JP2002183344A - 遠隔自動保守システムおよび方法 - Google Patents

遠隔自動保守システムおよび方法

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JP2002183344A
JP2002183344A JP2001015946A JP2001015946A JP2002183344A JP 2002183344 A JP2002183344 A JP 2002183344A JP 2001015946 A JP2001015946 A JP 2001015946A JP 2001015946 A JP2001015946 A JP 2001015946A JP 2002183344 A JP2002183344 A JP 2002183344A
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JP2001015946A
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Toshio Matsushima
敏雄 松島
Seiichi Muroyama
誠一 室山
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NTT Power and Building Facilities Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 修理依頼連絡の受理、修理の実施、修理費用
の請求、回収等における事務処理の効率を良くした遠隔
自動保守システムを提供する。 【解決手段】 被監視機器1に設けられ、この被監視機
器1の状態を監視し、前記被監視機器1に故障が発生し
た場合に、故障発生の通知を送信する機能とを有する監
視・通信装置2と、この監視・通信装置2から故障発生
の通知を受信したら、前記被監視機器1を所有する所有
者のコンピュータ3に、故障発生の通知と、故障の修理
を依頼するか否かの問い合わせとを送信し、前記所有者
のコンピュータ3から故障の修理の依頼を受信したら、
修理担当者に修理の実施の指示を送り、修理完了後、前
記所有者のコンピュータ3に、修理完了および修理費用
請求の通知を送信する監視用コンピュータ4とを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の機器の状態
を遠隔から監視し保守する保守システムおよび方法に関
する。具体的には、一般公衆回線を介して、監視用コン
ピュータと、被監視機器と、この被監視機器を所有する
所有者のコンピュータとが接続され、被監視機器が故障
した場合に、故障発生の通知・故障の修理を依頼するか
否かの問い合わせ・修理完了の確認・修理費用の支払い
処理を、監視用コンピュータと所有者のコンピュータと
の間で行うものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の機器が故障した際には、機
器の所有者等が個別に修理会社に電話等の連絡を行って
修理を依頼し、修理完了後、請求書に従って修理費を支
払っていた。この支払いは、現金による支払いや、銀行
振り込み等によって行われていた。また、ガス器具の場
合、ガスの使用量と合算して支払う方法がとられること
もあった。
【0003】また、一部には、年間保守契約の方式が採
用され、修理費用が一括で支払われるため、修理発生都
度の費用の支払いが無い場合もあった。例えば、有料で
非常用蓄電池設備の監視を行うサービスが行われてお
り、このサービスにおいては、年間の保守費をあらかじ
め設定して、故障時の保守を実施する年間保守契約の方
式が採用され、故障の都度の修理費用の支払いは行われ
ていなかった。
【0004】一方、監視される機器に通信機能を持たせ
ると、日常における機器の状態把握が可能になり、この
ような方式による機器の管理も行われていた。一例とし
て、このような方式は、電力会社における設備管理等に
適用されていた。しかし、このような形態は、被監視機
器と監視装置が同一のオーナーによって所有されている
ケースに応用されており、故障修理の際の修理費用の支
払いの必要がなく、費用の支払いに関するプロセスも必
要ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の年間保守契約の
方式は、サービスの利用者から見ると、故障発生率が低
い、使用し始めたばかりの機器に関しては割高感があ
る。逆に、使用開始から長い期間が経過した機器に関し
ては、故障率が増加するので、サービスの提供者にとっ
て、保守費が不足しがちになるという問題がある。すな
わち、上記の年間保守契約の方式は、機器の故障実体に
即した料金体系になっておらず、これがサービスの拡大
