JP2002185341A - 無線送信装置 - Google Patents

無線送信装置

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JP2002185341A
JP2002185341A JP2000385282A JP2000385282A JP2002185341A JP 2002185341 A JP2002185341 A JP 2002185341A JP 2000385282 A JP2000385282 A JP 2000385282A JP 2000385282 A JP2000385282 A JP 2000385282A JP 2002185341 A JP2002185341 A JP 2002185341A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】送信パワーを円滑に且つ高精度に制御する、デ
ータを連続的に送信する無線送信装置を提供する。 【解決手段】ゲインをステップ状に切替えると共に切替
過程に於いて連続的にゲインを制御可能としたステップ
ゲイン制御部9と、このステップゲイン制御部による少
なくともゲインの切替えを行うまでの間を連続的にゲイ
ンを制御可能とした連続ゲイン制御部13と、ステップ
ゲイン制御部のゲインと制御電圧との関係、連続ゲイン
制御部のゲインと制御電圧との関係、ステップゲイン制
御部のゲイン切替過程の制御電圧時間プロファイル、ス
テップゲイン制御部のゲイン切替過程に於ける連続ゲイ
ン制御部の制御電圧時間プロファイルをそれぞれ格納し
た各テーブルを含むメモリ23と、指令された送信パワ
ーに従って、各テーブルを参照してステップゲイン制御
部の制御電圧と連続ゲイン制御部の制御電圧を出力して
送信パワーの制御を行う制御処理部22とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信パワーの制御
範囲が広く、その制御範囲内で送信パワーを、指令され
た値に正確に且つ円滑に制御して送信を行うことができ
る無線送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信方式に於いては、割当てられた
周波数を用いて時間的には連続して通信する連続通信方
式と、割当てられたタイムスロット等により時間的には
断続して通信するバースト通信方式とに大別することが
できる。例えば、移動無線通信方式に於けるPDC(P
ersonal Digital Cellular )方式や、W−CDMA
(Wideband −Code Division Multiple Access )
方式等は、連続通信方式に相当し、又PHS(Persona
l Handyphone System )方式等は、バースト通信方式
に相当する。
【0003】このような移動無線通信システムに於いて
は、基地局に対して複数の移動局が送信するものである
から、基地局に対して近距離の移動局からの受信レベル
は、遠距離の移動局からの受信レベルに比較して著しく
大きくなる。そこで、基地局の受信レベル判定により、
近距離の移動局に対して送信パワーを小さくし、遠距離
の移動局に対しては、送信パワーを大きくするように、
送信パワー制御指令を送出する方式が知られている。
【0004】従って、移動局の無線送信装置としては、
指令値に従った送信パワーとなるように制御する構成を
設けることになる。そこで、送信信号のレベルをアッテ
ネータにより例えば4dB間隔のステップ状に制御し、
且つ混合器に加える局部発振信号を可変利得増幅器によ
り制御して、送信パワーを制御する構成が知られている
(例えば、特開平8−307182号公報参照)。又送
信信号を増幅する2段の増幅器と、利得制御増幅器とを
設け、2段の増幅器にそれぞれバイパススイッチを設け
てオン,オフ制御することにより、ステップ状に送信パ
ワーを制御し、又利得制御増幅器により送信パワーを細
かく制御する構成が知られている。(例えば、特開平1
0−150429号公報参照)。
【0005】又送信信号を可変利得増幅器とアッテネー
タとを介して送信し、アッテネータによりステップ状に
送信パワーを制御し、可変利得増幅器により連続的に送
信パワーを制御する無線送信装置が知られている(例え
ば、特開平11−55131号公報参照)。又アンテナ
とダミー負荷とを切替えるスイッチを設け、ダミー負荷
に切替えて、電波を送出することなく、所定の送信パワ
ーが得られるか否かを試験する無線送信装置が知られて
いる(例えば、特開2000−36767号公報参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】送信パワーの制御範
囲、即ち、ダイナミックレンジが広い無線送信装置に於
いては、1個の可変利得増幅器のみで指令された値に送
信パワーを制御することは困難である。特に最低送信パ
ワー近傍のS/Nを所望の値に維持することが容易では
ない。そこで、ステップ状に切替えるアッテネータと、
連続的に制御する可変利得増幅器とを組み合わせた構成
が前述の従来例のように提案されている。このように、
複数のゲイン制御手段を用いると、各ゲイン制御手段の
温度特性や周波数特性の相違による誤差分が累積され
て、高精度な送信パワーの制御が困難となる。又ゲイン
をステップ状に切替えた時に、送信パワーもステップ状
に変化し、干渉等の悪影響を及ぼす問題がある。本発明
は、指令された値の送信パワーとなるように高精度に制
御し、且つ滑らかな制御特性が得られるようにすること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の無線送信装置
は、図1を参照して説明すると、ゲインをステップ状に
切替えると共に切替過程に於いて連続的にゲインを制御
可能としたアッテネータ9等のステップゲイン制御部
と、このステップゲイン制御部による少なくともゲイン
