JP2002198858A - 送受信器 - Google Patents

送受信器

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JP2002198858A
JP2002198858A JP2000398947A JP2000398947A JP2002198858A JP 2002198858 A JP2002198858 A JP 2002198858A JP 2000398947 A JP2000398947 A JP 2000398947A JP 2000398947 A JP2000398947 A JP 2000398947A JP 2002198858 A JP2002198858 A JP 2002198858A
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Ichiji Ofune
一司 小舟
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない数の発振器で周波数帯の異なる複数種
類の受信信号を中間周波信号に周波数変換すると共に、
復調を行う。 【解決手段】 局部発振部10には発振周波数が可変の
第一の発振器12と第二の混合部14とを設け、nを1
以上の正の整数とした場合、中間周波信号の周波数F3
を、F3={(F1min−F2min)/2〜(F1max
F2max)/2}/(n+1)の範囲に設定すると共
に、第一の発振器12の発振周波数帯の中心周波数F4
cを、ほぼF4c=(F1c+F2c)/2に設定し、第二
の混合部14に第一の発振器12の発振信号と第二の局
部発振信号のn逓倍信号とを入力し、第一の周波数帯の
受信信号を受信するときには第二の混合部14から第一
の発振器12の発振周波数とn逓倍信号の周波数との和
となる第一の局部発振信号を出力し、第二の周波数帯の
受信信号を受信するときにはから差となる第一の局部発
振信号を出力した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】最近、方式が異なる複数の携
帯電話システムに一台で対応可能な携帯電話機が開発さ
れているが、本発明は、このような複数方式対応型の携
帯電話機の送信部に使用して好適な送受信器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複数方式対応型携帯電話機に使用
される送受信器の構成を図2に示す。ここでは、米国に
おける略1900MHz帯を使用するcdma方式であ
るPCSシステム、800MHz帯を使用するcdma
方式であるセルラー、あるいは同じ周波数帯を使用する
アナログ方式であるAMPSシステム、米国のFCC勧
告Eー911によって規定されている1575.42M
Hzを使用する位置認証(GPS)システムに共用され
る携帯電話機の送受信器について述べる。
【0003】第一の端子51はPCSシステムとセルラ
ー/AMPSシステムとの送受信信号の入出力用のもの
であり、第一の端子51に接続された第一の分波器(デ
ュプレクサ)52は、PCSシステムの送受信信号とセ
ルラー/AMPSシステムの送受信信号とを互いに分離
するためのものである。第一の分波器52には二つの分
波器53、54が接続され、一方(第二)の分波器53
はPCSシステムの受信信号(周波数帯は1930MH
z〜1990MHz)と送信信号(周波数帯は1850
MHz〜1910MHz)とを互いに分離し、他方(第
三)の分波器54はセルラー/AMPSシステムの受信
信号(周波数帯は869.01MHz〜893.97M
Hz)と送信信号(周波数帯は824.01MHz〜8
48.97MHz)とを互いに分離する。
【0004】先ず、受信系統について説明すると、第二
の分波器53から出力されたPCSシステムの受信信号
は第一の低雑音増幅器55によって増幅された後、第一
の混合器56に入力される。第一の混合器56には第一
の発振器57から局部発振信号が入力されるが、その発
振周波数は受信信号より所定の周波数(例えば150M
