JP2002195708A - オーガ式製氷機 - Google Patents

オーガ式製氷機

Info

Publication number
JP2002195708A
JP2002195708A JP2000388844A JP2000388844A JP2002195708A JP 2002195708 A JP2002195708 A JP 2002195708A JP 2000388844 A JP2000388844 A JP 2000388844A JP 2000388844 A JP2000388844 A JP 2000388844A JP 2002195708 A JP2002195708 A JP 2002195708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auger
state
current
value
ice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000388844A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Sato
彰洋 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP2000388844A priority Critical patent/JP2002195708A/ja
Publication of JP2002195708A publication Critical patent/JP2002195708A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C2700/00Sensing or detecting of parameters; Sensors therefor
    • F25C2700/08Power to drive the auger motor of an auger type ice making machine

Landscapes

  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 削氷用オーガの凍り付きなどによって製氷停
止したオーガ式製氷機の作動再開の手間を省くようにす
る。 【解決手段】 冷媒圧縮機11、凝縮器12、膨張弁1
3及び蒸発管15からなる冷凍系10により、冷凍シリ
ンダ21の内周上に氷が生成される。冷凍シリンダ21
内にはオーガモータ25により回転駆動される削氷用オ
ーガ23が設けられていて、同オーガ23は冷凍シリン
ダ内表面に形成された氷を削取する。削氷用オーガ23
が凍り付き始めて、オーガモータ25の流れる電流がハ
ンチングしたとき、又は同モータ25に連続して過電流
が流れたとき、マイクロコンピュータがこれを検出して
ホットガスバルブ18を開状態に切換えて、削氷用オー
ガ23に凍り付き始めた氷を解かす。その後、オーガモ
ータ25の電流が正常に戻ったことを検出したとき、ホ
ットガスバルブ18を閉状態戻して製氷を自動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、削氷用オーガを用
いて氷を連続的に生成するオーガ式製氷機に係り、特に
削氷用オーガの凍り付きなどの異常に対処するようにし
たオーガ式製氷機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内部に製氷用水が供給される
冷凍シリンダの外周面上に、冷媒圧縮機、凝縮器、膨張
弁及び蒸発管からなり冷媒を循環させる冷凍系の蒸発管
を巻き回しておき、冷凍シリンダの内周面上に生成され
る氷をオーガモータによって回転駆動される削氷用オー
ガで削取するようにしたオーガ式製氷機はよく知られて
いる。そして、この種のオーガ式製氷機においては、例
えば特開平4−24625号公報に示されているよう
に、冷凍シリンダ内の氷の過大成長などに起因した削氷
用オーガの凍り付きなどによって削氷用オーガが回転不
能になった場合、オーガモータを保護するため、オーガ
モータの始動開始から所定時間の経過後においてオーガ
モータに流れる電流が非常に大きくなったとき、オーガ
モータの作動を停止してオーガ式製氷機の製氷動作を停
止するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置にあっては、一旦オーガ式製氷機の作動を停止させた
後には、必ずリセットスイッチを操作する必要があって
面倒であった。特に、作業者のいない無人状態でオーガ
式製氷機を作動させている状態では、自動的に作動停止
してしまったオーガ式製氷機の作動を再開させるために
は、作業者が同製氷機の設置場所に出向く必要があっ
た。
【0004】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、削氷用オーガの凍り付きな
どによって製氷停止したオーガ式製氷機のリセットスイ
ッチによる作動再開の手間を省くようにしたオーガ式製
氷機を提供することにある。
【0005】上記目的を達成するために、本発明の構成
上の特徴は、冷媒圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発管か
らなり冷媒を循環させて蒸発管を冷却する冷凍系と、外
周上に前記蒸発管が設けられるとともに内部に製氷用水
が供給される冷凍シリンダと、前記冷凍シリンダ内表面
に形成された氷を削取する削氷用オーガと、前記削氷用
オーガを駆動するオーガモータとを備えたオーガ式製氷
機において、作動状態にて前記冷凍シリンダを加熱する
とともに非作動状態にて同冷凍シリンダの加熱を停止す
る加熱手段と、前記オーガモータに流れる電流を検出す
る電流検出手段と、前記検出電流の異常状態を検出して
同異常状態の検出時に前記加熱手段の作動を開始させる
加熱開始制御手段と、前記検出電流の異常状態から正常
状態への復帰を検出して同正常状態への復帰検出時に前
記加熱手段の作動を停止させる加熱停止制御手段とを設
けたことにある。
【0006】この場合、前記加熱手段を、例えば、前記
冷媒圧縮機の下流側と前記蒸発管の上流側とを連通させ
るバイパス路と、前記バイパス路に介装されて閉状態に
て前記バイパス路を遮断するとともに開状態にて前記バ
イパス路を連通させるホットガスバルブとで構成し、前
記ホットガスバルブの開状態を前記加熱手段の作動状態
とするとともに、同ホットガスバルブの閉状態を同加熱
手段の非作動状態とするとよい。
【0007】また、前記加熱手段を、例えば、前記冷凍
シリンダの近傍に配置されて通電により同冷凍シリンダ
を加熱するヒータで構成し、前記ヒータへの通電状態を
前記加熱手段の作動状態とするとともに、同ヒータへの
非通電状態を同加熱手段の非作動状態としてもよい
【0008】これらの構成においては、加熱開始制御手
段が、電流検出手段によって検出されたオーガモータに
流れる電流の異常状態を検出すると、加熱手段の作動を
開始させる。これにより、削氷用オーガの凍り付きの開
始によってオーガモータの負荷が過大になり始めた場合
には、加熱手段による冷凍シリンダの加熱によって冷凍
シリンダ内の氷が解け、前記削氷用オーガが完全に凍り
付いてしまうことを回避することができる。そして、こ
の冷凍シリンダ内の解氷により、オーガモータの負荷が
正常な状態に戻れば、加熱停止制御手段が、前記検出電
流の異常状態から正常状態への復帰を検出して、前記加
熱手段の作動を停止させる。これにより、冷凍シリンダ
内の解氷が停止され、本オーガ式製氷機の製氷動作が再
開される。その結果、本発明によれば、オーガモータの
損傷を回避した上で、オーガ式製氷機の製氷動作を自動
的に再開させることができ、同製氷動作の手動による再
開の手間を省くことができる。
【0009】また、本発明の他の構成上の特徴は、前記
加熱開始制御手段を、前記検出電流が所定電流以上であ
る状態と所定電流以下である状態とが所定時間内に所定
の複数回以上繰り返されたとき同検出電流の異常状態を
検出するように構成し、かつ前記加熱停止制御手段を、
前記検出電流が所定電流以下である状態が所定時間以上
連続したとき同検出電流の異常状態から正常状態への復
帰を検出するように構成したことにある。
【0010】前記削氷用オーガの凍り付きの開始時に
は、すなわち削氷用オーガが完全に凍り付く前には、削
氷用オーガはオーガモータによって一方向に回転駆動さ
れるとともに生成される氷によって前記反対方向に押し
戻されるようになるので、オーガモータに流れる電流が
大きくなったり小さくなったりする、すなわちハンチン
グし始めることがよくある(図8(B)参照)。したがっ
て、前記本発明の他の構成上の特徴においては、削氷用
オーガの凍り付きの開始が的確に検出され、前記発明の
効果に加えて、オーガモータの負荷が過大になることを
的確に回避できて、同モータの損傷をより的確に回避で
きる。特に、前記検出電流の異常状態を検出するために
利用される所定電流、所定時間及び所定の複数回を適切
に設定することにより、削氷用オーガの凍り付きの開始
が的確に検出される。また、検出電流の異常状態から正
常状態への復帰の検出のために利用される所定電流及び
所定時間も的確に設定することにより、削氷用オーガの
凍り付きの解除が的確に検出され、本オーガ式製氷機の
作動を的確に再開させることもできる。
【0011】また、本発明の他の構成上の特徴は、前記
加熱開始制御手段を、前記オーガモータの始動開始から
所定時間以上経過した後に前記検出電流が所定電流以上
である状態が所定時間以上連続したとき同検出電流の異
常状態を検出するように構成し、かつ前記加熱停止制御
手段を、前記検出電流が所定電流以下である状態が所定
時間以上連続したとき同検出電流の異常状態から正常状
態への復帰を検出するように構成したことにもある。
【0012】前記削氷用オーガが完全に凍り付くまで
は、オーガモータの負荷が正常時よりも大きくなるもの
の多少の時間遅れをもって大きくなるので、オーガモー
タに流れる電流も所定の時定数で大きくなる(図8(C)
参照)。また、オーガモータの起動時における大きな突
入電流が減衰しなくて、そのまま大きな電流値に保たれ
てしまう場合もある(図8(D)参照)。したがって、前
記本発明の他の構成上の特徴においても、前記検出電流
の異常状態を検出するために利用される所定電流及び所
定時間を適切に設定することにより、削氷用オーガの凍
り付きの開始が的確に検出される。また、検出電流の異
常状態から正常状態への復帰の検出のために利用される
所定電流及び所定時間を的確に設定することにより、削
氷用オーガの凍り付きの解除が的確に検出され、本オー
ガ式製氷機の作動を的確に再開させることもできる。
【0013】なお、本発明においては、オーガモータと
して直流モータを用いることもできるが、コストの関係
から交流モータを用いることが好ましい。そして、交流
モータを用いる場合には、本明細書で用いているオーガ
モータに流れる「電流」なる用語は、同モータに流れる
交流電流の振幅値又は実行値を示している。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を用いて説明すると、図1は同実施形態に係るオ
