JP3676284B2 - 動物用敷料およびその作製方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウマの敷料として特に有用な、環境に優しい改善された動物用敷料材料である。本発明の敷料は、一般に、内部コアおよび外面を有する刺激性がなくダストの出ない亜麻シーブであって、十分な量の内部コアが露出して敷料吸収材を形成するものである。
【0002】
【従来の技術】
動物用敷料、特にウマの敷料として、いくつかの種々の材料が使用されてきた。ウマおよびその他の動物は、昔からわらの上に寝ていた。わらは、入手し易く取扱い適性が良好であり廃棄し易いにも関わらず、水分吸収力が低く、動物が感じる心地よさに限りがあり、また、味が良いために草食動物が汚れた敷料を食べてしまうという重大な欠点を持っている。わら敷料の水分吸収率が低いので、ストールをより頻繁に清浄にする必要がある。
【0003】
様々な植物材料、例えば亜麻やジュート、大麻、ラミー、ケナフなどの靭皮繊維は、広く様々な織物および工業的用途に特に有用であることが、長い間知られてきた。したがって、これらの植物材料の靭皮繊維をその木質部分から分離するため、その材料を加工する数多くの種々のタイプの機械が使用されてきた。例えば、木質材料をそれに結合している繊維から取り除くためにばらばらにする主な機構として、スカッチングまたは叩解またはフレイリング動作を利用する機械が、当技術分野では周知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
亜麻植物の茎は、約30〜40%の長い外部靭皮繊維と、60〜70%の短い木質内部コア繊維またはシーブを有する。シーブは、亜麻材料がそこから繊維を分離するよう加工されるとき、副産物として残される。したがって、亜麻植物の大部分は低コストの不良品として残され、商業的な利益を少しももたらすことなく処分されるが、例えば農家に供給されて、非効率的な敷料として家畜に用いられたり、土壌と混合するためバイオマスとして高木限界に沿って積み上げたり、雑草の成長を停めるのに使用される。この点で、シーブ材料の売上げは1トン当たりわずか9ドルにしかならず、そうでない場合は廃棄物として焼却される。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、家畜を含む草食動物の嗜好に合わず堆肥化率の低い亜麻シーブなどの農業副産物から作製された、動物用敷料材料に関する。本発明は、最も詳細には、ウマおよび家畜との使用に適する。本発明で使用される農業副産物は、堆肥化しにくい。実際のところ、これらの農副産物が何らかの方法で使用されない場合、これらの農業副産物は畑で焼却されて、温室効果ガスの排出に寄与することになる。
【0006】
本発明の動物用敷料組成物に含まれる亜麻シーブは、特定の粒度を有し、残留種子分を含まず、すなわちこの種子分(またはその欠如)が、動物、例えば草食動物や肉食動物のシーブに対する嗜好を減じ、除草剤や殺虫剤などの毒素を実質上含まず、防腐剤を実質上含まず、ダストが実質上出ないものである。一般に、亜麻シーブは、約1重量パーセント未満の種子を有するべきであり、別の態様では、0.5重量パーセント未満の種子を有するべきである。
【0007】
亜麻シーブは、疎水性外層および多孔質内部コアを有する。本発明で使用されるシーブの、露出している内部コアと外層の割合は、敷料組成物に優れた均一な吸水性を与えるために、慎重に制御される。この吸収性は、敷料が、その乾燥重量の約400パーセントを超える水を吸収できるものである。シーブの内部コアは吸収性があり、したがってコアの量は、敷料吸収材の作製に有効であるように露出されるべきであるが、シーブを穀類のわらよりもストール内で分解しにくくするために、十分なスキンまたはシーブ外面を残すべきである。一般に、亜麻シーブの長さは、約0.5cmから約2.3cm(約0.2インチから約0.9インチ)の範囲にあるべきである。一般に、シーブ粒子の露出されたシーブ内部コアと外面の比は、約4:1から約1:3に及ぶ。別の態様では、この比は約1:1である。
【0008】
長さ、幅、および厚さを含む各粒子のサイズおよび形状は、それぞれ約0.5cm〜約2.3cm(0.2インチ〜0.9インチ)、約0.25mm〜約0.76mm(0.01インチ〜0.03インチ)、約0.25mm〜約0.76mm(0.01インチ〜0.03インチ)に制御される。
【0009】
別の態様では、本発明のシーブは、亜麻や大麻、ケナフ、ラミー、サイザルわら、これらの混合物など、非嗜好性の材料と混合され圧縮されて、組合せ型敷料を作製する。この態様では、シーブは敷料の少なくとも50重量パーセントを構成するが、敷料の100%を形成することができる。
【0010】
別の態様では、本発明は、畜舎の床や地面などの基層表面に敷料組成物を広げること含んだ、動物に敷料を提供する方法を提供する。
【0011】
本発明の価値は、敷料製品が農業廃棄物から有用な動物用敷料組成物に変換され、農業廃棄材料の焼却が防止されることによって大気中への温室効果ガスの排出が減少するという事実によって明らかにされる。
【0012】
【発明の実施の形態】
定義
本出願で言う「亜麻」は、種子(すなわち、あまに油)用またはその繊維用またはその両方のために栽培した植物繊維料作物を指す。そのような作物の例には、Lignum usitatissimum(一般的な亜麻)、L.usitatissium album(白い花が咲く亜麻)、およびL.usitatissium vulare(青い花が咲く亜麻)が含まれる。
【0013】
亜麻の高品質の繊維は、植物の茎からのものであり、師部または靭皮にあり、したがって、亜麻は「靭皮繊維」作物と記述される。本明細書で使用される「靭皮」は、師部領域からの繊維を指す。さらに、本明細書で使用する亜麻「シーブ」は、亜麻の茎から靭皮繊維を分離した後に残っているコア組織粒子を指す。亜麻シーブは、維管束および柔細胞を含めた全ての細胞タイプのブレンドおよび混合物を含む。
【0014】
