JP2002185557A - 送信装置およびその方法ならびにデータ中継装置 - Google Patents

送信装置およびその方法ならびにデータ中継装置

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JP2002185557A JP2000381118A JP2000381118A JP2002185557A JP 2002185557 A JP2002185557 A JP 2002185557A JP 2000381118 A JP2000381118 A JP 2000381118A JP 2000381118 A JP2000381118 A JP 2000381118A JP 2002185557 A JP2002185557 A JP 2002185557A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転送レートのジッタを低減できる送信装置およ
びその方法ならびにデータ中継装置を提供する。 【解決手段】送信データのデータ長、および設定された
転送レートに基づき、当該送信データの送信期間および
転送時間がパラメータ算定部で算定される。また、送信
データの送信期間の開始を知らせる信号S9に同期し
て、当該送信期間の終了時刻までの送信待ち時間がタイ
ミング判定部で計時される。この送信待ち時間Taに基
づき、次に送信されるデータの送信可否が判定される。
スケジューラ23において各分類の次に送信されるデー
タの転送時間、および各分類の送信待ち時間Taに基づ
き、一の分類のデータ送信時に、他の分類のデータが送
信可能な状態で送信を停止されるジッタ時間が分類ごと
に集計される。この集計値に基き選択された分類が送信
可能な場合、当該分類のデータが送信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数に分類された
データを、当該分類ごとに設定された転送レートで送信
する送信装置およびその方法、ならびに、データが入出
力される複数のノードを有し、一のノードに受信された
データを他のノードから送信するデータ中継装置に係
り、例えば、インターネットなどのネットワークに接続
された端末装置に含まれる送信装置およびその方法、な
らびに、ネットワーク間に設置されるネットワーク中継
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年におけるネットワークの広帯域化に
伴って、従来のようにテキストや静止画像などの比較的
小容量で時間的な連続性が要求されないデータに代わ
り、音楽や映像といった大容量でリアムタイムの伝送が
要求されるAVデータが、ネットワーク上を大量に流通
されつつある。
【0003】AVデータのように時間的に連続性のある
データを、データの受信と並行してリアルタイムで再生
させるために必要な条件は、送信されたデータが必要な
時刻に受信側へ到着することである。受信データをリア
ルタイムに再生させる場合、通常、受信されたデータを
再生までの間蓄積させる受信バッファが受信側に設けら
れる。もしデータの転送レートが遅く、データの再生時
刻に受信側へデータが到着しなければ、受信バッファは
枯渇してまい、受信側におけるデータの再生は中断され
てしまう。また、もしデータの転送レートが速すぎれ
ば、受信側に設けられた受信バッファの容量を越えてし
まい、データがオーバーフローを起こしてしまう。そこ
で、データの伝送経路上に必要な帯域を確保して、この
帯域が種々の要因に影響されないように保証するデータ
伝送の仕組みを設ける必要がある。
【0004】このようなQoS(Quality of Service:
サービスの質)を実現する方法として、従来においては
例えばパケットに与えた分類ごとに優先度をつけて、優
先度の高いパケットを優先的に処理する方法や、データ
フローやセッションごとにあらかじめ設定された帯域を
超えないようにパケットの送信を処理する方法が一般的
に用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法においては、データの転送レートに発生す
る時間的なばらつき(ジッタ)について何の対策もなさ
れていない。すなわち、比較的長い期間で見た場合には
従来の方法で確かに一定の転送レートが得られるもの
の、短い期間で見た場合には転送レートにジッタが発生
している。
【0006】このジッタは、例えばデータフローごとに
設定された転送レートを保持するようにそれぞれのデー
タフローで決定されたパケットの送信タイミングが、異
なるデータフローの間で衝突している場合にで発生す
る。この場合において一方のデータフローのパケットが
送信されると、送信されなかった他方のデータフローの
パケットは、送信可能な状態であっても送信を停止され
る。従来の方法では、このジッタの影響を考慮してパケ
ットの送信が処理されていないため、帯域が設定されて
いながら転送レートに大きなジッタが発生する場合があ
った。
【0007】転送レートに大きなジッタが発生してしま
うと、受信バッファが小さい場合に、前述したような受
信バッファのアンダーフローやオーバーフローが発生し
て、データのリアルタイム再生に悪影響を与えてしまう
問題がある。特に安価な端末においては、受信バッファ
の容量を大きくとれないので、ジッタの影響を受けやす
くなる問題がある。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、複数に分類されたデータを、当該
分類ごとに設定された転送レートで送信する場合に発生
する転送レートのジッタを低減できる送信装置およびそ
の方法ならびにデータ中継装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の送信装置は、複数に分類されたデータを、
当該分類ごとに設定された転送レートで送信する送信装
置であって、上記分類されたデータのデータ長を検出
し、当該検出されたデータ長、および当該データが属す
る分類に設定された転送レートに基づいて、当該データ
と同一分類のデータが前後に送信される期間に対して当
該データが有すべきデータ送信期間、および当該データ
の転送開始から終了までに要するデータ転送時間を算定
する算定手段と、送信データの上記データ送信期間が開
始する時点を上記分類ごとに検出し、当該検出された開
始時点に同期して、当該データ送信期間が終了する時点
に到達するまでの送信待ち時間を上記分類ごとに計時
し、当該計時された送信待ち時間に基づいて、次に送信
されるデータが送信可能であるか否かを上記分類ごとに
判定する判定手段と、各分類において次に送信されるデ
ータの上記転送時間、および各分類の上記送信待ち時間
に基づいて、一の分類のデータ送信時に、他の分類のデ
ータが送信可能な状態で送信を停止される時間を上記分
