JP2002202575A - フォトサーモグラフィ材料 - Google Patents

フォトサーモグラフィ材料

Info

Publication number
JP2002202575A
JP2002202575A JP2001364043A JP2001364043A JP2002202575A JP 2002202575 A JP2002202575 A JP 2002202575A JP 2001364043 A JP2001364043 A JP 2001364043A JP 2001364043 A JP2001364043 A JP 2001364043A JP 2002202575 A JP2002202575 A JP 2002202575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
image
silver
barrier layer
photothermographic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001364043A
Other languages
English (en)
Inventor
Raymond J Kenney
ジェイ.ケニー レイモンド
Paul G Skoug
ジー.スコーグ ポール
Takuzo Ishida
イシダ タクゾウ
Lawrence B Wallace
ビー.ウォーレス ローレンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JP2002202575A publication Critical patent/JP2002202575A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/494Silver salt compositions other than silver halide emulsions; Photothermographic systems ; Thermographic systems using noble metal compounds
    • G03C1/498Photothermographic systems, e.g. dry silver
    • G03C1/49872Aspects relating to non-photosensitive layers, e.g. intermediate protective layers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C2200/00Details
    • G03C2200/50Polyvinyl alcohol
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C2200/00Details
    • G03C2200/51Polyvinyl chloride
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S430/00Radiation imagery chemistry: process, composition, or product thereof
    • Y10S430/162Protective or antiabrasion layer
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S430/00Radiation imagery chemistry: process, composition, or product thereof
    • Y10S430/165Thermal imaging composition

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬調剤から放出される現像副生物の移動を防
止する。 【解決手段】 a)結合剤並びに反応的に組み合わさる、
感光性ハロゲン化銀、非感光性の還元可能な銀イオン
源、非感光性の還元可能な銀イオン源の還元組成物、及
び硬調剤を含有する、熱現像可能な、硬調像形成層又は
複数の硬調像形成層、並びにb) 前記硬調像形成層又は
複数の硬調像形成層と同じ側にあるがこれよりも支持体
から離れているバリヤ層であって、フィルム形成性ポリ
マーを含有しかつ80℃よりも高い温度で画像形成層又は
複数の画像形成層から拡散可能ないずれの成分に対して
も不浸透性であるか又は反応性であるバリヤ層を上に有
する支持体を含んでなる硬調黒白フォトサーモグラフィ
ー材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーモグラフィー
材料及びフォトサーモグラフィー材料のような、熱現像
可能な像形成材料に関する。より詳細に述べると、これ
は、像形成されない領域の望ましくない現像に対してよ
り大きな保護を提供するような、硬調(high contrast)
のサーモグラフィー及びフォトサーモグラフィーの像形
成材料に関する。本発明は更に、これらの材料を使用す
る像形成法にも関する。本発明は、フォトサーモグラフ
ィー及びサーモグラフィー像形成工業に関する。
【0002】
【従来の技術】長年、熱を使い、液体現像を使わないで
現像されるような銀含有サーモグラフィー及びフォトサ
ーモグラフィー像形成材料が、当該技術分野において公
知である。サーモグラフィー又はサーマル像形成は、画
像が熱エネルギーの使用により形成されるような記録法
である。直接サーモグラフィーにおいては、加熱時の色
又は光学濃度を変化させる物質を含有する記録材の像様
の加熱により、可視像が形成される。サーモグラフィー
材料は、一般に上に下記により被覆された支持体を含
む:(a)相対的又は完全に非感光性の還元可能な銀イオ
ン源、(b)還元可能な銀イオンのための還元組成物(通常
現像剤を含む)、及び(c)親水性又は疎水性結合剤。
【0003】サーマル記録材は、ハロゲン化銀のような
感光性触媒を混入すると、フォトサーモグラフィーとな
る。照射エネルギー(紫外線、可視光、又はIR照射)への
像様の露光時には、露光されたハロゲン化銀粒子は潜像
を形成する。熱エネルギーの適用は、露光したハロゲン
化銀粒子の潜像を、非感光性の還元可能な銀源の現像の
ための触媒として作用させ、可視像を形成する。これら
のフォトサーモグラフィー材料は、「ドライシルバー」
材料としても公知である。
【0004】(フォトサーモグラフィーと写真の違い)
像形成技術分野で、フォトサーモグラフィーの分野が、
写真分野とは明確に異なることが長らく認められてい
る。フォトサーモグラフィー材料は、水性現像処理溶液
を用いる現像処理を必要とする従来のハロゲン化銀写真
材料とは著しく異なる。前述のように、フォトサーモグ
ラフィー像形成材料においては、可視像が、該材料中に
混入された現像剤の反応の結果として、熱により形成さ
れる。この乾式現像には、50℃以上での加熱が不可欠で
ある。対照的に、従来の写真式像形成材料は、可視像を
提供するために、より穏やかな温度(30℃〜50℃)での水
性現像処理浴中の現像処理を必要とする。
【0005】フォトサーモグラフィー材料において、少
量のハロゲン化銀のみが光線の捕獲に使用され、かつ非
感光性の還元可能な銀イオン源(例えばカルボン酸銀)が
熱現像を用いた可視像の形成に使用される。従って、感
光性ハロゲン化銀は、非感光性の還元可能な銀イオン源
の物理的現像のための触媒として利用される。対照的
に、従来の湿式現像処理した黒白写真材料は、化学現像
時に、それ自身銀像へと転換されるような、もしくは物
理現像時に外部銀給源の追加を必要とするような一つの
形態だけの銀を使用する。従って、フォトサーモグラフ
ィー材料は、従来の湿式現像処理された材料中で使用さ
れる量のごくわずかである単位面積あたりのハロゲン化
銀量を必要とする。
【0006】フォトサーモグラフィー材料においては、
像形成に関する「化学物質」の全てが、その材料それ自
身内に混入されている。例えば、これらは、現像剤(す
なわち、還元可能な銀イオンのための還元剤) を含む
が、従来の写真材料は通常含まない。いわゆるインスタ
ント写真であっても、この現像剤化学物質は、現像が望
まれるまで感光性ハロゲン化銀から物理的に分離されて
いる。現像剤のフォトサーモグラフィー材料への混入
は、様々な種類の「カブリ」形成の増加又はその他の望
ましくないセンシトメトリー副作用につながり得る。従
って、フォトサーモグラフィー乳剤の調製時並びに、コ
ーティング、貯蔵、及び現像処理後の取扱い時のこれら
の問題点を最小化するために、フォトサーモグラフィー
材料の調製及び製造に多くの努力がはらわれている。
【0007】更に、フォトサーモグラフィー材料におい
て、露光されないハロゲン化銀は概して、現像後そのま
ま残留し、かつこの材料は更なる像形成及び現像に対し
て安定化されなければならない。対照的に、更なる像形
成を防止するために、溶液現像後ハロゲン化銀は、従来
の写真材料から除去される(すなわち水性定着工程にお
いて)。
【0008】フォトサーモグラフィー材料において、結
合剤は多種多様となることが可能であり、多くの結合剤
(親水性及び疎水性の両方)が有用である。対照的に、従
来の写真材料は、ほとんど排他的にゼラチンのような親
水性コロイド結合剤に限定される。フォトサーモグラフ
ィー材料は、乾式熱現像処理が必要であるので、これら
は様々な考慮すべき点を有し、製造及び使用において従
来の湿式現像処理したハロゲン化銀材料と比べて、明確
に異なる問題を示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】硬調フォトサーモグラ
フィー材料は、湿式現像液及び定着液により現像処理さ
れる従来の硬調フィルムに勝る多くの利点を提供する。
これらは、現像処理化学物質及び多工程現像処理の湿式
法を必要としないで迅速に望ましい画像を提供する。こ
のような材料での硬調は一般に、ある種のヒドラジド、
アクリロニトリル及びこの目的のために当該技術分野に
おいて公知である他の化合物のような様々な硬調剤の存
在により実現される。
【0010】しかし、我々は、このような硬調剤がフォ
トサーモグラフィー像形成材料中で使用される場合、熱
による現像時にカブリ剤のような低分子量の副生物が硬
調剤から放出されることがあることを見い出した。これ
らの副生物は、像形成された領域から移動し、かつ像形
成されない領域に現像を生じることがある。画質を改善
しかつフォトサーモグラフィー材料内の像形成成分の活
性を増大するためには、これらの副生物の移動を防止す
ることが必要である。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の問題点は、a)結合
剤並びに反応的に組み合わさる、感光性ハロゲン化銀、
非感光性の還元可能な銀イオン源、非感光性の還元可能
な銀イオン源の還元組成物、及び硬調剤を含有する、熱
現像可能な、硬調像形成層又は複数の硬調像形成層、並
びにb) 前記硬調像形成層又は複数の硬調像形成層と同
じ側にあるがこれよりも支持体から離れているバリヤ層
であって、フィルム形成性ポリマーを含有しかつ80℃よ
りも高い温度で画像形成層又は複数の画像形成層から拡
散可能ないずれの成分に対しても不浸透性であるか又は
反応性であるバリヤ層を上に有する支持体を含んでなる
硬調黒白フォトサーモグラフィー材料により解決され
る。
【0012】ある特定の有用な本発明の実施態様は、そ
の片側の上に: a)結合剤並びに反応的に組み合わさる、感光性ハロゲン
化銀、1種以上の非感光性カルボン酸銀、ヒンダードフ
ェノール還元剤、アルキル(ヒドロキシ-メチレン)シア
ノ酢酸硬調剤、及びポリハロカブリ防止剤を含有する、
熱現像可能な硬調像形成層(複数であってもよい)、 b)前記硬調像形成層(複数であってもよい)よりも支持体
