JP2002197611A - 垂直磁気記録ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
垂直磁気記録ヘッドおよびその製造方法Info
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Abstract
ドでは、ヨーク層上に主磁極層を適切にメッキ成長させ
ることができず、また前記ヨーク層の前端面から漏れ磁
束が大きいために、前記ヨーク層から主磁極層への磁束
の通過効率が悪く、高記録密度化に対応可能な垂直磁気
記録ヘッドを製造できなかった。 【解決手段】 ヨーク層35の前端面35aを下面から
上面にかけてハイト方向に傾く傾斜面あるいは湾曲面で
形成する。これにより主磁極層24を所定形状で適切に
メッキ形成できると共に、前記ヨーク層35から主磁極
層24への磁束の通過効率を向上させ、高記録密度化に
対応可能な垂直磁気記録ヘッドを製造することが可能に
なる。
Description
ディスクなどの記録媒体に対して垂直磁界を与えて記録
を行う垂直磁気記録ヘッドに係り、特に主磁極層を絶縁
層上からヨーク層上にかけて適切にメッキ形成でき、し
かも前記ヨーク層から主磁極層への磁束の通過効率を向
上させることが可能な垂直磁気記録ヘッド及びその製造
方法に関する。
高密度で記録する装置として垂直磁気記録方式がある。
図27は前記垂直磁気記録方式の装置に使用される垂直
磁気記録ヘッドの一般的な構造を示す断面図である。
垂直磁気記録ヘッドHは、記録媒体上を浮上して移動し
または摺動するスライダ1の側端面に設けられるもので
あり、例えばスライダ1の側端面1aにおいて、前記垂
直磁気記録ヘッドHは、非磁性膜2と、非磁性の被覆膜
3との間に配置される。
で形成された補助磁極層4と、前記補助磁極層4の上に
間隔を開けて形成された同じく強磁性材料で形成された
主磁極層5とを有しており、前記補助磁極層4の端面4
aと前記主磁極層5の端面5aとが、記録媒体Mとの対
向面Haに現れている。前記対向面Haよりも奥側にお
いて、前記補助磁極層4と前記主磁極層5は、磁気接続
部6において磁気的に接続されている。
にはAl2O3、SiO2などの無機材料による非磁性絶
縁層7が位置しており、前記対向面Haでは、この非磁
性絶縁層7の端面7aが、前記補助磁極層4の端面4a
と前記主磁極層5の端面5aとの間に現れている。
などの導電性材料で形成されたコイル層8が埋設されて
いる。
aの厚みhwは、補助磁極層4の端面4aの厚みhrよ
りも小さくなっている。また図28の平面図に示すよう
に、前記主磁極層5のトラック幅方向(図示X方向)の
端面5aの幅寸法はトラック幅Twであり、この幅寸法
は、前記補助磁極層4のトラック幅方向の端面4aの幅
寸法Wrよりも十分に小さくなっている。
が行われる記録媒体Mは、垂直磁気記録ヘッドHに対し
てZ方向へ移動するものであり、その表面にハード膜M
aが内方にソフト膜Mbが設けられている。
助磁極層4と主磁極層5とに記録磁界が誘導されると、
補助磁極層4の端面4aと、主磁極層5の端面5aとの
間での漏れ記録磁界が、記録媒体Mのハード膜Maを垂
直に通過し、ソフト膜Mbを通る。ここで、前記のよう
に主磁極層5の端面5aの面積が、補助磁極層4の端面
4aでの面積よりも十分に小さくなっているため、主磁
極層5の端面5aの対向部分で磁束φが集中し、端面5
aが対向する部分での前記ハード膜Maに対し、前記磁
束φにより磁気データが記録される。
記主磁極層5は、前記対向面Haからハイト方向後方に
長さ寸法がL1で形成された幅細の前方領域5cと、前
記前方領域5cの基端からハイト方向後方にかけてトラ
ック幅方向(図示X方向)の幅寸法が漸次的に広がるヨ
ーク部5bとで構成されている。
限り短く形成することが、前記前方領域5cでの磁気飽
和を緩和し、前記ヨーク部5cから流れる磁束を前記主
磁極層5の前端面5aから集中して発生させることがで
きて好ましい。
と、前方領域5cの微小なパターンを正確に形成するこ
とは困難で、前記前端面5aのトラック幅Twが所定値
より広がって形成されたり、あるいは図28に示すよう
に、ハイト方向(図示Y方向)に向かうにしたがってト
ラック幅方向(図示X方向)の幅寸法が広がって形成さ
れてしまい、トラック幅Tw及び前記前方領域5cの形
状の制御が非常に難しかった。
層5の前方領域5cとヨーク部5bとが一体に形成され
た単一層によるところが大きく、このためヨーク部5b
を前記前方領域5cとは別に形成する構造が考えられて
いる。
録ヘッドを改良した縦断面図であり、図29に示すよう
に非磁性絶縁層7上にはヨーク層10が形成されてい
る。前記ヨーク層10の前端面10aは、前記対向面H
aからハイト方向(図示Y方向)後方に位置し、しかも
非磁性絶縁層7から垂直に立ち上がって形成されてい
る。また図29に示すように前記対向面Haでの非磁性
絶縁層7上から前記ヨーク層10上にかけて主磁極層5
が形成されている。図29に示す垂直磁気記録ヘッドの
平面図は例えば図30のような平面形状であり、図30
に示すように、前記ヨーク層10はハイト方向(図示Y
方向)に向かうにしたがってトラック幅方向(図示X方
向)の幅寸法が漸次的に広がる形状であり、前記主磁極
層5は、前端面5aがトラック幅Twで形成された幅細
形状の前方領域5cとこの前方領域5cの基端からトラ
ック幅方向への幅寸法が広がる後方領域5dとで構成さ
れている。
上に主磁極層5を重ね合わせる構造であると、前記主磁
極層5の前方領域5cのハイト方向(図示Y方向)への
長さ寸法L2を従来より長く形成しても、前記ヨーク層
10をできる限り対向面Ha側に寄せて形成すること
で、前記前方領域5cが磁気飽和に達することなく、前
記ヨーク層10からの磁束を適切に前記主磁極層5の前
方領域5cに導くことができる。
主磁極層5の前方領域5cをハイト方向へ長く形成でき
るから、パターン精度が向上し前記前方領域5cを所定
のトラック幅Tw及び所定の形状で形成できると考えら
れた。
示す垂直磁気記録ヘッドでは前記ヨーク層10の前端面
10aが非磁性絶縁層7の上面から垂直に立ちあがって
形成されているために、前記非磁性絶縁層7と前記前端
面10a間には大きな段差が形成される。このため前記
主磁極層5の形成工程時に、以下のような問題が発生し
た。図31及び図32は前記主磁極層5を形成する際の
製造方法を示す一工程図である。
上にヨーク層10を形成し、さらに前記非磁性絶縁層7
上から前記ヨーク層10上にかけてメッキ下地層11を
形成する。このメッキ下地層11は次工程で主磁極層5
をメッキ成長させるための下地である。さらに前記メッ
キ下地層11上にレジスト層12を形成する。
前端面10aは非磁性絶縁層7上から垂直に立ちあがっ
