JP2002185013A - 炭化珪素半導体装置とそれを用いた電力変換器 - Google Patents

炭化珪素半導体装置とそれを用いた電力変換器

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JP2002185013A JP2000385416A JP2000385416A JP2002185013A JP 2002185013 A JP2002185013 A JP 2002185013A JP 2000385416 A JP2000385416 A JP 2000385416A JP 2000385416 A JP2000385416 A JP 2000385416A JP 2002185013 A JP2002185013 A JP 2002185013A
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Toshio Yasuda
俊夫 安田
Hidekatsu Onose
秀勝 小野瀬
Tsutomu Yao
勉 八尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゲート耐圧の低下や遮断特性を損なうことなく
Normally−off特性を達成する炭化珪素半導
体装置の提供。 【解決手段】第一主表面を有する高抵抗第一導電型第一
基体と、該高抵抗第一導電型第一基体より低抵抗の第二
主表面を有する第一導電型第二基体を備えた二層構造の
基体の第一主表面側に、選択的に第一導電型ソース領
域、第二導電型ゲート領域を設け、前記第二導電型ゲー
ト領域が低活性化率で熱拡散し易いドーパントと、高活
性化率で熱拡散しないドーパントの2種により形成さ
れ、前記第二導電型ゲート領域間のチャネル領域を熱拡
散またはイオン注入により形成され、低活性化率で熱拡
散し易いドーパントを含む領域で連結されている炭化珪
素半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体材料として
炭化珪素を用いた接合型電界効果トランジスタ:JFE
T(Junction Field Effect Transisitor)、静電
誘導トランジスタ:SIT(Static electricity Ind
uction Transistor)と、それを用いて回路を構成した
電力変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化珪素(SiC)は、珪素(Si)に
対して絶縁破壊電界が1桁大きいことから、パワー装置
に適用した場合に大容量の珪素半導体装置の小型化、ま
たは、低耐圧,低容量の珪素半導体装置の高耐圧化,大
容量化の達成が可能となる。
【0003】従来、第一主表面を有する高抵抗第一導電
型第一基体と、該第一基体より低抵抗の第二主表面を有
する第一導電型第二基体を備えた二層構造の基体の第一
主表面側に、第一導電型ソース領域を、また、前記第一
導電型ソース領域から前記第一主表面に平行方向に一定
間隔に第二導電型ゲート領域を配し、前記第二導電型ゲ
ート領域に接触しているゲート電極に印加される電圧
で、ソース/ドレイン電極間の電流を制限する炭化珪素
半導体装置が知られている(特開平10−294471
号公報)。
【0004】上記では、第二導電型ゲート領域/第一導
電型第二基体との間に電圧が加わらない状態で、第一導
電型ソース領域/第一導電型第二基体との間に通流し得
る。即ち、Normally−onの装置である。
【0005】電流制御に用いる半導体装置は、ゲート制
御系統が操作不能に陥った際、外部からの補助無しに装
置電流が遮断される特性、即ち、Normally−o
ffの装置が安全上望ましい。これに対し、Norma
lly−onの装置では、種々の安全装置が必要とな
り、装置全体の信頼性やコストの点で不利である。
【0006】上記を克服する改良を施された半導体装置
として、珪素を半導体材料として使用する半導体デバイ
スでは、バイポーラ静電誘導トランジスタ(B−SI
T)がよく知られている。
【0007】Normally−on特性を得るための
構造上の特徴と炭化珪素半導体に適用した場合の問題点
を以下に述べる。
【0008】まず、第二導電型ゲート領域の間隔を1μ
m以下に狭めて前記ゲート領域の外部に広がる空乏層が
互いに接しあう構造にすることで、Normally−
off特性を達成するものとして、第5回SIデバイス
シンポジウムSSID−91−1の装置がある。
【0009】しかし、珪素に比べ、第一導電型第一基体
(チャネル領域)のドーパント濃度が約2桁近く高く設
定され、pn接合の領域間のキャリア濃度差は小さい。
そのためにpn接合の内蔵電位は小さくなるだけでな
く、pn接合の低濃度側領域へ伸びる空乏層幅は、珪素
の場合0.5〜1μmであるのに対し、炭化珪素では1
0分の1以下と著しく小さくなる。
【0010】このため第二導電型ゲート領域の間隔を狭
めて、ゲート領域の外部に広がる空乏層が互いに接し合
う構造を作成しようとすると、珪素半導体装置では0.
