JP2002199211A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JP2002199211A
JP2002199211A JP2000393821A JP2000393821A JP2002199211A JP 2002199211 A JP2002199211 A JP 2002199211A JP 2000393821 A JP2000393821 A JP 2000393821A JP 2000393821 A JP2000393821 A JP 2000393821A JP 2002199211 A JP2002199211 A JP 2002199211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
output device
image processing
processing apparatus
character
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000393821A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Ouchi
敏 大内
Koji Kobayashi
幸二 小林
Noriko Miyagi
徳子 宮城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000393821A priority Critical patent/JP2002199211A/ja
Publication of JP2002199211A publication Critical patent/JP2002199211A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク化時代を迎え、特に出力装置が
その時々で変わるような場面を想定し、出力装置あるい
はその特性を特定した後、その情報に基づき適応処理の
仕様を変化させることによりネットワーク対応の高画質
化可能な画像処理装置を提案する。 【解決手段】 本発明は、所定の手段によってデジタル
画像信号を得、所謂像域分離処理に基づきその画像中か
ら文字領域を検出し、文字領域に適した処理を施した
後、任意の出力装置に画像を送信する画像処理装置にお
いて、前記処理に先立ち、前記出力装置の記録あるいは
記録特性を認識した結果に基づき、前記像域分離の判定
パラメータ、あるいは判定アルゴリズムのアーキテクチ
ャを変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像処理
における画像の画質向上をはかる画像処理装置に関し、
より詳細には像域分離技術を利用して文字画質を向上さ
せる処理であり、特に、出力装置の特性(色材、解像度
など)を利用して前記像域分離の判定基準やアルゴリズ
ムを切り換えることにより、高画質化を狙うものであ
る。適応機器としては、ファクシミリ装置や、ホストコ
ンピュータに複数出力装置が繋がった場合の処理装置、
あるいはネットワーク対応型のスキャナ装置などに好適
なものである。複数の出力装置には例えばモニターなど
も含まれる。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば、スタンドアローンタイプ
の複写機においては、文字領域と絵柄領域の混在した原
稿に対して高画質な再生画を得るために、所謂像域分離
処理を用いて適応処理を行う「文字/写真モード」が準
備されている。像域分離処理は、局所処理が前提であ
り、基本的には誤分離のない完全な正解を出す処理はな
いと言って良い。これまでの複写機のようにスタンドア
ローン前提の場合には、入出力機器が特定できるため、
像域分離処理を採用する際には簡単に言ってしまえば、
一番誤分離の目に付かないアルゴリズムアーキテクチャ
やパラメータが選択されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらネットワ
ーク化が進み、出力機器がその時その時で変わるような
場面が増えてきたため、従来のように唯一の入出力装置
を仮定して適応処理してきた方法があまり画質向上に役
立たないケースも出てきている。
【0004】ここで以下の説明をより正確に行うため
に、像域分離技術を利用した従来の画像再生装置とし
て、論文「文字/絵柄(網点、写真)混在画像の像域分
離方式」(電子情報通信学会論文誌Vol.J75-D IINo.1 p
p.39-47 1992年1 月)に記載された装置Xを引用して説
明する。
【0005】例えば、像域分離パラメータは「文字寄
り」(文字領域を広くカバーするパラメータであるが、
一方で絵柄中に文字として誤分離することが多くなる)
のものから「絵柄寄り」(前記の逆)のものまで振れる
ことが一般的である(特開平3−64251号公報参
照)。前記装置Xでいえば、論文中におけるピーク検出
のTH値やエッジ検出の三値化の値が像域分離パラメー
タに相当する。
【0006】ところで、昨今は入出力装置の高解像度化
が進んでいるが、この場合(例えば600dpi スキャナ
