JP2002191124A - 電圧制御機器の制御装置 - Google Patents

電圧制御機器の制御装置

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JP2002191124A
JP2002191124A JP2000384744A JP2000384744A JP2002191124A JP 2002191124 A JP2002191124 A JP 2002191124A JP 2000384744 A JP2000384744 A JP 2000384744A JP 2000384744 A JP2000384744 A JP 2000384744A JP 2002191124 A JP2002191124 A JP 2002191124A
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point
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power
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Atsushi Jitsukata
淳 實方
Saburo Yasukawa
三郎 安川
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電圧制御機器が設置された電力系統に
おいて、他の電圧制御機器と協調をとって自己の電圧制
御機器の制御量の余裕を確保し、電圧制御機器としての
能力を最大限利用可能とすることにある。 【解決手段】 他の電圧制御機器が設置されている第2
地点で検出された電圧V2および電流I2を基に第2地
点の有効電力潮流P2及び無効電力潮流Q2を演算する
演算部37と、これらの電力潮流と第2地点の電圧V2
を基に自己の電圧制御機器が設置された第1地点の電圧
V1’を演算する演算部38と、演算された電圧V1’
から第2地点の予め設定された目標電圧V2refの補
正量V2aを決定する決定部39とからなる前記目標電
圧を補正する補正部32と、当該他の電圧制御機器の電
圧指令値をV2ref’に変更し、第2地点の電圧を一
定に制御する制御部31を備え、自己の電圧制御機器の
制御量の余裕を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統内、特に
配電系統内に設置される静止型無効電力補償装置や自動
電圧調整器などの電圧制御機器の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電力系統、特に配電系統において
風力発電などの分散電源が増加しており、これらの分散
電源による系統の電圧変動の対策を目的として、静止型
無効電力補償装置(SVC)やタップ型自動電圧調整装
置(SVR)等の電圧制御機器が設置されている。分散
電源の設置時に電圧変動の対策を目的としてこれらの電
圧制御機器を設置する場合、電圧制御機器の制御方式と
しては、一般に設置地点の電圧を検出してその電圧が一
定になるように静止型無効電力補償装置が電力系統に放
出する無効電力を決定する電圧一定制御、あるいは、前
記電圧の時間平均が一定になるように前記無効電力を決
定する平均電圧制御などが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電力系統、特に配電系
統において分散電源を設置する場合、電力系統を運用し
ている事業者が電圧制御機器を設置して運用するのでは
なく、分散電源を設置あるいは運用する事業者が電圧制
御機器を設置して運用する場合が多い。そのため、同一
の電力系統内に複数の電圧制御機器が設置された場合
は、各々の電圧制御機器が協調をとらずに独立に動作す
ることが多く、電圧や電力潮流などの電力系統の状態に
よっては、制御量の余裕が確保できず、電圧制御機器の
能力を最大限利用できなくなるといった状況も起こり得
る。例えば、静止型無効電力補償装置は、本来は瞬時の
電圧変動を抑制する能力を持っている機器であるが、分
散電源のゆっくりした出力変動により、電力系統内の異
なる地点に複数存在する静止型無効電力補償装置の内、
1台が電力系統に放出している無効電力が最大値となっ
てしまった場合、静止型無効電力補償装置は最大値以上
の無効電力を電力系統に放出できず、電圧制御機器とし
ての能力を利用できず、電力系統内の他の地点に存在す
