JP2002201014A - カーボンナノチューブの製造方法 - Google Patents
カーボンナノチューブの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】煤自体の収量を増加できると共に、該煤に含ま
れるカーボンナノチューブの量を増大できる製造方法を
提供する。 【解決手段】触媒の存在下、炭素にアーク放電等の高エ
ネルギー熱源を作用させる。前記触媒は、鉄族、白金
族、希土類元素から選択される少なくとも1種の金属か
らなる主触媒と、カーボンナノチューブを含む煤の生成
過程で発熱反応を示す物質からなる従触媒とからなる。
前記従触媒は、前記主触媒の炭化物よりも熱エネルギー
的に安定な炭化物を生成する物質からなり、該物質は炭
化物の生成自由エネルギーが前記主触媒の炭化物よりも
小さい。前記主触媒は、Fe,Co,Ni,Rh,R
u,Pd,Pt,Y,La,Ceから選択される少なく
とも1種の金属からなり、前記従触媒はTi,Zr,H
f,V,Nb,Ta,Cr,Mo,W,B,Al,Si
から選択される少なくとも1種の物質からなる。前記主
触媒はNi−Yであり前記従触媒はTiである。
れるカーボンナノチューブの量を増大できる製造方法を
提供する。 【解決手段】触媒の存在下、炭素にアーク放電等の高エ
ネルギー熱源を作用させる。前記触媒は、鉄族、白金
族、希土類元素から選択される少なくとも1種の金属か
らなる主触媒と、カーボンナノチューブを含む煤の生成
過程で発熱反応を示す物質からなる従触媒とからなる。
前記従触媒は、前記主触媒の炭化物よりも熱エネルギー
的に安定な炭化物を生成する物質からなり、該物質は炭
化物の生成自由エネルギーが前記主触媒の炭化物よりも
小さい。前記主触媒は、Fe,Co,Ni,Rh,R
u,Pd,Pt,Y,La,Ceから選択される少なく
とも1種の金属からなり、前記従触媒はTi,Zr,H
f,V,Nb,Ta,Cr,Mo,W,B,Al,Si
から選択される少なくとも1種の物質からなる。前記主
触媒はNi−Yであり前記従触媒はTiである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーボンナノチュ
ーブの製造方法に関するものである。
ーブの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高温雰囲気下で炭素蒸気に金属触
媒を作用させると、カーボンナノチューブを含む中間体
としての煤(ウェブ、以下単に煤と略記する)が生成す
ることが知られている。前記煤は、通常、目的とするカ
ーボンナノチューブの他、アモルファスカーボン及び残
留触媒を含むので、後処理として高純度化処理を施すこ
とによりカーボンナノチューブが取り出される。
媒を作用させると、カーボンナノチューブを含む中間体
としての煤(ウェブ、以下単に煤と略記する)が生成す
ることが知られている。前記煤は、通常、目的とするカ
ーボンナノチューブの他、アモルファスカーボン及び残
留触媒を含むので、後処理として高純度化処理を施すこ
とによりカーボンナノチューブが取り出される。
【0003】前記炭素蒸気に金属触媒を作用させる際
に、十分な高温が得られない場合には不純物であるアモ
ルファスカーボンの生成量が増加するので、前記高温雰
囲気とするための高エネルギー熱源には、レーザー、プ
ラズマ、アーク放電等が用いられている。
に、十分な高温が得られない場合には不純物であるアモ
ルファスカーボンの生成量が増加するので、前記高温雰
囲気とするための高エネルギー熱源には、レーザー、プ
ラズマ、アーク放電等が用いられている。
【0004】また、前記金属触媒としては、鉄族元素で
ある鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)
を単独または組み合せて用いるもの、白金族元素である
ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジウム
(Pd)、白金(Pt)を単独または組み合わせて用い
るもの、希土類元素であるイットリウム(Y)、ランタ
ン(La)、セリウム(Ce)を単独または前記鉄族元
素であるFe、Co、Niと組み合わせて用いるもの等
が知られている。このうち、前記高エネルギー熱源がア
ーク放電である場合には、ニッケル−イットリウム(N
i−Y)混合触媒を用いることにより前記煤の収量が増
加するとされている。
ある鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)
を単独または組み合せて用いるもの、白金族元素である
ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジウム
(Pd)、白金(Pt)を単独または組み合わせて用い
るもの、希土類元素であるイットリウム(Y)、ランタ
ン(La)、セリウム(Ce)を単独または前記鉄族元
素であるFe、Co、Niと組み合わせて用いるもの等
が知られている。このうち、前記高エネルギー熱源がア
ーク放電である場合には、ニッケル−イットリウム(N
i−Y)混合触媒を用いることにより前記煤の収量が増
加するとされている。
【0005】しかしながら、前記Ni−Y混合触媒を用
いた場合にも、前記煤はアモルファスカーボン約40
%、残留触媒約20%を含み、目的とするカーボンナノ
チューブは約40%に過ぎないとの不都合がある。
いた場合にも、前記煤はアモルファスカーボン約40
%、残留触媒約20%を含み、目的とするカーボンナノ
チューブは約40%に過ぎないとの不都合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、カーボンナノチューブを含有する中間体
としての煤自体の収量を増加させることができると共
に、該煤に含まれるカーボンナノチューブの量を増大さ
せることができる製造方法を提供することを目的とす
る。
合を解消して、カーボンナノチューブを含有する中間体
としての煤自体の収量を増加させることができると共
に、該煤に含まれるカーボンナノチューブの量を増大さ
せることができる製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明のカーボンナノチューブの製造方法は、触
媒の存在下、炭素に高エネルギー熱源を作用させること
によりカーボンナノチューブを含む煤を生成せしめるカ
ーボンナノチューブの製造方法において、前記触媒は、
鉄族、白金族、希土類元素からなる群から選択される実
質的に純物質または合金からなり不可避的不純物を含ん
でもよい少なくとも1種の金属からなる主触媒と、前記
カーボンナノチューブを含む煤の生成過程において発熱
反応を示す物質からなる従触媒とからなることを特徴と
する。
めに、本発明のカーボンナノチューブの製造方法は、触
媒の存在下、炭素に高エネルギー熱源を作用させること
によりカーボンナノチューブを含む煤を生成せしめるカ
ーボンナノチューブの製造方法において、前記触媒は、
鉄族、白金族、希土類元素からなる群から選択される実
