JP2002191626A - 電動歯ブラシ - Google Patents

電動歯ブラシ

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JP2002191626A
JP2002191626A JP2000396386A JP2000396386A JP2002191626A JP 2002191626 A JP2002191626 A JP 2002191626A JP 2000396386 A JP2000396386 A JP 2000396386A JP 2000396386 A JP2000396386 A JP 2000396386A JP 2002191626 A JP2002191626 A JP 2002191626A
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JP
Japan
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cam
eccentric
amount
electric toothbrush
eccentric cam
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JP2000396386A
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English (en)
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Yoshihiro Kitamura
嘉宏 北村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシの動作量が容易に変更され、歯や歯茎
に対する押圧力の変化対応も簡単な電動歯ブラシを提供
する。 【解決手段】 駆動機構1が内蔵された本体把持部2
と、本体把持部2から突出され同駆動機構1によって動
作される先端部分にブラシ3を有した可動柄部4とを備
え、前記駆動機構1が、モータ5によって回動される偏
心カム6と、偏心カム6に摺接して往復動されるカム受
け7とでなり、カム受け7の往復動と連動して前記可動
柄部4が動作されるようになした電動歯ブラシにおい
て、偏心カム6の偏心量が変化されるようになした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動機構が内蔵さ
れた本体把持部と、該本体把持部から突出され同駆動機
構によって動作される先端部分にブラシを有した可動柄
部と、を備えた電動歯ブラシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図12に示す如く、駆動機構
1が内蔵された本体把持部2と、該本体把持部2から突
出され同駆動機構1によって動作される先端部分にブラ
シ3を有した可動柄部4と、を備えた電動歯ブラシは知
られている。この場合、駆動機構1は、モータ5によっ
て回動される偏心カム6と、該偏心カム6に摺接して往
復動されるカム受け7と、でなり、該カム受け7の往復
動と連動して前記可動柄部4が動作されるようになって
いる。
【0003】その際、モータ5の回転がピニオン14によ
ってフェースギア15に伝達され、該フェースギア15と一
体的に偏心カム6は回動され、該偏心カム6の回動がカ
ム受け7に伝達されて往復動に変換され、可動柄部4は
連結杆16を介して同カム受け7の往復動と一体的に進退
動作される。又、図13にも示す如く、偏心カム6は円
柱形状でその中心は、フェースギア15の回転中心となる
駆動回転中心軸aからRだけ偏心している。又、カム受
け7は断面楕円の短筒形状に形成され、該楕円の短内径
が偏心カム6の外径と略等しく形成されて、該偏心カム
6の外側に同カム受け7は外嵌されている。
【0004】したがって、偏心カム6は駆動回転中心軸
aを中心に偏心回動作し、該偏心回動作がカム受け7で
往復直線動作だけに変換される。これにより、連結杆16
及び可動柄部4は往復直線動作されるが、その際の往復
動作量は、前記偏心カム6の片側偏心量Rの二倍、すな
わち、R×2で一定となる。そして、可動柄部4の先端
