JP2002190230A - ラバースイッチ及びこのラバースイッチを用いた磁気ディスク駆動装置 - Google Patents

ラバースイッチ及びこのラバースイッチを用いた磁気ディスク駆動装置

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JP2002190230A
JP2002190230A JP2000389970A JP2000389970A JP2002190230A JP 2002190230 A JP2002190230 A JP 2002190230A JP 2000389970 A JP2000389970 A JP 2000389970A JP 2000389970 A JP2000389970 A JP 2000389970A JP 2002190230 A JP2002190230 A JP 2002190230A
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movable contact
fixed contact
rubber
magnetic disk
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JP2000389970A
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Koichi Saito
功一 斉藤
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数の可動接点と固定接点とを有して複数の
スイッチ回路を切り換え可能なラバースイッチを用いた
磁気ディスク駆動装置を提供する。 【解決手段】 ドーム状に形成されたラバースプリング
2と、このラバースプリング2を取り付けたフィルム状
の絶縁部材5とを備え、第1ステム部3は下端部に第1
可動接点3aを形成し、第2ステム部4は下端部に第2
可動接点4aを形成し、フィルム状の絶縁部材5は、第
1可動接点3aと対向する位置に形成した第1固定接点
と、第2可動接点4aと対向する位置に形成した第2固
定接点とをそれぞれ有し、ラバースプリング2を下方に
押圧すると、第1可動接点3aが第1固定接点に当接し
て導通し、第2可動接点4aが第2固定接点に当接して
導通するようにし、2つのスイッチ回路の接点の切り換
えを1個で行うことができる、多機能のラバースイッチ
を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラバースイッチ及び
このラバースイッチを用いた磁気ディスク駆動装置に係
わり、特に、2つのスイッチ回路を有するラバースイッ
チ及びこのラバースイッチを用いた磁気ディスク駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のラバースイッチ21を図12に従
って説明すると、ゴム等の弾性部材からなるドーム状の
ラバースプリング22が配設されている。このラバース
プリング22は、外周部に鍔部22aが形成され、この
鍔部22aに囲まれた部分に内部が空洞で弾性変形可能
な周壁22bが形成され、この周壁22bの上部中央部
には、上方に突出する押圧部22cと、この押圧部と対
向する位置から空洞内部の下方に突出する1個のステム
部22dとが形成されている。
【0003】また、1個のステム部22dの下端部には
可動接点23が形成され、この可動接点23と対向する
下方に固定接点24を有する絶縁性のフィルム部材25
が配設されている。前記固定接点24は、所定の間隔を
隔てて互いに対向する一対の接点部からなるスイッチ回
路で構成され、可動接点23が一対の接点部に当接して
導通するとスイッチ回路がスイッチONされるようにな
っている。前記可動接点23は、固定接点24の一対の
接点部に当接して導通可能な円形状に形成され、前記ス
テム部22dは、可動接点23と同じ直径寸法の円柱状
に形成されている。また、フィルム部材25は、金属板
等からなる板状の基台26に載置されている。そして、
ラバースプリング22は、鍔部22aがフィルム部材2
5に接着剤、あるいはホルダ部材(図示せず)により取
り付けされている。
【0004】そして、ラバースイッチ21のスイッチン
グ動作は、図13に示すように、押圧部22cを矢印A
の下方に押圧すると、周壁22bが弾性変形して、ステ
ム部22dが下方のフィルム部材25側に降下する。す
ると、可動接点23が固定接点24に当接して導通し、
スイッチ回路がスイッチONするようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のラバー