から離れているバリヤ層であって、ポリビニルアルコー
ル(シリカを伴う又は伴わない)、スチレンポリマー、ハ
ロゲン化ビニルポリマー、酢酸ビニルポリマー、ポリビ
ニルピロリドン、水溶性又は水分散性ポリエステル、又
はゼラチンもしくはゼラチン誘導体からなる群より選択
されるフィルム形成性ポリマーを含み、このバリヤ層
は、ギ酸、ヒドラゾ化合物、アゾ化合物、ジイミド化合
物、ヒドラジン、又は水に対し不浸透性又は反応性であ
る、バリヤ層、並びに任意選択的に c)前記バリヤ層の上側のトップコート、又はバリヤ層と
像形成層(複数であってもよい)の間に配置された層であ
ることができる保護層を片側に有する支持体を含む、硬
調黒白フォトサーモグラフィー材料であり;このフォト
サーモグラフィー材料は更に、該支持体上にハレーショ
ン防止層も含み、このハレーション防止層は結合剤及び
ハレーション防止色素を含有する。
【0013】本発明は更に、 a)結合剤並びに反応的に組み合わさる、非感光性の還元
可能な銀イオン源、非感光性の還元可能な銀イオン源の
ための還元組成物、及び硬調剤を含む、熱現像可能かつ
非感光性の、硬調像形成層(複数であってもよい)、並び
に b)前記硬調像形成層(複数であってもよい)よりも支持体
から離れたバリヤ層であって、フィルム形成性ポリマー
を含み、かつ80℃より高い温度で画像形成層(複数であ
ってもよい)から拡散可能であるいずれの成分に対して
も不浸透性又は反応性であるバリヤ層を上に有する支持
体を含む硬調黒白サーモグラフィー材料を提供する。こ
のサーモグラフィー材料は、像様の様式でそれに熱エネ
ルギーを適用することにより、画像を提供するために使
用することができる。
【0014】更に、可視像を形成する本発明の方法は以
下の工程を含む: A)前述の硬調黒白フォトサーモグラフィー材料を電磁輻
射線に対し像様に露光し、潜像を形成する工程、そして B)露光されたフォトサーモグラフィー材料を同時又は連
続して加熱し、潜像を可視像へと現像する工程。本発明
の方法は、更に下記の追加の工程も含むことができる: C)露光され、そして熱現像されたフォトサーモグラフィ
ー材料を、像形成輻射線源と像形成照射に対し感度を持
つ像形成可能な材料の間に配置する工程、及び D)露光されかつ熱現像されたフォトサーモグラフィー材
料中の可視像を通して、像形成可能な材料を像形成輻射
線に露光し、像形成可能な材料中に画像を提供する工
程。
【0015】改善された画質及び堅牢さ(robustness)
を、バリヤ層を該材料の硬調像形成層(複数であっても
よい)と外層の間に配置することにより実現することが
できることが分かっている。一部の実施態様において、
バリヤ層は、表面層として利用されるが、別の実施態様
においては、バリヤ層は、硬調像形成層(複数であって
もよい)と表面保護層又はトップコートの間に配置する
ことができる。別の実施態様において、保護層は、バリ
ヤ層と硬調像形成層(複数であってもよい)の間に配置さ
れる。各実施態様において、バリヤ層は、80℃以上の熱
エネルギーに曝されている間に硬調物質から放出され得
る低分子量の拡散可能な化学物質、例えばカブリ剤(例
えばギ酸)などの移動が、像形成層(複数であってもよ
い)から離れることを、防止又は低下させる。これらの
化学物質の像形成された材料の外への移動を防止するこ
とによって、非画像領域の現像が減る。化学物質の移動
は、バリヤ層に使用された材料の性質及び/又はその低
浸透性により低下する。このバリヤ層は更に、使用前の
材料の改善された保存安定性及び下側層への改善された
接着性のような他の利点も提供し得る。
【0016】本発明のサーモグラフィー及びフォトサー
モグラフィー材料は、例えば従来の黒白フォトサーモグ
ラフィー、電子的に作成された黒白ハードコピー記録、
グラフィックアート領域(例えば、イメージセッティン
グ、及び写真植字)、印刷版の製造、校正刷り(proofin
g)、マイクロフィルムの用途及び放射線透過写真による
像形成において用いることができる。更に、これらの材
料の350〜450nmでの吸光度は、それらを、コンタクトプ
リント、校正刷り、及び複写のようなグラフィックアー
トの用途において使用するのに十分な程低い。
【0017】残りの開示は、好ましいフォトサーモグラ
フィー材料に関するが、このような材料は、サーモグラ
フィー材料として作用するように容易に変更されかつ当
該技術分野において公知のサーモグラフィー像形成条件
下で使用されることは容易に明らかであろう。
【0018】本発明のフォトサーモグラフィー材料にお
いて、像形成に必要な成分は、1つ以上の層内に存在す
ることができる。感光性光触媒(感光性ハロゲン化銀な
ど)、非感光性の還元可能な銀イオン源、又はその両方
を含有する層(複数であってもよい)は、本願明細書にお
いてフォトサーモグラフィー乳剤層(複数であってもよ
い)又は像形成層と称される。光触媒及び非感光性の還
元可能な銀イオン源は、触媒的に接近して(又は反応的
に組み合わさって)おり、かつ好ましくは同一層内にあ
る。
【0019】本発明は更に、本発明のフォトサーモグラ
フィー材料を最初に適当な電磁輻射線に露光しかつその
後加熱することにより、可視像(通常黒白画像)を形成す
る方法も提供する。従ってある実施態様において、本発
明は以下の工程を含む方法を提供する: A)本発明のフォトサーモグラフィー材料を、該材料の光
触媒(例えば 感光性ハロゲン化銀)が感受性を有する電
磁輻射線に対し像様に露光し、潜像を形成する工程、そ
して B)同時又は連続して、露光された材料を加熱し、潜像を
可視像に現像する工程。この可視像は更に、適当な像形
成輻射線(例えばUV輻射線)に対して感度がある、グラフ
ィックアートフィルム、校正刷りフィルム、印刷版及び
回路基板フィルムのような、他の感光性像形成可能な材
料の露光のためのマスクとしても使用することができ
る。これは、前述の工程C)及びD)を用いる、露光されか
つ熱現像された本発明のフォトサーモグラフィー材料を
通して、像形成可能な材料(例えば感光性ポリマー、ジ
アゾ材料、フォトレジスト、又は感光性印刷版)の像形
成により行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(定義)本願明細書において:本
発明のフォトサーモグラフィー材料の説明において、
「ひとつ」の成分は、「少なくともひとつ」のその成分
を意味する。例えばバリヤ層について本願明細書におい
て説明された化学物質(ポリマーを含む)は、個別に又は
混合して使用することができる。
【0021】「フォトサーモグラフィー材料(複数であ
ってもよい)」は、少なくとも1個のフォトサーモグラフ
ィー乳剤層又は層の「ツートリップ(two trip)」フォト
サーモグラフィーセット(ハロゲン化銀及び還元可能な
銀イオン源がひとつの層にあり、かつ他の本質的成分又
は望ましい添加物が隣接するコーティング層において望
ましいように分散される「ツートリップ」コーティン
グ)及び支持体、トップコート層、受像層、ブロッキン
グ層、ハレーション防止層、下引きもしくは下塗層を含
む構造を意味する。これらの材料も、1種以上の像形成
成分が異なる層内にあるが、これらが像形成時及び/又
は現像時に互いに容易に接触するように「反応的に組み
合わさる」ような多層構造を含んでいる。例えば、ある
層は、非感光性の還元可能な銀イオン源を含むことがで
き、かつ別の層は、還元組成物を含むことができるが、
これらの2種の反応性成分は、互いに反応的に組み合わ
さっている。
【0022】(光触媒)前述のように、本発明のフォト
サーモグラフィー材料は、フォトサーモグラフィー乳剤
層(複数であってもよい)中に1種以上の光触媒を含む。
有用な光触媒は、典型的には臭化銀、ヨウ化銀、塩化
銀、臭ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀、塩臭化銀のようなハロ
ゲン化銀および当業者には容易に明らかなその他のもの
である。ハロゲン化銀の様々な種類の混合物も、いずれ
か適当な割合で使用することができる。臭化銀及び臭ヨ
ウ化銀がより好ましく、後者のハロゲン化銀は最大10モ
ル%のヨウ化銀を含む。
【0023】本発明において使用した感光性ハロゲン化
銀粒子の形状には、制限がない。立方状及び板状の形態
のハロゲン化銀粒子が好ましい。ハロゲン化銀粒子は、
ハロゲン化物全体で均一な比を有することができる。ハ
ロゲン化銀粒子は、例えば臭化銀及びヨウ化銀の連続し
て変動する比を伴う、次第に変化するハロゲン化物含量
を有することができるか、もしくは、これらはひとつの
ハロゲン化物比の独立したコア及び別のハロゲン化物比
の独立したシェルを有する、コア−シェル型であること
ができる。フォトサーモグラフィー材料及びこれらの材
料の製造法において有用なコア−シェルのハロゲン化銀
粒子は、例えば米国特許第5,382,504号(Shorら)に開示
されている。イリジウム及び/又は銅でドープしたコア
−シェル粒子及び非コア−シェル粒子は、米国特許第5,
434,043号(Zouら)、米国特許第5,939,249号(Zou)、及び
欧州特許第O 627 660号B1(Shorら)に開示されている。
【0024】この感光性ハロゲン化銀は、非感光性の還
元可能な銀イオン源に触媒的に近接するように配置され
る限りは、あらゆる様式で乳剤層(複数であってもよい)
に添加(又はその中に形成)することができる。
【0025】ハロゲン化銀は別の場所でのプロセスによ
り予備形成及び調製されることが好ましい。その後別所
で調製されたハロゲン化銀粒子は、非感光性の還元可能
な銀イオン源に添加しかつ物理的に混合することができ
る。別所で調製されたハロゲン化銀の存在下において還
元可能な銀イオン源を形成することがより好ましい。こ
のプロセスにおいて、長鎖脂肪酸カルボン酸銀(通常銀
「セッケン」と称される)のような、還元可能な銀イオ
ン源が、予備形成されたハロゲン化銀粒子の存在下で形
成される。ハロゲン化銀の存在下における還元可能な銀
イオン源の共沈殿は、これら2種の材料のより密な混合
物を提供する[例えば、米国特許第3,839,049号(Simons)
を参照のされたい]。この種の材料は、しばしば「予備
形成された乳剤」又は「予備形成されたセッケン」と称
される。
【0026】像形成配合物中で使用されるハロゲン化銀
粒子は、それらの望ましい用途に応じて、平均直径が最
大で数マイクロメーター(μm)まで変動することができ
る。好ましいハロゲン化銀粒子は、平均粒度0.01〜1.5
μmを有するもの、より好ましくは平均粒度0.03〜1.0μ
mを有するもの、及び最も好ましくは平均粒度0.05〜0.8
μm を有するものである。当業者は、例えば0.01又は0.
005μmのようなさらに低限で、粒子が分光増感されてい
る波長に一部依存するハロゲン化銀粒子について、有限
のより低い実施限界があることを理解するであろう。
【0027】本発明の材料において使用される予備形成
されたハロゲン化銀乳剤は、水性プロセス又は有機プロ
セスにより調製することができ、洗浄しなくてもよく、
また可溶性塩を除去するために洗浄してもよい。後者の
場合、可溶性塩は、限外濾過、低温硬化及び抽出、又は
凝塊の洗浄により除去することができる。
【0028】更に、有機銀塩の銀をハロゲン化銀に一部
転換するために、ハロゲン化物含有化合物が有機銀塩に
添加されるような、現場法を使用することが有効であ
る。ハロゲン化物含有化合物は、無機(臭化亜鉛又は臭
化リチウムなど)又は有機(N-ブロモスクシンイミドな
ど)であることができる。本発明のフォトサーモグラフ
ィー材料において使用される1種以上の光感受性ハロゲ
ン化銀は、非感光性の還元可能な銀イオン源の1モルに
つき、好ましくは0.005〜0.5モルの量で存在し、より好
ましくは0.01〜0.25モル、及び最も好ましくは0.03〜0.