類ごとに集計し、当該集計された時間を上記分類間で比
較した結果に基づいて一の分類を選択し、当該選択され
た分類が上記判定手段において送信可能であると判定さ
れた場合、当該分類のデータを送信する送信手段とを有
する。
【0010】本発明の送信装置によれば、上記算定手段
において、上記分類されたデータのデータ長が検出さ
れ、当該検出されたデータ長、および当該データが属す
る分類に設定された転送レートに基づいて、当該データ
と同一分類のデータが前後に送信される期間に対して当
該データが有すべきデータ送信期間、および当該データ
の転送開始から終了までに要するデータ転送時間が算定
される。上記判定手段においては、送信データの上記デ
ータ送信期間が開始する時点が上記分類ごとに検出さ
れ、当該検出された開始時点に同期して、当該データ送
信期間が終了する時点に到達するまでの送信待ち時間が
上記分類ごとに計時され、当該計時された送信待ち時間
に基づいて、次に送信されるデータが送信可能であるか
否かが上記分類ごとに判定される。上記送信手段におい
ては、各分類において次に送信されるデータの上記転送
時間、および各分類の上記送信待ち時間に基づいて、一
の分類のデータ送信時に、他の分類のデータが送信可能
な状態で送信を停止される時間が上記分類ごとに集計さ
れ、当該集計された時間が上記分類間で比較された結果
に基づいて一の分類が選択される。そして、当該選択さ
れた分類が上記判定手段において送信可能であると判定
された場合、当該分類のデータが送信される。
【0011】本発明の送信方法は、複数に分類されたデ
ータを、当該分類ごとに設定された転送レートで送信す
る送信方法であって、上記分類されたデータのデータ長
を検出し、当該検出されたデータ長、および当該データ
が属する分類に設定された転送レートに基づいて、当該
データと同一分類のデータが前後に送信される期間に対
して当該データが有すべきデータ送信期間、および当該
データの転送開始から終了までに要するデータ転送時間
を算定する算定ステップと、送信データの上記データ送
信期間が開始する時点を上記分類ごとに検出し、当該検
出された開始時点に同期して、当該データ送信期間が終
了する時点に到達するまでの送信待ち時間を上記分類ご
とに計時し、当該計時された送信待ち時間に基づいて、
次に送信されるデータが送信可能であるか否かを上記分
類ごとに判定する判定ステップと、各分類において次に
送信されるデータの上記転送時間、および各分類の上記
送信待ち時間に基づいて、一の分類のデータ送信時に、
他の分類のデータが送信可能な状態で送信を停止される
時間を上記分類ごとに集計し、当該集計された時間を上
記分類間で比較した結果に基づいて一の分類を選択し、
当該選択された分類が上記判定ステップにおいて送信可
能であると判定された場合、当該分類のデータを送信す
る送信ステップとを有する。
【0012】本発明の送信方法によれば、上記算定ステ
ップにおいて、上記分類されたデータのデータ長が検出
され、当該検出されたデータ長、および当該データが属
する分類に設定された転送レートに基づいて、当該デー
タと同一分類のデータが前後に送信される期間に対して
当該データが有すべきデータ送信期間、および当該デー
タの転送開始から終了までに要するデータ転送時間が算
定される。上記判定ステップにおいては、送信データの
上記データ送信期間が開始する時点が上記分類ごとに検
出され、当該検出された開始時点に同期して、当該デー
タ送信期間が終了する時点に到達するまでの送信待ち時
間が上記分類ごとに計時され、当該計時された送信待ち
時間に基づいて、次に送信されるデータが送信可能であ
るか否かが上記分類ごとに判定される。上記送信ステッ
プにおいては、各分類において次に送信されるデータの
上記転送時間、および各分類の上記送信待ち時間に基づ
いて、一の分類のデータ送信時に、他の分類のデータが
送信可能な状態で送信を停止される時間が上記分類ごと
に集計され、当該集計された時間が上記分類間で比較さ
れた結果に基づいて一の分類が選択され、当該選択され
た分類が上記判定ステップにおいて送信可能であると判
定された場合、当該分類のデータが送信される。
【0013】本発明のデータ中継装置は、データが入出
力される複数のノードと、上記ノードのそれぞれに対応
する複数の送信装置を有し、一のノードに受信されたデ
ータを他のノードの対応する送信装置から送信するデー
タ中継装置であって、上記送信装置は、上記ノードに受
信されたデータを、当該データに含まれる所定の情報に
応じて複数のデータに分類する分類手段と、上記分類手
段において分類されたデータのデータ長を検出し、当該
検出されたデータ長、および当該データが属する分類に
設定された転送レートに基づいて、当該データと同一分
類のデータが前後に送信される期間に対して当該データ
が有すべきデータ送信期間、および当該データの転送開
始から終了までに要するデータ転送時間を算定する算定
手段と、送信データの上記データ送信期間が開始する時
点を上記分類ごとに検出し、当該検出された開始時点に
同期して、当該データ送信期間が終了する時点に到達す
るまでの送信待ち時間を上記分類ごとに計時し、当該計
時された送信待ち時間に基づいて、次に送信されるデー
タが送信可能であるか否かを上記分類ごとに判定する判
定手段と、各分類において次に送信されるデータの上記
転送時間、および各分類の上記送信待ち時間に基づい
て、一の分類のデータ送信時に、他の分類のデータが送
信可能な状態で送信を停止される時間を上記分類ごとに
集計し、当該集計された時間を上記分類間で比較した結
果に基づいて一の分類を選択し、当該選択された分類が
上記判定手段において送信可能であると判定された場
合、当該分類のデータを送信する送信手段とを含む。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る送
信装置を含んだ端末装置が接続されるネットワークの構
成例を示す図である。図1において、1はインターネッ
トなどのネットワークを、2は携帯電話を、3および4
はパーソナルコンピュータを、5はPDA(Personal D
igital Assistants)を、6はネットワーク中継器をそ
れぞれ示している。
【0015】携帯電話2、パーソナルコンピュータ3、
パーソナルコンピュータ4およびPDA5は、何れもA
Vデータの送受信可能な端末装置であり、図1の構成例
において互いの端末装置へAVデータを双方向に通信可
能である。このうち、携帯電話4およびパーソナルコン
ピュータ3は、ネットワーク・インターフェース部分に
本発明に係る送信装置が内蔵されている。ネットワーク
中継器6は、データが入出力可能な3つのノードを有し
ており、1のノードに受信されたデータを、データの送
信先に応じて選択した他のノードから送信する。このネ
ットワーク中継器6のネットワーク・インターフェース