部分に設けられたブラシ3はR×2の動作量で前後に進
退動作し、歯を磨いたり歯茎をマッサージしたりするこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては、偏心カム6の偏心量(片側偏心量
R)が一定であるため、次のような問題を発生してい
た。すなわち、モータ5のトルク範囲内ではブラシ3の
動作量が一定となるため、該ブラシ3を歯や歯茎に強く
押し当てて大きな抵抗を生じても、同ブラシ3は同じ動
作量で前後に進退動作し、同歯や歯茎に大きな負担がか
かって、特に、歯槽膿漏の状態にある歯茎に対しては悪
影響を及ぼすという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の技術における問題を
悉く解決するために発明されたもので、その課題は、ブ
ラシの動作量が容易に変更され、歯や歯茎に対する押圧
力の変化対応も簡単な電動歯ブラシを提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
電動歯ブラシは、駆動機構が内蔵された本体把持部と、
該本体把持部から突出され同駆動機構によって動作され
る先端部分にブラシを有した可動柄部と、を備え、前記
駆動機構が、モータによって回動される偏心カムと、該
偏心カムに摺接して往復動されるカム受けと、でなり、
該カム受けの往復動と連動して前記可動柄部が動作され
るようになした電動歯ブラシであって、偏心カムの偏心
量が変化されるようになしている。
【0008】したがって、この場合、モータによって偏
心カムは偏心回動作し、該偏心回動作がカム受けで往復
動作に変換され、これにより、先端部分にブラシを有す
る可動柄部は同偏心カムの偏心量に応じて動作され、自
動的で楽に歯を磨いたり歯茎をマッサージしたりするこ
とができる。
【0009】しかも、その際、偏心カムの偏心量が変化
されるようになっているので、これにより、可動柄部と
共に動作するブラシの動作量は容易に変更され得るもの
であり、例えば、該ブラシに加わる抵抗が大きくなるよ
うな際に、同偏心カムの偏心量を小さくなるように変化
させることによって、同ブラシの動作量は小さくなるよ
う容易に変更され、歯や歯茎に対する押圧力の変化にも
簡単に対応することができ、該歯や歯茎にかかる負担は
軽減される。
【0010】本発明の請求項2記載の電動歯ブラシは、
上記請求項1記載の電動歯ブラシにおいて、偏心カムの
回動負荷が増大するのに対応して該偏心カムの偏心量が
減少することで、ブラシに加わる抵抗に応じ可動柄部の
動作量が変化されるようになしたことを特徴としてい
る。
【0011】したがって、この場合は特に、偏心カムの
回動負荷が増大するのに対応して該偏心カムの偏心量は
減少し、これにより、ブラシに加わる抵抗が大きくなっ
た際には、該抵抗に応じて同ブラシの動作量は自動的に
小さくなるよう変化され、歯や歯茎に対する押圧力の変
化対応がより簡単なものとなる。
【0012】本発明の請求項3記載の電動歯ブラシは、
上記請求項2記載の電動歯ブラシにおいて、駆動回転中
心軸から偏心して該駆動回転中心軸と一体的に回動する
円形状の内側カムと、該内側カムの中心位置から偏心し
て同内側カムの円形外周に摺接回動自在に嵌装される外
側カムと、で偏心カムを形成し、同外側カムの外周にカ
ム受けを摺接させて、同偏心カムの偏心量が変化される
ようになしたことを特徴としている。
【0013】したがって、この場合は特に、駆動回転中
心軸から偏心して該駆動回転中心軸と一体的に回動する
円形状の内側カムと、該内側カムの中心位置から偏心し
て同内側カムの円形外周に摺接回動自在に嵌装される外
側カムと、で偏心カムが形成されているので、該偏心カ
ム全体としての偏心量は同内側カムと外側カムとの相互
回動角度の変化に対応して確実に変化し、ブラシに加わ
る抵抗に応じて該ブラシの動作量が正確に大小変化され
るものとなる。
【0014】本発明の請求項4記載の電動歯ブラシは、
上記請求項3記載の電動歯ブラシにおいて、偏心カムに
内側カムと外側カムとの相互回動を規制案内するガイド
機構を備えたことを特徴としている。
【0015】したがって、この場合は特に、偏心カムに
内側カムと外側カムとの相互回動を規制案内するガイド
