JP2002190081A - 自動車識別情報送信装置 - Google Patents

自動車識別情報送信装置

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JP2002190081A
JP2002190081A JP2000388175A JP2000388175A JP2002190081A JP 2002190081 A JP2002190081 A JP 2002190081A JP 2000388175 A JP2000388175 A JP 2000388175A JP 2000388175 A JP2000388175 A JP 2000388175A JP 2002190081 A JP2002190081 A JP 2002190081A
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vehicle identification
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Genichiro Kinoshita
源一郎 木下
Shiro Nakagawa
士郎 中川
Yoshihiro Saito
義広 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の時に自動車の個体の識別をより確実に
行うことを可能にする。 【解決手段】 識別情報送信装置10は、無線送受信機
と、この送受信機に接続された制御部と、送受信機およ
び制御部に電力を供給する送受信機用二次電池とを備え
ている。送受信機用二次電池は、充電回路14によっ
て、自動車用二次電池13によって発生される電力を用
いて充電される。制御部は、自動車識別情報を記憶した
内部メモリを有している。識別情報送信装置10は、自
動車1に固定的に設置される。識別情報送信装置10の
設置後で且つ制御部の内部メモリが自動車識別情報を記
憶した後は、送受信機は、通信時以外では常に受信待機
状態にあるように設定され、所定の条件の下で、内部メ
モリに記憶された自動車識別情報を外部に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車登録番号等
の自動車の個体を識別するために用いられる識別情報を
外部に送信する自動車識別情報送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のナンバープレート(自動車登録
番号標)は、その自動車が一般道路を走行するのに必要
な安全基準を満たしていることを証明するために交付さ
れている。ナンバープレートには自動車登録番号が記さ
れている。この自動車登録番号は、事故、交通違反、犯
罪等が発生した際に、それらに関わる自動車の個体を識
別するために利用されている。
【0003】しかし、自動車の実用から100年以上が
経過し、自動車の台数が非常に多くなった現在では、ナ
ンバープレートに記された自動車登録番号を目視で認識
する方法では、自動車の個体を識別することが非常に困
難になっている。特に、交通違反や犯罪等の捜査の場合
には、高速で走行する自動車のナンバープレートに記さ
れた自動車登録番号を目視で読み取ることは困難であ
る。
【0004】上述のような問題を解決するために、種々
の提案がなされている。例えば、特開平6−18747
6号公報には、自動車の窓ガラスに自動車登録番号を示
すバーコードを貼り付け、このバーコードを外部から光
学的に読み取る技術が開示されている。また、特開平1
0−241092号公報には、車両検知センサと連動し
たカメラによってナンバープレート情報を光学的に読み
取る技術が開示されている。
【0005】また、特開平2−195738号公報や特
開平6−28590号公報には、センサによって事故、
故障、盗難等の異常を検出したときに、異常が発生した
ことを、自動車に搭載された送信装置によって外部に通
報する技術が開示されている。この技術において、送信
装置は、異常が発生したことを通報する際には、自動車
または送信装置を識別するために用いられる情報も送信
する。
【0006】また、特開平6−187476号公報に
は、識別呼出し信号を受信すると自動車の登録番号を示
すデータを返信する通信装置を自動車に搭載する技術が
開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−187476号公報や特開平10−241092号
公報に示されるように自動車の個体を識別するために用
いられる情報を読み取り装置によって光学的に読み取る
技術では、情報の読み取り精度は、読み取り装置の光学
的分解能に依存し、情報発生源と読み取り装置との距離
が増加すると著しく低下する。従って、この技術では、
情報発生源に対して近い位置から情報を読み取ることが
不可欠となる。そのため、この技術では、読み取り装置
を道路に沿って設置しなければならないという問題点が
ある。更に、この技術では、読み取り装置が設置されて
いない道路においては、自動車の個体を識別することは
全くできないという問題点がある。
【0008】また、特開平2−195738号公報や特
開平6−28590号公報に示されるように異常が発生
したことを通報する技術では、異常の発生がない限り、
犯罪の捜査時等の任意の時に外部から自動車の個体を識
別することができないという問題点がある。
【0009】また、特開平2−195738号公報や特
開平6−28590号公報や特開平6−187476号
公報に示されるように自動車の個体を識別するために用
いられる情報を無線で送信する方法では、送信が確実に
行われれば走行中の自動車の個体を識別することは確実
に行いうる。しかし、この方法でも、盗難等の犯罪にお
いて、犯罪者が送信装置の電源を遮断したり、送信アン
テナを遮蔽したりして、送信を妨害した場合には、自動
車の個体を識別することはできなくなるという問題点が
ある。
