JP2002182363A - マスク及びパターン形成方法 - Google Patents

マスク及びパターン形成方法

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JP2002182363A
JP2002182363A JP2000376929A JP2000376929A JP2002182363A JP 2002182363 A JP2002182363 A JP 2002182363A JP 2000376929 A JP2000376929 A JP 2000376929A JP 2000376929 A JP2000376929 A JP 2000376929A JP 2002182363 A JP2002182363 A JP 2002182363A
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space
conductive
photomask
inverted
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JP2000376929A
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English (en)
Inventor
Taichi Koizumi
太一 小泉
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つのパターンの論理積が所望の導電パター
ンになるような1組のフォトマスクを提供する。 【解決手段】 第1のフォトマスクAには、複数の導電
パターンよりなる元パターンから、第1の導電パターン
1aと第2の導電パターン2aの端部との間に形成され
且つ所定値以下の幅を持つスペースが除去されることに
より、第1の導電パターン1aと第2の導電パターン2
aの端部とが接続された第1のパターンが描かれてい
る。第2のフォトマスクBには、スペースと対応するパ
ターン形状を有し且つ第1のパターンに対して遮光部と
透光部とが反転している反転スペースパターン6dを有
する第2のパターンが描かれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子等を製
造するときに用いられるマスク及び該マスクを用いて行
なうパターン形成方法に関し、特に、450nm以下の
波長を持つ紫外線、X線又は荷電ビームを露光エネルギ
ー源として用いるリソグラフィ工程に用いられるマスク
及び該マスクを用いて行なうパターン形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の微細化の進展に伴っ
て、リソグラフィ工程においては、G線(波長:436
nm)、i線(波長:365nm)、KrFエキシマレ
ーザー(波長:248nm)、ArFエキシマレーザー
(波長:193nm)、電子ビーム、X線、VUV光又
はEUV光が露光エネルギー源として用いられる。
【0003】また、半導体素子の微細化の一層の進展に
伴って、開発レベルでは設計ルールが0.15μm〜
0.10μmになっている。このような極めて微細な半
導体素子を形成するためのリソグラフィ工程において
は、露光光の波長以下のサイズを持つパターンを形成す
ることが要求される。
【0004】このため、光近接効果(以下OPEと呼
ぶ)の影響は非常に大きくなり、それに伴って、光近接
効果補正(以下OPCと呼ぶ)は非常に複雑化してい
る。すなわち、導電パターンの幅寸法のスペース幅への
依存性、導電パターンの長さ若しくは幅の影響、導電パ
ターンにおける凸形状、凹形状若しくは角部の丸まり現
象又は導電パターンの端部の後退などに対するOPCが
必要になり、一世代前のOPCとは比べものにならない
ほど多くの補正が必要になってきている。
【0005】これは、前述したようにOPEの影響が大
きくなったのみならず、加工寸法の微細化に伴って加工
精度及び忠実性がより必要になってきたためである。ま
た、半導体集積回路の高集積化に伴って、導電パターン
のレイアウトの自由度が厳しくなってきたためでもあ
る。
【0006】このように、大量で且つ高精度な補正が必
要になってきたため、従来から行なわれている、実デー
タをベースにして補正を行なうルールベースの補正方法
に加えて、最近では、シミュレーションをベースにした
モデルベースの補正方法が使用され始めている。
【0007】OPCの中でも導電パターンの端部の後退
に対する補正は、導電パターンに大きく影響を与えるた
め、早期から、導電パターンの端部にハンマーヘッド又
はシェリフ(Sherif)などの微小な図形を付加するOP
C技術が使われている。
【0008】また、最近では位相シフトマスク及び補正
を用いることにより、導電パターンの端部の後退をより
改善する方法も提案されている。
【0009】しかしながら、半導体素子の微細化及び高
集積化がさらに進むにつれて、導電パターンの端部の後
退に対する補正は困難になりはじめた。以下、この理由
について説明する。
【0010】導電パターンの幅が小さくなってくれば、
同じ露光条件のもとでは、導電パターンの端部の後退が
大きくなるため、ハンマーヘッド又はシェリフなどの形
状補正を大きくする必要がある。ところが、導電パター
ンの端部が他の導電パターンに接近している場合、形状
補正を大きくすると、一の導電パターンと他の導電パタ
ーンの端部との間に介在するスペースの幅が非常に狭く
なってしまったり又は一の導電パターンと他の導電パタ
ーンの端部とが接続されてしまったりすることになる。
【0011】これに対して、一の導電パターンと他の導
電パターンの端部とが接近し過ぎたり又は一の導電パタ
ーンと他の導電パターンの端部とが接続してしまわない
ように、形状補正を小さくすると、導電パターンの端部
の後退を十分に防止することができなくなるという問題
