JP2002188485A - 排気浄化装置 - Google Patents

排気浄化装置

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JP2002188485A
JP2002188485A JP2000382117A JP2000382117A JP2002188485A JP 2002188485 A JP2002188485 A JP 2002188485A JP 2000382117 A JP2000382117 A JP 2000382117A JP 2000382117 A JP2000382117 A JP 2000382117A JP 2002188485 A JP2002188485 A JP 2002188485A
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Japan
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fuel ratio
air
fuel
exhaust gas
nox
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JP2000382117A
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Yasuki Tamura
保樹 田村
Kojiro Okada
公二郎 岡田
Kazuhito Kawashima
川島  一仁
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 還元剤と酸化剤の吸着バランスを適切に制御
することにより、触媒コンバータの最適化を図り、浄化
効率を安定して高く維持可能な排気浄化装置を提供す
る。 【解決手段】 内燃機関の排気通路に設けられた触媒コ
ンバータと、所定の周期、所定の振幅で空燃比を強制的
に変動させる空燃比強制変動手段とを備え、空燃比強制
変動手段は、触媒コンバータの活性化後も高周波数(T
=3サイクル)で空燃比を変動させる(S10,S12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気浄化装置に係
り、詳しくは、触媒コンバータを最適化し排気浄化効率
を高く維持する技術に関する。
【0002】
【関連する背景技術】排気浄化触媒として使用される三
元触媒は、酸化雰囲気(リーン空燃比雰囲気)において
はO2(酸素)がHC(炭化水素)やCO(一酸化炭
素)と反応し易くHC、COを高効率で浄化可能である
一方NOxを浄化し難く(この状態を酸化被毒とい
う)、還元雰囲気(リッチ空燃比雰囲気)においては還
元剤である多量のHC、CO存在のもとNOxを高効率
で浄化可能である。
【0003】また、三元触媒においては、酸化雰囲気に
おいて貴金属にO2やNOxが吸着する一方、還元雰囲気
において貴金属にHC、COが吸着するという性質を有
している。これにより、例えば、三元触媒の雰囲気を酸
化雰囲気と還元雰囲気の間で変動させるようにした場
合、三元触媒の雰囲気が還元雰囲気から酸化雰囲気に切
換わると、排気中のHC、COや貴金属に吸着している
HC、COが排気中のO 2、NOxによって酸化除去さ
れ、その一方でO2、NOxが貴金属に吸着し、HC、C
OとともにNOxの排出も防止される。逆に、酸化雰囲
気から還元雰囲気に切り換わると、排気中のNOxや貴
金属に吸着しているNOxが排気中のHC、COによっ
て還元除去されるとともに吸着しているO2がHC、C
Oを酸化し、その一方でHC、COが貴金属に吸着し、
NOxとともにHC、COの排出も防止される。つま
り、三元触媒の雰囲気を酸化雰囲気と還元雰囲気の間で
変動させるように制御することで、HC、CO、NOx
の全てが大気中への排出なく浄化処理可能とされる。
【0004】具体的には、空燃比をリッチ空燃比とリー
ン空燃比との間で変調させることにより、排気空燃比を
平均空燃比が理論空燃比となるようリッチ空燃比とリー
ン空燃比との間で変動させ、三元触媒の雰囲気を酸化雰
囲気(リーン空燃比雰囲気)と還元雰囲気(リッチ空燃
比雰囲気)とに切換えるようにしている(特公平7−3
3793号公報、特開平9−137742号公報等参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、還元雰囲気
において排気中のNOxをCO等の還元剤で還元するた
めには、三元触媒の貴金属上にNOxを一旦吸着させる
必要があるのであるが、還元雰囲気状態では、特に排気
温度が高く排気流量が多いような場合において、CO等
の還元剤が貴金属に吸着しやすく、還元雰囲気状態を長
期間に亘って継続すると、貴金属がCO等に覆い尽くさ
れてNOxの貴金属への吸着が阻害され、還元雰囲気で
あってもNOxが浄化されずにそのままCO等とともに
排出されるという還元被毒の問題がある。
【0006】また、酸化雰囲気では、上述したようにO
