JP2002197262A - Iso認証取得支援装置およびこれを用いたiso認証取得支援方法 - Google Patents

Iso認証取得支援装置およびこれを用いたiso認証取得支援方法

Info

Publication number
JP2002197262A
JP2002197262A JP2000391336A JP2000391336A JP2002197262A JP 2002197262 A JP2002197262 A JP 2002197262A JP 2000391336 A JP2000391336 A JP 2000391336A JP 2000391336 A JP2000391336 A JP 2000391336A JP 2002197262 A JP2002197262 A JP 2002197262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iso
document
documents
certification
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000391336A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Murakami
賢二 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NET SQUARE KK
Original Assignee
NET SQUARE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NET SQUARE KK filed Critical NET SQUARE KK
Priority to JP2000391336A priority Critical patent/JP2002197262A/ja
Publication of JP2002197262A publication Critical patent/JP2002197262A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ISO認証取得手続の相当部分をパターン化
し、コンピュータネットワークを活用することで、認証
取得コストの大幅軽減と、認証取得後における認証維持
の容易化を可能とすること。 【解決手段】 インターネットサーバとして好適に用い
られるISO認証取得支援装置として、ISO認証取得
プロセスを目標段階1、文章化段階2、実施段階3、記
録段階4、経営者による見直し段階5の各段階に分類・
集約し、各段階に対応して業種ごとに標準化されたマニ
ュアルを共有文書化して蓄積するデータベースと、コン
ピュータネットワークを介してアクセスしたユーザへの
相談支援手段6を具備し、さらに少なくとも文章化段階
2においては、前記共有文書の提供手段21と、提供した
共有文書に基づくユーザ自らによるISO文書の作成手
段22、実施段階3においては、作成されたISO文書の
管理手段30、記録段階4においては、前記管理されたI
SO文書から派生する記録管理手段40、をそれぞれ具備
させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、国際標準化機構
(ISO:International Organization for Standardi
zation)が制定するISO9000シリーズやISO1
4000シリーズの認証取得手続の相当部分をパターン
化し、コンピュータネットワークを活用することで、認
証取得に至るまでに要するコストの大幅軽減と認証取得
後における認証維持の容易化を可能とするISO認証取
得支援装置と、該装置を用いたISO認証取得支援方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】大企業を中心に認証取得がはじまったI
SO規格であるが、今や経済のグローバル化やボーダー
レス化、日本独自の企業系列構造の崩壊、政府調達に際
しての入札条件化など、企業を取り巻く経済環境の変化
に伴って、中小企業や地方自治体においてまでISO認
証取得の必要性が高まっている。このISO規格の要求
事項は複雑かつ多岐に亘っているので、ISO認証取得
に際しては、ISO専門コンサルタントの指導を継続的
に受けるのが通例であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】様々な事業分野におい
て急速に高まるISO認証取得ニーズに比して、ISO
審査員資格を有する者は極端に少なく、また、ISO認
証取得に向けて効果的なコンサルティングを行うことが
できる専門家も未だ少数であるため、ISO認証取得の
遅延化、ISO認証取得コストの高額化が問題となって
おり、企業繁栄のためのISO認証取得であるはずが逆
に企業の存続自体を危うくする例すら見受けられる。
【0004】そのうえ、ISO認証の基礎となる品質管
理のプロセスや環境対策のプロセスは、各業種ごと、さ
らには各企業体ごとに異なる結果、コンサルティング対
象企業ごとにノウハウが必要とされる。例えば、大企業
のISO認証取得コンサルティングで培われたノウハウ
を中小企業に対して直ちに適合することは極めて困難で
ある。
【0005】さらに、見落とされがちなのがISO認証
取得後の継続審査や更新審査である。ISO認証取得に
