JP2002186267A - 超音波モータ及びこれに用いられるロータ - Google Patents

超音波モータ及びこれに用いられるロータ

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JP2002186267A
JP2002186267A JP2001330501A JP2001330501A JP2002186267A JP 2002186267 A JP2002186267 A JP 2002186267A JP 2001330501 A JP2001330501 A JP 2001330501A JP 2001330501 A JP2001330501 A JP 2001330501A JP 2002186267 A JP2002186267 A JP 2002186267A
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opening
slit
rotor
end surface
side walls
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Application number
JP2001330501A
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English (en)
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Masahiko Komoda
晶彦 菰田
Motoyasu Yano
元康 谷野
Toshiaki Miyamoto
年昭 宮本
Kazumasa Kubota
和政 久保田
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Asmo Co Ltd
Honda Electronics Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Honda Electronics Co Ltd
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータにも比較的大きい捩り振動を発生させ
ることで、モータの高効率化を図ることができる超音波
モータ及びこれに用いられるロータを提供することにあ
る。 【解決手段】 縦振動と、この縦振動に基づいて生成さ
れる捩り振動とが合成される楕円振動をステータに生じ
させ、ステータに接触される略円柱状のロータを楕円振
動に基づいて所定の回転方向に回転させる超音波モータ
である。ロータは、前記縦振動を前記捩り振動に変換す
るスリットを有する。スリットは、ロータの周面に開口
する第1の開口と、ロータがステータと接する側の一端
面に開口する第2の開口と、ロータの他端面に開口し第
2の開口と連通する第3の開口と、を有する。スリット
は、第1の開口の開口位置が一端面側から他端面側に向
かうに従い回転方向に変位していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波モータ及び
これに用いられるロータに関し、特に、定在波型の超音
波モータ及びこれに用いられるロータに関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】定在波型
の超音波モータは、図19(B)に示す縦振動及び図1
9(A)に示す捩り振動を合成して、ステータに楕円振
動を発生させてロータを駆動するようになっている。な
お、図19(A)にはステータが示されており、このス
テータは、ブロック301、302、303及び圧電素
子304、305を含み、ブロック302にスリット3
02aが形成されている。また、図19(A)は、捩り
振動における二次共振振動の波形を示す図であり、図1
9(B)は、ステータの縦振動における一次共振振動の
波形を示す図である。そして、縦振動はロータに浮力を
与え、捩り振動はロータに回転力を与える。
【0003】具体的には、例えば、特開昭61−496
70号公報などに開示されるボルト締めランジュバン型
の超音波モータは、ボルト締めによって、縦振動から捩
り振動を発生させ、両振動を合成させて楕円振動を発生
させるようになっている。
【0004】また、効率的に楕円振動を発生させるため
に、ステータにスリットを形成する技術が、特開平7−
75353号公報などに開示されている。このスリット
は、図19(A)に示すスリット302aと同様の構成
である。
【0005】しかしながら、従来の定在波型の超音波モ
ータでは、縦振動から発生する捩り振動の振幅が小さか
ったため、所望の回転数が得られないことが多かった。
【0006】さらに、このスリットは、その形状によっ
ては、振幅の大小や振動の伝達効率、変換効率に影響を
及ぼすため、さらなる改良が望まれていた。
【0007】本発明は、上記した技術の課題を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
ロータにも比較的大きい捩り振動を発生させることで、
モータの高効率化を図ることができる超音波モータ及び
これに用いられるロータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様に係る超
音波モータは、縦振動と、この縦振動に基づいて生成さ
れる捩り振動とが合成される楕円振動をステータに生じ
させ、前記ステータに接触される略円柱状のロータを前
記楕円振動に基づいて所定の回転方向に回転させる超音