→600dpi プリンタの系)、文字の一部が誤分離する
所謂「絵柄寄り」のパラメータでチューニングした方が
全体としてバランスの良い画像が得られる。すなわちこ
れは絵柄に誤分離が少なく、しかも文字領域の中で処理
の切り替わり、例えばディザ処理の切り替わりがあった
としても高解像度の出力装置においてはさほど問題がな
いと言える。
【0007】一方で、出力先が低解像度のものであった
場合(例えば600dpi スキャナ→300dpi プリンタ
の系において、擬似中間調処理後解像度変換)、このよ
うな分離仕様では文字領域の中での処理の切り替わりが
ひどく目立つことになる。この様子を図4に示す。オフ
ィスで使用される文書画像では、文字情報は非常に使用
頻度が高く、このような低解像度出力装置のケースでは
多少絵柄に誤分離による画質劣化が発生しても、「文字
寄り」のパラメータでチューニングした方が全体として
バランスの良い画像が得られることが経験的に分かって
いる。
【0008】また、出力装置がインクジェットタイプの
プリンタであると、使用されるインクの特性によって
は、イエロー、マゼンタ、シアンの混合では高濃度域が
出ないため、黒文字領域(黒インク量大)と非黒文字領
域(黒インク量小)との濃度差が大きく、例えば前記の
装置Xで実施されている文字エッジを文字領域として判
定するような適応処理を施した場合、(複写機において
一般に使用されることの多い電子写真式のプリンタに出
力した場合は違和感がなくとも)文字輪郭のだけが奇妙
に浮き上がるような現象が発生することも多い。
【0009】本発明は、上述の問題を解決するためのも
のであり、ネットワーク化時代を迎え、特に出力装置が
その時々で変わるような場面を想定し、出力装置あるい
はその特性を特定した後、その情報に基づき適応処理の
仕様を変化させることによりネットワーク対応の高画質
化可能な画像処理装置を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明の請求項1は、所定の手段によってデジタ
ル画像信号を得、所謂像域分離処理に基づきその画像中
から文字領域を検出し、文字領域に適した処理を施した
後、任意の出力装置に画像を送信する画像処理装置にお
いて、前記処理に先立ち、前記出力装置の記録あるいは
記録特性を認識した結果に基づき、前記像域分離の判定
パラメータ、あるいは判定アルゴリズムのアーキテクチ
ャを変更することを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項2は、所定の手段に
よってデジタル画像信号を得、所謂像域分離処理に基づ
きその画像中から文字領域の検出かつ色判定を行い黒文
字領域を検出し、黒文字領域に適した処理を施した後、
任意の出力装置に画像を送信する画像処理装置におい
て、前記処理に先立ち、前記出力装置の記録あるいは記
録特性を認識した結果に基づき、前記像域分離の判定パ
ラメータ、あるいは判定アルゴリズムのアーキテクチャ
を変更することを特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項3は、請求項1また
は請求項2に記載の画像処理装置において、前記出力装
置の特性は、解像度であることを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項4は、請求項1また
は請求項2に記載の画像処理装置において、前記出力装
置の特性は、使用する色材であることを特徴とする。
【0014】また、本発明の請求項5は、請求項3に記
載の画像処理装置において、前記出力装置の解像度が高
いほど、文字に誤分離が増える方向である所謂絵柄寄り
の判定パラメータを設定することを特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項6は、請求項3に記
載の画像処理装置において、前記出力装置の解像度が高
いほど、文字検出において文字に誤分離が増える方向で
ある所謂絵柄優先の判定アルゴリズムアーキテクチャを
選択することを特徴とする。
【0016】また、本発明の請求項7は、請求項4に記
載の画像処理装置において、前記出力装置が熱転写方式
による記録方式の場合に、文字検出において所謂文字よ
りの判定パラメータを設定することを特徴とする。
【0017】また、本発明の請求項8は、請求項4に記
載の画像処理装置において、前記出力装置が電子写真方
式による記録方式の場合に、文字検出において所謂絵柄
寄りの判定パラメータを設定することを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項9は、請求項4に記
載の画像処理装置において、前記出力装置が熱転写方式
による記録方式の場合に、所謂文字優先の判定アルゴリ
ズムアーキテクチャを選択することを特徴とする。
【0019】また、本発明の請求項10は、請求項4に
記載の画像処理装置において、前記出力装置が電子写真
方式による記録方式の場合に、所謂絵柄優先の判定アル
ゴリズムアーキテクチャを選択することを特徴とする。
【0020】また、本発明の請求項11は、所定の手段