2、NOxが貴金属に吸着するのであるが、やはり酸化雰
囲気状態を長期間に亘って継続すると、貴金属への
2、NOxの吸着が飽和状態となり、排気中のCO等は
2によって優先的に酸化されるために、NOxが浄化さ
れずにそのまま排出されるという酸化被毒の問題もあ
る。
【0007】一方、エンジン(内燃機関)の温度が低
く、排気温度が低いような場合には、排気成分であるH
C、CO、NOxは、貴金属に吸着し難く、故に三元触
媒の雰囲気を酸化雰囲気と還元雰囲気の間で変動させる
ようにしても、次式で示す平衡反応の吸着反応(右方向
への反応)が起こり難く、例え三元触媒が既に活性状態
であっても、排気成分を十分に浄化処理できないという
問題がある。
【0008】「平衡反応」: A+M←→A’(=
M’) ここに、Aは貴金属への吸着種(O2、NOx、HC、C
O等)、Mは貴金属、A’、M’はそれぞれ吸着種が貴
金属に吸着した状態及び貴金属が吸着種に吸着された状
態を示す。この場合、吸着種(O2、NOx、HC、CO
等)の濃度を増加させるようにすると、平衡反応を右方
向に進めてA’、M’を増加させるようにできるのであ
るが、同時に吸着反応の反応速度が増大することになる
ため、還元雰囲気状態の期間が長くなるとやはり上記還
元被毒の問題が生じ、酸化雰囲気状態の期間が長くなる
とやはり上記酸化被毒の問題が生じる。
【0009】つまり、上記のように空燃比をリッチ空燃
比とリーン空燃比との間で変調させて三元触媒の雰囲気
を酸化雰囲気と還元雰囲気とに切換えるようにしても、
その酸化雰囲気期間及び還元雰囲気期間のいずれかが長
すぎたり、或いは全体として変調周期が長すぎたりする
と、三元触媒に供給するHC、CO等の還元剤とO2
NOx等の酸化剤の貴金属への吸着バランスが崩れ、排
気成分を適切に浄化処理できないおそれがある。
【0010】このようなことから、例えば、空燃比を高
周波数でリーン側及びリッチ側に変調させるようにして
変調周期を短くした技術が特開平9−88564号公報
に開示されている。しかしながら、当該公報に開示され
た技術は、機関始動時に、排出されるCOとO2とを触
媒に供給して触媒反応を起こさせ、この反応熱によって
触媒を昇温させるための触媒昇温技術であり、三元触媒
に供給する還元剤と酸化剤の貴金属への吸着バランスを
適切なものとして触媒コンバータの最適化を図るような
ものではない。
【0011】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、還元剤と
酸化剤の吸着バランスを適切に制御することにより、触
媒コンバータの最適化を図り、浄化効率を安定して高く
維持可能な排気浄化装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明では、内燃機関の排気通路に設
けられた触媒コンバータと、所定の周期、所定の振幅で
空燃比を強制的に変動させる空燃比強制変動手段とを備
え、前記空燃比強制変動手段は、前記触媒コンバータの
活性化後も高周波数で空燃比を変動させることを特徴と
している。
【0013】このように、触媒コンバータの活性化後に
おいても高周波数で空燃比を変動させるようにすると、
酸化雰囲気期間及び還元雰囲気期間が長すぎることも短
すぎることもなくなり、三元触媒に供給するHC、CO
等の還元剤とO2、NOx等の酸化剤の貴金属への吸着バ
ランスが適切なものとされて触媒コンバータの最適化が
図られる。これにより、浄化効率が安定して高く維持さ
れる。
【0014】また、請求項2の発明では、前記空燃比強
制変動手段は、燃料噴射手段からの燃料噴射量を所定の
周期で増減させることにより空燃比を強制的に変動させ
るものであって、増量側燃料噴射または減量側燃料噴射
の連続回数が3回以下となるよう前記所定の周期を設定
して前記燃料噴射手段を制御することを特徴としてい
る。
【0015】つまり、実験結果に基づけば、増量側燃料
噴射または減量側燃料噴射の連続回数が3回以下となる
ように所定の周期を設定し、高周波数で空燃比を変動さ
せるようにすると、確実に酸化雰囲気期間及び還元雰囲
気期間が長すぎることも短すぎることもなく、三元触媒
に供給するHC、CO等の還元剤とO2、NOx等の酸化
剤の貴金属への吸着バランスが適切なものとされる。こ
れにより、触媒コンバータの最適化が図られ、浄化効率
が安定して高く維持される。
【0016】また、請求項3の発明では、内燃機関は複
数の気筒を有し、前記空燃比強制変動手段は、同一の気
筒が連続して増量側燃料噴射または減量側燃料噴射とな
らないように前記燃料噴射手段を制御することを特徴と
している。このように同一の気筒が連続して増量側燃料
噴射または減量側燃料噴射とならないようにされること
により、一の気筒で常時リッチ空燃比燃焼となりプラグ
くすぶりが発生したり、常時リーン空燃比燃焼となり失
火確率が同じ気筒のみで増大するといった不具合が解消
される。つまり、一の気筒でリッチ空燃比燃焼とリーン
空燃比燃焼とが偏り無くバランスよく実施され、内燃機
関の劣化等が防止される。
