTデータおよびテーブルからなるファイ
ルをジップするのに似通ったものである。
【0039】保持されたDCT係数および対応する量子
化テーブルをハフマン符号化する(23)ことによっ
て、最終的なJPEGファイル24が作成される。この
ステップ23も、解析し捨てるステップ21に先行する
ステップ11から16と同様に、両方向矢印27で示さ
れるように無損失である。
【0040】JPEGファイル24の付加的な要素は、
通常白黒画像で1かカラー画像で3である、色平面の数
と、各平面の高さと幅とともに単位距離あたりの解像度
と平面ごとの全体解像度とを含む、(図1には示されて
いない)クリティカル・パラメータブロックである。後
で分かるように、これらのデータは、画像情報と幾分か
分離して最もうまく処理される。
【0041】JPEGシステムは、優れて効果的で有用
であるが、アート品質の複製作業を試みる場合には、上
記の制限は非常に重要である。既に説明したようにデー
タの完全性の重大な問題を呈する、上述の環境において
は、特にこのことが当てはまる。
【0042】(e)DOSおよびUnix(登録商標)の
旧来のアプリケーション これらの問題を緩和するのに適切なコア概念は、長年知
られていた。UnixおよびDOSは、まだ広く使用さ
れている最も古いオペレーティング・システムであり、
これらのシステムにおいては、プリンタととともに機能
する場合には、アプリケーションは、それ自身のプリン
ト言語を生成できるばかりか生成する必要がある。
【0043】このようなアーキテクチャにおいては、印
刷言語出力に、圧縮したラスター・データを直接組み込
んで画像ファイルを利用するのは簡単である。Unix
およびDOSは、旧来のオペレーティング・システムで
あるから、また、多分ある場合には、理解不足から、本
発明者が知る限り、プリンタへ画像ファイルを送る場合
に、ラスター・データ予備圧縮を活用しているDOSま
たはUnixアプリケーションは非常に少ない。
【0044】いずれにしろ、現在のパーソナル・コンピ
ュータ産業において支配的なオペレーティング・システ
ムは、Windowsである。プリンタ伝送において予備圧縮
画像を含んでいたDOSまたはUnixアプリケーショ
ンであっても、Windowsの下で、あるいはWindowsと連携
して機能し、PS印刷装置へ画像データを送ることを求
められる多くのアプリケーションのニーズに対する実行
可能な解決策を示しているとはみなすことはできない。
【0045】(f)主要なオペレーティング・システム MacintoshとWindowsのオペレーティング・システムは、
印刷言語またはプリンタについてほとんど知識がなくと
も、アプリケーションに印刷する資格を与え、印刷でき
るようにする印刷ドライバ・アーキテクチャを提供す
る。これらのシステムにおいて、画像を印刷するのに、
アプリケーションは、オペレーティング・システムに図
形要素(graphics primitives)を送り、オペレーティン
グ・システムは、印刷ドライバにドライバ要素(driver
primitives)を送ることによって応答する。
【0046】ドライバは、つぎに、最後に印刷装置に送
られる印刷言語を生成する。このようなアーキテクチャ
は、汎用性を促進し、それによって多岐にわたる装置の
使用を容易にする点で有益である。
【0047】しかしながら、このアーキテクチャは、
(1)オペレーティン・グシステムによって、特にサポ
ートされ、(2)アプリケーションによって、特に使用
され、(3)ドライバによって、特にサポートされない
限り、予備圧縮した画像データに基いて、画像を効果的
且つ忠実に複製するのを妨げる。Macintoshのオペレー
ティング・システムもWindowsのオペレーティング・シ
ステムも、従来より、予備圧縮した非テキストのラスタ
ー・データの管理を効率的に使用することをサポートし
ていなかった。いくつかのアプリケーションは、JPE
G、TIFFまたはGIFファイルを印刷することがで
きるが、これらの全てのアプリケーションは、システム
・メモリにおいてデータを圧縮解除し、オペレーティン
グ・システム・コールによってそのデータを転送し、印
刷ドライバが、データを印刷装置へ送る前にラスター・
データを再圧縮するのをあてにする。
【0048】インターフェースにおいて、速度と忠実度
の上述した障害を引き起こすのは、まさにこのようなオ
ペレーティング・システムである。欠点には以下のもの
がある。
【0049】この標準的なアプローチは、全体として不
必要な、複雑な圧縮解除および再圧縮アルゴリズムをホ
スト・コンピュータにおいて機能させる必要があるの
で、非常に高い性能ペナルティをこうむる。
【0050】これらのステップの間、データは非圧縮で
あり,その状態で管理される必要があるので、なお、メ
モリと処理時間の更なる投入が要求される。
【0051】非圧縮のデータを大量に操作するためのメ
モリの要請は、通常、ホスト自身に悪い影響を与え、ホ
ストはしばしば、スワッピング・モ−ドにはいり、挿入
ジョブ(episodes)の大部分において、完全に失敗(ク
ラッシュ)するかまたはユーザへ警告することなくデー
タを改悪する。
【0052】ある場合には、よりとらえにくい障害であ
り、ホストは、有損失再圧縮を防止し、結果として、時
間に多大な犠牲を払って、本質的にフルサイズのファイ
ルを印刷装置へ伝送する。これは、ユーザにとっては受
け入れることができない。
【0053】汎用印刷ドライバは、原ラスター・データ
の性質について情報を持たないので、(写真のような画
像にだけ適する)有損失圧縮方式を安全に使用してもよ
いか、(チャート、グラフおよびテキストによい)無損
失方式を使用すべきかについて合理的に工夫することが
できない。
【0054】ドライバが、写真のような画像を他のタイ
プのラスター画像から安全に区別できるとしても、以前
に有損失圧縮され(圧縮解除された)画像に有損失圧縮
を適用することは、画像品質にたびたび悪い影響を与え
る。すなわち、以前に言及したように、一度圧縮解除さ
れたデータの有損失再圧縮によって、画像欠陥が導入さ
れる。圧縮比を当初のものの近くに設定すると、受け入
れることのできないアーテファクト(artifact)と色の
シフトが通常生じる。
【0055】全体として、通常の結果は、当初高圧縮さ
れた内容はいずれも、再圧縮を達成するために、ホスト
上の多量の処理を要求することである。さらに、この圧
縮はしばしば不完全に行なわれ、性能に悪影響を与え
る。
【0056】(g)予備圧縮されたファイル・フォーマ
ットのための直接のプリンタ・サポート 上述の状況に応じて、JPEGやTIFFなどの最も普
通のファイル・フォーマットに対する直接のサポート
が、競争の激しい市場の最高級のプリンタのファームウ
ェアにごく最近追加された。このようなプリンタは、T
IFFファイルやJPEGファイルを直接受け取り、印
刷することができる。このような構成は、長距離伝送と
印刷のためのローカル伝送との間にインターフェースが
ある場合に、上述の効率と品質の問題を理論的に解決す
る。しかしながら、実際問題として、これらの解決策に
は、非常に小さな有用性しかない。その理由は、上記の
構成は、印刷媒体に現れる画像のサイズ、方向および位
置に対して、ほとんど何も制御を行なわないからであ
る。ほとんどのユーザは、画像をトリミングしたりスケ
ール決めし、媒体に対して回転したり、移動したりする
ことができることを期待する。
【0057】(h)ベクトル・グラフィクスとテキスト 正しくない方向に行ってしまったと思われる特に奇妙な
試みは、WindowsのためのAdobe Photoshop(登録商標)
およびCornel Draw(登録商標)と表される。これらの
アプリケーションは、非常に強力な基礎から出発し、印
刷ドライバをバイパスし、高圧縮された印刷言語を直接
生成することによって、部分的に問題を解決する。
【0058】さらに、これらのアプリケーションは、圧
縮されたPSデータを直接生成する特別なモードを提供
する。さらに、Windowsにおいて機能するこれらのアプ
リケーションは、プリンタと通信する特別のコンジット
を活用する。
【0059】「Postscript パススルー(Postscript pas
sthrough)」として知られるこのコンジットは、マイク
ロソフト(登録商標)によって何年も前に実施された標
準の機構であり、したがって、Windowファミリの全ての
オペレーティング・システムの下でサポートされ、さら
に、全てのPostscriptドライバによって従来からサポー
