JP2002195168A - トロコイドポンプ - Google Patents

トロコイドポンプ

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JP2002195168A
JP2002195168A JP2000392634A JP2000392634A JP2002195168A JP 2002195168 A JP2002195168 A JP 2002195168A JP 2000392634 A JP2000392634 A JP 2000392634A JP 2000392634 A JP2000392634 A JP 2000392634A JP 2002195168 A JP2002195168 A JP 2002195168A
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pump
trochoid
rotor
volume
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Tamio Kosugi
民男 小杉
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Mitsuba Corp
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    • F04C14/00Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines, pumps or pumping installations
    • F04C14/28Safety arrangements; Monitoring
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C11/00Combinations of two or more machines or pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type; Pumping installations
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
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    • F04C2/102Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トロコイドポンプにおいて、燃料温度上昇に
基づくベーパーロック現象の発生を抑制しながら、ポン
プ効率が低下しないように構成する。 【解決手段】 トロコイドギアTを収納するロータケー
シング溝底面10eに外部に連通する脱気孔Hを形成す
るに、該脱気孔Hを、トロコイドギアTに形成される最
大容積となった任意のポンプ室PRを構成する回転方向
先端側のインナー、アウターロータ12、13の内、外
歯12a、13aの何れかの回転方向手前側縁部により
塞がれる部位に位置して形成し、前記任意のポンプ室P
Rが容積を縮小しようとすることに伴い、気化燃料を排
出するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に搭載され
るトロコイドポンプの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のエンジン側に燃料を供給
する燃料ポンプとしてトロコイドポンプが知られている
が、該トロコイドポンプのなかには、アウターロータの
内歯に歯数の相違するインナーロータの外歯が噛合せし
め、両ロータの歯間に形成されるポンプ室の容積が、イ
ンナーロータの回転に追随するアウターロータの回転に
より漸次変化するように構成されたトロコイドギアと、
該トロコイドギアの一側面が回転自在に突当てられ、ポ
ンプ室の容積が次第に増大して減圧状態となる側の一半
部に対向して吸入口が、ポンプ室の容積が次第に減少し
て高圧状態となる側の他半部に対向して吐出口がそれぞ
れ形成されたロータケーシングとを備えて構成されたも
のがある。そして、両ロータの回転に伴いポンプ室容積
が次第に増大することに伴い吸入口から吸入した燃料
を、ポンプ室容積が次第に減少されることに伴い吐出口