際して構築した社内システムは、維持管理作業を怠ると
忽ち崩壊してしまう場合が多く、その結果、継続審査等
のために社内システムの再構築作業が必要となったり、
そのために高額な費用が必要となったりするのである。
【0006】一方、品質に関するISO9000シリー
ズや、環境に関するISO14000シリーズは、いず
れの認証取得プロセスも「目標」「文章化」「実施」
「記録」「経営者による見直し」の各段階に分類・集約
することが可能である。また、近時の情報通信技術や情
報インフラの発達により、遠隔地であってもインターネ
ットを利用することで各種データ情報の共有・利用が可
能である。そこで、本発明者は、ISO審査員としての
立場からのコンサルティング活動に基づいて、ISO認
証取得に必要な手続の相当部分をパターン化し、コンピ
ュータネットワークを活用することで、認証取得コスト
の大幅軽減と、認証取得後における認証維持の容易化を
可能とするISO認証取得支援装置等について検討を加
えることとした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、先ず、IS
O認証取得プロセスを「目標」「文章化」「実施」「記
録」「経営者による見直し」の各段階に分類・集約し、
各段階に対応して業種ごとに標準化されたマニュアルを
共有文書化して蓄積するデータベースと、コンピュータ
ネットワークを介してアクセスしたユーザへの相談支援
手段を設け、さらに少なくとも、文章化段階においては
前記共有文書の提供手段と提供した共有文書に基づくユ
ーザ自らによるISO文書の作成手段を、実施段階にお
いては作成されたISO文書の管理手段を、記録段階に
おいては前記管理されたISO文書から派生する記録管
理手段を、それぞれ設けたISO認証取得支援装置とし
た。
【0008】複雑・多岐に亘っているISO認証取得ま
での一連のプロセスを、認証審査における要求項目を踏
まえて5段階に分類・集約することによって、ユーザに
おいては認定プロセスのアウトラインを理解することが
容易になるし、達成目標の明確化も図られる。他方、業
種ごとに標準化したマニュアルを作成し、これを共有文
書化したテンプレートとして装置内データベースに蓄積
しつつ、インターネットに代表されるコンピュータネッ
トワークを介してユーザの利用に供すると、例えばウイ
ザード機能を用いた対話入力方式によってユーザ自らに
固有情報を入力させることにより、簡易マニュアルが作
成されることになる。
【0009】もとより、ユーザ自らが作成した簡易マニ
ュアルは完全なものであろうはずはなく、ユーザの業務
内容に則したマニュアルからはほど遠い不完全なもので
あるが、基本情報がほぼ網羅された叩き台として十分活
用を図ることが可能である。したがって、従来ならばユ
ーザとの直接打ち合わせによりコンサルタントが行わな
ければならなかった基本情報収集作業の多くが不要とな
り、ユーザ側では初期コストの大幅軽減が実現される。
こうして作成された簡易マニュアルに対しては、コンサ
ルタントがコミュニケーション支援機能による相談支援
手段を用いてアドバイスを行い、適宜ユーザからの質問
に答えながら、マニュアルの完成へと導くのである。
【0010】ISO認証審査において、文書管理は重要
なポイントである。そのため、本発明に係るISO認証
取得支援装置では、とくに「文章化」「実施」「記録」
の各段階においてコンピュータネットワーク上のASP
(Application Service Provider)サービスを利用した
各種ユーザ支援を行うことによって、認証取得の容易化
を図っている。また、装置内データベースに記録された
文書は、社外組織となるシステム運用者により集中管理
されるため、ユーザの社内経費軽減やセキュリティ管理
コスト削減等に寄与するほか、インターネットを利用す
ることによる現場事務所からのアクセスを実現し、ひい
てはISO認証取得時の水準を維持し易いために、継続
審査・更新審査時におけるプロセス再構築作業労力・コ
ストの削減も図られる。
【0011】次に、請求項2に記載した発明では、前記
ISO認証取得支援装置を用いた効率的なISO認証取
得維持方法を提案している。すなわち、コンピュータネ
ットワークを介して装置にアクセスしたユーザに対し
て、適宜必要に応じてコンピュータネットワーク上にお
いて相談支援を行いながら、文章化段階においては、デ
ータベースに記憶されている共有文書をテンプレートと
して提供するステップと、ユーザ情報の入力により簡易
マニュアル作成を促すステップを実行し、実施段階にお
いては、ISO文書を電子承認して発行するステップ、
発行されたISO文書を当該ユーザの顧客先に対して閲
覧許可するステップ、発行されたISO文書を検索可能
とするステップ、発行されたISO文書の改版申請状況
を確認可能とするステップ、改版されたISO文書を登
録者へ配布するステップ、およびISO文書の新旧版履
歴を記録管理するステップの各ステップから必要なステ
ップを選択実行し、記録段階においては、記録をデータ
ベースに保管するステップと、一定期間保管した記録を
廃棄するステップを実行することを特徴とする請求項1
記載のISO認証取得支援装置を用いたISO認証取得
支援方法である。
【0012】前記方法においては、「文章化」「実施」
「記録」の各段階を最重要視し、ASPサービスを利用
したユーザ支援を重点的に行うこととしている。とくに
