JP2002190117A - 情報記録媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、情報再生方法 - Google Patents

情報記録媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、情報再生方法

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JP2002190117A
JP2002190117A JP2000387409A JP2000387409A JP2002190117A JP 2002190117 A JP2002190117 A JP 2002190117A JP 2000387409 A JP2000387409 A JP 2000387409A JP 2000387409 A JP2000387409 A JP 2000387409A JP 2002190117 A JP2002190117 A JP 2002190117A
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秀夫 安東
Chosaku Nozen
長作 能弾
Yuji Sato
裕治 佐藤
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定したトラッキング制御が可能であり、且つ
所定位置へのアクセス制御が容易なデータ構造を有する
情報記録媒体を提供すること。 【解決手段】所定面から照射される光ビームにより情報
の記録再生が可能な第1の記録層(911)、及び前記
第1の記録層に対して積層された第2の記録層(91
2)を有する情報記録媒体(901)において、第1の
記録層が相変化記録マークにより情報が記録されるトラ
ック、及びエンボスピットによりアドレス情報が記録さ
れたピット領域(902)を有し、第2の記録層が相変
化記録マークにより情報が記録されるトラック、及びエ
ンボスピットによりアドレス情報が記録されたピット領
域(902)を有し、第1の記録層のピット領域に対し
て第2の記録層のピット領域が重複して積層されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集束光により情報
の記録、及び書き換えが可能な情報記録媒体に関する。
また、本発明は、この情報記録媒体に対して目的の情報
を記録する情報記録装置及び情報記録方法に関する。さ
らに、本発明は、この情報記録媒体に記録された目的の
情報を再生する情報再生装置及び情報再生方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】集束光を用いて情報記録媒体に対する情
報の記録再生が可能な情報記録媒体としてDVD−RA
Mディスクが存在し、そのDVD−RAMディスクのフ
ォーマットに関する規格は、下記文献に記載されてい
る。
【0003】DVD Specification for Rewritable Disc
( DVD-RAM ) Part 1 PHYSICAL SPECIFICATIONS Versio
n 2.0 September 1999
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記DVD−RAMデ
ィスクのフォーマットによると、下記(1)〜(3)に
示すような問題があった。
【0005】(1)トラックに沿って、順次、情報の再
生若しくは情報の記録(書き換え)を行なう場合に、1
周に1回ランドとグルーブの切り替えが必要となるた
め、トラッキング制御が複雑となるばかりでなく、所定
位置へのアクセスが不安定になる。
【0006】(2)AV情報を記録する場合には32K
バイト(16セクタ)単位でまとめて記録するのが一般
的であるにも関わらず 2Kバイトのセクタ毎にプリピ
ットヘッダが配置されているため記録効率が低い。
【0007】(3)情報記録媒体の片側の面から記録・
再生ができる記録層が1層しか無いため、片側の面から
見た情報記録媒体の記録容量が低い。片側の面から記録
・再生ができる記録層を複数層存在させると、下記の2
つの現象から異なる記録層にまたがった悪影響が発生
し、安定な記録・再生処理が出来ない。
【0008】・既記録部と未記録部との間の光反射率、
光透過率が変化する。
【0009】・記録マークの形成による追記あるいは書
き換え可能な情報を記録するプリブルーブ部と微細な凹
凸形状により予め(アドレス情報などの)情報が記録さ
れているプリピット領域との間で反射光又は透過光の回
折効率が異なる。
【0010】特開平8−106652には、ランド部と
グルーブ部とを有する光ディスクにおいてランド部の内
周側の一部を分断するようにプリピットを作成する技術
が開示されている。しかし、上記したような、トラッキ
ング制御の問題、記録効率の問題、2層記録の問題の解
決策には至らない。
【0011】本発明は上記課題を解決するためのもので
あって、その目的は下記の情報記録媒体、情報記録装
置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法を
提供することにある。
【0012】(1)非常に安定したトラッキング制御が
可能であり、且つ所定位置へのアクセス制御が容易なデ
ータ構造を有する情報記録媒体。また、この情報記録媒
体に対して情報を記録する情報記録装置及び情報記録方
法。さらに、この情報記録媒体から情報を再生する情報
再生装置及び情報再生方法。
【0013】(2)高い記録効率を確保することが可能
なデータ構造を有する情報記録媒体。また、この情報記
録媒体に対して情報を記録する情報記録装置及び情報記
録方法。さらに、この情報記録媒体から情報を再生する
情報再生装置及び情報再生方法。
【0014】(3)複数の記録層間の悪影響を除去して
片側の面から記録・再生が可能な記録層の数を増やし、
片側の面から見た記録容量を増加させることが可能なデ
ータ構造を有する情報記録媒体。また、この情報記録媒
体に対して情報を記録する情報記録装置及び情報記録方
法。さらに、この情報記録媒体から情報を再生する情報
再生装置及び情報再生方法。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、この発明の情報記録媒体、情報記録装
置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法
は、以下のように構成されている。
【0016】(1)この発明の情報記録媒体は、同心円
状若しくはスパイラル状に情報の再生若しくは記録が可
能なトラックを有し、互いに段差を有するグルーブ部と
ランド部を具備し、かつ情報記録媒体上に記録された情
報を順次(シーケンシャルに)再生する場合の情報記録
媒体上の再生順を示すトラック若しくは情報記録媒体上
に情報を順次(シーケンシャルに)記録する場合の情報
記録媒体上の記録順を示すトラックが定義され、かつ上
記トラックは2周以上継続してグルーブに沿ってトレー
スするように定義されているかあるいは2周以上継続し
てランドに沿ってトレースするように定義されているこ
とを特徴とする。
【0017】また、この発明の情報記録装置及び情報記
録方法は、上記した情報記録媒体に対して目的の情報を
記録することを特徴とする。
【0018】さらに、この発明の情報再生装置及び情報
再生方法は、このような情報記録媒体から目的の情報を
再生することを特徴とする。
【0019】(2)この発明の情報記録媒体は、上記
(1)に加えて、情報の記録若しくは情報の書き換えが
可能な記録領域を有し、前記記録領域は1個以上のゾー
ンを有し、上記トラックは同一ゾーン内では継続してグ
ルーブに沿ってトレースするとともに、同一ゾーン内で
は継続してランドに沿ってトレースするように定義され
ている。
【0020】(3)この発明の情報記録媒体は、上記
(1)又は(2)に加えて、微細な凹凸形状で予め情報
が記録されたプリピットヘッダ領域(あるいはセグメン
トヘッダ領域)と情報の記録若しくは書き換えが可能な
記録領域とが混在した構造を有し、記録若しくは書き換
え可能な情報内に順番が順次変化するID情報を持つか
あるいはプリピットヘッダ領域内の情報内に順番が順次
変化するPID情報を持ち、かつ少なくとも上記ID情
報とPID情報の少なくともいずれかは上記トラックの
順に対応して番号が付与される事を特徴とする。
【0021】(4)この発明の情報記録媒体は、上記
(1)又は(2)に加えて、上記グルーブ部とランド部
でウォーブルするとともに、情報記録媒体の回転角方向
でグルーブ部とランド部のウォーブル位相が同期するこ
とを特徴とする。
【0022】(5)この発明の情報記録媒体は、同心円
状若しくはスパイラル状に情報の再生若しくは記録が可
能であり、微細な凹凸形状で予め情報が記録されたプリ
ピットヘッダ領域(あるいはセグメントヘッダ領域)と
情報の記録若しくは書き換えが可能な記録領域とが混在
した構造を有し、情報の記録若しくは書き換えを行なう
第1の最小単位が存在し、かつ前記第1の最小単位の記
録(書き換え)開始位置と上記プリピットヘッダ領域位
置とで位置的に隔たりが生じる場所が存在するか若しく
は前記第1の最小単位の記録(書き換え)終了位置と上
記プリピットヘッダ領域位置とで位置的に隔たりが生じ
る場所が存在する構造を有することを特徴とする。
【0023】(6)この発明の情報記録媒体は、同心円
状若しくはスパイラル状に情報の再生若しくは記録が可
能であり、情報記録媒体上に記録された情報を順次(シ
ーケンシャルに)再生する場合の情報記録媒体上の再生
順を示すトラック若しくは情報記録媒体上に情報を順次
(シーケンシャルに)記録する場合の情報記録媒体上の
記録順を示すトラックが定義され、上記トラックに沿っ
て情報が記録若しくは再生可能な第1の最小単位(セク
タ)と上記トラックに沿って情報の記録又は書き換えを
行なうための第2の最小単位(ECCブロック)を有
し、しかも上記の記録又は書き換えを行なうための第2
の最小単位(ECCブロック)は上記第1の最小単位
(セクタ)の32倍若しくは32倍の整数倍で有ること
を特徴とする。
【0024】(7)この発明の情報記録媒体は、同心円
状若しくはスパイラル状に情報の記録と再生が可能であ
り、情報の記録と再生が可能な第1の記録層と第2の記
録層を有し、情報記録媒体の同一面方向から上記第1の
記録層と第2の記録層に対して記録及び再生が可能で有
ることを特徴とする。
【0025】(8)この発明の情報記録媒体は、上記
(7)に加えて、記録部と非記録部において光反射率が
変化する記録材料を用いて第1の記録層と第2の記録層
を具備し、上記第1の記録層と第2の記録層の内少なく
ともいずれかの記録層において記録部と非記録部での光
透過率の比率が1/10倍以上、10倍以下となること
を特徴とする。
【0026】(9)この発明の情報記録媒体は、上記
(7)に加えて、微細な凹凸形状で予め情報が記録され
たプリ情報領域(セグメントヘッダ領域、プリアドレス
ヘッダ領域)を有し、前記プリ情報領域(セグメントヘ
ッダ領域、プリアドレスヘッダ領域)に対して記録マー
クを形成することを特徴とする。
【0027】(10)この発明の情報記録媒体は、上記
(7)に加えて、微細な凹凸形状で予め情報が記録され
たプリ情報領域(セグメントヘッダ領域、プリアドレス
ヘッダ領域)を有し、前記プリ情報領域が情報記録媒体
の半径方向に並んで配置しない配置構造を有することを
特徴とする。
【0028】(11)この発明の情報記録媒体は、同心
円状若しくはスパイラル状に情報の再生若しくは記録が
可能であり、情報の再生若しくは記録が可能な第1の記
録層と第2の記録層を有し、再生可能な再生専用記録情
報が少なくとも1周以上連続して存在する再生専用領域
が第1の記録層と第2の記録層の内いずれか一方のみに
存在することを特徴とする。
【0029】(12)この発明の情報記録装置及び情報
記録方法は、上記(1)〜(11)の情報記録媒体に対
して目的の情報を記録することを特徴とする。
【0030】(13)この発明の情報再生装置及び情報
再生方法は、上記(1)〜(11)の情報記録媒体から
目的の情報を再生することを特徴とする。
【0031】以下、上記した本発明を具体的に説明す
る。
【0032】本発明では、継続してグルーブ上をトレー
スした後に継続してランド上をトレースするトラックが
定義される。ダブルスパイラルの情報記録媒体の構造
と、この情報記録媒体に対する記録再生方法を行なう
(図1参照)。
【0033】グルーブ上をトレースする1個のスパイラ
ルとそれに隣接して存在するランド上をトレースするも
う1個のスパイラルの計2個のスパイラルからトラック
を定義すると言う意味でダブルスパイラルと表現する。
従来は、1周に1回ランドとグルーブとを切り替えてい
たが、本発明のダブルスパイラルの定義としては少なく
とも2周以上継続してランド上をトレース、2周以上継
続してグルーブ上をトレースし、2周以上トレースした
後トラックとしてグルーブ上のトレースとランド上のト
レースとの切り替えを行なうと定義する。
【0034】情報記録媒体の記録領域は少なくとも1個
以上のゾーンを持ち(2個以上のゾーンを持つとは記録
領域が2個以上のゾーンに分割定義される事を意味す
る)同一ゾーン内では全グルーブ上をトレースした後、
全ランド上をトレースするか又は同一ゾーン内では全ラ
ンド上をトレースした後、全グルーブ上をトレースする
ようにトラックを定義する。
【0035】デュアルスパイラルのトラック順に従って
ID/PIDの順番が定義される(図2参照)。IDと
は記録領域内に記録される記録マークによる情報の一部
で、記録された位置に関係したアドレス情報(主に論理
アドレス情報)を意味する。PIDとは微細な凹凸形状
でプリピットヘッダ領域(あるいはセグメントヘッダ領
域)内に予め記録されたアドレスに関係した情報であ
る。
【0036】最小記録単位の記録開始位置にプリデータ
の情報を記録し、記録終了位置にポストデータ情報を記
録する事で微細な凹凸形状で予め情報が記録されたプリ
ピットヘッダ領域(あるいはセグメントヘッダ領域)の
位置とは無関係に任意な場所に最小記録単位の記録を可
能とし、最も記録効率の高い記録配置を構成する(図2
参照)。
【0037】トラックに沿った情報の記録単位若しくは
書き換え単位を従来の16セクタでは無く、ストリーム
データでの記録単位であるSOBU=64Kバイト(3
2セクタ)に合わせて32セクタ単位若しくは32セク
タの整数倍単位とする(図2〜図5参照)片側2層ディ
スクにおいて再生可能な再生専用記録情報が少なくとも
1周以上連続して存在する再生専用領域が一方の記録層
のみに存在する(図7参照)。
【0038】片側2層ディスクにおいて記録層の既記録
部と未記録部との間の光透過率の比率を1/10〜10
の範囲に収める(図6参照)。
【0039】片側2層ディスクにおいて微細な凹凸形状
で予め情報が記録されたプリ情報領域(セグメントヘッ
ダ領域、プリアドレスヘッダ領域)の上にも記録マーク
を形成する(図3、図4参照)。
【0040】片側2層ディスクにおいて微細な凹凸形状
で予め情報が記録されたプリ情報領域(セグメントヘッ
ダ領域、プリアドレスヘッダ領域)を情報記録媒体の半
径方向に非インラインに配置する(図5参照)
【0041】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0042】図31を参照して、情報記録再生装置10
3内の情報記録再生部(物理系ブロック)101の内部
構造を説明する。
【0043】<A>情報記録再生部の機能説明 <A−1>情報記録再生部の基本機能 情報記録再生部では、以下の処理を行なう。
【0044】・情報記録媒体(光ディスク)201上の
所定位置に集光スポットを用いて新規情報の記録あるい
は書き換え(情報の消去も含む)を行なう。
【0045】・情報記録媒体(光ディスク)201上の
所定位置から集光スポットを用いてすでに記録されてい
る情報の再生を行なう。
【0046】<A−2>情報記録再生部の基本機能達成
手段 上記の基本機能を達成する手段として情報記録再生部で
は、以下を行なう。
【0047】・情報記録媒体201上のトラック(図示
して無い)に沿って集光スポットをトレース(追従)さ
せる。
【0048】・情報記録媒体201に照射する集光スポ
ットの光量を変化させて情報の記録/再生/消去の切り
替えを行なう。
【0049】・外部から与えられる記録信号dを高密度
かつ低エラー率で記録するために最適な信号に変換す
る。
【0050】<B>機構部分の構造と検出部分の動作 <B−1>光学ヘッド202の基本構造と信号検出回路 <B−1−1>光学ヘッド202による信号検出 光学ヘッド202は基本的には図示して無いが光源であ
る半導体レーザー素子と光検出器と対物レンズから構成
されている。
【0051】半導体レーザー素子から発光されたレーザ
ー光は対物レンズにより情報記録媒体(光ディスク)2
01上に集光される。情報記録媒体(光ディスク)20
1の光反射膜若しくは光反射性記録膜で反射されたレー
ザー光は光検出器により光電変換される。
【0052】光検出器で得られた検出電流はアンプ21
3により電流−電圧変換されて検出信号となる。この検