質的に純物質または合金からなり不可避的不純物を含ん
でもよい少なくとも1種の金属からなる主触媒と、前記
カーボンナノチューブを含む煤の生成過程において発熱
反応を示す物質からなる従触媒とからなることを特徴と
する。
【0008】本発明の製造方法によれば、前記触媒の存
在下、炭素に高エネルギー熱源を作用させると、まず前
記従触媒が発熱反応を示し、これにより炭素及び触媒の
近傍の温度が上昇する。従って、炭素及び主触媒の蒸発
が促進され、カーボンナノチューブを含有する中間体と
しての煤自体の収量を増加させることができる。また、
炭素及び主触媒の蒸発が促進され、限られた領域に多量
の炭素及び主触媒の蒸気が発生する結果として、炭素と
主触媒とが気相状態で均一に混合されるので、前記煤に
含まれるカーボンナノチューブの量を増大させることが
できる。
在下、炭素に高エネルギー熱源を作用させると、まず前
記従触媒が発熱反応を示し、これにより炭素及び触媒の
近傍の温度が上昇する。従って、炭素及び主触媒の蒸発
が促進され、カーボンナノチューブを含有する中間体と
しての煤自体の収量を増加させることができる。また、
炭素及び主触媒の蒸発が促進され、限られた領域に多量
の炭素及び主触媒の蒸気が発生する結果として、炭素と
主触媒とが気相状態で均一に混合されるので、前記煤に
含まれるカーボンナノチューブの量を増大させることが
できる。
【0009】本発明の製造方法によれば、前記従触媒と
して例えば炭化物を生成することにより発熱反応を示す
ものを用いることができる。前記炭化物の生成は、前記
従触媒と、前記カーボンナノチューブを生成させるため
の前記主触媒との競争反応になる。そこで、前記発熱反
応では、専ら前記従触媒により前記炭化物が生成される
ことが望ましい。
して例えば炭化物を生成することにより発熱反応を示す
ものを用いることができる。前記炭化物の生成は、前記
従触媒と、前記カーボンナノチューブを生成させるため
の前記主触媒との競争反応になる。そこで、前記発熱反
応では、専ら前記従触媒により前記炭化物が生成される
ことが望ましい。
【0010】従って、本発明の製造方法では、前記従触
媒は、前記カーボンナノチューブを含むウェブの生成過
程の前記発熱反応において前記主触媒よりも反応しやす
い物質であることが好ましい。換言すれば、前記主触媒
により生成する炭化物よりも熱エネルギー的に安定な炭
化物を生成する物質であることが好ましい。
媒は、前記カーボンナノチューブを含むウェブの生成過
程の前記発熱反応において前記主触媒よりも反応しやす
い物質であることが好ましい。換言すれば、前記主触媒
により生成する炭化物よりも熱エネルギー的に安定な炭
化物を生成する物質であることが好ましい。
【0011】また、前記従触媒は、炭化物の生成自由エ
ネルギーが前記主触媒により生成する炭化物の生成自由
エネルギーよりも小さい物質であることが好ましい。こ
の結果、前記従触媒は、前記主触媒により生成される炭
化物よりも熱エネルギー的に安定な炭化物を生成するこ
とができる。
ネルギーが前記主触媒により生成する炭化物の生成自由
エネルギーよりも小さい物質であることが好ましい。こ
の結果、前記従触媒は、前記主触媒により生成される炭
化物よりも熱エネルギー的に安定な炭化物を生成するこ
とができる。
【0012】このような触媒として、前記主触媒は、F
e,Co,Ni,Rh,Ru,Pd,Pt,Y,La,
Ceからなる群から選択される少なくとも1種の金属か
らなるものを挙げることができる。前記Fe,Co,N
iは鉄族元素であり、Rh,Ru,Pd,Ptは白金族
元素であり、Y,La,Ceは希土類元素である。
e,Co,Ni,Rh,Ru,Pd,Pt,Y,La,
Ceからなる群から選択される少なくとも1種の金属か
らなるものを挙げることができる。前記Fe,Co,N
iは鉄族元素であり、Rh,Ru,Pd,Ptは白金族
元素であり、Y,La,Ceは希土類元素である。
【0013】また、前記従触媒はチタン(Ti)、ジル
コニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム
(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、クロム
(Cr)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、
ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ケイ素(Si)
からなる群から選択される少なくとも1種の物質からな
るものを挙げることができる。前記Ti,Zr,Hfは
IVA族元素であり、V,Nb,TaはVA族元素であ
り、Cr,Mo,WはVIA族元素である。前記B,A
lはIIIB族元素であり、SiはIVB族元素であ
る。
コニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム
(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、クロム
(Cr)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、
ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ケイ素(Si)
からなる群から選択される少なくとも1種の物質からな
るものを挙げることができる。前記Ti,Zr,Hfは
IVA族元素であり、V,Nb,TaはVA族元素であ
り、Cr,Mo,WはVIA族元素である。前記B,A
lはIIIB族元素であり、SiはIVB族元素であ
る。
【0014】前記触媒は、例えば、前記主触媒がNiと
Yと(いずれも実質的に純物質または合金からなり不可
避的不純物を含んでもよい)の混合物であり、前記従触
媒がTi,Zr,Hf,Nb,B,Siからなる群から
選択される実質的に純物質または合金からなり不可避的
不純物を含んでもよい少なくとも1種の物質からなるも
のを挙げることができる。前記触媒は、具体的には、前
記主触媒がNiとYとの混合物であり、前記従触媒がT
iであるものを挙げることができる。
Yと(いずれも実質的に純物質または合金からなり不可
避的不純物を含んでもよい)の混合物であり、前記従触
媒がTi,Zr,Hf,Nb,B,Siからなる群から
選択される実質的に純物質または合金からなり不可避的
不純物を含んでもよい少なくとも1種の物質からなるも
のを挙げることができる。前記触媒は、具体的には、前
記主触媒がNiとYとの混合物であり、前記従触媒がT
iであるものを挙げることができる。
【0015】また、前記触媒は、前記主触媒がNiとF
eとの混合物であり、前記従触媒がTiであるものであ
ってもよく、前記主触媒がCoからなり、前記従触媒が
TiまたはCrのいずれか1種の物質からなるものであ
ってもよい。さらに、前記触媒は、前記主触媒がNi,
La,Rhからなる群から選択される実質的に純物質ま
たは合金からなり不可避的不純物を含んでもよい少なく