から吐出(排出)するように構成され、このようにして
ポンプ作動がなされている。一方、各ポンプ室内は燃料
により満たされているが、ポンプが連続駆動して燃料が
高温になると、燃料のうちの低沸点成分が気化してキャ
ビテーション現象(空洞現象)を発生してしまうことが
ある。このようにキャビテーションが起ると、ポンプ室
における液体の燃料の容積が小さくなってしまい、吐出
量が減少したり、さらには吐出量がゼロとなるベーパー
ロック減少を発生してしまう不具合が生じる。そこで、
従来、例えば図7に示すように、ロータケーシングの凹
溝部16に、インナーロータ17とアウターロータ18
とで構成されるトロコイドギアTが回転自在に収納され
る構成とし、トロコイドギアTの一側面が当接するロー
タケーシング凹溝部16の底面16aに、前記一半部に
位置し、外部に連通する湾曲長孔形状の吸入口16bを
貫通状に形成するとともに、他半部に位置し、ロータケ
ーシング16の開口側に連通する誘導路を備えた湾曲長
孔形状の吐出口16cを凹溝状に形成したものにおい
て、吐出口16cの溝底部に外部に連通する脱気孔16
dを形成し、該16dを介して脱気するように構成した
ものが提唱されている。そしてこのものでは、各ロータ
17、18のギア歯17a、18a間に形成されるポン
プ室PR内の容積が次第に減少することに伴い高圧とな
ることを利用して、気化した燃料を脱気孔16dから強
制的に排出するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来の
脱気孔16dは、高圧側に面して形成されている吐出口
16cの溝底部に形成されているため、燃料温度が常温
状態であってキャビテーションが生じていない通常使用
状態であっても、燃料は脱気孔16dから強制的に外部
に排出されることになる。この結果、前記排出される燃
料分だけポンプ性能が低下してしまうことになって、必
要な吐出量を確保するためにはトロコイドポンプを高出
力化しなければならず、消費電力が高くなったり、トロ
コイドポンプを大型化しなければならない等の問題があ
り、ここに本発明が解決しようとする課題があった。さ
らには、脱気孔16dは高圧になる側に開設されている
が故に、脱気孔16dの孔径がポンプ効率に大きく影響
することになり、該孔径の精度が損なわれるとポンプ性
能にばらつきが生じて製品の信頼性を損なうという別の
問題も生じることになり、これらに解決すべき課題があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、アウターロータの内歯に歯数の
相違するインナーロータの外歯を噛合せしめ、インナー
ロータの回転に追随するアウターロータの回転により両
ロータの歯間に形成されるポンプ室が漸次容積変化する
トロコイドギアと、該トロコイドギアの一側面が回転自
在に突当てられ、前記ポンプ室の容積が次第に増大する
側の一半部に対向して吸入口が、ポンプ室の容積が次第
に減少する側の他半部に対向して吐出口がそれぞれ形成
されたロータケーシングとを備えてなるトロコイドポン
プにおいて、前記ロータケーシングに脱気孔を形成して
ポンプ室内で気化した燃料を排出するように構成するに
あたり、該脱気孔は、前記吐出口のロータ回転方向手前
側に位置し、かつ最大容積となったポンプ室が容積減少
を開始することにタイミングを合わせてポンプ室と連通
する位置に形成されているものである。そして、このよ
うにすることにより、高温となって気化した燃料を効率
良く排出できるようにしている。このものにおいて、本
発明のロータケーシング一半部に形成される吸入口は、
ポンプ室が最大容積となることにタイミングを合せて該
ポンプ室との連通状態を断つように構成されているもの
とすることができる。さらにこのものにおいて、本発明
の脱気孔はインナーロータの外径部位に位置して形成さ
れているものとすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図5の図面に基づいて説明する。図面において、1は
燃料タンク内に内装される燃料ポンプとしてのトロコイ
ドポンプであって、該トロコイドポンプ1を構成する筒
状のハウジング2にはモータ部Mと、該モータ部Mの他
端側に配されるポンプ部Pとが内装されている。前記モ
ータ部Mを構成するモータ軸3はハウジング2と同芯と
なる状態で配されており、その一端部はハウジング2の
