JP5588487B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び情報処理装置の制御プログラム - Google Patents
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Description
電子マネーによる商取引は、バリューと呼ばれる金銭と同等の交換価値を持つ電子データを操作して価値の移動を行うことにより行われる。
また、電子マネー端末から電子マネーカードにアクセスし、ICチップに記憶されているバリューの金額を増額することもできる。増額する処理はチャージと呼ばれている。
チャージする場合は、電子マネーカードのユーザからチャージする金額分の金銭を徴収することにより、バリューと通貨との対応をとっている。
電子マネーサーバは、各電子マネー端末から利用ログデータを収集・記憶して、これを月に1回程度集計する。そして、電子マネーの運用事業者は、この集計結果に従ってチャージの際にユーザから徴収した金額を、バリューにて決済を行った加盟店(バリューによる決済を行う店舗)に分配して資金決済を行う。
このように、電子マネーカードに記憶されているバリューを用いて決済を行う技術としては、例えば、次のサービス提供方法がある。
このような場合は、例えば、他の機器との無線周波数が混在するなど、使用環境に問題がある場合に希に発生する可能性がある。
請求項2記載の発明では、前記ログデータ生成手段が、前記第2の残高取得手段により残高が取得され、かつ、前記残高記憶手段により記憶部に記憶された残高と前記第2の残高取得手段により取得される残高とに差異がある場合に、残高変更処理が成功した旨、前記第2の残高取得手段により残高が取得され、かつ、前記残高記憶手段により記憶部に記憶された残高と前記第2の残高取得手段により取得される残高とに差異がない場合に、残高変更処理が不成功な旨、前記第2の残高取得手段により残高が取得できなかった場合、残高変更処理の成否が確認できなかった旨、を示すデータをさらに含むログデータを生成する、ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置を提供する。
請求項3記載の発明では、変更に係る金額を取得して残高変更情報を生成する残高変更情報生成ステップと、電子バリューの残高を記憶する記憶手段と、残高変更情報を用いて前記記憶手段に記憶される残高を変更し正常に変更された場合にその旨の応答を行う処理手段と、を有する貨幣端末から、前記記憶手段に記憶される残高を取得する第1の残高取得ステップと、前記第1の残高取得ステップで取得した残高を記憶部に記憶する残高記憶ステップと、前記第1の残高取得ステップにおいて残高が取得された後に、前記残高変更情報生成ステップにおいて生成される残高変更情報を前記貨幣端末に送信する残高変更情報送信ステップと、前記残高変更情報送信ステップにおいて送信される残高変更情報に対する前記応答が取得されたか否かを示すデータを含むログデータを生成するログデータ生成ステップと、ログデータの集計処理を実行するサーバ装置に、前記ログデータ生成ステップにおいて生成されるログデータを送信するログデータ送信ステップと、前記残高変更情報送信ステップにおいて前記残高変更情報が送信されてから所定の時間内に該残高変更情報に対する前記応答が取得されない場合に限り、前記記憶手段に記憶される残高を前記貨幣端末から取得する第2の残高取得ステップと、を具備し、前記第2の残高取得ステップにおいて残高が取得された場合に、前記ログデータ生成ステップにおいて、前記残高記憶ステップにより記憶部に記憶された残高と前記第2の残高取得ステップにおいて取得される残高との比較結果に基づいて得られる残高変更処理の成否を示すデータをさらに含むログデータを生成する、ことを特徴とする情報処理装置の制御方法を提供する。
請求項4記載の発明では、変更に係る金額を取得して残高変更情報を生成する残高変更情報生成機能と、電子バリューの残高を記憶する記憶手段と、残高変更情報を用いて前記記憶手段に記憶される残高を変更し正常に変更された場合にその旨の応答を行う処理手段と、を有する貨幣端末から、前記記憶手段に記憶される残高を取得する第1の残高取得機能と、前記第1の残高取得機能で取得した残高を記憶部に記憶する残高記憶機能と、前記第1の残高取得機能により残高が取得された後に、前記残高変更情報生成機能により生成される残高変更情報を前記貨幣端末に送信する残高変更情報送信機能と、前記残高変更情報送信機能により送信される残高変更情報に対する前記応答が取得されたか否かを示すデータを含むログデータを生成するログデータ生成機能と、ログデータの集計処理を実行するサーバ装置に、前記ログデータ生成機能により生成されるログデータを送信するログデータ送信機能と、前記残高変更情報送信機能により前記残高変更情報が送信されてから所定の時間内に該残高変更情報に対する前記応答が取得されない場合に限り、前記記憶手段に記憶される残高を前記貨幣端末から取得する第2の残高取得機能と、を情報処理装置に実現させ、前記第2の残高取得機能により残高が取得された場合に、前記ログデータ生成機能が、前記残高記憶機能により記憶部に記憶された残高と前記第2の残高取得機能により取得される残高との比較結果に基づいて得られる残高変更処理の成否を示すデータをさらに含むログデータを生成する、ことを特徴とする情報処理装置の制御プログラムを提供する。