5〜1μm間隔の構造で済むのに対し、炭化珪素半導体
中では0.05〜0.1μm間隔の構造の作製が要求され
る。
【0011】この様な微細パターンの形成は実現不可能
であることから、上記構造を炭化珪素半導体装置にその
まま適用することは無理である。
【0012】他に、接合型電界効果トランジスタ(JF
ET、静電誘導トランジスタ、SITに同じ)の第二導
電型ゲート領域に挟まれた高抵抗第一導電型第一基体の
チャネル領域に、第二導電型ゲート領域と同じ導電型の
ドーパントを導入することで、Normally−of
f特性を達成しているものとして、第4回SIデバイス
シンポジウムSSID−90−6がある。
【0013】ドーパントを導入する方法として、イオン
注入を選択する。他にエピタキシャル形成,拡散法が挙
げられるが、エピタキシャル法よりイオン注入の方がド
ーパント濃度の調整が容易なこと、さらに炭化珪素中の
ドーパントの拡散は珪素中に比べると非常に遅いため
に、拡散法は使えないことからここでは選ばなかった。
【0014】上記第4回SIデバイスシンポジウムの報
告では、第二導電型ゲート領域には低シート抵抗が求め
られる。これは高シート抵抗のゲート領域は遮断特性の
装置内の不均一を生じ、装置全体の遮断特性の低下の原
因となるためである。
【0015】さらに、第二導電型ゲート領域は、pn接
合部に欠陥が生じてはならない。これは高欠陥密度のゲ
ート領域はゲート耐圧のみならず、ソース・ドレイン間
の主耐圧低下の原因となるからである。
【0016】しかし、炭化珪素を半導体材料とした上記
第4回SIデバイスシンポジウムのB−SITを作成す
るには、イオン注入で第二導電型ゲート領域を形成する
と、以下の問題が同時に発生する。
【0017】まず炭化珪素中の第二導電型ドーパント
(例:硼素、アルミニウム)のエネルギー準位が、珪素
中に比べて1桁深いことからイオン化率が低く、高ドー
ズを注入しても高キャリア濃度領域となりにくいため、
低シート抵抗が得られにくい。
【0018】高ドーズのイオン注入のため炭化珪素結晶
の欠陥が多数発生し、この炭化珪素中の欠陥は、高温で
の欠陥回復によってさえも珪素中の欠陥と異なり完全に
除去されないことから、これらの欠陥はプロセスを通じ
て残るために欠陥の少ないpn接合を得にくい。
【0019】以上のように、炭化珪素半導体のゲート領
域形成に、従来周知の単一のドーパントをドープする構
造では、遮断特性と耐圧特性の優れたNormally
−offのB−SITを歩留まりよく作製することは困
難である。
【0020】このために炭化珪素の優れた電気特性を生
かしたNormally−off型接合型電界効果トラ
ンジスタ装置の作成には、炭化珪素半導体に適した新た
な構造が必要である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】炭化珪素半導体のゲー
ト領域形成で、通常用いられているドーパントの一つで
ある硼素は、高温欠陥回復時の熱拡散が確認されている
ため、熱拡散によりイオン注入時のpn接合部位の外へ
pn接合を広げ、結果としてpn接合部位にイオン注入
に基づく結晶欠陥が少なくなるが、反面、炭化珪素中の
エネルギー準位が比較的深いために活性化率が低く、高
キャリア濃度を得にくいと云う問題がある。
【0022】一方炭化珪素半導体のゲート領域の形成
で、通常用いられているドーパントのもう一つであるア
ルミニウムは、硼素に比べて炭化珪素中のエネルギー準
位が浅いため高キャリア濃度を得易いが、反面、高温欠
陥回復時の熱拡散がないため、pn接合部位にイオン注
入に基づく結晶欠陥が多数残留すると云う欠点がある。
【0023】従って、炭化珪素の優れた電気特性を生か
したNormally−off型接合型電界効果トラン
ジスタ装置の作成のため、炭化珪素半導体に適した新た
な構造を提供する必要がある。
【0024】さらに電力変換器に適用した場合、Nor
mally−off特性によるゲート駆動回路の保護回
路の省略が必要である。
【0025】本発明の目的は、上記に鑑み新たな構造の
炭化珪素半導体装置、並びに、それを用いた電力変換器
を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】炭化珪素を半導体材料と
して利用した接合型電界効果トランジスタにおいて、ゲ
ート耐圧の低下がなく、また、遮断特性を損なうことな
くNormally−off特性を達成するため、次の
ようにその構造を変更した。
【0027】(1) 第二導電型ゲート領域を、低活性
化率かつ熱拡散し易いドーパントと、高活性化率かつ熱