機構が備わっているので、該ガイド機構によって同内側
カムと外側カムとはスムーズ且つ正確に相互回動して、
偏心カムの偏心量が同相互回動の角度変化に対応してよ
り確実に変化するものとなる。
【0016】本発明の請求項5記載の電動歯ブラシは、
上記請求項4記載の電動歯ブラシにおいて、ガイド機構
に内側カムと外側カムとの相互回動角度を所定の範囲に
規制するストッパー手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0017】したがって、この場合は特に、ガイド機構
に内側カムと外側カムとの相互回動角度を所定の範囲に
規制するストッパー手段が設けられているので、該スト
ッパー手段によって同内側カムと外側カムとは必要以上
に相互回動しないよう規制され、偏心カムの偏心量が所
定の範囲となるよう容易に設定されて、ブラシの動作量
も適切な範囲に設定される。
【0018】本発明の請求項6記載の電動歯ブラシは、
上記請求項3〜5のいずれか一つに記載の電動歯ブラシ
において、偏心カムの偏心量が増加する方向に内側カム
と外側カムとの相互回動を付勢する弾性手段を備えたこ
とを特徴としている。
【0019】したがって、この場合は特に、弾性手段に
よって偏心カムの偏心量が増加する方向に内側カムと外
側カムとの相互回動は付勢されており、同偏心カムの回
動負荷が増大した際には、同弾性手段の弾性付勢力に抗
して該偏心カムの偏心量が減少するので、同弾性手段の
弾性付勢力を適宜設定することによって、ブラシに加わ
る抵抗に対応して変化される該ブラシの動作量は適切と
なるよう容易に調整される。
【0020】本発明の請求項7記載の電動歯ブラシは、
上記請求項2記載の電動歯ブラシにおいて、偏心カムを
柔軟な弾性材料で形成することによって、該偏心カムの
偏心量が変化されるようになしたことを特徴としてい
る。
【0021】したがって、この場合は特に、偏心カムが
柔軟な弾性材料で形成されているので、該偏心カムはそ
の回動負荷が増大した際に同弾性材料の弾性力に抗して
圧縮変形され、同偏心カムの偏心量は小さくなるように
変化されて、ブラシに加わる抵抗に応じて該ブラシの動
作量が簡単な構造で大小変化されるものとなる。
【0022】本発明の請求項8記載の電動歯ブラシは、
上記請求項1記載の電動歯ブラシにおいて、モータの回
転方向を正転・逆転変更することにより偏心カムの偏心
量が切替変化されて、可動柄部の動作量が変化されるよ
うになしたことを特徴としている。
【0023】したがって、この場合は特に、モータの回
転方向を正転・逆転変更することによって偏心カムの偏
心量が切替変化され、これにより、可動柄部の動作量は
変化されるようになっているので、該可動柄部と共に動
作するブラシに加わる抵抗が大きいような際には該ブラ
シの動作量が小さくなるように、逆に、同抵抗が小さい
ような際には同動作量が大きくなるように、同偏心カム
の偏心量を切替変化させれば良く、該切替変化作業は同
モータの正転・逆転変更操作によって簡単に行われる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1〜6は、本発明の請求項1〜
6に対応する一実施形態を示し、該実施形態の電動歯ブ
ラシは、駆動機構1が内蔵された本体把持部2と、該本
体把持部2から突出され同駆動機構1によって動作され
る先端部分にブラシ3を有した可動柄部4と、を備えて
いる。又、前記駆動機構1が、モータ5によって回動さ
れる偏心カム6と、該偏心カム6に摺接して往復動され
るカム受け7と、でなり、該カム受け7の往復動と連動
して前記可動柄部4が動作されるようになっている。
【0025】この場合、図1、2に示す如く、本体把持
部2内には充電地或いは乾電池である電池13が収容され
ており、該電池13を電源としてモータ5は回転され、該
モータ5の回転がピニオン14によってフェースギア15に
伝達され、該フェースギア15と一体的に偏心カム6は回
動され、該偏心カム6の回動がカム受け7に伝達されて
往復動に変換され、可動柄部4は連結杆16を介して同カ
ム受け7の往復動と一体的に進退動作される。なお、電
池13以外の各部材はハウジング17として組立一体化さ
