JP2002190841A - デジタルデータ信号の伝送方法、及び変復調器 - Google Patents

デジタルデータ信号の伝送方法、及び変復調器

Info

Publication number
JP2002190841A
JP2002190841A JP2000386732A JP2000386732A JP2002190841A JP 2002190841 A JP2002190841 A JP 2002190841A JP 2000386732 A JP2000386732 A JP 2000386732A JP 2000386732 A JP2000386732 A JP 2000386732A JP 2002190841 A JP2002190841 A JP 2002190841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sine wave
digital data
data signal
signal
time difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2000386732A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Omori
裕二 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP2000386732A priority Critical patent/JP2002190841A/ja
Publication of JP2002190841A publication Critical patent/JP2002190841A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストでかつ簡単に実現できる、簡易的な
デジタルデータ信号の伝送方法、変調器及び復調器を提
供することを目的としている。 【解決手段】 デジタルデータ信号の値からなる符号
が、開始を示す1周期の第一の正弦波1と、同第一の正
弦波1に続いて送出され、符号の終了を示す1周期の第
二の正弦波2とから構成され、この第一の正弦波1と第
二の正弦波2との間の時間差である時間差値Tnに対応
してデジタルデータ信号の値を規定する。また、時間差
値Tnの起点を第一の正弦波1の位相角が180度の第
一のゼロクロス・ポイント1aと規定し、時間差値Tn
の終点を第二の正弦波2の位相角が180度の第二のゼ
ロクロス・ポイント2aと規定する。このようにゼロク
ロス・ポイント1aから正弦波の1周期の時間だけ後の
位置を数値の0に対応させ、数値の0以降の数値を一定
時間ずつに区切られた時間差値Tnに対応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ回線やア
ナログ無線を使用するデジタルデータ信号の伝送に係わ
り、より詳細には、簡易的な変調によるデジタルデータ
信号の伝送方法、及び変復調器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルデータ信号の伝送方法、
及び変復調器は、例えば図5に示すようにアナログの電
話回線を用いてシリアルのデジタル・データ信号を送る
ために、位相変調方式を採用したモデムがあった。送信
側のモデム90の内部には、搬送波となる交流信号をデ
ジタルのデータ信号で変調する位相変調部91が設けら
れており、同位相変調部91から出力された変調信号
が、電話回線92と交換機93を通して接続されている
受信側のモデム94に入力される。受信側のモデム94
の内部には、変調信号をデジタルのデータ信号に復調す
る位相復調部95が設けられており、変調されたデジタ
ルのデータ信号を復調する構成となっている。図6は変
調される前のデータ信号と2相方式の位相変調で変調さ
れた変調信号の波形を示す。2相方式の位相変調ではデ
ータ信号の1を位相の変化なし、0を位相変化180度
に対応させてデータ信号を送出する。図6の例では、デ
ータ信号の0に対応する変調信号の部分が、データ信号
の一つ前の部分と比べ180度位相が反転した波形とな
っている。このような位相変調方式は、位相変調部や位
相復調部のコストが高くなるが、狭い周波数帯域で比較
的大量のデータを伝送するのに適していた。
【0003】しかしながら、データ転送量が少ない機器
にとっては、位相変調部や位相復調部のコストが相対的
に高くなっていた。このため、簡単に実現できるデジタ
ルデータ信号の伝送方法とその変調器、復調器が望まれ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上述べた問
