JP2002202486A - 液晶バイザ - Google Patents

液晶バイザ

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JP2002202486A
JP2002202486A JP2000401508A JP2000401508A JP2002202486A JP 2002202486 A JP2002202486 A JP 2002202486A JP 2000401508 A JP2000401508 A JP 2000401508A JP 2000401508 A JP2000401508 A JP 2000401508A JP 2002202486 A JP2002202486 A JP 2002202486A
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JP2000401508A
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Takanori Ito
貴則 伊藤
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AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶バイザ素子が、フロントウインドウ側に
配置変換されたときには、自動的にフロントウインドウ
からの強い入射方向に対応するシャッタ領域だけを選択
的に不透明状態となるように液晶パネル本体を制御する
ようにした液晶バイザを供する。 【解決手段】 支持手段5にスイッチ手段9が設けら
れ、このスイッチ手段9により液晶バイザ素子3のフロ
ントウインドウ21側とドアウインドウ23側との配置
変換に応じてオン状態とオフ状態との切り替えがされ、
液晶バイザ素子3が、オン状態のときには、フロントウ
インドウ21から入射される所定強度以上の光の入射方
向に応じて、複数のシャッタ領域3aのうち入射方向に
対応するシャッタ領域3aを選択的に不透明状態にする
と共にそれ以外の領域を透明状態にし、オフ状態のとき
には、全てのシャッタ領域3aを不透明状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の移動体
の太陽光等の入射光を液晶層の光学特性を利用して遮る
液晶バイザに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサンバイザは、単なる遮光板によ
って構成され、展開、収納が自在な構成となっており、
使用時には車両のフロントウインドウ等の少なくとも一
部を遮るように展開され(下方に開かれ)、運転者等の
視点領域に入射する太陽光等の入射光を遮るようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のサン
バイザは単なる遮光板であるため、入射光を遮るために
特にフロントウインドウ側にサンバイザを展開した状態
では、サンバイザによって必要以上に視界が遮られ、信
号、標識等の運転に関連した情報を視認するための視界
が制約される欠点がある。
【0004】この欠点を解決する手段として、図1に示
すような液晶バイザが本願出願人により先に提案(特願
2000−262284)されている。
【0005】即ち、この液晶バイザ100では、複数の
シャッタ領域3aが形成された液晶バイザ素子3と、液
晶バイザ素子3をフロントウインドウ21側とドアウイ
ンドウ24側とに配置変換可能なように車両の天井面2
5等に支持する支持手段105と、例えばダッシュボー
ド上に設置されて太陽光等の強い入射光45のフロント
ウインドウ21への入射方向を検出する入射方向検出セ
ンサ11と、入射方向検出センサ11の検出結果に基づ
き、ドライバに対し太陽光等の強い入射光45を遮る範
囲が必要最小限となるように各シャッタ領域3aを選択
的に透明状態又は不透明状態に切り替える制御部(図示
省略)とを備える。この提案例では、液晶バイザ素子
3、入射方向センサ11及びこれらを制御する制御部に
より液晶パネル本体が構成されている。
【0006】ここで、液晶バイザ素子3は、内面側に透
明電極層が設けられた2枚の透明基板の間に液晶層が挟
み込まれ、その一方の透明電極層が各シャッタ領域3a
毎に分割されて、液晶層にシャッタ領域3a毎に独立し
て駆動電圧の印加ができるようにすることで、独立して
各シャッタ領域3aが透明状態又は不透明状態に切り替
えられるように構成されている。
【0007】このような構成により、この液晶バイザ1
00では、入射方向検出センサ11により太陽光等の強
い入射光45の入射方向を検出し、その検出結果に基づ
いて制御部によりその入射光45を遮る範囲が必要最小
限となるように各シャッタ領域3aを透明状態又は不透
