JP2002202012A - エンジン作業機 - Google Patents

エンジン作業機

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JP2002202012A
JP2002202012A JP2001001337A JP2001001337A JP2002202012A JP 2002202012 A JP2002202012 A JP 2002202012A JP 2001001337 A JP2001001337 A JP 2001001337A JP 2001001337 A JP2001001337 A JP 2001001337A JP 2002202012 A JP2002202012 A JP 2002202012A
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tank
fuel
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engine working
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JP2001001337A
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Tadashi Goto
忠 後藤
Katsuaki Tanaka
克明 田中
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Nippon Sharyo Ltd
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Nippon Sharyo Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エア抜き作業を不要としたエンジン作業機を
提供すること。 【解決手段】 内蔵タンクと外付タンク2との切り替え
が可能な切替手段11,12を有し、その内蔵タンク又
は外付タンク2から燃料をエンジンへと供給し、未使用
燃料を再びもとのタンクへと戻す、循環ポンプ18によ
って燃料を循環させる流路をもったものであって、切替
手段11からエンジンへの供給流路13,15上に設け
られた密閉構造の第1タンク31と、エンジンから切替
手段12への戻り流路14,16上に設けられた密閉構
造の第2タンク32とを、第1タンク31を第2タンク
32より下位に配置して接続管34で連結し、その接続
管34に電源ON時に閉弁して電源OFF時に開弁する
ようにした電磁弁33を設けたエア抜き装置30を有す
るエンジン作業機1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外付けタンクを接
続することができる発電機や油圧ユニットなどのエンジ
ン作業機に関し、特に、作業者による配管内のエア抜き
作業を不要としたエア抜き装置を備えるエンジン作業機
に関する。
【0002】
【従来の技術】建築や土木工事などの現場では、発電
機、コンプレッサ、溶接機、油圧ユニットなどのエンジ
ン作業機が稼働している。そうした各種エンジン作業機
は、エンジンへ燃料を供給するための燃料タンクを内蔵
しているが、作業機自身の小型化の要求もあって、タン
ク容積が制限され、稼働時間が長くなる作業に対応させ
て十分にタンクを大きくすることができなかった。その
ため、内蔵タンク内の燃料だけでは連続して運転できる
時間が制限されてしまうため、エンジン作業機によって
は、内蔵タンクに比べて容積の大きい外付タンクを接続
し、長時間の連続運転を可能にしたものがある。
【0003】そうしたエンジン作業機では、外付タンク
からの燃料供給を受けようとした場合、接続した燃料ホ
ースなどに入っているエアを吸い込んでエンジンを停止
させてしまうので、エンジン作業機を稼働させる前に予
め外付タンクの燃料ホース内からエア抜きを行う必要が
あった。ここで、図4は、外付タンクを接続したエンジ
ン作業機の燃料配管を示した図である。エンジン作業機
100は、その本体に、外付タンク120との間で連結
する燃料ホース121,122の接続口123,124
が突設されている。接続口123は、外付タンク120
からの燃料をエンジンへと送る供給側であり、供給流路
103に接続されている。また、接続口124は、使用
されなかった燃料を外付タンク120へと戻す戻り側で