「電子承認」「配布」「廃棄」機能を利用して全ての文
書を装置側で管理することにより、ISO認証審査にお
ける不適合事項の大幅削減が図られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るISO認証取
得支援装置と該装置を用いたISO認証取得支援方法に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発
明に係る装置を用いたシステムの一例を示す構成図であ
る。システムの運用者が管理するISO認証取得支援装
置たるサーバSは、必要に応じて外部記憶装置を備え、
経路制御装置、公衆電話回線網などの通信回線を経由し
て、開放されたコンピュータネットワークたるインター
ネットINETに接続されている。本発明において用い
るコンピュータネットワークは、専用回線のみを用いて
構築される閉鎖されたネットワーク環境であってもよい
が、インターネットを利用することにより、ユーザ端末
Txがどのような場所にあってもアクセスできるという
利点が得られる。
【0014】サーバSと同様に、インターネットINE
Tには、ISO認証取得に挑む企業や既にISO認証を
取得した企業の各ユーザ端末T1〜T3・・・が多数接
続されている。さらに、インターネットINETには、
コンサルタントとしてISO認証取得の指導を行う指導
員が使用する指導員端末Cも接続されている。この指導
員端末Cは、指導員の数だけ接続させてもよい。各ユー
ザ端末T1〜T3や指導員端末Cは、入力手段、制御手
段、表示手段などを備えた汎用パソコンに代表される装
置構成からなるもので、これら端末からサーバSへのア
クセスには、セキュリティ管理の観点から各端末毎に付
与された識別番号やパスワード等が必要とされる。
【0015】次に、ISO認証取得支援装置となるサー
バSの構成について説明する。図2はサーバSの概略構
成を示す図である。サーバS内においてCPUなどから
構成される制御手段S1は、各記憶手段S2〜S4など
の制御や情報の転送、種々の演算、情報の格納などを行
う。この制御手段S1には、さらに入力制御手段S5と
出力制御手段S6とが接続されており、入力制御手段S
5では、インターネットINETを介して接続された前
記ユーザ端末T1〜T3や指導員端末Cから入力される
情報を制御し、出力制御手段S6では、これら端末に対
して情報内容を出力したり、表示される情報の制御を行
う。
【0016】まず、記憶手段S2には、メインプログラ
ムが記憶されている。メインプログラムは前記制御手段
S1において用いられるものであり、後述するユーザへ
の相談支援手段を制御するプログラムのほか、例えば、
ユーザ端末T1〜T3に対してISO文書をテンプレー
トとして画面表示させるプログラム、サーバS内データ
ベースにユーザ毎のISO文書を蓄積・検索・閲覧等さ
せるためのプログラム、記録として保存されるユーザ毎
の登録・検索・廃棄用プログラムなどが格納されてい
る。
【0017】記憶手段S3は、データベースファイルと
して利用されるものである。このデータベースには、業
種ごとに標準化されたマニュアルが共有文書化されて蓄
積されるほか、例えば、完成した品質マニュアル、規定
類、書式類、さらには各ユーザが作成した見積書・計画
書・図面・仕様書・契約書などの伝票帳票類やその管理
番号など、各ユーザ毎の情報が記録される。
【0018】記憶手段S4は、ユーザ認証に用いられる
ユーザ固有の情報が記録されている。具体的には、本発
明に係るISO認証取得支援装置を用いたシステムの利
用者として登録されている各ユーザの会社名・営業所
名、住所、電話番号、ファクシミリ番号、電子メールア
ドレス、会員番号、識別番号、パスワードなどが記憶さ
れており、サーバにアクセスしてきたユーザの本人確認
時に使用される。また、この記憶手段S4には指導員C
T固有の情報を記録してもよく、ユーザの場合と同様
に、サーバにアクセスしてきた指導員の本人確認時に使
用される。
【0019】次に、ISO認証取得支援装置をサーバと
して用いた本例のシステムの動作について説明する。図
3はISO認証取得のモデル図であり、ISO9000
シリーズとISO14000シリーズに共通のモデルで
ある。図示されるように、ISO認証取得のプロセスは
目標段階1、文章化段階2、実施段階3、記録段階4そ
して経営者による見直し段階5の各段階に分類・集約し
うるので、サーバSは、各段階において必要な機能を備
えるよう構成される。とくに文章化段階2、実施段階3
および記録段階4においては、必要な機能をインターネ
ットINETを介して提供するASPサービス7と、指
導員によるコンサルティングサービス6が行われ、認証
取得コストの軽減と認証維持の容易化が図られる。文章
化段階2、実施段階3および記録段階4におけるシステ
ムの動作イメージを図4に示す。
【0020】図3に示したモデル図において、目標段階
1では、ISO認証を取得しようとする企業トップによ
り品質管理又は環境対策への具体的目標が策定される。
その後のプロセスは、この具体的目標実現のためにある
ものと位置づけられ、最終段階である経営者による見直
し段階5は、策定された目標が実現されているか否かを
確認する段階である。この経営者による見直し段階5で
は、導入した品質システムや環境システムが自社に適合
し、効果的に機能しているかが定期的に見直される。具
体的には、顧客からのクレーム情報やそれに対する是正