ーガ式製氷機の全体を概略的に示している。
【0015】このオーガ式製氷機は、冷媒圧縮機11、
凝縮器12、乾燥器13、膨張弁14及び蒸発管15を
配管16により前記順に接続してなり、図示破線矢印方
向に冷媒を循環させる周知の冷凍系10を備えている。
なお、凝縮器12には、ファンモータ17によって駆動
されて同凝縮器12を冷却するための冷却ファン17a
が付設されている。蒸発管15は、冷凍シリンダ21の
外周上に密着させて巻き回されて設けられ、その周囲に
は断熱材22が設けられている。
【0016】また、冷媒圧縮機11の下流位置にて配管
16からバイパス路16aが分岐されており、同バイパ
ス路16aは蒸発器15の上流に位置する配管16に接
続されている。このバイパス路16aには、電磁バルブ
で構成したホットガスバルブ18が介装されている。こ
のホットガスバルブ18は、非通電時には通路を閉じて
おり、通電時に通路を開くものである。
【0017】冷凍シリンダ21は、円柱状に形成された
削氷用オーガ23を軸線回りに回転可能に収容してい
る。削氷用オーガ23は、その下端にて減速機24に接
続され、交流モータによって構成されたオーガモータ2
5から減速機24を介して伝達される駆動トルクによっ
て回転駆動される。削氷用オーガ23の外周面上には、
冷凍シリンダ21の内表面に形成された氷を削取する螺
旋刃23aが設けられている。冷凍シリンダ21の上部
には、内部通路面積を小さくするための押圧頭部26が
形成されている。
【0018】押圧頭部26は、削氷用オーガ23の螺旋
刃23aで削取されて送られてくる氷を圧縮及び脱水す
るとともに、例えばフレーク状にして図示しない貯氷庫
に繋がる放出筒27へ送出する。押圧頭部26の外周上
には、前記圧縮及び脱水された氷が押圧頭部26内周面
から剥がれ易くするための融氷ヒータ28が巻き回され
ている。また、冷凍シリンダ21にはサーモスタット2
9も組み付けられており、このサーモスタット29は、
冷凍シリンダ21の温度が所定温度未満であるときオン
状態にあり、同冷凍シリンダ21の温度が前記所定温度
以上になるとオフする。
【0019】冷凍シリンダ21の下部には、給水管31
の出口及び排水管32の入口が接続されている。給水管
31の入口は給水タンク33の底面に接続されている。
排水管32は、電磁バルブで構成した排水バルブ34を
介装しており、ドレーンパン35に向けて開口してい
る。なお、排水バルブ34は、非通電時には通路を閉じ
ており、通電時に通路を開くものである。
【0020】給水タンク33には、電磁バルブで構成し
た給水バルブ36を介装した水道管37から水道水が選
択的に供給されるようになっている。なお、給水バルブ
36は、非通電時には通路を閉じており、通電時に通路
を開くものである。給水タンク33は、上部フロートス
イッチ38a及び下部フロートスイッチ38bを備えた
フロートスイッチ装置38を収容している。上部フロー
トスイッチ38aは、給水タンク33内の水位が上限レ
ベルより低いときオフしていて、同水位が上限レベルよ
りも高いときオンする。下部フロートスイッチ38b
は、給水タンク33内の水位が下限レベルより低いとき
オフしていて、同水位が下限レベルよりも高いときオン
する。また、給水タンク33は、同タンク33からのオ
ーバーフローを防止するために、ドレーンパン35に向
けて開口したオーバーフロー管39も備えている。
【0021】次に、上記のように構成したオーガ式製氷
機の電気回路装置について説明する。この電気回路装置
は、図2に示すように、一対の高圧電源ラインHL1,
HL2及び低圧電源ラインLL1,LL2を備えてい
る。高圧電源ラインHL1,HL2間には、外部から図
示しないコンセントを介して高圧の交流電力が供給され
るようになっている。低圧電源ラインLL1,LL2間
には、高圧電源ラインHL1,HL2と低圧電源ライン
LL1,LL2との間に接続された変圧器41を介し
て、低圧の交流電力が供給されるようになっている。
【0022】高圧電源ラインHL1,HL2間には、本
オーガ式製氷機による製氷動作を開始させるためのメイ
ンスイッチ42の上流位置にて、リレースイッチX21、
過電流遮断器43及び圧縮機11が直列に接続されてい
る。過電流遮断器43は、常時オン状態にあり、過電流
が所定時間以上流れたときオフして圧縮機11を保護す
るものである。リレースイッチX21は常開型で構成され
ており、後述するリレーコイルX2の非通電時にはオフ
していて、同コイルX2の通電時にオンする。
【0023】高圧電源ラインHL1,HL2間には、メ
インスイッチ42の下流位置にて、過電流遮断器44、
オーガモータ25、電流電圧変換器45の一次側コイル
及びリレースイッチX31が直列に接続されている。リレ
ースイッチX31は、常開型で構成されており、後述する
リレーコイルX3の非通電時にはそれぞれオフしてい
て、同コイルX3の通電時にそれぞれオンする。過電流
遮断器44は、常時オン状態にあり、過電流が所定時間
以上流れたときオフしてオーガモータ25を保護するも
のである。電流電圧変換器45は、オーガモータ25に
流れる電流に比例した電圧を二次側コイルに発生させて
出力するものである。また、オーガモータ25、電流電
圧変換器45の一次側コイル及びリレースイッチX31か
らなる直列回路には、リレーコイルX5が並列に接続さ
れている。
【0024】高圧電源ラインHL1,HL2間には、メ
インスイッチ42の下流位置にて、リレースイッチX33
及びファンモータ17も直列に接続されている。リレー
スイッチX33は常開型で構成されており、後述するリレ
ーコイルX3の非通電時にはオフしていて、同コイルX3
の通電時にオンする。
【0025】低圧電源ラインLL1,LL2間には、マ
イクロコンピュータ51、A/D変換器52及びリレー
コイルX6を組み付けたコントローラボード50が接続
されている。マイクロコンピュータ51は、CPU、R
OM、RAM、タイマなどにより構成されていて、電力
の供給開始により図3〜6のフローチャートに示すプロ
グラムの実行を開始して、オーガモータ25に流れる過
電流に応じて本オーガ式製氷機の動作を制御する。A/
D変換器52は、電流電圧変換器45の二次コイルから
供給されるアナログ電圧をディジタル値に変換して、マ
イクロコンピュータ51に供給する。リレーコイルX6
は、マイクロコンピュータ51により通電制御される。
なお、これらのマイクロコンピュータ51、A/D変換
器52及びリレーコイルX6は、コントローラボードに
組み込まれた図示しない電圧レギュレータから供給され
る直流電力の供給によって動作する。
【0026】また、低圧電源ラインLL1,LL2間に
は、リレースイッチX71、リレースイッチX42及び給水
バルブ36も直列に接続されている。リレースイッチX
71は常開型で構成されており、後述するリレーコイルX
7の非通電時にはオフしていて、同コイルX7の通電時に
オンする。リレースイッチX42は常閉型で構成されてお
り、後述するリレーコイルX4の非通電時にはオンして
いて、同コイルX4の通電時にオフする。
【0027】リレースイッチX42及び給水バルブ36か
らなる直列回路には、フロートスイッチ装置38の上部
フロートスイッチ38a及びリレーコイルX4からなる
直列回路が並列に接続されている。上部フロートスイッ
チ38aには、リレースイッチX41及びフロートスイッ
チ装置38の下部フロートスイッチ38bからなる直列
回路が並列に接続されている。リレースイッチX41は常
開型で構成されており、後述するリレーコイルX4の非
通電時にはオフしていて、同コイルX4の通電時にオン
する。
【0028】また、低圧電源ラインLL1,LL2間に
は、リレースイッチX72、ダイオードブリッジ回路61
及びリレースイッチX32も直列に接続されている。リレ
ースイッチX72,X32は、共に常閉型で構成されてお
り、後述するリレーコイルX7,X3の非通電時にはそれ
ぞれオンしていて、同コイルX7,X3の通電時にそれぞ
れオフする。ダイオードブリッジ61は整流用に設けら
れたもので、同ブリッジ61の前記リレースイッチX7
2,X32に接続された対角位置とは異なる対角位置に、
排水バルブ34が接続されている。
【0029】また、低圧電源ラインLL1,LL2間に
は、タイマボード70も接続されている。タイマボード
70にはタイマ71及びリレーコイルX1,X2が設けら
れているとともに、同ボード70のb,c端子間及び
f,g端子間にはリレースイッチX43及びリレースイッ
チX51がそれぞれ接続されている。リレースイッチX4
3,X51は、共に常開型で構成されており、リレーコイ
ルX4,X5の非通電時にはそれぞれオフしていて、同コ
イルX4,X5の通電時にそれぞれオンする。
【0030】このタイマボード70においては、リレー
スイッチX43がオンしてb,c端子間が導通すると、即
座にリレーコイルX1に通電され、その後、タイマ71
の作用によって前記リレーコイルX1の通電から所定時
間(例えば、60秒)だけ遅れてリレーコイルX2に通
電されるようになっている。また、リレースイッチX43
がオフしてb,c端子間の導通が解除されると、タイマ
71の作用によって前記導通解除から所定時間(60
秒)の経過後にリレーコイルX2の通電が解除され、そ
の後、同タイマ71の作用によって前記リレーコイルX
2の通電解除から所定時間(例えば、90秒)だけ遅れ
てリレーコイルX1の通電が解除されるようになってい
る。さらに、リレースイッチX51がオフしてf,g端子
間の導通が解除されると、リレーコイルX2のみが即座
に通電解除されるようになっている。なお、このf,g
端子間の導通解除時には、b,c端子間の導通及び導通
解除とは無関係に、リレーコイルX2の通電解除状態が
維持される。
【0031】また、低圧電源ラインLL1,LL2間に
は、貯氷スイッチ81、リレーコイルX7及びリレース
イッチX53も直列に接続されている。貯氷スイッチ81
は、図示しない貯氷庫内に設けられていて、貯氷庫が生
成された氷で満たされていない状態ではオンしていて、
貯氷庫が生成された氷で満たされるとオフするものであ
る。リレースイッチX53は、常開型で構成されており、
リレーコイルX5の非通電時にはオフしていて、同コイ
ルX5の通電時にオンする。
【0032】また、低圧電源ラインLL1,LL2間に
は、リレースイッチX11及びリレーコイルX3も直列に
接続されている。リレースイッチX11は、常開型で構成
されており、リレーコイルX1の非通電時にはオフして
いて、同コイルX1の通電時にオンする。
【0033】また、低圧電源ラインLL1,LL2間に
は、リレースイッチX12、サーモスタット29及び融氷
ヒータ28も直列に接続されている。リレースイッチX
12は、常開型で構成されており、リレーコイルX1の非
通電時にはオフしていて、同コイルX1の通電時にオン
する。リレースイッチX12には、リレースイッチX52が
並列に接続されている。リレースイッチX52は、常閉型
で構成されており、リレーコイルX5の非通電時にはオ
ンしていて、同コイルX5の通電時にオフする。
【0034】また、低圧電源ラインLL1,LL2間に
は、リレースイッチX61及びホットガスバルブ18も直