の切替えを行うまでの間を連続的にゲインを制御可能と
した可変利得増幅器13等の連続ゲイン制御部と、ステ
ップゲイン制御部のゲインと制御電圧との関係を格納し
た第1のテーブルと、連続ゲイン制御部のゲインと制御
電圧との関係を格納した第2のテーブルと、ステップゲ
イン制御部のゲイン切替過程の制御電圧時間プロファイ
ルを格納した第3のテーブルと、ステップゲイン制御部
のゲイン切替過程に於ける連続ゲイン制御部の制御電圧
時間プロファイルを格納した第4のテーブルとを含むメ
モリ23と、指令された送信パワーに従って、第1〜第
4のテーブルを参照してステップゲイン制御部の制御電
圧と連続ゲイン制御部の制御電圧を出力して送信パワー
の制御を行う制御処理部22とを備えている。
【0008】又前記制御処理部22は、送信信号をアン
テナ1から終端部3に切替えて終端させてテストを行う
テスト制御処理部を含み、このテスト制御処理部は、テ
スト信号送信制御を行うと共に、ステップゲイン制御部
と連続ゲイン制御部とのゲインを制御して、測定した送
信パワーと制御電圧との関係を前記メモリ23に第5,
第6のテーブルとして格納し、且つステップゲイン制御
部によるゲインのステップ状の切替過程に於ける制御電
圧時間プロファイルを前記メモリ23に第7,第8のテ
ーブルとして格納する制御処理構成を備えることができ
る。
【0009】又前記メモリ23は、測定した送信中の送
信パワーを格納する領域と、ステップゲイン制御部と連
続ゲイン制御部とによるゲイン制御に伴う送信信号の位
相変化量を格納した領域と、ステップゲイン制御部と連
続ゲイン制御部との間の送信信号の遅延時間を格納した
領域とを備え、制御処理部22は、ゲイン制御時にメモ
リから位相変化量を読出して位相変化を抑制するように
送信信号の位相を制御し、メモリに格納された遅延時間
を基にステップゲイン制御部と連続ゲイン制御部とのゲ
イン制御に時間差をもたせる制御を行う構成を備えるこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の説明
図であり、1はアンテナ、2は切替スイッチ、3は終端
部、4はデュプレクサ、5は方向性結合器、6はアイソ
レータ、7は電力増幅器、8は送信周波数の信号を通過
させるバンドパスフィルタ、9はステップゲイン制御部
の一例のアッテネータ、10は周波数変換された送信信
号を通過させるバンドパスフィルタ、11はアップコン
バータ、12は中間周波信号のバンドパスフィルタ、1
3は連続ゲイン制御部の一例の可変利得増幅器、14は
加算部、15は高周波局部発振器、16は中間周波局部
発振器、17,18は位相制御回路、19,20は変調
器、21は移相器、22は制御処理部、23はメモリ、
24はパワー検出部、25は温度検出部、26は送受話
器,テンキー,表示部等を含む入出力部、27は受信部
を示す。
【0011】又aは切替スイッチ制御信号、bは温度検
出信号、cはパワー検出信号、d,eはゲイン制御信
号、fは位相制御信号、I,IXとQ,QXとはそれぞ
れ位相反転し、且つ直交した送信信号を示す。なお、受
信部27は、高周波増幅器,復調器等を含む既に知られ
ている各種の構成を適用することができるものであり、
本発明とは直接的な関係がないので詳細な構成及び説明
を省略する。
【0012】又制御処理部22は、入出力インタフェー
ス部,プロセッサ,プログラムメモリ等によって構成さ
れ、プログラムに従ったプロセッサに於ける処理により
各部が制御され、又送受信信号のベースバンド処理等も
行うものである。従って、入出力部26の送信データ
は、制御処理部22によって処理されて、I,IX,
Q,QXの送信信号として位相制御回路17,18に加
えられ、ゲイン制御時に、位相制御信号fによってそれ
ぞれの位相が制御される。なお、通常の送信時には、固
定の位相として変調器19,20に入力される。この変
調器19,20と加算部14とにより直交変調器が構成
され、直交変調された中間周波数の送信信号が可変利得
増幅器13に入力される。
【0013】この送信信号は、バンドパスフィルタ12
と、アップコンバータ11と、バンドパスフィルタ10
と、アッテネータ9と、バンドパスフィルタ8と、電力
増幅器7と、アイソレータ6と、方向性結合器5と、デ
ュプレクサ4と、切替スイッチ2とを介して、アンテナ
1から送信される。又パワー検出部24は、方向性結合
器5により送信信号の一部を分岐して、送信パワーを検
出し、そのパワー検出信号cを制御処理部22に入力す
る。又温度検出部25は、装置内温度等の周囲の温度を
検出し、その温度検出信号bを制御処理部22に入力す
る。
【0014】アッテネータ9と、可変利得増幅器13と
は、制御処理部22からのゲイン制御信号d,eによっ
てゲインが制御される。なお、アッテネータ9は、既に
知られている高周波用のアッテネータを適用できるもの
であり、例えば、ダイオードと抵抗等とによって構成す
ることができるものである。そして、ゲイン制御信号d
によって、ステップ状に切替えられると共に、その切替
過程では連続的にゲインが制御される。又可変利得増幅
器13は、所定の範囲に於いてゲイン制御信号eによっ
て連続的にゲインが制御される。
【0015】又メモリ23に、ゲイン制御信号d,e
と、アッテネータ9のゲインと可変利得増幅器13のゲ
インとの関係をテーブル化して格納し、制御処理部22
は、そのテーブルを参照して、ゲイン制御を行うもので
あり、アッテネータ9(ステップゲイン制御部)のゲイ
ンと制御電圧との関係を格納した第1のテーブルと、可
変利得増幅器13(連続ゲイン制御部)のゲインと制御
電圧との関係を格納した第2のテーブルと、アッテネー
タ9(ステップゲイン制御部)のゲイン切替過程の制御
電圧時間プロファイルを格納した第3のテーブルと、ア
ッテネータ9(ステップゲイン制御部)のゲイン切替過
程に於ける利得可変増幅器13(連続ゲイン制御部)の
制御電圧時間プロファイルを格納した第4のテーブルと
