JP2002183134A - 翻訳装置 - Google Patents

翻訳装置

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JP2002183134A
JP2002183134A JP2000404384A JP2000404384A JP2002183134A JP 2002183134 A JP2002183134 A JP 2002183134A JP 2000404384 A JP2000404384 A JP 2000404384A JP 2000404384 A JP2000404384 A JP 2000404384A JP 2002183134 A JP2002183134 A JP 2002183134A
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Yasuo Omoto
康雄 尾本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 翻訳する文書の専門分野を判断する負担を軽
減して、より翻訳効率を向上させ、また、原文の専門分
野に沿った適切な翻訳処理を行ってより精度の高い翻訳
結果を得る。 【解決手段】 複数の専門辞書9A、9B、9Cおよび
9Dは、専門分野ごとに、見出し語とその訳語を登録し
ている。分野辞書52は、見出し語とその専門分野を示
す分野情報を関連させて登録している。翻訳部4は、形
態素解析などによって入力された原文を分解して単語に
し(ステップS11、S12)、分野辞書52を参照し
て(S131)、各単語の専門分野ごとの各単語の出現
回数を累計する(S132)。翻訳辞書接続部10は、
この出現回数に従って、複数の専門辞書から、少なくと
も1つの専門辞書を指定する(S14)。翻訳部4は、
翻訳辞書接続部10によって指定された専門辞書を参照
して、入力された原文を翻訳し、訳文を出力する(S1
8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、原文を入力する
と、この原文を翻訳した訳文を出力する翻訳装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の翻訳装置は、翻訳しようとする文
書の文章(以下「原文」という)が専門的な分野の文章
であるとき、適切な翻訳結果を得るには、専門分野別の
辞書、すなわち専門辞書から、原文の属する分野の辞書
をあらかじめ指定しておく必要があった。すなわち、あ
らかじめ文書の専門分野が判明していない場合は、操作
者が翻訳処理前に原文の内容を精読するなどして、専門
分野を判断して専門辞書を指定していた。また、さまざ
まな専門分野に属する多数の文書を連続的に翻訳する場
合は、個々の文書についてそれぞれ専門辞書を指定して
いた。したがって、操作者が、翻訳処理前に原文の属す
る専門分野を判断して専門辞書を指定すると、専門的な
文書の翻訳効率の向上は困難であった。
【0003】また別の従来の翻訳装置は、専門辞書およ
び一般辞書を共に組み込み、組み込んだすべての辞書を
参照して翻訳処理するので、参照する辞書の情報量が増
え辞書参照時間が増えて翻訳効率が低下するおそれがあ
った。
【0004】この従来の装置ではさらに、同一の原文中
の単語の異なる訳語が専門辞書および一般辞書に登録さ
れているとき、どちらの訳語を選択するかが問題とな
る。このとき、異なる訳語の候補を表示して操作者に選
択させると、異なる訳語が現れるつど操作者の選択を待
つので翻訳効率向上の妨げになる。またこのとき、専門
辞書の訳語を用いて翻訳すると、専門的な訳語は一般文
書の翻訳に適切でないことが多いため一般文書で適切な
翻訳結果が得られず、反対に一般辞書の訳語を用いて翻
訳すると、専門文書で適切な翻訳結果が得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、翻訳処理前
に操作者が文書の専門分野を判断しなければならない負
担を軽減することによってより翻訳効率を向上させ、ま