Hz)だけ低く、1780MHzから1840MHzま
での範囲を50KHzステップで変化する。この周波数
変化によって通話チャンネルが選択される。なお、周波
数を変化させるためのPLL回路の図示は省略してい
る。この結果、第一の混合器56からは150MHzの
中間周波信号が出力され、第一のバンドパスフィルタ5
8に入力される。
【0005】第三の分波器54から出力されたセルラー
/AMPSシステムの受信信号は第二の低雑音増幅器5
9によって増幅された後、第二の混合器60に入力され
る。第二の混合器60には第二の発振器61から局部発
振信号が入力されるが、その発振周波数は受信信号より
所定の周波数(150MHz)だけ高く、1019.0
1MHzから1043.97MHzまでの範囲を30K
Hzステップで変化する。この周波数変化によって通話
チャンネルが選択される。なお、周波数を変化させるた
めのPLL回路の図示は省略している。この結果、第二
の混合器60からは150MHzの中間周波信号が出力
され、第二のバンドパスフィルタ62に入力される。
【0006】一方、第二の端子63に入力されたGPS
システムの受信信号は第三の低雑音増幅器64によって
増幅された後、第三の混合器に65に入力される。第三
混合器65には第三の発振器66から局部発振信号が入
力されるが、その発振周波数は受信信号より所定の周波
数(150MHz)だけ高く、1725.42MHzに
固定されている。この結果、第三の混合器65からは1
50MHzの中間周波信号が出力され、第三のバンドパ
スフィルタ67に入力される。
【0007】各バンドパスフィルタ58、62、67か
ら出力される中間周波信号は第一の切替手段68によっ
ていずれかが選択されて中間周波増幅器69によって増
幅され、復調器70を構成する二つの混合器70a、7
0bに入力される。混合器70a、70bには第四の発
振器71から局部発振信号が入力されるが、入力される
局部発振信号の位相は第一の移相器72によって互いに
90°異なっている。この結果、混合器70a、70b
からは位相関係が互いに直交するベースバンド信号(I
信号、Q信号)が出力される。これらのベースバンド信
号は図示しない回路によって所定の処理がなされる。
【0008】次に、送信系統について説明する。PCS
システム又はセルラー/AMPSシステムのベースバン
ド信号(I信号、Q信号)は位相変調器81を構成する
二つの混合器81a、81bに入力される。混合器81
a、81bには第五の発振器82から出力された局部発
振信号が第二の移相器83を介して位相が互いに90°
異なって入力され、この発振信号はベースバンド信号に
よって変調される。被変調信号は加算器84によって加
算され前置増幅器85によって増幅される。なお、第五
の発振器82の発振周波数は切り替えられるようになっ
ており、例えば、PCSシステムの場合には70MH
z、セルラー/AMPSシステムの場合は195MHz
となる。この周波数はPCSシステムの送信信号の周波
数帯と第一の発振器57の発振周波数帯との関係、及び
セルラー/AMPSシステムの送信信号の周波数帯と第
二の発振器61の発振周波数帯との関係によって決めら
れる。
【0009】PCSシステムの被変調信号(70MH
z)は第二の切替手段86によって第四の混合器87に
入力される。第二の切替手段86は第一の切替手段68
と連動する。第四の混合器87には第一の発振器57か
らの局部発振信号が入力されるので、第四の混合器87
からは入力された二つの信号の周波数の和の信号が出力
される。従って、その周波数帯は1850MH〜191
0MHzとなる。此がPCSシステムの送信信号とな
り、第四のバンドパスフィルタ88を経て第一のパワー
アンプ89で増幅され、第二の分波器53に入力され
る。そして、第一の分波器52を介して第一の端子51
に出力される。
【0010】また、セルラー/AMPSシステムの被変
調信号(195MHz)は第二の切替手段86によって
第五の混合器90に入力される。第五の混合器90には
第二の発振器61からの局部発振信号が入力されるの
で、第五の混合器90からは入力された二つの信号の周