【0017】また、請求項4の発明では、前記空燃比強
制変動手段は、内燃機関の温度が低いほど高周波数また
は高振幅で空燃比を変動させることを特徴としている。
つまり、内燃機関の温度が低いと排気温度も低く、この
ように排気温度が低いときには、上述したように排気成
分であるHC、CO、NOxは、貴金属に吸着し難いの
であるが、空燃比の変動振幅を大きくしてHC、CO、
NOx等の濃度を高めることで、HC、CO、NOxの貴
金属への吸着量が増進され、浄化効率が高まり、同時に
変動周波数をも大きくすることで、吸着反応の反応速度
の増大にかかわらず、酸化雰囲気期間及び還元雰囲気期
間が長すぎることも短すぎることもなくなり、三元触媒
に供給するHC、CO等の還元剤とO2、NOx等の酸化
剤の貴金属への吸着バランスが適切なものとされて触媒
コンバータの最適化が図られる。これにより、排気温度
が低くても浄化効率が安定して高く維持される。
【0018】また、請求項5の発明では、前記空燃比強
制変動手段は、平均空燃比が理論空燃比近傍となるよう
に空燃比を変動させることを特徴としている。つまり、
実験結果に基づけば、平均空燃比が理論空燃比近傍とな
るように空燃比を高周波数で変動させると、貴金属の吸
着能力が最大限に発揮されてHC、CO、NOxの浄化
効率がともに高く維持される。これにより、触媒コンバ
ータのさらなる最適化が図られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1を参照すると、車両に搭載され
た本発明に係る排気浄化装置の概略構成図が示されてお
り、以下同図に基づいて本発明に係る排気浄化装置の構
成を説明する。
【0020】同図に示すように、エンジン本体(以下、
単にエンジンという)1としては、例えば、燃料噴射モ
ードを切換えることで吸気行程での燃料噴射(吸気行程
噴射)とともに圧縮行程での燃料噴射(圧縮行程噴射)
を実施可能な筒内噴射型火花点火式4気筒ガソリンエン
ジンが採用される。この筒内噴射型のエンジン1は、容
易にして理論空燃比(ストイキ)での運転やリッチ空燃
比での運転(リッチ空燃比運転)の他、リーン空燃比で
の運転(リーン空燃比運転)が実現可能である。
【0021】同図に示すように、エンジン1のシリンダ
ヘッド2には、各気筒毎に点火プラグ4とともに電磁式
の燃料噴射弁6が取り付けられており、これにより、燃
料を燃焼室内に直接噴射可能である。点火プラグ4には
高電圧を出力する点火コイル8が接続されている。ま
た、燃料噴射弁6には、燃料パイプ7を介して燃料タン
クを擁した燃料供給装置(図示せず)が接続されてい
る。より詳しくは、燃料供給装置には、低圧燃料ポンプ
と高圧燃料ポンプとが設けられており、これにより、燃
料タンク内の燃料を燃料噴射弁6に対し低燃圧或いは高
燃圧で供給し、該燃料を燃料噴射弁6から燃焼室内に向
けて所望の燃圧で噴射可能である。この際、燃料噴射量
は高圧燃料ポンプの燃料吐出圧Pinjと燃料噴射弁6の
開弁時間、即ち燃料噴射時間Tinjとから決定される。
【0022】シリンダヘッド2には、各気筒毎に略直立
方向に吸気ポートが形成されており、各吸気ポートと連
通するようにして吸気マニホールド10の一端がそれぞ
れ接続されている。また、シリンダヘッド2には、各気
筒毎に略水平方向に排気ポートが形成されており、各排
気ポートと連通するようにして排気マニホールド12の
一端がそれぞれ接続されている。排気マニホールド12
は、クラムシェルタイプ、デュアルタイプ、シングルタ
イプのいずれであってもよい。
【0023】なお、当該筒内噴射型のエンジン1は既に
公知のものであるため、その構成の詳細については説明
を省略する。同図に示すように、吸気マニホールド10
には吸入空気量を調節する電磁式のスロットル弁14及
び当該スロットル弁14の開度θthを検出するスロット
ルポジションセンサ(TPS)16が設けられており、
さらに、スロットル弁14の上流には、吸入空気量を計
測するエアフローセンサ18が介装されている。エアフ
ローセンサ18としては、カルマン渦式エアフローセン
サが使用される。
【0024】一方、排気マニホールド12には排気管
(排気通路)20が接続されており、この排気管20に
は、排気浄化触媒装置として三元触媒(触媒コンバー
タ)30が介装されている。この三元触媒30は、担体
に活性貴金属として銅(Cu),コバルト(Co),銀
(Ag),白金(Pt),パラジウム(Pd),ロジウ
ム(Rh)のいずれかを有している。
【0025】なお、活性貴金属は、酸化剤吸蔵機能(O
2、NOxストレージ機能)を有している。つまり、当該
三元触媒30は、排気空燃比がリーン空燃比である酸化
雰囲気中において酸素(O2)や窒素酸化物(NOx)を
貴金属に吸着することにより、排気空燃比がリッチ空燃
比となり還元雰囲気となっても、その吸着したO2によ
りHC(炭化水素)やCO(一酸化炭素)を酸化除去可
能であるとともにHC、COによって吸着しているNO
xを還元除去可能である。
【0026】また、活性貴金属は、還元剤吸蔵機能(H
