JP2002200499A - 排水処理工程における余剰汚泥の処理方法 - Google Patents

排水処理工程における余剰汚泥の処理方法

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JP2002200499A
JP2002200499A JP2000402588A JP2000402588A JP2002200499A JP 2002200499 A JP2002200499 A JP 2002200499A JP 2000402588 A JP2000402588 A JP 2000402588A JP 2000402588 A JP2000402588 A JP 2000402588A JP 2002200499 A JP2002200499 A JP 2002200499A
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sludge
tank
treatment
biological treatment
microorganisms
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Shinsuke Kasahara
伸介 笠原
Munetaka Ishikawa
宗孝 石川
Takashi Sakakibara
隆司 榊原
Yutaka Nakamura
豊 中村
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MEIKEN KK
Panasonic Environmental Systems and Engineering Co Ltd
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MEIKEN KK
Panasonic Environmental Systems and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生物処理を用いる有機質排水の浄化処理にお
いて生ずる余剰汚泥の処理方法を提供する。 【解決手段】 生物処理により有機質排水を浄化処理す
る排水処理工程において、前記工程にて生ずる微生物の
存在する余剰汚泥に対し、水中にて、有酸素気泡を接触
させた後、超音波を照射して、前記余剰汚泥中の微生物
を死滅させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は生物処理を使用す
る排水処理工程における余剰汚泥の処理方法に関し、詳
しくは、有機物を含む有機質排水(以下、単に排水とも
いう。)を生物処理により浄化処理する場合に生ずる余
剰汚泥微生物(微生物には原生動物を含む。以下、余剰
汚泥微生物はこの意味で使用する。)の死滅処理方法に
係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば下水処理場の有機質排水
は、生物処理、例えば活性汚泥により浄化処理される
が、この処理工程では微生物(原生動物を含む微生物よ
りなる。以下、微生物はこの意味で使用する。)の増殖
に基づく余剰汚泥が生ずる。この余剰汚泥は濃縮し脱水
した後に埋め立て処分や焼却処理されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年は
埋め立て処分場の受入れ容量の問題や、焼却の費用の問
題があり、余剰汚泥の削減が望まれている。
【0004】本発明者は超音波を利用した余剰汚泥微生
物の死滅方法の研究において、余剰汚泥の容量を減少さ
せ得る、良好な成果を知り得て本発明を達成した。
【0005】そこで、本発明の課題は、本発明者の研究
成果を利用して、前述した従来の要望や問題点を解消し
ようとしたものであって、生物処理を用いる排水処理に
おいて生ずる余剰汚泥の量の減少に役立つ、余剰汚泥の
処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解消するため
の請求項1の発明は、有機質排水を生物処理によって浄
化処理する排水処理工程において、前記工程にて生ずる
微生物の生存する余剰汚泥に対し、水中にて、有酸素気
泡を接触させた後、超音波を照射して、前記余剰汚泥中
の微生物を死滅させることを特徴とする。
【0007】請求項1の発明によれば、有機質の排水は
生物処理を用いる排水処理工程で浄化処理される。この
工程で生ずる微生物の存在する余剰汚泥は、有酸素気泡
と接触後、超音波を照射することにより余剰汚泥中の微
生物が死滅される。なお、微生物の死滅した余剰汚泥は
前記した排水処理工程にて生物処理にて消化させ得る。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、余剰汚泥を撹拌させながら超音波を照射することを
特徴とする。
【0009】請求項2の発明によれば、余剰汚泥に超音
波を良好に照射することができるため、余剰汚泥微生物
を死滅させる効率が高い。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、余剰汚泥を循環工程にて循環させながら超音波を照
射することを特徴とする。
【0011】請求項3の発明によれば、余剰汚泥は超音
波を良好に照射することができるため、余剰汚泥微生物
を死滅させる効率が高い。
【0012】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
又は請求項3に記載の処理をした余剰汚泥を排水処理工
程に戻し、生物処理による浄化処理をすることを特徴と
する。
【0013】請求項4の発明によれば、微生物を死滅さ
せた余剰汚泥は、生物処理により浄化する排水処理工程
に戻して浄化処理することにより、加えた余剰汚泥を消
化させることができる。したがって、余剰汚泥の量を減
らし得る。
【0014】
【発明の実施の形態】前記有機質排水は食品工場の排
水、工場等の厨房排水、家庭の排水、下水処理場への流
入水、浄化槽への流入水などの有機成分を含む排水をい
う。余剰汚泥は生物処理により浄化処理する処理工程に
おいて、微生物の増殖によって発生する余剰の汚泥のこ
とである。
【0015】前記有酸素気泡は空気、オゾンなどの酸素
を含む気泡を意味する。汚泥と接触させる有酸素気泡
は、気泡の径が限定されるものではないが、汚泥との接
触性において、気泡の径が1mm以下が望ましく、0.