あり、戻り流路104に接続されている。
【0004】エンジン作業機100は、不図示の内蔵タ
ンクを備えており、その内蔵タンクと外付タンク120
とを切り替えるための3方コック101,102が設け
られている。即ち、3方コック101,102は、供給
流路103と戻り流路104とを、外付タンク120側
の燃料ホース121,122と、不図示の内蔵タンク側
の流路とのいずれか一方に切り替えるためのものであ
る。そして、その3方コック101,102に接続され
た供給流路103から戻り流路104までの循環流路に
は、燃料内の水分を除去するためのウォーターセパレー
タ105、燃料を循環させるための循環ポンプ106、
燃料内の異物を除去するための燃料フィルタ107、そ
して噴射ノズル111を介してエンジンへ燃料を噴射さ
せるための噴射ポンプ108が順に設けられている。
【0005】循環ポンプ106は、エア抜き用の手動ポ
ンプ112が一体になって構成されたものであり、作業
者による手動ポンプ112の操作によって配管内のエア
抜きが行われる。特に、外付タンク120を接続した場
合は、燃料ホース121内にエアが入っているため、エ
ア抜きは必ず行われる作業である。そこで、作業者によ
って手動ポンプ112が操作されると、外付タンク12
0から燃料が吸い上げられ、矢印で示すように燃料ホー
ス121から供給流路103を通って流れ、更に戻り流
路104へと押し出されて、燃料ホース122から再び
外付タンク120へと戻される。このとき、エアは、燃
料と一緒になって流れ、外付タンク120内へと排出さ
れる。エアの有無は、流路を構成する配管が透明、或い
は半透明のものであるため、作業者の目視によって確認
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のエン
ジン作業機は、こうしたエア抜き作業が必要であったた
め、作業開始までの時間のロスが大きく、また手動ポン
プ112による作業者への負担も大きかった。エア抜き
が必要となるのは、主に外付タンク120を接続した
際、燃料ホース121内にエアが入っているためである
が、その燃料ホース121の長さは作業状況などによっ
て異なり、場合によっては10〜15m程もある。従っ
て、燃料ホース121,122が長い場合には、時間の
ロスや作業者への負担は当然大きくなる。また、手動ポ
ンプ112に替えて電動ポンプを利用したものであって
も、燃料ホース121,122が長い場合にはある程度
の時間は必要であった。
【0007】更に、どのようなポンプの場合であって
も、エアを完全に排出できたか否かを確認する必要があ
るため、作業開始までにはある程度の準備時間を要する
のは避けられないことであった。一方、外付タンク12
0にはドラム缶などが使用され、燃料の減少を知らせる
手段のないのがほとんどである。従って、注意していな
いと、燃料切れによってエアを吸い込み、エンジンを停
止させてしまう。そして、エアを吸い込んでしまえば、
折角前に燃料ホース121内のエア抜きを行ったにもか
かわらず、燃料補充後も再びエア抜きを行わなくてはな
らなかった。
【0008】そこで、本発明は、かかる課題を解決すべ
く、エア抜き作業を不要としたエンジン作業機を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のエンジン作業機
は、内蔵タンクと外付タンクとの切り替えが可能な切替
手段を有し、その内蔵タンク又は外付タンクから燃料を
エンジンへと供給し、未使用燃料を再びもとのタンクへ
と戻す、循環ポンプによって燃料を循環させる流路をも
ったものであって、前記切替手段からエンジンへの供給
流路上に設けられた密閉構造の第1タンクと、前記エン
ジンから切替手段への戻り流路上に設けられた密閉構造
の第2タンクとを、第1タンクを第2タンクより下位に
配置して接続管で連結し、その接続管に電源ON時に閉
弁して電源OFF時に開弁するようにした電磁弁を設け
たエア抜き装置を有することを特徴とする。
【0010】また、本発明のエンジン作業機は、前記エ
ア抜き装置において、前記第1タンクに接続された供給
流路の二次側接続口が当該第1タンクの床面付近に、前
記第2タンクに接続された戻り流路の二次側接続口が当
該第2タンクの天井面付近に、そして前記接続管の接続
口が、前記第1タンクの天井面付近と第2タンクの床面
付近とにそれぞれ設けられたものであることが望まし
い。また、本発明のエンジン作業機は、前記エア抜き装