を妨げる障害の一つになっていた。
【0006】また、近年、情報技術の進展により、それ
ほどコストをかけることなしに、各種機器に対する情報
処理機能や通信機能の付加が可能となり、従来、監視の
対象になっていなかった比較的小型の機器類も監視対象
になってきた。このような種々の機器を一括して監視し
た場合、監視される機器のオーナーが複数になるため、
各オーナー毎の保守・修理費の徴収が必要になってく
る。このとき、機器の故障実体に即した、修理実施に応
じて料金を支払う方式を採用した場合には、各オーナー
からの修理依頼連絡を受けて、修理の実施、修理費用の
請求、各オーナーが支払う修理費用の回収を行う必要が
あるので、修理に関する事務処理の効率が悪く、これが
低廉な料金によるサービスを妨げる要因の一つになって
いた。
【0007】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、修理依頼連絡の受理、修理の実施、修理
費用の請求、回収等における事務処理の効率を良くし、
低廉な料金によるサービスを可能にする遠隔自動保守シ
ステムおよび方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被監視機器に設けられ、この被監視機器の状態を監
視し、前記被監視機器に故障が発生した場合に、故障発
生の通知を送信する機能とを有する監視・通信装置と、
この監視・通信装置から故障発生の通知を受信したら、
前記被監視機器を所有する所有者のコンピュータに、故
障発生の通知と、故障の修理を依頼するか否かの問い合
わせとを送信し、前記所有者のコンピュータから故障の
修理の依頼を受信したら、修理担当者に修理の実施の指
示を送り、修理完了後、前記所有者のコンピュータに、
修理完了および修理費用請求の通知を送信する監視用コ
ンピュータとを有することを特徴とする遠隔自動保守シ
ステムである。
【0009】請求項2に記載の発明は、被監視機器の状
態を監視し、この被監視機器に故障が発生した場合に、
故障発生の通知を送信するステップと、前記故障発生の
通知を受信したら、前記被監視機器を所有する所有者
に、故障発生の通知と、故障の修理を依頼するか否かの
問い合わせとを送信するステップと、前記所有者が、故
障の修理の依頼を送信するステップと、前記所有者から
故障の修理の依頼を受信したら、修理担当者に修理の実
施の指示を送るステップと、前記修理担当者が修理を行
うステップと、修理完了後、前記所有者に、修理完了お
よび修理費用請求の通知を送信するステップと、前記所
有者が、修理完了を確認し、修理費用を支払うステップ
とを有することを特徴とする遠隔自動保守方法である。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記修理費用の
支払いは、修理費用の支払いの依頼が、所有者のコンピ
ュータから所有者の口座がある金融機関へ送信され、こ
の金融機関が、保守者の口座がある金融機関へ修理費用
を振り込むことによって行われることを特徴とする請求
項2に記載の遠隔自動保守方法である。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記修理費用の
支払いは、修理費用の支払いの依頼が、所有者のコンピ
ュータから所有者が契約しているクレジット会社へ送信
され、このクレジット会社が、所有者の口座がある金融
機関から修理費用を引き落とし、引き落とした修理費用
を保守者の口座がある金融機関へ振り込むことによって
行われることを特徴とする請求項2に記載の遠隔自動保
守方法である。請求項5に記載の発明は、前記修理費用
請求の通知は、修理費用の支払い方法の選択肢を含み、
前記修理費用の支払いの依頼は、前記修理費用の支払い
方法の選択肢のうちのいずれかを選択することによって
送信されることを特徴とする請求項3または4に記載の
遠隔自動保守方法である。請求項6に記載の発明は、前
記故障発生の通知、故障の修理を依頼するか否かの問い
合わせ、故障の修理の依頼、修理完了および修理費用請
求の通知、および修理費用の支払いの依頼は、インター
ネットを介して送受信されることを特徴とする請求項5
に記載の遠隔自動保守方法である。請求項7に記載の発
明は、前記修理費用の支払いは、電話により、修理費用
の支払いの依頼を所有者の口座がある金融機関へ送信
し、この金融機関が、保守者の口座がある金融機関へ修
理費用を振り込むことによって行われることを特徴とす
る請求項2に記載の遠隔自動保守方法である。請求項8
に記載の発明は、前記電話は、携帯電話であることを特
徴とする請求項7に記載の遠隔自動保守方法である。
【0012】請求項9に記載の発明は、前記監視用コン
ピュータは、前記修理の実施の指示後、所定期間経過し
ても修理完了通知が未受信の場合に、修理担当者に修理
