JP2002190047A - 紙葉類検出センサ - Google Patents
紙葉類検出センサInfo
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Abstract
うにした紙葉類検出センサを提供する。 【解決手段】 照明モニタが、紙葉類で発生する反射光
から多大な影響を受けると、照明モニタでの受光量が断
続的に変化し、発光素子の光量変化を正確に監視し難い
事態が見い出された。そこで、本発明の紙葉類検出セン
サ10に適用させる照明モニタ18は、この視野内に発
光素子12が入り且つこの視野内に照明窓23が入らな
い位置で、発光素子12に向けられている。すなわち、
照明モニタ18の視野外に照明窓23を配置させる結果
として、紙葉類7で反射して照明窓23から入射する光
の影響を可能な限り排除し、その結果として、紙葉類7
の連続搬送の影響や紙葉類7の種類の影響を極めて少な
くしている。
Description
種類や真偽の判別に利用するための紙葉類検出センサに
関するものである。
表平9−507326号公報がある。この公報に記載さ
れた装置は、紙幣に紫外線を照射し、第1のフォトセル
を用いて紙幣で反射した紫外光のレベルを測定し、それ
と同時に、紙幣で発生する蛍光の量を第2のフォトセル
で測定し、それぞれの測定量を基準レベルと比較して、
紙幣の真偽を判別させるものである。
た従来の装置には、次のような課題が存在している。す
なわち、紙幣に照射される紫外線の量は、光源の点灯初
期で不安定になる場合があり、また、電圧変動や経時的
劣化に伴って変動する場合があり、このような紫外光を
用いて検査すると、紙幣の真偽等を正確に検出すること
ができない虞れがあった。
されたもので、特に、筺体内の発光素子の光量を適切に
監視するようにした紙葉類検出センサを提供することを
目的とする。
センサは、紙葉類を搬送させる途中で、紙葉類に光を照
射し、紙葉類の表面からの光を受光する紙葉類検出セン
サにおいて、筺体内に収容させ、照明窓を介して紙葉類
の搬送経路に向けて光を照射する発光素子と、筺体内に
収容させ、受光窓を介して紙葉類の表面からの光を受光
する受光素子と、筺体内で発光素子に向けて配置させ
て、視野内に発光素子が入り且つ視野内に照明窓が入ら
ない位置に設けられた照明モニタとを備えたことを特徴
とする。
一定の状態に管理しなければ、正確な紙葉類の検査(例
えば、紙幣の種類や真偽)ができない虞れがあるが、搬
送経路上の紙葉類は、ある間隙をもって連続して搬送さ
れ、発光素子は、搬送経路上において、紙葉類の部分と
紙葉類の存在しない部分(紙葉類間の間隔)とを常に照
らし続けることになる。これにより、紙葉類での反射光
が照明窓から入射する場合と、紙葉類からの反射光が発
生しない場合とが生じ、照明窓に入射する光量が断続的
に変化することになる。更に、紙葉類の種類によって
も、この表面で反射する光量は異なる。よって、照明モ
ニタを筺体内に無造作に配置させると、照明モニタでの
受光量が紙葉類の影響を受けて断続的に変化し、発光素
子の光量変化を正確に監視し難い事態が見い出された。
そこで、本発明の紙葉類検出センサに適用させる照明モ
ニタは、この視野内に発光素子が入り且つこの視野内に
照明窓が入らない位置で、発光素子に向けられている。
すなわち、照明モニタの視野外に照明窓を配置させる結
果として、紙葉類で反射して照明窓から入射する光の影
響を可能な限り排除し、その結果として、紙葉類の連続
搬送の影響や紙葉類の種類の影響を極めて少なくしてい
る。
に発光素子のリード部と受光素子のリード部と照明モニ
タのリード部とを固定させ、照明モニタのリード部を曲
げて、照明モニタの受光中心線を駆動回路基板側に向け
るように照明モニタを配置させると好適である。すなわ
ち、照明モニタの受光中心線を駆動回路基板側に向ける
ように、照明モニタのリード部を曲げることで、照明モ
ニタの照明部分を発光素子側に簡単に向けることがで
き、しかも、発光素子のリード部と受光素子のリード部
と照明モニタのリード部とを、同一の駆動回路基板上に
ハンダ付け等で固定させることができる。
葉類検出センサの好適な一実施形態について詳細に説明
する。
り、この紙葉類検査器1で検査対象になっているのは、
紙葉類の一例である紙幣の真偽判別であり、具体的に
は、カラーコピーされた偽造紙幣と正規の紙幣との判別
である。このカラーコピー用紙には、多量の蛍光成分が
含まれており、この点に着目して真偽判別を行う。
3で挟まれるようにして形成させた直線的な搬送経路4
が設けられ、この搬送経路4の途中には、搬送ローラ
5,6が配置され、各搬送ローラ5,6によって紙幣7
を排出側に向けて確実に搬送させている。このような搬
送経路4の途中には、金種を識別する紙幣認識装置8が
配置されている。
ないが、LEDなどの光源によって紙幣7の表面を照ら
し、紙幣7からの反射光をCCDカメラで捕捉する構造
をもっている。そして、カメラで撮像された画像と既知
の画像データとの照合を行い、紙幣の金種を判別してい
る。しかし、近年、カラーコピーの高精度化によって、