を備えている。なお、パワー検出部24により検出した
送信パワーを格納する領域,温度検出部25により検出
した温度検出信号bに従ってゲイン補正等を行うデータ
を格納した領域,位相制御回路17,18に対する位相
制御信号fに関するデータを格納した領域等を備えてい
る。
【0016】図2はシステムのスペック説明図であり、
最大送信パワーPMAX 〔dBm〕と、最小送信パワーP
MIN 〔dBm〕と、パワーステップサイズΔ〔dB〕
と、ステップ誤差x,x’〔dB〕と、収束時間s〔μ
s〕とを示す。なお、最大送信パワーPMAX と最小送信
パワーPMIN との例えば中間値をY、現在送信パワーを
Pとして、PMAX −Y<P<PMIN の状態に於ける送信
パワーPを切替えるパワーステップサイズΔに対するス
テップ誤差をxとし、又P<PMAX −Yの状態に於ける
送信パワーPを切替えるパワーステップサイズΔに対す
るステップ誤差をx’としており、このステップ誤差は
x<x’の関係とする。即ち、送信パワーが小さい時の
パワーステップサイズΔに対する誤差は緩和されてい
る。
【0017】このシステムのスペックに従って、パワー
検出部24は、PMAX −ΔからPMI N −Y−Δ〔dB
m〕の間で、ステップ誤差x〔dB〕に比較して充分に
小さい誤差で送信パワーを検出できる構成とする。又ア
ッテネータ9は、理想的な状態で、GRFMIN とGRFMAX
=GRF+Yとの二つの状態に遷移させる構成とする。な
お、実際には、GRF〔dB〕より低いゲイン及びGRF
Y〔dB〕より高いゲインとすることも可能な構成とす
る。
【0018】又可変利得増幅器13は、理想的な状態で
IFMIN 〔dB〕からGIFMAX 〔dB〕の間でゲインを
変化させる。なお、実際には、GIFMIN 〔dB〕より低
いゲイン及びGIFMAX 〔dB〕より高いゲインに制御可
能な構成とする。この場合、無線送信装置としてのダイ
ナミックレンジは、GRFMAX −GRFMIN +GIFMAX −G
IFMIN であり、所望の送信パワーのダイナミックレンジ
MAX −PMIN より大きい構成となる。
【0019】図3は送信パワーとゲイン制御との説明図
であり、状態1〜4について示すものであり、ローパワ
ー時の状態、即ち、送信パワーをPMIN 〜PMAX −Yの
範囲で制御する時を状態1とし、RFATTのゲイン、
即ち、アッテネータ9のゲインをGRFMIN 、IFアンプ
のゲイン、即ち、可変利得増幅器13のゲインをGIF
MIN 〜GIFMAX の範囲で制御する。又送信パワーを切替
ポイントより上げる時、即ち、送信パワーをPMAX −Y
からPMAX −Y+Δに上げる時を状態2とし、RFAT
T(アッテネータ9)のゲインをGRFMIN からGRFMAX
に切替え、IFアンプ(可変利得増幅器13)のゲイン
をGIFMAX からGIFMAX −Y+Δに切替える。
【0020】又送信パワーを切替ポイントより下げる
時、即ち、送信パワーをPMAX −YからPMAX −Y−Δ
に下げる時を状態3とし、RFATT(アッテネータ
9)のゲインをGRFMAX からGRFMIN に切替え、IFア
ンプ(可変利得増幅器13)のゲインをGIFMAX −Yか
らGIFMAX −Δに切替える。又ハイパワー時の状態、即
ち、送信パワーをPMAX −Y〜PMAX の範囲で制御する
時を状態4とし、RFATT(アッテネータ9)のゲイ
ンをGRFMAX に、IFアンプ(可変利得増幅器13)の
ゲインをGIFMAX −Y〜GIFMAX の範囲で制御する。
【0021】制御処理部22は、現在の送信パワーをパ
ワー検出部24からのパワー検出信号cによって判定
し、受信部27を介した指令値又は入出力部26からの
指令値等の指令された値の送信パワーが状態1〜4の何
れに相当するかを判定して、アッテネータ9に対するゲ
イン制御信号dと、可変利得増幅器13に対するゲイン
制御信号eとを、メモリ23に形成したゲインと制御信
号との関係の第1,第2のテーブルを参照して出力する
ものである。この場合、状態3又は状態4に於けるゲイ
ンの切替えの過程に於いて、全体のゲインが円滑に切替
えられるように、切替時間過程に於けるゲイン制御信号
d,eについてメモリ23に格納した第3,第4のテー
ブルを参照して出力するものである。
【0022】図4は本発明の実施の形態の制御処理部と
メモリとの説明図であり、制御処理部22は、送信信号
処理部41と、ゲイン制御処理部42と、テスト制御処
理部43と、受信信号処理部44とを含む構成を有する
場合を示し、又メモリ23は、第1〜第4のテーブル5
1〜54を含む構成を有する場合を示す。
【0023】制御処理部22の送信信号処理部41は、
入出力部26からの送信信号を、I,IX,Q,QX信
号として直交変調手段に入力するように処理するもので
あり、又ゲイン制御処理部42は、パワー検出部24か
らのパワー検出信号cと、温度検出部25からの温度検
出信号b等を入力し、メモリ23の各テーブルを参照し
て、ゲイン制御信号d,eを生成して出力する。
【0024】又テスト制御処理部43は、後述のテスト
時に切替スイッチ2を終端部3側に切替える切替スイッ
チ制御信号aを出力し、ゲイン制御処理部42との間で
テスト結果を求めてメモリ23の図示を省略した領域に
格納する。又受信信号処理部44は、受信部27からの
信号を処理するものである。
【0025】又メモリ23の第1のテーブル51は、ス
テップゲイン制御部、即ち、ステップ状にゲインを切替
えるアッテネータ9のゲインGRFと制御電圧V1との関
係を格納したものである。又第2のテーブル52は、連
続ゲイン制御部、即ち、連続的にゲインを制御できる可
変利得増幅器13のゲインGIFと制御電圧V2との関係
を格納したものである。又第3のテーブル53は、図3
に示す状態2又は状態3に於けるアッテネータ9に対す
る収束時間s内の時間tと制御電圧V1との関係の時間
プロファイルを格納したものである。又第4のテーブル