題点を解決し、低コストでかつ簡単に実現できる、簡易
的なデジタルデータ信号の伝送方法、及び変復調器を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、デジタルデータ信号を交流信号に変調
し、シリアル形式の信号を伝送するデジタルデータ信号
の伝送方法において、前記デジタルデータ信号の一つの
値からなる符号が、開始を示す1周期の第一の正弦波
と、同第一の正弦波に続いて送出され、前記符号の終了
を示す1周期の第二の正弦波とからなり、前記第一の正
弦波と前記第二の正弦波との時間差である時間差値に対
応して前記デジタルデータ信号の値を規定する。
【0006】前記時間差値の起点は、前記第一の正弦波
の位相角が180度のゼロクロス・ポイントであり、前
記時間差値の終点は、前記第二の正弦波の位相角が18
0度のゼロクロス・ポイントである。
【0007】前記第二の正弦波は、前記第一の正弦波と
前記第二の正弦波とで表される前記符号に続いて送出さ
れる、第二の符号の開始を示す1周期の前記第一の正弦
波と共用される。
【0008】前記第一の正弦波と前記第二の正弦波と
は、同一の周波数からなる。
【0009】前記周波数は、前記第二の正弦波と、同第
二の正弦波に続いて送出される第二の符号の前記第一の
正弦波との間で、異なる周波数に切替られる。
【0010】デジタルデータ信号を交流信号に変調し、
シリアル形式の信号を伝送するデジタルデータ信号の伝
送に用いられ、前記デジタルデータ信号の一つの値から
なる符号が、開始を示す1周期の第一の正弦波と、同第
一の正弦波に続いて送出され、前記符号の終了を示す1
周期の第二の正弦波とからなり、前記第一の正弦波と前
記第二の正弦波との時間差である時間差値に対応して前
記デジタルデータ信号の値を規定したデジタルデータ信
号伝送用の変調器であって、所定の周波数の正弦波を発
生し、それぞれの位相角が前記時間差値に対応する複数
の正弦波発生器と、それぞれの同正弦波発生器から出力
されるそれぞれの前記正弦波の内の一つの前記正弦波の
みを選択して送出する選択部と、同選択部の選択タイミ
ングを制御する制御部とからなり、前記制御部は、前記
デジタルデータ信号を入力すると、所定の前記正弦波発
生器からの前記正弦波を1周期の間のみ選択して前記選
択部より送出し、前記時間差値の時間が経過後、前記時
間差値と対応する前記正弦波発生器からの前記正弦波を
1周期の間のみ選択して前記選択部より送出する。
【0011】前記時間差値の起点は、前記第一の正弦波
の位相角が180度のゼロクロス・ポイントであり、前
記時間差値の終点は、前記第二の正弦波の位相角が18
0度のゼロクロス・ポイントである。
【0012】前記第一の正弦波と前記第二の正弦波と
は、同一の周波数からなる。
【0013】前記正弦波発生器は、複数の発振周波数を
切り換える機能を備え、前記制御部からの発振周波数を
指定する周波数指定信号により、前記第二の正弦波と、
前記第二の正弦波に続いて送出される第二の符号の前記
第一の正弦波との間で、異なる周波数に切替る。
【0014】デジタルデータ信号を交流信号に変調し、
シリアル形式の信号を伝送するデジタルデータ信号の伝
送に用いられ、前記デジタルデータ信号の一つの値から
なる符号が、開始を示す1周期の第一の正弦波と、同第
一の正弦波に続いて送出され、前記符号の終了を示す1
周期の第二の正弦波とからなり、前記第一の正弦波と前
記第二の正弦波との時間差である時間差値に対応して前
記デジタルデータ信号の値を規定したデジタルデータ信
号伝送用の変調器で変調された変調信号を復調する復調
器であって、入力する前記変調信号の前記第一の正弦波
と前記第二の正弦波とをそれぞれ第一の矩形波と第二の
矩形波とに整形する波形整形部と、整形された前記第一
の矩形波と前記第二の矩形波との間の時間に対応して前
記デジタルデータ信号の値に変換する時間計測部とを設
ける。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明によ
るデジタルデータ信号の伝送方法、及び変復調器を詳細
に説明する。図1は本発明によるデジタルデータ信号の
伝送方法の一実施例を示す波形図である。ここではデジ
タルデータ信号を交流信号に変調し、シリアル形式でア
ナログ伝送路を用いて伝送するデジタルデータ信号の伝
送方法について説明する。図1(A)の波形は正弦波で
ある交流信号と伝送するデジタルデータ信号の値との対
応を説明した図である。例えば、伝送するデジタルデー
タ信号が数字の0から10までの値を意味する十進数と
