JP2002184362A - 無電極放電ランプ装置および無電極放電ランプ - Google Patents
無電極放電ランプ装置および無電極放電ランプInfo
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Abstract
において、高圧プラズマ発光球を発光管壁から離すこと
によって、一般照明やキュアなどの用途に使用できる無
電極放電ランプ装置および無電極放電ランプを提供する
こと。 【解決手段】 透光性の材料からなる発光管内部に、該
発光管の管壁から離れて高圧プラズマ発光球を生じる封
入物を封入した無電極放電ランプと、該無電極放電ラン
プの外部より電磁エネルギーを該無電極放電ランプに供
給する電磁エネルギー供給手段と、該高圧プラズマ発光
球の位置を制御する手段とを具えたことを特徴とする無
電極放電ランプ装置とする。
Description
置および無電極放電ランプに関する。
ランプ装置は、電極が無く長寿命であり、また紫外線を
効率よく取り出せるという利点から一般照明用途やキュ
ア用UV光源用途に使用されてきている。しかし、従来の
無電極放電ランプ装置はアークが放電容器の管壁に沿
う、いわゆる管壁安定型の放電であり、熱負荷が放電容
器の管壁にかかるため強制的な冷却が必要であった。ま
た、アーク放電をランプ中心に絞ることができず、点光
源化が全く不可能であり、プロジェクター用等の高輝度
点光源としては使用できなかった。
は無電極蛍光ランプを使用した照明装置が開示されてい
る。これは、蛍光ランプなどの低圧放電の無電極放電ラ
ンプについての技術である。高周波電磁界の強度が小さ
いときは、発光域が小さく、高周波電磁界の強度を大き
くすると発光域が大きくなるという技術が開示されてい
る。ところが、点灯時に高内圧となる無電極放電ランプ
では、高周波電磁界の強度を本公報に記載の技術のよう
に単に大きくしたり小さくしても、そのランプの高圧プ
ラズマ発光領域を管壁から離してランプの発光管中央部
に集めるといったことは全く不可能であった。
は、点灯時に高内圧となる無電極放電ランプ装置におい
て、高圧プラズマ発光球を発光管壁から離すことによっ
て、一般照明やキュア用UV光源用途に使用できる無電
極放電ランプ装置および無電極放電ランプを提供するこ
とにある。点灯時の高内圧とは2×104Pa以上の圧
力となることを本願ではいう。
に、請求項1に記載の発明は、透光性の材料からなる発
光管内部に、該発光管の管壁から離れて高圧プラズマ発
光球を生じる封入物を封入した無電極放電ランプと、該
無電極放電ランプの外部より電磁エネルギーを該無電極
放電ランプに供給する電磁エネルギー供給手段と、該高
圧プラズマ発光球の位置を制御する手段とを具えたこと
を特徴とする無電極放電ランプ装置とするものである。
発光領域を高圧プラズマ発光球と呼称する。高圧プラズ
マ発光球が発光管の管壁から離れるとは、すなわち、発
光管の中心位置から管壁までの間で温度分布を取ると途
中で変曲点を有する状態をいう。図2に発光管内の温度
分布を模式図的に示す。図2において、縦軸に温度、横
軸に発光管の管壁からの距離を取ると、従来の無電極放
電ランプでは発光管外表面を強制的に冷却しているた
め、発光管内表面近傍で急激に温度が低下している。一
方、本発明においては、強制冷却が無くても実線Aで示
すように発光管の管壁近傍では管壁と略同じ程度の温度
であって、変曲点Cを境に発光中心に向かい急激に温度
上昇するという温度分布となっているのである。
て、可視光を発光するAl、Fe、Hf、In、Ce、
Gd、Sc、Sn、Hg、Pr、Eu、Tl、Dy、E
r、Zn、Yb、Lu、Ti、Zr、La、Na、L
i、Xeの内の少なくとも1種を含む物質を封入したこ
とを特徴とする請求項1に記載の無電極放電ランプ装置
とするものである。
て、紫外線を発光するFe、Ga、Tl、Sb、In、