54は、図3に示す状態2又は状態3に於ける可変利得
増幅器13に対する収束時間s内の時間tと制御電圧V
2との関係の時間プロファイルを格納したものである。
なお、第3のテーブル53は、時間tとゲインGRFとの
関係として格納することも可能であり、同様に、第4の
テーブル54も、時間tとゲインGIFとの関係として格
納することも可能である。この場合、ゲインGRF,GIF
について第1,第2のテーブルを参照して制御電圧を求
めることになる。
【0026】図5及び図6はゲイン制御過程の説明図で
あり、図5の(A)は、状態2に於けるアッテネータ9
のゲインGRFと、可変利得増幅器13のゲインGIFとの
収束時間s内のサンプリング時刻t=0〜s’〔μs〕
毎のプロファイルを示す。即ち、スペックの収束時間s
〔μs〕より短い時間内のサンプリング時刻毎のゲイン
RFとゲインGIFとを示す。又(B)は、状態に2に於
けるゲイン制御による送信パワーの時間プロファイルを
示す。即ち、送信パワーを切替ポイントより上げる状態
2に於いて、アッテネータ9のゲインGRFを、GRFMIN
からGRFMAX に切替える過程でサンプリング時刻毎に順
次上昇させると共に、可変利得増幅器13のゲインGIF
を、GIFMAX からGIFMAX −Y+Δに切替える過程で、
サンプリング時刻毎に順次減少させる。
【0027】その時、ゲイン制御開始の時刻をt=0、
ゲイン制御完了の時刻をt=s’、t=0〜s’の間の
サンプリング数をN+1、サンプリング時刻をti (i
=0〜N)とすると、 GIF(ti )=GIFMAX −(GRF(ti )−GRFMIN )+Δ/N×i …(1) の関係となるように、アッテネータ9と可変利得増幅器
13とのゲインを制御する。この場合の図5の(A)に
示す時間プロファイルに従った時刻t=0〜s’にわた
るそれぞれのゲイン制御信号(制御電圧)を、第3,第
4のテーブル53,54に格納しておくものである。
【0028】それによって、図5の(B)に示すよう
に、ゲイン制御開始時刻t=0からゲイン制御完了時刻
t=s’までの間の送信パワーは、PMAX −Yからパワ
ーステップサイズΔ〔dB〕だけ大きくしたPMAX −Y
+Δに直線状に制御することができる。即ち、アッテネ
ータ9のゲインを切替えて送信パワーを上昇させる時
に、このアッテネータ9のゲインGRFと、可変利得増幅
器13のゲインGIFとを、サンプリング時刻t毎に逆方
向に制御し、収束時間s内で指令された送信パワーP
MAX −Y+Δに直線状に上昇させることができる。
【0029】又図6の(A)はアッテネータ9のゲイン
RFと、可変利得増幅器13のゲインGIFとの状態3の
場合の時間プロファイルを示し、(B)は送信パワーを
減少させる時の時間プロファイルを示す。即ち、送信パ
ワーを切替ポイントより下げる状態3に於いて、アッテ
ネータ9のゲインGRFを、GRFMAX からGRFMIN に下げ
る過程(減衰量を増加する過程)で、可変利得増幅器1
3のゲインGIFをGIF MAX −YからGIFMAX −Δに制御
するものである。
【0030】この場合も、アッテネータ9のゲイン制御
と可変利得増幅器13のゲイン制御とによる変化分を打
ち消しながら、パワーステップサイズΔ〔dB〕分だけ
送信パワーを減少させるものであり、ゲイン制御開始の
時刻をt=0、ゲイン制御完了の時刻をt=s”、t=
0〜s”の間のサンプリング数をN+1、サンプリング
時刻ti (i=0〜N)とすると、 GIF(ti )=GIFMIN −(GRF(ti )−GRFMAX )−Δ/N×i …(2) の関係となるように、アッテネータ9と可変利得増幅器
13とのゲインを制御する。この場合の図6の(A)に
示す時間プロファイルに従った時刻t=0〜s”にわた
るそれぞれのゲイン制御信号を、第3,第4のテーブル
53,54に格納しておくものである。
【0031】それによって、図6の(B)に示すよう
に、ゲイン制御開始時刻t=0からゲイン制御完了時刻
t=s”までの間の送信パワーはPMAX −YからPMAX
−Y−Δに直線状に減少するように制御することができ
る。即ち、アッテネータ9のゲインを切替えて送信パワ
ーを減少させる時に、このアッテネータ9のゲインと、
可変利得増幅器13のゲインとを、サンプリング時刻毎
に逆方向に制御させて、送信パワーの変化をほぼ直線状
に変化させ、収束時間s内で指令された送信パワーP
MAX −Y+Δに円滑に切替えることができる。
【0032】又前述の状態2,3に於けるゲイン制御に
於いて、アッテネータ9と可変利得増幅器13との間の
送信信号の遅延時間をtdelay (この遅延時間は設計段
階で既知となるが、送信開始前に測定することも可能)
とすると、この遅延時間を考慮して、制御処理部22の
ゲイン制御処理部42は、可変利得増幅器13に対する
サンプリング時刻t=0〜s’又はt=0〜s”に於け
るi番目のゲイン制御信号eをt=ti 〔μs〕に出力
した時、アッテネータ9に対するi番目のゲイン制御信
号dをt=i+tdelay 〔μs〕に出力する。
【0033】この場合の遅延時間tdelay に従ってゲイ
ン制御信号が読出されるように第3,第4のメモリ5
3,54に格納するか、又は同一のサンプリング時刻対
応のゲイン制御信号を読出して、アッテネータ9に対す
るゲイン制御信号dを、遅延回路によって時間tdelay
だけ遅延させる構成とすることも可能である。このよう
な構成により、内部遅延が存在する時のゲイン制御過程
に於ける送信パワーを直線状に変化させることができ
る。
【0034】又前述の状態2,3に於けるゲイン制御に
於いて、アッテネータ9と可変利得増幅器13との特性
に対応して送信信号に位相変化が生じることがある。そ
こで、ゲイン制御を行う場合の位相の変化量を測定し、
その変化量又はその逆数をメモリ23に記憶しておき、
前述の状態2,3に於けるt=0〜s’又はt=0〜
s”のゲイン制御過程で、このメモリ23に記憶した位