波数の差の信号が出力される。従って、その周波数帯は
824.01MH〜848.97MHzとなる。此がセ
ルラー/AMPSシステムの送信信号となり、第五のバ
ンドパスフィルタ91を経て第二のパワーアンプ92で
増幅され、第三の分波器54に入力される。そして、第
一の分波器52を介して第一の端子51に出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例における
受信系統では、三種類の受信信号を周波数変換するため
に三個の発振器を使用し、また、中間周波信号を復調す
るために更に一つの発振器を使用しているが、これら発
振器は電圧制御発振器(VCO)で構成されるために高
価であり、また、それぞれの発振周波数を安定化し、ま
た変化するためのPLL回路も必要とするので、一層高
価となっていた。
【0012】そこで、本発明の送受信器は、少ない数の
発振器で周波数帯の異なる複数種類の受信信号を中間周
波信号に周波数変換すると共に、復調を行うことを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の送受信器では、少なくとも第一の周波数帯
の第一の受信信号及び第二の周波数帯の第二の受信信号
と第一の局部発振信号とが入力されて周波数変換された
中間周波信号を出力する第一の混合部と、前記中間周波
信号と同じ周波数の第二の局部発振信号が入力されて前
記中間周波信号からベースバンド信号を取り出す復調器
と、前記第一の局部発振信号を出力する局部発振部とを
備え、前記局部発振部には発振周波数が可変の第一の発
振器と第二の混合部とを設け、前記第一の周波数帯の最
低、中心及び最高周波数をそれぞれF1min、F1c及び
F1maxとし、前記第二の周波数帯の最低、中心及び最
高周波数をそれぞれF2min、F2c及びF2maxとし、
nを1以上の正の整数とした場合、前記中間周波信号の
周波数F3を、 F3={(F1min−F2max)/2〜(F1max−F2
min)/2}/(n+1) の範囲に設定すると共に、前記第一の発振器の発振周波
数帯の中心周波数F4cを、ほぼF4c=(F1c+F
c)/2に設定し、前記第二の混合部に前記第一の発
振器の発振信号と前記第二の局部発振信号のn逓倍信号
とを入力し、前記第一又は第二の受信信号のうち周波数
が高い方の受信信号を受信するときには前記第二の混合
部から前記第一の発振器の発振周波数と前記n逓倍信号
の周波数との和となる前記第一の局部発振信号を出力
し、周波数が低い方の受信信号を受信するときには前記
第二の混合部から前記第一の発振器の発振周波数と前記
n逓倍信号の周波数との差となる前記第一の局部発振信
号を出力した。
【0014】また、前記第一の混合部には前記第一の周
波数帯と前記第二の周波数帯との間の固定周波数の第三
の受信信号が入力されており、前記第三の受信信号を受
信するときには前記第一の発振器の発振信号のみを前記
第二の混合部に入力した。
【0015】また、前記第二の混合部には、前記第一の
発振器の発振信号が入力されて位相が互いに90°異な
る二つの信号を出力する第一の移相器と、前記n逓倍信
号が入力されて位相が互いに90°異なる二つの信号を
出力する第二の移相器と、第一及び第二の混合器と、加
算器とを設け、前記第一及び第二の移相器の出力信号の
各一方を前記第一の混合器に入力すると共に、各他方を
前記第二の混合器に入力し、前記各混合器の混合出力を
前記加算器に入力して、前記加算器から前記第一の局部
発振信号を出力し、前記第一又は第二の移相器のいずれ
か一方の二つの出力信号の位相を互いに逆となるように
切り替えた。
【0016】また、前記第二の局部発振信号を生成する
ための第二の発振器と、前記第二の発振器の発振信号が
入力されて位相が互いに90°異なる二つの信号を出力
する第三の移相器とを設け、前記復調器には第三及び第
四の混合器を設け、前記第二の発振器を前記中間周波信
号の二倍の周波数で発振させると共に前記第二の移相器
に入力し、前記第二の発振器の発振信号を前記第三の移
相器に入力すると共に、その周波数を前記第三の移相器
によって1/2に逓降して前記第三及び第四の混合器に