明状態に切り替えるようにすることで上記の欠点を解決
している。
【0008】しかしながら、液晶バイザ素子3がフロン
トウインドウ21側に配置された場合は、その液晶バイ
ザ素子3が前方視界を遮り運転に支障を与えるおそれが
あるため、各シャッタ領域3aの光透過率を選択的に制
御して、液晶バイザ素子3の不透明状態の範囲3Aを必
要最小限にする必要があるが、ドアウインドウ24側に
配置された場合は、液晶バイザ素子3が前方視界を遮り
運転に支障を与えることがないため、液晶バイザ素子3
の光透過率をシャッタ領域3a毎に選択的に制御して、
液晶バイザ素子3の不透明状態の範囲を必要最小限にす
る必要がない。
【0009】そこで、この発明の課題は、液晶パネル本
体(液晶バイザ素子)が、フロントウインドウ側に配置
変換されたときには、自動的にフロントウインドウから
の強い入射方向に対応するシャッタ領域だけを選択的に
不透明状態となるように液晶パネル本体を制御し、ドア
ウインドウ側に配置変換されたときには、自動的に全て
のシャッタ領域を不透明状態とするようにした液晶バイ
ザを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
には、この請求項1に記載の発明は、液晶層を含む分割
された複数のシャッタ領域を有し、オン状態でフロント
ウインドウから入射する所定強度以上の入射光の入射方
向に応じ、前記複数のシャッタ領域のうち入射方向に対
応する前記シャッタ領域を選択的に不透明状態にすると
共にそれ以外の領域を透明状態にし、オフ状態で全ての
複数のシャッタ領域を不透明状態にする液晶パネル本体
と、前記液晶パネル本体をフロントウインドウ側とドア
ウインドウ側とに配置変換可能に支持する支持手段と、
前記支持手段に設けられて、前記液晶パネル本体がフロ
ントウインドウ側に配置されたときにオン状態に切り替
え、ドアウインドウ側に配置されたときにオフ状態に切
り替えるスイッチ手段と、を備えるものである。
【0011】請求項2の発明は、前記支持手段は、前記
液晶パネル本体に配設されたアーム部と、前記液晶パネ
ル本体がフロントウインドウ側とドアウインドウ側とに
配置変換可能に前記アーム部と連結して車室内に固定さ
れるアーム固定部と、を備え、前記スイッチ手段は、前
記アーム部と前記アーム固定部との接触部分に、前記液
晶パネル本体の配置変換に応じて互いに電気的な接触・
非接触が切り替わるスイッチ電極を備えて構成されるも
のである。
【0012】請求項3の発明は、前記液晶パネル本体
は、前記液晶層の両面側に設けられた一対の透明電極層
のうち少なくとも一方の透明電極層が分割されて前記複
数のシャッタ領域が形成され、前記液晶層に前記シャッ
タ領域毎に独立に電圧が印加されることで、前記各シャ
ッタ領域内の前記液晶層の光透過率が独立に制御可能な
液晶バイザ素子と、フロントウインドウに入射する所定
強度以上の入射光の前記フロントウインドウへの入射方
向を検出する入射方向検出手段と、前記入射方向検出手
段で検出された前記入射光の入射方向に基づき、前記複
数のシャッタ領域のうち前記入射方向に対応するシャッ
タ領域を選択的に不透明状態にすると共にそれ以外の領
域を透明状態にする制御手段と、を備えるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1乃至図9に基づいて説明する。図1は、本発明の第
1の実施形態に係る液晶バイザの配設形態を示す斜視図
であり、図2は、図1の液晶バイザのブロック図であ
り、図3は、液晶バイザ素子の構成を示す断面図であ
り、図4は、液晶バイザ素子を天井面等に支持する支持
手段の要部の断面図であり、図5及び図7はそれぞれ、
液晶バイザ素子をフロントウインドウ側又はドアウイン
ドウ側に配置させた状態を示す図であり、図6は、図5
のVI(a)-VI(a)断面図及びVI(b)-VI(b)断面
図であり、図8は、図7のVIII(a)-VIII(a)断面
図及びVIII(b)-VIII(b)断面図であり、図9は、
入射方向センサの構成を模式的に示す図である。
【0014】この液晶バイザ1は、図1及び図2に示す
ように、液晶バイザ素子3と、液晶バイザ素子3を支持
する支持手段5と、液晶バイザ素子3に駆動電圧を供給
する電源7と、液晶バイザ素子3への駆動電圧の供給の
オンオフを切り替えるスイッチ手段9と、入射方向セン
サ(入射方向検出手段)11と、入射方向センサ11に
よるセンシングに基づいて液晶バイザ素子3を制御する
制御部(制御手段)13とを備えている。なお、この実
施形態では、液晶バイザ素子3、入射方向センサ11及
び制御部13により液晶パネル本体が構成されている。
【0015】液晶バイザ素子3は、図3に示すように、
互いに対向する面にITO膜等の透明電極層15a,1
