JP2002191161A - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JP2002191161A
JP2002191161A JP2000384867A JP2000384867A JP2002191161A JP 2002191161 A JP2002191161 A JP 2002191161A JP 2000384867 A JP2000384867 A JP 2000384867A JP 2000384867 A JP2000384867 A JP 2000384867A JP 2002191161 A JP2002191161 A JP 2002191161A
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JP
Japan
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thin plate
linear motor
yoke
outer yoke
repeatedly
Prior art date
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Application number
JP2000384867A
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English (en)
Inventor
Akira Hayashi
陽 林
Ichiro Kita
一朗 喜多
Ichiro Morita
一郎 森田
Ko Inagaki
耕 稲垣
Makoto Katayama
誠 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアモータにおいて、滑らかな円筒形状を
容易に形成し、生産性の向上を図ると共に、信頼性の向
上を図る。 【解決手段】 透磁率が高い薄板9を繰り返して折り返
し周方向に積層した円筒状のアウタヨーク8を備えるこ
とにより、滑らかな円筒形状を形成できるので生産性を
向上できると共に、可動磁石との接触を防止して信頼性
の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、リニアモータの開発が活発に行わ
れつつある。
【0003】従来のリニアモータとしては、特公平6−
91727号公報に示されているものがある。
【0004】以下、図面を参照しながら上記従来のリニ
アモータを説明する。
【0005】図9は、従来のリニアモータの断面図であ
る。図10は従来のリニアモータのアウタヨークの斜視
図である。図9において、1はC型コアであり、1aは
C型コア1のスロットである。2はC型コア1のスロッ
ト1a内に装着されたコイルである。3はC型コア1の
スロット1a側に配設された可動磁石であり、図中矢印
で示す方向に着磁されている。4は可動磁石3を挟んで
C型コア1と相対して配設され、磁路を構成するバック
ヨークである。バックヨーク4はC型コア1がアウタヨ
ークを形成する場合はインナヨークとなり、C型コア1
がインナヨークを形成する場合はアウタヨークとなる。
【0006】以上のように構成されたリニアモータにつ
いて、以下その動作を説明する。
【0007】まず、コイル2に電流を流すことにより磁
束を発生させ、その磁束がC型コア1とバックヨーク4
とで構成される磁路を流れる。そして、コイル2に流す
電流の向きを変えることにより、即ちコイル2に交流電
流を流すことにより、磁路を流れる磁束の向きを変えて
いる。そこで、磁束がC型コア1とバックヨーク4とで
構成される磁路を流れるように、可動磁石3が移動され
る。即ち、磁束がC型コア1とバックヨーク4とで構成
される磁路を図9中時計回りに流れる場合には、可動磁
石3は図9中右方向に移動され、反対に磁束が磁路を図
9中反時計回りに流れる場合には、可動磁石3は図9中
左方向に移動されて、可動磁石3が往復動される。
【0008】このように構成されたリニアモータでは、
図9中紙面に直交する方向に発生する渦電流の影響を抑
えることから、C型コア1、可動磁石3及びバックヨー
ク4を図9中紙面に直交する方向に積層する必要があっ
た。また、コイル2の長さを最短にして高効率化を図る
こと、加工性の向上を図ることから、C型コア1とバッ
クヨーク4との空隙を円筒型とするのが望ましい。そこ
で、図10に示されるように、C型に形成された絶縁被
覆された薄板磁性板5を複数枚重ね合わせてコア積層体
6を形成し、コア積層体6を円周上に配列させて、アウ
タヨーク7を構成していた。そして、このアウタヨーク
7を用いてリニアモータを構成するには、アウタヨーク
7の内側に、円筒状の可動磁石(図示せず)及びインナ
