JP2002196632A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2002196632A
JP2002196632A JP2000396838A JP2000396838A JP2002196632A JP 2002196632 A JP2002196632 A JP 2002196632A JP 2000396838 A JP2000396838 A JP 2000396838A JP 2000396838 A JP2000396838 A JP 2000396838A JP 2002196632 A JP2002196632 A JP 2002196632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
value
discomfort
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000396838A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tsunoda
幸一 角田
Satoshi Kanda
聰 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000396838A priority Critical patent/JP2002196632A/ja
Publication of JP2002196632A publication Critical patent/JP2002196632A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 稼働時に発生する音の周波数成分分布を改善
することにより、心理的に不快な音を緩和した画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 当該装置の端面から1m離れた位置にお
ける当該装置の音から得られる心理音響パラメータのう
ち、ラフネス値が1.49(asper)以下の条件を満足
し、ラウドネス値及びシャープネス値を用いた式Z=
0.01024269×(ラウドネス値)2+0.309
96744×(シャープネス値)−2.1386517
によって得られる不快指数Zが、Z<−0.3555を
満たすようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、よ
り詳細には、動作時に、モータ駆動音や、クラッチ,ソ
レノイドの作動音や、ポリゴンモータ回転音や、ポリゴ
ンミラーの風切り音などの騒音を発生する電子複写機,
レーザービームプリンタ等の画像形成装置における不快
音の改善方法に関し、OA機器一般に応用可能な技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境へのやさしさの観点から、騒
音問題への関心が高まってきており、オフィスにおいて
もOA機器に対しての騒音問題解決の要望は多い。その
ため、OA機器の静音化が進められており、以前に比べ
て相当の静音化を達成してきている。
【0003】上述のような騒音問題解決に対する発明と
して、例えば、特開平9−193506号公報に開示さ
れたものがある。この発明は、レーザービームプリンタ
や複写機などの騒音マスキング装置に関するものであ
り、動作時に騒音の発生源となる駆動機構に対してこの
騒音をマスキングするマスキング音を発生する発音体
と、この発音体を制御して前記騒音の主成分周波数を含
む範囲の周波数のマスキング音を発生させるマスキング
音制御手段とを有し、騒音の不快感を低減するものであ
る。
【0004】しかしながら、上記特開平9−19350
6号公報に開示されたものは、本来から機能上発生して
いる音を低減することなく、この発生音に更にマスキン
グ音を加えることになり、騒音レベルが上昇し、聞く人
によっては、うるさく、不快に感じることもあるという
欠点がある。また、マスキング音を発生させるための発
音体と、マスキングされる音の発生時間の間のみにマス
キング音を発生させるための制御装置が必要となり、機
械のレイアウト上、余分なスペースを要し、更に、大幅
にコストが上がるという欠点がある。
【0005】現在、OA機器では、騒音を評価する方法
として、一般的に、音響パワーレベル(ISO777
9)が用いられている。しかしながら、音響パワーレベ
ルは、複写機やプリンタなどのオフィス機器から発生す
る音響エネルギーの値であるため、騒音に対する人間の
主観的な不快感との相関があまり良くない場合がある。
例えば、音響パワーレベルが同じである音を比較して聞
いた場合、不快さに差があることがあるし、また、音響
パワーレベルの値は小さくても、非常に不快な音もあ
る。
【0006】したがって、今後のオフィス環境改善のた
めには、OA機器の音響パワーレベルによる評価とその
音響パワーレベルの低減だけではなく、音質の評価と改
善も同時に行っていく必要がある。音質の評価と改善を