C、COストレージ機能)を有している。つまり、当該
三元触媒30は、排気空燃比がリッチ空燃比である還元
雰囲気中においてHCやCOを貴金属に吸着することに
より、排気空燃比がリーン空燃比となり酸化雰囲気とな
っても、O2、NOxによって吸着しているHC、COを
酸化除去可能である。或いは、吸着しているHC、CO
によって排気中のNOxを還元除去可能である。
【0027】即ち、当該三元触媒30は、酸化雰囲気で
HC、COを浄化できるのは勿論のこと、還元雰囲気中
においてもNOxの浄化のみならずHC、COを浄化可
能であり、還元雰囲気でNOxを浄化できるのは勿論の
こと、酸化雰囲気中においてもHC、COの浄化のみな
らずNOxを浄化可能である。また、排気管20の三元
触媒30下流には、O2センサ24が配設されている。
2センサ24は、酸素濃度に応じて出力電圧が変化す
るものであり、空燃比がリーン空燃比のときには低い電
圧値を示す一方、理論空燃比近傍で急増して空燃比がリ
ッチ空燃比のときには高い電圧値を示すようなセンサで
ある。
【0028】また、入出力装置、記憶装置(ROM、R
AM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)、
タイマカウンタ等を備えたECU(電子コントロールユ
ニット)40が設置されており、このECU40によ
り、エンジン1を含めた燃焼制御装置の総合的な制御が
行われる。ECU40の入力側には、上述したTPS1
6、エアフローセンサ18及びO 2センサ24等の各種
センサ類が接続されており、これらセンサ類からの検出
情報が入力される。さらに、エンジン1には冷却水温度
を検出する水温センサ19が設けられており、ECU4
0の入力側には、当該水温センサ19も接続されてい
る。
【0029】一方、ECU40の出力側には、上述の燃
料噴射弁6や点火コイル8等の各種出力デバイスが接続
されており、これら各種出力デバイスには各種センサ類
からの検出情報に基づき演算された燃料噴射量、燃料噴
射時期、点火時期等がそれぞれ出力され、これにより、
燃料噴射弁6から適正量の燃料が適正なタイミングで噴
射され(燃料噴射手段)、点火プラグ4により適正なタ
イミングで火花点火が実施される。
【0030】以下、このように構成された本発明に係る
排気浄化装置の作用を説明する。本実施例の排気浄化装
置では、三元触媒30の能力を十分発揮するために、先
ず、エンジン1の始動直後、点火時期リタードや二段燃
焼等により三元触媒30の触媒昇温を行う。そして、触
媒昇温実施後の通常運転時には、ECU40によって空
燃比をリッチ空燃比とリーン空燃比との間で強制的に交
互に振るようにしている。つまり、ここでは、エンジン
1の始動後、図2に示すように、空燃比A/Fを一定期
間(リーン時間)に亘りリーン空燃比とした後一定期間
リッチ空燃比とするように変調させ、リーン空燃比とリ
ッチ空燃比とを周期的に繰り返すようにしている(空燃
比強制変動手段)。なお、変調波形は、ここでは方形波
であるが三角波であってもよい。
【0031】これにより、上述したように、排気空燃比
がリーン空燃比のときにはHC、COが良好に浄化され
るとともにO2、NOxが貴金属に吸蔵され、排気空燃比
がリッチ空燃比のときにはNOxが良好に浄化されると
ともにHC、COが貴金属に吸蔵される。図3を参照す
ると、空燃比強制変動の実施手順を示すルーチンがフロ
ーチャートで示されており、以下、本発明に係る空燃比
強制変動手法の詳細について説明する。
【0032】当該ルーチンは、エンジン1の始動後から
開始され、ステップS10では、空燃比強制変動の変調
周期Tと変調振幅Wの設定を行う。ここでは、先ず、変
調周期Tをエンジン1のサイクル数(行程数)で3サイ
クル(所定の周期)に設定する。つまり、当該エンジン
1の場合、4気筒ガソリンエンジンであるので、各気筒
を#1、#2、#3、#4とし、燃焼順序を#1→#3
→#4→#2とすると、#1、#3ではリッチ空燃比で
運転し、#4ではリーン空燃比で運転するように設定
し、このリッチ空燃比(R)とリーン空燃比(L)の3
サイクル周期の変調パターン(例えば、RRLRRLR
RL…)で燃料噴射を繰り返すようにする。
【0033】このように、変調周期Tをエンジン1のサ
イクル数で3サイクルに設定するのは、実験結果に基づ
くものであり、以下説明する。排気流量が低流量である
場合、図4の実験データに示すように、変調周期TとH
C排出量との関係においては、変調周期Tが小さいほど
HC排出量が少なく、故に、HC等の排気成分を良好に
浄化するためには、変調周期Tをできるだけ小さく、即
ち変動周波数を高周波数にするのがよいといえる。
【0034】また、図5の実験データには、排気流量が
低流量である場合における1周期当たりのリッチ空燃比
時間の比、即ちリッチ・デューティ比とHC排出量との
関係が示されているが、同図より、リッチ・デューティ
比は60%〜75%程度であるのがよいといえる。つま
り、全体としてリッチ空燃比である期間をリーン空燃比
である期間の1.5倍〜3倍、即ち、リッチ空燃比期間