措置等が、社長、事業部長、工場長等の経営者によって
検討され、目標が達成されていない場合には、文章化段
階2、実施段階3または記録段階4の各段階にフィード
バックされて、原因の特定と、さらなる改善が行われる
ことになる。なお、見直し段階での具体的な検討内容は
議事録にまとめられ、対応策実行の証拠となる業務日誌
等とともに記録保管される。
【0021】ISO認証取得のコンサルティングを行う
指導員は、そのバックグラウンドや経験等により各々得
意分野を有しているのが通例である。例えば、製造業に
強い指導員もいれば、印刷業に強い指導員もいるし、サ
ービス業に強い指導員もいるといった如きである。本発
明に係るISO認証取得支援装置は、いかなる分野の企
業であっても利用しうる装置であることが理想であるか
ら、これら複数の指導員の協力を得て、業種ごとに標準
化されたマニュアルを作成するのが望ましい(10)。作
成された各業種向けマニュアルは、共有文書としてサー
バSの記憶手段S3内に蓄積される。共有文書化には、
XML文書形式やHTML文書形式、PDF形式等の汎
用文書形式を利用するとよい。
【0022】サーバSでは、文書化段階2における機能
として、ISO文書の作成手段20を具備している。この
ISO文書作成手段20は、前記データベースS3内に蓄
積された共有文書の提供手段であるテンプレート機能21
と、ユーザ自らによる文書作成手段であるウイザード機
能22によって構成されるものである。すなわち、図5に
示されるように、様々な指導員CTxによって各業種向
けに標準化され作成されたマニュアル211〜215は、サー
バSの記憶手段S3内に記録された後、共有文書として
インターネットINET上において公開される。ユーザ
Uでは、自己のユーザ端末Txを利用してサーバSにア
クセスし、サーバSからのASPサービス7により提供
されるテンプレート機能21を利用することによりマニュ
アル211〜215を閲覧することができる。
【0023】次いで、ユーザUは、閲覧・選択したマニ
ュアルに基づき、ウィザード機能22を利用して簡易マニ
ュアルを作成する。図6は、テンプレートとして取得し
た業種別マニュアル21xに基づいて、ユーザU自らがウ
ィザード機能により簡易マニュアル221を作成する動作
イメージを示している。ユーザUが前述の業種別マニュ
アル211〜215から自己の業種に最も適した業種別マニュ
アル21xを選択し、ユーザU独自の企業情報を入力する
ことにより簡易マニュアルが作成される(222)。ユー
ザUによる情報入力は、入力を支援する観点から対話方
式により行うのが望ましい。作成された簡易マニュアル
は、指導員CTが閲覧し、ISO認証における要求事項
のチェックが行われる。この間、ユーザUは、指導員に
よるコンサルティングサービスを享受することができ
る。具体的には、汎用されている電子メールや電子会議
室を利用してもよいし、サーバS内に専用プログラムと
して格納したコミュニケーション支援機能を利用するこ
とにしてもよい。いずれにしても、ユーザUからの質問
に応じて、あるいは担当の指導員CTが自発的に、簡易
マニュアルの完成から各ユーザUの業務内容に適合した
マニュアル作成に向けて助言・指導を行うのである。
【0024】また、サーバSでは、実施段階3における
機能として、ISO文書の管理手段30を具備している。
本例のシステムにおけるISO文書管理手段30は、電子
承認機能31、文書閲覧機能32、文書検索機能33、申請状
況機能34、電子配布機能35および旧版管理機能36によっ
て構成されている。
【0025】図7は、前記電子承認機能31を用いて、I
SO文書を起案者から承認者を経て責任者にまで電子承
認する動作イメージを示している。ISOでは、文書管
理を徹底するべく、品質マニュアルや手順書等の文書発
行には必ず作成・査閲・決裁行為を伴うことが要求され
ている。本例の電子承認機能31もインターネットによる
ASPサービス7を利用してサーバSから提供されるも
のである。先ず、文書の起案者Uaが自己の認識コード
(ID)とパスワード(PW)を用いてサーバSにアクセス
して文書作成を行い(311)、電子捺印を押印する。次
いで、権限のある承認者Ubが電子捺印によって文書の
査閲を行い(312)、最後に決裁権限のある責任者Uc
が電子捺印をすることにより文書が発行される(31
3)。セキュリティ確保のため、承認者Ubや責任者U
cのアクセスに際してもIDとパスワードの入力が求め
られる。
【0026】この電子承認機能31の下では、顧客Udが
閲覧することができるのは責任者の承認を受けて発行さ
れた文書のみであるから、未発行の文書が使用されるこ
とによるISO認証等における不適合事例を排除するこ
とができる。なお、ISOにおいて顧客Udとは組織外
の者に限られるものではなく、例えば、同じ企業の社員
であっても他の部署に所属する者は顧客と位置づけられ
る。セキュリティ確保の観点からは、これら顧客Udの
閲覧に際してもIDとパスワードの入力が求められる。
【0027】図8は、図7における顧客Udの立場から
みた前記文書閲覧機能32のイメージ図である。図示され
るように、文書321は、上位文書322や下位文書323と相
互に関連づけられており、顧客Udでは、ASPサービ
ス7による文書閲覧機能32を用いることによって、一連
の関連文書321〜323を自己のユーザ端末Txから閲覧す