7aが形成された透明樹脂等によって形成される2枚の
シート状の透明基板15,17と、その両透明基板1
5,17間に挟み込まれた高分子分散型液晶層19とを
備えて構成されている。ここで、高分子分散型液晶層1
9は、所定の高分子と液晶との複合膜(複合物)からな
っており、NCAP(nematic curvili
near aligned phase)型やPN(p
olymer network)型の液晶が使用されて
いる。
【0016】この高分子分散型液晶層19では、駆動電
圧の無印加時には、液晶層19中の液晶がランダムな方
向を向き、高分子と液晶との屈折率に差異が生じ、入射
光が散乱されて透過率が大きく低下するため、白濁外観
を呈する不透明状態(低透過率状態)となるようになっ
ている。また、駆動電圧の印加時には、液晶が電界方向
に配列し、高分子と液晶との屈折率が一致し、入射光が
散乱されずに透過するため、透明状態(高透過率状態)
となるようになっている。
【0017】ここで、液晶バイザ素子3には、図1に示
すように、互いに独立して不透明状態と透明状態との間
の切り替えが可能な複数のシャッタ領域3aが設けられ
ている。この各シャッタ領域3aの個別制御は、両透明
電極層15a,17aの少なくともいずれか一方を、各
シャッタ領域3aごとに分割し、各シャッタ領域3aの
液晶層19ごとに独立して駆動電圧の印加を可能とする
ことにより実現できる。そして、後述する制御部13
は、各シャッタ領域3aの液晶層19へ印加される駆動
電圧を制御することにより、各シャッタ領域3aの光学
特性を、独立して透明状態と不透明状態との間で切り替
えるようになっている。
【0018】また、液晶バイザ素子3は、短冊形状を有
する部材(適度な可撓性を持たせることも可能)であ
り、各シャッタ領域3aは、その短冊形状をその長手方
向に対して垂直な幅方向に平行な複数の分割線によって
分割して得られる複数の分割領域内にそれぞれ設けら
れ、前記長手方向に沿って隣接配置されている。シャッ
タ領域3aの数は、2つでもそれ以上でもよい。
【0019】支持手段5は、液晶バイザ素子3を車両の
フロントウインドウ21の運転席側上側領域の正面位置
(以後フロントウインドウ21側という)とドアウイン
ドウ23の上方領域の正面位置(以後ドアウインドウ2
3側という)とに配置変換できるように車室内の天井面
25等に固定するものであり、図4に示すように、液晶
バイザ素子3に配設されるアーム部27と、その一端側
でアーム部27と回転自在に連結し、その他端が車室内
の例えば天井面25に固定されるアーム固定部29とを
備える。
【0020】アーム部27は、金属材により例えば略L
字状に形成されている。アーム部27の長辺部分27a
は、液晶バイザ素子3の長辺の長さとほぼ同じ長さに形
成されて、その下側面が液晶バイザ素子3の長辺側側面
に沿って例えば固定して配設されている。ここでは固定
しているが、固定する代わりに、液晶バイザ素子3が長
辺部分27a回りに回転できるように長辺部分27aを
液晶バイザ素子3に配設してもよい。アーム部27の短
辺部分27bは、アーム固定部29に回転自在に連結さ
れる部分であり、その形状が円柱状に形成されると共
に、その外周面上に周方向に沿って凸部27cが突形成
されている。
【0021】アーム固定部29は、金属材により例えば
円柱状に形成されたアーム固定部本体29aの下端面2
9bに、例えば円筒状のアーム連結部29cがアーム固
定部本体29aの軸線に沿って下方に向けて一体的に形
成されると共に、そのアーム連結部29cの内周面に周
方向に沿って凹条部29dが凹設されて形成されてい
る。このアーム連結部29cの内径は、アーム部27の
短辺部分27bの直径とほぼ同じ大きさに形成されてい
る。また、アーム固定部本体29aの上端側は、アーム
連結部29cが例えば鉛直に下方を向くようにして天井
面25の所定位置に固定して配設される。
【0022】そして、アーム固定部29のアーム連結部
29c内に、アーム部27の短辺部分27bが装着され
た状態では、アーム固定部29の筒内下面29bとアー
ム部27の短辺部分27bの上端面27dとが当接し、
アーム連結部29cの内周面に凹設された凹条部29d
と短辺部分27bの外周面に突形成された凸部27cと
が係合し、抜け防止されて、短辺部分27bがアーム連
結部29cに回転自在に連結される。この状態で、アー
ム部27の長辺部分27aは、天井面25に対してほぼ
水平姿勢に支持されると共にアーム部27の短辺部分2
7b回りの回動により、フロントウインドウ21側とド
アウインドウ23側とに配置変換できるようになってい
る。即ち、アーム部27の長辺部分27aに配設された
液晶バイザ素子3が、フロントウインドウ21側とドア
ウインドウ23側に配置変換できるようになっている。
【0023】このようにして、支持手段5は、液晶バイ