スイッチ21は、可動接点23と固定接点24とが、そ
れぞれで1個だったので、1個のスイッチ回路の切り換
えしかできなかった。そのために、従来のラバースイッ
チ21を用いるものが、例えば磁気ディスク駆動装置等
のような、ディスクカートリッジの有無の検出、磁気デ
ィスクへの情報の書き込み可否の検出、磁気ディスクの
種類(2DD/HD)の検出等の複数のスイッチ回路が
あると、この複数のスイッチ回路の数に対応した数のラ
バースイッチ21が必要となり部品点数が多くなる問題
があった。本発明は、前述のような課題を解決するため
に、複数の可動接点と固定接点とを有して複数のスイッ
チ回路を切り換え可能なラバースイッチ及び、このラバ
ースイッチを用いたて部品点数を削減した磁気ディスク
駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1解決手段として本発明のラバースイッチは、下方
が解放されドーム状に形成されたラバースプリングと、
このラバースプリングの前記下方を取り付けた絶縁部材
とを備え、前記ラバースプリングは、ドーム状上部の屋
根部から内部の下方に向けてそれぞれ突出形成した第
1、第2ステム部を有し、前記第1ステム部は下端部に
第1可動接点を形成し、前記第2ステム部は下端部に第
2可動接点を形成し、前記絶縁部材は、前記第1可動接
点と対向する位置に形成した第1固定接点と、前記第2
可動接点と対向する位置に形成した第2固定接点とをそ
れぞれ有し、前記ラバースプリング上部の屋根部を前記
下方に押圧すると、前記第1可動接点が前記第1固定接
点に当接して導通し、前記第2可動接点が前記第2固定
接点に当接して導通するような構成とした。
【0007】また、前記課題を解決するための第2解決
手段として、前記第1ステム部は前記屋根部内部の中央
部付近に所定の長さの棒状に形成し、前記第2ステム部
の長さは、前記第1ステム部の長さより長く形成し、前
記屋根部を押圧すると、前記第2可動接点が前記第2固
定接点に当接して導通した後に前記第1可動接点が前記
第1固定接点に当接して導通するような構成とした。
【0008】また、前記課題を解決するための第3解決
手段として、前記ラバースプリングは、前記屋根部の中
央部付近から上方に突出形成した押圧部を有し、この押
圧部を押圧すると、前記第1可動接点の前記第1固定接
点への当接、及び前記第2可動接点の前記第2固定接点
への当接がほぼ同時に行われる構成とした。
【0009】また、前記課題を解決するための第4解決
手段として、前記第2ステム部は、前記第1ステム部の
周囲を囲む円筒状に形成され、その下端部の第2可動接
点を円環状に形成した構成とした。
【0010】また、前記課題を解決するための第5解決
手段として、前記第1固定接点は、所定の間隔を隔てて
互いに対向する一対の接点部からなり、前記第1固定接
点に前記第1可動接点が当接すると、前記一対の接点部
が前記第1可動接点を介して導通し、前記第2固定接点
は、所定の間隔を隔てて互いに対向する一対の円弧状の
接点部からなり、前記第2固定接点に前記第2可動接点
部が当接すると前記一対の円弧状の接点部が前記第2可
動接点を介して導通する構成とした。
【0011】また、前記課題を解決するための第6解決
手段として、磁気ディスクを収納したディスクカートリ
ッジと、このディスクカートリッジを挿入して装着可能
な本体部とを備え、この本体部に請求項1乃至5記載の
ラバースイッチを配置し、このラバースイッチで、前記
本体部に装着した前記ディスクカートリッジの検出と、
前記本体部に装着した前記ディスクカートリッジの前記
磁気ディスクへの情報の書き込み可否の検出とを行うよ
うな構成とした。
【0012】また、前記課題を解決するための第7解決
手段として、前記本体部は、前記ディスクカートリッジ
を所定の高さの装着位置に位置決めするストッパー部を
有し、前記ディスクカートリッジは、前記磁気ディスク
への書き込み可否の検出用の書き込み可否検出孔を有
し、この書き込み可否検出孔は開閉部材により開閉可能
になっており、前記書き込み禁止孔が開いた状態の前記
ディスクカートリッジを前記本体部に装着時は、前記書
き込み可否検出孔に前記ラバースイッチの前記押圧部が
位置し、前記書き込み可否検出孔縁部が前記押圧部周辺
の前記屋根部を押圧しなながら降下する前記ディスクカ
ートリッジが、前記ストッパー部に当接して前記装着位
置で位置決めされると、前記第2可動接点は前記第2固
定接点に当接して導通すると共に、前記第1可動接点は
前記第1固定接点から離間して非導通となることによ
