JP2002182342A - ハロゲン化銀写真材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真材料の処理方法

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JP2002182342A JP2001332832A JP2001332832A JP2002182342A JP 2002182342 A JP2002182342 A JP 2002182342A JP 2001332832 A JP2001332832 A JP 2001332832A JP 2001332832 A JP2001332832 A JP 2001332832A JP 2002182342 A JP2002182342 A JP 2002182342A
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アール.フィソン ジョン
Nigel R Wildman
アール.ワイルドマン ナイジェル
Robert A Arcus
エー.アーカス ロバート
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の処理液で処理しても迅速かつ均一な処
理が可能となるハロゲン化銀写真材料の処理方法を提供
すること。 【解決手段】 ハロゲン化銀写真材料を処理に適した温
度の処理液内に繰り返し通す際、該材料がその処理時間
の大部分を処理液外で費やし、そして該処理液の処理温
度における粘度が0.7〜5 cPの範囲内にあることを
特徴とするハロゲン化銀写真材料の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
材料の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の印画紙や写真フィルムは、処理剤
を含むいくつかのタンクにウェブ状の材料を通すことに
より処理されるのが通例である。ウェブは、タンク内に
ある間は液体で被覆されており、あるタンクから別のタ
ンクへ移動する時にだけ空気中を移行することが通常で
ある。タンク内の液量を削減し、かつ、薬剤分解の影響
を低減するため、タンク内の被処理ウェブが占めないス
ペースを満たすことで、例えば、低容量薄型タンク(LVT
T)を提供することができる。
【0003】液量を削減する別の方法として、タンク底
の少量の液体「パドル」にウェブを通し、その通過経路
で液体を拾い上げ、そしてタンク上の空気中で処理の一
部を行わせる方法がある。ウェブは、その経路の取り方
によって、該液体に何回も通すことができる。これは、
ウェブが隣接タンクへ渡る前にタンクに沿ってらせん経
路を取ることや、ウェブの移動方向においてパドルに浸
かるように何回も上下させることで実現することができ
る。
【0004】少量の液体で処理できる別の方法に、1本
のフィルムのような短いウェブをドラム式処理機の内側
に固定させる方法がある。ドラムには、処理を行うのに
十分量の液体を含む「パドル」が底に形成されるように
処理液を入れておく。ドラムを回転させると、材料が1
回転毎にパドル内を通過して濡れることとなる。処理時
間の大部分で、ウェブがパドル内を通過する時に拾い上
げた液体でウェブは処理されている。各処理工程終了
後、その処理液をドラムから排出し、次の工程のための
処理液に交換することができる。
【0005】例えば、Polaroid剥離法、拡散転写式複写
法及びプレート製造法のように2枚のウェブを一緒にす
る拡散転写法のような積層プロセスにおいて使用される
処理液に増粘剤を添加することが知られている。増粘剤
は、液体が材料表面に適用されそしてその処理が完了す
るまで残留するような「シングルユース」型処理に用い
られる場合が多い。この溶液には、1回の通過で処理を
完了させるのに十分量の薬剤を付着させるため、100
0 cPを超えることもある高い粘度が要求される。処理
液は、ウェブに対して実質的に静止したままである。こ
の種の処理法の例が、特公平2−14690号公報及び
DD98377A(Keiler JA)に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ウェブが処理時間の一
部を空気中での移動に費やす処理法には、ウェブがパド
ルから出て行く際に液体がパドルに流れ戻り、表面に薄
い液体層しか残らないという問題がある。フィルム内で
