JP2002202785A - サーバ装置および送受信装置 - Google Patents

サーバ装置および送受信装置

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JP2002202785A JP2000401709A JP2000401709A JP2002202785A JP 2002202785 A JP2002202785 A JP 2002202785A JP 2000401709 A JP2000401709 A JP 2000401709A JP 2000401709 A JP2000401709 A JP 2000401709A JP 2002202785 A JP2002202785 A JP 2002202785A
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智弘 小谷田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 楽曲を再生した回数、時間、場所などを把握
する。 【解決手段】 音楽サーバシステム10の記録部22
は、HDD14に蓄積した楽曲情報を外部の記録媒体2
4に記録するための装置である。著作権侵害のおそれが
あるため、記録媒体24への記録は、外部記録への制限
を設ける。また、記録媒体24には識別コード等が埋め
込まれ、音楽サーバシステム10の認証部23を介して
認証作業が行われ、記録媒体としての正当性が判別可能
な形となっている。認証部23によって、記録媒体の正
当性が確認された場合、記録部22によって、音楽サー
バシステム10から記録媒体24へ楽曲と復号鍵の受け
渡しを行う。メインコントローラ15の管理で使用され
るデータベースには、コンテンツ番号、メイン情報、文
字情報、再生情報、その他の情報について記されている
さらに、再生情報のデータベースには、再生日時、再生
装置について記されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、小容量記憶媒体
に記録されたデータの再生情報を送受信することがで
き、その再生情報を分析してさまざまな情報を提供する
ことができるサーバ装置および送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ、ビデオそしてゲームなど様
々なコンテンツの中で、ここでは音楽の楽曲のコンテン
ツを例にして説明する。音楽の楽曲を提供および購入す
る手段としては、いくつかの方法がある。例えば、最も
知られている方法として、媒体そのものを購入する方法
がある。この方法は、レコード盤やコンパクトディスク
(CD)等で知られる方法である。また、ラジオ放送な
どを受信して、記録可能な記録媒体に楽曲を記録する方
法もある。この方法は、一般的にはパッケージ化された
記録媒体に楽曲の記録を行い、ユーザが独自に管理し、
楽曲を再生する際には、これらのパッケージ記録媒体を
再生装置に挿入する。
【0003】さらに最近では、楽曲を購入する方法とし
て、音楽配信によるものが挙げられる。これは例えば、
インターネットのような伝送媒体を利用して、所望の楽
曲をいわゆるダウンロードし、購入するものである。一
般には伝送媒体や、記録媒体の容量を考慮したうえで、
音楽の楽曲には圧縮処理が施される。このように購入し
た楽曲の記録については、最近ではハードディスクに代
表されるような、大容量の記録媒体に記録する方法が知
られている。
【0004】また、配信によって購入した楽曲のみでな
く、パッケージ記録媒体によって所有していた楽曲(以
下、所有楽曲と称する)についても、大容量の記録媒体
に同一の圧縮フォーマットによって符号化して記録する
ことが可能となる。
【0005】この大容量記録媒体に記録する方法によれ
ば、所有楽曲の一括管理が可能となり、ユーザの所有楽
曲の状況の把握や、所望の楽曲の検索などをよって効率
的に行うことが実現される。このように、大容量記録媒
体に記録し所有楽曲を一括管理する方法によれば楽曲の
所有状態の把握は可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
媒体そのものを購入した後に気に入った楽曲等について
の把握ができない。一般には、媒体そのものを購入した
後の楽曲については、全て同一レベルでの管理が行わ
れ、ユーザが積極的に楽曲プログラム等を作成しなけれ
ば、媒体そのものを購入した楽曲の差別化を行うことは
難しい。また、こういった楽曲の差別化はさまざまなパ
ラメータをもとに構築できる可能性があるが、それをユ