一端側開口に、該開口を覆蓋するように固定されるカバ
ー体4に回動自在に軸承されている。一方、モータ軸3
の他端部は、モータ部Mとポンプ部Pとを仕切るように
ハウジング3の内周面に回り止め状に設けられた仕切り
プレート5に開設された貫通孔5aを貫通する状態で回
動自在に支持され、モータ軸3の他端がポンプ室P側に
突出するように構成されている。6はモータ軸3に一体
的に配され、コイルが巻装されたアーマチュアコアであ
って、アーマチュアコア6の一端側のモータ軸3には円
板状に形成されたコンミテータ7が固着されている。こ
のコンミテータ7の一端側面には複数の整流子片7aが
固着されており、前記カバー体4にモータ軸3方向出没
自在に配されたブラシ8の突出先端部が弾圧状に摺接す
るように設定されている。さらに、カバー体4には、ブ
ラシ8に電源供給するための外部引出用端子8aが設け
られ、また、後述する燃料排出口4aが外部に連通する
状態で開設されている。そして、ハウジング2の内周面
には、磁路を形成するための永久磁石9が固着されてお
り、ブラシ8を介してコンミテータ7に電源供給がなさ
れることに伴い、モータ軸3がアーマチュアコア6とと
もに一体回転するように設定されている。
【0006】前記ポンプ部Pを構成するロータケーシン
グ10は、ハウジング2の他端側開口を覆蓋するカバー
体としての機能を備えているものであって、円板形状の
外周縁部10aをハウジング2の他端側開口に内嵌し、
該内嵌部位のハウジング2をカシメることでハウジング
2に封止状に固定されるように設定されている。前記ロ
ータケーシング10は、内側面(一端側面)に円形状の
凹溝部10bが形成されているが、該凹溝部10bの溝
中心Gはロータケーシング10の円中心Rとは偏芯する
状態で形成されている。そして、前記凹溝部10bの溝
側面にはカムリング11が内嵌状に一体固定されてお
り、該カムリング11の内周にトロコイドギアTが回転
自在に収納される設定となっている。前記凹溝部10b
の溝底面10cには、ロータケーシング10の円中心R
と同芯となる状態で軸受部10dが他端側に凹設される
状態で形成され、該軸受部10dに、前記モータ軸3の
仕切りプレート5からポンプ部P側に突出する他端部が
突当て状に軸承される設定となっている。
【0007】さらに、ロータケーシング10の前記凹溝
部溝底面10cには、図3においてロータケーシング1
0と凹溝部10bとの共通する中心線Mの右半部(本発
明の一半部に相当する)に位置して湾曲長孔形状の吸入
口10eが形成されている。この吸入口10eは、溝底
面10cを貫通状に切欠いてロータケーシング10の内
外を連通する状態で形成されており、燃料タンク内の燃
料は吸入口10eを介してトロコイドポンプ1内に連通
する設定となっている。また、前記中心線Mの左半部
(本発明の他半部に相当する)に位置する溝底面10c
には、湾曲長孔状に凹設された吐出口10fが形成され
ているが、該吐出口10fの外径側にはカムリング11
の外径側に至る誘導路10gが一体に凹設されている。
尚、10hはロータケーシング吸入口10eに燃料を案
内するべく、吸入口10eの外側面(他端側面)に突出
形成されたラッパ状の燃料案内体である。
【0008】一方、トロコイドギアTを構成するインナ
ーロータ12は外周に複数の外歯12aが形成されてい
るが、本実施の形態では周回り方向に六個のものが形成
されている。そして、インナーロータ12は、他端側面
がロータケーシング溝底面10cに回転自在に当接する
状態で凹溝部10bに収納され、その回転中心にはポン
プ部P側に突出するモータ軸3の他端部が回り止め状に
固着(キー嵌合)されており、ロータケーシング10の
円中心Rを回転中心としてモータ軸3と同芯状に一体回
転するように設定されている。また、アウターロータ1
3は内周に複数の内歯13aが形成されているが、本実
施の形態では周回り方向七個のものが形成されている。
そして、アウターロータ13は、他端側面が溝底面10
cに回転自在に当接する状態で凹溝部10bに丁度内嵌
されるように設定されており、これによってアウターロ
ータ13はモータ軸3(インナーロータ12)とは偏芯
する凹溝部10bの溝中心Gを回転中心として回転する
ように設定されている。そして、これらインナーロータ
12の外歯12aとアウターロータ13の内歯13aと
は、図3、4(A)における下半部において噛合してお