れ、本体把持部2のケーシング内に収容設置されてい
る。又、本体保持部2のケーシング側面にはスイッチ18
が設けられており、該スイッチ18を操作することによっ
て、前記モータ5は作動・停止される。
【0026】又、図3、4に示す如く、偏心カム6は全
体が円柱形状でその中心は、フェースギア15の回転中心
となる駆動回転中心軸aからRだけ偏心している。又、
カム受け7は断面楕円の短筒形状に形成され、該楕円の
短内径が偏心カム6の外径と略等しく形成されて、該偏
心カム6の外側に同カム受け7は外嵌されている。それ
故に、偏心カム6は駆動回転中心軸aを中心に偏心回動
作し、該偏心回動作がカム受け7で往復直線動作だけに
変換される。
【0027】これにより、連結杆16及び可動柄部4は往
復直線動作されるが、その際の往復動作量は、前記偏心
カム6の片側偏心量Rの二倍、すなわち、R×2とな
る。なお、図4(a)は、連結杆16が後退動作された状
態を示し、図4(b)は、同連結杆16が進出動作された
状態を示している。そして、可動柄部4の先端部分に設
けられたブラシ3はR×2の動作量で前後に進退動作
し、歯を磨いたり歯茎をマッサージしたりすることがで
きる。
【0028】ところで、該実施形態の電動歯ブラシで
は、図5、6に示す如く、前記偏心カム6の偏心量(片
側偏心量R)が変化されるようになっている。この場
合、偏心カム6の回動負荷が増大するのに対応して該偏
心カム6の偏心量が減少することで、ブラシ3に加わる
抵抗に応じ前記可動柄部4の動作量が変化されるように
もなっている。
【0029】具体的には、図5に示す如く、駆動回転中
心軸aからr1偏心して該駆動回転中心軸aと一体的に回
動する円形状の内側カム8と、該内側カム8の中心位置
から更にr2偏心して同内側カム8の円形外周に摺接回動
自在に嵌装される外側カム9と、で偏心カム6を形成し
ている。そして、外側カム9の外周にカム受け7を摺接
させて、偏心カム6の偏心量が変化されるようになして
いる。ここでは、ブラシ3に加わる抵抗が小さいと、偏
心カム6の偏心量(片側偏心量R)はR=r1+r2となっ
て最大になり、同ブラシ3に加わる抵抗が大きくなると
前記r1・r2の相互位置関係は変化し、同偏心カム6の偏
心量が減少して、図6に示す状態で、該偏心量(片側偏
心量R)は最小となる。
【0030】又、この場合、偏心カム6に内側カム8と
外側カム9との相互回動を規制案内するガイド機構10を
備え、該ガイド機構10に同内側カム8と外側カム9との
相互回動角度を所定の範囲に規制するストッパー手段11
を設けている。ガイド機構10は偏心カム6の背面側及び
正面側の両側に設けられており、背面側のガイド機構10
はフェースギア15に形成された円弧状のスリット19と、
外側カム9に突設されて該スリット19にスライド自在に
係合される凸状ピン20とで構成され、正面側のガイド機
構10は内側カム8に形成される円弧状の凹段溝22と、同
外側カム9に突設されて該凹段溝22にスライド自在に係
合される凸起23とで構成されている。
【0031】そして、凸状ピン20或いは凸起23がスリッ
ト19、凹段溝22の端部に当止することで、内側カム8と
外側カム9との相互回動は停止され、同当止部位がスト
ッパー手段11として構成されている。この場合、ストッ
パー手段11によって、内側カム8と外側カム9との相互
回動角度は約90度に規制されている。更に、偏心カム6
の偏心量が増加する方向に内側カム8と外側カム9との
相互回動を付勢する弾性手段12を備えており、該弾性手
段12は引張スプリングで、フェースギア15に突設される
止め片21と前記凸状ピン20との間に架設されている。
【0032】弾性手段12のない場合、図5に示す状態
で、フェースギア15が矢印方向に回動されると、外側カ
ム9とカム受け7との摺接部位における摩擦抵抗によっ
て、該外側カム9と内側カム8とは相互に回動し、図6
に示す状態で、前記ストッパー手段11により同相互回動
が停止されて両者は該相互位置関係で保持される。そし
て、前記の如く、弾性手段12を備えると、図5に示す状
態で、フェースギア15が矢印方向に回動されても、外側
カム9とカム受け7との摺接部位における摩擦抵抗に関
係なく、同状態を保持させることは可能となる。