ダストが実質上出ないとは、粒度が100ミクロン未満の粒子が約0.05重量パーセント未満であることを意味する。
【0015】
毒素を実質上含まないとは、動物に有害な材料が重量ベースで1ppm未満であることを意味する。
【0016】
防腐剤を実質上含まないとは、本発明の敷料が、腐敗防止に有効量のいかなる追加腐敗防止成分も含まないことを意味する。
【0017】
本発明で使用される亜麻シーブ
本発明の敷料組成物に含まれるシーブは、特定の粒度を有し、残留する種子分が実質上なく、したがって種子分が減少してシーブに対する動物の嗜好が減じられる。本発明で使用されるシーブは、除草剤や殺虫剤などの毒素、およびクレオソールなどの防腐剤を実質上含まない。本発明で使用されるシーブは、ダストが実質上出ないものである。一般に、亜麻シーブは、約1重量パーセント未満の種子を有するべきであり、別の態様では0.5重量パーセントの種子を有するべきである。一般に、毒素は、シーブの1ppm未満を構成すべきである。
【0018】
一般に、亜麻シーブの長さは約0.5cmから約2.3cm(約0.2インチから約0.9インチ)の範囲にあるべきである。一般に、シーブ粒子の露出されたシーブ内部コアと外面の比は、約4:1から約1:3に及ぶ。前述のように別の態様では、この比は約1:1である。
【0019】
一般に、亜麻シーブ(靭皮繊維とは反対に)は、少なくとも約95重量パーセントのシーブとして供給される。
【0020】
亜麻シーブの形態上の性質および化学組成は、動物用敷料の性質および性能に影響を及ぼし寄与する。シーブは、疎水性外層またはスキンと多孔質内部コアを有する。コアおよびスキンと、露出したコアとスキンの比は、本発明に非常に重要である。さらに、靭皮繊維は動物の足に絡み付く可能性があるので、シーブは多すぎる靭皮繊維を含んではならない。
【0021】
亜麻シーブの平均粒度は長さ約1.3cm(約0.5インチ)よりも大きいものであってはならず、重要な態様では、シーブの平均粒度は長さ約1cmから約1.5cm(約0.4インチから約0.6インチ)であり、別の態様では、粒子の約20重量パーセント以下が約1cm(0.4インチ)より小さいものであるべきである。本明細書で使用されるシーブの平均粒度分布は約0.5cmから約0.76cm(約0.2インチから約0.3インチ)であるべきである。
【0022】
全ての化学分析および手順は、表1に示すパルプ製紙業界技術協会(TAPPI)の試験方法に従って行った。本発明で使用される亜麻シーブは、表2に示すように化学的に特徴付けることができる。しかし、一般に、本発明で使用されるシーブは、約24重量パーセントよりも多いリグニンを有しておらず、好ましくは約20重量パーセント未満のリグニンであり、さらに、約70重量パーセントを超える多糖類を有している。
【0023】
【表1】
Figure 0003676284
【0024】
【表2】
Figure 0003676284
【0025】
注記:抽出物の値は加算的なものではない。
[ ]−標準偏差
【0026】
他の知られている動物用敷料に比べ、本発明の動物用敷料の吸収性は、以下の実施例からわかるように、印象的なものである。
【0027】
実施例I−(吸収性)
吸湿性
各敷料タイプの10グラムの未使用乾燥(室温:20℃±1℃、50%室内湿度±5%)サンプルを5つ使用する。各サンプルをビーカに入れ、計量する。測定した量の水をビーカに加えるが、水が最上面まで溜まるのが見えるまで加える。敷料を60分間浸漬させる。ストレーナを通してビーカを60分間逆さにすることによって、過剰な水全てを排出させる。回収された水の体積を測定し、ビーカを再び計量する。種々の敷料材料の吸水性について計算し、重量増加パーセントおよび吸収された水として表す。
【0028】
【表3】
Figure 0003676284
【0029】
【表4】
Figure 0003676284
【0030】
実施例II−(ダストの評価)
敷料からのダストのサンプルについて、顕微鏡により試験を行い、Clarke and Madelin(Equine Vet.J 19(5)、442〜447(1987))に修正を加えた以下の分類に従ってグレード付けをした。
【0031】
I.「非常に良い」−無視できる量のカビの胞子が存在し、主なダスト成分は、植物の被毛、花粉粒、その他の植物および種々雑多な断片である。
【0032】
II.「良い」−カビの胞子が存在し、主として大きい胞子である「フィールド菌」タイプ、例えばAlternaria種、Cladosporium種である。Penicillium種やAspergillus種など、サイズ範囲が2μmから5μmの少数の呼吸性の胞子が存在する可能性がある。多くの植物材料が存在する。
【0033】
III.「不十分」−多量のカビの胞子が存在し、主として大きい胞子である「フィールド菌」タイプ、例えばAlternaria種、Cladosporium種である。Penicillium種やAspergillus種など、サイズ範囲が2μmから5μmの少数の呼吸性の胞子が存在する可能性がある。少量のダストダニ発生を証明するサンプルもこの範疇に含まれる。
【0034】
IV.「非常に不十分」−主として多数の呼吸性の胞子からなる。しばしば主な構成成分は直径約1μmの放射菌胞子である。重いダストダニ発生を証明するサンプルもこの範疇に含まれる。
【0035】
【表5】
Figure 0003676284
【0036】
前に試験をしたサンプルの粒子の識別。(注記:評価は、分析した個々のサンプルの質に基づく)。
【0037】
【表6】
Figure 0003676284
【0038】
本発明で使用される亜麻シーブの作製
符号2では、生茎のベールの外部から、濡れた汚物および/または汚れを手作業で剥がす。生茎のベールの残りの部分をタブ粉砕機4に送り込み、初期ベール破断、わらの短縮、および粗製の繊維/シーブの分離を行う。部分的に分離された生茎を、機械式コンベヤを介して開俵機6(開綿機)に送り込み、材料のもつれを解く。次いで部分的に分離されてもつれが解かれた材料を、空気によって微片コンデンサ8に移動させるが、そこではダストを除去し、(STC&C)スパイク歯シリンダおよび凹形システム10に対して均一な供給が行われるようにする。STC&Cユニット10は、スパイク歯シリンダおよび凹形部材を含み、これらがさらにシーブと繊維を分離する。次いでこの材料をエレベータクリーナまたは「XL」クリーナ12に機械的に移動させ、さらにシーブ/繊維の分離を行う。