1mm以下がさらに良い。気泡径が大きくなると気液の
接触性が悪くなるだけでなく気泡自身による超音波の減
衰を引き起こしかねないため、前述のような径の気泡を
用いることが好ましい。
【0016】超音波の照射は、一般の超音波発振機(発
生機)を使用することができる。超音波の周波数は特
に、限定しないが、低周波の方が衝撃力が強いことか
ら、約18〜28kHzの周波数を用いることが好まし
く、上サイドバンド、下サイドバンドさらに共振する第
2、第3、第4の高長波においても良好な結果が得られ
ることを実験により確認した。超音波の発振の出力およ
び照射時間は処理する汚泥の容量に応じて変化させれば
よく、実験によれば周波数26kHzの場合、20Wh
/l以上で超音波を照射した場合は、従来の生物処理の
余剰汚泥量を70%以上削減することができた。
【0017】超音波処理槽における超音波の照射は、槽
の上部、側面又は底部のいずれからでもよいが、実験に
よれば底部からの照射が一番良い結果が得られた。原因
として超音波は直進性が強いが、左右45度の内側での
範囲において照射していることを確認でき、結果として
照射面積が一番広くとれたものと考えられる。
【0018】汚泥に対する気泡の供給および超音波の照
射は、同時に行なってもよいし、気泡の供給後に超音波
の照射を行なってもよい。また、両者を相互に行なって
も、間欠的に行なっても良い。
【0019】超音波の照射は汚泥(余剰汚泥)を撹拌又
は循環させながら行なうことが望ましい。なお、超音波
の照射は含水状態の汚泥に対して行なわれる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。まず、実施装置(工程)の概略を図1〜図3に
より説明する。この実施装置は有機成分を含有する有機
質排水(被処理水ともいう。)を浄化処理する排水処理
工程装置(工程)S1に、余剰汚泥を処理する汚泥処理
工程装置(工程)S2を接続して形成されている。
【0021】図1示すように、排水処理工程装置S1は
混在する汚泥(汚泥分)D1を沈殿させる第1沈殿槽2
と、活性汚泥Dにより被処理水WAを浄化処理する好気
性の生物処理槽(一般的には、曝気槽ともいわれる。)
4と、浄化処理後の被処理水WA中の汚泥D3を沈殿さ
せ、かつ処理水(浄化水)Wを排出する第2沈殿槽8
と、第2沈殿槽8の汚泥D3を廃棄のために濃縮した汚
泥D4とする汚泥濃縮槽11とよりなる。
【0022】生物処理槽4は槽内に撹拌手段5と曝気手
段6を有し、かつ槽内水中に予め活性汚泥Dが含ませて
ある。攪拌手段5はたとえば、スクリューを内蔵した水
中ミキサーよりなる。
【0023】汚泥濃縮槽11は汚泥D3を静置させ、重
力沈降による固液分離をすることによって汚泥D3を濃
縮した汚泥D4とする。汚泥濃縮槽11は特に限定され
るものではなく、本実施例のような重力沈降方式による
濃縮以外にも例えば加圧浮上方式や遠心分離方式あるい
は濾過方式等を利用してもよい。本実施例においては、
汚泥濃度を10%近くまで濃縮すると超音波照射時の撹
拌又は循環が困難になることから、高度な濃縮は必要な
く、重力沈降方式による濃縮で十分である。
【0024】第1沈殿槽2には導水管1により被処理水
WAが導入可能であり、第1沈殿槽2と生物処理槽4間
は第1接続通路3により接続され、生物処理槽4と第2
沈殿槽8は第2接続通路7により接続されている。第2
沈殿槽8には処理水Wを排出する排出管9が接続されて
いる。
【0025】また、第2沈殿槽8の沈殿した汚泥D3
は、通常は返送汚泥として切換弁10Aを介して汚泥送
り管10により生物処理槽4に返送される。切換弁10
