JP2002189825A - 案件管理支援システム - Google Patents

案件管理支援システム

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JP2002189825A
JP2002189825A JP2000390694A JP2000390694A JP2002189825A JP 2002189825 A JP2002189825 A JP 2002189825A JP 2000390694 A JP2000390694 A JP 2000390694A JP 2000390694 A JP2000390694 A JP 2000390694A JP 2002189825 A JP2002189825 A JP 2002189825A
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management
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Taizo Miyazaki
泰三 宮崎
Yasuo Morooka
泰男 諸岡
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多額の資金調達が必要な案件の遂行の管理を支
援するシステムを実現する。 【解決手段】案件管理法人10は、案件管理情報処理手
段20を使用して、発案者11からの提案案件を公開し
て参加法人を募ることにより、投資家13,銀行14か
ら資金を調達し、供給法人15を決定し、調達した資金
を供給法人に分配して案件を遂行すると共に案件遂行に
よって得た利益を参加法人に分配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、案件の管理を支援
する案件管理支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】通信技術の進歩に伴い、製造業や小売業
などの様々な業務活動において、従来の企業活動の範囲
を超えた業務の提案がなされている。例えば、製造業に
おいては、特開平10-154176号公報に記載されたシステ
ムがある。これは、消費者と企業が共同して製品を製造
するシステムであり、消費者が真に求めているものを製
造し易いという利点がある。
【0003】また、近年、日本各地に中小企業支援を目
的とした技術支援センターが設立されている。これは、
中小企業や大学が所有する技術を事業化するための金銭
的および事業的な支援を与えるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平10-154176号公
報に記載されたシステムをはじめとする従来の製造活動
では、製造に係る初期開発コストは企業が負担すること
になる。従って、企業の財力を超える案件に対しては、
案件遂行のための製造の労力に加えて、資金調達のため
に多大な労力が必要となる。
【0005】また、前記技術支援センターにおいては、
初期資金は、寄付,融資あるいは大量の資本を有する団
体の投資によって賄われており、これらの資金を確保す
るための資金調達面で困難が生じる。
【0006】本発明の1つの目的は、案件の遂行の管理
を効率良く実行するための支援に好適な案件管理支援シ
ステムを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、多額の資金調達が必
要な案件の遂行の管理を支援するのに好適な案件管理支
援システムを提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、複数の案件を効率良
く管理するのに好適な案件管理支援システムを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決する手段】本発明は、案件の内容を開示し
て該案件に対する参加法人を募り、前記案件に対して資
金を調達して該案件を遂行するための案件管理を支援す
る案件管理支援システムにおいて、複数の案件につい
て、各案件に対応させて、案件の内容と市場評価情報と
参加法人情報と案件遂行案情報と参加法人契約情報と収
益情報とを保持する案件情報保持手段と、前記各案件毎
に、案件の内容と市場評価情報と参加法人情報と案件遂
行案情報と参加法人契約情報と収益情報とを公開および
取得する処理を行う情報処理手段と、前記各案件毎に、
案件の内容と市場評価情報と参加法人情報と案件遂行案
情報と参加法人契約情報と収益情報とを情報通信システ
ムを介して公開および取得する情報通信手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0010】そして、前記情報通信システムは、インタ
ーネットを用いて実現することを特徴とする。