ることができるのである。なお、関連文書の一例を挙げ
ると、例えば、品質計画における規定類を文書と位置づ
けた場合、その上位文書に相当するのが品質マニュアル
であり、その下位文書に相当するのが書式類である。
【0028】ISO文書管理手段30における文書検索機
能33は、顧客Udが閲覧を希望する文書の検索に有用で
ある。図9は文書検索機能33の動作イメージを示してお
り、本例では、文書中のキーワードから検索するキーワ
ード検索331と、あいまい検索を可能とする辞書登録332
がASPサービス7により提供されるよう構成されてい
る。
【0029】前述のように、ISOの文書管理において
は、未だ発行に至っていない文書は顧客Udから閲覧不
可能としておく必要があるが、その一方で、企業経営者
や品質管理責任者等の管理者においては文書の新規作成
状況、改版の申請状況などの進捗状況を把握しておく必
要がある。そのため、本例のISO文書管理手段30にお
いては、管理者が文書の申請状況を把握できるように申
請状況機能34が具備されている。図10は申請状況機能
34の動作イメージを示すもので、図7に示した電子承認
機能31に対応するように示している。すなわち、起案者
UaがASPサービス7による電子承認機能31を用いて
文書の作成を行うと(311)、承認者Ubによる文書の
査閲(312)を経て、責任者Ucにより文書の決裁が行
われる(313)。顧客Udであれば、決裁後の発行文書
しか閲覧が許されないが、管理者Ueの場合には、申請
状況機能34を用いることにより、査閲されたが未だ決裁
に至っていない文書312や、作成されたばかりの文書311
についても閲覧できるのである。文書の閲覧者が一般の
顧客Udであるか権限のある管理者Ueであるかの区別
は、管理者Ue独自のIDとパスワードを付与すること
によって極めて容易に行える。
【0030】図11は、文書が改版された場合に、改版
内容を企業内他部署の社員などの顧客Udに対して知ら
せる電子配布機能35の動作イメージを示している。企業
の日常業務においては、より一層の品質改善や効率化、
様々なビジネス環境の変化などに起因して文書の改版が
行われることは多い。そこで、本例のISO文書管理手
段30においては、改版内容を関係者に通知する電子配布
機能35を設けている。この電子配布機能35もサーバSか
らASPサービス7により提供されるもので、図示され
るように、文書改版が行われた場合には、先ず旧版文書
351と最新版文書352とを比較し(353)、変更内容を特
定して(354)、特定された変更内容を予め登録されて
いる顧客Udに対して電子メール等で配布・通知する。
顧客Udに通知される変更内容は、同時に指導員CTに
対しても通知され、最新版文書がISO要求事項を満た
すものであるか否かがチェックされる。指導員CTによ
るチェックの結果、ISO要求事項を満たさず何らかの
修正が必要であると判断された場合には、前述した相談
支援手段としてのコミュニケーション支援機能等を用い
て、指導員CTによる助言・指導が行われる。なお、文
書の改版に際して、起案者や承認者等からの質問につい
てもコミュニケーション支援機能等により対応しうるこ
とは言うまでもない。
【0031】ISOの文書管理においては、改版の結果
廃止された文書は、速やかに発行部署や使用部署から撤
去されることが要求される。そのため、本例のISO文
書管理手段30においても、インターネットによるASP
サービス7を利用して、改版された旧版の管理を行う旧
版管理機能36を設けている。図12は、旧版管理機能36
の動作イメージを示した図である。図示された例では、
初版文書361、改訂文書362および最新版文書363が履歴
管理されており(364)、顧客Udには最新版文書363の
閲覧のみが許可されるので、適切でない旧版の閲覧・使
用が防止できるのである。この旧版管理機能36では、最
新版文書363以外の旧版文書については保管期間を指定
してサーバSの記憶手段S3内にファイリングする一
方、保管期間を経過した旧版文書については廃棄を行っ
て、こうした一連の文書履歴を管理するよう構成されて
いる。文書履歴の管理記録364に対しては、許可された
管理者Ueのみがアクセスでき、追跡調査可能に構成さ
れている。管理者Ueが文書履歴にアクセスするには、
管理者専用のIDとパスワードが必要である。
【0032】さらにサーバSでは、記録段階4における
機能として、ISO記録管理手段40を具備している。本
例のシステムにおけるISO記録管理手段40は、記録保
管機能41、記録検索機能42および記録廃棄機能43によっ
て構成されている。
【0033】企業活動の結果は、記録としてあらわれ
る。例えば、見積書や請求書、領収書、図面、仕様書、
納品伝票などは、ISOにおいては記録として分類さ
れ、実施した活動や達成した成果の客観的証拠書類とし
て位置づけられる。ISOの審査は客観的証拠により行
われるから、これら記録の管理は極めて重要である。図
13は、ISO記録管理手段40における記録保管機能41
の動作イメージをあらわした図である。図中、記録とし
て例示された見積書412、図面413、伝票類414は、実際
には各ユーザU企業内部において保管されているもので
あるが、個々の記録に対して、サーバS内に設けられた
構成テーブル411と関連づけた固有のコード番号を付す
ることにより、インターネットによるASPサービス7
を利用して、顧客UdがサーバSに番号登録を行うので