Pb、Bi、Hgの内の少なくとも1種を封入したこと
を特徴とする請求項1に記載の無電極放電ランプ装置と
するものである。
をP(W)、発光管内容積をv(cm3)封入物密度を
n0(個/cm3)、封入物の電離電圧をVi(eV)と
したときに、 式(1) P/v≦4.39×10-11×n0×exp(−1.39
Vi) の関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項3
に記載の無電極放電ランプ装置とするものである。
cm3)当たりの原子の個数で表す。放電ランプの単位
体積あたりからの放射エネルギーPrを求める式の一つと
して、下記式がある。これはJohn F. Waymouth, Electr
ic Discharge Lamps( 289頁、1971年) に記載があ
る。 Pr=n0 A hn exp(-eV/kT) ここで、n0は原子密度、Aは遷移確率の平均、hnは光子
エネルギーの平均、Vは励起電圧の平均、Tは温度、eは
電気素量、kはボルツマン定数である。この式では、各
平均値等の値を使い、Prを与えているが、しかしなが
ら、実際のランプ内の状態を考慮し、これらの値を求め
るにあたっては困難を伴い、なおかつ膨大な時間を要す
る。そこで、本発明における検討においては、便宜的に
原子密度n0としてランプ封入物の封入物密度を代用し、
平均励起電圧として封入物の電離電圧を代用した。平均
励起電圧として封入物の電離電圧を代用したのは、励起
電圧が原子の電離電圧の5〜10割程度のところに分布し
ているという事実からである。そして、具体的にランプ
を製作し、高圧プラズマ発光球の形成に関する実験の結
果に基づき請求項4の式(1)の条件を得たものであ
る。すなわち、電磁波エネルギーをP(W)、発光管内
容積をv(cm3)、封入物密度をn0(個/cm3)、
封入物の電離電圧をVi(eV)としたときに、 P/v≦4.39×10-11×n0×exp(−1.39
Vi) の関係式を満たす場合に、高圧プラズマ発光球が管壁か
ら離れた状態で発光が継続される無電極放電ランプとな
ることが見出されたのである。
(Hg)を含み、Hg量が1Kg/m 3以上であること
を特徴とする請求項2に記載の無電極放電ランプ装置と
するものである。
ン(Xe)を含み、Xeの25℃における封入圧が1.
5MPa以上であることを特徴とする請求項2に記載の
無電極放電ランプ装置とするものである。
求項2に記載の物質に加えて、蒸気圧が高く、電気伝導
に寄与する物質を封入したことを特徴とする請求項1に
記載の無電極放電ランプ装置とするものである。
求項3に記載の物質に加えて、蒸気圧が高く、電気伝導
に寄与する物質を封入したことを特徴とする請求項1に
記載の無電極放電ランプ装置とするものである。
マ発光球の位置を制御する手段として、無電極放電ラン
プに音響共鳴を生じさせるように、外部電磁エネルギー
の強度が変調されたことを特徴とする請求項1乃至請求
項8に記載の無電極放電ランプ装置とするものである。
ズマ発光球の位置を制御する手段として、発光部分の位
置を検出し、発光管の外側に配設されたコイルによっ
て、磁場を変化させ、発光部を発光管から離すようにフ
ィードバックをかけることを特徴とする請求項1乃至請
求項8に記載の無電極放電ランプ装置とするものであ
る。
ズマ発光球の位置を制御する手段として、マイクロ波共
振室内に電界強度の強いところを生じさせ、かつ該電界
強度の強いところと前記発光管の中心位置を一致させる
ことを特徴とする請求項1乃至請求項8に記載の無電極
放電ランプ装置とするものである。
ズマ発光球の位置を制御する手段として、マイクロ波共
振室内に定在波を生じさせるように反射波を生じさせる
ことを特徴とする請求項11に記載の無電極放電ランプ
装置とするものである。
ズマ発光球の位置を制御する手段として、マイクロ波共