波モータにおいて、前記ロータは、前記縦振動を前記捩
り振動に変換するスリットを有し、前記スリットは、前
記ロータの周面に開口する第1の開口と、前記ロータが
前記ステータと接する側の一端面に開口する第2の開口
と、前記ロータの他端面に開口し前記第2の開口と連通
する第3の開口と、を有し、前記スリットは、前記第1
の開口の開口位置が前記一端面側から前記他端面側に向
かうに従い前記回転方向に変位していることを特徴とす
る。
【0009】本発明の一態様によれば、ステータにおい
て縦振動が発生すると、この縦振動から捩り振動が発生
し、縦振動と捩り振動とが合成されて楕円振動が生じ、
この楕円振動によってロータが回転する。ここで、ロー
タに形成されたスリットにより、ロータ自体に捩り振動
が生じる。即ち、ステータからロータに伝達された縦振
動が、スリットによって捩り振動に変換されて、ロータ
にも捩り振動が発生し、この捩り振動と縦振動とが合成
されて、ロータでも楕円振動が生じる。こうして、ステ
ータの楕円振動とロータの楕円振動とが組み合わされ
て、ロータの高回転化及びモータ効率の向上が可能にな
る。
【0010】そして、スリットは、一端面から他端面側
に向けて貫通する構成としているので、捩り振動への変
換領域をロータの高さ分最大限に形成でき、ステータか
らの縦振動を効率良く捩り振動に変換できる。従って、
変換効率を向上させて、さらなるロータの高回転化が図
れる。
【0011】しかも、一端面と他端面との間で、スリッ
トは貫通しているので、形成加工が容易であるという利
点もある。
【0012】本発明の一態様では、前記第2の開口は、
前記スリットの深さ方向が前記一端面の径方向と実質的
に一致するように形成することができる。
【0013】本発明の一態様では、前記第3の開口は、
前記スリットの深さ方向が前記他端面の径方向と実質的
に一致するように形成することができる。
【0014】このように、スリットの深さ方向が径方向
に一致するように形成すると、第3又は第2の開口の深
さ方向は、円の直径方向となる。従って、深さ方向の長
さを最大限利用できるので、スリットの内壁面をできる
だけ大きく形成して、縦振動を捩り振動に変換する変換
効率を向上させることができる。これによって、回転速
度の向上が図れる。
【0015】本発明の一態様では、前記第2及び第3の
開口は、前記スリットの深さ方向が前記ロータの径方向
とそれぞれ不一致となるように形成することができる。
【0016】上記のような開口は、上述の深さ方向が径
方向と一致することが好ましいが、不一致に形成する場
合であってもよい。このような不一致に形成する場合に
は、ロータ自体に高さがあまりない場合でも、上述した
ような回転方向への第1の開口の変位成分となる捩り振
動の変換領域(内壁面の面積)を広く形成できる。この
ため、小型のロータであっても、高変換率で高速回転で
きるロータを提供できる。
【0017】また、径方向と一致させる場合には、第1
の開口の変位を形成するために、スリット内壁面はやや
ねじりのある面となってしまう。これに対し不一致に形
成することにより、スリット内壁面をフラットな傾斜面
を形成できるので、加工上容易となる。
【0018】本発明の一態様では、前記第2の開口と前
記第3の開口との間の領域での前記スリットの深さ方向
が、前記ロータの径方向と不一致となるように形成する
ことができる。
【0019】特に、前記第2の開口と前記第3の開口と
の間の領域でのみ、上記不一致となる部分を形成するこ
とで、第2、第3の開口の上記一致、不一致の形成条件
が不要となり、より広く側壁を形成することが可能とな
る。
【0020】本発明の一態様では、前記第1の開口の開
口位置は、前記一端面側から前記他端面側に向かうに従
いほぼ直線的に変位させることができる。
【0021】第1の開口が直線的に変位するので、加工
形成が容易となる。
【0022】本発明の一態様では、前記第1の開口の開
口位置は、前記一端面側から前記他端面側に向かうに従
い湾曲して変位させることができる。
【0023】第1の開口の湾曲形状により、直線状に形
成する場合に比してできるだけ内壁面の面積を大きくし
て、縦振動が捩り振動に変換される際の変換効率が向上
する。また、スリットにて反射される場合に、振動の振
幅が変換後に増大することとなり、この点においてもさ
らなる高効率化が図れる。
【0024】本発明の一態様では、前記スリットは、前
記第1の開口に臨む一対の側壁と、前記一対の側壁間に
形成される底壁と、を有し、前記第2の開口は、少なく
とも一つの前記側壁がほぼ直線的に形成することができ
る。
【0025】第2の開口の側壁の部分を直線的に形成す
ることにより、スリットの加工形成を容易としながら
も、上述の高変換率のロータを提供できる。
【0026】本発明の一態様では、前記スリットは、前
記第1の開口に臨む一対の側壁と、前記一対の側壁間に
形成される底壁と、を有し、前記第2の開口は、少なく
とも一つの前記側壁が湾曲して形成することができる。
【0027】第2の開口の側壁の部分が湾曲形成するこ
とにより、側壁の面積が直線状の場合に比して大きく形
成されるため、この分、回転方向での縦振動から捩り振
動への変換効率が向上して、より高速回転できるロータ
を提供できる。
【0028】本発明の一態様では、前記スリットは、前
記第1の開口に臨む一対の側壁と、前記一対の側壁間に
形成される底壁と、を有し、前記第3の開口は、少なく
とも一つの前記側壁がほぼ直線的に形成することができ
る。
【0029】第3の開口の側壁の部分を直線的に形成す