た、原文の専門分野に沿った適切な翻訳処理を行ってよ
り精度の高い翻訳結果を得る翻訳装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による翻訳装置
は、原文を入力すると、専門辞書を参照して原文を翻訳
して訳文を出力する翻訳装置であって、次のことを特徴
とする。複数の専門辞書は、専門分野ごとに、第1の見
出し語およびこの第1の見出し語の訳語を登録してい
る。複数の専門辞書から選択された専門辞書が、後述の
ように、参照可能にされる。分野辞書は、第2の見出し
語および第2の見出し語の専門分野を示す分野情報を関
連させて登録している。また、分野辞書は、翻訳装置内
の複数の専門辞書に登録された見出し語と、翻訳装置に
含まれていてその見出し語を登録している専門辞書名と
を対応させて登録した辞書でもよい。解析手段は、形態
素解析などによって入力された原文を分解して単語にす
る。累計手段は、分野辞書を参照して、各単語の専門分
野ごとの各単語の出現回数を累計する。専門辞書指定手
段は、累計手段によって累計した専門分野ごとの出現回
数に従って、複数の専門辞書から、少なくとも1つの専
門辞書を指定する。訳文生成手段は、専門辞書指定手段
によって指定された専門辞書を参照して、入力された原
文を翻訳し、訳文を出力する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による翻訳装置の実施例に
ついて、図を参照して詳細に説明する。図2は、本発明
による翻訳装置の実施例を示すブロック図である。
【0008】翻訳装置は、入力部1に入力された原文を
翻訳し、得られた訳文を表示部7あるいは印刷部8に出
力する装置であって、入力部1、制御部2、原文記憶部
3、翻訳部4、一般辞書51、分野辞書52、訳文記憶
部6、表示部7、印刷部8、専門辞書9、専門辞書接続
部10を含む。なお、以降の説明において、原文および
訳文などの文章、コマンド、データなどは、出力先の各
装置または各機能部で読み取り可能な形式の信号で入出
力されることは言うまでもない。
【0009】入力部1は、翻訳対象となる原文を入力す
るための文字入力機能および各種制御コマンドの入力を
行うコマンド入力機能を有する入力装置である。入力部
1は、たとえばキーボードおよびマウスを含む。原文ま
たは制御コマンドの入力操作をすると、入力部1は、の
原文または制御コマンドを制御部2へ出力する。入力部
1は、制御部2と接続されている。
【0010】制御部2は、翻訳装置全体の動作を制御す
る制御装置である。制御部2は、CPUを含み、次に述
べる機能をCPUに実現させるプログラムをメモリ素子
またはハードディスク装置(いずれも図示せず)などに
保持している。制御部2にはさらに、原文記憶部3、翻
訳部4、訳文記憶部6、表示部7および印刷部8が接続
されている。
【0011】具体的には、制御部2は、入力部1から各
種制御コマンドを入力されると、このコマンドの指示に
従い、以下のように動作して、翻訳装置全体を制御する
機能を有する。すなわち、制御部2は、入力部1から原
文を受け取ると、原文記憶部3へ出力して記憶させ、ま
た翻訳部4へ出力する。制御部2は、原文表示コマンド
または原文印刷コマンドを受け取ると、原文記憶部3に
記憶させた原文を読み出して、それぞれ表示部7または
印刷部8へ出力する。制御部2は、訳文を翻訳部4から
受け取ると、受け取った訳文を訳文記憶部6へ出力して
記憶させる。制御部2は、訳文表示コマンドあるいは訳
文印刷コマンドを受け取ると、訳文記憶部6に記憶させ
た訳文を読み出して、表示部7へ出力して表示させ、あ
るいは印刷部8へ出力して印刷させる。制御部2はさら
に、入力部1から入力された編集コマンドに従って読み
出した原文または訳文に、削除または加入などの編集を
加え、編集した原文または訳文を再び原文記憶部または
訳文記憶部へ出力して記憶させる編集機能を有する。
【0012】原文記憶部3は、制御部2から受け取った
原文を記憶する記憶装置である。また原文記憶部3は、
制御部2から記憶した原文を読み出す指示を受けたとき