とリーン空燃比期間との比を3:1乃至3:2(2:1
を含む)とするのがよいといえる。
【0035】一方、図6の実験データには、排気流量が
高流量である場合において、変調周期Tを2サイクル
(破線)、4サイクル(実線)、6サイクル(一点鎖
線)に変化させたとき及び変調無し(二点鎖線)とした
ときの平均A/F(平均空燃比)とHC排出量(a)或
いはNOx排出量(b)との関係がそれぞれ示されてい
るが、同図によれば、平均A/Fがストイキ近傍である
場合において、変調周期Tを2サイクル(破線)、4サ
イクル(実線)としたときにはHC排出量及びNOx排
出量は極めて少ないものの、変調周期Tを6サイクル
(一点鎖線)とすると、HC排出量及びNOx排出量は
急激に増大し、変調無し(二点鎖線)の場合と殆ど同じ
量となることがわかる。このことから、変調周期Tは4
サイクル以下であるのがよいといえる。
【0036】以上のことを鑑みると、できるだけ小さい
4サイクル以下の周期であり、且つ、リッチ・デューテ
ィ比が60%〜75%程度となるように変調周期Tを設
定すればよい。ここに、エンジン1の1サイクルの時間
は同一エンジン回転速度では一定であるため、リッチ空
燃比期間やリーン空燃比期間はエンジン1の1サイクル
の時間の倍数である。従って、4サイクル以下であって
且つリッチ・デューティ比が60%〜75%程度となる
ためのリッチ空燃比期間とリーン空燃比期間の組み合わ
せは、リッチ空燃比期間が3サイクルでリーン空燃比期
間が1サイクルの組み合わせ(リッチ・デューティ比7
5%)、或いは、リッチ空燃比期間が2サイクルでリー
ン空燃比期間が1サイクルの組み合わせ(リッチ・デュ
ーティ比66%)の2通りである。
【0037】そして、これらのうち、より高周波数であ
る後者を採ると、この場合の変調周期Tが3サイクルと
なるのである。なお、前者の場合には変調周期Tは4サ
イクルであり、変調周期Tを4サイクルとしてもよい。
次に、変調振幅Wをエンジン1の排気温度に応じて次式
のように排気温度の関数として設定する。
【0038】W=f(排気温度) ここに、排気温度は、水温センサ19からの冷却水温度
に比例するものであるため、ここでは水温センサ19か
らの水温情報に基づいて変調振幅Wを設定する。なお、
排気管20に温度センサを設け、排気温度を直接検出し
て変調振幅Wを設定するようにしてもよいことは勿論で
ある。
【0039】実際には、予め実験により求めた図7に示
すマップに基づいて変調振幅Wは設定され、排気温度が
低いほど大きな値とされる。このように、排気温度が低
いほど変調振幅Wを大きく高振幅にするのは、上述した
ように、排気温度が低いと、排気成分であるHC、C
O、NOxは、貴金属に吸着し難く、故に、空燃比の変
調振幅Wを大きくしてHC、CO、NOx等の濃度を高
めるようにし、HC、CO、NOxの貴金属への吸着を
促進して浄化効率を高めるためである。
【0040】なお、このように変調振幅Wを大きくする
と、吸着反応の反応速度が増大することになり、上述し
たように還元被毒や酸化被毒の問題が生ずるおそれがあ
る。しかしながら、この問題は、上記の如く変調周期T
を3サイクルと高周波数に設定することにより解消され
ている。このことは、図8の実験データから明らかであ
る。即ち、図8には、排気温度が低温で且つ排気流量が
低流量である場合(例えば、アイドル運転時)におい
て、変調振幅Wを高振幅且つ変調周期Tを3サイクル
(実線)としたとき及び高振幅且つ変調無し(二点鎖
線)としたときの平均A/FとHC排出量(a)、NO
x排出量(b)、CO排出量(c)との関係がそれぞれ
示されているが、同図に示すように、平均A/Fがスト
イキ近傍である場合において、変調振幅Wを高振幅且つ
変調周期Tを3サイクル(実線)としたときには、高振
幅且つ変調無し(二点鎖線)としたときに比べて、HC
排出量、NOx排出量、CO排出量はともに極めて少な
くなっており、これにより還元被毒や酸化被毒の問題は
解消されていると考えられる。
【0041】このように、変調周期Tと変調振幅Wが設
定されたら、次にステップS12において、空燃比強制
変動を実行する。つまり、変調振幅Wを図7のマップ値
とし、変調周期Tを3サイクルとして、リッチ空燃比
(R)とリーン空燃比(L)の3サイクル周期の変調パ
ターン(例えば、RRLRRLRRL…)で燃料噴射を
繰り返す。なお、3サイクル周期の変調パターンは、上
記以外の不規則パターン(例えば、RLRLLRLRR
LRL…)であってもよい。
【0042】また、上述したように、変調周期Tを4サ
イクルとしてもよく、この場合には、4サイクル周期の
変調パターン(例えば、RRRLRRRLRRRL…)
で燃料噴射を行うようにすればよい。つまり、上述した
4サイクル以下であって且つリッチ・デューティ比が6
0%〜75%程度であることとの条件を満足するために
は、3サイクル周期でリッチ空燃比での燃料噴射が2回
連続のパターン、或いは、4サイクル周期でリッチ空燃
比での燃料噴射が3回連続のパターンの何れかで燃料噴