によってデジタル画像信号を得、所謂像域分離処理に基
づきその画像中から黒色判定を行い黒文字領域を検出
し、黒文字領域に適した処理を施した後、任意の出力装
置に画像を送信する画像処理装置において、前記処理に
先立ち、前記出力装置の記録あるいは記録特性を認識し
た結果に基づき、前記像域分離の判定パラメータ、ある
いは判定アルゴリズムのアーキテクチャを変更すること
を特徴とする。
【0021】また、本発明の請求項12は、請求項11
に記載の画像処理装置において、前記出力装置が熱転写
方式による記録方式の場合に、黒色判定において黒とそ
の他の境界色が黒に判定しやすい判定パラメータを設定
することを特徴とする。
【0022】また、本発明の請求項13は、請求項11
に記載の画像処理装置において、前記出力装置がインク
ジェット方式による記録方式の場合に、黒色判定におい
て黒とその他の境界色が黒と判定しやすい判定パラメー
タを設定することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、図面を用いて本発明の実
施例の構成および動作を詳細に述べる。
【0024】(実施例1) (1)全体の処理の流れ 本実施例を説明するために、ファクシミリ装置を例とす
るが、本発明はファクシミリ装置に限定されたものでは
なく、画像機器が繋がったネットワーク系の処理全般に
対して適応は可能である。
【0025】一般にファクシミリ装置は、画像処理して
送信する前に、送信側と受信側でそれぞれの機器の情
報、所謂プロファイルをやりとりしている。ここでは、
本発明に大きく関係するプリンタ情報として、特に次の
二点をプロファイル情報として送信側が処理前に得るも
のとする。 1) プリンタ解像度はいくらか?なお、入力側は60
0dpi スキャナを仮定。 2) プリンタの記録特性として、紙にトナーを付ける
電子写真式か、熱転写式か、その他か?
【0026】これらの情報に基づき、像域分離処理のパ
ラメータや処理アーキテクチャと言った部分を変えるこ
とにする。具体的な変え方は次の通りである。 1) 文字をより積極的にとれるようなパラメータ(所
謂「文字寄り」のパラメータ)に設定、あるいはその逆
である「絵柄寄り」のパラメータに設定する。 2) 処理アーキテクチャ特に処理後半の補正方式に対
し、文字優先の処理と絵柄優先の処理を準備しそれらを
切り換える。
【0027】(2)実施例の詳細な説明 本発明を以下の3つの場合に分けてより詳細に説明す
る。 (A)出力装置の解像度により、分離パラメータを制御
するケース 図1は、本実施例における画像処理装置のブロック構成
図である。ここでは説明を簡単にするために、従来の装
置(前記論文「文字/絵柄(網点、写真)混在画像の像
域分離方式」記載の装置)に類似させている。
【0028】画像入力装置10は、600dpi 、64階
調の白黒スキャナであり、像域分離回路40は同論文に
記載されたSPACE法に基づく回路(文字領域か否か
(絵柄領域)を出力)であり、文字領域用処理回路20
はエッジ強調フィルタ処理後固定の閾値で二値化処理す
るもの回路であり、絵柄領域用処理回路30は平滑化フ
ィルタ処理後ディザ処理する回路であり、選択回路50
は像域分離回路40からの領域信号に基づき、文字領域
用処理回路20および絵柄領域用処理回路30からの信
号を選択する回路である。さらに、パラメータロード回
路60は出力装置の特性に基づき、パラメータ記憶装置
70に記憶されたパラメータ群のうち適当なものを像域
分離回路40にローディングする。
【0029】次に、本実施例の処理動作を説明する。ま
ず、出力装置の解像度を得ることにより例えば、「文字
寄り」のパラメータか、「絵柄寄り」のパラメータかを
切り換え制御する。もちろん、パラメータ制御は二段階
ではなく、適当な多段階であれば、より細かな制御が可
能となる。具体的な「文字寄り」のパラメータに設定す
るとは、前記論文で言えば、網点検出におけるピーク画
素検出の際の閾値を高くし、網点を全体的に取り難くし
たり、エッジ検出における黒画素判定の閾値を低くし、
文字を全体的に取り易くするようなことである。
【0030】ここでは、出力装置が400dpi 以上であ
れば、「絵柄寄り」のパラメータを設定し、それより小
さい場合には「文字寄り」のパラメータを設定すること
にする。つまり、高解像度のプリンタで再生可能であれ
ば、文字部の処理切り替わりは目立たなくるため、文字
に多少の誤分離を起こしつつも絵柄の誤分離をなくすパ
ラメータ設定が可能となり、トータルでの高画質化が図
れることになる。
【0031】なお、補足的に説明すればこの場合、入力
装置が600dpi であるのだから、画像入力装置10に
おいて、一般的に行われる低解像度化、すなわち主走査
方向に対しては、コンボリューションによる画像処理変
倍を、副走査方向に対しては、スキャン速度を制御する
光学的変倍を実施すれば良い。
【0032】(B)出力装置が熱転写方式か否かによ
り、分離パラメータを制御するケース この場合の実施例のブロック構成図も図1である。ファ
クシミリ装置における記録装置として、電子写真方式に