は、記憶した原文を制御部2へ出力する。原文記憶部3
はたとえばメモリあるいはハードディスク装置(いずれ
も図示せず)などの記憶装置で構成される。
【0013】翻訳部4は、制御部2から原文を受け取る
と、一般辞書51、分野辞書52および専門辞書群9の
専門辞書を参照して、原文を翻訳し、得られた訳文を制
御部2へ出力する翻訳機能部である。専門辞書群9の参
照では、後述するシーケンスで専門辞書接続部10が翻
訳部4に専門辞書群9中の専門辞書を選択して翻訳部4
に接続するので、翻訳部4は、この選択された専門辞書
を参照して訳語を検索し、原文を翻訳して、訳文を出力
する。翻訳部4は、CPUおよび少なくとも原文全文を
記憶するのに十分なメモリ(いずれも図示せず)を含
み、後述する機能をCPUに実現させるプログラムを保
持している。翻訳部4にはさらに、一般辞書51、分野
辞書52および専門辞書接続部10が接続されている。
【0014】一般辞書51は、訳語検索の際の最も基本
的な辞書であり、日常的に使用される語彙を広範に収録
し、一般的日常的な文書の翻訳に適する見出し語および
その訳語を関連させて登録した辞書を記録した、たとえ
ばメモリあるいはハードディスク装置(いずれも図示せ
ず)などの記憶装置である。したがって、特殊な専門分
野の見出し語の語彙は、後述の専門辞書群9ほど十分で
はなく、あるいは見出し語が収録されていても特殊な専
門分野において適切な訳語よりも、一般的日常的な文書
に適する訳語が登録されている。
【0015】専門辞書接続部10は、翻訳する原文ごと
に、後述の専門辞書群9の専門辞書から、選択された専
門辞書を接続して、翻訳部4から参照可能にさせる機能
を有する辞書接続機能部である。専門辞書接続部10
は、入力部1から入力した制御コマンドに従って、後述
の専門辞書群9から専門辞書を選択して接続し、翻訳部
4に参照させる。
【0016】専門辞書接続部10はまた、制御部2から
の指示に従って、専門辞書群9から専門辞書を選択して
接続し、翻訳部4に参照させる機能を有する。
【0017】専門辞書群9は、各専門辞書、すなわち法
律辞書9A、経済辞書9B、医学辞書9Cおよび電気・
機械辞書9Dを含んでいるが、原文の属する専門分野に
応じて、他の分野の専門辞書(図示せず)をさらに含め
るとよい。各専門辞書には、一般辞書には収録されてい
ない語彙の見出し語や、見出し語自体は一般辞書と共通
であっても特殊専門的な訳語が収録されている。翻訳処
理において辞書の参照は比較的時間を要するので、参照
する辞書数が増えると翻訳効率が悪化し、また特殊専門
的な訳語は一般文書の翻訳においては適切でないため、
かえって翻訳精度を悪くするおそれもある。このため翻
訳装置では、翻訳効率および翻訳精度を向上させるため
には、専門辞書群9から、原文の専門分野に応じた専門
辞書を選択して参照させるようにしている。
【0018】訳文記憶部6は、制御部2から受け取った
訳文を記憶するメモリ素子またはハードディスク装置
(いずれも図示せず)を含む記憶装置である。訳文記憶
部6はまた、記憶した訳文を読み出す制御部2からの指
示があったときは、記憶した訳文を制御部2に出力す
る。
【0019】表示部7は、制御部2から受け取った原文
および訳文、各種制御コマンド、専門辞書別および専門
分野別の単語の出現回数順位などを可視的に表示する表
示装置である。表示部7はたとえばCRT表示装置ある
いは液晶ディスプレイなどで構成される。
【0020】印刷部8は、制御部2から受け取った原文
および訳文を紙などに印刷する印刷装置である。
【0021】以下、図3を参照して、本発明による翻訳
装置の動作シーケンス全体の概要について説明する。な
お、制御部2はこの動作シーケンス全体にわたって、翻
訳装置の各部の動作状況を検出し、データや制御信号の
流れを制御している。
【0022】動作状態において、入力部1から原文を入
力すると、制御部2は入力部1から受け取った原文を原
文記憶部3に出力し記憶させる。原文の属する専門分野
をより正確に判定するため、なるべく多数の名詞を抽出
する観点から、原文は、1文、数文あるいは段落ごとに