行うためには、現状把握のための音質の定量的な計測
と、改善前後においてどのくらいの改善がなされたのか
の計測をする必要がある。ところが、音質は物理量では
ないため、定量的な測定を行なうことができない。よっ
て、目標値の設定も困難である。
【0007】人間による音質評価の場合、「音質が少し
改善された」,「かなり改善された」等、定性的な表現
しか行なえない。さらに、個人差があるために、人によ
って評価が異なったり、得られた結果が一般的に言える
のかどうかの判定が難しい場合がある。音の質を物理的
特性で定量的に表わさなければ、対策が本当に効果があ
ったのか、また、どのくらいの効果があったのか、客観
的な評価は不可能である。
【0008】ところで、音質を評価する物理量として、
心理音響パラメータというものがある。代表的なものは
以下の通りである(例えば、日本機械学会「第7回設計
工学・システム部門講演会“21世紀に向けて設計、シ
ステムの革新的飛躍を目指す!”」’97年11月10
日、11日「音・振動と設計、色と設計(1)」部門第
089Bを参照。尚、括弧内は単位。)。 ・ラウドネス(sone) :聞こえの大きさ ・シャープネス(acum) :高周波成分の相対的な分布量 ・トーナリティ(tu) :調音性、純音成分の含有量 ・ラフネス(asper) :音の粗さ感 ・フラクチエーション・ストレングス(vacil):変動強度、うなり感 また、これ以外に、 ・インパルシブネス(iu) :衝撃性 という心理音響パラメータも計測可能な機器が出てき
た。
【0009】上記パラメータは、どのパラメータも、値
が増すと不快感が増す傾向にある。この中で、ラウドネ
スだけがISO532Bで規格化されている。他のパラ
メータについては、基本的な考え方は同じであるが、各
計測器メーカによる独自の研究によってプログラムや計
算方法が異なるため、メーカによって測定値が若干異な
るのが普通である。これらの心理音響パラメータを全て
低減するように努力すれば、音質を改善することができ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、心理音
響パラメータの全てについて対策を構じるには大きな労
力が必要である。複写機やプリンタなどのOA機器から
発生する騒音は、機構の複雑さから、多くの音色の騒音
によって構成されており、例えば、低周波の重苦しい
音,高周波の甲高い音,衝撃的に発生する音などが、モ
ータ,紙,ソレノイド等の複数の音源から時間的に変化
しながら発生する。
【0011】人間は、これらの音を総合的に判断し、不
快かどうかの判定を行っているが、どの部分が特に不快
と関係があるかの重み付けを行って判定していると考え
られる。つまり、不快に対して影響の大きい心理音響パ
ラメータと、影響の小さい心理音響パラメータとが存在
する。しかも、これは機械の音色によって異なる。例え
ば、高速で衝撃音の発生回数が多いプリンタでは、衝撃
音を最も不快と感じ、低速で比較的静かなデスクトップ
プリンタでは、衝撃音の発生が少ないので、AC帯電時
に発生する帯電音を最も不快と感じる場合がある。この
ように、不快に感じる部分が異なってくる。よって、低
速機と高速機では、音質改善をする部分が異なる場合が
ある。このことより、不快に対して改善効果の大きい心
理音響パラメータを探し出し、そのパラメータを改善す
ることによって効率良く音質改善を行えば労力も少なく
なる。
【0012】よって、不快に対して改善効果の大きい心
理音響パラメータを組み合わせて、パラメータに重み付
けを行い、音質評価式化して不快に対する主観評価値を
算出することにより、客観的な音質の評価が可能にな
り、音質改善を行うことができる。さらに、不快に対す
る主観評価値をどのぐらいにすれば不快感がなくなるか
を判定し、その値以下となるような音質改善を行った装
置を提供すれば、オフィス内での騒音に関する問題は解
決されることになる。
【0013】本発明は、上述のような不快音の問題に対
し、稼動時に発生する音の周波数成分分布を改善するこ
とにより、心理的に不快感を緩和した画像形成装置を提
供することを目的としてなされたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、当該
装置の端面から1m離れた位置における当該装置の音か
ら得られる心理音響パラメータのうち、ラフネス値が
1.49(asper)以下の条件を満足し、ラウドネス値及
びシャープネス値を用いた式 Z=0.01024269×(ラウドネス値)2+0.3
0996744×(シャープネス値)−2.13865
17 によって得られる不快指数Zが、Z<−0.3555を
満たすことを特徴としたものである。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記不快指数Zが、Z<−0.6296を満たすこ
とを特徴としたものである。
【0016】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ラフネス値および前記ラウドネス値および前記