ヨーク(図示せず)を同心状に配設し、更にアウタヨー
ク7のスロット内にコイル2を装着することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は、C型に形成された磁性薄板5を複数枚重ね
合わせて形成されたコア積層体6を円周上に配列させて
構成されているので、アウタヨーク7の内周面が多角形
状に形成され、更にアウタヨーク7とインナヨークとの
空隙を狭くするように構成される。そこで、可動磁石の
回転方向に外力が作用すると、可動磁石とアウタヨーク
7との接触が発生してしまうことから、可動磁石の成形
時及び組立時に、軸方向精度を高精度に確保する必要が
あり、量産化が困難となるという課題があった。また、
このような課題を解決するために、アウタヨーク7の内
周面に切削加工を施し、その内周面を滑らかな円筒面に
成形する手法も提案されているが、切削工程等が必要と
なり、生産性が低下するという課題があった。
【0010】本発明は従来の課題を解決するもので、生
産性に優れた円筒状のリニアモータを提供することを目
的とする。
【0011】本発明の他の目的は、生産性に優れると共
に剛性が高い円筒状のリニアモータを提供することであ
る。
【0012】本発明の他の目的は、生産性に優れると共
に効率が高い円筒状のリニアモータを提供することであ
る。
【0013】
【発明を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、透磁率が高い薄板を繰り返して折り返し周方
向に積層した円筒状のアウタヨーク或いはインナヨーク
を備えたものであり、生産性に優れるという利点を有す
る。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に、さらに、薄板に突起部を備えたものであり、
容易に円筒形状を形成できるという作用を有する。
【0015】請求項3に記載の発明は、透磁率が高い薄
板を繰り返して折り返し周方向に積層して略四角柱形状
を成す複数の積層体と、前記積層体間に設けた空隙部と
からなる略円筒状のアウタヨーク或いはインナヨークを
備えたものであり、モータ効率が向上するという作用を
有する。
【0016】請求項4に記載の発明は、透磁率が高い薄
板を繰り返して折り返し周方向に積層した第1薄板と、
前記第1薄板の外周側に形成される空隙に配設される第
2薄板とからなる円筒状のアウタヨーク或いはインナヨ
ークを備えたものであり、容易に円筒形状を形成できる
と共に高い剛性が得られるという作用を有する。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、第2薄板は第1薄板を繰り返して折り
返し形成するようにしたものであり、生産性に優れると
いう利点を有する。
【0018】請求項6に記載の発明は、透磁率が高い薄
板を繰り返して折り返し略二等辺三角形状を形成し長さ
の等しい二辺を周方向に積層した略円筒状のアウタヨー
ク或いはインナヨークを備えたものであり、容易に円筒
形状を形成できると共に高い剛性が得られるという作用
を有する。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項1から請
求項6のいずれか一項に記載の発明に、さらに、薄板の
折り返し部に溝部を備えたものであり、薄板の折り返し
が容易となるため生産性が向上するという作用を有す
る。
【0020】請求項8に記載の発明は、請求項1から請
求項6のいずれか一項に記載の発明に、さらに、薄板の
折り返し部にスリットを備えたものであり、薄板の折り
返しが容易となるため生産性が向上すると共に、鉄損失
を低減してモータ効率を向上できるという作用を有す
る。
【0021】請求項9に記載の発明は、請求項1から請
求項6のいずれか一項に記載の発明に、さらに、薄板の
折り返し部に穴部を備えたものであり、コイルスペース
を容易に形成できるという作用を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるリニアモータ
の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
尚、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0023】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1によるリニアモータのアウタヨークの要部上面図
である。図2は、同実施の形態のアウタヨークを構成す
る薄板の斜視図である。
【0024】図1、図2において、8はアウタヨークで
あり、透磁率が高い薄板9を繰り返して折り返し周方向
に積層して形成されている。10は薄板9の折り返し部
に設けた溝部である。11はプレス工程により薄板9に