反応が起こると、この層に含まれる「有用な」薬剤が拡
散消耗する。ウェブを静止溶液で処理すると、拡散境界
層が構築されるであろう。これらの薬剤が消耗すること
になると、処理速度が低下し、深タンク処理に比べ、処
理時間が延びるか、センシトメトリーが変化することに
なる。ウェブが液体に戻ると、表面層は更新される。ウ
ェブがパドルを出てからそこに戻ってくるまでの時間に
形成された拡散境界層の厚さより、フィルム表面に担持
された液体の厚さの方が大きくなれば理想的である。こ
のようにすると、表面層での消耗の影響は最小限に抑え
られる。それは、連続ウェブの再入時又はドラムの同一
回転速度においてローラーワイプがフィルムをヒットす
る深タンクにおいて見られるものと同様である。
【0007】また、ウェブには液体上の空気中で「脱湿
潤」する傾向があり、表面液体は液滴を形成するか中央
部へ流れ込み、ある所では液体が過剰となり、また別の
所では欠乏する。このため、処理が一様にならない。こ
うした流れ戻りや脱湿潤の問題が、処理液の粘度を高め
てフィルムに付着する液体の量を十分増やし、その厚さ
が境界層厚に近づくようにすることにより、軽減され得
ることを見出した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハロゲン化銀
写真材料を処理に適した温度の処理液内に繰り返し通す
際、該材料がその処理時間の大部分を処理液外で費や
し、そして該処理液の処理温度における粘度が0.7〜
5 cPの範囲内にあることを特徴とするハロゲン化銀写
真材料の処理方法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】増粘剤を使用して処理液の粘度を
所望の粘度にまで高めることが好ましい。好適な増粘剤
には可溶性ポリアクリル酸又はその誘導体が含まれる。
増粘剤の温度/粘度プロフィールは重要である。溶液
は、周囲温度で搬送されることができ、かつ、処理温度
においてもなお有効であるように、十分な移動性を有す
ることが好ましい。可溶性ポリアクリル酸とその誘導体
は、好適な溶液特性を示す。デンプンやセルロースエス
テルの溶液では、処理温度において必要な粘度変化を与
えようとして十分量を添加すると、冷却時に混合物がゲ
ル化するかポンプ移送できないほど高粘度の溶液となる
というように、温度/粘度プロフィールが急激に過ぎ
る。
【0010】処理液の粘度は、効率的な処理にとって十
分量の液体が写真ウェブ表面に保持されるが、すべての
液体がウェブ上に引き抜かれて「パドル」が消失してし
まうほど高くはならないように、高めることが好まし
い。溶液の粘度は、該溶液を、次の溶液の適用前に又は
乾燥機へ入れる前に、除去することが困難となるような
ほど高くはないことが好ましい。
【0011】処理液は、写真処理に常用されている既知
の処理液、例えば、現像液、停止液、漂白液、定着液及
び停止−定着液のように複合機能を有する溶液、のいず
れであってもよい。本発明の方法は、カラーネガフィル
ム、カラーポジフィルム、印画紙、カラーペーパー、リ
バーサル又は黒白フィルム又は印画紙をはじめとするど
のようなハロゲン化銀写真材料にも適用することができ
る。
【0012】本発明における使用に適した各種写真材料
の組成に関するさらなる情報については、リサーチ・デ
ィスクロージャー(Research Disclosure)、1994年
9月、第365号、第46〜50頁のセクションXI〜XI
Vに記載されている。現像主薬、保恒剤、カブリ防止
剤、金属イオン封鎖剤その他の添加剤の具体例をはじめ
とする写真材料の現像に関する詳細は、リサーチ・ディ
スクロージャー、1994年9月、第365号、第60
〜62頁のセクションXIXに記載されている。漂白液、
定着液、漂白−定着液、洗浄液、リンス液及び安定化液
をはじめとする写真材料の脱銀、洗浄、リンス及び安定
化に関する詳細は、リサーチ・ディスクロージャー、1
994年9月、第365号、第63〜66頁のセクショ
ンXXに記載されている。
【0013】本発明の特定の実施態様における方法は、
シリンダ軸を中心に回転するシリンダ形ドラムにおいて
行われる。この装置の好適な態様は、同時係属英国特許
出願第0023091.2号(2000年9月20日出
願)に記載されているタイプのシングルユースウェーブ
式処理機である。上記出願明細書には、写真材料を内部
保持するのに適したチャンバーと、該チャンバーに計量
された量の溶液を導入するための手段と、該チャンバー