ーザが全て積極的に設定するのは現実的でない。
【0007】また、配信業者側は、一般的にはダウンロ
ード数というパラメータでのみ、楽曲の人気度を把握す
ることになるが、実際にダウンロードされた楽曲が、ユ
ーザの所有楽曲の中でどのような位置付けとなっている
のかを把握することが出来ない。
【0008】従って、この発明の目的は、既に媒体その
ものを購入した楽曲であっても、配信によって得られた
楽曲であっても、楽曲を再生した回数、時間、場所など
を把握することができるサーバ装置および送受信装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数のコンテンツを記憶する大容量記憶手段と、大
容量記憶手段に記憶された複数のコンテンツから所望の
コンテンツを小容量記憶媒体に移動/複写する移動/複
写手段と、移動/複写手段によって移動/複写されたコ
ンテンツを複数の端末装置で再生する際にコンテンツ毎
に端末装置に種別に対応した再生回数を生成する生成手
段と、生成手段にて生成したコンテンツ毎の端末装置に
種別に対応した再生回数に基づいてユーザの使用する端
末装置に応じて大容量記憶手段に記憶された複数のコン
テンツから推奨コンテンツをユーザに対して提示する告
知手段とからなることを特徴とするサーバ装置である。
【0010】請求項5に記載の発明は、大量のコンテン
ツを蓄積した情報サーバから配信されたコンテンツを記
憶する大容量記憶手段と、大容量記憶手段に記憶された
コンテンツから所望のコンテンツを小容量記憶媒体に移
動/複写する、移動/複写手段と、移動/複写手段によ
って移動/複写されたコンテンツを複数の端末装置で再
生する際にコンテンツ毎に端末装置に種別に応じた再生
回数を生成する生成手段と、生成手段にて生成したコン
テンツ毎の端末装置に種別に応じた再生回数を情報サー
バに送信する送信手段と、送信手段にて送信されたコン
テンツ毎の端末装置に種別に応じた再生回数に基づいて
情報サーバにて分析を行い、分析結果に応じて生成され
た情報サーバから送信されてくる付加情報を受信する受
信手段と、受信手段にて受信した付加情報を告知する告
知手段とからなることを特徴とする送受信装置である。
【0011】楽曲を再生した回数、時間、場所等の状況
を、把握することで、所有楽曲の差別化を自動的に行
う。また、様々なパラメータをもとにした楽曲選択や、
分析が可能となり、所有楽曲の位置付けを、より明確に
把握することが可能となる。また、楽曲を再生した回
数、時間、場所等の状況を配信業者等に送信すること
で、より詳細なデータを得ることが可能となるととも
に、配信業者側は市場全体の中での楽曲の位置付けを、
より正確に分析することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、この発明の
一実施形態について説明する。なお、各図に亘り同じ機
能を有するものには、同一の参照符号を付し、説明の重
複を避ける。まず楽曲情報について、取り込み、購入
等、一連の管理を行う装置を、音楽サーバシステムと定
義し、その構成について図1を用いて説明する。ここで
いう音楽サーバシステムは、10で示す点線内に示され
た装置として定義する。その全ての装置はメインコント
ローラ15によって制御される。また、楽曲情報と、そ
れに伴う付加情報については、大容量の記録媒体として
例えばHDD(ハードディスクドライブ)14に蓄積さ
れ、メインコントローラ15によって管理される。
【0013】表示部16は、使用者との視覚的なインタ
ーフェースを実現する、いわゆるディスプレイ装置で、
楽曲の管理状態や、操作状況の把握等を行うものであ
る。また、操作部20については、いわゆるボタンやキ
ーボード等の装置で、使用者がメインコントローラ15
に対し、操作指示を与えるものである。すなわち表示部
16と操作部20によって、いわゆるユーザインターフ
ェース部を構成するものである。以下、音楽サーバシス
テム10の幾つかの代表的な処理について、順を追って
説明する。
【0014】まず、この音楽サーバシステム10は、C
Dのような記録媒体に記録された楽曲情報を取り込み管
理することが可能である。図1における記録媒体読み込
み装置11では、例えばCDのような記録媒体に記録さ
れた、楽曲情報を音楽サーバシステム10内に、いわゆ
るPCMデータファイル、あるいはPCMデータストリ
ームとして取り込む装置である。記録媒体読み込み装置
11によって取り込みが行われたPCMデータは、エン
コーダ12によって、いわゆる音声信号圧縮処理がなさ
れる。これはHDD14の記録容量をより効率的に使用