請求項5記載の発明では、互いにデータの送受信が可能な電子マネーモジュールとPOS部とを用いて構成され、前記電子マネーモジュールは、前記POS部の指示に基づいて動作する、情報処理装置であって、前記電子マネーモジュールは、変更に係る金額を取得して残高変更情報を生成する残高変更情報生成手段と、電子バリューの残高を記憶する記憶手段と、残高変更情報を用いて前記記憶手段に記憶される残高を変更し正常に変更された場合にその旨の応答を行う処理手段と、を有する貨幣端末から、前記記憶手段に記憶される残高を取得する第1の残高取得手段と、前記第1の残高取得手段により残高が取得された後に、前記残高変更情報生成手段により生成される残高変更情報を前記貨幣端末に送信する残高変更情報送信手段と、前記残高変更情報送信手段により前記残高変更情報が送信されてから所定の時間内に該残高変更情報に対する前記応答が取得されない場合に限り、前記記憶手段に記憶される残高を前記貨幣端末から取得する第2の残高取得手段と、金額変更処理が成功したか否かの応答と、前記第1の残高取得手段で取得した残高と、前記第2の残高取得手段で取得した残高とを前記POS部に送信する送信手段と、を具備し、前記POS部は、前記第2の残高取得手段により残高が取得された場合に、前記第1の残高取得手段により取得される残高と前記第2の残高取得手段により取得される残高の比較結果に基づいて、残高変更処理の成否を判断する判断手段を具備したことを特徴とする情報処理装置を提供する。
請求項6記載の発明では、前記電子マネーモジュールは、残高変更情報に係る金額と、貨幣端末から金額を変更した旨の通知を受けたか受けなかったかの区別と、を記録したログデータを生成するログデータ生成手段を具備したことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置を提供する。
請求項7記載の発明では、前記電子マネーモジュールは、前記ログデータ生成手段で生成したログデータを所定のサーバに直接送信するログデータ送信手段を具備したことを特徴とする請求項6記載の情報処理装置を提供する。
請求項8記載の発明では、前記POS部の判断手段が、前記第2の残高取得手段により残高が取得され、かつ、前記第1の残高取得手段により取得される残高と前記第2の残高取得手段により取得される残高とに差異があると判断した場合に、残高変更処理が成功した旨、前記第2の残高取得手段により残高が取得され、かつ、前記第1の残高取得手段により取得される残高と前記第2の残高取得手段により取得される残高とに差異がないと判断した場合に、残高変更処理が不成功な旨、前記第2の残高取得手段により残高が取得できなった場合、残高変更処理の成否が確認できなかった旨、を示すデータをさらに含む確認ログデータを生成する確認ログデータ生成手段を具備したことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置を提供する。
請求項9記載の発明では、前記POS部は、前記確認ログデータ生成手段で生成した確認ログデータを所定のサーバに直接送信する確認ログデータ送信手段を具備したことを特徴とする請求項8記載の情報処理装置を提供する。
よって、本発明によれは、貨幣端末において残高変更処理が行われたか否かが不明なままの取引の発生を抑えることができる。
電子マネー端末8(図1)は、電子マネーカード6と近距離の無線回線を確立し、電子マネーカード6から現在の(即ち、金額変更情報送信前の)バリュー残高を読み出して記憶する。その後に、電子マネー端末8は、電子マネーカード6に金額変更情報を送信する。
電子マネーカード6は、電子マネー端末8から金額変更情報を受信して、これに基づいてバリュー残高を増減し、金額変更情報を実行した旨の応答を電子マネー端末8に対して行う。
所定時間待っても応答がない場合、電子マネー端末8は、金額変更情報を再度送信し、リトライを行う。リトライによって電子マネーカード6から応答があった場合、電子マネー端末8は、電子マネーカード6でバリュー残高が更新されたと認識して処理が成功した旨の利用ログデータを生成する。
電子マネー端末8は、このバリュー残高を、金額変更情報送信前に読み取ったバリュー残高と比較し、バリュー残高の大小関係が正しい場合は(即ち、決済の場合は、金額変更情報送信前残高>現在残高、チャージの場合は逆)、電子マネーカード6でバリュー残高が更新されたと認識して処理が成功した旨の利用ログデータを生成する。
一方、両者が同じ場合、電子マネー端末8は、電子マネーカード6で金額変更情報が実行されなかったと判断し、処理が不成功であった旨の利用ログデータを生成する。
電子マネーサーバ2は、利用ログデータのうち、電子マネーカード6で金額変更処理の実行が成功したものは資金決済対象とし、不成功であったものは、資金決済対象外とする。
図1は、電子マネーシステム1のネットワーク構成を示した図である。
電子マネーシステム1は、電子マネーカード6、携帯電話7、電子マネーサーバ2、電子マネー端末8などから構成されており、電子マネー端末8と電子マネーサーバ2はネットワークにて接続可能となっている。
なお、ICチップを接触型とし、電極の接触により電子マネー端末8と接続するように構成してもよい。
このICチップには、電子マネー機能が組み込んであり、この機能により、電子マネーカード6は、電子マネー端末8から金額変更情報を受信して、記憶しているバリューの金額を増額したり(チャージの場合)、減額(決済の場合)したりすることができる。
なお、バリューの概念には、通貨に限定されず、例えば、ポイントなどの物やサービスと交換可能な交換価値も含めることができる。
このように、電子マネーカード6に内蔵されたICチップは、電子マネー端末8などと通信する端末であって、貨幣価値の金額を電子データとして記憶し、受信した金額変更情報を用いて当該記憶した貨幣価値の金額を変更する貨幣端末として機能している。
携帯電話7は、電子マネーカード6と同様に電子マネー端末8と近距離の無線通信を行い、金額変更情報を受信してチャージや決済を行うほか、インターネットなどのネットワークを経由して電子マネーサーバ2から金額変更情報を受信してチャージや決済を行うこともできる。