射を行うようにすればよい。また、リッチ・デューティ
比の条件を緩和して、リッチ空燃比での燃料噴射とリー
ン空燃比での燃料噴射とを1回毎に交互に実施してもよ
い。何れにしても、リッチ空燃比(増量側燃料噴射)で
の燃料噴射の連続回数は3回以下が好ましいといえる。
なお、単発的に連続回数が3回を越えることを妨げるも
のではない。
【0043】次のステップS14では、空燃比強制変動
の実行結果に基づき、平均A/Fをストイキ近傍の範囲
に制御する。詳しくは、触媒下流のO2センサ24から
の情報に基づき、平均A/Fを例えば次式に示す如くス
トイキ近傍の範囲にフィードバック制御する。 0.992<(平均A/F)/(理論空燃比)<1.0
07 この式は、上記図6及び図8の実験データに基づき設定
されている。つまり、これらの図によれば、平均A/F
はストイキ近傍の所定の空燃比範囲(斜線部)であれば
全体として排気浄化効率は高いと考えられ、この式は当
該所定の空燃比範囲(斜線部)に対応して設定されてい
る。
【0044】平均A/Fの制御方法について述べると、
例えば、図9に示すように、触媒下流に設けた酸素セン
サ、即ちO2センサ24の出力値とNOx浄化効率との間
には、O2センサ24の出力値が所定範囲となるように
空燃比をバランスよく変調制御すると高いNOx浄化効
率が得られるという関係があることが確認されており、
2センサ24の出力値が当該所定範囲に収まるように
平均A/Fを調整する。つまり、変調周期Tを3サイク
ルとし且つ変調振幅Wを図7のマップより求めてリッチ
空燃比(R)とリーン空燃比(L)の3サイクル周期の
変調パターン(例えば、RRLRRLRRL…)で燃料
噴射を繰り返すようにしながら、当該O 2センサ24の
出力値が当該所定範囲に収まるように平均A/Fを調整
する。
【0045】実際には、リッチ空燃比値またはリーン空
燃比値を増減変更する。また、不規則パターン(例え
ば、RLRLLRLRRLRL…)の場合には、RLL
とRRLとを適当に選択するようにして、上記デューテ
ィ比を変更することも可能である。この際、O2センサ
24の出力値が当該所定範囲に収まるよう変調振幅Wを
より最適な値に補正するようにしてもよい。このように
すれば、NOx浄化効率が高くなることから、その平均
A/Fは自ずとNOx浄化効率の高いストイキ近傍の所
定の空燃比範囲(斜線部)に収まることになる。
【0046】なお、ここでは、平均A/Fをストイキ近
傍の所定の空燃比範囲(斜線部)に制御しているが、図
6及び図8からわかるように、所定の空燃比範囲を多少
外れていても、全体として排気浄化効率は高いといえ、
本発明の効果は十分得られる。また、触媒上流にO2
ンサ或いはA/Fセンサ(LAFS)等の排ガスセンサ
を別途設けるようにし、当該触媒上流側のO2センサ等
からの情報に基づいて平均A/Fを直接的に調整するよ
うにしてもよい。
【0047】また、空燃比強制変動を行うとリーン空燃
比とリッチ空燃比とで空燃比が異なるためにトルク差が
生じトルクショックが発生することから、できるだけト
ルク差の少ないようなリーン空燃比とリッチ空燃比を選
択して空燃比を強制変動させるのがよく、トルク差を点
火時期の変更により低減するようにしてもよい。そし
て、図10を参照すると、上記本発明に係る空燃比強制
変動の実施結果、即ちNOx排出量(a)、HC排出量
(b)、並びに排気温度、触媒温度(c)の時間変化が
それぞれ実線で示されているが、(a)、(b)図に示
すように、適正な変調振幅W且つ高周波数の変調で空燃
比強制変動を行うようにすれば、変調無しの場合(破
線)よりも、HC排出量、NOx排出量ともに大幅に低
減され、排気浄化効率が上昇することになる。
【0048】また、同図では、エンジン1の始動直後に
点火時期リタード等により触媒昇温を行った後、例えば
アイドル運転を行っており、この場合、(c)図に示す
ように、高周波数変調を継続すると触媒温度は高く維持
される一方、排気温度はそれほど高くならないのである
が、このように排気温度が低く、即ち貴金属への吸着種
であるHC、CO、NOx等が活性化しておらず貴金属
に吸着し難い状況であっても、(a)、(b)図に示す
ように、本発明係る空燃比強制変動を実施することによ
り、排気浄化効率が高く維持される。
【0049】つまり、本発明に係る空燃比強制変動手法
を用い、触媒昇温時のみならず触媒活性化後においても
高周波数で空燃比を変動させることにより、エンジン1
の運転中は常に酸化雰囲気期間及び還元雰囲気期間を長
すぎることも短すぎることもないようにでき、三元触媒
30に供給するHC、CO等の還元剤とO2、NOx等の
酸化剤の貴金属への吸着バランスを適切なものにでき
る。これにより、触媒コンバータの最適化を図ることが
でき、浄化効率を安定して高く維持できることになる。
【0050】また、本発明に係る空燃比強制変動手法で
は、触媒活性化後において排気温度が低い場合には、高
振幅且つ高周波数で空燃比を変動させるようにしてい
る。従って、排気温度が低い場合であっても、酸化雰囲