トされている。この機構は、実際、Postscriptドライバ
をバイパスして、Postscriptファイルを直接生成できる
ように、同じアプリケーション・ベンダによって要求さ
れた。
【0060】Postscriptパススルーを開発するための特
に大きな動機は、ベクトル・グラフィクス(Cornel Dra
wの基本特性)およびテキストをプリンタに送るのを容
易にすることであったが、個々の色修正を適用するの
に、(特にPhotoshopによって)このパススルーは有効
に使用されてきた。
【0061】これらのアプリケーションは、このよう
に、すばらしい出発である。しかしながら、残念なこと
に、これらのアプリケーションは、予備圧縮された非テ
キスト・ラスター・データを処理するときにいくつかの
優れた、組み込まれた利点を結局活用していない。
【0062】より具体的には、これらのアプリケーショ
ンは、当初に予備圧縮されたデータを利用していないの
で、印刷プロセス中に不必要に品質低下を生じる。たと
えば、PhotoShopは、当初のDCT圧縮ファイルから読
み込んだ後、メモリにロードされた圧縮解除されたデー
タにそれ自身のDCT圧縮アルゴリズムを適用する。Co
rnel Drawは、組み込んだ予備圧縮ビット・マップを含
むベクトル・グラフィクス・ファイルを印刷するとき
に、このように含まれた、圧縮されていないビット・マ
ップを記憶し、伝送してもよい。
【0063】(i)最近のOSの革新 これらの問題点を克服するために、有力なオペレーティ
ング・システムの最新版(MacOS8.6およびWindouws200
0)は、オペレーティング・システムによってDCT圧
縮画像を送る際に、アプリケーションによって使用され
る機構を導入した。しかし、これらの新しい特性を使用
するアプリケーションまたはドライバは非常に少ない。
【0064】Macintosh 用のPageMakerは、新しいPosts
criptドライバによって、DCT圧縮画像を効率的に印
刷することができる。PageMakerは、200メガバイト
ではなく、2メガバイトだけを処理し伝送するために、
他のシステムが50分かかるものを多分10分で完成さ
せるので、PSPで非常に評判がよくなった。
【0065】Macintoshのオペレーティング・システム
の改定は、およそ2年前にこのタイプのオペレーション
を許容した。しかしながら、PageMakerの最新版であっ
ても、Windouwsにおけるこのような機能をまだ提供して
いない。
【0066】Windouws2000で提供される新しい機構は、
JPEGファイルをサポートするだけである。すなわ
ち、TIFFおよびGIFデータは、なお、以前と同じ
問題を呈している。
【0067】さらに、これらの開発は、対応するオペレ
ーティング・システムと印刷ドライバの最新版の下での
み、効率的な予備圧縮データ印刷を提供する。すなわ
ち、旧来の製品には、対応できる機構が提供されない。
【0068】
【発明が解決しようとする課題】(j)結論 予備圧縮された非テキスト・ラスター・データを処理す
る際の、新しいシステムの困難は、特に非常に大きな画
像だけではなく、高速、且つ一様に優秀な順次印刷を達
成することを妨げつづけている。このように、本発明の
分野において使用される技術の重要な態様は、有効に改
良できる。
【0069】
【課題を解決するための手段】本発明は、そのような改
良を導入する。好ましい実施形態において、利点を最適
化するために一緒に採用するのが好ましいが、独立に採
用できるいくつかの態様または側面を有する。
【0070】側面または態様の最初のものの好ましい実
施形態において、本発明は、印刷装置を制御するWindou
wsオペレーティング・システムを使用する、画像を印刷
するための方法である。印刷は、有損失予備圧縮非テキ
スト・ラスター画像データに基いている。
【0071】本方法は、有損失予備圧縮非テキスト・ラ
スター画像データを受け取るステップを含む。本方法
は、また、印刷装置によって期待されるファイル仕様フ
ォーマットに合わせるように当該データを調整するステ
ップを含む。
【0072】調整は、有損失再圧縮なしで行なわれる。
更なるステップは、またも、有損失再圧縮なしで、Wind
ouwsオペレーティング・システムを経由して印刷装置
に、調整したデータを渡すことである。
【0073】以上は、本発明の第1の態様または側面の
記述または定義を、最も広く、すなわち最も一般的な形
で表現する。しかしながら、このような広い用語で表さ
れていても、本発明のこの側面は、従来技術を重大に進
めることが分かる。特に、有損失手続きなしにデータ調
整を挿入することによって、本発明は、ファイル・フォ
ーマットと印刷装置言語との間の圧縮フォーマットの一
致を最大限に利用することができる。より具体的には、
本発明は、入力データのフォーマットを印刷装置が要求
するものに調和させる機会を捕らえる。
【0074】同時に、圧縮解除/再圧縮のいくつかの欠
点、すなわち、品質退化、多量のデータ処理の要請およ
び遅延を避けるために、本発明は最適化することができ
る。特に、品質に関して、ドキュメント全体を無差別に
JPEG再符号化する所定のアプリケーションよりも、
本発明はかなりよく機能することができる。
【0075】本発明の第1の主要な態様は、このよう
に、従来技術からかなり進んだものであるが、利点を最
適に享受するためには、本発明は、更なる特性または特
徴とともに実施されるのが好ましい。特に、本発明の方
法は、受け取るステップの後に、受け取った画像データ
が圧縮された非テキストデータであるかどうかを判定す
るステップを含むのが好ましい。
【0076】画像データが圧縮された非テキストデータ
であれば、本方法は、調整するステップおよび渡すステ
ップへ進む。そうでなければ、これらの2ステップは省
かれ、画像データは代わりに、アプリケーション・プロ
グラムで確立された手続きにしたがって、印刷装置へ送
るために準備される。それぞれ、渡されるか、または準
備された画像データは、印刷装置へ中継され、その後、
画像が印刷装置で印刷される。
【0077】さらに、基本的に好ましいことは、調整す
るステップが、望ましい印刷パラメータを処理すること
である。この場合に、副次的に好ましいことの一つは、
パラメータが画像回転、トリミングまたはサイズ変更の
ためのものであることであり、他の副次的に好ましいこ
とは、パラメータが色平面の数、色平面別の、画像高さ
および幅、または、色平面別の、単位距離あたりの解像
度であることである。
【0078】さらに、基本的に好ましいことは、渡すス
テップが、Windowdsオペレーティング・システムにおけ
るPostscriptパススルー・エスケープ(Postscript pass
through escape)を使用するサブ・ステップを含むこと
である。さらに、他のものは、渡すステップが、印刷の
ために、調整した圧縮画像データを直接印刷装置ドライ
バへ送り、また、当該印刷装置ドライバから印刷装置へ
画像データを伝送するサブ・ステップを含むことであ
る。他のものは、受け取るステップ、調整するステッ
プ、渡すステップが印刷制御アプリケーション・プログ
ラムによって行なわれることである。
【0079】さらに、基本的に好ましいことは、受け取
るステップと調整するステップとの間に、受け取ったデ
ータに無損失圧縮解除を適用するステップと、調整する
ステップと渡すステップとの間に、調整したデータに無
損失再圧縮を適用するステップとを含むことである。こ
の場合に、本方法が、DCT係数と量子化テーブルを有
するJPEGデータである画像データとともに使用され
る場合は、本方法は、二つの無損失の適用ステップの間
に、システム・スワップ・ファイルではない一時ファイ
ルにDCT係数と量子化テーブルとを記憶するステップ
を含むのも好ましい。
【0080】一時ファイル記憶ステップが行なわれる場
合、印刷のために画像を回転することが望ましければ、
記憶するステップが、係数間の交換を実現するために、
データ構造において、対称性を活用することを含むこと
がさらに好ましい。このような交換は、特に、テーブル
における垂直次元と水平次元との間で係数をスワップす
るのに使用されると、印刷される画像を回転させる効果
を有することができる。
【0081】通常、必ずではないが、これらは、本質的
に基本的なマトリクス回転プロセスであり、係数それ自
体の再計算を何らすることなく回転を達成する。回転さ
せた画像の縦横比を修正するように、再スケーリングす
るような、関連する少量の計算が要求されることがあ