【0010】また、犯罪等では自動車の個体を識別する
ために用いられる情報の改竄も考慮せざるを得ない。し
かしながら、従来技術では、情報の改竄を防止すること
はできなかった。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、任意の時に自動車の個体の識
別をより確実に行うことを可能にした自動車識別情報送
信装置を提供することにある。
【0012】本発明の第2の目的は、上記第1の目的に
加え、自動車の個体を識別するために用いられる識別情
報の改竄を防止することができるようにした自動車識別
情報送信装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車識別情報
送信装置は、自動車の個体を識別するために用いられる
自動車識別情報を記憶する記憶手段と、自動車に固定的
に設置され、設置後で且つ記憶手段が自動車識別情報を
記憶した後は、通信時以外では常に受信待機状態にある
ように設定され、所定の条件の下で記憶手段に記憶され
た自動車識別情報を外部に送信する無線送受信機とを備
えたものである。
【0014】本発明の自動車識別情報送信装置では、自
動車識別情報を外部に送信する無線送受信機は、自動車
に固定的に設置され、設置後で且つ記憶手段が自動車識
別情報を記憶した後は、通信時以外では常に受信待機状
態にあるように設定される。従って、自動車に設置され
た無線送受信機は、任意の時に外部との通信を行うこと
ができる。これにより、任意の時に外部から自動車識別
情報を取得して、自動車の個体の識別を行うことが可能
になる。
【0015】本発明の自動車識別情報送信装置におい
て、無線送受信機には、無線送受信機を識別するための
送受信機識別情報が割り当てられており、この送受信機
識別情報は、無線送受信機が設置された自動車の自動車
識別情報と一対一に対応していてもよい。
【0016】また、本発明の自動車識別情報送信装置に
おいて、無線送受信機は、自動車識別情報を問い合わせ
る信号を受信したときに、自動車識別情報を自動的に送
信してもよい。
【0017】また、本発明の自動車識別情報送信装置に
おいて、無線送受信機は、自動車における所定の事象が
発生したときに、自動車識別情報を自動的に送信しても
よい。
【0018】また、本発明の自動車識別情報送信装置に
おいて、自動車識別情報は、自動車のナンバープレート
に記される情報を含んでいてもよい。
【0019】また、本発明の自動車識別情報送信装置
は、更に、自動車の動作のために用いられる自動車用二
次電池とは別に、無線送受信機に電力を供給するための
送受信機用二次電池を備え、この送受信機用二次電池は
自動車用二次電池によって発生される電力を用いて充電
されるようにしてもよい。
【0020】また、本発明の自動車識別情報送信装置に
おいて、無線送受信機は、自動車識別情報以外の情報の
通信にも使用される無線通信網を利用して通信を行って
もよい。
【0021】また、本発明の自動車識別情報送信装置に
おいて、記憶手段は、自動車内に分散して配置され、そ
れぞれ自動車識別情報を記憶した複数の記憶装置を含ん
でいてもよい。この場合、自動車識別情報送信装置は、
更に、各記憶装置に記憶された各自動車識別情報のう
ち、最も数多く一致する自動車識別情報を送信用識別情
報に決定する送信用識別情報決定手段を備え、無線送受
信機は、送信用識別情報決定手段によって決定された送
信用識別情報を送信するようにしてもよい。
【0022】また、本発明の自動車識別情報送信装置に
おいて、無線送受信機は、通信に使用される搬送波の成
分が受信波に含まれていることを表す搬送波受信信号を
出力してもよい。この場合、自動車識別情報送信装置
は、更に、無線送受信機より搬送波受信信号が出力され
ないときに警報を発生する警報装置を備えていてもよ
い。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 [第1の実施の形態]図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る自動車識別情報送信装置を含む自動車識別シス
テムの構成を示す説明図である。この自動車識別システ
ムは、自動車1に設置され、自動車1の個体を識別する
ために用いられる自動車識別情報を外部に送信する自動
車識別情報送信装置(以下、単に識別情報送信装置と言
う。)10と、この識別情報送信装置10より送信され
る自動車識別情報を取得する自動車識別情報取得機関
(以下、単に識別情報取得機関と言う。)2とを備えて
いる。識別情報送信装置10と識別情報取得機関2は、
互いに無線で通信を行うようになっている。識別情報取
得機関2としては、警察、警備会社、道路管理機関等が
考えられる。
【0024】自動車1には、識別情報送信装置10と、
この識別情報送信装置10に接続されたアンテナ11,
12が設けられている。アンテナ11は、識別情報取得
機関2との間で電波を送受信するためのものである。こ
のアンテナ11は、自動車1のフロントガラス面に設け
られてもよく、自動車1の筐体の一部にスリットアンテ
ナとして設けられてもよい。アンテナ12は、道路面の
上または下や路肩に設置された図示しないアンテナとの
間で電波を送受信するためのものである。このアンテナ
12は、例えば道路面に向くように配置されている。
【0025】自動車1内には、自動車1の動作のために
用いられる自動車用二次電池13と、この自動車用二次
電池13によって発生される電力を用いて、識別情報送
信装置10内の後述する送受信機用二次電池を充電する
充電回路14とが設けられている。
【0026】自動車1内には、更に、GPS(Global p
ositioning system;全世界測位システム)衛星3から
の電波を受信して、自動車1の位置情報を生成するGP
S受信機15と、自動車1が受けた衝撃を検出して、衝
撃検出信号を出力する衝撃センサ16と、この衝撃セン
サ16から出力される衝撃検出信号に応じて作動するエ
