JP2002189479A - コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信指示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放送中のコンテンツを簡単な操作で入手可能
なコンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信指示装
置を提供すること。 【解決手段】 楽曲等のコンテンツを放送する放送局１
０３と、放送中のコンテンツを入手するとき押されるス
イッチ２０７、並びにスイッチ２０７の状態及び選局チ
ャネルや時間を管理する受信管理部２０９を有し、スイ
ッチ２０７が押されたときのチャネル及び時間を示す指
示情報を送信する携帯電話２１１が接続された受信端末
１０５と、各放送局から放送されるコンテンツの識別情
報及び放送時間を記憶する放送情報記憶部３０１、並び
に指示情報及び放送情報記憶部３０１を用いてコンテン
ツを特定し、特定されたコンテンツをコンテンツ蓄積部
１０１から読み出して受信端末１０５に送信する配信コ
ンテンツ管理部３０３を有する配信受付センタ１１１と
を備え、受信端末１０５にはコンテンツを記録する記録
メディア２１３が装着されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はコンテンツ配信シス
テムおよびコンテンツ配信指示装置に係り、特に、放送
されている楽曲等のコンテンツを配信するよう指示する
コンテンツ配信指示装置、およびコンテンツ配信指示装
置から指示されたコンテンツを所定の端末または場所に
配信するコンテンツ配信システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ラジオ等の放送局から放送される
楽曲等のコンテンツは、その音声情報のみが発信されて
いる。したがって、聴取者がコンテンツを入手するため
には、放送で述べられるコンテンツのタイトルやアーテ
ィスト名等を聴取者が書き留め、それを頼りに販売店に
購入しに行く必要があった。このため聴取者は放送を注
意深く聞く必要があるが、注意深く聞いていても場合に
よっては聞き取れなかったり、番組によってはタイトル
等をコンテンツの放送前に述べ放送後には述べないこと
もあるため、聴取者はコンテンツの入手に必要な情報を
得ることができないといった状況が生じていた。

【０００３】このような問題を解決する方式の１つとし
て、音声情報に文字情報を多重化して放送する「見える
ラジオ」（商標）といったサービスが一部のラジオ放送
局によって提供されている。しかしながら、本サービス
においても、運転中のドライバにとっては、受信機の表
示部に表示された文字情報を書き留めるといった行為は
運転の妨げとなり不可能に近い。また、文字情報は受信
機での表示を目的として放送されており、受信機は放送
された文字情報を利用する他の機能または構成要素を備
えていなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来にお
いて、コンテンツに多重化して放送された文字情報は受
信機の表示部に表示されるのみであるため、聴取者がコ
ンテンツの入手を希望する場合、聴取者は表示部に表示
された文字情報を書き留め、それを頼りに販売店に購入
しに行く必要があった。しかしながら、放送中のコンテ
ンツを聴取者の意思に応じて自動的に入手可能なシステ
ムおよび装置があれば、表示部に表示されている文字情
報を書き留め販売店に赴くといった面倒な作業は不要と
なる。また、放送中のコンテンツの発注をワンタッチで
行うことができれば、聴取者は慌てることなく十分に中
身を確認した上でコンテンツ入手の意思決定を行える。

【０００５】本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされ
たものであって、放送中のコンテンツを簡単な操作で入
手可能なコンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信
指示装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項１に係るコンテンツ配信システム
は、コンテンツを放送する少なくとも１つの放送局と、
前記放送局から放送されているコンテンツを受信可能な
放送コンテンツ受信手段と、前記放送局から放送されて
いるコンテンツの入手を決定するスイッチ手段を有し、
該スイッチ手段がオン操作されたときに前記放送コンテ
ンツ受信手段が受信していたコンテンツを配信するよう
指示するコンテンツ配信指示手段と、前記コンテンツ配
信指示手段から指示されたコンテンツを配信するコンテ
ンツ配信手段とを備えたものである。