なお、携帯電話7の他に、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末にICチップを実装して電子マネーカード6と同様に使用することもできる。
以下では、電子マネーカード6を用いて説明するが、携帯電話7などに対しても同様な説明が成り立つ。
あるいは、チャージ専用の電子マネー端末8を商業施設の広場に設置したり、自動販売機に決済専用の電子マネー端末8を組み込んで自動販売機での決済に用いたりなどの設置形態もある。
電子マネー端末8は、電子マネーカード6にアクセスして金額変更情報を送信し、チャージや決済を行わせることができる。このように、電子マネー端末8は貨幣端末(ICチップ)に対し、金額変更情報を送信する金額変更情報送信装置として機能している。
電子マネー端末8は、生成した利用ログデータを記憶しておき、例えば、1日に1回程度、バッチ処理にて電子マネーサーバ2に送信する。
金額変更処理が不成功であった場合、顧客は、金額変更処理が成功したものと思って電子マネーカード6をリーダライタ部39から離したり、あるいは、装置の不調と思って電子マネーカード6をリーダライタ部39にかざし直したりすることも考えられるため、このように担当者に通知を行うように構成すると、担当者から顧客に説明や指示を行って、電子マネーカード6をリーダライタ部39に設置させることができる。
金額変更情報が実行されていた場合、取引有効フラグは「有効」に設定され、実行されていなかった場合は「無効」に設定される。
電子マネーサーバ2は、ネットワークにより電子マネー端末8、8、8、…に接続されており、電子マネー端末8から利用ログデータを送信してもらい、これらを記憶して加盟店ごとに集計処理を行う。
加盟店がチャージした金額は、加盟店から電子マネーセンタへ資金決済され、決済した金額は、電子マネーセンタから加盟店へ資金決済される。
電子マネーカード6は、CPU(Central Processing Unit)21、高周波回路22、アンテナ26、ROM(Read Only Memory)23、RAM(Random Access Memory)24、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)25などを有している。
これらの素子は、ICチップ上に形成されている。ただし、アンテナ26は、電子マネーカード6内部の外縁部付近、又は電子マネーカード6の対角線を軸とする楕円曲線上に張り巡らされた空中線により構成され、端部がICチップに接続されている。
また、CPU21は、アンテナ26、高周波回路22を介して、電子マネー端末8と近距離の無線通信を行うことができる。
また、アンテナ26は、リーダライタ部からの電波によりICチップを駆動するための電力を発電する。
RAM24は、電子マネーカード6に電力が供給されている間、記憶内容を保持することができるが、電力の供給が止まると記憶内容は失われる。RAM24は、CPU21が金額変更処理などを行う際に使用するメモリを提供する。
ROM23は、電子マネーカード6を機能させるための基本的なプログラムやパラメータ、データなどを記憶した読み出し専用メモリである。
EEPROM25には、電子マネーカード6に電子マネーカードとしての機能を発揮させるための電子マネープログラムが記憶されているほか、バリュー残高や電子マネー機能部ID(後述)などの各種データを格納する電子マネー記憶部29が形成されている。
EEPROM25に形成された電子マネー記憶部29には、電子マネー機能部ID、バリュー残高、ログデータなどを記憶している。
電子マネー機能部IDは、ICチップの電子マネー機能に一意に付与したID情報であり、電子マネー機能部IDにより、電子マネーサーバ2はICチップ(即ち、当該ICチップが組み込まれた電子マネーカード6や携帯電話7)を特定できる。
ログデータは、電子マネー端末8や電子マネーサーバ2と通信を行った処理内容を記録したログデータであり、処理日時分秒、チャージ金額、決済金額、処理した電子マネー端末8の端末IDなどから構成されている。
バリュー処理部28は、各種コマンドを実行する情報処理部である。
コマンドには、金額変更情報(後述の上書きコマンド、加算コマンド、減算コマンドなどで構成されている)、ID参照コマンド、残高参照コマンドなどがある。
一方、減算コマンドは、バリュー処理部28に、電子マネー記憶部29に記憶された金額を減算コマンドに付随するパラメータで指定される金額分だけ減額させるコマンドである。
例えば、電子マネー記憶部29に記憶されたバリュー残高が5000円で決済金額が1000円の場合、電子マネー端末8は、1000円を減額する減算コマンドを生成して端末通信部27に送信する。そして、バリュー処理部28がこの減算コマンドを実行して、電子マネー記憶部29に記憶しているバリューの残高を5000円−1000円=4000円に更新する。
バリュー処理部28は、加算コマンドの場合も同様に処理する。
金額変更情報として上書きコマンドを使用する場合は、加減算後のバリュー残高は電子マネー端末8が計算し、この金額でバリュー処理部28に電子マネー記憶部29のバリュー残高を上書きさせる。
例えば、電子マネー記憶部29に記憶されたバリュー残高が5000円で決済金額が1000円の場合を考える。
電子マネー端末8は、電子マネーカード6から現在のバリュー残高5000円を読み取り、決済後の残高5000円−1000円=4000円を計算する。そして、電子マネー端末8は、バリューの残高を4000円に上書きさせる上書きコマンドを生成して端末通信部27に送信する。そして、バリュー処理部28がこの上書きコマンドを実行して、電子マネー記憶部29が記憶しているバリューの残高を4000円に更新する。
あるいは、加減算コマンドと上書きコマンドを組み合わせることも可能である。