入力した。
【0017】また、前記中間周波信号の周波数を18
3.6MHzとし、前記第一の混合部には前記第一乃至
第三の受信信号がそれぞれ入力される独立した三個の周
波数変換用混合器を設けた。
【0018】また、前記第一の発振器の発振周波数を1
379.2MHz乃至1459.2MHzの範囲で変化
させた。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の送受信器について
説明する。図1はその構成を示し、第一の端子1はPC
Sシステムとセルラー/AMPSシステムとの携帯電話
の送受信信号の入出力端子として共用され、第二の端子
2はGPSシステムの受信信号の入力端子として使用さ
れる。
【0020】ここで、PCSシステムに使用される周波
数帯は、受信周波数帯(第一の周波数帯)が1930M
Hz〜1990MHz、送信周波数帯が1850MHz
〜1910MHzである。また、セルラー/AMPSシ
ステムに使用される周波数帯は、受信周波数帯(第二の
周波数帯)が869.01MHz〜893.97MH
z、送信周波数帯が824.01MHz〜848.97
MHzである。そして、各数帯内に所定の周波数間隔で
多数の通話チャンネルが設けられている。また、GPS
システムでは1575.42MHzの固定の周波数が使
用されている。
【0021】第一の端子1に接続された第一の分波器
(デュプレクサ)3は、PCSシステムの送受信信号と
セルラー/AMPSシステムの送受信信号とを互いに分
離するためのものである。第一の分波器3には二つの分
波器4、5が接続される。一方(第二の分波器)4はP
CSシステムの受信信号と送信信号とを互いに分離し、
他方(第三の分波器)5はセルラー/AMPSシステム
の受信信号と送信信号とを互いに分離する。
【0022】先ず、受信系統について説明すると、第二
の分波器4から出力されたPCSシステムの受信信号は
第一の低雑音増幅器6によって増幅された後、第一の混
合部7の第一の周波数変換用混合器7aに入力される。
同様に、第三の分波器5から出力されたセルラー/AM
PSシステムの受信信号は第二の低雑音増幅器8によっ
て増幅された後、第一の混合部7の第二の周波数変換用
混合器7bに入力される。さらに、GPSシステムの受
信信号は第二の端子2から第三の低雑音増幅器9に入力
され、増幅後に第三の周波数変換用混合器7cに入力さ
れる。
【0023】第一の混合部7に入力された各受信信号は
局部発振部10から入力される第一の局部発振信号によ
って同一周波数(ここでは183.6MHzであるが詳
細は後述する)の中間周波信号に変換される。従って、
従って、局部発振部10は受信信号の種類に対応して異
なる周波数帯の第一の局部発振信号を出力し、此が第一
の切替手段11によって切り替えられて各周波数変換用
混合器7a、7b、7cに入力される。
【0024】局部発振部10には発振周波数が可変であ
る第一の発振器12と発振周波数が固定である第二の発
振器13と、第二の混合部14とが設けられる。各発振
器12、13の発振周波数はそれぞれPLL回路(図示
せず)によって制御され、第一の発振器12の発振周波
数のみが変えられる。第二の混合部14には第一及び第
二の移相器14a、14bと第一及び第二の混合器14
c、14dと、加算器14eと、位相切替手段14f
と、スイッチ手段14gとが設けられる。そして第一の
発振器12の発振信号が第一の移相器14aに入力され
る。第一の移相器14aは位相が互いに90°異なる二
つの出力信号(第一の発振器12の発振信号)を出力す
る。この出力信号は位相切替手段14fを介してそれぞ
れ第一の混合器14cと第二の混合器14dと別々に入
力される。
【0025】一方、第二の発振器13の発振信号はスイ
ッチ手段14gを介して第二の移相器14bに入力され
る。第二の移相器14bも位相が互いに90°異なる二
つの出力信号(第二の発振器13の発振信号)を出力す
る。この出力信号はそれぞれ第一の混合器14cと第二
の混合器14dに別々に入力される。二つの混合器14
c、14dの混合出力は加算器14eによって加算され