ザ素子3を車両のフロントウインドウ21側とドアウイ
ンドウ23側とに配置変換できるように天井面25等に
固定している。
【0024】スイッチ手段9は、アーム部27とアーム
固定部29との接触部分(ここではアーム部27の短辺
部分27bの上端面27dとアーム固定部29の筒内下
面29b)にそれぞれ絶縁部材31,33を介してスイ
ッチ電極35,37が配設され、それら各スイッチ電極
35,37がアーム部27の長辺部分27aの回動に伴
う短辺部分27bの回転に応じて接触・非接触に切り替
わるように構成されている。このスイッチ電極35,3
7の接触・非接触の切り替わりにより液晶バイザ素子3
に供給される駆動電圧のオン・オフが切り替えられるよ
うになっている。
【0025】ここでは例えば、図4及び図6に示すよう
に、各絶縁部材31,33は、アーム部27の短辺部分
27bの上端面27d及びアーム固定部29の筒内下面
29bにそれぞれ凹設された凹部に嵌合固定されて配設
されており、各スイッチ電極35,37はそれぞれ、所
定の配置パターンで絶縁部材31,33の表面に露出
し、且つアーム部27及びアーム固定部29と接触しな
いように絶縁部材31,33内に配設されている。
【0026】ここでは、スイッチ電極35,37の配置
パターンとしては、例えば図6(a)(b)に示すよう
に、それぞれ平面視円形に形成された絶縁部材31,3
3上において、その中心点を中心にして十字分割された
4領域のうち、対角に配置する2領域内に計2つのスイ
ッチ電極35(35a,35b),37(37a,37
b)が形成されている。このように形成されたスイッチ
電極35,37は、図5及び図6に示すように、アーム
部27即ち液晶バイザ素子3がフロントウインドウ21
側に配置変換された状態では、各スイッチ電極(35a
と37a,35bと37bb)が重なり合って電気的に
接触する一方、図7及び図8に示すように、アーム部2
7即ち液晶バイザ素子3がドアウインドウ23側に配置
変換された状態では、互いに全く重なり合わず互いに電
気的に非接触となる。
【0027】ここでは、図2及び図4に示すように、電
源7からの駆動電流の供給用の配線39aは、例えばア
ーム固定部29内に形成された配線用通路41を通して
アーム固定部29側に配設されたスイッチ電極37aに
接続され、この続きの配線39bが、アーム部27側に
配設されたスイッチ電極35aに接続されて、例えばア
ーム部27内に形成された配線用通路43を通して後述
する制御部13内の駆動回路13bを介して液晶バイザ
素子3内の液晶層19の一方面側の透明電極層15a,
17bに接続される。そして、駆動電流の排出用の配線
39cが、その液晶層19の他方面側の透明電極層17
b,15aから引き出されて、同様にアーム部27内に
形成された配線用通路43を通してアーム部27側のス
イッチ電極35bに接続され、この続きの配線39d
が、アーム固定部29側のスイッチ電極37bに接続さ
れて、同じくアーム固定部29内の配線用通路41を通
して引き出されてアースされている。なお、このような
配線39a,39b,39c,39dの配索において
は、制御部13は液晶バイザ素子3に配設されている。
【0028】これにより、液晶バイザ素子3がフロント
ウインドウ21側に配置されてアーム部27側とアーム
固定部29側の各スイッチ電極35,37が互いに電気
接触した状態では、電源7からの駆動電流が、スイッチ
手段9(スイッチ電極35a,37a)、駆動回路13
b、液晶バイザ素子3及びスイッチ手段9(スイッチ電
極35b,37b)と経由してアースできるようにな
る。即ち、液晶バイザ素子3に駆動電圧が供給可能な状
態になる(なお、この状態で駆動回路13bがオン駆動
すると液晶バイザ素子3に駆動電圧が印加される)。他
方、液晶バイザ素子3がドアウインドウ23側に配置さ
れてアーム部27側とアーム固定部29側の各スイッチ
電極35,37が非接触の状態では、そのスイッチ電極
35,37のところで配線が開かれて電源7からの駆動
電流が止められ、液晶バイザ素子3への駆動電圧の供給
が解除された状態になる。
【0029】入射方向センサ11は、太陽等の光源や太
陽光を反射するビルの窓等の反射光源からフロントウイ
ンドウ21に直接入射する直接光等の所定強度(運転者
がまぶしいと感じる程度の強度)以上の強い入射光45
のフロントウインドウ21への入射方向を検出するため
のものである。
【0030】この入射方向センサ11は、種々の構成が
考えられるが、ここでは図9に示す構成のものが用いら
れている。この入射方向センサ11は、遮光性のケース
体47の太陽に向けて配設される前面側壁部47aに縦
方向に延びるスリット状の透過窓47bが設けられると
ともに、その前面側壁部47aと対向する背面側壁部4