る。
【0082】第2の主要な独立した側面または態様の好
ましい実施形態において、本発明は、また、予備圧縮さ
れた非テキスト・ラスター画像データに基いて、画像を
印刷するための方法である。本方法は、印刷装置を制御
するWindowdsオペレーティング・システムを使用する。
【0083】本方法は、予備圧縮された非テキスト・ラ
スター画像データを受け取るステップを含む。更なるス
テップは、Windowsオペレーティング・システムのPosts
criptパススルー・エスケープによって、受け取ったデ
ータを印刷装置へ渡すことである。
【0084】以上は、本発明の第2の態様または側面の
記述または定義を、最も広く、すなわち最も一般的な形
で表現する。しかしながら、このような広い用語で表さ
れていても、本発明のこの側面は、従来技術を重大に進
めることが分かる。特に、Postscriptパススルーを使用
することによって、本発明は、旧来のコードを含む実際
上あらゆる種類の原アプリケーション・プログラムに適
する戦略を呼び出す。これは、上述のように、上記パス
スルーがほとんど全てのタイプのPostscript適合アプリ
ケーションからのデータを受け取るからである。
【0085】本発明の第2の主要な態様は、このよう
に、従来技術からかなり進んだものであるが、利点を最
適に享受するためには、本発明は、更なる態様または特
徴とともに実施されるのが好ましい。特に、渡すステッ
プは、受け取ったデータの有損失再圧縮を含まないこと
が好ましい。
【0086】本発明の第1の主態様に対して上記された
その他の好ましいことは、ここでも当てはまる。たとえ
ば、受け取ったデータが圧縮された非テキスト・ラスタ
ー・データであるかどうかを判定し、それにしたがって
進むことなどである。また、上述のように、本発明の本
主要な側面は、本明細書の本項に記述された他の主要な
態様と一緒に実施されるのが最もよい。
【0087】第3の主要な独立した側面または態様の好
ましい実施形態において、本発明は、予備圧縮された非
テキスト・ラスター・データに基いて、印刷媒体上に画
像を印刷するための印刷装置である。印刷は、Windowds
オペレーティング・システムの制御下で行なわれる。
【0088】印刷装置は、Postscript印刷言語インター
プリタを実行するプログラム化されたプロセッサを含
む。印刷装置は、また、予備圧縮された非テキスト・ラ
スター・データをプロセッサに受け取るためのデータ・
チャネルを含む。
【0089】データ・チャネルは、Windowsオペレーテ
ィング・システムのPostscriptパススルー・エスケープ
によって、画像データを受け取るためのものである。印
刷装置は、また、プロセッサによって制御される、画像
を媒体上に記録するための印刷ハードウェアを含む。
【0090】以上は、本発明の第3の態様または側面の
記述または定義を、最も広く、すなわち最も一般的な形
で表現する。しかしながら、このような広い用語で表さ
れていても、本発明のこの側面は、従来技術を重大に進
めることが分かる。
【0091】特に、印刷装置プロセッサは、Postscript
言語の中にデータを受け取り、具体的には、標準のパス
スルー・エスケープによって受け取るので、印刷装置
は、非常に広い範囲のアプリケーションからだけではな
く、Windows95, 98, NTおよび2000を含む新しいWindows
オペレーティング・システムいずれの下でも、最大の速
度と忠実度で画像データを受け取ることができる。
【0092】本発明の第3の主要な態様は、このよう
に、従来技術からかなり進んだものであるが、利点を最
適に享受するためには、本発明は、更なる態様または特
徴とともに実施される。特に、受け取りチャネルは、印
刷装置ドライバを含むのが好ましい。当該ドライバは、
Windowsオペレーティング・システムにおいて機能し、
予備圧縮された非テキスト・ラスター・データをPostsc
riptパススルー・エスケープによって受け取り、画像デ
ータを印刷装置へ伝送する。
【0093】第4の主要な独立した側面または態様の好
ましい実施形態において、本発明は、Postscript印刷装
置ドライバである。当該ドライバは、コンピュータ・ホ
ストを管理するWindowsオペレーティング・システム内
で実行するためのものであり、印刷装置が画像を印刷す
るのを制御するためのものである。
【0094】再び、印刷は、予備圧縮された非テキスト
・ラスター画像データに基く。当該ドライバは、コンピ
ュータ・ホストにおいてドライバを保持する不揮発性メ
モリを含む。
【0095】また、Windowsオペレーティング・システ
ムにおいて、予備圧縮された非テキスト・ラスター・デ
ータをPostscriptパススルー・エスケープによって受け
取るための第1のデータ・チャネルが含まれる。さら
に、当該ドライバは、受け取ったデータを印刷装置へ送
るための第2のデータ・チャネルを含む。
【0096】以上は、本発明の第4の態様または側面の
記述または定義を、最も広く、すなわち最も一般的な形
で表現する。このような広い用語で表されていても、本
発明のこの側面は、従来技術を重大に進めることが分か
る。
【0097】特に、基本ドライバ、その特に汎用的なデ
ータ・チャネルおよび予備圧縮された非テキスト・ラス
ター画像データの流れの組合せは、非常に強固な(robu
st)情報管理機能を提供する。すなわち、この全体ドラ
イバ・アーキテクチャを使用するPSPの能力は、上流
のアプリケーション・ソフトウェア、下流のハードウェ
アおよび画像データ・ソースの変化に対して格段に耐性
がある。
【0098】本発明の第4の主要な態様は、このよう
に、従来技術からかなり進んだものであるが、利点を最
適に享受するためには、本発明は、更なる態様または特
徴とともに実施される。特に、本発明のこの第4の態様
は、上述した本発明の最初の三つの主要側面とともに実
施されるのが好ましい。
【0099】本発明の上記の機能原理および利点の全て
は、添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を考慮
して、より完全に認識することができる。
【0100】
【発明の実施の形態】1.概要 本発明の好ましい実施形態は、本明細書の「従来の技
術」の項に記述された「圧縮一致」を利用して、非互換
性問題を克服し、高度に圧縮されたラスター画像を効率
的に印刷することを可能にする。この解決策によって、
JPEGファイル、TIFFファイルおよびGIFファ
イルをうまく印刷することができるが、他のフォーマッ
トにも同様に使用できる。
【0101】特に大型フォーマット印刷の領域におい
て、本発明の好ましい実施形態は、Windowsアプリケー
ションによって使用される標準のアプローチに対して格
段の性能改善をもたらすことが判明した。これらの実施
形態は、大容量のデータを、当初の圧縮されたフォーマ
ットで印刷装置へ送ることによって、複雑な圧縮解除ア
ルゴリズムを実行すること、すなわち、複雑または有損
失の再圧縮を避ける。
【0102】ホスト(アプリケーションまたはドライ
バ)において高い処理能力は要求されず、データ転送に
対しては小さな帯域幅が要求される。したがって、本解
決策は、高容量、オンデマンド印刷生産に特によく適し
ており、本発明によって、ハードコピー装置の能力によ
ってのみ制限される最大処理量が提供される。
【0103】好ましい実施形態によって、JPEG、T
IFFおよびGIFFフォーマットにおけるプロ級の高
解像度のラスター・ファイルが、どんな現在のPostscri
ptレベル2ドライバによっても効率的に印刷される。こ
のことは、(Windows3.1より上の)Windowsオペレーテ
ィング・システムのどのバージョンの下でも当てはま
る。
【0104】標準のWindowsアプローチであっても、本
好ましい実施形態であっても、当初の予備圧縮された2
メガバイトJPEGラスター・ファイルを印刷するため
に、第1のステップは、アプリケーションにおいて当初
の予備圧縮されたファイルを開くことである。換言すれ
ば、当該当初の2メガバイトファイルは、メモリにロー
ドする必要がある。その後、これらのデータは、ハフマ
ン圧縮解除され(思い出されるとおり、これは可逆的な
無損失プロセスである。)、最後には、出力はハフマン
再圧縮される。
【0105】しかしながら、二つの比較的平凡なハフマ
ン段階の間において、二つのプロセスには重大な差異が
ある。標準のWindowsアプローチにおいて、そのファイ
ルを印刷するために間に起こるステップは、以下のとお