から該溶液を除去するための手段と、該チャンバーを回
転させるための手段と、該チャンバーが1回転する毎に
該材料の表面を掃除するための手段とを備えることによ
り、該材料が内部を通過し得る溶液に波を立たせる写真
材料処理装置が記載されている。
【0014】図1(A)及び(B)にウェーブ式処理機
の態様を示す。ウェーブ式処理機は、少なくとも一つの
開放端を有するシリンダ1を含む。該シリンダはステン
レススチール、プラスチックその他の適当な材料ででき
ていればよい。材料をそれをシリンダ内に入れたまま走
査したい場合には、ポリカーボネートのような透明材料
を使用することができる。シリンダは処理チャンバーを
画定する。シリンダの外側に、フィルムカセット4を保
持するためのアーム3が設けられている。フィルムカセ
ットからフィルム片5を処理チャンバー内へ導入できる
ように、シリンダの壁部を通してスロット6が水密カバ
ー(図示なし)付きで設けられている。水密カバーは、
ゴム製ウェッジを有する丁番付けされた扉の形態にする
ことができる。しかしながら、適当ないずれの手段でも
採用することができる。フィルム片5を縁部付近に保持
するため、チャンバーの内円周回りに円形スロットを画
定する。チャンバー内部に第二のアーム21が設けられ
ている。このアーム21は、フィルムの先端を掴み、こ
れをチャンバーの内円周に対して固定する。
【0015】チャンバーの内円周回りに、フィルム表面
から0.5mm以上上方に位置する締り嵌めカバー(図
示なし)を設けることができる。このカバーは、装置の
性能を向上させる少なくとも三つの機能を提供する。第
一に、処理を実施している際に処理液を濃縮させたり温
度低下を招いたりし得る水分蒸発を抑える。第二に、そ
れ自身、チャンバーの最下点においてカバーとフィルム
との間のギャップに溶液パドルを維持することにより、
攪拌を提供することができる。第三に、エッジガイドが
不要となるフィルム保持手段が提供される。もちろん、
フィルムがカバーに粘着しないようにエッジガイドをさ
らに設けることはできる。同一装置に35mmフィルム
もAPSフィルム(24mm)も装填することができ、
また装填できるフィルムの長さにも制限がない。カバー
の材料は処理液を通さないようにすることができ、その
ようなものとしてその円周部に中断部又はギャップを設
けてカバーの両極端部が合わないようにし、そこから処
理液をフィルム表面へ添加するようにする。この態様で
は、カバーは固定され、チャンバーが回転するとチャン
バーと共に回転する。別の態様では、カバーを固定せ
ず、チャンバーが回転した際にカバーがスライドして固
定されたままになるように、各側でレール上に載せる。
この態様でも、カバーの円周部に中断部又はギャップを
設けて、処理液をフィルム表面へ添加できるようにす
る。この態様では、カバーの円周部のギャップに位置
し、かつ、チャンバーの最下点に実質的に止まるローラ
ーを設けても良い。該ローラーは追加の攪拌を提供す
る。別の態様として、カバーを、メッシュ素材や孔のあ
いた素材のような処理液を通す材料で製作してもよい。
カバーはプラスチック、金属その他適当ないずれの材料
でできていてもよい。しかしながら、カバーは本発明の
本質的特徴ではない。
【0016】シリンダの閉鎖端にはそれを回転させるた
めのドライブシャフト2が設けられている。シリンダ1
の開放端にはフランジ7が備えられている。フランジに
よって溶液がチャンバー内に保持される。図1(B)に
示した態様では、処理液のチャンバーへの導入及びそこ
からの除去を、シリンジ8によって行う。しかしなが
ら、適当ないずれの手段でも、例えば、計量ポンプを、
使用することができる。溶液は溜9から導入することが
できる。別法として、溶液を使用前のカートリッジに保
持することができる。カートリッジは、処理を完了させ
るのに必要な処理液の一部又は全部からなることがで
き、また溶液を開放又は注入する必要もなく容易に処理
機に配置され又は「差し込まれる」。カートリッジは、
処理に必要な各溶液の容器のアセンブリからなる。溶液
は吸引その他任意の手段によって除去することができ
る。したがって、残留液が処理チャンバー内部に蓄積す
ることはない。このため、処理チャンバーは本質的に自
己洗浄型となる。ある溶液から別の溶液までのクロスオ
ーバー時間は非常に短い。チャンバーの外部に赤外線検
出器を取り付けることも可能である。該検出器は材料現
像中の銀濃度を監視する。しかしながら、これは本発明
の本質的特徴ではない。
【0017】処理チャンバー内部に波立て機構が設けら
