JP2002192635A - シールロール装置 - Google Patents

シールロール装置

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JP2002192635A
JP2002192635A JP2000392601A JP2000392601A JP2002192635A JP 2002192635 A JP2002192635 A JP 2002192635A JP 2000392601 A JP2000392601 A JP 2000392601A JP 2000392601 A JP2000392601 A JP 2000392601A JP 2002192635 A JP2002192635 A JP 2002192635A
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seal roll
pair
bearing
seal
gap
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JP2000392601A
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Naoki Wada
直樹 和田
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TOOYO KK
Toyo Co Ltd
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TOOYO KK
Toyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙の質や厚さに応じて、シールロールの隙間間
隔および加圧力の調整を正確かつ容易に行うことがで
き、一定圧力で加圧することができ、軸方向に均一の圧
力で加圧することができ、シールロールが破損すること
を防ぐことができるシールロール装置を提供する。 【解決手段】上下一対のシールロール11と、加圧手段
20とを備えたシールロール装置10であって、加圧手
段20が、エアシリンダ21と、エアシリンダ21に加
える空気圧を調整する空気圧調整機構25と、下端が上
方のシールロール11に取り付けられた左右一対の加圧
アーム22と、左右一対の加圧アーム22の上端間を連
結する連結アーム23とからなり、連結アーム23にエ
アシリンダ21のロッドの先端が取り付けられており、
エアシリンダ21を伸長させると、加圧アーム22によ
って上方のシールロール11が下方に押し付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールロール装置
に関する。コーヒフィルタ等は、一枚の紙を2つに折り
重ねて、折り重ねられた紙を、一対のシールロール間に
挟んで加圧することにより、シールロールに形成された
歯によってエンボス加工される。すると、エンボス加工
された部分は、上下の紙が噛み合った状態で圧着され
る。本発明は、2つに折り重ねられた紙をエンボス加工
して、圧着させるためのシールロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シールロール装置を用いてコーヒフィル
タを製造したときに、上下のシールロールに形成された
歯同士を噛み合わせたときの歯と歯の間の隙間間隔(以
下、単にシールロールの隙間間隔という)が広かった
り、シールロールによって紙を加圧する力が弱かったり
すると、上下の紙の噛み合わせが弱くなるし、逆に、上
下のシールロールの隙間間隔が狭すぎたり、シールロー
ルを加圧する力が強すぎたりすると、シールロールで挟
まれたときに紙の繊維を痛めてしまう。すると、上下の
紙の噛合力が弱くなり、そのコーヒフィルタにコーヒ豆
の粉末を入れて湯を注ぐと、コーヒフィルタが水分を含
んだときに、噛合がはずれてコーヒ豆の粉末がこぼれて
しまう。よって、上下のシールロールの隙間間隔やシー
ルロールを加圧する力を最適に保つ必要がある。
【0003】従来のシールロール装置において、各シー
ルロールは、その回転軸が左右一対のベアリングケース
によって回転自在に支持されており、この上下のベアリ
ングケースのうち、上方のベアリングケースには、上下
のベアリングケースの間の隙間間隔を調整するためのネ
ジ機構が設けられている。このため、このネジ機構によ
って、上方のシールロールのベアリングケースと下方の
シールロールのベアリングケースの間隔を調整すること
によって、上下のシールロールの隙間間隔が調整されて
いる。
【0004】また、上方のシールロールを、バネ機構や
