JP2002201471A - 発光体の製造方法及び発光体並びに表示装置 - Google Patents

発光体の製造方法及び発光体並びに表示装置

Info

Publication number
JP2002201471A
JP2002201471A JP2000398798A JP2000398798A JP2002201471A JP 2002201471 A JP2002201471 A JP 2002201471A JP 2000398798 A JP2000398798 A JP 2000398798A JP 2000398798 A JP2000398798 A JP 2000398798A JP 2002201471 A JP2002201471 A JP 2002201471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manganese
suspension
zinc
organic substance
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000398798A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Igarashi
崇裕 五十嵐
Masaru Ihara
優 井原
Tsuneo Kusuki
常夫 楠木
Katsutoshi Ono
勝利 大野
Tamotsu Senna
保 仙名
Tetsuhiko Isobe
徹彦 磯部
Takashi Kubo
貴史 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000398798A priority Critical patent/JP2002201471A/ja
Publication of JP2002201471A publication Critical patent/JP2002201471A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Luminescent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光強度の大きい硫化亜鉛:マンガン発光体
を製造する。 【解決手段】 亜鉛水溶液1とマンガン水溶液2からな
る亜鉛マンガン水溶液に硫酸塩3を添加し、硫化亜鉛:
マンガン発光体粒子のサスペンションを作製する。この
サスペンションにカルボキシル基又は燐酸基4(5)を
有する有機物を添加し、前記発光体粒子に前記有機物が
被覆されたサスペンションを作製する。このサスペンシ
ョンから前記有機物が被覆された発光体粒子を遠心分
離、乾燥により取得し、硫化亜鉛:マンガン発光体を製
造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光体の製造方法
及び発光体並びに表示装置に関し、より詳細には、テレ
ビ等のディスプレイに使用する発光体の製造方法及び発
光体、並びに表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、SiやGe等に代表される超微粒
子、ポーラスシリコン等の2−6族半導体において、そ
のナノ構造結晶が特異的な光学特性を示すことが注目さ
れている。ここで、ナノ構造結晶とは、数nm程度の粒
径を有する結晶粒のことを言い、一般的にナノクリスタ
ルとも呼ばれている。2−6族半導体において、ナノ構
造結晶を有する場合とバルク状構造結晶を有する場合と
を比較すると、ナノ構造結晶を有する場合の方が、良好
な光吸収特性及び発光特性を示す。これはナノ構造結晶
を有する2−6族半導体では、量子サイズ効果が発現す
るため、バルク状構造結晶の場合より大きなバンドギャ
ップを有するためと考えられる。即ち、ナノ構造結晶を
有する2−6族半導体においては、量子サイズ効果によ
りバンドギャップが広げられるのではないかと考えられ
ている。
【0003】テレビ等のディスプレイには、様々な発光
体が用いられている。現在、用いられている発光体は、
原料を高温で焼成することにより合成しているので、発
光体の粒径は数μm程度(3〜10μm)となってい
る。一方、近時、テレビ分野においてディスプレイの薄
型化が望まれており、軽量なフラットパネルディスプレ
イを用いたプラズマディスプレイ(PDP)やフィール
ド・エミッション・ディスプレイ(FED)が注目されて
いる。特に注目されているFEDでは、薄型化に伴い電
子ビームの電圧を低下させる必要がある。しかしなが
ら、薄型化されたディスプレイにおいて、前記粒径が数
μm程度の発光体を用いると、電子ビームの電圧が低い
ために十分発光しない。即ち、このような薄型化された
ディスプレイでは、従来の発光体を十分に励起させるこ
とができなかった。これは、従来の発光体は、構造結晶
が大きいため、照射された電子ビームが発光体の発光す
る部分までに到達できないためと考えられている。つま
り、粒径が数μm程度の発光体は、薄型化されたディス
プレイに用いられた場合、十分な発光光度を得ることが
できなかった。これに対してナノ構造結晶を有する発光
体では、低電圧で照射された電子ビームでも発光体の発