することと、外部の記録媒体24へ記録する場合の事情
を鑑みた処理である。記録媒体24への記録について
は、後に詳しく説明する。
【0015】エンコーダ12によって圧縮処理がなされ
た楽曲は暗号化装置13によって暗号化がなされ、HD
D14に蓄積される。この暗号化は、いわゆるデジタル
データの複製による著作権侵害等を考慮したものであ
る。この暗号化を行うことで、楽曲は音楽サーバシステ
ム10の管理下におかれる。このため、データを他の媒
体に単純に記録しても、解読(復号化)が行えず、著作
権を保護することが可能となる。
【0016】また、いわゆる楽曲以外に記録媒体読み込
み装置11からは、楽曲毎の識別コードである、いわゆ
るISRC(International Standard Recording Cod
e)情報を読み出し、蓄積した楽曲との対応をとる。I
SRC以外にも、例えばいわゆるテキスト情報等が記録
媒体に記録されている場合、これらの情報を全て付加情
報と定義する。この付加情報については、全て読み込み
が可能で、HDD14にデータベースとして蓄積され、
楽曲情報と対応させる。楽曲情報と対応した付加情報
は、メインコントローラ15の管理下におかれる。デー
タベースについては、後に詳細を述べる。
【0017】なお、記録媒体読み込み装置11について
は、音楽サーバシステム10内部に構成せずに、外部イ
ンターフェースを利用して、独立させることも可能であ
る。また図1には図示していないが、いわゆる電子透か
しの技術を用いて、蓄積される楽曲情報の製造元を明確
化する方法をとることも可能である。
【0018】次に、音楽配信業者から配信されるデータ
を取り込む方法について説明する。メインサーバ25
は、音楽配信業者の管理下にある外部のサーバで、例え
ば伝送媒体としていわゆるインターネットを介して、音
楽サーバシステム10における外部処理装置21と接続
されている。このとき、外部処理装置21では、いわゆ
る楽曲の購入処理に代表される、外部との通信のやりと
りの全般を行うものである。例えば楽曲購入の際には、
まず外部処理装置21によって、楽曲検索要求を送り、
それを受けたメインサーバ25側では、検索に必要な情
報を音楽サーバシステム10の外部処理装置21に返す
ことで、楽曲購入検討が可能となる。購入楽曲が決定し
た場合の購入要求についても外部処理装置21を介して
行われる。
【0019】楽曲購入の手順については様々な方法が考
えられるが、その一例を、図2を用いて説明する。ま
ず、ステップA1において、外部処理装置21を介して
音楽サーバシステム10から、購入したい楽曲のダウン
ロード要求を出力する。このダウンロード要求を受信す
ると、ステップA2において、メインサーバ25は楽曲
を送信する。ただし、この楽曲はメインサーバ25側で
の暗号化がなされた状態となっており、このままでは音
楽サーバシステム10側で再生することはできない。そ
して、ステップA3において、音楽サーバシステム10
から楽曲購入要求を送信する。楽曲購入要求を受信した
メインサーバ25側は、ステップA4において、認証を
行うための認証要求を送信する。
【0020】認証要求を受信した音楽サーバシステム1
0は、ステップA5において、所望の認証データを送信
する。認証データを受け取ったメインサーバ25側で
は、いわゆる認証処理や、課金処理等が行われる。認証
処理は様々な方法が考えられる。一例として、音楽配信
業者と契約を結んだ段階で、使用者の識別コードを発行
し、識別コードと組み合わせて使用されるパスワードを
設定し、それらを利用して認証を行う方法が考えられ
る。識別コードやパスワード等については、直接的に配
信業者と使用者間で結ばれたものでなくとも、例えば金
融機関との間で契約された情報を利用する方法も考えら
れるが、この実施形態では、説明の都合上、配信業者と
は直接契約を結んだものとし、メインサーバ25には各
使用者を識別するための識別コードと、それに伴う付加
情報がデータベース化される。識別情報によって、認証
処理を行い、更に配信業者側は、電子決算を行うこと
で、金銭に関する処理も行う。
【0021】これら認証や課金に伴う全ての処理が正常
に終了した場合、ステップA6において、メインサーバ
25側から既に送信済みの楽曲の暗号を復号化するため
の復号鍵が送信される。その復号鍵を受け取った音楽サ
ーバシステム10では、楽曲の取り出しが可能となる。
【0022】ここでは外部処理装置21によって、配信
業者側の暗号が復号される。復号化がなされたデータ
は、暗号化装置13によって音楽サーバシステム10と
しての暗号化がなされ、HDD14に蓄積される。