振室内に電界強度の強いところを生じさせるようにマイ
クロ波共振室の電磁波エネルギー供給側に位置する壁面
に複数の開口部を設けていることを特徴とする請求項1
1に記載の無電極放電ランプ装置とするものである。
ズマ発光球の位置を制御する手段として、マイクロ波共
振室内に電界強度の強いところを生じさせるようにマイ
クロ波共振室の一部を凹面反射鏡としたことを特徴とす
る請求項11に記載の無電極放電ランプ装置とするもの
である。
ズマ発光球の位置を制御する手段として、マイクロ波共
振室内に金属または誘電率の高い物質を設置することを
特徴とする請求項11に記載の無電極放電ランプとする
ものである。
請求項15の無電極放電ランプ装置に使用される無電極
放電ランプであって、発光管内表面に鋭角なくぼみを持
つことを特徴とする無電極放電ランプとするものであ
る。
請求項15の無電極放電ランプ装置に使用される無電極
放電ランプであって、発光管外表面に少なくとも1つの
突出部を有することを特徴とする無電極放電ランプとす
るものである。
は、放電容器内の圧力が高くなると吸収係数が高くなり
放射損失が大きくなる。損失を小さくするため、プラズ
マは収縮し、管壁から離れるようになる。
は浮力が働いて上方に動こうとする。非接触の手段(静
磁場、静電場、あるいは変化する電磁場、音響共鳴など
の手段)で高圧プラズマ発光球を発光管の管壁から離れ
た位置に置くことができる。
ことで、発光管への熱負荷が小さくなるので、発光管が
失透するのを抑えることができ、ランプの寿命がのび
る。
従来の無電極ランプと比較して、発光管への熱負荷が小
さいので冷却条件が簡単になる。
構成を図1によって説明する。透光性の材料からなる発
光管1内部に、発光管1の管壁から離れて高圧プラズマ
発光球5を生じる封入物を封入した無電極放電ランプ2
00と、無電極放電ランプ200の外部より電磁エネル
ギーを無電極放電ランプ200に供給する電磁エネルギ
ー供給手段であるマイクロ波源3と、高圧プラズマ発光
球5の位置を制御する手段(ここではマイクロ波源3が
兼ねている)とを具えてなる。発光管1は発光管支持部
材6によってマイクロ波共振室2内に支持されている。
なお、発光管支持部材6は発光管と一体であっても別体
であってもかまわない。
ナ、YAGといった透光性セラミックスが使用される。
封入物としては、可視光を発光するAl、Fe、Hf、
In、Ce、Gd、Sc、Sn、Hg、Pr、Eu、T
l、Dy、Er、Zn、Yb、Lu、Ti、Zr、L
a、Na、Li、Xeの内の少なくとも1種を含む物質
を封入、あるいは紫外線を発光するFe、Ga、Tl、
Sb、In、Pb、Bi、Hgの内の少なくとも1種を
封入する。
合には、Hg量が1Kg/m3以上であることが望まし
い。これは熱伝導による損失を低減するためである。ま
た、封入物がキセノン(Xe)を含む場合は、Xeの2
5℃における封入圧が1.5MPa以上であることが望
ましい。これは熱伝導による損失を低減するためであ
る。
物質に加えて、蒸気圧が高く、電気伝導に寄与する物質
を封入することも可能である。また、封入物として、上
記紫外線を発光する物質を選択する場合にも上記紫外線
を発光する物質に加えて、蒸気圧が高く、電気伝導に寄
与する物質を封入することも可能である。蒸気圧が高く
電気伝導に寄与する物質を封入すると電気伝導率がよく
なり、高圧プラズマ発光球が安定に点灯しやすくなるた
めである。
として図3および図4を用いて説明すると、図3は、例
えばCCDカメラのような発光球位置検出機構7によっ
て発光部分の位置を検出し、発光管1の外側に配設され
たコイル15に駆動電源8から電流を流して磁力線の強
弱を変え、磁場を変化させ、高圧プラズマ発光球5を発
光管1の管壁から離すようにフィードバックをかけるこ
とができる。
る手段として、図4に示すように、外部電磁エネルギー
の強度を周期的に変調することで、マイクロ波共振室内
