JP2002186372A - 畜産用藁の製造方法、畜産用藁の製造設備、及び畜産用藁 - Google Patents

畜産用藁の製造方法、畜産用藁の製造設備、及び畜産用藁

Info

Publication number
JP2002186372A
JP2002186372A JP2000385990A JP2000385990A JP2002186372A JP 2002186372 A JP2002186372 A JP 2002186372A JP 2000385990 A JP2000385990 A JP 2000385990A JP 2000385990 A JP2000385990 A JP 2000385990A JP 2002186372 A JP2002186372 A JP 2002186372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
straw
livestock
tatami
bed
loosened
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000385990A
Other languages
English (en)
Inventor
Heiji Asamizu
平二 淺水
Mitsuo Kondo
光雄 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO SHERUAISU KK
Original Assignee
TOYO SHERUAISU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOYO SHERUAISU KK filed Critical TOYO SHERUAISU KK
Priority to JP2000385990A priority Critical patent/JP2002186372A/ja
Publication of JP2002186372A publication Critical patent/JP2002186372A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

Abstract

(57)【要約】 【課題】古畳から畜産用藁を作ることで、古畳の有効な
処分法の提供と畜産農家等における畜産用藁不足の問題
を一挙に解決することを課題とする。 【解決手段】 畳に含まれる藁床から畜産用藁を製造す
る方法であって、畳を解体分別して藁床を取り出し、当
該藁床をほぐして畜産用藁を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畳から畜産用藁
(飼料用藁又は敷き藁等)を製造する方法及びその設備
並びに畳から製造された畜産用藁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、住宅の建て替えや解体、又は畳の
更新によって大量の古畳が排出されている。大量の古畳
は、埋立地の飽和による受け入れ禁止、自治体による公
共焼却場への受け入れ拒否、ダイオキシン規制による小
型焼却炉及び野焼き禁止等により行き場を失っている。
しかし、現時点では古畳の適切な処分の方策がなく、野
積みもしくは不法投棄、違法野焼き等が行われているの
が現状であり、早急な解決法の開発が望まれているとこ
ろである。
【0003】従来の畳の再利用法としては、藁畳を事前
放置して醗酵させ堆肥として農地に還元することがある
が、醗酵に時間がかかりカロリーが少ないため単一では
堆肥化が困難であり、堆肥の需要も季節性がある他、近
年の農法の変化により需要が減少し、事業としては成り
立ち難いものであった。しかも、従来の畳は藁等の天然
素材100%で構成されていたが、近年ではポリスチレ
ンフォーム等の化学素材を使用したものが普及している
ため、天然素材100%の畳と異なり、堆肥としての再
利用が困難となっている現状がある。
【0004】一方で、畜産業で使用する藁は、飼料用、
敷き藁用共に今日国内ではほとんで入手することができ
ず、100%海外よりの輸入に頼っており価格的にも飼
料としての利用が精一杯で敷き藁への流用は無理なのが
現状であり、畜産農家等は深刻な畜産用藁不足、特に敷
き藁不足の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
に鑑みてなされたものであり、古畳から畜産用藁を作る
ことで、古畳の有効な処分法の提供と畜産農家等におけ
る敷き藁不足の問題を一挙に解決することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の技術的手段を採用した。すなわち、本