【0039】
本発明では、タブ粉砕機、開綿機、微片コンデンサ、STC&Cユニット、およびXLクリーナからのシーブの流れを使用することができる。露出したコアと外面の比が約1:1から約3:1であるシーブの流れは、STC&CユニットおよびXLクリーナから来る。タブ粉砕機、開綿機、および微片コンデンサから生じるシーブの流れは、露出したコアと外面の比が約4:1から約2:1である。
【0040】
全てのシーブの流れと、清浄プロセス中に開綿機、STC&CおよびXLクリーナから落下した繊維は、ベルトで、目の荒いスクリーン振動コンベヤ(または、ふるい)14に搬送される。この振動コンベヤは、振盪動作を利用して、繊維から緩んだシーブを分離する。シーブは目の荒いスクリーンを通して落下し、吸気式ボールデッキスクリーナ16の最上部に機械的に運ばれ、そこでシーブ粒子を長さ約0.5cmから約2.3cm(0.2インチから0.9インチ)の1つの細片に、または長さ約1.3cmから約2.3cm(0.5インチから0.9インチ)と長さ約0.5cmから約1.5cm(0.2インチから0.6インチ)の2つの異なる細片に分類する。ファンにより発生する空気を使用して、粒子の運動および分離を向上させ、残っているダストを除去する。ダストは、サイクロンおよびファンを使用して除去することができる。次いでシーブを真空デストナ18に送ってそこから種子を除去する。次いでダストが除去され核が除去された材料を、オーガを介して圧縮袋詰め機に送り込む。約23kg(50ポンド)の量の生成物が、約0.096立方メートル(約3.4立方フィート)に圧縮される。
【0041】
亜麻シーブ生成物の代替プロセスの例は、参照により本明細書に組み込む2000年6月27日に発行された米国特許第6,079,647号と、やはり参照により本明細書に組み込むWO98/03705として1998年1月29日に公表されたPCT/CA97/00511に記載されている。以下により十分に記述されかつ以下の図2に見られるこのプロセスは、本発明で使用されるシーブから靭皮を分離する場合、および同様に靭皮繊維を回収する場合も、本発明で使用されるシーブの生成に必要とされるより厳密と考えられる。しかし、代替プロセスの後、例えば真空デストナで処理を行うなど、シーブ生成物に対して種子の除去を行わなくてはならない。
【0042】
図2に見られる一形態では、植物材料の繊維からシーブまたは木質部分を分離し、分離した木質部分のサイズを縮小するための、複数の加工セクションを有する加工システムが設けられる。これらの加工セクションは、植物材料に対してそこからシーブまたは木質部分を剥がすように引張り動作を行う剥離セクションであって、それと同時に繊維に与えるダメージを最小限に抑えかつ繊維を短くする剥離セクションを含む。剥離セクションに続いて清浄セクションが設けられ、そこでは植物材料を擦り取ることによって、植物繊維に結合している残されたシーブまたは木質部分の大部分を分離し、その結果、残されている木質材料がさらに分離されて、剥離動作に類似する擦り取る動作により繊維の純度が非常に高い生成物が得られ、繊維が商用として価値のある長さに保たれるように、繊維の長さに与えられるダメージは最小限に抑えられる。
【0043】
以下の図2の代替プロセスシステムは清浄装置の設備を備え、第1のレベルの繊維純度、例えば55%から60%の繊維純度である剥皮された植物材料を受け取り、さらに、剥皮された材料の繊維から、残っている木質部分を分離して、繊維純度を第2のより高いレベルの繊維純度、例えば第1のレベルに勝る90%の繊維純度に高める。図4〜6に見られるように、この装置は少なくとも1組のシリンダとそれに関連付けられた凹形部材を含み、それらの間には所定の半径方向のスペーシングがあり、シリンダが回転するにつれて植物材料がその内部を通過する。シリンダおよび凹形部材上にはスパイクが設けられて、そこから概ね半径方向に突出しており、シリンダが回転するにつれてスパイクが重なるようにかつ互いに横方向に間隔を空けるように、さらにシリンダ上にあるスパイクが凹形部材上のスパイクを通過するように配置されている。したがって、シリンダのスパイクが凹形部材のスパイクを通過して植物材料を運ぶにつれ、その材料は擦り取り動作にかけられて、ダメージを実質上与えることなく残されているいかなる木質部分も繊維からさらに除去される。シリンダおよび凹形部材上のスパイクは所定の長さのものであり、シリンダと凹形部材の間にある所定の半径方向のスペーシングよりもわずかに短く、その結果、スパイクの遠位端とシリンダおよび凹形部材の間の半径方向のクリアランスが最小限に抑えられる。スパイクを、シリンダおよび凹形部材のそれぞれの表面に近い深さまで延ばすことによって、前述の擦り取り動作にかけられる、それぞれのシリンダのスパイク部材と凹形部材の間にある側方スペース内の植物材料の量が、最大になる。
【0044】
一般に、5組のシリンダとそれに関連付けられた凹形部材が設けられ、その内部を植物材料が移動する。
【0045】
凹形部材は、植物材料の移動方向において、凹形部材スパイクの下流および周方向の後部に格子セクションを有することができ、その結果、シリンダスパイクによって運ばれた植物材料が凹形部材スパイクに対する擦り取り動作にかけられた後、この植物材料は、格子セクションを通過する崩し取られた植物材料の木質部分と共に、この格子セクション上を移動するようになる。格子セクションは所定のサイズの開口を有し、そのサイズは、より長い繊維がその開口を通過しないようにすると共により短い擦り取られた木質部分がその内部を通過するよう選択されている。
【0046】