る。
【0026】従って、第二の発振器13の発振信号がス
イッチ手段14gによって第二の混合部14に入力され
た場合には、第一の発振器12の発振周波数と第二の発
振器の発振周波数との和又は差の周波数の信号が加算器
14eから出力される。和又は差の周波数は第一及び第
二の混合器14c、14dに入力する第一の発振器の発
振信号の位相を位相切替手段14fによって切り替える
ことで切り替えられる。また、第二の発振器13の発振
信号がスイッチ手段14gによって第二の混合部14に
入力されず、第一の発振器12の発振信号のみが入力さ
れた場合には、第一の発振器12の発振信号が加算器1
4eから出力される。そして、上記の和又は差の周波数
の信号又は第一の発振器12の発振信号が第一の局部発
振信号として第一の混合部7に入力される。
【0027】第一の混合部7から出力された各中間周波
信号はそれぞれ第一乃至第三のバンドパスフィルタ1
5、16、17を通過した後、第二の切替手段18によ
っていずれかが選択され中間周波増幅器19に入力され
る。第二の切替手段18は第一の切替手段11と連動す
る。増幅された中間周波信号は復調器20を構成する第
三及び第四の混合器20a、20bに入力される。一
方、第二の発振器13から出力された発振信号は第三の
移相器21に入力されている。ここで、第三の移相器2
1はこの発振信号の周波数を1/2に逓降すると共に、
位相が互いに90°異なる二つの出力信号(第二の発振
器13の発振信号)を出力する。そして、この出力信号
が第二の局部発振信号として第三の混合器20aと第四
の混合器20bにそれぞれ入力される。
【0028】従って、第一の発振器12の発振信号と混
合するために第二の移相器14bに入力する第二の発振
器13の発振周波数は中間周波数(第二の局部発振信号
の周波数と同じ)のn倍(ここでは2倍)の関係とな
る。
【0029】復調器20に入力された中間周波信号は第
二の局部発振信号と混合され、二つの混合器20a、2
0bから互いに直交するベースバンド信号(I信号及び
Q信号)が出力される。このベースバンド信号は後段に
設けられた回路(図示せず)によって所定の処理がなさ
れる。
【0030】ここで、受信信号の周波数が高い第一の周
波数帯の周波数をF1、周波数が低い第二の周波数帯の
周波数をF2とする。また、中間周波信号を復調するた
めの第二の局部発振信号の周波数は中間周波信号の周波
数に等しいので、この周波数をF3とする。また、第一
の発振器12の発振周波数をF4とすると、数式1乃至
数式4が成り立つ。数式1乃至数式4において、F5、
F6はそれぞれ第一の周波数帯の受信信号(PCS)を
受信するときの第一の局部発振周波数、第二の周波数帯
の受信信号(セルラー/AMPS)を受信するときの第
一の局部発振周波数であり、nは1以上の正の整数であ
る。
【数1】
【数2】
【数3】
【数4】
【0031】以上の数式から中間周波数F3と第一の発
振器12の周波数F4とを求めると、数式5、数式6が
得られる。但し、数式5、6におけるF1min、F1c
びF1maxは第一の周波数帯の最低、中心及び最高周波
数をそれぞれ表し、F2min、F2c及びF2maxは前記
第二の周波数帯の最低、中心及び最高周波数をそれぞれ
表す。
【数5】
【数6】
【0032】以上の数式から、nを2として実際の数値
を用いて中間周波数F3と第一の発振器12の発振周波
数(中心値)を求めると、中間周波数F3は172.6
MHから186.8MHzの範囲となり、第一の発振器
12の発振周波数の中心値はおよそ1420MHzとな
る。なお、その発振周波数の変化範囲は少なくとも周波
数帯の広い第一の周波数帯の幅以上にする必要がある。
この場合はほぼ1379MHから1460MHまで変化
すればよい。また、第一の周波数帯と第二の周波数帯と
の間に周波数が固定の受信信号がある場合には、その受
信信号の周波数との差が上記の中間周波数の範囲となる
帯域まで第一の発振器12の発振周波数を変化させれば
よい。
【0033】そこで、例えば、中間周波数を183.6
MHzに設定すれば、第二の局部発振周波数も183.