【0023】なお、ここでは配信される楽曲が、音楽サ
ーバシステム10と同様の方式で圧縮符号化がなされて
いる前提で説明をしているが、もし配信の段階で異なる
方式で圧縮符号化がなされていたときの一例を説明す
る。まず、配信時の符号化の方式の復号化がなされる。
復号化されたデータに対して、音楽サーバシステム10
の符号化をエンコーダ12によって行う。そして、暗号
化装置13によって音楽サーバシステム10としての暗
号化がなされ、HDD14に蓄積される。
【0024】また、記録媒体読み込み装置11から読み
込まれる楽曲の場合と同様に、ISRC情報と、その他
の付加情報とは、楽曲の購入時にメインサーバ25よっ
て供給される。その付加情報は、楽曲と対応してメイン
コントローラ15の管理下におかれる。
【0025】次に、HDD14に蓄積された楽曲の再生
処理について説明する。操作部20によって、再生指示
がメインコントローラ15になされ、メインコントロー
ラ15は一連の再生処理をそれぞれの装置に指示する。
すなわち再生指示のあったファイルが指定され、まずそ
の楽曲の暗号の復号化が復号化装置19によって行われ
る。復号化装置19によって暗号が解除された圧縮符号
化データは、デコーダ18によって圧縮の復号化がなさ
れ、いわゆるPCMデータとして出力される。出力され
たPCMデータは再生処理部17に入力され、再生処理
が行われる。再生処理部17については、いわゆるD/
Aコンバータ、フィルタ、アンプ、スピーカー等で構成
される。再生時には、再生状況や、再生楽曲の付加情報
等が、表示部16に表示される。PCMデータについて
は、例えば外部インターフェースを利用し出力すること
で、外部に設けられた再生処理部を利用することも可能
である。
【0026】次に、HDD14に蓄積された楽曲を記録
媒体24に記録する例について説明する。音楽サーバシ
ステム10の記録部22は、HDD14に蓄積した楽曲
情報を外部の記録媒体24に記録するための装置であ
る。記録媒体24としては、例えばフラッシュメモリ等
が挙げられる。この時、無作為に楽曲情報が記録媒体2
4に記録された場合、上述した場合と同様に、著作権侵
害のおそれがあるため、記録媒体24への記録は、例え
ば3つまでという、外部記録への制限が設けられる。ま
た、記録媒体24には識別コード等が埋め込まれ、音楽
サーバシステム10の認証部23を介して認証作業が行
われ、記録媒体としての正当性が判別可能である。認証
部23によって、記録媒体の正当性が確認された場合、
記録部22によって、音楽サーバシステム10から記録
媒体24へ楽曲と復号鍵の受け渡しが行われる。
【0027】このように記録媒体24への書き込みが行
われた状況についてはチェックアウトと呼ばれる。この
チェックアウト状況については、メインコントローラ1
5によって管理される。チェックアウトによって楽曲情
報が記録された記録媒体24については、音楽サーバシ
ステム10の復号化装置19、デコーダ18、再生処理
部17と同様の構成を持った、再生装置によって、再生
操作を行うことが可能である。また、上述したチェック
アウトと逆の操作としてチェックインが定義される。こ
のチェックインは、論理的に、記録媒体24の楽曲情報
をサーバ側に戻す操作に相当する。チェックインを行う
ことで、該記録媒体のチェックアウト状況は解除され、
外部再生装置での再生を行うことができない状態とな
る。
【0028】次に、図1におけるメインコントローラ1
5の管理で使用されるデータベースについて、図3、図
4を用いて説明する。図3はデータベースの様子を単純
化して示したものである。コンテンツ番号は、音楽サー
バシステム10上での管理に用いられる識別番号であ
る。メイン情報には、符号化と暗号化がなされた楽曲の
ファイル名が記されている。ISRCには、それぞれの
ファイルに対応したISRC情報について記されてい
る。文字情報には、例えば楽曲の題名のテキスト情報が
記されている。この文字情報については直接データベー
スに記さずに、テキスト情報が記録されているファイル
名を記すようにしても良い。再生情報には、それぞれの
楽曲に対して再生情報を示すデータベースが階層的に設
定されており、そのデータベースへのリンク情報が記さ
れている。例えば、図3においては、コンテンツ番号1
の楽曲の再生情報のデータベースは「playinfo
1」というファイルに示されている。その他の情報に
は、例えば楽曲のサイズや、購入日時、暗号化に関わる
情報等、様々な情報が記録されるようになされている。
【0029】図4は、図3の再生情報の部分で階層的に
設定された、データベースの様子の一例を単純化して示