アバッグ17とが設けられている。GPS受信機15に
よって生成された位置情報と、衝撃センサ16から出力
される衝撃検出信号は、識別情報送信装置10に入力さ
れるようになっている。
【0027】図2は識別情報送信装置10の構成を示す
ブロック図である。図2に示したように、識別情報送信
装置10は、無線送受信機(以下、単に送受信機と言
う。)21と、この送受信機21に接続された制御部2
2と、送受信機21および制御部22に電力を供給する
送受信機用二次電池23とを備えている。制御部22
は、例えばマイクロコンピュータによって構成されてい
る。
【0028】送受信機21にはアンテナ11,12が接
続されている。送受信機用二次電池23には充電回路1
4が接続されている。送受信機用二次電池23は、充電
回路14によって、自動車用二次電池13によって発生
される電力を用いて充電されるようになっている。
【0029】マイクロコンピュータによって構成された
制御部22は、マイクロプロセッサユニット(以下、M
PUと記す。)24と、リードオンリメモリ(以下、R
OMと記す。)およびランダムアクセスメモリ(以下、
RAMと記す。)を含む内部メモリ25と、入出力イン
ターフェース26と、これらを互いに接続するバス27
とを有している。入出力インターフェース26には、G
PS受信機15と衝撃センサ16と送受信機21とが接
続されている。制御部22は、内部メモリ25のうちの
RAMを作業領域として、内部メモリ25のうちのRO
Mに格納されたプログラムをMPU24によって実行し
て、識別情報送信装置10の動作を制御するようになっ
ている。
【0030】内部メモリ25は、自動車1の個体を識別
するために用いられる自動車識別情報を記憶している。
従って、内部メモリ25は、本発明における記憶手段に
対応する。自動車識別情報が格納される場所は、内部メ
モリ25のうちのROMでもよいし、不揮発性のRAM
でもよい。
【0031】自動車識別情報は、図1に示した自動車1
のナンバープレート18,19に記される自動車登録番
号等の、公的機関によって交付された情報を含んでいて
もよい。自動車識別情報は、その他に、車種、車体の
色、車体番号等を含んでいてもよい。
【0032】制御部22は、所定の条件の下で、内部メ
モリ25に記憶された自動車識別情報を送受信機21に
送ると共に、この自動車識別情報を外部に送信するよう
に送受信機21を制御する。送受信機21は、制御部2
2より送られてきた自動車識別情報によって搬送波を変
調して得られる変調波を送信する。また、送受信機21
は、識別情報取得機関2等から送信された変調波を受信
し、これを復調して情報を取り出し、この情報を制御部
22に送る。
【0033】送受信機21を含む識別情報送信装置10
は、自動車1に固定的に設置される。ここで、「固定
的」の意味は、「通常の使用では取り外されないよう
に」という意味である。そのため、識別情報送信装置1
0は、ダッシュボードと車体との間の空間や、トランク
ルームの壁と車体との間の空間等、容易に取り外すこと
ができない場所に設置してもよい。
【0034】識別情報送信装置10の設置後で且つ内部
メモリ25が自動車識別情報を記憶した後は、送受信機
21は、通信時以外では常に受信待機状態にあるように
設定され、所定の条件の下で、内部メモリ25に記憶さ
れた自動車識別情報を外部に送信する。ここで、「受信
待機状態」とは、外部からの通信信号の受信時に自動的
に通信状態に移行するために、通信信号を監視している
状態を言う。送受信機21が使用する通信網のサービス
エリアが複数のゾーンに分割されている場合には、送受
信機21は、受信待機状態において、通信を行うゾーン
を確定するための情報を間欠的に出力する機能を有して
いてもよい。また、「常に」の意味は、「識別情報送信
装置10の設置後で且つ内部メモリ25が自動車識別情
報を記憶した後の全時刻において」という意味である。
自動車識別情報が自動車登録番号を含む場合には、自動
車識別情報が内部メモリ25に記憶されるのは、自動車
登録番号が付与された後である。
【0035】送受信機21には、通信網において送受信
機21を識別するための送受信機識別情報が割り当てら
れている。この送受信機識別情報は、送受信機21が設
置された自動車1の自動車識別情報と一対一に対応して
いる。送受信機識別情報は、自動車識別情報の少なくと
も一部を含んでいてもよい。
【0036】送受信機21と識別情報取得機関2との間
で行われる通信は、自動車識別情報の通信専用の無線通
信網を用いて行ってもよいが、自動車識別情報以外の情
報の通信にも使用される無線通信網を利用して行っても
よい。自動車識別情報以外の情報の通信にも使用される
無線通信網としては、携帯電話通信網、ITS(Intell
igent transport systems;高度交通システム)通信
網、PHS(Personal handy-phone system;簡易型携
帯電話システム)通信網、ポケットベル(登録商標)通
信網、FM(Frequency modulation;周波数変調)放送
網等を利用することができる。
【0037】図3は、マイクロコンピュータよって構成
された制御部22の機能を示す機能ブロック図である。
図3に示したように、制御部22は、信号監視手段3
1、識別情報記憶手段32および識別情報送信手段33
の各機能を備えている。信号監視手段31は、識別情報
取得機関2からの自動車識別情報を問い合わせる問い合
わせ信号を、送受信機21が受信したか否かを監視する
と共に、衝撃センサ16から衝撃検出信号が出力された
か否かを監視する。識別情報記憶手段32は自動車識別
情報を記憶する。識別情報送信手段33は、信号監視手
段31によって問い合わせ信号の受信が確認されたと
き、あるいは衝撃検出信号の出力が確認されたときに、
識別情報記憶手段32によって記憶された自動車識別情
報を送受信機21に送り、この自動車識別情報を外部に
送信させる。