【0033】この場合、ブラシ3に抵抗が加わらない状
態における弾性手段12の弾性付勢力は、外側カム9とカ
ム受け7との摺接部位における摩擦抵抗力よりも同等以
上に設定されることが必要である。そして、歯を磨いた
り歯茎をマッサージしたりしてブラシ3及び可動柄部
4、連結杆16を介しカム受け7に抵抗が加わると、該カ
ム受け7と外側カム9との摺接部位における摩擦抵抗力
は増大し、該摩擦抵抗力に前記弾性手段12の弾性付勢力
が負けて、図6に示す状態へと、同外側カム9と内側カ
ム8とは相互に回動する。これにより、ブラシ3を押し
当てる力が大きくなるのに対応して偏心カム6の偏心量
は自動的に小さくなるよう変化し、同ブラシ3の動作量
も連動して減少される。
【0034】したがって、該実施形態の電動歯ブラシに
おいては、モータ5によって偏心カム6は偏心回動作
し、該偏心回動作がカム受け7で往復動作だけに変換さ
れ、これにより、先端部分にブラシ3を有する可動柄部
4は同偏心カム6の偏心量に応じて往復動作されるの
で、電動により自動的で楽に歯を磨いたり歯茎をマッサ
ージしたりすることができる。しかも、その際、偏心カ
ム6の偏心量(片側偏心量R)が変化されるようになっ
ているので、これにより、可動柄部4と共に動作するブ
ラシ3の動作量は容易に変更され得る。
【0035】この場合、ブラシ3に加わる抵抗が大きく
なると、前記偏心カム6の偏心量は小さくなるように変
化され、同ブラシ3の動作量が小さくなるよう容易に変
更されて、歯や歯茎に対する押圧力の変化にも簡単に対
応し得るものであり、該歯や歯茎にかかる負担は軽減さ
れ、歯槽膿漏の状態にある歯茎に対しても悪影響を及ぼ
し難くなる。すなわち、偏心カム6の回動負荷が増大す
るのに対応して該偏心カム6の偏心量は減少するので、
これにより、ブラシ3に加わる抵抗が大きくなった際
に、該抵抗に応じて同ブラシ3の動作量は自動的に小さ
くなるよう変化され、歯や歯茎に対する押圧力の変化対
応がより簡単なものとなっている。
【0036】又、該実施形態の電動歯ブラシにおいて
は、駆動回転中心軸aからr1偏心して該駆動回転中心軸
aと一体的に回動する円形状の内側カム8と、該内側カ
ム8の中心位置からr2偏心して同内側カム8の円形外周
に摺接回動自在に嵌装される外側カム9と、で偏心カム
6が形成されているので、該偏心カム6全体としての偏
心量(片側偏心量R)は同内側カム8と外側カム9との
相互回動角度の変化に対応して確実に変化し、ブラシ3
に加わる抵抗に応じて該ブラシ3の動作量が正確に大小
変化されるものとなっている。
【0037】又、この場合、偏心カム6に内側カム8と
外側カム9との相互回動を規制案内するガイド機構10が
備わっているので、該ガイド機構10によって同内側カム
8と外側カム9とはスムーズ且つ正確に相互回動して、
偏心カム6の偏心量が同相互回動の角度変化に対応して
より確実に変化する。しかも、ガイド機構10に内側カム
8と外側カム9との相互回動角度を所定の範囲に規制す
るストッパー手段11が設けられているので、該ストッパ
ー手段11によって同内側カム8と外側カム9とは必要以
上に相互回動しないよう規制され、偏心カム6の偏心量
が所定の範囲となるよう容易に設定されて、ブラシ3の
動作量も適切な範囲に設定される。
【0038】更に、該実施形態の電動歯ブラシにおいて
は、弾性手段12によって偏心カム6の偏心量が増加する
方向に内側カム8と外側カム9との相互回動は付勢され
ており、同偏心カム6の回動負荷が増大した際、すなわ
ち、ブラシ3に加わる抵抗力の増大により、同弾性手段
12の弾性付勢力に抗して該偏心カム6の偏心量は減少さ
れることになるので、同弾性手段12の弾性付勢力を適宜
の強さに設定することによって、同ブラシ3に加わる抵
抗に対応して変化される該ブラシ3の動作量が適切とな
るよう容易に調整される。
【0039】図7は、本発明の請求項1〜6に対応する
別の実施形態を示し、該実施形態の電動歯ブラシでは、
偏心カム6の偏心量が増加する方向に内側カム8と外側
カム9との相互回動を付勢する弾性手段12を備えてお
り、該弾性手段12はゴム、軟質合成樹脂或いはこれ等の
発泡体でなり、正面側のガイド機構10を構成する凹段溝
22内に収容され、該凹段溝22の一方の端部と凸起23との