列に接続されている。リレースイッチX61は、常開型で
構成されており、リレーコイルX6の非通電時にはオフ
していて、同コイルX6の通電時にオンする。
【0035】次に、上記のように構成したオーガ式製氷
機の動作を説明する。図示しないコンセントに接続して
メインスイッチ42の上流側の高圧電源ラインHL1,
HL2に高圧電力が供給されている状態で、メインスイ
ッチ42がオンされると、同スイッチ42の下流側の高
圧電源ラインHL1,HL2にも高圧電力が供給される
とともに、変圧器41を介して低圧電源ラインLL1,
LL2にも低圧電力が供給される。
【0036】このメインスイッチ42の下流側の高圧電
源ラインHL1,HL2への電力の供給により、リレー
コイルX5には、過電流遮断器44を介して電流が流れ
る。これにより、リレースイッチX53がオンし、貯氷ス
イッチ81がオンしていることを条件に、すなわち図示
しない貯氷タンクが氷で満たされていないことを条件
に、リレーコイルX7が通電される。今、貯氷タンクが
水で満たされていないとすると、リレーコイルX7は通
電され、リレースイッチX71がオンする。このリレース
イッチX71がオンした状態では、リレーコイルX4によ
ってオンオフ制御されるリレースイッチX42の状態(オ
ン又はオフ)により、給水バルブ36が選択的に通電さ
れる。
【0037】このリレーコイルX4の通電及び非通電
は、上部フロートスイッチ38a及び下部フロートスイ
ッチ38bによって制御されるもので、給水タンク33
内の水位が下限レベルより低ければ、前記両フロートス
イッチ38a,38bは共にオフしているので、リレー
コイルX4は通電されない。このリレーコイルX4の非通
電状態では、リレースイッチX42がオンしており、給水
バルブ36は通電されて開かれる。したがって、給水タ
ンク33には水道管37を介して水道水が供給され、同
タンク33内の水位は上昇する。この水位の上昇によっ
て同水位が下限レベルよりも高くなると、下部フロート
スイッチ38bはオンするが、リレースイッチX41が
オフ状態にあるので、リレーコイルX4は非通電状態に
保たれる。
【0038】前記水道水の供給により、給水タンク33
内の水位がさらに上昇して上限レベルよりも高くなる
と、上部フロートスイッチ38aがオンして、リレーコ
イルX4が通電される。このリレーコイルX4への通電に
より、オン状態にあったリレースイッチX42がオフし、
給水バルブ36への通電が解除される。これにより給水
バルブ36は閉じ、給水タンク33への水道水の給水が
停止する。一方、前記のように下部フロートスイッチ3
8bはオン状態に保たれているので、リレーコイルX4
の通電により、リレースイッチX41はオン状態に切換え
られる。このリレースイッチX41のオンにより、リレー
コイルX4への通電は下部フロートスイッチ38bがオ
フされるまで保持されて、給水バルブ36も閉じた状態
を続ける。
【0039】前記リレーコイルX4への通電により、リ
レースイッチX43がオン状態に切換えられる。このリレ
ースイッチX43の切換えによってタイマボード70の
b,c端子間が導通するので、即座にリレーコイルX1
が通電されて、リレースイッチX11がオン状態に切換え
られる。これにより、リレーコイルX3が通電され、リ
レースイッチX31及びリレースイッチX33がオン状態に
切換えられる。このリレースイッチX31のオン状態への
切換えにより、オーガモータ25には高圧交流電力が供
給され、同モータ25は回転動作し始める。このオーガ
モータ25の回転トルクは、減速機24を介して削氷用
オーガ23に伝達され、同オーガ23は軸線回りに回転
し始める。また、前記リレースイッチX33のオン状態へ
の切換えにより、リレースイッチX33もオン状態に切換
えられる。このリレースイッチX33のオン状態への切換
えにより、ファンモータ17にも高圧交流電力が供給さ
れ、同モータ17は回転動作し始めて、ファン17aも
回転し始める。
【0040】さらに、前記リレーコイルX1の通電によ
り、リレースイッチX12もオン状態に切換えられ、サー
モスタット29がオン状態に維持されている限り、融氷
ヒータ28にも通電される。これにより、融氷ヒータ2
8は、サーモスタット29との協働により、押圧頭部2
6を所定温度以上に保つので、後述する生成された氷が
押圧頭部26から剥がれ易くなる。
【0041】前記リレーコイルX1への通電から所定時
間(例えば、60秒)の経過後には、リレーコイルX2
も通電される。このリレーコイルX2への通電により、
リレースイッチX21もオン状態に切換えられ、冷媒圧縮
機11も作動し始める。これにより、冷媒圧縮機11に
より吐出される高温高圧冷媒が、凝縮器12、乾燥器1
3、膨張弁14及び蒸発管15からなる冷凍系を図1の
破線矢印方向に循環し始める。この冷媒の循環により、
蒸発管15は、冷凍シリンダ21を冷却する。この状態
では、給水タンク33から給水管31を介した製氷用水
が冷凍シリンダ21に供給されているので、同シリンダ
21内周面に氷が生成される。この生成された氷は、削
氷用オーガ23の回転に伴う螺旋刃23aの回転により
削取されるとともに上方に送られ、押圧頭部26の作用
によりフレーク状などにされて放出管27に放出され
る。
【0042】このような製氷動作によって給水タンク3
3内の水が消費されて、同タンク33内の水位が下限レ
ベルよりも低くなると、前述したように、両フロートス
イッチ38a,38bは共にオフして、リレーコイルX
4への通電は解除される。これにより、前述した場合と
同様に、リレースイッチX42はオン状態に切換えられ、
給水バルブ36は通電されて開かれる。したがって、給
水タンク33内には水道管からの水道水が再度供給され
始めて、同タンク33内の水位が再度上昇し始める。
【0043】一方、前記給水タンク33内の水位が下限
レベルよりも低くなったことに伴いリレーコイルX4の
通電が解除されると、リレースイッチX43はオン状態か
らオフ状態に切換えられる。しかし、リレーコイルX
1,X2の通電解除は、タイマ71の作用によって所定時
間(例えば、リレーコイルX2にあっては60秒、リレ
ーコイルX1にあってはその後90秒)だけ遅れる。そ
して、この遅延の間に、断水などの水道水の供給異常が
発生していなければ、前記給水タンク33への水道水の
供給により、同タンク33の水位は上限レベルに達す
る。したがって、リレーコイルX1,X2の通電が解除さ
れる前にリレースイッチX4が再度通電されるので、リ
レーコイルX1,X2の通電は続行されて、冷媒圧縮機1
1、オーガモータ25及びファンモータ17は作動し続
け、製氷運転は続行する。したがって、断水などの水道
水の供給異常が発生しなければ、給水タンク33内の水
位は常に下限レベルと上限レベルの間に保たれ、製氷運
転は続行される。
【0044】また、断水などの水道水の供給異常が発生
すると、前述のようにリレースイッチX43がオン状態か
らオフ状態に切換えられてから前記所定時間が経過して
も、給水タンク33の水位は上限レベルに達しない。こ
の場合には、前記所定時間が経過した時点で、リレーコ
イルX2の通電が解除される。これにより、リレースイ
ッチX21がオン状態からオフ状態に切換えられて、冷媒
圧縮機11の作動が停止する。また、前記リレーコイル
X2の通電解除から前記所定時間後に、リレーコイルX1
の通電も解除されるので、リレースイッチX11がオン状
態からオフ状態に切換えられて、リレーコイルX3の通
電も解除される。これにより、リレースイッチX31,X
33もオン状態からオフ状態に切換えられて、オーガモー
タ25及びファンモータ17の作動も停止する。これに
より、断水などの水道水の供給異常時における冷媒圧縮
機11、オーガモータ25及びファンモータ17の保護
が図られる。
【0045】また、前記製氷運転により、貯氷庫が氷で
満たされた場合には、貯氷スイッチ81がオン状態から
オフ状態に切換えられ、リレーコイルX7の通電が解除
される。このリレーコイルX7の通電解除により、リレ
ースイッチX71がオン状態からオフ状態に切換えられ、
リレーコイルX4の通電が解除されて、前記と同様にリ
レースイッチX43がオン状態からオフ状態に切換えられ
る。ただし、この場合には、リレースイッチX71がオフ
状態に保たれるので、給水バルブ36は閉じられて給水
タンク33への給水が停止したままに保たれる。したが
って、前記リレースイッチX71のオフ状態への切換えか
ら前記所定時間が経過しても、リレーコイルX4が通電
されることはない。これにより、前記リレースイッチX
43のオフ状態が前記所定時間以上続行し、リレーコイル
X1,X2の通電が解除される。その結果、前述の場合と
同様に、冷媒圧縮機11、オーガモータ25及びファン
モータ17の作動が停止して、製氷動作が一時停止す
る。
【0046】また、この場合には、貯氷庫内の氷が消費
されて、貯氷スイッチ81がオン状態になると、リレー
コイルX7の通電が再開され、リレースイッチX71がオ
フ状態からオン状態に切換えられる。これにより、前述
のように、給水タンク33には水道水が供給されるよう
になるので、給水タンク33内の水位は常に下限レベル
と上限レベルの間に保たれて、製氷運転が再開されるよ
うになる。
【0047】一方、前記メインスイッチ42の投入に伴
う低圧電源ラインLL1,LL2への低圧電力の供給時
には、コントローラボード50にも電力が供給され始め
て、同ボード50に設けたマイクロコンピュータ51も
図3のプログラムの実行を開始して、前述した本オーガ
式製氷機の製氷動作と並行して、同プログラムを実行し
ている。このプログラムの実行は図3のステップ100
にて開始され、ステップ102にて各種変数を初期値に
設定する。次に、ステップ104にてピーク値PK及び
時間カウント値TM1をそれぞれ「0」に初期設定す
る。ピーク値PKは、オーガモータ25に流れる交流電
流の各半波の最大値(振幅値)を検出するために利用さ
れるとともに、同最大値の検出終了後には前記半波の最
大値を表す。時間カウント値TM1は、タイマによる経
過時間の計測値を表すもので、前記ピーク値PK(振幅
値)の検出のために利用される。
【0048】前記ピーク値PK及び時間カウント値TM
1の初期設定後、ステップ106にて、A/D変換器5
2に対してA/D変換の開始を指示する。A/D変換器
52は、前記開始指示に応答して、電流電圧変換器45
からの電圧値をサンプルホールドし、同サンプルホール
ドした電圧値のA/D変換を開始する。なお、この電圧
値は、オーガモータ25に流れる電流の瞬時値を表して
いる。前記ステップ106の処理後、ステップ108に
て前記A/D変換器52によるA/D変換が終了するま
で、「NO」と判定して待機する。A/D変換が終了する
と、このステップ108にて「YES」と判定して、ステ
ップ110に進む。ステップ110においては、A/D
変換器52からA/D変換した電圧値を入力して瞬時値
ADTとして設定する。そして、ステップ112にて、
前記瞬時値ADTとピーク値PKとを比較する。この比
較により、瞬時値ADTがピーク値PKよりも大きけれ
ば、ステップ112にて「YES」と判定し、ステップ1