出信号はフォーカス・トラックエラー検出回路217あ
るいは2値化回路212で処理される。一般的には光検
出器は複数の光検出領域に分割され、各光検出領域に照
射される光量変化を個々に検出している。この個々の検
出信号に対してフォーカス・トラックエラー検出回路2
17で和・差の演算を行い、フォーカスずれとトラック
ずれの検出を行なう。情報記録媒体(光ディスク)20
1の光反射膜若しくは光反射性記録膜からの反射光量変
化を検出して情報記録媒体201上の信号を再生する。
【0053】<B−1−2>フォーカスずれ検出方法 フォーカスずれ量を光学的に検出する方法として、以下
のどちらかを使う場合が多い。
【0054】・非点収差法 情報記録媒体(光ディスク)201の光反射膜若しくは
光反射性記録膜で反射されたレーザー光の検出光路に図
示して無いが非点収差を発生させる光学素子を配置し、
光検出器上に照射されるレーザー光の形状変化を検出す
る方法。光検出領域は対角線状に4分割されている。各
検出領域から得られる検出信号に対し、フォーカス・ト
ラックエラー検出回路217内で対角和間の差を取って
フォーカスエラー検出信号を得る。
【0055】・ナイフエッジ法 情報記録媒体(光ディスク)201で反射されたレーザ
ー光に対して非対称に一部を遮光するナイフエッジを配
置する方法。光検出領域は2分割され、各検出領域から
得られる検出信号間の差を取ってフォーカスエラー検出
信号を得る。
【0056】<B−1−3>トラックずれ検出方法 情報記録媒体(光ディスク)201はスパイラル状又は
同心円状のトラックを有し、トラック上に情報が記録さ
れる。このトラックに沿って集光スポットをトレースさ
せて情報の再生若しくは記録/消去を行なう。安定して
集光スポットをトラックに沿ってトレースさせるため、
トラックと集光スポットの相対的位置ずれを光学的に検
出する必要がある。
【0057】トラックずれ検出方法としては一般に、以
下の方法がある。
【0058】・DPD( Differential Phase Detection
)法 情報記録媒体(光ディスク)201の光反射膜若しくは
光反射性記録膜で反射されたレーザー光の光検出器上で
の強度分布変化を検出する。光検出領域は対角線状に4
分割されている。各検出領域から得られる検出信号に対
し、フォーカス・トラックエラー検出回路217内で対
角和間の差を取ってトラックエラー検出信号を得る。
【0059】・Push−Pull法 情報記録媒体201で反射されたレーザー光の光検出器
上での強度分布変化を検出する。光検出領域は2分割さ
れ、各検出領域から得られる検出信号間の差を取ってト
ラックエラー検出信号を得る。
【0060】・Twin−Spot法 半導体レーザー素子と情報記録媒体201間の送光系に
回折素子などを配置して光を複数に波面分割し、情報記
録媒体201上に照射する±1次回折光の反射光量変化
を検出する。再生信号検出用の光検出領域とは別に+1
次回折光の反射光量と−1次回折光の反射光量を個々に
検出する光検出領域を配置し、それぞれの検出信号の差
を取ってトラックエラー検出信号を得る。
【0061】<B−1−4>対物レンズアクチュエータ
ー構造 半導体レーザー素子から発光されたレーザー光を情報記
録媒体201上に集光させる対物レンズ(図示されて無
い)は対物レンズアクチュエーター駆動回路218の出
力電流に応じて2軸方向に移動可能な構造になってい
る。この対物レンズの移動方向は、以下の通りである。
【0062】・フォーカスずれ補正用に情報記録媒体2
01に対する垂直方向に移動。
【0063】・トラックずれ補正用に情報記録媒体20
1の半径方向に移動。
【0064】図示して無いが対物レンズの移動機構を対
物レンズアクチュエーターと呼ぶ。対物レンズアクチュ
エーター構造としては、以下のものが多く使われてい
る。
【0065】・軸摺動方式 中心軸(シャフト)に沿って対物レンズと一体のブレー
ドが移動する方式で、ブレードが中心軸に沿った方向に
移動してフォーカスずれ補正を行い、中心軸を基準とし
たブレードの回転運動によりトラックずれ補正を行なう
方法。
【0066】・4本ワイアー方式 対物レンズ一体のブレードが固定系に対し4本のワイア
ーで連結されており、ワイアーの弾性変形を利用してブ
レードを2軸方向に移動させる方法が多く使われてい
る。いずれの方式も永久磁石とコイルを持ち、ブレード
に連結したコイルに電流を流す事によりブレードを移動
させる構造になっている。
【0067】<B−2>情報記録媒体201の回転制御
系 スピンドルモーター204の駆動力によって回転する回
転テーブル221上に情報記録媒体(光ディスク)20
1を装着する。
【0068】情報記録媒体201の回転数は情報記録媒
体201から得られる再生信号によって検出する。すな
わちアンプ213出力の検出信号(アナログ信号)は2
値化回路212でデジタル信号に変換され、この信号か
らPLL回路211により一定周期信号(基準クロック
信号)を発生させる。情報記録媒体回転速度検出回路2
14ではこの信号を用いて情報記録媒体201の回転数
を検出し、その値を出力する。
【0069】情報記録媒体201上で再生あるいは記録
/消去する半径位置に対応した情報記録媒体回転数の対
応テーブルは半導体メモリー219にあらかじめ記録し
て有る。再生位置若しくは記録/消去位置が決まると、
制御部220は半導体メモリー219情報を参照して情
報記録媒体201の目標回転数を設定し、その値をスピ
ンドルモーター駆動回路215に通知する。
【0070】スピンドルモーター駆動回路215では、
この目標回転数と情報記録媒体回転速度検出回路214
の出力信号(現状での回転数)との差を求め、その結果
に応じた駆動電流をスピンドルモーター204に与えて
スピンドルモーター204の回転数が一定になるように
制御する。情報記録媒体回転速度検出回路214の出力
信号は情報記録媒体201の回転数に対応した周波数を
有するパルス信号で、スピンドルモーター駆動回路21
5ではこの信号の周波数とパルス位相の両方に対して制
御する。
【0071】<B−3>光学ヘッド移動機構 情報記録媒体201の半径方向に光学ヘッド202を移
動させるため光学ヘッド移動機構(送りモーター)20
3を持っている。
【0072】光学ヘッド202を移動させるガイド機構
として棒状のガイドシャフトを利用する場合が多く、こ
のガイドシャフトと光学ヘッド202の一部に取り付け
られたブッシュ間の摩擦を利用して光学ヘッド202が
移動する。それ以外に回転運動を使用して摩擦力を軽減
させたベアリングを用いる方法も有る。
【0073】光学ヘッド202を移動させる駆動力伝達
方法は図示して無いが固定系にピニオン(回転ギヤ)の
付いた回転モーターを配置し、ピニオンとかみ合う直線
状のギヤであるラックを光学ヘッド202の側面に配置
して回転モーターの回転運動を光学ヘッド202の直線
運動に変換している。それ以外の駆動力伝達方法として
は固定系に永久磁石を配置し、光学ヘッド202に配置
したコイルに電流を流して直線的方向に移動させるリニ
アモーター方式を使う場合もある。
【0074】回転モーター、リニアモーターいずれの方
式でも基本的には送りモーターに電流を流して光学ヘッ
ド202移動用の駆動力を発生させている。この駆動用
電流は送りモーター駆動回路216から供給される。
【0075】<C>各制御回路の機能 <C−1>集光スポットトレース制御 フォーカスずれ補正あるいはトラックずれ補正を行なう
ため、フォーカス・トラックエラー検出回路217の出
力信号(検出信号)に応じて光学ヘッド202内の対物
レンズアクチュエーター(図示して無い)に駆動電流を
供給する回路が対物レンズアクチュエーター駆動回路2
18である。高い周波数領域まて対物レンズ移動を高速
応答させるため、対物レンズアクチュエーターの周波数
特性に合わせた特性改善用の位相補償回路を内部に有し
ている。
【0076】対物レンズアクチュエーター駆動回路21
8では制御部220の命令に応じて、以下の処理を行な
う。
【0077】・フォーカス/トラックずれ補正動作(フ
ォーカス/トラックループ)のON/OFF処理。
【0078】・情報記録媒体201の垂直方向(フォー
カス方向)へ対物レンズを低速で移動させる処理(フォ
ーカス/トラックループOFF時に実行)。
【0079】・キックパルスを用いて情報記録媒体20
1の半径方向(トラックを横切る方向)にわずかに動か
して、集光スポットを隣のトラックへ移動させる処理。
【0080】<C−2>レーザー光量制御 <C−2−1>再生と記録/消去の切り替え処理 再生と記録/消去の切り替えは情報記録媒体201上に
照射する集光スポットの光量を変化させて行なう。
【0081】相変化方式を用いた情報記録媒体に対して
は一般的に、 [記録時の光量]>[消去時の光量]>[再生時の光
量] の関係が成り立ち、光磁気方式を用いた情報記録媒体に
対しては一般的に [記録時の光量]≒[消去時の光量]>[再生時の光
量] の関係が有る。光磁気方式の場合には記録/消去時には
情報記録媒体201に加える外部磁場(図示して無い)
の極性を変えて記録と消去の処理を制御している。
【0082】情報再生時には情報記録媒体201上には
一定の光量を連続的に照射している。
【0083】新たな情報を記録する場合には、この再生
時の光量の上にパルス状の断続的光量を上乗せする。半
導体レーザー素子が大きな光量でパルス発光した時に情
報記録媒体201の光反射性記録膜が局所的に光学的変
化若しくは形状変化を起こし、記録マークが形成され
る。すでに記録されている領域の上に重ね書きする場合
も同様に半導体レーザー素子をパルス発光させる。
【0084】すでに記録されている情報を消去する場合
には、再生時よりも大きな一定光量を連続照射する。連
続的に情報を消去する場合にはセクタ単位など特定周期
毎に照射光量を再生時に戻し、消去処理と平行して間欠
的に情報再生を行なう。間欠的に消去するトラックのト
ラック番号やアドレスを再生し、消去トラックの誤りが
無い事を確認しながら消去処理を行っている。
【0085】<C−2−2>レーザー発光制御 図示して無いが光学ヘッド202内には半導体レーザー
素子の発光量を検出するための光検出器を内蔵してい
る。半導体レーザー駆動回路205ではその光検出器出
力(半導体レーザー素子発光量の検出信号)と記録/再
生/消去制御波形発生回路206から与えられる発光基
準信号との差を取り、その結果に基付き半導体レーザー
への駆動電流をフィードバックしている。
【0086】<D>機構部分の制御系に関する諸動作 <D−1>起動制御 情報記録媒体(光ディスク)201を回転テーブル22
1上に装着し、起動制御を開始すると、以下の手順に従
って処理が行われる。
【0087】1)制御部220からスピンドルモーター
駆動回路215に目標回転数が伝えられ、スピンドルモ
ーター駆動回路215からスピンドルモーター204に
駆動電流が供給されてスピンドルモーター204の回転
が開始する。
【0088】2)同時に制御部220から送りモーター
駆動回路216に対してコマンド(実行命令)が出さ
れ、送りモーター駆動回路216から光学ヘッド駆動機
構(送りモーター)203に駆動電流が供給されて光学
ヘッド202が情報記録媒体201の最内周位置に移動
する。情報記録媒体201の情報が記録されている領域
を越えてさらに内周部に光学ヘッド202が来ている事
を確認する。
【0089】3)スピンドルモーター204が目標回転
数に到達すると、そのステータス(状況報告)が制御部
220に出される。
【0090】4)制御部220から記録/再生/消去制
御波形発生回路206に送られた再生光量信号に合わせ
て半導体レーザー駆動回路205から光学ヘッド202
内の半導体レーザー素子に電流が供給されてレーザー発
光を開始する。
【0091】なお、情報記録媒体(光ディスク)201
の種類によって再生時の最適照射光量が異なる。起動時
にはそのうちの最も照射光量の低い値に設定する。
【0092】5)制御部220からのコマンドに従って
光学ヘッド202内の対物レンズ(図示して無い)を情
報記録媒体201から最も遠ざけた位置にずらし、ゆっ
くりと対物レンズを情報記録媒体201に近付けるよう
対物レンズアクチュエーター駆動回路218が制御す
る。
【0093】6)同時にフォーカス・トラックエラー検
出回路217でフォーカスずれ量をモニターし、焦点が
合った位置近傍に対物レンズが来た時ステータスを出し
て制御部220に通知する。
【0094】7)制御部220ではその通知をもらう
と、対物レンズアクチュエーター駆動回路218に対し
てフォーカスループをONにするようコマンドを出す。
【0095】8)制御部220はフォーカスループをO
Nにしたまま送りモーター駆動回路216にコマンドを
出して光学ヘッド202をゆっくり情報記録媒体201
の外周部方向へ移動させる。
【0096】9)同時に光学ヘッド202からの再生信
号をモニターし、光学ヘッド202が情報記録媒体20
1上の記録領域に到達したら光学ヘッド202の移動を
止め、対物レンズアクチュエーター駆動回路218に対
してトラックループをONさせるコマンドを出す。
【0097】10)情報記録媒体(光ディスク)201
の内周部に記録されている“再生時の最適光量”と“記
録/消去時の最適光量”を再生し、その情報が制御部2
20を経由して半導体メモリー219に記録される。
【0098】11)さらに制御部220ではその“再生
時の最適光量”に合わせた信号を記録/再生/消去制御
波形発生回路206に送り、再生時の半導体レーザー素
子の発光量を再設定する。
【0099】12)情報記録媒体201に記録されてい
る“記録/消去時の最適光量”に合わせて記録/消去時
の半導体レーザー素子の発光量が設定される。
【0100】<D−2>アクセス制御 <D−2−1>情報記録媒体201上のアクセス先情報
の再生 情報記録媒体201上のどの場所にどのような内容の情
報が記録されているかに付いての情報は情報記録媒体2
01の種類により異なり、一般的には情報記録媒体20
1内の、以下に示すように記録されている。
【0101】・ディレクトリー管理領域:情報記録媒体
201の内周領域若しくは外周領域にまとまって記録さ
れている。
【0102】・ナビゲーションパック:MPEG2のP
S( Program Stream )のデータ構造に準拠したVOB
S( Video Object Set )の中に含まれ、次の映像がどこ
に記録して有るかの情報が記録されている。
【0103】特定の情報を再生あるいは記録/消去した
い場合には、まず上記の領域内の情報を再生し、そこで
得られた情報からアクセス先を決定する。
【0104】<D−2−2>粗アクセス制御 制御部220ではアクセス先の半径位置を計算で求め、
現状の光学ヘッド202位置との間の距離を割り出す。
【0105】光学ヘッド202移動距離に対して最も短
時間で到達出来る速度曲線情報が事前に半導体メモリー
219内に記録されている。制御部220はその情報を
読み取り、その速度曲線に従って以下の方法で光学ヘッ
ド202の移動制御を行なう。
【0106】制御部220から対物レンズアクチュエー
ター駆動回路218に対してコマンドを出してトラック
ループをOFFした後、送りモーター駆動回路216を
制御して光学ヘッド202の移動を開始させる。
【0107】集光スポットが情報記録媒体201上のト
ラックを横切ると、フォーカス・トラックエラー検出回
路217内でトラックエラー検出信号が発生する。この
トラックエラー検出信号を用いて情報記録媒体201に
対する集光スポットの相対速度が検出できる。
【0108】送りモーター駆動回路216では、このフ
ォーカス・トラックエラー検出回路217から得られる
集光スポットの相対速度と制御部220から逐一送られ
る目標速度情報との差を演算し、その結果を光学ヘッド
駆動機構(送りモーター)203への駆動電流にフィー
ドバックかけながら光学ヘッド202を移動させる。
【0109】“<B−3>光学ヘッド移動機構”に記述
したようにガイドシャフトとブッシュあるいはベアリン
グ間には常に摩擦力が働いている。光学ヘッド202が
高速に移動している時は動摩擦が働くが、移動開始時と
停止直前には光学ヘッド202の移動速度が遅いため静
止摩擦が働く。この時には相対的摩擦力が増加している
ので(特に停止直前には)制御部220からのコマンド
に応じて光学ヘッド駆動機構(送りモーター)203に
供給する電流の増幅率(ゲイン)を増加させる。
【0110】<D−2−3>密アクセス制御 光学ヘッド202が目標位置に到達すると制御部220
から対物レンズアクチュエーター駆動回路218にコマ
ンドを出してトラックループをONさせる。
【0111】集光スポットは情報記録媒体201上のト
ラックに沿ってトレースしながらその部分のアドレス若
しくはトラック番号を再生する。
【0112】そこでのアドレス若しくはトラック番号か
ら現在の集光スポット位置を割り出し、到達目標位置か
らの誤差トラック数を制御部220内で計算し、集光ス
ポットの移動に必要なトラック数を対物レンズアクチュ
エーター駆動回路218に通知する。
【0113】対物レンズアクチュエーター駆動回路21
8内で1組キックパルスを発生させると対物レンズは情