部分にも、本発明に係る送信装置が内蔵されている。
【0016】図1に示すように、携帯電話2、パーソナ
ルコンピュータ3、およびネットワーク中継器6は、そ
れぞれネットワークノードN1、ネットワークノードN
2およびネットワークノードN5を介してネットワーク
1に接続されており、相互の端末間でAVデータを双方
向に送受信している。また、パーソナルコンピュータ4
およびPDA5は、それぞれネットワークノードN3お
よびネットワークノードN4を介してネットワーク中継
器6に接続されており、ネットワーク中継器6を中継し
て他の端末装置との間でAVデータを双方向に送受信し
ている。
【0017】上述したように、携帯電話2、パーソナル
コンピュータ3、およびネットワーク中継器6には本発
明に係る送信装置が内蔵されており、これによってジッ
タの低減されたAVデータの通信が実現されている。ま
た、パーソナルコンピュータ4およびPDA5には本発
明に係る送信装置が内蔵されていないものの、ネットワ
ーク中継器6を介してデータの送受信が行われるため、
これらの端末装置についても、ジッタの低減された通信
が実現されている。すなわち、本発明に係る送信装置に
よって、図1に示す全ての端末装置間でジッタの低減さ
れた通信が実現されている。
【0018】図2は、本発明に係る送信装置を含んだ端
末装置(図1の例においては携帯電話2、パーソナルコ
ンピュータ3、パーソナルコンピュータ4およびPDA
5)に共通の内部構成例を示す図である。図2におい
て、7はCPU(Central Processing Unit )を、8は
メモリを、9はネットワーク・インターフェース部をそ
れぞれ示している。CPU7は、図示しないプログラム
メモリに記憶されたプログラムを読み込んで、プログラ
ムに応じた種々の処理を行なう。ネットワークノードN
からパケットを受信する場合には、メモリ8やネットワ
ーク・インターフェース部9を制御して、ネットワーク
ノードNから受信したパケットをメモリ8に一時的に蓄
積(キャッシュ)させる。その後、このキャッシュされ
たパケットからパケット化される前のAVデータを再生
して、映像や音楽を再生する処理を行う。ネットワーク
ノードNへパケットを送信する時には、送信データをパ
ケット化してメモリ8にキャッシュさせる。そして、メ
モリ8にキャッシュされたデータをネットワークインタ
ーフェース部9に転送させ、ネットワーク・インターフ
ェース部9からネットワークノードNに送信させる。
【0019】メモリ8は、バスBUSを介して入力され
たパケットをキャッシュするとともに、CPU7やネッ
トワーク・インターフェース部9などからの要求に応じ
て、キャッシュされたパケットをバスBUSに出力す
る。ネットワーク・インターフェース部9は、端末装置
内部のバスBUSを介してCPU7やメモリ8との間で
入出力されるデータを、ネットワークノードNを介して
接続されるネットワークの通信規格に基づいた送受信デ
ータに変換し、ネットワークを介した端末装置間のパケ
ット通信を行う。また、ネットワークノードNにデータ
を送信する送信部(後述)において、送信データのジッ
タを低減させる処理が行われる。
【0020】図3は、図2に示すネットワーク・インタ
ーフェース部9の内部構成例を示す図である。図3にお
いて、10は内部バス・インターフェース部を、11は
送信部を、12はリンク層処理部を、13は物理層処理
部をそれぞれ示している。
【0021】内部バス・インターフェース部10は、端
末装置の内部バスBUSから入力される送信データを受
けて、これを送信部11に出力するとともに、リンク層
処理部12から受けた受信データを、内部バスBUSに
出力して、このデータをCPU7やメモリ8に入力させ
る。
【0022】送信部11は、内部バス・インターフェー
ス部10から送信データを入力して、ジッタを低減させ
るための後述する処理を行い、この処理によって決定さ
れた送信順序および送信タイミングによって、送信デー
タをリンク層処理部12に出力する。
【0023】リンク層処理部12は、OSI(Open Sys
tems Interconnection)参照モデルにおけるデータリン
ク層に相当する処理を行うブロックである。送信部11
から入力したデータを物理層処理部13に出力するとと
もに、物理層処理部13において受信したデータを内部
バス・インターフェース部10に出力する。物理層処理
部13は、OSI参照モデルにおける物理層に相当する
処理を行うブロックである。リンク層処理部12から入
力したデータをネットワークノードNへ送信するととも
に、ネットワークノードNから受信したデータをリンク
層処理部12へ出力する。
【0024】ここで、OSI参照モデルについて図4を
参照しながら説明する。OSI参照モデルは、ISO
(International Organization for Standardization)
において標準化された、通信機能の階層構造である。O
SI参照モデルにおいて、通信機能は7階層に分けられ
ており、各層ごとに標準的な機能モジュールが定義され
ている。第1層(物理層)は、データを通信回線に送出
するための電気的な変換や機械的な作業を受け持つ機能
モジュールであり、ピンの形状やケーブルの特性なども
第1層において定められる。第2層(データリンク層)
は、通信相手との物理的な通信路を確保し、通信路を流
れるデータのエラー検出などを行う機能モジュールであ
る。第3層(ネットワーク層)は、送信先にデータを届
けるための通信経路の選択や、通信経路内のアドレス
(住所)の管理を行う機能モジュールである。第4層
(トランスポート層)は、送信先まで確実に効率よくデ
ータを届けるためのデータ圧縮や誤り訂正、再送制御な
どを行う機能モジュールである。第5層(セッション
層)は、通信プログラム同士がデータの送受信を行うた
めの仮想的な経路(コネクション)の確立や解放を行う
機能モジュールである。第6層(プレゼンテーション
層)は、第5層から受け取ったデータをユーザが分かり
やすい形式に変換したり、第7層から送られてくるデー
タを通信に適した形式に変換する機能モジュールであ
る。第7層(アプリケーション層)は、データ通信を利
用した様々なサービスをユーザや他のプログラムに提供
する機能モジュールである。
【0025】次に、図3に示す送信部11の構成につい
て、詳細に説明する。図5は、本発明の送信装置の一実
施形態である送信部11の概略的な構成図を示す図であ
る。図5において、21は入力インターフェース部を、
22はセパレータを、23はスケジューラを、24は出
力インターフェース部を、31〜3nはパラメータ算定
部を、41〜4nはタイミング判定部を、51〜5nは
送信期間パラメータ用キューを、61〜6nは転送時間
パラメータ用キューを、71〜7nは送信データ用キュ
ーをそれぞれ示している。なお、セパレータ22は、本
発明の分類手段の一実施形態である。スケジューラ23