したものである。このデータベースは、再生日時、再生
装置について記されている。再生日時は、楽曲が再生さ
れた日時である。再生装置は、楽曲が再生された装置で
ある。記録媒体24が、携帯端末やカーステレオによっ
て再生されることが記されている。また、音楽サーバシ
ステム10で再生された場合、内部での再生処理となる
ので、再生日時を直接更新が可能である。しかしなが
ら、携帯端末やカーステレオで再生された場合、再生日
時と再生装置との情報を記録媒体24に書き込むように
する。記録媒体24に書き込まれた再生日時と再生装置
との情報は、チェックイン時に、図4の内容を更新する
ように書き込まれる。
【0030】外部での再生情報の記録については、楽曲
が記録された記録媒体と同一であっても良いし、異なっ
ても良い。ただし、同一の記録媒体であれば、一つの記
録媒体でやり取りが出来るため効率的であるが、記録可
能容量の制限をうけやすいという欠点がある。
【0031】図4のその他の情報には、例えば楽曲の一
部分しか再生しなかった場合の情報などが記録される。
このようなパラメータを増加させることで、記録媒体の
記録容量に影響を及ぼすのは明白であるが、それに伴
い、より精緻化された再生情報の把握が可能となる。
【0032】なお、この一例では、図3および図4は共
に、説明の都合上、識別可能なテキスト状態でデータベ
ース化している例となっているが、実際の装置では、デ
ータベースもバイナリデータとして位置付けており、文
字情報としての識別はできず、直接このデータの編集等
を行うことは出来ない。
【0033】上述したデータベースに再生情報を蓄積し
ていくことによって、これらのデータを利用し、様々な
パラメータによって自分の音楽の趣味や、状況を把握す
ることが可能となる。具体的には、例えば購入した曲
と、気に入った曲というのは、必ずしも一致しないもの
であるが、再生状況を把握することができるので、本当
に気に入った楽曲がどれなのかを、定量的に把握するこ
とができる。また、自分のなかで、時代に応じた音楽の
好みの変化等を客観的に分析することも可能となる。ま
た例えば、季節、時間帯、場所等による、再生楽曲の傾
向等についての把握もできるようになる。これらの傾向
情報は、例えばグラフ化して、表示部16で表示させる
ことも可能である。
【0034】また、チェックアウト時の楽曲の選択の際
に、例えば5年前のお気に入り楽曲10曲といった内容
で指定することが可能となる。さらに、例えばチェック
アウト時に、朝のドライブ用と指定することで、再生場
所や再生時間をパラメータとして再生傾向を自動的に分
析して、チェックアウトの楽曲選択を行うことも可能と
なる。理論的には、データベースにあるパラメータの全
てをターゲットとした、チャート分析を行うことが可能
となる。
【0035】さらに、再生情報のデータベースは、図1
における外部処理装置21によって、配信業者のメイン
サーバ25上のデータベースとリンクさせることで、さ
らに詳細な情報を得ることが可能となる。音楽データベ
ース使用者は、定期的に、あるいは必要に応じて、メイ
ンサーバ25と通信することで、様々な情報を得ること
が出来る。
【0036】再生情報のデータベースを送信する場合の
データ構造の単純な例を図5に示す。全体のデータ構造
のヘッダとして、顧客識別子と、データの更新日時とが
設定される。この二つによって、メインサーバ25上に
あるデータベースの更新の必要があるか否かの判断を行
う。これらのヘッダの後に、それぞれの楽曲についてI
SRCと、図4に示すような再生情報のデータを送信す
るようにする。この再生情報のデータ構造は、記録媒体
からHDD14へ送信するとき、音楽サーバシステム1
0からメインサーバ25へ送信するときに用いられる。
【0037】配信業者のメインサーバ25上のデータベ
ースでは、全ての楽曲に関して、図3に示したデータベ
ースの更に詳しい情報が記されている。このデータベー
スからは、例えば、楽曲のジャンル、アーティスト、作
成日、作詞、作曲、編曲者等が把握可能である。従っ
て、再生情報のISRCによって、それぞれの楽曲の識
別コードを一致させることが可能である。一例として、
ユーザは、自分の再生情報のデータベースをメインサー
バ25に送信する。メインサーバ25では、その再生情
報と、メインサーバ25が持つ更に詳しいデータベース
とが照合され、照合された分析結果がユーザへ送信され
る。分析結果からユーザは、例えばお気に入りの作曲家
を知るといった傾向分析が可能となる。このように、I
SRCを利用することによって、ユーザは自分の傾向を
分析することができる。