【0011】また、前記情報処理手段は、過去に行った
案件の経緯および当該案件の参加法人の情報を公開する
ように処理することを特徴とする。
【0012】また、前記情報処理手段は、公開情報と非
公開情報を区別して管理することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を説
明する。
【0014】図1は、本発明の案件管理支援システムを
使用した案件管理方法を説明するブロック図である。
【0015】10は案件管理法人、11は案件の発案
者、12は知的所有権管理法人、13は投資家、14は
銀行、15は供給法人、19は市場である。
【0016】案件管理法人10は、本発明の案件管理支
援システムを使用して案件管理を行う。ここでいう「案
件」とは、ある目的を果たすために必要な手段および行
為を指す。例えば、新製品の開発(研究)・生産・製造
・販売や、規格統一などに代表される調整や、新材料の
探索のような研究など、多くの活動内容が「案件」に該
当する。そして、案件管理とは、提案案件の収集と内容
確認と、市場評価のための案件の一般公開と関連情報の
取得と、市場規模の計算と参加希望法人と案件遂行の具
体案の取り纏めと、総合評価のための具体案の公開と関
連情報の取得と、遂行確認のための最終的な遂行具体案
の取り纏めおよび公開と参加情報の取得と、具体案を遂
行するための参加法人との契約と資金調達と、遂行のた
めの資金分配と利益回収と、利益の再配分と、その後の
各種の後処理を含む。
【0017】発案者11は、案件の内容、例えば、新製
品の内容を提案する。
【0018】知的所有権管理法人12は、提案された案
件について、必要に応じて、知的所有権の取得や取得し
た権利の管理を実行する。
【0019】投資家13および銀行14は、公開された
案件の遂行具体案に対する資金の投資および融資を行
う。
【0020】供給法人15は、設計,製造,販売などの
案件遂行に必要となるサービスを提供する法人であり、
設計法人16,製造工場17,流通法人18などがこの
供給法人15に属する。
【0021】市場19は、該当案件による利益を受け、
それに対する対価を支払う。
【0022】ここで、「法人」は、遂行内容によっては
個人も含む。例えば、発案者11や設計者16などは個
人であっても良い。また、民芸品などのような案件で
は、製造工場17の役割を個人で担う場合もある。
【0023】本発明の案件管理支援システムを使用する
案件管理は、次の方法で実行する。
【0024】先ず、発案者11が案件管理法人10に案
件内容を提案する。
【0025】案件の提案を受けた案件管理法人10は、
必要に応じて、発案者11に知的所有権管理法人12を
紹介する。そして、案件管理法人10は、提案案件の妥
当性や影響を吟味し、妥当であると判断した場合には、
適当な情報通信システムを用いて一般に公開する。情報
通信システムとしては、瞬時性や大量情報公開能力に鑑
みて、インターネットが好ましい。
【0026】投資家13や銀行14は、公開された案件
内容を各自評価し、その予想効果に応じて案件に投資す
る。投資は、案件管理法人10が各案件毎に発行する有
価証券を購入し、または契約に基づく金員支払いによっ
て行う。また、投資とは別に、融資という手段を用いる
こともできる。
【0027】案件管理法人10は、得られた資金を供給
法人15に分配して、案件遂行に必要な手段、例えば設
計,製造,販売を行う。
【0028】これにより、完成案件は市場19に提供さ
れ、案件管理法人10は、案件提供により得られる利益
を回収する。そして、案件管理法人10は、案件管理料
を取得し、銀行14に融資を返済し、発案者11,投資
家13,供給法人15に利益を再分配する。
【0029】この案件管理方法の1つの特徴は、案件管
理法人10が案件に対して投資する場を投資家13に提
供することにある。近年、インターネットの普及に伴
い、特に小口投資家が容易に株式や証券市場に参入し易
くなっているが、特定の案件に対して投資することがで
きない。本発明の案件管理支援システムを使用する案件
管理方法は、多数の小口投資家から少額ずつ資金を集
め、ある案件を遂行するための多額の資金を調達するこ
とを可能にする。
【0030】すなわち、従来、投資家13による株券,
証券の購入は、法人に対する投資である。しかしなが
ら、現在の製造販売業では、システムの巨大化や開発コ
ストの増大から、複数の法人の協力の必要性が増大して
いる。特定の案件を遂行するために、従来のように株券
により資金を集める方法では、先ず、特定の案件毎に合
弁企業を作り、株式を公開する手順を踏まなければなら
ず、現在のように即応性が必要となる状況では、機会を
逸することになりかねない。これに対して、本発明の案
件管理支援システムを使用する案件管理によれば、特定
の案件に対して素早く投資することができ、案件遂行の