15モルで存在する。
【0029】本発明において使用されるハロゲン化銀
は、改質せずに使用することができる。しかし、従来の
湿式現像処理されたハロゲン化銀写真材料又は最新技術
の熱現像可能なフォトサーモグラフィー材料を増感する
ために使用される方法と同じ方法で、化学的増感及び/
又は分光増感されることが好ましい。例えば、前述のフ
ォトサーモグラフィー材料を、イオウ、セレン、又はテ
ルル含有化合物のような、もしくは金、白金、パラジウ
ム、ルテニウム、ロジウム、イリジイウムを含有する化
合物又はそれらの組合せ、ハロゲン化スズのような還元
剤又はこれらの組合せ等の1種以上の化学増感剤によ
り、化学的に増感することができる。化学増感の好まし
い方法のひとつは、米国特許第5,891,615号(Winslowら)
に開示された、フォトサーモグラフィー乳剤の存在下で
の分光増感色素の酸化分解による。
【0030】別の有用な種類の化学増感剤は、米国特許
出願第09/667,748号明細書(2000年9月21日に、Lynch、S
impson、Shor、Willett、及びZouにより出願された)に
開示された、テトラ置換されたチオ尿素である。これら
の化合物は、1個以上のイオウ原子に直接結合している
窒素原子が、一価又は二価の基により完全に置換されて
いるようなチオ尿素である。
【0031】感光性ハロゲン化銀への増感色素の添加
は、分光増感による、紫外線、可視光及び赤外線に対す
る高い感度を提供する。従って、感光性ハロゲン化銀
は、ハロゲン化銀を分光増感する様々な公知の色素によ
り分光増感され得る。添加される増感色素の適量は、ハ
ロゲン化銀1モルにつき、一般には10-10〜1モルであ
り、かつ好ましくは10-6〜10-1モルである。
【0032】フォトサーモグラフィー材料のスピード及
び感度を増大するために、光に対する感度を増大する1
種以上の強色増感剤の使用が望ましいことが多い。例え
ば赤外の強色増感剤は、米国特許第5,922,529号(Tsuzuk
iら)及び欧州特許公開第0 559 228号(Philip Jr.ら)に
開示されており、かつ次式のヘテロ芳香族メルカプト化
合物又はヘテロ芳香族ジスルフィド化合物を含む:Ar-S
-M及びAr-S-S-Ar(式中、Mは水素原子又はアルカリ金属
原子を表す。Arは、1個以上の窒素、イオウ、酸素、セ
レン、又はテルル原子を含む、ヘテロ芳香環又は縮合ヘ
テロ芳香環を表す。)。好ましくは、このヘテロ芳香環
は、ベンズイミダゾール、ナフトイミダゾール、ベンゾ
チアゾール、ナフトチアゾール、ベンズオキサゾール、
ナフトオキサゾール、ベンゾセレナゾール、ベンゾテル
ラゾール、イミダゾール、オキサゾール、ピラゾール、
トリアゾール、チアゾール、チアジアゾール、テトラゾ
ール、トリアジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジ
ン、ピリジン、プリン、キノリン、又はキナゾリノンを
含む。しかしその他のヘテロ芳香環を有する化合物も、
好適な強色増感剤であると考えられる。
【0033】メルカプト強色増感剤が最も好ましい。好
ましい強色増感剤の例は、2-メルカプトベンズイミダゾ
ール、2-メルカプト-5-メチル-ベンズイミダゾール、2-
メルカプトベンゾチアゾール、2-メルカプトベンゾオキ
サゾール、及びこれらの混合物である。強色増感剤が使
用される場合は、これは一般に乳剤層中に、乳剤層中の
銀の銀1モル当たり少なくとも0.0001モルの量で存在す
る。より好ましくは、強色増感剤は、ハロゲン化銀1モ
ル当たり0.0001モル〜1.0モル、及び最も好ましくは0.0
05モル〜0.2モルの範囲で存在する。
【0034】(非感光性の還元可能な銀イオン源)本発明
のフォトサーモグラフィー材料において使用される非感
光性の還元可能な銀イオン源は、還元可能な銀イオンを
含有するいずれの材料にもなることができる。これは、
光に対して比較的安定であり、かつ露光された光触媒
(例えばハロゲン化銀)及び還元組成物の存在下で 50℃
以上に加熱した場合に銀像を形成するような銀塩が好ま
しい。
【0035】有機酸の銀塩、特に長鎖脂肪カルボン酸の
銀塩が好ましい。これらの鎖は典型的には、10〜30個、
好ましくは15〜28個の炭素原子を含む。好適な有機銀塩
は、カルボン酸基を有する有機化合物の銀塩を含む。こ
れらの例は、脂肪族カルボン酸の銀塩及び芳香族カルボ
ン酸の銀塩を含む。好ましい脂肪族カルボン酸の銀塩の
例は、ベヘン酸銀、アラキジン酸銀、ステアリン酸銀、
オレイン酸銀、ラウリン酸銀、カプリン酸銀、ミリスチ
ン酸銀、パルミチン酸銀、マレイン酸銀、フマル酸銀、
酒石酸銀、フロン酸銀、リノール酸銀、酪酸銀、ショウ
ノウ酸銀、及びこれらの混合物、エーテル又はチオエー
テル結合を有する炭化水素鎖、又はα-(炭化水素基上)
又はオルト-(芳香族基上)の位置において立体的に妨害
される置換基である。好ましい芳香族カルボン酸及び他
のカルボン酸基含有化合物の銀塩の例は、安息香酸銀、
銀置換された安息香酸塩、例えば3,5-ジヒドロキシ-安
息香酸銀、o-メチル安息香酸銀、m-メチル安息香酸銀、
p-メチル安息香酸銀、2,4-ジクロロ安息香酸銀、アセト
アミド安息香酸銀、p-フェニル安息香酸銀、没食子酸
銀、タンニン酸銀、フタル酸銀、テレフタル酸銀、サリ
チル酸銀、フェニル酢酸銀、ピロメリト酸銀、3-カルボ
キシメチル-4-メチル-4-チアゾリン-2-チオンの銀塩、
又は米国特許第3,785,830号(Sullivanら)に開示された
他のもの、及び米国特許第3,330,663号(Weydeら)に開示
されたようなチオエーテル基を含む脂肪族カルボン酸の
銀塩を含むが、これらに限定されるものではない。
【0036】光触媒及び非感光性の還元可能な銀イオン
源は、触媒的近傍(つまり反応的に組み合わさる)になけ
ればならない。「触媒的近傍」又は「反応的にくみあわ
さる」とは、これらが同じ層又は隣接層に存在するのが
よいことを意味する。これらの反応性成分が同じ乳剤層
に存在することが好ましい。
【0037】非感光性の還元可能な銀イオン源は、好ま
しくは乳剤層の総乾量を基に、5質量%〜70質量%の
量、より好ましくは10〜50質量%で存在する。別の表現
をすると、還元可能な銀イオンの量は、一般に、材料の
0.001〜0.2mol/m2で、好ましくは材料の0.01〜0.05mol/
m2で存在する。前述のように、銀源の混合物を使用する
ことができる。フォトサーモグラフィー材料中の銀の総
量(全ての銀源に由来)は一般に、少なくとも0.002mol/m
2、好ましくは0.01〜0.05mol/m2である。
【0038】(還元剤)還元可能な銀イオン源のための還
元剤(又は2種以上の成分を含む還元剤組成物)は、銀(I)
イオンを金属銀に還元することができるいずれの材料、
好ましくは有機材料であることができる。従来の写真現
像剤、例えば没食子酸メチル、ヒドロキノン、置換され
たヒドロキノン、ヒンダードフェノール、アミドオキシ
ム、アジン、カテコール、ピロガロール、アスコルビン
酸(及びその誘導体)、ロイコ色素及び当業者に容易に理
解される他の材料などを、例えば米国特許第6,020,117
号(Bauerら)に開示された方法において使用することが
できる。
【0039】場合によっては、この還元剤組成物は、ヒ
ンダードフェノール現像剤及び以下に記した還元剤の様
々な種類から選択することができる共現像剤(co-develo
per)のような 2種以上の成分を含有する。例えば、ヒン
ダードフェノール現像剤は、ヒドラジン、スルホニルヒ
ドラジド、トリチルヒドラジド、ホルミルフェニルヒド
ラジド、3-ヘテロ芳香族置換されたアクリロニトリル、
及び以下に記される2-置換されたマロンジアルデヒド共
現像剤化合物と組合せて使用することができる。更に水
素原子ドナー、ヒドロキシルアミン、アルカノールアミ
ン、アンモニウムフタラメート、ヒドロキサム酸、及び
N-アシルヒドラジン化合物のようなコントラスト増強剤
の添加を含めた三元現像剤混合物も有用である。
【0040】ヒンダードフェノール還元剤が好ましい
(単独で又は1種以上の共現像剤と組合せて)。これら
は、所定のフェニル環上にただ1個のヒドロキシ基を有
し、かつこのヒドロキシ基に対しオルト位に少なくとも
1個の追加の置換基を有する化合物である。ヒンダード
フェノール現像剤は、各ヒドロキシ基が異なるフェニル
環上に配置される限りは、1個よりも多いヒドロキシ基
を含むことができる。ヒンダードフェノール現像剤は、
例えば、ビナフトール(すなわちジヒドロキシビナフチ
ル)、ビフェノール(すなわちジヒドロキシビフェニ
ル)、ビス(ヒドロキシナフチル)メタン、ビス(ヒドロキ
シフェニル)メタン、ヒンダードフェノール、及びヒン
ダードナフトールを含み、これらは各々様々に置換され
得る。
【0041】本願明細書に記した還元剤(又はそれらの
混合物)は、一般に乳剤層の1〜20%(乾量)で存在する。
多層構造において、還元剤が像形成層以外の層に添加さ
れる場合は、2〜25質量%とわずかに多い割合がより好
ましいであろう。共現像剤はいずれも、概して像形成層
コーティングの0.01%〜1.5%(乾量)の量で存在するこ
とができる。
【0042】(硬調剤)本発明のサーモグラフィー及び
フォトサーモグラフィー材料は、1種以上の硬調剤を含
有している。このような材料は、時には「共現像剤」又
は「補助現像剤」として識別されるが、それらの主な機
能は、輻射線露光された領域の(すなわち潜像中の)非感
光性の還元可能な銀イオン中の還元可能な銀イオンのほ
とんど又は全てを還元することにより、材料のコントラ
ストを増大することである。本発明の材料において特に
有用な硬調剤は、アクリロニトリル共現像剤、ヒドラジ
ド共現像剤及びイソオキサゾール共現像剤を含むが、こ
れらに限定されるものではない。
【0043】例えば有用なアクリロニトリル共現像剤
は、下記式Iで表される: H(R’)C=C(R)CN (I) 式中、Rは、単独又は縮合環構造中炭素原子が6〜14個で
ある置換又は未置換のアリール基であり(例えばフェニ
ル、ナフチル、p-メチルフェニル、p-クロロフェニル、
4-ピリジニル及びo-ニトロフェニル基)又は電子求引性
の基(例えばハロ原子、シアノ基、カルボキシル基、エ
ステル基及びフェニルスルホニル基)である。R'は、ハ
ロ原子(例えばフッ素、塩素及び臭素)、ヒドロキシ又は
それらの金属塩、チオヒドロカルビル基、オキシヒドロ
キシカルビル基、又は中心環(縮合環の結合はあり又は
なし)に炭素原子及び1〜4個の窒素原子のみを含み、非4
級環窒素原子を介して結合されている置換もしくは未置
換の5-又は6-員の芳香族へテロ環式基(例えば、ピリジ
ル、フリル、ジアゾリル、トリアゾリル、ピロリル、テ
トラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾピロリル及び
キノリニル基)である。これらの化合物及びそれらの調
製法の更なる詳細は、米国特許第5,635,339号(Murray)
及び米国特許第5,654,130号(Murray)に見ることができ
る。このような化合物の例は、米国特許第5,635,339号