ることにより、スリットの加工形成を容易としながら
も、上述の高変換率のロータを提供できる。
【0030】本発明の一態様では、前記スリットは、前
記第1の開口に臨む一対の側壁と、前記一対の側壁間に
形成される底壁と、を有し、前記第3の開口は、少なく
とも一つの前記側壁が湾曲して形成することができる。
【0031】第3の開口の側壁の部分が湾曲形成するこ
とにより、側壁の面積が直線状の場合に比して大きく形
成されるため、この分、回転方向での縦振動から捩り振
動への変換効率が向上して、より高速回転できるロータ
を提供できる。
【0032】本発明の一態様では、前記スリットは、回
転中心軸に対して放射状に複数形成されることを特徴と
する。
【0033】上記のようなスリットを放射状に複数形成
することで、さらなる捩り振動の増大により、ロータの
高回転化及びモータ効率の向上が可能になる。
【0034】本発明の他の態様に係るロータは、縦振動
と、この縦振動から変換されて生成される捩り振動と、
が合成された楕円振動が生じるステータに接触して所定
の回転方向に回転する超音波モータのロータにおいて、
円柱体と、前記円柱体に形成され前記縦振動を前記捩り
振動に変換するスリットと、を有し、前記スリットは、
前記円柱体の周面に開口する第1の開口と、前記円柱体
が前記ステータと接する側の一端面に開口する第2の開
口と、前記円柱体の他端面に開口し前記第2の開口と連
通する第3の開口と、を有し、前記スリットは、前記第
1の開口の開口位置が前記一端面側から前記他端面側に
向かうに従い前記回転方向に変位していることを特徴と
する。
【0035】加えて、本発明の他の態様では、上述の本
発明の一態様にて説明したものと同様の構成を付加する
と、本発明の一態様と同様の作用効果を奏することので
きるロータを提供でき、ロータの高回転化に寄与でき
る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照して具体的に説明する。
【0037】(全体構成)図1は、本発明の実施形態に
係る超音波モータの全体を示す図である。この超音波モ
ータは、略円柱状の円柱体にて形成されたロータ10及
びステータ8を含む。尚、本明細書において、「円柱
体」とは、中空状の円筒、中空でない円筒をも含むもの
とする。
【0038】ステータ8は、第1〜第3のブロック1〜
3、圧電素子4、5及び電極板6、7を有する。これら
は、内部に設けられたボルト(図示せず)によって連結
されている。
【0039】2つの電極板6、7は、圧電素子4に対し
て、電圧印加装置から高周波交流電圧を印加するように
なっている。また、圧電素子5に対しては、電極板6か
らブロック1を介し、結合ボルト(図示せず)を経て電
気的に接続されたブロック2の端面が電極板として作用
するため、このブロック2と電極板7とによって所望周
波数の高周波交流電圧が印加される。
【0040】したがって、圧電素子4、5には、電極板
7を共通にして、それぞれブロック2又は電極板6から
高周波交流電圧を印加するようにしてある。すなわち、
圧電素子4、5には、それぞれ上下逆の極性で高周波交
流電圧が印加される。
【0041】一方、圧電素子4、5は、図1に示すよう
に、分極方向がそれぞれ上下逆になっている。
【0042】そうすると、圧電素子4、5は、分極方向
が上下逆で、印加される電圧の極性も上下逆であること
から、対応する極性は同一となる。そして、一方の圧電
素子5が伸びる場合には他方の圧電素子4も伸び、一方
の圧電素子5が縮む場合には他方の圧電素子4も縮むこ
とになる。これにより、ステータ8全体としての縦方向
(図示しない結合ボルトの長手方向)の振幅値を大きく
設定することができる。
【0043】ブロック2の周面には、複数のスリット2
aが形成されている。このスリット2aを形成すること
で、圧電素子4、5の縦振動から捩り振動を生成するこ
とができる。そして、縦振動及び捩り振動が合成されて
生じる楕円振動によって、ロータ10が回転するように
なっている。なお、ロータ10の回転方向は、圧電素子
4、5に印加される交流電圧の周波数や、ステータの材
質及び形状などによって決定される。
【0044】(ロータについて)本実施形態では、ロー
タ10にも、スリット12が、一端面10bより他端面
10aに向けて貫通して形成されている。詳しくは、ロ
ータ10は、下方の一端面10bが、ステータ8の駆動
面8aと接触するようになっている。そして、ロータ1
0の周面にスリット12が複数例えば4つ(符号12の
後の「−」の後に数字1、2、3、4とその数を示して
いる)形成されている。尚、ロータ10のスリット12
の数とステータ8のスリット2aの数は必ずしも一致さ
せる必要はない。
【0045】ここで、ロータ10は、図1において、反
時計回りに回転する。そして、スリット12は、ロータ
10の周面側からみて、ステータ8側を起点としてロー
タ10の回転方向(反時計回りの方向)に傾斜してい
る。即ち、図2(B)に示すように、スリット12の対
向する側壁12d、12eが、ロータ10の回転方向に
傾斜するように、ロータ10の周面にて開口する開口1
2c−1の開口位置が他端面10b側から一端面10a
側に向かうに従い回転方向に変位している。
【0046】このスリット12は、縦振動を捩り振動に
変換する振動変換手段として機能し、ロータ10の他端
面10aにて開口する開口12a(請求項の「第3の開
口」)と、ロータ10のステータ12と接する側の一端
面10bにて開口する開口12b(請求項の「第2の開
口」)と、ロータ10の周面にて開口する開口12c