実施の催促通知を送ることを特徴とする請求項1に記載
の遠隔自動保守システムである。請求項10に記載の発
明は、前記監視用コンピュータは、前記修理費用請求の
通知を送信後、所定期間経過しても修理費用が未納の場
合に、前記修理費用請求の通知を再送信することを特徴
とする請求項1に記載の遠隔自動保守システムである。
請求項11に記載の発明は、前記監視・通信装置は、被
監視機器内の各部の状態を表す監視データを送信する機
能を有し、前記監視用コンピュータは、前記監視データ
に基づいて故障内容を特定し、この故障内容を前記修理
の実施の指示内容として送信することを特徴とする請求
項1に記載の遠隔自動保守システムである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1を参照し、本発明の一実施形
態における遠隔自動保守システムの構成を説明する。各
所有者が所有する被監視機器1に設けられた監視・通信
装置2と、各所有者のコンピュータ3と、監視センタに
ある監視用コンピュータ4とが、一般公衆回線5を介し
て接続されている。ここで言う一般公衆回線5とは、イ
ンターネット等の通信回線のことである。被監視機器1
に設けられた監視・通信装置2と、監視用コンピュータ
4との間の通信には、WEBブラウザ等が使用される。
監視用コンピュータ4には、被監視機器1に関する情報
が記憶されたカスタマデータベース6が接続されてい
る。
【0014】監視・通信装置2は、この監視・通信装置
2と接続された被監視機器1の状態を常時監視する。す
なわち、この監視は、1日24時間連続で行われる。そ
して、監視・通信装置2は、被監視機器1に故障が発生
した場合に、この故障を検出し、一般公衆回線2を介し
て監視用コンピュータ4に通知する。
【0015】監視用コンピュータ4は、前記監視・通信
装置2から送られた故障発生の通知を、被監視機器1の
所有者のコンピュータ3に送り、所有者に故障発生を通
知する機能、所有者のコンピュータ3に故障の修理を依
頼するか否かの問い合わせを送る機能、修理依頼を受理
する機能、修理完了を通知する機能、修理費用を請求す
る機能をもつ。この監視用コンピュータ4もまた、1日
24時間連続で稼働している。
【0016】次に、図2を参照し、あらかじめ、被監視
機器1の所有者と、監視用コンピュータ4によって前記
被監視機器1の保守を行う保守者との間で交わされる契
約について説明する。この契約は、被監視機器1の修理
を行う際の修理単価および修理費用の支払い方法につい
ての取り決めを含む。
【0017】次に、図3を参照し、本実施形態の動作、
すなわち被監視機器1における故障の発生から修理費の
支払いまでのプロセスを説明する。なお、以下の説明に
おける等の符号は、図中の各プロセスに付した符号と
対応する。被監視機器1に故障が発生すると、この被監
視機器1に設けられた監視・通信装置2が故障を検出
し、監視用コンピュータ4に故障の発生を通知する故障
警報を送信する()。この故障警報を受信すると、監
視用コンピュータ4は、被監視機器1を所有する所有者
のコンピュータ3に、被監視機器1に故障が発生したこ
との通知()と共に、修理を依頼するか否かの問い合
わせ()を送信する。所有者は、修理を依頼する場合
には、コンピュータ3から修理を依頼する旨を監視用コ
ンピュータ4へ返送する()。ただし、故障発生の時
間帯によっては、所有者が問い合わせに答えることが困
難な場合があるので、このプロセスは、必ずしも実行
されなくてもよいものとする。
【0018】監視用コンピュータ4が、コンピュータ3
から返送された修理依頼を受信すると、この監視用コン
ピュータ4は、修理担当者に、被監視機器1の修理実施
の指示を送り、修理担当者によって被監視機器1の修理
が実施される()。修理完了後、保守者は、監視用コ
ンピュータ4から所有者のコンピュータ3へ、修理完了
報告(電子的な書類である修理完了確認依頼書)を送る
()。所有者が、コンピュータ3の画面上で、修理完
了報告(修理完了確認依頼書)の確認を行うと、確認を
行ったことが監視用コンピュータ4に通知される
()。また、所有者は、この確認後、修理費用の支払
い決定決裁を行い、保守者に修理費用を支払う。すなわ
ち、所有者は、コンピュータ3から、所有者が取引して
いる銀行のコンピュータへ、修理費支払い依頼を送る
()。すると、銀行のコンピュータは、修理費を保守
者に支払う()。上記のプロセスは、コンピュータど
うしの間でインターネット等の一般公衆回線を経由して
行われる、いわゆる「インターネットバンキング」であ
る。この他に、電話によって口座を指定し、自己の口座
から指定口座に修理費用を振り込む「テレホンバンキン
グ」の方法や、携帯電話を利用して同様の操作を行う
「モバイルバンキング」の方法も適用可能である。