【０００７】また、請求項２に係るコンテンツ配信シス
テムは、請求項１に記載のコンテンツ配信システムにお
いて、前記コンテンツ配信指示手段は、前記スイッチ手
段の状態および前記放送コンテンツ受信手段の受信状態
を管理する状態管理手段と、前記スイッチ手段がオン操
作されたときに前記放送コンテンツ受信手段が選局して
いた放送局を示す放送局情報および前記スイッチ手段が
オン操作されたときの時間を示す時間情報を含んだ指示
情報を前記コンテンツ配信手段に送信する指示情報送信
手段とを有し、前記コンテンツ配信手段は、前記放送局
から放送されるまたは放送されたコンテンツの識別情報
および放送時間を含む放送情報を記憶する放送情報記憶
手段と、前記指示情報送信手段から送信された指示情報
と前記放送情報記憶手段に記憶されている放送情報とか
ら前記コンテンツ配信指示手段が指示したコンテンツを
特定するコンテンツ特定手段とを有するものである。

【０００８】また、請求項３に係るコンテンツ配信シス
テムは、請求項２に記載のコンテンツ配信システムにお
いて、前記コンテンツ配信手段は、前記放送局から放送
されたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積手段から前
記コンテンツ特定手段によって特定されたコンテンツを
読み出して、前記コンテンツ配信手段から配信されるコ
ンテンツを受信可能なコンテンツ受信手段を有する所定
の端末に、前記読み出したコンテンツを送信する。

【０００９】また、請求項４に係るコンテンツ配信シス
テムは、請求項３に記載のコンテンツ配信システムにお
いて、前記所定の端末はコンテンツを記憶可能なコンテ
ンツ記録手段を有し、前記コンテンツ受信手段によって
受信されたコンテンツは前記コンテンツ記録手段に記録
される。

【００１０】また、請求項５に係るコンテンツ配信シス
テムは、請求項３または４に記載のコンテンツ配信シス
テムにおいて、前記放送コンテンツ受信手段、前記コン
テンツ配信指示手段および前記所定の端末は一体となっ
ている。

【００１１】また、請求項６に係るコンテンツ配信シス
テムは、請求項３に記載のコンテンツ配信システムにお
いて、前記指示情報送信手段から送信される指示情報お
よび前記コンテンツ蓄積手段から読み出されたコンテン
ツは、無線または有線の通信ネットワークを介して送受
信される。

【００１２】また、請求項７に係るコンテンツ配信シス
テムは、請求項３に記載のコンテンツ配信システムにお
いて、前記コンテンツ配信手段は、前記放送局から放送
されたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積手段から前
記コンテンツ特定手段によって特定されたコンテンツを
読み出して、該読み出されたコンテンツを記録した記録
媒体を所定の場所に郵送する。

【００１３】また、請求項８に係るコンテンツ配信シス
テムは、請求項３、４、５、６または７に記載のコンテ
ンツ配信システムにおいて、コンテンツの配送形態を指
示する配信形態情報が前記指示情報に含まれ、前記コン
テンツ配信手段は、前記コンテンツ蓄積手段から読み出
されたコンテンツの配信形態を前記配信形態情報に基づ
いて決定する。

【００１４】また、請求項９に係るコンテンツ配信指示
装置は、放送局から放送されているコンテンツの入手を
決定するスイッチ手段を備え、前記放送局から放送され
ているコンテンツを受信可能な放送コンテンツ受信手段
が、前記スイッチ手段がオン操作されたときに受信して
いたコンテンツを配信するよう指示するものである。

【００１５】また、請求項１０に係るコンテンツ配信指
示装置は、請求項９に記載のコンテンツ配信指示装置に
おいて、前記スイッチ手段の状態および前記放送コンテ
ンツ受信手段の受信状態を管理する状態管理手段と、前
記スイッチ手段がオン操作されたときに前記放送コンテ
ンツ受信手段が選局していた放送局を示す放送局情報お
よび前記スイッチ手段がオン操作されたときの時間を示
す時間情報を含んだ指示情報を、当該コンテンツ配信指
示装置から指示されたコンテンツを配信するコンテンツ
配信手段に送信する指示情報送信手段とを備えたもので
ある。

【００１６】また、請求項１１に係るコンテンツ配信指
示装置は、請求項９または１０に記載のコンテンツ配信
指示装置において、前記コンテンツ配信手段から配信さ
れたコンテンツを受信可能なコンテンツ受信手段と、前
記コンテンツ受信手段によって受信されたコンテンツが
記録されるコンテンツ記録手段とを備えたものである。

【００１７】さらに、請求項１２に係るコンテンツ配信
指示装置は、請求項１０または１１に記載のコンテンツ
配信指示装置において、前記指示情報送信手段から送信
される指示情報および前記コンテンツ配信手段から配信
されるコンテンツは、無線または有線の通信ネットワー
クを介して送信される。