14にてピーク値PKを瞬時値ADTに更新して、ステ
ップ116に進む。瞬時値ADTがピーク値PK以下で
あれば、「NO」と判定して、ステップ116に直接進
む。
【0049】ステップ116においては、ピーク値PK
と小さな所定電流値I2(例えば、1.0A)とを比較
して、ピーク値PKが所定電流値I2未満であればステ
ップ118に進み、ステップ118においては、時間カ
ウント値TM1が所定時間値TM10以上であるか否かを
判定する。この所定時間値TM10は、少なくともオーガ
モータに流れる交流電流波形の1周期分よりも長く、か
つオーガモータ25に交流電流が流れていないことを検
出するのに適当な時間(例えば、1秒)に設定されてい
る。ピーク値PKが所定電流値I2以上であればステッ
プ120に進み、ステップ120においては、前記ステ
ップ110にて設定した瞬時値ADTと所定電流値I2
よりも小さな所定電流値I1(例えば、0.5A)未満
であるかを比較する。
【0050】今、オーガモータ25に交流電流が流れて
いなければ、ピーク値PKはほぼ「0」であるので、ス
テップ116においては「NO」と判定される。また、前
記プログラムの実行開始から所定時間値TM10に対応す
る時間が経過していなければ、ステップ118において
「NO」と判定される。したがって、この場合には、ステ
ップ106〜118の循環処理が実行され続ける。そし
て、所定時間値TM10に対応した時間が経過すれば、ス
テップ118にて「YES」と判定し、ステップ122に
て第1及び第2フラグFL1,FL2をそれぞれ"0"に
設定した後、ステップ104に戻って、前述のステップ
104以降の処理を実行する。したがって、オーガモー
タ25に交流電流が流れていない状態では、ステップ1
06〜118の循環処理が実行され続けるとともに、所
定時間値TM10に対応した時間毎に、ステップ104〜
118,122の処理が実行されて、第1及び第2フラ
グFL1,FL2はそれぞれ"0"に設定される。なお、
この第1フラグFL1はオーガモータ25に流れる電流
のハンチングを検出するために利用されるもので、"0"
によりオーガモータ25に流れる交流電流のピーク値P
Kが所定電流値I3(例えば、4A)よりも低くなった
ことを表し、"1"により同ピーク値PKが前記所定電流
値I3よりも大きな所定電流値I4(例えば、5A)以上
になったことを表す。第2フラグFL2は、オーガモー
タ25に流れる過電流の検出において同モータ25の起
動時における突入電流を除外するために用いられるもの
で、同モータ25に突入電流が流れているとき"0"に保
たれている。
【0051】オーガモータ25に交流電流が流れ始める
と、ステップ110にてA/D変換器52から取込まれ
る同交流電流の瞬時値ADTは、図7に示すように、上
昇及び下降を繰り返し始める。したがって、ステップ1
04〜122からなる循環処理中、ステップ114にて
更新されるピーク値PKは、正の半波の上昇領域におい
て「0」から徐々に大きくなる。なお、交流信号の負の
半波領域においては、ピーク値PKは、ステップ104
の処理によって「0」に初期設定されているので、ステ
ップ112にて「YES」と判定されることはなく、ステ
ップ114の処理によってピーク値PKが更新されるこ
とはない。そして、このピーク値PKが所定電流値I2
以上になると、ステップ116にて「YES」と判定し
て、ステップ120にて前述の判定処理を行う。所定電
流値I1は所定電流値I2よりも小さいので、少なくとも
前記ピーク値PKが増加している状態では、瞬時値AD
Tは所定電流値I1以上であり、ステップ120におい
て「NO」と判定して、ステップ106〜116,12
0,118の循環処理を実行し続ける。
【0052】このステップ106〜116,120,1
18の循環処理中、ピーク値PKは順次増加し、交流電
流の瞬時値が最大値(ピーク)に達した後、同瞬時値が
減少し始めると、ステップ112の判定処理においては
「NO」すなわち瞬時値ADTはピーク値PK以下である
と判定されるようになる。したがって、この状態では、
ステップ114の処理が行われなくなって、ステップ1
06〜112,116,120,118からなる循環処
理が実行され続けて、ピーク値PKは、交流電流の正の
半波の最大値(ピーク値)に維持される。
【0053】そして、前記交流電流の瞬時値の減少によ
り、瞬時値ADTが所定電流値I1未満になると、ステ
ップ120にて「YES」と判定して、ステップ124〜
136の処理が実行される。したがって、図7に示すよ
うに、交流信号の正の半波における上昇領域にて交流電
流のピーク値(振幅値)PKが検出され、その後、この
検出ピーク値PKは保持され、交流信号の瞬時値ADT
が所定電流値I1未満になったときに、このピーク値P
Kが保持されたままステップ124〜136の処理が実
行される。
【0054】これらのステップ124〜136の処理
後、ステップ104に戻って、前記ステップ104の処
理をふたたび実行し、その後、ステップ106〜118
の循環処理、ステップ106〜116,120,118
の循環処理及びステップ106〜112,116,12
0,118の循環処理を実行して、次の交流電流の正の
半波の最大値(ピーク値)を検出するとともに同最大値
を保持する。なお、交流電流の周波数は50Hz又は6
0Hzであり、このピーク値検出に要する時間は20ミ
リ秒又は17ミリ秒程度であるので、ステップ104の
処理によって「0」に初期設定された時間カウント値T
Mが所定時間値TM10に達することはなく、ステップ1
22の処理が行われることはない。その結果、第1及び
第2フラグFL1,FL2は、初期には"0"に設定され
るが、その後には後述するステップ124〜136の処
理により変更された値に維持される。
【0055】次に、オーガモータ25の作動状態をまじ
えて、ステップ124〜136の処理について説明す
る。まず、オーガモータ25が正常に動作して、前記製
氷動作が継続される場合について説明する。図5(B)に
示すように、オーガモータ25の作動開始時には、同モ
ータ25に大きな突入電流が流れ、その後、同電流は徐
々に減少して定常的な電流が流れるようになる。
【0056】前記ステップ120における「YES」と
の判定後、ステップ124にてハンチング検出ルーチン
を実行する。このハンチング検出ルーチンは図4に詳細
に示されており、その実行がステップ200にて開始さ
れ、ステップ202にてハンチングフラグHCFが”
0”であるか否かを判定する。このハンチングフラグH
CFは、”0”によってハンチングの非発生状態を表す
とともに、”1”によってハンチングの発生状態を表す
もので、初期においてはステップ102の処理により”
0”に設定されている。まず、ハンチングが発生してい
ない状態について説明すると、ハンチングフラグHCF
は”0”であるので、ステップ202にて「YES」と
判定してステップ204に進む。
【0057】ステップ204においては、第1フラグF
L1が"0"であるか否かを判定する。この第1フラグF
L1が前述のように"0"であれば、ステップ204にて
「YES」と判定し、ステップ206にてピーク値PKが
所定電流値I4(例えば、5A)以上であるか否かを判
定する。オーガモータ25の作動開始から間もなくて、
ピーク値PKが所定電流値I4未満であれば、ステップ
206にて「NO」と判定して、ステップ240にてこの
ハンチング検出ルーチンの実行を終了する。
【0058】このハンチング検出ルーチンの実行終了
後、図3に示すように、ステップ126の過電流検出ル
ーチンが実行される。この過電流検出ルーチンは図5に
詳細に示されており、その実行はステップ300にて開
始され、ステップ302にて過電流フラグOIFが”
0”であるか否かを判定する。この過電流フラグOIF
は、”0”によってオーガモータ25に過電流が流れて
いない状態を表すとともに、”1”によって過電流が流
れている状態を表すもので、初期においてはステップ1
02の処理により”0”に設定されている。まず、オー
ガモータ25に過電流が流れていない状態について説明
すると、過電流フラグOIFは”0”であるので、ステ
ップ302にて「YES」と判定してステップ304に
進む。
【0059】ステップ304においては、第2フラグF
L2が”0”であるか否かを判定する。この第2フラグ
FL2が前述のように"0"であれば、前記ステップ30
4にて「YES」と判定し、ステップ306にて時間カ
ウント値TM4を「0」に設定し、ステップ308にて
第2フラグFL2を“1”に変更する。この時間カウン
ト値TM4は、タイマによる時間計測値を表すもので、
起動時におけるオーガモータ25の突入電流を過電流検
出から除外するために利用されるものである。
【0060】次に、ステップ310にて、時間カウント
値TM4が所定時間値TM40以上であるか否かを判定す
る。なお、所定時間値TM40は、オーガモータ25の起
動時における突入電流が流れる時間よりも十分に大きな
時間値(例えば、1分)に設定されている。したがっ
て、前記ステップ306の処理によって時間カウント値
TM4が「0」に初期設定された直後には、このステッ
プ310にて「NO」と判定して、ステップ312に進
む。ステップ312においては時間カウント値TM5を
「0」に初期設定し、ステップ320にてこの過電流検
出ルーチンの実行を終了する。この時間カウント値TM
5も、タイマによる経過時間の計測値を表すもので、過
電流の検出のために利用される。
【0061】この過電流検出ルーチンの実行終了後、図
3に示すように、ステップ128の正常電流復帰検出ル
ーチンが実行される。この正常電流復帰検出ルーチンは
図6に詳細に示されており、その実行はステップ400
にて開始され、ステップ402にてハンチングフラグH
CFが“1”であるか否かを判定する。この状態では、
ハンチングフラグHCFは、前述のように“0”に設定
されているので、前記ステップ402にて「NO」と判
定して、ステップ404に進む。ステップ404におい
ては、過電流フラグOIFが“1”であるか否かを判定
する。この過電流フラグOIFも“0”に設定されてい
るので、前記ステップ404においては「NO」と判定
して、ステップ406に進む。
【0062】ステップ406においては、時間カウント
値TM6を「0」に初期設定し、ステップ414にてこ
の正常電流復帰検出ルーチンの実行を終了する。この時
間カウント値TM6は、タイマによる時間計測値を示す
もので、ハンチング検出時又は過電流検出時すなわちオ
ーガモータ25に流れる電流の異常状態から、同モータ
25に流れる電流が正常状態に戻ったことを検出するた
めに利用される。
【0063】この正常電流復帰検出ルーチンの実行終了
後、図3のステップ130にてハンチングフラグHCF
が“1”であるか否かを判定する。前記のように、今、
ハンチングフラグHCFは“0”に設定されているの
で、前記ステップ130にて「NO」と判定し、ステッ
プ132にて過電流フラグOIFが“1”であるか否か
を判定する。この過電流フラグOIFも“0”に設定さ
れているので、ステップ132に「NO」と判定し、ス
テップ134にてリレーコイルX6を非通電状態に保
