JP2002199413A - プロジェクションテレビにおける輝度調整装置 - Google Patents

プロジェクションテレビにおける輝度調整装置

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JP2002199413A
JP2002199413A JP2000399032A JP2000399032A JP2002199413A JP 2002199413 A JP2002199413 A JP 2002199413A JP 2000399032 A JP2000399032 A JP 2000399032A JP 2000399032 A JP2000399032 A JP 2000399032A JP 2002199413 A JP2002199413 A JP 2002199413A
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Takashi Suzuki
隆 鈴木
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3管式プロジェクションテレビにおいて、青
投射ブラウン管をディフォーカスさせたり、又は青ビデ
オ信号のゲイン制御して補正しているが、ブラウン管の
ばらつき等で最適輝度が得られない課題があった。 【解決手段】 3管式プロジェクションテレビにおい
て、アノード電流を検出するアノード電流検出回路14
で検出したアノード電流に応じて、青ダイナミックフォ
ーカス電圧を変位させ、青投射ブラウン管をジャストフ
ォーカス及びディフォーカス状態に調整制御する青フォ
ーカス制御回路42と、アノード電流検出回路14で検
出したアノード電流に応じて、青ビデオドライブ回路5
1のゲインを制御し、青投射ブラウン管に表示される映
像輝度を補正制御するゲイン制御回路からなる輝度調整
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクション
テレビにおける輝度調整装置に関し、特に青色投射管の
輝度調整に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラウン管で実現できない大型画
面でテレビ映像を再生表示する装置として、プロジェク
ションテレビが開発普及している。
【0003】このプロジェクションテレビは、赤、緑、
青の3つの投射ブラウン管それぞれに赤、緑、青のビデ
オ信号の基で映像を再生表示させ、その再生表示された
映像光を投射レンズによって、拡大投影してスクリーン
上で前記赤、緑、青の映像光を合成表示している。
【0004】この3管式プロジェクションテレビにおい
て、一般に映像信号が高輝度になる程、特に青の投射ブ
ラウン管の発光特性が低下し、高輝度時の色温度が低下
する課題があった。
【0005】この青色投射ブラウン管の高輝度時の発光
特性低下に対して、種々の補正手段が提案されている。
【0006】この補正手段としては、青投射ブラウン管
のカソードに供給する青ビデオ信号の増幅回路のゲイン
を青ビデオ信号が一定レベル以上になった際に電気的に
調整制御する方法と、前記青投射ブラウン管のフォーカ
スを調整制御する方法とがある。
【0007】前述の電気的な調整制御方法について、図
2に示す従来のプロジェクションテレビの青ビデオドラ
イブ回路を用いて説明する。
【0008】図示していない青投射ブラウン管(図中
B,CRTと記す)のカソードには、トランジスタ52
のコレクタが接続されている。このトランジスタ52の
コレクタには、抵抗54を介して、電位+Hi,Vcc
が供給され、エミッタには、トランジスタ53のコレク
タとエミッタ及び抵抗55を介して基準電位に接続され
ている。つまり、トランジスタ52と53はカスケード
接続されている。前記トランジスタ52のベースには、
電位Vccが供給され、トランジスタ53のベースに
は、抵抗68を介して青ビデオ信号が供給されている。
【0009】すなわち、青ビデオ信号は、カスケード接
