JP2002184504A - 端子金具及びコネクタ - Google Patents

端子金具及びコネクタ

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JP2002184504A
JP2002184504A JP2000380737A JP2000380737A JP2002184504A JP 2002184504 A JP2002184504 A JP 2002184504A JP 2000380737 A JP2000380737 A JP 2000380737A JP 2000380737 A JP2000380737 A JP 2000380737A JP 2002184504 A JP2002184504 A JP 2002184504A
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JP
Japan
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terminal fitting
resin lance
cavity
resin
lance
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JP2000380737A
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Kenji Tsuji
健司 辻
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子金具の挿入・抜取り方向のガタ付きを防
止しつつ、樹脂ランスを端子金具から解離する方向へ円
滑に変位させるようにする。 【解決手段】 端子金具30が正規挿入位置に達する
と、弾性復帰した樹脂ランス14に対して食い込み部3
8が挿入方向と交差する方向に食い込むようになり、こ
の食い込みにより、端子金具30の挿入・抜取り方向へ
のガタ付きが規制される。樹脂ランス14を端子金具3
0から解離すべく弾性撓みさせるときの撓み方向は、食
い込み部38への食い込み方向とはほぼ正反対の方向で
あるから、食い込み部38と樹脂ランス14との間で引
っ掛かりを生じる虞がなく、円滑に樹脂ランス14を弾
性撓みさせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グ側の樹脂ランスによって端子金具を抜止めするコネク
タ及びその端子金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コネクタハウジングのキャビティ内に挿
入した端子金具を、キャビティの内壁に沿って形成した
片持ち状の樹脂ランスによって抜止めするコネクタで
は、端子金具の挿入過程で樹脂ランスが端子金具との干
渉により外側へ弾性撓みし、端子金具が正規挿入される
と樹脂ランスが内側へ弾性復帰し、その樹脂ランスの延
出端が端子金具に対して抜止め状態に係止するようにな
っている。
【0003】かかる樹脂ランスによる抜止め構造では、
樹脂ランスが抜止め位置へ弾性復帰する際に、その実施
形態の延出端が端子金具の挿入方向に対して斜め方向に
変位する。そのため、端子金具が正規位置まで挿入され
て樹脂ランスが弾性復帰した抜止め状態では、端子金具
と樹脂ランスとの間に端子金具の挿入方向の隙間が空く
ことになり、この隙間により、端子金具がキャビティ内
で挿入・脱抜方向にガタ付きを生じる。
【0004】このガタ付きを防止する手段として、従
来、実開昭60−160476号公報に開示されている
手段が知られている。これは、キャビティの挿入方向先
端部に弾性片を形成し、この弾性片が端子金具を戻し方
向(挿入方向とは逆方向)へ惰性的に押圧して樹脂ラン
スに押し付けるようにした構造になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】とこが、弾性片の付勢
によって端子金具を樹脂ランスに押し付ける構造では、
端子金具をキャビティから抜き取る際に、不具合が発生
する。即ち、樹脂ランスを治具などで端子金具から解離
すべく、弾性片の付勢方向と交差する方向へ弾性変位さ
せようとするときに、付勢に起因する端子金具と樹脂ラ
ンスとの間の摩擦抵抗や、付勢に起因する端子金具の樹
脂ランスへの食い込みのため、樹脂ランスが円滑に変位
できず、端子金具からの解離操作に支障を来す虞があ
る。
【0006】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、端
子金具の挿入・抜取り方向のガタ付きを防止しつつ、樹
脂ランスを端子金具から解離する方向へ円滑に変位させ
ることのできる手段を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、合成
