JP2002189683A - 電子メール配信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子メールの容量制限や電子メールの指定な
どの制約事項を加えることなく、必要な電子メールを容
易に、かつ確実に受信する。 【解決手段】 携帯端末３からメールサーバ２に電子メ
ールが送信されると、添付ファイル情報収集部５が電子
メール本文に添付ファイルがあるか否かを判断し、該添
付ファイルの容量、およびファイル名などのファイル情
報を収集し、受信した電子メール、添付ファイル、なら
びにファイル情報を電子メール格納部６に格納する。携
帯端末３からメールサーバ２に電子メールの配信要求が
あった際には、ネットワーク検出部４が、電話回線ＴＬ
のネットワーク検出を行い、この結果とファイル情報か
ら取り出した該添付ファイルの容量とから添付ファイル
の配信時間、および電話料金などを算出し、電子メール
本文に、ファイル名、容量、ファイルの配信時間、電話
料金などの情報を添えて携帯端末３に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子メールの配信
技術に関し、特に、携帯端末において電子メールに添付
された添付ファイルのダウンロードに適用して有効な技
術に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】本発明者が検討したところによれば、パ
ケット通信などの通信機能を有した携帯電話機や携帯端
末などによってメールの送受信を行う際には、据え置き
型のパーソナルコンピュータなどと同様の電子メール送
受信アプリケーションが広く用いられる。

【０００３】そして、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ
Ｎｅｔｗｏｒｋ）や、電話回線などを介してサーバに接
続して電子メールなどを送受信したり、該サーバからイ
ンターネットなどのコンピュータネットワークを介して
ＷＷＷ（Ｗｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ）に接続してい
る。

【０００４】また、電子メールを受信する際には、電子
メール、および添付ファイルなどを一括して受信してい
る。さらに、一部の電子メールアプリケーションソフト
には、任意の電子メールの受信を拒否したり、あるいは
指定した電子メールのみをダウンロードすることができ
るものがある。

【０００５】たとえば、電子メールの受信を拒否する技
術では、受信することのできる電子メールの容量を予め
設定し、配信される電子メールの容量が設定した容量よ
りも大きい場合に受信を拒否するものである。

【０００６】さらに、指定した電子メールのみをダウン
ロードする技術では、特開平１２−１０８７９号公報に
示されるように、電子メールの書誌的情報が書き込まれ
たヘッダー情報をはじめにメールサーバからダウンロー
ドし、その後ダウンロードした書誌的情報を基に電子メ
ールの件名などを表示させ、指定した電子メールをダウ
ンロードするものである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な電子メールの配信技術では、次のような問題点がある
ことが本発明者により見い出された。

【０００８】すなわち、携帯端末は、一般的に据え置き
型端末に比べてハードディスクの記憶容量が小さい場合
が多く、受信した電子メールに大容量のファイルなどが
添付されていると、そのファイルのダウンロード中に記
憶容量がなくなってしまい、携帯端末としての機能を失
ってしまう恐れなどがある。

【０００９】また、電子メールの容量を予め設定する際
には、電子メールによるやり取りが長期化してしまった
場合などに、電子メールの本文の容量が大きくなってし
まったり、あるいは最終の段階でファイルなどを添付す
ると、受信する電子メールの容量が設定した容量を超え
てしまい、制限を受けて受信できなくなってしまう恐れ
がある。

【００１０】さらに、指定した電子メールをダウンロー
ドする場合には、電子メールの書誌的情報だけで電子メ
ールの内容を判断しなければならず、必要なメールを見
落としてしまう恐れがある。