設けた突起部である。ここで、隣り合う折り返された薄
板9間には内周側が端部で接し、外周側が突起部11に
より離間されたくさび状の空隙が形成されている。そし
て、薄板9を等ピッチで周方向に繰り返して折り返しな
がら積層することで円筒状のアウタヨークを構成してい
る。
【0025】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、渦電流損失はヨーク部材の板厚の2乗に比例する
特性を有しているが、アウタヨーク8を透磁率が高い薄
板9を繰り返して折り返し形成しているため、渦電流損
失が小さくなり、モータ効率の向上を図ることができ
る。また、薄板9を繰り返して折り返し周方向に積層し
ているので、切削加工等の後加工を施すことなく内周壁
面が滑らかな円筒形状が得られるので、生産性を向上す
ることができると共に、内周面が多角形状に構成される
従来のアウタヨークに比べて、円筒状の可動磁石(図示
せず)にラジアル方向の外力が作用しても可動磁石がア
ウタヨーク8に接触する可能性を小さくでき、信頼性を
向上させることもできる。
【0026】また、薄板9の折り返し部に溝部10を設
けているので、薄板9の折り返しが容易となり生産性を
向上することができる。
【0027】更に、図1、図2に示すように薄板9に周
期的に一定位置に突起部11を設け、内周側の端部を合
わせるように繰り返して折り返し、外周側で突起部11
を隣り合う薄板9と当接させるように周方向に積層して
いるので容易に円筒形状を形成することができる。
【0028】以上のように本実施の形態のリニアモータ
は、透磁率が高い薄板9を繰り返して折り返し周方向に
積層した円筒状のアウタヨーク8を備えており、薄板9
の折り返し部に溝部10を備えると共に、薄板9に突起
部11を備えているので、渦電流損失が小さくなり、モ
ータ効率の向上を図ることができる。
【0029】また、容易に滑らかな円筒形状を形成でき
るので、生産性を向上できると共に可動磁石との接触を
防止でき、信頼性の向上を図ることができる。
【0030】尚、本実施の形態においてはアウタヨーク
8について説明したが、アウタヨークの内側に配設する
インナヨークについても同様に実施可能である。
【0031】また本実施の形態では、アウタヨーク8に
コイルを装着していないが、コイルを装着するアウタヨ
ークであっても同様に実施可能である。
【0032】本実施の形態では、透磁率が高い薄板9を
繰り返して折り返し周方向に積層しアウタヨーク8を形
成しているが、複数の分割ヨークの組み合わせにより形
成しても同様に実現可能である。また、本実施の形態で
は、突起部11を押し出し形成するものとしているが、
スパッタリング等により突起を設けても同様の効果が得
られる。
【0033】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2によるリニアモータのアウタヨークの要部上面図
である。
【0034】図3において、12はアウタヨークであ
り、透磁率が高い薄板13を繰り返して折り返し周方向
に積層して略四角柱形状を成す複数の積層体14と積層
体14間に設けた略三角柱状の空隙部15とから構成さ
れている。ここで、積層体14を等ピッチで周方向に折
り返しながら配設することで略円筒状のアウタヨーク1
2を構成している。
【0035】以上のように構成されたリニアモータのア
ウターヨークによれば、渦電流損失はヨーク部材の板厚
の2乗に比例する特性を有しているが、積層体14を透
磁率が高い薄板13を繰り返して折り返し形成している
ため、渦電流損失が小さくなり、モータ効率の向上を図
ることができる。
【0036】また、隣り合う積層体14間には空隙部1
5を確保することができるため、モータの表面積が増
え、モータの冷却が促進されて温度上昇を低減でき、モ
ータの信頼性が向上する。
【0037】以上のように本実施の形態のリニアモータ
は、透磁率が高い薄板13を繰り返して折り返し周方向
に積層して略四角柱形状を成す複数の積層体14と積層
体14間に設けた空隙部15とからなる略円筒状のアウ
タヨーク12を備えているので、渦電流損失が小さくな
り、モータ効率の向上を図ることができる。また、モー
タの冷却を促進して温度上昇を低減でき、モータの信頼
性を向上することができる。
【0038】尚、本実施の形態においてはアウタヨーク
12について説明したが、アウタヨークの内側に配設す
るインナヨークについても同様に実施可能である。イン
ナヨークとして実施する場合、可動磁石はインナヨーク
の外側に配設されるが、積層体14との対向部分にのみ
可動磁石を配設し、磁石対向部分に空隙部15を設けな
いようにすれば、モータ効率が更に向上するという効果
が得られる。
【0039】また本実施の形態では、アウタヨーク12