【0019】図4は、上記ステップにおける修理を依
頼するか否かの問い合わせの際に、監視用コンピュータ
4から送られ、所有者のコンピュータ3の画面上に表示
される修理実施可否確認書(電子的な書類)の例であ
る。所有者は、この画面を見て、修理を依頼する場合に
は、「修理実施」の欄にチェックマークを入力する。す
ると、これが、修理依頼として監視用コンピュータ4に
返送される。
【0020】図5は、上記ステップにおける修理費支
払い依頼に使用される修理費支払い依頼書(電子的な書
類)の例である。この修理費支払い依頼書(電子的な書
類)は、前記修理完了報告(修理完了確認依頼書)と共
に、一般公衆回線5を経由して監視用コンピュータ4か
ら送られ、所有者のコンピュータ3の画面上に表示され
る。所有者は、この画面を見て、修理費用の支払いを口
座振替で行うか、クレジットカードによる支払いで行う
かを選択する。口座振替を選択する場合には、「口座振
替」の欄にチェックマークを入力する。すると、これ
が、口座振替による修理費支払いの依頼として、所有者
が口座をもつ銀行のコンピュータに送られ、この銀行の
コンピュータが、口座振替による修理費用の支払いを行
う。クレジットカードによる支払いを選択する場合に
は、「クレジットによる支払い」の欄にチェックマーク
を入力する。すると、これが、クレジットカードによる
修理費支払いの依頼として、所有者が契約しているクレ
ジット会社へ送信され、このクレジット会社が、所有者
の口座がある金融機関から修理費用を引き落とし、引き
落とした修理費用を保守者の口座がある金融機関へ振り
込む。なお、これらの方法以外にも、所有者が自ら金融
機関のオンライン決裁を利用して、保守者の口座に直接
修理費用を振り込むことも可能である。具体的には、先
にも述べたような、電話や携帯電話を利用した「テレホ
ンバンキング」や「モバイルバンキング」があげられ
る。
【0021】以上説明したように、故障発生から修理費
用の支払いまでの、ほぼ全てのプロセスが、監視・通信
装置2と、保守者の監視用コンピュータ4と、所有者の
コンピュータ3との間の通信によって実行される。そし
て、保守者の監視用コンピュータ4から所有者のコンピ
ュータ3に送られる各種の電子的な書類は、所有者のコ
ンピュータ3の画面上に表示され、所有者は、画面上
で、チェックマークや、あらかじめ登録された記号や、
自分の名前等を入力するのみで、書類の確認や各種の依
頼を行うことができる。このように、電子的な方法で確
認や依頼を行うことができるので、故障の修理に関する
一連の処理を効率的に進めることができ、サービス品質
の向上を図ることができる。また、処理の効率化は、修
理単価の低減にもつながる。
【0022】次に、本実施形態の詳細な構成およびその
動作について説明する。図6は、図1に示す遠隔自動保
守システムの詳細な構成を示すブロック図である。この
図6において、図1の各部に対応する部分には同一の符
号を付け、その説明を省略する。図6の監視センタシス
テム10は図1の監視用コンピュータ4とカスタマデー
タベース6に対応する。また、修理センタシステム20
は、修理実施部門に設置されており、修理担当者により
使用される。金融機関システム30は、図3に示す機器
所有者取引銀行コンピュータに対応するものである。こ
れら各システム10、20、30は、一般公衆回線5を
介して接続されている。なお、コンピュータ3について
は、便宜上、顧客コンピュータ3と称する。
【0023】監視センタシステム10において、符号1
1は、一般公衆回線5を介してデータを受信する情報受
信部であって、この情報受信部11は監視・通信装置2
から被監視機器1の監視データ(故障信号、または被監
視機器1内の各部の状態を表す測定値)を受信する。符
号12は、被監視機器1の監視周期等の監視条件を設定
するとともに、この設定条件によって監視制御を行う監
視部である。符号13は、故障情報、修理実施可否確認
依頼書、修理費請求書等を一般公衆回線5を介して送信
先へ送出する情報送出部である。符号14は、情報受信
部11で受信された監視データに基づいて当該被監視機
器1が故障しているか否かを判断したり、故障内容(故
障原因や要修理個所)の特定を行う故障検出部・状態診
断部である。
【0024】符号15は、各データベース16、17の
更新や、アクセスについての管理を行うデータベース管
理部である。機器故障データベース16は、各種被監視
機器1の故障時の状態に関するデータを格納している。
顧客・機器データベース17は、被監視機器1の設置
日、被監視機器1の所有者(オーナー)の氏名、オーナ
ーの連絡先や情報送信先等の情報を格納している。符号
18は、情報送出部13から顧客コンピュータ3へ送出
した各種書類の管理を行う情報処理部である。符号19
は、各被監視機器1の修理状況、修理関連伝票に関する