ある。
【0034】コード番号が付されてサーバSに登録され
た記録類は、必要に応じて閲覧できるよう構成されてい
なければならない。そのため、ISO記録管理手段40に
おいては記録検索機能42が設けられている。図14は、
記録検索機能42の動作イメージをあらわした図である。
前述のように、サーバS内の構成テーブル411に対して
関連づけられた固有のコード番号を付与されている記録
412,413,414は、各コード番号を検索キーとして、AS
Pサービス7により提供されるコード番号検索415を用
いて、顧客Udが検索可能となっている。検索によりヒ
ットした記録は閲覧に付されるので、顧客Udでは記録
の一連の流れが把握できるのである。なお、ここでは各
記録に付された固有のコード番号を用いた検索のみを例
示したが、記録の日付や宛名等を検索キーとして用いう
るよう構成することも可能である。
【0035】サーバS内に保管されていた記録について
も、定められた保管期間を経過した後には廃棄される。
図15は、サーバ上において記録を廃棄する動作イメー
ジを示している。種類毎など一定の保管期間が定められ
た記録431は、保管期間が到来するまでは、顧客Udが
前述の記録検索機能42を利用して検索・閲覧できる。保
管期間が到来した記録は、廃棄決定記録432として管理
対象となり、廃棄行為によって廃棄済み記録433とな
る。管理者Ueに対しては、こうした廃棄記録の状況を
一覧として閲覧し追跡調査可能に構成されているが、顧
客Udに対して廃棄決定記録432以降については閲覧で
きないこととしている。この記録廃棄機能43も、インタ
ーネットによるASPサービス7を利用して提供される
【0036】システムの運用管理者Kでは、以上のよう
な機能を備えたISO認証取得支援装置を用いて、コン
サルティングを行う指導員CTの協力により相談支援を
行いながら、これからISO認証取得に挑もうとする、
あるいは既にISO認証を取得した企業を対象ユーザU
として、効率的な支援方法を提供しうる。すなわち、先
ず、ユーザUの業務内容に適合したマニュアルを作成す
るため、文章化段階2ではISO文書作成手段20として
のテンプレート機能21とウィザード機能22を用いて、装
置内データベースに記憶されている共有文書をテンプレ
ートとして提供しながら、ユーザU自らに情報入力させ
ることで簡易マニュアル作成を促す。次いで実施段階3
では、ユーザUにおける作業の拠り所となる文書を作成
・改廃・管理するべく、ISO文書管理手段30としての
電子承認機能31や文書閲覧機能32等を用いて、ISO文
書の電子承認と発行をし、発行されたISO文書を当該
ユーザUの顧客先Udに対して閲覧・検索可能とした
り、管理者Ueに対してISO文書の改版申請状況を確
認可能としたり、改版されたISO文書を登録された顧
客先Udへ配布したり、ISO文書の新旧版履歴を記録
管理したりといったステップから必要なステップを選択
実行する。
【0037】そして、記録段階4においては、ユーザU
における作業の結果生じた記録を管理するべく、ISO
記録管理手段40としての記録保管機能41、記録検索機能
42、そして記録廃棄機能43を用いて、記録を装置内デー
タベースに保管し、一定期間保管された記録を廃棄する
ステップを実行するのである。
【0038】
【発明の効果】本発明に係るISO認証取得支援装置お
よびこれを用いたISO認証取得支援方法によれば、先
ず、コンピュータネットワーク上に公開された各業種別
マニュアルをテンプレートとして活用し、これをベース
に各企業自らがマニュアルを作成することで、マネジメ
ントシステム構築の時間短縮と費用軽減が図られる。と
くにコンピュータネットワークとしてインターネットを
用いた場合には、接続環境を整備することにより、地域
的制限を受けることなく全世界的に装置等を利用するこ
とができるので、例えば現場事務所からの文書確認等に
極めて便利である。
【0039】また、重要ステップである文書化段階、実
施段階および記録段階において、全ての文書を社外のシ
ステム運用者が装置側で集中管理し、必要な機能をAS
Pサービスで提供することにより、ユーザ側のシステム
管理コストが一切不要となるほか、認証審査や継続審
査、更新審査時における不適合事項の削減が図られる利
点が得られる。
【0040】そして、ユーザへの相談支援手段としてコ
ンピュータネットワーク上で提供される指導員による専
門コンサルティング・サポートは、ISO認証審査だけ
でなく、継続審査や更新審査への対応策として極めて経
済的かつ効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るISO認証取得支援装置をサーバ
として用いたシステムの一例を示す構成図である。
【図2】本発明に係るISO認証取得支援装置たるサー
バの概略構成図である。
【図3】ISO認証の取得モデル図である。
【図4】文章化段階、実施段階および記録段階における
システムの動作概念図である。
【図5】文書化段階におけるテンプレート機能の動作概
念図である。
【図6】文書化段階におけるウィザード機能の動作概念
図である。
【図7】実施段階における電子承認機能の動作概念図で
ある。
【図8】実施段階における文書閲覧機能の動作概念図で
ある。
【図9】実施段階における文書検索機能の動作概念図で
ある。
【図10】実施段階における申請状況機能の動作概念図
である。