【００１８】本発明の請求項１に係るコンテンツ配信シ
ステムおよび請求項９に係るコンテンツ配信指示装置で
は、放送局から放送されているコンテンツを放送コンテ
ンツ受信手段が受信している状態でコンテンツの入手を
決定するスイッチ手段がオン操作されると、スイッチ手
段がオン操作されたときに放送コンテンツ受信手段が受
信していたコンテンツを配信するようコンテンツ配信指
示手段が指示し、コンテンツ配信手段はコンテンツ配信
指示手段から指示されたコンテンツを配信している。

【００１９】したがって、放送を聞いているまたは視聴
している利用者が受信中（放送中）のコンテンツの配信
を希望するとき、利用者はスイッチ手段をオン操作する
だけで所望のコンテンツを得ることができるため、コン
テンツのタイトルや作者等の情報を書き留めたり販売店
に購入しに行くという従来は必要であった面倒な作業が
不要となる。特に、コンテンツの受信中（放送中）、利
用者は受信されているコンテンツの配信指示をいつでも
行うことができ、かつ、配信指示を行うためにはスイッ
チ手段をオン操作するだけでよいため、利用者は慌てる
ことなく十分にコンテンツの中身を確認した上で配信指
示を行うかどうか意思決定できる。

【００２０】また、請求項２に係るコンテンツ配信シス
テムおよび請求項１０に係るコンテンツ配信指示装置で
は、コンテンツ配信指示手段が有する状態管理手段がス
イッチ手段の状態および放送コンテンツ受信手段の受信
状態を管理しており、指示情報送信手段は、スイッチ手
段がオン操作されたときに放送コンテンツ受信手段が選
局していた放送局を示す放送局情報およびスイッチ手段
がオン操作されたときの時間を示す時間情報を含んだ指
示情報をコンテンツ配信手段に送信している。また、コ
ンテンツ配信手段が有する放送情報記憶手段は、放送局
から放送されるまたは放送されたコンテンツの識別情報
および放送時間を含む放送情報を記憶しており、コンテ
ンツ特定手段が、指示情報送信手段から送信された指示
情報と放送情報記憶手段に記憶されている放送情報とか
らコンテンツ配信指示手段が指示したコンテンツを特定
している。

【００２１】このように、コンテンツ特定手段は、コン
テンツ配信指示手段の指示情報送信手段から送信された
指示情報とコンテンツ配信手段の放送情報記憶手段に記
憶されている放送情報とから所望されているコンテンツ
を特定することができ、放送局から放送されるコンテン
ツにはタイトルや作者等の属性情報を多重化する必要が
ないため、放送局から放送される信号は従来のまま利用
者が所望するコンテンツを特定することができる。

【００２２】また、請求項３に係るコンテンツ配信シス
テムおよび請求項１１に係るコンテンツ配信指示装置で
は、放送局から放送されたコンテンツを蓄積するコンテ
ンツ蓄積手段からコンテンツ特定手段によって特定され
たコンテンツが読み出され、この読み出されたコンテン
ツがコンテンツ受信手段を有する所定の端末に送信され
ている。また、請求項４に係るコンテンツ配信システム
および請求項１１に係るコンテンツ配信指示装置では、
コンテンツ受信手段によって受信されたコンテンツはコ
ンテンツ記録手段にされていることが望ましい。

【００２３】また、請求項５に係るコンテンツ配信シス
テムでは、放送コンテンツ受信手段、コンテンツ配信指
示手段および所定の端末は一体となっていることが望ま
しい。

【００２４】また、請求項６に係るコンテンツ配信シス
テムおよび請求項１２に係るコンテンツ配信指示装置で
は、指示情報送信手段から送信される指示情報およびコ
ンテンツ蓄積手段から読み出されコンテンツ配信手段か
ら配信されるコンテンツは、無線または有線の通信ネッ
トワークを介して送受信されることが望ましい。

【００２５】また、請求項７に係るコンテンツ配信シス
テムでは、放送局から放送されたコンテンツを蓄積する
コンテンツ蓄積手段からコンテンツ特定手段によって特
定されたコンテンツが読み出され、この読み出されたコ
ンテンツを記録した記録媒体が所定の場所に郵送されて
いる。