【0038】問い合わせ信号には、犯罪捜査のために警
察から発信されるもの、盗難防止のために契約した警備
会社から発信されるもの、交通制御のために道路管理機
関から発信されるもの等がある。
【0039】「衝撃センサ16から衝撃検出信号が出力
されたとき」は、本発明における「自動車における所定
の事象が発生したとき」に対応する。所定の事象は、こ
の他に、正規の使用者が使用している鍵がイグニッショ
ンスイッチに差し込まれたこと、正規の使用者が使用し
ている鍵がイグニッションスイッチから抜かれたこと等
であってもよい。
【0040】識別情報送信手段33は、自動車識別情報
と共にGPS受信機15によって生成された位置情報も
送受信機21に送り、送受信機21は自動車識別情報と
共に位置情報も外部に送信する。また、識別情報送信手
段33は、衝撃検出信号の出力が確認されたときには、
自動車識別情報と共に自動車1が衝突したことを示す事
故情報も送受信機21に送り、送受信機21は自動車識
別情報および位置情報と共に事故情報も外部に送信する
ようにしてもよい。
【0041】次に、図4の流れ図を参照して、本実施の
形態に係る識別情報送信装置10の動作について説明す
る。識別情報送信装置10は自動車1に固定的に設置さ
れる。識別情報送信装置10の設置後で且つ内部メモリ
25が自動車識別情報を記憶した後は、送受信機21
は、通信時以外では常に受信待機状態にあるように設定
される。このようにして、識別情報送信装置10は動作
を開始する。
【0042】識別情報送信装置10が動作を開始した
ら、図4に示したように、制御部22(信号監視手段3
1)は、送受信機21が識別情報取得機関2からの問い
合わせ信号を受信したか否か判断する(ステップS10
1)。送受信機21が問い合わせ信号を受信していなけ
れば(N)、制御部22(信号監視手段31)は、衝撃
センサ16から衝撃検出信号が出力されたか否かを判断
する(ステップS102)。衝撃センサ16から衝撃検
出信号が出力されていなければ(N)、制御部22はス
テップS101の動作に戻る。ステップS101におい
て送受信機21が問い合わせ信号を受信した場合
(Y)、およびステップS102において衝撃センサ1
6から衝撃検出信号が出力された場合(Y)には、制御
部22(識別情報送信手段33)は、内部メモリ25
(識別情報記憶手段32)によって記憶された自動車識
別情報を送受信機21に送り、この自動車識別情報を外
部に送信させる(ステップS103)。その後、制御部
22はステップS101の動作に戻る。識別情報取得機
関2は、送受信機21より送信された信号を受信し、こ
れを復調して自動車識別情報を取得する。
【0043】なお、制御部22(識別情報送信手段3
3)は、自動車識別情報と共にGPS受信機15によっ
て生成された位置情報も送受信機21に送り、送受信機
21は自動車識別情報と共に位置情報も外部に送信す
る。また、衝撃センサ16から衝撃検出信号が出力され
た場合には、制御部22(識別情報送信手段33)は、
自動車識別情報および位置情報と共に事故情報も送受信
機21に送り、送受信機21は自動車識別情報および位
置情報と共に事故情報も外部に送信するようにしてもよ
い。
【0044】図4に示した動作において、ステップS1
01およびステップS102は本発明における受信待機
状態に対応し、ステップS103は本発明における通信
時に対応する。
【0045】以上説明したように、本実施の形態では、
識別情報送信装置10は自動車1に固定的に設置され、
識別情報送信装置10の設置後で且つ内部メモリ25が
自動車識別情報を記憶した後は、送受信機21は、通信
時以外では常に受信待機状態にあるように設定される。
そして、送受信機21は、所定の条件の下で、内部メモ
リ25に記憶された自動車識別情報を外部に送信する。
従って、識別情報取得機関2は、恣意的な妨害がなけれ
ば、任意の時に自動車識別情報を取得することが可能に
なる。このように、本実施の形態によれば、目視に頼る
ことなく、任意の時に自動車1の個体の識別をより確実
に行うことが可能になる。本実施の形態に係る識別情報
送信装置10は、犯罪捜査、交通管制、事故通報等にお
いて極めて有用である。
【0046】また、本実施の形態では、送受信機21に
割り当てられた送受信機識別情報は、送受信機21が設
置された自動車1の自動車識別情報と一対一に対応して
いるので、特定の自動車識別情報が必要なときに、その
自動車識別情報に対応した送受信機21との通信が容易
になる。
【0047】また、本実施の形態では、送受信機21
は、問い合わせ信号を受信したときに、自動車識別情報
を自動的に送信するようにしたので、必要なときに容易
に外部から自動車識別情報を取得することが可能にな
る。
【0048】送受信機識別情報と自動車識別情報とが一
対一に対応しているということは、自動車1の自動車識
別情報が既知のときには、それに対応する送受信機21
の送受信機識別番号も既知ということになる。従って、
識別情報取得機関2は、必要な自動車識別情報に対応し
た送受信機識別番号の送受信機21に問い合わせ信号を
送れば、その送受信機21から、必要な自動車識別情報
が自動的に返送されてくるので、容易に必要な自動車識
別情報を取得することができる。また、識別情報取得機
関2には自動車識別情報と共に位置情報が返信されるの
で、識別情報取得機関2は、その自動車識別情報に対応
した自動車1の位置を把握することができる。なお、自
動車識別情報と共に位置情報が返信されない場合でも、
自動車識別情報が発信された場所を特定することは従来
技術で十分可能である。従って、本実施の形態に係る識
別情報送信装置10を用いることにより、盗難車等の捜
索を効率的に行うことが可能になる。
【0049】ところで、識別情報取得機関2が自動車識
別情報を取得する必要がある場合としては、例えば、以
下のような2つの場合がある。
【0050】第1の場合は、自動車識別情報の一部ある