7cの内面側に左右方向(横方向)に沿って複数の受光
素子(フォトダイオード等)49が配設されており、強
い入射光45の透過窓47bへの入射方向の変化(特に
左右への変化)に伴って直接光45を受光する受光素子
49が入れ替わるようになっている。このような入射方
向センサ11は、フロントウインドウ21に面して設置
されている(ここではダッシュボード上に設置されてい
る)。なお、複数の受光素子49の代わりにCCD等の
マトリクス状に複数の受光部が配設された素子を配設し
てもよい。
【0031】そして、透過窓47bの形状、及び透過窓
47bと各受光素子49との距離及び位置関係等を設定
することにより、透過窓47bに入射する強い入射光4
5の入射方向及び強度が検出できるようになっている。
透過窓47bを縦長のスリット状にすることにより、強
い入射光45の上下の振れに対応できるようになってい
る。
【0032】制御部13は、入射方向センサ3が検出し
た強い入射光45の入射方向に基づいて液晶バイザ素子
3の各シャッタ領域3aを透明状態と不透明状態との間
で切り替え制御することにより、図1に示すように、複
数のシャッタ領域3aのうちの運転者等の目に入射する
強い入射光45が通過する少なくとも1つ(ここでは1
つ)のシャッタ領域3aのみを不透明状態とし、他のシ
ャッタ領域3aを透明状態とするものであり、図2に示
すように、制御回路13aと、液晶バイザ素子3の各シ
ャッタ領域3aの液晶層19へ印加される駆動電圧をオ
ンオフ駆動する駆動回路13bとを備えて構成される。
【0033】制御回路13aは、入射方向センサ11の
複数の受光素子49のうちのいずれの受光素子49が所
定強度以上の光を受光したかを検出することにより、所
定強度以上の強い入射光45の有無及びその入射方向を
検出する。また、制御回路13aには、運転者等の目が
位置する所定の視点領域と強い入射光45の入射方向と
の関係に基づき、入射方向センサ11を介して検出され
る強い入射光45の各入射方向と、その各入射方向から
入射する強い入射光45がフロントウインドウ21を通
過する際に透過する液晶バイザ素子3の各シャッタ領域
3aとの対応関係が予め登録されている。そして、制御
回路13aは、入射方向センサ11を介して所定強度以
上の強い入射光45の入射及びその入射方向を検出する
と、対応関係に基づいて、駆動回路13bを制御して各
シャッタ領域3aの液晶層へ印加される駆動電圧をオン
オフすることにより、検出したその強い入射光45の入
射方向に対応するいずれかのシャッタ領域3aを透明状
態から不透明状態に切り替えるとともに、他のシャッタ
領域3aを透明状態に保持する。強い入射光45が検出
されない場合には、すべてのシャッタ領域3aが透明状
態に保持される。
【0034】なお、隣接する複数の受光素子49が光を
受光し、強い入射光45の入射方向に広がりがある場合
には、各受光素子49から出力される信号を比較演算処
理(例えば、それらのうちのいずれの受光素子49が最
も強い入射光を受光しているかを決定する処理等)し
て、強い入射光45の入射方向の中心軸を決定するよう
にしてもよい。
【0035】次に、上記液晶バイザ1の動作を図1,図
5乃至図8に基づいて説明する。
【0036】図1,図5及び図6に示すように、アーム
部27が回動されて液晶バイザ素子3がフロントウイン
ドウ21側に配置変換されると、アーム部27の短辺部
分27bがアーム固定部29のアーム連結部29c内で
回転して、短辺部分27bの上端面27dに配設のスイ
ッチ電極35がアーム連結部42の筒内下面29bに配
設のスイッチ電極37に電気的に接触してオン状態とな
る。これにより電源7からの駆動電流がスイッチ手段9
(スイッチ電極35a,37a)、駆動回路13b、液
晶バイザ素子3及びスイッチ手段9(スイッチ電極35
b,37b)を介してアースへできるようになり、液晶
バイザ素子3に駆動電圧が供給可能な状態になる。
【0037】そして、この状態で、運転者等の目に入射
する太陽光等の強い入射光45がフロントウインドウ2
1に入射した際には、制御部13により、その強い入射
光45の入射及びその入射方向が入射方向センサ11を
介して認識され、上記対応関係に基づいて液晶バイザ素
子3の各シャッタ領域3aの液晶層19への駆動電圧の
印加がオンオフ制御され、液晶バイザ素子3の複数のシ
ャッタ領域3aのうちのその入射方向に対応するいずれ
かのシャッタ領域3aのみが透明状態から不透明状態に
切り替えられて(他のシャッタ領域3aは透明状態にさ
れる)必要最小限度の範囲3Aだけが不透明状態にされ
て、その不透明状態にされたシャッタ領域3aによって
強い入射光45が散乱されて大幅に減衰されて運転者の
目への入射が遮られる。
【0038】他方、図1,図7及び図8に示すように、
アーム部27が回動されて液晶バイザ素子3がドアウイ