分割せず、好ましくは翻訳しようとする原文全文を入力
すること望ましい。こうして、入力部1で入力した原文
全文が原文記憶部3に記憶される(ステップS31)。
【0023】入力ミスなどがあった場合、原文を修正す
ることができる。この場合、入力部1から編集制御コマ
ンドを入力すると、制御部2はこのコマンドの指示に従
い、原文記憶部3に記憶させた原文を読み出し、原文を
編集し、また再び原文記憶部3に出力し記憶させる(ス
テップS32)。
【0024】制御部2は、入力部1から翻訳開始を指示
する制御コマンドを受け取ると、編集を終えた原文を原
文記憶部3から読み出し、翻訳部4へ出力する。翻訳部
4は、後述のように原文全文を翻訳して訳文を生成し、
訳文を制御部2へ出力する。制御部2は翻訳部4から訳
文を受け取ると、訳文記憶部6に出力し、記憶させる
(ステップS33)。
【0025】制御部2は訳文記憶部6から訳文を読み出
して、表示部7は、この訳文を表示する。訳文の間違
い、修正したい点があった場合など、入力部1から編集
制御コマンドを入力すると、この訳文が編集される。制
御部2は、編集済みの訳文を再び訳文記憶部6に出力し
記憶させる(ステップS34)。
【0026】最後に、入力部1から訳文表示コマンドあ
るいは印刷コマンドを入力すると、制御部2は、訳文を
訳文記憶部6から読み出し、表示部7あるいは印刷部8
へ出力する。表示部7が訳文を表示し、あるいは印刷部
8が、紙に訳文を印刷すると、1つの文書の翻訳工程が
終了する(ステップS35)。さらに別の文書を翻訳す
る場合には、前述したステップS31からS35を反復
すればよい。
【0027】次に図1を参照して、翻訳処理(ステップ
S33)について、さらに詳細に説明する。
【0028】翻訳処理(ステップS33)の第1の動作
シーケンス例を図1に示す。まず、制御部2の指示によ
って、翻訳部4は、原文全文の形態素解析を行う。翻訳
部4は原文を単語に分解すると同時にその単語の品詞を
特定する(ステップS11)。翻訳部4は得られた単語
情報および品詞情報を制御部2に送出する。
【0029】制御部2は、受け取った単語情報および品
詞情報に基づき、原文の単語から名詞の単語を抽出する
(ステップS12)。翻訳部4は、専門辞書群9のすべ
ての専門辞書を参照して、抽出した単語がどの専門辞書
に登録されているか検索する(ステップS131)。翻
訳装置が有するすべての専門辞書を参照するには比較的
に時間を要するが、文書ごとにまとめて1回行えばよい
ので、訳語検索ごとに一般辞書とすべての専門辞書を参
照するよりも翻訳処理時間は短縮される。また、複数の
専門辞書から、翻訳に使用する専門辞書を指定するの
で、単語ごとに訳語選択する手間が生じない。
【0030】制御部2は、翻訳部4から抽出した名詞の
専門辞書別の帰属情報、すなわち、この名詞の単語が見
出し語として、どの専門辞書に登録されているかを受け
取り、専門辞書別に出現した名詞の回数を累計し記憶す
る(ステップS132)。このとき同一の見出し語が2
回出現したときは2回と数える。また同一の見出し語が
複数の専門辞書に属する場合には、その見出し語が属す
るすべての専門辞書ごとに出現した数を累計する。制御
部2は、入力された原文について名詞の出現回数の累計
を終えると、出現回数の多い順番で専門辞書名のリスト
を作成し、このリストを表示部7に送出し表示させる
(ステップS133)。
【0031】次に操作者は入力部1を操作し、専門辞書
群9の中から後述の訳語検索(ステップS16)で使用
する専門辞書を指定する制御入力を行うが、ステップS
133において表示された専門辞書のリストを参考にで
きる。この制御入力は、入力部1から制御部2および翻
訳部4を経て専門辞書接続部10に伝えられる。専門辞
書接続部10はこの制御入力に従って、指定された専門
辞書を翻訳部4に接続して参照可能にする(ステップS
14)。
【0032】このあと、翻訳部4は、ステップS14で
接続された専門辞書を参照して原文の単語の訳語を検索
し(ステップS16)、形態素情報に基づき、原文を構
成する単語の品詞、訳語、その並びかた及び時制の態様