とも1種の物質からなり、前記従触媒がTi(実質的に
純物質からなり不可避的不純物を含んでもよい)である
ものであってもよい。
eとの混合物であり、前記従触媒がTiであるものであ
ってもよく、前記主触媒がCoからなり、前記従触媒が
TiまたはCrのいずれか1種の物質からなるものであ
ってもよい。さらに、前記触媒は、前記主触媒がNi,
La,Rhからなる群から選択される実質的に純物質ま
たは合金からなり不可避的不純物を含んでもよい少なく
とも1種の物質からなり、前記従触媒がTi(実質的に
純物質からなり不可避的不純物を含んでもよい)である
ものであってもよい。
【0016】前記触媒の例示において、前記主触媒また
は従触媒に用いられる各物質は、いずれも実質的に純物
質または合金からなるものであればよく、不可避的不純
物を含んでいてもよい。
は従触媒に用いられる各物質は、いずれも実質的に純物
質または合金からなるものであればよく、不可避的不純
物を含んでいてもよい。
【0017】また、前記炭素が炭素電極であり、前記高
エネルギー熱源が該炭素電極間のアーク放電であること
が好ましい。前記高エネルギー熱源が前記炭素電極間の
アーク放電であることにより、前記触媒を用いて前記ウ
ェブの収量を増大させることができる。
エネルギー熱源が該炭素電極間のアーク放電であること
が好ましい。前記高エネルギー熱源が前記炭素電極間の
アーク放電であることにより、前記触媒を用いて前記ウ
ェブの収量を増大させることができる。
【0018】前記炭素電極は、電極全体の量に対して、
前記主触媒と従触媒との全量として10〜35重量%の
範囲の触媒を含むことが好ましい。触媒の全量が前記炭
素電極全体に対して10重量%未満では十分な量のカー
ボンナノチューブが得られない。また、触媒の全量が前
記炭素電極全体に対して35重量%を超えても、それ以
上の効果は得られない。
前記主触媒と従触媒との全量として10〜35重量%の
範囲の触媒を含むことが好ましい。触媒の全量が前記炭
素電極全体に対して10重量%未満では十分な量のカー
ボンナノチューブが得られない。また、触媒の全量が前
記炭素電極全体に対して35重量%を超えても、それ以
上の効果は得られない。
【0019】また、前記従触媒は触媒の全量に対して、
0.1原子%を超える量で混合されていることが好まし
い。前記従触媒の量が触媒の全量に対して、0.1原子
%以下では十分な生成熱が得られないことがある。
0.1原子%を超える量で混合されていることが好まし
い。前記従触媒の量が触媒の全量に対して、0.1原子
%以下では十分な生成熱が得られないことがある。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本実施形態に用いるアーク放電装置のシステム構成
図であり、図2は本実施形態に用いるグラファイト電極
の説明的断面図であり、図3は本実施形態に用いる主触
媒による炭化物及び従触媒による炭化物の生成自由エネ
ルギーと温度との関係の例を示すグラフである。
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本実施形態に用いるアーク放電装置のシステム構成
図であり、図2は本実施形態に用いるグラファイト電極
の説明的断面図であり、図3は本実施形態に用いる主触
媒による炭化物及び従触媒による炭化物の生成自由エネ
ルギーと温度との関係の例を示すグラフである。
【0021】本実施形態の製造方法では、図1示のアー
ク放電装置1を用いる。アーク放電装置1は、開閉自在
のアーク放電チャンバ2内に固定された負極3と、負極
3に対して進退自在に備えられた正極(消耗電極)4と
を備え、負極3と正極4とは電源装置5に接続されてい
る。また、アーク放電チャンバ2は、開閉弁6を介して
図示しない真空ポンプに接続されており、開閉弁7を介
して図示しないヘリウムガス源に接続されている。
ク放電装置1を用いる。アーク放電装置1は、開閉自在
のアーク放電チャンバ2内に固定された負極3と、負極
3に対して進退自在に備えられた正極(消耗電極)4と
を備え、負極3と正極4とは電源装置5に接続されてい
る。また、アーク放電チャンバ2は、開閉弁6を介して
図示しない真空ポンプに接続されており、開閉弁7を介
して図示しないヘリウムガス源に接続されている。
【0022】前記負極3は中実円筒形状のグラファイト
電極である。また、前記正極4は図2示のように、軸方
向に沿って中空部8を備える中空円筒形状のグラファイ
ト電極であり、中空部8には主触媒と従触媒とがグラフ
ァイト粉末と混合された混合触媒9が充填されている。
電極である。また、前記正極4は図2示のように、軸方
向に沿って中空部8を備える中空円筒形状のグラファイ
ト電極であり、中空部8には主触媒と従触媒とがグラフ
ァイト粉末と混合された混合触媒9が充填されている。
【0023】前記主触媒としては、Fe,Co,Ni,
Rh,Ru,Pd,Pt,Y,La,Ceからなる群か
ら選択される少なくとも1種の金属からなるものを用い
ることができ、例えばNiとYとを1:1の原子比で混
合したNi−Y混合触媒を用いることができる。前記各
金属は、それぞれ実質的に純物質であればよく、不可避
的不純物を含んでいてもよい。
Rh,Ru,Pd,Pt,Y,La,Ceからなる群か
ら選択される少なくとも1種の金属からなるものを用い
ることができ、例えばNiとYとを1:1の原子比で混
合したNi−Y混合触媒を用いることができる。前記各
金属は、それぞれ実質的に純物質であればよく、不可避
的不純物を含んでいてもよい。
【0024】また、前記従触媒としては、前記アーク放
電チャンバ2内において負極3と正極4との間でアーク
放電を行ったときに、電極の炭素と発熱反応を示す物質
を用いることができる。前記発熱反応を示す物質は、前
記発熱反応において前記主触媒よりも反応しやすいこと
が望ましく、このような物質として主触媒により生成す
る炭化物よりも熱エネルギー的に安定な炭化物を生成す
るものが好ましい。
電チャンバ2内において負極3と正極4との間でアーク
放電を行ったときに、電極の炭素と発熱反応を示す物質
を用いることができる。前記発熱反応を示す物質は、前
記発熱反応において前記主触媒よりも反応しやすいこと
が望ましく、このような物質として主触媒により生成す
る炭化物よりも熱エネルギー的に安定な炭化物を生成す
るものが好ましい。
【0025】前記従触媒を構成する物質は、前記熱エネ
ルギー的に安定な炭化物を生成するために、該炭化物の
生成自由エネルギー(ΔG)が、主触媒により生成する
炭化物の生成自由エネルギーより小さいことが必要であ
る。そこで、前記従触媒としては、Ti,Zr,Hf,
V,Nb,Ta,Cr,Mo,W,B,Al,Siから
なる群から選択される少なくとも1種の物質からなるも
のを用いることができる。前記各物質は、それぞれ実質
的に純物質であればよく、不可避的不純物を含んでいて
もよい。
ルギー的に安定な炭化物を生成するために、該炭化物の
生成自由エネルギー(ΔG)が、主触媒により生成する
炭化物の生成自由エネルギーより小さいことが必要であ