シャープネス値は、前記当該装置の音をヘッドアコース
ティックス社製音響測定装置HMSIIIで採取し、ヘッ
ドアコースティックス社製音響解析装置によって解析し
て得られる値であることを特徴としたものである。
【0017】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記不快指数Zが、Z<−0.6296を満たすこ
とを特徴としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用される画像
形成装置の一例である電子複写機の概略を示す構成図で
あり、本発明の理解のため、まず、その全体の構成と作
用を簡単に説明する。図1に示した複写機は、一般に、
コンソールタイプの複写機と称せられているものであっ
て、床面に載置して使用できるように、全高が高く設定
され、その全体が上部1と下部2とから構成されてい
る。上部1は、ケース3内に光学要素を収容された光学
ユニット4と、その下方に位置する作像系の各ユニット
とを有し、下部2は、複数の給紙装置5を有しており、
図1に示した複写機は、上部1の最上部に自動原稿搬送
装置(ADF)6が搭載されている。
【0019】自動原稿搬送装置6の原稿台7に載置され
た原稿(図示せず)は、光学ユニット4のケース3に支
持されたコンタクトガラス8上に自動給送されて停止す
る。次いで、光学ユニット4の光源9が、図1に示した
位置から右方に移動し、このとき原稿面が光源9によっ
て照明され、その原稿画像が結像光学系10によってC
CD18上に結像される。
【0020】CCD18に結像した原稿画像は、CCD
18にて光電変換されてアナログ電気信号となる。この
アナログ電気信号は、アナログ値をデジタル値に変換す
るA/Dコンバータによってデジタル電気信号に変換さ
れる。そのデジタル電気信号は、画像処理され、後述す
る書き込みユニット19に送られる。そして、書き込み
ユニット19からは、前記デジタル信号に基づく光ビー
ムが放射され、ミラー20を介して感光体11上に照射
される。
【0021】感光体11は、図1における時計方向
(R)に回転し、このとき、帯電チャージャ12によっ
て表面が一様に帯電され、その帯電面に上述の光ビーム
によって原稿画像が結像される。これによって感光体1
1上に静電潜像が形成され、この潜像は現像ユニット1
3によってトナー像として可視像化される。
【0022】一方、下部2に配置されたいずれかの給紙
装置5から、用紙14が感光体11に向けて給送され、
転写チャージャ15によって感光体11上のトナー像が
用紙14に転写される。一枚目のコピー時間を極力短く
するため、給紙装置5で用紙が分離された後、搬送モー
タ(図示せず)の高速回転によって感光体11まで高速
で搬送されるモードもある。この用紙14が定着ユニッ
ト16を通るとき、転写されたトナー像が用紙14上に
定着され、次いで、用紙14は、コピー紙として機外に
排出される。図1に示した複写機は、両面コピーも取れ
るように構成されているが、ここではその説明は省略す
る。トナー像転写後の感光体11上に残留するトナー
は、クリーニングユニット17によって除去される。
【0023】ところで、機械音の不快の程度を客観的に
評価する場合に、不快さを計測するものさしが必要とな
る。音のエネルギーを評価する場合に騒音計で測定する
のと同じように、不快さを評価する場合には、音のある
物理量を測定してその値を音質評価式に代入し、算出さ
れた値で評価を行うことになる。
【0024】音の不快さを予測する音質評価式は、人間
による主観評価実験を行い、複数の心理音響パラメータ
を使用して統計解析して作成する。音質評価式は、統計
的に95%以上有意である必要がある。なお、心理音響
パラメータには、ラウドネス,トーナリティ,シャープ
ネス,ラフネス,フラクチエーション・ストレングス,
インパルシブネスなどが定義されている。
【0025】ここで、本発明者らによる不快音の音質評
価試験の実施例について説明する。実験の流れは以下の
通りである。 (1)画像形成装置稼動音の採取 (2)上記稼動音の加工(加工音(供試音)を複数作
成) (3)作成した供試音の心理音響パラメータの測定 (4)供試音による一対比較法実験→不快に対する主観
評価値算出 (5)不快に対する主観評価値と心理音響パラメータ測
定値による重回帰分析→音質評価式導出
【0026】(1)画像形成装置稼動音の採取 画像形成装置A機(紙搬送速度362mm/s),B機
(紙搬送速度230mm/s),C機(紙搬送速度30
5mm/s),D機(紙搬送速度275mm/s),E
機(紙搬送速度230mm/s)の異なる5機種の前面
の稼動音をヘッドアコースティクス社製ダミーヘッドH
MS(Head Measurement System)IIIで音を採取し、デ
ジタルオーディオテープ(以下、DAT)にバイノーラ
ル(両耳覚)録音した。A〜E機は、画像形成装置の画