間、すなわち、一方のストッパー手段11に介設されてい
る。
【0040】この場合、ブラシ3に加わる抵抗が小さい
時には、図7(a)に示す如く、弾性手段12が圧縮変形
されない状態にある。そして、歯を磨いたり歯茎をマッ
サージしたりする際の押し当て力によりブラシ3に加わ
る抵抗が大きくなると、カム受け7と外側カム9との摺
接部位における摩擦抵抗力は増大し、図7(b)に示す
如く、弾性手段12がその弾性に抗して圧縮変形され、同
外側カム9と内側カム8とは相互に回動して相互位置関
係が変化する。
【0041】これにより、ブラシ3を押し当てる力が大
きくなるのに対応して偏心カム6の偏心量(片側偏心量
R)は自動的に小さくなるよう変化し、同ブラシ3の動
作量も連動して減少される。なお、それ以外は、上記図
1〜6に示した実施形態と同様に構成されており、同上
記実施形態におけると同様の作用効果が奏されるもので
ある。
【0042】図8は、本発明の請求項1、2、7に対応
する更に別の実施形態を示し、該実施形態の電動歯ブラ
シでは、偏心カム6を柔軟な弾性材料で形成することに
よって、該偏心カム6の偏心量が変化されるようになし
ている。この場合、フェースギア15に突設された駆動回
転中心軸aの外周部分に偏心した略円筒状の偏心カム6
が固定されており、該偏心カム6をゴム、軟質合成樹脂
或いはこれ等の発泡体のような弾性材料で一体に形成し
ている。
【0043】したがって、該実施形態の電動歯ブラシに
おいては、偏心カム6が柔軟な弾性材料で形成されてい
るので、該偏心カム6はその回動負荷が増大した際、す
なわち、ブラシ3に加わる抵抗力の増大により、図8
(b)に示す如く、同弾性材料の弾性力に抗して圧縮変
形される。これによって、偏心カム6の偏心量は小さく
なるように変化され、ブラシ3に加わる抵抗に応じて該
ブラシ3の動作量が簡単な構造で大小変化される。な
お、それ以外は、上記図1〜6に示した実施形態と同様
に構成されており、請求項3〜6に係る以外の作用効果
が同上記実施形態におけると同様に奏されるものであ
る。
【0044】図9〜11は、本発明の請求項1、8に対
応する更に別の実施形態を示し、該実施形態の電動歯ブ
ラシでは、モータ5の回転方向を正転・逆転変更するこ
とにより偏心カム6の偏心量(片側偏心量R)が切替変
化されて、可動柄部4の動作量が変化されるようになし
ている。この場合、上記図1〜6に示した実施形態と同
様に、駆動回転中心軸aからr1偏心して該駆動回転中心
軸aと一体的に回動する円形状の内側カム8と、該内側
カム8の中心位置から更にr2偏心して同内側カム8の円
形外周に摺接回動自在に嵌装される外側カム9と、で偏
心カム6を形成している。
【0045】又、偏心カム6に内側カム8と外側カム9
との相互回動を規制案内するガイド機構10を備え、該ガ
イド機構10に同内側カム8と外側カム9との相互回動角
度を所定の範囲に規制するストッパー手段11を設けてい
る。この場合、ガイド機構10は偏心カム6の正面側にの
み設けられており、内側カム8に形成される円弧状の凹
段溝22と、外側カム9に突設されて該凹段溝22にスライ
ド自在に係合される凸起23とで構成されている。そし
て、凸起23が凹段溝22の両端部に当止することによっ
て、内側カム8と外側カム9との相互回動は停止され、
同当止部位がストッパー手段11として構成され、該スト
ッパー手段11により同内側カム8と外側カム9との相互
回動角度は約 180度に規制されている。
【0046】ここでは、ブラシ3に加わる抵抗が小さい
時、図10(a)に示す如く、モータ5は正転され、偏
心カム6の偏心量(片側偏心量R)がR=r1+r2となっ
て最大になる。又、逆に、ブラシ3に加わる抵抗が大き
い時、図10(b)に示す如く、モータ5は逆転され、
偏心カム6の偏心量(片側偏心量R)がR=r2−r1とな
って最小になる。そして、モータ5の回転方向が変更さ
れる際には、外側カム9とカム受け7との摺接部位にお
ける摩擦抵抗により、該外側カム9と内側カム8とが相
互に回動して、図10(a)(b)に示す各状態で、前
記ストッパー手段11により同相互回動は停止されて両者
が該相互位置関係で保持される。
【0047】したがって、該実施形態の電動歯ブラシに
