JP2002186674A - 体管の一部を放射線によって処置するための医療用カテーテル - Google Patents

体管の一部を放射線によって処置するための医療用カテーテル

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JP2002186674A
JP2002186674A JP2000389403A JP2000389403A JP2002186674A JP 2002186674 A JP2002186674 A JP 2002186674A JP 2000389403 A JP2000389403 A JP 2000389403A JP 2000389403 A JP2000389403 A JP 2000389403A JP 2002186674 A JP2002186674 A JP 2002186674A
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catheter
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medical catheter
lumen
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Ryoji Nakano
中野良二
Takuya Ishibashi
石橋卓也
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N5/1001X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy using radiation sources introduced into or applied onto the body; brachytherapy
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N5/1001X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy using radiation sources introduced into or applied onto the body; brachytherapy
    • A61N5/1002Intraluminal radiation therapy
    • A61N2005/1003Intraluminal radiation therapy having means for centering a radioactive source within the lumen, e.g. balloons

Abstract

(57)【要約】 【課題】 血管壁に対して均一に線量を照射できるセン
ターリング機能を有しており、治療血管部位が屈曲して
いても常に上記センターリング性能が失われることがな
い。 【解決手段】 体管の一部を放射線によって処置するた
めの医療用カテーテルであって、バルーン部分が、バル
ーン中央部と先端部と後端部とからなり、前記バルーン
中央部はその断面形状が半径方向に少なくとも2つ以上
の突起を有し、前記先端部および前記後端部の半径方向
断面形状が略円形である構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体管の一部を放射
線によって処置するための医療用カテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】心筋梗塞や狭心症等の原因となる血管内
狭窄、特に冠動脈狭窄の治療としては、PTCA(経皮
経管的冠動脈血管形成術)バルーンカテーテルと言われ
る先端にバルーンが配置されたカテーテルを用いて狭窄
部を拡張することが主流に行われている。この手技をよ
り詳しく説明すると、まず、ガイディングカテーテルと
いうPTCAバルーンカテーテル誘導用の中腔でφ2m
m〜φ3mmカテーテルを大動脈内に誘導し、その先端
を冠動脈の入り口部に配置する。その次に、PTCAバ
ルーンカテーテルのガイド役になるガイドワイヤーと呼
ばれる外径φ0.010インチ〜0.018インチ
(0.25mm〜0.46mm)のワイヤーをこのガイ
ディングカテーテル内に誘導し、冠動脈狭窄部を通過さ
せる。更にその次に、先端にバルーンが配置されたPT
CAバルーンカテーテルをガイドワイヤーに沿わせて冠
動脈まで誘導し、同じく狭窄部を通過させ、そのバルー
ン部を狭窄部に配置させる。そして、高圧の生理食塩水
や造影剤等でバルーンを拡張することにより狭窄部を強
制的に開けるものである。