り、これによって、インナーロータ12が回転したと
き、アウターロータ13がこれに追随する状態で回転す
るように設定されている。
【0009】さらに、凹溝部10bに収納されたインナ
ー、アウターロータ12、13(トロコイドギアT)の
一端側面には、アウターロータ13の外周にまで至る封
止プレート14が突当て状に配され、仕切りプレート5
とのあいだに配されたバネ材15により、トロコイドギ
アTをロータケーシング10の溝底面10c側に押圧す
るように設定されている。これによって、内、外歯12
a、13aとのあいだには、アウターロータ溝底面10
cと封止プレート14とにより両側面が囲まれた状態の
ポンプ室PRが周回り方向に六個形成され、該各ポンプ
室PRが、トロコイドギアTの回転に伴い前記両側面に
対して漸次容積変化しながら回転移動するように設定さ
れている。
【0010】つまり、これらのポンプ室PRは、図4
(A)において下端部に位置するときには容積が略〇と
なる最小容積状態となっており、上端部に位置すること
で最大容積になるよう変化する設定となっている。そし
て、本実施の形態では、トロコイドギアTは、図4
(A)において反時計回り方向に回転するように設定さ
れており、これによって、凹溝部10bの図面向かって
右半部においては、トロコイドギアTの回転に伴いポン
プ室PRの容積が次第に増加する減圧領域となってお
り、該領域に対向する各ポンプ室PRには、燃料タンク
内の燃料が吸入口10eを介して流入しながら回転し、
ポンプ室PRの燃料容積を次第に増加させるように設定
されている。これに対し、凹溝部10bの図面向かって
左半部においては、トロコイドギアTの回転に伴いポン
プ室PRの容積が次第に減少する高圧領域となってお
り、これによって、各ポンプ室PRは燃料を吐出口10
fを介して排出しながら回転し、ポンプ室PRの燃料容
積を次第に減少させるように設定されている。因みに、
ポンプ室PRから排出された燃料は、吐出口10fに連
通する誘導路10gを経由してロータケーシング10の
一端側(仕切りプレート5側)の外径側に誘導され、そ
して、仕切りプレート5の円板面に貫通状に開設された
開口5bを経由してモータ部M側に流入し、該モータ部
M側に流入された燃料は、カバー体に形成された燃料排
出口4aを経由してトロコイドポンプ1から被供給体側
に排出されるように設定されている。
【0011】ここで、インナー、アウターロータ12、
13の位置(ポンプ室の位置)と前記吸入口10e、吐
出口10fとの形成位置との関係について図5(A)を
用いて説明するが、該図5(A)は、任意のポンプ室P
Rが上端部に位置して、ポンプ室PRの容積が最大とな
る位置関係となった最大容積状態を示しており、この状
態で最大容積となっているポンプ室を第一ポンプ室PR
1とし、さらに、回転方向に従い第二、第三、第四、第
五、第六、第七ポンプ室PR2、PR3、PR4、PR
5、PR6として説明する。この最大容積状態におい
て、吸入口10eは第五、第六ポンプ室PRと対向して
おり、第一及び第四ポンプ室PR1、PR4と対向しな
い大きさに形成され、吸入口10eの両ロータ12、1
3の回転方向先端側縁部は、第六ポンプ室PR6と第一
ポンプ室PR1のあいだにまで伸長されており、ポンプ
室PRが最大容積に達する以前の段階まで開口するよう
に伸長して形成されている。これによって、吸入口10
eは、任意のポンプ室PRが最大容積となることにタイ
ミングを合せて、該任意のポンプ室PRとの連通状態が
断たれる状態となり、もって、第一ポンプ室PR1内部
が減圧状態にならないように設定されている。一方、吐
出口10fは、第二、第三、第四ポンプ室PR2、PR
3、PR4に対向しているが、吐出口10fの回転方向
手前側縁部は、第二ポンプ室PR2の中央部に達する大
きさに形成されている。これによって、最大容積となっ
た任意のポンプ室PRは、容積減少を開始してから第二
ポンプ室PR2対応位置に達する前の吐出口10fに対
向するまでの所定時間が経過した後、ポンプ室PRと吐
出口10fとが連通するように設定されている。
【0012】そして、前記ロータケーシング10の溝底
面10cには、前記最大容積状態において、第一ポンプ
室PR1を構成する回転方向先端側のインナー、アウタ
ーロータ12、13の内、外歯12a、13aの何れか
の回転方向手前側縁部により塞がれる部位に位置して、