スピードを向上させることができる。
【0031】また、本発明の案件管理支援システムを使
用する案件管理は、巨額の資金を必要とする物品の開発
に有効である。巨額な開発資金を必要とする改革的な案
件は、どんなに良いアイディアがあっても資金力に余裕
がなければ開発を実行することが不可能であり、資金力
に余裕のない企業において実現することは困難である。
また、巨額の資金を調達するために国家プロジェクトの
認可を受ける方法もあるが、これも審査基準に適合しな
ければ利用することができない。
【0032】しかしながら、本発明の案件管理支援シス
テムを使用する案件管理方法によれば、特定の案件の遂
行に対して投資家や銀行の同意が得られれば該案件を遂
行するための資金調達を実現することができるために、
資金力に余裕のない法人であっても革新的なアイディア
を実現することができる可能性が生まれる。また、投資
家にとっても、案件完遂の可能性と社会的インパクトと
いう現実に立脚した視点から投資対象を選ぶことができ
るために、株式投資(株券)と比較して投資価値の乱高
下が少なく、長期的な資金の運用に好適である。また、
案件遂行側にとっても案件遂行終了までの資金運用計画
が容易となる。
【0033】図2は、本発明の案件管理支援システムに
よって管理する案件に関連する各法人の活動を上から下
に向かって時系列に例示したものであり、それぞれの局
面毎に、発案フェイズ,市場評価フェイズ,遂行判断フ
ェイズ,総合評価フェイズ,確認フェイズ,契約フェイ
ズ,遂行フェイズ,回収フェイズ,利益再分配フェイ
ズ,後処理フェイズに分類して示している。このような
案件管理は、複数の案件を管理するときには、各案件毎
に並行して進められる。
【0034】発案フェイズは、発案者11が案件管理法
人10に対して案件を提案することで開始する。案件管
理法人10は、発案者11からの提案を受け、提案案件
が社会通念上適切かどうか判断する。また、発案者11
が特許,意匠などの知的所有権の取得や活用を望んでい
る場合には、特許事務所などに代表される知的所有権管
理法人12を紹介する。
【0035】提案案件の内容公開に社会通念上の問題が
なければ、市場評価フェイズを開始する。この市場評価
フェイズでは、案件管理法人10が提案案件の内容をイ
ンターネットなどの情報通信システムを介して一般に公
開することで開始し、一定期間後に終了する。供給法人
15は、生産方法,参加可能性打診などの意見(情報)
があれば案件管理会社10や一般にフィードバックす
る。市場19の顧客は、提案案件に対する意見(情報)
を案件管理法人10や一般にフィードバックする。
【0036】市場評価フェイズ終了後に遂行判断フェイ
ズを開始する。先ず、案件管理法人10は、市場評価フ
ェイズで得られたフィードバック情報から市場規模の判
断を行い、インターネットなどにより一般公開する。供
給法人15は、案件内容,市場規模,自分の案件遂行能
力から当該案件に参加するかどうかを決定し、参加する
場合には案件管理法人10に参加表明を行う。一定期間
後に、案件管理法人10は、供給法人15と開発概要,
費用の算段を行い、案件遂行のための具体案をまとめ
る。なお、案件遂行のために必要とされる供給法人15
が確保できない場合には、案件は終了とする。また、参
加を表明した供給法人15が、必要とする供給法人より
多い場合には、それぞれの供給法人毎に案件遂行のため
の具体案をまとめ、案件遂行のために必要な資金である
遂行必要額(OC)を計算する。
【0037】次に、総合評価フェイズを開始する。この
フェイズは、提案案件遂行の具体案毎に市場の判断(参
加の意思)を得るためのものである。この総合評価フェ
イズは、案件管理法人10が提案案件遂行の具体案を一
般に公開することで開始し、一定の評価期間経過後に終
了する。投資家13,銀行14,市場19は、公開され
た各具体案毎に投資,融資,購入の意思(情報)をフィ
ードバックする。評価期間終了後に確認フェイズに入
る。
【0038】確認フェイズでは、案件管理法人10は、
総合評価フェイズで得られた投資額見積もり、融資額見
積もり、市場購入意思から、各具体案毎に遂行前に資金
として準備できる金額である遂行前準備額(PC)、遂
行後回収額見積もり(FI)を計算する。PC,FIお
よび遂行判断フェイズで算定した遂行必要額(OC)か
ら、具体案のうちの1つを最終案として選択し、一般公
開する。最終案の選択の方法としてはいくつかあるが、
ここでは、一例として、PC−OC+FIが最大となる
ものを最終案として選択するようにした。
【0039】この最終案に対して、投資家13は最終的
な投資意思(確認情報)をフィードバックし、銀行14
は最終的な融資意思(確認情報)をフィードバックし、
市場19は最終的な購入意思(確認情報)をフィードバ
ックする。また、供給法人15は、最終的な参加意思
(確認情報)を再表明する。