相の変化量又はその逆数を読出して位相制御信号fを生
成し、位相制御回路17,18に加えて送信信号の位相
変化を抑制するように制御する。
【0035】又周囲温度により各部の特性が変化するこ
とにより、送信パワーも変化することがある。そこで、
メモリ23に、温度対応の補正値を格納しておき、温度
検出部25からの温度検出信号を基に、制御処理部22
は、アッテネータ9のゲイン制御信号d及び可変利得増
幅器13のゲイン制御信号eを補正して出力することが
できる。
【0036】図7は本発明の実施の形態のフローチャー
トであり、所定時間間隔をスロットとし、前スロットの
送信パワーPが、P<PMAX −Yか、P=PMAX −Y
か、P>PMAX −Yかを判定し(a1)、P<PMAX
Yの場合は、ローパワー時の状態1の送信パワー制御と
する(a5)。又P>PMAX −Yの場合は、ハイパワー
時の状態4の送信パワー制御とする(a8)。
【0037】又P=PMAX −Yの場合は、前スロットの
状態に於いて状態1か又は状態4かを判定し(a2)、
状態1であった場合は、次スロットで送信パワーを切替
ポイントより上昇させるか否かを判定し、上昇させない
場合は、状態1を継続するように送信パワーを制御する
(a5)。又次スロットで送信パワーを切替ポイントよ
り上昇させる場合は、状態2の送信パワー制御を行う
(a6)。即ち、送信パワーをPMAX −YからPMAX
Y+Δに上昇させる過程で、メモリ23に形成した第
3,第4のテーブル53,54を参照して、アッテネー
タ9のゲインをGRF MIN からGRFMAX にサンプリング時
刻毎に上昇させ、可変利得増幅器13のゲインをG
IFMAX からGIFMAX −Y+Δにサンプリング時刻毎に減
少させる。
【0038】又前述のステップ(a2)に於いて、前ス
ロットの状態が状態4の場合、次スロットで送信パワー
を切替ポイントより減少させるか否かを判定し(a
4)、減少させない場合は、状態4の送信パワー制御を
継続する(a6)。又送信パワーを切替ポイントより減
少させる場合は、状態3の送信パワー制御を行う(a
7)。即ち、送信パワーをPMAX −YからPMAX −Y−
Δに減少させる過程で、メモリに形成した第3,第4の
テーブルを参照して、アッテネータ9のゲインをGRF
MAX からGRFMIN にサンプリング時刻毎に減少させ、可
変利得増幅器13のゲインをGIFMAX −YからGIFMAX
−Δにサンプリング時刻毎に上昇させる。
【0039】そして、送信パワーPをRAM(メモリ2
3)に保存(a9)のステップに於いて、パワー検出部
24により検出したパワー検出信号cを制御処理部22
に入力し、制御処理部22は、メモリ23の所定の領域
に現スロット送信パワーとして格納する。そして、ステ
ップ(a1)に於いて、このメモリ23から前スロット
の送信パワーとして読出すことになる。
【0040】又送信パワーの制御に於いて、周囲の温度
や各部の周波数特性等により、同一のゲイン制御信号で
も装置対応に異なる送信パワーとなる場合がある。そこ
で、送信電波を送出することなく、送信パワーとゲイン
制御信号との関係を求めるテストを行う。即ち、制御処
理部22から切替スイッチ制御信号aを出力して、切替
スイッチ2をアンテナ1側から無反射特性の終端部3側
に切替える。
【0041】そして、制御処理部22から実際の通信に
於けるフォーマットに従って、I,Q信号構成のテスト
信号を送出する。このテスト信号はメモリ23に格納し
ておいて、そのテスト信号を読出す構成とすることがで
きる。図4に於いては、制御処理部22のテスト制御処
理部43から切替スイッチ制御信号aを出力し、メモリ
23に格納したテスト信号を読出して送出し、ゲイン制
御処理部42を制御して、可変利得増幅器13にゲイン
制御信号eを送出し、且つアッテネータ9にゲイン制御
信号dを送出する。又制御処理部22のゲイン制御処理
部42に、パワー検出部24により送信パワーを検出し
たバー検出信号cを入力し、温度検出部25により周囲
温度等を検出して、その温度検出信号bを入力する。
【0042】先ず、可変利得増幅器13のゲインと制御
電圧との関係を測定する。アッテネータ9のゲインがG
RFMAX になる制御電圧V1MAX を第1のメモリ51から
読出して、アッテネータ9を制御する。アッテネータ9
のゲインに誤差が含まれている可能性があるから、この
場合のゲインをGRFMAX ’とする。この状態で、可変利
得増幅器13の制御電圧を変更して送信パワーの変化を
検出する。
【0043】パワー検出部24によって検出した送信パ
ワーがPMAX −Y−Δ,PMAX −Y,PMAX −Y+Δ,
MAX −Y+2Δ,・・・PMAX になる時の可変利得増
幅器13のゲインをGIFMAX ’−Y−Δ,GIFMAX ’−
Y,GIFMAX ’−Y+Δ,G IFMAX ’−Y+2Δ,・・
・GIFMAX ’とし、送信パワーに対する制御電圧をメモ
リ23に格納する。
【0044】次に、可変利得増幅器13の制御電圧を送
信パワーがPMAX に達する値とし、アッテネータ9のゲ
インがGRFMIN になる制御電圧V2MIN を第2のメモリ
52から読出して、アッテネータ9のゲイン制御信号d
を生成し、アッテネータ9のゲインを制御する。
【0045】そして、パワー検出部24によるパワー検
出信号cによって、送信パワーがP MAX −Yになるよう
に、アッテネータ9の制御電圧を調整する。この時のア
ッテネータ9のゲインに誤差が含まれていることの意味
でGRDMIN ’とする。そして、送信パワーがPMAX −Y
−Δ,PMAX −Y,PMAX −Y+Δ,PMAX −Y+2
Δ,・・・PMAX となった時のアッテネータ9のゲイン
をGRFMIN ’−Δ,GRF MIN ’−Y,GRFMIN ’−Y+
Δ,GRFMIN ’−Y+2Δ,・・・GRFMAX ’とし、こ
の時の送信パワーに対する制御電圧をメモリ23に格納
する。