は、本発明の送信手段の一実施形態である。パラメータ
算定部31〜パラメータ算定部3nは、本発明の算定手
段の一実施形態である。タイミング判定部41〜タイミ
ング判定部4nは、本発明の判定手段の一実施形態であ
る。送信期間パラメータ用キュー51〜送信期間パラメ
ータ用キュー5nは、本発明の第1の算定値蓄積手段の
一実施形態である。転送時間パラメータ用キュー61〜
転送時間パラメータ用キュー6nは、本発明の第2の算
定値蓄積手段の一実施形態である。送信データ用キュー
71〜送信データ用キュー7nは、本発明のデータ蓄積
手段の一実施形態である。
【0026】入力インターフェース部21は、内部バス
インターフェース部10から受けた送信データS1をセ
パレータ22に出力する。出力インターフェース部24
は、スケジューラから出力された送信データを受けて、
これをリンク層処理部12に出力する。
【0027】セパレータ22は、入力インターフェース
部21から供給された送信データS1に含まれる所定の
情報、例えばパケットのヘッダ情報から、データを送受
信する端末装置の情報(例えば送信側アドレスおよび受
信側アドレスなど)や、送信されるデータの種類に関す
る情報(例えばAVデータやテキストデータなどの種
類)を検出する。そして、この検出結果から、データを
あらかじめ定めた複数のカテゴリに分類し、カテゴリご
とに設けられた送信データ用キュー71〜送信データ用
キュー7nにデータを振り分ける。
【0028】送信データ用キュー71〜送信データ用キ
ュー7nは、セパレータ22によってカテゴリごとに振
り分けられた送信データを蓄積する待ち行列である。セ
パレータ22から送信データ用キューに供給された送信
データは待ち行列の最後尾につなげられ、この待ち行列
の先頭から順番にデータが送信される。すなわち送信デ
ータ用キューは、少なくともスケジューラによって送信
されるまで、セパレータ22から供給された送信データ
を蓄積する。また、送信データ用キューに蓄積されたデ
ータは、セパレータ22から供給されて蓄積された順序
で、スケジューラから送信される。
【0029】パラメータ算定部31〜パラメータ算定部
3nは、セパレータ22においてそれぞれの分類に対応
するキュー(送信データ用キュー71〜送信データ用キ
ュー7n)に振り分けられた送信データのデータ長を検
出する。そして、この検出されたデータ長から2つのパ
ラメータ、送信期間パラメータTiおよび転送時間パラ
メータTpを計算する。計算結果のパラメータは、それ
ぞれに対応するキューである送信期間パラメータ用キュ
ー51〜送信期間パラメータ用キュー5nまたは転送時
間パラメータ用キュー61〜転送時間パラメータ用キュ
ー6nに蓄積される。
【0030】転送時間パラメータTpは、データの転送
開始から終了までに要する時間に関するパラメータであ
り、以下の式で表される
【0031】
【数1】Tp = L×(1/M) ・・・・(1)
【0032】但し、データ長Lは、送信データのデータ
長の検出値である。また、最大転送レートMは、データ
がネットワークへ送信される場合における最大の転送レ
ートであり、ネットワークの通信方式および端末装置の
仕様に応じて決定される値である。
【0033】また送信期間パラメータTiは、各カテゴ
リに分類された送信データが、前後に送信される同一カ
テゴリのデータの送信期間に対して有すべき送信期間に
関するパラメータである。各カテゴリにはそれぞれ所定
の保証帯域Wが定めれており、この保証帯域W以下の転
送レートでデータが送信されることが要求されている。
この保証帯域Wの要求を満たすために、データ長Lのデ
ータを送信する期間は、最大転送レートでデータを送信
する時間に比べて長い、ある一定の送信期間Tiを有す
る必要がある。この送信期間Tiでは一つのカテゴリで
一つのデータのみが送信され、その前後に送信される同
一カテゴリのデータの送信期間Tiと重なることは許さ
れない。もし重なってしまうと、それによって送信期間
Tiが短くなることになり、保証帯域Wが要求するデー
タの転送レートを越えてしまうからである。すなわち、
あるデータ長Lを有するデータは、前後に送信される同
一カテゴリのデータの送信期間と重ならないように、保
証帯域Wに応じた送信期間Tiを有する必要がある。
【0034】送信期間パラメータTiは、転送時間パラ
メータTp、最大転送レートM、保証帯域W、およびデ
ータ長Lによって、次式のように表される。
【0035】
【数2】 Ti = Tp×(M/W) = L×(1/W) ・・・・(2)
【0036】パラメータ算定部31〜パラメータ算定部
3nにおいては、式(1)および式(2)に示す計算が
実行されて、送信データ用キューに供給される各データ
についての送信期間パラメータTiおよび転送時間パラ
メータTpが計算される。計算に際して用いられる保証
帯域Wの値は、それぞれのパラメータ算定部31〜パラ
メータ算定部3nたいして個別に設定されており、ま
た、最大転送レートMの値は、通常全てのパラメータ算
定部に対して共通の値が設定されている。
【0037】なお、図5に示した例においては、セパレ
ータ22から出力されて各送信データ用キューの最後尾
につなげられる各送信データについて送信期間パラメー
タTiおよび転送時間パラメータTpが計算されている
が、本発明はこれに限定されず、例えば送信データ用キ
ューにおけるデータ列の途中にある送信データから各パ
ラメータを計算しても良いし、あるいはスケジューラに
より送信される直前の送信データについて各パラメータ
を計算しても良い。いずれにしても、これらのパラメー
タがタイミング判定部41やスケジューラ23において
必要とされるタイミングまでに、パラメータの計算が終
了していれば良い。
【0038】送信期間パラメータ用キュー51〜送信期
間パラメータ用キュー5nは、パラメータ算定部31〜
パラメータ算定部3nにおいて計算された各送信データ
の送信期間パラメータTiが蓄積される待ち行列であ
る。図5の例においては、送信期間パラメータTiの計
算元となった送信データと同じ順番で送信期間パラメー
タ用キューの最後尾につなげられるので、計算元となっ
た送信データが送信される順番になったときに、これと
同じ順番で、この送信データに対応する送信期間パラメ
ータTiが送信期間パラメータ用キューから出力され
る。送信期間パラメータ用キューから出力された送信期
間パラメータTiは、タイミング判定部41〜タイミン
グ判定部4nにそれぞれ供給される。
【0039】転送時間パラメータ用キュー61〜転送時
間パラメータ用キュー6nは、パラメータ算定部31〜
パラメータ算定部3nにおいて計算された各送信データ
の転送時間パラメータTpが蓄積される待ち行列であ
る。図5の例においては、転送時間パラメータTpの計
算元となった送信データと同じ順番で転送時間パラメー
タ用キューの最後尾につなげられるので、計算元となっ