がある。
【0012】従って、導電パターンの幅が小さくなって
くると、パターンレイアウトの変更などによって、前述
の問題を回避するしかなく、チップサイズを拡大せざる
を得ない場合も起きてくる。
【0013】そこで、特開平9−289153号公報に
おいては、1つのマスクに描かれるべき導電パターン
を、2つのマスクに分けて描くと共に2つのマスクに描
かれた2つのパターンの論理積が所望の導電パターンに
なるように設定することにより、前述の問題を解決する
方法が提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−289153号公報においては、2つのマスクに描
かれるパターンの具体的な構成、及び元のパターン(設
計パターン)から2枚のマスクに描かれるパターンを生
成するアルゴリズムが示されていないため、2つのパタ
ーンの論理積が設計パターンになるような1組のマスク
を形成することは困難である。
【0015】前記に鑑み、本発明は、2つのパターンの
論理積が設計パターンになるような1組のフォトマスク
を提供すること、及び該1組のフォトマスクを用いて1
つのレジストパターンを形成する方法を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る第1のマスクは、第1のフォトマスク
と第2のフォトマスクとから構成されるマスクを前提と
し、第1のフォトマスクには、複数の導電パターンより
なる元パターンから、複数の導電パターンを構成する第
1の導電パターンと複数の導電パターンを構成する第2
の導電パターンの端部との間に形成され且つ所定値以下
の幅を持つスペースが除去されることにより、第1の導
電パターンと第2の導電パターンの端部とが接続された
第1のパターンが描かれており、第2のフォトマスクに
は、スペースと対応するパターン形状を有し且つ第1の
パターンに対して遮光部と透光部とが反転している反転
スペースパターンを有する第2のパターンが描かれてい
る。
【0017】本発明に係る第1のマスクによると、第1
のフォトマスクには、第1の導電パターンと第2の導電
パターンの端部との間に形成されるスペースが除去され
ることにより、第1の導電パターンと第2の導電パター
ンの端部とが接続された第1のパターンが描かれている
と共に、第2のフォトマスクには、スペースと対応する
パターン形状を有し且つ第1のパターンに対して遮光部
と透光部とが反転している反転スペースパターンを有す
る第2のパターンが描かれているため、第1のフォトマ
スクに描かれている第1のパターンと、第2のフォトマ
スクに描かれている第2のパターンとの論理積は、第1
の導電パターン、第2の導電パターン及びスペースが合
成されてなる合成パターンに相当する。
【0018】また、第1のフォトマスクに描かれている
第1のパターンにおいては、所定値以下の幅を持つスペ
ースが除去されているため、第1の導電パターンと第2
の導電パターンの端部とが接近し過ぎることに起因する
光近接効果を排除することができる。
【0019】第1のマスクにおいて、反転スペースパタ
ーンには、形状補正が施されていることが好ましい。
【0020】このようにすると、反転スペースパターン
の形状が微細な場合でも、反転スペースパターンの端部
が後退する事態を防止することができる。
【0021】前記の目的を達成するため、本発明に係る
第2のマスクは、第1のフォトマスクと第2のフォトマ
スクとから構成されるマスクを前提とし、第1のフォト
マスクには、複数の導電パターンよりなる元パターンか
ら、複数の導電パターンを構成する第1の導電パターン
と複数の導電パターンを構成する第2の導電パターンの
端部との間に形成され且つ第1の所定値以下の幅を持つ
第1のスペースが除去されることにより、第1の導電パ
ターンと第2の導電パターンの端部とが接続されている
と共に、複数の導電パターンを構成する第3の導電パタ
ーンと複数の導電パターンを構成する第4の導電パター
ンの端部に付加された形状補正パターンとの間に形成さ
れ且つ第2の所定値以下の幅を持つ第2のスペースが除
去されることにより、第3の導電パターンと形状補正パ
ターンとが接続されている第1のパターンが描かれてお
り、第2のフォトマスクには、第1のスペースと対応す
るパターン形状を有し且つ第1のパターンに対して遮光
部と透光部とが反転している第1の反転スペースパター
ンと、第2のスペースと対応するパターン形状を有し且
つ第1のパターンに対して遮光部と透光部とが反転して
いる第2の反転スペースパターンとを有する第2のパタ
ーンが描かれている。
【0022】本発明に係る第2のマスクによると、第1
のフォトマスクには、第1の導電パターンと第2の導電
パターンの端部との間に形成される第1のスペースが除
去されることにより第1の導電パターンと第2の導電パ
ターンの端部とが接続されており、且つ第3の導電パタ
ーンと第4の導電パターンの端部に付加された形状補正
パターンとの間に形成される第2のスペースが除去され
ることにより第3の導電パターンと形状補正パターンと
が接続されている第1のパターンとが描かれていると共
に、第2のフォトマスクには、第1のスペースと対応す
るパターン形状を有し且つ第1のパターンに対して遮光
部と透光部とが反転している第1の反転スペースパター
ンと、第2のスペースと対応するパターン形状を有し且
つ第1のパターンに対して遮光部と透光部とが反転して
いる第2の反転スペースパターンを有する第2のパター
ンが描かれているため、第1のフォトマスクに描かれて
いる第1のパターンと第2のフォトマスクに描かれてい
る第2のパターンとの論理積は、第1の導電パターン、
第2の導電パターン、第1のスペース、形状補正パター
ン及び第2のスペースが合成されてなる合成パターンに
相当する。
【0023】また、第1のパターンにおいては、第1の