て形成されているために前記前端面10aと非磁性絶縁
層7間には大きな段差Aが生じる。
層10上にかけて塗布されるレジスト層12には、前記
ヨーク層10上に塗布されたレジスト層12の膜厚H2
と前記非磁性絶縁層7上に塗布されたレジスト層12の
膜厚H3とに大きさ差が生じる。
層12に主磁極層5形成のための抜きパターン12aを
露光現像で形成するが、このとき、ヨーク層10上のレ
ジスト層12に対し、前記段差Aの部分で前記レジスト
層12の膜厚が急激に厚くなるため、この段差Aの部分
に塗布されたレジスト層12の下面にまで適切に露光が
なされず、前記段差Aの部分に露光現像されないレジス
ト層12bが残りやすい。
出したメッキ下地層11上から主磁極層5をメッキ成長
させようとしても、前記抜きパターン12a内にレジス
ト層12bが残っていると、その部分ではメッキ下地層
11が前記レジスト層12bに覆われているのでメッキ
成長が適切になされず、前記レジスト層12b上には極
端に薄い膜厚の主磁極層5が形成されたり、あるいはこ
の部分に全く主磁極層5が形成されないなど、不良品が
形成されやすい。
きな段差Aがあり、レジスト層12の膜厚に大きな差が
あると、前記抜きパターン12aのパターン精度は低下
するため、特に前記主磁極層5の前方領域5cを所定の
トラック幅Tw及び所定の形状で形成できず、狭トラッ
ク化に対応可能な垂直磁気記録ヘッドを製造することが
できない。
磁性絶縁層7上から垂直に立ちあがり、前記主磁極層5
と重なる位置において前記ヨーク層10が略矩形状で形
成されていると、前記ヨーク層10の前端面10aから
磁束が洩れやすくなり、すなわち前記磁束が前記ヨーク
層10から主磁極層5に適切に導かれず、磁束の通過効
率が低下して、記録密度の低下を招く。
ものであり、前記ヨーク層の前端面をなだらかな傾斜面
や湾曲面とすることで、前記主磁極層を絶縁層上から前
記ヨーク層上にかけて適切にメッキ形成することがで
き、また前記ヨーク層から主磁極層への磁束の通過効率
を向上させることが可能な垂直磁気記録ヘッド及びその
製造方法を提供することを目的としている。
対向面に、補助磁極層と主磁極層とが間隔を開けて位置
し、前記対向面よりもハイト方向後方に前記補助磁極層
と前記主磁極層とに記録磁界を与えるコイル層が設けら
れ、前記主磁極層に集中する垂直磁界によって、前記記
録媒体に磁気データを記録する垂直磁気記録ヘッドにお
いて、前記対向面よりもハイト方向後方では前記補助磁
極層から立ち上がる接続層が設けられ、前記接続層の周
囲に前記コイル層が巻回形成されており、前記コイル層
上は絶縁層によって覆われ、前記絶縁層上には、前記対
向面側の前端面がハイト方向後方に位置し、しかも前記
前端面が下面から上面にかけてハイト方向に傾く傾斜面
あるいは湾曲面とされたヨーク層が形成され、前記ヨー
ク層の基端部は前記接続層と磁気的に接続されており、
前記対向面での絶縁層上から前記ヨーク層上にかけて主
磁極層が形成されていることを特徴とするものである。
下面から上面にかけてハイト方向に傾く傾斜面あるいは
湾曲面が形成されている。
ヨーク層の前端面が垂直面として立ち上がる形状ではな
く、前記前端面がなだらかな傾斜面あるいは湾曲面でハ
イト方向に向けて立ち上がる形状であると、前記ヨーク
層の前方に位置する絶縁層上からヨーク層上にかけて主
磁極層を形成するときに使用されるレジスト層をほぼ均
一な膜厚で形成でき、したがって前記レジスト層に形成
される抜きパターン内のレジスト層を上面から下面にか
けて適切に露光現像して除去できる。よって本発明では
従来のように前記抜きパターン内にレジスト溜りが発生
せず、前記抜きパターン内一面に主磁極層を形成するた
めのメッキ下地層を露出させることができるので、前記
抜きパターン内に前記主磁極層を所定形状で適切にメッ
キ形成することが可能である。
層上から前記ヨーク層の前端面が徐々に膜厚が大きくな
るようになだらかに立ち上がり、主磁極層形成の際に使
用される前記絶縁層上からヨーク層上にかけてのレジス
ト層の膜厚をほぼ一定にできることから、主磁極層をパ
ターン精度良く形成することが可能であり、前記主磁極
層の前端面を所定のトラック幅Tw及び所定の形状で高
精度に形成しやすい。
が、ハイト方向にかけて徐々に膜厚が厚くなるようにな
だらかな傾斜面あるいは湾曲面となっていると、前記ヨ
ーク層からの磁束は、主磁極層にスムーズに導かれ、前
記前端面からの磁束の漏れを従来よりも抑制できる。す
なわち本発明では前記ヨーク層から主磁極層への磁束の
通過効率を向上させることができ、前記主磁極層に磁束
を集中させることができるので、高記録密度化に優れた
垂直磁気記録ヘッドを製造することが可能である。
接続層の上面は同一面とされた平坦化面となっているこ
とが好ましい。これによりヨーク層及び主磁極層をパタ
ーン精度良く形成することができる。
前記主磁極層の前端面は、下面から上面に向けてトラッ
ク幅方向の幅寸法が広がる形状で形成されていることが
好ましく、かかる場合、前記前端面の両側端面は、傾斜
面あるいは湾曲面で形成されていることが好ましい。
密度が、前記ヨーク層の飽和磁束密度よりも高いことが
好ましい。本発明では前記主磁極層とヨーク層とを別々
に形成することができる。このため前記主磁極層にヨー
ク層よりも飽和磁束密度が高い磁性材料を選択すること
が可能になり、これにより前記主磁極層に磁束を集約さ
せることができ、高記録密度化に適切に対応可能な垂直
磁気記録ヘッドを製造することが可能である。
とが重なる位置での前記ヨーク層の前記対向面と平行な
方向からの断面積は、前記主磁極層の前記対向面と平行
な方向からの断面積よりも大きいことが好ましい。これ
により前記ヨーク層から主磁極層への磁束の通過効率を
向上させることが可能である。
製造方法は、以下の工程を有することを特徴とするもの
である。 (a)磁性材料で補助磁極層を形成する工程と、(b)
前記補助磁極層上であって、記録媒体との対向面よりも
ハイト方向後方に接続層を形成し、次に前記対向面と接
続層間に、前記補助磁極層上に絶縁下地層を介してコイ
ル層を形成した後、前記コイル層上を絶縁層で埋める工
程と、(c)前記絶縁層の表面を削り、前記絶縁層上面
と前記接続層上面を同一面とする工程と、(d)前記絶
縁層上面及び接続層上面に、前端面が前記対向面よりも
ハイト方向後方に位置し且つ前記接続層上にまで延びる
ヨーク層形状のメッキ下地層を形成する工程と、(e)
前記メッキ下地層上に磁性材料でヨーク層をメッキ形成
し、このとき前記ヨーク層の前端面を下面から上面にか
けてハイト方向に傾く傾斜面あるいは湾曲面にする工程
と、(f)前記絶縁層上及びヨーク層上にメッキ下地層
を形成し、前記メッキ下地層上にレジスト層を形成した