た送信データが送信される順番になったときに、これと
同じ順番で、この送信データに対応する転送時間パラメ
ータTpが送信期間パラメータ用キューから出力され
る。転送時間パラメータ用キューから出力された転送時
間パラメータTpは、スケジューラ23に供給される。
【0040】タイミング判定部41〜タイミング判定部
4nは、次に送信が予定される送信データの送信期間パ
ラメータTiを送信期間パラメータ用キューから入力
し、この送信データの送信期間が開始したことを知らせ
るスケジューラ23からの信号S9に同期して、入力し
た送信期間パラメータTiで指定されるデータ送信期間
の終了時刻までの待ち時間Taを計時する。計時した待
ち時間Taは、待ち時間信号S10としてスケジューラ
23に出力される。また、待ち時間Taがゼロになり、
データ送信期間の終了時刻に到達した場合には、データ
の送信可能を通知する信号S11をアサートして、スケ
ジューラ23にデータが送信可能であることを通知す
る。
【0041】例えば、送信期間パラメータ用キューから
入力した送信期間パラメータTiをダウンカウンタの初
期値としてセットさせ、送信期間の開始を知らせる信号
S9に同期して減数をスタートさせても良い。この場
合、一定の時間間隔で値が減少するダウンカウンタの出
力値は、待ち時間時間Taを示す待ち時間信号S10と
してスケジューラ23に出力される。また、ダウンカウ
ンタの値がゼロに到達した時点で、データの送信可能を
通知する信号S11がアサートされる。
【0042】スケジューラ23は、各カテゴリの送信デ
ータから、信号S11によって送信可能であることが通
知されたカテゴリの送信データを、所定のアルゴリズム
で選択して出力するブロックである。送信データの選択
においては、各送信データ用キューにおいて次に送信が
予定される送信データの転送時間パラメータTpおよび
待ち時間Taが使用される。アルゴリズムの詳細につい
ては後述する。
【0043】またスケジューラ23は、データ送信期間
の開始時点を知らせる信号S9を各カテゴリごとに生成
して、該当するカテゴリのタイミング判定部41〜タイ
ミング判定部4nにそれぞれ出力する。なお、データ送
信期間の開始時点として、好適にはデータの転送が開始
される時点が設定される。ただし、データ送信期間の開
始時点とデータ転送の開始時点とが必ずしも一致してい
る必要はなく、データの転送は送信期間内の任意の時間
で行っても良い。
【0044】次に、上述した構成を有する図5に示した
送信装置の動作について、詳細に説明する。入力インタ
ーフェース部21からセパレータ22に入力された送信
データは、セパレータ22において各カテゴリごとに分
類され、カテゴリに応じた送信データ用キュー71〜送
信データ用キュー7nに供給される。
【0045】また、各カテゴリごとに設けられたパラメ
ータ算定部31〜パラメータ算定部3nにおいて各送信
データのデータ長が検出され、式(1)および式(2)
に示した計算処理によって、各送信データの送信期間パ
ラメータTiおよび転送時間パラメータTpが算定され
る。
【0046】パラメータ算定部31において算定された
送信期間パラメータTiは、各カテゴリごとに設けられ
た送信期間パラメータ用キュー51〜送信期間パラメー
タ用キュー5nにそれぞれ供給される。また、パラメー
タ算定部31において算定された転送時間パラメータT
pも、転送時間パラメータ用キュー61〜転送時間パラ
メータ用キュー6nに供給される。これらのパラメータ
は、計算元の送信データと同じ順番でキューに供給され
るので、計算元の送信データが送信される順番になった
とき、これと同じ順番で、それぞれのパラメータのキュ
ーから出力される。
【0047】スケジューラ23においてデータの送信が
決定され、データ送信期間の開始時点を知らせる信号S
9が生成されてタイミング判定部に検出されると、この
検出時点に同期して、送信されるデータの送信期間パラ
メータTiで指定される送信期間の終了時刻までの待ち
時間Taが、タイミング判定部において計時される。計
時された待ち時間Taは、待ち時間信号S10としてス
ケジューラ23に出力される。また、データ送信期間の
終了時刻に到達した場合には、データの送信可能を通知
する信号S11がアサートされて、スケジューラ23に
データが送信可能であることが通知される。
【0048】スケジューラ23においては、送信データ
用キュー71〜送信データ用キュー7nの最前列で次の
送信を待つ送信データの中から、上述した待ち時間信号
S10、データの送信可能を通知する信号S11および
転送時間パラメータTpに基づいて、一つの送信データ
が選択される。そして、選択された送信データが出力イ
ンターフェース部24から送信される。この選択アルゴ
リズムについて図6を参照しながら説明する。
【0049】図6は、スケジューラ23によってキュー
に蓄積されたパケットが送信される処理を説明するフロ
ーチャートである。 ステップST1:送信データ用キュー71〜送信データ
用キュー7nに、パケットが有るか否かが判断される。
パケットが有る場合にはステップST2に処理が移行さ
れ、無い場合にはステップST3に処理が移行される。
【0050】ステップST2:待ち時間Taおよび転送
時間Tpが、各カテゴリのタイミング判定部および転送
時間パラメータ用キューからスケジューラ23に読み込
まれ、後述する計算式に基づいて、各カテゴリのデータ
を送信した場合に発生するジッタが計算される。計算さ
れたジッタは、各カテゴリごとに集計される。
【0051】ステップST3:送信データ用キュー71
〜送信データ用キュー7nの全てについてステップST
1またはステップST2の処理が終了したか否かが判断
される。終了が判断された場合にはステップST4に処
理が移行され、まだ終了していないと判断された場合に
は、ステップST1に戻り、処理が反復される。
【0052】ステップST4:ステップST2において
計算された、各カテゴリごとのジッタの集計値が比較さ
れ、ジッタが最小になるカテゴリの送信データ用キュー
が選択される。
【0053】ステップST5:ステップST4において
選択されたカテゴリの送信データ用キューにおいて、デ
ータの送信が可能であるか否かが、タイミング判定部が
出力する信号S11により判断される。送信可能である
と判断された場合には、ステップST6に処理が移行さ
れ、送信可能でないと判断された場合には、ステップS
T1に戻り、処理が反復される。 ステップST6:ステップST4において選択されたカ
テゴリの送信データ用キューから、送信待ちのデータを
送信することが決定される。これにより、このデータの
送信期間の開始を知らせる信号S9がタイミング判定部
に出力さる。また、このデータが出力インターフェース
部24に送信される。
【0054】ここで、上述したステップST2におけ
る、ジッタの集計方法について説明する。カテゴリの個