り、前記本体部に前記ディスクカートリッジが装着され
たことの検出と、前記磁気ディスクへの情報の書き込み
が否であることの検出とを行うような構成とした。
【0013】また、前記課題を解決するための第8解決
手段として、前記書き込み可否検出孔が前記開閉部材で
閉じられた状態の前記ディスクカートリッジを前記本体
部に装着時は、前記開閉部材で前記押圧部を押圧しなが
ら降下する前記ディスクカートリッジが前記ストッパー
部に当接して前記装着位置で位置決めされると、前記第
2可動接点が前記第2固定接点に当接して導通すると共
に前記第1可動接点が前記第1固定接点に当接して導通
することにより、前記本体部に前記ディスクカートリッ
ジが装着されたことの検出と、前記磁気ディスクへの情
報の書き込みが可であることの検出とを行うような構成
とした。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のラバースイッチを図面を
基に説明する。まず、図1は本発明のラバースイッチの
上面図と要部断面図であり、図2は本発明に係わる固定
接点のパターン形状を示す要部平面図であり、図3〜図
9は本発明のラバースイッチを用いた磁気駆動装置の動
作を説明する要部断面図であり、図10は本発明に係わ
るディスクカートリッジの平面図であり、図11は本発
明の磁気ディスク駆動装置のスイッチ回路の切り換え状
態を説明する表である。
【0015】本発明の実施の形態のラバースイッチ1
は、図1に示すように、下方が解放されたドーム状のラ
バースプリング2が配設されている。このラバースプリ
ング2は、シリコンゴム等の弾性を有する部材からな
り、外周部に厚肉でリング状に形成された鍔部2aを有
し、この鍔部2aに囲まれた内側に、内部を空洞に形成
する周壁2bと上部の屋根部2cとにより、下方が解放
されてドーム状に形成されている。また、ラバースプリ
ング2は、上部の屋根部2c中央から上方に突出する押
圧部2dが形成されている。
【0016】そして、ラバースプリング2は、押圧部2
d、またはこの押圧部2d周囲の屋根部2cを、矢印B
の下方に押圧すると、屋根部2c及び周壁2bが弾性変
形して屋根部2cが下方に降下するようになっている。
また、ラバースプリング2は、屋根部2c内部から下方
に向けてそれぞれそれぞれ突出する第1、第2ステム部
3、4が形成されている。前記第1ステム部3は、屋根
部2c内部の中央部付近から下方に向けて所定の長さの
棒状に形成され、その下端部に導電性の第1可動接点3
aが形成されている。また、第2ステム部4は、棒状の
第1ステム部3の周囲を囲む円筒状に形成され、その長
さは第1ステム部の長さより長く形成され、その下端部
に導電性の第2可動接点4aが円環状に形成されてい
る。
【0017】このようなラバースプリング2は、上部の
屋根部2c、または押圧部2dを矢印Bの下方に押圧す
ると弾性変形し、第1、第2可動接点3、4は、下方に
降下して後述する下方の第1、第2固定接点5、6に当
接して導通するようになっている。また、鍔部2aの下
面には、ラバースプリング2の空洞内部と外部とを結ぶ
通気溝2eが所定の深さで形成され、屋根部2c、また
は押圧部2dを押圧すると、空洞内部の空気が通気溝2
eから外部に逃げて、ラバースプリン2をスムーズに弾
性変形させるようになっている。前記第1、第2可動接
点3a、4aは、カーボン等の導電材料からなり、第
1、第2ステム部3、4の下端部に印刷等で形成されて
いる。
【0018】前記ラバースプリング2はフィルム状の絶
縁部材5に載置されており、この絶縁部材5は、第1可
動接点3aと対向する位置に第1固定接点6が形成さ
れ、第2可動接点4aと対向する位置に第2固定接点7
が形成されている。前記第1固定接点6は、図2に示す
ように、所定の間隔を隔てて互いに対向する一対の半円
状の接点部からなり、この一対の半円状の接点部で第1
のスイッチ回路が構成されている。そして、半円状の接
点部からなる第1固定接点6に第1可動接点3aが当接
すると、第1のスイッチ回路が第1可動接点3aを介し
て導通してスイッチONするようになっている。
【0019】また、第2固定接点7は、図2に示すよう
に、所定の間隔を隔てて互いに対向する一対の円弧状の
接点部からなり、この一対の円弧状の接点部で第2のス
イッチ回路が構成されている。そして、円弧状の接点部
からなる第2固定接点7に第1可動接点4aが当接する
と、第2のスイッチ回路が第2可動接点4aを介して導
通しスイッチONされるようになっている。また、絶縁
部材5の下部には、例えば鋼板等の金属板からなる基台