後、前記レジスト層に前記対向面での絶縁層上から前記
ヨーク層上にまで延びる抜きパターンを形成する工程
と、(g)前記抜きパターン内に露出した前記メッキ下
地層上に磁性材料で主磁極層をメッキ形成した後、前記
レジスト層を除去する工程。
成のためのメッキ下地層を絶縁層上に形成し、前記
(e)工程では、前記メッキ下地層上にヨーク層をメッ
キ成長させている。前記(d)工程では、前記メッキ下
地層の周囲は、レジスト層などによって囲まれておら
ず、平坦化された絶縁層上にはメッキ下地層のみが形成
されており、このようにレジスト層などによる囲みの無
いメッキ下地層上からメッキ成長するヨーク層の前端面
は丸みを帯びながら成長していき、前記ヨーク層の前端
面を下面から上面にかけてハイト方向に傾く傾斜面ある
いは湾曲面で形成することができる。
なだらかな傾斜面あるいは湾曲面になっているため、上
記(f)工程で、前記ヨーク層の前方の絶縁層上からヨ
ーク層上にかけて形成されるレジスト層の膜厚をほぼ均
一にすることができる。
パターンを露光現像で形成するとき、前記抜きパターン
内のレジスト層を下面から上面の全域にかけて適切に露
光現像して除去でき、前記抜きパターン内には従来のよ
うにレジスト溜りが発生しない。
磁極層形成のためのメッキ下地層が露出しており、した
がって前記(g)工程で前記メッキ下地層上に主磁極層
を所定形状で適切にメッキ成長させることが可能であ
る。
て、メッキ下地層を以下の工程で形成することが好まし
い。 (h)前記絶縁層上面及び接続層上面にメッキ下地層を
形成し、さらに前記メッキ下地層上にレジスト層を形成
する工程と、(i)前端面が前記対向面よりもハイト方
向後方に位置し且つ前記接続層上にまで延びるヨーク層
形状のレジスト層を残し、他のレジスト層を除去する工
程と、(j)レジスト層に覆われていないメッキ下地層
を除去した後、前記レジスト層を除去する工程。
いて、メッキ下地層を以下の工程で形成してもよい。 (k)前記絶縁層上面及び接続層上面にレジスト層を形
成し、さらに前記レジスト層に前端面が前記対向面より
もハイト方向後方に位置し且つ前記接続層上にまで延び
るヨーク層形状の抜きパターンを前記レジスト層に形成
する工程と、(l)前記抜きパターン内にメッキ下地層
をスパッタ成膜した後、前記レジスト層を除去する工
程。
前記メッキ下地層の周囲はレジスト層などで囲まれてお
らず、前記メッキ下地層の周囲には前記絶縁層のみが広
がった状態になっている。従って前記メッキ下地層の上
にヨーク層をメッキ成長させると、前記ヨーク層の周囲
は丸みを帯びながら成長していき、前記ヨーク層の前端
面を下面から上面にかけてハイト方向に傾く傾斜面ある
いは湾曲面として形成できる。
て、少なくとも前記対向面でのトラック幅方向の内幅寸
法が、下面から上面にかけて広がる抜きパターンを前記
レジスト層に形成することが好ましい。
ら上面にかけて幅寸法が徐々に広がる形状に形成でき
る。
に前記主磁極層の下以外に形成された前記メッキ下地層
を除去することが好ましい。
直磁気記録ヘッドを備えた磁気ヘッドの構造を示す縦断
面図である。
体Mに垂直磁界を与え、記録媒体Mのハード膜Maを垂
直方向に磁化させるものである。
表面に残留磁化の高いハード膜Maが、内方に磁気透過
率の高いソフト膜Mbを有しており、ディスクの中心が
回転軸中心となって回転させられる。
はAl2O3・TiCなどのセラミック材料で形成されて
おり、スライダ30の対向面30aが前記記録媒体Mに
対向し、記録媒体Mが回転すると、表面の空気流により
スライダ30が記録媒体Mの表面から浮上し、またはス
ライダ30が記録媒体Mに摺動する。図1においてスラ
イダ30に対する記録媒体Mの移動方向は図示Z方向で
ある。前記垂直磁気ヘッドHはスライダ30のトレーリ
ング側端面に設けられている。
l2O3またはSiO2などの無機材料による非磁性絶縁
層54が形成されて、この非磁性絶縁層の上に読取り部
HRが形成されている。
層52、ギャップ層55、磁気抵抗効果素子53、およ
び上部シールド層51から成る。前記磁気抵抗効果素子
53は、異方性磁気抵抗効果(AMR)素子、巨大磁気
抵抗効果(GMR)素子、トンネル型磁気抵抗効果(T
MR)素子などである。
O3またはSiO2などの無機材料による非磁性絶縁層3
1が形成されて、前記非磁性絶縁層31の上に本発明の
記録用の垂直磁気記録ヘッドHが設けられている。そし
て垂直磁気記録ヘッドHは無機非磁性絶縁材料などで形
成された保護層13により被覆されている。そして前記
垂直磁気記録ヘッドHの記録媒体との対向面H1aは、
前記スライダ30の対向面30aとほぼ同一面である。
イ(Ni−Fe)などの強磁性材料がメッキされて補助
磁極層21が形成されている。なお前記上部シールド層
51が前記補助磁極層21として兼用されていてもよ
い。前記非磁性絶縁層31は、前記補助磁極層21の下
(補助磁極層21とスライダ30の側端面30bとの
間)および前記補助磁極層21の周囲に形成されてい
る。そして図1に示すように、補助磁極層21の表面
(上面)21aと前記非磁性絶縁層31の表面(上面)
31aとは同一の平面上に位置している。
もハイト方向後方(図示Y方向)では、前記補助磁極層
21の表面21a上にNi−Feなどの接続層25が形
成されている。
磁極層21の表面21aおよび前記非磁性絶縁層31の
表面31a上に、Al2O3などの絶縁下地層26が形成
されて、この絶縁下地層26の上にCuなどの導電性材
料によりコイル層27が形成されている。このコイル層
27はフレームメッキ法などで形成されたものであり、
前記接続層25の周囲に所定の巻き数となるように螺旋
状にパターン形成されている。コイル層27の巻き中心
側の接続端27a上には同じくCuなどの導電性材料で
形成された底上げ層77が形成されている。
レジスト材料などの有機材料の絶縁層32で被覆されて
おり、さらに絶縁層33で覆われている。
ることが好ましく、前記無機絶縁材料としては、Al
O、Al2O3、SiO2、Ta2O5、TiO、AlN、
AlSiN、TiN、SiN、Si3N4、NiO、W
O、WO3、BN、CrN、SiONのうち少なくとも
1種以上を選択できる。
a、底上げ層77の表面(上面)77a、および絶縁層
33の表面(上面)33aは、同一面となるように加工
されている。このような平坦化加工は後述の製造方法で
説明するように、CMP技術などを用いて行なわれる。
上に、ヨーク層35が形成されている。図1に示すよう
に前記ヨーク層35の前端面35aは、前記対向面H1
aよりもハイト方向(図示Y方向)後方に形成されてい
る。また前記ヨーク層35の基端部35cは、前記接続
層25の上面に形成され、前記基端部35cと接続層2
