JP2002193264A - 非接触式ic包装用具 - Google Patents

非接触式ic包装用具

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JP2002193264A
JP2002193264A JP2000387966A JP2000387966A JP2002193264A JP 2002193264 A JP2002193264 A JP 2002193264A JP 2000387966 A JP2000387966 A JP 2000387966A JP 2000387966 A JP2000387966 A JP 2000387966A JP 2002193264 A JP2002193264 A JP 2002193264A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装された物品の包装が一時的に不正に開け
られた場合でも、簡単に開けられたことを確認でき、更
に一度使用された包装用紙や包装用箱等の包装用具を他
の物品の包装に転用するなどして、不正に偽物等に再使
用しようとしても容易に転用することができない非接触
式IC包装用具を提供する。 【解決手段】 非接触方式でデータを送信するアンテナ
に接続されたICチップを有する非接触式IC包装用具
であって、前記アンテナが物品を包装する包装用基材に
配線されて設けられ、前記ICチップが前記包装用基材
の一部に前記アンテナと接続された状態で添付されてな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装された物品の
包装が一時的に不正に開けられた場合でも、簡単に開け
られたか否かを確認することができ、更に不正使用防止
のために再使用することができないようにした非接触式
IC包装用具に関するものである。
【0002】従来より、種々の商品の偽物が市場に出回
っているが、これらの偽物の商品は、一般の人が見ただ
けでは本物との見分けができないくらいに本物とそっく
りに作られている場合があり、商品を仕入れて一般の消
費者に販売する販売店においても、商品を仕入れる際に
仕入先から偽物を本物と騙されて仕入れ、店頭で販売し
てしまう危険性がある。
【0003】そこで、商品の流通過程において、商品が
本物であることを確認できるように、本物を証明するデ
ータを情報記憶部に記憶させた非接触式ICタグを商品
に添付させ、商品取引きの際などにデータ読取装置でI
Cの情報記憶部に記憶させたIDデータ等の照合用デー
タを読み取ることで、随時商品の真偽を確認するやり方
も考えられる。しかしながら、このやり方では、本物の
商品を購入した者から不正を行う者が非接触式ICタグ
を入手して、偽物に非接触式ICタグを添付することで
簡単に本物と識別しにくい偽物を作製することができて
しまう危険性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の非接触式IC
包装用具は、包装された物品の包装が一時的に不正に開
けられた場合でも、簡単に包装が開けられたことを確認
することができ、更に一度使用された包装用紙や包装用
箱等の包装用具を他の物品の包装に転用するなどして、
不正に偽物等に再使用しようとしても容易に転用するこ
とができない非接触式IC包装用具を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の非接触式IC包
装用具は、非接触方式でデータを送信するアンテナに接
続されたICチップを有する非接触式IC包装用具であ
って、前記アンテナが物品を包装する包装用基材に配線
されて設けられ、前記ICチップが前記包装用基材の一
部に前記アンテナと接続された状態で添付されてなるこ
とを特徴とする。
【0006】また、本発明は、前記アンテナが包装用基
材に導伝性インクで印刷されて形成されていることを特
徴とする。更に、本発明は、前記包装用基材が包装用紙
または包装用箱であることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の非接触式
IC包装用具の第1の実施形態に係り、本発明の非接触
式IC包装用具を用いて包装がされた物品の全体を示す
斜視図、図2は、本発明の非接触式IC包装用具の第1
の実施形態の平面図、図3は、図2のA−A線断面図、
図4は、本発明の第1の実施形態における応答回路の一
例を示す図、図5は、図1の包装された物品の包装用紙
の一部を破り取った状態を示す斜視図、図6は、本発明
の非接触式IC包装用具の第2の実施形態に係り、本発
明の非接触式IC包装用具を用いた包装用箱の全体を示
す斜視図、図7は、本発明の第2の実施形態に係る包装
用箱の断面図である。
【0008】本発明の第1の実施形態は、物品を包装す
る包装紙からなる包装用基材に、非接触方式でデータを
送信するためのアンテナが設けられ、この包装用基材の
一部に前記アンテナと接続された状態で情報記憶部を有
するICチップが備えられて構成されている。図2乃至
図3に示すように、包装用基材である包装用紙1の表面