【００２６】さらに、請求項８に係るコンテンツ配信シ
ステムでは、コンテンツの配送形態を指示する配信形態
情報が指示情報に含まれ、コンテンツ配信手段は、コン
テンツ蓄積手段から読み出されたコンテンツの配信形態
を配信形態情報に基づいて決定している。

【００２７】したがって、利用者は所望するコンテンツ
の配信形態として通信ネットワークを介した送信する形
態または記録媒体で郵送する形態のいずれかを選択する
ことができるため、利用者にとって利便性の高いコンテ
ンツ配信システムを提供することができる。

【００２８】

【発明の実施の形態】以下、本発明のコンテンツ配信シ
ステムの実施の形態について、図面を参照して詳細に説
明する。図１は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ
配信システムを示すブロック構成図である。同図におい
て、本実施形態のコンテンツ配信システムは、特許請求
の範囲のコンテンツ蓄積手段に該当するコンテンツ蓄積
部１０１と、放送局１０３と、受信端末１０５と、基地
局１０７と、通信ネットワーク１０９ａと、コンテンツ
配信手段に該当する配信受付センタ１１１とを備えて構
成されている。

【００２９】まず、コンテンツ蓄積部１０１は、音声情
報であれば楽曲等のコンテンツ、また映像／音声情報で
あればプロモーションビデオ等のコンテンツが蓄積され
た記憶媒体である。また、放送局１０３は、コンテンツ
蓄積部１０１に蓄積されているコンテンツを用いて制作
された番組やＣＭ等を放送するラジオ局またはテレビ局
である。なお、放送局１０３は、放送するコンテンツに
コンテンツのタイトルや演奏時間等の属性情報を多重化
して放送しても良い。また、放送局１０３は、ラジオ局
であればＡＭやＦＭ、短波、衛星を問わず、またテレビ
局であれば地上波、衛星を問わない。また、インターネ
ットを介してコンテンツを放送する局であっても良い。

【００３０】受信端末１０５は、放送局１０３から発振
された信号を受信するものであり、特許請求の範囲のア
ンテナ２０１と、放送コンテンツ受信手段に該当する受
信部２０３と、再生部２０５と、スイッチ手段に該当す
るスイッチ２０７と、状態管理手段に該当する受信管理
部２０９とを有している。さらに、受信端末１０５は、
携帯電話を接続するためのポートおよび抜き差し可能な
記録メディアを装着するためのスロットも有している。
本実施形態で説明する受信端末１０５は、前記ポートに
特許請求の範囲の指示情報送信手段およびコンテンツ受
信手段に該当する携帯電話２１１が接続され、かつ前記
スロットにコンテンツ記録手段に該当する記録メディア
２１３が装着されているものとして説明する。なお、特
許請求の範囲のコンテンツ配信指示装置は、受信端末１
０５が有するスイッチ２０７および受信管理部２０９に
該当する。また、特許請求の範囲のコンテンツ配信指示
手段は、受信管理部２０９および携帯電話２１１に該当
する。

【００３１】受信端末１０５が有するアンテナ２０１
は、放送局１０３から送信された信号を受信するもので
ある。また、受信部２０３は、アンテナ２０１で受信さ
れた信号を再生部２０５で再生可能な信号に復調するも
のである。また、再生部２０５は、受信部２０３で復調
された信号を再生するものであり、受信部２０３で得ら
れた信号に文字データ等の属性情報が多重化されていれ
ばこれを表示する表示部（図示せず）を有していても良
い。

【００３２】また、スイッチ２０７は、聴取者または視
聴者（以下、まとめて利用者という）が放送中のコンテ
ンツの入手を決定する際に用いられ、例えば押すだけの
簡単な操作でオン動作する。また、受信管理部２０９
は、スイッチ２０７の状態および受信端末１０５が選局
している放送局のチャネルや時間等を管理するものであ
り、他に利用者情報やコンテンツの配信形態を指定する
配信形態情報など、コンテンツの入手に必要な情報を記
憶するものである。本実施形態では、これらの情報が受
信端末１０５に接続された携帯電話２１１から送信され
るため、受信管理部２０９は、スイッチ２０７が押され
たときのチャネル情報（特許請求の範囲の放送局情報に
該当）、時間情報、利用者情報および配信形態情報等の
情報（以下、これらの情報をまとめて指示情報と称す）
を携帯電話２１１に送る。