【0003】しかし、このPTCA治療法は治療後、3
ヶ月〜6ヶ月という短期間で、再狭窄、つまり繰り返し
狭窄が約40%の確率で起こるという大きな問題があ
る。再狭窄は、バルーンによる血管の強制拡張により血
管壁が損傷、その後の治癒過程において平滑筋細胞の過
度の増殖により引き起こされることが証明されている。
【0004】この問題に対して、ステントと呼ばれる金
属管をバルーン拡張後に留置することにより再狭窄の発
生する割合が20%以下に低減できることが確認されて
いるが、臨床面からこの数字をさらに低減させることが
急務となっている。
【0005】そこで最近、欧米において、再狭窄防止法
として血管内放射線照射治療の臨床的応用が進められて
おり、その結果が注目されている。一部の臨床治験にお
いては再狭窄が発生する確率が約7%まで低減できる結
果が出ている。この理由はバルーン拡張後に適切な線量
の放射線を病変部に照射すれば治癒過程の細胞増殖を抑
止することが可能になるためと言われている。
【0006】現在、この用途に使用されている治療シス
テムとして、血管内放射線照射治療用カテーテルシステ
ムがある。これは、PTCAバルーンカテーテルによる
病変部拡張後、もしくはステント留置後に行うものであ
る。より詳しくは、PTCA処置後、PTCAバルーン
カテーテルを体外に引き出し、次に、先端が密封された
中腔のチューブ状シャフトを有する血管内放射線照射治
療カテーテルを病変部まで誘導、到達させる。そして米
国特許第5199939号に開示されているように、先
端に放射線源を有するワイヤー(放射線ワイヤー)を、
該先端が密封されたチューブ状シャフトの内腔を通して
病変部まで誘導し、到達させ、必要とされる時間、放射
線源より放射線を照射する。一般的に20Gray〜3
0Gray程度の線量が照射される。照射が終わると放
射線ワイヤーを体外へ引き出し(回収)、そして、血管
内放射線照射治療カテーテルも体外に引き出し、治療を
終える。放射線ワイヤーの誘導、回収は、術者の被爆を
防止するためにリモートローダ・アンローダの遠隔自動
操作により行われるのが一般的であり、特に癌治療分野
ではよく行われている。これらについては、米国特許第
5199939号、米国特許第5302168号、米国
特許第5213561号、特表平10−507951等
に開示されている。
【0007】最近の臨床応用において、血管壁への均一
照射の必要性と、治療中もしくは放射線照射中の近位側
から遠位側(末梢側)血管への血流の確保、すなわち生
体灌流機構の必要性が大きく認識されてきた。血管壁へ
の均一照射に関しては、放射線源が血管内の病変部に位
置づけされた時、血管断面の中心からずれると、放射線
源に近すぎる血管壁は過度に放射線照射を受け、血管の
壊死、動脈瘤等を引き起こす結果になる。またその逆に
放射線源から遠い血管壁には平滑筋の増殖を抑止するた
めに充分な線量の放射線が届かないことになる。この理
由は放射線源から照射される放射線のエネルギーが、放
射線源からの距離に従って急激に低下するからである。
したがって血管内放射線照射治療用カテーテルシステム
には、放射線源を、血管断面の中心、もしくは狭窄部で
の断面中心に位置付けさせる、いわゆるセンターリング
機能を有することにより、血管壁に対して均一に線量を
照射できる機構が重要であり、要求されている。
【0008】もう1つの要求項目である遠位側(末梢
側)血管への血流の確保、すなわち灌流機構の必要性に
関しては、使用する放射線がβ線の場合は、必要照射時
間が約5分〜10分、γ線の場合は約10分〜30分と
長時間に及ぶ。照射時間としてこのように長い時間が必
要な場合、もしその照射中に冠動脈の血液が末梢冠動脈
血管へ流れないのであれば、末梢部の心筋細胞は虚血の
状態となり、アンギーナ等の重大症状を引き起こす。し
たがって放射線を照射している間、また、照射中のセン
ターリングをしている間は常に末梢血管へ血液を流せる
機構、つまり生体灌流機構が血管内放射線照射治療カテ
ーテルシステムに必要となる。
【0009】これに対して、特開平10−179751
には、センターリング機能と生体灌流機能を同時に実現
する数種のメカニズムが開示されている。そのセンター
リングメカニズムの1つとして、スポーク付きバルーン
を備えた医療用カテーテルがあり(図1(a))、これ
は少なくとも2つのスポークがバルーンに備わった構造
であり、該スポークはバルーンと別個に拡張可能であ
る。放射線源をこの医療用カテーテルの先端まで誘導
し、該スポークのみを膨らませる(拡張する)ことによ
り、血管の断面のほぼ中心に放射線源が位置づけされる
ものである。また、スポークがカテーテルの軸方向に対