【0040】案件管理法人10は、得られた確認情報を
再評価し、OKであれば最終案での遂行を決定して次の
契約フェイズに移行する。NGであれば別の具体案を最
終案として選択して再び一般公開する。総ての具体案に
ついてNGとなった場合には、提案案件の遂行を中止と
する。
【0041】契約フェイズでは、確認フェイズで遂行を
決定した案件について、参加法人同士で遂行契約を締結
させる。案件管理法人10は、案件についての有価証券
の発行または契約締結に基づく金員授受よって資金を調
達する。投資家13,銀行14は、案件に対する有価証
券を購入または契約に基づく金員支払いで投資および融
資し、案件終了後に発生するであろう利益の再分配や融
資額回収を受ける権利を取得する。
【0042】そして、案件管理法人10は、得られた資
金を遂行必要資金として供給法人15に分配する。
【0043】契約フェイズ終了後に遂行フェイズを開始
する。供給法人15は、分配された資金を使用して案件
を遂行する。例えば、設計法人16は、物品を設計し、
製造工場17は物品を製造し、流通法人18は、物品を
販売するなどの案件遂行業務を実行する。
【0044】案件遂行後に回収フェイズとなる。市場1
9を構成する消費者は、提供された案件(物品)に対し
て代価を支払う。支払う相手は、案件の性質によって変
わる。例えば、物品の製造・販売の案件であれば消費者
は流通法人18に対して物品の代金を支払う。調査案件
であれば、消費者は、調査担当法人のウェブページより
シェアウェアとして調査結果を購入という手段を用いる
ことができる。案件管理法人10は、これらの代価を回
収する。
【0045】遂行フェイズおよび回収フェイズが終了
し、案件が完了した後に利益再分配フェイズとなる。こ
の利益再分配フェイズでは、回収した代価により、銀行
14への融資返済、発案者11への規定の提案料支給、
供給法人15への利益分配、案件管理会社10の規定の
管理料回収、投資家13への利益の分配を行う。
【0046】利益再分配終了後に後処理フェイズを開始
する。このフェイズでは、主に遂行案件の経緯のうち
で、公開可能なものを一般公開する。このことにより、
投資家13に対して次の案件提案時への投資の目安を提
供することができる。また、その他にも、例えば、開発
した対象の販売権委託,事業化,特許権の販売などを行
う。
【0047】図3は、案件管理法人10が行う案件管理
を支援する案件管理支援システムの機能ブロック図であ
る。ここで、20は案件管理情報処理手段であり、21
は情報通信網である。案件管理情報処理手段20は、案
件管理者が操作するコンピュータシステム(ハードウエ
アとソフトウエア)によって実現する。情報通信網21
は、例えば公衆電話回線網やインターネットである。
【0048】案件管理情報処理手段20は、情報通信網
21と接続するための公開情報通信手段22と、保護情
報通信手段23を備える。公開情報通信手段22は、公
開情報の送受信を担当し、保護情報通信手段23は、保
護情報の送受信を担当する。保護情報とは、外部から保
護するために、例えば、契約情報や資金をオンラインで
移動させるための情報のように暗号やパスワードを使用
して授受する情報である。この2系統の通信手段22,
23は、実際には、1つの通信手段が通信情報の種類に
よって通信形態を変更することにより実現することがで
きる。
【0049】情報通信網21を介して不特定多数の法人
から送られてくる情報は、公開通信手段22により受信
して現行案件掲示部24に入力する。公序良俗に反する
情報の公開を避けるために、現行案件掲示部24の内容
は、案件管理者がチェックした上で再び公開情報通信手
段22を介して情報通信網21に公開する。
【0050】また、暗号化またはパスワードを使用する
保護情報は、保護情報通信手段23および暗号化解読手
段25を介して非公開情報一時記憶部26に一時記録す
る。情報通信網21以外からの情報、例えば顧客との直
接応対や郵便物などより得られる情報は、外部情報処理
手段28を介して案件管理情報処理手段20内に取り込
み、外部情報一時記憶部29に一時記録する。
【0051】データ処理手段27は、現行案件掲示部2
4,非公開情報一時記憶部26,外部情報一時記憶部2
9の記憶情報を利用に適した形態に加工し、公開情報は
現行案件公開情報部30に記録し、非公開情報は現行案
件非公開情報部31に記録する。
【0052】現行案件公開情報部30の公開情報は、公
開通信手段22を介して情報通信網21に送出する。現
行案件非公開情報部31の非公開情報は、保護情報通信
手段23を用いて情報通信網21に送出する。情報通信
網21以外の手段を介して情報の送出が必要な場合に
は、データ処理手段27によって加工した情報を外部情
報処理手段28を用いて、例えば郵送などにより送出す
る。
【0053】また、データ処理手段27は、有価証券に