の所定部には、アンテナ2を形成するコイルが導伝性イ
ンキを用いてシルクスクリーン印刷により設けられてい
る。
【0009】このコイルに使用する導伝性インキは、金
属素子を含有したポリエステル樹脂をバインダー成分と
する導伝性ペーストからなる。具体的には、導電性金属
として、銀粒子または銀粉を80%含有したポリエステ
ル樹脂をバインダー成分(結合剤の主成分)とする導伝
性ペーストを導伝性インキとして使用し、スクリーン印
刷により配線を厚さ10μm程度で形成する。また、コ
イルの配線が交差する部分には、アクリル樹脂を主成分
とするUV硬化型(紫外線硬化型)樹脂を使用して、ス
クリーン印刷した後に紫外線照射により硬化させて絶縁
層3を形成することで、交差する導伝性インキが接触し
ないように構成する。
【0010】そして、アンテナ2の各々の接続端子4
a,4bは、ICチップ5の各々の接続端子6a,6b
に接続され、粘着層7を有する貼付用ラベル8により、
包装紙1上の所定位置にICチップ5を貼り付けること
で、包装用紙1の表面上にICチップ5を添付させる。
その他の方法としては、あらかじめICチップを2枚の
ラベル用紙内に挟み込んで構成した貼付用ラベルを、ア
ンテナ2の接続端子4a,4bとICチップ5の接続端
子6a,6bとを接続させ、包装用紙の所定位置にIC
チップを備えるようにしてもよい。
【0011】ICチップ5には、図4に示すように、発
振回路9、変調回路10、情報記憶部であるメモリ回路
11、制御回路12、質問信号の検出回路13、電源回
路14、が組み込まれており、ICチップ5の接続端子
6a,6bにアンテナ2が接続されている。更に、検出
回路13の出力は電源回路14及び制御回路12に入力
される。また、発振回路9の出力及びメモリ回路11の
出力は変調回路10に入力され、変調回路10の出力は
ICチップ5の接続端子6a,6bを通してアンテナ2
に入力され、また情報記憶部であるメモリ回路11及び
変調回路10は、制御回路12により制御可能に接続さ
れている。
【0012】図1には、包装用紙1を用いて商品等の物
品が包まれた状態が示されているが、通常の包装用紙と
同様に物品を包み、粘着テープや糊などで包装用紙の隅
部などを接着させる。ICチップ5が添付され、アンテ
ナ2が設けられた包装用紙1で包まれた物品は、外部装
置との間で非接触により情報の送信を行うことができる
非接触識別システムの媒体として使用することができ
る。
【0013】これらの非接触識別システムは、従来より
公知のシステムを用いればよく、その一例として、外部
装置(図示せず)に備えられたアンテナから質問信号電
波を発信しておき、この電波の検出範囲内に物品が入
り、その物品の包装用紙1のアンテナ2がこの質問信号
電波を受信することで、ICチップ5のメモリ回路11
のメモリに記憶されたIDコード等の識別情報を応答信
号としてアンテナ2から返信し、これを外部装置に備え
られたアンテナが受信する。そして、この外部装置に備
えられたアンテナが受信した識別情報を、更にコンピュ
ータの識別システムに使用するなどして、その包装用紙
1で包まれた物品の真偽判定を行うことができるもので
ある。
【0014】そして、従来より使用されている非接触式
ICタグの多くは、ICチップとアンテナを有するラベ
ルやシール状の形態として、これらを物品に添付させた
り、また、ICチップとアンテナを有する小型の媒体を
物品に紐などで添付させているので簡単に再使用するこ
とが可能であるが、本発明の非接触式IC包装用具で
は、物品を取出す際に図5に示すように包装用紙1を破
くと、包装用紙1の表面の所定部にシルクスクリーン印
刷により導伝性インキで形成されたアンテナ2が断線さ
れるため、海賊版などの偽物の包装用紙として再使用を
することができなくなる。
【0015】更に、包装用紙1に導伝性インキでアンテ
ナ2が設けられていることを知らずに、貼付用ラベル8
とICチップ5を他の物品に付け替えて再使用しようと
しても、アンテナ2が無いので使用できない状態となり
再使用が不可能となり、不正行為を防止することができ
る。
【0016】また、包装用紙1の表面の所定部には、特
にアンテナ2を形成する導伝性インキと同色のインキに
より所望の絵柄模様などの印刷を施すことが好ましい。
これにより、包装用紙1の表面にアンテナ2が形成され
ていることを、絵柄模様などの印刷でカムフラージュで
き、簡単に第三者に対してアンテナ2が形成されている
ことを気づかれないようにでき、これによりもしも不正
行為が行われたとしても包装用紙1の表面にアンテナ2
の形成していない包装用紙にICチップ5と貼付用ラベ
ル8とを添付することとなり、偽造品としては不完全な
ものしか作成することができない。
【0017】次に、本発明の第2の実施形態を図6及び
図7に基づいて説明する。本発明の第2の実施形態で
は、物品を包装する包装用箱16の表面に、非接触方式
でデータを送信するためのアンテナ17が設けられ、こ
の包装用箱16の一部に前記アンテナ17と接続された
状態で情報記憶部を有するICチップ18が備えられて