つ。これにより、リレースイッチX61はオフ状態に保た
れて、ホットガスバルブ18は非通電状態に保たれるの
で、冷媒圧縮機11から吐出された冷媒は凝縮器12、
乾燥器13及び膨張弁14を介して蒸発器15に供給さ
れ、同蒸発器15によって冷凍シリンダ21が冷却され
る。
【0064】前記ステップ134の処理後、ステップ1
04の処理に戻り、前述したステップ104〜120、
124〜134の処理を繰り返し実行する。そして、オ
ーガモータ25に突入電流が流れ始めて、ピーク値PK
が所定電流値I4以上になると、ステップ124にて実
行されるハンチング検出ルーチンにおいては、ステップ
206にて「YES」と判定して、ステップ208にて第
1フラグFL1を"1"に設定する。次に、ステップ21
0にて時間カウント値TM3が所定時間値TM30(例え
ば、3分)以上であるか否かを判定する。なお、この時
間カウント値TM3は、後述する時間カウント値TM2と
共に、タイマによる経過時間の計測値を表すもので、前
記ピーク値PKのハンチングを検出するために利用され
る。また、これらの時間カウント値TM2,TM3は、前
記図3のステップ102の処理によって共に「0」の初
期設定されている。
【0065】この場合、オーガモータ25には、その起
動時開始から短時間内に大きな突入電流が流れ始めるの
で、前記ステップ102の処理によって「0」に初期設
定された時間カウント値TM3は所定時間値TM30未満
であり、ステップ210にて「NO」と判定して、ステッ
プ212にて時間カウント値TM2が所定時間値TM20
(例えば、20秒)以上であるか否かを判定する。
【0066】この場合も、通常、前記ステップ102の
処理によって「0」に初期設定された時間カウント値T
M2は所定時間値TM20未満であり、ステップ212に
て「NO」と判定して、ステップ214にて第1回数カウ
ント値CNT1に「1」を加算する。この第1回数カウ
ント値CNT1は、後述する第2回数カウント値CNT2
と共に、前記ピーク値PKのハンチング回数を表すもの
である。この場合、第1回数カウント値CNT1は前記ス
テップ102の初期設定により「0」に設定されている
ので、前記加算処理によって「1」となる。
【0067】次に、ステップ216にて、第2回数カウ
ント値CNT2が「1」であるか否かを判定する。この
第2回数カウント値CNT2も前記ステップ102の初
期設定により「0」に設定されたままであるので、ステ
ップ216にて「NO」と判定してステップ218に進
む。ステップ218においては第1回数カウント値CN
T1が「4」以上であるか否かが判定されるが、同カウ
ント値CNT1は前記のように「1」であるので、ステ
ップ218にて「NO」と判定して、ステップ240にて
このハンチング検出ルーチンの実行を終了する。
【0068】また、オーガモータ25に大きな突入電流
が流れるまでに所定時間値TM20に対応した時間が経過
していた場合には、時間カウント値TM2が所定時間値
TM20以上であるので、ステップ212にて「YES」と
判定してステップ220に進む。ステップ220におい
ては、第1回数カウント値CNT1が「2」以上であるか
否かが判定されるが、同カウント値CNT1は前記のよ
うに「0」であるので、ステップ220にて「NO」と判
定してステップ222,224に進む。ステップ222
においては、第1回数カウント値CNT1を「1」に設
定する。ステップ224においては、時間カウント値T
M2を「0」に初期設定する。そして、ステップ240
にて、このハンチング検出ルーチンの実行を終了する。
【0069】一方、前記のように、第1フラグFL1が"
1"に設定されると、次に、このハンチング検出ルーチ
ンが実行されたときには、ステップ204にて「NO」と
判定してステップ226に進む。ステップ226におい
ては、ピーク値PKが、前記所定電流値I4(例えば、
5A)よりも小さな所定電流値I3(例えば、4A)未
満であるか否かを判定する。この場合、ピーク値PKが
未だ所定電流値I3以上に保たれていれば、ステップ2
26にて「NO」と判定して、ステップ240にてこのハ
ンチング検出ルーチンの実行を一旦終了する。
【0070】また、突入電流が時間経過にしたがって減
衰して、ピーク値PKが所定電流値I3未満になると、
ステップ226にて「YES」と判定しステップ228に
進む。ステップ228においては第1フラグFL1を"
0"に戻し、ステップ240にてこのハンチング検出ル
ーチンの実行を一旦終了する。このように第1フラグF
L1が"0"に戻されると、ステップ204にて「YES」
と判定して、ふたたびステップ206以降に進むように
なる。しかし、前記突入電流の減衰後、オーガモータ2
5に大きな電流が流れなければ、ピーク値PKは所定電
流値I4以上になることはなく、ステップ206にて「N
O」と判定され続けて、ステップ240にてこのハンチ
ング検出ルーチンの実行が終了される。
【0071】このハンチング検出ルーチンの実行終了
後、前述した図3のステップ126にて過電流検出ルー
チンがふたたび実行される。そして、この過電流検出ル
ーチンにおいては、第2フラグFL2が"1"に設定され
ているので、図5のステップ304にて「NO」と判定
してステップ310に進む。ステップ310において
は、時間カウント値TM4が所定時間値TM40以上であ
るか否かを判定する。この場合、時間カウント値TM4
は最初にこの過電流検出ルーチンが実行されたとき
「0」に初期設定され、かつ所定時間値TM40はオーガ
モータ25の起動時における突入電流が流れる時間より
も大きな値に設定されているので、前記突入電流が流れ
終わるまでは、ステップ310にて「NO」と判定し、
ステップ312にて時間カウント値TM5を「0」に初
期設定した後、ステップ320にてこの過電流検出ルー
チンの実行を終了する。
【0072】また、前記突入電流が流れ終わり、時間カ
ウント値TM4が所定時間値TM40以上になると、ステ
ップ310にて「YES」と判定して、ステップ314
に進むようになる。ステップ314においては、ピーク
値PKが所定電流値I4(例えば、5A)以上であるか
否かを判定する。いま、オーガモータ25に突入電流が
流れることが終わり、同モータ25に前記所定電流値I
4よりも小さな正常電流が流れていれば、ステップ31
4にて「NO」と判定し、ステップ312にて時間カウン
ト値TM5を「0」に初期設定し続ける。前記ステップ
312の処理後、ステップ320にてこの過電流検出ル
ーチンの実行を終了する。
【0073】この過電流検出ルーチンの実行終了後、図
3に示すように、ステップ128の正常電流復帰検出ル
ーチンがふたたび実行される。そして、この正常電流復
帰検出ルーチンの実行においても、ハンチングフラグH
CF及び過電流フラグOIFは共に“0”に保たれてい
るので、図6のステップ402,404にてそれぞれ
「NO」と判定して、ステップ406にて時間カウント
値TM6を「0」に初期設定し続ける。そして、ステッ
プ414にて、この正常電流復帰ルーチンの実行を終了
する。
【0074】この正常電流復帰ルーチンの実行終了後、
前記と同様なステップ130〜134の処理が実行され
て、ホットガスバルブ18は閉状態に保たれる。したが
って、図8(A)に示すように、オーガモータ25に大き
な突入電流が流れても、その後減衰して、同モータ25
に流れる電流のピーク値PKが所定電流値I4未満であ
れば、前述したステップ104〜120,124〜13
4の処理が繰り返し実行されて、ホットガスバルブ18
は閉状態に保たれ続けるので、上述した製氷動作が継続
する。
【0075】次に、冷凍シリンダ21内の氷の過大成長
などにより、削氷用オーガ23が冷凍シリンダ21に対
して凍り付き始めて、削氷用オーガ23が回転不能にな
り始めた場合について説明する。この場合、一現象とし
ては、オーガモータ25の負荷が大きく変動し始めて、
オーガモータ25に流れる交流電流のピーク値PKが、
図8(B)に示すように、振動、すなわちハンチングし始
める。
【0076】このハンチングにより、ピーク値PKが所
定電流値I4以上になると、図4のステップ206にて
「YES」と判定し、ステップ208にて第1フラグFL
1を"1"に設定し、前記ステップ210の判定処理を行
う。この場合、オーガモータ25の作動開始からは、所
定時間値TM30に対応した時間(例えば、3分)以上経
過している。したがって、ステップ210にて「YES」
と判定して、ステップ230にて第2回数カウント値C
NTを「0」に初期設定し、ステップ232にて時間カ
ウント値TM3を「0」に初期設定する。次に、ステッ
プ222にて第1回数カウント値CNTを「1」に設定
し、ステップ224にて時間カウント値TM2を「0」
に初期設定して、ステップ240にてこのハンチング検
出ルーチンの実行を一旦終了する。
【0077】そして、このハンチング検出ルーチンがふ
たたび実行されたときには、前記"1"に設定されている
第1フラグFL1に基づいて、ステップ204にて「N
O」と判定してステップ226の判定処理に進む。ステ
ップ226の判定処理は、前述のようにピーク値PKが
所定電流値I3以上である場合には「NO」と判定してス
テップ240に進む。しかし、前記ハンチングによって
ピーク値PKが所定電流値I3未満になれば「YES」と
判定し、ステップ228にて第1フラグFL1を"0"に
戻す。したがって、ハンチング検出ルーチンがふたたび
実行されたときには、ステップ204にて「YES」と判
定されて、ステップ206以降の処理を実行するように
なる。
【0078】この場合、ピーク値PKが所定電流値I4
未満であれば、ステップ206にて「NO」と判定してス
テップ240に進む。しかし、前記ハンチングによって
ピーク値PKがふたたび所定電流値I4以上になると、
ステップ206にてふたたび「YES」と判定し、ステッ
プ208にて第1フラグFL1を"1"に設定した後、ス
テップ210に進む。前記ステップ232の時間カウン
ト値TM3の初期設定から所定時間値TM30に対応した
時間(例えば、3分)が経過していなければ、ステップ
210にて「NO」と判定して、ステップ212に進む。
なお、前記所定時間値TM30に対応した時間が経過した
場合には、ステップ210にて「YES」と判定して、前
述したステップ230,232,222,224の初期
設定処理を行う。
【0079】ステップ212においては、前記ステップ
224の時間カウント値TM2の初期設定から所定時間
値TM2に対応した時間(例えば、20秒)が経過して
いなければ、「NO」と判定して、ステップ214にて第
1回数カウント値CNT1に「1」を加算する。そして、
ステップ216の判定処理により、第2回数カウント値
CNT2が「1」でなければ、同ステップ218にて「N
O」と判定して、ステップ218にて第1カウント値C
NT1が「4」以上であるかを判定する。この場合、第
1カウント値CNT1が「4」未満であれば、同ステッ
プ218にて「NO」と判定し、ステップ240に進む。
しかし、前記ハンチングにより、ステップ214にて加
算処理される第1カウント値CNT1が「4」以上にな
れば、同ステップ218にて「YES」と判定して、ステ