油圧シリンダ等によって下方に押し付けて、上下のシー
ルロール間に挟まれた紙を加圧している。このため、油
圧シリンダに加える油圧を変えたり、バネの収縮量を変
えたりすれば、上下のシールロール間の紙を加圧する力
を変えることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上下のベア
リングケースの間隔は、ネジの回転角度によって調整さ
れるが、ネジの回転角度と隙間間隔の変化量との関係を
示す目盛等がない。このため、ネジを回転させる角度は
人の経験と勘に頼っており、特定の人しか隙間間隔を合
わせることができない。また、油圧シリンダを用いて上
方のロールを下方に加圧すれば、一定の圧力で上方のベ
アリングケースを下方のベアリングケースに押し付ける
ことはできるが、油圧シリンダは衝撃を吸収する能力を
もたないので、上下のシールロール間に、例えば石等の
硬い異物を挟んだときには歯が欠けてしまう。かと云っ
て、バネを用いて加圧すれば、衝撃力は吸収できるが、
常に一定の圧力で上方のベアリングケースを下方のベア
リングケースに押し付けることができない。よって、一
定の圧力で上方のベアリングケースを下方のベアリング
ケースに押し付けることができ、かつ衝撃を吸収させる
ことはできないという問題がある。さらに、左右のベア
リングケースにおいて、上下のベアリングケースの間
隔、および上方のベアリングケースを下方のベアリング
ケースに押し付ける力を、左右別々に調整しているた
め、シールロールの軸方向において、上下のシールロー
ルが紙を挟む力を均一に調整することが困難であるとい
う問題がある。
【0006】本発明はかかる事情に鑑み、紙の質や厚さ
に応じて、シールロールの隙間間隔および加圧力の調整
を誰でも正確かつ容易に行うことができ、一定圧力で加
圧することができ、軸方向に均一の圧力で加圧すること
ができ、シールロールが破損することを防ぐことができ
るシールロール装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のシールロール
装置は、上下一対のシールロールと、前記上方のシール
ロールを下方に押し付ける加圧手段とを備えたシールロ
ール装置であって、前記加圧手段が、エアシリンダと、
該エアシリンダのピストン側空気室に加える空気圧を調
整する空気圧調整機構と、下端が前記上方のシールロー
ルに取り付けられた左右一対の加圧アームと、該左右一
対の加圧アームの上端間を連結するように設けられた連
結アームとからなり、該連結アームにおいて、前記左右
一対の加圧アームの上端間の中間に、前記エアシリンダ
のロッドの先端が取り付けられており、前記エアシリン
ダを伸長させると、前記加圧アームによって前記上方の
シールロールが下方に押し付けられることを特徴とす
る。請求項2のシールロール装置は、請求項1記載の発
明において、前記上方のシールロールを回転自在に支持
する左右一対の可動軸受部と、下方のシールロールを回
転自在に支持する左右一対の固定軸受部とを備えてお
り、前記可動軸受部と前記固定軸受部の間に、くさびを
用いた隙間調整機構が設けられており、前記くさびを進
退させると、前記可動軸受部が鉛直に昇降することを特
徴とする。請求項3のシールロール装置は、請求項1記
載の発明において、前記上方のシールロールを回転自在
に支持する左右一対の可動軸受部と、下方のシールロー
ルを回転自在に支持する左右一対の固定軸受部とを備え
ており、前記可動軸受部と前記固定軸受部の間に、偏心
軸を用いた隙間調整機構が設けられており、前記偏心軸
を回転させると、前記可動軸受部が鉛直に昇降すること
を特徴とする。請求項4のシールロール装置は、請求項
1、2または3記載の発明において、前記左右一対の可
動軸受部が、転がり軸受によって、前記上方のシールロ
ールを回転自在に支持しており、前記加圧アームの下端
に、転がり軸受を備えた加圧用軸受部が設けられてお
り、前記転がり軸受が、前記上方のシールロールを回転
自在に支持することを特徴とする。
【0008】請求項1の発明によれば、空気圧調整機構
によって、エアシリンダのピストン側空気室に加える空
気圧を一定に保てば、上方のシールロールを常に一定の
加圧力で下方に押し付けることができる。また、連結ア
ームによって左右の加圧アームが連結されており、連結
アームにおいて左右の加圧アームの上端間の中間にロッ
ドの先端が取り付けられているので、シールロールの軸
方向の加圧力を一定に保つことができる。さらに、空気
圧調整機構によって、エアシリンダのピストン側空気室
に加える空気圧を変えれば、上方のシールロールを下方
のシールロールに押し付ける加圧力を調整することがで
きる。しかも、空気圧調整機構に設けられたゲージ等に