して平行に間隔を開けて備わっているため、スポーク間
を通じて血液がバルーン近位側から遠位側へ供給され
る。
【0010】しかし、このスポーク付きバルーンの問題
点は、バルーン部分が屈曲血管に位置する場合に、目的
とする放射線源のセンターリングおよび生体灌流が十分
に行なわれない点である。スポーク付きバルーン部分が
直線状ないし比較的緩やかな曲率を有する血管に位置す
る場合には、放射線源用ルーメンを内部に有する部分1
01は周りに配したスポーク102の拡張により血管の
中央部分に位置される。この場合、血管壁103に対し
て均一に線量を照射することが可能であり、かつ生体灌
流も実現される(図1(b))。しかし、スポーク付き
バルーン部分が大きく屈曲した血管に位置する場合に
は、スポーク付きバルーン本体またはスポークの変形に
より、スポーク102が当初予定した位置に留まること
ができず、放射線源用ルーメンを内部に有する部分10
1に対して等間隔の位置とならず、放射線源用ルーメン
を内部に有する部分が血管壁103に密着してしまう
(図1(C))。この場合、血管壁に対して均一に線量
を照射することができず、かつ十分な生体灌流も維持で
きない。バルーンに印加する圧力を上げることで、放射
線源用ルーメンを内部に有する部分を血管中心へ近づけ
させることが考えられるが、この場合、曲率した血管が
直線状に伸ばされてしまい、さらに血管壁内面を傷つけ
る可能性があり、非常に危険である。また、スポークの
断面半径を大きくすることも考えられるが、この場合、
生体灌流を実現することができず、また事実上スポーク
付きバルーン部分が大きくなりすぎて人体への適用はほ
ぼ不可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の問題を回避あるいは軽減できる医療用カテーテルを提
供することである。つまり、屈曲した血管に対しても、
血管壁に対して均一に線量を照射できるセンターリング
機能を有する医療用カテーテルを提供することである。
また、センターリングしている間は常に末梢血管へ血液
を流させる生体灌流機能を有している医療用カテーテル
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、体管の一部を放射線によって処置するため
の医療用カテーテルであって、先端部と基端部を有する
長尺のカテーテルを有しており、前記カテーテルの先端
側に位置するバルーン部分と、放射線源を前記バルーン
内部に配置させる手段とを備え、前記バルーン部分は、
バルーン中央部と、先端部と後端部とからなり、前記バ
ルーン中央部はその断面形状が半径方向に少なくとも2
つ以上、更に好ましくは3つの突起を有し、前記先端部
および前記後端部の半径方向断面形状が略円形の構造で
あることにより、該中央部の突起の変形、移動が該円形
の構造のために防止されることとなり、拡張された時に
は、前記バルーン部分に配置された放射線源が常に前記
バルーン部分の半径方向の中心に位置することを特徴と
する医療用カテーテルに関する。
【0013】または、本発明の別の手段として、体管の
一部を放射線によって処置するための医療用カテーテル
であって、先端部と基端部を有する長尺のカテーテルを
有しており、前記カテーテルの先端側に位置するバルー
ン部分と、放射線源を前記バルーン内部に配置させる手
段とを備え、前記バルーン部分は、バルーン中央部と、
先端部と後端部とからなり、前記バルーン中央部はその
断面形状が半径方向に少なくとも2つ以上、更に好まし
くは3つの突起を有し、前記先端部および前記後端部の
半径方向断面形状が略円形であり、これにより拡張され
た時には、前記バルーン部分に配置された放射線源が常
に前記バルーン部分の半径方向の中心に位置し、前記バ
ルーン部分が拡張されたときに生体灌流を可能とする手
段を有する医療用カテーテルに関する。
【0014】本発明にかかる医療用カテーテルは、医療
用カテーテルを治療部位まで誘導するガイドワイヤー用
管腔を有していることが好ましい。ガイドワイヤー用管
腔は、医療用カテーテル全長にわたって設けられていて
もよく、また本医療用カテーテルの全長にはわたらず、
軸方向の一部分にのみ設けてもよい。ガイドワイヤー用
管腔を医療用カテーテルの一部分にのみ設ける場合に
は、前記医療用カテーテルの先端から10mm長さ以内
でバルーン部分より先端側にのみガイドワイヤー用管腔
を設ける構造が好ましい。ガイドワイヤー用管腔が医療
用カテーテルの全長にわたって設けられる構造の場合、
ガイドワイヤーが医療用カテーテルの全長にわたってカ
テーテル内部に存在するために、医療用カテーテルの手