【００１１】本発明の目的は、電子メールの容量制限や
電子メールの指定などの制約事項を加えることなく、必
要な電子メールを容易に、かつ確実に受信することので
きる電子メール配信システムを提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の電子メール配信
システムは、メールを送受信する複数の端末と、それら
複数の端末と通信回線を介して接続され、送信側の前記
端末から送信された電子メールに添付されたファイルか
らファイル情報を取得し、受信側の端末から電子メール
の配信要求を受けた際に、ファイル情報、ならびに通信
回線の回線状態に基づいて予めファイルの名称、配信時
間、およびデータ容量を受信側の端末に通知するファイ
ル情報通知手段を備えたメールサーバとよりなることを
特徴とする。

【００１３】また、本発明の電子メール配信システム
は、前記ファイル情報通知手段が、送信側の端末から送
信された電子メールに添付されたファイルのファイル情
報を取得する添付ファイル情報収集部と、該添付ファイ
ル情報収集部が取得したファイル情報、送信された電子
メール、ならびに電子メールに添付されたファイルを格
納する電子メール格納部と、受信側の端末から前記電子
メールの配信要求を受けた際に、通信回線の混雑状況を
検出し、電子メール格納部に格納されたファイル情報に
基づいて、ファイルの配信時間を算出し、ファイルの名
称、配信時間、およびデータ容量を受信側の端末に通知
するネットワーク検出部とよりなることを特徴とする。

【００１４】さらに、本発明の電子メール配信システム
は、前記ネットワーク検出部が、ファイルの配信時間か
ら、配信に課金される通信料金を算出し、その通信料金
を、ファイルの名称、配信時間、およびデータ容量とと
もに受信側者の端末に通知することを特徴とする。

【００１５】以上のことにより、電子メールに添付され
たファイルをダウンロードする前に、ファイル名、容
量、配信時間などを確認できるので、容易に必要なファ
イルを見分けることができる。

【００１６】また、ファイルをダウンロードする際にか
かる時間と通信料金を知ることができるので、電子メー
ルの本文の内容と添付ファイルの配信時間、配信にかか
る通信料金などから添付ファイルをダウンロードするか
否かを判断できるので、不必要な添付ファイルのダウン
ロードを防止することができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。

【００１８】図１は、本発明の一実施の形態による電子
メール配信システムのブロック図、図２は、図１の電子
メール配信システムにおいて、携帯端末からメールサー
バに電子メールが送信される際のフローチャート、図３
は、図１の電子メール配信システムにおいて、メールサ
ーバから携帯端末に電子メールを送信する際のフローチ
ャート、図４は、携帯端末に表示される電子メールの一
例を示す説明図である。

【００１９】本実施の形態において、電子メール配信シ
ステム１は、図１に示すように、メールサーバ２、およ
び複数の携帯端末（端末）３から構成されている。メー
ルサーバ２は、電子メールを送受信するためのサーバで
ある。

【００２０】また、携帯端末３は、携帯可能でパケット
通信などの通信機能を有した携帯電話機、あるいはＰＤ
Ａ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔ
ａｎｔｓ）などの携帯端末情報通信機器であり、無線ネ
ットワーク、および有線ネットワークなどの電話回線
（通信回線）ＴＬを介してメールサーバ２に接続され
る。

【００２１】ここで、携帯端末３は、前述した携帯端末
情報通信機器以外でもよく、メールサーバ２との通信機
能を有した端末であれば、据え置きタイプやデスクトッ
プタイプなどのようなタイプの端末であってもよい。

【００２２】さらに、メールサーバ２は、ネットワーク
検出部４、添付ファイル情報収集部５、電子メール格納
部６、ならびに制御部７などを備えている。そして、こ
れらネットワーク検出部４、添付ファイル情報収集部
５、電子メール格納部６によって、ファイル情報通知手
段が構成されている。

【００２３】ネットワーク検出部４は、電話回線ＴＬに
おける回線の混雑具合などを検出し、メールサーバ２か
ら送信する添付ファイルの送信時間、ならびに通話料金
などを算出する。

【００２４】添付ファイル情報収集部５は、携帯端末３
から送信された添付ファイルの容量、ファイル名などを
ファイル情報として取得する。電子メール格納部６は、
送受信される電子メール本文、添付ファイル情報収集部
５に収集されたファイル情報、および添付ファイルなど
を格納する。制御部７は、メールサーバ２におけるすべ
ての制御を司る。