報記録媒体201の半径方向にわずかに動いて、集光ス
ポットが隣のトラックへ移動する。
【0114】対物レンズアクチュエーター駆動回路21
8内では一時的にトラックループをOFFさせ、制御部
220からの情報に合わせた回数のキックパルスを発生
させた後、再びトラックループをONさせる。
【0115】密アクセス終了後、制御部220は集光ス
ポットがトレースしている位置の情報(アドレス若しく
はトラック番号)を再生し、目標トラックにアクセスし
ている事を確認する。
【0116】<D−3>連続記録/再生/消去制御 図31に示すようにフォーカス・トラックエラー検出回
路217から出力されるトラックエラー検出信号は送り
モーター駆動回路216に入力されている。上述した
“起動制御時”と“アクセス制御時”には送りモーター
駆動回路216内ではトラックエラー検出信号を使用し
ないように制御部220により制御されている。
【0117】アクセスにより集光スポットが目標トラッ
クに到達した事を確認した後、制御部220からのコマ
ンドによりモーター駆動回路216を経由してトラック
エラー検出信号の一部が光学ヘッド駆動機構(送りモー
ター)203への駆動電流として供給される。連続に再
生若しくは記録/消去処理を行っている期間中、この制
御は継続される。
【0118】情報記録媒体201の中心位置は回転テー
ブル221の中心位置とわずかにずれた偏心を持って装
着されている。トラックエラー検出信号の一部を駆動電
流として供給すると、偏心に合わせて光学ヘッド202
全体が微動する。
【0119】また長時間連続して再生若しくは記録/消
去処理を行なうと、集光スポット位置が徐々に外周方向
若しくは内周方向に移動する。トラックエラー検出信号
の一部を光学ヘッド移動機構(送りモーター)203へ
の駆動電流として供給した場合には、それに合わせて光
学ヘッド202が徐々に外周方向若しくは内周方向に移
動する。
【0120】このようにして対物レンズアクチュエータ
ーのトラックずれ補正の負担を軽減し、トラックループ
を安定化出来る。
【0121】<D−4>終了制御 一連の処理が完了し、動作を終了させる場合には以下の
手順に従って処理が行われる。
【0122】1)制御部220から対物レンズアクチュ
エーター駆動回路218に対してトラックループをOF
Fさせるコマンドが出される。
【0123】2)制御部220から対物レンズアクチュ
エーター駆動回路218に対してフォーカスループをO
FFさせるコマンドが出される。
【0124】3)制御部220から記録/再生/消去制
御波形発生回路206に対して半導体レーザー素子の発
光を停止させるコマンドが出される。
【0125】4)スピンドルモーター駆動回路215に
対して基準回転数として0を通知する。
【0126】<E>情報記録媒体への記録信号/再生信
号の流れ <E−1>情報記録媒体201に記録される信号形式 情報記録媒体201上に記録する信号に対して、以下の
3要求を満足するため図31に示すように情報記録再生
部(物理系ブロック)では“エラー訂正機能の付加”
“記録情報に対する信号変換(信号の変復調)”を行っ
ている。
【0127】・情報記録媒体201上の欠陥に起因する
記録情報エラーの訂正を可能とする。
【0128】・再生信号の直流成分を0にして再生処理
回路の簡素化を図る。
【0129】・情報記録媒体201に対して出来るだけ
高密度に情報を記録する。
【0130】<E−2>記録時の信号の流れ <E−2−1>ECC( Error Correction Code )付加
処理 情報記録媒体201に記録したい情報が生信号の形で記
録信号dとしてデータ入出力インターフェース部222
に入力される。この記録信号dはそのまま半導体メモリ
ー219に記録され、その後ECCエンコーディング回
路208で以下のようにECCの付加処理を実行する。
【0131】以下に積符号を用いたECC付加方法につ
いて説明する。
【0132】記録信号dは半導体メモリー219内で1
72バイト毎に1行ずつ順次並べ、192行で1組のE
CCブロックとする。この“行:172×列:192バイ
ト”で構成される1組のECCブロック内の生信号(記
録信号d)に対し、172バイトの1行毎に10バイト
の内符号PIを計算して半導体メモリー219内に追加
記録する。さらにバイト単位の1列毎に16バイトの外
符号POを計算して半導体メモリー219内に追加記録
する。
【0133】情報記録媒体201に記録する実施例とし
ては内符号PIを含めた12行と外符号PO分1行の合
計2366バイト(2366=(12+1)×(172
+10))を単位として情報記録媒体の1セクター内に
記録する。
【0134】ECCエンコーディング回路208では内
符号PIと外符号POの付加が完了すると、半導体メモ
リー219から1セクター分の2366バイトずつの信
号を読み取り、変調回路207へ転送する。
【0135】<E−2−2>信号変調 再生信号の直流成分(DSV:Disital Sum Value )を
0に近付け、情報記録媒体201に対して高密度に情報
を記録するため、信号形式の変換である信号変調を変調
回路207内で行なう。
【0136】元の信号と変調後の信号との間の関係を示
す変換テーブルを変調回路207と復調回路210内部
で持っている。ECCエンコーディング回路208から
転送された信号を変調方式に従って複数ビット毎に区切
り、変換テーブルを参照しながら別の信号(コード)に
変換する。
【0137】例えば変調方式として8/16変調(RL
L(2、10)コード)を用いた場合には、変換テーブル
が2種類存在し、変調後の直流成分(DSV)が0に近
付くように逐一参照用変換テーブルを切り替えている。
【0138】<E−2−3>記録波形発生 情報記録媒体(光ディスク)201に記録マークを記録
する場合、一般的には記録方式として、以下の2種類が
存在する。
【0139】・マーク長記録方式 記録マークの前端位置と後端末位置に“1”が来る。
【0140】・マーク間記録方式 記録マークの中心位置が“1”の位置と一致する。
【0141】またマーク長記録を行った場合、長い記録
マークを形成する必要が有る。この場合、一定期間記録
光量を照射し続けると情報記録媒体201の光反射性記
録膜の蓄熱効果により後部のみ幅が広い“雨だれ”形状
の記録マークが形成される。この弊害を除去するため、
長さの長い記録マークを形成する場合には複数の記録パ
ルスに分割したり、記録波形を階段状に変化させたりし
ている。
【0142】記録/再生/消去制御波形発生回路206
内では変調回路207から送られて来た記録信号に応じ
て上記のような記録波形を作成し、半導体レーザー駆動
回路205に伝達している。
【0143】<E−3>再生時の信号の流れ <E−3−1>2値化・PLL回路 “<B−1−1>光学ヘッド202による信号検出”で
記述したように情報記録媒体(光ディスク)201の光
反射膜若しくは光反射性記録膜からの反射光量変化を検
出して情報記録媒体201上の信号を再生する。アンプ
213で得られた信号はアナログ波形をしている。2値
化回路212ではその信号をコンパレーターで“1”と
“0”からなる2値のデジタル信号に変換する。
【0144】ここから得られた再生信号からPLL回路
211で情報再生時の基準信号を取り出している。PL
L回路211は周波数可変の発振器を内蔵している。そ
の発振器から出力されるパルス信号(基準クロック)と
2値化回路212出力信号間の周波数と位相の比較を行
い、その結果を発振器出力にフィードバックしている。
【0145】<E−3−2>信号の復調 変調された信号と復調後の信号との間の関係を示す変換
テーブルを復調回路210内部で持っている。PLL回
路211で得られた基準クロックに合わせて変換テーブ
ルを参照しながら信号を元の信号に戻す。戻した(復調
した)信号は半導体メモリー219に記録される。
【0146】<E−3−3>エラー訂正処理 半導体メモリー219に保存された信号に対し、内符号
PIと外符号POを用いてエラー訂正回路209ではエ
ラー箇所を検出し、エラー箇所のポインターフラグを立
てる。
【0147】その後、半導体メモリー219から信号を
読み出しながらエラーポインターフラグに合わせて逐次
エラー箇所の信号を訂正し、内符号PIと外符号POを
はずしてデータ入出力インターフェース部222へ転送
する。
【0148】ECCエンコーディング回路208から送
られて来た信号をデータ入出力インターフェース部22
2から再生信号cとして出力する。
【0149】次に、上記説明した情報記録再生装置10
3により、目的の情報が記録される情報記録媒体901
について説明する。この情報記録媒体901に記録され
た目的の情報は、上記説明した情報記録再生装置103
により再生される。
【0150】図1に示すように、情報記録媒体901の
各記録層(記録層A911及び記録層B912)には互
いに段差を有するグルーブ904a〜eとランド904
f〜iが交互に配置され、グルーブ904a〜eとラン
ド904f〜iいずれ上にも記録マークを形成して情報
の記録又は書き換えが可能になっている。グルーブ90
4a〜eとランド904f〜iは情報記録媒体901内
で同心円状若しくはスパイラル状に配列されている。図
1に示すようにグルーブ904a〜eとランド904f
〜iは微少に蛇行(ウォーブル)しており、各ゾーン内
では情報記録媒体901の回転各方向で蛇行(ウォーブ
ル)の位相が一致している。
【0151】情報記録媒体901の1周に対して2箇所
微細な凹凸形状で予め情報(情報記録媒体901内の物
理アドレス情報)が記録されたセグメントヘッダ領域9
02が存在する。セグメントヘッダ領域内はグルーブ9
04a〜eの延長線上に微細な凹凸形状が形成されたグ
ルーブヘッダ領域903a〜dとランド904f〜iの
延長線上に微細な凹凸形状が形成されたランドヘッダ領
域909a〜cが互いに交互に配置されている。図1に
おいて記録層A911と記録層B912間でのセグメン
トヘッダ領域902の配置の影響を除去するため、セグ
メントヘッダ領域902の記録層A911での位置と記
録層B912での位置を一致させている。
【0152】図6を用いて記録又は再生時の複数の記録
層間の影響について説明する。図6(a)は下側の記録
層(記録層B912)に焦点が合った場合、図6(b)
は上側の記録層(記録層A911)に焦点が合った場合
を示している。記録又は再生時の複数の記録層間の影響
は大きく分類すると、下記の2種類がある。
【0153】(A)セグメントヘッダ領域902などの
凹凸形状により予め記録された情報の配置による影響が
ある。これは、記録マークの形成による追記あるいは書
き換え可能な情報を記録するプリブルーブ部と微細な凹
凸形状により予め(アドレス情報などの)情報が記録さ
れているプリピット領域との間で反射光又は透過光の回
折効率が異なるために生じる。
【0154】(B)既記録部と未記録部との間の光反射
率、光透過率が変化することによる影響がある。
【0155】始めに(A)の影響について説明する。図
6(a)において対物レンズ931で絞られ下側の記録
層B912上で集光するレーザー光は、下側の記録層B
912に到達する前に上側の記録層A911を通過する
時に回折を受ける。図1に示すようにセグメントヘッダ
領域902などの凹凸形状により予め記録された領域は
比較的まばらに凹凸ピットが存在し、記録領域では連続
したブルーブ領域904a〜904eとランド領域90
4f〜iが交互に配置された構造となっているため、こ
の時の回折効率が両者の領域間で大きく変化する。記録
領域904で反射した場合あるいは透過した場合の回折
効率はセグメントヘッダ領域902で反射した場合ある
いは透過した場合の回折効率よりも大幅に高い。その結
果、記録領域904で反射したあるいは透過した光は回
折の影響を受けて左右に広がる光の量が大きく、そのま
ま直進して透過するあるいは回折せずに直接そのまま反
射する光(0次光)の光量が小さくなる。従って図6
(a)において上側の記録層A911の記録領域904
を通過した場合には、記録層B912の集光すべき位置
に到達する光の量が大幅に低下し、記録するために必要
な光量が足りなくなる。その結果下側の記録層B912
に情報を記録する場合、形成される記録マークサイズが
上側の記録層A911上の通過場所(記録領域かセグメ
ントヘッダ領域か)により大幅に変化し、安定な記録特
性が得れないと言う問題が発生する。
【0156】図6(b)において上側の記録層A911
上に集光させて上側の記録層A911から情報を再生す
る場合、上側の記録層A911を通過し下側の記録層B
912で反射して再び対物レンズ931を通過する光が
下側の記録層B912で回折を受ける。下側の記録層B
912で回折を受けた光は大きく左右に広がり、再び対
物レンズ931を通過する光量は減るが、下側の記録層
B912で反射した0次光の多くは再び対物レンズ93
1を通過する。この下側の記録層B912で反射して再
び対物レンズ931を通過した光が上側の記録層A91
1から情報を再生する光に混入して雑音成分となる。上
記の説明と同様な理由から下側の記録層B912上の記
録領域かセグメントヘッダ領域かのいずれの領域で反射
するかによりこの雑音成分の影響が大幅に変わる。
【0157】次に(B)の影響について説明する。多く
の場合には既記録部と未記録部との間の光透過率が大き
く異なる。その結果、図6(a)において光が通過する
上側の記録層A911内に既に記録された多くの記録マ
ーク937が存在する場合とそうで無い場合との間で下
側の記録層B912の集光位置に到達する光の光量が大
幅に変化する。
【0158】その結果、下側の記録層B912に対する
安定な記録特性が得られ無いという問題が発生する。多
くの実験結果から既記録部と未記録部との間の光透過率
との比率が10倍以上異なるとこの現象が特に顕著に現
れる。従って記録層を形成する記録膜材質を制御して既
記録部(記録マーク937内)と未記録部(記録マーク
937の外)との間の光透過率との比率が、1/10倍
〜10倍の範囲内に設定する所に本発明の大きな特徴が
有る。しかし、実験結果によると前記の範囲は最低限不
可欠な範囲であり、安定な記録特性を保証するためには
既記録部(記録マーク937内)と未記録部(記録マー
ク937の外)との間の光透過率との比率が1/3倍〜
3倍の範囲内に設定する必要が有る事が分かっている。
【0159】図2を用いて図1の構造を有した情報記録
媒体901上に記録するデータ構造およびセグメントヘ
ッダ領域902との関係について説明する。連続記録時
又は連続再生時にはセグメントヘッダ領域902内に記
録された物理アドレスに従って順次グルーブ904a〜
eとランド904f〜iをトレースするトレース順を示
したトラックが情報記録媒体901上に定義されてい
る。本発明ではトラックに沿ってトレースするとセグメ
ントヘッダ領域902内に事前に記録された物理アドレ
ス情報は“1”ずつ増加(インクリメント)するが、そ
れに限らず“nずつ増加”したり“nずつ減少”するよ
うにトラックを定義することも出来る。またゾーン境界
部を境に物理アドレス値が大きく変化するトラックを定
義することも可能である。上記トラックが情報記録媒体
901に対して2周以上連続してグルーブ904a〜e
上をトレースした後、2周以上連続してランド904f
〜i上をトレースし、その後再び2周以上連続してグル
ーブ上をトレースする構造(そのように物理アドレスを
設定して有る事)にした所に本発明の大きな特徴があ
る。図2では、同一、ゾーン内では継続してグルーブ上
の記録領域904a〜eをトレースした後、継続してラ
ンド上の記録領域904f〜iをトレースし、その後は
隣接する別のゾーンのグルーブ上をトレースするような
トラックが定義されている。他の実施例として最初にラ
ンド上をトレース後にグルーブ上をトレースして隣接す
る別のゾーンに移ることも可能である。
【0160】本発明実施例では既存の ストリームレコ
ーディング(Stream Recording)規格での最小管理単位
であるSOBUに合わせて32セクタ(約64kバイ
ト)単位でデータの書き換え単位910a、bを設定
し、既存のアプリケーション規格との間の互換性を保っ
ている所に大きな特徴が有る。本発明においては書き換
え単位910a、bは32セクタ(約64kバイト)単
位に限らず、その整数倍を書き換え単位に設定すること
もできる。本発明実施例ではセグメントヘッダ領域90
2の配置位置とデータの書き換え単位910a、bでの
書き換え開始位置と終了位置を必ずしも一致させず、最
も記録効率の上がる配置で各データの書き換え単位91
0a、bの位置を設定可能とした所に本発明の次なる大
きな特徴が有る。データ書き換え単位910aがセグメ
ントヘッダ領域902bを跨いで配置される場合にはセ
グメントヘッダ領域902bの前後にポストデータ部9
07dとプリデータ部905dを配置する。また各デー
タ書き換え単位910aと910bとの間の境界部には
コネクションヘッダ908を配置し、データ書き換え単
位910bの先頭位置にはプリデータ部905b、デー
タ書き換え単位910aの最終位置にはポストデータ部
907aを形成する。
【0161】次に、図3に示される情報記録媒体の特徴
について説明する。一対のグルーブ領域914とランド