数N、k番目のカテゴリにおける待ち時間Tak および
転送時間Tpk によって、k番目のカテゴリにおけるジ
ッタの集計値S〔k〕は以下の様に計算される。
【0055】
【数3】
【0056】ただしi≠kかつ1≦i≦Nである。式
(3)において、Σ記号の中の式によって示される時間
は、カテゴリkのデータが送信された場合に、他のカテ
ゴリiのデータが送信可能な状態のまま送信が停止され
る時間(ジッタ)を示している。すなわち式(3)に示
すジッタの集計値S〔k〕においては、カテゴリkのデ
ータが送信されることによってカテゴリiのデータ送信
に発生するジッタが、カテゴリkを除くすべての他のカ
テゴリについて集計されている。
【0057】図7は、各キューからデータが送信された
場合に発生するジッタについて説明するための図であ
る。図7a、図7bおよび図7cは、それぞれ異なるカ
テゴリおける待ち時間Taと転送時間Tpの関係を示し
ている。
【0058】式(3)におけるジッタ時間は、図7aの
カテゴリにおいて時間T12および時間T13であり、
図7bのカテゴリにおいて時間T21および時間T23
であり、図7cのカテゴリにおいて時間T31および時
間T32である。図からも分かるように、一のカテゴリ
においてデータの送信が開始されると、他のカテゴリに
おいて待ち時間Taがゼロになっていながら送信が停止
されてしまう時間(ジッタ)が発生してしまう。式
(3)においては、このジッタが各カテゴリごとに集計
されている。
【0059】式(3)におけるジッタ時間の集計値S
〔k〕は、図7aのカテゴリにおいて(時間T12)+
(時間T13)により計算される。同様に、図7bのカ
テゴリにおいて(時間T21)+(時間T23)により
計算され、図7cのカテゴリにおいて(時間T31)+
(時間T32)により計算される。この集計値を比較し
て示したのが、図7における右側の図であり、図7の例
においては、図7aのカテゴリが最も集計値S〔k〕が
小さくなることがわかる。
【0060】なお、各カテゴリごとにジッタのマージン
時間Tmが設定されている場合には、ジッタ時間の集計
値S〔k〕として以下の式を採用しても良い。
【0061】
【数4】
【0062】ただし、i≠kかつ1≦i≦Nである。式
(4)においては、式(3)において計算されるジッタ
から、各カテゴリごとに設定されたジッタのマージン時
間Tmが減算されている。したがって、マージン時間T
mが大きく設定されているほど、ジッタ時間の集計値S
〔k〕は少なく見積もられる。
【0063】また、式(3)および式(4)に代わり、
以下の式によって求められる集計値S〔k〕が最大にな
るカテゴリの送信データ用キューを、ステップST4に
おいて選択させても良い。
【0064】
【数5】
【数6】
【0065】式(5)および式(6)に示す式は、一の
カテゴリにおいてデータが送信された場合に、他のカテ
ゴリのデータ送信にジッタを発生させない余裕時間を集
計していると見なすことができる。
【0066】次に、図5において示した送信装置を含
む、本発明のデータ中継装置の実施形態について説明す
る。図8は、本発明に係るデータ中継装置の一実施形態
を示す概略的な構成図であり、図3と図8の同一符号は
同一の構成要素を示している。また、送信部11’は送
信部11と、リンク層処理部12’はリンク層処理部1
2と、物理層処理部13’は物理層処理部13とそれぞ
れ同一の内部構成を有している。
【0067】図8に示すデータ中継装置は、ネットワー
クに対してデータの入出力が可能な2つのノードを有し
ており、ネットワークノードN6から受信されたデータ
は、物理層処理部13’、リンク層処理部12’、送信
部11、リンク層処理部12、および物理層処理部13
を経て、ネットワークノードN7へ送信される。同様
に、ネットワークノードN7から受信されたデータは、
物理層処理部13、リンク層処理部12、送信部11、
リンク層処理部12’、および物理層処理部13’を経
て、ネットワークノードN6へ送信される。
【0068】図8に示すデータ中継装置には、送信側お
よび受信側の何れにも送信データのジッタを低減させる
機能を有した送信装置12および送信装置12’が設け
られているので、このデータ中継装置を中継してデータ
を送信させることにより、例えば送信装置12を備えて
いない端末装置どうしの間でも、低ジッタの通信が可能
になる。
【0069】図9は、本発明に係るデータ中継装置の別
の実施形態を示す概略的な構成図であり、図3と図9の
同一符号は同一の構成要素を示している。図9のデータ
中継装置は、図3に示したネットワークインターフェー
ス部9を複数設けて、この内部バス側を共通に接続させ
た構成を有している。これにより、一のネットワークノ
ードに受信されたデータを、データの送信先に応じて選
択された他のネットワークノードから送信させることが
可能である。ネットワークノードの選択は、例えばリン
ク層処理部12において、受信データに含まれるデータ
の送信先に関する所定の情報に応じて選択される。図9
のデータ中継装置において、例えばノード数が3以上の
場合には、図1に示すネットワーク中継器6を構成させ
ることができる。
【0070】以上説明したように、図5に示した送信装
置によれば、パラメータ算定部において、分類されたデ
ータのデータ長が検出され、当該検出されたデータ長、
および当該データが属する分類に設定された転送レート
に基づいて、当該データと同一分類のデータが前後に送
信される期間に対して当該データが有すべきデータ送信
期間パラメータTi、および当該データの転送開始から
終了までに要するデータ転送時間パラメータTpが算定
される。また、タイミング判定部においては、送信デー
タのデータ送信期間が開始する時点がカテゴリごとに検
出され、当該検出された開始時点に同期して、当該デー
タ送信期間が終了する時点に到達するまでの送信待ち時
間Taがカテゴリごとに計時され、当該計時された送信
待ち時間Taに基づいて、送信データ用キューにおいて
次に送信されるデータが送信可能であるか否かがカテゴ
リごとに判定される。さらに、スケジューラ23におい
ては、各カテゴリにおいて次に送信されるデータの転送
時間パラメータTp、および各カテゴリの送信待ち時間
Taに基づいて、一のカテゴリのデータ送信時に、他の
カテゴリのデータが送信可能な状態で送信を停止される
ジッタ時間がカテゴリごとに集計され、当該集計された
ジッタ時間がカテゴリ間で比較された結果に基づいて一
のカテゴリが選択され、当該選択されたカテゴリがタイ
ミング判定部において送信可能であると判定された場
合、当該カテゴリに対応する送信データ用キューに蓄積
されたデータが送信される。したがって、従来の方式で
発生したいたネットワークのジッタを低減でき、送信デ
ータの品質を向上できる。これにより、受信側において
設けられる受信バッファを小容量にできるので、端末装