ップ238にてハンチングフラグHCFを“1”に設定
する。
【0080】したがって、このハンチング検出処理によ
れば、所定時間値TM20に対応した時間(例えば、20
秒)内に、ピーク値PKが所定電流値I4未満である状
態から所定電流I5以上に繰り返し4回上昇すると、ハ
ンチングフラグHCFが“1”に設定されることにな
る。すなわち、オーガモータ25に流れる交流電流のピ
ーク値PKが、所定時間値TM20に対応した時間内に4
回ハンチングしたとき、ハンチングフラグHCFが
“1”に設定される。
【0081】また、前記ステップ224にて時間カウン
ト値TM2が「0」に初期設定されてから所定時間値T
M20に対応した時間が経過した後であっても、前記ステ
ップ232にて時間カウント値TM3が「0」に初期設
定されてから所定時間値TM30に対応した時間が経過す
る前であり、かつ前記ステップ214の加算処理による
第1カウント値CNT1が「2」以上であれば、ステッ
プ210にて「NO」と判定し、ステップ212にて「Y
ES」と判定し、ステップ220にて「YES」と判定
して、ステップ234にて第2回数カウント値CNT2
を「1」に設定した後、前記ステップ222,224の
初期設定処理を行う。
【0082】そして、これらの初期設定処理から所定時
間値TM20に対応した時間内に、ピーク値PKが所定電
流値I4未満である状態から所定電流I5以上に上昇すれ
ば、ステップ214の処理によって第1回数カウント値
CNT1は「2」に設定されることになる。この場合、
ステップ216においては「YES」と判定し、ステップ
236においても「YES」すなわち第1回数カウント値
CNT1は「2」以上であると判定して、ステップ23
8にてハンチングフラグHCFを“1”に設定する。
【0083】したがって、このハンチング検出処理によ
れば、所定時間値TM20に対応した時間(例えば、20
秒)内にピーク値PKが所定電流値I4未満である状態
から所定電流I5以上に繰り返し2回上昇することを、
所定時間値TM30に対応した時間(例えば、3分)内に
2回繰り返した場合にも、ハンチングフラグHCFが
“1”に設定されることになる。すなわち、オーガモー
タ25に流れる交流電流のピーク値PKが所定時間値T
M20に対応した時間内に2回ハンチングしたことを、所
定時間値TM30に対応した時間内に2回繰り返したとき
にも、ハンチングフラグHCFが“1”に設定される。
なお、ハンチングフラグHCFが“1”に設定された後
のハンチング検出ルーチンにおいては、ステップ202
にて「NO」と判定してステップ204〜238の処理す
なわちハンチング検出処理を実行することなく、ステッ
プ240にてこのルーチンの実行を終了する。
【0084】このようにして、ハンチングフラグHCF
が“1”に設定されると、前述した図3のステップ13
0にて「YES」と判定し、ステップ136にてリレーコ
イルX6を通電する。このリレーコイルX6への通電によ
り、オフ状態にあったリレースイッチX61がオン状態に
切換えられ、ホットガスバルブ18が閉状態から開状態
に切換えられる。したがって、冷媒圧縮機11から吐出
された高温高圧冷媒(以下、ホットガスという)が、バ
イパス路16aを介して蒸発管15の上流に直接供給さ
れるようになり、蒸発管15及び冷凍シリンダ21が加
熱される。この加熱により、削氷用オーガ23に凍り付
き始めていた氷が解かされ始める。なお、この場合、冷
媒圧縮機11、オーガモータ25などへの電力供給は、
継続して行われる。
【0085】前記のようにハンチングフラグHCFが
“1”に設定されると、前記ステップ128にて実行さ
れる正常電流復帰検出ルーチンにおいては、図6のステ
ップ402にて「YES」と判定してステップ408に進
むようになる。ステップ408においては、ピーク値P
Kが所定電流値I3(例えば、4A)以下であるか否か
を判定する。ピーク値PKが所定電流値I3よりも大き
ければ、前記ステップ408にて「NO」と判定し、ステ
ップ406にて時間カウント値TM6を「0」に初期設
定してステップ414にてこのこの正常電流復帰検出ル
ーチンの実行を終了する。
【0086】この状態では、ハンチングフラグHCFは
“1”に設定されたままであるので、ホットガスバルブ
18は開状態に維持されて、蒸発管15にはホットガス
が供給され続ける。このホットガスによって蒸発管15
及び冷凍シリンダ11は加熱され続けて、削氷用オーガ
23に凍り付き始めていた氷が解かされ続ける。そし
て、削氷オーガ23が回転し易くなってオーガモータ2
5の負荷が減少することにより、ピーク値PKが所定電
流値I3以下になれば、前記ステップ408にて「YE
S」と判定してステップ410に進むようになる。
【0087】ステップ410においては、時間カウント
値TM6が所定時間値TM60(例えば、10秒)以上で
あるか否かを判定する。この時間カウント値TM6は、
ピーク値PKが所定電流値I3よりも大きい状況下で前
記ステップ406の処理によって「0」に設定されてい
たものである。したがって、ピーク値PKが所定電流値
I3以下になった直後においては、時間カウント値TM6
が所定時間値TM60よりも小さく、前記ステップ410
においては「NO」と判定してステップ414にてこの正
常電流復帰検出ルーチンの実行を終了する。
【0088】そして、この正常電流復帰検出ルーチンの
実行がふたたび実行されたときには、ピーク値PKが所
定電流値I3以下である限り、ステップ408にて「YE
S」と判定し続ける。したがって、ピーク値PKが所定
電流値I3以下である状態が、所定時間値TM60に対応
した時間以上継続すれば、ステップ410にて「YES」
すなわち時間カウント値TM6が所定時間値TM60以上
であると判定して、ステップ412に進む。ただし、ピ
ーク値PKが所定電流値I3以下である状態が、所定時
間値TM60に対応した時間以上継続する前に、ピーク値
PKが所定電流値I3よりも大きくなることがあれば、
ステップ408にて「NO」と判定して、ステップ406
にて時間カウント値TM6は「0」に初期設定されてし
まう。ステップ412においてはハンチングフラグHC
Fを“0”に戻し、ステップ414にてこの正常復帰ル
ーチンの実行を終了する。なお、このとき、過電流フラ
グOIFが“1”であっても、前記ハンチングフラグH
CFと共に“0”に戻される。
【0089】このようにして、ハンチングフラグHCF
及び過電流フラグOIFが“0”に戻されると、前述し
た図3のステップ130,132にてそれぞれ「NO」と
判定し、ステップ134にてリレーコイルX6の通電を
解除する。このリレーコイルX6の通電解除により、オ
ン状態にあったリレースイッチX61がオフ状態に切換え
られて、ホットガスバルブ18が開状態から閉状態に切
換えられる。したがって、ホットガスのバイパス路16
aを介した蒸発管15への直接供給が停止され、同ホッ
トガス(冷媒圧縮機11から吐出された冷媒)は、凝縮
器12にふたたび供給されるようになる。これにより、
蒸発管15及び冷凍シリンダ21が冷却されるようにな
り、本オーガ式製氷機の製氷動作が再開され始める。
【0090】このような制御により、削氷用オーガ23
の凍り付きの開始によってオーガモータ25の負荷が過
大になり始めた場合には、オーガモータ25に流れる電
流の異常をハンチング検出ルーチンの実行により検出し
て、冷媒圧縮機11からのホットガスの蒸発管15への
直接供給により、冷凍シリンダ21を加熱して同シリン
ダ21内の氷を解かし、削氷用オーガ23の凍り付きを
回避するようにした。そして、この冷凍シリンダ21内
の解氷により、オーガモータ25の負荷が正常な状態に
戻れば、同モータ25に流れる電流が正常になったこと
を正常電流復帰ルーチンの実行により検出して、前記冷
媒圧縮機11から蒸発管15へのホットガスの供給を停
止して、本オーガ式製氷機の製氷動作を再開するように
した。これにより、簡単な構成でオーガモータの損傷を
回避した上で、オーガ式製氷機の製氷動作を自動的に再
開させることができ、同製氷動作の手動による再開の手
間を省くことができる。
【0091】また、削氷用オーガ23の凍り付きの開始
時には、すなわち削氷用オーガ23が完全に凍り付く前
には、削氷用オーガ23はオーガモータ25によって一
方向に回転駆動されるとともに生成される氷によって前
記反対方向に押し戻されるようになるので、オーガモー
タ25に流れる電流が大きくなったり小さくなったりす
る、すなわちハンチングし始めることがよくある。した
がって、ハンチング検出ルーチンによるオーガモータ2
5に流れる電流の異常検出により、削氷用オーガ23の
凍り付きの開始が的確に検出され、オーガモータ25の
負荷が過大になることを的確に回避できて、同モータの
損傷をより的確に回避できる。
【0092】さらに、正常電流復帰検出ルーチンにおい
ては、オーガモータ25に流れる電流(交流のピーク値
PK)が所定電流値I3以下である状態が、所定時間値
TM60に対応した時間以上継続して検出されたとき、オ
ーガモータ25に流れる電流が正常に復帰すなわちオー
ガモータ25の負荷が正常に戻ったことを判定するよう
にした。したがって、削氷用オーガ23の凍り付きの解
除も確実に検出され、本オーガ式製氷機の作動を的確に
再開させることもできる。
【0093】また、削氷用オーガ23の凍り付きにおい
ては、前記のようなオーガモータ25に流れる電流がハ
ンチングする場合以外に、オーガモータ25の起動時に
おける大きな突入電流の減衰完了後に、図8(C)に示す
ように、同モータ25に流れる電流値(交流電流のピー
ク値PK)が所定の時定数で徐々に大きくなる場合もあ
る。また、前記突入電流が減衰しなくて、図8(D)に示
すように、そのまま大きな電流値に保たれてしまう場合
もある。
【0094】このような場合には、オーガモータ25に
流れる電流の異常が図3のステップ126にて実行され
る過電流検出ルーチンによって検出される。すなわち、
ピーク値PKが所定電流値I4(例えば、5A)以上に
なると、図5の過電流検出ルーチンにおいては、ステッ
プ314にて「YES」と判定してステップ316に進
む。ステップ316においては、時間カウント値TM5
が所定時間値TM50(例えば、5秒)以上であるか否か
を判定する。この時間カウント値TM5は、ピーク値P
Kが所定電流値I4よりも小さい状況下で前記ステップ
312の処理によって「0」に設定されていたものであ
る。したがって、ピーク値PKが所定電流値I4以上に
なった直後においては、時間カウント値TM5が所定時
間値TM50よりも小さく、前記ステップ316において
は「NO」と判定してステップ320にてこの過電流検出
ルーチンの実行を終了する。
【0095】そして、この過電流検出ルーチンの実行が
ふたたび実行されたときには、ピーク値PKが所定電流
値I4以上である限り、ステップ314にて「YES」と
判定し続ける。したがって、ピーク値PKが所定電流値
I4以上である状態が、所定時間値TM50に対応した時
間以上継続すれば、ステップ316にて「YES」すなわ
ち時間カウント値TM5が所定時間値TM50以上である
と判定して、ステップ318に進む。ただし、ピーク値
PKが所定電流値I4以上である状態が、所定時間値T