所定値以下の幅を持つ第1のスペースが除去されている
ため、第1の導電パターンと第2の導電パターンの端部
とが接近し過ぎることに起因する光近接効果を排除でき
ると共に、第2の所定値以下の幅を持つ第2のスペース
が除去されているため、第3の導電パターンと形状補正
パターンとが接近し過ぎることに起因する光近接効果を
排除できる。
【0024】第2のマスクにおいて、第1の反転スペー
スパターン及び第2の反転スペースには、形状補正が施
されていることが好ましい。
【0025】このようにすると、第1の反転スペースパ
ターン及び第2の反転スペースパターンの形状が微細な
場合でも、第1の反転スペースパターン及び第2の反転
スペースパターンの端部が後退する事態を防止すること
ができる。
【0026】第2のマスクのマスクにおいて、第1の所
定値と第2の所定値とは同じであることが好ましい。
【0027】このようにすると、所定値以下の幅を持つ
スペースを確実に除去できるので、パターン露光の条件
が安定する。
【0028】本発明に係る第1のパターン形成方法は、
一のレジスト膜に対して、本発明に係る第1のマスクを
構成する第1のフォトマスクを介して露光光を照射する
第1のパターン露光と、本発明に係る第1のマスクを構
成する第2のフォトマスクを介して露光光を照射する第
2のパターン露光とを行なうことにより、一のレジスト
膜からなるレジストパターンを形成する。
【0029】本発明に係る第1のパターン形成方法によ
ると、第1の導電パターンと第2の導電パターンの端部
とが接近し過ぎることに起因する光近接効果を排除でき
るので、良好なパターン形状を有するレジストパターン
を形成することができる。
【0030】第1のパターン形成方法において、反転ス
ペースパターンには、形状補正が施されていることが好
ましい。
【0031】このようにすると、反転スペースパターン
の形状が微細な場合でも、反転スペースパターンの端部
が後退する事態を防止して、より一層良好なパターン形
状を有するレジストパターンを形成することができる。
【0032】本発明に係る第2のパターン形成方法は、
一のレジスト膜に対して、本発明に係る第2のマスクを
構成する第1のフォトマスクを介して露光光を照射する
第1のパターン露光と、本発明に係る第2のマスクを構
成する第2のフォトマスクを介して露光光を照射する第
2のパターン露光とを行なうことにより、前記一のレジ
スト膜からなるレジストパターンを形成する。
【0033】第2のパターン形成方法によると、第1の
導電パターンと第2の導電パターンの端部とが接近し過
ぎることに起因する光近接効果を排除できると共に、第
3の導電パターンと形状補正パターンとが接近し過ぎる
ことに起因する光近接効果をも排除できるので、良好な
パターン形状を有するレジストパターンを形成すること
ができる。
【0034】第2のパターン形成方法において、第1の
反転スペースパターン及び第2の反転スペースパターン
には、形状補正が施されていることが好ましい。
【0035】このようにすると、第1の反転スペースパ
ターン及び第2の反転スペースパターンの形状が微細な
場合でも、第1の反転スペースパターン及び第2の反転
スペースパターンの端部が後退する事態を防止して、よ
り一層良好なパターン形状を有するレジストパターンを
形成することができる。
【0036】第2のパターン形成方法において、第1の
所定値と第2の所定値とは同じであることが好ましい。
【0037】このようにすると、所定値以下の幅を持つ
スペースを確実に除去できるので、パターン露光の条件
が安定する。
【0038】第1又は第2のパターン形成方法におい
て、第1の導電パターンは配線を形成するためのパター
ンであり、第2の導電パターンはゲート電極を形成する
ためのパターンであることが好ましい。
【0039】このようにすると、配線を形成するための
パターンとゲート電極を形成するためのパターンの端部
とが接近し過ぎて、配線とゲート電極の端部とが接続し
て短絡してしまう事態を回避することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態について、図1(a)〜(c)及び図
2(a)〜(c)を参照しながら説明する。尚、これら
の各図面においては、斜線部は遮光部を意味し、非斜線
部は透光部を意味する。
【0041】図1(a)は、設計データつまり元パター
ンの平面形状を示している。図1(a)に示すように、
元パターンは、第1の配線となる第1の元パターン1a
と、ゲート電極となる第2の元パターン2aと、第2の
配線となる第3の元パターン3aと、第3の配線となる
第4の元パターン4aを有しており、第1の元パターン
1aと第2の元パターン2aの端部とは所定値以下の幅
を持つスペース5aを介して対向している一方、第1の
元パターン1aと、第3の元パターン3a及び第4の元
パターン4aの各端部とは所定値よりも大きい幅を持つ
スペースを介して対向している。
【0042】まず、図1(a)に示す元パターンを所定
倍率で拡大する拡大処理を行なうことにより、図1
(b)に示すような拡大パターンを得る。ここで、所定
倍率とは、所定値以下の幅を持つスペース3aを介して
対向する第1の元パターン1aと第2の元パターン2a
の端部とが接続する、つまりスペース3aが消滅する一
方、所定値よりも大きい幅を持つスペースを介して対向
する第1の元パターン1aと、第3の元パターン3a及
び第4の元パターン4aの各端部との間にはスペースが
残存するような倍率を意味する。従って、所定倍率とは
所定値の1/2に相当する。
【0043】このような拡大処理を行なうと、第1の元
パターン1a、第2の元パターン2a、第3の元パター
ン3a及び第4の元パターン4aがそれぞれ所定倍率だ
け拡大されてなる、第1の拡大パターン1b、第2の拡
大パターン2b、第3の拡大パターン3b及び第4の拡
大パターン4bが得られる。この場合、第1の拡大パタ