にコイルを装着していないが、コイルを装着するアウタ
ヨークであっても同様に実施可能である。
【0040】(実施の形態3)図4は、本発明の実施の
形態3によるリニアモータのアウタヨークの要部上面図
である。図5は、同実施の形態のアウタヨークを構成す
る薄板の上面図である。
【0041】図4、図5において、16はアウタヨーク
であり、透磁率が高い薄板17を異なる長さで繰り返し
て折り返し、周方向に積層して形成されている。薄板1
7はアウタヨーク16本体を形成する第1薄板17aと
第1薄板17aの外周側に形成される空隙に配設される
第2薄板17bとから構成されている。ここで、隣り合
う繰り返して折り返された第1薄板17a間には内周側
が端部で接し、外周側が離間された断面くさび状の空隙
が形成されており、その空隙に第2薄板17bが繰り返
して折り返し配設されることになる。そして、薄板17
を等ピッチで周方向に繰り返して折り返しながら積層す
ることで円筒状のアウタヨークを構成している。18は
薄板17の折り返し部に設けたスリットである。
【0042】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、渦電流損失はヨーク部材の板厚の2乗に比例する
特性を有しているが、アウタヨーク16を透磁率が高い
薄板17を繰り返して折り返し形成しているため、渦電
流損失が小さくなり、モータ効率の向上を図ることがで
きる。また、透磁率が高い薄板17を繰り返して折り返
し周方向に積層しているので、切削加工等の後加工を施
すことなく容易に内周壁面が滑らかな円筒形状が得られ
るので、生産性を向上することができると共に、内周面
が多角形状に構成される従来のアウタヨークに比べて、
円筒状の可動磁石(図示せず)にラジアル方向の外力が
作用しても可動磁石がアウタヨーク16に接触する可能
性を小さくでき、信頼性を向上させることもできる。
【0043】また、隣り合う繰り返して折り返された第
1薄板17a間に形成される内周側が端部で接し、外周
側が離間されたくさび状の空隙に第2薄板17bを繰り
返して折り返し配設するため、アウタヨーク16の剛性
を高くすることができる。
【0044】更に、薄板17の折り返し部にスリット1
8を設けているので、薄板17の折り返しが容易となり
生産性を向上することができると共に、薄板17間の磁
束の漏れを低減できるので、鉄損失を低減することがで
き更にモータ効率の向上を図ることができる。
【0045】以上のように本実施の形態のリニアモータ
は、透磁率が高い薄板17を異なる長さで繰り返して折
り返し、周方向に積層した円筒状のアウタヨーク16を
備えており、薄板17はアウタヨーク16本体を形成す
る第1薄板17aと第1薄板17aの外周側に形成され
る空隙に配設される第2薄板17bとから構成されると
共に、薄板17の折り返し部にスリット18を備えてい
るので、渦電流損失、鉄損失が小さくなり、モータ効率
の向上を図ることができる。また、容易に滑らかな円筒
形状を形成できるので、生産性を向上できると共に可動
磁石との接触を防止でき、信頼性の向上を図ることがで
きる。更に剛性を高くすることもできる。
【0046】尚、本実施の形態においては第2薄板17
bは第1薄板17aを繰り返して折り返し同一部材から
形成しているが、第2薄板は第1薄板と別体で構成して
も同様に実施可能である。
【0047】また本実施の形態では、アウタヨーク16
について説明したが、アウタヨークの内側に配設するイ
ンナヨークについても同様に実施可能である。
【0048】本実施の形態では、アウタヨーク16にコ
イルを装着していないが、コイルを装着するアウタヨー
クであっても同様に実施可能である。
【0049】また本実施の形態では、透磁率が高い薄板
17を繰り返して折り返し周方向に積層してアウタヨー
ク16を形成しているが、複数の分割ヨークの組み合わ
せにより形成しても同様に実現可能である。
【0050】(実施の形態4)図6は、本発明の実施の
形態4によるリニアモータのインナヨークの斜視図であ
る。図7は同実施の形態のインナヨークの要部上面図で
ある。図8は同実施の形態のインナヨークを構成する薄
板の上面図である。
【0051】図6、図7、図8において、19はインナ
ヨークであり、透磁率が高い薄板20を繰り返して折り
返し略二等辺三角形状を形成し長さの等しい二辺を周方
向に積層して略円筒形状に形成されている。21は薄板
20の折り返し部に設けた穴部である。
【0052】以上のように構成されたリニアモータにお
いて、渦電流損失はヨーク部材の板厚の2乗に比例する
特性を有しているが、インナヨーク19を透磁率が高い
薄板20を繰り返して折り返し形成しているため、渦電
流損失が非常に小さくなり、モータ効率の向上を図るこ