(請求項の「第1の開口」)と、開口12cに臨む一対
の側壁12d、12eと、一対の側壁12d、12e間
に形成される底壁12fと、を有する。
【0047】本例では、図2(A)に示すように、開口
12a−1は、底壁を通る垂線Yが他端面10aの径方
向と一致するように形成されている。一方、図2(C)
に示すように、スリット12は、ステータ8に接触する
一端面10bでは、開口12bは、底壁を通る垂線Yが
ロータの径方向と一致しないように形成される。このよ
うにすることで、図2(B)に示すようにスリット12
を傾斜するように形成している。
【0048】このようにスリット12を形成すること
で、ロータ10自体にも捩り振動が生じる。つまり、ス
テータ8の縦振動がロータ10に伝達されると、スリッ
ト12によって縦振動から捩り振動が発生するようにな
る。この捩り振動は縦振動と組み合わされて楕円振動を
発生する。こうして、ステータ8の楕円振動とロータ1
0の楕円振動とが組み合わせられて、ロータ10を高速
で回転させることができる。
【0049】図2は、回転数−トルク特性を示す図であ
る。同図に示すように、ロータにスリットを有しない従
来例と比較して、本実施形態では、約4倍の回転数を得
ることができた。
【0050】特に、スリット12は、一端面10bから
他端面10a側に向けて貫通する構成としているので、
捩り振動への変換領域をロータ12の高さh(図2
(B)参照)分最大限に形成でき、ステータ8からの縦
振動を効率良く捩り振動に変換できる。従って、変換効
率を向上させて、さらなるロータの高回転化が図れる。
【0051】しかも、一端面10bと他端面10aとの
間で、スリット12は貫通しているので、形成加工が容
易であるという利点もある。
【0052】(変形例)尚、本発明に係る装置と方法
は、そのいくつかの特定の実施の形態に従って説明して
きたが、当業者は本発明の主旨及び範囲から逸脱するこ
となく本発明の本文に記述した実施の形態に対して種々
の変形が可能である。
【0053】図4(A)〜図18(B)は、上記実施形
態の変形例を示す図である。いずれの変形例によって
も、上記実施形態のロータ10と同様の効果を得ること
ができる。
【0054】図4(A)に示すロータ20にも、図1に
示すロータ10と同様に、回転方向(反時計回りの方
向)に傾斜するスリット22が形成されている。ここ
で、スリット22は、図4(D)に示すように、ステー
タ8に接触する一端面20bでは、開口22bは、底壁
を通る垂線Yがロータの径方向と一致しないように形成
される。加えて、図4(B)に示すように、ステータ8
に接触しない他端面20a側では、開口22aは、底壁
を通る垂線Yがロータの径方向と一致しないように形成
される。このようにすることで、図4(C)に示すよう
にスリット22を傾斜するように形成している。
【0055】図5(A)に示すロータ30にも、図1に
示すロータ10と同様に、回転方向(反時計回りの方
向)に傾斜するスリット32が形成されている。ここ
で、スリット32は、図5(B)及び図5(D)に示す
ように、ステータ8に接触しない他端面30a側でも、
ステータ8に接触する一端面30b側でも、開口32
a、32bが各々垂線Yがロータ30の径方向と一致す
るようにして形成されるが、所定の角度θだけずれて形
成することとしている。これによって、スリット32自
体の傾斜角度、即ち、図5(C)に示す開口32cの勾
配を急にしなくても、側壁の面積を大きくして、縦振動
より捩り振動に変換する際に、捩り振動の振幅をより効
果的に大きくして、モータの回転数を上げることができ
る。
【0056】垂線Yが径方向に一致するように形成する
と、側壁の深さ方向の長さR1(図5(B)参照)は、
円の直径方向となるので、垂線Yが径方向に一致しない
例えば図4(B)の長さR2に比べて、R1>R2とな
るので、この差分だけ側壁をできるだけ大きく形成し
て、縦振動を捩り振動に変換する変換効率を向上させる
ことができる。これによって、回転速度の向上が図れ
る。
【0057】上記のような開口(請求項の「第2の開
口」又は「第3の開口」)は、上述の垂線Yが径方向と
一致することが好ましいが、上記の図1の例のように下
端面側のみ不一致に形成しても、図4のように双方の面
で不一致に形成しても、上端面のみ不一致に形成する場
合であってもよい。このような不一致に形成する場合に
は、ロータ自体に高さhがあまりない場合でも、上述し
たような回転方向への開口の変位成分となる捩り振動の
変換領域(側壁の面積)を広く形成できる。このため、
小型のロータであっても、高変換率で高速回転できるロ
ータを提供できる。
【0058】また、図5の例のように、上端面、下端面
双方の開口を、垂線Yが径方向と一致するように形成し
て、図5(C)の傾斜を形成する場合には、上下のいず
れか一方又は双方にて傾斜θを設ける必要がある。この
ため、側壁はややねじりのある傾斜面となってしまう。
これに対し、図4の例の場合には、このようなねじりの
ある傾斜面ではなく、フラットな傾斜面を形成できるの
で、加工上容易となる。
【0059】図6(A)に示すロータ40にも、図1に
示すロータ10と同様に、回転方向(反時計回りの方
向)に傾斜するスリット42が形成されている。ここ
で、スリット42は、図6(D)に示すように、ステー
タ8に接触する一端面40bでは、開口42bは、底壁
を通る垂線Yがロータの径方向と一致するように形成さ
れる。一方、図6(B)に示すように、ステータ8に接
触しない他端面40a側では、開口42aは、底壁を通