各種データを格納する機器修理データベースであって、
情報処理部18からアクセス可能なものである。
【0025】なお、監視センタシステム10の各部11
〜15および18が図1の監視用コンピュータ4に対応
し、各データベース16、17および19が図1のカス
タマデータベース6に対応している。
【0026】修理センタシステム20において、符号2
1は、一般公衆回線5を介してデータを受信する情報受
信部である。金融機関システム30において、符号31
は、一般公衆回線5を介してデータを受信する受信部で
ある。符号32は、顧客データベース33の更新や、ア
クセスについての管理を行うデータベース管理部であ
る。顧客データベース33は、顧客の資産情報(預金残
高あるいは、クレジット利用残高および利用限度額な
ど)を格納している。符号34は、顧客データベース3
3の資産情報に基づいて、受信部31で受信された送金
依頼の決済可否を判断する与信確認部である。符号35
は、与信確認部34で決済可とされた案件の送金処理を
行う支払い処理部である。符号36は、支払い処理部3
5で処理された送金データを一般公衆回線5を介して送
金先の金融機関のコンピュータへ送信する送出部であ
る。
【0027】また、各システム10、20、30には、
周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも図示せ
ず)が接続されるものとする。ここで、入力装置とはキ
ーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示
装置とはCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等
のことをいう。
【0028】次に、図7、図8を参照し、図6に示す遠
隔自動保守システムが行う動作について説明する。図
7、図8は、図6の監視センタシステム10が行う遠隔
自動保守処理の流れを示すフローチャートである。な
お、以下の説明における等の符号は、図3中の各プロ
セスの符号に対応しており、該当のプロセスに係る動作
であることを示すものである。先ず、監視センタシステ
ム10が被監視機器1の監視動作を開始すると、情報受
信部11は、監視部12により設定された監視周期で監
視・通信装置2から監視データを取得する。故障検出部
・状態診断部14は、この監視データに基づいて当該被
監視機器1が故障しているか否かを判断する(図7のス
テップS1〜S2)。
【0029】次いで、被監視機器1に故障が発生し、監
視・通信装置2から故障信号が送信されると()、故
障検出部・状態診断部14は、この故障信号により当該
被監視機器1が故障していると判断する。情報処理部1
8はこの故障有りと判断された被監視機器1に関する情
報を機器修理データベース19から取得して、既に修理
実施について当該被監視機器1のオーナーに通知済み
(故障修理実施確認依頼書送信済み)のものであるか否
かを確認する(ステップS3)。
【0030】次いで、この情報処理部18の確認の結
果、未通知であった場合には、故障検出部・状態診断部
14は、監視データに基づいて故障内容(故障原因や要
修理個所)の特定を行う。この故障内容の特定後、故障
検出部・状態診断部14は、顧客・機器データベース1
7から当該被監視機器1のオーナー情報(氏名、情報送
信先等)を取得して、故障内容とともに情報送出部13
へ通知する(ステップS4)。情報送出部13は、これ
らオーナー情報および故障内容を受け取ると、情報送信
先の顧客コンピュータ3へ故障内容を記載した故障発生
通知()を送信する(ステップS5)。また、情報送
出部13は、同様に、顧客コンピュータ3へ修理を依頼
するか否かの問い合わせとして故障修理実施確認依頼書
()を送信し、情報処理部18が当該オーナーからの
修理実施依頼の受信を監視する(ステップS6、S
7)。
【0031】次いで、オーナーが顧客コンピュータ3か
ら修理を依頼する旨を監視センタシステム10へ返送す
る()。情報処理部18がこの修理実施依頼を受信す
ると、情報送出部13は修理センタシステム20へ被監
視機器1の故障内容を記載した修理実施指令書を送信す
る(ステップS8)。この修理実施指令書は、修理セン
タシステム20の情報受信部21により受信されて、表
示装置に表示可能となる。修理担当者は、この修理実施
指令書に基づいて被監視機器1の修理を実施する
()。
【0032】次いで、情報処理部18は、修理実施依頼
送信後、所定期間経過すると、修理担当者により修理完
了通知が入力され、修理センタシステム20から修理完
了通知を受信しているか確認する(図8のステップS
9)。ここで、修理完了通知未受信であった場合には、
情報送出部13が修理センタシステム20へ修理実施催
促書を送信する(ステップS10)。