いは全部が既知で、その自動車識別情報によって特定さ
れる自動車1の位置を知る必要がある場合である。これ
は、具体的には、例えば、事故車の位置を確認する場合
や、盗難車を捜査する場合である。この第1の場合で
は、識別情報取得機関2は、特定の自動車1の既知の自
動車識別情報に対応した送受信機識別番号の送受信機2
1に問い合わせ信号を送れば、その送受信機21から、
特定の自動車1の自動車識別情報と位置情報とを取得す
ることができる。識別情報取得機関2は、自動車識別情
報の一部しか分からない場合には、その自動車識別情報
の一部を含む全ての自動車識別情報に対応した全ての送
受信機識別番号の送受信機21に問い合わせ信号を送
り、各送受信機21から自動車識別情報と位置情報とを
取得してもよい。
【0051】第2は、自動車識別情報が未知で、ある場
所の近辺に存在する全ての自動車1の自動車識別情報を
知る必要がある場合である。これは、具体的には、例え
ば、犯罪等の発生直後に、犯罪が発生した場所の近辺に
存在する自動車1の自動車識別情報を知る必要がある場
合である。この場合には、全ての送受信機21は、自身
に対する問い合わせ信号に応答する他に、警察等の公共
組織が発信する、応答対象を特定しない問い合わせ信号
に応答するようにしてもよい。ただし、大都市等の自動
車1の密度が非常に大きい地域では、地域内に存在する
全ての送受信機21からの返信が一時に発生すると、返
信信号の情報量が通信回線の容量を越えるおそれがあ
る。そこで、道路に、そこを通過する自動車1の送受信
機21との間で問い合わせ信号の送信とその問い合わせ
信号に対する返信信号の受信とを行う送受信ゲート等を
設けてもよい。
【0052】また、本実施の形態では、送受信機21
は、自動車1における所定の事象が発生したときに、自
動車識別情報を自動的に送信するようにしたので、必要
なときに容易に外部に自動車識別情報を知らせることが
可能になる。
【0053】特に、本実施の形態では、送受信機21
は、それが事故により破壊される前に、衝撃検出信号に
応じて、自動車識別情報と位置情報を送信することがで
きるので、人命の救助や事故地点における交通制御等
の、事故に対する処置を迅速に行うことが可能になる。
【0054】また、本実施の形態では、識別情報送信装
置10は、自動車1の動作のために用いられる自動車用
二次電池13とは別に、送受信機21に電力を供給する
ための送受信機用二次電池23を備え、この送受信機用
二次電池23は自動車用二次電池13によって発生され
る電力を用いて充電されるようにしている。従って、本
実施の形態によれば、送受信機21に対して安定して電
力を供給することが可能になり、これにより、送受信機
21が受信待機状態を安定して維持することが可能にな
る。携帯電話の例でも分かる通り、送受信機21の受信
待機時の消費電力は極めて小さくすることができるの
で、送受信機21を常時、受信待機状態にしておいても
自動車用二次電池13への負担はほとんど無視すること
ができる。
【0055】また、本実施の形態において、送受信機2
1が、自動車識別情報以外の情報の通信にも使用される
無線通信網を利用して通信を行うようにした場合には、
既存の無線通信網を利用して容易に、自動車の個体を識
別するためのシステムを構築することが可能になる。
【0056】また、本実施の形態において、アンテナ1
2を用いて、道路面の上または下や路肩に設置されたア
ンテナとの間で電波を送受信する場合には、駐車場の管
理、ITS等のシステムにおける局所的な領域での情報
交換や状況把握等の情報支援にも、自動車識別情報を利
用することが可能になる。
【0057】[第2の実施の形態]次に、図5および図
6を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る識別情
報送信装置について説明する。図5は本実施の形態に係
る識別情報送信装置の構成を示す説明図、図6は本実施
の形態における制御部22の機能を示す機能ブロック図
である。
【0058】図5に示したように、本実施の形態に係る
識別情報送信装置は、識別情報送信装置本体40と、自
動車1内に分散して配置され、それぞれ自動車識別情報
を記憶した複数の記憶装置41〜44とを備えている。
識別情報送信装置本体40の構成は、後述する制御部2
2の機能が相違する他は、図2に示した第1の実施の形
態における識別情報送信装置10と同様である。従っ
て、識別情報送信装置本体40は、自動車識別情報を記
憶した内部メモリ25を有している。この内部メモリ2
5と記憶装置41〜44は、本発明における記憶装置に
対応する。識別情報送信装置本体40の制御部22と記
憶装置41〜44は、互いにケーブル45等によって接
続され、自動車内LAN(ローカルエリアネットワー
ク)を構成している。なお、内部メモリ25以外の記憶
装置は1つであってもよい。また、内部メモリ25は自
動車識別情報を記憶せずに、内部メモリ25以外の複数
の記憶装置が自動車識別情報を記憶するようにしてもよ
い。
【0059】図6に示したように、本実施の形態におけ
る制御部22は、信号監視手段31、識別情報送信手段
33および送信用識別情報決定手段46の各機能を備え
ている。信号監視手段31の機能は第1の実施の形態と
同様である。送信用識別情報決定手段46は、信号監視
手段31によって問い合わせ信号の受信が確認されたと
き、あるいは衝撃検出信号の出力が確認されたときに、
内部メモリ25と各記憶装置41〜44に記憶された各
自動車識別情報のうち、最も数多く一致する自動車識別
情報を送信用識別情報に決定し、この送信用識別情報を
識別情報送信手段33に送る。識別情報送信手段33
は、信号監視手段31によって問い合わせ信号の受信が
確認されたとき、あるいは衝撃検出信号の出力が確認さ
れたときに、送信用識別情報決定手段46より送られて
きた送信用識別情報を送受信機21に送り、この送信用
識別情報を自動車識別情報として外部に送信させる。
【0060】記憶装置41〜44は、自動車識別情報を