よるものも多くなってきたが、それ以外のものも依然と
して多く、代表的なものは熱転写方式による装置であろ
う。この記録装置における特徴として、最高濃度が電子
写真式に比べて低いことがあり、また時間的な劣化によ
り薄くなりやすいと言う点もある。このため、施す文字
処理と絵柄処理によっては、その切り替わりが比較的目
立つと言ったようなことがあり、特に文字領域にそう言
ったようなことがあると文字が読めないと言うような問
題が発生する。
【0033】従って、出力装置が熱転写方式のものと判
明したり、不明である場合には、「文字寄り」のパラメ
ータを設定し、電子写真方式のものと判明した場合には
「絵柄寄り」のパラメータを設定する。もちろん、前記
解像度情報と絡めて制御しても構わない。例えば、出力
装置が電子写真方式でかつ高解像度であるという情報に
従って、「絵柄寄り」のパラメータを設定する、と言っ
たように制御する。
【0034】(C)出力装置の解像度により、分離アー
キテクチャを制御するケース この実施例に関するブロック図を図2に示す。上記の説
明と同様に、説明を簡単にするために、従来の装置(前
記論文「文字/絵柄(網点、写真)混在画像の像域分離
方式」記載の装置)に類似させている。
【0035】図2において、画像入力装置10は、60
0dpi 、64階調の白黒スキャナであり、像域分離回路
40は同論文に記載されたSPACE法に基づく回路
(文字領域か否か(絵柄領域)を出力)であり、文字領
域用処理回路20はエッジ強調フィルタ処理後固定の閾
値で二値化処理する回路であり、絵柄領域用処理回路3
0は平滑化フィルタ処理後ディザ処理する回路であり、
選択回路50は像域分離回路40からの領域信号に基づ
き、文字領域用処理回路20および絵柄領域用処理回路
30からの信号を選択する。さらに、像域分離回路2
(45)は文字をあまり検出しない(逆に言えば絵柄に
誤分離は少ない)特徴を持つ回路であって、選択回路2
(55)は出力装置の特性に基づき像域分離回路40
(文字優先の処理)を使うか像域分離回路2(45)
(絵柄優先の処理)を使うかを選択する。もちろん、そ
れらの中間的な処理が準備できる場合は、例えば出力装
置解像度情報により、より細かな制御を行っても構わな
い。
【0036】次に像域分離回路2(45)の具体例を示
す。像域分離回路40におけるエッジ領域検出部の最終
段(論文ではAND部と記載)において5×5のマスク
において、黒連続画素および白連続画素が、両者とも1
個以上存在する場合、注目のブロックをエッジ領域と
し、そうでなければ非エッジ領域と判定する。その部分
のマスクサイズを3×3にした処理が像域分離回路2
(45)であり、すなわち簡単には文字エッジ領域の膨
張サイズが小さいと考えて良い。
【0037】また、特開平4−248766号公報に記
載された二つの処理を、像域分離回路40と像域分離回
路2(45)に割り当てても良い。すなわち、像域分離
回路40には、文字を全般的にとりに行く特開平4−2
48766中の図10の処理を、像域分離回路2(4
5)には、文字は太さにより文字エッジ領域としてとる
/とらないが生じる処理であり、逆に絵柄に誤分離の少
ない特開平4−248766中の図12の処理を採用す
る。
【0038】次に、この場合の装置の動作を説明する。
まず、出力装置の解像度を得ることにより、「文字優
先」である像域分離回路40か、「絵柄優先」である像
域分離回路2(45)かを切り換え制御する。ここで
は、出力装置が400dpi 以上であれば、「絵柄優先」
の処理を選択し、それより小さい場合には「文字優先」
の処理を選択することにする。これはつまり高解像度の
プリンタで再生可能であれば、文字部の処理切り替わり
は目立たなくるため、文字に多少の誤分離を起こしつつ
も絵柄の誤分離をなくす適応処理の選択が可能となり、
トータルでの高画質化が図れることになる。なお、この
文字優先の像域分離と絵柄優先の像域分離のアーキテク
チャ選択については、先の出力装置が電子写真式のもの
(絵柄優先を選択)か、熱転写式のもの(文字優先を選
択)に応用しても良いことは言うまでもない。
【0039】(実施例2) (1)全体の処理の流れ 本発明の他の実施例のブロック構成を図3に示す。以下
ここでは図3を基にカラーファクシミリ装置のような従
来装置を使って説明するが、カラーデータをやり取りす
るようなネットワーク系の処理全般に対して適応は可能
である。
【0040】カラーデータはスキャナ出力系のRGB系
もあり、プリンタ駆動系のCMYKもありうるが、この
説明ではRGB系信号(マトリクス変換回路15でsR
GB信号を得る)を送信する。また、送信側の像域分離
としては、黒文字領域を認識し、その結果黒文字領域と
判定された領域については、黒文字領域用処理回路65
においてRBデータをGデータとし、すなわちR=B=
Gとして受信側で黒単色(あるいは高墨率再生)可能で
あるようなフォーマットで送信する。この送信データフ
ォーマットに関しては、黒文字領域が受信側で効率的に
判断できるものであれば、何ら構わなく例えば像域分離
情報を送るような特開平8−317232号公報に記載
されたものでも良い。