【0033】次いで、修理担当者が修理完了後に修理完
了通知を入力し、情報処理部18が情報受信部21から
修理完了通知を受信する。この修理完了通知受信後、情
報送出部13が顧客コンピュータ3へ、修理完了確認依
頼書(兼修理代支払い請求書)を送信する()。オー
ナーが、顧客コンピュータ3の画面上で、受信された修
理完了確認依頼書の確認を行うと、確認を行ったことが
監視センタシステム10に通知される(ステップS1
1、)。この通知受領後、所定期間経過すると、情報
処理部18は、修理代が保守者の口座に振込まれたかを
確認する。この振込み確認は、情報処理部18が一般公
衆回線5を介して保守者の口座がある金融機関のコンピ
ュータへアクセスして行われる。ここで、修理費の振込
みが行われていなかった場合には、情報送出部13が顧
客コンピュータ3へ、修理費振込み依頼書(修理代支払
い請求書)を再送信する(ステップS12〜S14)。
【0034】次いで、オーナーは、顧客コンピュータ3
から、オーナーが取引している銀行の金融機関システム
30へ、修理費支払い依頼を送る()。すると、金融
機関システム30の受信部31は、この修理費支払い依
頼内容に基づいて顧客データベース33から該当顧客の
資産情報を取得し、修理費支払い依頼内容とともに与信
確認部34へ通知する。与信確認部34は、通知された
資産情報に基づき修理費支払いの決済が可能であった場
合に、支払い処理部35へ送金を指示する。支払い処理
部35は、この送金指示に従って、修理費の金額を保守
者の口座へ送金する処理を行い、送出部36が、処理さ
れた送金データを保守者の口座がある金融機関のコンピ
ュータへ送信する。これにより、修理費が保守者に支払
われたことになる()。
【0035】以上、本発明の実施形態を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
変更等も含まれる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、故障の検出から修理費
用の回収までの一連の処理を効率的に進めることができ
る。また、料金体系の観点からは、従来の年間保守契約
のような被監視機器の修理頻度に関係のない料金体系で
はなく、修理の実体に即した料金体系を実現することが
できる。以上のように、本発明は、産業上の観点から大
きな利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における遠隔自動保守シ
ステムの構成図。
【図2】 被監視機器1の所有者と保守者との間で交わ
される契約を説明するための図。
【図3】 被監視機器1における故障の発生から修理費
の支払いまでのプロセスを説明するための図。
【図4】 所有者のコンピュータ3の画面上に表示され
る修理実施可否確認書の例を示す図。
【図5】 所有者のコンピュータ3の画面上に表示され
る修理費支払い依頼書の例を示す図。
【図6】 図1に示す遠隔自動保守システムの詳細な構
成を示すブロック図。
【図7】 図6の監視センタシステム10が行う遠隔自
動保守処理の流れを示す第1のフローチャートである。
【図8】 図6の監視センタシステム10が行う遠隔自
動保守処理の流れを示す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
1 被監視機器 2 監視・通信装置 3 (顧客)コンピュータ 4 監視用コンピュー
タ 5 一般公衆回線 6 カスタマデータベ
ース 10 監視センタシステム 11 情報受信部 12 監視部 13 情報送出部 14 故障検出・状態診断部 15 データベース管
理部 16 機器故障データベース 17 顧客・機器デー
タベース 18 情報処理部 19 機器修理データ
ベース 20 修理センタシステム 30 金融機関システ
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Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被監視機器に設けられ、この被監視機器
    の状態を監視し、前記被監視機器に故障が発生した場合
    に、故障発生の通知を送信する機能とを有する監視・通
    信装置と、 この監視・通信装置から故障発生の通知を受信したら、
    前記被監視機器を所有する所有者のコンピュータに、故
    障発生の通知と、故障の修理を依頼するか否かの問い合
    わせとを送信し、前記所有者のコンピュータから故障の
    修理の依頼を受信したら、修理担当者に修理の実施の指
    示を送り、修理完了後、前記所有者のコンピュータに、
    修理完了および修理費用請求の通知を送信する監視用コ