ーン1bと第2の拡大パターン2bの端部とは接続す
る。
【0044】次に、図1(b)に示す拡大パターンを所
定倍率の逆数で縮小する縮小処理を行なうことにより、
図1(c)に示すような縮小パターンを得る。
【0045】このような縮小処理を行なうと、第1の拡
大パターン1b、第2の拡大パターン2b、第3の拡大
パターン3b及び第4の拡大パターン4bがそれぞれ所
定倍率の逆数だけ縮小されてなる、第1の縮小パターン
1c、第2の縮小パターン2c、第3の縮小パターン3
c及び第4の縮小パターン4cが得られる。この場合、
第1の拡大パターン1bと第2の拡大パターン2bの端
部とが接続しているために、第1の縮小パターン1cと
第2の縮小パターン2cの端部とは接続している。ま
た、第3の縮小パターン3cは第3の元パターン3aと
同形状であると共に、第4の縮小パターン4cは第4の
元パターン4aと同形状である。
【0046】次に、図1(c)に示す縮小パターンから
図1(a)に示す元パターンを取り除く差分処理を行な
うことにより、図2(a)に示すような差分パターンを
得る。
【0047】このような差分処理を行なうと、スペース
3aと同じパターン形状を有するスペースパターン6a
が得られる。
【0048】次に、図1(a)に示す元パターンと図2
(a)に示す差分パターンとを合成する合成処理を行な
うことにより、図2(b)に示すような合成パターンを
得る。
【0049】このような合成処理を行なうと、第1の元
パターン1a、第2の元パターン2a、第3の元パター
ン3a、第4の元パターン4a及びスペースパターン6
aからなるパターンを有する第1のフォトマスクAが得
られる。
【0050】尚、第1の実施形態においては、図1
(a)に示す元パターンと図2(a)に示す差分パター
ンとを合成することにより第1のフォトマスクAを得た
が、これに代えて、図1(c)に示す縮小パターンを第
1のフォトマスクAとして用いてもよい。
【0051】次に、図2(a)に示す差分パターンに対
して、遮光部と透光部とを反転させる反転処理を行なう
ことにより、図2(c)に示すような反転パターンを得
る。
【0052】このような反転処理を行なうと、スペース
パターン6aと同じパターン形状を有し且つ遮光部と透
光部とが反転してなる反転スペースパターン6dを有す
る第2のフォトマスクBが得られる。
【0053】以下、第1のフォトマスクA及び第2のフ
ォトマスクBを用いて行なうパターン形成方法について
説明する。
【0054】基板上に形成されているレジスト膜に第1
のフォトマスクAを介して1回目のパターン露光を行な
って、該レジスト膜に第1のフォトマスクAに形成され
ているパターンを転写した後、該レジスト膜に第2のフ
ォトマスクBを介して2回目のパターン露光を行なっ
て、該レジスト膜に第2のフォトマスクBに形成されて
いるパターンを転写する。
【0055】このようにすると、レジスト膜の上には、
第1のフォトマスクAの遮光部と第2のフォトマスクB
の遮光部との論理積からなるパターンが転写されるの
で、該パターンが転写されたレジスト膜を現像すると、
図1(a)に示す元パターンと対応する形状を有するレ
ジストパターンが得られる。
【0056】尚、レジスト膜に第2のフォトマスクBを
介して1回目のパターン露光を行なった後、該レジスト
膜に第1のフォトマスクAを介して2回目のパターン露
光を行なってもよい。
【0057】第1の実施形態によると、図1(a)に示
す元パターンを所定倍率で拡大処理してから、所定倍率
の逆数で縮小処理を行なうことにより、第1の元パター
ン1aと第2の元パターン2aとの間に介在し且つ所定
値以下の幅を持つスペース5aが消滅してなる図1
(c)に示す縮小パターン(第1の元パターン1aと第
2の元パターン2aとが接続しているパターン)を得た
後、該縮小パターンから図1(a)に示す元パターンを
取り除くので、図2(a)に示すようなスペース3aと
同形状のスペースパターン6aを抽出することができ
る。
【0058】また、元パターン及び抽出されたスペース
パターン6aが合成されてなるパターンと、抽出された
スペースパターン6aが反転してなる反転パターン6d
との論理積は、元パターンつまり設計パターンに相当す
る。
【0059】第1のフォトマスクAにおいては、所定値
以下の幅を持つスペース5aが消滅しているため、第1
の元パターン1aと第2の元パターン2aの端部とが互
いに接近していても、良好なパターン形状を有するレジ
ストパターンを形成することができる。
【0060】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について、図3(a)〜(c)、図4(a)〜
(c)及び図5(a)〜(c)を参照しながら説明す
る。尚、これらの各図面においては、斜線部は遮光部を
意味し、非斜線部は透光部を意味する。
【0061】図3(a)は、図1(a)と同様、設計デ
ータつまり元パターンの平面形状を示している。図3
(a)に示すように、第1の配線となる第1の元パター
ン1aと、ゲート電極となる第2の元パターン2aの端
部とは第1の所定値以下の幅を持つ第1のスペース5a
を介して対向している一方、第1の元パターン1aと、
第3の元パターン3a及び第4の元パターン4aの各端
部とは第1の所定値よりも大きい幅を持つスペースを介
して対向している。
【0062】まず、図3(a)に示す元パターンを第1
の所定倍率で拡大する第1の拡大処理を行なうことによ
り、図3(b)に示すような第1の拡大パターンを得
る。ここで、第1の所定倍率とは、第1の実施形態にお
ける所定倍率と同じである。
【0063】このような第1の拡大処理を行なうと、第
1の元パターン1a、第2の元パターン2a、第3の元
パターン3a及び第4の元パターン4aがそれぞれ第1
の所定倍率だけ拡大されてなる、第1の拡大パターン1
b、第2の拡大パターン2b、第3の拡大パターン3b