して表わされており、その内の一つの数値を一つの符号
として送出する場合を説明する。一つの数値は、この数
値に対応する符号の開始を示す1周期の第一の正弦波1
と、同第一の正弦波1に続いて送出され、符号の終了を
示す1周期の第二の正弦波2とから構成されている。こ
の第一の正弦波1と第二の正弦波2との間の時間差であ
る時間差値Tnに対応してデジタルデータ信号の値を規
定している。さらにこの例では、時間差値Tnの起点を
第一の正弦波1の位相角が180度の第一のゼロクロス
・ポイント1aと規定し、時間差値Tnの終点を第二の
正弦波2の位相角が180度の第二のゼロクロス・ポイ
ント2aと規定している。また、第一のゼロクロス・ポ
イント1aから正弦波の1周期の時間だけ後の位置をデ
ジタルデータ信号の値で一番小さい値である数値の0に
対応させている。ここで、第一の正弦波1と第二の正弦
波2の周波数を仮に1KHzとすると、1周期の正弦波
は1mSとなる。前述の規定により、第一の正弦波1の
位相角が180度の第一のゼロクロス・ポイント1aか
ら、1周期(1mS)後の第二の正弦波2の位相角が1
80度の第二のゼロクロス・ポイント3が数値の0に対
応することになる。また図1の例において、この0のゼ
ロクロス・ポイント3の位置から、例えば1/8周期
(0.125mS)後となる位置に、第二の正弦波2の
位相角が180度の第二のゼロクロス・ポイント4が来
る位置を数値の1と規定する。以下同様に1/8周期
(0.125mS)のステップで数値の2、3、という
ように定義すると、数値の10は、0を表わす位置から
1.25mS後の第二のゼロクロス・ポイント5とな
る。つまり、 ひとつの数値を表わす最大の時間差値:Te ひとつの数値と次の数値との間の時間:Ts 時間差値の起点から0を表わす位置までの時間:T0 時間差値の起点から数値nを表わす位置までの時間:T
n とすると、 Tn=T0+n×Ts と定義される。上記の式に当てはめると、図1(B)は
数値の0を表わす波形であり、T0=1mSとなる。ま
た図1(C)、図1(D)は、それぞれ数値の1、数値
の10を表わす波形であり、T1=1.125mS、T
10=2.25mSとなる。
【0016】本発明によるデジタルデータ信号の伝送方
法によれば、二つの正弦波の間の時間差を制御したり、
測定するだけで変調と復調ができるため、低コストでか
つ簡単に実現できる、簡易的なデジタルデータ信号の伝
送方法となる。また、正弦波の位相角が0度と180度
のゼロクロス・ポイントは、波形のレベルが一番低いと
ころであり、信号レベルの変化による振幅の変動の影響
を受けにくいため、安定的なデジタルデータ信号の伝送
を行なうことができる。
【0017】また送出される符号が複数個ある場合に、
第二の正弦波は、第一の正弦波と第二の正弦波とで表さ
れる符号に続いて送出される、第二の符号の開始を示す
1周期の第一の正弦波と共用してもよい。図2は、この
例を示した変調波形図であり、第一の符号と第二の符号
を独立して送出する場合と、第一の符号と第二の符号を
共用した場合を示している。第一の符号と第二の符号を
独立して送出する場合は、第一の正弦波6aと第二の正
弦波6bとで表される第一の符号が送出され、続いて第
一の正弦波7aと第二の正弦波7bとで表される第二の
符号が送出される。第一の符号と第二の符号を共用した
場合は、まず第一の符号の第一の正弦波8aが送出され
る。続いて、第一の符号の第二の正弦波であり、かつ第
二の符号の第一の正弦波でもある第二の正弦波(第一の
正弦波)8bが送出される。さらに第二の符号の第二の
正弦波8cが送出される。このようにすると、一番最初
に送出される符号を除き、一つの符号につき一つの正弦
波の伝送時間が節約できるため、総合的なデータ伝送時
間が短くなる。
【0018】また、第一の正弦波6aと第二の正弦波6
bとを、同一の周波数とすることにより、単一の時間計
数で制御できるため、変調と復調の手順が簡単となる。
また、この伝送方法で使用する伝送路も単一の周波数に
合わせて特性を決定できるため、伝送路の設計が容易と
なる。
【0019】さらに、第一の正弦波6aや第二の正弦波
6bで使用される周波数を例えば1KHzと0.5KH
zのように、第二の正弦波6bと同第二の正弦波6bに
続いて送出される第一の正弦波7aとの間で、異なる周
波数に切替られるようにしておく。通常は周波数1KH
zを用いて伝送を行なっていて、例えば伝送路のノイズ
などでエラーが頻発するようになったら、送出側で予め
取り決めた特定の符号、例えば数値が10となる符号を
受信側に送出する。通常は0〜9までの数値を受信して
おり、この特定の符号である10を受け取った受信側で