光中心まで到達することが可能になるため、ナノ構造結
晶を有する発光体の研究開発が行われ、例えばMnコー
ティング法によるZnS:Mnの光学特性として公表さ
れたものがある(Materials Science and Engineeri
ng B38 (1996) 177-181頁)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
でに開発されたナノ構造結晶を有する発光体は、発光強
度(光励起発光強度)が弱く、又、作製された発光体の
粒子径は製造方法により一義的に決まってしまい、これ
を制御して所望の粒子径の発光体を作製することはでき
ないという問題点があった。従って、薄型化したディス
プレイを作製することができないという問題もあった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
ので、発光強度の大きいナノ構造結晶を有する発光体を
製造する方法を提供することを第1の目的とし、又、前
記発光体において粒子径が制御できる発光体の製造方法
を提供することを第2の目的とする。そして、発光強度
の大きいナノ構造結晶を有する発光体を提供することを
第3の目的とし、更には、このような発光体を使用した
表示装置を提供することを第4の目的とする。
【0006】
【発明を解決するための手段】請求項1の発明は、亜鉛
水溶液とマンガン水溶液からなる亜鉛マンガン水溶液に
硫化ナトリウム水溶液を添加し、硫化亜鉛:マンガン発
光体粒子を含むサスペンションを作製する工程と、該サ
スペンションにカルボキシル基又は燐酸基を有する有機
物を添加し、該有機物が被覆された発光体粒子を含むサ
スペンションを作製する工程と、該サスペンションから
前記発光体粒子を取得する工程を有することを特徴とす
る発光体の製造方法である。
【0007】請求項2の発明は、有機溶媒と界面活性剤
からなる第1の逆ミセル溶液に亜鉛水溶液とマンガン水
溶液を入れて亜鉛とマンガンを含む第2の逆ミセル溶液
を作製する工程と、前記第1の逆ミセル溶液に硫化ナト
リウム水溶液を添加し、硫黄を含む第3の逆ミセル溶液
を作製する工程と、前記第2の逆ミセル溶液に、第3の
逆ミセル溶液を添加し、硫化亜鉛:マンガン発光体粒子
発光体粒子を含むサスペンションを作製する工程と、該
サスペンションにカルボキシル基又は燐酸基を有する有
機物を添加し、該有機物が被覆された発光体粒子を含む
サスペンションを作製する工程と、該サスペンションか
ら前記発光体粒子を取得する工程を有することを特徴と
する発光体の製造方法である。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
発光体の製造方法において、前記カルボキシル基を有す
る有機物をポリエチレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸と
することを特徴とする発光体の製造方法である。
【0009】請求項4の発明は、請求項1又は2記載の
発光体の製造方法において、前記燐酸基を有する有機物
をポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル燐酸とする
ことを特徴とする発光体の製造方法である。
【0010】請求項5の発明は、請求項1又は2記載の
製造方法により製造された発光体であって、硫化亜鉛を
発光母体、マンガンを付活剤とし、カルボキシル基又は
燐酸基を有する有機物が被覆されたことを特徴とする発
光体である。
【0011】請求項6の発明は、請求項5記載の発光体
を使用したことを特徴とする表示装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。本発明の一実施形態は、共沈法を用いる手法
であり、その工程を図1のフロー図に従って説明する。
まず、酢酸亜鉛水溶液1と酢酸マンガン水溶液2を混
合、攪拌し(S1)、亜鉛マンガン水溶液を作製する。
この水溶液に、硫化ナトリウム水溶液3を添加し、混
合、攪拌する(S2)。この時点で、共沈反応によりマ
ンガン(Mn)が均一に固溶した硫化亜鉛(ZnS)か
らなる硫化亜鉛:マンガン(ZnS:Mn)発光体粒子
を含むサスペンションが作製される。このサスペンショ
ンにカルボキシル基を持つ、例えばポリエチレン(4.5)
ラウリルエーテル酢酸(以下、AKYと略称する。)
4、又は燐酸基を持つ、例えばポリオキシエチレン(1)
ラウリルエーテル燐酸(以下、PHOSと略称する。)
5の有機物を添加して、混合、攪拌する(S3)。この
混合、攪拌により、前記有機物が、発光体表面にコーテ
ィングされることになる。更に、このサスペンションを
遠心分離機にかけて発光体を取出し(S4)、そして乾
燥する(S5)。
【0013】本実施形態の手法により、硫化亜鉛を発光
母体とし、マンガンを付活剤とした粒径1〜20nmの
発光体粒子を作製することができ、且つAKY又はPH
OSのコーティングにより、励起発光強度(PL強度)
が改善された発光体を作製することができる。
【0014】上記発光体を作製する実施例について記載
すると、酢酸亜鉛水溶液60ml(0.133mol/l)と酢酸マ
ンガン25ml(0.008mol/l)を混合し、10分間攪拌し