などを判定する構文解析を行って(ステップS17)、
ステップS16で検索した訳語を、構文解析(ステップ
S17)に基づいて並べ替え、訳文を生成する(ステッ
プS18)。翻訳部4は、得られた訳文を制御部2へ送
出する。
【0033】なお、一般辞書51および各専門辞書を併
用して訳語検索を行ったとき、同一見出し語が、専門辞
書および一般辞書52に重複して登録されている場合
は、専門辞書の登録訳語を採用したほうが適切な訳文を
得られる可能性が高いので、専門辞書の訳語を優先させ
る。
【0034】翻訳処理(ステップS33)の第2のシー
ケンス例を図4に示す。第1のシーケンス例において
は、専門辞書別に名詞の出現回数を表示させ、操作者の
専門辞書の指定に従って、訳語検索(ステップS16)
に使用する専門辞書を翻訳部4に接続したが(ステップ
S14)、第2のシーケンス例では、操作者の指定に代
わって、制御部2が出現回数の上位の専門辞書を自動的
に接続する(ステップS44)。これにより、操作者の
負担はさらに軽減され翻訳効率が向上する。すなわち、
制御部2は、出現回数が最上位の専門辞書を選択し、こ
の専門辞書の接続を、翻訳部4を経て専門辞書接続部1
0に指示する。この指示に従って、専門辞書接続部10
は専門辞書を接続し、翻訳部4から参照可能にする。最
上位の専門辞書に加えて、上位から複数の専門辞書を接
続してもよい。
【0035】翻訳処理の第3のシーケンス例を図5に示
す。第1および第2のシーケンス例では、訳語検索(ス
テップS16およびS46)で検索する専門辞書を指定
するため、原文中の名詞がどの専門辞書に属するのか専
門辞書群9の各専門辞書を検索する。この検索時間を短
縮すれば、さらに翻訳効率を向上させることができる。
【0036】このシーケンスを行う翻訳装置はさらに、
分野辞書52を含む。分野辞書52は、見出し語とその
見出し語が属する専門分野とを対応させて登録した辞書
を記憶したメモリ素子あるいはハードディスク装置であ
る。したがって、訳語を登録しなくてよいので、専門辞
書群9全体よりも、一般的に相当にデータ量が小さく、
データ検索も容易である。ここで、あらかじめ名詞とそ
の名詞がどの専門分野に属するかという分野情報を関連
させて登録した分野辞書52を用意し、専門辞書群9を
検索する代わりに、この分野辞書52を検索して、原文
における名詞の出現回数を累計し(ステップS53
2)、その分野を累計回数順に表示する。これにより原
文の専門分野を判定でき、専門辞書群9のすべての専門
辞書を検索するよりも辞書参照時間を短縮できる。
【0037】分野辞書52に登録する専門分野は、専門
辞書群9の専門分野の分類と同一の分類である。分野辞
書52には、専門辞書群9に含まない専門分野の見出し
語とその専門分野も登録しておくとよい。これにより、
必要に応じてこの分野の専門辞書を専門辞書群9に組み
込み、この専門辞書を翻訳部4から検索可能にして、新
たな専門分野の文書への対応が容易になる。
【0038】分野辞書52のデータ構造例を図7に示
す。分野辞書52には、同一の見出し語が複数の専門分
野に属する場合、属する専門分野を複数登録しておく。
たとえば「carrier」という単語は、医学分野で
は「保菌者」、電気・機械分野では「搬送波」という意
味を持つ。この場合、分野辞書には、見出し語「car
rier」について、分野「医学」および「電気・機
械」を登録しておき、該当するすべての分野ごとに出現
回数が累計される。
【0039】分野辞書52の見出し語が名詞である場合
について説明したが、これは原文に含まれる名詞が、専
門分野に特徴的な単語である可能性が高いからである。
このため、分野辞書52に収録する見出し語は、その専
門分野に特徴的な単語であれば必ずしも名詞に限る必要
はなく、動詞などその他の品詞でもよい。分野辞書52
は、翻訳部4に接続されている。
【0040】翻訳処理(ステップS33)のシーケンス
の第4の例について説明すると、ここで用いる分野辞書
52は、専門辞書群9の専門辞書から見出し語を抽出
し、その見出し語が登録されていた専門辞書名とを対応
させて作成してある。前述の第3のシーケンス例では、