加工装置は、繊維が格子セクションを通過するのに十分な長さであり続るように、繊維に与えるダメージを最小限に抑えるものであり、そのようにしないと、分離された木質部分の適正な繊維の分類が行われず、植物材料の後続の加工に悪影響を与える可能性がある。したがって以下により十分に論じるように、格子開口のサイズは、木質部分の後続の加工のため、分離された木質部分を繊維から適正に分類するのに重要である。この点に関し、シリンダおよび凹形部材の上流で利用される加工装置は、格子セクション上を通過させるため、シリンダおよび凹形部材のスパイクによって発生した擦り取り動作が繊維をその臨界の長さを超えるまで短くしないように、繊維を適正な長さに保持する。
【0047】
シリンダおよび凹形部材のスパイクは、一般に互いに間隔を空けて周方向に何列かに配置され、隣接する列には互いにずれた状態のスパイクがあり、その結果植物材料は、特定のシリンダスパイクの両側にある異なる列の凹形部材スパイクに次々に係合するときに、前後に往復する擦り取り動作にかけられる。このように、材料は、スパイクの重なり領域全体を通してその同じ部分に沿って連続的に擦り取られず、代わりに、凹形部材の異なる列にずれて配置されているスパイクを異なる時間のときに植物材料の異なる部分で打ち、それによって、依然としてそこから木質部分を擦り取りながら繊維の長さに与えるダメージを最小限に抑える。
【0048】
代替方法は、植物材料の繊維から木質材料を剥離して第1のレベルの繊維純度にある剥皮植物材料を生成し、1組に配置されたシリンダとそれに関連付けられた凹形部材上のスパイクを協働させることによって画定された植物材料擦り取り領域を提供し、第1のレベルの繊維純度にある剥皮植物材料をシリンダおよび凹形部材の組に送り込み、シリンダの上にあるスパイクを、凹形部材上のスパイクであってその間に側方スペーシングを有する凹形部材上のスパイクに通すことによって、シリンダを回転させ、シリンダの回転によって、シリンダ上のスパイクで剥皮植物材料を擦り取り領域に運び、繊維の短縮が最小限に抑えられるように、擦り取り領域内で植物材料が凹形部材上のスパイクに係合するときに繊維から植物材料の木質部分を擦り取り、擦り取った後に第1のレベルよりも高いレベルの純度にあり、かつ擦り取り領域に送り込まれた繊維よりもごくわずかに短い長さの繊維を生成することによって、植物材料から繊維を生成する。
【0049】
この方法は、シリンダおよび凹形部材上のスパイクを、周方向に間隔を空けて軸方向の列に配置すると共に、隣接する列のスパイクが互いにずれるように配置すること、およびシリンダスパイクが植物材料を擦り取り領域に運ぶとき、植物材料が、特定のシリンダスパイクの両側にある凹形部材上の異なる列に配置されたオフセット凹形部材スパイクに次々と係合する状態で、植物材料が前後に往復する擦り取り動作にかけられることを含むことができる。
【0050】
図2は、一般に符号100で示される代替方法の植物加工システムを示し、このシステムは、非常に大きい体積の靭皮植物材料、好ましくはその脂肪種子のために北アメリカで栽培された生茎を加工するように設計されたものであり、それによって、そこから商用として望ましい長さの繊維が得られ、かつシーブが回収される。図示するように、植物または亜麻繊維加工システム100は、亜麻植物材料から繊維のほとんどを除去するように設計された装置を備えた加工セクションを有するシステム100の亜麻繊維主加工部120を含む。亜麻加工部120により、繊維純度が約90%の生成物が得られる。
【0051】
加工システム100は、分離したシーブを亜麻繊維加工部120に取り込んで、そのサイズを本発明で使用するのに必要なサイズまで縮小するための、木質またはシーブ加工部140も含むことができる。さらに、実質上シーブ材料のみを確実にシーブ加工部140に送り込んで、システム100の亜麻繊維加工部120の剥離および清浄セクション200および220からそれぞれ出てくる可能性のあるいかなる長い繊維も回収するために、シーブ回収加工部140の前に繊維回収部160を設けることができる。繊維回収加工部160から回収された亜麻繊維は梱包機1080に搬送され、梱包されて貯蔵される。シフトされたシーブは、ふるい820および840のバッフル1060内を落下し、加工システム100のシーブ加工部140の粉砕セクション180に搬送される。
【0052】
システム100のシーブ加工部140は回転式粉砕機セクション180を利用することが好ましく、このセクションには1対の回転式粉砕機770aおよび770bが含まれてシーブを素早く打ち付けて粉砕し、微細なサイズにする。粉砕機770aおよび770bは、ロータ駆動1140によって高速回転するよう駆動される。
【0053】
システム100のシーブ加工部には、第2の粉砕機770bの下流に回転式スクリーニングセクション1400を設けることもできる。回転式スクリーニングセクション1400は、内部で加工済みのシーブがスクリーニングされる円筒形スクリーン(図示せず)を含み、シーブは上流の開口端1440に入って下方の下流端1460から出て行く。シーブ粒子がスクリーンを通ってシフトするにつれ、シーブ粒子はホッパ(図示せず)に落下して貯蔵サイロ1500に搬送される。スクリーン内をシフトしないシーブ材料は、回転式粉砕機770aおよび770bへと再循環される。
【0054】
剥離セクション200は、単に図2に概略的に示される何組かの溝付きローラの240を使用し、これらの組は、下流方向に徐々に速くなる回転速度で回転する。このように、引張り動作が亜麻植物材料に影響を及ぼし、繊維にほとんどダメージを与えることなくそこからシーブを剥離する。剥皮または剥離セクション200は、繊維純度が約55〜60パーセントの範囲の生成物を得るのに有効であり、分離したシーブを何組かのローラ240の間の剥離セクション200から落下させて清浄セクション220に送り込み、さらに加工する。
【0055】