の無電極放電ランプに、そのランプの封入物・封入圧に
関連したそのランプ固有の共振周波数に外部電磁エネル
ギーの強度変調を合わせて、音響共鳴を生じさせて発光
管内に気体密度の疎密の定在波を生じさせ、その定在波
の節付近に、高圧プラズマ発光球の位置を制御すること
ができる。図4では発光管1内の高圧プラズマ発光球を
省略してあり、発光管1内には、ある時刻の気体の疎密
を濃淡で表現してある。
に変調するとは外部電磁エネルギーの周波数の振幅を周
期的に変化させるということである。
する手段として、マイクロ波共振室内に電界強度の強い
ところを生じさせ、かつ該電界強度の強いところと前記
発光管の中心位置を一致させたりすることにより行う。
マイクロ波共振室内に電界強度の強いところを生じさ
せ、かつ該電界強度の強い場所と前記発光管の中心位置
を一致させるには、マイクロ波共振室内に定在波を生じ
させるように該マイクロ波共振室の壁を利用して反射波
を生じさせるとよい。定在波を生じさせるように反射波
を生じさせるとは、例えば整合器によりマイクロ波共振
室内の整合状態を変化させ不整合な状態をつくり出すこ
とである。
内に電界強度の強いところを生じさせるようにマイクロ
波共振室2の電磁波エネルギー供給側に位置する壁面に
複数の開口部13を設けても、マイクロ波共振室内に電
界強度の強いところを生じさせ、かつ該電界強度の強い
ところと前記発光管の中心位置を一致させることが可能
である。この複数の開口部から導入されたマイクロ波
は、マイクロ波共振室内で互いに重畳し合い、電界強度
の強い部分を生じさせることができる。
クロ波共振室2内に電界強度の強いところを生じさせる
ようにマイクロ波共振室2の一部を凹面反射鏡10とし
たりするとよい。特に図7においてはマイクロ波共振室
2内面が導波路接合部を除きすべてが凹面反射鏡となっ
ている。
誘電率の高い物質を設置するとよい。それは金属または
誘電率の高い物質により電界強度の強い部分を生じさせ
ることができるためである。具体的には金属やセラミッ
クスなどの物質をランプ近くに設置するのが有効であ
る。図10に模式図を示す。発光管支持部材6に貫通固
定された高誘電率部材14が発光管近傍に設置されてい
る。ここでセラミックスは例えばアルミナが用いられ
る。また、金属はタングステンが用いられる。
電ランプ装置に使用される無電極放電ランプの発光管形
状の一例であるが、発光管1内表面に鋭角なくぼみ11
を持たせることや、発光管外表面に少なくとも1つの突
出部12を有することで電界が集中しやすくなり点灯性
が改善されるものである。
明する。 <実施例1>図1に示した無電極放電ランプ装置におい
て、発光管1としてシリカガラス製の球状発光管(外径
20φ、肉厚2.0mm(内径16φ))とし、封入物
としては、Hg10Kg/m3=10mg/cm3、Ar
13kPaを封入した。そして、周波数2.45GHz
で500Wのマイクロ波をランプへ供給すると、Hgが
完全に蒸発した状態で直径約4mmの高圧プラズマ発光
球ができた。マイクロ波に振幅変調を加えるとランプ内
で音響共鳴を生じて、高圧プラズマ発光球が発光管上部
内面から離れたことが確認された。
管内容積(v)は2.14cm3、電磁波エネルギー密
度(P/v)は234W/cm3封入物密度(n0)は
6.41×1024(個/cm3)、水銀の電離電圧をV
i(eV)は10.4eVであり、請求項4に記載の式
(1)において 4.39×10-11×n0×exp(−1.39Vi)=
4.39×10-11×3.01×1019×exp(−
1.39×10.4)=696W/cm3>234W/
cm3となり、式(1)を満足する。
プ装置において、発光管1としてシリカガラス製の球状
発光管(外径20φ、肉厚2.0mm(内径16φ))
とし、封入物としては、Hg5Kg/m3=5mg/c
m3、Ar13kPaを封入した。そして、周波数2.