る。そこで、前記従触媒としては、Ti,Zr,Hf,
V,Nb,Ta,Cr,Mo,W,B,Al,Siから
なる群から選択される少なくとも1種の物質からなるも
のを用いることができる。前記各物質は、それぞれ実質
的に純物質であればよく、不可避的不純物を含んでいて
もよい。
【0026】次に、前記主触媒による炭化物の生成自由
エネルギー、前記従触媒による炭化物の生成自由エネル
ギーと温度との例を図3に示す。図3から、前記従触媒
を構成するTi,Zr,V,Ta,Cr,Mo,B,A
l,Siの炭化物の生成自由エネルギーは500〜25
00℃の範囲の温度で、前記主触媒を構成するFe,C
o,Niの炭化物の生成自由エネルギーより小さいこと
が明らかである。
エネルギー、前記従触媒による炭化物の生成自由エネル
ギーと温度との例を図3に示す。図3から、前記従触媒
を構成するTi,Zr,V,Ta,Cr,Mo,B,A
l,Siの炭化物の生成自由エネルギーは500〜25
00℃の範囲の温度で、前記主触媒を構成するFe,C
o,Niの炭化物の生成自由エネルギーより小さいこと
が明らかである。
【0027】図2示の混合触媒9において、前記主触媒
と前記従触媒とは、正極4のグラファイト電極全体に対
して、触媒の全量が10〜35重量%の範囲となるよう
にする。触媒の全量がグラファイト電極全体に対して1
0重量%未満では十分な量のカーボンナノチューブが得
られない。また、触媒の全量がグラファイト電極全体に
対して35重量%を超えても、それ以上の効果は得られ
ない。
と前記従触媒とは、正極4のグラファイト電極全体に対
して、触媒の全量が10〜35重量%の範囲となるよう
にする。触媒の全量がグラファイト電極全体に対して1
0重量%未満では十分な量のカーボンナノチューブが得
られない。また、触媒の全量がグラファイト電極全体に
対して35重量%を超えても、それ以上の効果は得られ
ない。
【0028】また、前記従触媒は触媒の全量に対して、
0.1原子%を超える量で混合されていることが好まし
い。前記従触媒の量が触媒の全量に対して、0.1原子
%以下では十分な生成熱が得られないことがある。
0.1原子%を超える量で混合されていることが好まし
い。前記従触媒の量が触媒の全量に対して、0.1原子
%以下では十分な生成熱が得られないことがある。
【0029】次に、図1示のアーク放電装置1によるカ
ーボンナノチューブの製造方法について説明する。アー
ク放電装置1では、まず、負極3として前記中実円筒形
状のグラファイト電極を装着すると共に、正極4として
図2示の中空部8に前記主触媒と従触媒とを含む混合触
媒9が充填されているグラファイト電極を装着した後、
アーク放電チャンバ2を密閉する。次に、開閉弁6を開
弁してアーク放電チャンバ2内を真空排気する。次に、
開閉弁6を閉弁すると共に、開閉弁7を開弁してヘリウ
ムガスをアーク放電チャンバ2内に導入し、0.01〜
0.2MPa、例えば0.06MPaの高純度ヘリウム
雰囲気に置換する。
ーボンナノチューブの製造方法について説明する。アー
ク放電装置1では、まず、負極3として前記中実円筒形
状のグラファイト電極を装着すると共に、正極4として
図2示の中空部8に前記主触媒と従触媒とを含む混合触
媒9が充填されているグラファイト電極を装着した後、
アーク放電チャンバ2を密閉する。次に、開閉弁6を開
弁してアーク放電チャンバ2内を真空排気する。次に、
開閉弁6を閉弁すると共に、開閉弁7を開弁してヘリウ
ムガスをアーク放電チャンバ2内に導入し、0.01〜
0.2MPa、例えば0.06MPaの高純度ヘリウム
雰囲気に置換する。
【0030】次に、図示しない制御装置により、正極4
を負極3に近接する方向に自動送りすると共に、電圧装
置5を電圧フィードバック制御して、例えば35V、1
00Aの定電圧定電流にして、負極3と正極4との間で
アーク放電を発生せしめる。
を負極3に近接する方向に自動送りすると共に、電圧装
置5を電圧フィードバック制御して、例えば35V、1
00Aの定電圧定電流にして、負極3と正極4との間で
アーク放電を発生せしめる。
【0031】前記アーク放電が発生すると、正極4に含
まれる前記触媒のうち、主として前記従触媒が電極の炭
素と炭化物を生成する発熱反応を起こす。このとき、正
極4は前記アーク放電により先端部が加熱されている
が、前記従触媒が前記発熱反応を起こすことにより、さ
らに広い部分が加熱され、炭素及び前記主触媒の蒸発が
促進される。この結果、前記アーク放電により加熱され
ている限られた領域に多量の炭素及び前記主触媒の蒸気
が発生し、炭素と主触媒とが気相状態で均一に混合され
る。
まれる前記触媒のうち、主として前記従触媒が電極の炭
素と炭化物を生成する発熱反応を起こす。このとき、正
極4は前記アーク放電により先端部が加熱されている
が、前記従触媒が前記発熱反応を起こすことにより、さ
らに広い部分が加熱され、炭素及び前記主触媒の蒸発が
促進される。この結果、前記アーク放電により加熱され
ている限られた領域に多量の炭素及び前記主触媒の蒸気
が発生し、炭素と主触媒とが気相状態で均一に混合され
る。
【0032】このようにしてアーク放電を行うと、カー
ボンナノチューブを含む煤が発生し、アーク放電チャン
バ2内壁に付着し、或いはアーク放電チャンバ2の底部
に堆積する。本実施形態の製造方法によれば、前記煤自
体の収量が増加すると共に、前記のようにアーク放電チ
ャンバ2内壁に付着し、或いは底部に堆積した煤に、カ
ーボンナノチューブの含有量が高いクモの巣状の煤が多
く含まれている。
ボンナノチューブを含む煤が発生し、アーク放電チャン
バ2内壁に付着し、或いはアーク放電チャンバ2の底部
に堆積する。本実施形態の製造方法によれば、前記煤自
体の収量が増加すると共に、前記のようにアーク放電チ
ャンバ2内壁に付着し、或いは底部に堆積した煤に、カ
ーボンナノチューブの含有量が高いクモの巣状の煤が多
く含まれている。
【0033】前記カーボンナノチューブは、前記アーク
放電後、アーク放電チャンバ2から取り出した前記煤に
後処理として高純度化処理を施すことにより取り出すこ
とができる。
放電後、アーク放電チャンバ2から取り出した前記煤に
後処理として高純度化処理を施すことにより取り出すこ
とができる。
【0034】次に、実施例及び比較例を示す。
【0035】
【実施例1】まず、中空円筒形の高純度グラファイト棒
を用意した。該グラファイト棒は、外径6mm、内径3
mmで長さ150mmである。次に、前記グラファイト
棒の中空部に予め混合しておいた混合触媒を充填し、図
1示の正極4とした。前記混合触媒は、主触媒としての
Ni,Yの粉末と、従触媒としてのTiの粉末とをグラ
ファイト粉末と混合したものであり、前記正極の全量に
対する成分比がNi:Y:Ti:C=2:2:2:94
(原子数比)となるようにされている。このとき、正極
4の全重量(初期重量)は7.8gであった。
を用意した。該グラファイト棒は、外径6mm、内径3
mmで長さ150mmである。次に、前記グラファイト
棒の中空部に予め混合しておいた混合触媒を充填し、図