る静止型無効電力補償装置の負担が大きくなってしま
う、という問題がある。
【0004】本発明の課題は、複数の電圧制御機器が設
置された電力系統において、他の電圧制御機器と協調を
とって自己の電圧制御機器の制御量の余裕を確保し、電
圧制御機器としての能力を最大限利用可能とする電圧制
御機器の制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、複数の電圧制御機器が設置された電力系統におい
て、自己の電圧制御機器が設置された第1地点の電圧あ
るいは電圧変動などの電力系統の状態量を他の電圧制御
機器が設置されている第2地点で計測した電圧、電流、
電力潮流の状態量から推測して当該他の電圧制御機器の
電圧指令値を変更し、自己の電圧制御機器の制御量の余
裕を確保する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の実施形態による電圧
制御機器の制御装置が設置された電力系統の一例であ
る。図1において、配線系統内のT1地点に静止型無効
電力補償装置SVC1と電源G1が設置され、T2地点
に静止型無効電力補償装置SVC2と電源G2が設置さ
れている。T1地点とT2地点の間は抵抗R、リアクタ
ンスXの送電線によって接続されている。PT1はT1
地点の電圧を検出するための交流電圧変成器であり、交
流電圧変成器PT1で検出された電圧V1は静止型無効
電力補償装置SVC1の制御装置11に導かれる。ま
た、PT2はT2地点の電圧を検出するための交流電圧
変成器、CT2はT2地点における送電線の電流を検出
するための交流電流変成器であり、交流電圧変成器PT
2で検出された電圧V2および交流電流変成器PT2で
検出された電流I2は静止型無効電力補償装置SVC2
の制御装置12に導かれる。なお、図1はあくまでも本
発明の一実施形態であり、T1地点およびT2地点には
電圧制御機器として静止型無効電力補償装置を設置して
いるが、電圧制御機器はどのようなものでもよく、例え
ばT1地点およびT2地点の一方あるいは双方がタップ
型自動電圧調整装置(SVR)や同期調相器(RC)な
どの電圧制御機器の場合でもよい。
【0007】図2は、T1地点に設置されている静止型
無効電力補償装置SVC1の制御装置11の構成を示
す。一般によく知られた静止型無効電力補償装置SVC
1の設置地点の電圧を一定に制御する制御装置の構成で
ある。偏差演算部21は、交流電圧変成器PT1で検出
された電圧V1と、予め設定されたT1地点の目標電圧
V1refの偏差を計算し、この偏差は演算部22に導
かれる。演算部22においては、この偏差を基に静止型
無効電力補償装置SVC1がT1地点の電圧を目標電圧
V1refとするために電力系統に放出する無効電力Q
SVC1を決定する。点弧角演算部23では無効電力Q
SVC1に応じた静止型無効電力補償装置SVC1の電
力変換器の半導体素子の点弧角β1を決定する。なお、
電力変換器の種類はどのようなものでもよく、例えば半
導体素子をサイリスタ素子とした他励式電力変換器でも
よいし、半導体素子をGTO素子あるいはIGBT素子
とした自励式電力変換器でもよい。
【0008】図3は、本発明の一実施形態であり、T2
地点に設置されている静止型無効電力補償装置SVC2
の制御装置12の構成を示す。図2と同様に、静止型無
効電力補償装置SVC2の設置地点の電圧を一定に制御
する制御部31に、交流電圧変成器PT2で検出された
電圧V2および交流電流変成器CT2で検出された電流
I2を基にT1地点の電圧V1’を演算し、演算された
電圧V1’からT2地点の目標電圧V2refの補正量
を決定し、目標電圧V2refを補正する補正部32を
付加した構成となっている。図3において、制御部31
は、補正値加算部33、偏差演算部34および演算部3
5から構成される。補正値加算部33においては、予め
設定されたT2点の目標電圧V2refに補正値V2a
を加算することにより、目標電圧はV2ref’に補正
され、偏差演算部34においては交流電圧変成器PT2
で検出された電圧V2と補正された目標電圧V2re
f’の偏差が計算される。この偏差は演算部35に導か
れ、この偏差を基に静止型無効電力補償装置SVC2が
T2地点の電圧を補正された目標電圧V2ref’とす
るために電力系統に放出する無効電力QSVC2を決定
する。点弧角演算部36では無効電力QSVC2に応じ
た静止型無効電力補償装置SVC2の電力変換器の半導