構成されている。そして、包装用箱16の表面の所定部
には、アンテナ17であるコイルが導伝性インキを用い
て、シルクスクリーン印刷により形成されている。
【0018】そして、アンテナ17の接続端子19a,
19bは、ICチップ18の接続端子20a,20bに
接続され、粘着層21を有する貼付用ラベル22によ
り、包装用箱16上の所定位置にICチップ18を貼り
付けた状態で包装用箱16に添付されている。
【0019】本発明の第2の実施形態においては、包装
用箱16の内部に商品などの物品を入れた後に、包装用
箱16の表面に配送先の住所や氏名を記入したり、また
は配送伝票を貼付することが行われているので、一度使
用した包装用箱16を再使用しようとしても再使用であ
ることがわかる。更に、貼付用ラベル22で添付したI
Cチップ18を他の包装用箱に貼り替えても、アンテナ
がないので外部装置に備えられたアンテナからの送信電
波を受信することができず、その包装用箱が偽物である
ことがわかるものである。
【0020】また、包装用箱16の表面の所定部には、
特にアンテナ17を形成する導伝性インキと同色のイン
キにより所望の絵柄模様などの印刷を施すことが好まし
い。これにより、包装用箱16の表面にアンテナ17が
形成されていることを、絵柄模様などの印刷でカムフラ
ージュでき、簡単に第三者に対してアンテナ17が形成
されていることを気づかれないようにでき、これにより
もしも不正行為が行われたとしても包装用箱16の表面
にアンテナ17の形成していない包装用箱にICチップ
18と貼付用ラベル22とを添付することとなり、偽造
品としては不完全なものしか作成することができない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の非接触式
IC包装用具は、包装された物品が一時的に不正に開け
られた場合でも簡単に開けられたことを確認することが
でき、更に本物の商品に添付された非接触式IC包装用
具を他の物品等に転用して、不正に偽物等に再使用しよ
うとしてもアンテナの配線が断線するため使用すること
が不可能となり、不正使用を防止する効果がある。
【0022】また、アンテナを、包装用基材に導伝性イ
ンクで印刷しコイルを形成することで、包装用基材が通
常の包装用具と同様に破れやすく形成することができ、
包装状態の物品から包装用紙などを取り去る際にアンテ
ナが断線されやすく、また包装用基材の表面に印刷され
た絵柄と、導伝性インクの色とが混在してアンテナの存
在を目立たなくさせることができる。更に、包装用基材
を包装用紙または包装用箱とすることで、様々な物品に
広く用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触式IC包装用具の第1の実施形
態に係り、本発明の非接触式IC包装用具を用いて包装
がされた物品の全体を示す斜視図である。
【図2】本発明の非接触式IC包装用具の第1の実施形
態の平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における応答回路の一
例を示す図である。
【図5】図1の包装された物品の包装用紙の一部を破り
取った状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の非接触式IC包装用具の第2の実施形
態に係り、本発明の非接触式IC包装用具を用いた包装
用箱の全体を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る包装用箱の断面
図である。
【符号の説明】
1 包装用紙 2,17 アンテナ 3 絶縁層 4a,4b,19a,19b アンテナの接続端子 5 ICチップ 6a,6b,20a,20b ICチップの接続端子 7,21 粘着層 8 貼付用ラベル 9 発振回路 10 変調回路 11 メモリ回路 12 制御回路 13 質問信号の検出回路 14 電源回路 15 物品 16 包装用箱 18 ICチップ 22 貼付用ラベル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触方式でデータを送信するアンテナ
    に接続されたICチップを有する非接触式IC包装用具
    であって、前記アンテナが物品を包装する包装用基材に
    配線されて設けられ、前記ICチップが前記包装用基材
    の一部に前記アンテナと接続された状態で添付されてな
    ることを特徴とする非接触式IC包装用具。
  2. 【請求項2】 前記アンテナが、包装用基材に導伝性イ
    ンクで印刷されて形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の非接触式IC包装用具。
  3. 【請求項3】 前記包装用基材が、包装用紙または包装
    用箱であることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の非接触式IC包装用具。
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