分野辞書52に登録された専門分野と、専門辞書群9の
専門辞書の専門辞書とは必ずしも一致せず、専門辞書群
9に含まれない専門分野が出現回数上位になる場合があ
りうるが、第4のシーケンス例では、この分野辞書52
を参照した場合は、出現頻度のリストに現れる専門分野
の専門辞書は、必ず専門辞書群9に含まれる。この分野
辞書52は、専門辞書群9の専門辞書を検索し見出し語
を抽出して作成すればよいので、単純なコンピュータプ
ログラムを利用して容易に作成することができる。ま
た、分野辞書52の見出し語は、名詞の見出し語に限ら
ず、すべての品詞の見出し語から作成すればよい。なぜ
なら、専門辞書26に登録されている見出し語はこの専
門分野に特徴的な語であるからである。
【0041】いったん作成した分野辞書52は、専門辞
書群9の構成が実質的に変わらない限り、翻訳装置のメ
モリあるいはハードディスク装置などの記憶装置(図示
せず)に保存しておき、別の文書を翻訳するときも、反
復して再利用することができる。このためあらかじめ分
野辞書52を作成しておけば、翻訳効率の向上が期待で
きる。
【0042】翻訳処理(ステップS33)の第5のシー
ケンス例を図6に示す。この例では、第3のシーケンス
例および第4のシーケンス例におけるように、分野辞書
52を用いて専門分野ごとに名詞の出現回数を累計し
(ステップS632)、さらに、第2の例と同様に、操
作者の手入力なしに、制御部2が出現回数の順位上位の
専門分野の専門辞書を自動的に接続する。
【0043】なお、原文の名詞を抽出して、専門分野ご
との出現回数を累計する場合について説明したが、専門
分野に特徴的な単語であれば、他の品詞を抽出して同様
に処理してもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明による翻訳装置は、翻訳装置が原
文に頻出する単語を含む専門辞書を出現頻度順で表示す
るので、翻訳装置の操作者は容易に適切な専門辞書を指
定することができる。また、翻訳装置が自動的に専門辞
書を接続することにより、操作者による指定の手間も省
略することができる。以上から翻訳効率の向上が図られ
るとともに、適切な専門辞書を使用した翻訳処理によっ
てより精度の高い翻訳結果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】翻訳処理(ステップS33)の第1のシーケン
ス例を詳細に示すフロー図である。
【図2】翻訳装置全体のブロック図である。
【図3】翻訳装置全体の動作シーケンスを示す図であ
る。
【図4】翻訳処理(ステップS33)の第2のシーケン
ス例を詳細に示すフロー図である。
【図5】翻訳処理(ステップS33)の第3および第4
のシーケンス例を示すフロー図である。
【図6】翻訳処理(ステップS33)の第5のシーケン
ス例を示すフロー図である。
【図7】分野辞書のデータ構造図である。
【符号の説明】
1 入力部 2 制御部 4 翻訳部 51 一般辞書 52 分野辞書 7 表示部 9 専門辞書群 10 専門辞書接続部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原文を入力すると、前記原文の訳文を出
    力する翻訳装置であって、 専門分野ごとに第1の見出し語および第1の見出し語の
    訳語を登録した複数の専門辞書と、 第2の見出し語および第2の見出し語の前記専門分野を
    示す分野情報を関連させて登録した分野辞書と、 前記原文を各単語へ分解する解析手段と、 前記分野辞書を参照して、前記各単語の専門分野ごとの
    前記各単語の出現回数を累計する累計手段と、 前記出現回数に従って、複数の前記専門辞書から、少な
    くとも1つの前記専門辞書を指定する専門辞書指定手段
    と、 前記専門辞書指定手段によって指定された前記専門辞書
    を参照して、前記原文を翻訳した訳文を出力する訳文生
    成手段とを有することを特徴とする翻訳装置。
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