は、復調のための時間計数を0.5KHz用のものに変
更して次の受信に備える。送出側では、特定の符号であ
る10を受信側に送出した後は、正弦波の発振周波数と
変調のための時間計数とを0.5KHzに切替てから、
次に送られるべき符号を受信側に送出する。このように
低い周波数に移行することにより、伝送路の品質が悪化
して帯域が狭くなった伝送路でも、エラー発生の頻度を
下げることができる。
【0020】次に前述したデジタルデータ信号の伝送方
法で用いられる変調器について具体的な実施例を説明す
る。図3は本発明による変調器と復調器の一実施例を表
わすブロック図である。この変調器には、正弦波発生器
10と、正弦波反転部11と、選択部としてのアナログ
ゲート12とアナログゲート13と、波形整形部14
と、タイマー部15と、これらを制御する制御部16と
が設けられている。本発明では伝送する数値を表わすた
めに、複数の位相角を有した正弦波発生器が必要であ
る。この実施例では一つの正弦波発生器10と正弦波反
転部11とにより、位相角が180度異なる2つの正弦
波を発生させている。正弦波発生器10は、制御部16
からの周波数指定信号16aにより指定された周波数で
ある1KHzか、または0.5KHzの周波数を可変で
きる機能を有している。周波数指定信号16aは、通常
においてLになっており、1KHzの周波数で発振して
いる。この正弦波発生器10は、第一の正弦波と対応す
る位相角となる正弦波発生器であり、またこの正弦波発
生器10に接続されている正弦波反転部11は、正弦波
発生器10で発生した正弦波信号10aを反転して出力
している。また正弦波発生器10の正弦波信号10bは
アナログゲート12に、正弦波反転部11の正弦波信号
11aはアナログゲート13にそれぞれ入力される。ア
ナログゲート12は、正弦波信号10bを入力し、ゲー
トの開閉信号16bに対応して正弦波信号10bを出力
ゲートから送出し、アナログゲート13は、正弦波信号
11aを入力し、ゲートの開閉信号16cに対応して正
弦波信号11aを出力ゲートから送出する機能を有して
おり、各々の出力ゲートが一点で接続されており、正弦
波信号10bと正弦波信号11aとが合成された変調信
号17を送出する構成となっている。一方、制御部16
は、変調器の外部から入力されるデジタルデータ信号1
8に対応して、アナログゲート12,13のゲートの開
閉信号16b,16cと正弦波発生器10に接続された
周波数指定信号16aとを制御する機能を有している。
この制御部16には、タイマー部15が接続されてお
り、制御部16に時間タイミング信号15aを送る機能
を有している。また波形整形部14が、正弦波発生器1
0に接続されており、入力された正弦波信号10cを矩
形波に整形し、矩形波信号14aを制御部16へ出力す
る機能を有している。
【0021】以上の構成において、つぎにその動作を図
3および図4を用いて説明する。この実施例では、送出
される符号の値の範囲を0〜10までとし、実際に送出
される値を5として説明している。また、時間差値の起
点は、第一の正弦波の位相角が180度のゼロクロス・
ポイント20であり、時間差値の終点は、第二の正弦波
の位相角が180度の第二のゼロクロス・ポイントとし
て設計している。正弦波の位相角が180度のゼロクロ
ス・ポイントを利用するのは、信号の変化が一番大きい
部分であり、電圧を比較する簡単なコンパレータ回路
(図示せず)で、確実に交流波形を直流の矩形波に波形
整形できるため、復調器が安価となるためである。また
図4の矩形波のタイミングチャートにおいて、ハイレベ
ルをH、ローレベルをLとして呼称する。
【0022】図3の正弦波発生器10では常に正弦波信
号10bを発生しており、波形整形部14ではこの正弦
波信号10cを矩形波信号14aに波形整形して制御部
16に出力している。また、正弦波反転部11では、常
に正弦波信号11aを発生している。制御部16は、送
出される符号であるデジタルデータ信号18を入力する
と、波形整形部14からの矩形波信号14aの立ち上が
り信号により、正弦波の位相角が0度のタイミングを検
知し、タイマー部15にデジタルデータ信号18と対応
する時間差値を設定する。また同時に、アナログゲート
12のゲートに開閉信号16bをHにして送出し、波形
整形部14からの矩形波信号14aの次の立ち上がりを
検知すると、ゲートに開閉信号16bをLにして送出す
ることにより、1周期(1mS)の第一の正弦波21を
アナログゲート12の出力ゲートから送出する。なおこ
の変調器では、 正弦波の1周期:T=1mS ひとつの数値と次の数値とを区別する時間:Ts=0.