記憶する専用の記憶装置でもよいし、自動車1内におい
て他の目的で設置されている記憶装置でもよい。自動車
1内には、元々、種々の目的のために複数のマイクロコ
ンピュータが搭載されている場合が多い。このようなマ
イクロコンピュータとしては、エンジン制御用マイクロ
コンピュータ、カーナビゲーション用マイクロコンピュ
ータ、空気調節器用マイクロコンピュータ、アンチロッ
クブレーキシステム用マイクロコンピュータ等がある。
そこで、自動車識別情報を記憶する記憶装置として、こ
のようなマイクロコンピュータの内部メモリを利用して
もよい。
【0061】ところで、公的機関から交付されたナンバ
ープレートに記される自動車登録番号は、自動車1の個
体を識別するための最重要情報であるから、犯罪等では
改竄されるおそれがある。そのため、制御部22の内部
メモリ25内のみに、自動車登録番号のような重要な自
動車識別情報を記憶しておいた場合には、自動車識別情
報を改竄されたり、自動車1に設置されたていた制御部
22を他の自動車識別情報を記憶した制御部22に交換
されたりしやすい。
【0062】本実施の形態によれば、自動車識別情報を
記憶した複数の記憶装置(内部メモリ25および記憶装
置41〜44)が自動車1内に分散して配置されている
ので、短時間のうちに、自動車識別情報が記憶されてい
る記憶装置を見つけ出して、そこに記憶されている自動
車識別情報を改竄することは非常に困難になる。従っ
て、本実施の形態によれば、自動車識別情報の改竄を防
止することができる。
【0063】また、本実施の形態によれば、内部メモリ
25と各記憶装置41〜44に記憶された各自動車識別
情報のうち、最も数多く一致する自動車識別情報を送信
用識別情報に決定し、この送信用識別情報を外部に送信
するようにしたので、内部メモリ25および各記憶装置
41〜44に記憶された複数の自動車識別情報のうちの
一部が改竄されても、改竄された自動車識別情報の数が
改竄されなかった自動車識別情報の数より少なければ、
正しい自動車識別情報を外部に送信することができる。
【0064】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は第1の実施の形態と同様である。
【0065】[第3の実施の形態]次に、図7を参照し
て、本発明の第3の実施の形態に係る識別情報送信装置
について説明する。図7は本実施の形態に係る識別情報
送信装置の構成を示す説明図である。
【0066】図7に示したように、本実施の形態に係る
識別情報送信装置は、識別情報送信装置本体50と警報
装置51とを備えている。識別情報送信装置本体50の
構成は、送受信機21が、通信に使用される搬送波の成
分が受信波に含まれていることを表す搬送波受信信号を
出力すること以外は、第1の実施の形態における識別情
報送信装置10または第2の実施の形態における識別情
報送信装置40と同様である。本実施の形態における送
受信機21が出力する搬送波受信信号は、特定の符号
(コード)を示す信号であってもよい。この場合、搬送
波受信信号が示す符号は、識別情報送信装置本体50毎
に個別に割り当てられたものであってもよい。搬送波受
信信号は、警報装置51に入力されるようになってい
る。また、搬送波受信信号は、受信波のうちの搬送波成
分そのものであってもよい。
【0067】本実施の形態に係る識別情報送信装置は、
更に、正規の使用者が使用している鍵53がイグニッシ
ョンスイッチに差し込まれていることを検出して検出信
号を出力するセンサ54を備えている。この検出信号
は、搬送波受信信号が示す符号と同じ符号を示す信号で
あってもよい。センサ54からの検出信号は警報装置5
1に入力されるようになっている。
【0068】警報装置51は、送受信機21からの搬送
波受信信号とセンサ54からの検出信号の双方が入力さ
れないときには警報を発生する。言い換えると、警報装
置51は、原則として送受信機21からの搬送波受信信
号が入力されないときに警報を発生するが、正規の使用
者が使用している鍵53がイグニッションスイッチに差
し込まれていることを示す検出信号が入力されていると
きには警報の発生を禁止する。警報の発生には、音、
光、電波等を利用して警報を発生させる公知の技術を用
いることができる。また、警報は、ブレーキランプ52
を定められたパターンで点滅させる方法であってもよ
い。ブレーキランプ52は走行に不可欠であり、遮断す
ることは極めて危険であるから故意には遮断できず、且
つ他の自動車からの認識が容易になるように作られてい
るから、警報に利用するのに好都合である。
【0069】ところで、犯罪者は、アンテナ11を遮蔽
する等して自動車識別情報の送信を妨害するかもしれな
い。本実施の形態によれば、正規の使用者が使用してい
る鍵53がイグニッションスイッチに差し込まれていな
いときに、例えば犯罪者によりアンテナ11が故意に遮
蔽されたりして、送受信機21が搬送波成分を受信でき
なくなると、警報装置51によって警報が発生される。
これにより、犯罪の発生を知らせることができる。従っ
て、本実施の形態によれば、犯罪者がアンテナ11を遮
蔽して自動車識別情報の送信を妨害すること、および犯
罪の発生を防止することが可能になる。
【0070】なお、例えば送受信機21が携帯電話通信
網を利用して通信を行う場合には、搬送波成分は、ほと
んど常にどこにでも存在する。従って、この場合、本実
施の形態では、アンテナ11が犯罪者により故意に遮断
されたりしておらず、送受信機21が送受信可能な状態
にあれば、警報装置51によって警報が発生されること
はない。また、自動車1がトンネルの中等、搬送波成分
が存在しない場所にあっても、正規の使用者が使用して
いる鍵53がイグニッションスイッチに差し込まれてい
れば、警報装置51によって警報が発生されることはな
い。
【0071】搬送波成分が常に存在する場所では犯罪者
が運転していても警報が発生しないのは不都合に見える
が、警報が発生されないときは、送受信機21が通信可