おいては、モータ5の回転方向を正転・逆転変更するこ
とによって偏心カム6の偏心量(片側偏心量R)が切替
変化され、これにより、可動柄部4の動作量は変化され
るので、該可動柄部4と共に動作するブラシ3に加わる
抵抗が大きい時には、図10(b)に示す如く、該ブラ
シ3の動作量が小さくなるよう、逆に、同抵抗が小さい
時には、図10(a)に示す如く、同動作量が大きくな
るように、各々で同偏心カム6の偏心量を切替変化させ
れば良いものである。
【0048】そして、前記偏心カム6の偏心量の切替変
化作業は、モータ5の正転・逆転変更操作によって簡単
に行われる。この場合、モータ5の正転・逆転変更はス
イッチ18によって簡単に操作され、すなわち、該スイッ
チ18を操作することで、前記モータ5が正転作動・逆転
作動・停止されるものである。なお、それ以外は、上記
図1〜6に示した実施形態と同様に構成されており、請
求項2〜6に係る以外の作用効果が同上記実施形態にお
けると同様に奏されるものである。又、請求項3〜5に
係る構成については、請求項2を引用しない範囲で、上
記図1〜6に示した実施形態と同様に備えており、同範
囲に限って、同上記実施形態におけると同様の作用効果
が奏されるものである。
【0049】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の電
動歯ブラシにおいては、偏心カムの偏心量が変化される
ようになっているので、これにより、可動柄部と共に動
作するブラシの動作量は容易に変更され、歯や歯茎に対
する押圧力の変化にも簡単に対応し得る。
【0050】又、本発明の請求項2記載の電動歯ブラシ
においては、特に、ブラシに加わる抵抗に応じて該ブラ
シの動作量が自動的に変化され、歯や歯茎に対する押圧
力の変化対応はより簡単となる。
【0051】又、本発明の請求項3記載の電動歯ブラシ
においては、特に、偏心カムの偏心量が内側カムと外側
カムとの相互回動角度の変化に対応して確実に変化し、
ブラシに加わる抵抗に応じて該ブラシの動作量は正確に
変化され得る。
【0052】又、本発明の請求項4記載の電動歯ブラシ
においては、特に、ガイド機構によって内側カムと外側
カムとがスムーズ且つ正確に相互回動し、偏心カムの偏
心量は同相互回動の角度変化に対応してより確実に変化
し得る。
【0053】又、本発明の請求項5記載の電動歯ブラシ
においては、特に、ストッパー手段によって同内側カム
と外側カムとが必要以上に相互回動しないよう規制さ
れ、偏心カムの偏心量は所定の範囲となるよう容易に設
定されて、ブラシの動作量も適切な範囲に設定される。
【0054】又、本発明の請求項6記載の電動歯ブラシ
においては、特に、弾性手段の弾性付勢力を適宜設定す
ることによって、ブラシに加わる抵抗に対応して変化さ
れる該ブラシの動作量が適切となるよう容易に調整され
る。
【0055】又、本発明の請求項7記載の電動歯ブラシ
においては、特に、回動負荷が増大した際に偏心カムは
その弾性力に抗して圧縮変形され、該偏心カムの偏心量
が小さくなるように変化して、ブラシに加わる抵抗に応
じて該ブラシの動作量は簡単な構造で変化され得る。
【0056】又、本発明の請求項8記載の電動歯ブラシ
においては、特に、ブラシの動作量を変化させるのに偏
心カムの偏心量を切替変化させれば良く、該切替変化作
業をモータの正転・逆転変更操作によって簡単に行い得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電動歯ブラシを示す
概略斜視図。
【図2】同電動歯ブラシにおける本体把持部を示す断面
図。
【図3】同本体把持部の内部構造を示す要部断面図。
【図4】同内部構造の動作状態を示す(a)は後退時に
おける要部正面図、(b)は進出時における要部正面
図。
【図5】同電動歯ブラシのブラシ抵抗が小さい時におけ
る偏心カムを示す(a)は背面図、(b)は断面図、
(c)は正面図。
【図6】同電動歯ブラシのブラシ抵抗が大きい時におけ
る偏心カムを示す(a)は背面図、(b)は断面図、
(c)は正面図。
【図7】別の実施形態である電動歯ブラシの偏心カムを
示す(a)はブラシ抵抗が小さい時における正面図、
(b)はブラシ抵抗が大きい時における正面図。