6MHzとなり、第二の発振器13の発振周波数は36
7.2MHとなる。従って、第一周波数帯のPCSシス
テムの受信信号を受信する場合の第一の局部発振周波数
(1746.4MH〜1826.4MHz)は第一の発
振器12の発振周波数と第二の発振器13の発振周波数
(367.2MHz)との和から得られ、この周波数は
周波数帯が高い第一の周波数帯に近づく。また、第二周
波数帯のセルラー/AMPSシステムの受信信号を受信
する場合の第一の局部発振周波数(1052.61MH
z〜1077.57MHz)は第一の発振器12の発振
周波数と第二の発振器13の発振周波数(367.2M
Hz)との差から得られ、この周波数は周波数が低い第
二の周波数帯に近づく。そして、第一の発振器12の発
振周波数を図示しないPLL回路によって所定間隔(例
えば、PCSの場合は50KHz、セルラー/AMPS
の場合は30KHz)で変化すればよい。また、周波数
が固定(1575.42MHz)のGPSシステムの受
信信号は第一の周波数帯と第二の周波数帯との間にある
ので、これを受信する場合に必要な第一の局部発振信号
(周波数は1391.82MHz)は第一の発振器12
から直接得られる。
【0034】次に、送信系統について説明する。PCS
システム又はセルラー/AMPSシステムのベースバン
ド信号(I信号、Q信号)は位相変調器31を構成する
二つの混合器31a、31bに入力される。混合器31
a、31bには第三の発振器32から出力された発振信
号が第四の移相器33を介して位相が互いに90°異な
って入力され、この発振信号はベースバンド信号によっ
て変調される。被変調信号は加算器34によって加算さ
れ、前置増幅器35によって増幅される。なお、第三の
発振器32の発振周波数は切り替えられるようになって
おり、例えば、PCSシステムの場合には103.6M
Hz、セルラー/AMPSシステムの場合は228.6
MHzとなる。この周波数はPCSシステムの送信信号
の周波数帯及びセルラー/AMPSシステムの送信信号
の周波数帯とそれに必要な第一の局部発振信号の周波数
帯との関係によって決められる。
【0035】PCSシステムの被変調信号(103.6
MHz)は第三の切替手段36によって第四の周波数変
換用混合器37に入力される。第三の切替手段36は第
一及び第二の切替手段11、18と連動する。第四の周
波数変換用混合器37には第一の局部発振信号が入力さ
れるので、第四の周波数変換用混合器37からは入力さ
れた二つの信号の周波数の和の信号が出力される。従っ
て、その周波数帯は1850MH〜1910MHzとな
る。此がPCSシステムの送信信号となり、第四のバン
ドパスフィルタ38を経て第一のパワーアンプ39で増
幅され、第二の分波器4に入力される。そして、第一の
分波器3を介して第一の端子1に出力される。
【0036】また、セルラー/AMPSシステムの被変
調信号(228.6MHz)は第三の切替手段36によ
って第五の周波数変換用混合器40に入力される。第五
の周波数変換用混合器40には第一の局部発振信号が入
力されるので、第五の周波数変換用混合器40からは入
力された二つの信号の周波数の差の信号が出力される。
従って、その周波数帯は824.01MH〜848.9
7MHzとなる。此がセルラー/AMPSシステムの送
信信号となり、第五のバンドパスフィルタ41を経て第
二のパワーアンプ42で増幅され、第三の分波器5に入
力される。そして、第一の分波器3を介して第一の端子
1に出力される。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の送受信器では、
局部発振部には第一の発振器と第二の混合部とを設け、
nを1以上の正の整数とした場合、中間周波信号の周波
数F3を、F3={(F1min−F2max)/2〜(F1
max−F2min)/2}/(n+1)の範囲に設定すると
共に、第一の発振器の発振周波数帯の中心周波数F4c
を、ほぼF4c=(F1c+F2c)/2に設定し、第二
の混合部に第一の発振器の発振信号と第二の局部発振信
号のn逓倍信号とを入力し、第一又は第二の受信信号の
うち周波数が高い方の受信信号を受信するときには第二
の混合部から第一の発振器の発振周波数とn逓倍信号の
周波数との和となる第一の局部発振信号を出力し、周波
数が低い方の受信信号を受信するときには第二の混合部
から第一の発振器の発振周波数とn逓倍信号の周波数と