脱気孔Hが外部に貫通する状態で形成されている。該脱
気孔Hは小径に形成されるものであるが、前記最大容積
状態からトロコイドギアTが僅かに回転することにタイ
ミングを合せて開口する、つまり、最大容積となってい
た任意のポンプ室PRが容積を縮小しようとすることに
伴い該任意のポンプ室PRと連通するように設定されて
いる(図5(B))。因みに、本実施の形態では、脱気
孔Hは、溝底面10cの、最大容積のポンプ室PRを構
成する回転方向先端側の内歯13aの歯先部と、外歯1
2aの歯先部との当接部近傍により塞がれる部位、具体
的には、インナーロータ外歯12aの外径端部に略相当
する部位に位置して形成されている。さらに、脱気孔H
は、吐出口10fの回転方向手前側に位置し、かつ吐出
口10fとのあいだに所定の間隔が存する状態で形成さ
れている。
【0013】これによって、ポンプ室PRに気化燃料が
溜ってしまったような場合に、該気化燃料は脱気孔Hか
ら排出されるが、このとき、脱気孔Hは、ポンプ室PR
が容積減少をする高圧領域に達した状態で連通されるの
で、気化燃料は容積減少をしようとする圧力を受ける状
態でポンプ室PRから排出されることになって、脱気孔
Hからの気化燃料の排出性能が高められるように設定さ
れている。さらに、本実施の形態の脱気孔Hは、溝底面
10cの左半部である高圧領域側に形成された吐出口1
0fのロータ回転方向手前側に位置し、かつ、そのあい
だに所定間隔が設けられる結果、前述したようにトロコ
イドギアTが前記最大容積状態から回転して、ポンプ室
PRと脱気孔Hとが連通した後、所定時間のあいだはポ
ンプ室PRと脱気孔Hとのみの連通状態を維持した状態
で回転し、その後、ポンプ室PRと吐出口10fとが連
通し(図5(C))、脱気孔Hを介しての排出が抑制さ
れる状態となるように設定されている。これによって、
脱気孔Hが有効に排出機能を発揮する時間を所定の時間
だけ確保することができて、脱気孔Hからの気化燃料の
排出が確実になるように設定されている。尚、前記所定
時間は、脱気孔Hと吐出口10fの回転方向手前側縁部
あいだの距離を調整することで適宜設定することができ
る。
【0014】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、トロコイドポンプ1は、モータ部Mの回転に
伴うトロコイドギアTの回転により、燃料タンクの燃料
を、ロータケーシング10の吸入口10eからポンプ室
PRに流入させ、該ポンプ室PRの燃料を吐出口10
f、さらに、仕切りプレート5の開口5bを経由してモ
ータ部M側に排出し、そして、トロコイドポンプ1のカ
バー体4に形成された燃料排出口4aから外部に排出さ
れ、しかしてトロコイドポンプ1による燃料供給がなさ
れる。そして、このようなものにおいて、トロコイドポ
ンプ1の連続運転により燃料が高温になって気化したよ
うな場合に、気化した燃料は各ポンプ室PRにそれぞれ
発生するが、該気化燃料は、ポンプ室PRが前記最大容
積状態になって容積を減少しようとすることにタイミン
グを合せて開口する脱気孔Hから排出される。このた
め、ポンプ室PRからの排出は、ポンプ室PRが容積減
少をしようとする高圧領域の最初の段階でなされること
になって排出性能を高めることができ、この結果、気化
燃料を効率良く排出できて、キャビテーション現象の発
生を低減できる。
【0015】しかも本発明が実施されたものにおいて
は、吸入口10eは任意のポンプ室PRが最大容積とな
るまでのあいだは該任意のポンプ室PRに対向してお
り、該ポンプ室PRの室内が減圧状態となってしまうこ
とを防止している。この結果、このポンプ室PRが容積
を減少させようとするとき、ポンプ室PR内が減圧状態
となっていて気化燃料の排出を損なうようなことがな
い。
【0016】さらにこのものでは、吐出口10fと脱気
孔Hとのあいだに所定間隙を存しており、ポンプ室PR
と脱気孔Hとが連通する状態が所定時間確保されるよう
になっていて脱気を確実にしているが、一方で、脱気孔
Hは前述したように最大容積となるポンプ室が容積減少
を開始する段階でポンプ室PRに連通されるので、従来
のもののように、脱気が高圧状態で強制的になされるよ
うなことがなく、もって、燃料温度が通常の状態である
場合に、該脱気孔Hから排出する燃料の量を少なくする
ことができて、高いポンプ効率を確保するために殊更高