領域915が対(ペア)を構成しセグメントヘッダ90
2情報を形成している。セグメントヘッダ902の構造
は一対のグルーブ領域914とランド領域915の境界
面を左右に移動させてセグメントヘッダ902情報を記
録している。グルーブ領域914とランド領域915の
境界面においてランド領域915へ突出する部分の幅は
至る所ほぼ等しくし、このランド領域915へ突出する
部分の位置情報をセグメントヘッダ902情報として利
用するピットポジション記録(ほぼ幅の等しいランド領
域915へ突出する部分をピットと見立ててその位置情
報を情報として利用する)を利用する。一対のグルーブ
領域914とランド領域915では同一のセグメントヘ
ッダ902情報を共有する。
【0162】図6を使って説明したように集束光の集光
位置から外れた側の記録層上にスポットサイズの広い光
が照射されると図1ではグルーブとランドが交互に配置
されている記録領域904と微細な凹凸状のピットが並
ぶセグメントヘッダ領域902では反射光又は透過光の
回折効率が異なるため、集束光の集光位置から外れた側
の記録層上に照射されたスポットサイズの広い光の照射
位置により他方の記録層での記録又は再生に及ぼす影響
度が変化する。それに比べて図3と図4に示したセグメ
ントヘッダ領域902の形状は基本的にグルーブとラン
ドが交互に配置されている記録領域904と同じ構造を
有している(グルーブとランドの境界部分のみ変化させ
ている)。従って集束光の集光位置から外れた側の記録
層上に照射されたスポットサイズの広い光の照射位置に
依らず反射光又は透過光の回折効率がほぼ等しくなるの
で他方の記録層での記録又は再生に及ぼす影響度は非常
に小さい。
【0163】更に、図3と図4の実施例ではセグメント
ヘッダ領域902の所にも記録マーク913を形成し、
記録マーク913有無による2記録層間の影響を除去し
ている。その結果、図3と図4の実施例では、記録層A
911と記録層B912におけるセグメントヘッダ領域
902の位置を一致させる必要がない。
【0164】つまり、図3の特徴は、バウンダリエンボ
スと呼んでいるが、グルーブ領域とランド領域の境界の
位置の壁を振らせて、セグメントヘッダ領域のデータを
予め記録するところに特徴がある。すなわち、グルーブ
領域とランド領域がペアになっており、このペアのとこ
ろで壁を振る。振ったところで、グルーブからランドの
領域に突出している部分、突出した部分の幅はほぼ同じ
で、この幅をピットと見なす。突出した部分の位置で、
セグメントヘッダ領域での情報を入れる。この図では、
セグメントヘッダ領域902aと902bにデータが入
っている。ここのセグメントヘッダ領域にも、記録マー
クを記録しているところに特徴がある。記録マークをこ
こに記録することにより、全周にわたって、均一に記録
マークを記録できる。また、図1に示すように、セグメ
ントヘッダをピットにせずに、グルーブとランドのペア
を使って情報を記録しているために、回折率が変わらな
い。従って、この二つ、記録マークをセグメントヘッダ
領域に配置する、ランドグルーブ形状をそのままにして
境界面を一部変更することにより、二層間の記録再生時
の影響を除去することができる。従って、図1ではセグ
メントヘッダ領域が、記録層Aと記録層Bで一致してい
るのに対して、図3では必ずしも一致する必要がなく、
図3のように、記録層Aと記録層Bとでセグメントヘッ
ダ領域がずれている。
【0165】さらに、図3のデータ構造について説明す
る。図3に示すように、記録領域はゾーン1からゾーン
nに分けられる。記録領域において、グルーブとランド
の領域が同期して蛇行している。この蛇行をウォーブル
と呼ぶ。このウォーブルの蛇行の位相が、同一ゾーン内
では回転角度に対して、ウォーブルの蛇行する位置が一
致している。ゾーン1とゾーン2との間の、ゾーンの変
わり目では、ウォーブルの位相がずれる。記録領域とし
て、セグメントヘッダ領域は、図3に示すように、直線
状に入っている。従って、セグメントヘッダ領域に対し
て記録するとき、実際に情報が記録される部分は記録領
域904であり、セグメントヘッダ領域では記録データ
としてはコネクションデータ部912a及び912bの
情報が記録されている。このコネクションデータ部での
この記録データの内容は、すべて一致しており、例え
ば、図10のVFOのデータが記録さている。即ち、こ
のVFOのデータというのは、記録とマークの間隔が4
Tチャネルビットサイズ、スペースの幅が4Tチャネル
ビットサイズ、この4Tの繰り返しによって、一定の信
号が入っている。このコネクションデータ部では、VF
Oのデータだけであり、実際の情報は含まれていない。
あくまでも二層間の影響を除去するために記録されてい
るものである。コネクションデータ部aが終了して、セ
グメントヘッダ領域が終了すると、記録データ部906
aに情報が記録される。実際には、図10に示すよう
に、AM、PID、IED、PAなどのデータのあと、
記録データが記録されるが、ここではその説明は省略す
る。データの書き換えたい910aの部分で、データの
書き換えが一つ終わると、最後にポストデータ907が
記録される。そして、次のデータがスタートするところ
では、プリデータ部905aが始まり、記録データ部が
始まる。再度、セグメントヘッダ領域にかかってくる
と、コネクションデータ部912bのデータが記録さ
れ、セグメントヘッダ領域を通過した後、また記録デー
タが記録される。
【0166】次に、図4に示される情報記録媒体の特徴
について説明する。記録領域904はグルーブ領域を一
定周期で蛇行させている。セグメントヘッダ領域902
では記録領域904より蛇行させる周期を大幅に短くし
て蛇行させる。そして蛇行(ウォーブル)の位相を反転
させる場所を作り、位相の反転位置によりセグメントヘ
ッダ領域902情報を持たせている。上側のグルーブ領
域914ではγ点とδ点位置で位相を反転させ、下側の
グルーブ領域914ではα点とβ点位置で位相を反転さ
せている。隣接するグルーブ領域914では位相反転位
置を蛇行(ウォーブル)周期の半分ずつずらしている。
その結果、ランド領域915では左右のグルーブ領域9
14の位相反転位置の中間位置ε点とζ点位置で位相が
反転する。
【0167】このように左右のグルーブ領域914で連
携して形状変化(位相反転)を起こさせ、その左右のグ
ルーブ領域914での連携された形状変化を利用してラ
ンド領域915内でのセグメントヘッダ領域902情報
を形成するところに本発明の大きな特徴がある。
【0168】つまり、図4と図3は、基本的にセグメン
トヘッダ領域の構造が異なる以外は、記録方法等は同じ
である。図4も図3と同様、グルーブ領域914及びラ
ンド領域915の両方に記録マークを記録する。図4の
特徴は、セグメントヘッダ領域の形状が異なる。図3で
は、一つのグルーブ領域とランド領域がペアになり、そ
の間の壁の部分に凹凸を設けることにより、グルーブと
ランドとで共通の情報を持たせる。しかし、図4では、
グルーブ領域を細かい周期で振る方法を採用する。即
ち、記録領域では比較的長い周期の波長でウォーブルさ
せ、セグメントヘッダ領域では、それよりはるかに短い
周期の波長でウォーブルさせ、グルーブの左右両方同時
に移動させる。このとき、基本周波数は一定であるが、
位相の変調、つまり、右にいったり、左にいったりする
箇所を変化させて、情報を入れている。即ち、図4で
の、グルーブ領域でのセグメントヘッダ領域では、実は
一定周期で細かく振れている。図示しないが、一定周期
のところで、点線を入れると移動する。ところが、γ及
びδのところでは周期が長くなっている。ここでは、実
は、γのところでは下側に移動しなければならないとこ
ろを2倍の周期にしている。一定周期で振動させていた
ときに、δの位相を180度反転させた格好になってい
る。つまり、γ及びδのところで一定周期(基本的には
ここのセグメントヘッダ領域では振動一定周期)である
が、この一定周期のところの位相を反転させて、つまり
γとδのところの位相を反転させて、その部分だけ結果
的に位相が長くなっている。振動する長さが長くなって
いるが、実質的には、振動の位相が反転している格好に
なる。従って、この位相の反転位置、γ及びδ、この位
置を利用して、この位置にセグメントヘッダ領域での情
報を持たせる。同様に、下側のグルーブ領域において
も、αとβの位置で位相が変わっている。図4の特徴
は、隣接するグルーブ、手前と上での位相反転位置を、
1スロット、半周期だけずらす点である。その結果、左
右のグルーブの位相を連動して移動させることにより、
その間に挟まったランド領域での位相がεとζのところ
で変わる格好になっている。このように、左右のグルー
ブの変調を行なうことで、左右のグルーブの連携動作の
結果、ランド領域での情報を持たせる点が特徴である。
【0169】次に、図5に示される情報記録媒体の特徴
について説明する。ランド領域915には記録マーク9
13を記録せず、グルーブ領域914にのみ記録マーク
913を形成する。図4と同様グルーブ領域914を微
小に蛇行させてプリアドレスヘッダ領域920情報を記
録する。
【0170】プリアドレスヘッダ領域920は情報記録
媒体901の半径方向に沿って並んで配置されておら
ず、非インラインでの配置となっている。プリアドレス
ヘッダ領域920にはトラック番号などのアドレス情報
がきちんと記録され、コネクションデータ部924には
アドレス情報の下位ビットのみが記録され、図21で示
すように連続記録時のトラックはずれ検出に利用され
る。
【0171】コネクションデータ部924には記録マー
ク913が記録されるが、プリアドレスヘッダ領域92
0の場所には記録マーク913は記録されない。
【0172】記録マーク913が記録されない場所(プ
リアドレスヘッダ領域920の場所)が存在するが、プ
リアドレスヘッダ領域920は非インラインでの配置
(情報記録媒体901の半径方向に沿って並んで配置さ
れ無い)となっているため、2記録層間の記録再生時の
影響は大幅に緩和されている。
【0173】つまり、図5は、図3及び図4と異なり、
ランド領域には記録マークは形成せず、グルーブ領域の
みに記録マークを形成する。また、情報は、図4と同様
に、グルーブ形成時に高周波で波打たせる。つまり、グ
ルーブにウォーブル変調を加える。これにより、グルー
ブに形成されたウォーブルに、プリアドレスヘッダの情
報を持たせる。図5の特徴は、プリアドレスヘッダの再
生信号の信頼性を向上させるために、プリアドレスヘッ
ダ領域には記録マーク913を形成しないことである。
この図5では、これまでと異なり、プリアドレスヘッダ
が情報記録媒体901の半径方向に沿って真っ直ぐ配置
せず、CLV(Constant Linear Velocity)に応じて任
意の位置に分散してプリアドレスヘッダを形成した点が
特徴である。当然、プリアドレスヘッダのところに記録
マークが形成されないので、プリアドレスヘッダの場所
により他層に対する記録再生の影響はあるが、このよう
にプリアドレスヘッダを分散配置させることにより、他
層への記録再生時の影響を低減させることができる。ま
た、プリアドレスヘッダの間隔、例えば、プリアドレス
ヘッダは常にデータの書き換え単位925の先頭に配置
される。データ書き換え単位は、64kバイトの整数倍
である。非常に長い間隔の間に、プリアドレスヘッダが
配置されるので、記録時に途中でトラックが外れて、別
の位置に記録マークを書くような場合を検知するため
に、例えば、2kバイトのデータ単位にコネクションデ
ータ部という細かいグルーブの変調の場所を入れてい
る。プリアドレスヘッダでは、トラック番号などすべて
のデータを入れているが、このコネクションデータ部で
は、下位ビットだけを入れて、トラック外れ時の目印に
利用する。この部分は、目印であり、信頼性がそれほど
高くなくてもよく、コネクションデータ部では記録マー
クが形成さている。しかし、あくまでもコネクションデ
ータ部であり、実際の記録データ部の情報ではなく、図
3のセグメントヘッダ領域と同様、VFO、例えば4T
の繰り返しの記録マークを書くなど、基本的には記録デ
ータと異なる一定のデータを記録する。
【0174】次に、図7に示される情報記録媒体の特徴
について説明する。既に、図6を用いてグルーブとラン
ドが交互に配置される領域(記録領域)と微細な凹凸形
状を有するピット領域が混在するとその混在場所で記録
再生に悪影響を及ぼすことを説明した。リードインエリ
ア(Lead-in Area)など記録可能な情報記録媒体にも微
細な凹凸形状を有するピット領域で形成される再生専用
領域が必要となる。グルーブとランドが交互に配置され
る領域(記録領域)と微細な凹凸形状を有するピット領
域を領域分割した。
【0175】すなわち第2層のみに微細な凹凸形状を有
するピット領域で形成される再生専用領域を集中させ、
第1層も含むそれ以外の領域を記録領域(グルーブとラ
ンドが交互に配置される領域)とした。
【0176】つまり、図6を用いて説明したように、ラ
ンドとグルーブの繰り返しの記録領域と微細な凹凸ピッ
トを持つピット領域とでは、二層間での記録再生時の影
響の度合いが変わる。従って、ランド及びグルーブが交
互に配置されている記録領域と、微細な凹凸ピットが配
置されている読み取り専用データ部とが、混在すると悪
影響が出る。それならば、記録可能なディスク(RAM
ディスク)においても、リードインの情報などの再生専
用の情報を記録しておく必要がある。従って、再生専用
の情報を混在させることなく、1ヶ所に集める。それに
より、多層の記録再生特性に与える影響を緩和させたと
いうのが、図7である。即ち、第1層には記録再生領域
を持たず、第二層の部分の1ヶ所に記録再生領域を集中
させている。
【0177】本発明は、次世代DVDに関するものであ
り、データ配置に関して、A案とB案の二つがある。図
8〜図15はA案のフォーマットを示し、図16〜図1
9は、B案のフォーマットを示す。但し、B案において
も、図13〜図15までのECC構造、インターリーブ
構造については、同じである。基本的に、A案について
の特徴は、後で記述する、次世代フォーマット案の概要
(A案)にまとめられている。A案に対応した図面が、
図1、2である。B案に対応した図面が、図3である。
【0178】次に、図8について説明する。図1は、セ
グメントヘッダを放射線状に2ライン形成している。し
かし、実際には、複数にセグメントヘッダを配置してい
る。図8が、別の実施例である。図8は、ゾーンが4領
域に分かれている。そして、ゾーン1、2では、一周に
対してセグメントヘッダが8個、ゾーン3、4では、一
周に対してセグメントヘッダが16個配置されている。
ディスクの記録領域の内周の長さと外周の長さでは、外
周の長さは内周の長さの略2倍である。従って、セグメ
ントヘッダの配置を円周の比率に合わせて、つまりトラ
ックに沿った長さの等間隔にセグメントヘッダを配置し
ようとすると、内側と外側のセグメントヘッダの配置数
を2倍にするように工夫されている。
【0179】次に、図9について説明する。図9に、セ
グメントヘッダの構成を示す。図9と図1は基本的に同
じ部分を示している。図9のランドが図1での記録領域
のランド上、904のfからiまでに対応し、図9のグ
ルーブが図1での記録領域のグルーブ上、904のaか
らeに対応する。図9のランドヘッダが図1でのランド
ヘッダ領域909aから909cに対応し、図9のグル
ーブヘッダが図1でのグルーブヘッダ領域903aから
903dに対応。図1では、無かったが、図9にはグル
ーブヘッダとランドグルーブ領域の間にミラー部があ
る。このミラー部で再生信号の特性の基準値を出した
り、ディスクの傾きを検出したりする。
【0180】続いて、図10〜図12に記載の用語につ
いて説明する。
【0181】・VFO:Variable Frequency Oscillato
r この領域で再生回路の同期合わせ(周波数合わせ)を行
なう。
【0182】・AM:Address Mark この情報から意味の有る情報が開始される。“1”
“0”の情報の検出位置ずれに対してこの情報を利用し
て補正する。
【0183】・PID:Physical Identification Data セグメントヘッダ領域902やプリアドレスヘッダ領域
920が持つID情報でアドレス情報(トラック番号や
角度位置情報など)が記録されている。
【0184】・IED:ID Error Detection code PID情報に対するエラー検出コード。
【0185】PA:Postamble この情報で意味の有る情報が終了する。“1”“0”の
情報の検出位置ずれに対してこの情報を利用して補正す
る。
【0186】・Gap field 微細な凹凸形状のピットで形成されたセグメントヘッダ
領域902やプリアドレスヘッダ領域内に記録マークを
記録しないように非記録領域を設けた物。
【0187】・Guard field 相変化形記録膜の繰り返し記録回数を向上するために記
録マークの記録開始位置を記録終了位置を記録毎にシフ
トさせている。そのシフト幅を設けるための領域。
【0188】・PS:Pre-Synchronous code 情報の区切り位置を示す情報で“1”“0”の情報の検
出位置ずれに対してこの情報を利用して補正する。