    ンピュータとを有することを特徴とする遠隔自動保守シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 被監視機器の状態を監視し、この被監視
    機器に故障が発生した場合に、故障発生の通知を送信す
    るステップと、 前記故障発生の通知を受信したら、前記被監視機器を所
    有する所有者に、故障発生の通知と、故障の修理を依頼
    するか否かの問い合わせとを送信するステップと、 前記所有者が、故障の修理の依頼を送信するステップ
    と、 前記所有者から故障の修理の依頼を受信したら、修理担
    当者に修理の実施の指示を送るステップと、 前記修理担当者が修理を行うステップと、 修理完了後、前記所有者に、修理完了および修理費用請
    求の通知を送信するステップと、 前記所有者が、修理完了を確認し、修理費用を支払うス
    テップとを有することを特徴とする遠隔自動保守方法。
  3. 【請求項3】 前記修理費用の支払いは、修理費用の支
    払いの依頼が、所有者のコンピュータから所有者の口座
    がある金融機関へ送信され、この金融機関が、保守者の
    口座がある金融機関へ修理費用を振り込むことによって
    行われることを特徴とする請求項2に記載の遠隔自動保
    守方法。
  4. 【請求項4】 前記修理費用の支払いは、修理費用の支
    払いの依頼が、所有者のコンピュータから所有者が契約
    しているクレジット会社へ送信され、このクレジット会
    社が、所有者の口座がある金融機関から修理費用を引き
    落とし、引き落とした修理費用を保守者の口座がある金
    融機関へ振り込むことによって行われることを特徴とす
    る請求項2に記載の遠隔自動保守方法。
  5. 【請求項5】 前記修理費用請求の通知は、修理費用の
    支払い方法の選択肢を含み、 前記修理費用の支払いの依頼は、前記修理費用の支払い
    方法の選択肢のうちのいずれかを選択することによって
    送信されることを特徴とする請求項3または4に記載の
    遠隔自動保守方法。
  6. 【請求項6】 前記故障発生の通知、故障の修理を依頼
    するか否かの問い合わせ、故障の修理の依頼、修理完了
    および修理費用請求の通知、および修理費用の支払いの
    依頼は、インターネットを介して送受信されることを特
    徴とする請求項5に記載の遠隔自動保守方法。
  7. 【請求項7】 前記修理費用の支払いは、電話により、
    修理費用の支払いの依頼を所有者の口座がある金融機関
    へ送信し、この金融機関が、保守者の口座がある金融機
    関へ修理費用を振り込むことによって行われることを特
    徴とする請求項2に記載の遠隔自動保守方法。
  8. 【請求項8】 前記電話は、携帯電話であることを特徴
    とする請求項7に記載の遠隔自動保守方法。
  9. 【請求項9】 前記監視用コンピュータは、前記修理の
    実施の指示後、所定期間経過しても修理完了通知が未受
    信の場合に、修理担当者に修理実施の催促通知を送るこ
    とを特徴とする請求項1に記載の遠隔自動保守システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記監視用コンピュータは、前記修理
    費用請求の通知を送信後、所定期間経過しても修理費用
    が未納の場合に、前記修理費用請求の通知を再送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔自動保守システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記監視・通信装置は、被監視機器内
    の各部の状態を表す監視データを送信する機能を有し、 前記監視用コンピュータは、 前記監視データに基づいて故障内容を特定し、この故障
    内容を前記修理の実施の指示内容として送信することを
    特徴とする請求項1に記載の遠隔自動保守システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101927952B1 (ko) * 2018-09-14 2019-02-26 (주)팀넷코리아 컴퓨터 유지보수 알람 장치 및 방법
KR102496217B1 (ko) * 2022-10-07 2023-02-06 김재상 지역 단위 전문가 분포 정보 기반 전기 및 소방 설비의 유지 보수 서비스 제공 방법, 장치 및 시스템
WO2023132024A1 (ja) * 2022-01-06 2023-07-13 ファナック株式会社 情報通知装置

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