りである。JPEG圧縮解除する。恐らく100メガバ
イトをメモリに置く。Postscript出力を生成する。有損
失再圧縮であり、200から300メガバイトをメモリ
またはディスクに置く間に、色のシフトや画像アーテフ
ァクトを導入する。印刷装置へ送る。入出力、50から
100メガバイトのデータ転送である。
【0106】他方、本発明においては、同じファイルを
印刷するために、間に起こるステップは、以下のとおり
である。Postscript出力を生成する。変換し、メモリま
たはディスクにおける当初のおよび変換された2から4
バイトだけを処理する。印刷装置へ送る。入出力、2メ
ガバイトのデータ転送である。時間がかかり、帯域幅を
要求する圧縮解除および再圧縮ステップが省かれ、メモ
リおよびディスク記憶の要請が1桁以上小さくなるばか
りでなく、それに加えて、有害な画像品質の影響が完全
に避けられる。
【0107】当初の高度に予備圧縮されたデータは、圧
縮解除されることも、有損失再圧縮を受けることもな
い。その代わりに、当該データは、変換だけされ、その
後、印刷ドライバ出力に直接組み込まれる。
【0108】当該変換は、(先の従来の技術の項で記述
した)DCT係数または量子化テーブルの解釈または再
評価を含まない。むしろ、これらのデータ・ブロック
は、以下で説明するように、回転を要求され多場合に
は、せいぜい、配置転換される。
【0109】ホストにおける処理能力要請は、JPEG
圧縮解除および再圧縮を避けることによって、一般的に
減少される。入力および出力データ速度は、当初のラス
ター・データの有損失対無損失圧縮比率によって高めら
れる。
【0110】Postscript印刷装置は、ジョブを完全に受
け取った後でのみ印刷を開始するので、これらの改良点
は、全体の印刷時間を減少させる。さらに、いずれかの
有損失アルゴリズムのアプリケーションによって、当初
の画像をいじらないので、本発明の動作は、印刷品質に
退化させる影響をまったく与えない。
【0111】本好ましい実施形態は、全く、装置から独
立している。さらに、色調整、ハードコピー制限、ジョ
ブ設定などの全てのPostscriptドライバ設定は、保存さ
れる。
【0112】2.POSTSCRIPTデータ一致およ
びパススルー 好ましい実施形態は、JPEG、TIFF、GIFなど
の、当初のDCTまたはLZW圧縮ファイルを効率的に
印字する。本発明は、標準のPostscript印刷言語(レベ
ル2以上)と、基本的に同じ圧縮アルゴリズムが、これ
らのファイル・フォーマットにおいて使用されていると
いう事実を活用する。
【0113】本発明の好ましい実施形態によれば、アプ
リケーション32(図2)は、データ、たとえば、図1
に示すように最初に準備された、JPEGまたは類似の
予備圧縮ファイル24を読み込む(31)。このファイ
ルは、JPEGファイルの場合には、図1の量子化テー
ブルおよび保持されたDCTデータ22に一般的に対応
する、画像データ43を含む。
【0114】このようなファイルは、本発明の好ましい
実施形態によって解析されるマーカを含む。重要でない
マーカは除去される。
【0115】つぎに、システムは、Postscript言語仕様
に合う、単にフォーマットし直されたバージョン53を
作成するように、画像データ43を適切に調整する(4
4)。このプロセスは、当初の予備圧縮されたラスター
・データ24,43の完全な圧縮解除または再圧縮のい
ずれかよりもずっと効率的な、データ変換プロセスであ
る。
【0116】好ましい実施形態は、特別なWindowsのエ
スケープ(escape)55,67,73を使用する。これ
は、符号化シンタックスで「Postscriptパススルー」と
呼ばれる特性であり、本明細書の従来技術の項で導入し
た。好ましい実施形態は、どのような一般的なPostscri
ptドライバ74も受け取るように、変換された圧縮ラス
ター53を直接送るように、パススルー・エスケープを
使用する。
【0117】パススルー・エスケープは、今日までのWi
ndowsの全ての新しい省略されていないバージョンで使
用することができる。これは、いわゆる「パーム(手の
ひら)」ユニットを含む小型製品のためのWindows CEの
ような現行の省略されたオペレーティング・システムを
除く、Windows 3.1より後の全てのバージョンを意味す
る。
【0118】ドライバ74は、その後、最高品質のハー
ドコピー・カラー・プリントアウト82を生成するのに
使用するように、変換された圧縮ラスター53を印刷装
置83へ中継する(81)。関係するデータは、変換さ
れた圧縮ラスターとともに送られる。
【0119】本発明は、このように、当初にDCTまた
はLZW予備圧縮されたデータ24,43,53を効率的
に印刷するためにパススルー65を活用しながら、標準
のWindowsおよびPostscriptドライバ・パス74、81
をバイパスしない。実際、標準の図形要素63およびド
ライバ要素64は、テキストまたはベクトル画像情報な
どのいずれかの非ラスター・データ61を印刷するのに
使用される。同様に、標準の図形およびドライバ要素6
4,72は、いずれかの非圧縮ラスター・データを印刷
するのに使用される。
【0120】この目的のために、図形要素61,64
は、66,68において、Windowsコア65によって処理
され、ドライバ要素71,722適切に変換され、結局
対応するドライバ75,76へ出力される。図形要素6
3,64は、Windows 95および98に対してWindows NTと
基本的に同じである。しかしながら、ドライバ要素7
1,72は、これらの二つの基本的なプラットフォーム
において全く異なる。
【0121】いずれの場合でも、Windows Postscriptド
ライバが、印刷装置83への伝送(81)のために、全
てのドライバ要素71,72を有効なPostscriptデータ
へ最終的に変換する。これらのデータ81も、また、そ
こへ組み込まれたものとして、JPEG、TIFFまた
はGIFファイルから来た全ての予備圧縮データ73,
77を保持する。
【0122】色調整、クリッピング(トリミング)制
限、装置固有の特性などの、全てのPSドライバ制御設
定は、パススルーを使用しても、完全に保存される。し
かしながら、一般的な規則として、好ましい実施形態の
使用において、ドライバによって生成されたPostscript
コードは、重要ではない。というのは、必要とされる唯
一の特性は、パススルー67、すなわち、アプリケーシ
ョン32によって生成されたPostscriptコード53,5
5を挿入するための方法だからである。
【0123】3.アプリケーション内の処理 アプリケーション32の手続き44,63,64は、更な
る説明を有する。「従来の技術」の項で述べたように、
JPEGファイル24は、アプリケーションにロード
(31)された場合に、画像データ22(図1)だけで
はなく、画像の基本的なレイアウトにクリティカルない
くつかのパラメータを含む。このようにファイル24
は、大容量のデータ36の先頭に位置する小さなクリテ
ィカル・パラメータ・ブロック35(図3)を有するも
のと大まかに概念化してもよい。
【0124】小さなヘッダ35は、直接、変換プロセス
(45)の中に読み込まれる。画像が、印刷用に、たと
えば90度回転されたりトリムされる場合に、このプロ
セスは、寸法と解像度の値を単に修正する。
【0125】このような単純な回転は、画像の形をペー
ジの形に合わせるためにしばしば要求される。回転につ
いては、非常に簡単な数字の交換、言い方を変えれば、
数字の再識別だけが、通常の回転において高さと幅とを
交換するために必要である。
【0126】一般的に画像データ22に対応する、当該
ファイルの残りは、量子化テーブル42およびソースD
CT係数43(図1の16)を取り出すように、ハフマ
ン復号化(41)される。ハフマン復号化は、ハフマン
符号化23(図1)と同様に、無損失プロセスである。
当該係数は、しばしば、かなり大きなメモリを要求し、
そのような状況において、標準のJPEGプロトコル
は、オペレーティング・システムが許容する何らかの方
法で、ディスクへのスワップを要求する。
【0127】従来、このスワップ機能は、いわゆる「シ
ステム・スワップ・ファイル」を使用して実施された。
換言すれば、ホストにおける揮発性ワーキングメモリの
内容は、従来は、ハードドライブ・ファイルのような不
揮発性メモリへ記憶された、すなわち、プログラマの専
門用語では、「マップ・オーバ」された。通常、このよ