発明では、古畳の処分と畜産用藁不足の解消のため、畳
を畜産用藁として利用すべく、畳に含まれる藁床をほぐ
して畜産用藁としたことを特徴とする。畳から畜産用藁
を製造するには、畳を解体分別して藁床を取り出し、当
該藁床をほぐせばよい。また、畳を解体するには、畳を
厚さ方向に分割するようにスライスして畳の縦糸を切断
してから畳を解体すると解体が容易となる。
【0007】さらに、藁床をほぐすには、畳から解体分
別された藁床に突刺体を突き刺し、藁床に突き刺した突
刺体を突刺方向を横切る方向に移動させるのが好適であ
る。また、飼料用藁は家畜等が食することを前提とし、
また敷き藁として使用した場合にも家畜等が食する場合
もあるため、食べても問題が生じないように、衛生的で
あることが必要であるが、古畳を利用する場合には衛生
面に問題が残ることから、藁床又はほぐされた藁を殺菌
する工程を含むのが好ましい。殺菌は、熱風によって行
うのが好適である。これにより殺菌処理された畜産用に
適した藁が得られる。
【0008】また、飼料用藁又は敷き藁として使用する
には、藁屑、埃、砂等の粉塵(ゴミ)が含まれていない
方がよいので、ほぐされた藁に含まれる藁屑等の粉塵を
除去処理する工程を行うのが好適である。このとき、ほ
ぐされた藁を叩くことによってほぐされた藁に含まれる
藁屑等の粉塵を叩き落としながらほぐされた藁をふるい
にかけて粉塵を除去するのが効率的である。さらに、本
発明は、裏面シート材を有する畳に含まれる藁床から畜
産用藁を製造する方法であって、畳を解体分別して藁床
を取り出し、当該藁床をほぐす工程と、畳を解体分別し
て裏面シート材を取り出し、当該裏面シート材を縫製し
て袋状にする工程と、裏面シート材を縫製した袋でほぐ
された藁を梱包する工程と、を含むものとすることがで
きる。この場合、藁床から敷き藁が得られるだけでな
く、畳の裏面シートで敷き藁を梱包することも可能とな
る。
【0009】また、本発明は、縁布を有する畳に含まれ
る藁床から畜産用藁を製造する方法であって、畳を解体
分別して藁床を取り出し、当該藁床をほぐす工程と、畳
を解体分別して縁布を取り出し、当該縁布を縄編機にて
縄化する工程と、縄化した縁布でほぐされた藁を梱包す
る工程とを含むものとすることができる。この場合、藁
床で敷き藁が得られるだけでなく、畳の縁布で敷き藁を
梱包することも可能となる。また、本発明に係る製造設
備は、畳に含まれる藁床から畜産用藁を製造する設備で
あって、畳を厚さ方向に分割するようにスライスして畳
の縦糸を切断する切断装置と、畳を解体分別して取り出
された藁床をほぐすための藁ほぐし装置とを備えている
ことを特徴とし、当該設備によって畳から敷き藁を製造
することができる。また、本設備には集塵機を設けてお
くことで、製造過程において発生する粉塵から作業者を
守ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本発明に係る畜産用藁の製造方法
は、廃棄された大量の使用済み古畳を回収して有用資源
として再利用する古畳のリサイクル方法の一環をなすも
のである。図1に示すように、廃棄された古畳1を再生
可能な状態で回収し、畜産用藁製造設備2において古畳
1を畜産用藁とするための処理を行い、梱包された畜産
用藁3として畜産農家や牧場などへ販売される。畜産用
藁不足に悩む畜産農家等が、この畜産用藁3を購入する
ことで、畜産用藁不足を解消することができる。
【0011】畳1には、藁畳の他、ポリスチレンフォー
ム等を有した化学畳が存在するが、畳の構成部材として
藁を含んでいる畳は、すべて畜産用藁の製造原料となり
得る。図2に示すように、畳1には、畳床の表面を覆っ
ている畳表10や縁(ヘリ)布11が設けられ、畳床の
裏面には防虫用等のためにプラスチックシート又は紙シ
ートからなる裏面シートが設けられている場合がある。
また、畳には、畳厚さ方向に通された縦糸や畳表面と並
行に通された横糸などからなる縫製糸が存在し、当該縫
製糸によって畳1の各構成部材が結合されている。
【0012】畳床は、藁のみで構成されている場合もあ
るが、現在主流の化学畳では、藁の他、ポリスチレンフ
ォームや紙ボードなどによって構成されている。以上の
ような畳1が住宅などから廃棄されると、その古畳1は
畜産用藁製造設備2に集荷される。集荷された古畳1は
畳の種類(藁畳、スタイロ畳、ボード畳)に分けられ
る。また、集荷された古畳1のうち、ひどく濡れている
ものや、汚れているなど畜産用藁としての再生に不適な
ものは選別される。なお、この時点で、金属、石などの
大きな異物を取り除き、薫蒸等の前処理が行われ、畜産