続されたトランジスタ52,53で増幅されて青投射ブ
ラウン管のカソードに供給される。
【0010】前記カスケード接続されたトランジスタ5
2のエミッタとトランジスタ53のコレクタの接続点に
は、トランジスタ56のコレクタが接続されている。こ
のトランジスタ56のエミッタは、抵抗57を介してコ
レクタが基準電位に接続されたトランジスタ59のエミ
ッタに接続されている。トランジスタ59のエミッタに
は、抵抗60を介して電位Vccが供給されており、ベ
ースは、抵抗61を介して、前記電位Vccに接続され
ると共に、抵抗62を介して基準電位に接続されてい
る。
【0011】前記トランジスタ56のベースは、抵抗6
4を介してコレクタ接地されたトランジスタ65のエミ
ッタに接続されている。このトランジスタ65のエミッ
タは、抵抗66を介して前記電位Vccに接続され、ベ
ースは抵抗67を介して前記青ビデオ信号(図中、B,
VIDEOと記す)が供給されている。
【0012】前記トランジスタ59のエミッタ電位は、
抵抗61,62で決まるが、トランジスタ56のエミッ
タ電位がトランジスタ59のエミッタ電位よりも低いと
トランジスタ56はカットオフとなりコレクタ電流は流
れない。
【0013】つまり、前記青ビデオ信号の電位があるレ
ベル以下の場合は、トランジスタ65が導通する結果、
トランジスタ56がオフし、青ビデオ信号は、カスケー
ド接続されたトランジスタ52と53で所定のレベルの
ゲインで増幅されて前記青投射ブラウン管のカソードに
供給される。
【0014】次に、前記青ビデオ信号の電位があるレベ
ル以上となると、トランジスタ65がオフする方向に動
作し、かつ、前記トランジスタ56のエミッタ電位が前
記トランジスタ59のエミッタ電位よりも高くなると、
トランジスタ56のコレクタ電流が流れる。このトラン
ジスタ56のコレクタ電流が流れると、トランジスタ5
2のエミッタから電流が引かれて、カスケード接続され
たトランジスタ52,53の増幅ゲインが上がる。これ
により、前記青ビデオ信号が一定のレベル以上となる
と、カスケード接続されたトランジスタ52,53の増
幅ゲインが上がり、前記青ビデオ信号の電位上昇により
輝度低下した青成分の補正を行っている。
【0015】次に、前述の青投射ブラウン管のフォーカ
ス調整による方法を説明する。投射ブラウン管に一定以
上の電流が供給されて、蛍光体が輝度飽和した場合に、
投射ブラウン管のフォーカスをディフォーカスすること
で輝度が上昇する。これは、蛍光体に照射される電子ビ
ームのスポット面積が拡大することにより、発光する蛍
光体面積が拡大して輝度が上昇する。
【0016】このため、青投射ブラウン管のフォーカス
をジャストフォーカスからディフォーカスへと調整する
ものである。具体的には、クロスハッチ信号を用いて、
青投射ブラウン管をジャストフォーカス状態とし、この
ジャストフォーカス時の投射ブラウン管面又はスクリー
ンに投影されたクロスハッチ画面の輝度を測定する。こ
の測定輝度が所定の輝度レベルになるようにジャストフ
ォーカスからディフォーカスへとフォーカスをずらすこ
とが行われている。
【0017】次に、前記青投射ブラウン管のフォーカス
をディフォーカス状態としても、前記青ビデオ信号のレ
ベルによってジャストフォーカス状態となり、青輝度の
低下を起こすことがある。つまり、青ビデオ信号のレベ
ルによって、投射ブラウン管のアノード電圧が変動し、
フォーカス電圧がアノード電圧の変動に追従できないた
めに生じる。
【0018】このアノード電圧の変動に対して、フォー
カス電圧を追従させて、青投射ブラウン管のディフォー
カスを維持させる方法が特開2000−102028号
公報に提案されている。
【0019】この特開2000−102028号公報で
提案されている方法は、抵抗とコンデンサを直列接続し
た受動回路網をアノード電極とフォーカス電極との間に
設け、フォーカス電圧対アノード電圧比を一定に保つよ
うになっている。これにより、青ビデオ信号の電位の変