【図8】更に別の実施形態である電動歯ブラシを示す
(a)はブラシ抵抗が小さい時における本体把持部内の
要部正面図、(b)はブラシ抵抗が大きい時における偏
心カムの変形状態を示す断面図。
【図9】更に別の実施形態である電動歯ブラシの本体把
持部内を示す要部断面図。
【図10】同電動歯ブラシにおける偏心カムの動作状態
を示す(a)はモータ正転時における正面図、(b)は
モータ逆転時における正面図。
【図11】同電動歯ブラシの本体把持部内を示す要部分
解斜視図。
【図12】従来例である電動歯ブラシを示す概略分解斜
視図。
【図13】同電動歯ブラシにおける内部構造の動作状態
を示す(a)は後退時における要部正面図、(b)は進
出時における要部正面図。
【符号の説明】
1 駆動機構 2 本体把持部 3 ブラシ 4 可動柄部 5 モータ 6 偏心カム 7 カム受け 8 内側カム 9 外側カム 10 ガイド機構 11 ストッパー手段 12 弾性手段 R 偏心量(片側) a 駆動回転中心軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動機構が内蔵された本体把持部と、該
    本体把持部から突出され同駆動機構によって動作される
    先端部分にブラシを有した可動柄部と、を備え、前記駆
    動機構が、モータによって回動される偏心カムと、該偏
    心カムに摺接して往復動されるカム受けと、でなり、該
    カム受けの往復動と連動して前記可動柄部が動作される
    ようになした電動歯ブラシであって、偏心カムの偏心量
    が変化されるようになした電動歯ブラシ。
  2. 【請求項2】 偏心カムの回動負荷が増大するのに対応
    して該偏心カムの偏心量が減少することで、ブラシに加
    わる抵抗に応じ可動柄部の動作量が変化されるようにな
    したことを特徴とする請求項1記載の電動歯ブラシ。
  3. 【請求項3】 駆動回転中心軸から偏心して該駆動回転
    中心軸と一体的に回動する円形状の内側カムと、該内側
    カムの中心位置から偏心して同内側カムの円形外周に摺
    接回動自在に嵌装される外側カムと、で偏心カムを形成
    し、同外側カムの外周にカム受けを摺接させて、同偏心
    カムの偏心量が変化されるようになしたことを特徴とす
    る請求項2記載の電動歯ブラシ。
  4. 【請求項4】 偏心カムに内側カムと外側カムとの相互
    回動を規制案内するガイド機構を備えたことを特徴とす
    る請求項3記載の電動歯ブラシ。
  5. 【請求項5】 ガイド機構に内側カムと外側カムとの相
    互回動角度を所定の範囲に規制するストッパー手段を設
    けたことを特徴とする請求項4記載の電動歯ブラシ。
  6. 【請求項6】 偏心カムの偏心量が増加する方向に内側
    カムと外側カムとの相互回動を付勢する弾性手段を備え
    たことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載
    の電動歯ブラシ。
  7. 【請求項7】 偏心カムを柔軟な弾性材料で形成するこ
    とによって、該偏心カムの偏心量が変化されるようにな
    したことを特徴とする請求項2記載の電動歯ブラシ。
  8. 【請求項8】 モータの回転方向を正転・逆転変更する
    ことにより偏心カムの偏心量が切替変化されて、可動柄
    部の動作量が変化されるようになしたことを特徴とする
    請求項1記載の電動歯ブラシ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013507168A (ja) * 2009-10-07 2013-03-04 マックスロテック カンパニー,リミテッド 円弧運動の変換装置及びその方法
KR200470176Y1 (ko) 2013-09-11 2013-12-02 나승종 칫솔
CN112451148A (zh) * 2020-12-18 2021-03-09 四川益桦森商贸有限公司 一种保护牙龈用的回转式自动调速电动牙刷

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