【0046】このテスト結果により、前述のアッテネー
タ9と可変利得増幅器13とのゲインと制御電圧との関
係に変更が生じる。それにより、状態2,状態3に於け
る切替えの制御の時間プロファイルに変更が生じること
になる。そこで、テスト信号による送信パワーの制御を
行い、前述の状態2,状態3の動作を行わせ、新たな制
御の時間プロファイルを作成する。この場合のアッテネ
ータ9の制御電圧をV RFMIN ,VRFMAX (GRFMIN ’,
RFMAX ’に対応)、可変利得増幅器13の制御電圧を
0 ,・・・Vb (アッテネータ9のゲインが
RFMAX ’の時の送信パワーPMAX −Y−Δ,PMAX
Y,PMAX −Y+Δ,PMAX −Y+2Δ,・・・PMAX
に対応、なお、制御電圧V0 の時の送信パワーPMAX
Y−Δ,制御電圧Vb の時の送信パワーPMAX )とす
る。
【0047】そして、状態2の制御を高精度で行う為の
準備をする。即ち、アッテネータ9のゲインを
RFMAX ’に設定する。そして、可変利得増幅器13の
制御電圧をV b からV2 までN分割して、t=0〜s’
の時間で変化させる。この時の送信パワー時間プロファ
イルを測定する。例えば、図8の(A)に示すように、
送信パワー〔dBm〕はPMAX からPMAX −Y+Δに減
少するから、可変利得増幅器13のゲインの減少特性が
判る。そこで、アッテネータ9のゲインをGRFMIN ’か
らGRFMAX ’までの間を、可変利得増幅器13のゲイン
変化特性を補正して、送信パワー〔dBm〕が図8の
(B)に示すように、PMAX −YからPMAX −Y+Δに
直線的に上昇させる制御を行う。
【0048】この時の可変利得増幅器13のゲインを遷
移させる時の送信パワーをPIF(t)とし、ti (i=
0〜N)に於けるアッテネータ9のゲインGRF(ti
は、GRF(ti )=GRFMIN −(PIF(t)−PMAX
+Δ/N×i …(3)によってt=0〜s’間で増加
させる。前述のアッテネータ9のゲイン遷移過程に於い
て測定した制御電圧の時間プロファイルをメモリ23に
テーブルとして格納する。
【0049】次に状態3の制御を高精度で行う為の準備
をする。即ち、アッテネータ9のゲインをGRFMAX ’に
設定する。そして、可変利得増幅器13の制御電圧をV
1 からVb-1 までをN分割してt=0〜s”の間で変化
させる。この時の送信パワーの時間プロファイルを測定
する。この時の送信パワー〔dBm〕は、例えば、図9
の(A)に示すように、PMAX −YからPMAX −Δに上
昇させる。これは可変利得増幅器13のゲインの増加特
性を示すものとなる。そして、アッテネータ9のゲイン
をGRFMAX ’からGRFMIN ’までの間で、可変利得増幅
器13のゲインの変化を打ち消すようにゲインを減少
し、送信パワー〔dBm〕がPMAX −YからPMAX −Y
−Δまで直線状に減少するように制御する。即ち、 GRF(ti )=GRFMAX −(PIF(t)−PMAX +Y)−Δ/N×i …(4) によって、t=0〜s”の間の制御を行い、この制御電
圧の時間プロファイルをメモリ23にテーブルとして格
納する。
【0050】従って、メモリ23には、例えば、図10
に示す内容が格納される。即ち、メモリ領域0にパワー
検出部24により検出した現スロット送信パワーを格納
し、メモリ領域1にRFATT(アッテネータ9)のゲ
インと制御電圧の関係のテーブル、即ち、第1のテーブ
ル51を格納し、メモリ領域2にIFアンプ(可変利得
増幅器13)のゲインと制御電圧の関係のテーブル、即
ち、第2のテーブル52を格納する。
【0051】又メモリ領域3に状態2の時のRFATT
(アッテネータ9)の制御電圧時間プロファイルを格納
し、メモリ領域5に状態3の時のRFATT(アッテネ
ータ9)の制御電圧時間プロファイルを格納する。この
メモリ領域3,5は、図4の第3のテーブル53に対応
する。又メモリ領域4に状態2の時のIFアンプ(可変
利得増幅器13)の制御電圧時間プロファイルを格納
し、メモリ領域6に状態3の時のIFアンプ(可変利得
増幅器13)の制御電圧時間プロファイルを格納する。
このメモリ領域4,6は、図4の第4のテーブル54に
対応する。
【0052】又メモリ領域7に状態2の時の送信部トー
タルの位相変化量、メモリ領域8に状態3の時の送信部
トータルの位相変化量をそれぞれ格納し、制御処理部2
2は、状態2又は状態3に対応した位相変化量を読出し
て、位相制御回路17,18に加える位相制御信号fを
生成する。又メモリ領域9にIFアンプ(可変利得増幅
器13)からRFATT(アッテネータ9)までの時間
遅延量を格納し、制御処理部22は、状態2又は状態3
に於けるゲイン制御信号d,eのタイミングを制御す
る。
【0053】又メモリ領域10にテスト信号を格納す
る。即ち、前述の切替スイッチ2を終端部3側に切替え
てテストする場合のテスト信号を格納する。又メモリ領
域11〜16には、前述のテストによって得られた結果
を基に、第5〜第8のテーブルを格納するものであり、
メモリ領域11に、RFATT(アッテネータ9)の修
正されたゲインと制御電圧の関係のテーブル、即ち、第
5のテーブルを格納し、メモリ領域12に、IFアンプ
(可変利得増幅器13)の修正されたゲインと制御電圧
の関係テーブル、即ち、第6のテーブルを格納する。
【0054】又メモリ領域13に、送信前に計算した状
態2の時のRFATT(アッテネータ9)の制御電圧時
間プロファイルを格納し、メモリ領域14に、送信前に
計算した状態2の時のIFアンプ(可変利得増幅器1
3)の制御電圧時間プロファイルを格納し、メモリ領域
15に、送信前に計算した状態3の時のRFATT(ア
ッテネータ9)の制御電圧時間プロファイルを格納し、
メモリ領域16に、送信前に計算した状態3の時のIF
アンプ(可変利得増幅器13)の制御電圧時間プロファ
イルを格納し、メモリ領域13,15を第7のテーブ
ル、メモリ領域14,16を第8のテーブルとする。