樹脂製のコネクタハウジング内に形成したキャビティ内
に挿入される過程では、前記キャビティの内壁に沿った
片持ち状の樹脂ランスを前記キャビティへの挿入方向と
交差する方向へ外向きに弾性撓みさせ、前記キャビティ
内の正規挿入位置に到達したときには、弾性復帰した前
記樹脂ランスに係止されることによって抜止め状態とさ
れる端子金具において、弾性復帰した樹脂ランスに対し
挿入方向と交差する方向に食い込み可能な食い込み部が
形成されている構成とした。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記食い込み部は、前記樹脂ランスに対し前記キャ
ビティからの抜取り方向に向かって斜めに食い込み可能
な楔状をなしている構成とした。請求項3の発明は、請
求項1又は請求項2の発明において、前記食い込み部
は、角筒部を構成する壁部に形成されている構成とし
た。請求項4の発明は、合成樹脂製のコネクタハウジン
グ内に形成したキャビティ内に端子金具を挿入する過程
では、その端子金具が、前記キャビティの内壁に沿った
片持ち状の樹脂ランスを前記キャビティへの挿入方向と
交差する方向へ外向きに弾性撓みさせ、前記端子金具が
前記キャビティ内の正規挿入位置に到達したときには、
その端子金具が、弾性復帰した前記樹脂ランスに係止さ
れることによって抜止め状態とされるようにしたコネク
タにおいて、前記端子金具には、弾性復帰した樹脂ラン
スに対し挿入方向と交差する方向に食い込み可能な食い
込み部が形成されている構成とした。
【0009】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記コネクタハウジングには、前記樹脂ランスと係
合することによりその樹脂ランスが前記食い込み部から
外れる方向へ弾性撓みするのを規制可能なリテーナが取
り付けられるようになっている構成とした。
【0010】
【発明の作用及び効果】[請求項1及び請求項4の発
明]端子金具が正規挿入位置に達すると、弾性復帰した
樹脂ランスに対して食い込み部が挿入方向と交差する方
向に食い込むようになり、この食い込みにより、端子金
具の挿入・抜取り方向へのガタ付きが規制される。樹脂
ランスを端子金具から解離すべく弾性撓みさせるときの
撓み方向は、食い込み部への食い込み方向とはほぼ正反
対の方向であるから、食い込み部と樹脂ランスとの間で
引っ掛かりを生じる虞がなく、円滑に樹脂ランスを弾性
撓みさせることができる。
【0011】[請求項2の発明]食い込み部は、樹脂ラ
ンスに対しキャビティからの抜取り方向に向かって斜め
に食い込むことにより、端子金具のキャビティからの抜
取り方向の遊動を規制する機能も発揮する。 [請求項3の発明]角筒部は、一枚壁状の部位と比較す
ると、強度的に優れていて変形し難いため、この壁部に
形成した食い込み部が遊動する虞がなく、樹脂ランスに
対する食い込み機能の信頼性が高い。
【0012】[請求項5の発明]リテーナによって樹脂
ランスが食い込み部から外れる方向へ弾性撓みするのが
規制されるので、食い込み部の食い込み状態が確実に保
持される。
【0013】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明す
る。以下の説明において、前後方向については、図5の
左側を前側ということにする。また、上下方向について
は、図5を基準とする。
【0014】まず、端子金具30が挿入されるコネクタ
ハウジング10について説明する。コネクタハウジング
10は、合成樹脂材料からなり、その内部にはコネクタ
ハウジング10の前後両端面に開口するキャビティ11
が形成されている。キャビティ11の前端側の開口は端
子受入口12となっており、ここから挿入された雄タブ
(図示せず)がキャビティ11内の端子金具30に接続
される。また、キャビティ11の後端側の開口は端子挿
入口13となっており、ここから端子金具30が挿入さ
れる。
【0015】キャビティ11内には、その上面壁に概ね
沿うように樹脂ランス14が一体形成されている。樹脂
ランス14は、前方へ片持ち状に延出した形態であり、
その下面(キャビティ11に挿入された端子金具30の
上面と対向する面)には係止突起15が突成されてい
る。係止突起15は、前面がキャビティ11に対する端
子金具30の挿入方向(以下、端子挿入方向という)に
対してほぼ直角な係止面16とされている。係止突起1
5の後面は、樹脂ランス14の後端の支点部17から前
方に向かって下方へ緩やかに傾斜した(端子挿入方向に
対して斜め方向の)テーパ状誘導面18となっている。
係止突起15の下面は、端子挿入方向と概ね平行な被食
い込み面19とされている。
【0016】また、樹脂ランス14の上面(係止突起1