用藁とする処理が行われるまで倉庫等で保管される。
【0013】図3は、古畳1から畜産用藁を製造するた
めの処理工程を示している。この処理工程の概略を説明
すると、まず、第1工程として、畳1の殺菌(滅菌を含
む)処理21が行われる。この殺菌洗浄は、熱風、蒸
気、又はマイクロ波を古畳にあてることによって行われ
る。古畳1の殺菌を行うことで、畜産用藁としての衛生
度を確保できる。また、処理工程の最初で古畳1の殺菌
処理を行うことで、以降の工程において作業者への衛生
度も確保される。なお、殺菌処理は、処理工程の中途や
最後におこなってもよい。
【0014】第2工程として、畳1の解体処理22が行
われる。解体処理22は、畳1の構成部材から藁床を分
別して取り出す工程である。すなわち、畳を解体して、
畳表10、縁布11、裏面シート、縫製糸などの藁床以
外の畳構成部材と藁床とを分別し、藁床を取り出す工程
である。なお、畳床が藁床以外にポリスチレンフォーム
等を有する場合には、その分離も行われる。第3工程で
は、藁床のほぐし処理23が行われる。藁床は藁が密接
しているのでそのままでは畜産用藁として使えないため
に藁床をほぐすことによってバラバラの藁となって畜産
用藁としての使用形態となる。
【0015】第4工程では、藁の叩き・フルイによる粉
塵除去処理24が行われる。この叩き・フルイによる粉
塵除去処理24は、藁に含まれる藁屑等の粉塵を除去す
るためのものであり、藁をふるいにかけながら藁を叩く
ことで、粉塵は叩き落とされて粉塵の除去された畜産用
藁3が得られる。第5工程では、ほぐされた藁の方向を
揃え、運送時に嵩張らないように圧縮する圧縮処理25
が行われる。第6工程では、圧縮された畜産用藁3の梱
包処理26が行われる。
【0016】以上の処理工程によって、畜産用藁3が製
造され、この畜産用藁を畜産農家等に販売することで、
畜産用藁不足を解消できる。図4は、上記処理工程を行
うための畜産用藁製造設備2の概略を示している。畜産
用藁製造設備2は、畳の殺菌を行う殺菌処理装置31
と、畳の解体を行うための解体処理部32と、藁床のほ
ぐしを行うための藁ほぐし装置33と、ほぐされた藁の
粉塵除去を行う粉塵除去装置34と、藁を圧縮する圧縮
器35及び圧縮された藁を梱包する梱包機36からなる
圧縮梱包装置37とを備え、各装置31,32,33,
34,35,36,37の間は、ベルトコンベア又はロ
ーラコンベア等から構成される搬送装置38によって接
続され、畳1から畜産用藁3になるまでの間で搬送され
るようになっている。
【0017】前記殺菌処理装置31は、畳を加熱して殺
菌・滅菌処理するものであり、図5〜図7に示すよう
に、畳の熱処理室40を備えている。この熱処理室40
では、畳に熱風を当てて畳が加熱される。熱処理室40
内部には、畳が支持される畳支持台41と、畳支持台4
1の上方に設けられたヒータ43と、熱処理室40の下
方側部に設けられた空気の吸引装置45が設けられてい
る。畳3が支持台41の上に載せられた状態で、ヒータ
43と空気吸引装置45を作動させると、図7中の矢印
で示すようにヒータ43から吸引装置45に向かう熱風
が発生し、この熱風は畳の厚さ方向に貫通する方向に流
れる。この加熱処理は畳内部の温度が80℃以上となる
ようにすると、効果的に殺菌・滅菌可能である。殺菌・
滅菌された畳は衛生的なものとなり畜産用藁として適し
たものとなる。また、この加熱処理が畳の人手による解
体処理前に行われることで解体作業者にとっても衛生的
となる。
【0018】なお、熱処理室40には、人が内部に入る
ため開閉自在なドア46が設けられている。また熱処理
室40には、処理室上流側の搬送装置38aによって搬
送される畳が処理室40内部に入るための入口としての
開口47と、処理室40内部から処理室下流側の搬送装
置38bへ送り出すための出口としての開口48とが設
けられている。さらに、処理室上流側の搬送装置38に
は、畳を処理室40の入口47に案内するためのガイド
部49が設けられている。前記解体処理部32として
は、畳を厚さ方向に分割するようにスライスして畳の縦
糸を切断する切断装置32aと、スライスされた畳を人
手により解体する解体作業部32bとを有している。
【0019】切断装置32は、切断装置32の上流側の
搬送装置38cから搬送された畳1を厚さ方向に上下分
割切断する切断刃50を備えている。この切断刃50
は、畳1の搬送方向と直交する方向に往復横移動するこ
とによって、図9のように畳1をスライスする。切断刃
50の往復横移動のために、切断刃50の長手方向両端
には、揺動アーム51,51が設けられている。これら
の揺動アーム51,51は、図示しない駆動装置によっ