1示の正極4とした。前記混合触媒は、主触媒としての
Ni,Yの粉末と、従触媒としてのTiの粉末とをグラ
ファイト粉末と混合したものであり、前記正極の全量に
対する成分比がNi:Y:Ti:C=2:2:2:94
(原子数比)となるようにされている。このとき、正極
4の全重量(初期重量)は7.8gであった。
【0036】次に、図1示のアーク放電装置1に、中実
円筒形状の高純度グラファイト棒からなる負極3と、前
記正極4とを装着し、アーク放電チャンバ2を密閉し
た。次に、開閉弁6を開弁してアーク放電チャンバ2内
を真空排気した後、開閉弁6を閉弁し、開閉弁7を開弁
してヘリウムガスをアーク放電チャンバ2内に導入し
た。そして、アーク放電チャンバ2内を0.06MPa
の高純度ヘリウム雰囲気に置換した。
円筒形状の高純度グラファイト棒からなる負極3と、前
記正極4とを装着し、アーク放電チャンバ2を密閉し
た。次に、開閉弁6を開弁してアーク放電チャンバ2内
を真空排気した後、開閉弁6を閉弁し、開閉弁7を開弁
してヘリウムガスをアーク放電チャンバ2内に導入し
た。そして、アーク放電チャンバ2内を0.06MPa
の高純度ヘリウム雰囲気に置換した。
【0037】次に、図示しない制御装置により、正極4
を負極3に近接する方向に自動送りすると共に、電圧装
置5を電圧フィードバック制御して、35V、100A
の定電圧定電流により負極3と正極4との間でアーク放
電を発生せしめ、カーボンナノチューブを製造した。
を負極3に近接する方向に自動送りすると共に、電圧装
置5を電圧フィードバック制御して、35V、100A
の定電圧定電流により負極3と正極4との間でアーク放
電を発生せしめ、カーボンナノチューブを製造した。
【0038】この結果、正極4が消耗され、カーボンナ
ノチューブを含むウェブが生成し、アーク放電チャンバ
2内壁に付着し、或いは底部に堆積した。
ノチューブを含むウェブが生成し、アーク放電チャンバ
2内壁に付着し、或いは底部に堆積した。
【0039】次に、前記ウェブを、クモの巣状ウェブ
(ウェブA)、クモの巣状以外のアーク放電チャンバ2
内壁に付着したウェブ(ウェブB)の2種類に分けて回
収し、それぞれの重量を測定した。ウェブAは1.0
g、ウェブBは1.5gであり、回収されたウェブの合
計収量は2.5gであった。また、正極4の重量を測定
して、前記初期重量との差から電極の消耗量を算出する
と共に、ウェブの合計収率を算出した。消耗量は7.3
g、合計収率は34.2%であった。
(ウェブA)、クモの巣状以外のアーク放電チャンバ2
内壁に付着したウェブ(ウェブB)の2種類に分けて回
収し、それぞれの重量を測定した。ウェブAは1.0
g、ウェブBは1.5gであり、回収されたウェブの合
計収量は2.5gであった。また、正極4の重量を測定
して、前記初期重量との差から電極の消耗量を算出する
と共に、ウェブの合計収率を算出した。消耗量は7.3
g、合計収率は34.2%であった。
【0040】次に、ウェブAについて、カーボンナノチ
ューブの含有量を見積もるために、ラマン分光測定によ
りG/D(規則構造起因成分/不規則構造起因成分)比
を測定した。カーボンナノチューブは前記規則構造起因
成分に相当する。本実施例で得られたウェブAのG/D
比は5.13であった。
ューブの含有量を見積もるために、ラマン分光測定によ
りG/D(規則構造起因成分/不規則構造起因成分)比
を測定した。カーボンナノチューブは前記規則構造起因
成分に相当する。本実施例で得られたウェブAのG/D
比は5.13であった。
【0041】正極4の消耗量、回収されたウェブの合計
収量、ウェブの合計収率、G/D比を表1に示す。
収量、ウェブの合計収率、G/D比を表1に示す。
【0042】
【実施例2】前記従触媒として、Tiに替えてZrを用
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:Y:Zr:
C=2:2:1:95(原子数比)となるようにした以
外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチュー
ブを製造した。
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:Y:Zr:
C=2:2:1:95(原子数比)となるようにした以
外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチュー
ブを製造した。
【0043】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表1に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表1に示す。
【0044】
【実施例3】前記従触媒として、Tiに替えてHfを用
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:Y:Hf:
C=2:2:1:95(原子数比)となるようにした以
外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチュー
ブを製造した。
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:Y:Hf:
C=2:2:1:95(原子数比)となるようにした以
外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチュー
ブを製造した。
【0045】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表1に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表1に示す。
【0046】
【実施例4】前記従触媒として、Tiに替えてNbを用
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:Y:Nb:
C=2:2:1:95(原子数比)となるようにした以
外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチュー
ブを製造した。
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:Y:Nb:
C=2:2:1:95(原子数比)となるようにした以
外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチュー
ブを製造した。
【0047】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表1に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表1に示す。
【0048】
【実施例5】前記従触媒として、Tiに替えてBを用
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:Y:B:C
=2:2:2:94(原子数比)となるようにした以外