8が配設され、この基台8にフィルム状の絶縁部材5が
取り付けられている。そして、ラバースプリング2は、
基台8に載置した絶縁部材5上に、図1Bの2点鎖線で
示すようなスイッチホルダ9で鍔部2aが取り付けられ
ている。
【0020】このような本発明のラバースイッチ1は、
第1ステム部3が第2ステム部4より短くなっているの
で、ラバースプリング2上部の押圧部2d周辺の屋根部
2cを押圧操作すると、第1、第2可動接点3a、4a
が下方に降下する。そして、第2可動接点4aが第2固
定接点7に当接して導通し第2のスイッチ回路がスイッ
チONされた後に、第1可動接点3aが第1固定接点6
に当接して導通し第1のスイッチ回路がスイッチONす
るようになっている。
【0021】本発明のラバースイッチ1は、押圧部2d
周辺の屋根部2cを押圧することにより、2つのスイッ
チ回路を時間差を持ってスイッチONすることができ
る。また、押圧部2d周辺の屋根部2cを矢印B方向に
押圧して降下させ、第2可動接点4aが第2固定接点7
に当接して導通した時点で、屋根部2cに加えている押
圧力は解除しないで屋根部2cの降下を停止させること
により、第2のスイッチ回路だけをスイッチONさせ
て、第1のスイッチ回路はスイッチOFFのままとする
こともできる。
【0022】また、本発明のラバースイッチ1は、押圧
部2dが所定の高さで屋根部2c上方に突出させている
ので、第1ステム部3が第2ステム部4より短くても、
押圧部2dを直接押圧することにより、第1、第2可動
接点3a、4aをほぼ同時に第1、第2固定接点6、7
に当接させることができる。即ち、本発明のラバースイ
ッチ1は、押圧部2dを直接押圧することにより、2つ
のスイッチ回路をほぼ同時にスイッチONすることがで
きる。
【0023】本発明のラバースイッチ1の実施の形態で
は、第2ステム部4を円筒状のもので説明したが、第2
ステム部4は第1ステム部3近傍に、第1ステム部3と
同じ棒状に形成したものでも良い。このような第2ステ
ム部を棒状に形成する場合は、第2固定接点は円弧状に
する必要がなく、第1固定接点6と同じ面積の小さな形
状にしても良い。また、絶縁部材5はフィルム状に限定
されず、例えばフェノール樹脂製のプリント基板でも良
い。
【0024】また、第1固定接点6は、一対の半円状の
接点部でなく、円形状(図示せず)に形成し、この円形
状の第1固定接点と第1可動接点3aとの間で第1のス
イッチ回路を形成したものでも良い。また、第2固定接
点7は、一対の円弧状の接点部でなく、円環状(図示せ
ず)に形成し、この円環状の第2固定接点と第2可動接
点4aとの間で第2のスイッチ回路を形成したものでも
良い。
【0025】このような本発明のラバースイッチ1を用
いた磁気ディスク駆動装置(詳細な説明は省略する)
は、ディスクカートリッジKが挿入可能になっている。
前記ディスクカートリッジKは、図10に示すように、
外形が矩形状のケース11を有し、このケース11の内
部には、情報の書き込みが可能な円盤状の磁気ディスク
12が回転可能に収納されている。また、ケース11に
は内部の磁気ディスク12の一部を露出させる開放部1
1aが形成されている。また、ケース11には、解放部
11aを開閉可能なシャッター部材13が矢印D方向に
弾性付勢されて配設されている。そして、シャッター部
材13は、矢印C方向にスライド可能になっている。
【0026】また、シャッター部材13には、開放部1
1aよりやや大きめの窓部13aが設けられており、シ
ャッター部材13を矢印D方向にスライド移動される
と、窓部13aが解放部11a上に位置して、内部の磁
気ディスク12の一部が露出するようになっている。ま
た、ケース11には、図示左下方に、磁気ディスク12
への書き込み可否の検出をするための書き込み可否検出
孔11bが貫通形成されている。この書き込み可否検出
孔開閉部材14を有する書き込み可否検出孔11bが貫
通形成されている。
【0027】この書き込み可否検出孔11bには、矢印
E、F方向に移動可能な開閉部材14が配設されてお
り、開閉部材14を矢印E方向に移動させると書き込み
可否検出孔11bが閉じられて、磁気ディスク12への
情報の書き込みが可能になっている。また、開閉部材1
4を矢印F方向に移動させると、書き込み可否検出孔1
1bが開かれて、磁気ディスクへの情報の書き込みが禁
止(否)になっており、誤って磁気ディスク12に別な
情報を書き込もうとしても書き込めないようになってい
る。
【0028】本発明のラバースイッチ1を用いた磁気デ
ィスク駆動装置は、図3に示すように、ディスクカート
リッジKを装着可能な本体部15を有し、この本体部1