Aはソレノイドで切換えることができ、図2(A)に示
すように、通常は汚泥送り管10、10がつながった状
態にされていて、必要時には図2(B)に示すように切
換えられ、汚泥送り管10と12が接続され、汚泥送り
管10との接続が断たれる。なお、P3は汚泥送り用ポ
ンプ、8Aは開閉バルブであり、開閉バルブ8Aは常に
は開けられている。
【0026】汚泥送り管12にはソレノイドで切換えら
れる切換弁16Aが介装されている。切換弁16Aは図
3(A)に示すように、通常時には汚泥送り管12と1
2がつながった状態にされていて、必要時には図3
(B)に示すように切換えられ、汚泥送り管12と16
が接続され、汚泥送り管12との接続が断たれる。
【0027】一方、前記排水処理工程装置S1の近傍に
は、図1に示すように、汚泥貯留槽17が配置されてい
て、第1沈殿槽2、生物処理槽4及び汚泥濃縮槽11の
各槽から開閉バルブ2A、4A、11Aを介して汚泥送
り管14、15、19が設けられ、汚泥貯留槽17に各
槽の汚泥D1、D2、D4を移送可能に接続されてい
る。なお、P1、P2、P4は汚泥送り用ポンプであ
る。
【0028】第2沈殿槽8からの汚泥D3は開閉バルブ
8Aを介し、切換弁10A及び16Aを図2(B)及び図
3(B)の状態に切換えることにより汚泥貯留槽17に移
送可能となる。なお、切換弁10A及び16Aは特に限
定されるものではなく、本実施例のようなソレノイド以
外にも例えばモーター駆動の弁やエア駆動の弁等を利用
しても良い。また、手動による弁の切換えも可能ではあ
るが、自動運転で行なうことを考慮するとソレノイド又
はモーター駆動又はエア駆動等の弁が好ましい。
【0029】汚泥貯留槽17内の汚泥は汚泥送り管18
を介して超音波処理槽20に送られるが、汚泥送り管1
8の超音波処理槽20の近くには、気泡供給装置25が
配置され、空気などの有酸素気泡が気泡供給管26を介
して、汚泥送り管18内に供給可能にされている。な
お、P5は汚泥送り用のポンプである。
【0030】前記超音波処理槽20は槽内に撹拌手段2
1が設けられ、かつ槽底部には超音波発振装置22が取
付けられている。超音波処理槽20に導入された汚泥
(余剰汚泥)D1、D2、D3、D4は撹拌手段21に
より撹拌されながら、超音波発振装置22から超音波が
照射される。
【0031】図1に示すように、超音波処理槽20の開
閉バルブ20Aには超音波処理後の汚泥D5を前記好気
性生物処理槽4に戻す汚泥戻し導管28が設けられてい
る。P6は超音波処理後の余剰汚泥D5を生物処理槽4
に送るためのポンプである。
【0032】しかして、排水の浄化工程で生ずる余剰の
汚泥D1〜D4は次の如く処理される。被処理水WAは
導水管1より第1沈殿槽2に導入される。第1沈殿槽2
に導入された被処理水WAは混在する汚泥D1が底部に
沈殿される。続いて、第1沈殿槽2の被処理水WAは第
1接続通路3を経て生物処理槽4に導入される。
【0033】生物処理槽4には予め活性汚泥Dが導入さ
れている。生物処理槽4において、被処理水WAは撹拌
手段5により撹拌されるとともに、曝気手段6による空
気曝気の状態が所定時間保持される。このため被処理水
WA中の有機物は活性汚泥Dにより処理され、汚泥D2
が増加する。汚泥D2の一部は生物処理槽4の底部に残
る。活性汚泥Dによる所定時間の処理を終えた後の汚泥
D2を含む被処理水WAは、第2接続通路7を経て第2
沈殿槽8に導入され、所定時間静置される。
【0034】第2沈殿槽8に静置された被処理水WAは
汚泥D3が沈殿され、上部が処理水Wとされる。所定時