うなファイルは、いずれかのアプリケーションのこのよ
うなアシストに対する必要を検出して、オペレーティン
グ・システムによって自動的に作成される。
【0128】しかしながら、Windows NTにおいては、当
該システム・スワップ・ファイルは、非常に内容豊富な
データのために必要なものとして成長しない。したがっ
て、本発明の好ましい実施形態は、代わりに、一時的な
非システム・ファイル上に当該係数をマップする。
【0129】NTの特別な要請を解決することに加え
て、本アプローチは、システム・スワップ・ファイルの
使用に対して異なった種類の障害を呈する、他のWindow
sバージョンのために、重要な利益を提供する。NT
は、スワップ・ファイルの十分な成長を提供しないが、
非同期のスワップ・ファイルアクセスを供給し、その結
果、アプリケーションがデータをファイルへまたはファ
イルから転送する間にシステム全体は待機する必要がな
い。
【0130】しかしながら、Windows 95および98におい
ては、スワップ・ファイル・アクセスは、もっぱら同期
式であり、このボトルネックは、ファイル・マッピング
におけるバグによって悪化される。この環境において、
バグを避けて行なうために、よりよいアプローチは、一
時的な非システム・ファイルへのスワップである。
【0131】現在好ましい環境において、この一時記憶
は、好ましくは、いわゆる「メモリ・マップされた」タ
イプのファイルにある。将来の実施においては、その代
わりに、メモリ・マップされたファイルではない一時フ
ァイルを使用する可能性もあり、その結果、一時記憶
は、オペレーティング・システムへの依存度がより低
く、より独立性があり移植性がある。
【0132】一時記憶がメモリ・マップされたファイル
である場合に、好ましい実施形態をしっかりと実施する
には、ファイル・マッピングの特化された管理が必要で
ある。これは、プログラミング技術の当業者に明らかな
簡単な方法ですぐに達成されるが、以下の第5項は、特
に初心者のオリエンテーションのためにさらに解説を提
供する。
【0133】つぎに、DCT係数は、印刷準備において
要求されたならば、回転およびトリミングのために処理
される(44)。たとえば90度の簡単な画像回転は、
よく知られたマトリクス数学の対称性による、非常に簡
単なマトリクス回転に対応する。
【0134】これらの特別な対称性のおかげで、(たと
えば、画像の形をページの形へ合わせるために)回転が
要求されれば、係数を再計算するより、再配置するだけ
で、回転を達成することができる。換言すれば、本質的
に、これらの全ての変化は、係数の値ではなく順序であ
る。
【0135】マトリクス操作の分野の熟練したプログラ
マや数学者にとっては明らかなように、このことは、本
質的に、クリティカル・パラメータ・ブロックにおける
上述の高さと幅の交換のより手の込んだ類似物に過ぎな
い。しかしながら、さらに詳細を簡単に示す。
【0136】回転および同様な簡単な変更のために要求
される基本的な再配置または再識別とともに、量子化テ
ーブル42におけるそれぞれの値の対応する再配置また
は再識別を行ない、修正した表46を作表する必要があ
る。もちろん、そのような計算においてDCT圧縮解除
/再圧縮は必要なく、したがってこの手続きは無損失で
ある。
【0137】変換されたDCTおよび量子化データ4
7,46は、その後、ハフマン符号化される(51)。
この結果は、新しい圧縮DCT/量子化ストリーム52
と、付随した変換されたクリティカル・パラメータ5
3’である。
【0138】特定の印刷プロジェクトにおいて、回転ま
たは他の変換が画像に適用されない場合、原則として、
DCT係数のハフマン抽出および再符号化は、要求され
ない。それにもかかわらず、本発明の好ましい実施形態
は、あらゆる場合にこれらのステップを行なう。その理
由は、単に、独立JPEGグループによって広められた
JPEGライブラリにおける模範コードによって命じら
れているからである。以下の第4項において説明する。
【0139】これらのハフマンステップは、時間および
金額の点で、いくらか高価であり、したがって、揮発性
メモリが画像ファイル全体を保持するのに十分であれば
ディスクへのスワップを省くように、この特別な環境に
おいてはスキップしたほうがよい(図5)。これを達成
するためのアプリケーション・コードの修正は、比較的
簡単であるがまだ完成していない。
【0140】二重のDCT/パラメータストリーム5
2,53’は、つぎにASCII85符号化(54)を
受ける。この符号化は、印刷装置によって認識されるフ
ォーマットであり、よりコンパクトである基本85シス
テムにおけるデータを表す。しかしながら、この基本8
5符号化を使用する主な理由は、後続の段階74,81,
83に知られたもっとも普通の種類のテキスト命令シン
タックスへの実際上全ての類似点を除去するからであ
る。
【0141】こうして、本符号化は、上記の段階でたび
たび起こり得る、誤った編集の試みに対して、データを
効果的に防護する。換言すれば、基本85符号化は、テ
キストと思われるものを再フォーマット化する、誤っ
た、オペレーティング・システムまたはドライバの努力
によるファイル破損に対して、ガードする。
【0142】同時に、アプリケーション32によってPo
stscriptヘッダ56が準備される。これは、画像を見つ
けそれをページに挿入する機能を呼び出すためにPostsc
ript言語で書かれる。
【0143】ASCII85符号化ストリーム55は、
ヘッダ56とともに、ページにおいて画像を適当な位置
とサイズで印刷する、Postscriptスクリプトに組み込ま
れる。このスクリプト55,56は、一般的に、上記の
第2項に記述したように、パススルー・エスケープ67
(図2)によってどのような32ビットWindows印刷ジ
ョブにも挿入することができる。
【0144】パススルーの間のWindowsGDI65、ま
たはドライバ74からの不適切な干渉は、二つの要因で
避けられる。第1に、ASCII85符号化は、上記の
ように、データを図形保存フォームにカプセル化する。
第2に、使用される全てのシンボルは、Postscriptで
「辞書」と呼ばれる一時的な環境において隔離される。
【0145】この専用の辞書および全ての表示状態の保
存によって、多くのオブジェクトが、GDIパスまたは
パススルーを、衝突することなく送られる。したがっ
て、スクリプト55,56は、自由に且つ安全に、通常
の印刷動作と合わせることができる。
【0146】4.変換の典型的なシンタックス JPEG(Joint Photographic Experts Group)特に独
立JPEGグループ(IJG)とISO(Internationa
l Standards Organization)によって準備された、卓越
した公開資料のおかげで、本発明を実施するためのプロ
グラミングは、取るに足らないものではないが途方のな
いものではない。説明のための参照テキスト・ファイル
は、以下のものを含む。"IJG JPEG LIBRARY: SYSTEM AR
CHITECTURE"および付随した"README" ファイル、著作権
Thomas G. Lane; "JPEG FILE INTERCHANGE FORMAT", E
ric Hamilton, C-Cube Microsystems および"INFORMATI
ON TECHNOLOGY-DIGITAL COMPRESSION AND CODING OF CO
NTINUOUS-TONE STILL IMAGES-REQUIREMENTS AND GUIDEL
INES", International Telegraph and Telephone Consu
ltative Committee (CCITT) IJG資料は、"JPEGlib"として知られ、非公式規格ライブ
ラリの一種とみなしてもよいコード・ライブラリを含
む。特に、本発明のここでの好ましい実施形態は、IJ
G JPEG ライブラリ6bから引き出されるか、ま
たは適合された、いくつかのコード・モジュールを使用
する。このライブラリの付録は、マトリクス回転44の
ような通常の変換のための、"JPEGTran"として知られた
独立型のユティリティである。
【0147】より具体的には、ページの方向と画像の方
向とが合わないときに、通常、画像の90度の時計回り
回転が好ましい。これは、270度の反時計回りの回転
に相当し、角度は伝統的に、反時計回り方向を正として
測られる。
【0148】したがって、本発明の最近の好ましい実施