る垂線Yがロータの径方向と一致しないように形成され
る。このようにすることで、図6(C)に示すようにス
リット42を傾斜するように形成している。
【0060】上記のようなスリットは放射状に複数形成
して、さらなる捩り振動の増大により、ロータの高回転
化及びモータ効率の向上が可能にすることが好ましい
が、以下の例のように少なくとも一つスリットを形成す
る場合であっても良い。
【0061】図7(A)(B)に示すロータ50のスリ
ット52では、一つのみ形成されている。ここで、スリ
ット22は、図7(B)に示すように、ステータ8に接
触する一端面50b側、他端面50a側の双方で、開口
52b、52aは、底壁を通る垂線Yがロータの径方向
と一致しないように形成されるが、回転方向でスリット
を傾斜させるために回転中心Oを中心として互いに対称
に位置した構成としている。
【0062】図8(A)(B)に示すロータ60のスリ
ット62では、一つのみ形成されている。ここで、スリ
ット22は、図8(B)に示すように、ステータ8に接
触する一端面60b側、他端面60a側の双方で、開口
62b、62aは、底壁を通る垂線Yがロータの径方向
と一致しないように形成されるが、回転中心Oを中心と
して互いに対称に位置した構成としている。
【0063】図9(A)(B)に示すロータ70のスリ
ット72では、一つのみ形成されている。ここで、スリ
ット72は、図9(B)に示すように、ステータ8に接
触する一端面70b側で、開口72bは底壁を通る垂線
Yがロータの径方向と一致しないように形成され、他端
面70a側で、開口72aは、底壁を通る垂線Yがロー
タの径方向と一致するように形成される。そして、底壁
72cを丸みを帯びた加工を施している。
【0064】図10(A)に示すロータ80のスリット
82では、一つのみ形成され、スリット82は、断面台
形状に開口する開口82aを形成している。これによ
り、側壁の面積を大きくして変換効率を高めることがで
きる。この開口82aは、以下に示す例同様、一端面側
及び他端面側のいずれか一方であっても、双方に構成す
るものであっても良い。
【0065】上述のように、一端面側又は他端面側のい
ずれか一方又は双方の開口を、直線的に形成する場合に
は、スリットの加工形成を容易としながらも、上述の高
変換率のロータを提供できる。
【0066】図10(B)に示すロータ90のスリット
92では、一つのみ形成され、スリット92は、湾曲す
る開口92aを形成している。しかも、開口92aは、
底壁を通る垂線(軸線)Yがロータの径方向と一致しな
いように形成される。
【0067】図11(A)に示すロータ100のスリッ
ト102では、一つのみ形成され、スリット102は、
湾曲する開口102aを形成しているが、開口102a
は、底壁を通る垂線Yがロータの径方向と一致するよう
に形成される。
【0068】図11(B)に示すロータ110では、ス
リット112の開口112aが、図11(A)とは逆の
方向に湾曲している。
【0069】図12(A)に示すロータ120のスリッ
ト122では、一つのみ形成され、スリット122は、
湾曲する開口122aを形成しているが、開口122a
は、底壁を通る垂線Yがロータの径方向と一致せずに、
しかも中心軸Sよりかなり離間した位置に形成される。
【0070】図12(B)に示すロータ130では、ス
リット132の開口132aが、図12(A)とは逆の
方向に湾曲している。
【0071】このように、湾曲形状により、直線状に形
成する場合に比してできるだけ側壁の面積を大きくし
て、縦振動が捩り振動に変換される際の変換効率が向上
する。また、スリットにて反射される場合に、振動の振
幅が変換後に増大することとなり、この点においてもさ
らなる高効率化が図れる。
【0072】図13に示すロータ140のスリット14
2では、一つのみ形成され、スリット142は、湾曲す
る開口142aを形成しているが、開口142aは、底
壁を通る垂線Yがロータの径方向と一致するように形成
され、断面略台形状の開口142aが、図10(A)の
例とは逆に、外周面側に幅狭となるように構成されてい
る。このようにしても、図10(A)の例と同様の効果
が得られる。
【0073】また、図14(A)〜(D)では、各ロー
タ150、160、170、180、190の各スリッ
ト152、162、172、182のように、開口(請
求項の「第1の開口」)の開口位置が一端面側から他端
面側に向かうに従い湾曲して変位するよう形成されてい
る。
【0074】このように、スリットの周面に開口する開
口位置が湾曲する場合には、側壁が湾曲形成となり、こ
の分回転方向での縦振動から捩り振動への変換効率が向
上して、より高速回転できるロータを提供できる。
【0075】また、図14(E)のロータ190のスリ
ット192では、回転方向に向かう側の一方の側壁のみ
を傾斜させる構成としているが、このように形成する場
合でも、上記同様の効果が得られる。
【0076】また、上記の例に限らず、一端面側の開口
と他端面側の開口との間の領域でのみ、上記不一致とな
る部分を形成することで、各開口の上記一致、不一致の
形成条件が不要となり、より広く側壁を形成することが
可能となる。
【0077】図15(A)に示すロータ210では、図
1に示すロータ10と同様に、回転方向(反時計回りの
方向)に傾斜するスリット212が形成され、ライニン
グ材214が設けられている。ここで、スリット212
は、ステータ8(図1参照)に接触する面216のみな
らず、その反対側の面218にも貫通している。このよ