元で行なった操作や加えた力を先端に伝達しやすいとい
う特徴を有する。逆にガイドワイヤー用管腔が医療用カ
テーテルの一部分のみに設けられる構造の場合、とりわ
け前記医療用カテーテルの先端から10mm長さ以内で
バルーンより先端側にのみガイドワイヤー管腔を設ける
構造の場合、ガイドワイヤー用管腔を設けていない部分
において医療用カテーテルを細くすることができ、医療
用カテーテル操作性の向上、医療用カテーテルを治療部
位へ誘導する際の血管内損傷のリスクを低下させるメリ
ットがある。
【0015】本発明にかかる医療用カテーテルには放射
線不透過マーキングを備えることができ、この場合、術
者はX線透過により、前記医療用カテーテルの位置を正
確に把握しながら術を進めることが可能である。放射線
不透過マーキングはバルーン中央部、バルーン両端部、
もしくは医療用カテーテルの任意の位置に備えることが
できる。
【0016】カテーテルの先端側に位置するバルーンを
治療目的部位へ誘導した後、造影剤等でバルーンに圧力
を印加すると、バルーンが所定の形状に拡張される。そ
の形状から放射線源が血管壁の半径方向にセンターリン
グされるため、血管壁に対して線量の均一照射を保障す
る。必要によりバルーンは灌流機構を有しており、生体
流体の灌流が保証される。所定時間が経過すると、放射
線源が引き抜かれ、バルーンは収縮され、医療用カテー
テルは生体から引き抜かれる。
【0017】何らかの原因で放射線源が分離した場合に
放射線源を体管内に残留させないため、また放射線源が
体液に接触しないように、放射線源用ルーメンは医療用
カテーテルの先端側で閉じられていることが好ましい。
【0018】放射線源には従来より公知のさまざまなタ
イプのものを使用することができ、例示すれば、リン3
2、コバルト57、コバルト60、クリプトン85、ス
トロンチウム89、ストロンチウム90、イットリウム
90、ジルコニウム95、テクネチウム99m、パラジ
ウム103、ルテニウム106、ヨウ素125、ヨウ素
131、セシウム137、バリウム140、セリウム1
44、プロメチウム147、イリジウム192、金19
8などがあるが、特にリン32、ストロンチウム90、
イットリウム90、イリジウム192が好ましく使用さ
れ、更にイリジウム192が好ましく使用される。但
し、本特許の放射線源には放射能を有するものであれば
あらゆるものが使用でき、これらに限定するものではな
い。
【0019】バルーン部分の材質はポリウレタン系樹
脂、ウレタン系エラストマー、ポリアミド系樹脂、ポリ
アミド系エラストマー、ポリエステル系樹脂、ポリエス
テル系エラストマー、オレフィン系樹脂、オレフィン系
エラストマー、ポリスチレン系樹脂、スチレン系エラス
トマー、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル系エラストマ
ー、シリコーン系樹脂、天然ゴム、合成ゴムが考えられ
るが、特にポリウレタン系樹脂、ウレタン系エラストマ
ー、ポリアミド系樹脂、ポリアミド系エラストマー、ポ
リエステル系樹脂、ポリエステルエラストマーが好まし
く使用され、更に好ましくはウレタン系エラストマーが
使用されるが、これらの材質に限定するものではない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる医療用カテ
ーテルの実施形態について図面を参照しながら説明す
る。
【0021】図2は実施例1の概略を示している。体管
の一部を放射線によって処置するための医療用カテーテ
ルであって、バルーン部分200は前記カテーテルの先
端側に位置している。バルーン部分200はバルーン中
央部202、バルーン先端部201および後端部203
からなる。カテーテルはガイドワイヤー用管腔204を
有しており、ガイドワイヤー入口部205からガイドワ
イヤー出口部206の間に設けられ、ガイドワイヤー入
口部205およびガイドワイヤー出口部206は共にバ
ルーンより先端側に位置する。カテーテルの基端部には
マニホールド208が設けられ、インデフレーションポ
ート209および放射線源用ポート210を有する。イ
ンデフレーションポート209はバルーン部分200の
内部に連通しており、バルーンの拡張、収縮を行なう。
放射線源は放射線源用ポート210から挿入して、カテ
ーテルを長手方向に貫通する放射線源用ルーメン207
を通って、バルーンの内部へと配置し、照射、治療を行
う。また、放射線源用ルーメン207はカテーテル先端
方向に閉じた構造となっており、放射線源が体液に直接
接触することはない。
【0022】図3(a)に、第1の実施例において放射
線源300がバルーン部分200の内部に配置されよう