の差となる第一の局部発振信号を出力したので、周波数
変換するための発振器を少なくして、しかも復調も可能
となる。
【0038】また、第一の混合部には第一の周波数帯と
第二の周波数帯との間の固定周波数の第三の受信信号が
入力されており、第三の受信信号を受信するときには第
一の発振器の発振信号のみを第二の混合部に入力したの
で、第三の受信信号に対しても発振器を追加することな
く周波数変換と復調が可能となる。
【0039】また、第二の混合部には、第一の発振器の
発振信号が入力されて位相が互いに90°異なる二つの
信号を出力する第一の移相器と、n逓倍信号が入力され
て位相が互いに90°異なる二つの信号を出力する第二
の移相器と、第一及び第二の混合器と、加算器とを設
け、第一及び第二の移相器の出力信号の各一方を第一の
混合器に入力すると共に、各他方を第二の混合器に入力
し、各混合器の混合出力を加算器に入力して、加算器か
ら第一の局部発振信号を出力し、第一又は第二の移相器
のいずれか一方の二つの出力信号の位相を互いに逆とな
るように切り替えたので、和又は差となる第一の局部発
振信号が得られる。
【0040】また、第二の局部発振信号を生成するため
の第二の発振器と、第二の発振器の発振信号が入力され
て位相が互いに90°異なる二つの信号を出力する第三
の移相器とを設け、復調器には第三及び第四の混合器を
設け、第二の発振器を前記中間周波信号の二倍の周波数
で発振させると共に前記第二の移相器に入力し、第二の
発振器の発振信号を第三の移相器に入力すると共に、そ
の周波数を第三の移相器によって1/2に逓降して第三
及び第四の混合器に入力したので、位相が異なる第二の
局部発振信号が容易に得られる。
【0041】また、第一の混合部には第一乃至第三の受
信信号がそれぞれ入力される独立した三個の周波数変換
用混合器を設けたので、各周波数変換用混合器には各受
信信号に対応した通過帯域のバンドパスフィルタを接続
できる。
【0042】また、中間周波信号の周波数を183.6
MHzとし、第一の発振器の発振周波数を1379.2
MHz乃至1459.2MHzの範囲で変化させたの
で、米国における略1900MHz帯を使用するPCS
システム、800MHz帯を使用するセルラーシステ
ム、あるいは同じ周波数帯を使用するAMPSシステ
ム、1575.42MHzを使用するGPSシステムの
各受信信号を受信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送受信器の構成を示す回路図である。
【図2】従来の送受信器の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 第一の端子 2 第二の端子 3 第一の分波器 4 第二の分波器 5 第三の分波器 6 第一の低雑音増幅器 7 第一の混合部 7a 第一の周波数変換用混合器 7b 第二の周波数変換用混合器 7c 第三の周波数変換用混合器 8 第二の低雑音増幅器 9 第三の低雑音増幅器 10 局部発振部 11 第一の切替手段 12 第一の発振器 13 第二の発振器 14 第二の混合部 14a 第一の移相器 14b 第一の移相器 14c 第一の混合器 14d 第二の混合器 14e 加算器 14f 位相切替手段 14g スイッチ手段 15 第一のバンドパスフィルタ 16 第二のバンドパスフィルタ 17 第三のバンドパスフィルタ 18 第二の切替手段 19 中間周波増幅器 20 復調器 20a 第三の混合器 20b 第四の混合器 21 第三の移相器 31 位相変調器 31a、31b 混合器 32 第三の発振器 33 第四の移相器 34 加算器 35 前置増幅器 36 第三の切替手段 37 第四の周波数変換用混合器 38 第四のバンドパスフィルタ 39 第一のパワーアンプ 40 第五の周波数変換用混合器 41 第五のバンドパスフィルタ 42 第二のパワーアンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第一の周波数帯の第一の受信
    信号及び第二の周波数帯の第二の受信信号と第一の局部
    発振信号とが入力されて周波数変換された中間周波信号
    を出力する第一の混合部と、前記中間周波信号と同じ周
    波数の第二の局部発振信号が入力されて前記中間周波信
    号からベースバンド信号を取り出す復調器と、前記第一
    の局部発振信号を出力する局部発振部とを備え、前記局