例えば、チャージには加算コマンドを用い、決済には上書きコマンドを用いたり、あるいはチャージに上書きコマンドを用い、決済には減算コマンドを用いることができる。
このように、バリュー処理部28は、端末通信部27などを介して金額変更情報送信装置(電子マネー端末8や電子マネーサーバ2)から金額変更情報を受信する金額変更情報受信手段として機能し、また、受信した金額変更情報を用いて電子マネー記憶部29に記憶した金額を変更する金額変更手段として機能している。
残高参照コマンドは、バリュー処理部28にバリュー残高を読み出させるコマンドであり、バリュー処理部28は残高参照コマンドが入力されると電子マネー記憶部29からバリュー残高を読み出して出力する。
携帯電話7は、電話機能部10とICチップ12を備えており、両者はインターフェース部11によって接続している。
ICチップ12は、電子マネーカード6に組み込まれているICチップと同様のICチップであり、電子マネー機能を実現することができる。
なお、図4では、ICチップ12で電子マネープログラムを実行し、ICチップ12に電子マネー機能部が形成されている場合を示している。
電話機能部10は、CPUと、各種のアプリケーションプログラムを記憶した記憶部を備えており、アプリケーションモードにてこれらのアプリケーションプログラムをCPUで実行することにより各種のアプリケーション機能を発揮することができる。
電子マネーアプリケーション部15は、電子マネーサーバ2とICチップ12の両方にアクセスすることができ、電子マネーサーバ2とICチップ12の通信を仲介することができる。
このため、携帯電話7は、電子マネーサーバ2から金額変更情報や各種コマンドを受信してICチップ12に入力し、ICチップ12にチャージ、決済などの各機能を行わせることができる。
ICチップ12には、電子マネーカード6と同様に、ICチップ内で、EEPROMに記憶された電子マネープログラムをCPUが実行することにより、端末通信部16、バリュー処理部17、電子マネー記憶部18などが形成される。これらの機能は、図3の電子マネーカード6の場合と同様である。
電子マネー記憶部18は、電子マネー機能部ID、バリュー残高、ログデータなどを記憶している。
電子マネー端末8は、CPU31、ROM33、RAM34、通信制御部35、記憶部36、入力部37、出力部38、リーダライタ部39などがバスラインで接続されて構成されている。
本実施の形態では、CPU31は、金額変更情報を電子マネーカード6に送信してチャージや決済を行わせて利用ログデータを生成するほか、電子マネーカード6から応答が無かった場合に、リトライを行ったり、現在バリュー残高を電子マネーカード6から読み出して金額変更処理が電子マネーカード6で実行されたか否かの確認処理を行う。
RAM34は、CPU31のワーキングメモリを提供したり、記憶部36に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする随時書き込み読み出し可能なメモリである。
記憶部36は、例えばハードディスクやその他の記憶媒体と、これらを駆動する駆動装置から構成されており、各種プログラムを格納したプログラム格納部42、データを格納したデータ格納部44などから構成されている。
データ格納部44には、電子マネーカード6との取引履歴である利用ログデータなどを記憶している。この利用ログデータは、バッチ処理にて電子マネーサーバ2に送信される。
出力部38は、例えば、液晶表示装置やプリンタなどに接続されており、顧客や加盟店の担当者に情報を提示するようになっている。
リーダライタ部39は、アンテナを内蔵しており、電子マネーカード6のICチップと無線通信を行う。
電子マネーサーバ2は、CPU51、ROM52、RAM54、通信制御部53、記憶部55などがバスラインで接続されて構成されている。
CPU51は、所定のプログラムに従って各種の情報処理を行う中央処理装置である。本実施の形態では、電子マネー端末8から利用ログデータを受信して集計処理を行う。
RAM54は、読み書き可能なメモリであって、CPU51のワーキングメモリを提供したり、記憶部55に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする。
通信制御部53は、電子マネー端末8と通信するための制御部である。
プログラム格納部56には、電子マネーサーバ2を機能させるための基本的なプログラムであるOSや、利用ログデータや確認ログデータを解析して集計するためのプログラム、その他のプログラムが格納されている。
データ格納部57には、加盟店の情報を記憶した加盟店データベース、電子マネーカード6との利用ログデータを記憶した取引データベースなどが格納されている。
利用ログデータは、「電子マネー機能部ID」、「取引金額」、「取引日時分秒」、「加盟店ID」、「取引有効フラグ」、その他の項目から構成されている。
「電子マネー機能部ID」には、電子マネー端末8が処理を行った電子マネーカード6の電子マネー機能部IDが記録される。
「取引金額」には、決済・チャージの別と、決済又はチャージを行った金額が記録される。
「加盟店ID」には、電子マネー端末8が設置されている加盟店のID情報である加盟店IDが記録される。
このような例外的な場合には、取引有効フラグとして「例外」を記録し、電子マネーセンタが個別に対処する。
なお、以下の処理は、電子マネーカード6のCPU21と、電子マネー端末8のCPU31が協働して行うものである。
また、チャージ処理も同様の手順で行うことができる。
電子マネー端末8は、リーダライタ部39に電子マネーカード6が置かれると、これを検知して電子マネーカード6との通信を開始し、フローチャートに図示しないが、電子マネーカード6にID参照コマンドを送信して、電子マネーカード6に電子マネー機能部IDの送信を要求する。