とする状態を示した。また図3(b)に、第1の実施例
において放射線源300がバルーン部分200の内部に
配置された状態を示した。放射線源300がバルーン部
分200の場所においてカテーテル半径方向にセンター
リングされる。
【0023】図4に、第1の実施例のバルーン拡張時の
概略図を示す。バルーンは、テーパー状のバルーン端部
(先端部、後端部)401、バルーン中央部400から
なり、バルーン半径方向略中心に放射線源ルーメン用シ
ャフト402を有している。灌流ルーメン403がバル
ーン端部401およびバルーン中央部400に設けられ
ており、バルーン部分の軸方向前後において生体灌流を
実現する。また、バルーン端部401の半径方向断面、
バルーン中央部400の半径方向断面の概略図をそれぞ
れ図5(a)および図5(b)に示した。バルーン端部
401の半径方向断面(図5(a))では、略中心部分
に放射線源ルーメン404が設けられており、また灌流
ルーメン403が放射線源ルーメン404を取り巻く形
で6箇所設けられている。この灌流ルーメン403によ
り、バルーン拡張時にも生体灌流を実現する。インデフ
レーションルーメン405が略円形に設けられており、
バルーン拡張時には略円形に拡張される。バルーン中央
部400の半径方向断面(図5(b))では、略中心部
分に放射線源ルーメン404が設けられており、また灌
流ルーメン403が放射線源ルーメン404を取り巻く
形で3箇所設けられている。この灌流ルーメン403お
よび3つの403間に挟まれた3つの凹部により、バル
ーン拡張時にも生体灌流を実現する。インデフレーショ
ンルーメン405が放射線源ルーメン404を取り巻く
形で3箇所設けられており、バルーン拡張時には略円形
の放射線源ルーメン404の半径方向の突起となる。治
療を行なう際には、放射線源は放射線源用ルーメン40
4内に配置されるため、バルーン中央部400では、該
半径方向の突起に取り囲まれ、血管半径方向に対してセ
ンターリングされる。
【0024】図6は実施例2の概略を示している。体管
の一部を放射線によって処置するための医療用カテーテ
ルであって、バルーン部分600は前記カテーテルの先
端側に位置している。バルーン部分600はバルーン中
央部602、バルーン先端部601および後端部603
からなる。カテーテルはガイドワイヤー用管腔604を
有しており、ガイドワイヤー入口部605からガイドワ
イヤー出口部606の間に設けられ、ガイドワイヤー入
口部605はバルーンより手前側に、ガイドワイヤー出
口部606はバルーンより先端側に位置する。カテーテ
ルの基端部にはマニホールド608が設けられ、インデ
フレーションポート609および放射線源ポート610
を有する。インデフレーションポート609はバルーン
部分600の内部に連通している。放射線源は放射線源
ポート610から挿入し、放射線源用ルーメン607を
通って、バルーンの内部へと配置し、照射、治療を行
う。また、放射線源用ルーメン607はカテーテル先端
方向に閉じた構造となっており、放射線源が体液に直接
接触することはない。
【0025】図7に、第2の実施例のバルーン拡張時の
概略図を示す。バルーンは、テーパー状のバルーン端部
(先端部、後端部)701、バルーン中央部700から
なり、バルーン半径方向略中心に放射線源ルーメン用シ
ャフト702を有している。バルーン端部701の半径
方向断面、バルーン中央部700の半径方向断面の概略
図をそれぞれ図8(a)および図8(b)に示した。バ
ルーン端部701の半径方向断面(図8(a))では、
略中心部分に放射線源用ルーメン703およびガイドワ
イヤールーメン705が設けられている。また、インデ
フレーションルーメン704が略円形に設けられてお
り、バルーン拡張時には略円形に拡張される。バルーン
中央部700の半径方向断面(図8(b))では、略中
心部分に放射線源ルーメン703およびガイドワイヤー
用ルーメン705が設けられており、インデフレーショ
ンルーメン704が放射線源ルーメン703を取り巻く
形で3箇所設けられており、バルーン拡張時には略円形
の放射線源用ルーメン703の半径方向の突起となる。
治療を行なう際には、放射線源は放射線源用ルーメン用
シャフト703内に配置されるため、バルーン中央部7
00では、該半径方向の突起に取り囲まれ、血管半径方
向に対してセンターリングされる。また治療中は、ガイ
ドワイヤールーメン705を通るガイドワイヤーを引き
抜き、ガイドワイヤールーメン705を灌流ルーメンと
して生体灌流を実現することができる。
【0026】本発明を、本発明の特定の実施形態の詳細
な説明に関して説明したが、実施形態の詳細な説明は、