拡散しないドーパントの2種を用いて形成する。
【0028】(2) 第二導電型ゲート領域間のチャネ
ル領域を、熱拡散またはイオン注入により形成した低活
性化率、かつ、熱拡散し易いドーパントを含む領域で連
結した構造とする。
【0029】上記本発明の適用により、炭化珪素の優れ
た電気特性を生かしたNormally−off型接合
型電界効果トランジスタ装置を、歩留まりよく作製する
ことができる。
【0030】さらに電力変換器に適用した場合、Nor
mally−off特性によるゲート駆動回路の保護回
路を省略することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面により説明
する。図1は、本発明の一実施例のNormally−
off特性を、第二導電型ゲート領域内にイオン注入
後、硼素の熱拡散により得た接合型炭化珪素静電誘導ト
ランジスタの構造を示す概略斜視断面図である。
【0032】第二導電型ゲート領域であるp型ゲート領
域1、第一導電型ソース領域であるn型ソース領域2、
第一導電型第一基体である低ドーパント濃度n型ドリフ
ト領域3、第一導電型第二基体であるn型ドレイン領域
4、p型ゲート領域の高活性化・低拡散ドーパントと低
活性化・高拡散ドーパントを含む領域である低抵抗領域
5、p型ゲート領域の低活性化・高拡散ドーパント領域
である硼素領域6を有する。なお、ゲート電極11、ソ
ース電極12、ドレイン電極13を有する。
【0033】本実施例の炭化珪素半導体装置は、従来装
置と同様に低ドーパント濃度n型ドリフト領域3中の第
一主表面側に近い方から、n型ソース領域2、p型ゲー
ト領域1の順に配した構造となっているが、以下の構造
を有することが特徴である。
【0034】 p型ゲート領域1を低活性化率、か
つ、熱拡散し易いドーパントと、高活性化率かつ熱拡散
しないドーパントの2種を用いて形成する。
【0035】 p型ゲート領域1,5間のチャネル領
域を、熱拡散により形成した低活性化率かつ熱拡散し易
いドーパントを含む領域で連結した構造を有する。
【0036】図1において、低抵抗領域5(p型ゲート
領域の高活性化・低拡散ドーパントと低活性化・高拡散
ドーパントを含む領域)の中心深さは約1.8μm、低
抵抗領域5同士の間隔は4μm以下である。この低抵抗
領域5の周囲約2μmに硼素領域6が形成されている。
【0037】これは1600℃での欠陥回復・活性化に
おける硼素の拡散幅が約2μmであることから来てい
る。また,n型ソース領域2のドーパントは窒素であ
り、該n型ソース領域2/硼素領域6との間のpn接合
深さは約0.5μmである。
【0038】図1の装置は、ゲート電極11とp型ゲー
ト領域1が第一主表面で接しているプレーナプロセス型
である。
【0039】また、ソース電極12/ドレイン電極13
との間に通流する電流を、ゲート電極11に加えるゲー
ト電圧VGDで遮断するが、従来装置と異なりp型ゲート
領域1同士が接しているため、VGDが0Vでもソース領
域2/ドレイン領域3との間のチャネル領域が遮断され
ているため、ソース電極12/ドレイン電極13との間
の通流はない。即ち、Normally−off特性を
示す。
【0040】次に、図2は、図1と同様な構成の本発明
の一実施例の接合型炭化珪素静電誘導トランジスタの概
略斜視断面図である。図2が図1と異なる点は、ゲート
電極11とゲート領域1が第一主表面を加工して新たに
生じた面で接している点である。
【0041】プレーナプロセス型装置では低抵抗領域5
が第一主表面に露出していないために、ゲート電極11
とゲート領域1との間の抵抗を減少させる新たなドーパ
ント領域が必要である。
【0042】図1に比べ、図2では第一主表面を加工し
て低抵抗領域5を露出させ、ゲート電極11と接する構
造とすることで、ゲート電極11/ゲート領域1との間
の抵抗の減少を図ることができる点で改良されている。
【0043】次に、図3は、図2と同様な構成の本発明
の一実施例である接合型炭化珪素静電誘導トランジスタ
の概略斜視断面図である。図3が図1と異なる点は、ソ
ース領域2を第一主表面全面に広げ、工程の簡略化およ
びソース領域2/低ドーパント濃度n型ドレイン領域3
との間の通流時の抵抗を減少させている点で改良されて
いる。
【0044】図4は、図1に示したNormally−
off特性を、第二導電型ゲート領域内にイオン注入
後、硼素の熱拡散により得た接合型炭化珪素静電誘導ト
ランジスタの製造工程を示す模式断面図である。
【0045】図4(i)では、まず硼素、次いでアルミニ