電子マネーカード6は、ID参照コマンドを受信してこれを実行し、電子マネー記憶部29から電子マネー機能部IDを読み取って電子マネー端末8に送信する。
そして、電子マネー端末8は、電子マネーカード6から電子マネー機能部IDを受信してRAM34(図5)などに記憶する。
電子マネー端末8は、電子マネーカード6からバリュー残高を受信し、これをRAM34などに記憶する(ステップ15)。
このように、電子マネー端末8は、金額変更情報を送信する前の残高を、貨幣端末から取得する第1の残高取得手段を備えている。
次に、電子マネー端末8は、決済金額分のバリューを減額する金額変更情報を生成して電子マネーカード6に送信する(ステップ20)。
このように、電子マネー端末8は、変更に係る金額を取得して金額変更情報を生成する金額変更情報生成手段と、貨幣端末にこの金額変更情報を送信する金額変更情報送信手段と、を備えている。
電子マネーカード6は、バリュー残高の更新が成功すると、所定の通知を電子マネー端末8に送信することにより、金額変更処理が完了した旨の応答を電子マネー端末8に対して行うことになっており、金額変更処理が完了した場合は電子マネー端末8に所定の通知を送信して応答を行う(ステップ25)。
電子マネー端末8は、所定時間内に電子マネーカード6から応答があった場合(即ち、所定の通知を電子マネーカード6から受信した場合)、電子マネーカード6で金額変更処理が成功したと判断する(ステップ30;Y)。そして、電子マネー端末8は、取引有効フラグを「有効」として利用ログデータを生成し(ステップ35)、データ格納部44に記憶する。
このように、電子マネー端末8は、貨幣端末から金額変更情報によって金額を変更した旨の通知を受ける通知受信手段を備えている。
リトライによっても電子マネーカード6から応答が無かった場合、電子マネー端末8は、電子マネーカード6で金額変更処理が行われたか否かが不明な状態と認識する(ステップ30;N)。
なお、リトライは、複数回行うように構成することもできるし、あるいはリトライを行わないように構成することもできる。
この際に、電子マネー端末8は、表示や音声などにより、バリュー残高の確認をする旨を担当者などに通知することもできる。
このように、電子マネー端末8は、電子マネーカード6から応答が無かった場合(所定の通知を受信しなかった場合)、貨幣端末から現在の残高を取得する第2の残高取得手段を備えている。
電子マネーカード6は、電子マネー端末8から残高参照コマンドを受信してこれを実行し、電子マネー記憶部29からバリュー残高を読み取って電子マネー端末8に送信する(ステップ45)。
比較の結果、現在のバリュー残高が、ステップ15で記憶しておいたバリュー残高よりも少ない場合、電子マネー端末8は、電子マネーカード6で減額による金額変更処理が成功したと判断する。
一方、現在のバリュー残高とステップ15で記憶しておいたバリュー残高が等しい場合、電子マネー端末8は、電子マネーカード6での金額変更処理が不成功であったと判断する。
このように、電子マネー端末8は、第1の残高取得手段で取得した残高(金額変更情報送信前のバリュー残高)と、第2の残高取得手段で取得した残高(現在のバリュー残高)と、を比較する比較手段と、この比較手段による比較結果から、貨幣端末で金額変更情報による金額変更が行われたか否かを判断する判断手段を備えている。
電子マネー端末8は、利用ログデータの取引有効フラグを、金額変更処理が成功していた場合は「有効」に設定し、不成功であった場合は「無効」に設定する。
また、例えば、ユーザが電子マネーカード6を持ち去ってしまったりなどしてバリュー残高の確認ができなかった場合は「例外」に設定する。
なお、上記の例では、金額変更処理が不成功であった場合は、取引有効フラグを「無効」とする利用ログデータを生成して処理を終了したが、金額変更処理が不成功であったことを確認した場合に更にリトライを行うように構成することもできる。
このように、電子マネー端末8は、判断手段が、金額変更が行われていないと判断した場合に、金額変更情報送信手段は、再度貨幣端末に金額変更情報を送信するように(即ち、リトライするように)構成することもできる。
この場合、電子マネー端末8は、現在のバリュー残高が、ステップ15で記憶したバリュー残高から決済した金額を減算したものと等しいか否かを確認し、等しい場合は、金額変更処理が成功したものと認識し、等しくない場合は、不成功であったと認識する。
チャージの場合は、ステップ15で記憶した処理前のバリュー残高と、現在のバリュー残高の比較を行う際には、現在のバリュー残高が、ステップ15で記憶しておいたバリュー残高よりも多い場合、電子マネー端末8は、電子マネーカード6で増額による金額変更処理が成されたと判断し、これらが等しい場合は、金額変更情報による金額変更処理が不成功であったと判断する。
電子マネー端末8は、1日に1回程度、所定の時刻となると、電子マネーサーバ2に通信回線を接続する。そして、前回送信してから今回までにデータ格納部44に蓄積してあった利用ログデータを電子マネーサーバ2に送信する(ステップ55)。
電子マネーサーバ2は、電子マネー端末8から利用ログデータを受信してデータ格納部57に記憶する(ステップ60)。
以上のようにして、電子マネーサーバ2は、データ格納部57に利用ログデータを一定期間(例えば、1ヶ月)蓄積した後、加盟店ごとのチャージ金額の総額と決済金額の総額を集計処理する(ステップ75)。
電子マネーサーバ2は、以下の処理を加盟店ごとに行う。
まず、電子マネーサーバ2は、集計対象となる加盟店の加盟店IDを用いてデータ格納部57から当該加盟店の利用ログデータを読み込む(ステップ95)。
電子マネーサーバ2は、取引有効フラグが「有効」であった場合(ステップ100;有効)、当該利用ログデータを資金決済対象として集計する(ステップ105)。