れている。この波立て機構が、主としてチャンバーの最
下点において、フィルム表面を掃除し、かつ、溶液を波
立たせる。図1(A)及び(B)に示した態様では、該
機構はフリースタンディングローラー10である。この
ローラーをゆるいスピンドル(図示なし)に固定するこ
とで、ローラーを操縦し、また所定の位置へ上昇、下降
させることができる。この機構によりローラーの位置を
底死点の左側又は右側にくるように変更することがで
き、ローラーの滑らかな走行にとって有利となり得る。
また、フィルムが装填し易くなるかもしれないので、ロ
ーラーを上下することも望まれる。
【0018】操業にあたり、フィルムカセット4をアー
ム3に置いてシリンダ1の外側で保持する。カセットか
らフィルム5の端を引き出してスロット6から処理チャ
ンバー内へ入れる。アーム21によってフィルムをシリ
ンダの内周に固定し、シリンダ1を回転させるとフィル
ム5がカセットから巻き出されて処理チャンバーに装填
される。フィルムは処理チャンバー内で円形に保持され
る。この装填作業は処理チャンバーが乾燥している間に
実施されるが、該チャンバーが濡れている場合でもフィ
ルムの装填は可能である。フィルムは、その乳剤面がチ
ャンバーの内方へ向くようにして保持される。フィルム
をその乳剤面が外方へ向くように装填することも、フィ
ルム表面とチャンバー内周との間にギャップが存在する
場合には可能である。装填後、フィルムは、チャンバー
の円周回りに円形スロット内に縁部で保持される。
【0019】処理チャンバーは加熱される。チャンバー
は電気的に又は高温空気で加熱することができる。別法
として、チャンバーを、その下方端部を加熱水浴に通す
ことによって加熱してもよい。その後チャンバーを回転
させる。所望の温度に達した時点で、チャンバーに一定
量の第一処理液を導入する。処理液を、チャンバーに導
入する前に加熱しておいてもよい。別法として、溶液を
加熱しない又は冷却していてもよい。チャンバーが回転
すると、フィルムは一定量の溶液で連続的に再湿潤され
る。
【0020】処理液をローラー10の上に添加すると、
液はスプレダー52によってローラーの全幅にわたり接
触する。これは図2により詳しく記載されている。スプ
レダーは、可撓性軟質プラスチック、硬質プラスチック
その他適当な任意の材料でできていればよい。ローラー
10はスプレダー52に接したまま回転する。処理液
を、供給パイプを介して、スプレダーを下り、ローラー
とスプレダーとの接点領域へ送り込む。この方法により
ローラーとスプレダーとの接点領域上に均一なビーズ状
の溶液が形成され、これがローラー10の幅全体に拡張
する。これにより、フィルム5がローラー10の下を通
過すると、フィルム5の上に処理液が均一に展開するこ
とになる。また、チャンバーを回転させたまま一定量を
「投入」することにより非常に迅速に溶液を加えて、ロ
ーラーの前に「パドル」又は波が即座に形成されるよう
にしてもよい。さらに別の方法は、チャンバーが静止し
ている時に、フィルムが存在しない領域又はフィルムの
カブリ端のように画像が含まれない領域に、処理液を添
加する方法である。溶液を添加した後、チャンバーの回
転を開始する。溶液添加と回転開始との間の時間間隔は
0から所望の任意の保持時間までの間をとることができ
る。
【0021】ローラー10は波立て機構として作用す
る。この波立て機構が、チャンバーの回転と相まって、
処理液の活性が非常に高い場合でさえも処理が均一とな
る非常に高度な攪拌作用を提供する。溶液の使用量が約
0.5mL程度の少量でしかない場合、高度な攪拌・混合
が要求される。波立て機構のないチャンバーに大量の溶
液を添加すると、溶液の「パドル」が形成されて、展開
及び攪拌が達成される。しかしながら、波立て機構のな
いチャンバーに少量の溶液を添加すると、チャンバーの
回転に伴い溶液がフィルムに付着する。「パドル」が形
成されないため攪拌・混合が起こらず、処理は遅くな
り、しかも不均一となる。本発明の攪拌・混合機構、す
なわち波立て機構は、フィルムの前方から後方にかけて
の濃度差を極力抑えるのに十分である。
【0022】処理液、すなわち現像液、漂白液及び定着
液を相次いでドラムに添加し、各工程で回転させる。先
行工程の処理液は、後続溶液を添加する前に、吸引法が
便利であるが、除去することができる。水洗工程後、写
真材料、通常はフィルム、を除去し、そしてドラムを次
の写真材料を処理するために乾燥する。
【0023】