【0041】ファクシミリ装置は一般的に画像を処理し
て送信する前に、送信側と受信側でそれぞれの機器の情
報、所謂プロファイルをやりとりする。ここでは、本発
明に大きく関係するプリンタ情報として、特に次の二点
をプロファイル情報として送信側が処理前に得るものと
する。 1) プリンタ解像度はいくらか?なお、入力側は60
0dpi スキャナを仮定する。 2) プリンタの記録特性として、紙にトナーを付ける
電子写真式か、熱転写式か、その他か?
【0042】これらの情報に基づき、像域分離処理のパ
ラメータやアーキテクチャと言った部分を変えることに
する。ここで使われる像域分離が先の文字/絵柄(網
点、写真)を判定処理A(文字/絵柄判定処理回路A2
5)と黒色か否か(あるいは有彩/無彩)を判定する判
定処理B(黒色判定処理回路B35)の部分からなると
すると、これら出力装置の特性に基づく判定処理Aに関
する制御は、実施例1で説明した仕組をそのまま使え
る。本実施例2ではさらに、出力装置特性に基づいて黒
色か否か判定する判定処理Bの制御方法について説明す
る。
【0043】(D)出力装置が熱転写方式否かにより、
分離パラメータを制御するケース 注目画素が黒色か否かを判定する処理は、特許第287
2680号(特開平2−162966)公報に記載され
た装置を用い、出力装置が熱転写方式など絵柄処理され
た文字部が薄くなるようなことが予想される場合には、
文字部分をより黒文字処理したいために、閾値としては
非黒色と判定されがちな画素値に対して黒に判定し易く
なるようなものを設定する。さらに、このとき判定処理
Aに相当する部分をオフにして、より黒文字優先の像域
分離としても良い。さらに、ここでは熱転写方式で説明
したが、インクジェット方式による出力装置でも同様の
制御により黒文字の画質向上が期待できる。
【0044】(他の応用例)ネットワーク対応と言う点
では、出力先の装置として、プリンタばかりではなくデ
ィスプレイ装置も上げられる。このディスプレイ装置に
は、版ずれと言ったような不具合はないため、プリンタ
ほど適応処理が必要とされない。従って、出力先がディ
スプレイ装置であれば、像域分離オフないし分離がきか
ないパラメータに設定することも誤分離による問題を抑
制する意味で有効である。
【0045】(上記の各実施例による効果)上記のよう
に実施例を構成することによって、以下の効果を発揮す
る。 ・ ファクシミリやネットワーク系画像再生装置におい
て、像域分離処理の判定パラメータや判定アルゴのアー
キテクチャを出力機器特性により変化させることによ
り、(黒)文字の高画質化を保証しつつ絵柄の誤分離に
よる画質劣化を低減できる。 ・ 出力装置の特性として、解像度情報を利用すること
により、高解像度出力可能な場合には、文字部に多少の
誤分離があっても目立たないため、絵柄重視の分離処理
が可能となる。 ・ 出力装置の特性として、色材情報を利用することに
より、絵柄処理では文字の一部が薄くなってしまうと予
想される場合であっても、(絵柄部に多少誤分離があっ
ても)文字重視の像域分離を行うことができる。 ・ 出力装置の特性として、色材情報を利用することに
より、絵柄処理でも文字の一部が薄くならないと予想さ
れる場合であっても、文字の高画質化を保証しつつ絵柄
の誤分離による画質劣化を低減できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ファクシミリやネットワーク系画像の再生処理を行うと
きに、出力装置の特性を利用して、像域分離パラメータ
特に黒色判定のパラメータを最適化したり、像域分離ア
ルゴアーキテクチャを選択するして、所謂像域分離の分
離境界を変化させ、出力装置に応じた文字領域再生を行
い、文字の高画質化をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック構成図である(分離
パラメータを制御)。
【図2】本発明の実施例のブロック構成図である(分離
アルゴを制御)。
【図3】本発明の第二の実施例のブロック図である。
【図4】従来の不具合を説明する図である。
【符号の説明】
10 画像入力装置 20 文字領域用処理回路 30 絵柄領域用処理回路 40 像域分離回路 50 選択回路 60 パラメータロード回路 70 パラメータ記憶装置 45 像域分離回路2 55 選択回路2 15 マトリクス変換回路 25 文字/絵柄判定処理回路A 35 黒色判定処理回路B 65 黒文字領域用処理回路 75 AND回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C077 LL19 MP01 MP08 PP02 PP27 PP28 PP33 PP38 PQ08 PQ12 TT02 5C079 HA01 KA15 LA02 LA06 LA21 NA01 PA01 PA02 PA03 PA05 5L096 AA02 DA02 FA06 FA44 FA45 GA22 MA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の手段によってデジタル画像信号を
    得、所謂像域分離処理に基づきその画像中から文字領域