【００３３】なお、利用者がスイッチ２０７を誤って押
してしまうことも考えられるため、「放送中のコンテン
ツを希望ですか？」等の確認メッセージを図示しない表
示部に表示して、スイッチ２０７が再び押されたときに
受信管理部２０９が指示情報を送るようにしても良い。

【００３４】携帯電話２１１に送られた指示情報は、基
地局１０７および通信ネットワーク１０９ａを介して配
信受付センタ１１１に送られる。配信受付センタ１１１
は、送られた指示情報に応じて利用者が所望するコンテ
ンツのデータを受信端末１０５または所定の場所に配信
するものであり、特許請求の範囲の放送情報記憶手段に
該当する放送情報記憶部３０１およびコンテンツ特定手
段に該当する配信コンテンツ管理部３０３を有してい
る。

【００３５】配信受付センタ１１１が有する放送情報記
憶部３０１は、放送局１０３およびその他の放送局から
放送されたまたは放送されるコンテンツの識別情報や放
送時間等の放送情報を記憶する記憶媒体である。放送情
報記憶部３０１には、当該コンテンツ配信システムを利
用している各放送局から通信ネットワーク１０９ｂを介
して放送データが定期的に送信されているため、常に最
新の放送情報が記録されている。

【００３６】また、配信コンテンツ管理部３０３は、受
信端末１０５から送られた指示情報に基づいてコンテン
ツ配信に関する各種手続きを行うものである。配信コン
テンツ管理部３０３は、まず、指示情報内のチャネル情
報および時間情報と放送情報記憶部３０１に記憶されて
いる放送情報とを用いて、利用者が希望しているコンテ
ンツを特定する。コンテンツが特定されると、配信コン
テンツ管理部３０３は、通信ネットワーク１０９ｂを介
してコンテンツ蓄積部１０１に対して特定されたコンテ
ンツのダウンロードを要求する。

【００３７】コンテンツ蓄積部１０１がこの要求に応え
て、要求されたコンテンツのデータを通信ネットワーク
１０９ｂを介して配信コンテンツ管理部３０３に送信す
ると、配信コンテンツ管理部３０３は、指示情報内の配
信形態情報が示す配信形態でコンテンツデータを配信す
る。本実施形態では２種類の配信形態があり、一つは通
信ネットワーク１０９ａおよび基地局１０７を介して受
信端末１０５に送信する形態であり、もう一つは指示情
報内の利用者情報が示す配信先に郵送する形態である。
なお、これら配信形態の切り替えは受信管理部２０９内
の図示しない切替部を用いることによって切り替えるこ
とができ、利用者によって選択可能である。

【００３８】まず、受信端末１０５に送信する形態で
は、コンテンツのデータは基地局１０７から受信端末１
０５に接続されている携帯電話２１１によって受信さ
れ、受信端末１０５に装着されている記録メディア２１
３に記録される。なお、記録メディア２１３に記録され
たコンテンツを再生部２０５で再生可能とすることによ
って、利用者は送信されたコンテンツを確認できる。

【００３９】また、配信先に郵送する形態では、配信受
付センタ１１１が、特許請求の範囲のコンテンツ配信手
段に該当する配信センタ４０１にコンテンツの識別情報
および利用者情報を送ってコンテンツ配信を指示する。
配信センタは、コンテンツの識別情報に基づいてコンテ
ンツ蓄積部１０１から該当するコンテンツのデータを得
る。他の形態として、該当するコンテンツデータは配信
受付センタ１１１から送信されても良い。次に、配信セ
ンタは、得られたコンテンツデータをＣＤやＭＤ等の記
録媒体に記録し、作成された記録媒体を利用者情報が示
す配信先に郵送する。

【００４０】以下、これらの構成要素を備えた本実施形
態のコンテンツ配信システムの動作について簡単に説明
する。まず、放送局１０３からコンテンツが放送されて
いる最中に受信端末１０５の利用者がこのコンテンツの
配送を希望するとき、利用者は受信端末１０５のスイッ
チ２０７を押す。スイッチ２０７が押されると、受信管
理部２０９は、スイッチ２０７が押された時点で選局さ
れていたチャネルを示すチャネル情報およびスイッチ２
０７が押された時間を示す時間情報に加えて、利用者情
報および配信形態情報を携帯電話２１１に送る。携帯電
話２１１はこれらの指示情報を基地局１０７および通信
ネットワーク１０９を介して配信受付センタ１１１に送
る。