とができる。また、透磁率が高い薄板20を繰り返して
折り返し略二等辺三角形状を形成し長さの等しい二辺を
周方向に積層しているので、切削加工等の後加工を施す
ことなく外周壁面が滑らかな円筒形状が容易に得られる
ので、生産性を向上することができると共に、外周面が
多角形状に構成される従来のインナヨークに比べて、円
筒状の可動磁石(図示せず)にラジアル方向の外力が作
用しても可動磁石がインナヨーク19に接触する可能性
を小さくでき、信頼性を向上させることもできる。更
に、略二等辺三角形状の薄板20の一辺がインナヨーク
19の外周面を形成しているので、インナヨーク19の
剛性を高くすることができる。
【0053】また、薄板20の折り返し部に穴部21を
設けているので、切削加工等の後加工を施すことなくイ
ンナヨーク19の外表面にコイルスペース21'を設け
ることができ、生産性を向上させることができる。
【0054】以上のように本実施の形態のリニアモータ
は、透磁率が高い薄板20を繰り返して折り返し略二等
辺三角形状を形成し長さの等しい二辺を周方向に積層し
た略円筒状のインナヨーク19を備えると共に、薄板2
0の折り返し部に穴部21を備えているので、渦電流損
失が小さくなり、モータ効率の向上を図ることができ
る。また、容易に滑らかな円筒形状を形成できるので、
生産性を向上できると共に可動磁石との接触を防止で
き、信頼性の向上を図ることができる。更に剛性を高く
することもできる。
【0055】尚、本実施の形態においてはインナヨーク
19について説明したが、インナヨークの外側に配設す
るアウタヨークについても同様に実施可能である。
【0056】また本実施の形態では、透磁率が高い薄板
20を繰り返して折り返し略二等辺三角形状を形成し長
さの等しい二辺を周方向に積層してインナヨーク19を
形成しているが、複数の分割ヨークの組み合わせにより
形成しても同様に実現可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、透磁率が高い薄板を繰り返して折り返し周方向に
積層した円筒状のアウタヨーク或いはインナヨークを備
えることにより、滑らかな円筒形状を形成できるので生
産性を向上することができると共に、可動磁石との接触
を防止して信頼性の向上を図ることができる。
【0058】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に加えて、薄板に突起部を備えることによ
り、容易に円筒形状を形成することができる。
【0059】また、請求項3に記載の発明は、透磁率が
高い薄板を繰り返して折り返し周方向に積層して略四角
柱形状を成す複数の積層体と、前記積層体間に設けた空
隙部とからなる略円筒状のアウタヨーク或いはインナヨ
ークを備えることにより、モータの冷却を促進して信頼
性を向上することができる。
【0060】また、請求項4に記載の発明は、透磁率が
高い薄板を繰り返して折り返し周方向に積層した第1薄
板と、前記第1薄板の外周側に形成される空隙に配設さ
れる第2薄板とからなる円筒状のアウタヨーク或いはイ
ンナヨークを備えることにより、滑らかな円筒形状を形
成できるので生産性を向上することができると共に、高
い剛性を得ることができる。
【0061】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の発明に加えて、第2薄板は第1薄板を繰り返し
て折り返し形成することにより、生産性を向上すること
ができる。
【0062】また、請求項6に記載の発明は、透磁率が
高い薄板を繰り返して折り返し略二等辺三角形状を形成
し長さの等しい二辺を周方向に積層した略円筒状のアウ
タヨーク或いはインナヨークを備えることにより、滑ら
かな円筒形状を形成できるので生産性を向上することが
できると共に、高い剛性を得ることができる。
【0063】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
から請求項6のいずれかの発明に加えて、薄板の折り返
し部に溝部を備えることにより、薄板の折り返しが容易
となるため生産性を向上することができる。
【0064】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
から請求項6のいずれかの発明に加えて、薄板の折り返
し部にスリットを備えることにより、薄板の折り返しが
容易となるため生産性を向上することができると共に、
鉄損失を低減でき、モータ効率を向上することができ
る。
【0065】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
から請求項6のいずれかの発明に加えて、薄板の折り返
し部に穴部を備えることにより、コイルスペースを容易