また、取引有効フラグが「無効」であった場合(ステップ100;無効)、電子マネーサーバ2は、当該利用ログデータを資金決済対象外として処理する(ステップ110)。
このディレクトリに分類された利用ログデータは、例えば、電子マネーセンタの担当者が個別に対処する。
まだ、未処理の利用ログデータがある場合(ステップ120;N)、電子マネーサーバ2は、ステップ95に戻って当該利用ログデータを処理する。一方、全ての利用ログデータを処理した場合(ステップ120;Y)、電子マネーサーバ2は、当該加盟店の集計処理を終了する。
(1)電子マネー端末8は、金額変更情報送信前後の電子マネーカード6や携帯電話7のバリュー残高を比較することにより、金額変更情報を実行したとの応答が電子マネーカード6や携帯電話7から無かった場合でも、電子マネーカード6や携帯電話7が金額変更情報を実行したか否かを確認することができる。
(2)電子マネー端末8は、電子マネーカード6や携帯電話7から金額変更処理後に応答が無く、利用ログデータが生成できない場合でも、金額変更情報が実行されたか否かを確認し、利用ログデータに記録することができる。
(3)電子マネーサーバ2は、利用ログデータの取引有効フラグを確認することにより、応答がなくても金額変更情報が実行されたものに関しては、資金決済対象とすることができる。
次に、本実施の形態の変形例について説明する。
図11は、本変形例に係る電子マネーシステム1の構成を説明するための図である。
本実施の形態の電子マネーシステム1では、各加盟店の本部が運営する本部サーバ60を備えている。本部サーバ60は、電子マネー端末8に組み込まれたPOS部62と共にPOSシステム(Point Of Sales System)を構成しており、各加盟店から売上等の情報を収集している。
POS部62は、電子マネーモジュール61に対して、金額変更指示、ID参照指示、残高参照指示などの各種指示を行い、電子マネーモジュール61は、これらの指示に対して金額変更情報、ID参照コマンド、残高参照コマンドなどを生成して、リーダライタ部39を介して電子マネーカード6に送信する。
即ち、電子マネーモジュール61は、POS部62が電子マネーカード6に対して行う処理の仲介部として機能している。
このように、指示を出すPOS部62とコマンドを生成する電子マネーモジュール61を分離することにより、秘密鍵などのセキュリティに関わる情報を電子マネーモジュール61に密封することができ、システムの安全性を高めることができる。
本変形例で生成する利用ログデータは、図7から項目「取引有効フラグ」を除いたものであり、「電子マネー機能部ID」、「取引金額」、「取引日時分秒」、「加盟店ID」、その他の項目から構成されている。
要確認ログデータの内容は、本変形例に係る利用ログデータと同様の内容に加え、要確認である旨の要確認フラグが設定されたものである。
このように、電子マネー端末8は、電子マネーモジュール61において、金額変更情報に係る金額と、電子マネーカード6から金額を変更した旨の通知を受けたか受けなかったかの区別と、を記録したログデータ(利用ログデータと要確認ログデータ)を生成して所定のサーバ(ここでは、電子マネーサーバ2)に送信する第1のログデータ送信手段を備えている。
確認ログデータの内容は、図7に示した利用ログデータと同様であり、「電子マネー機能部ID」、「取引金額」、「取引日時分秒」、「加盟店ID」、「取引有効フラグ」などの各項目から構成されている。
POS部62は、本部サーバ60に通信回線が接続されているため、確認ログデータを所定期間ごとに本部サーバ60に送信する。
このように、電子マネー端末8は、POS部62において、要確認ログデータに対応させて確認ログデータを生成し、所定のサーバ(ここでは、本部サーバ60)に送信する第2のログデータ送信手段を備えている。
また、POS部62は、所定のサーバとして電子マネーサーバ2に直接確認ログデータを送信するように構成することもできる。
このように、ログデータ(利用ログデータと要確認ログデータ)の送信先である所定のサーバと、確認ログデータの送信先である所定のサーバは、異なるサーバであるように構成することもできるし、同じサーバであるように構成することもできる。
このように確認ログデータを1つのデータにまとめることにより、電子マネーサーバ2の負荷を低減することができる。
このように、本部サーバ60は、複数の確認ログデータを1つのログデータに集約する集約サーバとして機能している。
まず、POS部62は、担当者からチャージ金額や決済金額の入力を受け付ける。
すると、POS部62は、電子マネーモジュール61に、電子マネーカード6の現在のバリュー残高を読み取らせる。
そして、POS部62は、この現在のバリュー残高、即ち、金額変更処理情報送信前のバリュー残高を記憶しておく。
電子マネーカード6から所定時間内に応答があった場合、POS部62は、処理を終了し、電子マネーモジュール61は、利用ログデータを生成する。
リトライが不成功であった場合、POS部62は、電子マネーモジュール61に電子マネーカード6のバリュー残高照会を指令する。
一方、POS部62は、電子マネーモジュール61から現在のバリュー残高を受信し、金額変更情報送信前のバリュー残高と、現在のバリュー残高を比較する。そして、先の実施の形態と同様にして、電子マネーカード6で金額変更情報が実行されたか否かを確認し、その結果を記録した確認ログデータを生成する。
確認ログデータの取引有効フラグは、金額変更情報の実行が確認できた場合は「有効」に設定され、実行されなかったことが確認できた場合は「無効」に設定され、バリュー残高が確認できなかった場合は「例外」に設定される。
なお、POS部62から電子マネーサーバ2に直接確認ログデータを送信するように構成することもできる。
まず、電子マネー端末8(電子マネーモジュール61)が、電子マネーサーバ2に接続し、利用ログデータと要確認ログデータを電子マネーサーバ2に送信する(ステップ130)。