像形成速度としては、1分間に約45枚〜75枚程度に
相当する。ダミーヘッドで録音すると、専用ヘッドホン
で再生することにより、人間が機械の音を実際に聞いた
感覚で再現することができる。
【0027】 [測定条件] ・録音環境 :半無響室(標準台使用) ・ダミーヘッドの耳の位置 :高さ1.2m,機器端面からの水平距離1m ・録音モード :FF(フリー・フィールド→無響室用) ・HPフィルター :22Hz
【0028】(2)稼動音の加工(加工音(供試音)を
複数作成) A機の稼動音をヘッドアコースティック社製音響解析装
置BAS(Binaural Analysis System)によって加工し
た。加工方法としては、録音した稼動音から、周波数軸
上または時間軸上で画像形成装置の各音源に関わる部分
を除去、または、音圧レベルを強調した。
【0029】(3)作成した供試音の心理音響パラメー
タの測定 A機の稼動音を加工した音と、B〜E機の音を、ヘッド
アコースティックス社製音響解析装置BASによって心
理音響パラメータを求めた。
【0030】(4)供試音によるシェッフェの一対比較
法(浦の変法)実験→不快に対する主観評価値算出 供試音を評価してもらう被験者を集め、供試音を一対比
較してどちらが不快かを判定してもらった。浦の変法と
は以下のような一対比較法である。比較順序を考慮し、
かつ、一人の被験者が全ての組合せを一回ずつ比較す
る。具体的には、t個の資料から2つずつの組合せを作
り、N人の被験者が組合せの(i,j)と(j,i)を
全て比較する。これにより、各供試音の主観評価値を求
め、順位付けを行う。例えば、供試音1と供試音2を比
較した場合(供試音1を基準)、供試音1の主観評価値
は、供試音1が不快であった場合は1点、供試音2が不
快であった場合は−1点というように計算した。結果を
集計し、統計処理した結果、各供試音の主観評価値αを
得た。主観評価値αが大きい方が不快である。結果は表
1の通りである。なお、供試音5はA機の原音である。
【0031】
【表1】
【0032】ところで、心理音響パラメータ中で、ラウ
ドネスだけがISO532Bで規格化されている。他の
パラメータについては、基本的な考え方は同じである
が、各計測器メーカによる独自の研究によってプログラ
ムや計算方法が異なるため、メーカによって測定値が若
干異なるのが普通である。本実験は、特に、ヘッドアコ
ースティクス社製ダミーヘッドHMSIIIおよびヘッド
アコースティックス社製音響解析装置BASを使用して
実験を行った。
【0033】(5)不快に対する主観評価値と心理音響
パラメータ測定値による重回帰分析 主観評価値と心理音響パラメータとで重回帰分析を行
い、主観評価値を心理音響パラメータで予測する音質評
価式を導出した結果、主観評価値αはのちに示す式
(a)で予測できることが判った。統計的に95%有意
な結果である。また、式の精度を表わす寄与率は89%
であった。これは、音の不快さは、ラウドネスとシャー
プネスが89%寄与しているという意味である。残り1
1%は、他の要因で不快さを感じているということにな
る。
【0034】この音質評価式による主観評価値αの予測
値を、不快指数Zと名付ける。Z値に単位はない。A機
だけでなく、異なる機種のB〜E機の音も予測できたこ
とから、230〜362mm/sの複数の画像形成装置
(機械)について、一般的に成り立つ評価式であるとい
える。 Z=0.01024269×(ラウドネス値)2 +0.30996744×(シャープネス値) −2.1386517 ・・・(a) ここで、230〜362mm/sの画像形成装置の騒音
の不快さは、ラウドネス(聞こえの大きさ)と、シャー
プネス(高周波成分の含有量、特に、4kHz以上の周
波数)で表わされることがわかった。
【0035】ところで、式(a)によると、他の心理音
響パラメータは不快とは関係ないか、または、他のパラ
メータの影響がラウドネスとシャープネスを通じて及ぼ
されているということになる。現状では不快と関係ない
心理音響パラメータでも、現状よりさらに大きな値をと
ると不快に対して影響が出てくる可能性がある。また、
現在はラウドネスとシャープネスを通じて不快さに関係
がある心理音響パラメータが、現状よりさらに大きな値
を取ると、不快に対する影響がラウドネスやシャープネ
スと逆転して最も不快な心理音響パラメータに代わる可
能性がある。
【0036】よって、表1より、以下の条件を満たす範
囲で式(a)は成り立つといえる。 ・トーナリティが0.10(tu)以下 ・ラフネスが1.49(asper)以下 ・フラクチエーション・ストレングスが2.19(vacil)
以下 ・インパルシブネスが0.64(iu)以下
【0037】図2は、主観評価値αと不快指数Z(音質
評価式による予測値)との関係をプロットした散布図で
ある。人間による主観評価実験の結果である主観評価値
αとZ値とは相関がよく、音質評価式を用いることによ
り、今後は客観的に不快感を評価することが可能になっ
た。
【0038】図3は、A機の紙摺動音改善前後の各周波