形態において、ページ方向合わせのためにJPEGTranから
選択されたシンタックスは、"do_rot_270" である。ク
リティカル・パラメータの対応する再配置のための関連
するシンタックスは、"transpose_critical_parameter
s"である。
【0149】しかしながら、本発明の最新の好ましい実
施形態は、印刷装置が回転を行なうように命令するため
に、コード・モジュールdo_rot_270を使用するよりも、
上述のように係数を交換するマトリクス計算を適用する
ことによって、アプリケーション32に対して、内部的
に回転を行なう。これらの戦略のいずれも、機能しうる
ものであるが、アプリケーション33の内で内部的に行
なうことは、現在では、本発明のきわめて好ましい形で
ある。
【0150】このように、アプリケーション33内の回
転は、単に定型的な設計ではなく、Windowsのいくつか
のバージョンとの相互作用が円滑となり、さらに重要な
ことに、全体の処理量と効率の点からの、予想外の利点
を提供することが見出された後は、むしろ好ましいもの
である。同様に、transpose_critical_parametersを使
用することは、絶対的な要請というよりも、好ましいこ
とである。
【0151】このように、本発明の好ましい実施形態
は、非公式の標準プロトコルを使用するか、ある場合に
は、GDI65および特にパススルー67との調和を最
適化するために、標準プロトコルを適合させる。ライブ
ラリの資料は、本質的に、本発明の好ましい実施におい
て使用したり適合したりしてもよい例に過ぎない。(JP
EGTranには、ミラーリングやグレースケールの説明も現
れるが、好ましい実施形態では使用する必要がない。)
【0152】JPEGlib91(図4)は、標準メモリマッ
ピングの拡張92をも含む。しかしながら、上述の理由
により、この標準モジュールは、従来のWindowsシステ
ム・スワップ・ファイルを非システム、非同期アクセス
型スワップ・ファイルに置き換える特化された拡張93
に取り替えるのが好ましい。
【0153】ライブラリは、ソースファイルと目的ファ
イルとの間の自動交換、たとえば、単一のファイルをソ
ースおよび目的ファイルとして機能させるための規定を
含まない。しかしながら、このような動作は、画像デー
タの量が非常に多いときに、システムの不揮発性記憶資
源が使い尽くされる可能性を避けるために有用である。
【0154】90度回転の場合には、またも、90度回
転を実施するDCT係数交換の対称性によって導入され
る単純性によって、上記の自動交換は、非常にたやすく
達成される。特に、本好ましい実施形態は、いずれにし
ても、上述のように非同期アクセスを提供するように、
非システム・スワップを確立することを含むので、これ
は、大きな追加の努力を意味しない。更なる詳細を簡単
に示す。
【0155】さらに、AdobeのPostscript言語は、有用
な機能「DCT符号化」および「DCT復号化」を含
む、いわゆる「フィルタ」を含む。このフィルタの部分
は、上述のハフマンおよびASCII85ステップ4
1,51,54のために、特に、最終のPostscriptスクリ
プト81を復号化する際に印刷装置83によって使用さ
れるために適合させることができる。
【0156】Windowsにおいて、本発明を実施するため
の作業において、種々のまずい環境と多少のバグに直面
し、克服した。特に、ページの形に合わせる回転を行な
わずに、しかし回転を行なうPostscriptドライバ74へ
の命令とともに、Postscriptドライバ74へファイルを
送ることを、最初は企画した。
【0157】全てのJPEG処理が高性能印刷装置で行
なわれるので、概念的には、これは最善の技術である。
しかしながら、実際には、PS印刷装置のより古いバー
ジョンの性能は、この点に関し全く受け入れがたい。
【0158】したがって、上記の項で既に述べたよう
に、特化されたアプリケーション32が、DCT係数
(画像画素ではなく、JPEG係数)を交換し、その
後、この係数をパススルー65によって、ドライバ74
および印刷装置83へ送る。この技術は、処理量を2か
ら10倍増加させる。
【0159】他方、トリミングについて、以前の非常に
単純な戦略は、特化されたアプリケーション32におい
て画像の端を切り落とすことを要求していたが、不明の
理由により、PSドライバは、直接のテストによってフ
ァイルが有効であると確認されても、結果としてのトリ
ムされたファイルを拒絶する。したがって、本発明の好
ましい実施形態は、これに変わり、トリムされていない
ファイルをトリムのための命令とともにPostscriptへ送
り、このアプローチはうまく行くことが判明した。
【0160】本発明の好ましい実施形態を実施する際
に、ドライバと印刷装置がPostscriptであり、パススル
ーをサポートするか否かおよびどのようにコードを送る
かを検出する必要がある。マイクロソフト文書は、二つ
の方法を提供しており、両方ともドライバへのエスケー
プとしてコードを送る。
【0161】これらの作業の一方は、Windows 3.x (1
6ビットドライバ)のためのものであり、他方は、Wind
ows NT(32ビットドライバ)のためのものである。Wi
ndows 95 および98は、16ビットドライバを使用する
といわれるが、テストした際に、対応するドライバは、
NTドライバと同じように機能した。Adobeからの全て
のドライバは、同じように機能すると暫定的に想定す
る。
【0162】上述のように、本発明の好ましい実施形態
を実施するためのコードは、主としてIJGライブラリ
に基いている。異なったやり方で取り扱われる圧縮およ
び圧縮解除オブジェクトに基いており、ある場合には、
これはコストの大きなオーバーヘッドとなるので、この
ライブラリの構造は、ここでは完全に適切ではない。
【0163】コードにおける主な差異は、DCTの管理
にある。ライブラリにおいてDCTは、汎用的且つ他の
システムで使用できる方法で取り扱われ、あるステップ
でDCTのアレイ全体を仮想アレイと呼ばれるものに読
み込み、その後、変換を適用する。上述のように、アレ
イはハードディスクにあり、回転された画像においてD
CTは異なった順序で記憶され、したがって、コードは
ディスクを「歩く」必要があるので、大画像に対して、
この変換は非常に時間がかかる。
【0164】ライブラリ(JPEGtran)で供給される変換
ツールは、最初にDCTのアレイ全体を仮想アレイへ展
開し、その後変換し、最後にそのアレイを再圧縮する。
この手続きは、アレイの2個のコピーを必要とするので
非常にメモリを消費する。2個のコピーとは、(原画像
を維持し、圧縮解除オブジェクトによって使用され
る。)ソース・コピーと(変換された画像を蓄積し、圧
縮オブジェクトによって使用される)目標コピーであ
る。この手続きも、アレイ全体を3回横切る必要がある
ので、時間を消費する。
【0165】好ましい実施形態においては、その代わり
に、DCTは、全て、行ごとの単一ステップで、読み込
まれ、復号化され、圧縮解除され、変換され、メモリ・
マップ・ファイルにおいて、変換された位置に記憶され
る。最大の画像はこのように取り扱うことができ、ディ
スク・スペースによってのみ制限される。
【0166】画像全体がこのように処理されると、ディ
スクに記憶されるのは、変換された画像である。したが
って、次のステップは、単に、この一時的なメモリ・マ
ップ・ファイルを順次読み込み、ハフマン符号化するこ
とである。
【0167】アルゴリズムは、変換を行なうためにJPEG
tranで提供されるものと同じであるが、かしこい状況で
使用される(たとえば、圧縮解除中)。DCT係数抽出
のためのルーチンは、ライブラリのものの機能拡張版で
あり、実行中(on the fly)に変換を行なう。
【0168】最後に、メモリ・マネージャは、ライブラ
リ組み込みメモリ・マネージャのインターフェースを保
存する、メモリ・マップ・ファイルをサポートするよう
に再生される。プログラミング技術の当業者は、このこ
とを単純明快であると理解する。しかしながら、役に立
つかもしれない更なるオリエンテーションが、以下の第
5項に示される。
【0169】最後に、上述のように、結果としてのファ
イルは、ASCKII85符号化されている。この時点
において、ドライバによって生成されるPostscriptスト
リームに組み込まれる、PostscriptJPEGのいわゆる
「デコーダ」コードが付加される。
【0170】このPostscriptデコーダ(復号手段)は、