5mS 時間差値の起点から0を表わす位置までの時間:T0=
1mS 時間差値の起点から数値nを表わす位置までの時間:T
n 時間差値の起点から数値nを表わす第二の正弦波の位相
角0度の位置までの時間:Tg とすると、 Tg=Tn−1/2T=T0+n×Ts−1/2T となる。前述の伝送方法の式と比べて1/2Tの時間を
引いているのは、時間差値の終点を第二の正弦波22の
位相角が180度の第二のゼロクロス・ポイントとして
いるためである。第二の正弦波22の先頭(位相角0
度)から波形を出力するためには、1周期の1/2前の
時間に対応するゲートを開けなければならない。また第
一の正弦波21の位相角が0度のタイミングでこのTg
をタイマー部に設定するため、さらに第一の正弦波21
の位相角が0度のタイミングから時間差値の起点までの
時間である1/2Tを余分に加算しなければならない。
つまりタイマー部15にはTnを設定すればよい。実際
には、 Tn=T0+n×Ts=1mS+5×0.5mS=3.
5mS をタイマー部15にセットする。なおこの実施例では第
二の正弦波22を出力する場合に、送出されるひとつの
符号において、数値と次の数値とを区別する時間:Ts
=0.5mSとしているため、1/2周期毎に第二の正
弦波22の位相角をずらさなければならない。このた
め、制御部16は送出する数値が奇数のときは正弦波反
転部11と対応するアナログゲート13のゲートを制御
し、偶数のときは正弦波発生器10と対応するアナログ
ゲート12のゲートを制御して第二の正弦波22を出力
ゲートより出力する。今回送出する数値は5で奇数であ
るため、アナログゲート13が制御の対象となる。タイ
マー部15では時間がセットされるとタイマー信号15
aをHにする。セットされた時間が経過するとタイマー
信号15aはLとなる。制御部16では、タイマー信号
15aの立ち下がりにより、アナログゲート13のゲー
トにHの開閉信号16cを送出し、波形整形部14から
の矩形波信号14aの次の立ち下がりによりアナログゲ
ート13のゲートにLの開閉信号16cを送出し、1周
期の第二の正弦波22を出力ゲートから出力する
【0023】またこの実施例では、第一の正弦波21と
第二の正弦波22とは、同一の周波数を用いているた
め、第二の正弦波22を発生させるために独立した発振
回路が不要であり、単に第一の正弦波21を発生させて
いる正弦波発生器10の正弦波信号1aを反転させる正
弦波反転部11を設けるだけでよい。このため、回路が
簡単になり低コストの変調器を実現できる。
【0024】正弦波発生器10で発生している正弦波の
周波数は、第二の正弦波22と同第二の正弦波22に続
いて送出される第二の符号の第一の正弦波(図示せず)
との間で、制御部16からの周波数指定信号16aをL
にすることにより1KHzに、Hにすると0.5KHz
の周波数に切替られるようになっている。このような切
替の機能を有することにより、伝送路の特性に合ったデ
ータ転送速度で転送できるため、伝送エラーを減少させ
ることができる。
【0025】次に前述した変調器により変調された変調
信号を復調するための復調器について、図3と図4を用
いて説明する。図3の復調器には、変調信号17を入力
し、第一の正弦波21と第二の正弦波22とを第一の矩
形波23と第二の矩形波24との矩形波信号30aに整
形する波形整形部30と、矩形波信号30aを入力し、
第一の矩形波23と第二の矩形波24との間の時間に対
応して、一つの符号を一つのデジタルデータ信号に変換
する時間計測部31とが設けられている。
【0026】以上の構成において、つぎにその動作を図
4を用いて説明する。変調信号17は、波形整形部30
の内部に備えられたコンパレータ(図示せず)により、
変調信号17のゼロクロス・ポイントよりやや高い電圧
レベル25と比較され、この電圧レベル25より高い電
圧の場合は、出力にHを、低い場合はLを出力すること
により、矩形波信号30aに波形整形される。時間計測
部ではこの矩形波信号30aを入力し、矩形波信号30
aの立ち下がりから次の矩形波信号30aの立ち下がり
までの時間を計測し、前述した時間関係式から送出され
た一つの符号を一つのデジタルデータ信号の値に変換す
る。Tn=T0+n×Ts より数値nを求める式
に変形すると、n=(Tn−T0)/Ts となり、図
4の例にあてはめると、 n=(3.5mS−1mS)/0.5mS=5 従って送られてきた数値は5となり、時間計測部31よ
りデジタルデータ信号31aとして出力される。実際に
は、計算した値がある範囲に位置していれば、予想され
る数値に丸める。例えば上記の例で、ある値の範囲を
4.5〜5.4とし、計算結果が5.3であれば、デジ
タルデータ信号31aとして5を出力する。これにより
変調器や復調器の回路定数のバラツキによる時間差値の
バラツキを吸収して確実にデータを伝送できる。以上の
ように簡単な波形整形部30と時間計測部31で復調器
を構成できるため、低コストの復調器とすることができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるデジ
タルデータ信号の伝送方法、及び変復調器によれば、デ
ジタルデータ信号を交流信号に変調し、シリアル形式の
信号を伝送するデジタルデータ信号の伝送方法におい