は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチューブ
を製造した。
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:Y:B:C
=2:2:2:94(原子数比)となるようにした以外
は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチューブ
を製造した。
【0049】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表1に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表1に示す。
【0050】
【実施例6】前記従触媒として、Tiに替えてSiを用
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:Y:Si:
C=2:2:1:95(原子数比)となるようにした以
外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチュー
ブを製造した。
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:Y:Si:
C=2:2:1:95(原子数比)となるようにした以
外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチュー
ブを製造した。
【0051】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表1に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表1に示す。
【0052】
【比較例1】前記混合触媒として、Ni,Yの粉末をグ
ラファイト粉末と混合したものであり、前記正極の全量
に対する成分比がNi:Y:C=3:3:94(原子数
比)となるようにされているものを用いた以外は、実施
例1と全く同一にして、カーボンナノチューブを製造し
た。
ラファイト粉末と混合したものであり、前記正極の全量
に対する成分比がNi:Y:C=3:3:94(原子数
比)となるようにされているものを用いた以外は、実施
例1と全く同一にして、カーボンナノチューブを製造し
た。
【0053】次に、実施例1と全く同一にして、クモの
巣状ウェブ(ウェブA)、クモの巣状以外のアーク放電
チャンバ2内壁に付着したウェブ(ウェブB)の重量を
測定した。ウェブAは1.1g、ウェブBは1.8gで
あり、回収されたウェブの合計収量は2.9gであっ
た。
巣状ウェブ(ウェブA)、クモの巣状以外のアーク放電
チャンバ2内壁に付着したウェブ(ウェブB)の重量を
測定した。ウェブAは1.1g、ウェブBは1.8gで
あり、回収されたウェブの合計収量は2.9gであっ
た。
【0054】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。電極消耗量は13.5g、合計収率
は21.5%であった。電極消耗量、ウェブの合計収
量、ウェブの合計収率、G/D比を、表1に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。電極消耗量は13.5g、合計収率
は21.5%であった。電極消耗量、ウェブの合計収
量、ウェブの合計収率、G/D比を、表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】表1から、Ni−Yを主触媒として含むと
共に、Ti,Zr,Hf,Nb,B,Siのいずれか1
種の金属を従触媒として含む触媒を用いる実施例1〜6
によれば、Ni−Yのみを触媒として用いる比較例1に
対して、ウェブの合計収率が格段に増加することが明ら
かである。また、実施例1〜6では比較例1に対してG
/D比が高く、前記ウェブに含まれるカーボンナノチュ
ーブが多いことが明らかである。
共に、Ti,Zr,Hf,Nb,B,Siのいずれか1
種の金属を従触媒として含む触媒を用いる実施例1〜6
によれば、Ni−Yのみを触媒として用いる比較例1に
対して、ウェブの合計収率が格段に増加することが明ら
かである。また、実施例1〜6では比較例1に対してG
/D比が高く、前記ウェブに含まれるカーボンナノチュ
ーブが多いことが明らかである。
【0057】
【実施例7】前記主触媒として、Yに替えてFeを用
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:Fe:Z
r:C=2:2:2:94(原子数比)となるようにし
た以外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチ
ューブを製造した。
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:Fe:Z
r:C=2:2:2:94(原子数比)となるようにし
た以外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチ
ューブを製造した。
【0058】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表2に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表2に示す。
【0059】
【比較例2】前記混合触媒として、Ni,Feの粉末を
グラファイト粉末と混合したものを用い、前記正極の全
量に対する成分比がNi:Fe:C=2:2:96(原
子数比)となるようにした以外は、実施例1と全く同一
にして、カーボンナノチューブを製造した。
グラファイト粉末と混合したものを用い、前記正極の全
量に対する成分比がNi:Fe:C=2:2:96(原
子数比)となるようにした以外は、実施例1と全く同一
にして、カーボンナノチューブを製造した。
【0060】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表2に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】表2から、Ni−Feを主触媒として含む
と共に、Tiを従触媒として含む触媒を用いる実施例7
によれば、Ni−Feのみを触媒として用いる比較例2
に対して、ウェブの合計収率が格段に増加することが明
らかである。また、実施例7では比較例2に対してG/
D比が高く、前記ウェブに含まれるカーボンナノチュー
ブが多いことが明らかである。
と共に、Tiを従触媒として含む触媒を用いる実施例7
によれば、Ni−Feのみを触媒として用いる比較例2
に対して、ウェブの合計収率が格段に増加することが明
らかである。また、実施例7では比較例2に対してG/
D比が高く、前記ウェブに含まれるカーボンナノチュー
ブが多いことが明らかである。
【0063】
【実施例8】前記主触媒として、Ni,Yに替えてCo