ンドウ23側に配置変換されると、今度は、短辺部分2
7bの上端面27dに配設のスイッチ電極35がアーム
連結部42の筒内下面29bに配設のスイッチ電極37
に電気的に非接触(オフ状態)となり、液晶バイザ素子
3への駆動電圧の供給が解除された状態(液晶バイザ素
子3全体が電圧無印加な状態)になる。これにより、全
てのシャッタ領域3aが不透明状態となり、その不透明
状態となった液晶バイザ素子3により、ドアウインドウ
23の上方領域から入射する全ての入射光が大幅に減衰
されて運転者の目への入射が遮られる。
【0039】以上のように構成された液晶バイザ1によ
れば、液晶バイザ素子3が、独立して透明状態と不透明
状態との間で切り替えることができる複数のシャッタ領
域3aを備えて構成されているため、複数のシャッタ領
域3aのうちの運転者等の目に入射する太陽光等の強い
入射光45が通過する領域に位置する一部のシャッタ領
域3aのみを不透明状態とすることにより、太陽光等の
強い入射光45を遮るためにフロントウインドウ21に
設ける遮光領域を必要最小限の範囲3Aとして、広い視
界を確保できる。このため、信号53(図1参照)や標
識(図示せず)に対する運転に必要な情報への視界が強
い入射光45の遮光によって遮られるのを防止すること
ができる。
【0040】また、液晶バイザ素子3は、短冊形状を有
し、フロントウインドウ21の少なくとも運転席の前面
側に位置する上方領域に左右方向に延びるように配設さ
れ、各シャッタ領域3aがその短冊形状を複数に縦分割
するように設けられているため、複数のシャッタ領域3
aのうちの強い入射光45の入射方向に対応するいずれ
かのシャッタ領域3aのみを選択的に不透明状態とする
ことにより、運転者の視界を遮る範囲3Aを最小限にと
どめつつ、運転者の目に入射する太陽光等の強い入射光
45を的確に遮ることができる。
【0041】さらに、支持手段5にスイッチ手段9が設
けられ、このスイッチ手段9により液晶バイザ素子3の
フロントウインドウ21側とドアウインドウ23側との
配置変換に応じてオン状態とオフ状態との切り替えがさ
れ、このオン状態とオフ状態との切り替えに応じて、液
晶バイザ素子3が、オン状態のときには、フロントウイ
ンドウ21から入射される所定強度以上の光の入射方向
に応じて、複数のシャッタ領域3aのうち入射方向に対
応するシャッタ領域3aを選択的に不透明状態にすると
共にそれ以外の領域を透明状態にし、オフ状態のときに
は、全てのシャッタ領域3aを不透明状態にされるよう
になっているため、液晶バイザ素子3の配置に応じて自
動的に液晶バイザ素子3の各シャッタ領域3aの光透過
率の制御を切り替えることができて操作性の向上が図れ
る。
【0042】また、支持手段5が、液晶バイザ素子3に
配設されたアーム部27と、液晶バイザ素子3がフロン
トウインドウ21側とドアウインドウ23側とに配置変
換できるようにアーム部27と連結し、その状態で車室
内に固定されるアーム固定部29とを備えて構成され、
スイッチ手段9が、アーム部27とアーム固定部29と
の接触部分に、液晶バイザ素子3の配置変換に応じて互
いに電気的な接触・非接触が切り替わるスイッチ電極3
5,37を備えて構成されるため、簡単な仕組みで支持
手段5及びスイッチ手段9を構成することができる。
【0043】また、液晶バイザ素子3の液晶層19は、
印加電圧の変化に伴って入射光の散乱状態が変化する高
分子分散型液晶層であり、偏光板を用いることなく液晶
バイザ素子3を構成することができるため、光透過率を
最大限に高めた状態では入射光をほぼ減衰させることな
く透過させることでき、視認性の低下を招かない。
【0044】なお、この実施形態では、スイッチ電極3
5,37をそれぞれアーム部27の短辺部分27bの上
端面27d及アーム固定部29の筒内下面29bに配設
する場合で説明したが、それぞれ短辺部分27bの外周
側面及びアーム固定部29の筒内内周側面に配設しても
構わない。
【0045】また、この実施形態では、アーム固定部2
9の下端面29bに筒状のアーム連結部29cを形成
し、そのアーム連結部29c内にアーム部27の短辺部
分27bを装着させる場合で説明したが、アーム部27
とアーム固定部29との連結のさせ方は、このように限
定するものでない。アーム部27がアーム固定部29に
連結した状態で、フロントウインドウ21側とドアウイ
ンドウ23側とに回動でき、その回動に連動して、スイ
ッチ電極35,37の電気的接触状態の切り替えが実現
できればどのような方式であってもよい。
【0046】また、この実施形態では、スイッチ手段9
を電源7と駆動回路13bとの間に介装して駆動電流
(駆動電圧)をオンオフ切り替えるする場合で説明した
が、そのように限定するものではない。例えば駆動回路
13bと液晶バイザ素子3との間に介装して駆動電流を