に形成できるので、生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリニアモータの実施の形態1のア
ウタヨークの要部上面図
【図2】同実施の形態のアウタヨークを構成する薄板の
斜視図
【図3】本発明によるリニアモータの実施の形態2のア
ウタヨークの要部上面図
【図4】本発明によるリニアモータの実施の形態3のア
ウタヨークの要部上面図
【図5】同実施の形態のアウタヨークを構成する薄板の
上面図
【図6】本発明によるリニアモータの実施の形態4のイ
ンナヨークの斜視図
【図7】同実施の形態のインナヨークの要部上面図
【図8】同実施の形態のインナヨークを構成する薄板の
上面図
【図9】従来のリニアモータの断面図
【図10】従来のリニアモータの斜視図
【符号の説明】
8 アウタヨーク 9 薄板 10 溝部 11 突起部 12 アウタヨーク 13 薄板 14 積層体 15 空隙部 16 アウタヨーク 17 薄板 17a 第1薄板 17b 第2薄板 18 スリット 19 インナヨーク 20 薄板 21 穴部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 一郎 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 稲垣 耕 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 片山 誠 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA02 AA07 AA09 AA10 AB01 AC00 AE08 5H615 AA01 BB01 BB07 BB14 PP01 PP06 SS03 SS04 SS05 TT04 TT05 5H633 BB08 GG02 GG04 GG09 HH03 HH07 HH09 HH16 HH18 HH21 HH22

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透磁率が高い薄板を繰り返して折り返し
    周方向に積層した円筒状のアウタヨーク或いはインナヨ
    ークを備えたリニアモータ。
  2. 【請求項2】 薄板に突起部を備えた請求項1に記載の
    リニアモータ。
  3. 【請求項3】 透磁率が高い薄板を繰り返して折り返し
    周方向に積層して略四角柱形状を成す複数の積層体と、
    前記積層体間に設けた空隙部とからなる略円筒状のアウ
    タヨーク或いはインナヨークを備えたリニアモータ。
  4. 【請求項4】 透磁率が高い薄板を繰り返して折り返し
    周方向に積層した第1薄板と、前記第1薄板の外周側に
    形成される空隙に配設される第2薄板とからなる円筒状
    のアウタヨーク或いはインナヨークを備えたリニアモー
    タ。
  5. 【請求項5】 第2薄板は第1薄板を繰り返して折り返
    し形成することを特徴とする請求項4に記載のリニアモ
    ータ。
  6. 【請求項6】 透磁率が高い薄板を繰り返して折り返し
    略二等辺三角形状を形成し長さの等しい二辺を周方向に
    積層した略円筒状のアウタヨーク或いはインナヨークを
    備えたリニアモータ。
  7. 【請求項7】 薄板の折り返し部に溝部を備えた請求項
    1から請求項6のいずれか一項に記載のリニアモータ。
  8. 【請求項8】 薄板の折り返し部にスリットを備えた請
    求項1から請求項6のいずれか一項に記載のリニアモー
    タ。
  9. 【請求項9】 薄板の折り返し部に穴部を備えた請求項
    1から請求項6のいずれか一項に記載のリニアモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020069588A (ko) * 2001-02-26 2002-09-05 주명자 리니어 모터의 코어구조
GB2436643A (en) * 2006-03-31 2007-10-03 Coverteam Ltd Radial laminated stator for tubular electric machines
JP2013115991A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Isuzu Motors Ltd 直動発電機
EP2662962A3 (de) * 2012-05-11 2016-05-04 Waltec Maschinen GmbH Nach dem Longitudinalflussprinzip ausgebildeter Linearmotor

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