(前掲)のHET-01及びHET-02並びに米国特許第5,654,l30
号(前掲)のMA-0lからMA-07として識別された化合物を含
むが、これらに限定されるものではない。
【0044】別の有用な硬調剤は、下記式IIを有するヒ
ドラジド共現像剤である: R1(CO)-NHNH2 II 式中、R1は、炭素原子を最大20個有する置換又は未置換
の脂肪族基である。更にR1は、炭素環式又はヘテロ環式
基であることができ、その各々は置換され得る。このよ
うな化合物の製造法を含む更なる詳細は、米国特許第5,
558,983号(Simpsonら)に開示されている。式IIの有用な
化合物は、米国特許第5,558,983号(前掲)のCA-1からCA-
6に識別されるものを含むが、これらに限定されるもの
ではない。
【0045】更に別の有用なヒドラジド共現像剤の硬調
剤は、下記式IIIを有する: R2-(C=O)-NHNH-R3 III 式中、R2は水素であり、かつR3は置換又は未置換のアリ
ール基である。あるいは、R2は水素、置換又は未置換の
アルキル基である。このような化合物の製造法を含む更
なる詳細は、米国特許第5,496,695号(Simpsonら)及び米
国特許第5,545,505号(Simpsonら)に開示されている。代
表的な式IIIの化合物は、米国特許第5,496,695号のH-1
からH-28に識別される化合物、及び米国特許第5,545,50
5号のH-1からH-29に識別される化合物を含むが、これら
に限定されるものではない。
【0046】更に別の種類の有用な硬調剤は、下記式IV
を有するヒドラジド共現像剤を含む: R4-CO-NHNH-SO2R5 IV 式中、R4及びR5は、それぞれ独立して、置換又は未置換
のアルキル基である。これらの化合物の、それらの調製
及びR4又はR5として有用な代表的環式基を含む、更なる
詳細は、米国特許5,464,738号(Lynchら)に開示されてい
る。代表的な式IVの化合物は、米国特許5,464,738号(前
掲)にスルホニルヒドラジド現像剤1-12として識別され
る化合物を含むが、これらに限定されるものではない。
【0047】更に別の有用な共現像剤の還元剤は、例え
ば、米国特許出願第09/239,182号(1999年1月28日にLync
h及びSkoogにより出願)に開示されている。これらの化
合物は一般に、下記式を有すると定義される:
【0048】
【化1】
【0049】式中、YはH、金属カチオン、又はアルキル
基であり、かつ実線の曲線は、5-から6-員の炭素環式又
はヘテロ原子(例えば窒素、酸素及びイオウ)を含んでも
よいヘテロ環式の主要環構造を完成するのに必要な原子
及び結合を表している。この主要環構造は、1個以上の
追加の環を含むことができ、これはペンダント環及び融
合環を含む。
【0050】本発明の材料において使用することができ
る可能性のある硬調剤全てにおいて、最も好ましい化合
物は、ホルミルフェニルヒドラジン、トリチルヒドラジ
ド及びアルキル(ヒドロキシ-メチレン)シアノアセテー
トの様々なアルカリ金属塩である(下記例1-6に識別され
る)。最も好ましい硬調剤は、エチル(ヒドロキシメチレ
ン)シアノアセテートのカリウム塩である。1種以上の硬
調剤が、本発明のフォトサーモグラフィー材料中に、少
なくとも0.001g/m2の量で、好ましくは少なくとも0.01g
/m2の量で存在することができる。この上限は一般に、
コスト、望ましい活性の量、構造及び活性の実施上の考
察により決定されるが、一般的には1g/m2である。
【0051】(他の添加剤)本発明のフォトサーモグラ
フィー材料は、当業者には容易に明らかであるように、
保存安定剤、トナー、カブリ防止剤、コントラスト増強
剤、現像促進剤、アキュータンス色素、現像処理後安定
剤又は安定剤前駆体、及び他の画像改良剤のような他の
添加剤も含有することができる。本発明のフォトサーモ
グラフィー材料は、カブリの形成に対しても保護される
ことができ、かつ貯蔵時の感光度喪失に対して安定化す
ることができる。
【0052】好ましくは、本発明のフォトサーモグラフ
ィー材料は、ジクロロ、ジブロモ、トリクロロ及びトリ
ブロモ基を含む(これらに限定されるものではない)1個
以上のポリハロ置換基を含む1種以上のポリハロカブリ
防止剤を含む。カブリ防止剤は、脂肪族、脂環式、又は
芳香族ヘテロ環式及び炭素環式化合物を含む芳香族化合
物であることができる。
【0053】画像を改善する「トナー」又はその誘導体
の使用は、非常に望ましい。好ましくは、トナーを使用
するならば、これはそれが含まれる層の総乾量を基に、
0.01質量%〜10%の量で、より好ましくは0.1質量%〜1
0質量%の量で存在する。トナーは、フォトサーモグラ
フィー乳剤層又は隣接層に混入することができる。フタ
ラジン及びその誘導体が好ましいトナーである。
【0054】(結合剤)本発明において使用される光触
媒(例えば感光性ハロゲン化銀)、非感光性の還元可能な
銀イオン源、還元剤組成物、及び他の任意の添加剤は一
般に、親水性又は疎水性のいずれかである1種以上の結
合剤と混合される。したがって、水性又は溶媒系の配合
物を用いて、本発明の材料を調製することができる。結
合剤のいずれかのタイプ又は両方のタイプの混合物も使
用することができる。結合剤は、例えば溶液又は懸濁液
中に他の成分を維持するのに十分な極性がある天然及び
合成の樹脂のような、疎水性ポリマー材料から選択され
ることが好ましい。
【0055】フォトサーモグラフィー材料の割合及び活
性が特定の現像時間及び温度を必要とする場合、結合剤
(複数であってもよい)はこのような条件に耐えることが
できるのがよい。一般に、結合剤は、120℃で60秒間分
解されないか又はその構造の一体性を失わないことが好
ましく、177℃60秒間分解されないか又はその構造の一
体性を失わないことがさらに好ましい。ポリマー結合剤
(複数であってもよい)は、結合剤としての作用の有効範
囲内で、その中に分散された成分を保持するのに十分な
量が使用される。この有効範囲は、当業者により適切に
決定することができる。好ましくは、結合剤は、それが
含まれる層の総乾量を基準に10質量%〜90質量%のレベ
ルであり、より好ましくは20質量%〜70質量%のレベル
である。
【0056】(支持体材料)本発明のフォトサーモグラ
フィー材料は、望ましい厚みを有し、かつそれらの用途
に応じて1種以上のポリマー材料で構成された、好まし
くは軟質の透明のフィルムであるポリマー支持体を含
む。これらの支持体は、一般に、透明(特にこの材料が
フォトマスクとして使用される場合)又は少なくとも半
透明であるが、場合によっては不透明な支持体が有用で
あることがある。これらは、現像時に寸法安定性を示
し、かつ上側層への適当な接着特性を有することが必要
である。このような支持体の製造に有用なポリマー材料
は、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート
及びポリエチレンナフタレート)、酢酸セルロース及び
他のセルロースエステル、ポリビニルアセタール、ポリ
オレフィン(例えばポリエチレン及びポリプロピレン)、
ポリカーボネート、並びにポリスチレン(スチレン誘導
体のポリマーを含む)を含むが、これらに限定されるも
のではない。
【0057】(バリヤ層)本発明のフォトサーモグラフ
ィー材料は、支持体の像形成層(複数であってもよい)と
同じ側にあるような少なくとも1つの「バリヤ」層を含
む。このバリヤ層は、好ましくは像形成層(複数であっ
てもよい)と直接接触しているが、これは、カブリ剤(す
なわち、サーマル像形成の副生物)が拡散することがで
きるような中間層により、像形成層から離すこともでき
る。あるいは、このバリヤ層は、この材料の最外層とな
ることができるか、又は像形成層(複数であってもよい)
と最外側の保護層の間に配置することができる。
【0058】このバリヤ層は、フォトサーモグラフィー
材料の熱現像時に硬調剤(複数であってもよい)から放出
されるカブリ剤又は他の低分子量副生物に対して不浸透
性又は反応性である1種以上のフィルム形成性ポリマー
を含む。このようなカブリ剤は、一般に80℃以上で放出
される。理論で限定されないが、発明者らは、通常のカ
ブリ剤又はこの種の副生物がギ酸であると考えている。
他のカブリ剤又はヒドラジン材料の反応又は分解により
形成され得る副生物は、ヒドラジン、ヒドラゾ、ジイミ
ド、及びアゾ化合物を含む。更にこのバリヤ層は、銀含
有乳剤又は像形成層(複数であってもよい)への水の拡散
を防止することもできる。水の拡散は、ギ酸生成速度を
促進すると考えられるので、望ましくない。
【0059】バリヤ層材料において有用であることが分
かっている具体的なポリマー材料について説明する前
に、当業者には、いかにして可能性のある有用なバリヤ
層材料が確定されるかを理解することが有用であろう。
前述のように、有用なバリヤ層材料は、良好なフィルム
形成特性を有さなければならない。加えてこれらの可能
性のあるバリヤ層材料は、フォトサーモグラフィー材料
から予想される従来のセンシトメトリー特性に有害に作
用してはならない。例えば、このような有用なバリヤ材
料は、許容しがたいカブリ、低下したスピード、低下し
たコントラスト、又は増加したDminを引き起こしてはな
らない。
【0060】一旦可能性のあるバリヤ材料がセンシトメ
トリー特性に有害に作用しないことが認められたなら
ば、次にこれらの材料は、バリヤ層配合物中で被覆さ
れ、かつそれらの、例えばギ酸、ヒドラゾ化合物、アゾ
化合物、ジイミド化合物又はヒドラジン化合物のような
通常の副生物の移動又は拡散を低下させる能力について
評価される。この評価は、下記例に記した方法を用いて
行うことができる。
【0061】当業者には、所定のバリヤ層の最適化に
は、フォトサーモグラフィー材料中の所定の硬調剤のた
めの最良のバリヤ層材料(複数であってもよい)を決定す
るために、ルーチン実験が必要であることは明らかであ
ろう。更に相対的に親水性又は疎水性のポリマー材料の
いずれを使用すべきか、もしくはポリマーの性質が、特
定の副生物の拡散を阻害するそれらの能力に影響を及ぼ
す場合があるので、ポリマー混合物を使用するべきどう
かを決定するためのいくつかのルーチン実験も必要であ
ろう。加えて、バリヤ層の厚みは、そこで使用したポリ
マー(複数であってもよい)の種類及び抑制されなければ
ならない副生物(複数)の具体的濃度に応じて変動するこ
とができる。典型的には、本発明のフォトサーモグラフ
ィー材料中のほとんどのバリヤ層は、最低乾燥厚み0.1
μm(好ましくは最低厚み0.5μm)を有するものである。
【0062】このように、本出願は、各バリヤ層ポリマ
ー(複数であってもよい)及び各可能性のある硬調剤につ
いて最適条件を知るための詳細を全てを当業者に提供す
ることを意図していない。むしろ、一般的教示及び下記
例において説明された具体的実施態様により、所定の本
発明のフォトサーモグラフィー材料のための望ましい最
適化を達成することは、当業者の範囲内であろう。
【0063】特に有用なバリヤ層材料は、ポリビニルア
ルコール、スチレン又はその誘導体由来のポリマー、ハ
ロゲン化ビニル由来のポリマー、酢酸ビニル、水溶性又