出力化する必要がなく、脱気孔の精度も殊更高いものと
する必要がなくなって、信頼性の高い製品を低コストで
提供でき、しかも燃料のロスの少ないものにすることが
できる。
【0017】因みに、図6に、前記従来のトロコイドポ
ンプと前記第一の実施の形態に基づくトロコイドポンプ
1を用い、それぞれの燃料温度に対する吐出量を測定し
た結果を示すが、この結果によると、両トロコイドポン
プとも略摂氏45度を越える状態以降、高温になるに従
い吐出量低下が見られるが、本実施の形態に基づくトロ
コイドポンプ1の低下率は従来のトロコイドポンプの低
下率の略半分程度にすることができ、しかもこの低下
は、燃料温度が60度の場合では、燃料の温度上昇に伴
う気化によるものに相当しており、トロコイドポンプ1
に基づく吐出量の低下は見られないことが確認できた。
【0018】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ことは勿論なく、脱気孔の形成位置としては、最大容積
となったポンプ室が容積減少を開始することにタイミン
グを合わせてポンプ室と連通する位置にあればよく、図
5(A)において、最大容積となったポンプ室を構成す
る回転方向先端側のインナーロータ内歯とアウターロー
タ外歯の回転方向手前側の周縁部に沿った部位の何れか
の箇所に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トロコイドポンプの一部断面側面図である。
【図2】図2(A)、(B)はそれぞれ図1の正面図、
背面図である。
【図3】図3(A)、(B)はそれぞれロータケーシン
グの背面図、図3(A)のX−X断面図である。
【図4】図4(A)、(B)はそれぞれトロコイドギア
の正面図、図4(A)のX−X断面図である
【図5】図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ脱気孔
と、トロコイドギアの回転に基づくポンプ室の変化状態
との関係を説明するパターン図である。
【図6】従来のトロコイドポンプと本実施の形態のトロ
コイドポンプとにおける燃料温度に対する吐出量の関係
を示すグラフ図である。
【図7】従来のトロコイドギアにおける脱気孔を説明す
るパターン図である。
【符号の説明】
1 トロコイドポンプ 2 ハウジング 3 モータ軸 5 仕切りプレート 10 ロータケーシング 10b 凹溝部 10c 溝底面 10e 吸入口 10f 吐出口 11 カムリング 12 インナーロータ 13 アウターロータ 14 封止プレート M モータ部 P ポンプ部 T トロコイドポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウターロータの内歯に歯数の相違する
    インナーロータの外歯を噛合せしめ、インナーロータの
    回転に追随するアウターロータの回転により両ロータの
    歯間に形成されるポンプ室が漸次容積変化するトロコイ
    ドギアと、該トロコイドギアの一側面が回転自在に突当
    てられ、前記ポンプ室の容積が次第に増大する側の一半
    部に対向して吸入口が、ポンプ室の容積が次第に減少す
    る側の他半部に対向して吐出口がそれぞれ形成されたロ
    ータケーシングとを備えてなるトロコイドポンプにおい
    て、前記ロータケーシングに脱気孔を形成してポンプ室
    内で気化した燃料を排出するように構成するにあたり、
    該脱気孔は、前記吐出口のロータ回転方向手前側に位置
    し、かつ最大容積となったポンプ室が容積減少を開始す
    ることにタイミングを合わせてポンプ室と連通する位置
    に形成されているトロコイドポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ロータケーシング一
    半部に形成される吸入口は、ポンプ室が最大容積となる
    ことにタイミングを合せて該ポンプ室との連通状態を断
    つように構成されているトロコイドポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、脱気孔はイ
    ンナーロータの外径部位に位置して形成されているトロ
    コイドポンプ。
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