【0038】また、メインサーバ25側でも上述した階
層的な構造で、全体としての再生情報を持つようにす
る。メインサーバ25側での再生情報データベースの項
目としては、図4で示したデータベースに加えて、顧客
を識別するコードが追加される。この他、メインサーバ
25側では顧客情報として、顧客から送られてくる再生
情報のデータベースの最新版を常に保管し、再生情報が
更新された場合は、それを全体の再生情報データベース
に反映させるようにする。配信業者は、これらのデータ
ベースを管理することで、顧客全体としての再生情報を
得ることが可能となり、より詳細な傾向分析が可能とな
る。
【0039】例えば、ある楽曲のトータルの再生回数
を、該楽曲を購入した顧客数で除算することによって、
実際にどのくらいの頻度で楽曲を聞いているのかが把握
でき、隠れたヒット曲の検出を行うことも可能となる。
【0040】上述した、個人レベルでの傾向分析と同様
に、理論的には、データベース上に存在する全てのパラ
メータをターゲットとしたチャート算出が可能となる。
これらのデータは全体分析に非常に有効な手段となるば
かりでなく、個々の顧客分析についても傾向的な分析を
可能とし、例えば、季節や新曲発表状況等に応じた、顧
客専用の推薦曲情報(推奨コンテンツ)等を作成するこ
とが可能となる。すなわち、宣伝および広告の媒体とし
て使用することができる。
【0041】また全体データから算出された、様々なヒ
ットチャート状況は、そのまま広告媒体等に利用が可能
となる。さらにまた、例えばある楽曲を、最も再生して
聞いた人に対して特典を設けたり、顧客のある楽曲に対
する思い入れ度を客観的に評価したりといったサービス
を行うことも可能となる。
【0042】図6に様々なパラメータで、分析した結果
を図1における表示部16に表示させる幾つかの例を示
す。図6Aは、1999年度のユーザの再生ランキング
を示すグラフである。図6Bは、Song−Aが再生さ
れた場所を示すグラフである。図6Cは、作曲家毎に再
生された回数を示すグラフである。図6Dは、Song
−Xのユーザの再生回数(思い入れ度)を示すグラフで
ある。図6Eは、楽曲のダウンロード数を、再生回数で
割った値を示すグラフである。
【0043】このように、メインサーバ25、音楽サー
バシステム10において、データベースのパラメータと
してISRCと再生情報を利用することで、配信業者と
顧客の双方にとって、新しい形での楽曲分析や、サービ
スの提供が実現可能となる。
【0044】ここで、音楽サーバシステムの具体的な一
例を図7に示す。この図7に示す音楽サーバシステム
は、ホームサーバの一例であり、このホームサーバはパ
ーソナルコンピュータで構成することができる。ホーム
サーバ31は、GUI(Graphical User Interface)表
示部32と、メインコントローラ33と、HDD34
と、記録/再生部35とから構成される。GUI部32
は、使用者との視覚的なインターフェースを実現する、
いわゆるディスプレイ装置で、楽曲の管理状態や、操作
状況の把握等を行うものである。ホームサーバ31で
は、パーソナルコンピュータのモニタを用いるようにし
ても良い。メインコントローラ33は、メインサーバ2
5とのデータのやり取りや、GUI部32、HDD34
および記録/再生部35を制御する。さらに、メインコ
ントローラ33では、上述したエンコーダ12、暗号化
装置13、デコーダ18、復号化装置19、外部処理装
置21および認証部23の処理が行われる。HDD34
は、メインサーバ25からダウンロードした楽曲が記憶
される記憶部である。
【0045】記録/再生部35は、一例としてCD(Co
mpact Disc)再生部35aと、MD(Mini Disc)記録
/再生部35bと、メモリカード記録/再生部35cと
から構成される。CD再生部35aは、CDから楽曲を
再生するときに必要な再生回路から構成される。MD記
録/再生部35bは、MDに楽曲を記録するときに必要
な記録回路、およびMDから楽曲を再生するときに必要
な再生回路から構成される。メモリカード記録/再生部
35cは、メモリカードに楽曲を記録するときに必要な
記録回路、およびメモリカードから楽曲を再生するとき
に必要な再生回路から構成される。
【0046】記録媒体36は、上述した記録媒体24と
同一のものであり、この一例では、CD36aと、MD
36bと、メモリカード36cとが適宜使用される。移
動体オーディオ機器37は、一例として自動車に搭載さ
れるカーオーディオが挙げられる。また、船舶や飛行機
にに搭載されるオーディオ機器であっても良い。携帯型