は水分散性のポリエステル、ゼラチン又はゼラチン誘導
体及びポリビニルピロリドンを含むが、これらに限定さ
れるものではない。これらの材料は、多くの商業的供給
業者から入手することができる。本願明細書において使
用される用語「ポリマー」は、ホモポリマー、コポリマ
ー、ターポリマー及び複数のモノマー性出発材料のその
他の反応生成物を意味することは理解されるはずであ
る。
【0064】より具体的な有用なポリマーバリヤ層材料
のいくつかは、ポリビニルアルコール、スチレンポリマ
ー(スチレン誘導体のポリマーを含む)、ハロゲン化ビニ
ルポリマー、酢酸ビニルポリマー[例えばポリ酢酸ビニ
ル、ポリ(エチレン-コ-酢酸ビニル)又はハロゲン化ビニ
ルと酢酸ビニルのコポリマー]、ポリビニルピロリド
ン、水溶性又は水分散性のポリエステル、及びゼラチン
(脱イオン化され、酸処理されたゼラチンを含む)又はゼ
ラチン誘導体(フタル酸化されたゼラチン及びカルバモ
イル化されたゼラチンなど)を含む。これらのポリマー
のうち、スチレンポリマー、酢酸ビニルポリマー及びポ
リビニルアルコールが好ましい。ポリスチレンが、バリ
ヤ層において使用するための好ましい疎水性ポリマーで
ある。ポリスチレン(コポリマーを含む)のうちで、100,
000より大きい分子量を有するものが好ましい。相対的
に親水性の結合剤材料では、ポリビニルアルコールが好
ましく、かつ少なくとも88%の加水分解を有するポリビ
ニルアルコールが最も好ましい。
【0065】本発明のバリヤ層において使用することが
できる追加の有用なフィルム形成性ポリマーは、Mille
r、Horch、Bauer、及びTeegardenによりここに示された
同一日に出願されかつ名称が「表面バリヤ層を有する熱
現像可能な像形成材料」である、米国特許出願第09/72
9,256号に開示された、エポキシ官能性を有するもので
ある。このようなポリマーは、アクリル酸グリシジル、
メタクリル酸グリシジル、及びアリルグリシジルエーテ
ルから調製されたホモポリマー及びコポリマーを含む。
これらのポリマーは、単独で、もしくは前述のもの及び
セルロース性材料を含む他のフィルム形成性ポリマーと
混合して使用することができる。特に有用なこの種のフ
ィルム形成性ポリマーは、ポリ(メタクリル酸グリシジ
ル)、ポリ(メタクリル酸グリシジル-コ-メタクリル酸エ
チル)、ポリ(メタクリル酸グリシジル-コ-メタクリル酸
メチル)、ポリ(メタクリル酸グリシジル-コ-メタクリル
酸エチル-コ-メタクリル酸メチル)、ポリ(アクリル酸グ
リシジル-コ-メタクリル酸エチル)、ポリ(メタクリル酸
グリシジル-コ-メタクリル酸イソプロピル)、ポリ(アリ
ルグリシジルエーテル-コ-アクリル酸n-ブチル)、ポリ
(メタクリル酸グリシジル-コ-アクリル酸グリシジル-コ
-メタクリル酸メチル)、及びポリ(アクリル酸グリシジ
ル-コ-アリルグリシジルエーテル-コ-スチレン)を含む
が、これらに限定されるものではない。
【0066】このような場合、バリヤ層の下側層への接
着は、バリヤ層ポリマー及び/又は添加剤の賢明な選択
により強化することができる。この選択は、所定の下側
層による通常の実験から容易に明らかであろう。例え
ば、バリヤ層の下側の従来のフォトサーモグラフィー乳
剤への接着は、バリヤ層への艶消剤の混入(最大80質量
%、及び好ましくは10〜20質量%)により強化すること
ができることが分かった。特に有用な艶消剤は、コロイ
ド状シリカ、酸化亜鉛及び得られるフォトサーモグラフ
ィー材料の特性に有害に作用しない他の従来の艶消剤を
含むが、これらに限定されるものではない。特に有用な
バリヤ層は、ポリビニルアルコール及びコロイド状シリ
カ(最大20質量%)を含有する。
【0067】(フォトサーモグラフィー配合物)フォト
サーモグラフィー乳剤層(複数であってもよい)のための
配合物を、結合剤、光触媒、非感光性の還元可能な銀イ
オン源、還元組成物、及び任意選択の添加物を、トルエ
ン、2-ブタノン、アセトン又はテトラヒドロフランのよ
うな有機溶媒中に、溶解しかつ分散することにより調製
することができる。このような配合物の製造法は、例え
ば米国特許第5,275,927号(Phamら)、米国特許第5,422,2
34号(前掲)、及び米国特許第5,928,857号(Geislerら)に
開示されている。
【0068】水性の配合物については、乳剤層(複数で
あってもよい)の成分が、水中又は水及びアルコールの
ような様々な水混和性極性有機溶媒の混合液の中に、溶
解又は分散される。このような配合物の製造法は、例え
ば米国特許第5,891,616号(Gilliamsら)、米国特許第6,0
30,765号(Leendersら)、及び欧州特許出願公開公報第08
03,764号(Katohら)に開示されている。
【0069】欧州特許出願公開公報第0 792 476号(Geis
lerら)は、「ウットグレイン」作用(すなわち、非均等
な光学濃度)として知られているものを減少するための
フォトサーモグラフィー材料を改良する様々な手段を開
示している。この作用は、支持体の処理、特定量のヘイ
ズを提供するためにトップコートへの艶消剤の添加、特
定層におけるアキュータンス色素の使用、もしくは前記
文献に説明された他の方法により、減少又は除去するこ
とができる。
【0070】これらの層が様々なコーティング技術を用
いて同時に被覆された場合、前述の2種以上のポリマー
の単相混合物を有する「キャリア」層配合物を使用する
ことができる。このような配合物は、1999年2月26日に
出願された仮出願第60/121,794号を基にした、米国特許
出願第09/510,648号(2000年2月23日に、Ludemann、LaBe
lle、Geisler、Warren、Crump及びBhaveにより出願)に
開示されている。
【0071】好ましくは、2つ以上の層が、スライドコ
ーティングを用いて、フィルム支持体に塗布される。こ
の第一層は、第二層が依然湿っている間に、第二層の表
面上に被覆することができる。これらの層の被覆に使用
した第一及び第二の流体は、同じか又は異なる有機溶媒
(又は有機溶媒混合物)であることができる。第一及び第
二層はフィルム支持体の片側上に被覆することができる
が、この方法は、該ポリマー支持体の反対側又は裏側上
に、ハレーション防止層、帯電防止層、又は艶消剤(例
えばシリカ)含有層、又はこのような層の組合せを含
む、1つ以上の追加層を形成することも含む。更に、本
発明のフォトサーモグラフィー材料は、支持体の両側に
乳剤層を含むことも意図している。
【0072】本発明のフォトサーモグラフィー材料は、
1種以上のアキュータンス色素及び/又はハレーション
防止色素を含有する1つ以上の層を有することができ
る。これらの色素は、露光波長近傍に吸収を有するよう
に選択され、かつ散乱光を吸収するようにデザインされ
る。1種以上のハレーション防止色素を、ハレーション
防止裏打層、ハレーション防止下側層又はオーバーコー
トとして、公知の技術に従い、1つ以上のハレーション
防止層に混入することができる。本発明のフォトサーモ
グラフィー材料は、乳剤及びトップコート層が被覆され
た側とは反対の支持体上にハレーション防止コーティン
グを含むことが好ましい。
【0073】画像の鮮鋭度を促進するために、1種以上
のアキュータンス色素を、公知の技法により、フォトサ
ーモグラフィー乳剤層又はトップコート層のような1つ
以上の前面層に混入することができる。ハレーション防
止色素及びアキュータンス色素として特に有用な色素
は、下記構造により示される核を有するジヒドロペルイ
ミジンスクアライン(squaraine)色素を含む:
【0074】
【化2】
【0075】ジヒドロペルイミジンスクアライン核を有
するこのような色素の詳細及びそれらの調製法は、米国
特許第6,063,560号(Suzukiら)及び米国特許第5,380,635
号(Gomezら)に開示されている。これらの色素は、本発
明の材料の前面層のアーキュランス色素として使用する
こともできる。
【0076】(像形成/現像)本発明の像形成材料は、
いずれか適当な像形成源(典型的には輻射線又は電子信
号のいくつかの種類)を用いて材料の種類に一致するい
ずれか適当な方法で像形成することができるが、下記の
考察は好ましい像形成手段を示すものである。一般に
は、これらの材料は、300〜850nmの範囲の輻射線に感受
性がある。
【0077】像形成は、フォトサーモグラフィー材料
を、紫外線、可視光、近赤外線、赤外線を含む、それら
が感受性を有する適当な輻射線源で露光し、潜像を形成
することにより達成することができる。適当な露光手段
は周知であり、かつ望ましい範囲で輻射線を放出するレ
ーザーダイオード、フォトダイオード、及びリサーチデ
ィスクロージャー(Research Disclosure)、Vol. 389, P
ublication 38957、1996年9月を含む、当該技術分野に
おいて公知のもの(例えば太陽光、キセノンランプ、及
び蛍光灯など)を含む。特に有用な露光手段は、米国特
許第5,780,207号(Mohapatraら)に開示されたような、多
縦方向(multilongitudinal)露光技術として公知のもの
を使用し、像形成効率を増加ように変調されたレーザー
ダイオードである。別の露光技術は、米国特許第5,493,
327号(McCallumら)に開示されている。
【0078】本発明の材料を使用するための現像条件
は、使用した構造に応じて変化するが、典型的には像様
に露光された材料の適切に上昇した温度での加熱を必要
とするであろう。従って潜像は、露光された材料の適度
に上昇した温度、例えば、50〜250℃(好ましくは80〜20
0℃、及びより好ましくは100〜200℃)で、一般に1〜120
秒である十分な時間加熱することにより現像することが
できる。加熱は、ホットプレート、スチームアイロン、
ホットローラー又は熱浴のようないずれか適当な加熱手
段を用いて実現することができる。
【0079】いくつかの方法では、現像は2工程で実施
される。熱現像は、より高い温度、より短い時間(例え
ば150℃で最大10秒)で行われ、その後移動溶媒の存在下
でより低温(例えば80℃)での加熱拡散が続く。第二の加
熱工程は更なる現像を防止する。
【0080】(フォトマスクとしての使用)本発明のフ
ォトサーモグラフィー材料は、非像形成領域において35
0〜450nmの範囲で十分に透過性であり、これらは紫外線
又は短波長可視光に感受性を有する像形成可能な媒体の
連続露光を行うようなプロセスにおいて使用することが
できる。例えば、フォトサーモグラフィー材料の像形成
及びそれに続く現像は、可視像を提供する。熱現像した
フォトサーモグラフィー材料は、可視像の存在する領域
では紫外線又は短波長可視光を吸収し、かつ可視像が存
在しない領域では紫外線又は短波長可視光を透過する。
従って熱現像した材料は、マスクとして使用することが
でき、かつ像形成輻射線源(例えば紫外線又は短波長可
視輻射線エネルギー源)と、このような像形成輻射線に
対して感受性を有する像形成可能な材料、例えば感光性
ポリマー、ジアゾ材料、フォトレジスト、又は感光性印
刷版などの間に配置する。露光されかつ熱現像されたフ