化に応じたアノード電圧変動による青投射ブラウン管の
ディフォーカスを維持させるようにしている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の3管式プロジェ
クションテレビにおいて、青投射ブラウン管の発光特性
を改善する際に、前述の電気的調整方法は、青ビデオ信
号の平均的明るさ(APL)が上昇し、ブラウン管のア
ノード電流が自動輝度制限回路(ABL)によって飽和
状態とされると、相対的に投射ブラウン管に流れる電流
が高くなり、赤、緑、青の各投射ブラウン管全体の発光
効率が下がり輝度が低下する課題があった。特に、色信
号の内、赤成分や緑成分に比して、青色成分が高い場合
には、投射ブラウン管全体の輝度低下は顕著に生じる課
題があった。
【0021】また、前述の青投射ブラウン管の電子ビー
ムをディフォーカス調整する方法は、輝度計測を行いな
がらディフォーカス状態に調整するために、調整作業が
繁雑となり、また、投射ブラウン管のばらつきにより輝
度とフォーカスを共に満足する状態に調整設定できない
こともあった。
【0022】さらに、前述のアノード電圧対フォーカス
電圧比を一定にする方法は、アノード電圧の変動に対し
て、フォーカス電圧をブラウン管の全体において、ディ
フォーカス状態は維持できるが、カソードに供給される
ビデオ信号の電位変動によって、青蛍光体の発光効率が
低下する課題があった。
【0023】本発明は、上記課題に鑑み、青ビデオ信号
の平均的明るさがある値を超えて投射ブラウン管のアノ
ード電流が変動した場合に、青投射ブラウン管をディフ
ォーカスさせると共に、投射ブラウン管のカソードに供
給するビデオ信号のゲインを前記アノード電流に応じて
制御して、所望の輝度が得られるプロジェクションテレ
ビの輝度調整装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のプロジェクショ
ンテレビにおける輝度調整装置は、赤、緑及び青の投射
ブラウン管を用いた3管式プロジェクションテレビにお
いて、前記投射ブラウン管に供給するアノード電流を検
出するアノード電流検出手段と、前記投射ブラウン管の
フォーカス電極にダイナミックフォーカス電圧を供給す
るダイナミックフォーカス手段と、前記アノード電流検
出手段で検出したアノード電流に応じて、前記ダイナミ
ックフォーカス手段から供給された青投射ブラウン管用
のダイナミックフォーカス電圧を変位させ、前記青投射
ブラウン管をジャストフォーカス及びディフォーカス状
態に調整制御する青フォーカス制御手段と、を具備した
ことを特徴とする。
【0025】本発明のプロジェクションテレビにおける
輝度調整装置は、赤、緑及び青の投射ブラウン管を用い
た3管式プロジェクションテレビにおいて、前記投射ブ
ラウン管に供給するアノード電流を検出するアノード電
流検出手段と、前記投射ブラウン管にビデオ信号を供給
制御するビデオドライブ手段と、前記アノード電流検出
手段で検出したアノード電流に応じて、前記ビデオドラ
イブ手段の内、青ビデオドライブ手段のゲインを制御
し、前記青投射ブラウン管に表示される映像輝度を補正
制御するゲイン制御手段と、を具備したことを特徴とす
る。
【0026】また、本発明のプロジェクションテレビに
おける輝度調整装置は、赤、緑及び青の投射ブラウン管
を用いた3管式プロジェクションテレビにおいて、前記
投射ブラウン管に供給するアノード電流を検出するアノ
ード電流検出手段と、前記投射ブラウン管のフォーカス
電極にダイナミックフォーカス電圧を供給するダイナミ
ックフォーカス手段と、前記投射ブラウン管にビデオ信
号を供給制御するビデオドライブ手段と、前記アノード
電流検出手段で検出したアノード電流に応じて、前記ダ
イナミックフォーカス手段から供給された青投射ブラウ
ン管用のダイナミックフォーカス電圧を変位させ、前記
青投射ブラウン管をジャストフォーカス及びディフォー
カス状態に調整制御する青フォーカス制御手段と、前記
アノード電流検出手段で検出したアノード電流に応じ