オーディオ機器38は、この一例では、携帯型CD再生
装置、携帯型MD記録/再生装置、携帯型メモリカード
記録/再生装置などが使用される。
【0047】この図7に示すサーバシステムの動作を説
明する。メインサーバ25から楽曲を購入する手順は、
上述した図2に示す通りである。メインサーバ25から
供給されるコンテンツが、GUI部32に表示され、メ
インサーバ25が要求するデータの入力などに用いられ
る。メインサーバ25からダウンロードされた楽曲は、
HDD34に記録される。HDD34から記録/再生部
35を介して記録媒体36に楽曲がチェックアウト(記
録)される。記録媒体36に記録された楽曲は、移動体
オーディオ機器37および/または携帯型オーディオ機
器38で再生される。楽曲が再生されると、上述した再
生情報が生成される。生成された再生情報は、該記録媒
体か異なる記録媒体に記録され、チェックイン時にHD
D34、メインコントローラ33を介してメインサーバ
25へ供給される。HDD34およびメインサーバ25
には、上述したようなデータベースが作成される。この
ように、自宅に居ながら楽曲をダウンロードすることが
できる。
【0048】さらに、いつ、どこで、どんな再生装置で
再生したかが再生情報に基づいてデータベースが作成さ
れるので、作成されたデータベースによって、ユーザの
嗜好の傾向を自動的に分析して、その状況に合わせてメ
インサーバ25から自動的に楽曲を選択してダウンロー
ドすることもできる。このようなデータベースを個人の
ホームサーバ(パーソナルコンピュータ)31に記憶す
ることが可能となる。
【0049】また、再生情報をホームサーバ31からメ
インサーバ25へ送信しているので、ホームサーバ31
に保有しているデータベースと同一のデータベースがメ
インサーバ25にも記憶される。このデータベースは、
再生情報のデータが全て残っているので、再生履歴とし
て扱うことができる。従って、このデータベースに基づ
いてユーザの状況に応じた楽曲の嗜好を分析することが
できる。その分析結果に応じて、メインサーバ25から
ホームサーバ31へ推奨コンテンツを提供するというよ
うなサービスを提供することができる。
【0050】この実施形態では、音楽の楽曲を一例とし
て説明をしたが、楽曲に限らず、ビデオまたはゲームな
どのデータであっても良い。すなわち、データであれ
ば、どのようなものでも良い。
【0051】この実施形態では、ユーザに告知する手段
として、表示部を用いているが、表示に加え、コンテン
ツ名の音声ガイド、コンテンツのサビの部分の連続再生
などを行うようにしても良い。
【0052】この実施形態では、メインサーバ25に
は、楽曲に関するデータベースが保持されているが、さ
らに日時および/または天気のデータベースを持つよう
にしても良い。
【0053】この実施形態では、メインサーバ25と音
楽サーバシステム10またはホームサーバ31との伝送
媒体の一例としてインターネットを用いて説明したが、
インターネットに限定されるものではなく、例えば専用
回線を用いても良いし、CS(Communication Satellit
e)などのように衛星を利用した回線を用いても良い。
すなわち、データが伝送できる回線であればどのような
ものでも良い。
【0054】
【発明の効果】この発明に依れば、データが再生された
回数、時間、場所等の状況を、管理手段によって管理す
ることで、所有楽曲の差別化を自動的に行うことを実現
し、様々なパラメータをもとにした楽曲選択や、分析が
可能となり、所有楽曲の位置付けを、より明確に把握す
ることが可能となる。
【0055】この発明に依れば、データが再生された回
数、時間、場所等の状況を配信業者等に送信すること
で、配信業者側はより詳細なデータを得ることが可能と
なる。さらに、配信業者側は市場全体の中での楽曲の位
置付けを、より正確に分析することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の音楽サーバシステムの基本構成を示
したブロック図である。
【図2】この発明にかかる楽曲購入時の手順を示す略線
図である。
【図3】この発明にかかる楽曲情報を管理するデータベ
ースの概略を示す略線図である。
【図4】この発明にかかる楽曲の再生情報を管理するデ
ータベースの概略を示す略線図である。
【図5】この発明にかかる楽曲の再生情報を送信する場
合のデータ構造の概略を示す略線図である。
【図6】この発明にかかる楽曲の再生情報を幾つかのパ
ラメータで分析した結果の表示例を示す略線図である。
【図7】この発明が適用された音楽サーバシステムの一
例のブロック図である。
