JP2002189964A - 商品購入時のプレミアム金貯蓄システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】商品の累積購入金額に見合った報償を後日提供
する、従来の販売促進システムの報償は品物だったが、
報償を貯蓄金としてプールすることにより、魅力度を大
幅に高めた、商品購入時のプレミアム金貯蓄システムを
提供する。 【解決手段】本システムは、センターコンピュータを備
えたプレミアム金貯蓄システムの運用機関と、コンピュ
ータを備えプレミアム金貯蓄システムの運用機関との間
でプレミアム金の預託契約を結んだ販売業者群と、セン
ターコンピュータ及び販売業者のコンピュータにアクセ
ス出来る端末を備えプレミアム金貯蓄システムの運用機
関との間でプレミアム金の預託契約を結んだ消費者群
と、商品代金及びプレミアム金の送金手段並びに消費者
への受託金の返済手段とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般の消費者が、
例えば、劇場の入場券等も含めた様々な商品を購入する
際に、販売業者は、商品代金のうちの、業者自身が任意
に設定した割引金、又は、商品代金に任意に加算した割
増金等の“プレミアム金”を、「プレミアム金貯蓄シス
テムの運用機関」に預託して置き、一定期間の経過後
に、消費者は、所定の契約条件に基づいて預託金の返済
を受けられる様にした、商品購入時のプレミアム金貯蓄
システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、一般の消費者が、例えば、ス
ーパーマーケット等が発行する会員カードを持参する
と、購入金額に相応した“購入点数”が会員カードに記
録され、或る程度点数がまとまった時点で、買い物時に
このカードを提示すると、累積点数が金額に換算しても
らえるシステムが、販売促進策と広く採用されて来た。

【０００３】又、「実開平７−２７８７３」には、例え
ば、ガソリンスタンドや食料品店等が発行する会員カー
ド（年金付カード）に、消費者の購入情報を蓄積して置
き、一定期間の経過後に、購入実績に見合った金額のガ
ソリン等の商品が無料で提供されることを要旨した、発
明が開示されてる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記の会
員カードや年金付カードに、個々の消費者の購入実績を
記録して置き、購入実績が蓄積された時点で、この実績
に相応した金額の商品の提供を受ける方法には、以下に
列挙した様に幾つかの難点があった。 （イ）商品の販売業者毎に発行される、複数種類の会員
カードを保管して置かねばならない。 （ロ）買い物をする都度、目指すカードを選び出す手間
が掛かる。 （ハ）商品の累積購入実績に対する報償として提供され
るのは、販売業者が取り扱っている商品に限られてしま
う。 （ニ）従って、この様な販売促進システムには、「生活
余剰金を貯蓄する」と言った類の効果は、全く期待出来
ない。

【０００５】そこで、本発明の目的は、商品の累積購入
金額に見合った報償を、後日、提供するという、従来の
販売促進システムを参照しながら、既存システムには求
められない、「商品を購入する都度、購入金額に見合っ
たなにがしかのお金が、自動的に貯蓄されて、例えば、
老後に役立つ」といったより優れた効果が得られる、商
品購入時のプレミアム金貯蓄システムを提供するにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明による商品購入時のプレミアム金貯蓄システ
ムは、各種商品の販売業者が、消費者の商品購入時に、
商品代価の割引金額、又は、割増金額等のプレミアム金
を、プレミアム金貯蓄システムの運用機関に預託して置
き、消費者は、契約に基づいて定めた一定期間の経過後
に、所定の金額を定期的に、又は、任意の金額を随時、
受け取れる様に構成したシステムであって、センターコ
ンピュータを備えた、プレミアム金貯蓄システムの運用
機関と、コンピュータを備え、プレミアム金貯蓄システ
ムの運用機関との間でプレミアム金の預託契約を結んだ
販売業者群と、センターコンピュータ及び販売業者のコ
ンピュータにアクセス出来る端末を備え、プレミアム金
貯蓄システムの運用機関との間でプレミアム金の預託契
約を結んだ消費者群と、商品代金及びプレミアム金の送
金手段、並びに、消費者への受託金の返済手段とを備え
ることを特徴とする。そして、販売業者が、プレミアム
金貯蓄システムの運用機関の役割を兼務してもよい。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に、本発明による、商品購入
時のプレミアム金貯蓄システムの具体例に就いて説明す
る。先ず、本発明によるプレミアム金貯蓄システム（以
後、本システムと言う）の一実施例に就いて、図１を参
照しながら、本システムの構成を概略的に説明する。