及び第4の拡大パターン4bが得られる。この場合、第
1の拡大パターン1bと第2の拡大パターン2bの端部
とは接続する。
【0064】次に、図3(b)に示す第1の拡大パター
ンを第1の所定倍率の逆数で縮小する第1の縮小処理を
行なうことにより、図3(c)に示すような第1の縮小
パターンを得る。
【0065】このような第1の縮小処理を行なうと、第
1の拡大パターン1b、第2の拡大パターン2b、第3
の拡大パターン3b及び第4の拡大パターン4bがそれ
ぞれ第1の所定倍率の逆数だけ縮小されてなる、第1の
縮小パターン1c、第2の縮小パターン2c、第3の縮
小パターン3c及び第4の縮小パターン4cが得られ
る。この場合、第1の縮小パターン1cと第2の縮小パ
ターン2cの端部とは接続しており、第3の縮小パター
ン3cは第3の元パターン3aと同形状であり、第4の
縮小パターン4cは第4の元パターン4aと同形状であ
る。
【0066】次に、図3(c)に示す第1の縮小パター
ンから図3(a)に示す元パターンを減じる第1の差分
処理を行なうことにより、図4(a)に示すような第1
の差分パターンを得る。
【0067】このような第1の差分処理を行なうと、第
1の実施形態と同様、第1のスペース3aと同じパター
ン形状を有する第1のスペースパターン6aが得られ
る。
【0068】図3(a)に示す元パターンと図4(a)
に示す第1の差分パターンとを合成すると共に、第3の
元パターン3aの端部に第1のハンマーヘッド7aを付
加し且つ第4の元パターン4aの端部に第2のハンマー
ヘッド8aを付加する補正処理を行なうことにより、図
4(b)に示すような補正パターンを得る。尚、ハンマ
ーヘッドとは、導電パターンの先端部に付加されるハン
マーヘッド形状の微小図形のことである。
【0069】次に、図4(b)に示す補正パターンを第
2の所定倍率で拡大する第2の拡大処理を行なうことに
より、図4(c)に示すような第2の拡大パターンを得
る。ここで、第2の所定倍率とは、第2の所定値以下の
幅を持つ第2のスペース9aを介して対向する第1の元
パターン1aと第1のハンマーヘッド7aとが接続す
る、つまり第2のスペース9aが消滅する一方、第2の
所定値よりも大きい幅を持つスペースを介して対向する
第1の元パターン1aと第2のハンマーヘッド8aとの
間にはスペースが残存するような倍率を意味する。従っ
て、第2の所定倍率とは第2の所定値の1/2に相当す
る。尚、第2の所定倍率は第1の所定倍率と同じ値であ
ってもよいし異なる値であってもよいが、ここでは、第
2の所定倍率は第1の所定倍率と同じ値に設定してい
る。
【0070】このような第2の拡大処理を行なうと、第
1の元パターン1a、第2の元パターン2a、第3の元
パターン3a、第4の元パターン4a、第1のハンマー
ヘッド7a及び第2のハンマーヘッド8aがそれぞれ第
2の所定倍率だけ拡大されてなる、第1の拡大パターン
1b、第2の拡大パターン2b、第3の拡大パターン3
b、第4の拡大パターン4b、第1の拡大ハンマーヘッ
ド7b及び第2のハンマーヘッド8bが得られる。この
場合、第1のハンマーヘッド7bと第2の拡大パターン
2bとは接続する。
【0071】図4(c)に示す第2の拡大パターンを第
2の所定倍率の逆数で縮小する第2の縮小処理を行なう
ことにより、図5(a)に示すような第2の縮小パター
ンを得る。
【0072】このような第2の縮小処理を行なうと、第
1の拡大パターン1b、第2の拡大パターン2b、第3
の拡大パターン3b、第4の拡大パターン4b、第1の
拡大ハンマーヘッド7b及び第2の拡大ハンマーヘッド
8bがそれぞれ第2の所定倍率の逆数だけ縮小されてな
る、第1の縮小パターン1c、第2の縮小パターン2
c、第3の縮小パターン3c、第4の縮小パターン4
c、第1の縮小ハンマーヘッド7c及び第2の縮小ハン
マーヘッド8cが得られる。この場合、第1の縮小パタ
ーン1cと第1の縮小ハンマーヘッド7cとは接続して
おり、第3の縮小パターン3cは第3の元パターン3a
と同形状であり、第4の縮小パターン4cは第4の元パ
ターン4aと同形状であり、第2の縮小ハンマーヘッド
8cは第2のハンマーヘッド8aと同形状である。
【0073】このようにすると、第1の縮小パターン1
c、第2の縮小パターン2c、第3の縮小パターン3
c、第4の縮小パターン4c、第1の縮小ハンマーヘッ
ド7c及び第2の縮小ハンマーヘッド8cからなるパタ
ーンを有する第1のフォトマスクAが得られる。
【0074】次に、図5(a)に示す第2の縮小パター
ンから図4(b)に示す補正パターンを取り除く第2の
差分処理を行なうことにより、図5(b)に示すような
第2の差分パターンを得る。
【0075】このような第2の差分処理を行なうと、第
2のスペース9aと同じパターン形状を有し且つ遮光部
と透光部とが反転してなる第2のスペースパターン10
aが得られる。
【0076】次に、図4(a)に示す第1の差分パター
ンと図5(b)に示す第2の差分パターンとを合成した
後に、合成されたパターンを反転させる反転処理を行な
うことにより、図5(c)に示すような反転パターンを
得る。
【0077】このような反転処理を行なうと、第1のス
ペースパターン6aが反転されてなる第1の反転スペー
スパターン6dと、第2のスペースパターン10aが反
転されてなる第2の反転スペースパターン10dとを有
する第2のフォトマスクBが得られる。
【0078】以下、第1のフォトマスクA及び第2のフ
ォトマスクBを用いて行なうパターン形成方法について
説明する。
【0079】基板上に形成されているレジスト膜に第1
のフォトマスクAを介して1回目のパターン露光を行な
って、該レジスト膜に第1のフォトマスクAに形成され
ているパターンを転写した後、該レジスト膜に第2のフ
ォトマスクBを介して2回目のパターン露光を行なっ
て、該レジスト膜に第2のフォトマスクBに形成されて