【図11】実施段階における電子配布機能の動作概念図
である。
【図12】実施段階における旧版管理機能の動作概念図
である。
【図13】記録段階における記録保管機能の動作概念図
である。
【図14】記録段階における記録検索機能の動作概念図
である。
【図15】記録段階における記録廃棄機能の動作概念図
である。
【符号の説明】
CT 指導員 C 指導員端末 INET インターネット K システム運用管理者 S サーバ T1〜T3 ユーザ端末 U ユーザ Ua 起案者 Ub 承認者 Uc 責任者 Ud 顧客 Ue 管理者

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ISO認証取得プロセスを「目標」「文
    章化」「実施」「記録」「経営者による見直し」の各段
    階に分類・集約し、各段階に対応して業種ごとに標準化
    されたマニュアルを共有文書化して蓄積するデータベー
    スと、コンピュータネットワークを介してアクセスした
    ユーザへの相談支援手段を備え、さらに少なくとも文章
    化段階においては、前記共有文書の提供手段と、提供し
    た共有文書に基づくユーザ自らによるISO文書の作成
    手段、実施段階においては、作成されたISO文書の管
    理手段、記録段階においては、前記管理されたISO文
    書から派生する記録管理手段、をそれぞれ備えてなるI
    SO認証取得支援装置。
  2. 【請求項2】 コンピュータネットワークを介して装置
    にアクセスしたユーザに対して、適宜必要に応じてコン
    ピュータネットワーク上において相談支援を行いなが
    ら、文章化段階においては、データベースに記憶されて
    いる共有文書をテンプレートとして提供するステップ
    と、ユーザ情報の入力により簡易マニュアル作成を促す
    ステップを実行し、実施段階においては、ISO文書を
    電子承認して発行するステップ、発行されたISO文書
    を当該ユーザの顧客先に対して閲覧許可するステップ、
    発行されたISO文書を検索可能とするステップ、発行
    されたISO文書の改版申請状況を確認可能とするステ
    ップ、改版されたISO文書を登録者へ配布するステッ
    プ、およびISO文書の新旧版履歴を記録管理するステ
    ップの各ステップから必要なステップを選択実行し、記
    録段階においては、記録をデータベースに保管するステ
    ップと、一定期間保管されたた記録を廃棄するステップ
    を実行することを特徴とする請求項1記載のISO認証
    取得支援装置を用いたISO認証取得支援方法。
JP2000391336A 2000-12-22 2000-12-22 Iso認証取得支援装置およびこれを用いたiso認証取得支援方法 Pending JP2002197262A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000391336A JP2002197262A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 Iso認証取得支援装置およびこれを用いたiso認証取得支援方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000391336A JP2002197262A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 Iso認証取得支援装置およびこれを用いたiso認証取得支援方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002197262A true JP2002197262A (ja) 2002-07-12

Family

ID=18857498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000391336A Pending JP2002197262A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 Iso認証取得支援装置およびこれを用いたiso認証取得支援方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002197262A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7356483B2 (en) * 2002-08-16 2008-04-08 The Boeing Company Request for conformity system
JP2009076024A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Fuminori Okazaki 事例情報管理方法
JP2013080297A (ja) * 2011-09-30 2013-05-02 Fujitsu Social Science Laboratory Ltd 統合マネジメントシステム、統合マネジメント方法、及び統合マネジメントプログラム
JP2018109857A (ja) * 2016-12-30 2018-07-12 敬太郎 三宅 Iso統合認証取得装置