    を検出し、文字領域に適した処理を施した後、任意の出
    力装置に画像を送信する画像処理装置において、前記処
    理に先立ち、前記出力装置の記録あるいは記録特性を認
    識した結果に基づき、前記像域分離の判定パラメータ、
    あるいは判定アルゴリズムのアーキテクチャを変更する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 所定の手段によってデジタル画像信号を
    得、所謂像域分離処理に基づきその画像中から文字領域
    の検出かつ色判定を行い黒文字領域を検出し、黒文字領
    域に適した処理を施した後、任意の出力装置に画像を送
    信する画像処理装置において、 前記処理に先立ち、前記出力装置の記録あるいは記録特
    性を認識した結果に基づき、前記像域分離の判定パラメ
    ータ、あるいは判定アルゴリズムのアーキテクチャを変
    更することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の画像処
    理装置において、前記出力装置の特性は、解像度である
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の画像処
    理装置において、前記出力装置の特性は、使用する色材
    であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の画像処理装置におい
    て、前記出力装置の解像度が高いほど、文字に誤分離が
    増える方向である所謂絵柄寄りの判定パラメータを設定
    することを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の画像処理装置におい
    て、前記出力装置の解像度が高いほど、文字検出におい
    て文字に誤分離が増える方向である所謂絵柄優先の判定
    アルゴリズムアーキテクチャを選択することを特徴とす
    る画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の画像処理装置におい
    て、前記出力装置が熱転写方式による記録方式の場合
    に、文字検出において所謂文字よりの判定パラメータを
    設定することを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の画像処理装置におい
    て、前記出力装置が電子写真方式による記録方式の場合
    に、文字検出において所謂絵柄寄りの判定パラメータを
    設定することを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載の画像処理装置におい
    て、前記出力装置が熱転写方式による記録方式の場合
    に、所謂文字優先の判定アルゴリズムアーキテクチャを
    選択することを特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項4に記載の画像処理装置におい
    て、前記出力装置が電子写真方式による記録方式の場合
    に、所謂絵柄優先の判定アルゴリズムアーキテクチャを
    選択することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 所定の手段によってデジタル画像信号
    を得、所謂像域分離処理に基づきその画像中から黒色判
    定を行い黒文字領域を検出し、黒文字領域に適した処理
    を施した後、任意の出力装置に画像を送信する画像処理
    装置において、 前記処理に先立ち、前記出力装置の記録あるいは記録特
    性を認識した結果に基づき、前記像域分離の判定パラメ
    ータ、あるいは判定アルゴリズムのアーキテクチャを変
    更することを特徴とする画像処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の画像処理装置にお
    いて、前記出力装置が熱転写方式による記録方式の場合
    に、黒色判定において黒とその他の境界色が黒に判定し
    やすい判定パラメータを設定することを特徴とする画像
    処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の画像処理装置にお
    いて、前記出力装置がインクジェット方式による記録方
    式の場合に、黒色判定において黒とその他の境界色が黒
    と判定しやすい判定パラメータを設定することを特徴と
    する画像処理装置。
JP2000393821A 2000-12-25 2000-12-25 画像処理装置 Pending JP2002199211A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000393821A JP2002199211A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000393821A JP2002199211A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002199211A true JP2002199211A (ja) 2002-07-12