数バンドにおける音圧レベルの比較を示したグラフで、
A機の正面における騒音の周波数分析(1/3オクター
ブ分析)の結果である。図3に示したグラフから明らか
なように、紙摺動音改善の結果、6.3kHz以上の周
波数帯域において、大きな改善がみられた。この周波数
帯域は、シャープネスに効果がある帯域であり、また、
高周波成分が改善されるとラウドネス(聞こえの大き
さ)値も小さくなることから、不快感を少なくすること
が可能である。
【0039】のちに示す表2は、不快指数Zが、どのく
らいの値になると不快ではなくなるのかを実験した結果
を集計してまとめたものである。被験者にA機の稼動音
を加工した供試音1〜供試音17とB〜E機の計21音
を聞いてもらい、不快さについて3段階評価してもらっ
た。表2中、“○”は評価の良い音,“×”は評価の悪
い音,“△”はその中間である。また、“××”は全員
が“×”と評価した音で、“○○”は全員が“○”と評
価した音である。
【0040】この結果によれば、 Z<−0.3555 ・・・(b) を満足すれば、不快感が緩和されていることになる。つ
まり、条件(b)を満足するように、式(a)のラウド
ネス値とシャープネス値を設定することができれば、不
快感が緩和される画像形成装置を提供することができ
る。さらに、 Z<−0.6296 ・・・(c) を満足すれば、ほとんど不快さを感じない音の画像形成
装置を提供することができる。
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】(1)請求項1,3の発明に対する効果 画像形成装置から発せられる騒音の不快感を緩和するこ
とができる。
【0043】(2)請求項2,4の発明に対する効果 請求項1,3の発明の効果より更に画像形成装置から発
せられる騒音の不快感を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像形成装置の一例であ
る電子複写機の概略を示す構成図である。
【図2】 主観評価値αと不快指数Z(音質評価式によ
る予測値)との関係をプロットした散布図である。
【図3】 A機の紙摺動音改善前後の各周波数バンドに
おける音圧レベルの比較を示したグラフである。
【符号の説明】
1…上部、2…下部、3…ケース、4…光学ユニット、
5…給紙装置、6…自動原稿搬送装置(ADF)、7…
原稿台、8…コンタクトガラス、9…光源、10…結像
光学系、11…感光体、12…帯電チャージャ、13…
現像ユニット、14…用紙、15…転写チャージャ、1
6…定着ユニット、17…クリーニングユニット、18
…CCD、19…書き込みユニット、20…ミラー。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 当該装置の端面から1m離れた位置にお
    ける当該装置の音から得られる心理音響パラメータのう
    ち、ラフネス値が1.49(asper)以下の条件を満足
    し、ラウドネス値及びシャープネス値を用いた式 Z=0.01024269×(ラウドネス値)2+0.3
    0996744×(シャープネス値)−2.13865
    17 によって得られる不快指数Zが、Z<−0.3555を
    満たすことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記不快指数Zが、Z<−0.6296
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ラフネス値および前記ラウドネス値
    および前記シャープネス値は、前記当該装置の音をヘッ
    ドアコースティックス社製音響測定装置HMSIIIで採
    取し、ヘッドアコースティックス社製音響解析装置によ
    って解析して得られる値であることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記不快指数Zが、Z<−0.6296
    を満たすことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装
    置。
JP2000396838A 2000-12-27 2000-12-27 画像形成装置 Pending JP2002196632A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000396838A JP2002196632A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000396838A JP2002196632A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002196632A true JP2002196632A (ja) 2002-07-12

Family