て、前記ビデオドライブ手段の内、青ビデオドライブ手
段のゲインを制御し、前記青投射ブラウン管に表示され
る映像輝度を補正制御するゲイン制御手段と、を具備し
たことを特徴とする。
【0027】なお、本発明のプロジェクションテレビに
おける輝度調整装置のアノード電流検出手段は、水平出
力トランスに流入するアノード電流を検出する電流検出
素子と、この電流検出素子で検出したアノード電流を積
分する積分回路からなることを特徴とする。
【0028】本発明のプロジェクションテレビにおける
輝度調整装置の青フォーカス制御手段は、前記アノード
電流検出手段から供給されたアノード電流の積分値に応
じて、駆動電位を設定する駆動電位設定素子と、この駆
動電位設定素子で設定された駆動電位の基で、水平パル
スの波高を変位させる水平パルス変位素子と、からなり
前記水平パルス変位素子で変位された水平パルスによっ
て、前記青ダイナミックフォーカス電圧を変位させるこ
とを特徴とする。
【0029】本発明のプロジェクションテレビにおける
輝度調整装置のゲイン制御手段は、前記青ビデオドライ
ブ手段を構成するカスケード増幅回路のゲインを前記ア
ノード電流検出手段からの積分値に応じて制御する制御
回路からなることを特徴とする。
【0030】本発明のプロジェクションテレビにおける
輝度調整装置により、青ビデオ信号の平均的明るさの変
動に応じて青投射ブラウン管の最適輝度が確保でき、か
つ、映像全体の輝度低下を補正可能となった。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
プロジェクションテレビにおける輝度調整装置の一実施
形態を示す回路接続図である。
【0032】図示していない水平出力回路からの水平パ
ルスを整流して高圧電圧を生成する水平出力トランス
(以下、FBTと称する)11の2次側のEH端子に
は、図示していない投射ブラウン管のアノード電極が接
続されている。このFBT11の2次側の中間のEF端
子からは、前記投射ブラウン管のフォーカス電圧が導き
出されて、後述するフォーカスパック20の入力(I
N)端子21に供給される。前記FBT11の2次側の
基端には、アノード電流検出回路14が接続されてい
る。
【0033】このアノード電流検出回路14は、前記F
BT11の2次側の基端と抵抗15を介してベースが接
続されたトランジスタ16を有し、このトランジスタ1
6のコレクタには電位Vccが供給され、エミッタは抵
抗17を介して基準電位に接続されていると共に、抵抗
18とコンデンサ19の直列接続を介して基準電位に接
続されている。この抵抗18とコンデンサ19の接続点
は、後述する青フォーカス制御回路42と青ビデオドラ
イブ回路51に接続された構成となっている。
【0034】すなわち、前記トランジスタ16は、FB
T11の2次側に流入するアノード電流を検出する電流
検出素子であり、前記抵抗18とコンデンサ19は、ト
ランジスタ16で検出したアノード電流に応じたエミッ
タ電流を積分する積分回路である。
【0035】このアノード電流検出回路14のトランジ
スタ16のベースに接続された抵抗15と前記FBT1
1の2次側の基端との接続点には、ABL電圧発生用コ
ンデンサ12を介して基準電位に接続され、かつ、AB
CL端子13から自動輝度制限(ABL)電圧として取
り出すことが可能となっている。
【0036】前記フォーカスパック20は、図示してい
ない赤、緑、青の各投射ブラウン管のスクリーン電極と
フォーカス電極に所定の電圧を供給するもので、IN端
子21と基準(E)端子22との間に赤、緑、青のそれ
ぞれの投射ブラウン管用の電圧分圧器が設けられてい
る。
【0037】赤投射ブラウン管用として、前記IN端子
21とE端子22との間に抵抗24R、ポテンションメ
ータ25R、抵抗26R、ポテンションメータ27R、
及び抵抗30の順に直列接続された電圧分圧器が接続配
置されている。前記電圧分圧器のポテンションメータ2
5Rの摺動端子は、抵抗28Rを介して、赤投射ブラウ
ン管のフォーカス電極に接続されると共に、コンデンサ