前述のように、清浄セクション220は剥離セクション200から生成物を受け取って、繊維純度が約90パーセントになるようにさらに精製する。これを、繊維にかなりのダメージを与えることなく行うため、何組かのシリンダ260およびそれに関連付けられた凹形部材280を設け、その内部を通して植物材料を移動させ、次いで1対の同一のエレベータクリーナ300に移動させる。清浄セクション220、具体的には何組かのシリンダ260およびそれに関連付けられた凹形部材280は、その間に亜麻を通すときに、その上に設けられたスパイク320に対して亜麻を擦り取るのに有効である。擦り取り動作は、亜麻繊維をあまりに短くすることなく、その繊維に依然として結合しているシーブの残りの大部分を分離するのに有効である。
【0056】
図4〜6を参照しながら、清浄セクション220、具体的にはシリンダ260およびその凹形部材280の構成について、次に記述する。シリンダ260のスパイク320は、シリンダ260の周方向に間隔を空けて設けられた軸方向の列に配置され、そこにボルト締め構成340によって固定されている。同様に、凹形部材280のスパイク320は、互いに周方向に間隔を空けて設けられた軸方向の列に配置されている。凹形部材スパイク320は、ボルト締め構成380によって個々のプレート360に固定することができる。シリンダ260およびそれに関連付けられた凹形部材280は、互いに所定の半径方向のスペーシングで配置されており、スパイク320は、スパイクの遠位端320aが、シリンダ260および凹形部材280のそれぞれの対向面260aおよび280aからわずかな半径方向のクリアランスのみ有するように、半径方向に延びるよう寸法決めされている。
【0057】
擦り取り領域400はシリンダ260と凹形部材280の間に画定され、その領域内には重なり合うスパイク320が配置され、かつその領域内を、シリンダ260の回転によって亜麻植物材料が移動する。それぞれのスパイク320間の重なり部分が最大になるように、シリンダおよび凹形部材280のそれぞれの表面260aおよび280a近くの深さまで延びるスパイク320を有することによって、重なり合うスパイク320間の側方スペースに保持されかつ所望の擦り取り動作にかけられる植物材料の量も、最大になる。例を挙げると、スパイク320は、約7.6cmから約39cm(約3インチから31/2インチ)の長さにすることができ、このときのスパイクの遠位端320aと表面260aおよび280aとの間のクリアランスは約1.3cm(半インチ)である。
【0058】
亜麻材料を第1のシリンダ260およびそれに関連付けられた凹形部材280に送り込む前に、この亜麻を1対の破砕ロール420および440に通して亜麻材料のマットを形成し、シリンダ260上のスパイク320によって運ばれるにつれて第1の擦り取り領域400に送り込まれ、亜麻材料から異物を除去することによって保護がもたらされる。この点に関し、上方ローラ420にはコイルばね460などのばねで負荷をかけることができ、その結果、上方および下方ローラ420および440の間にはニップが形成されて、その内部に植物材料が引き込まれるようになる。
【0059】
亜麻材料が擦り取り領域400を通過するときにその繊維に与えられるダメージを最小限に抑えるため、シリンダ260および凹形部材280のそれぞれのスパイク320は、ある列のスパイクが、軸方向において、隣接する列のスパイクからずれるように配置される。このようにシリンダ260が回転するにつれて、シリンダスパイク320によって運ばれる亜麻材料は、その一側面にあってそのすぐ隣に接している最も近くにある凹形部材スパイク320に対して擦り取られることになる。シリンダ260の回転を続けることによって、植物材料はシリンダスパイク320から間隔を空けてさらに離れていき、このシリンダスパイク320の両側に運ばれて、シリンダスパイク320のそれぞれの側にわずかに離れるように等しく間隔を空けて配置された凹形スパイク320に対して削り取られる。その後、特定のシリンダスパイク320の他方の側にある植物材料は、次に、特定のシリンダスパイク320のその側面の、最も近い凹形部材スパイク320に対して擦り取られる。したがって、シリンダスパイク320によって、異なる時間で植物材料が擦り取り領域400内に引っ張られるにつれ、シリンダスパイク320の片側および/または他方の側にありまたその上の異なる位置にある植物材料は、隣接する凹形部材スパイク320に対する擦り取り動作にかけられることになるが、植物材料が擦り取り領域400内にあるのは全ての時間にわたってではない。このように植物材料は、擦り取り領域400内に引っ張られるにつれて特定のシリンダスパイク320のそれぞれの側で前後に往復する擦り取り動作にかけられる。
【0060】
擦り取り領域400内のスパイク320のこの配置は、図7〜図9を参照することによって最も良く理解することができる。これらの図からわかるように、スパイク320は、その遠位端320aで集束するテーパ状の側面を有し、その結果、シリンダスパイク320が擦り取り領域400内を回転してそのそれぞれの側の凹形部材スパイク320を通過するときに若干一致する配置構成となる。図示されるように、シリンダの軸方向のスパイク320の列は、1つの列の中でのスパイク320の軸方向における位置決めについて見ると、4列ごとに繰り返されている。凹形部材スパイク320も同様に、その軸方向のずれについて見ると、これらのスパイクが4列ごとに繰り返されるように配置することができる。この点に関し、図7〜図9は、凹形部材スパイク320の全ての半径方向の長さが同じであるにも関わらず、隣接する凹形部材スパイク320の高さが様々であることを示している。図7〜図9に示される高さが様々である理由は、スパイク部材320が凹形部材280上に配置されている種々の列があるからであり、すなわち高さがより低く見えるスパイク320が、より高く見えるスパイク320に対して周方向のさらに下流にある列に配置されているからである。したがって、同じ高さのスパイク320は全て、軸方向に延びる同じ列に配置されている。したがって凹形部材スパイク320は、その1つの列における軸方向の位置決めについて見ると、シリンダスパイク320と同様に軸方向の4列ごとに繰り返されている。
【0061】