体素子の点弧角β2を決定する。補正部32は、T2地
点に流れ込む有効電力潮流P2および無効電力潮流Q2
を算出する演算部37、T1地点の電圧V1’を算出す
る演算部38および目標電圧V2refを補正するため
の補正値V2aを決定する演算部39から構成される。
演算部37には、交流電圧変成器PT2で検出された電
圧V2および交流電流変成器CT2で検出された電流I
2が導かれ、電圧V2および電流I2を基に送電線から
T2地点に流れ込む有効電力潮流P2および無効電力潮
流Q2が算出される。演算部38には、演算部37で算
出された有効電力潮流P2および無効電力潮流Q2と、
交流電圧変成器PT2で検出された電圧V2が導かれ、
T1地点の電圧V1’が算出される。演算部38におけ
るT1地点の電圧V1’の算出方法の一例を以下に示
す。図1のようにT1地点とT2地点の間が抵抗R、リ
アクタンスLの送電線によって接続された電力系統にお
いては、一般によく知られているように、抵抗Rがリア
クタンスXに対して無視できる大きさであれば、送電線
からT2地点に流れ込む有効電力潮流P2および無効電
力潮流Q2は、T1地点の電圧V1、T2地点の電圧V
2、T1地点とT2地点の電圧の位相差θと送電線のリ
アクタンスXを用いて以下の式で表すことができる。
【数1】 P2=V1・V2・sinθ/X (1)
【数2】 Q2=(V1・V2・cosθ−V22)/X (2) 数式1および数式2は、位相差θが1ラジアン以下の時
は以下の式のように近似できる。
【数3】 P2=V1・V2・θ/X (3)
【数4】 Q2={V1・V2・(1−θ2/2)−V22}/X (4) 演算部38に関しては、数式3および数式4において送
電線のリアクタンスX、送電線からT2地点に流れ込む
有効電力潮流P2および無効電力潮流Q2、T2地点の
電圧V2は既知の値であり、T1地点の電圧V1、T1
地点とT2地点の電圧の位相差θが未知の値である。し
かしながら、数式3と数式4は各々独立した方程式であ
り、未知変数2個に対して独立した方程式が2個あるの
で、数式3および数式4から未知の値であるT1地点の
電圧V1、T1地点とT2地点の電圧の位相差θは一意
に算出することが可能である。なお、演算部38で算出
されたT1地点の電圧V1と、図1の交流電圧変成器P
T2で検出された電圧V2を区別するために、以下では
演算部38で演算されたT1地点の電圧V1をV1’と
表記する。演算部39には、演算部38で演算されたT
1地点の電圧V1’が導かれ、目標電圧V2refを補
正するための補正値V2aが決定される。
【0009】図4に、演算部39において前記補正値V
2aを決定する方法の一例を示す。41は演算部38で
算出されたT1地点の電圧V1’からT1地点に設置さ
れている静止型無効電力補償装置SVC1の無効電力の
向きを判定する判定部である。一般に、静止型無効電力
補償装置SVC1のように、設置地点の電圧を一定に制
御する制御装置により制御される静止型無効電力補償装
置の場合、設置地点の電圧が予め設定された設置地点の
目標電圧よりも低い場合は、静止型無効電力補償装置は
進み側の無効電力を電力系統に放出して設置地点の電圧
を上昇させ、設置地点の電圧が予め設定された設置地点
の目標電圧よりも高い場合は、静止型無効電力補償装置
は遅れ側の無効電力を電力系統に放出して設置地点の電
圧を下降させる。したがって、演算部38で算出された
T1地点の電圧V1’と、静止型無効電力補償装置SV
C1の制御装置11に予め設定されたT1地点の目標電
圧V1refの大小を比較することで静止型無効電力補
償装置SVC1の無効電力の向きを判定することが可能
である。T1地点の電圧V1’が目標電圧V1refよ
り低い場合、すなわち、静止型無効電力補償装置SVC
1が電力系統に進み側の無効電力を放出している場合
は、判定部42においてT1地点の電圧V1’と、予め
決定しておいた電圧しきい値V1Lとの大小を比較す
る。T1地点の電圧V1’が電圧しきい値V1Lよりも
低い場合、決定部43において演算部39が出力する補
正値V2aをV2a0Lに決定し、T1地点の電圧V
1’が電圧V1Lよりも高い場合、決定部44において
演算部39が出力する補正値V2aを零に決定する。T
1地点の電圧V1’が目標電圧V1refより高い場
合、すなわち、静止型無効電力補償装置SVC1が電力
系統に遅れ側の無効電力を放出している場合は、判定部
45においてT1地点の電圧V1’と、予め決定してお