よって空気圧を正確に確認できるので、誰でも加圧力の
調整を簡単かつ定量的に行うことができる。よって、加
圧する紙の厚さや質に応じて、上方のシールロールを下
方のシールロールに押し付ける加圧力をいつでも最適な
圧力に合わせることができる。請求項2の発明によれ
ば、くさびを進退させれば、可動軸受部が上下に昇降す
るので、可動軸受部と固定軸受部の間の間隔を調整する
ことができる。よって上下のシールロール間の隙間間隔
を調整することができる。また、くさびの移動量に対す
る可動軸受部と固定軸受部の間の隙間間隔の変化量は、
一定の値に決まるので、くさびの移動量を確認するため
の目盛を記載しておけば、その目盛を確認しながらくさ
びを移動させれば、誰でも確実かつ簡単に隙間間隔を調
整できる。よって、加圧する紙の厚さや質に応じて、上
下のシールロールの隙間間隔をいつでも最適な隙間間隔
に合わせることができる。請求項3の発明によれば、偏
心軸を回転させれば、可動軸受部が上下に昇降するの
で、可動軸受部と固定軸受部の間の間隔を調整すること
ができる。よって上下のシールロール間の隙間間隔を調
整することができる。また、偏心軸の回転量に対する可
動軸受部と固定軸受部の間の隙間間隔の変化量は、一定
値に決まるので、偏心軸の回転量を確認するための目盛
を記載しておけば、その目盛を確認しながら偏心軸を回
転させれば、誰でも確実かつ簡単に隙間間隔を調整でき
る。よって、加圧する紙の厚さや質に応じて、上下のシ
ールロールの隙間間隔をいつでも最適な隙間間隔に合わ
せることができる。請求項4の発明によれば、加圧アー
ムによって上方のシールロールを下方に押し付ければ、
加圧アームによって加圧用軸受部の転がり軸受の外輪が
下方に押し付けられるので、転がり軸受の転動体および
内輪が、転がり軸受の外輪とシールロールとによって挟
まれる。このため、転がり軸受の上端部において、外輪
と転動体の間、および転動体と内輪の間には、常に隙間
ができない。また、シールロールによって可動軸受部の
転がり軸受の内輪が下方に押し付けられるので、転がり
軸受の転動体および外輪が、転がり軸受の内輪と可動軸
受部の本体とによって挟まれる。このため、転がり軸受
の下端部において、外輪と転動体の間、および転動体と
内輪の間には、常に隙間ができない。よって、上方のシ
ールロールが回転しても可動軸受部および加圧用軸受部
において上方のシールロールの回転中心が上下に移動し
ない。よって、シールロールが回転したときに、上下の
シールロールの隙間間隔が変化することを防ぐことがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。まず、本実施形態のシールロール装
置10を説明する前に、本実施形態のシールロール装置
10が使用されるコーヒフィルタ製造ラインについて説
明する。図3はコーヒフィルタ製造ラインの概略図であ
る。同図において、符号1は濾紙原紙pの原反ロールを
示している。この原反ロール1より下流には、原反ロー
ル1よりから繰り出された濾紙原紙pを、送り方向と平
行に2つ折りにする折り込み装置2が設けられている。
【0010】折り込み装置2の下流には、一対のピンチ
ロール3, 3が設けられている。この一対のピンチロー
ル3, 3は、2つ折りにされた濾紙原紙pを、その間に
挟んで加圧することにより、確実に折り目を付けるため
のものである。
【0011】一対のピンチロール3, 3の下流には、本
実施形態のシールロール装置10が設けられている。こ
のシールロール装置10は、折り重ねられた濾紙原紙p
を一対のシールロール11, 11間に挟んで加圧するこ
とにより、シールロール11に形成された歯11t によっ
て折り重ねられた濾紙原紙pをエンボス加工し、上下の
紙を噛み合わせて圧着させるものであるが、詳細は後述
する。
【0012】シールロール装置10の下流には、上下一
対のカッタロール4, 4が設けられている。この上下一
対のカッタロール4, 4は、ロール間を通過する濾紙原
紙pから、コーヒフィルタの切り抜くためのものであ
る。
【0013】よって、原反ロール1よりから繰り出され
た濾紙原紙pは、折り込み装置2によって送り方向と平
行に2つ折りにされ、一対のピンチロール3, 3に送ら
れて折り目が付けられる。折り目が付けられた濾紙原紙
pは、シールロール装置10に送られて、シールロール
11に形成された歯によって圧着される。圧着された濾
紙原紙pは、上下一対のカッタロール4, 4によって切
り抜かれ、コーヒフィルタが製造される。
【0014】さて、本実施形態のシールロール装置10
を説明する。図1は本実施形態のシールロール装置10
の概略正面図である。図2は本実施形態のシールロール