前に論じたように、凹形部材スパイク320は個々のプレート360上に設けられる。プレート360は、弓状のフレーム部材480および500に取り付けられるように適合される。凹形部材フレーム480および500は横棒520によって相互に接続され、協働して格子セクション540を形成するが、このセクションは、凹形部材スパイク320とこのスパイクが取り付けられているプレート360に対して周方向の後部または下流にある。格子セクション540の横棒520の周方向のスペーシングは、その間に形成された開口520aが本明細書の亜麻加工システム100での使用に特に適合されるように、慎重に選択される。より具体的には、格子セクション540の横棒520の間のスペーシング520aは、擦り取り領域400内の亜麻材料から擦り取られたより長い繊維が開口520aを通って落下しないように、一方、擦り取られたより短いシーブはその開口520aを通るように、選択される。本発明の加工システム100では、格子棒の間の格子開口またはスペース520aは約1.3cm程度(約半インチ)に寸法決めされることが好ましい。
【0062】
格子棒520に強度を与えるため、したがってこれらの棒が本明細書のシステム100の動作中に曲がらないようにするため、また亜麻材料のより長くより軽い繊維が格子棒520を通って行くのを補助するため、図6に示すように、いくつかの周方向に延びる支持またはガイド棒560を、軸方向に互いに間隔を空けて配置されるように棒520の間に取着することができる。このように、丸まり易く凝集し易いより軽い繊維は、シリンダスパイク320によって格子セクション540上により容易に引き寄せることができ、このとき、繊維から分離されたシーブのより重い細片は、図4に示すように格子棒520の間の格子開口520aを通って落下する。
【0063】
上に凹形部材スパイク320を有するプレート360を取り付けるため、フレーム部材480および500は、その対向する内側の面にそれぞれ形成されたチャネルレール580および600を有し、その結果プレートは、レール580および600上の部材480と500の間の位置に滑り込むことができる。好ましくかつ例示される形態では、そのような3つのプレート360が設けられており、その第1または上流プレート360aはその上に3列のオフセットスパイク320を有し、下流プレート360bおよび360cはその上に、スパイク320のそのような2つのオフセット列を有する。上流プレート360aが、フレーム部材480および500に対して所定位置にボルト締めされまたはクランプ締めされると、下流プレート360bおよび360cは、レール580および600の所定位置に保持され捕えられることになる。より小さい擦り取り動作が望まれる場合、擦り取り動作400は、プレート360の1つを取り外して代わりにブランクにすることによって変更することができ、例えばプレート360の1つのボルトが外されてそこからスパイク320が取り外されたものである。このように、凹形部材280には、擦り取り領域400内で植物材料に対して行われる精密な擦り取り動作を調整するという選択肢がある。
【0064】
清浄セクション220には、内部を植物材料が移動する5組のシリンダ260およびそれに関連付けられた凹形部材280が設けられており、図3からわかるように、下流のシリンダ260および凹形部材280は、その前にある上流シリンダ260および凹形部材280よりも垂直方向にわずかに高くなっている。シリンダ260は所定の速度で回転し、それによって材料は擦り取り領域400内を移動し、さらに、すぐ上流のシリンダ260によって与えられた運動量により、その下流の次のシリンダ260および関連付けられた凹形部材280に送出するのに十分な閾値速度で格子セクション540を通過して出て行く。シリンダ260の直径が約76cm(約30インチ)であるシリンダ260は、約500rpmから1100rpmで回転することによって、隣接する下流のシリンダ260に材料を送出するのに十分な運動量がこの材料に与えられ、その一方で長い繊維長が保持され、かつ本発明のシステム100が加工するように設計されている高体積の亜麻材料に対して高い処理量をもたらすことがわかった。シリンダ260および凹形部材280は、これらが本発明の亜麻植物加工システム100での使用に適合するように、特にその亜麻繊維加工部120に適合するように、米の加工に使用される9600 John Deere コンバインに上述の修正を加えたものに使用されるシリンダおよび凹形部材と同様にすることができる。
【0065】
亜麻植物材料は、最後の組のシリンダ260およびそれに関連付けられた凹形部材280から出た後に、対になったエレベータクリーナ300に送り込まれ、そこでは、擦り取り領域400内で加工された材料中の緩んだシーブ片が全て分離される。各エレベータクリーナ300は、非常に長い半径方向に延びるフィンガまたはロッド640を有するいくつかのローラまたはロータ620を含むことができ、このフィンガまたはロッドはこのローラまたはロータにボルト締めされまたは他の方法で堅く固定されててそこから半径方向に突出したものであり、その結果、それらの遠位端640aと凹形部材660との間にはわずかなクリアランスがあるだけになる。凹形部材660のそれぞれは、周方向に間隔を空けて配置された軸方向に延びる格子棒720であってその間に格子開口720aを形成する格子棒720により形成された、格子セクション700を含む。凹形部材280の格子部と同様に、格子開口720aは、その内部を短いシーブ片のみ通過するように寸法決めされ、より長い繊維はフィンガ640によって運ばれてこの開口を越えて行く。一般に、格子棒720間の格子開口またはスペース720aは、約1.3cm(約半インチ)程度になるように寸法決めされる。フィンガ640は軸方向の列に配置され、隣接する列のフィンガ640は、互いに軸方向にずれた状態に配置される。図示するように、フィンガ640の列は、1列おきに繰り返されることが好ましい。フィンガ640は、亜麻材料を拾い上げて格子セクション700上を引き摺るように動作し、それによって、より長い植物繊維から緩んだシーブが全て除去される。
【0066】