いた電圧しきい値V1Uの大小を比較する。T1地点の
電圧V1’が電圧しきい値V1Uよりも高い場合、決定
部46において演算部39が出力する補正値V2aをV
2a0Uに決定し、T1地点の電圧V1’が電圧V1L
よりも高い場合、決定部47において演算部39が出力
する補正値V2aを零に決定する。
【0010】このように、図2から図4に示した本実施
形態では、T2地点の電圧V2、電流I2基に送電線か
らT2地点に流れ込む有効電力潮流P2および無効電力
潮流Q2を算出し、さらに送電線のリアクタンスXも用
いてT1地点の電圧V1’、T1地点とT2地点の電圧
の位相差θを算出して制御用の演算に用いている。しか
しながら、これらの値を算出する計算においては、送電
線の抵抗Rを無視した簡略化された計算を行っており、
必要に応じて送電線の抵抗Rを考慮した厳密な計算とし
てもよい。
【0011】また、図3では、補正値V2aを決定する
際に演算部38で算出されたT1地点の電圧V1’のみ
用いているが、前述のように数式3および数式4から未
知の値であるT1地点の電圧V1’だけでなく、T1地
点とT2地点の電圧の位相差θも一意に算出することが
可能である。したがって、図5に示すように、交流電圧
変成器PT2で検出された電圧V2、および交流電流変
成器CT2で検出された電流I2、T2地点の電圧V
2、送電線からT2地点に流れ込む有効電力潮流P2お
よび無効電力潮流Q2、T1地点の電圧V1’、T1地
点とT2地点の電圧の位相差θを用いて静止型無効電力
補償装置SVC2が系統に放出する無効電力を決定する
制御装置としてもよい。図5は、本発明の他の実施形態
であり、T2地点に設置されている静止型無効電力補償
装置SVC2の制御装置12の構成を示す。図5におい
て、演算部51には、交流電圧変成器PT2で検出され
た電圧V2および交流電流変成器CT2で検出された電
流I2が導かれ、電圧V2および電流I2を基に送電線
からT2地点に流れ込む有効電力潮流P2および無効電
力潮流Q2が算出される。演算部52には、演算部51
で算出された有効電力潮流P2および無効電力潮流Q2
と電圧V2が導かれ、次式により、T1地点の電圧V1
とT2地点の電圧V2の位相差θと、T1地点の電圧V
1’が演算される。
【数5】
【数6】 ここで、Sは送電線コンダクタンス(定数)、tは送電
線サセプタンス(定数)、Bは対地静電容量をアドミタ
ンス表示した定数を表す。無効電力決定部53には、電
圧V2と、演算部52で演算された電圧V1’および位
相差θと、演算部51で算出された有効電力潮流P2お
よび無効電力潮流Q2が導かれ、静止型無効電力補償装
置SVC2が系統に放出する無効電力を決定する。点弧
角演算部54では無効電力QSVC2に応じた静止型無
効電力補償装置SVC2の電力変換器の半導体素子の点
弧角β2を決定する。
【0012】次に、本実施形態を適用した時の静止型無
効電力補償装置SVC2の動作の一例を図7を用いて説
明する。なお、図6は従来型による静止型無効電力補償
装置SVC2の動作の一例である。まず、図1において
T2地点に設置されている静止型無効電力補償装置SV
C2の制御装置12がT1地点に設置されている静止型
無効電力補償装置SVC1の制御装置11と同様に、図
2に示すような静止型無効電力補償装置の設置地点の電
圧を一定に制御する制御装置である場合の、静止型無効
電力補償装置SVC1と静止型無効電力補償装置SVC
2の動作を図6により説明する 図6において、定常時は、T1地点に設置されている電
源G1が電力系統に供給している有効電力Pg1がPg
10であり、T1地点の電圧V1は静止型無効電力補償
装置SVC1の制御装置の目標電圧V1refと同じ値
で静止型無効電力補償装置SVC1が系統に放出する無
効電力は零であると仮定する。同様に、T2地点の電圧
V2は静止型無効電力補償装置SVC2の制御装置の目
標電圧V2refと同じ値で静止型無効電力補償装置S
VC2が系統に放出する無効電力は零であると仮定す
る。今、時刻t1において電源G1が電力系統に供給し
ている有効電力Pg1が減少し始め、有効電力Pg1の
減少に伴い、T1地点の電圧V1、T2地点の電圧V2
も降下し始めたと仮定する。この時、T1地点の電圧V
1の降下に伴い、T1地点の静止型無効電力補償装置S
VC1は、T1地点の電圧V1を目標電圧V1refに
戻そうとして進み側の無効電力Qsvc1を電力系統に
放出し始める。また同様に、T2地点の電圧V2の降下