うな上下面に貫通するスリット212は、形成が容易で
ある。
【0078】図15(B)に示すロータ220には、ラ
イニング材224が設けられるとともにスリット222
が形成されている。このスリット222は、図1に示す
ロータ10のスリット12と異なり傾斜していない。こ
のような形態のスリット222であっても、ロータ22
2に捩り振動が発生するので、高回転、高出力の効率の
高い超音波モータを得ることができる。
【0079】図16(A)に示すロータ230は、回転
方向(反時計回りの方向)に傾斜する貫通するスリット
236と、貫通しないスリット232が形成されてい
る。
【0080】図16(B)に示すロータ240は、2つ
のブロック241、243及びライニング材244から
なる。ブロック241及びブロック243の上下に貫通
するスリット246と、ブロック243のみに上下に貫
通するスリット242とを有する。このスリット242
も、ロータ240の回転方向(図に矢印で示す)に傾く
形状である。そして、ブロック243の一方の端面にブ
ロック241が取り付けられ、ロータ240が構成され
る。
【0081】このロータ240によれば、スリット24
2が、ロータ250の上下端面に貫通しないものの、ブ
ロック243に貫通しているので、切削加工にて容易に
形成することができる。
【0082】図16(C)に示すロータ250は、ブロ
ック251からなり、ブロック251に貫通しないスリ
ット252と、貫通するスリット256が形成されてい
る。このスリット252の形状は、一方の内壁面252
bが、ロータ250の回転方向(図に矢印で示す)に対
して直角に直立しており、他方の内壁面252aが、ス
テータ8(図1参照)側を起点として、ロータ250の
回転方向に傾く形状になっている。
【0083】このロータ250によれば、鍛造、燒結、
ダイカスト鋳造法等により、ブロック251にスリット
252を形成することができ、低コストで高回転、高出
力の効率の高い超音波モータを得ることができる。
【0084】図17(A)に示すロータ260には、回
転方向(反時計回りの方向)に傾斜する貫通しないスリ
ット262と、貫通するスリット268とが形成され、
ライニング材266が設けられている。ここで、スリッ
ト262は、ステータ8(図1参照)に接触する面26
6には貫通せず、ロータ260の周面にのみ形成されて
いる。
【0085】図17(B)に示すロータ270は、ブロ
ック271からなる。ブロック271には、回転方向
(反時計回りの方向)に傾斜する貫通しないスリット2
72と、貫通するスリット278とが形成されている。
また、スリット272は、ブロック271下方のみ形成
されている。
【0086】このロータ270は、スリット272は、
ステータ8(図1参照)に接触する面276と、ブロッ
ク271の端面に貫通している。
【0087】次に、図18(A)に示すロータ280
は、ブロック281に形成された貫通するスリット28
6が形成されると共に、ブロック281の一方の端面に
接触片282が設けられてなり、接触片282には、ス
テータ8(図1参照)側の面にライニング材284が取
り付けられている。このライニング材284を介して、
接触片282がステータ8(図1参照)の駆動面8aに
接触するようになっている。
【0088】ここで、接触片282は、ステータ8側を
起点として、ロータ280の回転方向(図に矢印で示
す)に傾斜するようになっている。詳しくは、接触片2
82は板状をなし、板面282aとその反対側の板面2
82bとが、いずれも、ステータ8(図1参照)側を起
点として、ロータ280の回転方向に傾斜している。要
するに、接触片282の板面282a、282bは、傾
斜している。
【0089】このような接触片282であっても、ロー
タ280に捩り振動を発生させることができる。そし
て、高回転の超音波モータを得ることができる。従っ
て、接触片とスリットとを組み合わせることでより高回
転のモータを得る。
【0090】図18(B)に示すロータ290には、貫
通するスリット294と共に、接触片292が形成され
ている。この接触片292は、図18(A)に示す接触
片282と異なり傾斜していない。このような形態の接
触片292であっても、ロータ292に捩り振動が生じ
るので、高回転、高出力の効率の高い超音波モータを得
ることができる。
【0091】尚、本発明は、上記の例に限定されず、上
記例示したいずれの変形例による組合せによる例であっ
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る超音波モータの全体を
示す図である。
【図2】図1のロータを示す図であり、同図(A)は平
面図、同図(B)は正面図、同図(C)は裏面図をそれ
ぞれ示す。
【図3】本発明の超音波モータの回転数−トルク特性を
示す図である。
【図4】本発明の実施形態の変形例を示す図であり、同
図(A)は斜視図、同図(B)は平面図、同図(C)は
正面図、同図(D)裏面図をそれぞれ示す。
【図5】本発明の実施形態の変形例を示す図であり、同
図(A)は斜視図、同図(B)は平面図、同図(C)は
正面図、同図(D)裏面図をそれぞれ示す。
【図6】本発明の実施形態の変形例を示す図であり、同
図(A)は斜視図、同図(B)は平面図、同図(C)は
正面図、同図(D)裏面図をそれぞれ示す。
【図7】本発明の実施形態の変形例を示す図であり、同
図(A)平面図、同図(B)裏面図をそれぞれ示す。
【図8】本発明の実施形態の変形例を示す図であり、同
図(A)平面図、同図(B)裏面図をそれぞれ示す。