ウムの順でイオン注入を行い、高濃度領域22を形成す
る。21はイオン注入時のマスキング材である。
【0046】次に、図4(ii)で1600〜1700℃で
欠陥回復・活性化を行うと、硼素の熱拡散現象により高
濃度領域22の外側に硼素領域6が形成され、さらに該
硼素領域6同士が接し、高濃度領域22は低抵抗領域5
に変化する。
【0047】次いで、図4(iii)では、n型ドーパント
をn型ソース領域2にイオン注入し、再度、1600〜
1700℃で欠陥回復・活性化を行ってドーパントを活
性化させる。これによりNormally−off特性
を示すB−SIT構造となる。その後、各領域へ電極を
形成し、本発明の半導体装置が完成する。
【0048】図1〜3に示す構造の適用により、ゲート
領域1のpn接合部は欠陥回復・活性化による硼素の熱
拡散により、低ドーパント濃度n型ドリフト領域3側へ
pn接合を広げ、その結果としてpn接合部位にイオン
注入に基づく結晶欠陥が少なくなることで、欠陥起因の
耐圧低下が無いB−SITを作製することができる。
【0049】また、ゲート領域1中の低抵抗領域5によ
りゲート領域1のシート抵抗が減少し、遮断特性の装置
内の不均一に基づく装置全体の遮断特性の低下が無いB
−SITの作製が可能となる。
【0050】図5は本発明の一実施例であるNorma
lly−off特性を、第二導電型ゲート領域間を低濃
度の低活性化・高拡散ドーパント領域で結合することに
より得た接合型炭化珪素静電誘導トランジスタの概略斜
視断面図で、7は低濃度の低活性化・高拡散ドーパント
領域の低濃度硼素領域を示す。
【0051】図5の装置は、ゲート電極11とゲート領
域1が、第一主表面で接しているプレーナプロセス型で
ある。ソース電極12/ドレイン電極13との間に通流
する電流を、ゲート電極11に加えるゲート電圧VGD
遮断するが、VGDが0Vでも低濃度硼素領域7によりソ
ース領域2/低ドーパント濃度n型ドリフト領域3との
間のチャネル領域を遮断されているため、ソース電極1
2/ドレイン電極13間の通流はない。即ち、Norm
ally−off特性を示す。
【0052】図5の構造の適用により、図1〜3に示す
構造の適用の効果に加えて、ゲート領域1の間隔が大き
いB−SITの作製が可能となる。
【0053】図6は、本発明の一実施例のNormal
ly−off特性を、第二導電型ゲート領域内にイオン
注入後、硼素の熱拡散により得た接合型炭化珪素静電誘
導トランジスタの構造を示す概略斜視断面図である。
【0054】図2のものとの違いは、ソース領域2/低
抵抗領域5との間の耐圧向上を目指し、該低抵抗領域5
を深くした点にある。
【0055】低抵抗領域5の深さは、ゲート領域1の形
成時のイオン注入装置の加速電圧に依存する。現在のイ
オン注入装置の加速電圧の上限は数MVであることか
ら、低抵抗領域5の深さは第一主表面から約3〜4μm
である。
【0056】図6に示す構造の適用により、図1〜3に
示す構造を適用した効果に加え、ソース領域2/低抵抗
領域5との間の耐圧が高いB−SITの作製が可能とな
る。
【0057】図7は、本発明を適用した炭化珪素静電誘
導トランジスタを用いて、電動機駆動用インバータの回
路構成図である。
【0058】本発明による6個のスイッチング素子、S
W11、SW21、SW31、SW12、SW22、S
W32と、6個のダイオードD11、D21、D31、
D12、D22、D32、および、ゲート駆動回路GD
を用いた三相誘導電動機Mを制御する例を示すものであ
る。
【0059】本発明による炭化珪素静電誘導トランジス
タは、従来構造のものとは異なり、Normally−
offであるため、ゲート駆動回路GDを簡略化するこ
とができる。即ち、Normally−off特性によ
るゲート駆動回路の保護回路を省略することができる。
【0060】なお、図7では電動機用インバータ装置へ
の適用例を示したが、スイッチング装置が使用される他
の電力変換器への適用も可能である。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、炭化珪素を半導体材料
として利用した接合型電界効果トランジスタにおいて、
ゲート耐圧の低下がなく、また遮断特性を損なうことな
くNormally−off特性を達成することができ
る。
【0062】さらに本発明の半導体装置を電力変換器に
適用した場合、Normally−off特性によるゲ
ート駆動回路の保護回路を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のNormally−off