5とが磁気的に接続された状態になっている。前記ヨー
ク層35の下の絶縁層33は平坦化面で形成されている
ので、前記ヨーク層35をパターン精度良く形成するこ
とができる。
35aは、下面から上面にかけて(図示Z方向)、ハイ
ト方向(図示Y方向)に傾く傾斜面あるいは湾曲面とな
っている。
の表面77aにはリード層36が形成され、リード層3
6から前記底上げ層77およびコイル層27に記録電流
の供給が可能となっている。なお、前記リード層36
は、前記ヨーク層35と同じ材料で形成でき、前記ヨー
ク層35とリード層36を、同時にメッキで形成するこ
とが可能である。
よりも前記対向面H1a側に位置する絶縁層33上から
前記ヨーク層35上にかけてメッキ下地層71を介して
NiFe等の磁性材料で形成された主磁極層24が形成
されている。さらに非磁性層40が、前記主磁極層24
上に重ねられて形成されている。そして前記主磁極層2
4及び非磁性層40の前端面24a,40aは共に前記
対向面H1aから現れている。
層24及びヨーク層35は、前記対向面H1aからハイ
ト方向にかけてL3の長さ寸法で形成されているが、前
記主磁極層24とヨーク層35とが一部で重なり、磁気
的に接続されていれば、前記長さ寸法L3は限定されな
い。したがって、前記主磁極層24及び非磁性層40
は、ハイト方向にさらに長く形成され、例えば図2のよ
うに前記ヨーク層35の後端面35bと同一位置まで延
ばされていても良い。
0上及びヨーク層35上が前記保護層13によって覆わ
れている。
上に非磁性層40が重ねられていると、前記主磁極層2
4の下以外に形成されたメッキ下地層71を除去する工
程時に、前記主磁極層24の高さ寸法を減少させること
なく前記メッキ下地層71を除去でき、また前記メッキ
下地層71を除去した際に前記主磁極層24のトラック
幅方向(図示X方向)の両側端面に前記メッキ下地層7
1の構成材料が付着することがあるが、この場合でも前
記主磁極層24の高さ寸法を減少させることなく、前記
付着膜を除去できる。また前記主磁極層24の両側端面
を削ることによって前記主磁極層24のトラック幅Tw
を狭くでき、狭トラック化に対応可能な垂直磁気記録ヘ
ッドを製造できるが、このときでも前記主磁極層24の
高さ寸法を減少させることなく、前記主磁極層24の狭
トラック化を図ることが可能である。
形成されていることが好ましい。前記非磁性金属材料に
は、NiP、NiCu、NiMn、NiW、NiB、P
d、Rh、Ru、Au、Cuを選択できる。この中でも
NiPを選択することが好ましい。前記非磁性層40は
NiPであると、製造上の連続メッキ容易性に加えて、
耐熱性に優れ主磁極層24との密着性も良い。また主磁
極層24との硬さも同等とすることができるので、後述
するイオンミリング等による非磁性層40と主磁極層2
4の加工量も同等とすることができ加工性を向上させる
ことができる。
素Pの濃度は8質量%以上で15質量%以下であること
が好ましい。これにより例えば発熱等の外的要因に対し
ても安定して非磁性であることが可能である。また、N
iP合金等の非磁性層40の合金組成の測定は、SEM
やTEM等の組合わされたX線分析装置や波形分散形線
分析装置等で特定可能である。
は、メッキ形成される主磁極層24上に前記非磁性層4
0を連続してメッキ形成でき、製造工程の簡略化を図る
ことができるからである。
垂直磁気記録ヘッドを装備した磁気ヘッドの縦断面図で
ある。
極層24の上面に非磁性層40が重ねられて設けられて
いない。このため図3では上記した非磁性層40を設け
たことによる効果を得ることはできないが、この実施形
態においても前記ヨーク層35の前端面35aは下面か
ら上面にかけてハイト方向(図示Y方向)に傾く傾斜面
あるいは湾曲面で形成されることで、後述する本発明の
効果を得ることが可能である。
び非磁性層40の前端面24a,40aの形状について
説明する。
主磁極層24との間にはメッキ下地層71が形成されて
いる。前記主磁極層24は前記メッキ下地層71上から
メッキ成長して形成されたものであり、前記主磁極層2
4の高さ寸法H1はある所定値に設定されている。
の前端面24aの両側端面24d,24dは、下面から
上面に向かう(図示Z方向)にしたがってトラック幅方
向(図示X方向)の幅寸法が徐々に広がる形状で形成さ
れている。図4のように前記両側端面24d,24dは
傾斜面、あるいは図5に示すような湾曲面で形成されて
いることが好ましい。
層24上に形成された非磁性層40の前端面40aも下
面から上面に向かうにしたがってトラック幅方向の幅寸
法が徐々に広がる形状で形成されている。また図4,5
に示すように前記前端面40aの両側端面40d,40
dは、前記主磁極層24の両側端面24d,40dと連
続面とされ、よって図4では前記ヨーク層40の前端面
40aの両側端面40dは傾斜面となっており、また図
5では前記前端面40aの両側端面40dは湾曲面とな
っている。
4の上面(トレーリング側の端面)24gのトラック幅
方向の幅寸法でトラック幅Twが規制される。
非磁性層40が重ねられていない場合も、前記主磁極層
24の前端面24aは下面から上面にかけてトラック幅
方向(図示X方向)の幅寸法が徐々に広がる形状であ
り、このとき前記前端面24aの両側端面24d,24
dは傾斜面あるいは湾曲面であることが好ましい。
aの両側端面24d,24dが傾斜面あるいは湾曲面と
され、前記前端面24aの形状が略逆台形状であると、
実際に記録媒体に記録を行うとき、図10の破線で示す
ようにスキュー角を生じたとしても、(iii)で示す
前記端面24dが記録トラック幅Tw1から側方へ斜め
に大きくはみ出すことがない。よって前記両側端面24
dによるフリンジングを防止できるようになり、オフト
ラック性能の向上を図ることができる。
す従来の主磁極層5の正面図であるが、図33のように
前記主磁極層5の端面5aが正方形または長方形である
と、主磁極層5の端面5aが、記録媒体の移動接線方向
(図示Z方向)に対してスキュー角を有すると、破線で
示すように主磁極層の側辺5bがトラック幅Tw1内に
斜めの漏れ磁界を与えてフリンジングFが発生し、オフ
トラック性能の低下を招いてしまう。
前端面24aは略逆台形状であることが良い。
真上から見た平面形状について以下に説明する。なお以
下に説明する平面図は図1ないし図3に示す垂直磁気記
録ヘッドのいずれにも適用できるものである。
35は、対向面H1a側である前方領域35dでトラッ
ク幅方向の幅寸法Wyが細くなり、後方領域35eでト
ラック幅方向の幅寸法が徐々に大きくなる平面形状であ
る。そして、前記前方領域35d上に主磁極層24が重
ねられている。なお前記前方領域35dのトラック幅方
向(図示X方向)における幅寸法Wyは、トラック幅T