画像認識だけでは、紙幣7の真偽を判別し難い状態にな
っている。
類検出センサの一例をなす蛍光検出センサ10を配置さ
せる。この蛍光検出センサ10は、図2に示すように、
筺体11の内部空間を縦方向に分割する仕切り部20を
有し、この仕切り部20によって発光素子12と受光素
子16を分断させると共に、筺体11の窓部13を照明
窓23と受光窓24とに分断させている。そして、筺体
11の仕切り部20によって形成した一方の空間内に
は、紙幣7の搬送経路4に向けて光を照射する紫外線L
ED(発光素子)12が収容され、この紫外線LED1
2はリード部12aを介して筺体11の駆動回路基板2
5に固定される。
が含まれた紫外線ランプである。光源としてLED12
を採用する理由は、筺体11が小さくても収容スペース
が少なくて済み、輝度のばらつきが少なく、経時的な光
変動が少ないといったメリットをもっているから、小型
化を意図したこの蛍光検出センサ10には最適である。
25に対面するような矩形の窓部13が設けられ、この
窓部13には、接着剤等で防塵ガラス板14が嵌め込ま
れ、この防塵ガラス板14は、紫外線透過率が極めて高
い石英ガラスが採用されている。また、発光素子12側
において、防塵ガラス板14の上面(内表面)には、照
明窓23に合致させるように紫外線透過フィルタ15が
貼り付けられている。従って、紫外線LED12から出
射させた光が、紫外線透過フィルタ15を通過すること
によって、紫外成分(例えば300〜400nm程度)
が防塵ガラス板14を介して搬送経路4に放出される。
そして、搬送経路4を通って防塵ガラス板14の真下ま
で送り込まれた紙幣7が、この紫外線で照らし出される
ことになる。
成した他方の空間内には、紙幣7の表面から放出される
蛍光を検出するための受光素子(フォトセンサ)16が
収容され、この受光素子16は、リード部16aを介し
て筺体11の駆動回路基板25に固定させる。従って、
紫外線によって照らし出された紙幣7が、蛍光成分を含
んでいる場合には、励起した蛍光が紙幣7から放出さ
れ、これを受光素子16が検出する。すなわち、カラー
コピーされた偽造紙幣7が搬送経路4内に送り込まれた
場合、カラーコピー用紙には、多量の蛍光成分が含まれ
ているので、受光素子16で多量の蛍光が検出される。
これに対し、正規の紙幣には、蛍光成分はほとんど含ま
れておらず、センサ16の電圧変化は極めて少ないもの
となる。
ス板14の上面(内表面)には、受光窓24に合致する
ように紫外線カットフィルタ17が貼り付けられてい
る。このような紫外線カットフィルタ17を採用する理
由は、紙幣7の表面で反射する光には紫外成分が含まれ
ており、この紫外成分は、高いエネルギ特性をもつもの
であるから、誤検出を回避させるために紫外成分を除去
する必要があるからである。
は、常に一定の状態に管理しなければ、正確な紙幣7の
検査(例えば、紙幣の種類や真偽)ができない虞れがあ
るが、搬送経路4上の紙幣7は、所定の間隙をもって連
続して高速搬送され、発光素子12は、搬送経路4上に
おいて、紙幣7の部分と紙幣7の存在しない部分(紙幣
7間の間隔)とを常に照らし続けることになる。これに
より、紙幣7での反射光が照明窓23から入射する場合
と、紙幣7からの反射光が発生しない場合とが生じ、照
明窓23へ入射する光量が断続的に変化することにな
る。
拘わらず、紙幣7の種類(例えば、千円札と1万円札)
によって反射する光量は異なるので、その対策も必要と
なる。すなわち、紙幣の金種が変わる毎に、照明窓23
へ入射する光量が断続的に変化してしまう。
発光素子12の光量変化を正確に監視するために、フォ
トセンサからなる照明モニタ18を配置させている。こ
の照明モニタ18は、紙幣7での反射光の影響を可能な
限り排除するために、照明モニタ18の視野内に発光素
子12が入り且つこの視野内に照明窓23が入らない位
置で、発光素子12に向けられている。従って、この蛍
光検出センサ10では、紙幣7での反射光の影響を可能
な限り排除した状態において、照明モニタ18から出力
信号を発生させ、この出力信号の電圧値に基づいて、発
光素子12の光量を経時的に管理するようにしている。
なお、照明モニタ18は、受光素子16と同一の部品で
あり、広視野(例えば、視野角α=110度)のものが
採用されている。
動回路基板25側に向けるように、照明モニタ18のリ
ード部18aをV字状に折り曲げると、駆動回路基板2
5にリード部18aを固定させた状態で、照明モニタ1
8の受光面18bを発光素子12側に簡単に向けること
ができる。しかも、リード部18aの折り曲げによっ
て、発光素子12のリード部12aと受光素子16のリ
ード部16aと照明モニタ18のリード部18aとを、
同一の駆動回路基板25に並べるようにしてハンダ付け
等で固定させることができる。
用されているので、リード部18aの折り曲げ角度βが
30〜45度の範囲内であれば、照明モニタ18の視野
内に受光素子12を収めることがでる。このように、折
り曲げ角度βに所定の許容幅(例えば15度)をもたせ
ることは、照明モニタ18が厳密なセッティングを要し
ないことを意味し、センサ10の組立て作業性を良好に