【０００８】本システムの開設に当たっては、先ず、そ
の運用を統括する為の、「プレミアム金貯蓄システムの
運用機関」を設置する。この機関の業務内容は、銀行、
保険会社、クレジット業者等の金融業者のそれに準ず
る。そこで、「プレミアム金貯蓄システムの運用機関」
は、金融業者の直轄部門、乃至は子会社とするとよい。
或いは、大規模な販売業者であれば、この業者自身が、
「プレミアム金貯蓄シの運用機関」の機能を受け持って
もよい。

【０００９】本発明に言う、“プレミアム金”とは、本
システムに加入手続きを済ませて、加入登録番号（ＩＤ
番号等）を保有している個々の消費者が、いずれかの販
売業者から商品を購入する際に、個々の販売業者の判断
に基づて決定される、商品代金の割引金額や、割増金
額、乃至は、貯蓄目的の掛け金等を意味する用語であ
る。

【００１０】「プレミアム金貯蓄システムの運用機関」
は、本システムの全体運用を統括する為の、センターコ
ンピュータを備えている。その業務内容は、個々の消費
者が買い物をする都度、個々の販売業者から受け入れた
プレミアム金を、金融市場等で運用して運用利益を得る
こと、及び、運用利益を加算した受託金を、消費者との
契約条件に基づいて、後刻、消費者に支払うことであ
る。買い物は、インターネットを利用しても行える。
又、商品代金及びプレミアム金の送金手段として、クレ
ジットカード発行業者を利用してもよい。

【００１１】個々の販売業者は、「プレミアム金貯蓄シ
ステムの運用機関」との間で、本システムへの加盟契約
を結んだうえ、販売側のコンピュータを設置する。この
販売側のコンピュータは、センターコンピュータと、個
々の消費者が所有する端末とに夫々接続されている。こ
の端末としては、昨今その普及が著しい、情報表示機能
を備えた携帯電話、例えば、ＮＴＴドコモの“ｉモー
ド”等が好適している。

【００１２】販売業者は、消費者が商品を購入する都
度、個々の販売業者が独自に決定したプレミアム金の金
額を含む、購入情報を、センターコンピュータに発信す
る。この購入情報の内容は、消費者が、店頭で、又は、
自宅から販売側のコンピュー、又は、センターコンピュ
ータにアクセスすることによって確認出来る。

【００１３】そして、センターコンピュータは、個々の
購入情報を受信する都度、送金情報を販売側のコンピュ
ータに送信する。

【００１４】個々の消費者は、「プレミアム金貯蓄シス
テムの運用機関」との間で、本システムへの加入契約を
結ぶことによって、本システムがもたらす特典を享受す
ることが出来る。この契約内容の中身は、例えば、契約
締結後、所定期間が経過したら、「プレミアム金貯蓄シ
ステムの運用機関」にプールされている、自己の累積プ
レミアム金の中から、いわば、“養老年金”と同様に、
所定の金額を定期的に支払われると言うものである。或
いは、所定期間経過後に、随時・随意の金額を引き出せ
る様に契約してもよい。

【００１５】次に、本システムの具体的な運用例に就い
て、図２〜図１１を参照しながら説明する。先ず、シス
テムの全体の構成要素と、各要素間の情報及びプレミア
ム金（保険金／年金等）の流れを略解した図２に於い
て、１は、システム加入消費者群に相当する契約者、２
は、システム加盟販売業者群に相当する契約販売業者窓
口、３は「プレミアム金貯蓄システムの運用機関」に相
当する契約販売業者／保険会社等である。

【００１６】図２〜図６は、本システムの運用に必要
な、情報処理機器と、それ等相互間の通信回線の接続情
況の略解図である。図中で、１００は、契約者側通信／
認証器機で、１０１はその確認手段、１０２は送信手
段、１０３は受信手段、１０４は伝達手段である。

【００１７】２００は、販売業者側通信／認証器機で、
２０１及び２０４はその伝達手段、２０２は送信手段、
２０３は受信手段である。そして、３００及び４００
は、情報を伝達するネットワーク（通信手段３０１及び
４０１）である。

【００１８】５００は、契約販売業者／保険会社等の、
本システムの運用を支配する機関に設置されたコンピュ
ータ（センターコンピュータ）で、情報送受信手段５０
１、認証処理手段５０２、商品購入実績管理／処理手段
５０３を備えている。

【００１９】次に、本システムの具体的な運用例に就い
て、図７〜図９を参照しながら説明する。先ず、契約者
と契約販売業者との間で、直接又は間接的に本システム
の対象商品の売買契約が成立すると、商品購入額が計算
される（ステップＡ１）。