電子マネーサーバ2は、電子マネー端末8から利用ログデータと要確認ログデータを受信してデータ格納部57に記憶する(ステップ135)。このように電子マネーサーバ2は、第1のログデータ受信手段を備えている。
電子マネーサーバ2は、本部サーバ60を経由して電子マネー端末8から確認ログデータを受信し、データ格納部57に記憶する(ステップ145)。このように電子マネーサーバ2は、第2のログデータ受信手段を備えている。
そして、電子マネーサーバ2は、データ格納部57に記憶した利用ログデータ、要確認ログデータ、及び確認ログデータを用いて集計処理を行う(ステップ150)。
なお、利用ログデータと要確認ログデータ、及び確認ログデータは何れが先に電子マネーサーバ2に送信されてもよい。
電子マネーサーバ2は、以下の処理を加盟店ごとに行う。
まず、電子マネーサーバ2は、加盟店IDを用いて処理対象となっている加盟店の利用ログデータをデータ格納部57から読み込み(ステップ180)、これを資金決済対象として集計する(ステップ185)。
そして、電子マネーサーバ2は、当該加盟店についての全ての利用ログデータを処理したか否かを確認し、まだ処理していない利用ログデータがある場合は(ステップ190;N)、ステップ180に戻って当該利用ログデータを集計処理する。
次に、電子マネーサーバ2は、読み込んだ要確認ログデータに対応する確認ログデータをデータ格納部57で検索する(ステップ200)。
この検索は、例えば、電子マネー機能部IDと取引日時分秒をキーとして行うことができる。このように電子マネーサーバ2は、検索手段を備えている。
また、取引有効フラグが「例外」であれば(ステップ205;例外)、電子マネーサーバ2は、これを例外用のディレクトリに分類するなどの例外処理を行い(ステップ220)、電子マネーセンタの担当者が個別に対処する。
このように、電子マネーサーバ2は、確認ログデータを用いて要確認ログデータを確認する確認手段を備えている。
なお、本実施の形態では、取引有効の確認をPOS部62で行っていたが、これを電子マネーサーバ2で行うように構成することも可能である。
この場合、電子マネーサーバ2は、POS部62から、電子マネー機能部IDと取引日時分秒と金額変更情報送信前と送信後のバリュー残高を送信してもらい、電子マネー機能部IDと取引日時分秒によって要確認ログデータと対応づけ、金額変更情報送信前と送信後のバリュー残高の比較によって、電子マネーカード6で金額変更情報が実行されたか否かを確認する。
2 電子マネーサーバ
6 電子マネーカード
7 携帯電話
8 電子マネー端末
39 リーダライタ部
Claims (9)
- 変更に係る金額を取得して残高変更情報を生成する残高変更情報生成手段と、
電子バリューの残高を記憶する記憶手段と、残高変更情報を用いて前記記憶手段に記憶される残高を変更し正常に変更された場合にその旨の応答を行う処理手段と、を有する貨幣端末から、前記記憶手段に記憶される残高を取得する第1の残高取得手段と、
前記第1の残高取得手段で取得した残高を記憶部に記憶する残高記憶手段と、
前記第1の残高取得手段により残高が取得された後に、前記残高変更情報生成手段により生成される残高変更情報を前記貨幣端末に送信する残高変更情報送信手段と、
前記残高変更情報送信手段により送信される残高変更情報に対する前記応答が取得されたか否かを示すデータを含むログデータを生成するログデータ生成手段と、
ログデータの集計処理を実行するサーバ装置に、前記ログデータ生成手段により生成されるログデータを送信するログデータ送信手段と、
前記残高変更情報送信手段により前記残高変更情報が送信されてから所定の時間内に該残高変更情報に対する前記応答が取得されない場合に限り、前記記憶手段に記憶される残高を前記貨幣端末から取得する第2の残高取得手段と、
を具備し、
前記第2の残高取得手段により残高が取得された場合に、前記ログデータ生成手段が、前記残高記憶手段により記憶部に記憶された残高と前記第2の残高取得手段により取得される残高との比較結果に基づいて得られる残高変更処理の成否を示すデータをさらに含むログデータを生成する、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記ログデータ生成手段が、
前記第2の残高取得手段により残高が取得され、かつ、前記残高記憶手段により記憶部に記憶された残高と前記第2の残高取得手段により取得される残高とに差異がある場合に、残高変更処理が成功した旨、
前記第2の残高取得手段により残高が取得され、かつ、前記残高記憶手段により記憶部に記憶された残高と前記第2の残高取得手段により取得される残高とに差異がない場合に、残高変更処理が不成功な旨、
前記第2の残高取得手段により残高が取得できなかった場合、残高変更処理の成否が確認できなかった旨、
を示すデータをさらに含むログデータを生成する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 変更に係る金額を取得して残高変更情報を生成する残高変更情報生成ステップと、
電子バリューの残高を記憶する記憶手段と、残高変更情報を用いて前記記憶手段に記憶される残高を変更し正常に変更された場合にその旨の応答を行う処理手段と、を有する貨幣端末から、前記記憶手段に記憶される残高を取得する第1の残高取得ステップと、
前記第1の残高取得ステップで取得した残高を記憶部に記憶する残高記憶ステップと、
前記第1の残高取得ステップにおいて残高が取得された後に、前記残高変更情報生成ステップにおいて生成される残高変更情報を前記貨幣端末に送信する残高変更情報送信ステップと、
前記残高変更情報送信ステップにおいて送信される残高変更情報に対する前記応答が取得されたか否かを示すデータを含むログデータを生成するログデータ生成ステップと、