5は、下方にシャーシを兼用する基台8が配設されてい
る。また、基台8には、ストッパー部8aが設けられ
て、ディスクカートリッジKをターンテーブル(図示せ
ず)に装着した状態の所定高さの装着位置で位置決めす
るようになっている。そして、本体部15に挿入したデ
ィスクカートリッジKは、矢印Gの下方に降下させて、
所定の装着位置で磁気ディスク12をターンテーブルに
装着可能になっている。また、ターンテーブルに装着し
た磁気ディスク12は、図示しないカム機構によりディ
スクカートリッジKを矢印Hの上方に上昇させて、本体
部15から抜き取り可能になっている。
【0029】そして、本体部15内に装着した磁気ディ
スク12は、ターンテーブルの回転に伴って回転し、図
示しない記録ヘッド、及び再生ヘッドで、開放部11a
から情報の書き込み、または再生ができるようになって
いる。また、本体部15に装着したディスクカートリッ
ジKが、開閉部材14を矢印E方向に移動させて、書き
込み可否検出孔11bが閉じられた状態のときは、書き
込み可否検出孔11bを閉じた開閉部材14がラバース
プリング2の押圧部2dを押圧するようになっている。
また、本体部15に装着したディスクカートリッジK
が、開閉部材14を矢印F方向に移動させて、図7に示
すように、書き込み可否検出孔11bが開いた状態のと
きは、押圧部2dは書き込み可否検出孔11b内に位置
し、書き込み可否検出孔11b縁部がラバースプリング
2の押圧部周辺の屋根部2cを押圧するようになってい
る。
【0030】前述したようなラバースイッチ1を用いた
磁気ディスク駆動装置の動作を、図3〜図9に基づいて
説明すると、まず、書き込み可否検出孔13bを閉じた
状態のディスクカートリッジKを、本体部15に挿入し
た初期状態においては、ディスクカートリッジKとラバ
ースプリング2の押圧部2dとが離間している。この初
期状態からディスクカートリッジKをスライドさせて、
ターンテーブル(図示せず)上まで移動させる。する
と、書き込み可否検出孔13bを閉じた開閉部材14が
ラバースイッチ1の押圧部2d上に位置する。そして、
ディスクカートリッジKは、ディスクホルダ(図示せ
ず)に保持された状態で、図示を省略したカム機構によ
り、矢印Gの下方に降下させ、図4に示すように、書き
込み可否検出孔11bを閉じる開閉部材14がラバース
イッチ1の押圧部2dを下方に押圧する。
【0031】そして、ディスクカートリッジKが図5に
示す位置まで降下すると、ラバースプリング2の周壁2
bと屋根部2cが弾性変形して、第2可動接点4aが第
2固定接点7に当接して導通し、第2スイッチ回路がス
イッチONされる。この第2スイッチ回路がスイッチO
Nされたことで、磁気ディスク12が装着されたことを
検出することができる。また、図5に示す状態からディ
スクカートリッジKを若干降下させると、図6に示すよ
うに、ディスクカートリッジKのケース11の下面がス
トッパー部8aに当接して、ディスクカートリッジKが
装着位置で位置決めされて装着状態となる。
【0032】そして、第2可動接点3aと第2固定接点
6の導通とほぼ同時に、第1可動接点3aが第1固定接
点6に当接して導通し、第1スイッチ回路がスイッチO
Nされる。この第1スイッチ回路のスイッチONによ
り、磁気ディスク12への情報の書き込みが可能となっ
ていることを検出することができる。そして、磁気ディ
スク12が装着状態になったことを検出すると、ターン
テーブルが回転して、磁気ディスク12に情報の書き込
み、及び再生が可能になる。
【0033】また、開閉部材14を矢印F方向に移動さ
せて、書き込み可否検出孔11bが開いた状態のディス
クカートリッジKを本体部15に装着すると、開放状態
の書き込み可否検出孔11bに押圧部2dが位置して、
ラバースイッチ1は、押圧部2d周辺の屋根部2cが書
き込み可否検出孔11b縁部で押圧される。そして、更
にディスクカートリッジKが図8に示す位置まで降下す
ると、第2可動接点4aが第2固定接点7に当接して導
通し、第2スイッチ回路がスイッチONされる。この第
2スイッチ回路がスイッチONされたことで、磁気ディ
スク12が装着されたことを検出することができる。
【0034】また、図8に示す状態からディスクカート
リッジKを更に降下させて、図9に示すように、ディス
クカートリッジKのケース11の下面がストッパー部8
aに当接して、ディスクカートリッジKが装着位置で位
置決めされて装着状態となる。このディスクカートリッ
ジKが装着状態となっても、押圧部2dが書き込み可否
検出孔11bに位置しているので、第1可動接点3aは