印刷装置が画像を復号することができるように提供さ
れ、非常に簡単である。後で印刷装置によって呼び出さ
れたときに、デコーダは、以下の動作を行なう。
【0171】一時的な作業空間として辞書を作成する。
印刷装置のPostscriptエンジンの図形状態をセーブす
る。データを復号化するためにASCII85フィルタ
およびDCT復号化フィルタを使用する。特定の座標上
に特定のサイズ、縦横比および向きで置かれた画像を描
写する。エンジンの(3ステップ前にセーブされた)図
形状態を回復する。辞書を残しておく。
【0172】(これらのステップにおいて、「向き」と
いうのは、いずれかの、任意の角度による回転を指す。
しかしながら、このような回転は、非常に時間を消費す
るので、薦められない。上述のように、90度の倍数に
よる回転は、アプリケーション32によって既に行なわ
れている。)
【0173】このPostscriptデコーダは、自立型であ
り、上述のPostscriptストリーム55,56のその他の
要素と同じように、ドライバー Postscriptコード71
−73,81と自由に合わせることができる。したがっ
て、本好ましい実施形態の特性は、他の全ての動作に対
してGDI65を使用するアプリケーションの能力を損
なわない。
【0174】5.プログラマ・ノート "MemoryMappedFiles" として知られるシステム・ツール
によって、CまたはC++でプログラミングすること
は、Win32 プログラマの基本的な技能である。それは、
一般的に必要とされるWin32プログラミング知識であ
り、いくつかの例とともに、MSDNにおいてよく説明
されている。
【0175】JPEGtranライブラリのメモリ・マネージャ
・インターフェースは、要求がマップ・ファイルのビュ
ーにマップすることができる大きなブロックによって行
なわれるので、メモリ・マップ・ファイルの使用によく
合う。上記に示したように、それは、単純明快である。
【0176】経験のあるほとんどのプログラマにとっ
て、ここでの説明は過剰であろう。しかし、このオリエ
ンテーションは、比較的初心者には役立つかもしれな
い。基本的な題目は、中間的なまたは一時的な画像管理
を行なう仕方である。
【0177】Windowsにおいて、オペレーティング・シ
ステムは、アプリケーション(クライアント)へメモリ
を提供(供給)する。このメモリは、システム・スワッ
プ・ファイルへマップされる。このようなファイルは、
一つしかないか、または物理的ディスクごとに一つであ
る。
【0178】このシステム・スワップ・ファイルは、ア
プリケーションによって直接アクセスすることはできな
い。システムだけがそれをアクセスすることができる。
【0179】間接的にそれを使用するために、アプリケ
ーションは、いわゆる"heap API"機能の内のあるものを
使用する必要がある。"heap API"機能は、標準Cライブ
ラリからの"malloc"および"free"機能およびWin 32 API
からの"Virtualxxxxx", "Localxxxxxx", "Globalxxxx
x", "Heapxxxx"などと呼ばれる機能を含む。
【0180】アプリケーションが大量のメモリを使用す
るとき、システムは、システム・スワップ・ファイルに
おいて、相応に大量のスペースを使用する。ライブラリ
は、たとえば、C標準ライブラリの"malloc"および"fre
e"機能を使用してメモリを割り当てながら、このように
してメモリを使用する。
【0181】ライブラリは、また、一時ファイルへマッ
プされたメモリを提供するが、ファイルシステムを使用
する。これは、少ない物理メモリと非同期ファイル・シ
ステムを備えたシステムに合っている。
【0182】しかしながら、これは、Windows 95または
98に対しては、ファイルシステムが同期的であるので、
最善の方法ではない。すなわち、アプリケーションがあ
るファイル・システム機能を呼び出すとき、この要求が
満たされるまでシステムはブロックする。したがって、
アプリケーションがディスクをアクセスするのに多くの
時間を費やすと、大きなファイルの場合、CPU時間の
全てまたはほとんど全てはディスクを待つのに失われ
る。
【0183】本発明のこの好ましい実施形態において使
用されるアプローチは、これまでの技術のミックスであ
る。それは、メモリ・マップ非システム・ファイルを使
用する。これらのファイルは、システムが仮想メモリと
して取り扱うが、システム・スワップ・ファイルへマッ
プされていないメモリを表す。Windows NT, 2000, 98
および95において、これらのメモリ・マップ・ファイル
は、非同期でアクセスされる。しかしながら、このよう
なメモリ・アクセスは、上述の共通C APIルーチン
(malloc および free)によって提供される。
【0184】したがって、標準ライブラリによって提供
されるメモリ・マネージャは、特化作成メモリ・マネー
ジャによって置き換えられる必要がある。すなわち、ラ
イブラリ・モジュールは、標準マネージャの代わりに特
化されたマネージャを呼び出すように修正される。しか
し、もちろん、他のアプリケーションの使用のために、
標準マネージャは、本来の場所に残される。呼び出され
たときに、特化されたマネージャは、修正したライブラ
リ・モジュールから同じ要求を受け取るが、その要求を
Win32 APIの中のメモリ・マップ・ファイル機
能へ転送する。
【0185】上述のように、Windows 95 および98 の中
のバグを避けて作業する必要がある。問題および推薦さ
れる戦略は、"BUG: Creating File Mapping Objects U
singthe Same File Handle Will Cause a File to be I
naccessible, ID: Q230606."というタイトルで、KB "W
indows Development" の中で、マイクロソフトによって
詳しく説明されている。
【0186】ライブラリがより多くのメモリを要求する
たびに、ファイルは開かれ、成長され、以前のファイル
・マッピング・(FileMapping)オブジェクトは閉じられ
る。新しいファイル・マッピング・オブジェクトは作成
され、当該ファイルは再び閉じられる。当該ファイル
は、読み書き共用モードで開かれる。これは、多少危険
を伴う。この領域では、適切且つ通常の注意をすること
が推奨される。
【0187】上記の開示は、単に説明のためのものであ
り、発明の範囲を限定するものではない。発明の範囲
は、特許請求の範囲によって決められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常の画像データ・ビットマップ・ファイルか
ら、本発明または本明細書の「従来の技術」の項で説明
された、その他のシステムによって受け取られる代表的
な予備圧縮された画像データファイルを作成する従来の
手続きを示す図である。
【図2】本発明の全体像を示す、概略の装置および流れ
図である。
【図3】より詳細であり、図2の「アプリケーション」
ブロック32に焦点を当てた同様の図である。
【図4】本発明の実施において好ましいJPEG規格に
対する所定の変更の性質を示唆する非常に概念的な図で
ある。
【図5】回転または大きな画像スワップ・ファイルをそ
れぞれ必要としない場合の、望ましいプログラムバイパ
ス経路に焦点を当てたほぼ図3と同様の図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月7日(2001.9.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/387 H04N 1/387 1/46 1/46 Z (72)発明者 ガロ・ギメネズ スペイン08013バルセロナ、ロ・ラ、キャ スプ 148 (72)発明者 ジョーディ・ヴィラー スペイン08130バルセロナ、サンタ・パー ペツゥア、アヴェニダ・ドッズ 12 Fターム(参考) 2C087 AA03 AA09 AA15 AB05 BA03 BA07 BD40 BD46 5B021 AA01 CC05 CC08 5B057 AA11 CA20 CD03 CD05 CE16 CG05 5C076 AA02 AA24 BA09 5C079 HA01 HB01 LA02 LA27 LA36 MA01 MA11 PA01 PA02 PA03

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置を制御する Windows オペレー