間の静置後、処理水Wは配出管9にて所定部所に送られ
る。
【0035】また、第2沈殿槽8の沈殿した汚泥D3
は、通常は返送汚泥として開閉バルブ8A、切換弁10
Aを介し、ポンプP3を作動させ、汚泥送り管10によ
り生物処理槽4に返送される。余剰汚泥として汚泥D3
を排出する場合は、切換弁10Aを切換え、汚泥送り管
12を接続し、切換弁16Aを介して汚泥濃縮槽11へ
送り、水分13を分離し濃縮した汚泥D4とする。
【0036】次に、前記排水処理工程装置S1にて生じ
た汚泥(すなわち余剰汚泥)D1〜D4を処理する汚泥
処理工程装置S2の作用について説明する。
【0037】第1沈殿槽2、生物処理槽4及び汚泥濃縮
槽11における汚泥D1、D2、D4は開閉バルブ2
A、4A、11Aを開くとともにポンプP1、P2、P
4を作動させ、汚泥送り管14、15、19を介して汚
泥貯留槽17に送る。
【0038】第2沈殿槽8の汚泥D3は予め切換弁10
A、16Aを切換えて汚泥送り管10と12、12と1
6を連通させた後、ポンプP3により汚泥送り管16を
介して汚泥貯留槽17に送られる。
【0039】汚泥貯留槽17に送られた各汚泥D1〜D
4は超音波処理槽20の近傍において気泡供給装置25
の気泡供給管26より有酸素気泡が汚泥送り管18内に
供給されるため、汚泥送り管18を通過する汚泥D1〜
D4には有酸素気泡が含まれた後、超音波処理槽20に
導入される。
【0040】超音波処理槽20に導入された汚泥D1〜
D4は、撹拌手段21により撹拌されながら超音波の発
振を受けることにより、汚泥D1〜D4に均一に超音波
が照射される。超音波処理槽20の汚泥D1〜D4は有
酸素気泡が含有された状態で超音波処理を受けるため、
汚泥微生物が確実に死滅され、微生物の死滅した汚泥D
5となる。
【0041】かくして、微生物の死滅した汚泥D5は開
閉バルブ20Aを開き、かつポンプP6を作動させるこ
とにより、汚泥戻し管28を介して生物処理槽4に所定
量づつ間欠的に送られる。生物処理槽4に送られた汚泥
D5は微生物の死滅状態のもので繁殖力を有しないた
め、槽内の活性汚泥Dにより消化されその量を少なくす
ることができる。なお、生物処理槽4への汚泥D5の供
給量があまり多すぎると生物処理槽4の処理能力が下が
ることにより、処理能力の下がらない程度の量を間欠的
に供給することが望ましい。
【0042】次に、図4〜図6により別実施例を説明す
る。図4は生物膜を用いた排水処理工程装置S1の実施
例である。排水処理工程装置S1は接触材2Cに保持さ
れた嫌気性生物膜DBにより被処理水WAを嫌気性生物
処理する嫌気性の生物処理槽2Bと、接触材4Bに保持
された好気性生物膜DAにより被処理水WAを浄化処理
する好気性の生物処理槽4と、浄化処理後の被処理水W
A中の汚泥D3を沈殿させ、かつ処理水Wを排出する第
2沈殿槽8と、第2沈殿槽8の汚泥D3を廃棄のために
濃縮した汚泥D4とする汚泥濃縮槽11とよりなる。
【0043】嫌気性の生物処理槽2Bは槽内に接触材2
Cを有し、接触材2Cの表面には嫌気性の微生物が膜状
に固定されている(以下、嫌気性生物膜DBという)。
【0044】好気性の生物処理槽4は槽内に撹拌手段5
と曝気手段6と接触材4Bを有し、接触材4Bの表面に
は好気性の微生物が膜状に固定されている(以下、好気
性生物膜DAという。)
【0045】汚泥濃縮槽11は槽内に傾斜した濾材11
Cを有し、槽内の汚泥D3の水分が濾材を通過して除去
されることにより、汚泥D3は濃縮された汚泥D4とな
り、槽内底部には脱水された水分13が貯留されるよう
にされている。なお、13Aは水抜き用の開閉バルブで