wよりも広い幅寸法で形成される。
面24aの上面(トレーリング側の端面)がトラック幅
Twで規制され、その幅寸法を保ってあるいはやや幅広
になってハイト方向後方に向けて短い長さ寸法で形成さ
れている。
する前記主磁極層24の前端面24aが、前記補助磁極
層21の前端面21bの面積よりも大きいことが必要
で、例えば図6に示すように、補助磁極層21のトラッ
ク幅方向の幅寸法Wrは、前記トラック幅Twよりも十
分に大きい幅寸法で形成されることが好ましい。
域35dを有することなく、ハイト方向(図示Y方向)
に至るにしたがって幅寸法Wyが徐々に広がる形状であ
る。そして前記ヨーク層35上に主磁極層24が重ねら
れている。
面24aの上面(トレーリング側のの端面)がトラック
幅Twで規制され、その幅寸法を保ってあるいはやや幅
広になってハイト方向後方に向けて短い長さ寸法で形成
されている。
と同じであるが、前記主磁極層24の後方領域24eが
幅寸法が徐々に広がる形状であり、この後方領域24e
とヨーク層35とが重なり合っている。ただし、前記ヨ
ーク層35がさらに対向面側H1aに寄って形成され、
前記主磁極層24の幅細形状の前方領域24fの一部も
前記ヨーク層35と重なり合っていてもよい。これによ
り前記ヨーク層35から前記主磁極層24への磁束の導
入をスムーズにでき、高記録密度化に対応可能な垂直磁
気記録ヘッドを製造することができる。
前方領域35dが形成されていても良い。
7及び図8と同じであるが、前記主磁極層24の後方領
域24eが幅寸法が徐々に広がる形状であり、さらにこ
の後方領域24eは、ハイト方向(図示Y方向)に長く
延びて形成されている。前記後方領域24eの後端は、
図2のように前記ヨーク層35の後端面35bと同一面
にまで延ばされていても良い。
前方領域35dが形成されていても良い。さらには前記
主磁極層24には、漸次的に幅寸法が広がる後方領域2
4eが形成されず、ハイト方向に向けてトラック幅Tw
を保って、あるいはハイト方向に向けて前記トラック幅
Twよりもやや幅広になった幅細の前方領域24fがハ
イト方向に長く延ばされていても良い。
は、いずれも前記ヨーク層35にはハイト方向に至るに
したがって幅寸法Wyが漸次的に広がる領域が形成され
ており、特に前記ヨーク層35と主磁極層24とが重な
る位置において、前記ヨーク層35のトラック幅方向の
幅寸法が、前記主磁極層24のトラック幅方向の幅寸法
よりも広くなっている。
層24の膜厚と同程度か、あるいは前記ヨーク層35の
膜厚が前記主磁極層24の膜厚よりも大きく形成されて
いる。
が重なる位置において、前記ヨーク層35の前記対向面
H1aと平行な方向への断面積は、前記主磁極層24の
前記対向面H1aと平行な方向への断面積よりも大きく
なっている。これにより前記ヨーク層35から前記主磁
極層24に適切に記録磁界を導くことができ、磁束の通
過効率が良くなって、オーバーライト特性を向上でき
る。
とヨーク層35とを別々に形成し、前記ヨーク層35の
上に主磁極層24を重ねる構造である場合、前記主磁極
層24の幅細で形成された前方領域24fを長く延ばし
て形成する方が、前記前方領域24fの全体の幅寸法を
ほぼトラック幅Twでパターン精度良く形成できて好ま
しい。さらにかかる場合、前記ヨーク層35をできる限
り対向面H1a側に寄せて形成することで、前記主磁極
層24の磁気飽和を抑制でき、前記主磁極層24に磁束
を集中させることができる。
層24及びヨーク層35の平面形状がこれら平面形状に
限定されるものではない。本発明では、前記主磁極層2
4とヨーク層35とが重なる位置において、前記ヨーク
層35の前記対向面H1aと平行な方向への断面積が、
前記主磁極層24の前記対向面H1aと平行な方向への
断面積よりも大きくなっていれば、如何なる平面形状で
形成されていてもよい。
れの実施形態においても、前記ヨーク層35の前端面3
5aは下面から上面にかけてハイト方向に傾く傾斜面あ
るいは湾曲面で形成されている。
ては、後の製造方法で詳しく説明するが、これにより以
下の効果を得ることができる。
りも前方に位置する絶縁層33上から前記ヨーク層35
上にかけて形成される主磁極層24をレジスト層を用い
て形成するとき、前記レジスト層に主磁極層24形成の
ための抜きパターンを露光現像によって形成するが、こ
の際、前記ヨーク層35の前端面35aがなだらかな傾
斜面あるいは湾曲面であると、前記絶縁層33上からヨ
ーク層35上にかけて形成されるレジスト層をほぼ一定
の膜厚で形成できるため、前記抜きパターン内のレジス
ト層を上面から下面まで適切に露光現像でき、従来のよ
うに前記抜きパターン内にレジスト溜りが発生すること
が無い。
面にメッキ下地層71を露出させ、前記メッキ下地層7
1上に適切に所定形状の主磁極層24をメッキ成長させ
ることができる。
面35aがなだらかな傾斜面あるいは湾曲面で形成され
ていると、前記主磁極層24を形成するためのレジスト
層の膜厚をほぼ均一に形成できることからパターン精度
を向上させることができ、従って前記主磁極層24をパ
ターン精度良く形成することが可能である。
記対向面H1aに現れる前端面24aは、その上面(ト
レーリング側の端面)のトラック幅方向の寸法がトラッ
ク幅Twとして規制されるが、このトラック幅Twを高
精度に所定寸法で設定することが可能になる。従って本
発明では狭トラック化に対応可能な垂直磁気記録ヘッド
を製造できる。
面35aがなだらかな傾斜面あるいは湾曲面となってい
ることで、前記ヨーク層35から前記主磁極層24に
は、スムーズに磁束が導かれ、磁束の通過効率を向上さ
せることができる。すなわち本発明では前記ヨーク層3
5の前端面35aから漏れる磁束を減少させ、前記主磁
極層24に適切に磁束を集中させることができ、今後の
高記録密化に適切に対応可能な垂直磁気記録ヘッドを製
造することができる。
層33の上面33aと接続層25の上面25aはCMP
技術などによって同一面とされた平坦化面となってい
る。
さらには主磁極層24をパターン精度良く形成すること
が可能になる。
ーク層35を別々に形成することが可能であるから、前
記主磁極層24とヨーク層35とを異なる磁性材料で形
成することも可能である。かかる場合、前記主磁極層2
4の飽和磁束密度が、ヨーク層35の飽和磁束密度より
も高くなるように磁性材料を選択することが好ましい。
主磁極層24をヨーク層35よりも飽和磁束密度の高い
磁性材料で形成しておくと、幅寸法Twと膜厚の小さい
主磁極層24からハード膜Maに対して密度の高い磁束
φを垂直方向へ与えることが可能となり、オーバーライ
ト特性が向上するようになる。
は、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの
磁性材料が選択されるが、主磁極層24及びヨーク層3
5に同じ磁性材料を選択する場合には、組成比を変える
ことで飽和磁束密度に差を出すことが可能である。
ッドでは、リード層36を介してコイル層27に記録電
流が与えられると、コイル層27を流れる電流の電流磁
界によって補助磁極層21とヨーク層35に記録磁界が
誘導される。図1ないし3に示すように、対向面H1a
では、前記主磁極層24の前端面24aと補助磁極層2
1の前端面21bからの漏れ記録磁界が、記録媒体Mの
ハード膜Maを貫通しソフト膜Mbを通過する。前記主
磁極層24の前端面24aの面積が補助磁極層21の前
端面21bの面積よりも十分に小さいために、前記主磁
極層24の前端面24aに洩れ記録磁界の磁束φが集中
し、この集中している磁束φにより前記ハード膜Maが
垂直方向へ磁化されて、磁気データが記録される。
法について以下に説明する。図11から図26は本発明
における垂直磁気記録ヘッドの製造工程を示す工程図で
ある。なお図11から図13は図1ないし図3に示す垂
直磁気記録ヘッドの共通の製造工程を示している。
上に磁性材料製の補助磁極層21を形成した後、前記補
助磁極層21のハイト方向(図示Y方向)後方も前記非
磁性絶縁層31で埋め、さらに前記補助磁極層21およ
び非磁性絶縁層31の上面をCMP技術などを用いて平
坦化加工する。
示Y方向)後方に、磁性材料製の接続層25をメッキ形
成し、さらに前記補助磁極層21上面から接続層25の
上面にかけて無機絶縁材料をスパッタして絶縁下地層2
6を形成する。
6の上にフレームメッキ法によりコイル層27を形成
し、さらに底上げ層77を同じくメッキにより形成す
る。このときコイル層27は、前記接続層25の高さよ
りも十分に低い位置に形成する。そして前記コイル層2
7と底上げ層77を有機材料の絶縁層32で覆い、さら
に、無機絶縁材料をスパッタして、全ての層を覆う絶縁
層33を形成する。
して、図示上方からCMP技術などを用いて研磨加工を
行なう。この研磨加工は、前記絶縁層33、接続層25
および底上げ層77の全てを横断する水平面(L−L
面)の位置まで行なう。
に、接続層25の表面25a、絶縁層33の表面33a
および底上げ層77の表面77aが全て同一面となるよ
うに加工される。
造工程である。次に図1に示す構造の垂直磁気記録ヘッ
ドの製造方法について説明する。
層33の上全面にメッキ下地層72をスパッタ成膜す
る。次に前記メッキ下地層72の上にレジスト層80を
形成し、前記レジスト層80にヨーク層35形状のパタ
ーン80aを残し、それ以外のレジスト層を除去する。
なおレジスト層80の種類によって露光現像された部分
が除去されるものと、露光現像されない部分が除去され
るものとがあるので、露光現像された部分が除去される
レジスト層80を用いた場合には、前記パターン80a
以外のレジスト層80を露光現像して、その部分を除去
する。また露光現像されない部分が除去されるレジスト
層80を用いた場合には、前記パターン80a内を露光
現像し、露光現像されていないレジスト層80を除去す
る。これによって図14に示すパターン80aのレジス
ト層80を残すことができる。
が形成される領域のヨークパターン80cと、その後方
に位置しメッキ通電用のコモンパターン80dとから構
成される。
0bが前記対向面H1aよりもハイト方向(図示Y方
向)後方に位置し、また前記パターン80aのヨークパ
ターン80cは前記接続層25にまで延びて形成されて
いる。
いないメッキ下地層72をイオンミリングで除去した
後、前記レジスト層80を除去する。
ターン80aの形状のメッキ下地層72が残される。
前記コモンパターン80d上をレジスト層76で覆う。
このときの縦断面図は図18に示されている。そして前
記ヨークパターン80cのメッキ下地層72上にヨーク
層35をメッキ成長させる。
形成してもよい。図16は平面図でありこの工程では、
前記絶縁層33の上にレジスト層73を形成する。さら
に前記レジスト層73にヨーク層35の平面形状となる
抜きパターン73aを露光現像により形成する。前記抜
きパターン73aは、ヨーク層35が形成される領域の
ヨークパターン73cと、その後方に位置するメッキ通
電用のコモンパターン73dとで構成される。前記抜き
パターン73aは、その前端面73bが前記対向面H1
aよりもハイト方向(図示Y方向)後方に位置し、また
前記抜きパターン73aのヨークパターン73cは前記
接続層25にまで延びて形成されている。
キ下地層72をスパッタ成膜し、前記レジスト層73を
除去する。
73d上をレジスト層74で覆う。このときの縦断面図
は図18に示されている。そして前記レジスト層74に
覆われていない前記ヨークパターン73c上に形成され
たメッキ下地層72上にヨーク層35をメッキ成長させ
る。
スト層76、74を除去し、さらにコモンパターン80
d、73d上のメッキ下地層72を除去すると、この時
点での垂直磁気記録ヘッドの縦断面図は図19のように
なる。
2上にメッキ形成されたヨーク層35は、その前端面3
5aはなだらかに丸みを帯びた形状であり、あるいはな
だらかな傾斜面となる。このように前記前端面35aが
なだらかな傾斜面あるいは湾曲面となるのは、図15あ
るいは図17工程時に、前記ヨークパターン73c上の
メッキ下地層72の周囲がレジスト層などによって囲ま
れておらず、前記ヨークパターン73cの周囲は開放さ
れているからである。
く見てみると、前記絶縁層33の上に形成されたメッキ
下地層72の周囲は、コモンパターン75d上を除い
て、レジスト層74,76などによって囲まれていない
ことがわかる。
レジスト層などによって囲まれておらず開放されている
場合、前記メッキ下地層72上にメッキ成長するヨーク
層35の端面は、なだらかに丸みを帯びながら成長して
いき、傾斜面あるいは湾曲面となるのである。
地層72の前端面72bよりも前方領域がレジスト層に
よって覆われていなければ良く、例えば前記メッキ下地
層72のトラック幅方向(図示X方向)における両側端
面がレジスト層によって覆われていてもよい。かかる場
合、少なくとも前記メッキ下地層72上にメッキ成長す
るヨーク層35はその前端面35aが下面から上面にか
けてハイト方向に傾く傾斜面あるいは湾曲面として形成
される。
上げ層77の上面77aにも図14ないし図17に示す
工程と同じ工程時にリード層36をメッキ形成すること
が好ましい。
は、前記ヨーク層35及びその周囲に広がる絶縁層33
上にメッキ下地層71をスパッタ成膜し、その上にレジ
スト層75を形成し、前記レジスト層75に主磁極層2
4の形成のための抜きパターン75aを露光現像により
形成する。
aの前端面75bは前記対向面H1aと同一面上に形成