置のコストを低減できる。また、図8および図9に示し
たデータ中継装置によれば、従来の方式で発生していた
ネットワークのジッタを低減でき、送信データの品質を
向上できる。これにより、受信側において設けられる受
信バッファを小容量にできるので、データ中継装置を介
して通信を行う端末装置のコストを低減できる。さら
に、端末装置側において図5に示した送信装置を備える
必要がなくなるので、端末装置のコストを更に低減でき
る。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、従来の方式で発生して
いたネットワークのジッタを低減でき、送信データの品
質を向上できる。これにより、受信側において設けられ
る受信バッファを小容量にできるので、通信を行う端末
装置のコストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る送信装置を含んだ端末装置が接続
されるネットワークの構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る送信装置を含んだ端末装置に共通
の内部構成例を示す図である。
【図3】図2に示すネットワーク・インターフェース部
の内部構成例を示す図である。
【図4】OSI参照モデルについて説明するための図で
ある。
【図5】本発明に係る送信装置の実施形態の概略的な構
成を示す図である。
【図6】スケジューラによってキューに蓄積されたパケ
ットが送信される処理を説明するフローチャートであ
る。
【図7】各キューからデータが送信された場合に発生す
るジッタについて説明するための図である。
【図8】本発明に係るデータ中継装置の一実施形態を示
す概略的な構成図である。
【図9】本発明に係るデータ中継装置の別の実施形態を
示す概略的な構成図である。
【符号の説明】
1…ネットワーク、2…携帯電話、3,4…パーソナル
コンピュータ、5…PDA、6…ネットワーク中継器、
7…CPU、8…メモリ、9…ネットワーク・インター
フェース部、10…内部バス・インターフェース部、1
1,11’…送信部、12,12’…リンク層処理部、
13,13’…物理層処理部、21…入力インターフェ
ース部、22…セパレータ、23…スケジューラ、24
…出力インターフェース部、31〜3n…パラメータ算
定部、41〜4n…タイミング判定部、51〜5n…送
信期間パラメータ用キュー、61〜6n…転送時間パラ
メータ用キュー、71〜7n…送信データ用キュー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月21日(2000.12.
21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】
【数3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】
【数4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】
【数5】
【数6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数に分類されたデータを、当該分類ご
    とに設定された転送レートで送信する送信装置であっ
    て、 上記分類されたデータのデータ長を検出し、当該検出さ
    れたデータ長、および当該データが属する分類に設定さ
    れた転送レートに基づいて、当該データと同一分類のデ
    ータが前後に送信される期間に対して当該データが有す
    べきデータ送信期間、および当該データの転送開始から
    終了までに要するデータ転送時間を算定する算定手段
    と、 送信データの上記データ送信期間が開始する時点を上記
    分類ごとに検出し、当該検出された開始時点に同期し
    て、当該データ送信期間が終了する時点に到達するまで
    の送信待ち時間を上記分類ごとに計時し、当該計時され
    た送信待ち時間に基づいて、次に送信されるデータが送
    信可能であるか否かを上記分類ごとに判定する判定手段
    と、 各分類において次に送信されるデータの上記転送時間、
    および各分類の上記送信待ち時間に基づいて、一の分類
    のデータ送信時に、他の分類のデータが送信可能な状態
    で送信を停止される時間を上記分類ごとに集計し、当該
    集計された時間を上記分類間で比較した結果に基づいて
    一の分類を選択し、当該選択された分類が上記判定手段
    において送信可能であると判定された場合、当該分類の
    データを送信する送信手段とを有する送信装置。
  2. 【請求項2】 上記送信手段は、一の分類において次に
    送信されるデータの上記転送時間と当該分類の送信待ち
    時間との合計時間と、他の分類の上記送信待ち時間との
    差を、上記送信停止時間として集計する、 請求項1に記載の送信装置。
  3. 【請求項3】 上記送信手段は、一の分類において次に
    送信されるデータの上記転送時間と当該分類の送信待ち
    時間との合計時間と、他の分類の上記送信待ち時間と上
    記分類ごとに設定されるマージン時間との合計時間との
    差を、上記送信停止時間として集計する、 請求項1に記載の送信装置。
  4. 【請求項4】 上記判定手段は、送信データの上記デー
    タ送信期間が開始する時点として、当該送信データの送
    信開始時点を検出する、 請求項1に記載の送信装置。
  5. 【請求項5】 供給されるデータを、当該データに含ま
    れる所定の情報に応じて上記複数のデータに分類する分
    類手段を有する、 請求項1に記載の送信装置。
  6. 【請求項6】 上記分類されたデータを受けて、少なく
    とも当該データが送信されるまで、当該データを上記分
    類ごとに蓄積するデータ蓄積手段を有する、 請求項1に記載の送信装置。
  7. 【請求項7】 上記データ蓄積手段は、送信されるデー
    タを、データが蓄積された順序に応じた順序で上記送信
    手段に提供する、 請求項6に記載の送信装置。
  8. 【請求項8】 上記算定手段において算定された上記デ
    ータ送信期間を蓄積し、蓄積されたデータ送信期間を、
    当該算定元のデータが送信される順序に応じた順序で上
    記判定手段に提供する第1の算定値蓄積手段を有する、 請求項7に記載の送信装置。
  9. 【請求項9】 上記算定手段において算定された上記デ
    ータ転送時間を蓄積し、蓄積されたデータ転送時間を、
    当該算定元のデータが送信される順序に応じた順序で上
    記送信手段に提供する第2の算定値蓄積手段を有する、 請求項7に記載の送信装置。
  10. 【請求項10】 複数に分類されたデータを、当該分類
    ごとに設定された転送レートで送信する送信方法であっ