【図9】本発明の実施形態の変形例を示す図であり、同
図(A)平面図、同図(B)裏面図をそれぞれ示す。
【図10】同図(A)(B)は、本発明の実施形態の変
形例を示す平面図である。
【図11】同図(A)(B)は、本発明の実施形態の変
形例を示す平面図である。
【図12】同図(A)(B)は、本発明の実施形態の変
形例を示す平面図である。
【図13】同図は、本発明の実施形態の変形例を示す平
面図である。
【図14】同図(A)〜(E)は、本発明の実施形態の
変形例を示す正面図である。
【図15】同図(A)(B)は、本発明の実施形態の変
形例を示す斜視図である。
【図16】同図(A)〜(C)は、本発明の実施形態の
変形例を示す斜視図である。
【図17】同図(A)(B)は、本発明の実施形態の変
形例を示す斜視図である。
【図18】同図(A)及び(B)は、本発明の実施形態
の変形例を示す斜視図である。
【図19】図19(A)及び図19(B)は、ステータ
に生じる縦振動及び捩り振動の波形を示す図である。
【符号の説明】
4、5 圧電素子 8 ステータ 10、20、30、40、50、60、70、80、9
0、100、110、120、130、140、15
0、160、170、180、190、210、22
0、230、240、250、260、270、28
0、290 ロータ 10a 他端面 10b 一端面 12、22、32、42、52、62、72、82、9
2、102、112、122、132、142、15
2、172、182、192、212、222、23
2、242、252、262、272、286、294
スリット 12a 開口 12b 開口 12c 開口 12d、12e 側壁 12f 底壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷野 元康 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式会 社内 (72)発明者 宮本 年昭 愛知県豊橋市大岩町字小山塚20番地 本多 電子株式会社内 (72)発明者 久保田 和政 愛知県豊橋市大岩町字小山塚20番地 本多 電子株式会社内 Fターム(参考) 5H680 AA06 BB04 BB15 CC03 CC06 DD14 DD23 DD36 DD65 DD73 DD88 FF04

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦振動と、この縦振動に基づいて生成さ
    れる捩り振動とが合成される楕円振動をステータに生じ
    させ、前記ステータに接触される略円柱状のロータを前
    記楕円振動に基づいて所定の回転方向に回転させる超音
    波モータにおいて、 前記ロータは、前記縦振動を前記捩り振動に変換するス
    リットを有し、 前記スリットは、前記ロータの周面に開口する第1の開
    口と、前記ロータが前記ステータと接する側の一端面に
    開口する第2の開口と、前記ロータの他端面に開口し前
    記第2の開口と連通する第3の開口と、を有し、 前記スリットは、前記第1の開口の開口位置が前記一端
    面側から前記他端面側に向かうに従い前記回転方向に変
    位していることを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第2の開口は、前記スリットの深さ方向が前記一端
    面の径方向と実質的に一致するように形成されることを
    特徴とする超音波モータ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記第3の開口は、前記スリットの深さ方向が前記他端
    面の径方向と実質的に一致するように形成されることを
    特徴とする超音波モータ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記第2及び第3の開口は、前記スリットの深さ方向が
    前記ロータの径方向とそれぞれ不一致となるように形成
    されることを特徴とする超音波モータ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記第2の開口と前記第3の開口との間の領域での前記
    スリットの深さ方向が、前記ロータの径方向と不一致と
    なるように形成されることを特徴とする超音波モータ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかにおい
    て、 前記第1の開口の開口位置は、前記一端面側から前記他
    端面側に向かうに従いほぼ直線的に変位することを特徴
    とする超音波モータ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項5のいずれかにおい
    て、 前記第1の開口の開口位置は、前記一端面側から前記他
    端面側に向かうに従い湾曲して変位することを特徴とす
    る超音波モータ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかにおい
    て、 前記スリットは、前記第1の開口に臨む一対の側壁と、
    前記一対の側壁間に形成される底壁と、を有し、 前記第2の開口は、少なくとも一つの前記側壁がほぼ直
    線的に形成されることを特徴とする超音波モータ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項7のいずれかにおい