され、さらに前記抜きパターン75aは、前記ヨーク層
35上にまで延びて形成されている。またこの工程では
前記抜きパターン75aは、その後端面75dが一点鎖
線で示すようにさらにハイト方向(図示Y方向)後方に
延びて形成されていてもかまわない。
直磁気記録ヘッドを切断し、矢印方向から見た縦断面図
である。
に形成された抜きパターン75a内には、従来のように
レジスト溜りが無く、前記抜きパターン75a内では適
切にメッキ下地層71が露出した状態になっている。
端面35aがなだらかな傾斜面あるいは湾曲面となって
いるからであり、これにより前記ヨーク層35よりも前
方の絶縁層33上からヨーク層35上にかけて形成され
るレジスト層75の膜厚をほぼ均一にでき、前記レジス
ト層75に形成される抜きパターン75a内のレジスト
層75を上面から下面まで適切に露光現像して除去する
ことが可能となっている。
は、前記対向面H1a側から見ると図22に示す形状と
なっている。
に形成された抜きパターン75aの内側端面75e,7
5eは、下面から上面にかけて(図示Z方向)、トラッ
ク幅方向(図示X方向)の幅寸法が徐々に広がって形成
されている。前記内側端面75eは、図22に示すよう
に湾曲面で形成されていてもよいし、傾斜面で形成され
ていてもよい。
記レジスト層75に形成するには、前記レジスト層75
を塗布した後、露光現像で前記抜きパターン75aを形
成し、さらに熱処理によって前記抜きパターン75aの
内側側面75eをだれさせることで、前記内側側面75
eを傾斜面あるいは湾曲面に形成できる。
パターン75a内に露出した前記メッキ下地層71上に
主磁極層24をメッキ成長させる。このとき図23のよ
うに前記主磁極層24をある所定の膜厚H1までメッキ
成長させる。
iP等の非磁性金属材料からなる非磁性層40をメッキ
成長させる。そして前記レジスト層75を除去する。
ターン75a内にはレジスト溜りが無く、メッキ下地層
71が前記抜きパターン75a内一面に適切に露出した
状態になっている。したがって前記主磁極層24は前記
メッキ下地層71上から適切にメッキ成長され、所定形
状の前記主磁極層24を形成することが可能である。
面35aがなだらかな傾斜面あるいは湾曲面となってい
ることにより、前記レジスト層75をほぼ均一な膜厚で
形成できるから、前記ヨーク層35上に形成される主磁
極層24の抜きパターン75aを高精度にパターン形成
しやすい。
面(トレーリング側の端面)のトラック幅方向の寸法は
微小なトラック幅Twとして規制されるが、上記のよう
に高いパターン精度によって前記トラック幅Twを所定
の大きさで形成でき、今後の狭トラック化に対応可能な
垂直磁気記録ヘッドを製造することが可能である。
状態を示す正面図である。図25に示すように、前記メ
ッキ下地層71の上には、トラック幅方向の幅寸法が下
面から上面にかけて徐々に広がるように両側端面が傾斜
面あるいは湾曲面とされた主磁極層24及び非磁性層4
0が積層されている。
下のみならず他の領域にも前記メッキ下地層71が形成
されているため、主磁極層24の下以外の前記メッキ下
地層71を除去しなければならない。
リングによって、前記主磁極層24の下以外に形成され
た前記メッキ下地層71を除去する。このとき前記非磁
性層40の上面40eも前記イオンミリングの影響を受
けて削られていく。
メッキ下地層71aの一部は、前記主磁極層24及び非
磁性層40の両側端面24d,40dに再付着するため
(矢印方向C)、前記両側端面に付着した付着膜78,
78を異方性のイオンミリングで除去する。このときも
前記非磁性層40の上面40eは前記イオンミリングの
影響を受けて削られていく。なお前記メッキ下地層71
及び付着膜78の除去は前記メッキ下地層71が磁性材
料で形成されているときに特に有効である。前記付着膜
78が磁性材料であるとトラック幅Twが広がるからで
ある。一方、前記付着膜78が非磁性メッキ材料である
ときは、前記付着膜78の除去は特に必要ない。また前
記メッキ下地層71が電気特性に影響を与えない範囲内
に形成されている場合には特に前記メッキ下地層71の
除去も必要ない。
に非磁性層40が形成されているため、イオンミリング
でメッキ下地層71及びその付着膜78を除去するとき
に、前記非磁性層40の上面40eが削れるだけで前記
主磁極層24の高さ寸法H1は減少しない。
及び非磁性層40の両側端面40dを異方性のイオンミ
リングでさらに削って、前記主磁極層24の上面(トレ
ーリング側の端面)24gの幅寸法で決まるトラック幅
Twを小さくする場合でも、イオミリングで非磁性層4
0の上面40eは削られるものの、前記主磁極層24の
高さ寸法H1は減少しない。
上に非磁性層40が重ねられて形成されている場合に
は、主磁極層24の高さ寸法H1を減少させることはな
く一定値に保った状態で、メッキ下地層71a、付着膜
78の除去や狭トラック化を実現することが可能であ
る。
ッキ下地層71に対して垂直方向から45°から70°
前後傾いた角度で行なわれることが好ましい。なお45
°以上で60°以下にすると、メッキ下地層71a、付
着膜78の除去、さらには狭トラック化を1回のイオン
ミリング工程で行うことが可能であり、製造工程を簡略
化できる。
着膜78の除去工程、および狭トラック化工程を、それ
ぞれ別のミリング角度を有するイオンミリングで行って
も良い。
寸法H1は0.25μm以上で0.5μm以下程度であ
ることが好ましく、前記主磁極層24のトラック幅Tw
は0.7μm以下であることが好ましく、より好ましく
は0.5μm以下である。
メッキ下地層72、および主磁極層24形成のための前
記メッキ下地層71は、磁性メッキ材料であってもよい
し、非磁性メッキ材料であってもよい。なお前記主磁極
層24形成のための前記メッキ下地層71に非磁性の例
えばCuなどの金属材料を用いた場合、前記主磁極層2
4下の周囲に若干延出して前記メッキ下地層71が残さ
れていてもかまわないので、前記メッキ下地層71に磁
性メッキ材料を用いる場合に比べてエッチング制御を容
易にすることができる。
場合には、図20に示す工程時においてレジスト層75
に形成される抜きパターン75aの後端面75dをさら
にハイト方向(図示Y方向)に延ばし(符号75cの領
域)、前記後端面75dを前記ヨーク層35の後端面3
5bに揃えれば良い。
する場合には、図23及び図24の工程時において、レ
ジスト層75に形成された抜きパターン75a内に主磁
極層24のみをメッキ成長させれば良い。
75は、前記対向面H1aでのトラック幅方向(図示X
方向)の内幅寸法が、下面から上面にかけて広がるよう
に形成されていなくても良く、前記主磁極層24の前端
面24aが従来と同様に正方形や長方形等の形状で形成