    ティング・システムを使用して、有損失予備圧縮非テキ
    スト・ラスター画像データに基いて、画像を印刷するた
    めの方法であって、 有損失予備圧縮非テキスト・ラスター画像データを受け
    取るステップと、 印刷装置によって期待されるファイル仕様フォーマット
    に合わせるために、有損失再圧縮をすることなく、当該
    データを調整するステップと、 有損失再圧縮をすることなく、Windows オペレーティン
    グ・システムによって、調整されたデータを印刷装置へ
    渡すステップとを含む方法。
  2. 【請求項2】 前記受け取るステップの後に、受け取っ
    た画像データが圧縮非テキスト・ラスター・データであ
    るか否かを判定するステップと、そうであれば、前記調
    整するステップと前記渡すステップを続行し、そうでな
    ければ、前記調整するステップと前記渡すステップを省
    略し、その代わりに、アプリケーション・プログラムで
    確立された手続きにしたがって、印刷装置へ送るために
    画像データを準備するステップと、その後、前記渡され
    るか準備された画像データを印刷装置へ中継するステッ
    プと、その後印刷装置で画像を印刷するステップとをさ
    らに含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記調整するステップが、また、望まし
    い印刷パラメータを処理する請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記パラメータが、画像の回転、画像の
    トリミングおよび画像のサイズ変更からなるグループか
    ら選択される請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記パラメータが、色平面の数、色平面
    別の画像高さおよび幅、色平面別の単位距離ごとの解像
    度からなるグループから選択されるクリティカル・パラ
    メータを含む請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記渡すステップが、Windows オペレー
    ティング・システムにおける Postscript パススルー・
    エスケープを使用するサブステップを含む請求項1に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 前記渡すステップが、調整された圧縮画
    像データを直接印刷装置ドライバへ送るサブステップ
    と、印刷のために、印刷装置ドライバから印刷装置へ画
    像データを伝送するサブステップとを含む請求項1の方
    法。
  8. 【請求項8】 前記受け取るステップと調整するステッ
    プとの間で、受け取ったデータに無損失圧縮解除を適用
    するステップと、前記調整するステップと渡すステップ
    との間で調整したデータに無損失再圧縮を適用するステ
    ップとをさらに含む請求項1の方法。
  9. 【請求項9】 DCT係数および量子化テーブルを有す
    るJPEGデータである画像データとともに使用し、上
    記二つの無損失適用ステップの間で、システム・スワッ
    プ・ファイルではない一時ファイルに当該DCT係数お
    よび量子化テーブルを記憶するステップをさらに含む請
    求項8の方法。
  10. 【請求項10】 前記記憶するステップが、印刷される
    際に画像を回転させる、係数の交換を実現するデータ構
    造における対称性を活用することを含む請求項9の方
    法。
  11. 【請求項11】 前記受け取るステップ、調整するステ
    ップおよび渡すステップが印刷制御アプリケーション・
    プログラムによって行なわれる請求項1の方法。
  12. 【請求項12】 印刷装置を制御する Windows オペレ
    ーティング・システムを使用して、予備圧縮非テキスト
    ・ラスター画像データに基いて、画像を印刷するための
    方法であって、予備圧縮非テキスト・ラスター画像デー
    タを受け取るステップと、Windows オペレーティング・
    システムにおける Postscript パススルー・エスケープ
    により、前記受け取ったデータを印刷装置へ渡すステッ
    プとを含む方法。
  13. 【請求項13】 前記渡すステップが、前記受け取った
    データの有損失再圧縮を含まない請求項12の方法。
  14. 【請求項14】 前記受け取るステップの後に、受け取
    った画像データが圧縮非テキスト・ラスター・データで
    あるか否かを判定するステップと、そうであれば、前記
    渡すステップを続行し、そうでなければ、前記渡すステ
    ップを省略し、その代わりに、アプリケーション・プロ
    グラムで確立された手続きにしたがって、印刷装置へ送
    るために画像データを準備するステップと、前記続行す
    るステップかまたは省略し準備するステップの後に、そ
    れぞれ前記渡されるか準備された画像データを印刷装置
    へ中継するステップと、その後印刷装置で画像を印刷す
    るステップとをさらに含む請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記調整するステップと渡すステップ
    が印刷制御アプリケーション・プログラムによって行な
    われる請求項12の方法。
  16. 【請求項16】 前記受け取るステップと渡すステップ
    との間で、受け取ったデータに無損失圧縮解除を適用す
    るステップと、その後、圧縮解除したデータに無損失再
    圧縮を適用するステップとをさらに含む請求項12の方
    法。
  17. 【請求項17】 DCT係数および量子化テーブルを有
    するJPEGデータである画像データとともに使用し、
    上記二つの無損失適用ステップの間で、システム・スワ
    ップ・ファイルではない一時ファイルに当該DCT係数
    および量子化テーブルを記憶するステップをさらに含む
    請求項16の方法。
  18. 【請求項18】 前記記憶するステップが、印刷される
    際に画像を回転させる、係数の交換を実現するデータ構
    造における対称性を活用することを含む請求項17の方
    法。
  19. 【請求項19】 予備圧縮非テキスト・ラスター画像デ
    ータに基いて、Windows オペレーティング・システムの
    制御下で、画像媒体上に画像を印刷する印刷装置であっ
    て、 Postscript 印刷言語インタープリタを実行するプログ
    ラム化されたプロセッサと、 予備圧縮非テキスト・ラスター画像データを、Windows
    オペレーティング・システムにおける Postscript パス
    スルー・エスケープによって、前記プロセッサへ受け取
    るためのデータチャネルと、 前記プロセッサによって制御され、そのような画像を前
    記媒体上に作成するための印刷ハードウェアとを含む装
    置。
  20. 【請求項20】 Windows オペレーティング・システム
    で動作し、予備圧縮非テキスト・ラスター画像データ
    を、Postscript パススルー・エスケープによって受け
    取り、当該画像データを印刷装置へ伝送する印刷装置ド
    ライバを、前記データチャネルが含む請求項19の印刷
    装置。
  21. 【請求項21】 コンピュータ・ホストを管理するWind
    ows オペレーティング・システムで実行され、予備圧縮
    非テキスト・ラスター画像データに基いて画像を印刷す
    る印刷装置を制御するためのPostscript印刷装置ドライ
    バであって、当該コンピュータ・ホストにおいて当該ド
    ライバを維持する不揮発性メモリと、当該Windows オペ
    レーティング・システムにおけるPostscript パススル
    ー・エスケープによって、当該予備圧縮非テキスト・ラ
    スター画像データを受け取るための第1のデータ・チャ
    ネルと、受け取ったデータを当該印刷装置へ送る第2の
    データ・チャネルとを含むドライバ。
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