    て、 上記分類されたデータのデータ長を検出し、当該検出さ
    れたデータ長、および当該データが属する分類に設定さ
    れた転送レートに基づいて、当該データと同一分類のデ
    ータが前後に送信される期間に対して当該データが有す
    べきデータ送信期間、および当該データの転送開始から
    終了までに要するデータ転送時間を算定する算定ステッ
    プと、 送信データの上記データ送信期間が開始する時点を上記
    分類ごとに検出し、当該検出された開始時点に同期し
    て、当該データ送信期間が終了する時点に到達するまで
    の送信待ち時間を上記分類ごとに計時し、当該計時され
    た送信待ち時間に基づいて、次に送信されるデータが送
    信可能であるか否かを上記分類ごとに判定する判定ステ
    ップと、 各分類において次に送信されるデータの上記転送時間、
    および各分類の上記送信待ち時間に基づいて、一の分類
    のデータ送信時に、他の分類のデータが送信可能な状態
    で送信を停止される時間を上記分類ごとに集計し、当該
    集計された時間を上記分類間で比較した結果に基づいて
    一の分類を選択し、当該選択された分類が上記判定ステ
    ップにおいて送信可能であると判定された場合、当該分
    類のデータを送信する送信ステップとを有する送信方
    法。
  11. 【請求項11】 上記送信ステップは、一の分類におい
    て次に送信されるデータの上記転送時間と当該分類の送
    信待ち時間との合計時間と、他の分類の上記送信待ち時
    間との差を、上記送信停止時間として集計する、請求項
    10に記載の送信方法。
  12. 【請求項12】 上記送信ステップは、一の分類におい
    て次に送信されるデータの上記転送時間と当該分類の送
    信待ち時間との合計時間と、他の分類の上記送信待ち時
    間と上記分類ごとに設定されるマージン時間との合計時
    間との差を、上記送信停止時間として集計する、 請求項10に記載の送信方法。
  13. 【請求項13】 上記判定ステップは、送信データの上
    記データ送信期間が開始する時点として、当該送信デー
    タの送信開始時点を検出する、請求項10に記載の送信
    方法。
  14. 【請求項14】 供給されるデータを、当該データに含
    まれる所定の情報に応じて上記複数のデータに分類する
    分類ステップを有する、 請求項10に記載の送信方法。
  15. 【請求項15】 データが入出力される複数のノード
    と、上記ノードのそれぞれに対応する複数の送信装置を
    有し、一のノードに受信されたデータを他のノードの対
    応する送信装置から送信するデータ中継装置であって、 上記送信装置は、 上記ノードに受信されたデータを、当該データに含まれ
    る所定の情報に応じて複数のデータに分類する分類手段
    と、 上記分類手段において分類されたデータのデータ長を検
    出し、当該検出されたデータ長、および当該データが属
    する分類に設定された転送レートに基づいて、当該デー
    タと同一分類のデータが前後に送信される期間に対して
    当該データが有すべきデータ送信期間、および当該デー
    タの転送開始から終了までに要するデータ転送時間を算
    定する算定手段と、 送信データの上記データ送信期間が開始する時点を上記
    分類ごとに検出し、当該検出された開始時点に同期し
    て、当該データ送信期間が終了する時点に到達するまで
    の送信待ち時間を上記分類ごとに計時し、当該計時され
    た送信待ち時間に基づいて、次に送信されるデータが送
    信可能であるか否かを上記分類ごとに判定する判定手段
    と、 各分類において次に送信されるデータの上記転送時間、
    および各分類の上記送信待ち時間に基づいて、一の分類
    のデータ送信時に、他の分類のデータが送信可能な状態
    で送信を停止される時間を上記分類ごとに集計し、当該
    集計された時間を上記分類間で比較した結果に基づいて
    一の分類を選択し、当該選択された分類が上記判定手段
    において送信可能であると判定された場合、当該分類の
    データを送信する送信手段とを含む、 データ中継装置。
  16. 【請求項16】 上記送信手段は、一の分類において次
    に送信されるデータの上記転送時間と当該分類の送信待
    ち時間との合計時間と、他の分類の上記送信待ち時間と
    の差を、上記送信停止時間として集計する、 請求項15に記載のデータ中継装置。
  17. 【請求項17】 上記送信手段は、一の分類において次
    に送信されるデータの上記転送時間と当該分類の送信待
    ち時間との合計時間と、他の分類の上記送信待ち時間と
    上記分類ごとに設定されるマージン時間との合計時間と
    の差を、上記送信停止時間として集計する、 請求項15に記載のデータ中継装置。
  18. 【請求項18】 上記判定手段は、送信データの上記デ
    ータ送信期間が開始する時点として、当該送信データの
    送信開始時点を検出する、 請求項15に記載のデータ中継装置。
  19. 【請求項19】 上記送信装置は、上記分類されたデー
    タを受けて、少なくとも当該データが送信されるまで、
    当該データを上記分類ごとに蓄積するデータ蓄積手段を
    含む、 請求項15に記載のデータ中継装置。
  20. 【請求項20】 上記データ蓄積手段は、送信されるデ
    ータを、データが蓄積された順序に応じた順序で上記送
    信手段に提供する、 請求項19に記載のデータ中継装置。
  21. 【請求項21】 上記送信装置は、上記算定手段におい
    て算定された上記データ送信期間を蓄積し、蓄積された
    データ送信期間を、当該算定元のデータが送信される順
    序に応じた順序で上記判定手段に提供する第1の算定値
    蓄積手段を含む、 請求項20に記載のデータ中継装置。
  22. 【請求項22】 上記送信装置は、上記算定手段におい
    て算定された上記データ転送時間を蓄積し、蓄積された
    データ転送時間を、当該算定元のデータが送信される順
    序に応じた順序で上記送信手段に提供する第2の算定値
    蓄積手段を含む、 請求項20に記載のデータ中継装置。
  23. 【請求項23】 上記ノードに受信されたデータに含ま
    れる、データの送信先に関する所定の情報に応じて一の
    ノードを選択し、選択したノードに対応する送信装置に
    当該受信データを供給する選択手段を有する、 請求項15に記載のデータ中継装置。
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