いるパターンを転写する。
【0080】このようにすると、レジスト膜の上には、
第1のフォトマスクAの遮光部と第2のフォトマスクB
の遮光部との論理積からなるパターンが転写されるの
で、該パターンが転写されたレジスト膜を現像すると、
図3(a)に示す元パターンに対してハンマーヘッド補
正が行なわれているため、良好な平面形状を有するレジ
ストパターンが得られる。
【0081】尚、レジスト膜に第2のフォトマスクBを
介して1回目のパターン露光を行なった後、該レジスト
膜に第1のフォトマスクAを介して2回目のパターン露
光を行なってもよい。
【0082】第2の実施形態によると、図3(a)に示
す元パターンを第1の所定倍率で第1の拡大処理をして
から、第1の所定倍率の逆数で第1の縮小処理を行なう
ことにより、第1の元パターン1aと第2の元パターン
2aの端部との間に介在し且つ第1の所定値以下の幅を
持つ第1のスペース5aが消滅してなる図3(c)に示
す第1の縮小パターンを得た後、該第1の縮小パターン
から図1(a)に示す元パターンを取り除くので、第1
の実施形態と同様、図4(a)に示すような、第1のス
ペース5aと同じパターン形状を持つ第1のスペースパ
ターン6aを抽出することができる。
【0083】また、第3の元パターン3aの端部に第1
のハンマーヘッド7aが付加されてなる図4(b)に示
す補正パターンを第2の所定倍率で拡大処理してから、
第2の所定倍率の逆数で縮小することにより、第2の元
パターン2aと第1のハンマーヘッド7aとの間に介在
し且つ第2の所定値以下の幅を持つ第2のスペース9a
が消滅してなる図5(a)に示す第2の縮小パターンを
得た後、該第2の縮小パターンから図4(b)に示す補
正パターンを取り除くので、図5(b)に示すような、
第2のスペース9aと同じパターン形状を持つ第2のス
ペースパターン10aを抽出することができる。
【0084】また、元パターン、第1のスペースパター
ン6a、第1のハンマーヘッド7a、第2のハンマーヘ
ッド8a及び第2のスペースパターン9aが合成されて
なる第1のパターンと、第1のスペースパターン6aが
反転してなる第1の反転スペースパターン6d及び第2
のスペースパターン10aが反転してなる第2の反転ス
ペースパターン10dとが合成されてなる第2のパター
ンとの論理積は、元パターンにハンマー補正が施された
補正パターンに相当する。
【0085】第1のフォトマスクAにおいては、第1の
元パターン1aと第2の元パターン2aの端部との間に
介在する第1の所定値以下の幅を持つ第1のスペース5
aが消滅しているため、第1の元パターン1aと第2の
元パターン2aの端部とが互いに接近していても、良好
なパターン形状を有するレジストパターンを形成するこ
とができる。
【0086】また、第1のフォトマスクAにおいては、
第1の元パターン2aと第1のハンマーヘッド7aとの
間に介在する第2の所定値以下の幅を持つ第2のスペー
ス9aも消滅するため、第3の元パターン3aの端部に
付加する第1のハンマーヘッド7aを所望の大きさに設
定しても、第1の元パターン2aと第1のハンマーヘッ
ド7aとが接続されてしまう事態を回避できる。
【0087】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について、図3(a)〜(c)、図4(a)〜
(c)、図5(a)、(b)及び図6(a)、(b)を
参照しながら説明する。尚、これらの各図面において
は、斜線部は遮光部を意味し、非斜線部は透光部を意味
する。
【0088】まず、第2の実施形態と同様にして、図3
(a)に示す元パターンを第1の所定倍率で拡大する第
1の拡大処理を行なうことにより、図3(b)に示すよ
うな第1の拡大パターンを得た後、該第1の拡大パター
ンを第1の所定倍率の逆数で縮小する第1の縮小処理を
行なうことにより、図3(c)に示すような第1の縮小
パターンを得る。
【0089】次に、図3(c)に示す第1の縮小パター
ンから図3(a)に示す元パターンを取り除く第1の差
分処理を行なうことにより、図4(a)に示すような第
1の差分パターンを得た後、図3(a)に示す元パター
ンと図4(a)に示す第1の差分パターンとを合成する
と共に、第3の元パターン3aの端部に第1のハンマー
ヘッド7aを付加し且つ第4の元パターン4aの端部に
第2のハンマーヘッド8aを付加する第1の補正処理を
行なうことにより、図4(b)に示すような第1の補正
パターンを得る。
【0090】次に、図4(b)に示す第1の補正パター
ンを第2の所定倍率で拡大する第2の拡大処理を行なう
ことにより、図4(c)に示すような第2の拡大パター
ンを得た後、該第2の拡大パターンを第2の所定倍率の
逆数で縮小する第2の縮小処理を行なうことにより、図
5(a)に示すような第2の縮小パターンを得る。
【0091】このような第2の縮小処理を行なうと、第
1の縮小パターン1c、第2の縮小パターン2c、第3
の縮小パターン3c、第4の縮小パターン4c、第1の
縮小ハンマーヘッド7c及び第2の縮小ハンマーヘッド
8cからなるパターンを有する第1のフォトマスクAが
得られる。
【0092】次に、図5(a)に示す第2の縮小パター
ンから図4(b)に示す第1の補正パターンを減じる第
2の差分処理を行なうことにより、図5(b)に示すよ
うな第2の差分パターンを得る。
【0093】次に、図4(a)に示す第1の差分パター
ンと図5(b)に示す第2の差分パターンとを合成した
後、第1のスペースパターン6a及び第2のスペースパ
ターン10aの各端部にそれぞれシェリフを付加する第
2の補正処理を行なうことにより、図6(a)に示すよ
うな第2の補正パターンを得る。尚、シェリフとは導電
パターン端部のコーナー部に付加される角状の微小図形
のことである。
【0094】このような第2の補正処理を行なうと、第
1のスペースパターン6aにシェリフが付加されてなる