て左右に揺動駆動され、切断刃50を左右に往復横移動
させる。
【0020】なお、切断装置32は、畳を上下から挟持
するローラ52が設けられており、切断中の畳1はこれ
らのローラ52によって保持される。図10に示すよう
に、上記切断刃50による畳1のスライスにより、畳の
縫製糸のうち畳床や縁布11などを縫着していた縦糸5
3が切断され、畳構成部材の解体が容易となる。解体作
業部32bでは、スライスされた畳の藁床以外の畳構成
部材の除去が行われる。まず、縁布11が除去され、続
いて畳表10が除去される。そして、スライスにより分
割された畳1の上側(畳表側)の分割体1aの横糸54
を押し上げると、横糸54と縦糸53は交差しているた
め縦糸とともに抜糸が行える。また、スライスにより分
割された畳1の下側の分割体1bの裏面シート55を除
去することによって、下側分割体1bの縦糸53及び横
糸54の抜糸が行われる。また、必要であればくず糸の
除去が行われる。さらに、畳床が藁以外の材料(ポリス
チレンフォーム等)からなる部材を含む化学畳の場合に
は、藁以外の材料を除去する。なお、解体作業部32b
には、図示しない集塵機が設置されており、当該集塵機
によって解体作業によって発生する粉塵の飛散防止が図
られている。
【0021】以上のように縁布11や畳表10等の畳構
成部材の除去と抜糸によって得られた藁床は、藁ほぐし
装置33によってほぐされる。藁床は、藁を圧縮して高
密度に構成されているので、これをほぐすことによって
元の藁に近くなり、畜産用藁3として利用することがで
きる。図11〜図13に示すように、藁ほぐし装置33
は、作業台60の上部にほぐし機61と集塵機62が設
置され、作業台60の下方にほぐされた藁(畜産用藁)
を搬送する搬送装置(ベルトコンベア)38を備えて構
成されている。
【0022】ほぐし機61は、図11の矢印の方向から
送られてきた藁床Aのほぐしを行うものであり、藁床A
に突き刺される第1突刺体63及び第2突刺体64と、
これらの突刺体63,64をそれぞれ上下(藁床厚さ方
向)に移動させる上下移動駆動部(シリンダー)65,
66と、突刺体63,64をそれぞれ前後方向(藁床搬
送方向)に移動させる前後移動駆動部(シリンダー)6
7,68とを備えている。第1突刺体63及び第2突刺
体64は、針保持体63a,64aに針先端を下方に向
けた複数の針を左右方向(藁床幅方向)に並設保持させ
て構成したものであり、前記上下移動駆動部65,66
によって下降駆動されると藁床Aに突き刺さり、上昇駆
動されると藁床Aから抜き出される。
【0023】第1突刺体63は、藁床Aに突き刺さった
状態で前後方向に移動することで藁床Aから藁をほぐし
取るためのものである。また、第2突刺体64は、藁床
Aに突き刺さった状態で位置固定されることで第1突刺
体63によるほぐし中に藁床Aの位置固定をしたり、藁
床Aを前後方向に移動させるためのものである。図11
及び図12の右手に位置する入口69から畳長手方向と
搬送方向が一致するように藁床Aがほぐし機61に送り
込まれると、図13に示すように、藁床Aの搬送方向先
端付近に第1突刺体63の針と第2突刺体の針とが突き
刺される。このとき、第1突刺体63は、搬送方向下流
側に突き刺さり、第2突刺体64は搬送方向上流側に突
き刺さる。第2突刺体64によって藁床Aを位置固定し
た状態で、第1突刺体63が移動駆動部67によって前
後移動(突き刺し方向を横切る方向の移動)をさせると
第1突刺体63より下流側に位置する藁床Aがほぐされ
藁床となる前の藁の状態となる。
【0024】なお、第1突刺体63は、未ほぐし藁床A
の搬送方向先端から上流側へ25mm程度離れた位置で
藁床Aに突き刺さり、ほぐしのための第1突刺体63の
前後移動ストロークは25〜30mm程度であるのが好
ましい。第1突刺体63によるほぐしが完了すると、第
1突刺体63は上昇し、移動駆動部68によって第2突
刺体64が所定距離前進し藁床Aを所定距離送る。藁床
Aを送った後、第2突刺体64は移動駆動部61によっ
て上昇し、その状態で後退復帰する。第2突刺体64は
後退復帰すると再び藁床Aに突き刺さり、藁床Aを位置
固定する。
【0025】そして、第1突刺体63が再び藁床Aに突
き刺さり、藁床Aのほぐしが行われる。以上のような、
藁床Aの送りとほぐしが繰り返されることで、藁床Aす
べてのほぐしが行える。ほぐされた藁は、作業台60下
方の搬送装置38上に落下し搬送される。なお、搬送装
置38上にほぐされた藁を受けるコンテナ容器を設けて
おき、当該コンテナ容器中にほぐされた藁をいれ、コン
テナ容器が藁で一杯になったらコンテナ容器を搬送装置
38で搬送するようにしてもよい。なお、ほぐしによっ