あり、常には閉じられている。
【0046】嫌気性の生物処理槽2Bには導水管1によ
り被処理水WAが導入可能であり、嫌気性の生物処理槽
2Bと好気性の生物処理槽4間は第1接続通路3により
接続され、生物処理槽4と第2沈殿槽8は第2接続通路
7により接続されているとともに生物処理槽4から返送
通路31によって被処理水WAは嫌気性の生物処理槽2
Bへ返送可能とされている。第2沈殿槽8には処理水W
を排出する排出管9が接続されている。
【0047】また、前記第2沈殿槽8の開閉バルブ8A
には、第2沈殿槽8に沈殿した汚泥D3を汚泥濃縮槽1
1に送る汚泥送り管10が取り付けられている。汚泥送
り管10にはソレノイドにより切換えられる切換弁16
Aが介装されている。切換弁16Aは図5(A)に示すよ
うに、通常は汚泥送り管10、12がつながった状態に
されていて、必要時には図5(B)に示すように切換えら
れ、汚泥送り管10と16が接続され、汚泥送り管12
との接続が断たれる。
【0048】汚泥濃縮槽11の汚泥送り管19Aにはソ
レノイドで切換えられる切換弁11Bが介装されてい
る。切換弁11Bは図6(A)に示すように、通常に汚泥
送り管19A、19Aがつながった状態にされていて、
必要時には図6(B)に示すように切換えられ、汚泥送り
管19Aと19Bが接続され、汚泥送り管19Aとの接
続が断たれる。
【0049】一方、前記排水処理工程装置S1の近傍に
は、図4に示すように、超音波処理槽20が配置されて
いて、嫌気性の生物処理槽2B、好気性の生物処理槽
4、第2沈殿槽8及び汚泥濃縮槽11の各槽の開閉バル
ブ2A、4A、8A、11Aを介して汚泥送り管14、
15、16、19A、19B及び18が設けられ、超音
波処理槽20に各槽の汚泥D1、D2、D3、D4を移
送可能に接続されている。第2沈殿槽8の汚泥D3又は
汚泥濃縮槽11の汚泥D4を超音波処理槽20に送るに
際しては、切換弁16Aが図5(B)、又は切換弁11B
が図6(B)の状態に切換えられる。
【0050】汚泥送り管18の超音波処理槽20近くに
は、気泡供給装置25が配置され、有酸素気泡が気泡供
給管26を介して、汚泥送り管18内に供給可能にされ
ている。なお、P1、P2、P3、P4は汚泥送り用の
ポンプである。
【0051】前記超音波処理槽20は図1の場合と同様
に撹拌手段21及び超音波発振装置22が取りつけられ
ている。
【0052】超音波処理槽20の開閉バルブ20Aには
死滅処理後の汚泥D5を前記嫌気性の生物処理槽2Bに
戻す汚泥戻し導管28が設けられている。P6は死滅処
理後の余剰汚泥D5を生物処理槽2Bに送るためのポン
プである。
【0053】しかして、排水の浄化工程で生ずる余剰の
汚泥D1〜D4は次の如く処理される。被処理水WAは
導水管1より生物処理槽2Bに導入され、接触材2Cに
保持された嫌気性生物膜DBによって嫌気性生物処理さ
れるとともに、嫌気性生物膜DBは増加し接触材2Cか
ら剥離し汚泥D1となる。汚泥D1の一部は生物処理槽
2Bの底部に残る。嫌気性生物膜DBによる所定時間の
処理を終えた後の汚泥D1を含む被処理水WAは第1接
続通路3を経て好気性の生物処理槽4に導入される。
【0054】生物処理槽4には接触材4Bに好気性生物
膜DAが保持されている。生物処理槽4において、被処
理水WAは撹拌手段5によって撹拌されるとともに、曝
気手段6による空気曝気の状態が所定時間保持される。
このため被処理水WA中の有機物は好気性生物膜DAに
より処理され、好気性生物膜DAは増加し接触材4Bか
ら剥離し汚泥D2となる。汚泥D2の一部は生物処理槽