フィンガまたはロッド640には、そのロータ620への堅固なアタッチメントに隣接させて、環状の溝740を設けることができる。溝740があると、フィンガ640は、例えば過剰な量の亜麻繊維が丸め込まれた場合に生じるような過剰な力がフィンガ640に加えられた場合にそこで破断することができる。丸め込まれた亜麻繊維が凹形格子セクション700に向かって押され、エレベータクリーナ300のこの部分を曲げてダメージを与える可能性がある代わりに、この離脱溝740があることによって、応力が加えられたフィンガ640のみに障害が生じ、このフィンガ640を凹形部材660に対して容易に交換することができる。さらに、その内部を植物材料が移動する半径方向の小さいクリアランス、例えば約0.64mm(0.025インチ)程度というクリアランスを変えることなく、エレベータクリーナ300を適正に機能させ続けることが可能である。
【0067】
図示するように、各エレベータクリーナ300は一般に、植物材料がそこから出て行くまでその植物材料を約45度のピッチで上方に移動させるように、すぐ上流のロータ620および凹形部材660に対して垂直方向に高さが増すように配置された6組のロータ620および凹形部材660を有する。例を挙げると、ロータ620の直径を約21cm(65/8インチ)にし、フィンガ640の長さを約20cm(約8インチ)にすることができる。亜麻材料が上流のロータ620および凹形部材660に送り込まれるようにこの亜麻材料に十分な運動量を与えるため、ロータ620は、100rpmから700rpmの範囲で回転させることができ、最も好ましくは約500rpmで回転させることができる。
【0068】
植物材料が、5組のスパイクシリンダ260およびそれに関連付けられた凹形部材280を含む清浄セクション220、次いで6組のロータ620および凹形部材660をそれぞれが含む2つのエレベータクリーナ300により加工された後、そこから得られた生成物の繊維純度は約90パーセントになり、それと同時に、システム100により加工される脂肪種子の生茎が比較的丈夫で小さいサイズであるにも関わらず、繊維の長さは商用として必要なサイズに保たれる。繊維が最終の下流エレベータクリーナ300から離れた後、この繊維は梱包機760に送され、そこで梱包されて貯蔵される。
【0069】
システム100の繊維回収部160は、1対の揺動ふるい820および840を利用するふるいセクション810を有する(図12および図13参照)。次に図12および図13を参照すると、駆動機構860の駆動シャフト1040はピボットリンク880および900に偏心状態に接続されており、その結果、この駆動シャフトはピボットリンク880および900を前後に往復する軌道経路で駆動させて水平ふるい820および840を水平方向と垂直方向の両方に2:1の割合で揺動させ、その結果、ふるい820および840は約5cm(2インチ)ずつ水平方向に移動して、垂直方向に約2.5cm(1インチ)移動するようになる。ピボットリンク880および900は、それぞれピボット取付け棒920および940の一端に旋回可能に取着されており、これらの取付け棒920および940は、それぞれふるい820および840用の他端が、固定された取付けブロック960および980に旋回可能に取り付けられている。取付け棒920は、この取付け棒920の中間の旋回可能に取り付けられた端部でふるい820の下流端1000に固定される。取付け棒940は、この取付け棒940の中間の旋回可能に取り付けられた端部でふるい840の上流端1020に固定される。さらに、ふるい820および840の揺動運動は、それらが等しくかつ反対の方向に同時に移動するように協働し、その結果、ふるい820が上流方向に後退する場合はふるい840が下流方向に前進し、ふるい820が垂直方向を下に向かって移動する場合はふるい840が垂直方向を上に向かって移動するようになる。同様に、ふるい820が下流方向に移動する場合、ふるい840は上流方向に後退し、ふるい820が垂直方向を上に向かって移動する場合、ふるい840は垂直方向を下に向かう運動を行うことになる。ふるい820および840の反対方向の揺動運動は、その上にある植物材料に与えられる運動量を互いに打ち消し合う傾向にあり、したがってこの植物材料はふるい820および840のスクリーン表面上により長い期間にわたって保たれ、ふるい820および840を揺動させたときに亜麻植物材料中のより重いシーブが排除される。このように、反対方向に揺動するふるい820および840は、振盪動作によって凝集しがちでありしたがってふるい820および840を通って落下しない亜麻繊維から分離したシーブ材料を振盪させて緩める役割をし、その結果、シーブのみが、本発明の亜麻加工システム100のシーブ加工部140に送出される。
【0070】
【発明の効果】
本発明により、ウマの敷料として特に有用な、環境に優しい改善された動物用敷料材料が提供できる。本発明による敷料は、一般に、内部コアおよび外面を有する刺激性がなくダストの出ない亜麻シーブであって、十分な量の内部コアが露出して敷料吸収材を形成するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用される亜麻シーブを生成するための植物材料システムの概略図である。
【図2】亜麻シーブの生成に従った代替の植物材料加工システムであって、その様々な加工セクションを示す図である。
【図3】5組のスパイクシリンダおよび凹形部材と、それに続く1対のエレベータクリーナであって、それぞれが6組のロータを含んでそのロータがそこから半径方向に延びるフィンガ突出部を有するエレベータクリーナを示す立面図である。
【図4】1組のスパイクシリンダおよびそれに関連付けられたスパイク凹形部材の上流にローラを形成する、1対の、ばねで負荷がかけられたマットの拡大立面図であって、下流格子セクションの上流に配置された凹形部材のスパイクを示す図である。
【図5】軸方向の列に配置されたシリンダ部材上のスパイクであって、隣接する列のスパイクと互いにずれて配置された状態を示す正面図である。
【図6】その上に、軸方向の列にスパイクを有するプレートを示す、凹形部材の斜視図であって、隣接する列のスパイクと互いにずれている状態を示す図である。