【００２０】次に、契約者はその身元と契約の正当性を
証明する認証確認の為に、契約者側通信／認証器機１０
０を提示し、契約者側通信／認証器機２００に接続する
（ステップＡ２）。その際に、認証手段１０１から伝達
手段２０１を使って認証情報が送信され（ステップＡ
３）、更に、販売業者側通信／認証器機２００に認証情
報が取り込まれる（ステップＡ４）。

【００２１】次に、取得した認証情報／商品売買取引内
容情報（以後、取引内容情報と言う）が、販売業者側通
信／認証器機２００から、送信手段２０２を用いて送信
され（ステップＡ５）、更に、ネットワーク４００を介
して、コンピュータ５００側に送信される（ステップＡ
６）。

【００２２】続いて、ネットワーク４００を介して、コ
ンピュータ５００側の情報送受信手段５０１が、取引内
容情報を受信し（ステップＡ７）、その情報に基づき商
品購入実績管理／処理手段５０３より、取引正当性確認
に必要な情報が抽出されて取り込まれる（ステップＡ
８）。

【００２３】取り込まれた各情報を参照した認証処理手
段５０２が、取引正当性確認を行い（ステップＡ９）、
契約の正当性（ステップＡ１０）、契約者の正当性（ス
テップＡ１１）、取引内容の正当性（ステップＡ１２）
を夫々確認し、各正当性に関して問題が無ければ、商品
購入実績管理／処理手段５０３が、取引情報をデータベ
ースへ登録し（ステップＡ１３）、更に販売業者側通信
／認証器機２００へ送信する情報（以後、送信情報と言
う）を抽出する（ステップＡ１４）。

【００２４】正当性に問題があった場合（Ｎ０の場合）
は、受信拒否処理を行い、個人認証結果にＮＧをセット
し、購入時実績情報なしとして 送信情報の作成を行う
（ステップＡ１５）。

【００２５】次に、商品購入実績管理／処理手段５０３
が、送信情報を情報送受信手段５０１へ渡し（ステップ
Ａ１６）、更に、情報送受信手段５０１が、ネットワー
ク４００を介して送信情報を送信する（ステップＡ１
７）。

【００２６】次に、ネットワーク４００より、販売業者
側通信／認証器機２００側の受信手段２０３が、送信情
報（以後、個人確認結果と購入実績情報と言う）を受信
し（ステップＡ１８）、伝達手段２０４が、受信手段２
０３から取得した個人認証結果と購入実績情報を伝達
（表示）する（ステップＡ１９）。

【００２７】更に、取得した個人認証結果等に就いて
は、販売業者側通信／認証器機２００で正常／異常判断
を行い（ステップＡ２０）、正常であれば、伝達手段２
０１を介して、購入実績等の情報を契約者側通信／認証
器機１００側へ送信し（ステップＡ２１）、１００が保
有する購入実績等の情報を更新する（ステップＡ２
２）。

【００２８】次に、契約者が特定の契約に関する最新の
購入実績情報の照会／確認を行う際の動作に就いて、図
１０及び図１１を参照しながら説明する。先ず、契約者
が、参照したい特定の契約／購入実績情報等に関する要
求情報を、契約者側通信／認証器機１００へ入力する
（ステップＢ１）。

【００２９】入力終了後、契約者側通信／認証器機１０
０は、認証手段１０１に認証情報を生成させる（ステッ
プＢ２）。次に、契約者側通信／認証器機１００は、認
証手段１０１から取得した認証情報、及び契約者が入力
した要求情報を、送信手段１０２を用いて送信する（ス
テップＢ３）。

【００３０】更に、送信手段１０２から、ネットワーク
３００を介してコンピュータ５００側へ認証手段、及び
要求情報を送信する（ステップＢ４）。次に、情報送受
信手段５０１が、ネットワーク３００から認証情報及び
要求情報を受信し（ステップＢ５）、確認処理手段５０
２が契約者認証確認を行う（ステップＢ６）。

【００３１】契約の正当性（ステップＢ７）、契約者の
正当性（ステップＢ８）を夫々確認し、各正当性に問題
が無ければ、管理処理手段５０３が、契約者側通信／認
証器機１００へ送信する情報を抽出する（ステップＢ
９）。

【００３２】正当性に問題があった場合（ＮＯの場
合）、受付拒否処理を行い、個人認証結果にＮＧをセッ
トし、購入実績情報無しとして、送信情報の作成を行う
（ステップＢ１０）。