ォトサーモグラフィー材料中の可視像を通しての像形成
輻射線に対する像形成可能な材料の露光は、像形成可能
な材料中に画像を提供する。この方法は、像形成可能な
媒体が印刷版を含みかつフォトサーモグラフィー材料が
画像セッティングフィルムとして使用される場合に、特
に有用である。
【0081】
【実施例】下記例は、本発明の実践を例証するために提
供されるが、いかなる意味においても限定を意図するも
のではない。特に記さない限りは、全ての材料は1種以
上の供給業者から市販されている。
【0082】例1〜6:本例において評価された全てのフ
ォトサーモグラフィー材料は、以下のように調製された
フォトサーモグラフィー配合物のコーティングにより調
製された:フォトサーモグラフィー配合物: 予備形成されたハロゲ
ン化銀粒子を含有するベヘン酸銀完全セッケンの乳剤
(ベヘン酸銀、アラキドン酸銀及びステアリン酸銀の混
合物を含む)(Zouの米国特許第5,939,249号を参照のこ
と)を、1.5%ポリビニルブチラール(BUTVAR(登録商標)B
-79、Solutia社)中のメチルエチルケトン(MEK)中に、23
%固形分となるようホモジナイズした。この分散体200g
(21℃に維持)に、ピリジニウムヒドロブロミドペルブロ
ミド(0.23g)を攪拌しながら添加した。60分間混合した
後、メタノールを溶媒とする10質量%の臭化カルシウム
溶液(0.5ml)を添加した。攪拌を継続し、かつ5分後メタ
ノール中の10質量%の臭化亜鉛溶液(1.5ml)を添加し
た。更に30分後、メタノール(6g)中の前記分散体に、2-
メルカプト-5-メチルベンズイミダゾール(0.14g)、3-エ
チル-2-[[7-[[3-エチル-5-(メチルチオ)-2(3H)-ベンゾ
チアゾリリデン]メチル]-4,4a,5,6-テトラヒドロ-2(3H)
-ナフタレニリデン]-メチル]-5-(メチルチオ)ベンゾチ
アゾリウムヨージド(0.0067g)及び2-(4-クロロベンゾイ
ル)安息香酸(2.61g)を添加した。60分間攪拌した後、分
散体の温度を10℃に低下させた。更に30分間攪拌した
後、追加のBUTVAR B-79ポリビニルブチラール(45g)を混
合しながら添加した。この像形成配合物は、下記の添加
物の間で15分間混合することにより、完成した: 2-トリブロモメチルスルホニルキノリンカブリ防止剤
(1.3g) イソシアネート硬化剤(DESMODUR N3300、Bayer Chemica
ls社、0.4g) テトラクロロフタル酸(0.36g) 4-メチルフタル酸(0.53g) 1,1-ビス(2-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)-3,5,5-
トリメチルヘキサン(NONOX又はPERMANAX WSO、St-Jean
PhotoChemicals社、ケベック、10.6g)、及び下記応力処
理試験(stress processing test)で確定された硬調剤
(0.778mmol)。この像形成配合物で、178μm(7ミル)のポ
リエチレンテレフタレート支持体を被覆し、かつ86℃で
5分間乾燥し、像形成層を作成した。
【0083】トップコート配合物:この像形成層の上側
に、下記に同定されたように、102μm(4ミル)湿潤厚さ
で保護トップコートを塗布し、かつ86℃で5分間乾燥し
た。像形成及び熱現像後、これらのフォトサーモグラフ
ィー材料を、カブリ剤の像形成層からの移動について評
価した。最初のセンシトメトリー、応力処理、貯蔵安定
性及び接着も評価した。硬調剤を含有するフォトサーモ
グラフィー像形成層中のカブリ剤の移動の検出を可能に
する3種の試験が開発された。これらの試験は、エッジ
鮮鋭度、像形成層の上側のポリエステルシールによる処
理、及び像形成層の非像形成領域への移動後のカブリ剤
のカブリ作用(熱現像の副生物)を使用した。これらの試
験は、カブリ剤の移動に対し非常に感度が良かった。
【0084】対照Aフォトサーモグラフィー材料は、MEK
183g中に溶解した酢酸酪酸セルロース(CAB 171-15S、E
astman Chemicals社)15g及びスルホン酸ビニル0.26gを
含む保護トップコートを含んでなる。(スルホン酸ビニ
ルは欧州特許第0 600 589B1号に開示された化合物VS-1
である)。しかし、本発明のフォトサーモグラフィー材
料(例1-6)は、ポリビニルアルコール及びコロイド状シ
リカ(50質量%)を含む保護トップコートを有した。特に
以下に記さない限りは、ここで評価した全てのフォトサ
ーモグラフィー材料は、通常のIRレーザーを用いて像様
に露光され、かつ124℃で15秒間熱現像された。
【0085】エッジ鮮鋭度評価試験:「エッジ鮮鋭度試
験」は、像形成された材料の「線幅」の測定を含む。対
照材料である対照Bは、カブリ剤の移動及びその後の画
像の広がりを防止するために熱現像時に178μm(7ミル)
ポリエステルフィルムを伴うフォトサーモグラフィー材
料の像様に露光された細片をシールすることにより作成
した。この試験は、保護トップコートを通して移動し、
その後該トップコートを通って像形成層へと戻り、現像
された銀に隣接する銀を現像するようなカブリ剤(ギ酸
と思われる)のために広がった画像を測定した。広い
「線幅」は、カブリ剤移動に対する防御が劣っているこ
とを示す。
【0086】
【表1】
【0087】対照Aと本発明の材料とは、異なる「熱反
応性」(硬調剤の量により調節される)を有する像形成配
合物上において使用した場合、著しく異なる挙動をし
た。本発明のバリヤ層は、熱反応性とは関りなく、望ま
しい結果を提供した。
【0088】
【表2】
【0089】カブリ剤によるカブリ試験 フォトサーモグラフィー材料の試料を、71cm x 10cm細
片に切断した。これらの試料を、赤色光に対して51cm x
10cm領域を露光し、かつ試料の残余部分は露光しない
ままとした(「未露光領域」)。試料を、従来のDryView
(登録商標)BSU Processor上で現像した。カブリ剤の未
露光領域への拡散により生じたカブリの量を、熱現像時
に像形成された未露光領域の割合を測定することにより
評価した。結果を以下に示す:
【0090】
【表3】
【0091】ポリエステルシール試験:カブリ剤の移動
による周囲への逃散を防止することを試みて、熱現像前
に材料の表面上に178μm(7ミル)のポリエチレンテレフ
タレートフィルムを積層することにより、ポリエステル
シールを、フォトサーモグラフィー材料の像形成された
試料上に作成した。フォトサーモグラフィー材料とポリ
エステルシールの間のエアーポケットは、これらのポケ
ットはエアーポケット中の銀をかぶらせる移動するカブ
リ剤で満たされるので、そのまま残した。この現象は、
エアーポケットが露光領域及び未露光領域に重なる場合
にのみ生じる。このエアーポケットは、現像処理後明確
に認められ、かつ露光及び未露光領域の両方に重なる部
分をカブリについて試験することができる。結果を、移
動するカブリ剤によりかぶらされる重なっているエアー
ポケットの割合(%)で示した。結果は、様々な硬調剤
(下記参照)を用いるフォトサーモグラフィー配合物から
得た。
【0092】
【表4】
【0093】ストレス処理試験:これらの実験は、対照
Aフォトサーモグラフィー材料に加え、例1-6の本発明の
材料を用いて行った。ストレス処理試験は、標準の15秒
間ではなく、124℃25秒間材料を加熱することにより行
った。これらの材料中で使用した様々な硬調剤を以下に
記す: 対照A エチル(ヒドロキシメチレン)シアノ酢酸のカリウム塩 例1 対照Aと同じ 例2 メチル(ヒドロキシメチレン)シアノ酢酸のカリウム塩 例3 メチル(ヒドロキシメチレン)シアノ酢酸のナトリウム塩 例4 t-ブチル(ヒドロキシメチレン)シアノ酢酸のナトリウム塩 例5 ベンジル(ヒドロキシメチレン)シアノ酢酸のナトリウム塩 例6 例2と同じ 下記の結果は、本発明の材料のストレス試験前の優れた
最初のセンシトメトリーを示している。
【0094】
【表5】
【0095】保存安定性試験:保存安定性試験は、21℃
及び相対湿度50%でフォトサーモグラフィー材料の試料
を貯蔵することにより行った。以下に示した結果は、本
発明のバリヤ層を組込んだフォトサーモグラフィー材料
が貯蔵時に改善されたDmin及び露光ラチチュードを発揮
することを示した。
【0096】
【表6】
【0097】例7〜13:追加のポリマーを、バリヤ層の
一部として評価し、かつ例1〜6のようにデザインされた
フォトサーモグラフィー材料中のトップコート層の上に
被覆した。像形成配合物は以下のように調製した:予備
形成したセッケンホモジネート(固形分27.56%、BUTVAR
(登録商標)B-79ポリビニルブチラール1.3474%、前掲の
米国特許第5,939,249号に開示されたような予備形成し
たセッケン26.2126%で152.888g)を、ガラス製のジャー
に加えた。この分散体を、ピッチをつけた羽根車を用い
500rpmの定速で21℃で攪拌した。この分散体に、下記の
成分を記載した順に添加した: メタノール(6.632g)中のピリジニウムヒドロブロミドペ
ルブロミド(2.216g)の溶液0.885g メタノール(6.677g)中の臭化亜鉛(2.508g)溶液0.918g BUTVAR(登録商標)B-79ポリビニルブチラール(0.985g) 2-(p-クロロベンゾイル)安息香酸(20.207g)、3-エチル-
2-[[7-[[3-エチル-5-(メチルチオ)-2(3H)-ベンゾチアゾ
リデン]メチル]-4,4a,5,6-テトラヒドロ-2(3H)-ナフタ
レニリデン]-メチル]-5-(メチルチオ)ベンゾチアゾリウ
ムヨージド増感色素 (0.055g)、MEK(17.017g)、及びメ
タノール(51.053g)、並びに2-メルカプト-5-メチルベン
ズイミダゾール0.755gを含有する溶液(11.136g) 13℃に冷却後、攪拌している、BUTVAR(登録商標)B-79ポ
リビニルブチラール(34.550g) MEK(148.54g)中に2-トリブロモメチルスルホニルキノリ
ン(12.132g)を含有するカブリ防止剤溶液(20.084g) MEK(12.837g)中にDESMODUR N3300イソシアネート硬化剤
(6.418g)を含有する溶液(1.284g) MEK(39.324g)中にフタラジン(8.333g)を含有する溶液
(5.957g) MEK(3.724g)及びメタノール(3.724g)中にテトラクロロ
フタル酸(1.862g)を含有する溶液(1.164g) メタノール(3.277g)、Permanax WSO (10.418g)、及びME
K(31.464g)中に4-メチルフタル酸(4.166g)を含有する溶
液 (4.863g)、並びにメタノール(6.447g)及びMEK(19.34
6g)中にエチル(ヒドロキシメチレン)シアノ酢酸のカリ
ウム塩(1.498g)を含有する溶液(3.411g)。
【0098】トップコート配合物は以下のように調製し
た:MEK(491.615g)、メタノール(64.85g)、酢酸酪酸セ
ルロース樹脂(CAB 171-15S、Eastman Chemicals社、40.