29Rを介して、Dr端子31に接続されている。前記
電圧分圧器のポテンションメータ27Rの摺動端子は、
前記赤投射ブラウン管のスクリーン電極に接続されてい
る。
【0038】つまり、前記電圧分圧器のポテンションメ
ータ25Rからフォーカス電圧が、ポテンションメータ
27Rからスクリーン電圧が供給されるようになってい
る。
【0039】前記緑投射ブラウン管用として、前記IN
端子21とE端子22との間に抵抗24G、ポテンショ
ンメータ25G、抵抗26G、ポテンションメータ27
G、及び抵抗30からなる電圧分圧器が設けられてい
る。前記ポテンションメータ25Gの摺動端子は、抵抗
28Gを介して、緑投射ブラウン管のフォーカス電極と
コンデンサ29Gを介してDr端子31に接続されてい
る。前記ポテンションメータ27Gの摺動端子は、前記
緑投射ブラウン管のスクリーン電極に接続されている。
【0040】また、前記青投射ブラウン管用として、前
記IN端子21とE端子22との間に抵抗24B、ポテ
ンションメータ25B、抵抗26B、ポテンションメー
タ27B、及び抵抗30からなる電圧分圧器が設けられ
ている。前記ポテンションメータ25Bの摺動端子は、
抵抗28Bを介して、青投射ブラウン管のフォーカス電
極とコンデンサ29Bを介してDr端子32に接続され
ている。前記ポテンションメータ27Bの摺動端子は、
前記青投射ブラウン管のスクリーン電極に接続されてい
る。
【0041】なお、前記フォーカスパックのIN端子2
1とE端子22との間には、コンデンサ23が設けら
れ、かつ、E端子22は基準電位に接続されている。
【0042】前記フォーカスパック20のDr端子31
には、ダイナミックフォーカストランス34から抵抗3
3を介して動的フォーカス電圧が供給されるようになっ
ている。
【0043】このダイナミックフォーカストランス34
は、1次側に供給された水平の放物線信号と、2次側の
基端に抵抗35を介して供給された垂直の放物線信号を
重畳してダイナミックフォーカス電圧を生成する。
【0044】なお、このダイナミックフォーカストラン
ス34の2次側の基端は、抵抗37とコンデンサ36の
並列回路を介して基準電位に接続されると共に、2次側
の基端と前記フォーカスパック20のDr端子31と接
続される出力端との間には、抵抗38,39の直列回路
が設けられている。
【0045】さらに、ダイナミックフォーカストランス
34の2次側の出力端は、抵抗40と41を介して、前
記フォーカスパック20のDr端子32に接続されてい
る。
【0046】つまり、前記ダイナミックフォーカストラ
ンス34の2次側の出力端から供給されたダイナミック
フォーカス電圧は、フォーカスパック20のDr端子3
1から赤と緑の投射ブラウン管のフォーカス電圧として
供給され、フォーカスパック20のDr端子32から青
の投射ブラウン管のフォーカス電圧として供給される。
【0047】前記ダイナミックフォーカストランス34
の2次側の出力端に接続された抵抗40と41の接続点
には、青投射ブラウン管のフォーカス制御回路42が接
続されている。この青フォーカス制御回路42は、前記
抵抗40と41の接続点にコンデンサ48を介して、ト
ランジスタ46のコレクタが接続されている。このトラ
ンジスタ46のコレクタには、水平出力信号が複合部品
49で構成される積分回路で積分した直流分が抵抗50
を介して供給され、ベースには水平パルスが供給されて
いる。このトランジスタ46のエミッタは、抵抗47を
介して基準電位に接続されるとともに、抵抗45を介し
て、コレクタ接地されたトランジスタ43のエミッタに
接続されている。
【0048】このトランジスタ43のエミッタには、電
位Vccが抵抗44を介して供給され、ベースには、前
記アノード電流検出回路14からの積分出力が供給され
るようになっている。
【0049】すなわち、前記トランジスタ43は、アノ
ード電流検出回路14から供給された積分電圧に応じて
駆動し、その駆動時のエミッタ電圧により、前記トラン