に伴い、T2地点の静止型無効電力補償装置SVC2
も、T2地点の電圧V2を目標電圧V2refに戻そう
として進み側の無効電力Qsvc2を電力系統に放出し
始める。その後、電源G1の前記有効電力Pg1はゆっ
くりと減少を続け、それに伴い、T1地点の電圧V1、
T2地点の電圧V2もゆっくりと降下を続け、時刻t2
においてT1地点の静止型無効電力補償装置SVC1の
無効電力Qsvc1は、静止型無効電力補償装置SVC
1が電力系統に放出可能な無効電力の最大値Qsvc1
maxに達したとする。なお、T2地点の静止型無効電
力補償装置SVC2の無効電力Qsvc2は、静止型無
効電力補償装置SVC2が電力系統に放出可能な無効電
力の最大値Qsvc2maxに達しておらず、無効電力
Qsvc2は増加および減少が可能であるとする。時刻
t2において、T1地点の静止型無効電力補償装置SV
C1の無効電力Qsvc1は最大値Qsvc1maxに
達したが、これによりT1地点の静止型無効電力補償装
置SVC1は進み側の無効電力を系統に放出する能力を
失ってしまう。したがって、T1地点の電圧V1が瞬時
に低下した場合でも、静止型無効電力補償装置SVC1
は進み側の無効電力を電力系統に放出することができ
ず、静止型無効電力補償装置の高速な電圧制御能力を利
用できないことになってしまう。
【0013】つぎに、図1から図4に示した本実施形態
における静止型無効電力補償装置SVC1と静止型無効
電力補償装置SVC2の動作を図7により説明する。図
6と同様に、図7においても定常時は、T1地点に設置
されている電源G1が電力系統に供給している有効電力
Pg1がPg10であり、T1地点の電圧V1は静止型
無効電力補償装置SVC1の制御装置の目標電圧V1r
efと同じ値で静止型無効電力補償装置SVC1が系統
に放出する無効電力は零であると仮定する。同様に、T
2地点の電圧V2は静止型無効電力補償装置SVC2の
制御装置の目標電圧V2refと同じ値で静止型無効電
力補償装置SVC2が系統に放出する無効電力は零であ
ると仮定する。今、時刻t1において電源G1が電力系
統に供給している有効電力Pg1が減少し始め、有効電
力Pg1の減少に伴い、T1地点の電圧V1、T2地点
の電圧V2も降下し始めたと仮定する。この時、T1地
点の電圧V1の降下に伴い、T1地点の静止型無効電力
補償装置SVC1は、T1地点の電圧V1を目標電圧V
1refに戻そうとして進み側の無効電力Qsvc1を
電力系統に放出し始める。また同様に、T2地点の電圧
V2の降下に伴い、T2地点の静止型無効電力補償装置
SVC2も、T2地点の電圧V2を目標電圧V2ref
に戻そうとして進み側の無効電力Qsvc2を電力系統
に放出し始める。その後、電源G1の有効電力Pg1は
ゆっくりと減少を続け、それに伴い、T1地点の交流電
圧変成器PT1で検出された電圧V1、演算部38で算
出されたT1地点の電圧V1’の双方とも低下し、時刻
t2’において電圧V1、V1’とも演算部39に設定
されているしきい値V1L以下となり、演算部39はT
2地点の目標電圧V2refに加算する補正値V2aと
して、V2a0を出力する。これにより、静止型無効電
力補償装置SVC2の制御装置12においては、見た目
の電圧指令値V2ref’が上昇し、その結果静止型無
効電力補償装置SVC2が電力系統に放出する無効電力
Qsvc2は図6の場合よりも増加し、T2地点の電圧
V2の低下が図6の場合よりも小さくなる。時刻t2’
以降も、電源G1の有効電力Pg1はゆっくりと減少を
続け、それに伴い、T1地点の電圧V1、V1’、T2
地点の電圧V2とも低下し続けるが、静止型無効電力補
償装置SVC2の制御装置12の動作により、T2地点
の電圧V2が低下が図6の場合よりも小さくなった結
果、T1地点の電圧V1の低下も図6の場合よりも小さ
くなる。したがって、T1地点の静止型無効電力補償装
置SVC1が電力系統に放出する無効電力Qsvc1
は、図6の場合よりも小さくなり、無効電力Qsvc1
は最大値Qsvc1maxには到達せず、T1地点の静
止型無効電力補償装置SVC1は進み側の無効電力を系
統に放出する能力を確保することが可能である。その結
果、T1地点の電圧V1が瞬時に低下した場合でも、静
止型無効電力補償装置SVC1は進み側の無効電力を電
力系統に放出可能であり、静止型無効電力補償装置の高