て生じた粉塵は、集塵機62によって集められる。
【0026】図11〜図13に示す第1突刺体63は、
藁床Aの上下方向(厚さ方向)に突き刺し、前後方向に
ほぐしのための移動を行うものであったが、図14に示
すように、第1突刺体63としては、左右方向の軸心廻
りに回転する回転体63bから径外方に突設された針6
3cによって構成してもよい。このような針63cであ
っても、突き刺し方法である針長手方向を横切る方向に
針63cが移動するので藁床Aをほぐすことが可能であ
る。また、ほぐしのための機構は、圧縮された藁床Aを
元の藁の状態にほぐすことができるものであれば何ら限
定されるものではない。
【0027】図15及び図16に示すように、ほぐされ
た藁の粉塵除去を行う粉塵除去装置34は、ドラム70
と、ドラム内に設けられた回転内カゴ71と、ドラム7
0に接続された集塵ダクト72とを備えて主構成されて
いる。ドラム70は、円筒体であり、長手方向一方側
(図15において右側)に藁投入口73が設けられ、長
手方向他方側が藁出口74とされている。このドラム7
0は、藁投入口73から藁出口74に向かうにつれて下
方傾斜状となるように傾いて配置されており、藁投入口
73から投入された藁は自重で藁出口74に向かうよう
になっている。
【0028】ドラム70内の回転内カゴ71は、ドラム
70と同軸状に配置された断面矩形状の筒状カゴ体によ
り構成され、図示しない駆動装置によって図16に示す
ようにドラム70内で軸心廻りに回転する。前記藁投入
口73から投入された藁はこのカゴ71内を通って藁出
口74に向かう。カゴ71は、藁屑、埃等の粉塵をふる
い落とすための篩としての役割を果たすべく、網状に形
成したり、又はスリットの形成等によって粉塵が落とさ
れる孔が形成されている。また、カゴ71内部には、カ
ゴ71の回転によって揺動するように枢着された叩き棒
75が設けられており、カゴ71が回転すると叩き棒7
5が揺動してカゴ71内部の藁に叩き作用を与える。こ
の叩き作用によって藁に付着している粉塵が叩き落とさ
れ、叩き落とされた粉塵は篩であるカゴ71の外部に排
出される。そして、集塵ダクト72に接続された集塵機
(図示省略)によって粉塵は吸引される。
【0029】したがって、藁出口74から排出された藁
は粉塵が除去され、畜産用藁に適した清潔なものとな
る。藁出口74から排出されて藁は搬送装置38によっ
て圧縮梱包装置37に搬送される。藁は方向を揃えて束
にしたのち、圧縮梱包装置37の圧縮器5によって、運
搬時に畜産用藁3が嵩張らないように圧縮し、圧縮され
た藁の梱包が梱包機36によって行われる。藁の梱包
は、裏面シート(防虫シート)を図示しない縫製機によ
って袋状に縫製加工し、その袋に藁を詰め、縁布を図示
しない縄編機によって紐加工し、縁布より作られた紐に
よって袋を縛ることによって行うことができる(図1参
照)。
【0030】圧縮梱包された畜産用藁3は、出荷まで倉
庫に保管され、出荷前に必要であれば、再度殺菌・滅菌
処理が行われる。なお、ポリスチレンフォームの畳床
は、減容装置にて温度と圧力をかけ溶融し固化ブロック
化し、造粒機にて粒状にし、成形機を使用し所定のプラ
スチック製品に再生することができる。プラスチック製
品としては、ほぐされた藁を受ける前記コンテナ容器と
することができる。また、ボード製の畳床は、高温高圧
装置にて蒸し焼き状態とし、炭化させ、炭化したボード
を粉砕機にて微粒粉砕し活性炭を得ることができる。ま
た、裏面シートや縁布によってつくられた袋や紐は土嚢
袋など他の用途に使用することもできる。
【0031】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。
【0032】
【発明の効果】本発明によると、畳の藁床をほぐして畜
産用藁を得るので、古畳の再利用と畜産農家等における
畜産用藁不足の問題を一挙に解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】古畳を畜産用藁に再利用する概念図である。
【図2】畳の斜視図である。
【図3】畜産用藁の製造工程を示すフローチャートであ
る。
【図4】畜産用藁製造設備の概略構成図である。
【図5】殺菌処理装置の平面図である。
【図6】殺菌処理装置の側面図である。
【図7】殺菌処理装置の正面図である。
【図8】切断装置の平面図である。
【図9】畳の切断状態を示す概念図である。
【図10】縦糸の切断状態を示す畳断面図である。
【図11】藁ほぐし装置の平面図である。
【図12】藁ほぐし装置の側面図である。
【図13】ほぐし処理の概念図である。
【図14】ほぐし処理の変形例である。