4の底部に残る。好気性生物膜DAによる所定時間の処
理を終えた後の汚泥D1及びD2を含む被処理水WAは
第2接続通路7を経て第2沈殿槽8に導入され、所定時
間静置されるとともに、被処理水WAの一部は返送通路
31を経て嫌気性の生物処理槽2Bに返送され、再度嫌
気性の生物処理される。
【0055】第2沈殿槽8に静置された被処理水WAは
汚泥D3が沈殿され、上部が処理水Wとされる。所定時
間の静置後、処理水Wは配出管9にて所定部所に送られ
る。
【0056】また、第2沈殿槽8の沈殿した汚泥D3
は、槽外の開閉バルブ8Aを開くとともに、切換弁16
Aを介して汚泥送り管12により汚泥濃縮槽11に送
り、水分13を絞り濃縮した汚泥D4とする。汚泥濃縮
槽11の汚泥D4は開閉バルブ11Aを開き、汚泥送り
管19A、切換弁11Bを介して汚泥送り管19Aによ
り所定部所へ送られて処分される。
【0057】次に、前記排水処理工程装置S1にて生じ
た汚泥(すなわち余剰汚泥)D1〜D4を処理する汚泥
処理工程装置S2の作用について説明する。
【0058】生物処理槽2B及び生物処理槽4における
汚泥D1、D2は、開閉バルブ2A、4Aを開くととも
にポンプP1、P2を作動させ、汚泥送り管14、15
及び18を介して超音波処理槽20に送る。
【0059】第2沈殿槽8、汚泥濃縮槽11の汚泥D
3、D4は予め切換弁16A、11Bを切換えて汚泥送
り管10と16、19Aと19Bを連通させた後、開閉
バルブ8A、11Aを開くとともにポンプP3、P4を
作動させ、汚泥送り管18を介して超音波処理槽理20
に送られる。
【0060】各汚泥D1〜D4は図1の場合と同様に有
酸素気泡を供給された後、超音波処理槽20に導入さ
れ、超音波処理を受け、微生物の死滅した汚泥D5とな
る。
【0061】かくして、微生物の死滅した汚泥D5は開
閉バルブ20Aを開き、かつポンプP6を作動させるこ
とにより、汚泥戻し管28を介して嫌気性の生物処理槽
2Bに所定量ずつ間欠的に送られる。
【0062】前記した第2沈殿槽8から得た汚泥D3に
空気の気泡を供給し、超音波を照射して汚泥D3中の微
生物の死滅の状態を調べた。死滅の状態は汚泥D3にB
OD液を加え、BOD液が消化されたか否かを酸素利用
速度にて調べた。 ・試験用汚泥D3各30L ・空気の気泡は泡径0.1mmの気泡を1L/分、撹拌
状態の汚泥中に供給。 ・超音波照射:出力600W周波数26kHzの超音波
を60分間照射。 ・BOD液:BODを200mg/L含む(水溶液)を
1L供給。 試験区I 汚泥D3に気泡供給し、超音波照射した。 試験区II 汚泥D3に気泡供給せず、超音波照射した。 試験区III 汚泥D3はそのまま(気泡供給せず、超音波照射せ
ず)。
【0063】この試験区I〜IIIの結果は図7のグラフに
示すとおりであった。図7のグラフの如く、試験区Iは
酸素消費速度が遅く、汚泥D3が死滅されていることが
わかる。試験区IIは酸素消費速度が速く、汚泥微生物の
死滅が不充分である。試験区IIIは第2沈殿槽8の汚泥
D3であり、汚泥微生物が生きていることが認められ
る。
【0064】上記した実施例によれば、汚泥微生物を有
酸素気泡が含有された状態で超音波処理するため、汚泥
微生物が死滅した汚泥D5とされ、この汚泥D5を好気
性の生物処理槽4又は嫌気性の生物処理槽2Bに供給す
るので、供給した汚泥D5が生物処理され汚泥D5の量
を減らすことができる。
【0065】前記図1及び図4では超音波処理槽20は
槽内の汚泥D1〜D4を撹拌手段21にて撹拌しながら
汚泥D1〜D4に超音波を照射したが、図8に示すよう
に、超音波処理槽20内の汚泥D1〜D4は槽外に設け