ジスタ46のエミッタ電圧を制御するもので、トランジ
スタ43はトランジスタ46の駆動電位設定素子であ
る。また、トランジスタ46はトランジスタ43で設定
された駆動電位で水平パルスの波高を変位させる水平パ
ルス変位素子である。
【0050】前記青ビデオドライブ回路51は、図2で
説明した青ビデオドライブ回路と同じで、図示していな
い青ビデオ信号生成回路から供給された青ビデオ信号を
カスケード接続されたトランジスタ52と53からなる
増幅回路を介して、青投射ブラウン管のカソードに供給
するもので、このカスケード接続された増幅器のゲイン
を制御する回路を有している。
【0051】前記カスケード接続されたトランジスタ5
3のベースには、前記青ビデオ信号が供給されている。
前記トランジスタ52のコレクタは、青投射ブラウン管
のカソードに接続されると共に、抵抗54を介して電位
+Hi,Vccが供給され、ベースには電位Vccが供
給されている。前記トランジスタ53のエミッタは抵抗
55を介して接地されている。
【0052】前記青ビデオ信号は、抵抗67を介して、
コレクタが接地されたトランジスタ65のベースに供給
される。このトランジスタ65のエミッタには、抵抗6
6を介して電位Vccが供給されると共に、抵抗64を
介して、トランジスタ56のベースに接続されている。
【0053】このトランジスタ56のコレクタは、前記
カスケード接続されたトランジスタ52のエミッタとト
ランジスタ53のコレクタとの接続点に接続され、エミ
ッタは、抵抗57,58を介してコレクタが接地された
トランジスタ59のエミッタに接続されている。
【0054】このトランジスタ59のエミッタには、抵
抗60を介して、電位Vccが供給され、ベースは、抵
抗61を介して電位Vccが供給されると共に、抵抗6
2とコンデンサ63の並列回路を介して基準電位に接続
されている。
【0055】前記トランジスタ56のベースには、抵抗
71を介して、コレクタが接地されたトランジスタ72
のエミッタが接続されている。
【0056】このトランジスタ72のベースには、前記
アノード電流検出回路14からの積分電圧が供給される
ようになっている。
【0057】すなわち、前記トランジスタ65,56,
59,72で構成される回路は、前記トランジスタ5
2,53のカスケード増幅回路のゲインをアノード電流
に応じて制御する制御回路である。
【0058】このような構成のプロジェクションテレビ
における輝度調整装置において、前記青ビデオ信号の平
均的明るさ(APL)が上昇すると、前記FBT11の
2次側のアノード電流は上昇する。このアノード電流が
上昇すると、コンデンサ12の充電電位が下降し、前記
アノード電流検出回路14のトランジスタ16のベース
で検出され、このトランジスタ16のエミッタ電流を減
少させ抵抗18とコンデンサ19で積分した積分電圧は
減少する方向に検出される。
【0059】アノード電流が上昇したときにこのアノー
ド電流検出回路14で検出されたアノード電流の積分電
圧は、前記青フォーカス制御回路42のトランジスタ4
3のベースに供給され、このトランジスタ43のエミッ
タ電位は前記積分電圧に応じて下降する方向に変化す
る。このトランジスタ43のエミッタ電位の変化により
トランジスタ46のエミッタ電位も下降する方向に変化
し、このトランジスタ46のコレクタから出力される水
平パルスの振幅を低下させるように変化させる。このト
ランジスタ46から出力された水平パルスは、水平出力
の直流分と重畳されてコンデンサ48を介して、前記抵
抗40と41の接続点に供給される。
【0060】この抵抗40と41の接続点には、ダイナ
ミックフォーカストランス34からの青投射ブラウン管
のダイナミックフォーカス電圧が供給されており、この
青投射ブラウン管のダイナミックフォーカス電圧を前記
トランジスタ46からの水平パルスの平均値だけ変位さ
せ、前記フォーカスパック20から青投射ブラウン管の
フォーカス電圧を下降させるように変位させる。反対に
アノード電流が減少すれば、青投射ブラウン管のフォー