置が、前記第1タンクに接続された供給流路の二次側接
続口よりも上の位置の液面を検出する液面検出スイッチ
を有することが望ましい。また、本発明のエンジン作業
機は、前記エア抜き装置が、前記第2タンクの天井面
に、燃料を補充するための燃料供給口が設けられたもの
であることが望ましい。
【0011】本発明のエンジン作業機では、先ず、準備
として第1タンク及び第2タンク内に燃料を充填させる
が、その際、エンジン作業機の停止時には電磁弁が開い
ているため、例えば燃料供給口から燃料を入れれば、上
の第2タンクから下の第1タンクへと燃料が流れ、両タ
ンクに燃料を満たすことができる。そして、外付タンク
を接続した最初の運転では、電磁弁が閉じることによっ
て第2タンクと分離された第1タンク内に排出すべきエ
アが蓄えられ、その第1タンク内の燃料液面より下に接
続口を設けた二次側の供給流路からエンジン側へと燃料
が送られる。このとき、外付タンクの燃料切れは、第1
タンク内の燃料液面を検出する液面検出スイッチで検出
することができる。
【0012】エンジン作業機は、運転停止により電磁弁
が開き、第1タンクと第2タンクとの空間が連通するた
め、第2タンク内の燃料が下の第1タンクへと流れ込
み、逆にエアが第2タンクへと送られる。そして、エン
ジン作業機の2回目以降の運転によって戻りの燃料が第
2タンク内に次第に満たされ、それに伴って押し出され
たエアが順次排出される。従って、本発明のエンジン作
業機によれば、自動的にエア抜きが行われるため、これ
までエンジンを始動させる前に行っていた作業者による
エア抜き作業が不要になった。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るエンジン作業
機の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説
明する。図1は、外付タンクを接続したエンジン作業機
における燃料配管を示した図である。エンジン作業機1
は、その本体に、外付タンク2との間で連結する燃料ホ
ース3,4の接続口5,6が突設されている。接続口5
は、外付タンク2からの燃料をエンジンへと送る供給側
であり、接続口6は、エンジンで使用されなかった燃料
を外付タンク2へと戻す戻り側である。
【0014】エンジン作業機1は、不図示の内蔵タンク
を備えており、その内蔵タンクと外付タンク2とを切り
替えるための3方コック11,12が設けられている。
即ち、その3方コック11,12は、エンジン側へ燃料
を送り、またエンジンからの未使用燃料を戻すための供
給流路13と戻り流路14とを、外付タンク2に連通す
る燃料ホース3,4側と、不図示の内蔵タンクに連通す
る流路側とのいずれか一方に切り替えるためのものであ
る。
【0015】そして、供給流路13と戻り流路14と
は、本発明の特徴をなすエア抜き装置30に接続され、
そのエア抜き装置30の供給側から戻り側へ燃料が循環
するように流路15,16が接続されている。そうした
供給流路15から戻り流路16の間には、燃料内の水分
を除去するためのウォーターセパレータ17、燃料を循
環させるための循環ポンプ18、燃料内の異物を除去す
るための燃料フィルタ19、そして噴射ノズル21を介
してエンジンへ燃料を噴射させるための噴射ポンプ20
が順に設けられている。なお、本実施形態では、従来例
のものと同様に手動ポンプ22を一体にした循環ポンプ
18が使用されている。これは、ウォーターセパレータ
17の水抜き作業やフィルタ19交換後のエアー抜きに
必要だからである。
【0016】次に、図2は、エア抜き装置30の構造を
示した断面図である。エア抜き装置30は、上下に2個
の密閉型タンク31,32が配置され、そうした下に位
置する第1タンク31と上に位置する第2タンク32と
は、電磁弁33を設けた接続管34によって接続されて
いる。電磁弁33は、接続管34において第1タンク3
1と第2タンク32とを連通・遮断させるための開閉弁
であり、常時開弁したノーマルオープンタイプであり、
エンジン作業機1が稼働した通電時に閉弁するようにし
たものである。また、第2タンク32には、その天井面
に燃料を補充するための燃料供給口35が設けられてい
る。
【0017】第1タンク31には、燃料の液面が所定の
高さ以下にならないように、液面検出スイッチ36が設
けられている。即ち、第1タンク31には、接続された
供給流路13,15のうち二次側の供給流路15の接続