【0189】図10について説明する。図10は、図9
に示すランドヘッダ、及びグルーブヘッダの中のデータ
を示す。再生信号で再生したときに、同期を取るための
VFO1があり、その次にAMがあり、そこからデータ
が開始することが示される。PIDの中に、ランドヘッ
ダフィールド及びグルーブヘッダフィールドのアドレス
情報が入っている。その後、IEDが入っており、PI
Dが終わったことを示す情報であるPAが入る。これ
が、ランドフィールド、グルーブヘッダフィールド、夫
々、2回ずつ繰り返されている。下のVFO1の44
8、AM1の48は、信号のチャネルビット数を示す。
図10の特徴は、AMが、ランドヘッダフィールド及び
グルーブヘッダフィールド、ともに、3つ存在している
点である。つまり、ランドヘッダフィールド及びグルー
ブヘッダフィールドで、PIDの数よりも、AMの数を
多くしている点が大きな特徴である。ランドヘッダフィ
ールドを見た場合、PIDは、PID1とPID2の2
個ある。これに対して、AMは、AM1とAM2とAM
3の3個ある。このように、AMの数をPIDの数より
多くすることにより、データ再生時の信頼性を向上させ
ることができる。即ち、ランドヘッダフィールド、若し
くはグルーブヘッダフィールドの先頭に、ゴミ又は傷が
あり、AM1が読めない場合、若しくはAM2が読めな
い場合でも、AM3の位置を読むことにより、このデー
タを情報記録再生装置のバッファメモリに記録し、AM
3の位置から逆読みをすることにより、PID1及びP
ID2の情報を読むことができる。AMにより、データ
の区切りの位置が分かるので上記処理が可能である。ま
た、本発明の特徴では、データのアドレスとヘッダのア
ドレスの順番を同期させている点が特徴である。つま
り、図10では、ランドヘッダフィールドとグルーブヘ
ッダフィールドにおいて、最初に、図1で説明したよう
に、グルーブにトレースし、その後、ランドをトレース
するようなトラック構造をもつ。図8の内周のゾーン1
のランドヘッダフィールド及びグルーブヘッダフィール
ドのPIDをみた場合に、まず、ゾーン1内の最内周か
ら外周に順次、グルーブヘッダフィールドのPIDの数
が一つずつ増加する。そして、その後、ゾーン1の外側
までいった後、再び、ゾーン1の最内周のランドヘッダ
フィールドのPIDの数がその次の値になり、逐次イン
クリメントされる。グルーブヘッダフィールド及びラン
ドヘッダフィールドのPID情報として、セグメントヘ
ッダのアドレス、図8のゾーン1では8等分されている
ので、最内周の一番上のセグメントヘッダのグルーブの
アドレス1、右45度傾いたものが2、90度傾いたも
のが3という順番にあり、次のトラックの一番上の部分
が8+1=9、ゾーン1内の最外周までいったあと、そ
の次の数がランドヘッダフィールドのゾーン1の最内周
の一番上のセグメントヘッダのアドレスになる。このよ
うに、PID情報としてセグメントヘッダのアドレスが
記載されている。本発明では、それにかかわらず、PI
D情報としてトラック番号とディスクの回転角度を示す
情報がPIDに記録されていてもよい。
【0190】次に、図11について説明する。図11に
示すコネクションヘッダの構成説明は、図2の上に記載
した部分に対応する。セグメントヘッダは予めピットで
データ記録されている。セグメントヘッダの前後、ポス
トデータ部、プリデータ部、ECCブロック、これらは
記録マークで記録される。図11(A)のECCブロッ
クは、図2の記録データ部906に対応する。また、図
11(A)のプリデータ部は、図2のプリデータ部90
5に対応する。図11のポストデータ部は、図2のポス
トデータ部907に対応する。図2では、プリデータ部
及びポストデータ部を合わせて、コネクションヘッダと
呼んでいる。記録マークがセグメントヘッダを跨ぐとき
には、セグメントヘッダ部の前後にプリデータ部のデー
タと、ポストデータ部のデータを記録し、その後、つま
りプリデータ部の後にECCブロックのデータを記録す
る。図2の記録データ部は、基本的にECCブロックの
データ構造を持っているので、ECCブロックと記録デ
ータ部とは同意を示す。また、図2でのデータ書き換え
単位910aとデータ書き換え単位910bとの中間部
分、この部分を示したのが図11(B)に対応する。コ
ネクションヘッダ部で、書き換え部ではコネクションヘ
ッダ領域を持ち、データ書き換えの先頭ではプリデータ
部を書いた後、ECCブロック(図2では記録データ部
906cに対応する)が書かれる。また、前のデータ書
き換え単位910aの書き換え記録データ部906b
は、図11のECCブロックに対応する。そのデータが
終わった後、ポストデータ部として907aが記録され
る。特殊な例として、c、dを示す。
【0191】図11(A)及び(B)に示すようにセグ
メントヘッダの前後にポストデータ部を配置し、データ
の書き換え単位の切り変わり目でポストデータ部、プリ
データ部を配置し、そのとき、データの書き換え単位の
切り変わり目とセグメントヘッダの位置が近くなったと
きに、対応処理が必要となる。図11(C)及び(D)
は、図2のデータ書き換え単位910aと910bとの
切り変わり目が、セグメントヘッダ領域の近くにあった
場合の対処処理について説明する。まず、データ書き換
え単位910aの直後に、セグメントヘッダ領域が配置
された場合には、図11(C)に示すECCブロックと
いうのが、図2の記録データ906bに対応する。ポス
トデータ部907aを付け、セグメントヘッダ部が近づ
いてきた場合には、ここに新たにセグメントヘッダ部と
ポストヘッダ部の間にデータを記録するためのスペース
が無い場合には、プリデータ部、ポストデータ部を配置
してセグメントヘッダに到達する。そして、セグメント
ヘッダ部を通過したのち、プリデータ部を記録して、E
CCブロックを記録する。図11(C)のセグメントヘ
ッダ部のみが事前にピットの形状で形成されたデータ
で、それ以外のECCブロック、ポストデータ部、プリ
データ部、ポストデータ部、プリデータ部、ECCブロ
ックは、すべて記録マークにより形成される。図11
(D)は、セグメントヘッダが、ECCブロックの記録
が終わる部分に最も近づいた場合の対処方法である。E
CCブロックを配置した後、ポストデータ部を記録し、
セグメントヘッダを配置した場合に、次にプリデータ部
を記録し、次にポストデータ部、プリデータ部を配置
し、ECCブロックを配置する。
【0192】次に、図12について説明する。図12
は、図11のポストデータ部とプリデータ部のデータ内
容を示す。図12(A)に示すように、プリデータ部と
して、最初に、ギャップフィールド、ガードフィール
ド、VFOフィールド、PSフィールドの後、RBIフ
ィールドが存在する。RBIフィールドは、プリデータ
部とデータ部との切り替わり目を示す情報であり、特定
のパターンが記録されている。RBIフィールド(66
0)が終わった後、記録すべきデータが記録される。ギ
ャップフィールドは、前のポストデータ部若しくはセグ
メントヘッダ部と重ならないようにスペースを配置し、
ガードフィールドにより記録開始の位置をランダムにシ
フトさせ、相変化記録膜での膨大な書き換え回数に対応
できるようにしている。ポストデータ部の構造は、図1
2(B)に示すように、PAフィールド、ガードフィー
ルド、ギャップフィールドで構成されている。
【0193】次に、図13を用いて、記録データ部90
6内、或いはECCブロック内のデータ構造を示す。上
記において、RBIがECCブロックの先頭の情報であ
る旨を記載したが、厳密に言うと、RBI(relational
bit information)には、例えば、著作権の保護活動補
助情報、コピープロテクションの鍵情報などがまとめて
記録されている。従来、DVDでは、図13のデータI
D、IEDの後続にリザーブ領域を設け、このリザーブ
領域に著作権活動補助情報を記録していた。つまり、セ
クタ毎に、著作権活動補助情報が記録されていた。それ
に対して、本発明では、セクタ毎ではなく、1ECCブ
ロック毎にまとめて、ECCブロックの前に、図12
(A)に示すようにRBIフィールドの660ビットを
設け、ここに鍵情報、ボーナス情報、ユーザインターフ
ェースを介して知ることのできないディスクドライブ固
有の情報が記録される。これが大きな特徴である。従来
の情報記録媒体ではセクタ毎に6バイトずつ持たせてい
た情報を、本発明の情報記録媒体ではECCブロック単
位で管理するようにした点である。図13のデータフレ
ームというのは、従来のDVDの1セクタのデータ構造
に対応する。このように、データフレーム(1セクタ)
毎の先頭に、データID、IEDを付加する。データI
Dの中には、論理アドレス情報が記録されている。図2
2に示したように、再生方向では、ここのデータIDの
情報を読んでトラック外れを検知する。図13に示すデ
ータフレームをまとめると以下の通りである。
【0194】・従来のRSV領域は削除。
【0195】・著作権補助情報などはRBIに記録す
る。
【0196】・復活させる場合には基本的に14バイト
単位とする(ECCも変更)。
【0197】・ECCフォーマットとの関連で従来より
も横長に変更。
【0198】・EDCはRS符号を利用する方向で見直
す。
【0199】・スクランブルも見直しの方向だが当面従
来どおり。
【0200】次に、図14を参照して、ECCブロック
のデータ構造を説明する。セクタを32個並べ(データ
フレーム0〜31)、横にPI、POをつける。従来の
情報記録媒体(DVD)では16セクタの単位で一つの
ECCブロックを構成していたのに対して、本発明の情
報記録媒体(DVD)では32セクタの単位で一つのE
CCブロックを構成する。PI、POをつけるというの
は、従来と同様である。図15に示すように、ECCブ
ロックをインターリーブする。16行のPOを、2デー
タフレーム毎に1行ずつ分散配置し16等分し、レコー
ディングフレームを形成する。図15のインターリーブ
後のECCブロックのデータを、例えば、図12の記録
データ、若しくは図11のECCブロックのデータに記
録する。
【0201】図16〜図19に示すB案は、図3及び図
5をミックスしたようなものである。図16に示すディ
スクレイアウト説明図は、図5に対応している。即ち、
図16におけるセグメントヘッダのデータはCLVで記
録され、図16に示すディスク状の黒太部分がセグメン
トヘッダの位置である。A案と異なり、情報記録媒体の
半径方向に対して、一直線にセグメントヘッダが配置さ
れておらず、セグメントヘッダはECCブロックの先頭
位置に配置されている。その結果、セグメントヘッダが
ディスク上に直線状ではなく、まばらに分散記録されて
いる点が特徴である。この部分は、図5のプリアドレス
ヘッダ領域がディスクにデータ書き換え単位925の先
頭にきて、分散配置されているのと同じである。B案の
セグメントヘッダ領域の構造は、図3のセグメントヘッ
ダ領域の構造と同じである。図17において、ランドと
グルーブがペアになっており、そのペアの部分を拡大し
た部分が図17の下に示されている。このように、ラン
ド(L)とグルーブ(G)の境界が、波打っている。そ
して、図3では、ランドに飛び出すピットの幅が一定で
あったが、図17ではグルーブの方に飛び出すピットの
幅が一定であり、ランドに突き出す部分の幅が変化して
いる。図17も、図3と同様に、グルーブに突き出す幅
の一定のピットの位置により、ピットポーション記録に
より情報が記録されている。B案では、ECCブロック
単位で情報が記録されるので、図13に示すように、セ
グメントヘッダ部があり、その後続に記録マークとして
プリデータ部、1ECCブロックのデータ部、そして、
ポストデータ部が続く。このポストデータ部の後続にセ
グメントヘッダが続く。従来と同様、プリデータ部、デ
ータ部、ポストデータ部が記録マークで形成される。ヘ
ッダ部がセグメントヘッダとして予めディスク上に記録
されたデータとなる。図19にヘッダ部、プリデータ
部、ポストデータ部の内容を示す。図19(A)におい
ても、PIDの数は2個であるが、AMの数をPIDの
数よりも1個以上多くしている点が特徴である。即ち、
図19(A)ではPIDが2個配置されているのに対し
て、AMが3個配置されている。A案と同様、AMをP
IDよりも多く配置することにより、例えば、一つ又は
二つAMが読めなくても、バッファメモリに入ったデー
タのAMのいずれか一つを検出することにより、逆読み
してPIDを読み取ることができる。また、図19
(B)に示すように、ECCブロック単位にコピープロ
テクション用の鍵情報などがRBIに記録されている。
また、RBIの情報としては、ボーナス情報、ドライブ
独自の情報などがある。また、B案に対するECCブロ
ック構造は、図13〜図15に示す通りである。
【0202】次に、図20を参照して、セグメントヘッ
ダ902内のPID情報を利用してアクセスする方法を
説明する。つまり、図31に示した情報記録再生装置に
おけるアクセス制御について説明する。
【0203】情報記録媒体上のアクセス位置を設定し
(ST01)、そのアクセス位置情報に基づき、制御部
220によりその位置がグルーブ上であるのかランド上
であるのかが判定される(ST02)。そして、ステッ
プ2の判定結果に基づき、トラックサーボの極性を切り
換える(ST03)。即ち、グルーブ上をトレースする
ときと、ランド上をトレースするときでは、トラックサ
ーボの極性が反転する。また、ステップ1で出された記
録媒体上のアクセス位置設定から、アクセス位置のゾー
ン番号を割り出し(ST04)、また、アクセス位置直
前に存在するセグメントヘッダ902内のPID内の情
報を算出する(ST05)。ここで言う、アクセス直前
に存在するセグメントヘッダとは、B案においてはEC
Cブロックの直前に存在するものである。A案において
は、プリデータ等があるが、ECCブロックを考えたと
きに、そのデータが含まれるECCブロックの前に存在
する(直前でなくてよい)、コネクションデータ領域の
PIDを算出する。その算出後、制御部220が、光学
ヘッダ202を駆動させ、粗アクセスを行なう(ST0
6)。粗アクセス終了後、トラックサーボループをつな
ぎ、トラックに沿ってトレースを開始する(ST0
7)。図1、2での、セグメントヘッダはピットで形成
されているので、光学ヘッドの2分割フォトディテクタ
により検出される。図1、2のピットの場合には和信
号、図3、4、5ではトラック差信号、2個のフォトデ
ィテクタの差分値により、セグメントヘッダの情報が読
み取られる(ST08)。セグメントヘッダ領域に到達
したかを制御部220が検出し(ST09)、セグメン
トヘッダ領域内のPIDを読み(ST10)、事前に設
定したPIDと一致するかをチェックする(ST1
1)。再生したPIDが予想値と異なる場合には差分値
を計算して(ST12)、トラックループをオフし、差
分値に応じて光学ヘッド又は対物レンズを移動させて、
密アクセスを行なう(ST13)。再度、トラックルー
プをつなぎ、セグメントヘッダに到達するまでサーボル
ープをトレースし(ST14)、そして、目標のPID
がくる位置を探す。目標のセグメントヘッダ921を検
出した後、実際に再生されるのは、ECCブロックの先
頭位置からであり、その先頭位置までのウォーブル数を
カウントし、ウォーブル数のカウントによりアクセス位
置に到達するまでトラックに沿ったトレースを継続させ
(ST15)、プリデータの位置を検出してECCブロ
ックを再生する。ECCブロックのデータを再生した
後、特定の場所はECCブロックのECCを解いた後、
特定の部分のデータをホストに送信する。
【0204】次に、図21について説明する。図3〜図
5のセグメントヘッダ領域902に対しては光学ヘッド
202内の2分割光検出器から得られる差分信号(トラ
ックずれ検出用プッシュプル信号)を用いてセグメント
ヘッダ領域902の情報が再生される。記録時にもこの
情報は検出できる。
【0205】記録時に同時にセグメントヘッダ領域90
2の情報を再生し、トラックはずれを検出する。トラッ
クはずれを検出したら、(1)記録層間のトラックはず
れか、(2)同一記録層内でのトラックはずれかを判定
し、それぞれに応じた処理を行なう。トラックはずれ検
出用に使用する情報はセグメントヘッダ領域902情
報、プリアドレスヘッダ領域920情報、コネクション
データ部924の情報のみならず図24に示したウォー
ブルデータビット情報を用いることも可能である。
【0206】図21を用いて、連続記録時のトラック外
れ検知方法、及びトラック外れ検知時の対処方法を説明
する。連続記録を開始すると(ST21)、トラックに
沿ってトレースしながら連続記録処理が実行される(S
T22)。次に、検出される予定のセグメントヘッダ領
域、コネクションデータ部、又はアドレスヘッダ領域等
の位置の検出予定時刻を算出する(ST23)。次に、
検出される予定のセグメントヘッダ902、プリアドレ
スヘッダ920内のPID、又はコネクションデータ9
24に記録されているアドレスデータ(このコネクショ
ンデータにはアドレスの中の下位ビットだけ記録されて
いる)、これら値を読み出し(ST24)、ステップ2
3で算出した予定時刻にセグメントヘッダ、プリアドレ