装置10の概略側面図である。図1および図2に示すよ
うに、本実施形態のシールロール装置10は、上下一対
のシールロール11, 11、、左右一対の可動軸受部1
2, 12、左右一対の固定軸受部13, 13、加圧手段
20および隙間調整機構30とから構成されている。本
実施形態のシールロール装置10は、加圧手段20およ
び隙間調整機構30によって紙の質や厚さに応じて、シ
ールロール11, 11に形成された歯同士を噛み合わせ
たときの歯と歯の間の隙間間隔(以下、単にシールロー
ル11, 11の隙間間隔という)および加圧力の調整を
誰でも正確かつ容易に行うことができるようにしたこと
が特徴である。
【0015】まず、上下一対のシールロール11, 11
を説明する。図1に示すように、上下一対のシールロー
ル11, 11は、円筒状の部材である。この上下一対の
シールロール11,11の両端には、回転軸11a ,11b
がそれぞれ設けられている。図示しないが、この回転軸
11a ,11b には、互いに噛み合った一対の歯車がそれぞ
れ取り付けられており、一方の歯車が図示しないモータ
等の駆動手段に接続されている。このため、駆動手段を
駆動させると、回転軸11a ,11b が同期して回転するの
で、上下一対のシールロール11,11が同期して回転
する。
【0016】前記シールロール11,11の表面には、
対応する位置に一対の歯11t, 11tがそれぞれ設けられて
いる。このため、シールロール11,11が同期して回
転すると、シールロール11,11に設けられた一対の
歯11t, 11tが噛み合う。よって、シールロール11,1
1間に挟まれた紙を一対の歯11t ,11t によって、エン
ボス加工し、圧着することができる。
【0017】つぎに、左右一対の可動軸受部12, 12
および左右一対の固定軸受部13,13を説明する。図
4は図1のXの部分の拡大概略断面図である。図1、図
2および図4に示すように、前記上下一対のシールロー
ル11, 11のうち、上方のシールロール11の回転軸
11a には、左右一対の可動軸受部12, 12が取り付け
られている。各可動軸受部12は、玉軸受等の転がり軸
受12b を備えており、この転がり軸受12b によって回転
軸11a を回転自在に支持している。また、下方のシール
ロール11の回転軸11b には、左右一対の固定軸受部1
3, 13が取り付けられている。各固定軸受部13は、
図示しない玉軸受等の転がり軸受を備えており、この転
がり軸受によって回転軸11b を回転自在に支持してい
る。図2において、符号14は前後一対の支持枠であ
り、この前後一対の支持枠14, 14によって可動軸受
部12は、その前後方向の移動が拘束されている。
【0018】さて、本発明の特徴である加圧手段20と
隙間調整機構30を説明する。まず、加圧手段20を説
明する。図1および図2に示すように、加圧手段20
は、エアシリンダ21、空気圧調整機構25、左右一対
の加圧アーム22, 22および連結アーム23から構成
されている。エアシリンダ21は、そのシリンダボディ
が図示しない機枠に取り付けられている。
【0019】このエアシリンダ21のピストン側空気室
21a は、配管によって空気圧調整機構25の圧力源29
に接続されている。ピストン側空気室21a と圧力源29
との間の配管には、調整部27が介装されている。この
調整部27は、圧力源29からピストン側空気室21a に
供給される空気圧を調整するためのものである。また、
調整部27と空気圧調整機構25との間には、ゲージ2
8が介装されている。このため、ゲージ28を確認しな
がら調整部27によってエアシリンダ21のピストン側
空気室21a に供給する空気圧を調整すれば、ピストン側
空気室21a を正確に所望の空気圧にすることができる。
【0020】図1、図2および図4に示すように、左右
一対の加圧アーム22, 22は、側面視で略L字状をし
た部材である。この左右一対の加圧アーム22, 22の
下端には、加圧用軸受部40がそれぞれ設けられてい
る。この加圧用軸受部40には、公知の転がり軸受41
が取り付けられている。このため、加圧用軸受部40に
よって前記上方のシールロール11の回転軸11a を回転
自在に支持することができる。
【0021】前記左右一対の加圧アーム22, 22の上
端間には、その間を連結するように連結アーム23の連
結棒23a が設けられている。この連結棒23a は、その両
端が左右一対の加圧アーム22, 22よりも外方に突出
しており、図示しない機枠に回転自在に支持されてい
る。この連結棒23a において、左右一対の加圧アーム2
2, 22の上端間の中間には、可動棒23b の下端が取り