特性を有する炭化珪素静電誘導トランジスタの概略斜視
断面図である。
【図2】本発明の他の実施例のNormally−of
f特性を有する炭化珪素静電誘導トランジスタの概略斜
視断面図である。
【図3】本発明の他の実施例のNormally−of
f特性を有する炭化珪素静電誘導トランジスタの概略斜
視断面図である。
【図4】本発明の一実施例の第二導電型ゲート領域内に
イオン注入後、硼素の熱拡散による炭化珪素静電誘導ト
ランジスタの製造工程を示す模式断面図である。
【図5】本発明の一実施例の第二導電型ゲート領域間を
低濃度の低活性化・高拡散ドーパント領域で結合する炭
化珪素静電誘導トランジスタの概略斜視断面図である。
【図6】本発明の一実施例の第二導電型ゲート領域内に
イオン注入後、硼素の熱拡散による非プレーナプロセス
深ゲート構造の炭化珪素静電誘導トランジスタの概略斜
視断面図である。
【図7】本発明の炭化珪素静電誘導トランジスタを用い
た電動機駆動用インバータの回路構成図である。
【符号の説明】
1…p型ゲート領域、2…n型ソース領域、3…低ドー
パント濃度n型ドリフト領域、4…n型ドレイン領域、
5…低抵抗領域、6…硼素領域、7…低濃度硼素領域、
11…ゲート電極、12…ソース電極、13…ドレイン
電極、21…マスキング材、22…高濃度硼素領域、S
W11,SW21,SW31,SW12,SW22,S
W32…スイッチング素子、D11,D21,D31,
D12,D22,D32…ダイオード、M…三相誘導電
動機、GD…ゲート駆動回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八尾 勉 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5F102 FA01 FB01 GB04 GC07 GC08 GC09 GD04 GJ02 HC07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一主表面を有する高抵抗第一導電型第
    一基体と、該高抵抗第一導電型第一基体より低抵抗の第
    二主表面を有する第一導電型第二基体を備えた二層構造
    の基体の第一主表面側に、選択的に第一導電型ソース領
    域、第二導電型ゲート領域を設けた炭化珪素半導体装置
    において、 前記第二導電型ゲート領域が低活性化率で熱拡散し易い
    第二導電型ドーパントと、高活性化率で熱拡散しない第
    二導電型ドーパントの2種を用いて形成されており、 前記第二導電型ゲート領域間のチャネル領域が熱拡散ま
    たはイオン注入により形成された低活性化率で熱拡散し
    易いドーパントを含む領域で連結されていることを特徴
    とする炭化珪素半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第二導電型ゲート領域が、前記第一
    主表面上の同一マスクを用いて、低活性化率で熱拡散し
    易いドーパントと、高活性化率で熱拡散しないドーパン
    トをイオン注入することで形成されている請求項1記載
    の炭化珪素半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記高抵抗第一導電型第一基体と前記第
    二導電型ゲート領域の少なくとも一方の一部を加工し、
    前記第二導電型ゲート領域の一部を前記第一主表面側に
    露出後、前記第二導電型ゲート領域の前記第一主表面側
    の露出部位にゲート電極が形成されている請求項1また
    が2に記載の炭化珪素半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第二導電型ゲート領域が物理的手法
    または化学的手法により加工されている請求項3に記載
    の炭化珪素半導体装置。
  5. 【請求項5】 電力変換器の回路が請求項1〜4のいず
    れかに記載の炭化珪素半導体装置を用いて構成されてい
    ることを特徴とする電力変換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019531598A (ja) * 2016-08-31 2019-10-31 無錫華潤上華科技有限公司Csmctechnologies Fab2 Co., Ltd. 接合電界効果トランジスタと統合されたデバイス、およびそれを製造するための方法

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