を単独で用い、前記正極の全量に対する成分比がCo:
Ti:C=2:0.5:97.5(原子数比)となるよ
うにした以外は、実施例1と全く同一にして、カーボン
ナノチューブを製造した。
を単独で用い、前記正極の全量に対する成分比がCo:
Ti:C=2:0.5:97.5(原子数比)となるよ
うにした以外は、実施例1と全く同一にして、カーボン
ナノチューブを製造した。
【0064】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表3に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表3に示す。
【0065】
【実施例9】前記従触媒として、Tiに替えてCrを用
い、前記正極の全量に対する成分比がCo:Cr:C=
2:2:96(原子数比)となるようにした以外は、実
施例8と全く同一にして、カーボンナノチューブを製造
した。
い、前記正極の全量に対する成分比がCo:Cr:C=
2:2:96(原子数比)となるようにした以外は、実
施例8と全く同一にして、カーボンナノチューブを製造
した。
【0066】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表3に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表3に示す。
【0067】
【比較例3】前記混合触媒に替えて、Coの粉末をグラ
ファイト粉末と混合したものを用い、前記正極の全量に
対する成分比がCo:C=2:98(原子数比)となる
ようにした以外は、実施例1と全く同一にして、カーボ
ンナノチューブを製造した。
ファイト粉末と混合したものを用い、前記正極の全量に
対する成分比がCo:C=2:98(原子数比)となる
ようにした以外は、実施例1と全く同一にして、カーボ
ンナノチューブを製造した。
【0068】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表3に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表3に示す。
【0069】
【表3】
【0070】表3から、Coを主触媒として含むと共
に、TiまたはCrのいずれかを従触媒として含む触媒
を用いる実施例8,9によれば、Coのみを触媒として
用いる比較例3に対して、ウェブの合計収率が格段に増
加することが明らかである。また、実施例7では比較例
2に対してG/D比が高く、前記ウェブに含まれるカー
ボンナノチューブが多いことが明らかである。
に、TiまたはCrのいずれかを従触媒として含む触媒
を用いる実施例8,9によれば、Coのみを触媒として
用いる比較例3に対して、ウェブの合計収率が格段に増
加することが明らかである。また、実施例7では比較例
2に対してG/D比が高く、前記ウェブに含まれるカー
ボンナノチューブが多いことが明らかである。
【0071】
【実施例10】前記主触媒として、Yに替えてLaを用
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:La:T
i:C=2:2:2:94(原子数比)となるようにし
た以外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチ
ューブを製造した。
い、前記正極の全量に対する成分比がNi:La:T
i:C=2:2:2:94(原子数比)となるようにし
た以外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノチ
ューブを製造した。
【0072】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表4に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表4に示す。
【0073】
【実施例11】前記主触媒として、Ni,Yに替えてR
h,Laを用い、前記正極の全量に対する成分比がR
h:La:Ti:C=1:1:2:96(原子数比)と
なるようにした以外は、実施例1と全く同一にして、カ
ーボンナノチューブを製造した。
h,Laを用い、前記正極の全量に対する成分比がR
h:La:Ti:C=1:1:2:96(原子数比)と
なるようにした以外は、実施例1と全く同一にして、カ
ーボンナノチューブを製造した。
【0074】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表4に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表4に示す。
【0075】
【実施例12】前記主触媒として、Ni,Yに替えてR
hを単独で用い、前記正極の全量に対する成分比がR
h:Ti:C=1.5:2:96.5(原子数比)とな
るようにした以外は、実施例1と全く同一にして、カー
ボンナノチューブを製造した。
hを単独で用い、前記正極の全量に対する成分比がR
h:Ti:C=1.5:2:96.5(原子数比)とな
るようにした以外は、実施例1と全く同一にして、カー
ボンナノチューブを製造した。
【0076】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表4に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表4に示す。
【0077】
【実施例13】前記主触媒として、Ni,Yに替えてL
aを単独で用い、前記正極の全量に対する成分比がL
a:Ti:C=2:2:96(原子数比)となるように
した以外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノ
チューブを製造した。
aを単独で用い、前記正極の全量に対する成分比がL
a:Ti:C=2:2:96(原子数比)となるように
した以外は、実施例1と全く同一にして、カーボンナノ
チューブを製造した。
【0078】次に、実施例1と全く同一にして、電極消
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表4に示す。
耗量、ウェブの合計収率を算出すると共にウェブAのG
/D比を測定した。結果を表4に示す。
【0079】
【表4】
【0080】表4から、Ni,Rh,Laの1種または
2種の金属を主触媒として含むと共に、Tiを従触媒と
して含む触媒を用いる実施例10〜13によれば、ウェ
ブの合計収率、G/D比がが実施例1〜9と同等のであ
ることが明らかである。
2種の金属を主触媒として含むと共に、Tiを従触媒と
して含む触媒を用いる実施例10〜13によれば、ウェ
ブの合計収率、G/D比がが実施例1〜9と同等のであ
ることが明らかである。
【0081】尚、前記実施例では、Ru,Pd,Pt,
Ceの少なくとも1種の金属を含む主触媒について記載
が無い。しかし、Ru,Pd,Ptについては、同族の
白金元素であるRhと同等の効果が得られるものと考え