よる資金調達では、有価証券発行に必要な情報を選択し
て有価証券発行処理手段32に送出する。有価証券発行
処理手段32は、有価証券情報を発行手段(図示省略)
に送って有価証券を発行する。また、契約による金員支
払いで資金を調達するときには、データ処理手段27
は、契約情報を有価証券発行処理手段32に送出して契
約書を発行させる。有価証券および契約書は、保護情報
通信手段23によって情報通信網21を介して参加法人
に送出することもできる。
【0054】現行案件公開情報部30の公開情報は、予
め設定した条件を満足したときに公開情報保存処理手段
33によって公開情報記録保持装置34に記録して保持
する。公開情報記録保持装置34内の情報は、情報加工
手段35により情報の取捨選択やフォーマットの変更な
どを行って完了案件経緯情報部36に送る。
【0055】完了案件経緯情報部36は、公開情報通信
手段22を介して情報通信網21に情報を公開する。こ
のことにより、この案件にかかわる法人および市場19
は、関与する法人の能力や市場性を判断する情報の入手
が容易になるという利点が得られる。
【0056】現行案件非公開情報部31内の情報は、予
め設定した条件を満足したとき非公開情報保存処理手段
37により非公開情報記録保持装置38に記録して保持
する。非公開情報記録保持装置38は、案件管理法人1
0が案件を管理するために必要な各種の情報の内で秘密
状態に保持したい情報を記録保持するものであり、他の
法人との取引可否を判断するための情報や司法当局の要
請があった場合の提出資料なども含まれる。
【0057】また、データ処理手段27は、回収した代
価と調達して分配した資金から回収資金と利益を求め、
融資を返済し、利益を各参加法人に再分配するように利
益再分配処理部39に指示する。そして、利益再分配処
理部39は、利益の再分配処理を実行する。
【0058】公開情報記録保持装置34と非公開情報記
録保持装置38は、結局、この案件管理情報処理手段2
0で扱う複数の案件について、各案件に対応させて、案
件の内容と市場評価情報と参加法人情報と案件遂行案情
報と参加法人契約情報と収益情報とを公開情報と非公開
情報に区別して管理することができるような形態で保持
する。この実施の形態では、2つの記録保持装置34,
38で例示したが、各情報について公開/非公開の区別
情報を付加して1つの記録保持装置に記録保持するよう
に構成することができる。
【0059】そして、前述した各手段(部,装置)は、
表示装置と入力装置を備えた管理操作部40からの指示
入力に基づくデータ処理部27による総合的な情報処理
と管理に従って、所期の情報処理機能を発揮する。
【0060】図4は、完了案件経緯情報部36によって
公開する完了案件経緯情報を例示している。ここでは、
案件の名称,内容の概要,期間,金銭的情報,各参加法
人の情報を開示している。完了案件経緯情報部36は、
このような完了案件経緯情報を参加法人毎に検索,ソー
トする機能を備え、図5に例示するように、参加法人毎
の完了案件経緯情報を作成するようにしても良い。この
ような検索,ソート機能は、コンピュータの情報処理機
能により容易に実現可能である。
【0061】情報通信網21としてインターネットを用
いる場合は、前記現行案件公開情報部30および完了案
件経緯情報部36は、案件管理法人10のみならず、他
のサイトにも設けることが可能である。例えば、過去に
案件に参加した法人が自社のサイト上で宣伝のために用
いるようにすることもできる。
【0062】また、オンライントレードのサイトでこれ
らの情報を公開するようにすれば、投資家13は、わざ
わざオンライントレードのサイトと案件管理法人10の
サイトとを行き来する必要はなくなり、利便性が増す。
【0063】図6は、オンライントレードのサイトにお
ける案件管理支援システムのインターフェイスの一例で
ある。投資家は、この画面上の参加希望案件および数量
を入力することで、特定の案件に対する投資を容易に行
うことができる。
【0064】また、これまで、案件管理法人10とその
他の法人とはそれぞれ別の法人であるとして説明しが、
案件管理法人10が、例えば設計能力や証券発行能力な
どを有しても差し支えない。また、逆に、既存の法人が
本発明による案件管理支援システムを使用して案件管理
を行うことも可能である。本発明の案件管理支援システ
ムを使用する案件管理は、既存の法人のうち、特に、知
的所有権管理機能,研究開発機能,流通機能,証券取引
機能を有するものに対して効果的である。
【0065】例えば、特許事務所などの知的所有権管理
法人が本発明による案件管理支援システムを使用して案
件管理を実行する場合には、発案者11の知的所有権保
護を行い易いという利点がある。図2に示した例では、
発案者11が知的所有権の主張をしたとき、案件管理法
人10は、発案者11と知的所有権管理法人12との仲