スヘッダが検出されたかどうかを見る(ST25)。も
し、予定時刻に検出されなければ、トラック外れを起こ
したものとみなし、即記録処理を中止し(ST26)、
再度、所定位置へのアクセス処理を開始する(ST2
7)。再度、所定位置へのアクセスが終了すると、記録
処理が中止された箇所からデータの記録が再開される。
セグメントヘッダ902、プリアドレスヘッダ920、
又はコネクションデータ924の情報内のPID情報或
いはアドレス情報を再生し(ST28)、ステップ26
で再生した情報とステップ24で再生した情報が一致し
ているかを見る(ST29)。一致していれば、トラッ
クが外れていないものと見なして、そのまま記録が継続
する。もし、一致していない場合には即記録を中止する
(ST30)。記録層が二層あり、トラック外れを起こ
した場合には、層間でずれる場合と同一層でずれる場合
とがある。まず、同一記録層の中でトラック外れが起こ
ったか否かを見て(ST31)、もし、同一記録層の中
でトラック外れが起こっている場合には、トラックサー
ボループを切り、再度、同一記録層の中でアクセスする
(ST32)。もし、層間でトラックがずれた場合に
は、トラックサーボループ、フォーカスサーボループを
切り(ST33、34)、再度、フォーカスの自動引き
込みを行い(ST35)、所定の記録位置へのアクセス
制御を行なう(ST36)。
【0207】次に、図22を参照して、本発明の情報記
録再生装置における情報再生方法を説明する。再生すべ
き情報範囲を指定し(ST41)、制御部220で情報
記録媒体上の再生開始アドレスと再生終了アドレスを算
出する(ST42)。そして、図20に示すフローチャ
ートに従いアクセス制御が行なわれ再生される(ST4
3、44)。この場合に、図13のECCブロックのデ
ータ内のデータIDを算出して、論理アドレスの位置を
調べ、トラック外れを検出する(ST45〜49)。ト
ラック外れが検出されたら(ST50、YES)、図2
1で説明した方法と同様に処理が進められる(ST51
〜55)。
【0208】次に、図23を参照して、記録方法の説明
を行なう。基本的には、記録すべき情報サイズと記録場
所が指定されたら(ST61)、その結果に対応して、
制御部220内で記録開始アドレスと記録終了アドレス
を算出して(ST62)、図20で説明したのと同様に
アクセス制御が行なわれる(ST63、64)。アクセ
スが完了すると(ST65)、記録しながら(ST6
6)、図21の連続記録時のトラック外れ検出を行い
(ST67)、トラック外れが検出されると、図91で
説明した処理が行なわれる(ST67)。記録終了アド
レスまで記録処理が完了すると(ST68、YES)、
記録処理が完了する(ST69)。
【0209】次に、図24を説明する。ここでは、セグ
メントヘッダ領域902などの特定領域を持たず、ユー
ザーデータの情報が記録される記録マーク913が記録
される場所にウォーブル変調の形でウォーブルデータビ
ット情報を予め記録する所に大きな特徴がある。この結
果、セグメントヘッダ領域902が不要となり、情報記
録媒体901への情報の記録効率が向上する。また、
(1)トラックに沿って見た場合、記録マーク913が
至る所に存在する。(2)ランド領域915とブルーブ
領域914が交互に存在する領域のみで、微細な凹凸形
状のピット形成領域が存在しない、との理由から複数の
記録膜911、912を有した情報記録媒体901にお
ける記録あるいは再生時の他の記録層からの悪影響を受
けにくい構造となっている。
【0210】従来のウォーブルの基準周期のn倍の長さ
(図24の実施例では2倍の長さになっている)をウォ
ーブルデータビット長さとする。光学ヘッド202内に
内蔵された2分割光検出器の各検出セルからの検出信号
の差分を取ってウォーブル検出信号を抽出するが、ウォ
ーブル検出信号のC/N比が非常に低いのでn回加算し
て再生信号の信頼性を向上させている。図24の実施例
では紙面の都合上ウォーブル基準周期の2倍の長さをウ
ォーブルデータビット長さとしているが、一般的にはウ
ォーブルが3周期以上続くと単独で検出可能なのでウォ
ーブルデータビット長さとしてウォーブル基準周期の3
倍以上、望ましくは基準周期の4倍以上の長さが有ると
検出精度が向上する。
【0211】ウォーブル基準周波数のP倍(Pは本発明
実施例では正数を示すが、例えば1.5倍など非整数倍
でも可能)周波数を持ったウォーブルをウォーブルデー
タビット長分だけ配置する。図24に示した実施例では
ウォーブル基準周波数の2倍の周波数とし、この2倍の
周波数のウォーブルがウォーブルデータビット長さ続い
た所でウォーブルデータビットを“1”、基準周波数の
ウォーブル領域を“0”とする。
【0212】ウォーブルデータにはウォーブルデータビ
ットの基準開始位置情報が記録領域内の“1データフレ
ーム”(あるいは“1セクタ”)の長さ内に少なくとも
1回以上(望ましくはm回繰り返し)形成されている。
このウォーブルデータビットの基準開始位置情報はデー
タビット長の2倍を越えた長さ(基準周波数の2n倍を
越えた長さ)だけウォーブルデータビットとして“1”
が連続して続く。
【0213】このウォーブルデータビットの基準開始位
置情報の終了位置から何ビット目にウォーブルデータビ
ットが“1”になるかでアドレス情報が記録される。ア
ドレス情報として“トラック番号”“ECCブロックア
ドレス番号”“データフレーム番号”“セクタ番号”の
いずれかの情報の内、下位Lビット分の情報が記録され
る。“1データフレーム”(あるいは“1セクタ”)の
長さ内に記載されるウォーブルデータビットの基準開始
位置情報の数と同じ回数だけ、“1データフレーム”
(あるいは“1セクタ”)の長さ内に繰り返しこのアド
レス情報が記録される。“1データフレーム”(あるい
は“1セクタ”)の長さ内にm回繰り返しアドレス情報
が頻繁に記録されることにより、図21に示すように記
録時のトラックはずれが生じた場合には“1データフレ
ーム”(あるいは“1セクタ”)の1/m分のみデータ
を壊さずにすむ。従って“1データフレーム”(あるい
は“1セクタ”)の1/m分のみデータが破壊されても
図15に示したECCブロック内のエラー訂正処理によ
りデータを復活させることができる。
【0214】図24に示した実施例を用いた場合には、
以下の効果が得られる。
【0215】(1)ウォーブル周波数が“基準周波数”
とウォーブルデータビットの“1”位置での“基準周波
数のn倍”の2種類の周波数しかないので、非常に幅の
狭い2個のバンドパスフィルターとイコライザーを用い
てC/N良くウォーブル信号を検出できる。
【0216】(2)ウォーブル振幅が至る所変わらず一
定なので信号検出が容易であると共に記録マーク913
への影響が少ない。(ウォーブル振幅が部分的に大きく
変化すると振幅が大きい部分で記録マーク913位置と
部分的に重なり、記録マーク913の形成課程に悪影響
を及ぼし、きれいな形状の記録マーク913形成を阻害
する。
【0217】(3)ウォーブルの“0クロス位置”(ウ
ォーブル振幅の中心位置を通過する時のトラックに沿っ
た位置)が常に基準周期の1/2ので刻むスロット周期
位置の整数倍となり、スロット周期位置からのずれが少
ない。
【0218】(4)記録マーク913を形成する記録時
の基準クロックに利用できる程安定したクロックをこの
ウォーブル信号から抽出できる。
【0219】すなわち従来のCD−Rなどで使われてい
るウォーブル変調ではFM変調を用いているためウォー
ブルグルーブがウォーブル振幅の中心位置を通過する時
のトラックに沿った位置(“0クロス位置”)が常に特
定周期のスロット周期位置に一致するとは限らず(すな
わち0クロス位置がずれるので)PLL( Phase Lock-
Loop )回路による一定周期信号が得られない。それに
比べて本発明実施例では(3)に示すように安定な基準
クロックを得る事が出来る。
【0220】図24の構造を有する情報記録媒体から基
準クロックを形成する情報記録再生装置内の基準クロッ
ク抽出部回路を図25に示す。光学ヘッド202の2分
割光検出器から得られる差分信号に対して非常に幅の狭
いバンドパスフィルターを通過させた後に基準周波数f
とそのn倍の周波数(図24の実施例ではn=2なので
2fとなる)の信号成分を抽出する特定周波数抽出回路
によりウォーブルデータビットの“1”位置と“0”位
置に合わせて交互に抽出し、抽出した信号を合成して
PD(Phase Detector)を通過させる。このPD(Phas
e Detector)通過後の位相ずれ検出信号に対して LP
F(Low Path Filter)を通過させて低域成分のみを取
り出し、VCO(Voltage Control Oscillator)により
“nf”(図24の実施例に合わせると“2f”)の周
波数の基準クロックを発生させる。図25に示すように
1個のVCO( Voltage Control Oscillator )で容易
に基準クロックを作ることができる。しかも図24に示
した実施例を用いるとVCOで発生する基準クロック周
波数がウォーブルデータビットの“1”位置と“0”位
置に依らず変化しない。そのため非常に安定したクロッ
クを用いて情報の再生が出来ると共に、この安定したク
ロックは記録マーク913形成時の記録処理にも利用で
きる。
【0221】図24の実施例ではn=2、m=1、ウォ
ーブルデータビットの基準開始位置情報長さを基準周期
の6倍にしている。現行の4.7GB DVD−RAMデ
ィスクでは1セクタ当たり基準周波数ウォーブルが20
8周期配置されている。本発明の他の実施例として4ウ
ォーブル周期分(n=4)をウォーブルデータビット長
さとし、ウォーブルデータビットの基準開始位置情報の
長さを“2.5ウォーブルデータビット長さ分”(ウォ
ーブル基準周波数の10周期分)とし、アドレス情報の
下位4ビット分(L=4)(ウォーブルデータビットの
基準開始位置情報の終了位置から16ウォーブルデータ
ビットまでウォーブルデータビットを記録可能)まで記
録可能とする事で、“1セクタ”当たり2回繰り返して
アドレス情報を記録する事が出来る。
【0222】ウォーブルデータビット内に記録する情報
として“ECCブロックアドレスの下位ビット情報”
“データフレームアドレスの下位ビット情報”“セクタ
アドレス情報の下位ビット情報”などを記録できると上
述した。図24での実施例ではアドレス情報としてトラ
ック番号(トラックアドレス)の下位ビット(例えば上
記の例ではL=4ビットの16トラック分の情報)を記
録している。図24に示すように同一ゾーン内ではウォ
ーブルデータビット情報の基準開始位置情報(6基準周
期分=データビットとしては“111”の情報)は情報
記録媒体901の半径方向の一直線に配列(インライン
状に配列)されている。グルーブ領域914のトラック
番号は互いに隣接するブルーブ領域914間で“1”ず
つ変化する。図24の実施例では上側のグルーブ領域9
14のトラック番号が“2”、下側のグルーブ領域91
4でのトラック番号が“3”となっている。従って上側
のグルーブ領域914ではウォーブルデータビット情報
の基準開始位置情報の終了後2番目のデータビットが
“1”(つまり基準周期として9番目と10番目のウォ
ーブルが“2f”の周波数)となり、下上側のグルーブ
領域914ではウォーブルデータビット情報の基準開始
位置情報の終了後3番目のデータビットが“1”(つま
り基準周期として11番目と12番目のウォーブルが
“2f”の周波数)となっている。ウォーブルデータビ
ット情報としてトラックアドレス(トラック番号)情報
を記録すると隣接するグルーブ領域914間のアドレス
情報を示す“1”の位置が1ウォーブルデータビット分
(n基準周期分)ずつずれる。ここに本発明実施例の大
きな特徴がある。すなわちその中間に有るランド領域9
15から見た場合、“nf(図24では2f)”の周波
数のウォーブル境界部分が2ウォーブルデータビット分
繋がることになる。図24に従ってランド領域915上
をトレースすると7番目の基準周期と8番目の基準周期
位置では基準周期=基準周波数fのウォーブル信号が検
出され、9番目〜12番目の基準周期位置ではウォーブ
ル検出信号内に“2f周波数”の信号成分が紛れ込み、
13番目の基準周期位置以降は基準周波数fのウォーブ
ル信号のみが検出される。このようにグルーブ領域91
4のウォーブル信号のランド領域915への漏れ込み信
号を用いてランド領域915のトラックアドレス(トラ
ック番号)情報を検出することが出来る。すなわちウォ
ーブルデータビット情報の基準開始位置情報の終了後、
何番目のウォーブルデータビット位置に2ウォーブルデ
ータビット続いて“2f周波数”の信号成分が検出され
るかによりランド領域915のトラックアドレス(トラ
ック番号)情報を検出できる。このように左右のグルー
ブ領域914で連携して形状変化(ウォーブル周波数変
化など)を起こさせ、その左右のグルーブ領域914で
の連携された形状変化を利用してランド領域915内で
のアドレス情報を形成するところに本発明の大きな特徴
がある。
【0223】図24を参照すると、ランド領域915と
グルーブ領域914の間の段差がλ/(6n')(λ:再
生用光学ヘッドの光源波長、n':保護層の屈折率)の
場合に9〜12番目の基準周期位置でランド幅が局所的
に変化し、この局所的なランド幅変化に合わせて光学ヘ
ッド202内の2分割光検出器から得られる検出信号の
和信号が変動する。このように和信号が変動すると記録
マーク913からの再生信号に悪影響を与える。この問
題を回避するため、図24では、ランド領域915とグ
ルーブ領域914の間の段差を影響が出ない程度まで制
御している。すなわちランド領域915とグルーブ領域
914間の段差dの値として (kλ)/(2n')−λ/(7n') ≦ d ≦ (kλ)/(2
n')+λ/(7n') k:整数値 の範囲内の値に設定している。多くの実験結果によると
上記の範囲は最低限必要な範囲であり、ランド領域91
5とグルーブ領域914間の段差dの値として (kλ)/(2n')−λ/(8n') ≦ d ≦ (kλ)/(2
n')+λ/(8n') の範囲が望ましく、 (kλ)/(2n')−λ/(10n') ≦ d ≦ (kλ)/
(2n')+λ/(10n') の範囲に設定すると記録マーク913からの再生信号に
影響をほとんど与えずに非常に安定した記録マーク91
3からの再生信号が得られる事が分かっている。
【0224】次に、図26を説明する。図26に示すよ
うに、1回トラックアドレスに情報記録するのに40ウ
ォーブル基準周期が使用される。これを1データフレー
ムに対して6サイクル繰り返す。図26に示すように、
ウォーブルをほぼ対象に入れることにより、ウォーブル
によるDC成分をほぼ0にすることができる。
【0225】次に、図27を説明する。図27に示すよ
うに、セグメントヘッダ領域を設けずに、記録領域内に
ウォーブル変調を利用してアドレス情報を形成する。例
えば、3種類のウォーブル変調(例えば周波数f、2
、4fに基づくウォーブル変調)を利用してアド
レス情報を形成する。これにより、アドレス情報のため
に記録領域の容量が削られなくてすみ、結果的にフォー
マット効率を高くすることができる。1データフレーム
(1セクタ)に1回以上繰り返してアドレス情報を入れ
る。ウォーブルデータビットの基準開始位置情報の終了
位置から何番目のウォーブルデータビットが”1”にな
るかが、実際の情報となる。
【0226】次に、図28〜図30を参照して、図5に
示すようにグルーブ領域914のみに記録マーク913
を記録するブルーブ記録、又はランド領域915のみに
記録マークを記録するランド記録に対応した例を説明す
る。
【0227】従来技術ではプリアドレスヘッダ領域92
0a前後でプリグルーブ(溝形状)を切断し、平面上に
微少な凹凸形状のプリピットを形成していた。さらに従
来技術では図1のセグメントヘッダ領域902に示すよ
うにこのプリピット部(プリアドレスヘッダ領域920
a)を情報記録媒体901の半径方向に直線上に配置す
る構造(インライン配置)を取っていた。しかしその方
法では前述したように片面から2層の記録膜A911、
B912を再生しようとすると記録/再生対象外の記録
膜から反射又は透過した光の悪影響を受けてしまう。本
発明は上記問題点を回避するために隣接するトラック間
でのプリアドレスヘッダ領域920a位置を情報記録媒
体901の半径方向から見てずらした位置に配置(分散
配置)している。
【0228】また、従来のようにプリアドレスヘッダ領
域920aの場所に微少な凹凸形状のプリピットを形成
した場合には,プリピット領域でプッシュプル法による
トラックずれ検出信号が得られないばかりでなく、わず
かに逆特性のトラックずれ検出信号が検出される。その
ためプリピット領域でトラックずれ補正制御が不安定に
なったり、アクセス時に希望のトラックに着地し辛くな
ったりするという問題点が発生する。従来技術ではプリ
ピット部がインライン配置されていたため,事前にプリ
ピット部の位置が予想されたので、プリピット部を避け
てトラックずれ補正制御を行ったりアクセス制御を行っ
たりしていた。それに反し、図28〜図30に示すよう
にプリアドレスヘッダ領域920aを分散配置する場合