されていても本発明の効果を得ることが可能である。
取り部HRが形成されているが、これが形成されていな
くても良い。
成されるヨーク層の前端面を下面から上面にかけてハイ
ト方向に傾く傾斜面あるいは湾曲面で形成している。
る絶縁層上から前記ヨーク層上にかけて形成される主磁
極層をレジスト層を用いて形成するとき、前記レジスト
層の膜厚をほぼ均一に形成できるため、前記レジスト層
に前記主磁極層形成のための抜きパターンを露光現像で
形成したとき、前記抜きパターン内に従来のようなレジ
スト溜りが発生しない。
面にメッキ下地層を露出させ、前記メッキ下地層上に適
切に所定形状の主磁極層をメッキ成長させることができ
る。
なだらかな傾斜面あるいは湾曲面で形成されていると、
前記主磁極層を形成するためのレジスト層の膜厚をほぼ
均一に形成できることからパターン精度を向上させるこ
とができ、従って前記主磁極層をパターン精度良く形成
することが可能であり、前記主磁極層の前端面を所定の
トラック幅Tw及び所定形状で形成することができる。
なだらかな傾斜面あるいは湾曲面となっていることで、
前記ヨーク層から前記主磁極層には、スムーズに磁束が
導かれ、磁束の通過効率を向上させることができる。す
なわち本発明では前記ヨーク層の前端面から漏れる磁束
を減少させ、前記主磁極層に適切に磁束を集中させるこ
とができ、今後の高記録密化に適切に対応可能な垂直磁
気記録ヘッドを製造することができる。
ッドを備えた磁気ヘッドの縦断面図、
ッドを備えた磁気ヘッドの縦断面図、
ッドを備えた磁気ヘッドの縦断面図、
図、
正面図、
図、
面図、
面図、
面図、
生した状態を示す説明図、
法を示す一工程図、
図、
図、
図、
図、
なわれる一工程図、
図、
れていない段階での縦断面図、
れた段階での縦断面図、
行なわれる一工程図、
切断したときの縦断面図、
図、
縦断面図、
工程図、
面図、
を示す縦断面図、
す一工程図、
図、
した状態を示す説明図、
Claims (11)
- 【請求項1】 記録媒体との対向面に、補助磁極層と主
磁極層とが間隔を開けて位置し、前記対向面よりもハイ
ト方向後方に前記補助磁極層と前記主磁極層とに記録磁
界を与えるコイル層が設けられ、前記主磁極層に集中す
る垂直磁界によって、前記記録媒体に磁気データを記録
する垂直磁気記録ヘッドにおいて、 前記対向面よりもハイト方向後方では前記補助磁極層か
ら立ち上がる接続層が設けられ、前記接続層の周囲に前
記コイル層が巻回形成されており、 前記コイル層上は絶縁層によって覆われ、前記絶縁層上
には、前記対向面側の前端面がハイト方向後方に位置
し、しかも前記前端面が下面から上面にかけてハイト方
向に傾く傾斜面あるいは湾曲面とされたヨーク層が形成
され、前記ヨーク層の基端部は前記接続層と磁気的に接
続されており、 前記対向面での絶縁層上から前記ヨーク層上にかけて主
磁極層が形成されていることを特徴とする垂直磁気記録
ヘッド。 - 【請求項2】 前記絶縁層の上面と前記接続層の上面は
同一面とされた平坦化面となっている請求項1記載の垂
直磁気記録ヘッド。 - 【請求項3】 前記対向面に現れている前記主磁極層の
前端面は、下面から上面に向けてトラック幅方向の幅寸
法が広がる形状で形成されている請求項1または2に記
載の垂直磁気記録ヘッド。 - 【請求項4】 前記前端面の両側端面は、傾斜面あるい
は湾曲面で形成されている請求項3記載の垂直磁気記録
ヘッド。 - 【請求項5】 前記主磁極層の飽和磁束密度が、前記ヨ
ーク層の飽和磁束密度よりも高い請求項1ないし4のい
ずれかに記載の垂直磁気記録ヘッド。 - 【請求項6】 前記ヨーク層と主磁極層とが重なる位置
での前記ヨーク層の前記対向面と平行な方向からの断面
積は、前記主磁極層の前記対向面と平行な方向からの断
面積よりも大きい請求項1ないし5のいずれかに記載の
垂直磁気記録ヘッド。 - 【請求項7】 以下の工程を有することを特徴とする垂
直磁気記録ヘッドの製造方法。 (a)磁性材料で補助磁極層を形成する工程と、(b)
前記補助磁極層上であって、記録媒体との対向面よりも
ハイト方向後方に接続層を形成し、次に前記対向面と接
続層間に、前記補助磁極層上に絶縁下地層を介してコイ
ル層を形成した後、前記コイル層上を絶縁層で埋める工
程と、(c)前記絶縁層の表面を削り、前記絶縁層上面
と前記接続層上面を同一面とする工程と、(d)前記絶
縁層上面及び接続層上面に、前端面が前記対向面よりも
ハイト方向後方に位置し且つ前記接続層上にまで延びる
ヨーク層形状のメッキ下地層を形成する工程と、(e)
前記メッキ下地層上に磁性材料でヨーク層をメッキ形成
し、このとき前記ヨーク層の前端面を下面から上面にか
けてハイト方向に傾く傾斜面あるいは湾曲面にする工程
と、(f)前記絶縁層上及びヨーク層上にメッキ下地層
を形成し、前記メッキ下地層上にレジスト層を形成した
後、前記レジスト層に前記対向面での絶縁層上から前記
ヨーク層上にまで延びる抜きパターンを形成する工程
と、(g)前記抜きパターン内に露出した前記メッキ下
地層上に磁性材料で主磁極層をメッキ形成した後、前記
レジスト層を除去する工程。 - 【請求項8】 前記(d)工程において、メッキ下地層
を以下の工程で形成する請求項7記載の垂直磁気記録ヘ
ッドの製造方法。 (h)前記絶縁層上面及び接続層上面にメッキ下地層を
形成し、さらに前記メッキ下地層上にレジスト層を形成
する工程と、(i)前端面が前記対向面よりもハイト方
向後方に位置し且つ前記接続層上にまで延びるヨーク層
形状のレジスト層を残し、他のレジスト層を除去する工
程と、(j)レジスト層に覆われていないメッキ下地層
を除去した後、前記レジスト層を除去する工程。 - 【請求項9】 前記(d)工程において、メッキ下地層
を以下の工程で形成する請求項7記載の垂直磁気記録ヘ
ッドの製造方法。 (k)前記絶縁層上面及び接続層上面にレジスト層を形
成し、さらに前記レジスト層に前端面が前記対向面より
もハイト方向後方に位置し且つ前記接続層上にまで延び
るヨーク層形状の抜きパターンを前記レジスト層に形成
する工程と、(l)前記抜きパターン内にメッキ下地層
をスパッタ成膜した後、前記レジスト層を除去する工
程。 - 【請求項10】 前記(f)工程において、少なくとも
前記対向面でのトラック幅方向の内幅寸法が、下面から
上面にかけて広がる抜きパターンを前記レジスト層に形
成する請求項7ないし9のいずれかに記載の垂直磁気記
録ヘッドの製造方法。 - 【請求項11】 前記(g)工程で、さらに前記主磁極
層の下以外に形成された前記メッキ下地層を除去する請
求項7ないし11のいずれかに記載の垂直磁気記録ヘッ
ドの製造方法。
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