778g)及びACRYLOID A-21アクリルポリマー(Rohm &Haas
社、1.57g)を含有するポリマー溶液。この溶液に、スル
ホン酸ビニル(VS-1)(l.619g、固形分74%)及びシクロブ
テンジイリウム,1,3-ビス[2,3-ジヒドロ-2,2-ビス[[1-
オキソヘキシル]オキシ]メチル]-1H-ペリミジン-6-イ
ル]-2,4-ジヒドロキシ-,ビス(内部塩)(0.285g)を添加し
た。この配合物を、下記4261kg配合物に54g/m2で塗布し
た、既にハレーション防止用バックコートを含有するポ
リエチレンテレフタレートフィルム支持体(4ミル、102
μm)に塗布した。
【0099】バックコート配合物は以下のように調製し
た: MEK 77.9599質量% 酢酸酪酸セルロース(CAB 500-5) 8.4682質量% 酢酸酪酸セルロース(CAB 381-20) 2.8222質量% 構造II(以下に記す)を有するインドルニンシアニン色素
0.0714質量% アセトン 4.6339質量% α-(2-アミノエチル)-ω-(2-アミノエトキシ)-ポリ(オ
キシ-l,2-エタネジル)-1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8,8-ヘプタデカフルオロ-1-オクタンスルホネート(75
%)帯電防止剤 1.0374質量% MEK 3.6831質量% VITEL 2200 ポリエステル(Bostik社、ミドルトン、MA)
0.5647質量% GASIL 23F非晶質シリカ 0.0212質量% Slip-Ayd SL-530 ポリエチレン樹脂(固形分18%) 0.12
44質量% n-ブチルニッケレート(テトラブチルアンモニウム,ビス
(cis-1,2-ジシアノ-1,2-エタンジチオラト)ニッケレー
ト(1-) H.W. Sands社、ジュピター、FL) 0.0142質量% アセトン 0.5993質量%
【0100】
【化3】
【0101】像形成配合物及びトップコート配合物は、
像形成配合物については61μm(2.4ミル)ギャップの及び
トップコート配合物については30μm(1.2ミル)ギャップ
の、デュアルナイフコーティング装置を用いて同時に、
ポリエステルフィルム支持体に塗布した。材料は、85℃
で4分間乾燥した。
【0102】バリヤ層は以下のように調製した: 材料 バリヤ層成分 対照B なし 例7 ポリビニルアルコール(50:50メタノール/水中の固形分10%で50g)及びビ タミンB12(0.109g) 例8 ポリビニルピロリドン(メタノール中15%) 例9 ポリビニルピリジン(メタノール中15%) 例10 50:50メタノール/水中のポリビニルアルコール(固形分10%を50g)及び 硝酸銀(0.312g) 例11 50:50メタノール/水中のポリビニルアルコール(固形分10%) 例12 50:50 MEK/トルエン中のポリ(塩化ビニル-コ-酢酸ビニル) (固形分15% ) 例13 MEK中のポリスチレン(固形分15%)
【0103】各バリヤ層配合物を、像形成及びトップコ
ート材料上に被覆した。コーティングギャップは、38μ
m(1.5ミル)であった。得られたフォトサーモグラフィー
材料を、85℃で4分間乾燥した。画像カブリ試験のため
に、各材料のフィルムを、10.1 x 20.2cm試料に変え
た。これらの試料に、SCOTCH商標のマスキングテープを
用いて、25ワット白熱光をKODAK 1Aフィルタを通して20
秒間露光した硬調フォトサーモグラフィー材料の対照細
片(10.1 x 55.9cm)を接着した。次にこれらの試料を、
シリコンローラを備えたKodak Model 2771処理装置中で
フォトサーモグラフィー乳剤側を下にして熱現像した。
試料の露光された部分を、最初に処理装置に進めた。試
料を、処理装置に0.91 cm/秒(0.36in/秒)、2/3スピード
で送った。熱現像処理後、各20.2cmの試料を、各試料の
現像処理時に試料の露光部分から放出されたカブリ剤の
望ましくない移動のために、どの程度現像された画像
(カブリ)が未露光部分に生じたかを調べるために評価し
た。現像が生じた試料までの距離を、光学濃度が1.0低
下した部位で記録した(cm)。
【0104】
【表7】
【0105】全てのフォトサーモグラフィー試料は、同
等のセンシトメトリーデータを示した(Dmin、Dmax、ス
ピード、コントラストB及びコントラストD)。しかし、
試料のフォトスピードにおいて若干の差異が生じた。更
に、周囲条件に9ヶ月維持した後のセンシトメトリー特
性の変化を記す下記の結果に示されたように、本発明に
おいて使用したバリヤ層が、フォトサーモグラフィー材
料の貯蔵寿命を改善することは明らかである。
【0106】
【表8】
【0107】9ヶ月貯蔵後に、本発明の材料のDminは、
対照Bと同じ又はそれより良好であるが、スピード及び
コントラスト測定値は対照Bに対し改善されていたこと
は明らかである。別の実験セットにおいて、追加のバリ
ヤ層材料を、画像カブリ及びセンシトメータ特性につい
て評価した。画像カブリの減少は、単にポリビニルアル
コールのみの作用であり、ビタミンB12又は硝酸銀の存
在には無関係であることが示された。画像カブリの結果
を下記に示す:
【0108】
【表9】
【0109】全てのフォトサーモグラフィー試料は、同
等のセンシトメトリーデータを示した(Dmin、Dmax、ス
ピード、コントラストB及びコントラストD)。しかし、
周囲条件に9ヶ月維持した後のセンシトメトリー特性の
変化を記す下記の結果に示されたように、本発明におい
て使用したバリヤ層が、フォトサーモグラフィー材料の
保存寿命を改善することは明らかである。
【0110】
【表10】
【0111】例14〜20:追加のバリヤ層ポリマーを、例
7〜13に使用したものと同様のフォトサーモグラフィー
材料中のバリヤ層部分として評価した。像形成配合物は以下のように調製した: 予備形成したセ
ッケンホモジネート(固形物28%、BUTVAR(登録商標)B-7
9ポリビニルブチラール1.3689%、予備形成したセッケ
ン26.6311%で147.88g)を、ガラス製のジャーに加え
た。この分散体を、ピッチをつけた羽根車を用い500rpm
の定速で21℃で攪拌した。この分散体に、下記の成分を
記載した順に添加した: メタノール(4.878g)中のピリジニウムヒドロブロキドペ
ルブロミド(1.632g)の溶液0.868g メタノール(4.940g)中の臭化亜鉛(1.846g)溶液0.905g BUTVAR(登録商標)B-79ポリビニルブチラール(0.951g) 2-(p-クロロベンゾイル)安息香酸(14.889g)、3-エチル-
2-[[7-[[3-エチル-5-(メチルチオ)-2(3H)-ベンゾチアゾ
リデン]メチル]-4,4a,5,6-テトラヒドロ-2(3H)-ナフタ
レニリデン]-メチル]-5-(メチルチオ)ベンゾチアゾリウ
ムヨージド増感色素 (0.051g)、MEK(15.696g)、メタノ
ール(47.027g)、及び2-メルカプト-5-メチルベンズイミ
ダゾール(0.869g)を含有する溶液(10.471g) 13℃に冷却後、攪拌しながら、BUTVAR(登録商標)B-79ポ
リビニルブチラール(33.961g) MEK(136.83g)中に2-トリブロモメチルスルホニルキノリ
ン(10.056g)を含有するカブリ防止剤溶液(19.584g) MEK(36.208g)中にDESMODUR N3300イソシアネート硬化剤
(3.152g)を含有する溶液(1.254g) MEK(36.208g)中にフタラジン(7.674g)を含有する溶液
(5.851g) MEK(3.439g)及びメタノール(3.439g)中にテトラクロロ
フタル酸(1.715g)を含有する溶液(1.146g) メタノール(3.002g)及びMEK(28.954g)中に4-メチルフタ
ル酸(3.837g)を含有する溶液(4.772g) Permanax WSOフェノール(10.239g)、並びにメタノール
(14.738g)中にエチル(ヒドロキシメチレン)シアノ酢酸
のカリウム塩(1.380g)を含有する溶液(2.149g)。
【0112】この像形成配合物は、前記例7〜13に記し
たものと同じ組成を有するハレーション防止バックコー
トで予め被覆した、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム支持体(4ミル、102μm)上に被覆した。ナイフコーテ
ィング装置を使用した。コーティングギャップは、71μ
m(2.8ミル)であった。このコーティングは、85℃で2分
間乾燥した。
【0113】トップコート配合物は以下のように調製し
た:MEK(184.37g)、メタノール(24.114g)、酢酸酪酸セ
ルロース(CAB 171-15S、Eastman Chemicals社、33.773
g)及びACRYLOID A-21アクリルポリマー(Rohm & Haas
社、1.299g)を含有するポリマー溶液を、MEK(255.2g)で
希釈した。この溶液に、スルホン酸ビニル(l.860g、固
形分80%)及びシクロブテンジイリウム,1,3-ビス[2,3-
ジヒドロ-2,2-ビス[[1-オキソヘキシル]オキシ]メチル]
-1H-ペリミジン-6-イル]-2,4-ジヒドロキシ-,ビス(内部
塩)(0.354g)を添加した。
【0114】バリヤ層配合物は以下のように調製した:
全てのバリヤ層配合物は、以下に特に記さない限りは、
2-ブタノン中に7.0%固形分で調製した。 材料 バリヤ層成分(複数であってもよい) 対照D バリヤ層なし 例14 ポリ(塩化ビニリデン) 例15 ポリ(スチレン-コ-メタクリレート)(70:30質量) 例16 TYRIL 880B ポリ(スチレン-コ-アクリロニトリル) (Dow Chemical社) 例17 ポリスチレン(分子量800〜5,000) 例18 ポリスチレン(分子量50,000) 例19 ポリスチレン(分子量125〜250,000) 例20 PARALOID A-11アクリルポリマー(Rohm & Haas社)
【0115】このバリヤ層及びトップコート配合物は、
デュアルナイフコーティング装置を用いて同時に、乾燥
した像形成層上に被覆した。バリヤ層配合物のギャップ
は、25μm(1.0ミル)であった。トップコート配合物のギ
ャップは、30μm(1.2ミル)であった。被覆した試料を、
85℃で2分間乾燥した。その結果、トップコートは、こ
のフォトサーモグラフィー材料の最も外側層であり、か
つバリヤ層はこれと像形成層の間に配置された。画像カ
ブリ試験のために、各材料のフィルムを、6.4 x 30.5cm
試料に変えた。各材料の試料2個に、25ワット白熱光をK
ODAK 1Aフィルタを通して20秒間露光した。各材料の第
三の試料を、最初の2種にマスキングテープを用いて接
着した。次にこれらの試料を、シリコンローラを備えた
Kodak Model 2771処理装置中でフォトサーモグラフィー
乳剤側を下にして熱現像した。試料の露光された部分
を、最初に処理装置に進めた。試料を、処理装置に0.91
cm/秒(0.36in/秒)、2/3スピードで送った。
【0116】熱現像処理後、各30.5cmの試料を、各試料
の現像処理時に試料の露光部分から放出されたカブリ剤
の移動のために、どの程度現像された画像(カブリ)が未
露光部分に生じたかを調べるために評価した。現像が生
じた試料への距離を、光学濃度が1.0低下した部位で記
録した(cm)。より低い距離の値が好ましい。距離の値0c
mは、カブリがないことを意味している。結果を以下に
示す:
【0117】
【表11】
【0118】全てのフォトサーモグラフィー試料は、同
等のセンシトメトリーデータを示した(Dmin、Dmax、ス
ピード、コントラストB及びコントラストD)。しかし、
フォトスピードにおいて若干の差異が生じた。更に、3
ヶ月の自然加齢後のセンシトメトリー特性の変化を記す
下記の結果に示されたように、本発明において使用した
バリヤ層のいくつかが、フォトサーモグラフィー材料の
貯蔵寿命を改善するのは明らかである。
【0119】
【表12】
【0120】3ヶ月貯蔵後に、本発明のフォトサーモグ
ラフィー材料のDmin値は、対照DのDmin値と同じ又はそ
れより良好であるが、スピード及びコントラスト測定値
が対照Dに対し改善されていることは明らかである。
【0121】例21〜39:追加のポリマーを、例7〜13と
同様の方法で調製したフォトサーモグラフィー材料中の
中間層の代わりにトップコートバリヤ層として評価し
た。像形成及びトップコート配合物は、これらの例に記
されたものと同様の方法で調製した。
【0122】バリヤ層配合物は、特に記さない限りは、
固形分7.0%で2-ブタノン中に調製した。バリヤ層中で
評価したポリマーを以下に示す: 材料 バリヤ層成分 対照D バリヤ層なし 例21 ポリスチレン(分子量45.000) 例22 ポリスチレン(分子量50,000) 例23 ポリスチレン(分子量65,000) 例24 ポリスチレン(分子量190,000) 例25 ポリスチレン(分子量280,000) 例26 STYRON 685Dポリスチレン(Dow Chemical社) 例27 STYRON 484ポリスチレン(Dow Chemical社) 例28 ポリ(p-t-ブチルスチレン) 例29 ポリ(4-メチルスチレン) 例30 ポリ(4-メトキシスチレン) 例31 水中のポリスチレンスルホネート 例32 ポリ(スチレン-コ-アクリロニトリル) (75:25質量) 例33 U CAR VYNS-3 ポリ(塩化ビニル-コ-酢酸ビニル)(Union Carbide社) 例34 U CAR VAGH ポリ(塩化ビニル-コ-アセテート-コ-ビニルアルコール) (U nion Carbide社) 例35 U CAR AYAF ポリ(酢酸ビニル) (Union Carbide社) 例36 S-LEC KS-3 ポリ(ビニルアセタール) (Sekisui Chemical社) 例37 水中のPrince 5130 ポリエステル樹脂(Lawter International社) 例38 ポリ(エチレン-コ-酢酸ビニル) (55:45質量) 例39 水中のゼラチン(K & K Type 1312)
【0123】例14〜20について記したものと同じ方法で
実施した画像カブリ試験のために、各材料のフィルム
を、10 x 30.5cmシート試料に変えた。結果は、特に記
さない限りは、画像カブリ試験を相対湿度50%及び24℃
で行った場合に、cmで示したカブリ距離として示した。
【0124】
【表13】
【0125】例40:硬調剤として、これらの例1〜6に記
したシアノ酢酸の代わりにフォトサーモグラフィー配合
物中に1-ホルミル-2-フェニル-ヒドラジン0.08gを含ん
だ以外は、フォトサーモグラフィー材料を、前記例1〜6
に記したように調製した。フォトサーモグラフィー配合
物の上に、前記例1〜6に記したようにトップコートを、
酢酸酪酸セルロース(対照E、CAB 171-15S、Eastman Che
micals社)又はポリビニルアルコールのいずれかを用い
て塗布した。像形成及び熱現像後、両方のフォトサーモ
グラフィー材料を、例7〜13に記した方法を用いて、該
材料の未露光部分の画像現像(カブリ)について評価し
た。現像が生じた材料への距離(cm)を、光学濃度が1.0
に低下した部位で記録した。
【0126】
【表14】
【0127】例41:追加のフィルム形成性ポリマーを、
前記例14〜20に記したものと類似のように調製したフォ
トサーモグラフィー材料中のバリヤ層の部分として評価
した。この像形成配合物は、硬調剤として、エチル(ヒ
ドロキシメチレン)シアノ酢酸のカリウム塩を含有して
いた。バリヤ層は、像形成層とトップコートの間に配置
した。バリヤ層結合剤としてポリ(メタクリル酸グリシ
ジル)(固形分22%)を用いた。フォトサーモグラフィー
材料の試料(10cm x 30.5cm)に、「画像カブリ試験」
を、例14〜20に記したように50%RH及び24℃で行った。
結果はカブリ距離(cm)として、以下に記した:
【0128】
【表15】
【0129】例42:バリヤ層、像形成層、及びトップコ
ート層配合物を、例えば米国特許第5,861,195号(Bhave
ら)の例に開示されているような、従来のコーティング
装置及び技術を用いて同時に支持体に塗布した以外は、
例26に記したもののようなフォトサーモグラフィー材料
を、その例の材料と同様に調製した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 タクゾウ イシダ アメリカ合衆国,ミネソタ 55129,ウッ ドベリー,リン ウェイ 6374 (72)発明者 ローレンス ビー.ウォーレス アメリカ合衆国,ミネソタ 55055,ニュ ーポート,グレン ロード 1315 Fターム(参考) 2H123 AB00 AB03 AB23 AB28 BA00 BA47 BB00 BB31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)結合剤並びに反応的に組み合わさる、
    感光性ハロゲン化銀、非感光性の還元可能な銀イオン
    源、非感光性の還元可能な銀イオン源の還元組成物、及
    び硬調剤を含有する、熱現像可能な、硬調像形成層又は
    複数の硬調像形成層、並びに b) 前記硬調像形成層又は複数の硬調像形成層と同じ側
    にあるがこれよりも支持体から離れているバリヤ層であ
    って、フィルム形成性ポリマーを含有しかつ80℃よりも
    高い温度で画像形成層又は複数の画像形成層から拡散可
    能ないずれの成分に対しても不浸透性であるか又は反応
    性であるバリヤ層を上に有する支持体を含んでなる硬調
    黒白フォトサーモグラフィー材料。