【0055】前述のテストにより、第5〜第8のテーブ
ルをメモリ23に格納することができる。そして、テス
ト終了により、制御処理部22は、切替スイッチ制御信
号aを切替スイッチ2に加えて、終端部3側からアンテ
ナ1側に切替えさせ、送信処理を開始する。そして、送
信パワーがPMIN 〜PMAX −2Y−Δの間は、メモリ領
域1〜6の第1〜第4のテーブルを用いて送信制御し、
送信パワーがPMAX −2YからPMAX の間は、メモリ領
域11〜16の第5〜第8のテーブルを用いて送信制御
する。この送信パワーがPMAX に近い状態に於ける誤差
x’(>x)を、±x〔dB〕以下とすることができる
から、送信パワーの制御範囲を拡大することが可能とな
る。
【0056】本発明は前述の各実施の形態にのみ限定さ
れるものではなく、種々付加変更することができるもの
であり、例えば、アッテネータ9等のステップゲイン制
御部の切替ステップ数は、2段階の場合を示すが、更に
多数の段階の切替えを可能とした構成とすることも可能
である。又アッテネータ9等のステップゲイン制御部を
アンテナ1側に配置した場合を示すが、可変利得増幅器
13等の連続ゲイン制御部をアンテナ1側に配置し、ア
ッテネータ9等のステップゲイン制御部を制御処理部2
2側に配置することも可能である。
【0057】(付記1)データを連続的に送信する無線
送信装置に於いて、ゲインをステップ状に切替えると共
に切替過程に於いて連続的にゲインを制御可能としたス
テップゲイン制御部と、該ステップゲイン制御部による
少なくともゲインの切替えを行うまでの間を連続的にゲ
インを制御可能とした連続ゲイン制御部と、前記ステッ
プゲイン制御部のゲインと制御電圧との関係を格納した
第1のテーブルと、前記連続ゲイン制御部のゲインと制
御電圧との関係を格納した第2のテーブルと、前記ステ
ップゲイン制御部のゲイン切替過程の制御電圧時間プロ
ファイルを格納した第3のテーブルと、前記ステップゲ
イン制御部のゲイン切替過程に於ける前記連続ゲイン制
御部の制御電圧時間プロファイルを格納した第4のテー
ブルとを含むメモリと、指令された送信パワーに従っ
て、前記第1〜第4のテーブルを参照して前記ステップ
ゲイン制御部の制御電圧と前記連続ゲイン制御部の制御
電圧を出力して送信パワーの制御を行う制御処理部とを
備えたことを特徴とする無線送信装置。 (付記2)前記制御処理部は、送信パワーの制御状態
を、切替ポイントより低いローパワー時の状態1と、送
信パワーを前記切替ポイントより上げる時の状態2と、
送信パワーを前記切替ポイントより下げる時の状態3
と、前記切替ポイントより高いハイパワー時の状態4と
して、前記状態1に於いて、前記ステップゲイン制御部
のゲインを最小に制御し、前記連続ゲイン制御部のゲイ
ンを最小から最大までの範囲で制御し、前記状態4に於
いて、前記ステップゲイン制御部のゲインを最大に制御
し、前記連続ゲイン制御部のゲインを最小から最大まで
の範囲に制御し、前記状態2及び前記状態3に於いて、
前記メモリの第3及び第4のテーブルを参照して前記ス
テップゲイン制御部及び前記連続ゲイン制御部のゲイン
を制御する構成を備えたことを特徴とする付記1記載の
無線送信装置。 (付記3)前記メモリの第3及び第4のテーブルは、前
記状態2及び前記状態3のゲイン切替過程に於ける送信
パワーが直線状に変化するように、前記ステップゲイン
制御部の制御電圧時間プロファイル及び前記連続ゲイン
制御部の制御電圧時間プロファイルを格納したことを特
徴とする付記1又は2記載の無線送信装置。
【0058】(付記4)前記制御処理部は、送信信号を
アンテナから終端部に切替えて終端させてテストを行う
テスト制御処理部を含み、該テスト制御処理部は、テス
ト信号送信制御を行うと共に、前記ステップゲイン制御
部と連続ゲイン制御部とのゲインを制御して、測定した
送信パワーと制御電圧との関係を前記メモリに第5,第
6のテーブルとして格納し、且つ前記ステップゲイン制
御部によるゲインのステップ状の切替過程に於ける制御
電圧時間プロファイルを前記メモリに第7,第8のテー
ブルとして格納する制御処理構成を備えたことを特徴と
する付記1記載の無線送信装置。 (付記5)前記メモリは、測定した送信中の送信パワー
を格納する領域と、前記ステップゲイン制御部と前記連
続ゲイン制御部とによるゲイン制御に伴う送信信号の位
相変化量を格納した領域とを備え、前記制御処理部は、
前記状態2及び状態3に於けるゲイン制御時に前記メモ
リに格納された前記位相変化量に抑制するように送信信
号の位相を制御する構成を備えたことを特徴とする付記
1乃至3記載の無線送信装置。 (付記6)前記メモリは、前記ステップゲイン制御部と
前記連続ゲイン制御部との間の遅延時間を格納した領域
を備え、前記制御処理部は、前記メモリに格納された遅
延時間を基に前記ステップゲイン制御部と前記連続ゲイ
ン制御部とのゲイン制御に時間差をもたせる制御を行う
構成を備えたことを特徴とする付記1乃至3記載の無線
送信装置。 (付記7)前記制御処理部は、温度検出部による周囲温
度の検出信号を基に、前記ステップゲイン制御部及び前
記連続ゲイン制御部のゲイン制御信号を補正する構成を
備えたことを特徴とする付記1乃至3記載の無線送信装
置。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、アッテ
ネータ9等のステップゲイン制御部と、可変利得増幅器
13等の連続ゲイン制御部と、制御処理部22と、メモ
リ23とを含み、このメモリ23には、ステップゲイン
制御部のゲインと制御電圧との関係を格納した第1のテ
ーブルと、連続ゲイン制御部のゲインと制御電圧との関
係を格納した第2のテーブルと、ステップゲイン制御部
のゲイン切替過程の制御電圧時間プロファイルを格納し
た第3のテーブルと、ステップゲイン制御部のゲイン切
替過程に於ける前記連続ゲイン制御部の制御電圧時間プ