付けられている。この可動棒23b の上端は、エアシリン
ダ21のロッドの先端に回転自在に取り付けられてい
る。
【0022】よって、加圧手段20によれば、エアシリ
ンダ21を伸長させると、前記連結アーム23の可動棒
23b が前方(図2では右方)に押される。すると、左右
一対の加圧アーム22, 22は、連結棒23a を支点とし
て時計回りに回転するので、左右一対の加圧アーム2
2, 22によって回転軸11a が下方に押される。したが
って、加圧手段20によって、上方のシールロール11
を下方に押し付けることができる。
【0023】しかも、連結アーム23によって左右の加
圧アーム22,22が連結されており、連結アーム23
の左右の加圧アーム22,22の上端間の中間にエアシ
リンダ21のロッドの先端が取り付けられているので、
上下のシールロール11間における軸方向の加圧力を一
定に保つことができる。
【0024】また、空気圧調整機構25によってエアシ
リンダ21に加える空気圧を変えれば、上方のシールロ
ール11を下方のシールロール11に押し付ける加圧力
を調整することができる。しかも、エアシリンダ21に
加える空気圧は、ゲージ28を用いて正確に確認できる
ので、加圧力の調整を誰でも簡単かつ定量的に行うこと
ができる。よって、加圧する紙の厚さや質に応じて、上
方のシールロール11を下方のシールロール11に押し
付ける加圧力をいつでも最適な圧力に合わせることがで
きる。
【0025】さらに、図4に示すように、加圧アーム2
2によって回転軸11a を下方に押し付ければ、加圧アー
ム22によって加圧用軸受部40の転がり軸受41の外
輪が下方に押し付けられるので、転動体および内輪が外
輪と回転軸11a とによって挟まれる。このため、転がり
軸受41の上端部において、外輪と転動体の間、および
転動体と内輪の間には、常に隙間ができない。また、回
転軸11a によって可動軸受部12の転がり軸受12b の内
輪が下方に押し付けられるので、転動体および外輪が内
輪と可動軸受部12とによって挟まれる。このため、転
がり軸受12b の下端部において、外輪と転動体の間、お
よび転動体と内輪の間には、常に隙間ができない。よっ
て、シールロール11が回転しても、加圧用軸受部40
および可動軸受部12において、シールロール11の回
転軸11a の回転中心が上下に移動しないので、上下一対
のシールロール11, 11の隙間間隔が変化することを
防ぐことができる。
【0026】つぎに、隙間調整機構30を説明する。図
2に示すように、前記固定軸受部13の上面は水平な平
坦面に形成されており、この固定軸受部13の上面に
は、隙間調整機構30の下くさび31の下面が前後(図
2では左右)に摺動自在に取り付けられている。この下
くさび31の上面は、固定軸受部13の上面に対して傾
斜している。また、前記可動軸受部12の下面も水平な
平坦面に形成されており、この可動軸受部12の下面に
は、隙間調整機構30の上くさび32の上面が前後(図
2では左右)に摺動自在に取り付けられている。この上
くさび32の下面は、固定軸受部13の上面に対して下
くさび31の上面と同じ角度で傾斜しており、前記下く
さび31の上面と接触している。下くさび31には、前
後を貫通する雌ネジ孔が形成されており、この雌ネジ孔
に移動軸33が螺合している。この移動軸33は、その
両端部が前記一対の支持枠14,14に回転固定自在で
あるが、前後には移動できないように取り付けられてい
る。また、移動軸33の一端には、ハンドル34が取り
付けられている。
【0027】また、上くさび32には、支持軸35が貫
通しており、上くさび32と支持軸35は固定されてい
る。この支持軸35は、その両端部が、前記一対の支持
枠14,14に上下には昇降自在であるが、前後には移
動できないように取り付けられている。
【0028】このため、ハンドル34を回して、移動軸
33を回転させれば、移動軸33に螺合した下くさび3
1が前後に進退する。すると、下くさび31の上面が上
くさび32の下面に接触したまま前後に移動するが、上
くさび32は前後方向に移動できないので、上くさび3
2は鉛直に上下に昇降する。すると、上くさび32の上
面が取り付けられた可動軸受部12も、上くさび32と
ともに上下に昇降する。
【0029】よって、隙間調整機構30によれば、下く
さび31を進退させれば、可動軸受部12が上下に昇降
するので、可動軸受部12と固定軸受部13の間の間隔
を調整することができる。したがって、上下のシールロ
ール11,11の隙間間隔を調整することができる。し
かも、移動軸33の回転を固定すれば下くさび31が移
動しないので、たとえ可動軸受部12に上方から力が加
わっても、可動軸受部12と固定軸受部13の間の間隔