た、この混合水溶液に、硫化ナトリウム水溶液20ml
(0.4mol/l)を添加し、20分間攪拌した。この作業で
1〜20nmのZnS:Mn発光体粒子を含むサスペン
ションができた。このサスペンションにAKY0〜4
g又はPHOS0〜2gを添加し、30分間攪拌した、
その後、8000rpmで15分間遠心分離し、5
0℃で24時間乾燥した。これらの作業でAKY又はP
HOSが上記発光体上にコーティングされた発光体粒子
が取得された。
【0015】以上のようにして作製した発光体のPL強
度を測定した結果を図2及び図3に示す。なお、PL強
度の発光程度を確認するために、有機物をコーティング
しないサンプル発光体を作製し、それとの比較を行っ
た。図2は、AKYを添加した場合の発光特性であり、
横軸は波長(nm)、縦軸はPL強度(a.u.:相対値)
を示し、ZnS:Mnに起因する580nmの発光がみ
られる。AKYを添加しない場合(0mmol)のPL強度
は約750(a.u.)であったが、AKYを5mmol添加し
た場合は約2800(a.u.)、9mmol添加した場合は約
3500(a.u.)、19mmol添加した場合は約3700
(a.u.)のように、AKYを添加しない場合に比較して
発光強度が増加した。しかし(38mmol)の場合は発光
が殆ど認められなくなった。
【0016】図3は、PHOSを添加した場合の発光特
性であり、横軸は波長(nm)、縦軸はPL強度(a.
u.:相対値)を示し、ZnS:Mnに起因する580n
mの発光がみられる。PHOSを添加しない場合(0mm
ol)のPL強度は約150(a.u.)であったが、PHO
Sを0.3mmol添加した場合は約420(a.u.)、0.6mmol
添加した場合は約720(a.u.)のように添加量の増大
とともに発光強度が増加した。しかし(1.2mmol)の場
合は約490(a.u.)、(1.8mmol)の場合は約220
ように、発光強度が減少した。このように、AKY及び
PHOSの添加により、発光強度が増加している。な
お、約430nm付近において発光ピークがみられる
が、この点については後述する。
【0017】次に、本発明の他の実施形態は、逆ミセル
法を用いる手法であり、その工程を図4のフロー図に従
って説明する。まず、適当な有機溶媒、例えばヘプタン
11に水13と適当な界面活性剤、例えばビス(2-エチ
ルヘキシル)スルホこはく酸ナトリウム(以下、AOT
と略称する。)12を入れ、逆ミセル溶液14を作製す
る。この逆ミセル溶液14の中に酢酸亜鉛水溶液15と
酢酸マンガン水溶液16を入れて、亜鉛とマンガンを含
む逆ミセル溶液を作製する。別に逆ミセル溶液14に硫
化ナトリウム水溶液17を添加し、硫黄を含む逆ミセル
溶液も作製する。前記亜鉛とマンガンを含む逆ミセル溶
液に、この硫黄を含む逆ミセル溶液を添加し、混合、攪
拌する(S11)。この時点で、共沈反応によりマンガ
ン(Mn)が均一に固溶した硫化亜鉛(ZnS)からな
る硫化亜鉛:マンガン(ZnS:Mn)発光体粒子を含
むサスペンションが作製される。このサスペンションに
カルボキシル基を持つ、例えばポリエチレン(4.5)ラウ
リルエーテル酢酸(AKYと略称)4、又は燐酸基を持
つ、例えばポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル燐
酸(PHOSと略称)5の有機物を添加して、混合、攪
拌する(S12)。この混合、攪拌により、前記有機物
が、発光体表面にコーティングされることになる。更
に、このサスペンションを遠心分離機にかけて発光体を
取出し(S13)、そして乾燥する(S14)。
【0018】本実施形態の手法により、硫化亜鉛を発光
母体とし、マンガンを付活剤とした粒径1〜20nmの
発光体粒子を作製することができ、且つAKY又はPH
OSのコーティングにより、励起発光強度(PL強度)
が改善された発光体を作製することができる。そして、
AOTの量を制御することにより、粒径が異なる発光体
を作製することができる。
【0019】上記発光体を作製する実施例について記載
すると、溶媒としてヘプタン150mlに界面活性剤と
してATO16gを加え、マグネティックスターラーを
用いて溶解させた。この溶液に水5.18gを加え、超音波
を用いた攪拌器で3000rpm、10分間攪拌、溶解さ
せ、逆ミセル溶液を作製した。この逆ミセル溶液86
mlに、1mol/lの酢酸亜鉛水溶液0.5mlと1mol/lの酢
酸マンガン水溶液0.05mlを添加し、マグネティック
スターラーを用いて攪拌、溶解させ、亜鉛・マンガン逆
ミセル溶液作製した。また前記逆ミセル溶液20ml
に、硫化ナトリウム水溶液0.132gを添加し、マグ
ネティックスターラーを用いて攪拌、溶解させ、硫黄逆
ミセル溶液を作製した。そして、亜鉛・マンガン逆ミ
セル溶液に、硫黄逆ミセル溶液14mlを添加、攪拌す
る。以上の作業により、粒径約3nmのZnS:Mn発
光体粒子を含むサスペンションができた。このサスペ
ンション20mlに、AKY0〜4g又はPHOS0〜2
gを添加し、30分間攪拌した、その後、8000r
pmで15分間遠心分離し、50℃で24時間乾燥し
た。これらの作業で上記発光体上にAKY又はPHOS