気期間及び還元雰囲気期間を長すぎることも短すぎるこ
ともないようにし、三元触媒30に供給するHC、CO
等の還元剤とO2、NOx等の酸化剤の貴金属への吸着バ
ランスを適切なものにしながら、触媒コンバータの最適
化を図ることができる。
【0051】ところで、当該実施例では、エンジン1は
4気筒ガソリンエンジンであり、その点火順序は、例え
ば#1、#3、#4、#2の順である。一方、上述した
ように、燃料噴射は3サイクル周期の変調パターン(R
RLRRLRRL…)で行っており、各気筒と空燃比
(燃料噴射量)との対応は次の通りとなっている。
【0052】 #1#3#4#2#1#3#4#2#1#3#4#2… ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ R R L R R L R R L R R L… つまり、#1気筒に注目してみると、リッチ空燃比が2
回連続した次はリーン空燃比が来るようになっている。
このことは他の気筒についても同じである。
【0053】即ち、4気筒ガソリンエンジンにおいて
は、3サイクル周期の変調パターン(RRLRRLRR
L…)で燃料噴射を行うことにより、同一気筒におい
て、リッチ空燃比とリーン空燃比とを偏り無く実施する
ようにできる。これにより、プラグくすぶりが発生した
り、常時リーン空燃比燃焼となり失火確率が同じ気筒の
みで増大するといった不具合が解消される。
【0054】なお、ここでは、気筒数が4気筒の場合に
ついて述べたが、気筒数が偶数気筒では、変調周期Tを
3サイクル以上の奇数サイクルとすればよく、気筒数が
奇数気筒では、2サイクル以上の偶数サイクルとすれば
よい。例えば、5気筒エンジンの場合には、変調周期T
を4サイクルとして上記4サイクル周期の変調パターン
(RRRLRRRLRRRL…)で燃料噴射を行うよう
にすればよい。これにより、同一気筒においてリッチ空
燃比とリーン空燃比とを偏り無く実施するようにでき
る。また、このようにすれば、上述したように4サイク
ル以下且つリッチ・デューティ比75%以下の条件に該
当するため、触媒コンバータの最適化を図ることもで
き、浄化効率を安定して高く維持できる。
【0055】なお、上記実施例では、三元触媒30を例
に説明したが、酸化剤及び還元剤の吸着作用を利用する
ことができる触媒コンバータであれば、リーンNOx触
媒やHCトラップ触媒等であっても本発明を適用可能で
ある。また、上記実施例では、エンジン1として筒内噴
射型ガソリンエンジンを採用したが、排気空燃比を変調
可能であれば、本発明を吸気管噴射型ガソリンエンジン
やディーゼルエンジンに適用することも可能である。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1の排気浄化装置によれば、触媒コンバータの活性
化後においても高周波数で空燃比を変動させるようにす
るので、酸化雰囲気期間及び還元雰囲気期間を長すぎる
ことも短すぎることもないようにして、三元触媒に供給
するHC、CO等の還元剤とO2、NOx等の酸化剤の貴
金属への吸着バランスを適切なものにできる。これによ
り、触媒コンバータの最適化を図ることができ、浄化効
率を安定して高く維持できる。
【0057】また、請求項2の排気浄化装置によれば、
増量側燃料噴射または減量側燃料噴射の連続回数が3回
以下となるように所定の周期を設定し、高周波数で空燃
比を変動させるようにするので、確実に酸化雰囲気期間
及び還元雰囲気期間を長すぎることも短すぎることもな
いようにして、三元触媒に供給するHC、CO等の還元
剤とO2、NOx等の酸化剤の貴金属への吸着バランスを
適切なものにできる。これにより、触媒コンバータの最
適化を図ることができ、浄化効率を安定して高く維持で
きる。
【0058】また、請求項3の排気浄化装置によれば、
同一の気筒が連続して増量側燃料噴射または減量側燃料
噴射とならないようにされるので、一の気筒で常時リッ
チ空燃比燃焼となりプラグくすぶりが発生したり、常時
リーン空燃比燃焼となり失火確率が同じ気筒のみで増大
するといった不具合を解消できる。つまり、一の気筒で
リッチ空燃比燃焼とリーン空燃比燃焼とを偏り無くバラ
ンスよく実施でき、内燃機関の劣化等を防止することが
できる。
【0059】また、請求項4の排気浄化装置によれば、
内燃機関の温度が低く排気温度が低いときには、空燃比
の変動振幅を大きく高振幅にしHC、CO、NOx等の
濃度を高めることで、HC、CO、NOxの貴金属への
吸着量を増進でき、浄化効率を高めることができるが、
同時に変動周波数を大きく高周波数にすることで、吸着
反応の反応速度の増大にかかわらず、酸化雰囲気期間及
び還元雰囲気期間を長すぎることも短すぎることもない
ようにして、三元触媒に供給するHC、CO等の還元剤
とO2、NOx等の酸化剤の貴金属への吸着バランスを適
切なものにできる。これにより、触媒コンバータの最適
化を図ることができ、排気温度が低くても浄化効率を安
定して高く維持できる。
【0060】また、請求項5の排気浄化装置によれば、