能な状態であるから、問い合わせ信号により自動車1の
自動車識別情報と位置情報を的確に把握できるので、警
報を見た人からの情報を待つよりも効果的な捜査が可能
である。
【0072】本実施の形態において、搬送波受信信号が
示す符号を、識別情報送信装置本体50毎に個別に割り
当てられたものとし、警報装置51は、送受信機21か
らの搬送波受信信号とセンサ54からの検出信号の双方
が入力されないときの他に、搬送波受信信号が示す符号
と検出信号が示す符号とが一致しない場合にも警報を発
生するようにしてもよい。この場合には、自動車1に設
置されていた識別情報送信装置本体50が他の識別情報
送信装置本体50に交換された場合にも警報を発生させ
ることができる。
【0073】また、本実施の形態において、警報の発生
を禁止するための暗証番号の入力手段を設けてもよい。
そして、警報装置51が警報の発生を禁止する場合の条
件として、正規の使用者が使用している鍵53がイグニ
ッションスイッチに差し込まれていることを示す検出信
号が入力されていることに代えて、あるいはこの条件に
加えて、正しい暗証番号が入力されているという条件を
設けてもよい。この場合には、この場合には、犯罪者が
鍵53をイグニッションスイッチに差し込んで自動車1
を使用している場合でも、正しい暗証番号が入力されて
いなければ、犯罪者がアンテナ11を遮蔽する等して自
動車識別情報の送信を妨害したときには、警報装置51
より警報を発生させることができる。
【0074】また、本実施の形態を利用する場合には、
正規の使用者が、地下駐車場等、搬送波成分が存在しな
い場所に自動車1を駐車して、鍵53をイグニッション
スイッチから抜いたときに警報が発生されるのを防ぐた
めに、そのような場所に、搬送波を発生させる設備を設
けることが望ましい。
【0075】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1または第2の実施の形態と同様であ
る。
【0076】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れず、種々の変更が可能である。例えば、自動車識別情
報送信装置が送信する情報は、自動車識別情報、位置情
報、事故情報に限らず、通行料金に関する情報等を含ん
でいてもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし11
のいずれかに記載の自動車識別情報送信装置では、自動
車識別情報を外部に送信する無線送受信機は、自動車に
固定的に設置され、設置後で且つ記憶手段が自動車識別
情報を記憶した後は、通信時以外では常に受信待機状態
にあるように設定される。従って、本発明によれば、任
意の時に外部から自動車識別情報を取得することが可能
になるので、任意の時に自動車の個体の識別をより確実
に行うことが可能になるという効果を奏する。
【0078】また、請求項2記載の自動車識別情報送信
装置によれば、無線送受信機に割り当てられた送受信機
識別情報は、無線送受信機が設置された自動車の自動車
識別情報と一対一に対応しているので、特定の自動車識
別情報が必要なときに、その自動車識別情報に対応した
無線送受信機との通信が容易になるという効果を奏す
る。
【0079】また、請求項3記載の自動車識別情報送信
装置によれば、無線送受信機は、自動車識別情報を問い
合わせる信号を受信したときに、自動車識別情報を自動
的に送信するようにしたので、必要なときに容易に外部
から自動車識別情報を取得することが可能になるという
効果を奏する。
【0080】また、請求項4記載の自動車識別情報送信
装置によれば、無線送受信機は、自動車における所定の
事象が発生したときに、自動車識別情報を自動的に送信
するようにしたので、必要なときに容易に外部に自動車
識別情報を知らせることが可能になるという効果を奏す
る。
【0081】また、請求項6記載の自動車識別情報送信
装置では、更に、自動車の動作のために用いられる自動
車用二次電池とは別に、無線送受信機に電力を供給する
ための送受信機用二次電池を備え、この送受信機用二次
電池は自動車用二次電池によって発生される電力を用い
て充電されるようにしている。従って、本発明によれ
ば、無線送受信機に対して安定して電力を供給すること
が可能になり、これにより、無線送受信機が安定して受
信待機状態を維持することが可能になるという効果を奏
する。
【0082】また、請求項7記載の自動車識別情報送信
装置によれば、無線送受信機は、自動車識別情報以外の
情報の通信にも使用される無線通信網を利用して通信を
行うようにしたので、既存の無線通信網を利用して容易
に、自動車の個体を識別するためのシステムを構築する
ことが可能になるという効果を奏する。
【0083】また、請求項8または9記載の自動車識別
情報送信装置によれば、記憶手段は、自動車内に分散し
て配置され、それぞれ自動車識別情報を記憶した複数の
記憶装置を含むようにしたので、自動車識別情報の改竄
を防止することができるという効果を奏する。
【0084】また、請求項10または11記載の自動車
識別情報送信装置によれば、無線送受信機は、通信に使
用される搬送波の成分が受信波に含まれていることを表
す搬送波受信信号を出力するようにしたので、自動車識
別情報の送信が妨害されていることを検出することがで
きるという効果を奏する。
【0085】また、請求項11記載の自動車識別情報送
信装置によれば、更に、無線送受信機より搬送波受信信
号が出力されないときに警報を発生する警報装置を備え
たので、自動車識別情報の送信の妨害を防止することが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る自動車識別情
報送信装置を含む自動車識別システムの構成を示す説明
図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る自動車識別情