【図15】粉塵除去装置の側面図である。
【図16】粉塵除去装置の断面図である。
【符号の説明】
1 畳 2 畜産用藁製造設備 3 畜産用藁
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B07B 7/00 B07B 7/00 Z B09B 5/00 ZAB B09B 5/00 ZABZ Fターム(参考) 2B101 AA01 GB06 2B150 AA01 CA11 4C058 AA30 BB04 4D004 AA31 AC04 BA10 CA02 CA08 CA22 CA46 CB12 CB32 CB36 4D021 AA03 AB02 AB03 CA11 CB20 EA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畳に含まれる藁床から畜産用藁を製造す
    る方法であって、畳を解体分別して藁床を取り出し、当
    該藁床をほぐして畜産用藁を得ることを特徴とする畜産
    用藁の製造方法。
  2. 【請求項2】 畳を厚さ方向に分割するようにスライス
    して畳の縦糸を切断してから畳を解体することを特徴と
    する請求項1記載の畜産用藁の製造方法。
  3. 【請求項3】 畳から解体分別された藁床に突刺体を突
    き刺し、藁床に突き刺した突刺体を突刺方向を横切る方
    向に移動させて藁をほぐすことを特徴とする請求項1又
    は2記載の畜産用藁の製造方法。
  4. 【請求項4】 藁床又はほぐされた藁を殺菌する工程を
    含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    畜産用藁の製造方法。
  5. 【請求項5】 藁床又はほぐされた藁を熱風によって殺
    菌を行うことを特徴とする請求項4記載の畜産用藁の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 ほぐされた藁に含まれる藁屑等の粉塵を
    除去処理する工程を含むことを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の畜産用藁の製造方法。
  7. 【請求項7】 ほぐされた藁を叩くことによってほぐさ
    れた藁に含まれる藁屑等の粉塵を叩き落としながらほぐ
    された藁をふるいにかけて粉塵を除去することを特徴と
    する請求項6記載の畜産用藁の製造方法。
  8. 【請求項8】 裏面シート材を有する畳に含まれる藁床
    から畜産用藁を製造する方法であって、 畳を解体分別して藁床を取り出し、当該藁床をほぐす工
    程と、 畳を解体分別して裏面シート材を取り出し、当該裏面シ
    ート材を縫製して袋状にする工程と、 裏面シート材を縫製した袋でほぐされた藁を梱包する工
    程と、を含むことを特徴とする畜産用藁の製造方法。
  9. 【請求項9】 縁布を有する畳に含まれる藁床から畜産
    用藁を製造する方法であって、 畳を解体分別して藁床を取り出し、当該藁床をほぐす工
    程と、 畳を解体分別して縁布を取り出し、当該縁布を縄編機に
    て縄化する工程と、 縄化した縁布でほぐされた藁を梱包する工程とを含むこ
    とを特徴とする畜産用藁の製造方法。
  10. 【請求項10】 畳に含まれる藁床から畜産用藁を製造
    する設備であって、 畳を厚さ方向に分割するようにスライスして畳の縦糸を
    切断する切断装置と、 畳を解体分別して取り出された藁床をほぐすための藁ほ
    ぐし装置とを備えていることを特徴とする畜産用藁製造
    設備。
  11. 【請求項11】 畳に含まれる藁床をほぐしてなること
    を特徴とする畜産用藁。
  12. 【請求項12】 殺菌処理が施されていることを特徴と
    する請求項11記載の畜産用藁。
JP2000385990A 2000-12-19 2000-12-19 畜産用藁の製造方法、畜産用藁の製造設備、及び畜産用藁 Pending JP2002186372A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000385990A JP2002186372A (ja) 2000-12-19 2000-12-19 畜産用藁の製造方法、畜産用藁の製造設備、及び畜産用藁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000385990A JP2002186372A (ja) 2000-12-19 2000-12-19 畜産用藁の製造方法、畜産用藁の製造設備、及び畜産用藁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002186372A true JP2002186372A (ja) 2002-07-02