JP2021022107A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 レクシスノア株式会社 情報提供システムおよびサーバ
KR20230053128A (ko) 2021-10-14 2023-04-21 주식회사 에이써티 비대면 경영표준 인증 시스템

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7356483B2 (en) * 2002-08-16 2008-04-08 The Boeing Company Request for conformity system
JP2009076024A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Fuminori Okazaki 事例情報管理方法
JP2013080297A (ja) * 2011-09-30 2013-05-02 Fujitsu Social Science Laboratory Ltd 統合マネジメントシステム、統合マネジメント方法、及び統合マネジメントプログラム
JP2018109857A (ja) * 2016-12-30 2018-07-12 敬太郎 三宅 Iso統合認証取得装置
JP2021022107A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 レクシスノア株式会社 情報提供システムおよびサーバ
KR20230053128A (ko) 2021-10-14 2023-04-21 주식회사 에이써티 비대면 경영표준 인증 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7640165B2 (en) Web based methods and systems for managing compliance assurance information
Ramesh Factors influencing requirements traceability practice
US6985922B1 (en) Method, apparatus and system for processing compliance actions over a wide area network
US20080147462A1 (en) Method of managing human resource cases
US20130018812A1 (en) System for Regulation of Continuing Education Requirements
US20030055937A1 (en) Qualification information management method and apparatus
US20030065519A1 (en) Method and system for generating legal agreements
JP2002117215A (ja) 特許管理システム
US20080228815A1 (en) Methods and systems for managing risk
JP2002197262A (ja) Iso認証取得支援装置およびこれを用いたiso認証取得支援方法
WO2000036535A1 (en) Method and system for structured processing of personal information
CN111045984A (zh) 一种电网实验室文件管理系统及方法
JP2009526309A (ja) 複数の製造業者の機器の保守を容易にする動的な情報の知識ベース
JP2004139590A (ja) Iso認証取得または維持支援方法及びそのシステム
Sing A meta-model driven method for establishing business process compliance to gdpr
Baldwin et al. Assurance for federated identity management
JP2002157415A (ja) 知識創造支援及び知識資産管理システム
JP2018109857A (ja) Iso統合認証取得装置
KR100379951B1 (ko) 인터넷을 기반으로 하는 법률 사무 용역 시스템 및 그 방법
Allan Configuration management and its impact on businesses that use computer platforms
US11544667B2 (en) Data processing systems for generating and populating a data inventory
JPH10334128A (ja) デザインレビュー処理システムおよびデザインレビュー処理プログラムを記録した媒体
US20220351096A1 (en) System for Providing Professional Consulting Services
JP3912736B2 (ja) 特許明細書作成支援サーバおよびそのプログラム
Apostolou et al. Experience from developing an in-source e-governance solution for a Greek organisation