45GHzで500Wのマイクロ波をランプへ供給し、
反射波が100Wの条件で点灯させたところ、Hgが完
全に蒸発した状態で直径約5mmの高圧プラズマ発光球
ができた。自然空冷の条件で発光管が失透や膨れを生じ
ることなく点灯できた。
イナス)100Wで正味400W、発光管内容積(v)
は2.14cm3、電磁波エネルギー密度(P/v)は
187W/cm3。封入物密度(n0)は1.51×10
24(個/cm3)、水銀の電離電圧をVi(eV)は1
0.4eVであり、請求項4に記載の式(1)におい
て、 4.39×10-11×n0×exp(−1.39Vi)=
4.39×10-11×1.51×1019×exp(−
1.39×10.4)=349W/cm3>187W/
cm3となり、式(1)を満足する。
(HfI4)を封入したランプを製作した。図6に示し
た無電極放電ランプ装置において、発光管1としてシリ
カガラス製の球状発光管(外径20φ、肉厚2.0mm
(内径16φ))とし、封入物としては、HfI41.
7Kg/m3=1.7mg/cm3、Ar13kPaを封
入した。そして、周波数2.45GHzで1000Wの
マイクロ波をランプへ供給したところ、Hfが完全に蒸
発した状態で発光管中央部付近に直径約4mmの高圧プ
ラズマ発光球ができた。
光管内容積(v)は2.14cm3、電磁波エネルギー
密度(P/v)は467W/cm3。封入物密度(n0)
は1.49×1018(個/cm3)、ハフニウムの電離
電圧をVi(eV)は7.0eVであり、請求項4に記
載の式(1)において、 4.39×10-11×n0×exp(−1.39Vi)=
4.39×10-11×1.49×1018×exp(−
1.39×7.0)=3890W/cm3>467W/c
m3となり、式(1)を満足する。
求項4の式(1)を満足しない条件で無電極放電ランプ
の点灯を行った。図6に示した無電極放電ランプ装置に
おいて、発光管1としてシリカガラス製の球状発光管
(外径20φ、肉厚2.0mm(内径16φ))とし、
封入物としては、Hg1Kg/m3=1mg/cm3、A
r13kPaを封入した。そして、周波数2.45GH
zで200Wのマイクロ波をランプへ供給した。
波エネルギー(P)は200W、発光管内容積(v)は
2.14cm3、電磁波エネルギー密度(P/v)は9
3.5W/cm3。封入物密度(n0)は3.01×10
18(個/cm3)、水銀の電離電圧をVi(eV)は1
0.4eVであり、式(1)は、 4.39×10-11×n0×exp(−1.39Vi)=
4.39×10-11×3.01×1018×exp(−
1.39×10.4)=69.6W/cm3となる。こ
れは、電力密度93.5W/cm3より大きくなり、式
(1)を満足しないものであった。この場合に無電極放
電ランプにおいて高圧プラズマ発光球は、発光管壁と接
した状態であった。
ー供給手段としてマイクロ波源で説明したが、電磁エネ
ルギーとしては高周波エネルギーも当然使用可能であ
る。なお、本発明の無電極放電ランプ装置は、店舗照明
などの一般照明用途にも使用可能であるが、点光源化す
ることによって光学系と組み合わせて液晶プロジェクタ
やファイバー照明用光源などの光源としても使用可能性
がある。
ば、発光物質の圧力が高くても、放射損失を小さくする
ように高圧プラズマ発光球が収縮し、管壁から離れて、
発光管への熱負荷が小さくでき、発光管が失透するのを
抑えることができ、ランプの寿命がのびる。
プラズマ発光球が発光管に接している従来型の無電極放
電ランプと比較して発光管への熱負荷が小さいのでラン
プの冷却が簡単になる。
図である。
分布の模式図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
状の例を示す。
状の例を示す。
成図である。
Claims (17)
- 【請求項1】 透光性の材料からなる発光管内部に、該
発光管の管壁から離れて高圧プラズマ発光球を生じる封
入物を封入した無電極放電ランプと、該無電極放電ラン
プの外部より電磁エネルギーを該無電極放電ランプに供
給する電磁エネルギー供給手段と、該高圧プラズマ発光
球の位置を制御する手段とを具えたことを特徴とする無
電極放電ランプ装置。 - 【請求項2】 前記封入物として、可視光を発光するA
l、Fe、Hf、In、Ce、Gd、Sc、Sn、H
g、Pr、Eu、Tl、Dy、Er、Zn、Yb、L
u、Ti、Zr、La、Na、Li、Xeの内の少なく