【００４１】配信受付センタ１１１は、配信コンテンツ
管理部３０３において配信形態情報に応じた配信手続き
を行う。コンテンツを受信端末１０５に送信する形態が
指示されているとき、配信コンテンツ管理部３０３は、
チャネル情報、時間情報および放送情報記憶部３０１に
記憶されている放送情報を用いて利用者が所望している
コンテンツを特定する。次に、配信コンテンツ管理部３
０３は、特定されたコンテンツのデータをコンテンツ蓄
積部１０１からダウンロードし、得られたコンテンツデ
ータを通信ネットワーク１０９および基地局１０７を介
して、受信端末１０５に送信する。受信端末１０５に接
続された携帯電話２１１によって受信されたコンテンツ
データは、受信端末１０５に装着されている記録メディ
ア２１３に記録され、本実施形態のコンテンツ配信シス
テムが行う一連の処理を終了する。

【００４２】一方、コンテンツを郵送する形態が指示さ
れているとき、配信コンテンツ管理部３０３は、チャネ
ル情報、時間情報および放送情報記憶部３０１に記憶さ
れている放送情報を用いて利用者が所望しているコンテ
ンツを特定する。次に、配信コンテンツ管理部３０３
は、特定されたコンテンツの識別情報と利用者情報を図
示しない配信センタに送ってコンテンツ配信を指示す
る。配信センタは、コンテンツの識別情報に基づいてコ
ンテンツ蓄積部１０１から該当するコンテンツのデータ
を得て、このコンテンツデータをＣＤやＭＤ等の記録媒
体に記録する。配信センタは、作成された記録媒体を利
用者情報が示す配信先に郵送して本実施形態のコンテン
ツ配信システムが行う一連の処理を終了する。

【００４３】以上説明したように、本実施形態のコンテ
ンツ配信システムでは、受信端末１０５の利用者が放送
中のコンテンツの配信を希望するとき、利用者は受信端
末１０５のスイッチ２０７を押すだけで所望のコンテン
ツを得ることができる。したがって、タイトルや作者等
の情報を書き留めたり販売店に購入しに行くという従来
は必要であった面倒な作業が不要となる。特に、コンテ
ンツが放送中であればそのコンテンツに対していつでも
配信指示を行うことができ、かつ配信指示のための操作
はスイッチ２０７を押すだけの簡単操作であるため、利
用者は慌てることなく十分にコンテンツの中身を確認し
た上で配信指示を行うかどうか意思決定できる。

【００４４】また、配信受付センタ１１１は受信端末１
０５から送信された指示情報と放送情報記憶部３０１に
記憶されている放送情報とから利用者が所望するコンテ
ンツを特定することができ、コンテンツ放送局１０３か
ら放送されるコンテンツにはタイトルや作者等の属性情
報を多重化する必要がないため、放送局１０３から放送
される信号は従来のまま利用者が所望するコンテンツを
特定することができる。

【００４５】さらに、受信端末１０５から送信される指
示情報には利用者が指示する配信形態を示す配信形態情
報が含まれ、コンテンツ配信センタ１１１は配信形態情
報が示す配信形態でコンテンツを配信しているため、利
用者にとって利便性の高いコンテンツ配信システムを提
供することができる。

【００４６】なお、本実施形態では、携帯電話２１１を
用いて指示情報の送信およびコンテンツデータのダウン
ロードを行っているが、受信端末１０５と通信ネットワ
ーク１０９ａを有線でつないで指示情報の送信およびコ
ンテンツデータのダウンロードを行っても良い。

【００４７】参考に、特開平１０−１３５８５５号公報
には、放送局から多重化して伝送された付加情報を用い
て楽曲の選択および発注が可能なシステムが開示されて
いる。しかしながら、当該公報に記載のシステムでは、
音声信号に多重化された付加情報を用いて購入依頼デー
タが作成され、購入依頼データを受信した販売事業者２
０は受信した購入依頼データが示す楽曲等の情報をＣＤ
や磁気記録メディアにパッケージ化して作成された記録
媒体を配送している。