第1の補正スペースパターン6e及び第2のスペースパ
ターン10aにシェリフが付加されてなる第2のスペー
スパターン10eが得られる。
【0095】次に、図6(a)に示す第2の補正パター
ンを反転する反転処理を行なうことにより、図6(b)
に示すような反転パターンを得る。
【0096】このような反転処理を行なうと、第1の補
正スペースパターン6eが反転されてなる第1の反転補
正スペースパターン6f及び第2の補正スペースパター
ン10eが反転されてなる第2の反転補正スペースパタ
ーン10fからなるパターンを有する第2のフォトマス
クBが得られる。
【0097】以下、第1のフォトマスクA及び第2のフ
ォトマスクBを用いて行なうパターン形成方法について
説明する。
【0098】基板上に形成されているレジスト膜に、第
1のフォトマスクAを介して1回目のパターン露光を行
なって、該レジスト膜に第1のフォトマスクAに形成さ
れているパターンを転写した後、該レジスト膜に、第2
のフォトマスクBを介して2回目のパターン露光を行な
って、該レジスト膜に第2のフォトマスクBに形成され
ているパターンを転写する。
【0099】このようにすると、レジスト膜の上には、
第1のフォトマスクAの遮光部と、第2のフォトマスク
Bの遮光部との論理積からなるパターンが転写されるの
で、該パターンが転写されたレジスト膜を現像すると、
図3(a)に示す元パターンに対してハンマーヘッド補
正及びシェリフ補正が行なわれているため、極めて良好
な平面形状を有するレジストパターンが得られる。
【0100】尚、レジスト膜に、第2のフォトマスクB
を介して1回目のパターン露光を行なった後、該レジス
ト膜に第1のフォトマスクAを介して2回目のパターン
露光を行なってもよい。
【0101】第3の実施形態によると、第2の実施形態
により得られる効果に加えて、以下の効果が得られる。
すなわち、第2のフォトマスクBに形成されている第1
の反転補正スペースパターン6f及び第2の反転補正ス
ペースパターン10fは、第1の補正スペースパターン
6e及び第2の補正スペースパターン10eと同じパタ
ーン形状を有するため、第1の反転補正スペースパター
ン6f及び第2の反転補正スペースパターン10fが微
細なパターン形状であっても、良好なパターン形状が得
られる。
【0102】尚、第3の実施形態においては、第1のス
ペースパターン6a及び第2のスペースパターン10a
の両方にシェリフを付加する形状補正を行なったが、第
1のスペースパターン6a及び第2のスペースパターン
10aのうちの一方にのみシェリフを付加する形状補正
を行なってもよい。
【0103】また、第1の実施形態においては、スペー
スパターン6aにはシェリフ補正を施さなかったが、第
3の実施形態と同様にして、スペースパターン6aにシ
ェリフを付加する形状補正を行なってもよい。
【0104】
【発明の効果】本発明に係る第1のマスクによると、第
1のフォトマスクに描かれている第1のパターンにおい
ては、所定値以下の幅を持つスペースが除去されている
ため、第1の導電パターンと第2の導電パターンの端部
とが接近し過ぎることに起因する光近接効果を排除する
ことができる。
【0105】本発明に係る第2のマスクによると、第1
のフォトマスクに描かれている第1のパターンにおいて
は、第1の所定値以下の幅を持つ第1のスペースが除去
されているため、第1の導電パターンと第2の導電パタ
ーンの端部とが接近し過ぎることに起因する光近接効果
を排除できると共に、第2のフォトマスクに描かれてい
る第2のパターンにおいては、第2の所定値以下の幅を
持つ第2のスペースが除去されているため、第3の導電
パターンと形状補正パターンとが接近し過ぎることに起
因する光近接効果を排除できる。
【0106】本発明に係る第1のパターン形成方法によ
ると、第1の導電パターンと第2の導電パターンの端部
とが接近し過ぎることに起因する光近接効果を排除でき
るので、良好なパターン形状を有するレジストパターン
を形成することができる。
【0107】本発明に係る第2のパターン形成方法によ
ると、第1の導電パターンと第2の導電パターンの端部
とが接近し過ぎることに起因する光近接効果を排除でき
ると共に、第3の導電パターンと形状補正パターンとが
接近し過ぎることに起因する光近接効果をも排除できる
ので、良好なパターン形状を有するレジストパターンを
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
るマスクを形成するためのアルゴリズムを説明する図で
ある。
【図2】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
るマスクを形成するためのアルゴリズムを説明する図で
ある。
【図3】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係
るマスクを形成するためのアルゴリズムを説明する図で
ある。
【図4】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係
るマスクを形成するためのアルゴリズムを説明する図で
ある。
【図5】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係
るマスクを形成するためのアルゴリズムを説明する図で
ある。
【図6】(a)、(b)は本発明の第3の実施形態に係
るマスクを形成するためのアルゴリズムを説明する図で
ある。
【符号の説明】
A 第1のフォトマスク B 第2のフォトマスク 1a 第1の元パターン 1b 第1の拡大パターン 1c 第1の縮小パターン 2a 第2の元パターン 2b 第2の拡大パターン 2c 第2の縮小パターン 3a 第3の元パターン 3b 第3の拡大パターン 3c 第3の縮小パターン 4a 第4の元パターン 4b 第4の拡大パターン 4c 第4の縮小パターン 5a スペース、第1のスペース 6a スペースパターン、第1のスペースパターン 6d 反転スペースパターン、第1の反転スペースパタ