口15aが床面付近に設けられており、液面検出スイッ
チ36は、この接続口15aよりも高い位置で液面を検
出するような位置に設けられている。液面検出スイッチ
36の検出によって、燃料液面が接続口15aより低く
ならないようにすることで、供給流路15内にエアが入
り込まないようにするためである。一方、第2タンク3
2に接続された戻り流路14,16は、二次側の戻り流
路14の接続口14aが天井面付近に設けられている。
第2タンク32内のエアが、そこに充填される燃料によ
って外付タンク2側へと全て押し出されるようにするた
めである。
【0018】そして、第1タンク31と第2タンク32
との間に接続された接続管34は、第1タンク31内の
エアが第2タンク32側へと抜けるように、その第1タ
ンク31の天井面付近に設けられ、また第2タンク32
内の燃料が第1タンク31へと流れるように、その第2
タンク32の床面付近に設けらている。更に、第1タン
ク31と第2タンク32とは、排出すべきエア(燃料ホ
ース3内に存在するエア)が全て入るだけの十分な容積
をもった大きさを有している。特に、第1タンク31
は、液面検出スイッチ36で検出する高さ以上に燃料が
入った状態で、エアが入るだけの容積が必要である。
【0019】次に、エンジン作業機1におけるエア抜き
装置30の作用について説明する。特に、外付タンク2
から燃料を供給する場合について説明するが、内蔵タン
クからの場合でも同様である。ここで、図3は、エア抜
き装置におけるエア抜き工程を(a)〜(d)に示した
図である。そこで先ず、エンジン作業機1に外付タンク
2が接続された場合には、3方コック11,12によっ
て外付タンク2側(燃料ホース3,4側)に流路が開け
られる。また、準備として、図3(a)に示すように第
1タンク31と第2タンク32とに燃料が充填される。
この場合、エンジン作業機1が停止状態の電磁弁33は
開いており、第1タンク31と第2タンク32とは、接
続管34によって連通している。そのため、第2タンク
32の燃料供給口35から燃料が入れられれば、図3
(a)に示すように第1タンク31と第2タンク32と
に燃料が充填される。
【0020】続いて、エンジン作業機1に電源が入れら
れると、循環ポンプ18によって外付タンク2から吸い
上げられた燃料は、図1の矢印で示すように、燃料ホー
ス3からエア抜き装置30を通って供給流路13,15
を流れ、使用されなかった燃料が再びエア抜き装置30
を通り、戻り流路16,14から燃料ホース4、そして
外付タンク2へと戻される。こうして外付タンク2から
供給された燃料は、噴射ポンプ20から噴射ノズル21
へと送られ、エンジンに噴射されてエンジン作業機1が
稼働することとなる。本実施形態のエンジン作業機1で
は、予めエア抜きを行うことなくいきなりエンジンを始
動させるが、エア抜きは次のような手順で自動的に行わ
れる。
【0021】エンジン作業機1の電源が入れられ、循環
ポンプ18が駆動して外付タンク2から燃料が吸い上げ
られると、燃料ホース3内にあったエアがエア抜き装置
30の第1タンク31へと送られる。このときエア抜き
装置30は、通電された電磁弁33が閉じて接続管34
が遮断され、第1タンク31と第2タンク32とが分離
される。そこで、第1タンク31内では、図3(a)に
示すように充填されていた燃料が循環ポンプ18によっ
て二次側へ送られる一方、一次側からはエアが送り込ま
れるため、その第1タンク31内にはエアが貯まってい
く。
【0022】このとき、第1タンク31は、十分な容積
を有しているので、排出すべきエアは全て第1タンク3
1内に蓄えられ、液面が供給流路15の接続口15aよ
りも高い位置になるだけの燃料が残っている。そのた
め、外付タンク2から燃料が送られてくる間は液面検出
スイッチ36より液面が下がることはなく(図2参
照)、二次側の供給流路15の接続口15aは常に液面
より下側になるので、第1タンク31内のエアがエンジ
ン側へ入り込むことはない。
【0023】こうして、エンジン作業機1では、これま
で前もって抜き取られていたエアが、エア抜き装置30
の第1タンク31内に一時的に蓄えられた状態で運転が
続けられる。従って、エンジン作業機1の運転中は、第
1タンク31内の燃料が循環ポンプ18に吸い上げら
れ、それによって負圧になった第1タンク31へ外付タ
ンク2から燃料が順次吸い上げられて送られ、エンジン
への燃料供給が行われる。一方、未使用の燃料は、戻り