【００２５】次に、電子メール配信システム１における
動作について、図１、および図２、図３のフローチャー
ト、ならびに図４の表示画面説明図を用いて説明する。

【００２６】ここで、ある携帯端末３からメールサーバ
２に電子メールの本文と添付ファイルとが送信された場
合について説明する。

【００２７】まず、ユーザが携帯端末３からメールサー
バ２にアクセスし、電子メールを送信する。メールサー
バ２は、携帯端末３から送信された電子メールを受信す
ると（ステップＳ１０１）、添付ファイル情報収集部５
が電子メール本文に添付ファイルがあるか否かを判断す
る（ステップＳ１０２）。

【００２８】添付ファイルがある場合、添付ファイル情
報収集部５は、該添付ファイルの容量、およびファイル
名などのファイル情報を収集する（ステップＳ１０
３）。その後、制御部７が、受信した電子メール本文、
添付ファイル、ならびにファイル情報を電子メール格納
部６に格納する（ステップＳ１０４）。ステップＳ１０
２の処理において、添付ファイルがない場合には、受信
した電子メール本文を電子メール格納部６に格納する。

【００２９】また、メールサーバ２からある携帯端末３
に電子メールの本文と添付ファイルとを送信する場合に
ついて説明する。

【００３０】まず、メールサーバ２が、携帯端末３から
送信要求を受けると（ステップＳ２０１）、添付ファイ
ル情報収集部５は、該携帯端末３に送信する電子メール
に添付ファイルがあるか否かを電子メール格納部６に格
納されたファイル情報から判断する（ステップＳ２０
２）。

【００３１】電子メールに添付ファイルがある場合、ネ
ットワーク検出部４は、電話回線ＴＬの回線混雑状況な
どのネットワーク検出を行い、このネットワーク検出の
結果とファイル情報から取り出した該添付ファイルの容
量とから添付ファイルの配信時間、および配信にかかる
電話料金などを算出する（ステップＳ２０３）。

【００３２】そして、制御部７は、電子メール本文に、
添付メール情報を添え（ステップＳ２０４）、携帯端末
３に送信し、たとえば、図４に示すようなフォーマット
によって該携帯端末３に表示させる（ステップＳ２０
５）。

【００３３】ここで、図４においては、電子メール本文
が、送信者、受信者、送信日、メッセージ文などからな
り、添付メール情報としては、ファイル名、ファイル容
量、ファイルの配信時間、その配信にかかる電話料金な
どである。

【００３４】また、ステップＳ２０２の処理において、
添付ファイルがない場合には、電子メール本文のみを携
帯端末３に送信し、表示させる（ステップＳ２０６）。

【００３５】その後、ユーザは、添付メール情報から添
付ファイルのダウンロードを直ちに行うか否かを判断す
る。携帯端末３からダウンロードの要求があった際には
（ステップＳ２０７）、制御部７が添付ファイルの配信
を行う（ステップＳ２０８）。

【００３６】また、添付ファイルの容量が大きく、携帯
端末３に格納できない、あるいは添付ファイルの配信に
時間がかかるなどの事情によって、該添付ファイルを携
帯端末３にダウンロードしない場合には、よりメモリ容
量の大きな端末を用いたり、あるいは時間的余裕がある
ときに改めてメールサーバ２にアクセスし、添付ファイ
ルをダウンロードする。

【００３７】さらに、添付ファイルがユーザにとって何
ら必要でない場合には、ユーザは、メールサーバ２に対
して電子メールに添付されているファイルの削除を要求
することができる。ファイル削除の要求があった際に
は、メールサーバ２の制御部７が、電子メール格納部６
に格納されている添付ファイルを削除する。