が変化しない。よって、上下一対のシールロール11,
11の隙間間隔を一定に保つことができる。
【0030】また、下くさび31の移動量に対する可動
軸受部12と固定軸受部13の間の隙間間隔の変化量
は、一定の値に決まる。このため、下くさび31の移動
量を確認するための目盛36を下くさび31および上く
さび32の側面等に記載しておけば、その目盛36を確
認しながら下くさび31を移動させれば、誰でも確実か
つ簡単に隙間間隔を調整できる。よって、加圧する紙の
厚さや質に応じて、上下のシールロール11, 11の隙
間間隔をいつでも最適な隙間間隔に合わせることができ
る。
【0031】つぎに、本実施形態のシールロール装置1
0における作用効果を説明する。まず、駆動装置によっ
て、上下一対のシールロール11,11を回転させれ
ば、上下一対のシールロール11,11の間に折り重ね
られた濾紙原紙pを挟んで、シールロール11,11の
表面に設けられた一対の歯11t, 11tによって、濾紙原紙
pを圧着することができる。
【0032】このとき、上下のシールロール11,11
間の間隔は、隙間調整機構30によって一定に保たれて
おり、エアシリンダ21によって上方のシールロール1
1は常に一定の力で押し付けられている。このため、上
下一対のシールロール11,11間に挟まれた濾紙原紙
pを常に一定の圧力で圧着することができる。しかも、
シールロール11の軸方向には均一に力が加わっている
ので、圧着した部分にムラができない。
【0033】また、圧着する濾紙原紙pを変更すれば、
最適なシールロール11,11の隙間間隔および加圧力
が変わる。そこで、以下に隙間間隔および加圧力の調整
方法を説明する。まず、移動軸33の固定を解放し、隙
間調整機構30のハンドル34を回転させて、所望の量
だけ下くさび31を移動させる。すると、可動軸受部1
2が昇降し、上下一対のシールロール11,11の隙間
間隔を調整することができる。しかも、目盛36を確認
しながらを下くさび31を移動させれば、誰でも簡単か
つ定量的に所望の隙間間隔に合わせることができる。
【0034】しかも、左右の隙間調整機構30におい
て、同じ量だけ下くさび31を移動させれば、左右の可
動軸受部12と固定軸受部13との間の隙間を、確実に
同じにすることができる。よって、上下一対のシールロ
ール11,11の隙間間隔は、シールロール11の軸方
向に沿って一定にすることができる。
【0035】隙間間隔の調整が終了すると、空気圧調整
機構25の調整部27によってエアシリンダ21のピス
トン側空気室21a に加える空気圧を調整する。このと
き、ゲージ28を確認しながら調整部27によって空気
圧を調整すれば、誰でも簡単かつ定量的に所望の加圧力
に設定することができる。
【0036】よって、本実施形態のシールロール装置1
0によれば、紙の質や厚さに応じて、シールロール11
の隙間間隔および加圧力の調整が正確かつ容易におこな
うことができ、一定圧力で加圧することができ、軸方向
に均一の圧力で加圧することができ、シールロール11
が破損することを防ぐことができる。
【0037】また、隙間調整機構は、以下に示すような
構成でもよい。図5は偏心軸51を用いた隙間調整機構
50を備えたシールロール装置10の概略側面図であ
る。図6は偏心軸51を備えた隙間調整機構50の一例
である。図5および図6に示すように、可動軸受部12
と前記固定軸受部13の間には、隙間調整機構50のブ
ロック52が設けられている。このブロック52は、そ
の上面および下面が、互いに平行かつ平坦に形成されて
いる。このブロック52には、前後を貫通する貫通孔52
h が形成されており、この貫通孔52h に偏心軸51が回
転自在に挿入されている。この偏心軸は、その回転中心
Aが前記可動軸受部12および前記固定軸受部13の幅
方向の中心線上であって、前記貫通孔52h の中心から上
方に偏心している。この偏心軸51の両端部は、前記一
対の支持枠14,14に回転自在に支持されている。ま
た、偏心軸51の一端には、ハンドル53が取り付けら
れている。
【0038】このため、ハンドル53を回して、偏心軸
51を右回りに回転させれば、ブロック52は、左方向
に移動するとともに、上方に上昇する。すると、可動軸
受部12も、ブロック52とともに上昇される。
【0039】よって、偏心軸51を用いた隙間調整機構
50によれば、偏心軸51を回転させれば、可動軸受部
12が上下に昇降するので、可動軸受部12と固定軸受
部13の間の間隔を調整することができる。よって上下
のシールロール11, 11の隙間間隔を調整することが
できる。
【0040】また、偏心軸51の回転量に対する可動軸