オンオフ切り替えしてもよいし、或いは、駆動電流のオ
ンオフを切り替える代わりに、制御部13にフロントウ
インドウ21側の制御内容とドアウインドウ23側の制
御内容の2種類を設定しておき、スイッチ手段9のオン
オフでその制御内容を切り替えるようにしてもよい。
【0047】また、この実施形態では、制御部13を液
晶バイザ素子3に配設する場合で説明したが、そのよう
に限定するものではなく適宜場所に配設すればよい。
【0048】また、この実施形態では、入射方向センサ
11をダッシュボード上に配設する場合で説明したが、
そのように限定するものではない。例えば液晶バイザ素
子3に配設してもよい。
【0049】なお、図9の入射方向センサ11の変形例
として、図10に示すように単一の透過窓47bに対し
て単一の受光素子49を備えたセンサブロック51を複
数配設することにより、入射方向センサ11を構成して
もよい。各センサブロック51には、透過窓47bに対
して左右方向に互いに異なる位置に受光素子49が配設
されており、各センサブロック51は左右方向に互いに
異なる方向から入射する強い入射光45を検出するよう
になっている。
【0050】なお、この実施形態では、液晶バイザ素子
3を短冊形状にして、各シャッタ領域3aを短冊形状の
長手方向に対して垂直な幅方向に平行な複数の分割線に
よって分割して形成する場合で説明したが、図11に示
すように、液晶バイザ素子3の各シャッタ領域3aを、
液晶バイザ素子3の短冊形状を縦横にマトリクス状に分
割してマトリクス状に隣接配置させるように形成しても
構わない。
【0051】この場合、これに対応する入射方向センサ
11は、図12に示すように、透過窓47bは小さな
円、正方形等のそれに近い点状に設けられ、複数の受光
素子49は、ケース体47の背面側壁部47cの内面側
において、縦横にマトリクス状に配設されて構成され
る。これによって、強い入射光45の左右だけでなく上
下方向に対する入射方向が検出可能となっている。
【0052】なお、図12の入射方向センサ11の変形
例として、図13に示すように単一の透過窓47bに対
して単一の受光素子47を備えたセンサブロック52を
複数配設することにより、入射方向センサ11を構成し
てもよい。各センサブロック52には、点状の透過窓4
7bに対して縦横に互いに異なる位置に受光素子47が
配設されており、各センサブロック52は縦横に互いに
異なる方向から入射する強い入射光45を検出するよう
になっている。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、支持手
段にスイッチ手段が設けられ、このスイッチ手段により
液晶パネル本体のフロントウインドウ側とドアウインド
ウ側との配置変換に応じてオン状態とオフ状態との切り
替えがされ、このオン状態とオフ状態との切り替えに応
じて、液晶パネル本体が、オン状態のときには、フロン
トウインドウから入射される所定強度以上の光の入射方
向に応じて、複数のシャッタ領域のうち入射方向に対応
するシャッタ領域を選択的に不透明状態にすると共にそ
れ以外の領域を透明状態にし、オフ状態のときには、全
てのシャッタ領域を不透明状態にするようになっている
ため、液晶パネル本体の配置に応じて自動的に液晶パネ
ル本体の各シャッタ領域の光透過率の制御を切り替える
ことができて操作性の向上が図れる。
【0054】請求項2に記載の発明によれば、支持手段
が、液晶パネル本体に配設されたアーム部と、液晶パネ
ル本体がフロントウインドウ側とドアウインドウ側とに
配置変換できるようにアーム部と連結して車室内に固定
されるアーム固定部とを備えて構成され、スイッチ手段
が、アーム部とアーム固定部との接触部分に、液晶パネ
ル本体の配置変換に応じて互いに電気的な接触・非接触
が切り替わるスイッチ電極を備えて構成されるため、簡
単な仕組みで支持手段及びスイッチ手段を構成すること
ができる。
【0055】請求項3に記載の発明によれば、液晶パネ
ル本体は、液晶層の両面側に設けられた一対の透明電極
層のうち少なくとも一方の透明電極層が分割されて複数
のシャッタ領域が形成され、液晶層にシャッタ領域毎に
独立に電圧が印加されることで、各シャッタ領域内の液
晶層の光透過率が独立に制御可能な液晶バイザ素子と、
フロントウインドウに入射する所定強度以上の入射光の
フロントウインドウへの入射方向を検出する入射方向検
出手段と、入射方向検出手段で検出された入射光の入射
方向に基づき、複数のシャッタ領域のうち入射方向に対
応するたャッタ領域を選択的に不透明状態とすると共に
それ以外の領域を透明状態にする制御手段とを備えて構
成されるため、フロントウインドウから入射される所定
強度以上の光の入射方向に対応するシャッタ領域だけを
選択的に不透明状態にすることができ、これにより運転