平均空燃比が理論空燃比近傍となるように空燃比を高周
波数で変動させるので、貴金属の吸着能力を最大限に発
揮させてHC、CO、NOxの浄化効率をともに高く維
持でき、触媒コンバータのさらなる最適化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両に搭載された本発明に係る排気浄化装置の
概略構成図である。
【図2】空燃比(A/F)の変調波形を示す図である。
【図3】空燃比強制変動のルーチンを示すフローチャー
トである。
【図4】変調周期TとHC排出量との関係を示す図であ
る。
【図5】リッチ・デューティ比とHC排出量との関係を
示す図である。
【図6】排気流量が高流量である場合において、変調周
期Tを2サイクル(破線)、4サイクル(実線)、6サ
イクル(一点鎖線)に変化させたとき及び変調無し(二
点鎖線)としたときの平均A/F(平均空燃比)とHC
排出量(a)或いはNOx排出量(b)との関係をそれ
ぞれ示す図である。
【図7】排気温度と変調振幅Wとの関係を示すマップで
ある。
【図8】排気温度が低温で且つ排気流量が低流量である
場合(例えば、アイドル運転時)において、変調振幅W
を高振幅且つ変調周期Tを3サイクル(実線)としたと
き及び高振幅且つ変調無し(二点鎖線)としたときの平
均A/FとHC排出量(a)、NOx排出量(b)、C
O排出量(c)との関係をそれぞれ示す図である。
【図9】触媒下流O2センサ出力とNOx浄化効率との関
係を示す図である。
【図10】空燃比強制変動の実施結果を示す図であっ
て、NOx排出量(a)、HC排出量(b)、並びに排
気温度、触媒温度(c)の時間変化をそれぞれ示す図で
ある。
【符号の説明】
1 エンジン本体 6 燃料噴射弁 24 O2センサ 30 三元触媒(触媒コンバータ) 40 ECU(電子コントロールユニット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 一仁 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AA24 AA28 AB03 AB06 BA01 CB02 CB05 DA01 DA02 EA16 EA17 EA34 FA04 FB02 FB10 FB11 FB12 GB05W GB06W GB07W HA37 3G301 HA04 HA06 HA18 JA25 JA26 KA01 LB04 MA01 MA19 NC02 ND41 NE13 NE15 NE23 PD11Z PE08Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられた触媒コ
    ンバータと、 所定の周期、所定の振幅で空燃比を強制的に変動させる
    空燃比強制変動手段とを備え、 前記空燃比強制変動手段は、前記触媒コンバータの活性
    化後も高周波数で空燃比を変動させることを特徴とする
    排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記空燃比強制変動手段は、燃料噴射手
    段からの燃料噴射量を所定の周期で増減させることによ
    り空燃比を強制的に変動させるものであって、増量側燃
    料噴射または減量側燃料噴射の連続回数が3回以下とな
    るよう前記所定の周期を設定して前記燃料噴射手段を制
    御することを特徴とする、請求項1記載の排気浄化装
    置。
  3. 【請求項3】 内燃機関は複数の気筒を有し、 前記空燃比強制変動手段は、同一の気筒が連続して増量
    側燃料噴射または減量側燃料噴射とならないように前記
    燃料噴射手段を制御することを特徴とする、請求項2記
    載の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記空燃比強制変動手段は、内燃機関の
    温度が低いほど高周波数または高振幅で空燃比を変動さ
    せることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか記載
    の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記空燃比強制変動手段は、平均空燃比
    が理論空燃比近傍となるように空燃比を変動させること
    を特徴とする、請求項1乃至4のいずれか記載の排気浄
    化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009104590A1 (ja) * 2008-02-19 2009-08-27 いすゞ自動車株式会社 燃料噴射制御装置

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WO2009104590A1 (ja) * 2008-02-19 2009-08-27 いすゞ自動車株式会社 燃料噴射制御装置
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