て、デジタルデータ信号の一つの値からなる符号が、開
始を示す1周期の第一の正弦波と、同第一の正弦波に続
いて送出され、符号の終了を示す1周期の第二の正弦波
とからなり、第一の正弦波と第二の正弦波との時間差で
ある時間差値に対応してデジタルデータ信号の値を規定
することにより、低コストでかつ簡単に実現できる、簡
易的なデジタルデータ信号の伝送方法を提供できる。
【0028】また、デジタルデータ信号を交流信号に変
調し、シリアル形式の信号を伝送するデジタルデータ信
号の伝送に用いられ、デジタルデータ信号の一つの値か
らなる符号が、開始を示す1周期の第一の正弦波と、同
第一の正弦波に続いて送出され、符号の終了を示す1周
期の第二の正弦波とからなり、第一の正弦波と第二の正
弦波との時間差である時間差値に対応してデジタルデー
タ信号の値を規定したデジタルデータ信号伝送用の変復
調器であって、変調器は、所定の周波数の正弦波を発生
し、それぞれの位相角が時間差値に対応する複数の正弦
波発生器と、それぞれの同正弦波発生器から出力される
それぞれの正弦波の内の一つの正弦波のみを選択して送
出する選択部と、同選択部の選択タイミングを制御する
制御部とからなり、制御部は、デジタルデータ信号を入
力すると、所定の正弦波発生器からの正弦波を1周期の
間のみ選択して選択部より送出し、時間差値の時間が経
過後、時間差値と対応する正弦波発生器からの正弦波を
1周期の間のみ選択して選択部より変調信号を送出す
る。さらに復調器では、入力した変調信号の第一の正弦
波と第二の正弦波とをそれぞれ第一の矩形波と第二の矩
形波とに整形する波形整形部と、整形された第一の矩形
波と第二の矩形波との間の時間に対応してデジタルデー
タ信号の値に変換する時間計測部とを設けることによ
り、低コストでかつ簡単に実現可能な、簡易的なデジタ
ルデータ信号の伝送用の変調器と復調器を提供すること
ができる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデジタルデータ信号の伝送方法の
一実施例を示す変調波形図である。
【図2】本発明によるデジタルデータ信号の伝送方法
で、2つの符号を示す変調波形図である。
【図3】本発明による変調器および復調器の一実施例を
示すブロック図である。
【図4】図3のブロック図の動作を説明するタイミング
・チャート図である。
【図5】従来のデジタルデータ信号の伝送方法による変
調器および復調器を示すブロック図である。
【図6】従来のデジタルデータ信号の伝送方法による動
作を説明するタイミング・チャート図である。
【符号の説明】
1 第一の正弦波 1a 第一のゼロクロス・ポイント 2 第二の正弦波 2a、3、4、5 第二のゼロクロス・ポイント 6a、7a 第一の正弦波 6b、7b 第二の正弦波 8a 第一の正弦波 8b 第二の正弦波(第一の正弦波) 8c 第二の正弦波 10 正弦波発生器 10a、10b、10c、11a 正弦波信号 11 正弦波反転部 12、13 アナログゲート 14 波形整形部 14a 矩形波信号 15 タイマー部 15a タイマー信号 15a 時間タイミング信号 16 制御部 16a 周波数指定信号 16b、16c 開閉信号 17 変調信号 18、31a デジタルデータ信号 20 ゼロクロス・ポイント 21 第一の正弦波 22 第二の正弦波 23 第一の矩形波 24 第二の矩形波 25 電圧レベル 30 波形整形部 30a 矩形波信号 31 時間計測部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルデータ信号を交流信号に変調
    し、シリアル形式の信号を伝送するデジタルデータ信号
    の伝送方法において、 前記デジタルデータ信号の一つの値からなる符号が、開
    始を示す1周期の第一の正弦波と、同第一の正弦波に続
    いて送出され、前記符号の終了を示す1周期の第二の正
    弦波とからなり、前記第一の正弦波と前記第二の正弦波
    との時間差である時間差値に対応して前記デジタルデー
    タ信号の値を規定してなることを特徴とするデジタルデ
    ータ信号の伝送方法。
  2. 【請求項2】 前記時間差値の起点は、前記第一の正弦
    波の位相角が180度のゼロクロス・ポイントであり、
    前記時間差値の終点は、前記第二の正弦波の位相角が1
    80度のゼロクロス・ポイントであることを特徴とする
    請求項1記載のデジタルデータ信号の伝送方法。
  3. 【請求項3】 前記第二の正弦波は、前記第一の正弦波
    と前記第二の正弦波とで表される前記符号に続いて送出
    される、第二の符号の開始を示す1周期の前記第一の正
    弦波と共用されることを特徴とする請求項1、請求項2
    記載のデジタルデータ信号の伝送方法。
  4. 【請求項4】 前記第一の正弦波と前記第二の正弦波と
    は、同一の周波数からなることを特徴とする請求項1、
    請求項2および請求項3記載のデジタルデータ信号の伝
    送方法。
  5. 【請求項5】 前記周波数は、前記第二の正弦波と、同
    第二の正弦波に続いて送出される第二の符号の前記第一
    の正弦波との間で、異なる周波数に切替られることを特