第1固定接点6から離間して、第1可動接点3aと第1
固定接点6とが導通しない。このことで、磁気ディスク
12への情報の書き込みが禁止(否)であることを検出
することができる。そして、ターンテーブルが回転する
ことにより、磁気ディスク12に書き込みされている情
報の再生が可能になる。
【0035】このような、本体部15に装着したディス
クカートリッジKは、イジェクト部材(図示せず)の操
作によりディスクカートリッジKを上昇させると、弾性
変形していたラバースプリング2が初期状態のドーム状
に復帰して、第1、第2のスイッチ回路、または第2の
スイッチ回路がスイッチOFFされる。この第1、第2
の両方のスイッチ回路がスイッチOFFになることによ
って、本体部15に対して磁気ディスク12が未装着に
なったことを検出することができる。
【0036】即ち、本発明のラバースイッチを用いた磁
気ディスク駆動装置は、図11の表に示すように、第
1、第2スイッチ回路がどちらもスイッチOFFの時
は、磁気ディスク12が未装着であることを検出するこ
とができる。また、ディスクカートリッジKを装着した
状態で、第1スイッチ回路がスイッチOFFし、第2ス
イッチ回路がスイッチONしたときは、磁気ディスク1
2が装着されたことと、磁気ディスク12への情報の書
き込みが否であることとを検出することができる。ま
た、図ディスクカートリッジKを装着した状態で、第
1、第2スイッチ回路の両方がスイッチONされたとき
は、磁気ディスク12が装着されたことと、磁気ディス
ク12への情報の書き込みが可能であることとを検出す
ることができる。
【0037】このように、本発明のラバースイッチを用
いた磁気ディスク駆動装置は、1個のラバースイッチ1
で、ディスクカートリッジKの検出と、磁気ディスク1
2への情報の書き込み可否の検出とを行うことができる
ので、部品点数を削減することができる。また、本発明
のラバースイッチ1の用途は、磁気ディスク駆動装置に
限定されず、複数のスイッチ回路を有するものであれば
何にでも使用することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明のラバースイッチは、ラバースプ
リング上部の屋根部を下方に押圧すると、第1可動接点
が第1固定接点に当接して導通し、第2可動接点が第2
固定接点に当接して導通するようにしたので、1個で2
つのスイッチ回路を切り換え可能な多機能スイッチを提
供できる。そのために、複数のスイッチ回路を有する装
置に用いることにより、部品点数を削減してコストダウ
ンができる。
【0039】また、第2ステム部の長さは、第1ステム
部の長さより長く形成し、ラバースプリングの屋根部を
押圧すると、第2可動接点が第2固定接点に当接して導
通した後に第1可動接点が第1固定接点に当接して導通
するようにしたので、2つのスイッチ回路の接点の切り
換えに時間差をつけることができ、例えばオートフォー
カスカメラのような、ピント調整とシャッター操作とに
時間差が必要な所にも使用することができ、磁気ディス
ク駆動装置だけでなく用途を広めることができる。
【0040】また、ラバースプリングは、屋根部の中央
部付近から上方に突出形成した押圧部を有し、この押圧
部を押圧すると、第1可動接点の前記第1固定接点への
当接、及び前記第2可動接点の第2固定接点への当接が
ほぼ同時に行うことができるので、2つのスイッチ回路
の接点の切り換えが同時出なければならないところに使
用することができ、更に用途を広めることができる。
【0041】また、第2ステム部は、第1ステム部の周
囲を囲む円筒状に形成され、その下端部の第2可動接点
を円環状に形成したので、第2可動接点と第2固定接点
との導通面積を広くすることができ、互いの接点間にゴ
ミ等が侵入しても、確実な接点の切り換えを行うことが
できる。また、第2可動接点と第2固定接点とが若干位
置ズレして当接しても、互いを導通させることができ
る。
【0042】また、第1固定接点は、所定の間隔を隔て
て互いに対向する一対の接点部からなり、第1固定接点
に第1可動接点が当接すると、一対の接点部が第1可動
接点を介して導通し、第2固定接点は、所定の間隔を隔
てて互いに対向する一対の円弧状の接点部からなり、第
2固定接点に第2可動接点部が当接すると一対の円弧状
の接点部が第2可動接点を介して導通するので、可動接
点から外部に引き出す引き出しパターンが不要となり、
構造の簡単なラバースイッチを提供できる。
【0043】また本発明の磁気ディスク駆動装置は、請
求項1乃至5記載のラバースイッチを用いて、本体部に
装着したディスクカートリッジの検出と、磁気ディスク