報送信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2における制御部の機能を示す機能ブロック
図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る自動車識別情
報送信装置の動作を示す流れ図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る識別情報送信
装置の構成を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における制御部の機
能を示す機能ブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る識別情報送信
装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1…自動車、2…識別情報取得機関、3…GPS衛星、
10…自動車識別情報送信装置、11,12…アンテ
ナ、13…自動車用二次電池、14…充電回路、15…
GPS受信機、16…衝撃センサ、17…エアバッグ、
18,19…ナンバープレート、21…無線送受信機、
22…制御部、23…送受信機用二次電池、24…MP
U、25…内部メモリ、26…入出力インターフェー
ス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 義広 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 AA19 BB11 BB18 DD05 DD14 EE05 FF01 FF02 FF04 FF13 FF17 FF19 FF20 GG12 GG23 GG32 GG66 GG70 GG83

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の個体を識別するために用いられ
    る自動車識別情報を記憶する記憶手段と、 自動車に固定的に設置され、設置後で且つ前記記憶手段
    が自動車識別情報を記憶した後は、通信時以外では常に
    受信待機状態にあるように設定され、所定の条件の下で
    前記記憶手段に記憶された自動車識別情報を外部に送信
    する無線送受信機とを備えたことを特徴とする自動車識
    別情報送信装置。
  2. 【請求項2】 前記無線送受信機には、無線送受信機を
    識別するための送受信機識別情報が割り当てられてお
    り、この送受信機識別情報は、無線送受信機が設置され
    た自動車の自動車識別情報と一対一に対応していること
    を特徴とする請求項1記載の自動車識別情報送信装置。
  3. 【請求項3】 前記無線送受信機は、前記自動車識別情
    報を問い合わせる信号を受信したときに、自動車識別情
    報を自動的に送信することを特徴とする請求項1または
    2記載の自動車識別情報送信装置。
  4. 【請求項4】 前記無線送受信機は、自動車における所
    定の事象が発生したときに、自動車識別情報を自動的に
    送信することを特徴とする請求項1または2記載の自動
    車識別情報送信装置。
  5. 【請求項5】 前記自動車識別情報は、自動車のナンバ
    ープレートに記される情報を含むことを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載の自動車識別情報送信装
    置。
  6. 【請求項6】 更に、自動車の動作のために用いられる
    自動車用二次電池とは別に、前記無線送受信機に電力を
    供給するための送受信機用二次電池を備え、この送受信
    機用二次電池は前記自動車用二次電池によって発生され
    る電力を用いて充電されることを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれかに記載の自動車識別情報送信装置。
  7. 【請求項7】 前記無線送受信機は、前記自動車識別情
    報以外の情報の通信にも使用される無線通信網を利用し
    て通信を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいず
    れかに記載の自動車識別情報送信装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段は、自動車内に分散して配
    置され、それぞれ前記自動車識別情報を記憶した複数の
    記憶装置を含むことを特徴とする請求項1ないし7のい
    ずれかに記載の自動車識別情報送信装置。
  9. 【請求項9】 更に、各記憶装置に記憶された各自動車
    識別情報のうち、最も数多く一致する自動車識別情報を
    送信用識別情報に決定する送信用識別情報決定手段を備
    え、前記無線送受信機は、前記送信用識別情報決定手段
    によって決定された送信用識別情報を送信することを特
    徴とする請求項8記載の自動車識別情報送信装置。
  10. 【請求項10】 前記無線送受信機は、通信に使用され
    る搬送波の成分が受信波に含まれていることを表す搬送
    波受信信号を出力することを特徴とする請求項1ないし
    7のいずれかに記載の自動車識別情報送信装置。
  11. 【請求項11】 更に、前記無線送受信機より前記搬送
    波受信信号が出力されないときに警報を発生する警報装
    置を備えたことを特徴とする請求項10記載の自動車識
    別情報送信装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1294038C (zh) * 2003-12-12 2007-01-10 上海交通大学 站区充电式无轨电车的充电系统

Cited By (1)

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