カス電圧を上昇させる方向に変位させることになる。
【0061】つまり、前記アノード電流の変位に応じ
て、青投射ブラウン管のダイナミックフォーカス電圧を
変位させることが可能となる。従って、アノード電流が
低い状態の際には、青投射ブラウン管の電子ビームがジ
ャストフォーカスし、前記アノード電流が上昇するにつ
れて電子ビームがディフォーカスされるように前記青フ
ォーカス電圧を変化させてアノード電流の飽和時の青投
射ブラウン管の輝度レベルの調整が可能となる。
【0062】なお、前記青フォーカス制御回路42によ
る青投射ブラウン管のフォーカス電圧によるディフォー
カスレベルの制御は、前記アノード電流に比例する構成
となっているが、前記アノード電流検出器14と前記青
フォーカス制御回路42との間に、インバータ、スイッ
チ等を付加して、アノード電流がある値以上のレベルに
達した際に、前記青投射ブラウン管をディフォーカスさ
せるように青フォーカス電圧を変位させることも可能で
ある。
【0063】次に、前記アノード電流の変位により、前
記アノード電流検出回路14で検出積分した積分電圧
は、前記青ビデオドライブ回路51のトランジスタ72
のベースに供給される。このトランジスタ72のエミッ
タは、抵抗71,64を介してトランジスタ65のエミ
ッタに接続され、この抵抗71,64の分圧電位によ
り、トランジスタ56のベース電位が変位して、前記カ
スケード接続されているトランジスタ52のエミッタ電
流の引き込み量を制御できる。これにより、カスケード
接続のトランジスタ52,53から青投射ブラウン管の
カソードに供給する青ビデオ信号の輝度ゲイン量をアノ
ード電流のレベルに比例して補正制限できる。
【0064】アノード電流が増加すると、トランジスタ
72のベース電位が下がり、トランジスタ56のコレク
タ電流が増加する結果、トランジスタ52の出力ゲイン
が上がる。アノード電流が減少するとトランジスタ52
の出力ゲインが下がる。
【0065】これにより、青ビデオ信号の平均的明るさ
が高い場合の投射ブラウン管の輝度低下を補正すること
ができる。
【0066】なお、この青ビデオドライブ回路51によ
る青ビデオ信号のゲイン制御は、前記アノード電流に比
例して制御しているが、前記アノード電流検出回路14
と前記青ビデオドライブ回路51との間にインバータ、
スイッチなどを設けて、ある一定の値以上にアノード電
流が上昇した際に、青ビデオ信号の輝度を調整するよう
に制御することも可能である。
【0067】以上説明したように、本発明のプロジェク
ションテレビにおける輝度調整装置は、アノード電流の
変位によって、ジャストフォーカスとディフォーカスの
状態を生成すると共に、青ビデオ信号のゲインも制御す
ることにより、アノード電流が飽和状態においても輝度
補正と映像全体の輝度低下補正が可能となった。
【0068】
【発明の効果】本発明のプロジェクションテレビにおけ
る輝度調整装置は、ビデオ信号の平均的明るさが低い場
合には、青ビデオ信号の出力ゲイン補正を行い、ビデオ
信号の平均的明るさが高い場合には、青投射ブラウン管
のフォーカスをディフォーカスさせることにより輝度補
正が可能となり、平均的明るさが高いビデオ信号全体の
輝度低下が解消できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロジェクションテレビにおける
輝度調整装置の一実施形態を示す回路接続図。
【図2】従来のプロジェクションテレビに用いられてい
る青ビデオドライブ回路を示す回路図。
【符号の説明】
11…水平出力トランス(FBT) 14…アノード電流検出回路 16…アノード電流検出トランジスタ 18…抵抗 19…コンデンサ 20…フォーカスパック 34…ダイナミックフォーカストランス 42…青フォーカス制御回路 46…水平パルス変位トランジスタ 51…青ビデオドライブ回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤、緑及び青の投射ブラウン管を用いた