介作業が必要であるが、案件管理法人10が知的所有権
管理機能をも有する場合、または知的所有権管理法人1
2が本発明による案件管理支援システムを使用して案件
管理を実行する場合には、仲介の手間がかからずに都合
が良い。
【0066】また、現在の研究所,技術コンサルタン
ト,設計会社などの研究開発機能を有する法人が本発明
による案件管理支援システムを使用して案件管理を実行
する場合には、案件遂行、特に製造を必要とする案件の
場合には、案件遂行のために必要な具体案や資金につい
ての膨大な知識の蓄積があるために、より効果的に案件
を遂行することができる。
【0067】また、コンビニエンスストアなどの販売ネ
ットワークを有する法人や宅配業務を行う法人が本発明
による案件管理支援システムを使用して案件管理を実行
する場合には、市場と直接接する法人であるために、市
場からのフィードバックが容易であるという利点があ
る。
【0068】そして、証券会社などの証券取引機能を有
する法人が本発明による案件管理支援システムを使用し
て案件管理を実行する場合には、有価証券取引に関する
ノウハウの蓄積があるために、より多くの資金を投資家
から集めることができる可能性がある。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、案件の内容を公開して
該案件に対する参加法人を募り、前記案件に対して資金
を調達して該案件を遂行する案件管理を効率良く実現す
ることができる案件管理支援システムを提供することが
できる。
【0070】また、広く資金調達が可能となることか
ら、多額の資金調達が必要な案件の遂行の管理を支援す
るのに好適な案件管理支援システムを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による案件管理支援システムを使用する
案件管理方法の説明図である。
【図2】各法人の活動を上から下に向かって時系列に示
した図である。
【図3】案件管理法人が行う案件管理を支援する案件管
理支援システムの機能ブロック図である。
【図4】完了案件経緯情報の一例である。
【図5】参加法人毎の完了案件経緯情報の一例である。
【図6】本発明による案件管理支援システムにおけるイ
ンターフェイスの一例である。
【符号の説明】
10…案件管理法人、11…発案者、12…知的所有権
管理法人、13…投資家、14…銀行、15…供給法
人、16…設計法人、17…製造工場、18…流通法
人、19…市場。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】案件の内容を開示して該案件に対する参加
    法人を募り、前記案件に対して資金を調達して該案件を
    遂行するための案件管理を支援する案件管理支援システ
    ムにおいて、 複数の案件について、各案件に対応させて、案件の内容
    と市場評価情報と参加法人情報と案件遂行案情報と参加
    法人契約情報と収益情報とを保持する案件情報保持手段
    と、前記各案件毎に、案件の内容と市場評価情報と参加
    法人情報と案件遂行案情報と参加法人契約情報と収益情
    報とを公開および取得する処理を行う情報処理手段と、
    前記各案件毎に、案件の内容と市場評価情報と参加法人
    情報と案件遂行案情報と参加法人契約情報と収益情報と
    を情報通信システムを介して公開および取得する情報通
    信手段とを備えたことを特徴とする案件管理支援システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記情報通信システム
    は、インターネットを用いて実現することを特徴とする
    案件管理支援システム。
  3. 【請求項3】請求項1〜3の1項において、前記情報処
    理手段は、過去に行った案件の経緯および当該案件の参
    加法人の情報を公開するように処理することを特徴とす
    る案件管理支援システム。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の1項において、前記情報処
    理手段は、公開情報と非公開情報を区別して管理するこ
    とを特徴とする案件管理支援システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004010358A1 (ja) * 2002-07-19 2004-01-29 Japan Industrial Technology Association 研究開発投資証券販売方法
JP2010512566A (ja) * 2006-12-06 2010-04-22 ジョーンズ,マリオン・ダーネル 共有される知的財産権を管理するためのシステム

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