への情報の書き込み可否の検出とを行うようにしたの
で、1個のラバースイッチで2つのスイッチ回路の接点
切り換えを行うことができ、部品点数が少なくて低コス
トの磁気ディスク駆動装置を提供できる。
【0044】また、書き込み禁止孔が開いた状態のディ
スクカートリッジを装着時は、第2可動接点が第2固定
接点に当接して導通すると共に、第1可動接点が第1固
定接点から離間して非導通となることにより、ディスク
カートリッジが装着されたことの検出と、磁気ディスク
への情報の書き込みが否であることの検出とを行うよう
にしたので、1個のラバースイッチでディスクカートリ
ッジの検出と情報の書き込み可否の検出とができ、部品
点数が少なくて低コストの磁気ディスク駆動装置を提供
できる。
【0045】また、書き込み可否検出孔が開閉部材で閉
じられた状態のディスクカートリッジを装着時は、第2
可動接点が第2固定接点に当接して導通すると共に第1
可動接点が第1固定接点に当接して導通することによ
り、本体部に前記ディスクカートリッジが装着されたこ
との検出と、磁気ディスクへの情報の書き込みが可であ
ることの検出とを行うようにしたので、部品点数が少な
くて低コストの磁気ディスク駆動装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラバースイッチの第1の実施の形態の
上面図と要部断面図である。
【図2】本発明に係わる固定接点の形状を示す要部平面
図である。
【図3】本発明の磁気ディスク駆動装置の動作を説明す
る要部断面図である。
【図4】本発明の磁気ディスク駆動装置の動作を説明す
る要部断面図である。
【図5】本発明の磁気ディスク駆動装置の動作を説明す
る要部断面図である。
【図6】本発明の磁気ディスク駆動装置の動作を説明す
る要部断面図である。
【図7】本発明の磁気ディスク駆動装置の動作を説明す
る要部断面図である。
【図8】本発明の磁気ディスク駆動装置の動作を説明す
る要部断面図である。
【図9】本発明の磁気ディスク駆動装置の動作を説明す
る要部断面図である。
【図10】本発明に係わるディスクカートリッジの平面
図である。
【図11】本発明の磁気ディスク駆動装置のスイッチ回
路の切り換え状態を説明する表である。
【図12】従来のラバースイッチを示す平面図と側面図
である。
【図13】従来のラバースイッチの動作を説明する側面
図である。
【符号の説明】
1 ラバースイッチ 2 ラバースプリング 2a 鍔部 2b 周壁 2c 屋根部 2d 押圧部 3 第1ステム部 3a 第1可動接点 4 第2可ステム部 4a 第2可動接点 5 絶縁部材 6 第1固定接点 7 第2固定接点 8 基台 8a ストッパ部材 9 ホルダー部材 K ディスクカートリッジ 11 ケース 11a 開放部 11b 書き込み可否検出孔 12 磁気ディスク 13 シャッター 13a 窓部 14 開閉部材 15 本体部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方が解放されドーム状に形成されたラ
    バースプリングと、このラバースプリングの前記下方を
    取り付けた絶縁部材とを備え、前記ラバースプリング
    は、ドーム状上部の屋根部から内部の下方に向けてそれ
    ぞれ突出形成した第1、第2ステム部を有し、前記第1
    ステム部は下端部に第1可動接点を形成し、前記第2ス
    テム部は下端部に第2可動接点を形成し、前記絶縁部材
    は、前記第1可動接点と対向する位置に形成した第1固
    定接点と、前記第2可動接点と対向する位置に形成した
    第2固定接点とをそれぞれ有し、前記ラバースプリング
    上部の屋根部を前記下方に押圧すると、前記第1可動接
    点が前記第1固定接点に当接して導通し、前記第2可動
    接点が前記第2固定接点に当接して導通するようにした
    ことを特徴とするラバースイッチ。
  2. 【請求項2】 前記第1ステム部は前記屋根部内部の中
    央部付近に所定の長さの棒状に形成し、前記第2ステム
    部の長さは、前記第1ステム部の長さより長く形成し、
    前記屋根部を押圧すると、前記第2可動接点が前記第2
    固定接点に当接して導通した後に前記第1可動接点が前
    記第1固定接点に当接して導通するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載のラバースイッチ。
  3. 【請求項3】 前記ラバースプリングは、前記屋根部の
    中央部付近から上方に突出形成した押圧部を有し、この