ID=18862067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000396838A Pending JP2002196632A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002196632A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012047483A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Railway Technical Research Institute 鉄道車両内騒音の評価方法
JP2017026485A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 日清オイリオグループ株式会社 パラメータを用いた多孔性食品の食感評価方法及び評価システム
CN111782859A (zh) * 2020-06-16 2020-10-16 腾讯音乐娱乐科技(深圳)有限公司 一种音频可视化方法、装置和存储介质

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012047483A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Railway Technical Research Institute 鉄道車両内騒音の評価方法
JP2017026485A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 日清オイリオグループ株式会社 パラメータを用いた多孔性食品の食感評価方法及び評価システム
CN111782859A (zh) * 2020-06-16 2020-10-16 腾讯音乐娱乐科技(深圳)有限公司 一种音频可视化方法、装置和存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7136605B2 (en) Image forming apparatus, method of evaluating noise, and methods of manufacturing and modifying image forming apparatus
JP2004061522A (ja) 画像形成装置・画像形成装置の音質改善方法
JPH10267742A (ja) 音質評価装置および音質評価方法
JP4819507B2 (ja) 装置の音質評価方法、及び、装置の音質評価装置
JP2002196632A (ja) 画像形成装置
JP2002196633A (ja) 画像形成装置
US6466752B2 (en) Method of improving sound quality and image formation apparatus
JP2002192803A (ja) 画像形成装置
JP2002192804A (ja) 画像形成装置
JP4863802B2 (ja) 画像形成装置の遠隔管理システム
JP2002351272A (ja) 画像形成装置
JP2004219976A (ja) 画像形成装置、音質評価方法、画像形成装置の製造方法および画像形成装置の改造方法
JPH10267743A (ja) 音質評価装置および音質評価方法
US6862417B2 (en) Image formation apparatus, sound quality evaluation method, method of manufacturing image formation apparatus, and method of remodeling image formation apparatus
JP2002195875A (ja) 画像形成装置
JP2002196634A (ja) 画像形成装置
JP2002196631A (ja) 画像形成装置
US7215783B2 (en) Image forming apparatus and method of evaluating sound quality on image forming apparatus
JP4810245B2 (ja) 画像形成装置の音質評価方法、及び画像形成装置
JP2002196630A (ja) 画像形成装置
JP2002131684A (ja) 画像形成装置および音質改善方法
JP2002257621A (ja) 画像形成装置の音質評価方法および画像形成装置
JP2005037559A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の改造方法、画像形成装置の製造方法および音質評価方法
Kim et al. Sound quality index for assessment of sound quality of laser printers based on a combination of sound metrics.
JP2001336975A (ja) 音質評価装置及び音質評価方法