M50に対応した時間以上継続する前に、ピーク値PKが
所定電流値I4未満になることがあれば、ステップ31
4にて「NO」と判定して、ステップ312にて時間カウ
ント値TM5は「0」に初期設定される。ステップ31
8においては過電流フラグOIFを“1”に設定し、ス
テップ320にてこの過電流検出ルーチンの実行を終了
する。なお、過電流フラグOIFが“1”に設定された
後の過電流検出ルーチンにおいては、ステップ302に
て「NO」と判定してステップ304〜318の処理すな
わち過電流の検出処理を実行することなく、ステップ3
20にてこのルーチンの実行を終了する。なお、この場
合も、冷媒圧縮機11、オーガモータ25などへの電力
供給は、継続して行われる。
【0096】このようにして過電流フラグOIFが
“1”に設定されると、前述した図3のステップ132
にて「YES」と判定し、前記ハンチング検出の場合と同
様に、ステップ136にてリレーコイルX6を通電す
る。これにより、この場合も、ホットガスがバイパス路
16aを介して蒸発管15に直接供給されるようにな
り、蒸発管15及び冷凍シリンダ21が加熱される。こ
の加熱により、削氷用オーガ23に凍り付き始めていた
氷が解かされ始める。
【0097】そして、前記のように過電流フラグOIF
が“1”に設定されると、前記ステップ128にて実行
される正常電流復帰検出ルーチンにおいては、図5のス
テップ404にて「YES」と判定してステップ408以
降に進むようになる。したがって、前記ハンチング検出
の場合と同様に、ピーク値PKが所定電流値I3以下で
ある状態が、所定時間値TM60に対応した時間以上継続
するようになるまで、ステップ408〜412の処理に
より、過電流フラグOIFが“1”に保たれて、前記削
氷用オーガ23の解氷が続けられる。そして、前記解氷
の結果、ピーク値PKが所定電流値I3以下である状態
が、所定時間値TM60に対応した時間以上継続するよう
になった時点で、過電流フラグOIFは“0”に戻され
る。その後、図図3のステップ130〜134の処理に
より、前記ハンチング検出の場合と同様に、本オーガ式
製氷機の製氷動作が再開され始める。
【0098】その結果、この場合にも、削氷用オーガ2
3の凍り付きの開始によってオーガモータ25の負荷が
過大になり始めた場合には、オーガモータ25に流れる
電流の異常を過電流検出ルーチンの実行により検出し
て、冷凍シリンダ21をホットガスにより加熱して同シ
リンダ21内の氷を解かし、削氷用オーガ23の凍り付
きを回避するようになる。そして、この冷凍シリンダ2
1内の解氷により、オーガモータ25の負荷が正常な状
態に戻ったことを正常電流復帰ルーチンの実行により検
出して、本オーガ式製氷機の製氷動作を再開するように
した。これにより、この場合も、簡単な構成でオーガモ
ータの損傷を回避した上で、オーガ式製氷機の製氷動作
を自動的に再開させることができ、同製氷動作の手動に
よる再開の手間を省くことができる。
【0099】また、本オーガ式製氷機にあっては、削氷
用オーガ23の完全ロックなどにより、オーガモータ2
5に過剰な交流電流が前記過電流検出の場合よりも長時
間にわたり連続して流れた場合には、過電流遮断器44
が動作して、オーガモータ25への通電がそれぞれ解除
されて、同オーガモータ25の保護が図られる。また、
このオーガモータ25の通電が解除された場合には、リ
レーコイルX5の通電も解除されてリレースイッチX51
が閉状態から開状態に切換えられる。これにより、タイ
マボード70の作用によりリレーコイルX2への通電も
解除され、リレースイッチX51が閉状態から開状態に切
換えられるので、冷媒圧縮機11の通電も解除されて、
同冷媒圧縮機11の保護も図られる。さらに、冷媒圧縮
機11に過電流が長時間にわたって流れた場合には、過
電流遮断器43が動作して、冷媒圧縮機11への通電が
それぞれ解除されて、同冷媒圧縮機11の保護が図られ
る。
【0100】そして、前記のように冷媒圧縮機11及び
オーガモータ25の作動が過電流遮断器43,44の作
用により停止制御された場合には、メインスイッチ42
を一旦オフして、同製氷機の異常を点検したのち、メイ
ンスイッチ42を再投入する。これにより、上述した動
作にしたがって、本オーガ式製氷機の運転が再開され
る。
【0101】なお、上記実施形態においては、削氷用オ
ーガ23に凍り付き始めた氷を蒸発管15へのホットガ
スの供給により解かすようにした。しかし、これに代え
て、前記削氷用オーガ23に凍り付き始めた氷を解かす
ために、冷凍シリンダ23の近傍に設けたヒータ19を
用いるようにしてもよい。ヒータ19は通電によって発
熱するもので、図1に示すように、蒸発器15に沿って
冷凍シリンダ23の外周上に巻き回されている。そし
て、このヒータ19は、図2に破線で示すように、ホッ
トガスバルブ18に代えて、リレースイッチX61に直列
に接続されている。他の構成は、上記実施形態と同じで
ある。
【0102】この変形例においても、図3のステップ1
34のリレーコイルX6への通電解除により、リレース
イッチX61がオフ状態に設定され、ヒータ19への通電
も解除されて同ヒータ19の発熱動作は停止する。一
方、ステップ136のリレーコイルX6への通電によ
り、リレースイッチX61がオン状態に設定され、ヒータ
19が通電されて同ヒータ19は発熱する。なお、この
場合も、ヒータ19に対する通電中においても、冷媒圧
縮機11、オーガモータ23などは作動を続ける。そし
て、このヒータ19の発熱により、削氷用オーガ23に
凍り付き始めた氷が解けるので、この変形例によっても
上記実施形態と同様な機能が実現されて、同実施形態と
同様な効果が期待される。
【0103】さらに、この変形例に係るヒータ19を上
記実施形態のホットガスバルブ18と併用するようにし
てもよい。これによれば、削氷用オーガ23に凍り付き
始めた氷が早く解けるので、オーガモータ25の過負荷
をより良好に回避することができる。
【0104】なお、上記実施形態及び変形例において
は、所定時間(例えば、20秒)内の4回以上のハンチ
ングを検出したとき、又は所定時間(例えば、20秒)
内の2回以上のハンチングを前記所定時間よりも長い所
定時間(例えば、3分)内に2回以上検出したとき、オ
ーガモータ25に流れる交流電流の異常を判定するよう
にした。しかし、前記2条件のうちで、いずれか一方の
みにより、オーガモータ25に流れる交流電流の異常を
判定するようにしてもよい。また、前記判定条件中の時
間及び回数も、適宜設定できるものである。ただし、回
数に関しては、2以上の整数回以上であることを必要と
する。
【0105】また、上記実施形態及び変形例において
は、オーガモータ25に流れる交流電流のピーク値PK
が、所定電流I3(例えば、4A)よりも低い状態か
ら、所定電流I4(例えば、5A)以上に上昇した回数
をハンチング回数として検出するようにした。しかし、
前記ピーク値PKが所定電流(例えば、5A)よりも高
い状態から、所定電流(例えば、4A)以下に下降した
回数をハンチング回数として検出するようにしても等価
である。さらに、前記ピーク値PKが、所定電流(例え
ば、4A)よりも低い状態から所定電流(例えば、5
A)以上に上昇した回数と、所定電流(例えば、5A)
よりも高い状態から所定電流(例えば、4A)以下に下
降した回数との両回数をハンチング回数として検出する
ようにしても等価である。
【0106】また、上記実施形態及び変形例において
は、図5の過電流検出ルーチンのステップ314にてピ
ーク値PKがハンチング検出ルーチンの場合と同一値で
ある所定電流値I4(例えば、5A)以上であるかを判
定するようにしたが、このステップ314にてピーク値
PKと比較される電流値を前記所定電流値I4と異なる
値に設定しておいてもよい。例えば、削氷用オーガ23
が凍り付き始めたことによるオーガモータ25の過負荷
の検出を早めにするために、ピーク値PKと比較される
電流値を前記所定電流値I4よりも小さな値に設定する
ことができる。
【0107】また、上記実施形態及び変形例において
は、図6の正常電流復帰検出ルーチンのステップ408
にてピーク値PKがハンチング検出ルーチンの場合と同
一値である所定電流値I3(例えば、4A)以下である
かを判定するようにしたが、このステップ408にてピ
ーク値PKと比較される電流値を前記所定電流値I3と
異なる値に設定しておいてもよい。例えば、削氷用オー
ガ23が凍り付き解除を確実に検出するために、ピーク
値PKと比較される電流値を前記所定電流値I3よりも
小さな値に設定することができる。
【0108】また、上記実施形態及び変形例において
は、ハンチング検出ルーチン及び過電流検出ルーチンの
両ルーチンを実行して、オーガモータ25に流れる電流
のハンチング及び過電流の両方の現象の発生時に、ホッ
トガスバルブ18の開状態への切換え又はヒータ19へ
の通電を行うようにした。しかし、前記ハンチング検出
ルーチン及び過電流検出ルーチンのうちのいずか一方の
みを実行して、オーガモータ25に流れる電流のハンチ
ング及び過電流のうちのいずれか一方の現象の発生時に
のみ、ホットガスバルブ18の開状態への切換え又はヒ
ータ19への通電を行うようにしてもよい。
【0109】また、上記実施形態においては、オーガモ
ータ25として交流モータを用いるようにしたが、同直
流モータに代えて直流モータをも利用できる。この場
合、前記交流電流のピーク値PKに代えて、直流モータ
に流れる電流の所定時間毎のサンプル値そのもののハン
チング回数又は連続した過剰値を検出するようにすれば
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るオーガ式製氷機の
全体概略図である。
【図2】 前記オーガ式製氷器の電気回路図である。
【図3】 図2のマイクロコンピュータによって実行さ
れるプログラムのフローチャートである。
【図4】 図3のハンチング検出ルーチンの詳細を示す
フローチャートである。
【図5】 図3の過電流検出ルーチンの詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図6】 図3の正常電流復帰検出ルーチンの詳細を示
すフローチャートである。
【図7】 オーガモータに流れる交流電流波形の一波分
を取り出した波形図である。
【図8】 (A)はオーガモータの正常状態時に同モータ
に流れる交流電流波形図であり、(C)〜(D)はオーガモ
ータの過負荷状態時に同モータに流れる交流電流波形図
である。
【符号の説明】
10…冷凍系、11…冷媒圧縮機、12…凝縮器、14
…膨張弁、15…蒸発管、16…配管、16a…バイパ
ス路、18…ホットガスバルブ、19…ヒータ、21…
冷凍シリンダ、23…削氷用オーガ、25…オーガモー
タ、28…融氷ヒータ、29…サーモスタット、33…
貯水タンク、34…排水バルブ、36…給水バルブ、3
8…フロートスイッチ装置、42…メインスイッチ、5
0…コントローラボード、51…マイクロコンピュー
タ、52…A/D変換器、70…タイマボード、81…
貯氷スイッチ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発管か