ログデータの集計処理を実行するサーバ装置に、前記ログデータ生成ステップにおいて生成されるログデータを送信するログデータ送信ステップと、
前記残高変更情報送信ステップにおいて前記残高変更情報が送信されてから所定の時間内に該残高変更情報に対する前記応答が取得されない場合に限り、前記記憶手段に記憶される残高を前記貨幣端末から取得する第2の残高取得ステップと、
を具備し、
前記第2の残高取得ステップにおいて残高が取得された場合に、前記ログデータ生成ステップにおいて、前記残高記憶ステップにより記憶部に記憶された残高と前記第2の残高取得ステップにおいて取得される残高との比較結果に基づいて得られる残高変更処理の成否を示すデータをさらに含むログデータを生成する、
ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 変更に係る金額を取得して残高変更情報を生成する残高変更情報生成機能と、
電子バリューの残高を記憶する記憶手段と、残高変更情報を用いて前記記憶手段に記憶される残高を変更し正常に変更された場合にその旨の応答を行う処理手段と、を有する貨幣端末から、前記記憶手段に記憶される残高を取得する第1の残高取得機能と、
前記第1の残高取得機能で取得した残高を記憶部に記憶する残高記憶機能と、
前記第1の残高取得機能により残高が取得された後に、前記残高変更情報生成機能により生成される残高変更情報を前記貨幣端末に送信する残高変更情報送信機能と、
前記残高変更情報送信機能により送信される残高変更情報に対する前記応答が取得されたか否かを示すデータを含むログデータを生成するログデータ生成機能と、
ログデータの集計処理を実行するサーバ装置に、前記ログデータ生成機能により生成されるログデータを送信するログデータ送信機能と、
前記残高変更情報送信機能により前記残高変更情報が送信されてから所定の時間内に該残高変更情報に対する前記応答が取得されない場合に限り、前記記憶手段に記憶される残高を前記貨幣端末から取得する第2の残高取得機能と、
を情報処理装置に実現させ、
前記第2の残高取得機能により残高が取得された場合に、前記ログデータ生成機能が、前記残高記憶機能により記憶部に記憶された残高と前記第2の残高取得機能により取得される残高との比較結果に基づいて得られる残高変更処理の成否を示すデータをさらに含むログデータを生成する、
ことを特徴とする情報処理装置の制御プログラム。 - 互いにデータの送受信が可能な電子マネーモジュールとPOS部とを用いて構成され、前記電子マネーモジュールは、前記POS部の指示に基づいて動作する、情報処理装置であって、
前記電子マネーモジュールは、
変更に係る金額を取得して残高変更情報を生成する残高変更情報生成手段と、
電子バリューの残高を記憶する記憶手段と、残高変更情報を用いて前記記憶手段に記憶される残高を変更し正常に変更された場合にその旨の応答を行う処理手段と、を有する貨幣端末から、前記記憶手段に記憶される残高を取得する第1の残高取得手段と、
前記第1の残高取得手段により残高が取得された後に、前記残高変更情報生成手段により生成される残高変更情報を前記貨幣端末に送信する残高変更情報送信手段と、
前記残高変更情報送信手段により前記残高変更情報が送信されてから所定の時間内に該残高変更情報に対する前記応答が取得されない場合に限り、前記記憶手段に記憶される残高を前記貨幣端末から取得する第2の残高取得手段と、
金額変更処理が成功したか否かの応答と、前記第1の残高取得手段で取得した残高と、前記第2の残高取得手段で取得した残高とを前記POS部に送信する送信手段と、
を具備し、
前記POS部は、
前記第2の残高取得手段により残高が取得された場合に、前記第1の残高取得手段により取得される残高と前記第2の残高取得手段により取得される残高の比較結果に基づいて、残高変更処理の成否を判断する判断手段を具備した
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記電子マネーモジュールは、
残高変更情報に係る金額と、貨幣端末から金額を変更した旨の通知を受けたか受けなかったかの区別と、を記録したログデータを生成するログデータ生成手段を具備したことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。 - 前記電子マネーモジュールは、
前記ログデータ生成手段で生成したログデータを所定のサーバに直接送信するログデータ送信手段を具備したことを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。 - 前記POS部の判断手段が、
前記第2の残高取得手段により残高が取得され、かつ、前記第1の残高取得手段により取得される残高と前記第2の残高取得手段により取得される残高とに差異があると判断した場合に、残高変更処理が成功した旨、
前記第2の残高取得手段により残高が取得され、かつ、前記第1の残高取得手段により取得される残高と前記第2の残高取得手段により取得される残高とに差異がないと判断した場合に、残高変更処理が不成功な旨、
前記第2の残高取得手段により残高が取得できなった場合、残高変更処理の成否が確認できなかった旨、
を示すデータをさらに含む確認ログデータを生成する確認ログデータ生成手段を具備したことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記POS部は、
前記確認ログデータ生成手段で生成した確認ログデータを所定のサーバに直接送信する確認ログデータ送信手段を具備したことを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
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