5と反対側の面)は、端子挿入方向とほぼ平行な被押さ
え面20とされているとともに、この被押さえ面20の
前端部(樹脂ランス14の延出端部)には、前傾状のテ
ーパ状ガイド面21が形成されている。さらに、コネク
タハウジング10内における被押さえ面20の上方に
は、コネクタハウジング10の前端面に開口するリテー
ナ嵌入空間22と連通する撓み空間23が確保されてい
る。
【0017】リテーナ25は、キャビティ11に挿入し
た端子金具30を抜止め状態とするものであり、コネク
タハウジング10に対しその前面側からリテーナ嵌入空
間22内に差し込むようにして組み付けられる。リテー
ナ25は、図4に示すように差込み深さの浅い仮係止位
置と、図5に示すように差込み深さの深い本係止位置と
に組み付けられるようになっている。リテーナ25が仮
係止位置にある状態では、リテーナ25の押え部26が
樹脂ランス14よりも前方(樹脂ランス14の延出端よ
りもさらに延出方向先方)に位置しているため、樹脂ラ
ンス14が撓み空間23側へ弾性撓みすることが可能と
なっている。これに対し、リテーナ25が本係止位置に
ある状態では、押え部26が撓み空間23内に嵌入され
るため、樹脂ランス14の撓み空間23側(端子金具3
0から解離する側)への弾性撓みが規制される。
【0018】端子金具30は、所定形状に打ち抜いた金
属板材に曲げ加工、打ち出し加工等を施して形成された
ものである。端子金具30の略前半部分は、雄タブ(図
示せず)を嵌入させて接続させるための角筒状の箱部3
1とされ、略後半部分は、電線32の端末部をゴム栓3
3とともにカシメ付けるための電線圧着部34とされて
いる。さらに、箱部31と電線圧着部34との間には角
筒部35が形成されている。箱部31と電線圧着部34
と角筒部35とは、その底壁同士及び側壁同士をほぼ面
一状に連続させているが、箱部31の側壁の高さに対
し、角筒部35の側壁の高さは低く設定されており、こ
の側壁の高さの差により、箱部31の上面壁の後端縁
が、樹脂ランス14の係止突起15の係止面16に対し
て前方から対向可能な抜止め部36とされている。
【0019】また、角筒部35を構成する上面壁37
(本発明の構成要件である壁部)は、端子挿入方向と平
行であり、その上面壁37には、部分的に上方へ略三角
錐状に打ち出すことにより食い込み部38が形成されて
いる。この食い込み部38は、上面壁37に連なるとと
もに上面壁37から後方に延び且つ後方に向かって高く
なる稜線39を有し、また、この稜線39の後端に連な
る破断面40は、オーバーハング状に傾斜した形態で上
面壁37から立ち上がっている。つまり、食い込み部3
8を側方(端子挿入方向と直交する方向)から見ると、
その鋭角の楔状をなす突端部41(稜線39と破断面4
0とが鋭角に連なる端部)が斜め上後方へ突出した形態
となっている。
【0020】次に、本実施形態の作用を説明する。コネ
クタの組付けに際しては、まず、リテーナ25を図4に
示すように、仮係止位置に組み付けておき、かかる状態
で端子挿入口13からキャビティ11内に端子金具30
を挿入する。端子金具30の挿入過程では、箱部31の
上面が樹脂ランス14のテーパ状誘導面18に当接する
ことによって樹脂ランス14を上方の撓み空間23側
(端子挿入方向と交差する方向)へ弾性撓みさせるとと
もに被食い込み面19上を摺接する。そして、端子金具
30が正規挿入位置に到達すると、その箱部31の前端
面がキャビティ11の奥端面に当接する前止まり状態に
なるとほぼ同時に、箱部31が樹脂ランス14の係止突
起15を通過し、それに伴って樹脂ランス14がその自
身の弾性復元力により下方へ弾性復帰する。そして、そ
の弾性復帰した樹脂ランス14の被食い込み面19が端
子金具30の食い込み部38に対して上から勢い良く当
たり、その衝撃によって食い込み部38が被食い込み面
19に対して端子挿入方向と交差する方向に突き刺さる
ように食い込む(図6を参照)。この食い込み作用によ
り、端子金具30の挿入・抜取り方向(前後方向)への
ガタ付きが規制される。
【0021】尚、このとき、係止突起15の前端角縁2
4(係止面16と被食い込み面19とが直角に連なる角
縁部)の変位軌跡は、端子金具30の挿入方向に対して
直角方向ではなく端子挿入方向に対して斜め方向となる
ので、箱部31の後端の抜止め部36と樹脂ランス14
の係止面16との間には端子挿入方向の隙間が空くこと
になる。しかし、食い込み部38よる食い込み作用によ
り、端子金具30の挿入・抜取り方向への遊動が規制さ
れる。
【0022】また、弾性復帰した樹脂ランス14の係止
面16が端子金具30の抜止め部36に対して後方から
近接して対向する状態になるので、たとえ端子金具30
が強く後方へ引っ張られて抜き取り方向へ変位したとし