単に例示のためのものであって、本発明の範囲を制限す
るものではない。
【0027】
【発明の効果】本発明は、バルーン部分が、バルーン中
央部と、先端部と後端部とからなり、前記バルーン中央
部はその断面形状が半径方向に少なくとも2つ以上の突
起を有し、前記先端部および前記後端部の半径方向断面
形状が略円形である構造とすることにより、屈曲した血
管に対しても均一に線量を照射できるセンターリング機
能を有する。併せて、灌流機能を同時に備える構造とす
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の技術にかかる医療用カテーテルの概略
【図2】 第1の実施例の概略図
【図3】 第1の実施例のバルーン拡張時バルーン部分
の概略図
【図4】 第1の実施例のバルーン拡張時バルーン部分
の概略図
【図5】 第1の実施例のバルーン断面概略図
【図6】 第2の実施例の概略図
【図7】 第2の実施例のバルーン拡張時バルーン部分
の概略図
【図8】 第2の実施例のバルーン断面概略図
【符号の説明】
101 放射線源用ルーメンを内部に有する部分 102 スポーク 103 血管壁 200、600 バルーン部分 201、601 バルーン先端部 202、400、602、700 バルーン中央部 203、603 バルーン後端部 204、604、705 ガイドワイヤー用ルーメン 205、605 ガイドワイヤー入口部 206、606 ガイドワイヤー出口部 207、404、607、703 放射線源用ルーメン 208、608 マニホールド 209、609 インデフレーションポート 210、610 放射線源用ポート 300 放射線源 401、701 バルーン端部 402、702 放射線源ルーメン用シャフト 403 灌流ルーメン 405、704 インデフレーションルーメン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61M 36/00 A61M 37/04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体管の一部を放射線によって処置するた
    めの医療用カテーテルであって、先端部と基端部を有す
    る長尺のカテーテルを有しており、前記カテーテルの先
    端側に位置するバルーン部分と、放射線源を前記バルー
    ン内部に配置させる手段とを備え、前記バルーン部分
    は、バルーン中央部と、先端部と後端部とからなり、前
    記バルーン中央部はその断面形状が半径方向に少なくと
    も2つ以上の突起を有し、前記先端部および前記後端部
    の半径方向断面形状が略円形であり、これにより拡張さ
    れた時には、前記バルーン部分に配置された放射線源が
    常に前記バルーン部分の半径方向の中心に位置すること
    を特徴とするカテーテル。
  2. 【請求項2】 前記バルーン部分が拡張されたときに生
    体灌流を可能とする手段を有する請求項1の医療用カテ
    ーテル。
  3. 【請求項3】 ガイドワイヤー用管腔を有しており、前
    記管腔がバルーン部分より先端側にのみ設けられている
    ことを特徴とする請求項1、2の医療用カテーテル。
  4. 【請求項4】 バルーン中央部の断面形状が半径方向に
    3つの突起を有している請求項1、2、3の医療用カテ
    ーテル。
  5. 【請求項5】 バルーン部分の材質がポリウレタン系樹
    脂、ウレタン系エラストマー、ポリアミド系樹脂、ポリ
    アミド系エラストマー、ポリエステル系樹脂、ポリエス
    テル系エラストマー、オレフィン系樹脂、オレフィン系
    エラストマー、ポリスチレン系樹脂、スチレン系エラス
    トマー、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル系エラストマ
    ー、シリコーン系樹脂、天然ゴム、合成ゴムの中から選
    ばれた樹脂である請求項1、2、3、4の医療用カテー
    テル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014528285A (ja) * 2011-09-30 2014-10-27 メモリアル スローン−ケタリング キャンサー センター 体腔治療用アプリケータ装置およびその使用方法
CN107343981A (zh) * 2017-07-28 2017-11-14 西安交通大学医学院第附属医院 一种球囊扩张导管

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