には,アクセス時のプリアドレスヘッダ領域920aの
位置が予想できず、トラックずれ補正制御が不安定にな
ったり、アクセス時に希望のトラックに着地し辛くなっ
たりする。
【0229】上記問題点を回避するため、巨視的に見た
時にプリアドレスヘッダ領域920aにおいてもプリグ
ルーブ(溝)形状を保持し、プリアドレスヘッダ領域9
20aの所でも安定にプッシュプル法によるトラックず
れ検出信号が得れるようにした所に本発明の大きな特徴
がある。すなわち図28ではプリアドレスヘッダ領域9
20aの所でグルーブ幅を局所的に変化させ、そこを通
過した光の反射光量が変化するようにしてアドレス情報
を記録すると共にグルーブ(溝)の連続性を保つ事でト
ラック検出信号の安定化を図っている。また図30のプ
リアドレスヘッダ領域920aではランド領域915に
微細な凹凸形状の尾プリピット919を形成してそこに
アドレス情報を記録すると共にプリグルーブ(溝)形状
の分断を回避している。図30ではランド領域915上
に記録マーク913を形成する。図29は、図28の変
形例で、プリアドレスヘッダ領域920aではグルーブ
(溝)の連続を保つ代わりに幅の異なる2種類のピット
列を交互に配置し、それによりそこを通過した光の反射
光量を変化させてアドレス情報を記録している。図29
では微視的にはプリグルーブ(溝)が分断されている
が、巨視的に見ると図29とほぼ同じ形状に見え、トラ
ックずれ検出信号の安定性を保つ事が出来る。
【0230】図28〜図30のいずれの実施例において
もプリアドレスヘッダ領域920aの上には記録マーク
913を形成しないようにしている。図6に示すように
記録マーク913の有無による記録層A911、B91
2間の影響(クロストーク)に対しては図28〜図30
に示すようにプリアドレスヘッダ領域920aを分散配
置(隣接トラック同士でのプリアドレスヘッダ領域92
0aの配置場所を互いにずらした配置)にする事で影響
を大幅に緩和している。
【0231】以下に、上記説明した次世代DVDフォー
マット案の概要についてまとめる。
【0232】<次世代DVDフォーマット案の概要(A
案)> 放射状エンボスヘッダ+編集用のGAP領域 (1)トラック構造 ・トラックを複数セグメントに分割する。
【0233】・セグメント先頭にセグメントヘッダを配
置。
【0234】・各セグメントには整数個のシンクブロッ
ク(Sync block)を記録する。
【0235】・セグメント境界とセクタ境界は基本的に
無関係。
【0236】・セクタがセグメントヘッダを跨ぐ場合が
ある。
【0237】・ECCブロック境界にコネクションヘッ
ダを配置。
【0238】・リライタブルゾーンはランド&グルーブ
記録方式。
【0239】・グルーブ構造はダブルスパイラル形式。
【0240】・グルーブには固定チャネルビット周期の
ウォーブルを加える。
【0241】・リライタブルゾーンを複数ゾーンに分
割。
【0242】・ゾーン内ではCAVアクセスを行なう。
【0243】・ランド/グルーブ切り替えはゾーン境界
を基本とする。
【0244】・リードインの内周側にエンボスゾーンを
配置。
【0245】・エンボスゾーンはリライタブルゾーンよ
りも密度を下げる。
【0246】・エンボスゾーンとリライタブルゾーンの
間にコネクションゾーンを配置。
【0247】・2層記録対応は基本的にパラレルトラッ
クとする。
【0248】(2)セグメントヘッダ ・ラジアル方向にアライメントしたセグメントヘッダを
配置。
【0249】・セグメントヘッダはエンボスで形成して
オントラック上に配置。
【0250】・内周側のゾーンでは1トラックに8個程
度のヘッダを配置。
【0251】・外周側のゾーンでは内周側の2倍に相当
する16個程度のヘッダを配置。
【0252】・セグメント0のヘッダをディスク全体で
アライメントする。
【0253】・各ヘッダはランドヘッダ、グルーブヘッ
ダ、ミラーで構成。
【0254】・ランドヘッダが前でグルーブヘッダを後
に配置。
【0255】・8/16変調を行なうがチャネルビット
長はデータ部と共通(密度3/4に相当)。
【0256】・PIDの後部にもAMを配置して検出性
能を上げる。
【0257】・領域サイズの関係でVFO1が従来より
も小さい。
【0258】(3)コネクションヘッダ ・書き換え開始部分にプリデータ部を置く。
【0259】・書き換え終了部分にポストデータ部を置
く。
【0260】・従来のGap,Guard,VFO3,
PS,PA3,Bufferに相当する領域を確保す
る。
【0261】・セグメントヘッダの前後にポストデータ
とプリデータが配置される(図11(A))。
【0262】・ECCブロックの境界にポストデータ部
とプリデータ部が配置される(図11(B))。
【0263】・ポストデータ部とプリデータ部の続きで
コネクションヘッダを形成。
【0264】・コネクションヘッダには基本的にアドレ
スを記録しない。
【0265】・編集用のギャップとランダムシフトに利
用。
【0266】・プリデータ部の後半には補助データ(R
BI)を記録する領域を設ける(図12)。
【0267】・シフト量はプリデータ部の値と直後のポ
ストデータ部の値をリンクさせる。
【0268】<次世代DVDフォーマット案の概要(B
案)> ランド/グルーブの境界にエンボスヘッダ配置 (1)トラック構造 ・ダブルスパイラルの連続トラックとする。
【0269】・ECCブロック境界にブロックヘッダを
配置。
【0270】・ブロックヘッダは隣接するランドとグル
ーブで共通に使用する。
【0271】・ヘッダのラジアル方向のアライメントは
行なわない。
【0272】・ヘッダの詳細は次項を参照。
【0273】・リライタブルゾーンはランド&グルーブ
記録方式。
【0274】・グルーブ構造はダブルスパイラル形式。
【0275】・グルーブには固定チャネルビット周期の
ウォーブルを加える。
【0276】・リライタブルゾーンを複数ゾーンに分
割。
【0277】・ゾーン内ではCAVアクセスを行なう。
【0278】・L/G切り替えはゾーン境界を基本とす
る。
【0279】・リードインの内周側にエンボスゾーンを
配置。
【0280】・エンボスゾーンはリライタブルゾーンよ
りも密度を下げる。
【0281】・エンボスゾーンとリライタブルゾーンの
間にコネクションゾーンを配置。
【0282】・2層記録対応は基本的にパラレルトラッ
クとする。
【0283】(2)セグメントヘッダ ・セグメントヘッダはラジアル方向にアライメントしな
い。
【0284】・セグメントヘッダはL/G境界の壁面上
にピットで形成。
【0285】・形成後はL/G境界の壁面が凸凹した状
態となる。
【0286】・製造性を考慮してピットポジション記録
を行なう。
【0287】・ランドとグルーブで共通のヘッダとして
扱う。
【0288】・L/Gそれぞれのトラックに沿って1E
CCブロックごとに配置。
【0289】・ミラー部は設けずグルーブの連続性を保
つ。
【0290】・チャネルビット長を2倍にした8/12
変調を検討中(密度1/2に相当)。
【0291】・PIDの後部にもAMを配置して検出性
能を上げる。
【0292】以下、この発明の効果についてまとめる。
【0293】ダブルスパイラス構造を取ることで、以下
の効果が得られる。
【0294】(1)従来のDVD−RAMディスクのよ
うに1周に1回、ランドとグルーブの切り替えのための
トラッキングサーボループの極性反転を行なう必要が無
くなり、トラッキングサーボが安定する。
【0295】(2)従来のDVD−RAMディスクのよ
うに1周に1回、ランドとグルーブを切り替えた場合、
アクセス時の着地位置がランドとグルーブ間の切り替え
位置近傍の場合にはランド上に着地しようとして、グル
ーブ上に飛ばされる危険性が有り、アクセスが不安定と
なるが、本発明実施例の場合には、そのような事が無
く、アクセスが非常に安定する。
【0296】上記したダブルスパイラス構造を持ち、し
かも情報記録媒体の記録領域が複数のゾーンに分割され
た構造を持った情報記録媒体に対して同一ゾーン内での
連続したグルーブ上のトレースと連続したランド上のト
レースによりトラックの連続性を定義する(すなわち同
一ゾーン内では全グルーブ上をトレースした後、全ラン
ド上をトレースするか、又は同一ゾーン内では全ランド
上をトレースした後、全グルーブ上をトレースするよう
にトラックを定義する)事で、同一ゾーン内ではトラッ
キングサーボループの極性反転を行なう必要が無くなり
連続記録若しくは連続再生時のトラッキングサーボが安
定すると共に同一ゾーン内でのアクセス制御が安定す
る。
【0297】デュアルスパイラル(Dual Spiral)のト
ラック順に従ってID/PIDの順番を定義するためト
ラックに沿って連続記録時又は連続再生時にはID又は
PIDの値が逐次インクリメント(順番に値が1ずつ増
加)する。従って連続記録時又は連続再生時に順次再生
するID又はPIDの値を確認してトラックはずれを検
知する場合の制御が容易となる。
【0298】最小記録単位の記録開始位置にプリデータ
の情報を記録し、記録終了位置にポストデータ情報を記
録する事で微細な凹凸形状で予め情報が記録されたプリ
ピットヘッダ領域(あるいはセグメントヘッダ領域)の
位置とは無関係に任意な場所に最小記録単位の記録を可
能とし、最も記録効率の高い記録配置を構成する事が可
能となる。
【0299】情報の記録単位の前後には再生時の同期を
取るための“VFO情報”や情報の開始位置を示す“プ
リアンブル情報”、情報の終了位置を示す“ポストアン
ブル情報”などの付加情報が必要となる。VFO情報”
や“プリアンブル情報”、“ポストアンブル情報”など
の冗長情報は情報記録媒体に記録するためのユーザー情
報では無いため、これらの冗長情報が増えると情報記録
媒体への記録効率が低下する。情報記録媒体上のトラッ
クに沿って行なう記録の最小単位又は書き換えの最小単
位の長さが短くなると上記の冗長情報の存在比率が増加
し、記録効率を低下させる事となる。
【0300】トラックに沿った情報の記録単位若しくは
書き換え単位を従来の16セクタでは無く、ストリーム
データでの記録単位であるSOBU=64Kバイト(3
2セクタ)に合わせて32セクタ単位若しくは32セク
タの整数倍単位とする事で従来よりも記録単位の長さを
長くし、記録効率を向上させる事が可能となる。
【0301】2層ディスクにおいて再生可能な再生専用
記録情報が少なくとも1周以上連続して存在する再生専
用領域が一方の記録層のみに存在する構造にすると再生
専用領域と追記可能な記録領域との間の境界部分での他
層に与える悪影響が軽減できる。
【0302】片側2層ディスクにおいて光が通過する手
前の記録層の既記録部と未記録部との間の光透過率の比
率を1/10〜10の範囲に収める事で、そこを透過し
奥側の記録層に到達する光の光量変化を少なくし、奥側
での記録時の記録パワーをほぼ一定に保持させて記録特
性を安定化できる。
【0303】片側2層ディスクにおいて微細な凹凸形状
で予め情報が記録されたプリ情報領域(セグメントヘッ
ダ領域、プリアドレスヘッダ領域)の上にも記録マーク
を形成することで、プリ情報領域と情報を記録するプリ
グルーブ領域の両方に記録マークを形成し、記録マーク
有無での巨視的な光反射率変化と光透過率変化が生じな
いようにする。その結果、特定の記録層の記録マークの
有無による他の記録層に与える影響を抑え、他の記録層
での記録特性と再生特性を安定化できる。
【0304】片側2層ディスクにおいて微細な凹凸形状
で予め情報が記録されたプリ情報領域(セグメントヘッ
ダ領域、プリアドレスヘッダ領域)を情報記録媒体の半
径方向に非インラインに配置する事で微細な凹凸形状で
予め情報が記録されたプリ情報領域と情報を記録するプ
リグルーブ領域での巨視的な光反射回折効率変化と巨視
的な光透過回折効率変化が生じないようにする。その結
果、片方の記録層に照射した後に反射又は透過した回折
光又は0次光(回折をしない元の光成分)の光り強度比
率が照射した記録層上の場所がプリ情報領域(セグメン
トヘッダ領域、プリアドレスヘッダ領域)上であるかプ
リグルーブ領域上であるかにかかわらずほぼ等しい。従
って片方の記録層に照射した後に反射又は透過した光が
他方の記録層に対して記録又は再生するに与える悪影響
が出辛く、他方の記録層に対する記録又は再生処理を安
定化させる事が可能となる。
【0305】なお、本願発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない
範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施
形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、そ
の場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形
態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複
数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発
明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成
要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解
決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明
の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、
この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得
る。
【0306】
【発明の効果】この発明によれば、下記の情報記録媒
体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び
情報再生方法を提供できる。
【0307】(1)非常に安定したトラッキング制御が
可能であり、且つ所定位置へのアクセス制御が容易なデ
ータ構造を有する情報記録媒体。また、この情報記録媒
体に対して情報を記録する情報記録装置及び情報記録方
法。さらに、この情報記録媒体から情報を再生する情報
再生装置及び情報再生方法。
【0308】(2)高い記録効率を確保することが可能
なデータ構造を有する情報記録媒体。また、この情報記
録媒体に対して情報を記録する情報記録装置及び情報記
録方法。さらに、この情報記録媒体から情報を再生する
情報再生装置及び情報再生方法。
【0309】(3)複数の記録層間の悪影響を除去して
片側の面から記録・再生が可能な記録層の数を増やし、
片側の面から見た記録容量を増加させることが可能なデ
ータ構造を有する情報記録媒体。また、この情報記録媒
体に対して情報を記録する情報記録装置及び情報記録方
法。さらに、この情報記録媒体から情報を再生する情報
再生装置及び情報再生方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例に係る情報記録媒体上の情報の
再生順序又は情報の記録順序を説明するための図であ
る。
【図2】この発明の一例に係る情報記録媒体上のデータ
構造を示す図その1である。
【図3】この発明の一例に係る情報記録媒体上のデータ
構造を示す図その2である。
【図4】この発明の一例に係る情報記録媒体上のデータ
構造を示す図その3である。
【図5】この発明の一例に係る情報記録媒体上のデータ
構造を示す図その4である。
【図6】複数層の記録層に対して片側から記録又は再生
するときの問題点を説明するための図である。
【図7】片面2層のディスク構造におけるデータレイア
ウトを示す図である。
【図8】セグメントヘッダのディスク上のレイアウトを
示す図である。
【図9】セグメントヘッダの概略構成を示す図である。
【図10】セグメントヘッダのデータ構造を示す図であ
る。
【図11】コネクションヘッダのデータ構造を示す図で
ある。
【図12】コネクションヘッダにおけるポストデータ部
及びプリデータ部のデータ構造を示す図である。
【図13】データフレームのデータ構造を示す図であ
る。
【図14】ECCブロックのデータ構造を示す図であ
る。
【図15】インターリーブ後のECCブロックのデータ
構造を示す図である。
【図16】ディスク上におけるセグメントヘッダのレイ
アウトを示す図である。
【図17】セグメントヘッダの形状を示す図である。
【図18】ヘッダ部(セグメントヘッダ)及びデータ部
(1ECCブロック)から成るデータ構造を示す図であ
る。
【図19】セグメントヘッダのデータ構造を示す図であ
る。
【図20】この発明の一例に係る情報記録再生装置によ
るアクセス制御を示すフローチャートである。
【図21】この発明の一例に係る情報記録再生装置によ
る連続記録時のトラック外れ検知及びトラック外れが検
知されたときの対処方法を説明するためのフローチャー
トである。
【図22】この発明の一例に係る情報記録再生装置によ
る情報再生処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図23】この発明の一例に係る情報記録再生装置によ