Family

ID=18859549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000393821A Pending JP2002199211A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002199211A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008028550A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Ricoh Co Ltd 画像処理装置と画像処理方法とプログラム
US7376268B2 (en) 2002-09-17 2008-05-20 Ricoh Company, Limited Image processing apparatus for transmitting image data to an external device
JP2011135424A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Casio Computer Co Ltd 画像処理装置及び画像処理プログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7376268B2 (en) 2002-09-17 2008-05-20 Ricoh Company, Limited Image processing apparatus for transmitting image data to an external device
JP2008028550A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Ricoh Co Ltd 画像処理装置と画像処理方法とプログラム
JP2011135424A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Casio Computer Co Ltd 画像処理装置及び画像処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3003261B2 (ja) カラー画像認識装置
JP4683654B2 (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法及びプログラム
US5189523A (en) Image processing apparatus
US20070236707A1 (en) Image processing apparatus, image processing method and image processing program
JP3333894B2 (ja) 画像処理装置
US5892596A (en) Image processing apparatus capable of reforming marker editing
JP4013478B2 (ja) 画像処理装置
US20040239969A1 (en) Image processing apparatus and method
JP3599367B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
EP0949801A2 (en) Image process apparatus, image process method and storage medium
JP2002199211A (ja) 画像処理装置
JP2002209103A (ja) 画像処理装置
JP2007274287A (ja) 画像入力装置、画像形成装置、および画像処理方法
JP2008103917A (ja) 画像処理装置
JP4257172B2 (ja) デジタル画像認識装置及び方法
JP3554012B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP3581395B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2009005398A (ja) 画像処理装置
JPH1042151A (ja) 画像処理装置及び方法
JP2004274397A (ja) 画像処理装置
JP2000134476A (ja) 画像処理装置及びその制御方法及び記憶媒体
JP2002125121A (ja) 画像処理方法および画像処理装置ならびにそれを備える画像形成装置
JP5413297B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体
JP2000151997A (ja) 原稿種判定装置及び画像処理装置
JP3854414B2 (ja) 画像処理装置および画像形成装置