がコーティングされた発光体粒子が取得された。
【0020】本実施例において、AOTの量を16gと
することにより、粒径約3nmの発光体が作製できた
が、この量を変えて1〜20nmの発光体を作製でき
た。又、以上のようにして作製した発光体のPL強度を
測定したが、その結果は、図2及び図3に示した発光強
度とほぼ同じであった。
【0021】次に、約430nm付近における発光ピー
クについて述べる。このピークについて発明者らは、更
に研究を重ねた結果、AKY及びPHOSは、それ自体
のみで約430nmの発光特性を示すことが明らかにな
った。そして、AKY、PHOSの量を一定にしてMn
の量を増加させると、Mnに起因する約580nmの発
光強度が増加するとと同時に、AKY、PHOSに起因
する波長430nmの発光強度が減少するとの知見を得
た。
【0022】図5は、逆ミセル法を用い、AKY量を9
mmol一定とし、Mn量(Mn/Znatom ratio)を変化
させた発光体の発光特性を示す図である。図5におい
て、横軸は波長(nm)、縦軸は発光強度(a.u.)であ
り、図中、Mn/Zn atom ratio=0の場合は、AK
Yのみの発光(約430nm)となり、Mnによる発光
(約580nm)はない。Mn/Zn atom ratioを
0.01とした場合は、Mnによる発光がある分AKY
による発光は減少し、又、Mn/Zn atom ratioを
0.05とした場合は、Mnによる発光が増え、AKY
による発光は減少し、更に、Mn/Zn atom ratioを
0.1とした場合は、Mnによる発光が更に増加し、A
KYによる発光は更に減少する。
【0023】図6は、逆ミセル法を用い、PHOS量を
0.6mmol一定とし、Mn量(Mn/Zn atom rati
o)を変化させた発光体の発光特性を示す図である。図
6において、横軸は波長(nm)、縦軸は発光強度(a.
u.)であり、図中、Mn/Zn atom ratio=0の場合
は、PHOSのみの発光(約430nm)となり、Mn
による発光(約580nm)はない。Mn/Zn atom
ratioを0.01とした場合は、Mnによる発光がある
分PHOSによる発光は減少し、又、Mn/Zn atom
ratioを0.05とした場合は、Mnによる発光が増
え、PHOSによる発光は減少し、更に、Mn/Zn a
tom ratioを0.1とした場合は、Mnによる発光が更
に増加し、PHOSによる発光は更に減少する。
【0024】図5及び図6は、逆ミセル法により、AK
Y量一定、Mn量を可変として作製した発光体の光学特
性を示したが、共沈法により作製した発光体についても
全く同様の光学特性が得られている。
【0025】このような発光強度の変化は、本発明に係
る発光体において、有機物からMnに対して発光のため
のエネルギーが移動しているためと考えられる。つま
り、Mnのドープ量が増加すると、有機物はその増加分
のMnを発光させるためのエネルギーをMnに供給する
ことになる。このため有機物は、それ自体が発光するた
めに使用できるエネルギーが減少し、波長430nmの
発光を減少させてしまうのである。
【0026】次ぎに、このような発光体をガラス基板上
に塗付してFEDやPDPを製作する。前述発光体を使
用することにより、低電圧の電子ビームにより発光が可
能となるので、FEDやPDP等のディスプレイを薄型
化することができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1に対応する効果: 発光強度
(PL強度)が強いナノ構造結晶を有する、硫化亜鉛を
発光母体、マンガンを付活剤とした発光体を製造するこ
とができる。 請求項2に対応する効果: 発光強度(PL強度)が強
いナノ構造結晶を有する、硫化亜鉛を発光母体、マンガ
ンを付活剤とした発光体を製造することができる。逆ミ
セル溶液を構成する界面活性剤の量を変えて粒径の異な
る前記発光体を製造することができる。 請求項3の発明に対応する効果: 付活剤であるマンガ
ンにエネルギーを供給して発光強度を増加させることが
できる。 請求項4の発明に対応する効果: 付活剤であるマンガ
ンにエネルギーを供給して発光強度を増加させることが
できる。 請求項5の発明に対応する効果: 発光強度が強いナノ
構造結晶を有する発光体を提供することができる。 請求項6の発明に対応する効果: 低電圧の電子ビーム
で発光するので、薄型化した表示装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る発光体の一作製方法のフロー図
である。
【図2】 本発明に係る発光体の発光特性を示す図であ
る。
【図3】 本発明に係る発光体の発光特性を示す図であ
る。
【図4】 本発明に係る発光体の他の作製方法のフロー
図である。
【図5】 本発明に係る発光体の発光のメカニズムを説
明する図である。
【図6】 本発明に係る発光体の発光のメカニズムを説
明する図である。
【符号の説明】
1・・酢酸亜鉛水溶液、2・・酢酸マンガン水溶液、3・・硫
化ナトリウム、4・・ポリエチレン(4.5)ラウリルエーテ
ル酢酸(AKY)、5・・ポリオキシエチレン(1)ラウリ