る情報記録処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図24】この発明の一例に係る情報記録媒体上のデー
タ構造を示す図その5である。
【図25】この発明の一例に係る情報再生装置における
基準クロック抽出部の概略構成を示す図である。
【図26】この発明の一例に係る情報記録媒体上のデー
タ構造を示す図その6である。
【図27】この発明の一例に係る情報記録媒体上のデー
タ構造を示す図その7である。
【図28】この発明の一例に係る情報記録媒体上のデー
タ構造を示す図その8である。
【図29】この発明の一例に係る情報記録媒体上のデー
タ構造を示す図その9である。
【図30】この発明の一例に係る情報記録媒体上のデー
タ構造を示す図その10である。
【図31】この発明の一例に係る情報記録再生装置の概
略構成を示す図である。
【符号の説明】
901…情報記録媒体 902a、902b、902c、902d…セグメント
ヘッダ領域 903a、903b、903c、903d…グルーブヘ
ッダ領域 904a、904b、904c、904d…記録領域
(グルーブ上) 904f、904g、904h、904i…記録領域
(ランド上) 911…記録層A 912…記録層B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 561 G11B 7/24 561Q 563 563F 20/10 311 20/10 311 20/12 20/12 (72)発明者 佐藤 裕治 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町事業所内 Fターム(参考) 5D029 JB05 JB09 JB41 WA02 WA16 WD12 5D044 BC02 CC04 DE38 DE52 EF10 FG18 GK12 5D090 AA01 BB05 BB12 CC01 CC04 CC14 DD01 DD05 GG01 GG03 GG28

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定面から照射される光ビームにより情報
    の記録再生が可能な第1の記録層、及び前記所定面から
    照射される光ビームにより情報の記録再生が可能な記録
    層であって、前記第1の記録層に対して積層された第2
    の記録層を有するディスク形状の情報記録媒体におい
    て、 前記第1の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラック、及びエンボスピットによりアドレス
    情報が記録されたピット領域を有し、 前記第2の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラック、及びエンボスピットによりアドレス
    情報が記録されたピット領域を有し、 前記第1の記録層におけるピット領域と、前記第2の記
    録層におけるピット領域とが、前記所定面から見て一致
    していることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】所定面から照射される光ビームにより情報
    の記録再生が可能な第1の記録層、及び前記所定面から
    照射される光ビームにより情報の記録再生が可能な記録
    層であって、前記第1の記録層に対して積層された第2
    の記録層を有するディスク形状の情報記録媒体におい
    て、 前記第1の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラックであって、所定周期でウォーブルされ
    たトラックを有し、 前記第2の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラックであって、所定周期でウォーブルされ
    たトラックを有し、 前記トラックの一部が、前記所定周期と異なる周期のウ
    ォーブルであって、アドレス情報を示すアドレス用のウ
    ォーブルを有することを特徴とする情報記録媒体。
  3. 【請求項3】前記アドレス用のウォーブルを、ディスク
    の半径方向に対して非直線的に配置したことを特徴とす
    る請求項2に記載の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】前記トラックのうち、前記アドレス用のウ
    ォーブルが付されたトラックを除くトラックに対してだ
    け相変化記録マークによる情報の記録を可能としたこと
    を特徴とする請求項3に記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】前記アドレス用のウォーブルが付されたト
    ラックを含む全トラックに対して相変化記録マークによ
    る情報の記録を可能としたことを特徴とする請求項3に
    記載の情報記録媒体。
  6. 【請求項6】前記アドレス用のウォーブルを、ディスク
    の半径方向に対して直線的に配置したことを特徴とする
    請求項2に記載の情報記録媒体。
  7. 【請求項7】前記アドレス用のウォーブルが付されたト
    ラックを含む全トラックに対して相変化記録マークによ
    る情報の記録を可能としたことを特徴とする請求項6に
    記載の情報記録媒体。
  8. 【請求項8】所定面から照射される光ビームにより情報
    の記録再生が可能な第1の記録層、及び前記所定面から
    照射される光ビームにより情報の記録再生が可能な記録
    層であって、前記第1の記録層に対して積層された第2
    の記録層を有するディスク形状の情報記録媒体におい
    て、 前記第1の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラックであって、所定周期でウォーブルされ
    たトラックを有し、 前記第2の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラックであって、所定周期でウォーブルされ
    たトラックを有し、 前記第1の記録層及び第2の記録層のうちのどちらか一
    方の記録層だけが、再生専用の情報が記録された再生専
    用領域を有することを特徴とする情報記録媒体。
  9. 【請求項9】複数のゾーンを有し、 各ゾーンが、2周以上継続するランド形状のランドトラ
    ック及び2周以上継続するグルーブ形状のグルーブトラ
    ックを有し、 同一ゾーン内では、継続して前記グルーブトラックがト
    レースされるとともに、継続して前記ランドトラックが
    トレースされることを特徴とする情報記録媒体。
  10. 【請求項10】情報記録媒体が、所定面から照射される
    光ビームにより情報の記録再生が可能な第1の記録層、
    及び前記所定面から照射される光ビームにより情報の記
    録再生が可能な記録層であって、前記第1の記録層に対
    して積層された第2の記録層を有し、 前記第1の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラック、及びエンボスピットによりアドレス
    情報が記録されたピット領域を有し、 前記第2の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラック、及びエンボスピットによりアドレス
    情報が記録されたピット領域を有し、 前記第1の記録層におけるピット領域と、前記第2の記
    録層におけるピット領域とが、前記所定面から見て一致
    しており、 前記情報記録媒体に対して情報を記録するとき、前記ピ
    ット領域に記録されたアドレス情報に基づき、目的のト
    ラックに対して相変化記録マークにより目的の情報を記
    録することを特徴とする情報記録装置。
  11. 【請求項11】情報記録媒体が、所定面から照射される
    光ビームにより情報の記録再生が可能な第1の記録層、
    及び前記所定面から照射される光ビームにより情報の記
    録再生が可能な記録層であって、前記第1の記録層に対
    して積層された第2の記録層を有し、 前記第1の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラックであって、所定周期でウォーブルされ
    たトラックを有し、 前記第2の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラックであって、所定周期でウォーブルされ
    たトラックを有し、 前記トラックの一部が、前記所定周期と異なる周期のウ
    ォーブルであって、アドレス情報を示すアドレス用のウ
    ォーブルを有し、 前記情報記録媒体に対して情報を記録するとき、前記ア
    ドレス用のウォーブルから再生されるアドレス情報に基
    づき、目的のトラックに対して相変化記録マークにより
    目的の情報を記録することを特徴とする情報記録装置。
  12. 【請求項12】前記アドレス用のウォーブルが、ディス
    クの半径方向に対して非直線的に配置されており、 前記トラックのうち、前記アドレス用のウォーブルが付
    されたトラックを除くトラックに対してだけ相変化記録
    マークにより目的の情報を記録することを特徴とする請
    求項11に記載の情報記録装置。
  13. 【請求項13】前記アドレス用のウォーブルが、ディス
    クの半径方向に対して非直線的に配置されており、 前記アドレス用のウォーブルが付されたトラックを含む
    全トラックに対して相変化記録マークにより目的の情報
    を記録することを特徴とする請求項11に記載の情報記
    録装置。
  14. 【請求項14】前記アドレス用のウォーブルが、ディス
    クの半径方向に対して直線的に配置されており、 前記アドレス用のウォーブルが付されたトラックを含む
    全トラックに対して相変化記録マークにより目的の情報
    を記録することを特徴とする請求項11に記載の情報記
    録装置。
  15. 【請求項15】情報記録媒体が、所定面から照射される
    光ビームにより情報の記録再生が可能な第1の記録層、
    及び前記所定面から照射される光ビームにより情報の記
    録再生が可能な記録層であって、前記第1の記録層に対
    して積層された第2の記録層を有し、 前記第1の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラック、及びエンボスピットによりアドレス
    情報が記録されたピット領域を有し、 前記第2の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラック、及びエンボスピットによりアドレス
    情報が記録されたピット領域を有し、 前記第1の記録層におけるピット領域と、前記第2の記
    録層におけるピット領域とが、前記所定面から見て一致
    しており、 前記情報記録媒体に対して情報を記録するとき、前記ピ
    ット領域に記録されたアドレス情報に基づき、目的のト
    ラックに対して相変化記録マークにより目的の情報を記
    録することを特徴とする情報記録方法。
  16. 【請求項16】情報記録媒体が、所定面から照射される
    光ビームにより情報の記録再生が可能な第1の記録層、
    及び前記所定面から照射される光ビームにより情報の記
    録再生が可能な記録層であって、前記第1の記録層に対
    して積層された第2の記録層を有し、 前記第1の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラックであって、所定周期でウォーブルされ
    たトラックを有し、 前記第2の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラックであって、所定周期でウォーブルされ
    たトラックを有し、 前記トラックの一部が、前記所定周期と異なる周期のウ
    ォーブルであって、アドレス情報を示すアドレス用のウ
    ォーブルを有し、 前記情報記録媒体に対して情報を記録するとき、前記ア
    ドレス用のウォーブルから再生されるアドレス情報に基
    づき、目的のトラックに対して相変化記録マークにより
    目的の情報を記録することを特徴とする情報記録方法。
  17. 【請求項17】情報記録媒体が、所定面から照射される
    光ビームにより情報の記録再生が可能な第1の記録層、
    及び前記所定面から照射される光ビームにより情報の記
    録再生が可能な記録層であって、前記第1の記録層に対
    して積層された第2の記録層を有し、 前記第1の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラック、及びエンボスピットによりアドレス
    情報が記録されたピット領域を有し、 前記第2の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラック、及びエンボスピットによりアドレス
    情報が記録されたピット領域を有し、 前記第1の記録層におけるピット領域と、前記第2の記
    録層におけるピット領域とが、前記所定面から見て一致
    しており、 前記情報記録媒体から目的の情報を再生するとき、前記
    ピット領域に記録されたアドレス情報に基づき、目的の
    トラックに記録された相変化記録マークを再生すること
    を特徴とする情報再生装置。
  18. 【請求項18】情報記録媒体が、所定面から照射される
    光ビームにより情報の記録再生が可能な第1の記録層、
    及び前記所定面から照射される光ビームにより情報の記
    録再生が可能な記録層であって、前記第1の記録層に対
    して積層された第2の記録層を有し、 前記第1の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラックであって、所定周期でウォーブルされ
    たトラックを有し、 前記第2の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラックであって、所定周期でウォーブルされ
    たトラックを有し、 前記トラックの一部が、前記所定周期と異なる周期のウ
    ォーブルであって、アドレス情報を示すアドレス用のウ
    ォーブルを有し、 前記情報記録媒体から目的の情報を再生するとき、前記
    アドレス用のウォーブルから再生されるアドレス情報に
    基づき、目的のトラックに記録された相変化記録マーク
    を再生することを特徴とする情報再生装置。
  19. 【請求項19】情報記録媒体が、所定面から照射される
    光ビームにより情報の記録再生が可能な第1の記録層、
    及び前記所定面から照射される光ビームにより情報の記
    録再生が可能な記録層であって、前記第1の記録層に対
    して積層された第2の記録層を有し、 前記第1の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラック、及びエンボスピットによりアドレス
    情報が記録されたピット領域を有し、 前記第2の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラック、及びエンボスピットによりアドレス
    情報が記録されたピット領域を有し、 前記第1の記録層におけるピット領域と、前記第2の記
    録層におけるピット領域とが、前記所定面から見て一致
    しており、 前記情報記録媒体から目的の情報を再生するとき、前記
    ピット領域に記録されたアドレス情報に基づき、目的の
    トラックに記録された相変化記録マークを再生すること
    を特徴とする情報再生方法。
  20. 【請求項20】情報記録媒体が、所定面から照射される
    光ビームにより情報の記録再生が可能な第1の記録層、
    及び前記所定面から照射される光ビームにより情報の記
    録再生が可能な記録層であって、前記第1の記録層に対
    して積層された第2の記録層を有し、 前記第1の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラックであって、所定周期でウォーブルされ
    たトラックを有し、 前記第2の記録層が、相変化記録マークにより情報が記
    録されるトラックであって、所定周期でウォーブルされ
    たトラックを有し、 前記トラックの一部が、前記所定周期と異なる周期のウ
    ォーブルであって、アドレス情報を示すアドレス用のウ
    ォーブルを有し、 前記情報記録媒体から目的の情報を再生するとき、前記
    アドレス用のウォーブルから再生されるアドレス情報に
    基づき、目的のトラックに記録された相変化記録マーク
    を再生することを特徴とする情報再生方法。
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