速な電圧制御能力を利用可能である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の電圧制御機器が設置された電力系統において、他
の電圧制御機器と協調をとって自己の電圧制御機器の制
御量の余裕を確保するので、電圧制御機器としての能力
を最大利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による電圧制御機器の制御装
置が設置された電力系統図
【図2】静止型無効電力補償装置の制御装置の構成図
【図3】本発明の一実施形態による静止型無効電力補償
装置の制御装置の構成図
【図4】本発明の静止型無効電力補償装置の電圧指令値
に対する補正値を決定する方法の説明図
【図5】本発明の他の実施形態による静止型無効電力補
償装置の制御装置の構成図
【図6】従来型による静止型無効電力補償装置の動作図
【図7】本発明による静止型無効電力補償装置の動作図
【符号の説明】
11…静止型無効電力補償装置SVC1の制御装置、1
2…静止型無効電力補償装置SVC2の制御装置、21
…偏差演算部、22…演算部、23…点弧角演算部、3
1…静止型無効電力補償装置SVC2の制御装置の制御
部、32…補正部、33…補正値加算部、34…偏差演
算部、35…偏差演算部、36…点弧角演算部、37…
補正部の演算部、38…補正部の演算部、39…補正部
の演算部、41…の無効電力の向きを判定する判定部、
42,45…T1地点の電圧と予め決定しておいた電圧
しきい値との大小を比較する判定部、43,44,4
6,47…電圧指令値の補正値を決定する決定部、51
…有効電力,無効電力演算部、52…T1地点の電圧と
T1地点の電圧とT2地点の電圧の位相差の演算部、5
3…無効電力決定部、54…点弧角演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G066 DA04 DA08 DA10 FA01 FB11 FC11 5H420 BB12 BB16 EB38 FF03 FF04 FF07 FF22 GG01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電圧制御機器が設置された電力系
    統において、自己の電圧制御機器が設置された第1地点
    の電圧あるいは電圧変動などの電力系統の状態量を他の
    電圧制御機器が設置されている第2地点で計測した電
    圧、電流、電力潮流の状態量から推測して当該他の電圧
    制御機器の電圧指令値を変更し、前記自己の電圧制御機
    器の制御量の余裕を確保することを特徴とする電圧制御
    機器の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記他の電圧制御機
    器は、当該他の電圧制御機器が設置されている第2地点
    で検出された電圧および電流と第2地点の電力潮流を基
    に前記自己の電圧制御機器が設置された第1地点の電圧
    を演算し、前記演算された電圧から当該他の電圧制御機
    器が設置されている第2地点の予め設定された目標電圧
    の補正量を決定し、前記目標電圧を補正する補正部と、
    当該他の電圧制御機器が設置されている第2地点の電圧
    を一定に制御する制御部を備える制御手段を有すること
    を特徴とする電圧制御機器の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記他の電圧制御機
    器は、当該他の電圧制御機器が設置されている第2地点
    で検出された電圧および電流を基に系統から当該第2地
    点に流れ込む電力潮流を演算する演算部と、当該第2地
    点で検出された前記電圧と前記電力潮流を基に前記自己
    の電圧制御機器が設置された第1地点の電圧および前記
    第1地点と前記第2地点の電圧の位相差を演算する演算
    部と、これらの演算部の出力に基づいて系統に放出する
    無効電力を決定する無効電力決定部を備える制御手段を
    有することを特徴とする電圧制御機器の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2011135822A1 (ja) * 2010-04-27 2013-07-18 パナソニック株式会社 電圧制御装置、電圧制御方法及び電圧制御プログラム
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