【符号の説明】
10・・・音楽サーバシステム、11・・・記録媒体読
み込み装置、12・・・エンコーダ、13・・・暗号化
装置、14・・・HDD、15・・・メインコントロー
ラ、16・・・表示部、17・・・再生処理部、18・
・・デコーダ、19・・・復号化装置、20・・・操作
部、21・・・外部処理装置、22・・・記録部、23
・・・認証部、24・・・記録媒体、25・・・メイン
サーバ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/91 H04N 5/91 C 7/173 610 Fターム(参考) 5C053 FA15 FA23 FA27 GA11 GB06 GB11 GB21 HA27 JA07 JA12 JA21 KA04 KA24 LA06 LA15 5C064 BA07 BB02 BB10 BC06 BC17 BC18 BC22 BC23 BC25 BD02 BD03 BD07 BD13 CA14 CB01 CC04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンテンツを記憶する大容量記憶
    手段と、 上記大容量記憶手段に記憶された複数のコンテンツから
    所望のコンテンツを小容量記憶媒体に移動/複写する移
    動/複写手段と、 上記移動/複写手段によって移動/複写されたコンテン
    ツを複数の端末装置で再生する際にコンテンツ毎に端末
    装置に種別に対応した再生回数を生成する生成手段と、 上記生成手段にて生成したコンテンツ毎の端末装置に種
    別に対応した再生回数に基づいてユーザの使用する端末
    装置に応じて上記大容量記憶手段に記憶された複数のコ
    ンテンツから推奨コンテンツをユーザに対して提示する
    告知手段とからなることを特徴とするサーバ装置。
  2. 【請求項2】 上記複数の端末装置は、上記小容量記憶
    媒体が選択的に着脱可能な携帯端末、移動体端末、家庭
    内端末の少なくとも2つから構成されることを特徴とす
    る請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 【請求項3】 さらに、ユーザが使用する所望の端末装
    置を上記複数の端末装置から選択する選択手段と、 上記生成手段にて生成したコンテンツ毎の端末装置に種
    別に対応した再生回数をテーブル化して記憶するメモリ
    手段と、 上記選択手段にて選択された所望の端末装置にて頻繁に
    再生されているコンテンツを上記メモリ手段に記憶され
    ているコンテンツ毎の端末装置に種別に対応した再生回
    数に基づいて分析する分析手段とを備え、 上記分析手段にて分析された上記選択手段にて選択され
    た所望の端末装置にて頻繁に再生されているコンテンツ
    を上記告知手段にて推奨コンテンツとしてユーザに対し
    て提示することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装
    置。
  4. 【請求項4】 上記コンテンツは、オーディオ、ビデ
    オ、ゲームのいずれかであることを特徴とする請求項1
    に記載のサーバ装置。
  5. 【請求項5】 大量のコンテンツを蓄積した情報サーバ
    から配信されたコンテンツを記憶する大容量記憶手段
    と、 上記大容量記憶手段に記憶されたコンテンツから所望の
    コンテンツを小容量記憶媒体に移動/複写する、移動/
    複写手段と、 上記移動/複写手段によって移動/複写されたコンテン
    ツを複数の端末装置で再生する際にコンテンツ毎に端末
    装置に種別に応じた再生回数を生成する生成手段と、 上記生成手段にて生成したコンテンツ毎の端末装置に種
    別に応じた再生回数を上記情報サーバに送信する送信手
    段と、 上記送信手段にて送信されたコンテンツ毎の端末装置に
    種別に応じた再生回数に基づいて上記情報サーバにて分
    析を行い、分析結果に応じて生成された上記情報サーバ
    から送信されてくる付加情報を受信する受信手段と、 上記受信手段にて受信した付加情報を告知する告知手段
    とからなることを特徴とする送受信装置。
  6. 【請求項6】 上記付加情報は広告、宣伝情報であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の送受信装置。
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