ルエーテル燐酸(PHOS)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月30日(2001.3.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】上記発光体を作製する実施例について記載
すると、溶媒としてヘプタン150mlに界面活性剤と
してAOT16gを加え、マグネティックスターラーを
用いて溶解させた。この溶液に水5.18gを加え、超音波
を用いた攪拌器で3000rpm、10分間攪拌、溶解さ
せ、逆ミセル溶液を作製した。この逆ミセル溶液86
mlに、1mol/lの酢酸亜鉛水溶液0.5mlと1mol/lの酢
酸マンガン水溶液0.05mlを添加し、マグネティック
スターラーを用いて攪拌、溶解させ、亜鉛・マンガン逆
ミセル溶液作製した。また前記逆ミセル溶液20ml
に、硫化ナトリウム水溶液0.132gを添加し、マグ
ネティックスターラーを用いて攪拌、溶解させ、硫黄逆
ミセル溶液を作製した。そして、亜鉛・マンガン逆ミ
セル溶液に、硫黄逆ミセル溶液14mlを添加、攪拌す
る。以上の作業により、粒径約3nmのZnS:Mn発
光体粒子を含むサスペンションができた。このサスペ
ンション20mlに、AKY0〜4g又はPHOS0〜2
gを添加し、30分間攪拌した、その後、8000r
pmで15分間遠心分離し、50℃で24時間乾燥し
た。これらの作業で上記発光体上にAKY又はPHOS
がコーティングされた発光体粒子が取得された。
フロントページの続き (72)発明者 楠木 常夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 大野 勝利 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 仙名 保 東京都港区三田2丁目15番45号慶応義塾大 学内 (72)発明者 磯部 徹彦 東京都港区三田2丁目15番45号慶応義塾大 学内 (72)発明者 久保 貴史 東京都港区三田2丁目15番45号慶応義塾大 学内 Fターム(参考) 4H001 CA06 CC13 CF01 XA16 XA30 YA25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛水溶液とマンガン水溶液からなる亜
    鉛マンガン水溶液に硫化ナトリウム水溶液を添加し、硫
    化亜鉛:マンガン発光体粒子を含むサスペンションを作
    製する工程と、該サスペンションにカルボキシル基又は
    燐酸基を有する有機物を添加し、該有機物が被覆された
    発光体粒子を含むサスペンションを作製する工程と、該
    サスペンションから前記発光体粒子を取得する工程を有
    することを特徴とする発光体の製造方法。
  2. 【請求項2】 有機溶媒と界面活性剤からなる第1の逆
    ミセル溶液に亜鉛水溶液とマンガン水溶液を入れて亜鉛
    とマンガンを含む第2の逆ミセル溶液を作製する工程
    と、前記第1の逆ミセル溶液に硫化ナトリウム水溶液を
    添加し、硫黄を含む第3の逆ミセル溶液を作製する工程
    と、前記第2の逆ミセル溶液に、第3の逆ミセル溶液を
    添加し、硫化亜鉛:マンガン発光体粒子を含むサスペン
    ションを作製する工程と、該サスペンションにカルボキ
    シル基又は燐酸基を有する有機物を添加し、該有機物が
    被覆された発光体粒子を含むサスペンションを作製する
    工程と、該サスペンションから前記発光体粒子を取得す
    る工程を有することを特徴とする発光体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の発光体の製造方法
    において、前記カルボキシル基を有する有機物をポリエ
    チレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸とすることを特徴と
    する発光体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の発光体の製造方法
    において、前記燐酸基を有する有機物をポリオキシエチ
    レン(1)ラウリルエーテル燐酸とすることを特徴とする
    発光体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の製造方法により製
    造された発光体であって、硫化亜鉛を発光母体、マンガ
    ンを付活剤とし、カルボキシル基又は燐酸基を有する有
    機物が被覆されたことを特徴とする発光体。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の発光体を使用したことを
    特徴とする表示装置。