とも1種を含む物質を封入したことを特徴とする請求項
1に記載の無電極放電ランプ装置。 - 【請求項3】 前記封入物として、紫外線を発光するF
e、Ga、Tl、Sb、In、Pb、Bi、Hgの内の
少なくとも1種を封入したことを特徴とする請求項1に
記載の無電極放電ランプ装置。 - 【請求項4】 電磁波エネルギーをP(W)、発光管内
容積をv(cm3)、封入物密度をn0(個/cm3)、
封入物の電離電圧をVi(eV)としたときに、 式(1) P/v≦4.39×10-11×n0×exp(−1.39
Vi) の関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項3
に記載の無電極放電ランプ装置。 - 【請求項5】 封入物が水銀(Hg)を含み、Hg量が
1Kg/m3以上であることを特徴とする請求項2に記
載の無電極放電ランプ装置。 - 【請求項6】 封入物がキセノン(Xe)を含み、Xe
の25℃における封入圧が1.5MPa以上であること
を特徴とする請求項2に記載の無電極放電ランプ装置。 - 【請求項7】 封入物として請求項2に記載の物質に加
えて、蒸気圧が高く、電気伝導に寄与する物質を封入し
たことを特徴とする請求項1に記載の無電極放電ランプ
装置。 - 【請求項8】 封入物として請求項3に記載の物質に加
えて、蒸気圧が高く、電気伝導に寄与する物質を封入し
たことを特徴とする請求項1に記載の無電極放電ランプ
装置。 - 【請求項9】 前記高圧プラズマ発光球の位置を制御す
る手段として、無電極放電ランプに音響共鳴を生じさせ
るように、外部電磁エネルギーの強度が変調されたこと
を特徴とする請求項1乃至請求項8に記載の無電極放電
ランプ装置。 - 【請求項10】 前記高圧プラズマ発光球の位置を制御
する手段として、発光部分の位置を検出し、発光管の外
側に配設されたコイルによって、磁場を変化させ、発光
部を発光管から離すようにフィードバックをかけること
を特徴とする請求項1乃至請求項8に記載の無電極放電
ランプ装置。 - 【請求項11】 前記高圧プラズマ発光球の位置を制御
する手段として、マイクロ波共振室内に電界強度の強い
ところを生じさせ、かつ該電界強度の強いところと前記
発光管の中心位置を一致させることを特徴とする請求項
1乃至請求項8に記載の無電極放電ランプ装置。 - 【請求項12】 前記高圧プラズマ発光球の位置を制御
する手段として、マイクロ波共振室内に定在波を生じさ
せるように反射波を生じさせることを特徴とする請求項
11に記載の無電極放電ランプ装置。 - 【請求項13】 前記高圧プラズマ発光球の位置を制御
する手段として、マイクロ波共振室内に電界強度の強い
ところを生じさせるようにマイクロ波共振室の電磁波エ
ネルギー供給側に位置する壁面に複数の開口部を設けて
いることを特徴とする請求項11に記載の無電極放電ラ
ンプ装置。 - 【請求項14】 前記高圧プラズマ発光球の位置を制御
する手段として、マイクロ波共振室内に電界強度の強い
ところを生じさせるようにマイクロ波共振室の一部を凹
面反射鏡としたことを特徴とする請求項11に記載の無
電極放電ランプ装置。 - 【請求項15】 前記高圧プラズマ発光球の位置を制御
する手段として、マイクロ波共振室内に金属または誘電
率の高い物質を設置することを特徴とする請求項11に
記載の無電極放電ランプ。 - 【請求項16】 請求項1乃至請求項15の無電極放電
ランプ装置に使用される無電極放電ランプであって、発
光管内表面に鋭角なくぼみを持つことを特徴とする無電
極放電ランプ。 - 【請求項17】 請求項1乃至請求項15の無電極放電
ランプ装置に使用される無電極放電ランプであって、発
光管外表面に少なくとも1つの突出部を有することを特
徴とする無電極放電ランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000375746A JP3596463B2 (ja) | 2000-12-11 | 2000-12-11 | 無電極放電ランプ装置および無電極放電ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2000375746A JP3596463B2 (ja) | 2000-12-11 | 2000-12-11 | 無電極放電ランプ装置および無電極放電ランプ |
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