ーン 6e 第1の補正スペースパターン 6f 第1の反転補正スペースパターン 7a 第1のハンマーヘッド 7b 第1の拡大ハンマーヘッド 7c 第1の縮小ハンマーヘッド 8a 第2のハンマーヘッド 8b 第2の拡大ハンマーヘッド 8c 第2の縮小ハンマーヘッド 9a 第2のスペース 10a 第2のスペースパターン 10d 第2の反転スペースパターン 10e 第2の補正スペースパターン 10f 第2の反転補正スペースパターン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/20 503 G03F 7/20 503 504 504 521 521 H01L 21/027 H01L 21/30 502P 502C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のフォトマスクと第2のフォトマス
    クとから構成されるマスクであって、 前記第1のフォトマスクには、複数の導電パターンより
    なる元パターンから、前記複数の導電パターンを構成す
    る第1の導電パターンと前記複数の導電パターンを構成
    する第2の導電パターンの端部との間に形成され且つ所
    定値以下の幅を持つスペースが除去されることにより、
    前記第1の導電パターンと前記第2の導電パターンの端
    部とが接続された第1のパターンが描かれており、 前記第2のフォトマスクには、前記スペースと対応する
    パターン形状を有し且つ前記第1のパターンに対して遮
    光部と透光部とが反転している反転スペースパターンを
    有する第2のパターンが描かれていることを特徴とする
    マスク。
  2. 【請求項2】 前記反転スペースパターンには、形状補
    正が施されていることを特徴とする請求項1に記載のマ
    スク。
  3. 【請求項3】 第1のフォトマスクと第2のフォトマス
    クとから構成されるマスクであって、 前記第1のフォトマスクには、複数の導電パターンより
    なる元パターンから、前記複数の導電パターンを構成す
    る第1の導電パターンと前記複数の導電パターンを構成
    する第2の導電パターンの端部との間に形成され且つ第
    1の所定値以下の幅を持つ第1のスペースが除去される
    ことにより、前記第1の導電パターンと前記第2の導電
    パターンの端部とが接続されていると共に、前記複数の
    導電パターンを構成する第3の導電パターンと前記複数
    の導電パターンを構成する第4の導電パターンの端部に
    付加された形状補正パターンとの間に形成され且つ第2
    の所定値以下の幅を持つ第2のスペースが除去されるこ
    とにより、前記第3の導電パターンと前記形状補正パタ
    ーンとが接続されている第1のパターンが描かれてお
    り、 前記第2のフォトマスクには、前記第1のスペースと対
    応するパターン形状を有し且つ前記第1のパターンに対
    して遮光部と透光部とが反転している第1の反転スペー
    スパターンと、前記第2のスペースと対応するパターン
    形状を有し且つ前記第1のパターンに対して遮光部と透
    光部とが反転している第2の反転スペースパターンとを
    有する第2のパターンが描かれていることを特徴とする
    マスク。
  4. 【請求項4】 前記第1の反転スペースパターン及び第
    2の反転スペースパターンには、形状補正が施されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のマスク。
  5. 【請求項5】 前記第1の所定値と前記第2の所定値と
    は同じであることを特徴とする請求項3に記載のマス
    ク。
  6. 【請求項6】 一のレジスト膜に対して、請求項1に記
    載の第1のフォトマスクを介して露光光を照射する第1
    のパターン露光と、請求項1に記載の第2のフォトマス
    クを介して露光光を照射する第2のパターン露光とを行
    なうことにより、前記一のレジスト膜からなるレジスト
    パターンを形成することを特徴とするパターン形成方
    法。
  7. 【請求項7】 前記反転スペースパターンには、形状補
    正が施されていることを特徴とする請求項6に記載のパ
    ターン形成方法。
  8. 【請求項8】 一のレジスト膜に対して、請求項3に記
    載の第1のフォトマスクを介して露光光を照射する第1
    のパターン露光と、請求項3に記載の第2のフォトマス
    クを介して露光光を照射する第2のパターン露光とを行
    なうことにより、前記一のレジスト膜からなるレジスト
    パターンを形成することを特徴とするパターン形成方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第1の反転スペースパターン及び第
    2の反転スペースパターンには、形状補正が施されてい
    ることを特徴とする請求項8に記載のパターン形成方
    法。
  10. 【請求項10】 前記第1の所定値と前記第2の所定値
    とは同じであることを特徴とする請求項8に記載のパタ
    ーン形成方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の導電パターンは配線を形成
    するためのパターンであり、前記第2の導電パターンは
    ゲート電極を形成するためのパターンであることを特徴
    とする請求項6又は8に記載のマスク。
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