【００３３】次に、管理処理手段５０３が、送信情報を
情報送受信手段５０１に渡し（ステップＢ１１）、更
に、情報送受信手段５０１が、ネットワーク３００を介
して、送信情報を送信する（ステップＢ１２）。

【００３４】続いて、契約者側通信／認証器機１００側
の受信手段１０３が、ネットワーク３００から送信情報
（個人認証結果と最新購入実績情報）を受信し（ステッ
プＢ１３）、伝達手段１０４が、受信手段１０３から取
得した個人認証結果と最新購入実績情報を伝達（表示）
して（ステップＢ１４）、一連の動作は完了する。

【００３５】

【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明による商品購入時のプレミアム金貯蓄システムは、冒
頭に記した、商品を購入する都度特典が累積される、従
来方式に比べて、以下に列挙した如き様々なより優れた
効果を奏する。 （ａ）各販売業者が個別に発行する、複数種類の会員カ
ードを保管して置く煩わしさが解消する。 （ｂ）そして、買い物をする都度、目指すカードを選び
出す手間が省ける。 （ｃ）特典として供与されるのは、従来は“商品”だっ
たのに対して、それよりは使途の融通性が遙かに広い
“貯蓄金”である。 （ｄ）昨今、特に、低年齢層の人々が、その確実な永続
性を懸念している政府運営の年金制度に代わり得る、よ
り将来性のある年金制度として期待出来る。 （ｅ）本システムを、年金制度として利用すれば、従来
の様に懐具合の如何に拘わらず、定額の掛金を定期的に
支払うという厳しい制約を受けなくて済す。 （ｆ）そして、余裕のある時には、沢山貯蓄出来る。 （ｇ）年金の支払開始時に至る迄に、貨幣価値が大幅下
落を続けたとしても、プレミアム金は、物価の上昇に比
例して増すので、インフレの影響を被らなくて済む。 （ｈ）経済状況が低迷している時でも、沈滞し勝ちな一
般消費者の購買心を活性化させる役割を果たしてくれ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による、商品購入時のプレミアム金貯蓄
システムに就いて、その概略の構成を例示した、システ
ム運用の系統図である。

【図２】本システムの一具体例を示すもので、システム
の全体構成の概念図である。

【図３】同上、本システムに使われる機器類の、通信回
線を通じての接続系統図である。

【図４】同上、契約者側通信／認証器機の動作系統図で
ある。

【図５】同上、契約者側通信／認証器機及び販売業者側
通信／認証器機間の動作系統図である。

【図６】同上、本システムの運用を支配する機関、即
ち、契約販売業者／保険会社等に設置したセンターコン
ピュータの動作系統図である。

【図７】同上、本システムの動作を例示したフローチャ
ートの一部である。

【図８】同上、図７のフローチャートに連なる図であ
る。

【図９】同上、図８のフローチャートに連なる図であ
る。

【図１０】同上、最新の購入実績情報の照会／確認を行
う際の動作を例示したフローチャの一部である。

【図１１】同上、図１０のフローチャートに連なる図で
ある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 淳 名古屋市港区木場町２−56名南アネックス １−1010 Ｆターム(参考） 5B049 BB46 CC00 CC05 EE00 GG00 5B055 CB09 CC00 EE27 FA00 FB00

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各種商品の販売業者が、消費者の商品購
   入時に、商品代価の割引金額、又は、割増金額等のプレ
   ミアム金を、プレミアム金貯蓄システムの運用機関に預
   託して置き、消費者は、契約に基づいて定めた一定期間
   の経過後に、所定の金額を定期的に、又は、任意の金額
   を随時、受け取れる様に構成したシステムであって、 センターコンピュータを備えた、プレミアム金貯蓄シス
   テムの運用機関と、 コンピュータを備え、プレミアム金貯蓄システムの運用
   機関との間で、プレミアム金の預託契約を結んだ販売業
   者群と、 センターコンピュータ及び販売業者のコンピュータにア
   クセス出来る端末を備え、プレミアム金貯蓄システムの
   運用機関との間でプレミアム金の預託契約を結んだ消費
   者群と、 商品代金及びプレミアム金の送金手段、並びに、消費者
   への受託金の返済手段とを備えることを特徴とする商品
   購入時のプレミアム金貯蓄システム。
2. 【請求項２】 販売業者が、プレミアム金貯蓄システム
   の運用機関の役割を兼務することを特徴とする請求項１
   記載の商品購入時のプレミアム金貯蓄システム。