ロファイルを格納した第4のテーブルとを形成し、ステ
ップゲイン制御部と連続ゲイン制御部とにより送信パワ
ーの制御範囲を拡大し、且つステップゲイン制御部によ
るゲインをステップ状に切替える過程で、制御処理部2
2は、第3,第4のテーブルを参照して、送信パワーが
連続的に変化するように円滑に、且つ高精度に制御する
ことができる利点がある。
【0060】又テスト時にアンテナ1側から終端部3側
に切替えて電波が送出されないようにして、テスト信号
の送信を行い、その時の送信パワーとゲインとの関係及
びステップゲイン制御部のゲイン切替過程に於けるステ
ップゲイン制御部と連続ゲイン制御部との制御電圧時間
プロファイルを、メモリ23の第5〜第8のテーブルと
して形成し、送信パワーを増大した時のゲイン制御に用
いることにより、制御誤差を低減することができる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明図である。
【図2】システムのスペック説明図である。
【図3】送信パワーとゲイン制御との説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の制御処理部とメモリとの
説明図である。
【図5】ゲイン制御過程の説明図である。
【図6】ゲイン制御過程の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態のフローチャートである。
【図8】状態2のテスト時の送信パワーの説明図であ
る。
【図9】状態3のテスト時の送信パワーの説明図であ
る。
【図10】メモリの記憶内容の説明図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 切替スイッチ 3 終端部 4 デュプレクサ 5 方向性結合器 6 アンソレータ 7 電力増幅器 8 バンドパスフィルタ 9 アッテネータ 11 アップコンバータ 13 可変利得増幅器 17,18 位相制御回路 19,20 変調器 22 制御処理部 23 メモリ 24 パワー検出部 25 温度検出部 26 入出力部 27 受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J100 AA02 BB01 BB08 BB11 BB15 CA01 CA05 CA07 CA11 CA28 CA29 CA30 CA31 DA06 FA01 JA01 LA01 LA09 LA10 LA11 QA02 SA01 5K060 BB00 FF06 HH06 HH08 HH31 HH32 HH39 JJ02 JJ06 KK06 LL01 LL22 LL24 LL30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを連続的に送信する無線送信装置
    に於いて、 ゲインをステップ状に切替えると共に切替過程に於いて
    連続的にゲインを制御可能としたステップゲイン制御部
    と、 該ステップゲイン制御部による少なくともゲインの切替
    えを行うまでの間を連続的にゲインを制御可能とした連
    続ゲイン制御部と、 前記ステップゲイン制御部のゲインと制御電圧との関係
    を格納した第1のテーブルと、前記連続ゲイン制御部の
    ゲインと制御電圧との関係を格納した第2のテーブル
    と、前記ステップゲイン制御部のゲイン切替過程の制御
    電圧時間プロファイルを格納した第3のテーブルと、前
    記ステップゲイン制御部のゲイン切替過程に於ける前記
    連続ゲイン制御部の制御電圧時間プロファイルを格納し
    た第4のテーブルとを含むメモリと、 指令された送信パワーに従って、前記第1〜第4のテー
    ブルを参照して前記ステップゲイン制御部の制御電圧と
    前記連続ゲイン制御部の制御電圧を出力して送信パワー
    の制御を行う制御処理部とを備えたことを特徴とする無
    線送信装置。
  2. 【請求項2】 前記制御処理部は、送信信号をアンテナ
    から終端部に切替えて終端させてテストを行うテスト制
    御処理部を含み、該テスト制御処理部は、テスト信号送
    信制御を行うと共に、前記ステップゲイン制御部と連続
    ゲイン制御部とのゲインを制御して、測定した送信パワ
    ーと制御電圧との関係を前記メモリに第5,第6のテー
    ブルとして格納し、且つ前記ステップゲイン制御部によ
    るゲインのステップ状の切替過程に於ける制御電圧時間
    プロファイルを前記メモリに第7,第8のテーブルとし
    て格納する制御処理構成を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の無線送信装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリは、測定した送信中の送信パ
    ワーを格納する領域と、前記ステップゲイン制御部と前
    記連続ゲイン制御部とによるゲイン制御に伴う送信信号
    の位相変化量を格納した領域と、前記ステップゲイン制
    御部と前記連続ゲイン制御部との間の送信信号の遅延時
    間を格納した領域とを備え、前記制御処理部は、ゲイン
    制御時に前記メモリに格納された位相変化量を基に位相
    変化を抑制するように送信信号の位相を制御し、前記メ
    モリに格納された遅延時間を基に前記ステップゲイン制
    御部と前記連続ゲイン制御部とのゲイン制御に時間差を
    もたせる制御を行う構成を備えたことを特徴とする請求
    項1又は2記載の無線送信装置。
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JP2973257B2 (ja) アナログ/デジタル共用方式の送信電力自動制御装置

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