【００４８】一方、本発明のコンテンツ配信システムで
放送されるコンテンツには付加情報が多重化されていな
くともコンテンツを特定でき、また、コンテンツが放送
中であれば簡単な操作でいつでも入手指示可能である。
したがって、本発明のコンテンツ配信システムと上記公
報に記載されたシステムとではその構成および仕組みが
異なる。

【００４９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンテン
ツ配信システムおよびコンテンツ配信指示装置では、放
送局から放送されているコンテンツを放送コンテンツ受
信手段が受信している状態でコンテンツの入手を決定す
るスイッチ手段がオン操作されると、スイッチ手段がオ
ン操作されたときに放送コンテンツ受信手段が受信して
いたコンテンツを配信するようコンテンツ配信指示手段
が指示し、コンテンツ配信手段はコンテンツ配信指示手
段から指示されたコンテンツを配信している。

【００５０】したがって、放送を聞いているまたは視聴
している利用者が受信中（放送中）のコンテンツの配信
を希望するとき、利用者はスイッチ手段をオン操作する
だけで所望のコンテンツを得ることができるため、コン
テンツのタイトルや作者等の情報を書き留めたり販売店
に購入しに行くという従来は必要であった面倒な作業が
不要となる。特に、コンテンツの受信中（放送中）、利
用者は受信されているコンテンツの配信指示をいつでも
行うことができ、かつ、配信指示を行うためにはスイッ
チ手段をオン操作するだけでよいため、利用者は慌てる
ことなく十分にコンテンツの中身を確認した上で配信指
示を行うかどうか意思決定できる。

【００５１】また、コンテンツ配信指示手段が有する状
態管理手段がスイッチ手段の状態および放送コンテンツ
受信手段の受信状態を管理しており、指示情報送信手段
は、スイッチ手段がオン操作されたときに放送コンテン
ツ受信手段が選局していた放送局を示す放送局情報およ
びスイッチ手段がオン操作されたときの時間を示す時間
情報を含んだ指示情報をコンテンツ配信手段に送信して
いる。また、コンテンツ配信手段が有する放送情報記憶
手段は、放送局から放送されるまたは放送されたコンテ
ンツの識別情報および放送時間を含む放送情報を記憶し
ており、コンテンツ特定手段が、指示情報送信手段から
送信された指示情報と放送情報記憶手段に記憶されてい
る放送情報とからコンテンツ配信指示手段が指示したコ
ンテンツを特定している。

【００５２】このように、コンテンツ特定手段は、コン
テンツ配信指示手段の指示情報送信手段から送信された
指示情報とコンテンツ配信手段の放送情報記憶手段に記
憶されている放送情報とから所望されているコンテンツ
を特定することができ、放送局から放送されるコンテン
ツにはタイトルや作者等の属性情報を多重化する必要が
ないため、放送局から放送される信号は従来のまま利用
者が所望するコンテンツを特定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信シス
テムを示すブロック構成図である。

【符号の説明】

１０１ コンテンツ蓄積部 １０３ 放送局 １０５ 受信端末 １０７ 基地局 １０９ａ，１０９ｂ 通信ネットワーク １１１ 配信受付センタ ２０１ アンテナ ２０３ 受信部 ２０５ 再生部 ２０７ スイッチ ２０９ 受信管理部 ２１１ 携帯電話 ２１３ 記録メディア ３０１ 放送情報記憶部 ３０３ 配信コンテンツ管理部 ４０１ 配信センタ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｈ 1/00 Ｈ０４Ｈ 1/00 Ｇ Ｈ０４Ｎ 5/44 Ｈ０４Ｎ 5/44 Ｚ 7/173 ６４０ 7/173 ６４０Ｚ