【００３８】また、前記電子メールに添付されていたフ
ァイルはメールサーバ２の電子メール格納部６に一定期
間保存しておくことができる。一定期間保存した後、メ
ールサーバ２の制御部７は該電子メールの受信者に対し
て、電子メール格納部６に格納されているままになって
いる電子メールの添付ファイルを削除するという通知を
行ってから制御部７によって自動的に削除される。

【００３９】それにより、本実施の形態によれば、受信
した電子メールに添付ファイルがあっても、該添付ファ
イルの容量や配信時間、電話料金などをダウンロードす
る前に容易に確認することができるので、必要な電子メ
ール、添付ファイルだけを必要なときにダウンロードす
ることができる。

【００４０】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。

【００４１】

【発明の効果】（１）本発明によれば、電子メールに添
付ファイルがある場合に、その添付ファイルをダウンロ
ードする前にファイル名、容量、配信時間などを確認で
きるので、必要な添付ファイルを容易に確認することが
できる。 （２）また、本発明では、添付ファイルをダウンロード
する際にかかる時間と通信料金とを予め知ることができ
るので、添付ファイルをダウンロードするか否かの判断
が容易にでき、不必要な添付ファイルのダウンロードを
防止することができる。 （３）さらに、本発明においては、携帯端末を用いて添
付ファイルをダウンロードする際に、添付ファイルの容
量が大きすぎて携帯端末それ自体の記憶容量がなくなっ
てしまうなどのトラブルを確実に防止することができ、
該携帯端末の利便性を損なわずに使用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態による電子メール配信シ
ステムのブロック図である。

【図２】図１の電子メール配信システムにおいて、携帯
端末からメールサーバに電子メールが送信される際のフ
ローチャートである。

【図３】図１の電子メール配信システムにおいて、メー
ルサーバから携帯端末に電子メールを送信する際のフロ
ーチャートである。

【図４】携帯端末に表示される電子メールの一例を示す
説明図である。

【符号の説明】

１…電子メール配信システム、２…メールサーバ、３…
携帯端末（端末）、４…ネットワーク検出部、５…添付
ファイル情報収集部、６…電子メール格納部、７…制御
部、ＴＬ…電話回線（通信回線）。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 メールを送受信する複数の端末と、 前記複数の端末と通信回線を介して接続され、送信側の
   前記端末から送信された電子メールに添付されたファイ
   ルからファイル情報を取得し、受信側の前記端末から電
   子メールの配信要求を受けた際に、前記ファイル情報、
   ならびに前記通信回線の回線状態に基づいて予め前記フ
   ァイルの名称、配信時間、およびデータ容量を受信側の
   前記端末に通知するファイル情報通知手段を備えたメー
   ルサーバとよりなることを特徴とする電子メール配信シ
   ステム。
2. 【請求項２】 請求項１記載の電子メール配信システム
   において、 前記ファイル情報通知手段が、 送信側の前記端末から送信された電子メールに添付され
   た前記ファイルのファイル情報を取得する添付ファイル
   情報収集部と、 前記添付ファイル情報収集部が取得したファイル情報、
   送信された電子メール、ならびにその電子メールに添付
   されたファイルを格納する電子メール格納部と、 受信側の前記端末から電子メールの配信要求を受けた際
   に、前記通信回線の混雑状況を検出し、前記電子メール
   格納部に格納されたファイル情報に基づいて、前記ファ
   イルの配信時間を算出し、前記ファイルの名称、配信時
   間、およびデータ容量を受信側の前記端末に通知するネ
   ットワーク検出部とよりなることを特徴とする電子メー
   ル配信システム。
3. 【請求項３】 請求項１または２記載の電子メール配信
   システムにおいて、前記ネットワーク検出部が、前記フ
   ァイルの配信時間から、配信に課金される通信料金を算
   出し、前記通信料金を、前記ファイルの名称、配信時
   間、およびデータ容量とともに受信側の前記端末に通知
   することを特徴とする電子メール配信システム。