た循環路30にポンプP7により循環させるようにし、
循環路30に設けた気泡供給装置25の気泡供給管26
より循環路30の汚泥D1〜D4に有酸素気泡を放出す
るようにしても良い。そして有酸素気泡を供給した汚泥
D1〜D4に対しては超音波処理槽20内の底面部の超
音波発振装置22より超音波を照射する構造とすること
ができる。この場合も汚泥D1〜D4に死滅処理をなし
得る。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、有機質排水の浄化処理
において生ずる余剰汚泥を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の排水処理及び余剰汚泥の処理を示す
工程図である。
【図2】図1における第2沈殿槽に係わる切換弁を示
し、(A)は通常状態、(B)は切換え状態の拡大図で
ある。
【図3】図1における第2沈殿槽に係わる切換弁を示
し、(A)は通常状態、(B)は切換え状態の拡大図で
ある。
【図4】本別実施例の排水処理及び余剰汚泥の処理を示
す工程図である。
【図5】図2における第2沈殿槽に係わる切換弁を示
し、(A)は通常状態、(B)は切換え状態の拡大図で
ある。
【図6】図2における汚泥濃縮槽に係わる切換弁を示
し、(A)は通常状態、(B)は切換え状態の拡大図で
ある。
【図7】本実施例の効果を示すグラフである。
【図8】超音波照射装置のたて断面図の別例図である。
【符号の説明】

第1沈殿槽 2B
生物処理槽 4
生物処理槽 8
第2沈殿槽 10、12、14、15,16、18,19、19A、
19B汚泥送り管 11
汚泥濃縮槽 20
超音波処理槽 22
超音波発振装置 25
気泡供給装置 26
気泡供給管 28
汚泥戻し導管 30
循環路 31
返送通路 D
活性汚泥 DA
好気性生物膜 DB
嫌気性生物膜 D1、D2、D3、D4
汚泥 D5
死滅処理後の汚泥 W
処理水 WA
被処理水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 隆司 大阪府吹田市垂水町3丁目28番33号 松下 環境空調エンジニアリング株式会社大阪支 店内 (72)発明者 中村 豊 兵庫県神戸市東灘区深江本町3丁目5−25 株式会社メイケン内 Fターム(参考) 4D028 AB00 BB06 BD06 4D059 AA05 BA31 BK13 BK22 DA43 DA47

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機質排水を生物処理によって浄化処理
    する排水処理工程において、前記工程にて生ずる微生物
    の生存する余剰汚泥に対し、水中にて、有酸素気泡を接
    触させた後、超音波を照射して、前記余剰汚泥中の微生
    物を死滅させることを特徴とした余剰汚泥微生物の処理
    方法。
  2. 【請求項2】 余剰汚泥を撹拌させながら超音波を照射
    する請求項1に記載の余剰汚泥微生物の処理方法。
  3. 【請求項3】 余剰汚泥を循環工程にて循環させながら
    超音波を照射する請求項1に記載の余剰汚泥微生物の処
    理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2又は請求項3に記
    載の処理をした余剰汚泥を排水処理工程に戻し、生物処
    理による浄化処理をすることを特徴とした余剰汚泥の処
    理方法。
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