    部発振部には発振周波数が可変の第一の発振器と第二の
    混合部とを設け、前記第一の周波数帯の最低、中心及び
    最高周波数をそれぞれF1min、F1c及びF1max
    し、前記第二の周波数帯の最低、中心及び最高周波数を
    それぞれF2min、F2c及びF2maxとし、nを1以上
    の正の整数とした場合、前記中間周波信号の周波数F3
    を、 F3={(F1min−F2max)/2〜(F1max−F2
    min)/2}/(n+1) の範囲に設定すると共に、前記第一の発振器の発振周波
    数帯の中心周波数F4cを、ほぼF4c=(F1c+F
    c)/2に設定し、前記第二の混合部に前記第一の発
    振器の発振信号と前記第二の局部発振信号のn逓倍信号
    とを入力し、前記第一又は第二の受信信号のうち周波数
    が高い方の受信信号を受信するときには前記第二の混合
    部から前記第一の発振器の発振周波数と前記n逓倍信号
    の周波数との和となる前記第一の局部発振信号を出力
    し、周波数が低い方の受信信号を受信するときには前記
    第二の混合部から前記第一の発振器の発振周波数と前記
    n逓倍信号の周波数との差となる前記第一の局部発振信
    号を出力したことを特徴とする送受信器。
  2. 【請求項2】 前記第一の混合部には前記第一の周波数
    帯と前記第二の周波数帯との間の固定周波数の第三の受
    信信号が入力されており、前記第三の受信信号を受信す
    るときには前記第一の発振器の発振信号のみを前記第二
    の混合部に入力したことを特徴とする請求項1に記載の
    送受信器。
  3. 【請求項3】 前記第二の混合部には、前記第一の発振
    器の発振信号が入力されて位相が互いに90°異なる二
    つの信号を出力する第一の移相器と、前記n逓倍信号が
    入力されて位相が互いに90°異なる二つの信号を出力
    する第二の移相器と、第一及び第二の混合器と、加算器
    とを設け、前記第一及び第二の移相器の出力信号の各一
    方を前記第一の混合器に入力すると共に、各他方を前記
    第二の混合器に入力し、前記各混合器の混合出力を前記
    加算器に入力して、前記加算器から前記第一の局部発振
    信号を出力し、前記第一又は第二の移相器のいずれか一
    方の二つの出力信号の位相を互いに逆となるように切り
    替えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の送受信
    器。
  4. 【請求項4】 前記第二の局部発振信号を生成するため
    の第二の発振器と、前記第二の発振器の発振信号が入力
    されて位相が互いに90°異なる二つの信号を出力する
    第三の移相器とを設け、前記復調器には第三及び第四の
    混合器を設け、前記第二の発振器を前記中間周波信号の
    二倍の周波数で発振させると共に前記第二の移相器に入
    力し、前記第二の発振器の発振信号を前記第三の移相器
    に入力すると共に、その周波数を前記第三の移相器によ
    って1/2に逓降して前記第三及び第四の混合器に入力
    したことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の送
    受信器。
  5. 【請求項5】 前記第一の混合部には前記第一乃至第三
    の受信信号がそれぞれ入力される独立した三個の周波数
    変換用混合器を設けたことを特徴とする請求項2又は3
    又は4に記載の送受信器。
  6. 【請求項6】 前記中間周波信号の周波数を183.6
    MHzとし、前記第一の発振器の発振周波数を137
    9.2MHz乃至1459.2MHzの範囲で変化させ
    たことを特徴とする請求項1乃至5に記載の送受信器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009523340A (ja) * 2006-01-12 2009-06-18 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー マルチバンドアンテナスイッチ

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