    て、 前記スリットは、前記第1の開口に臨む一対の側壁と、
    前記一対の側壁間に形成される底壁と、を有し、 前記第2の開口は、少なくとも一つの前記側壁が湾曲し
    て形成されることを特徴とする超音波モータ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれかにおい
    て、 前記スリットは、前記第1の開口に臨む一対の側壁と、
    前記一対の側壁間に形成される底壁と、を有し、 前記第3の開口は、少なくとも一つの前記側壁がほぼ直
    線的に形成されることを特徴とする超音波モータ。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項9のいずれかにおい
    て、 前記スリットは、前記第1の開口に臨む一対の側壁と、
    前記一対の側壁間に形成される底壁と、を有し、 前記第3の開口は、少なくとも一つの前記側壁が湾曲し
    て形成されることを特徴とする超音波モータ。
  12. 【請求項12】 請求項1〜請求項11のいずれかにお
    いて、 前記スリットは、回転中心軸に対して放射状に複数形成
    されることを特徴とする超音波モータ。
  13. 【請求項13】 縦振動と、この縦振動から変換されて
    生成される捩り振動と、が合成された楕円振動が生じる
    ステータに接触して所定の回転方向に回転する超音波モ
    ータのロータにおいて、 円柱体と、前記円柱体に形成され前記縦振動を前記捩り
    振動に変換するスリットと、を有し、 前記スリットは、前記円柱体の周面に開口する第1の開
    口と、前記円柱体が前記ステータと接する側の一端面に
    開口する第2の開口と、前記円柱体の他端面に開口し前
    記第2の開口と連通する第3の開口と、を有し、 前記スリットは、前記第1の開口の開口位置が前記一端
    面側から前記他端面側に向かうに従い前記回転方向に変
    位していることを特徴とするロータ。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 前記第2の開口は、前記スリットの深さ方向が前記一端
    面の径方向と実質的に一致するように形成されることを
    特徴とすることを特徴とするロータ。
  15. 【請求項15】 請求項13において、 前記第3の開口は、前記スリットの深さ方向が前記他端
    面の径方向と実質的に一致するように形成されることを
    特徴とするロータ。
  16. 【請求項16】 請求項13において、 前記第2及び第3の開口は、前記スリットの深さ方向が
    前記円柱体の径方向とそれぞれ不一致となるように形成
    されることを特徴とするロータ。
  17. 【請求項17】 請求項13において、 前記第2の開口と前記第3の開口との間の領域での前記
    スリットの深さ方向が、前記円柱体の径方向と不一致と
    なるように形成されることを特徴とするロータ。
  18. 【請求項18】 請求項13〜請求項17のいずれかに
    おいて、 前記第1の開口の開口位置は、前記一端面側から前記他
    端面側に向かうに従いほぼ直線的に変位することを特徴
    とするロータ。
  19. 【請求項19】 請求項13〜請求項17のいずれかに
    おいて、 前記第1の開口の開口位置は、前記一端面側から前記他
    端面側に向かうに従い湾曲して変位することを特徴とす
    るロータ。
  20. 【請求項20】 請求項13〜請求項19のいずれかに
    おいて、 前記スリットは、前記第1の開口に臨む一対の側壁と、
    前記一対の側壁間に形成される底壁と、を有し、 前記第2の開口は、少なくとも一つの前記側壁がほぼ直
    線的に形成されることを特徴とするロータ。
  21. 【請求項21】 請求項13〜請求項19のいずれかに
    おいて、 前記スリットは、前記第1の開口に臨む一対の側壁と、
    前記一対の側壁間に形成される底壁と、を有し、 前記第2の開口は、少なくとも一つの前記側壁が湾曲し
    て形成されることを特徴とするロータ。
  22. 【請求項22】 請求項13〜請求項21のいずれかに
    おいて、 前記スリットは、前記第1の開口に臨む一対の側壁と、
    前記一対の側壁間に形成される底壁と、を有し、 前記第3の開口は、少なくとも一つの前記側壁がほぼ直
    線的に形成されることを特徴とするロータ。
  23. 【請求項23】 請求項13〜請求項21のいずれかに
    おいて、 前記スリットは、前記第1の開口に臨む一対の側壁と、
    前記一対の側壁間に形成される底壁と、を有し、 前記第3の開口は、少なくとも一つの前記側壁が湾曲し
    て形成されることを特徴とするロータ。
  24. 【請求項24】 請求項13〜請求項23のいずれかに
    おいて、 前記スリットは、回転中心軸に対して放射状に複数形成
    されることを特徴とするロータ。
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CN109004859A (zh) * 2018-08-08 2018-12-14 南京航空航天大学 基于纵振的辐条式转子超声电机及其工作方式
CN109951102A (zh) * 2019-04-09 2019-06-28 哈尔滨工业大学 一种两自由度超精密压电驱动平台及其激励方法

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