  2. 【請求項2】 前記バリヤ層が、ギ酸、ヒドラゾ化合
    物、ジイミド化合物、アゾ化合物、ヒドラジン、又は水
    に対し不浸透性又は反応性である少なくとも1種のフィ
    ルム形成性ポリマーを含む請求項1記載のフォトサーモ
    グラフィー材料。
  3. 【請求項3】 前記バリヤ層が、カブリ剤に対し不浸透
    性又は反応性である少なくとも1種のフィルム形成性ポ
    リマーを含む請求項1記載のフォトサーモグラフィー材
    料。
  4. 【請求項4】 前記バリヤ層が、下記からなる群より選
    択される少なくとも1種のフィルム形成性ポリマーを含
    む請求項1記載のフォトサーモグラフィー材料:ポリビ
    ニルアルコール、スチレン又はその誘導体由来のポリマ
    ー、ハロゲン化ビニルポリマー、酢酸ビニルポリマー、
    水溶性又は水分散性ポリエステル、ポリビニルピロリド
    ン、及びゼラチン又はゼラチン誘導体。
  5. 【請求項5】 a)結合剤並びに反応的に組み合わさる、
    非感光性の還元可能な銀イオン源、前記非感光性の還元
    可能な銀イオン源のための還元組成物、及び硬調剤を含
    有する、熱現像可能でかつ非感光性の硬調像形成層又は
    複数の硬調像形成層、並びに b)前記像形成層又は複数の像形成層よりも支持体から離
    れているバリヤ層であって、フィルム形成性ポリマーを
    含有しかつ80℃よりも高い温度で画像形成層又は複数の
    画像形成層から拡散可能ないずれの成分に対しても不浸
    透性であるか又は反応性であるようなバリヤ層を上に有
    する支持体を含んでなる硬調黒白サーモグラフィー材
    料。
  6. 【請求項6】 A)請求項1記載の硬調黒白フォトサーモ
    グラフィー材料を、電磁輻射線に像様に露光し、潜像を
    形成する工程;そして B)同時又は連続して、前記露光されたフォトサーモグラ
    フィー材料を加熱し、前記潜像を可視像へと現像する工
    程を含む可視像の形成方法。
JP2001364043A 2000-12-01 2001-11-29 フォトサーモグラフィ材料 Pending JP2002202575A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/728416 2000-12-01
US09/728,416 US6352819B1 (en) 2000-12-01 2000-12-01 High contrast thermally-developable imaging materials containing barrier layer

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002202575A true JP2002202575A (ja) 2002-07-19

Family

ID=24926764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001364043A Pending JP2002202575A (ja) 2000-12-01 2001-11-29 フォトサーモグラフィ材料

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6352819B1 (ja)
EP (1) EP1213609A3 (ja)
JP (1) JP2002202575A (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7129021B2 (en) * 1999-12-17 2006-10-31 Creo Srl Polymer system with switchable physical properties and its use in direct exposure printing plates
JP3915373B2 (ja) * 2000-06-15 2007-05-16 コニカミノルタホールディングス株式会社 熱現像感光材料及びその画像形成方法
US6420102B1 (en) * 2001-07-27 2002-07-16 Eastman Kodak Company Thermally developable imaging materials containing hydroxy-containing polymeric barrier layer
JP2003114500A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Fuji Photo Film Co Ltd 熱現像感光材料の製造方法
US6764813B2 (en) * 2002-05-17 2004-07-20 Eastman Kodak Company Lamination of emissions prevention layer in photothermographic materials
US7033743B2 (en) * 2002-12-19 2006-04-25 Agfa Gevaert Barrier layers for use in substantially light-insensitive thermographic recording materials
EP1431059B1 (en) * 2002-12-19 2006-08-02 Agfa-Gevaert Barrier layers for use in substantially light-insensitive thermographic recording materials
US6667148B1 (en) 2003-01-14 2003-12-23 Eastman Kodak Company Thermally developable materials having barrier layer with inorganic filler particles
US6746831B1 (en) 2003-01-27 2004-06-08 Eastman Kodak Company Thermally developable imaging materials with barrier layer containing a cellulose ether polymer
US6991894B2 (en) 2003-11-03 2006-01-31 Eastman Kodak Company Thermally developable imaging materials with barrier layer
US7220536B2 (en) * 2004-10-22 2007-05-22 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. Silver salt photothermographic dry imaging material, thermal development method of the same, and thermal development apparatus for the same
US20080193884A1 (en) 2005-07-20 2008-08-14 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. Image Forming Method
US7524621B2 (en) * 2007-09-21 2009-04-28 Carestream Health, Inc. Method of preparing silver carboxylate soaps
WO2017123444A1 (en) 2016-01-15 2017-07-20 Carestream Health, Inc. Method of preparing silver carboxylate soaps

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4741992A (en) 1986-09-22 1988-05-03 Eastman Kodak Company Thermally processable element comprising an overcoat layer containing poly(silicic acid)
US4942115A (en) 1989-04-24 1990-07-17 Eastman Kodak Company Thermally processable imaging element comprising an overcoat layer
US5422234A (en) 1994-03-16 1995-06-06 Eastman Kodak Company Thermally processable imaging element including an adhesive interlayer comprising a polymer having epoxy functionality
US5468603A (en) 1994-11-16 1995-11-21 Minnesota Mining And Manufacturing Company Photothermographic and thermographic elements for use in automated equipment
US5464738A (en) 1995-01-06 1995-11-07 Minnesota Mining And Manufacturing Company Sulfonyl hydrazide developers for photothermographic and thermographic elements
US5496695A (en) 1995-01-06 1996-03-05 Minnesota Mining And Manufacturing Company Hydrazide compounds useful as co-developers for black-and-white photothermographic elements
US5545515A (en) 1995-09-19 1996-08-13 Minnesota Mining And Manufacturing Company Acrylonitrile compounds as co-developers for black-and-white photothermographic and thermographic elements
US5545507A (en) 1995-09-19 1996-08-13 Minnesota Mining And Manufacturing Company Hydroxamic acid compounds as contrast enhancers for black-and-white photothermographic and thermographic elements
US6203972B1 (en) * 1996-04-26 2001-03-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Photothermographic material
US5635339A (en) 1996-05-16 1997-06-03 Minnesota Mining And Manufacturing Company 3-heteroaramatic-substituted acrylonitrile compounds as co-developers for black-and-white photothermographic and thermographic elements
DE69806199T2 (de) 1997-04-02 2002-11-28 Fuji Photo Film Co Ltd Wärmeentwickelbare photographische Materialien
US6586170B1 (en) 1997-08-11 2003-07-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. Thermographic recording element
JP3913866B2 (ja) * 1997-10-24 2007-05-09 富士フイルム株式会社 レーザー露光用熱現像感光材料
EP0921433B1 (en) 1997-12-08 2002-08-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Thermographic recording elements
EP0959383A1 (en) 1998-05-15 1999-11-24 Agfa-Gevaert N.V. Photothermographic recording material with tabular silver halide grains and a hydrazine compound
JP3833393B2 (ja) * 1998-07-09 2006-10-11 富士写真フイルム株式会社 熱現像画像記録材料
JP3995830B2 (ja) * 1999-01-13 2007-10-24 富士フイルム株式会社 熱現像画像記録材料
JP2000330232A (ja) * 1999-05-18 2000-11-30 Fuji Photo Film Co Ltd 熱現像感光材料

Also Published As

Publication number Publication date
EP1213609A3 (en) 2003-10-29
US6352819B1 (en) 2002-03-05
EP1213609A2 (en) 2002-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002202575A (ja) フォトサーモグラフィ材料
US6420102B1 (en) Thermally developable imaging materials containing hydroxy-containing polymeric barrier layer
JP2000330235A (ja) フォトサーモグラフィック要素におけるプリント安定化剤としての1−スルホニル−1h−ベンゾトリアゾール化合物
US20090081578A1 (en) Method of preparing silver carboxylate soaps
JP2002323731A (ja) フォトサーモグラフィ乳剤の製造方法
JP2003005327A (ja) 熱漂白可能なハレーション防止組成物を含む熱現像可能な画像形成材料
JP2004519712A (ja) テルル化合物含有高感度フォトサーモグラフィ材料及びその使用方法
JP2002131866A (ja) フォトサーモグラフィ材料、画像提供法及びフォトサーモグラフィ乳剤の製造方法
JP2002311535A (ja) 熱現像可能な材料およびそれを使用する画像形成方法
JP2002278019A (ja) 高感度フォトサーモグラフィ材料および該材料を使用する方法
JP2002049119A (ja) 非感光性銀二量体化合物ならびにこれを使用する画像形成組成物、材料および方法
JP2004046192A (ja) フォトサーモグラフィ材料及び可視像の形成方法
WO2007061640A1 (en) Photothermographic materials containing post-processing stabilizers
JP2002099059A (ja) フォトサーモグラフィ材料
JP2002189269A (ja) 表面障壁層を含む熱現像性画像形成材料
JP2004163932A (ja) 熱現像性組成物、フォトサーモグラフィ材料および画像形成方法
EP0665465A2 (en) Thermally developable photosensitive element
US7482113B2 (en) Photothermographic materials containing co-developers with phosphonium cation
JP2004233995A (ja) セルロースエーテルポリマー含有バリヤー層を有する感熱現像材料
JPH10509251A (ja) 層間の接着性を改良した光熱写真要素
US7468241B1 (en) Processing latitude stabilizers for photothermographic materials
JP2003029374A (ja) 黒白フォトサーモグラフィー材料
US20080145801A1 (en) Photothermographic materials containing developer and co-developer
JP2007519978A (ja) 熱現像可能な組成物及び画像形成材料
JP2007510952A (ja) バリア層を有する熱現像可能な画像形成材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060801

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20061019

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20061026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070403