者の視界を遮る範囲を最小限にとどめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液晶バイザの配設
形態を示す斜視図である。
【図2】図1の液晶バイザのブロック図である。
【図3】液晶バイザ素子の構成を示す断面図である。
【図4】液晶バイザ素子を天井面等に支持する支持手段
の要部の断面図である。
【図5】液晶バイザ素子をフロントウインドウ側に配置
させた状態を示す図である。
【図6】図5のVI(a)-VI(a)断面図及びVI(b)-
VI(b)断面図である。
【図7】液晶バイザ素子をドアウインドウ側に配置させ
た状態を示す図である。
【図8】図7のVIII(a)-VIII(a)断面図及びVIII
(b)-VIII(b)断面図である。
【図9】入射方向センサの構成を模式的に示す図であ
る。
【図10】図9の入射方向センサの変形例を示す図であ
る。
【図11】第1の実施形態に係る液晶バイザの配設形態
の変形例を示す斜視図である。
【図12】図9の入射方向センサの変形例の構成を模式
的に示す図である。
【図13】図9の入射方向センサの変形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 液晶バイザ 3 液晶バイザ素子 3a シャッタ領域 5 支持手段 9 スイッチ手段 11 入射方向センサ 13 制御部 19 高分子分散型液晶層 21 フロントウインドウ 23 ドアウインドウ 25 天井面 27 アーム部 27d 上端面 29 アーム固定部 29b 下端面,筒内下面 35,37,35a,35b,37a,37b スイッ
チ電極 45 入射光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 貴則 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 2H088 EA23 EA34 GA10 HA06 MA20 2H089 HA04 HA40 QA16 TA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶層を含む分割された複数のシャッタ
    領域を有し、オン状態でフロントウインドウから入射す
    る所定強度以上の入射光の入射方向に応じ、前記複数の
    シャッタ領域のうち入射方向に対応する前記シャッタ領
    域を選択的に不透明状態にすると共にそれ以外の領域を
    透明状態にし、オフ状態で全ての複数のシャッタ領域を
    不透明状態にする液晶パネル本体と、 前記液晶パネル本体をフロントウインドウ側とドアウイ
    ンドウ側とに配置変換可能に支持する支持手段と、 前記支持手段に設けられて、前記液晶パネル本体がフロ
    ントウインドウ側に配置されたときにオン状態に切り替
    え、ドアウインドウ側に配置されたときにオフ状態に切
    り替えるスイッチ手段と、を備えることを特徴とする液
    晶バイザ。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、 前記液晶パネル本体に配設されたアーム部と、 前記液晶パネル本体がフロントウインドウ側とドアウイ
    ンドウ側とに配置変換可能に前記アーム部と連結して車
    室内に固定されるアーム固定部と、を備え、 前記スイッチ手段は、 前記アーム部と前記アーム固定部との接触部分に、前記
    液晶パネル本体の配置変換に応じて互いに電気的な接触
    ・非接触が切り替わるスイッチ電極を備えて構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶バイザ。
  3. 【請求項3】 前記液晶パネル本体は、 前記液晶層の両面側に設けられた一対の透明電極層のう
    ち少なくとも一方の透明電極層が分割されて前記複数の
    シャッタ領域が形成され、前記液晶層に前記シャッタ領
    域毎に独立に電圧が印加されることで、前記各シャッタ
    領域内の前記液晶層の光透過率が独立に制御可能な液晶
    バイザ素子と、 フロントウインドウに入射する所定強度以上の入射光の
    前記フロントウインドウへの入射方向を検出する入射方
    向検出手段と、 前記入射方向検出手段で検出された前記入射光の入射方
    向に基づき、前記複数のシャッタ領域のうち前記入射方
    向に対応するシャッタ領域を選択的に不透明状態にする
    と共にそれ以外の領域を透明状態にする制御手段と、を
    備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    液晶バイザ。
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