するものである。
た実施形態に限定されるものではなく、例えば、蛍光の
検出に限らず、他の波長の光を検出するセンサであって
もよい。また、紙葉類は、紙幣に限らずカードや有価証
券などであってもよい。
のように構成されているため、次のような効果を得る。
すなわち、紙葉類を搬送させる途中で、紙葉類に光を照
射し、紙葉類の表面からの光を受光する紙葉類検出セン
サにおいて、筺体内に収容させ、照明窓を介して紙葉類
の搬送経路に向けて光を照射する発光素子と、筺体内に
収容させ、受光窓を介して紙葉類の表面からの光を受光
する受光素子と、筺体内で発光素子に向けて配置させ
て、視野内に発光素子が入り且つ視野内に照明窓が入ら
ない位置に設けられた照明モニタとを備えたことによ
り、筺体内の発光素子の光量を適切に監視することがで
きる。
類検査器の一例を示す断面図である。
示す断面図である。
ンサ(紙葉類検出センサ)、11…筺体、12…LED
(発光素子)、12a…リード部、16…受光素子、1
6a…リード部、18…照明モニタ、18a…リード
部、23…照明窓、24…受光窓、25…駆動回路基
板、P…受光中心線。
Claims (2)
- 【請求項1】 紙葉類を搬送させる途中で、前記紙葉類
に光を照射し、前記紙葉類の表面からの光を受光する紙
葉類検出センサにおいて、 筺体内に収容させ、照明窓を介して前記紙葉類の搬送経
路に向けて光を照射する発光素子と、 前記筺体内に収容させ、受光窓を介して前記紙葉類の表
面からの光を受光する受光素子と、 前記筺体内で前記発光素子に向けて配置させて、視野内
に前記発光素子が入り且つ前記視野内に前記照明窓が入
らない位置に設けられた照明モニタとを備えたことを特
徴とする紙葉類検出センサ。 - 【請求項2】 前記筺体に取り付けられた駆動回路基板
に前記発光素子のリード部と前記受光素子のリード部と
前記照明モニタのリード部とを固定させ、前記照明モニ
タの前記リード部を曲げて、前記照明モニタの受光中心
線を前記駆動回路基板側に向けるように前記照明モニタ
を配置させたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類検
出センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000389289A JP4721509B2 (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 紙葉類検出センサ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000389289A JP4721509B2 (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 紙葉類検出センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002190047A true JP2002190047A (ja) | 2002-07-05 |
JP4721509B2 JP4721509B2 (ja) | 2011-07-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000389289A Expired - Lifetime JP4721509B2 (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 紙葉類検出センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60239889A (ja) * | 1984-05-15 | 1985-11-28 | 富士通株式会社 | パタ−ン識別装置 |
JPS63154943A (ja) * | 1986-12-19 | 1988-06-28 | Glory Ltd | 糸状蛍光物質検知装置 |
JPH01165264A (ja) * | 1987-12-21 | 1989-06-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像読み取り装置 |
JPH02148287A (ja) * | 1988-11-30 | 1990-06-07 | Toshiba Corp | 物品の検知装置 |
JPH0850671A (ja) * | 1994-08-03 | 1996-02-20 | Glory Ltd | 紙幣検知センサ出力補正装置 |
JPH09280896A (ja) * | 1996-04-15 | 1997-10-31 | Japan Aviation Electron Ind Ltd | 光学式エンコーダ |
-
2000
- 2000-12-21 JP JP2000389289A patent/JP4721509B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (6)
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