ても、僅かに変位したところで抜止め部36が係止面1
6に当接し、これにより端子金具30の抜け方向の遊動
が確実に防止される。このようにして端子金具30は樹
脂ランス14により抜止め状態に保持されるのである。
【0023】さらに、この後、仮係止位置にあるリテー
ナ25を本係止位置へ押し込むと、リテーナ25の押え
部26が撓み空間23内に嵌入されるため、樹脂ランス
14の撓み空間23側への遊動、即ち食い込み部38か
ら外れて食い込み作用が解除される方向、換言すると係
止面16が抜止め部36から外れて端子金具30の抜止
めを解除する方向への遊動が規制される。したがって、
食い込み部38による食い込み状態が確実に保持される
とともに、係止面16による端子金具30の抜止め機能
も確実に維持される。尚、押え部26が撓み空間23内
に嵌入する際に、食い込み部38への食い込みが浅くて
樹脂ランス14が撓み空間23側へ少し浮き上がってい
ても、押え部26が樹脂ランス14のテーパ状ガイド面
21に当接してその傾斜により樹脂ランス14を下方へ
押動させるので、押え部26が支障なく撓み空間23内
に嵌入されるとともに、樹脂ランス14に対して食い込
み部38が十分深く食い込むようになる。以上により、
コネクタの組付けが完了する。
【0024】この組付け状態から端子金具30を抜き取
る際には、リテーナ25を仮係止位置へ戻し、その状態
で図示しない治具により樹脂ランス14を端子金具30
から解離させるべく上方(撓み空間23側)へ弾性撓み
させる。このときの樹脂ランス14の弾性撓み方向は、
食い込み部38への食い込み方向とはほぼ正反対の方向
であるから、食い込み部38と樹脂ランス14との間で
引っ掛かりを生じる虞がなく、円滑に樹脂ランス14を
弾性撓みさせることができる。樹脂ランス14が撓み空
間23側へ弾性撓みさせられると、係止面16が抜止め
部36から解離して係止突起15が箱部31の上方へ退
避するので、後は、端子金具30を後方へ引っ張ればよ
い。
【0025】上述のように本実施形態によれば、端子金
具30の挿入・抜取り方向へのガタ付きを規制する手段
として、弾性復帰した樹脂ランス14に対し、端子金具
30に形成した食い込み部38を端子挿入方向と交差す
る方向に食い込ませるようにしたので、樹脂ランス14
を端子金具30から解離する方向へ弾性変位させる際
に、その変位動作を円滑に行わせることができる。ま
た、食い込み部38は、樹脂ランス14に対しキャビテ
ィ11からの抜取り方向(後方)に向かって斜めに食い
込む楔状をなしているので、端子金具30のキャビティ
11からの抜取り方向の遊動を規制する機能も発揮す
る。
【0026】また、食い込み部38は、角筒部35を構
成する上面壁37に形成されているのであるが、この角
筒部35は、一枚壁状の部位と比較すると、強度的に優
れていて変形し難い。したがって、この上面壁37に形
成した食い込み部38が前後、左右、上下のいずれの方
向へも遊動する虞がなく、樹脂ランス14に対する食い
込み機能の信頼性が高い。また、リテーナ25により、
樹脂ランス14が食い込み部38から外れる方向へ弾性
撓みするのを規制するようにしたので、食い込み部38
により食い込み状態が確実に保持される。
【0027】また、端子金具30が樹脂ランス14に対
して前方(挿入方向)へ遊動しようとすると、食い込み
部38の稜線39の傾斜に沿って樹脂ランス14が上方
(食い込み部38から外れる方向)へ持ち上げられるよ
うになるのであるが、樹脂ランス14の上方への変位は
リテーナ25の押え部26の押さえ込みによって規制さ
れているので、端子金具30の前方への遊動も確実に規
制される。 [実施形態2]次に、本発明を具体化した実施形態2を
図7を参照して説明する。
【0028】本実施形態2は、食い込み部50を上記実
施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構
成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構
成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の
説明は省略する。上記実施形態1では、食い込み部38
の後端の破断面40がオーバーハング状に傾斜している
のに対し、本実施形態2の食い込み部50は、その後端
の破断面51が端子挿入方向と対して直交する方向とさ
れている。
【0029】[実施形態3]次に、本発明を具体化した
実施形態3を図8を参照して説明する。上記実施形態1
及び実施形態2では食い込み部38,50の破断面4
0,51と稜線39とが側方から見て鋭角をなし、それ
らの食い込み部38,50が、樹脂ランス14に対しキ
ャビティ11からの抜取り方向(後方)に向かって斜め