    徴とする請求項4記載のデジタルデータ信号の伝送方
    法。
  6. 【請求項6】 デジタルデータ信号を交流信号に変調
    し、シリアル形式の信号を伝送するデジタルデータ信号
    の伝送に用いられ、 前記デジタルデータ信号の一つの値からなる符号が、開
    始を示す1周期の第一の正弦波と、同第一の正弦波に続
    いて送出され、前記符号の終了を示す1周期の第二の正
    弦波とからなり、前記第一の正弦波と前記第二の正弦波
    との時間差である時間差値に対応して前記デジタルデー
    タ信号の値を規定したデジタルデータ信号伝送用の変調
    器であって、 所定の周波数の正弦波を発生し、それぞれの位相角が前
    記時間差値に対応する複数の正弦波発生器と、それぞれ
    の同正弦波発生器から出力されるそれぞれの前記正弦波
    の内の一つの前記正弦波のみを選択して送出する選択部
    と、同選択部の選択タイミングを制御する制御部とから
    なり、 前記制御部は、前記デジタルデータ信号を入力すると、
    所定の前記正弦波発生器からの前記正弦波を1周期の間
    のみ選択して前記選択部より送出し、前記時間差値の時
    間が経過後、前記時間差値と対応する前記正弦波発生器
    からの前記正弦波を1周期の間のみ選択して前記選択部
    より送出することを特徴とする変調器。
  7. 【請求項7】 前記時間差値の起点は、前記第一の正弦
    波の位相角が180度のゼロクロス・ポイントであり、
    前記時間差値の終点は、前記第二の正弦波の位相角が1
    80度のゼロクロス・ポイントであることを特徴とする
    請求項6記載の変調器。
  8. 【請求項8】 前記第一の正弦波と前記第二の正弦波と
    は、同一の周波数からなることを特徴とする請求項6、
    請求項7記載の変調器。
  9. 【請求項9】 前記正弦波発生器は、複数の発振周波数
    を切り換える機能を備え、前記制御部からの発振周波数
    を指定する周波数指定信号により、前記第二の正弦波
    と、前記第二の正弦波に続いて送出される第二の符号の
    前記第一の正弦波との間で、異なる周波数に切替ること
    を特徴とする請求項8記載の変調器。
  10. 【請求項10】 デジタルデータ信号を交流信号に変調
    し、シリアル形式の信号を伝送するデジタルデータ信号
    の伝送に用いられ、 前記デジタルデータ信号の一つの値からなる符号が、開
    始を示す1周期の第一の正弦波と、同第一の正弦波に続
    いて送出され、前記符号の終了を示す1周期の第二の正
    弦波とからなり、前記第一の正弦波と前記第二の正弦波
    との時間差である時間差値に対応して前記デジタルデー
    タ信号の値を規定したデジタルデータ信号伝送用の変調
    器で変調された変調信号を復調する復調器であって、 入力する前記変調信号の前記第一の正弦波と前記第二の
    正弦波とをそれぞれ第一の矩形波と第二の矩形波とに整
    形する波形整形部と、整形された前記第一の矩形波と前
    記第二の矩形波との間の時間に対応して前記デジタルデ
    ータ信号の値に変換する時間計測部とを設けることを特
    徴とする復調器。
JP2000386732A 2000-12-20 2000-12-20 デジタルデータ信号の伝送方法、及び変復調器 Ceased JP2002190841A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000386732A JP2002190841A (ja) 2000-12-20 2000-12-20 デジタルデータ信号の伝送方法、及び変復調器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000386732A JP2002190841A (ja) 2000-12-20 2000-12-20 デジタルデータ信号の伝送方法、及び変復調器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002190841A true JP2002190841A (ja) 2002-07-05

Family

ID=18853792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000386732A Ceased JP2002190841A (ja) 2000-12-20 2000-12-20 デジタルデータ信号の伝送方法、及び変復調器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002190841A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010232969A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Fujitsu Ltd 信号伝送装置及び信号伝送方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63274238A (ja) * 1987-05-01 1988-11-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ppm同期方式