    らなり冷媒を循環させて蒸発管を冷却する冷凍系と、外
    周上に前記蒸発管が設けられるとともに内部に製氷用水
    が供給される冷凍シリンダと、前記冷凍シリンダ内表面
    に形成された氷を削取する削氷用オーガと、前記削氷用
    オーガを駆動するオーガモータとを備えたオーガ式製氷
    機において、 作動状態にて前記冷凍シリンダを加熱するとともに非作
    動状態にて同冷凍シリンダの加熱を停止する加熱手段
    と、 前記オーガモータに流れる電流を検出する電流検出手段
    と、 前記検出電流の異常状態を検出して同異常状態の検出時
    に前記加熱手段の作動を開始させる加熱開始制御手段
    と、 前記検出電流の異常状態から正常状態への復帰を検出し
    て同正常状態への復帰検出時に前記加熱手段の作動を停
    止させる加熱停止制御手段とを設けたことを特徴するオ
    ーガ式製氷機。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載したオーガ式製氷機に
    おいて、 前記加熱手段を、 前記冷媒圧縮機の下流側と前記蒸発管の上流側とを連通
    させるバイパス路と、 前記バイパス路に介装されて閉状態にて前記バイパス路
    を遮断するとともに開状態にて前記バイパス路を連通さ
    せるホットガスバルブとで構成し、 前記ホットガスバルブの開状態を前記加熱手段の作動状
    態とするとともに、同ホットガスバルブの閉状態を同加
    熱手段の非作動状態とするオーガ式製氷機。
  3. 【請求項3】前記請求項1に記載したオーガ式製氷機に
    おいて、 前記加熱手段を、 前記冷凍シリンダの近傍に配置されて通電により同冷凍
    シリンダを加熱するヒータで構成し、前記ヒータへの通
    電状態を前記加熱手段の作動状態とするとともに、同ヒ
    ータへの非通電状態を同加熱手段の非作動状態とするオ
    ーガ式製氷機。
  4. 【請求項4】前記請求項1乃至3のうちのいずれか一つ
    に記載したオーガ式製氷機において、 前記加熱開始制御手段を、前記検出電流が所定電流以上
    である状態と所定電流以下である状態とが所定時間内に
    所定の複数回以上繰り返されたとき同検出電流の異常状
    態を検出するように構成し、 前記加熱停止制御手段を、前記検出電流が所定電流以下
    である状態が所定時間以上連続したとき同検出電流の異
    常状態から正常状態への復帰を検出するように構成した
    ことを特徴とするオーガ式製氷機。
  5. 【請求項5】前記請求項1乃至3のうちのいずれか一つ
    に記載したオーガ式製氷機において、 前記加熱開始制御手段を、前記オーガモータの始動開始
    から所定時間以上経過した後に前記検出電流が所定電流
    以上である状態が所定時間以上連続したとき同検出電流
    の異常状態を検出するように構成し、 前記加熱停止制御手段を、前記検出電流が所定電流以下
    である状態が所定時間以上連続したとき同検出電流の異
    常状態から正常状態への復帰を検出するように構成した
    ことを特徴とするオーガ式製氷機。
JP2000388844A 2000-12-21 2000-12-21 オーガ式製氷機 Withdrawn JP2002195708A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000388844A JP2002195708A (ja) 2000-12-21 2000-12-21 オーガ式製氷機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000388844A JP2002195708A (ja) 2000-12-21 2000-12-21 オーガ式製氷機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002195708A true JP2002195708A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18855513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000388844A Withdrawn JP2002195708A (ja) 2000-12-21 2000-12-21 オーガ式製氷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002195708A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101862579B1 (ko) * 2017-11-07 2018-07-04 주식회사 대일 핫가스를 이용한 스크레퍼 고착 방지 및 고착 해결 기능을 갖는 샤베트 아이스 제조장치
KR20180082700A (ko) * 2017-01-10 2018-07-19 부경대학교 산학협력단 수로 형성 스크레퍼 구비의 해수 샤베트 아이스 제조장치
KR101886112B1 (ko) * 2017-11-17 2018-08-07 주식회사 대일 부하 감지에 의한 냉동기 부하경감을 이용한 스크레퍼 고착 방지 및 고착 해결 기능을 갖는 샤베트 아이스 제조장치
KR101891634B1 (ko) * 2017-10-31 2018-08-24 부경대학교 산학협력단 고온 냉각수를 이용한 스크레퍼 고착 방지 및 고착 해결 기능을 갖는 샤베트 아이스 제조장치
KR20180137713A (ko) * 2017-06-19 2018-12-28 코웨이 주식회사 제빙 기능을 구비한 정수기 및 이의 제어 방법
KR20190079057A (ko) * 2017-12-27 2019-07-05 웅진코웨이 주식회사 얼음 생성 장치 및 이의 제어 방법
KR20190080375A (ko) * 2017-12-28 2019-07-08 웅진코웨이 주식회사 제빙 기능을 구비한 정수기

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180082700A (ko) * 2017-01-10 2018-07-19 부경대학교 산학협력단 수로 형성 스크레퍼 구비의 해수 샤베트 아이스 제조장치
KR101888397B1 (ko) 2017-01-10 2018-09-21 주식회사 대일 수로 형성 스크레퍼 구비의 해수 샤베트 아이스 제조장치
KR20180137713A (ko) * 2017-06-19 2018-12-28 코웨이 주식회사 제빙 기능을 구비한 정수기 및 이의 제어 방법
KR102545080B1 (ko) * 2017-06-19 2023-06-19 코웨이 주식회사 제빙 기능을 구비한 정수기 및 이의 제어 방법
KR101891634B1 (ko) * 2017-10-31 2018-08-24 부경대학교 산학협력단 고온 냉각수를 이용한 스크레퍼 고착 방지 및 고착 해결 기능을 갖는 샤베트 아이스 제조장치
KR101862579B1 (ko) * 2017-11-07 2018-07-04 주식회사 대일 핫가스를 이용한 스크레퍼 고착 방지 및 고착 해결 기능을 갖는 샤베트 아이스 제조장치
KR101886112B1 (ko) * 2017-11-17 2018-08-07 주식회사 대일 부하 감지에 의한 냉동기 부하경감을 이용한 스크레퍼 고착 방지 및 고착 해결 기능을 갖는 샤베트 아이스 제조장치
WO2019098460A1 (ko) * 2017-11-17 2019-05-23 주식회사 대일 부하 감지에 의한 냉동기 부하경감을 이용한 스크레퍼 고착 방지 및 고착 해결 기능을 갖는 샤베트 아이스 제조장치
KR20190079057A (ko) * 2017-12-27 2019-07-05 웅진코웨이 주식회사 얼음 생성 장치 및 이의 제어 방법
KR102603516B1 (ko) 2017-12-27 2023-11-17 코웨이 주식회사 얼음 생성 장치 및 이의 제어 방법
KR20190080375A (ko) * 2017-12-28 2019-07-08 웅진코웨이 주식회사 제빙 기능을 구비한 정수기
KR102603502B1 (ko) * 2017-12-28 2023-11-17 코웨이 주식회사 제빙 기능을 구비한 정수기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6915647B2 (en) Abnormality detecting device of auger-type ice making machine and abnormality detecting method thereof
KR900005983B1 (ko) 재순환 시동시에 냉각장치의 부하를 제한하는 제어장치와 그 방법
US6212894B1 (en) Microprocessor control for a heat pump water heater
KR900005982B1 (ko) 냉동시스템 작동방법 및 냉동시스템의 제어시스템
JPS594628B2 (ja) 協調除霜手段を備えた多圧縮機式ヒ−トポンプ装置およびその作動方法
CN106895619A (zh) 空调器和空调器室外机底盘的除冰控制方法
JP7135493B2 (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP2002195708A (ja) オーガ式製氷機
JPH08261542A (ja) 空気調和機
US5440892A (en) Auger-type ice making machine
US20070125116A1 (en) Protective device of auger type ice making machine
JP4545305B2 (ja) オーガ式製氷機の異常検出装置及び異常判定方法
US10830483B2 (en) Refrigeration cycle apparatus
KR20080022547A (ko) 냉각 장치 및 그 제어 방법
JP2006029772A (ja) 冷却貯蔵庫
JP3220248B2 (ja) 流下式製氷機
JP2003075034A (ja) オーガ式製氷機の異常検出装置
JP3573911B2 (ja) 製氷機の制御装置
JP2941112B2 (ja) オーガ式製氷機
JP2004198044A (ja) 給湯装置
JP2585376Y2 (ja) オーガ式製氷機
JPH02213670A (ja) 製氷装置
JP2019138538A (ja) 冷凍装置、および冷媒回収方法
JPS5950037B2 (ja) 冷凍装置の除霜制御システム
JP2858914B2 (ja) 冷凍機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304