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンテンツを放送する少なくとも１つの
   放送局と、 前記放送局から放送されているコンテンツを受信可能な
   放送コンテンツ受信手段と、 前記放送局から放送されているコンテンツの入手を決定
   するスイッチ手段を有し、該スイッチ手段がオン操作さ
   れたときに前記放送コンテンツ受信手段が受信していた
   コンテンツを配信するよう指示するコンテンツ配信指示
   手段と、 前記コンテンツ配信指示手段から指示されたコンテンツ
   を配信するコンテンツ配信手段と、を備えたことを特徴
   とするコンテンツ配信システム。
2. 【請求項２】 前記コンテンツ配信指示手段は、 前記スイッチ手段の状態および前記放送コンテンツ受信
   手段の受信状態を管理する状態管理手段と、 前記スイッチ手段がオン操作されたときに前記放送コン
   テンツ受信手段が選局していた放送局を示す放送局情報
   および前記スイッチ手段がオン操作されたときの時間を
   示す時間情報を含んだ指示情報を前記コンテンツ配信手
   段に送信する指示情報送信手段と、を有し、 前記コンテンツ配信手段は、 前記放送局から放送されるまたは放送されたコンテンツ
   の識別情報および放送時間を含む放送情報を記憶する放
   送情報記憶手段と、 前記指示情報送信手段から送信された指示情報と前記放
   送情報記憶手段に記憶されている放送情報とから前記コ
   ンテンツ配信指示手段が指示したコンテンツを特定する
   コンテンツ特定手段と、を有することを特徴とする請求
   項１記載のコンテンツ配信システム。
3. 【請求項３】 前記コンテンツ配信手段は、前記放送局
   から放送されたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積手
   段から前記コンテンツ特定手段によって特定されたコン
   テンツを読み出して、前記コンテンツ配信手段から配信
   されるコンテンツを受信可能なコンテンツ受信手段を有
   する所定の端末に、前記読み出したコンテンツを送信す
   ることを特徴とする請求項２記載のコンテンツ配信シス
   テム。
4. 【請求項４】 前記所定の端末はコンテンツを記憶可能
   なコンテンツ記録手段を有し、 前記コンテンツ受信手段によって受信されたコンテンツ
   は前記コンテンツ記録手段に記録されることを特徴とす
   る請求項３記載のコンテンツ配信システム。
5. 【請求項５】 前記放送コンテンツ受信手段、前記コン
   テンツ配信指示手段および前記所定の端末は一体となっ
   ていることを特徴とする請求項３または４記載のコンテ
   ンツ配信システム。
6. 【請求項６】 前記指示情報送信手段から送信される指
   示情報および前記コンテンツ蓄積手段から読み出された
   コンテンツは、無線または有線の通信ネットワークを介
   して送受信されることを特徴とする請求項３記載のコン
   テンツ配信システム。
7. 【請求項７】 前記コンテンツ配信手段は、前記放送局
   から放送されたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積手
   段から前記コンテンツ特定手段によって特定されたコン
   テンツを読み出して、該読み出されたコンテンツを記録
   した記録媒体を所定の場所に郵送することを特徴とする
   請求項３記載のコンテンツ配信システム。
8. 【請求項８】 コンテンツの配送形態を指示する配信形
   態情報が前記指示情報に含まれ、 前記コンテンツ配信手段は、前記コンテンツ蓄積手段か
   ら読み出されたコンテンツの配信形態を前記配信形態情
   報に基づいて決定することを特徴とする請求項３、４、
   ５、６または７記載のコンテンツ配信システム。
9. 【請求項９】 放送局から放送されているコンテンツの
   入手を決定するスイッチ手段を備え、 前記放送局から放送されているコンテンツを受信可能な
   放送コンテンツ受信手段が、前記スイッチ手段がオン操
   作されたときに受信していたコンテンツを配信するよう
   指示することを特徴とするコンテンツ配信指示装置。
10. 【請求項１０】 前記スイッチ手段の状態および前記放
    送コンテンツ受信手段の受信状態を管理する状態管理手
    段と、 前記スイッチ手段がオン操作されたときに前記放送コン
    テンツ受信手段が選局していた放送局を示す放送局情報
    および前記スイッチ手段がオン操作されたときの時間を
    示す時間情報を含んだ指示情報を、当該コンテンツ配信
    指示装置から指示されたコンテンツを配信するコンテン
    ツ配信手段に送信する指示情報送信手段と、を備えたこ
    とを特徴とする請求項９記載のコンテンツ配信指示装
    置。
11. 【請求項１１】 前記コンテンツ配信手段から配信され
    たコンテンツを受信可能なコンテンツ受信手段と、 前記コンテンツ受信手段によって受信されたコンテンツ
    が記録されるコンテンツ記録手段と、を備えたことを特
    徴とする請求項９または１０記載のコンテンツ配信指示
    装置。
12. 【請求項１２】 前記指示情報送信手段から送信される
    指示情報および前記コンテンツ配信手段から配信される
    コンテンツは、無線または有線の通信ネットワークを介
    して送信されることを特徴とする請求項１０または１１
    記載のコンテンツ配信指示装置。