受部12と固定軸受部13の間の隙間間隔の変化量は、
一定値に決まる。このため、偏心軸51の回転量を確認
するための目盛を、例えばハンドル53や支持枠14等
に記載しておけば、その目盛を確認しながら偏心軸51
を回転させれば、誰でも確実かつ簡単に隙間間隔を調整
できる。よって、加圧する紙の厚さや質に応じて、上下
のシールロール11,11の隙間間隔をいつでも最適な
隙間間隔に合わせることができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上方のロール
を下方のロールに押し付ける加圧力を、誰でも簡単かつ
定量的に行うことができ、上下のロール間におけるロー
ル軸方向の加圧力を一定に保つことができる。請求項2
の発明によれば、くさびを進退させれば、上下のロール
間の隙間間隔を調整することができる。また、くさびの
移動量を確認するための目盛りを記載しておけば、誰で
も確実かつ簡単に隙間間隔を調整できる。請求項3の発
明によれば、偏心軸を回転させれば、上下のロール間の
隙間間隔を調整することができる。また、偏心軸の回転
量を確認するための目盛りを記載しておけば、誰でも確
実かつ簡単に隙間間隔を調整できる。請求項4の発明に
よれば、ロールが回転しても、ロールの隙間間隔が変化
することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のシールロール装置10の概略正面
図である。
【図2】本実施形態のシールロール装置10の概略側面
図である。
【図3】コーヒフィルタ製造ラインの概略図である。
【図4】図1のXの部分の拡大概略断面図である。
【図5】偏心軸51を用いた隙間調整機構50を備えた
シールロール装置10の概略側面図である。
【図6】偏心軸51を備えた隙間調整機構50の一例で
ある。
【符号の説明】 10 シールロール装置 11 シールロール 12 可動軸受部 12b 転がり軸受 13 固定軸受部 20 加圧手段 21 エアシリンダ 22 加圧アーム 23 連結アーム 30 隙間調整機構 31 上くさび 32 下くさび 40 加圧用軸受部 41 転がり軸受 50 隙間調整機構 51 偏心軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下一対のシールロールと、前記上方のシ
    ールロールを下方に押し付ける加圧手段とを備えたシー
    ルロール装置であって、前記加圧手段が、エアシリンダ
    と、該エアシリンダのピストン側空気室に加える空気圧
    を調整する空気圧調整機構と、下端が前記上方のシール
    ロールに取り付けられた左右一対の加圧アームと、該左
    右一対の加圧アームの上端間を連結するように設けられ
    た連結アームとからなり、該連結アームにおいて、前記
    左右一対の加圧アームの上端間の中間に、前記エアシリ
    ンダのロッドの先端が取り付けられており、前記エアシ
    リンダを伸長させると、前記加圧アームによって前記上
    方のシールロールが下方に押し付けられることを特徴と
    するシールロール装置。
  2. 【請求項2】前記上方のシールロールを回転自在に支持
    する左右一対の可動軸受部と、下方のシールロールを回
    転自在に支持する左右一対の固定軸受部とを備えてお
    り、前記可動軸受部と前記固定軸受部の間に、くさびを
    用いた隙間調整機構が設けられており、前記くさびを進
    退させると、前記可動軸受部が鉛直に昇降することを特
    徴とする請求項1記載のシールロール装置。
  3. 【請求項3】前記上方のシールロールを回転自在に支持
    する左右一対の可動軸受部と、下方のシールロールを回
    転自在に支持する左右一対の固定軸受部とを備えてお
    り、前記可動軸受部と前記固定軸受部の間に、偏心軸を
    用いた隙間調整機構が設けられており、前記偏心軸を回
    転させると、前記可動軸受部が鉛直に昇降することを特
    徴とする請求項1記載のシールロール装置。
  4. 【請求項4】前記左右一対の可動軸受部が、転がり軸受
    によって、前記上方のシールロールを回転自在に支持し
    ており、前記加圧アームの下端に、転がり軸受を備えた
    加圧用軸受部が設けられており、前記転がり軸受が、前
    記上方のシールロールを回転自在に支持することを特徴
    とする請求項1、2または3記載のシールロール装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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