に食い込み可能な楔状をなしているのに対し、本実施形
態3の食い込み部52は、その破断面53と稜線54と
が側方から見て鈍角をなし、樹脂ランス14に対して端
子挿入方向とほぼ直交する方向に食い込むようになって
いる。
【0030】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では食い込み部がキャビティからの
抜取り方向に向かって斜めに食い込む形状としたが、本
発明によれば、実施形態とは前後対称な形状、即ち挿入
方向に向かって樹脂ランスへ斜めに食い込む形状として
もよい。
【0031】(2)上記実施形態では雌端子金具に適用
した例について説明したが、本発明は、雄端子金具にも
適用することができる。 (3)上記実施形態では角筒部を構成する壁部を切り起
こすことによって食い込み部を形成したが、本発明によ
れば、食い込み部の形成母体は角筒部に限らず、一枚壁
状に立ち上げた部分や一枚壁状に切り起こした部分を食
い込み部としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の端子金具の斜視図
【図2】端子金具の部分拡大斜視図
【図3】端子金具の側面図
【図4】コネクタハウジングの断面図
【図5】コネクタハウジングに端子金具を挿入した状態
の断面図
【図6】樹脂ランスに食い込み部が食い込んだ状態をあ
らわす部分拡大断面図
【図7】実施形態2の食い込み部をあらわす部分拡大断
面図
【図8】実施形態3の食い込み部をあらわす部分拡大断
面図
【符号の説明】
10…コネクタハウジング 11…キャビティ 14…樹脂ランス 25…リテーナ 30…端子金具 35…角筒部 37…上面壁(壁部) 38…食い込み部 50,52…食い込み部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のコネクタハウジング内に形
    成したキャビティ内に挿入される過程では、前記キャビ
    ティの内壁に沿った片持ち状の樹脂ランスを前記キャビ
    ティへの挿入方向と交差する方向へ外向きに弾性撓みさ
    せ、 前記キャビティ内の正規挿入位置に到達したときには、
    弾性復帰した前記樹脂ランスに係止されることによって
    抜止め状態とされる端子金具において、 弾性復帰した樹脂ランスに対し挿入方向と交差する方向
    に食い込み可能な食い込み部が形成されていることを特
    徴とする端子金具。
  2. 【請求項2】 前記食い込み部は、前記樹脂ランスに対
    し前記キャビティからの抜取り方向に向かって斜めに食
    い込み可能な楔状をなしていることを特徴とする請求項
    1記載の端子金具。
  3. 【請求項3】 前記食い込み部は、角筒部を構成する壁
    部に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の端子金具。
  4. 【請求項4】 合成樹脂製のコネクタハウジング内に形
    成したキャビティ内に端子金具を挿入する過程では、そ
    の端子金具が、前記キャビティの内壁に沿った片持ち状
    の樹脂ランスを前記キャビティへの挿入方向と交差する
    方向へ外向きに弾性撓みさせ、 前記端子金具が前記キャビティ内の正規挿入位置に到達
    したときには、その端子金具が、弾性復帰した前記樹脂
    ランスに係止されることによって抜止め状態とされるよ
    うにしたコネクタにおいて、 前記端子金具には、弾性復帰した樹脂ランスに対し挿入
    方向と交差する方向に食い込み可能な食い込み部が形成
    されていることを特徴とするコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記コネクタハウジングには、前記樹脂
    ランスと係合することによりその樹脂ランスが前記食い
    込み部から外れる方向へ弾性撓みするのを規制可能なリ
    テーナが取り付けられるようになっていることを特徴と
    する請求項4記載のコネクタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010135147A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Yazaki Corp 分割コネクタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010135147A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Yazaki Corp 分割コネクタ

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