られる。また、Ceについては、同族の希土類元素であ
るY,Laと同等の効果が得られるものと考えられる。
Ceの少なくとも1種の金属を含む主触媒について記載
が無い。しかし、Ru,Pd,Ptについては、同族の
白金元素であるRhと同等の効果が得られるものと考え
られる。また、Ceについては、同族の希土類元素であ
るY,Laと同等の効果が得られるものと考えられる。
【0082】また、前記実施例では、V,Ta,Mo,
W,Alの少なくとも1種の金属を含む従触媒について
記載が無い。しかし、V,Taについては、同族のVA
族元素であるNbと同等の効果が得られるものと考えら
れる。また、Mo,Wについては、同族のVIA族元素
であるCrと同等の効果が得られるものと考えられる。
また、Alについては、同族のIIIB族元素であるB
と同等の効果が得られるものと考えられる。
W,Alの少なくとも1種の金属を含む従触媒について
記載が無い。しかし、V,Taについては、同族のVA
族元素であるNbと同等の効果が得られるものと考えら
れる。また、Mo,Wについては、同族のVIA族元素
であるCrと同等の効果が得られるものと考えられる。
また、Alについては、同族のIIIB族元素であるB
と同等の効果が得られるものと考えられる。
【図1】本発明の一実施形態に用いるアーク放電装置の
システム構成図。
システム構成図。
【図2】本発明の一実施形態に用いるグラファイト電極
の説明的断面図。
の説明的断面図。
【図3】本発明に用いる主触媒による炭化物と従触媒に
よる炭化物との生成自由エネルギーと温度との関係を示
すグラフ。
よる炭化物との生成自由エネルギーと温度との関係を示
すグラフ。
1…アーク放電装置、 4…正極、 9…触媒。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 23/76 B82B 3/00 23/847 B01J 23/84 301M 23/86 23/74 321M B82B 3/00 23/56 301M (72)発明者 徳根 敏生 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 藤原 良也 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 大橋 俊之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 4G046 CC08 4G069 AA03 BA08A BA08B BC40B BC42B BC50B BC51B BC52B BC55B BC58B BC66B BC67B BC68B BC71B BD03B CB81
Claims (12)
- 【請求項1】触媒の存在下、炭素に高エネルギー熱源を
作用させることによりカーボンナノチューブを含む煤を
生成せしめるカーボンナノチューブの製造方法におい
て、 前記触媒は、鉄族、白金族、希土類元素からなる群から
選択される実質的に純物質または合金からなり不可避的
不純物を含んでもよい少なくとも1種の金属からなる主
触媒と、前記カーボンナノチューブを含む煤の生成過程
において発熱反応を示す物質からなる従触媒とからなる
ことを特徴とするカーボンナノチューブの製造方法。 - 【請求項2】前記従触媒は、前記カーボンナノチューブ
を含む煤の生成過程において、前記主触媒により生成す
る炭化物よりも熱エネルギー的に安定な炭化物を生成す
る物質からなることを特徴とする請求項1記載のカーボ
ンナノチューブの製造方法。 - 【請求項3】前記従触媒は炭化物の生成自由エネルギー
が前記主触媒による炭化物の生成自由エネルギーよりも
小さい物質からなることを特徴とする請求項2記載のカ
ーボンナノチューブの製造方法。 - 【請求項4】前記主触媒は、Fe,Co,Ni,Rh,
Ru,Pd,Pt,Y,La,Ceからなる群から選択
される実質的に純物質または合金からなり不可避的不純
物を含んでもよい少なくとも1種の金属からなり、前記
従触媒はTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Cr,M
o,W,B,Al,Siからなる群から選択される実質
的に純物質または合金からなり不可避的不純物を含んで
もよい少なくとも1種の物質からなることを特徴とする
請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のカーボンナ
ノチューブの製造方法。 - 【請求項5】前記主触媒がNiとYと(いずれも実質的
に純物質または合金からなり不可避的不純物を含んでも
よい)の混合物であり、前記従触媒がTi,Zr,H
f,Nb,B,Siからなる群から選択される実質的に
純物質または合金からなり不可避的不純物を含んでもよ
い少なくとも1種の物質からなることを特徴とする請求
項4記載のカーボンナノチューブの製造方法。 - 【請求項6】前記主触媒がNiとYと(いずれも実質的
に純物質または合金からなり不可避的不純物を含んでも
よい)の混合物であり、前記従触媒がTi(実質的に純
物質からなり不可避的不純物を含んでもよい)であるこ
とを特徴とする請求項5記載のカーボンナノチューブの
製造方法。 - 【請求項7】前記主触媒がNiとFeと(いずれも実質
的に純物質または合金からなり不可避的不純物を含んで
もよい)の混合物であり、前記従触媒がTi(実質的に
純物質からなり不可避的不純物を含んでもよい)である
ことを特徴とする請求項4記載のカーボンナノチューブ
の製造方法。 - 【請求項8】前記主触媒がCo(実質的に純物質または
合金からなり不可避的不純物を含んでもよい)からな
り、前記従触媒がTiまたはCr(いずれも実質的に純
物質からなり不可避的不純物を含んでもよい)のいずれ
か1種の物質からなることを特徴とする請求項4記載の
カーボンナノチューブの製造方法。 - 【請求項9】前記主触媒がNi,La,Rhからなる群
から選択される実質的に純物質または合金からなり不可
避的不純物を含んでもよい少なくとも1種の物質からな
り、前記従触媒がTi(実質的に純物質からなり不可避
的不純物を含んでもよい)であることを特徴とする請求
項4記載のカーボンナノチューブの製造方法。 - 【請求項10】前記炭素は炭素電極であり、前記高エネ
ルギー熱源が該炭素電極間のアーク放電であることを特
徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項記載のカ
ーボンナノチューブの製造方法。 - 【請求項11】前記炭素電極は、電極全体の量に対し
て、前記主触媒と従触媒との全量として10〜35重量
%の範囲の触媒を含むことを特徴とする請求項10記載
のカーボンナノチューブの製造方法。 - 【請求項12】前記従触媒は、触媒の全量に対して、
0.1原子%を超える量で混合されていることを特徴と
する請求項1乃至請求項11のいずれか1項記載のカー
ボンナノチューブの製造方法。
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