    押圧部を押圧すると、前記第1可動接点の前記第1固定
    接点への当接、及び前記第2可動接点の前記第2固定接
    点への当接がほぼ同時に行われることを特徴とする請求
    項2記載のラバースイッチ。
  4. 【請求項4】 前記第2ステム部は、前記第1ステム部
    の周囲を囲む円筒状に形成され、その下端部の第2可動
    接点を円環状に形成したことを特徴とする請求項1、
    2,または3記載のラバースイッチ。
  5. 【請求項5】 前記第1固定接点は、所定の間隔を隔て
    て互いに対向する一対の接点部からなり、前記第1固定
    接点に前記第1可動接点が当接すると、前記一対の接点
    部が前記第1可動接点を介して導通し、前記第2固定接
    点は、所定の間隔を隔てて互いに対向する一対の円弧状
    の接点部からなり、前記第2固定接点に前記第2可動接
    点部が当接すると前記一対の円弧状の接点部が前記第2
    可動接点を介して導通することを特徴とする請求項1、
    2、3、または4記載のラバースイッチ。
  6. 【請求項6】 磁気ディスクを収納したディスクカート
    リッジと、このディスクカートリッジを挿入して装着可
    能な本体部とを備え、この本体部に請求項1乃至5記載
    のラバースイッチを配置し、このラバースイッチで、前
    記本体部に装着した前記ディスクカートリッジの検出
    と、前記本体部に装着した前記ディスクカートリッジの
    前記磁気ディスクへの情報の書き込み可否の検出とを行
    うようにしたことを特徴とする磁気ディスク駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記本体部は、前記ディスクカートリッ
    ジを所定の高さの装着位置に位置決めするストッパー部
    を有し、前記ディスクカートリッジは、前記磁気ディス
    クへの書き込み可否の検出用の書き込み可否検出孔を有
    し、この書き込み可否検出孔は開閉部材により開閉可能
    になっており、前記書き込み禁止孔が開いた状態の前記
    ディスクカートリッジを前記本体部に装着時は、前記書
    き込み可否検出孔に前記ラバースイッチの前記押圧部が
    位置し、前記書き込み可否検出孔縁部が前記押圧部周辺
    の前記屋根部を押圧しなながら降下する前記ディスクカ
    ートリッジが、前記ストッパー部に当接して前記装着位
    置で位置決めされると、前記第2可動接点は前記第2固
    定接点に当接して導通すると共に、前記第1可動接点は
    前記第1固定接点から離間して非導通となることによ
    り、前記本体部に前記ディスクカートリッジが装着され
    たことの検出と、前記磁気ディスクへの情報の書き込み
    が否であることの検出とを行うようにしたことを特徴と
    する請求項6記載の磁気ディスク駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記書き込み可否検出孔が前記開閉部材
    で閉じられた状態の前記ディスクカートリッジを前記本
    体部に装着時は、前記開閉部材で前記押圧部を押圧しな
    がら降下する前記ディスクカートリッジが前記ストッパ
    ー部に当接して前記装着位置で位置決めされると、前記
    第2可動接点が前記第2固定接点に当接して導通すると
    共に前記第1可動接点が前記第1固定接点に当接して導
    通することにより、前記本体部に前記ディスクカートリ
    ッジが装着されたことの検出と、前記磁気ディスクへの
    情報の書き込みが可であることの検出とを行うようにし
    たことを特徴とする請求項7記載の磁気ディスク駆動装
    置。
JP2000389970A 2000-12-19 2000-12-19 ラバースイッチ及びこのラバースイッチを用いた磁気ディスク駆動装置 Withdrawn JP2002190230A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100888237B1 (ko) 2007-07-27 2009-03-12 주식회사 이노칩테크놀로지 포인팅 장치 및 이를 포함하는 전자 장치
JP2009211999A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Yamaha Corp スイッチ装置

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