【図7】シリンダ上のスパイクと凹形部材との重複部分によって画定された擦り取り領域内を回転しているシリンダ部材上の、連続するスパイクの列を示す正面図である。
【図8】シリンダ上のスパイクと凹形部材との重複部分によって画定された擦り取り領域内を回転しているシリンダ部材上の、連続するスパイクの列を示す正面図である。
【図9】シリンダ上のスパイクと凹形部材との重複部分によって画定された擦り取り領域内を回転しているシリンダ部材上の、連続するスパイクの列を示す正面図である。
【図10】ロータの1つ、およびその半径方向のフィンガ、および関連する凹形格子部材の立面図である。
【図11】エレベータクリーナのロータおよび凹形部材の斜視図であって、軸方向の列に配置されて隣接する列のフィンガと互いにずれて配置された半径方向のフィンガを示す図である。
【図12】植物材料加工システムの繊維回収部分の、揺動ふるいセクションの上面図である。
【図13】図12の揺動ふるいセクションの側面図であって、1対のふるいと、このふるいを揺動させるための駆動機構を示す図である。
【符号の説明】
100 加工システム
120 亜麻繊維加工部
140 シーブ加工部
180 回転式粉砕機セクション
200 剥離セクション
220 清浄セクション
240 ローラ
260 シリンダ
280 凹形部材
300 エレベータクリーナ
320 スパイク
360 プレート
400 擦り取り領域
460 コイルバネ
480 フレーム部材
500 フレーム部材
520 格子棒
620 ロータ
660 凹形部材
720 格子棒

Claims (17)

  1. 長さが約0.5cmから約2.3cm(約0.2インチから約0.9インチ)の亜麻シーブであって、内部コアおよび外面を有し、当該シーブの内部コアが、敷料に吸収性をもたらすように露出され、残留種子含有量が約1重量パーセント以下である亜麻シーブを含むことを特徴とする動物用敷料組成物。
  2. 亜麻シーブの、露出された内部コアと外面の比が、約4:1から約1:3の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の動物用敷料組成物。
  3. 亜麻シーブの、露出された内部コアと外面の比が、約1:1であることを特徴とする請求項1に記載の動物用敷料組成物。
  4. 亜麻シーブが長さおよび幅を有し、当該長さと当該幅の比が約6:1から約25:1の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の動物用敷料組成物。
  5. 敷料が、亜麻、大麻、ケナフ、ラミー、サイザルわら、およびこれらの混合物からなる群から選択された非嗜好性の材料をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の動物用敷料組成物。
  6. 敷料が実質上防腐剤を含まないことを特徴とする請求項1に記載の動物用敷料組成物。
  7. 亜麻シーブの平均の粒子の長さが約1cmから約1.5cm(約0.4インチから約0.6インチ)の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の動物用敷料組成物。
  8. 長さが約0.5cmから約2.3cm(約0.2インチから約0.9インチ)の亜麻シーブであって、内部コアおよび外面を有し、当該シーブの内部コアが、敷料に吸収性をもたらすように露出され、残留種子含有量が約1重量パーセント以下であり、当該亜麻シーブの、露出された内部コアと外面の比が、約4:1から約1:3の範囲内であり、平均の粒子の長さが約1cmから約1.5cm(約0.4インチから約0.6インチ)の範囲内である亜麻シーブを含むことを特徴とする動物用敷料組成物。
  9. 敷料が、実質上防腐剤を含まないことを特徴とする請求項1に記載の動物用敷料組成物。
  10. 動物用敷料を基層表面に提供するための方法において、
    シーブ敷料組成物を基層表面に広げることを含み、
    当該シーブ敷料組成物が、長さが約0.5cmから約2.3cm(約0.2インチから約0.9インチ)の亜麻シーブであって、内部コアおよび外面を有し、当該シーブの内部コアが、敷料に吸収性をもたらすように露出され、残留種子含有量が約1重量パーセント以下である亜麻シーブを含むものであることを特徴とする方法。
  11. 亜麻シーブの、露出された内部コアと外面の比が、約4:1から約1:3の範囲内であることを特徴とする請求項10に記載の動物用敷料を提供するための方法。
  12. 亜麻シーブの、露出された内部コアと外面の比が、約1:1であることを特徴とする請求項10に記載の動物用敷料を提供するための方法。
  13. 亜麻シーブが長さおよび幅を有し、当該長さと当該幅の比が約6:1から約25:1の範囲内であることを特徴とする請求項10に記載の動物用敷料を提供するための方法。
  14. 敷料が、亜麻、大麻、ケナフ、ラミー、サイザルわら、およびこれらの混合物からなる群から選択された非嗜好性の材料をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の動物用敷料を提供するための方法。
  15. 亜麻シーブの平均の粒子の長さが約1cmから約1.5cm(約0.4インチから約0.6インチ)の範囲内であることを特徴とする請求項10に記載の動物用敷料を提供するための方法。
  16. 亜麻シーブと靭皮繊維を分離して、少なくとも約95パーセントの亜麻シーブを提供すること、
    亜麻シーブからダストを除去すること、および
    亜麻シーブから種子を除去し、外層およびコアを有するシーブ生成物であって、露出されたコアと外層の比が約4:1から約1:3の範囲内であるシーブ生成物を提供すること
    を含むことを特徴とする動物用敷料組成物の作製方法。
  17. 種子を除去して、種子が約1重量パーセント未満の動物用敷料組成物を提供することを特徴とする請求項16に記載の方法。
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