流路16を通って戻りタンク32へと送られ、そこに充
填されている燃料が順次押し出されて外付タンク2へと
流れる。そのため、第2タンク32は、エンジン作業機
1の運転中、常に燃料が満たされた状態になっている。
【0024】ところで、エンジン作業機1の運転によっ
て外付タンク2内の燃料がなくなると、第1タンク31
へ燃料が送られないため、第1タンク31内の燃料液面
が下がり、一定以下になったところで液面検出スイッチ
36から動作信号が出力される。この動作信号によっ
て、エンジン作業機1は自動停止し、警報ランプなどの
警報手段が作動する。従って、第1タンク31における
供給流路15の接続口15aより燃料液面が下がらない
ため、エンジン側にエアが入り込むのを防止することが
できる。仮に、エアが入ってしまった場合には、手動ポ
ンプ22を動作させ、エア抜きを行う必要がある。そし
てまた、警報手段による警報の後、一定時間をおいてエ
ンジン作業機1を自動停止させるようにすれば、警報ラ
ンプによって燃料不足を確認した作業者が外付タンク2
への燃料補充を行うことによって、更に長時間の連続運
転が可能となる。
【0025】次に、例えば作業の終了により、電源を切
ってエンジン作業機1のエンジンが止められると、循環
ポンプ18の停止によって燃料の流れが止められ、また
エア抜き装置30は、その電磁弁33が開いて第1タン
ク31と第2タンク32とが接続管34で連通する。そ
のため、図3(c)に示すように、上位の第2タンク3
2内に充填されていた燃料が下位の第1タンク31へと
流れ込み、逆に第1タンク31に蓄えられていたエアが
第2タンク32へと押し出される。このとき、第2タン
ク32の容積は、第1タンク31に蓄えられるエアの体
積以上であるため、第1タンク31は、第2タンク32
から流れ込んだ燃料によって満たされることとなる。
【0026】そして、再び電源が入れられてエンジン作
業機1が稼働すると、循環ポンプ18によって外付タン
ク2から吸い上げられた燃料は、図1の矢印で示すよう
に、燃料ホース3からエア抜き装置30を通って供給流
路13,15を流れ、使用されなかった燃料がエア抜き
装置30を通り、戻り流路16,14から燃料ホース
4、そして外付タンク2へと戻される。このとき、燃料
ホース3内にあったエアは先の運転によって集められて
第2タンク32内に蓄えられているため、循環ポンプ1
8の一次側には既にエアは存在しない。従って、外付タ
ンク2から循環ポンプ18、そして噴射ポンプ20への
流路3,13,15には燃料だけが流れることとなる。
【0027】また、第2タンク32へと送られた戻りの
燃料は、戻り流路14の接続口14aが図2に示すよう
に第2タンク32の天井面付近に設けられているため、
最初は第2タンク32内に貯められて外付タンク2へは
戻されない。しかし、その後第2タンク32内の燃料の
量が徐々に増していき、それに伴って液面が上昇するた
め、第2ランク32からエアが外付タンク2側へと押し
出されていく。そして、やがては第2タンク32及び燃
料ホース4内に満たされた燃料によって完全にエアが排
出される。
【0028】こうして、本実施形態のエンジン作業機1
では、外付タンク2を接続した後の最初の運転では、エ
ア抜き装置30の第1タンク31内に排出すべきエアが
一旦蓄えられたまま運転が続けられ、そして、第1タン
ク31内に蓄えられたエアは、エンジン作業機1の停止
後に第2タンク32へと移され、更に2回目以降の運転
によって排出される。従って、本実施形態のエンジン作
業機1によれば、自動的にエア抜きが行われるため、こ
れまでエンジンを始動させる前に行っていたエア抜き作
業が不要になり、エア抜きに対する作業者の手間や時間
のロスがなくなった。
【0029】ところで、ドラム缶などの外付タンク2
は、一般的に残量確認手段を持っていないため、従来
は、エア抜きを行っても燃料切れによってエアを吸って
しまい、再度エア抜きを行わなければならなかった。一
方、エンジン作業機1が、燃料切れによってエアが吸い
込んでしまった場合には、エア抜き装置30が二次側の
エアには機能しないため、従来と同様、手動ポンプ22
でエア抜きを行う必要がある。しかし、本実施形態で
は、液面検出スイッチ36を設け、その動作信号を利用
してエンジン作業機1を自動停止させるようにしたた
め、そうした問題はなく、作業者のエア抜き作業を完全
に排除することができた。また、第2タンク32の燃料
供給口35から燃料を補充するようにしたので、第1タ