    3管式プロジェクションテレビにおいて、 前記投射ブラウン管に供給するアノード電流を検出する
    アノード電流検出手段と、 前記投射ブラウン管のフォーカス電極にダイナミックフ
    ォーカス電圧を供給するダイナミックフォーカス手段
    と、 前記アノード電流検出手段で検出したアノード電流に応
    じて、前記ダイナミックフォーカス手段から供給された
    青投射ブラウン管用のダイナミックフォーカス電圧を変
    位させ、前記青投射ブラウン管をジャストフォーカス及
    びディフォーカス状態に調整制御する青フォーカス制御
    手段と、 を具備したことを特徴とするプロジェクションテレビに
    おける輝度調整装置。
  2. 【請求項2】 赤、緑及び青の投射ブラウン管を用いた
    3管式プロジェクションテレビにおいて、 前記投射ブラウン管に供給するアノード電流を検出する
    アノード電流検出手段と、 前記投射ブラウン管にビデオ信号を供給制御するビデオ
    ドライブ手段と、 前記アノード電流検出手段で検出したアノード電流に応
    じて、前記ビデオドライブ手段の内、青ビデオドライブ
    手段のゲインを制御し、前記青投射ブラウン管に表示さ
    れる映像輝度を補正制御するゲイン制御手段と、 を具備したことを特徴とするプロジェクションテレビに
    おける輝度調整装置。
  3. 【請求項3】 赤、緑及び青の投射ブラウン管を用いた
    3管式プロジェクションテレビにおいて、 前記投射ブラウン管に供給するアノード電流を検出する
    アノード電流検出手段と、 前記投射ブラウン管のフォーカス電極にダイナミックフ
    ォーカス電圧を供給するダイナミックフォーカス手段
    と、 前記投射ブラウン管にビデオ信号を供給制御するビデオ
    ドライブ手段と、 前記アノード電流検出手段で検出したアノード電流に応
    じて、前記ダイナミックフォーカス手段から供給された
    青投射ブラウン管用のダイナミックフォーカス電圧を変
    位させ、前記青投射ブラウン管をジャストフォーカス及
    びディフォーカス状態に調整制御する青フォーカス制御
    手段と、 前記アノード電流検出手段で検出したアノード電流に応
    じて、前記ビデオドライブ手段の内、青ビデオドライブ
    手段のゲインを制御し、前記青投射ブラウン管に表示さ
    れる映像輝度を補正制御するゲイン制御手段と、 を具備したことを特徴とするプロジェクションテレビに
    おける輝度調整装置。
  4. 【請求項4】 前記アノード電流検出手段は、水平出力
    トランスに流入するアノード電流を検出する電流検出素
    子と、この電流検出素子で検出したアノード電流を積分
    する積分回路からなることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1記載のプロジェクションテレビにおける輝
    度調整装置。
  5. 【請求項5】 前記青フォーカス制御手段は、前記アノ
    ード電流検出手段から供給されたアノード電流の積分値
    に応じて、駆動電位を設定する駆動電位設定素子と、こ
    の駆動電位設定素子で設定された駆動電位の基で、水平
    パルスの波高を変位させる水平パルス変位素子と、から
    なり前記水平パルス変位素子で変位された水平パルスに
    よって、前記青ダイナミックフォーカス電圧を変位させ
    ることを特徴とする請求項1又は3記載のプロジェクシ
    ョンテレビにおける輝度調整装置。
  6. 【請求項6】 前記ゲイン制御手段は、前記青ビデオド
    ライブ手段を構成するカスケード増幅回路のゲインを前
    記アノード電流検出手段からの積分値に応じて制御する
    制御回路からなることを特徴とする請求項2又は3記載
    のプロジェクションテレビにおける輝度調整装置。
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