JPH08251238A (ja) * 1995-03-14 1996-09-27 Hitachi Ltd データ通信方法
JPH09186660A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Railway Technical Res Inst 情報伝送システム
JPH11504480A (ja) * 1995-04-27 1999-04-20 タイム ドメイン コーポレイション 全2重超広帯域通信システムおよび方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63274238A (ja) * 1987-05-01 1988-11-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ppm同期方式
JPH08251238A (ja) * 1995-03-14 1996-09-27 Hitachi Ltd データ通信方法
JPH11504480A (ja) * 1995-04-27 1999-04-20 タイム ドメイン コーポレイション 全2重超広帯域通信システムおよび方法
JPH09186660A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Railway Technical Res Inst 情報伝送システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010232969A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Fujitsu Ltd 信号伝送装置及び信号伝送方法
US8405440B2 (en) 2009-03-27 2013-03-26 Fujitsu Limited Signal transmission device and signal transmission method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8290030B2 (en) Micro-controller with FSK modem
US4763103A (en) Process and method for wide band transmission, particularly for data transmission over an electricity distribution network
EP0296253A1 (en) Discrimination timing control circuit
EP0142847A2 (en) Digital signal generating device
JPH0831817B2 (ja) 周波数自動調節制御システム
US7188131B2 (en) Random number generator
EP1039704B1 (en) Data modulation with provision of a symbol timing reference
JPH09505972A (ja) 調整可能なシンボルスライス復調器を有する受信機
JP2002190841A (ja) デジタルデータ信号の伝送方法、及び変復調器
AU721722B2 (en) Phase modulating apparatus effectively using waveform storage unit
US4514840A (en) Data transmission systems for full duplex communication
JP2639326B2 (ja) 四値fsk受信機
RU2302700C2 (ru) Способ передачи двоичного сигнала и устройство для его осуществления
US3611142A (en) Communication system with adaptive receiver
JP2002111752A (ja) Hart復調回路
JP4088242B2 (ja) 可変速度変調装置及び可変速度復調装置並びに変復調装置
JPS6238645A (ja) 復調器
JP3268320B2 (ja) Sn比判定回路
JPS60153249A (ja) Fs変調方式
JPH11215093A (ja) 直交周波数分割多重変調方式の伝送帯域可変方法及びその装置
SU1141575A1 (ru) Преобразователь выходных сигналов индуктосина
JPH01293012A (ja) 軟判定信号レベル分布測定方式
JP4003554B2 (ja) ディジタル通信装置
JP2809518B2 (ja) Nrz型パルストレーンからタイミング情報を再発生する方法及び装置
JPS6218846A (ja) クロツク位相自動制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20100824