ンク31と第2タンク32へ容易に燃料を充填させるこ
とができる。
【0030】以上、エンジン作業機の一実施形態につい
て説明したが、本発明は、これに限定されることなく、
その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、液面検出スイッチ36は、光学式やフロー式な
どのいずれかに限定されるものではない。
【0031】
【発明の効果】本発明は、切替手段からエンジンへの供
給流路上に設けられた密閉構造の第1タンクと、エンジ
ンから切替手段への戻り流路上に設けられた密閉構造の
第2タンクとを、第1タンクを第2タンクより下位に配
置して接続管で連結し、その接続管に電源ON時に閉弁
して電源OFF時に開弁するようにした電磁弁を設けた
エア抜き装置を装着させたので、エア抜き作業を不要と
したエンジン作業機を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】外付タンクを接続したエンジン作業機の一実施
形態を示した燃料配管図である。
【図2】エア抜き装置の構造を示した断面図である。
【図3】エア抜き装置におけるエア抜き工程を(a)〜
(d)に示した図である。
【図4】外付タンクを接続した従来のエンジン作業機に
おける燃料配管を示した図である。
【符号の説明】
1 エンジン作業機 2 外付タンク 3,4 燃料ホース 13,15 供給流路 14,16 戻り流路 18 循環ポンプ 30 エア抜き装置 31 第1タンク 32 第2タンク 33 電磁弁 34 接続管 36 液面検出スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内蔵タンクと外付タンクとの切り替えが
    可能な切替手段を有し、その内蔵タンク又は外付タンク
    から燃料をエンジンへと供給し、未使用燃料を再びもと
    のタンクへと戻す、循環ポンプによって燃料を循環させ
    る流路をもったエンジン作業機において、 前記切替手段からエンジンへの供給流路上に設けられた
    密閉構造の第1タンクと、前記エンジンから切替手段へ
    の戻り流路上に設けられた密閉構造の第2タンクとを、
    第1タンクを第2タンクより下位に配置して接続管で連
    結し、その接続管に電源ON時に閉弁して電源OFF時
    に開弁するようにした電磁弁を設けたエア抜き装置を有
    することを特徴とするエンジン作業機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエンジン作業機におい
    て、 前記エア抜き装置は、前記第1タンクに接続された供給
    流路の二次側接続口が当該第1タンクの床面付近に、前
    記第2タンクに接続された戻り流路の二次側接続口が当
    該第2タンクの天井面付近に、そして前記接続管の接続
    口が、前記第1タンクの天井面付近と第2タンクの床面
    付近とにそれぞれ設けられたものであることを特徴とす
    るエンジン作業機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のエンジン
    作業機において、 前記エア抜き装置は、前記第1タンクに接続された供給
    流路の二次側接続口よりも上の位置の液面を検出する液
    面検出スイッチを有することを特徴とするエンジン作業
    機。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のエンジン作業機において、 前記エア抜き装置は、前記第2タンクの天井面に、燃料
    を補充するための燃料供給口が設けられたものであるこ
    とを特徴とするエンジン作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007056911A1 (fr) * 2005-11-18 2007-05-24 Sany Heavy Industry Co., Ltd. Reservoir de carburant sous pression pour vehicule de pompage du beton
JP2012516810A (ja) * 2009-02-03 2012-07-26 デーネッシュガリ パービッズ 組み立てコンテナおよび燃料分配方法

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