JP2000398798A 2000-12-27 2000-12-27 発光体の製造方法及び発光体並びに表示装置 Pending JP2002201471A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000398798A JP2002201471A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 発光体の製造方法及び発光体並びに表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000398798A JP2002201471A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 発光体の製造方法及び発光体並びに表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002201471A true JP2002201471A (ja) 2002-07-19

Family

ID=18863691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000398798A Pending JP2002201471A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 発光体の製造方法及び発光体並びに表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002201471A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201744A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 國立台灣大學 金属イオンを添加する硫化亜鉛ナノ粒子の製造方法及び光ルミネセンスによる温白光を応用する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201744A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 國立台灣大學 金属イオンを添加する硫化亜鉛ナノ粒子の製造方法及び光ルミネセンスによる温白光を応用する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6447698B1 (en) Method for producing light-emitting substance
US8017972B2 (en) Multilayered white light emitting diode using quantum dots and method of fabricating the same
US6117363A (en) Method for producing light-emitting material
WO2007102458A1 (ja) コア/シェル型微粒子蛍光体
USH2131H1 (en) Method for preparing efficient low voltage multilayer phosphor films
JP3875027B2 (ja) 球状のオルトケイ酸亜鉛系緑色発光蛍光体の製造方法
JP3988309B2 (ja) 蛍光体及びその製造方法
JP2006183055A (ja) イットリウム系蛍光体、その製造方法及びそれを用いた表示素子
JP4270500B2 (ja) ナノクリスタル蛍光体の製造方法
KR20060086128A (ko) 발광재료 및 그 제조방법
JP2003321226A (ja) 半導体超微粒子含有シリカ系ガラス粒子材料およびデバイス
JP2002201471A (ja) 発光体の製造方法及び発光体並びに表示装置
KR101302417B1 (ko) 다공성 실리카를 이용한 녹색 형광체의 제조방법 및 이에 따라 제조되는 녹색 형광체
KR20000077178A (ko) 형광물질 및 그 제조 방법
WO2007034657A1 (ja) 微粒子蛍光体とその製造方法
JP2007177010A (ja) コア/シェル型の微粒子蛍光体とその製造方法
KR102093625B1 (ko) 퀀텀 로드 및 그 제조 방법
JP2003041246A (ja) 蛍光体の製造方法および蛍光体
US8294352B2 (en) Fluorescent lamp
KR100351635B1 (ko) 구상의 알루미네이트계 청색 형광체의 제조방법
US20060078735A1 (en) Method for treating surface of phosphor
KR20180086754A (ko) 양자 수율이 우수한 형광성 금 나노클러스터 제조방법 및 이에 의해 제조된 형광성 금 나노클러스터
JPH10102055A (ja) 小寸法ランタン−セリウム−テルビウムホスフェート蛍光体及びその製造方法
JP2005120320A (ja) 発光体とその製造方法、並び発光体を用いるfed装置及びpdp装置
CN116835633A (zh) 一种一步法制备嵌有CsPbX3的Cs4PbX6钙钛矿纳米晶及其应用

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040603

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040604

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040618