Family

ID=18853164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000385990A Pending JP2002186372A (ja) 2000-12-19 2000-12-19 畜産用藁の製造方法、畜産用藁の製造設備、及び畜産用藁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002186372A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013532537A (ja) * 2010-07-29 2013-08-19 エコバル アンビロンヌマン 家具の材料、特にマットレス、ベッド用ボトム、椅子の材料をリサイクルする方法と、そのような方法によって得られるシートと、関連するリサイクル設備
GB2585218A (en) * 2019-07-03 2021-01-06 Equestrian Direct Ltd An artificial surface and a method for making an artificial surface

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013532537A (ja) * 2010-07-29 2013-08-19 エコバル アンビロンヌマン 家具の材料、特にマットレス、ベッド用ボトム、椅子の材料をリサイクルする方法と、そのような方法によって得られるシートと、関連するリサイクル設備
GB2585218A (en) * 2019-07-03 2021-01-06 Equestrian Direct Ltd An artificial surface and a method for making an artificial surface

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101849599B (zh) 蜜柚果脯生产线
WO2019157783A1 (zh) 一种麻类农产品分类收获智能化联合机及方法
CN1289735C (zh) 干燥地制造短纤维和长纤维的非织造纤维网的设备和方法
US4205624A (en) Method and equipment for sanitizing animal soiled rubber bedding material
US3353947A (en) Method and apparatus for the separation of straw and manure
US8870104B2 (en) Method for separating carpet fibers
KR100900797B1 (ko) 비닐류 선별장치
JP2002186372A (ja) 畜産用藁の製造方法、畜産用藁の製造設備、及び畜産用藁
CN110216131A (zh) 一种餐厨垃圾降解装置及方法
FR3064930B1 (fr) Dispositif de traitement des dechets
JP3676284B2 (ja) 動物用敷料およびその作製方法
CN201667954U (zh) 蜜柚果脯生产线
KR20030013889A (ko) 음식물 쓰레기 자동 선별기
CA2763399A1 (en) Carpet reclamation system
JP2000189053A (ja) 茶葉のふるい選別装置
CN113000546B (zh) 一种医用废弃物垃圾高资源化分类回收系统
DK201000111U3 (da) Strøelse til dyr samt anlæg til fremstilling af sådan strøelse
JPH08243425A (ja) ゴミ袋の破袋除去回収
CN111014005B (zh) 竹片废料回收方法及装置
CN109070141A (zh) 筛选机
CN109277399B (zh) 床垫拆解再生工艺
TWI422322B (zh) Deforestation
CN207857518U (zh) 一种生活垃圾卫生填埋场垃圾综合处理系统
TW202042928A (zh) 吸收性衛生用品回收處理系統及其回收處理方法
JP4324835B2 (ja) 有機廃棄物処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050607