【実施例】これらの実験で使用したフィルムは、幅35
mmのISO400スピードカラーネガであるKODAK Roya
l Gold 400とした。これにlog露光量で0.2毎の段階
露光を施した。どの場合もフィルムの処理長を775mm
とした。先に図1及び図2に記載したタイプのシングル
ユースウェーブ式処理機において説明したような処理機
で、60℃において下記溶液を用いて処理を行った。
【0024】現像液 水(500mL) 亜硫酸ナトリウム(10.55g) 臭化ナトリウム(2.8g) 硫酸ヒドロキシルアミン(3.0g) Anti-Cal#8(40%溶液)(6.5g) 炭酸カリウム(40g) CD−4(15g) ヨウ化カリウム(2mg) PVP(K−15)(3g) Photoflo(4mL) 水で全体を1リットルにする。 水酸化カリウム又は硫酸でpHを10.49に調整す
る。
【0025】停止液 水(950mL) 酢酸(50mL) 漂白液 水(500mL) 1,3−プロピレン二酢酸(PDTA)(156.8g) コハク酸(70.8g) 臭化アンモニウム(60g) 硝酸鉄(III)9H2O(水100mLに188.1g) 0.880アンモニア溶液の添加によりpHを4に調整
する。 Photoflo(4mL) 水で全体を1リットルにする。 pHを4に再調整する。
【0026】定着液 水(500mL) 亜硫酸アンモニウム(10g) 56%(w/w)チオ硫酸アンモニウム(350mL) 二ナトリウムEDTA(1.08g) 平均分子量20000のポリアクリル酸のナトリウム塩(7
5g) 〔含む場合には本発明、含まない場合には比較例〕 水で全体を1リットルにする。 酢酸又はアンモニア溶液でpHを7.90に調整する。
【0027】この溶液の粘度を、水を較正標品として使
用し60℃でオストワルド粘度計によって測定した。ポ
リアクリル酸を含まない場合の粘度は0.535cPとな
り、ポリアクリル酸を含む場合の粘度は1.075cPと
なった。現像液と停止液との間を除き、各溶液間でタン
クの排水をした。処理順序と時間は以下の通り。 工程 添加量 時間 現像 20mL 30秒 停止 現像液の上に10mL 15秒 漂白 10mL 40秒 定着 必要に応じて 必要に応じて 水洗 20mL×4 10秒×4結果 結果を下記表に示す。
【0028】
【表1】
【0029】該フィルムが十分に定着されて、該処理に
より増感色素汚染が生じないことを確認するため、フィ
ルム片の一つのDminについて分光アレイ濃度計で走査
した。得られたスペクトルは、図3に示したように、該
フィルムがC41と同等に処理されたことを示してい
る。
【0030】
【発明の効果】本発明によると、すべての処理、とりわ
け拡散制御が重要である処理(例、定着処理)におい
て、一層の迅速化が可能となる。また、液体がウェブ表
面の全体に連続した被膜として一段と保持され易いた
め、より均一な処理が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を実施することができる装置
の概略図(A)及び断面図(B)である。
【図2】図1(A)、(B)に示した態様の下部の拡大
図である。
【図3】実施例で得られた分光データを示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1…シリンダ 2…ドライブシャフト 3…アーム 4…フィルムカセット 5…フィルム 6…スロット 7…フランジ 8…シリンジ 9…溜 10…ローラー 21…第2アーム 52…スプレダー
フロントページの続き (72)発明者 ナイジェル アール.ワイルドマン イギリス国,ダブリュディー1 3エスゼ ット,ハートフォードシャー,ワットフォ ー,デンウッド クロース 18 (72)発明者 ロバート エー.アーカス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14526, ペンフィールド,ヒドゥン メドウ 32 Fターム(参考) 2H016 AG03 2H098 AA08 BA02 BA04 BA20 EA05 EA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真材料を処理に適した温
    度の処理液内に繰り返し通す際、該材料がその処理時間
    の大部分を処理液外で費やし、そして該処理液の処理温
    度における粘度が0.7〜5 cPの範囲内にあることを
    特徴とするハロゲン化銀写真材料の処理方法。
  2. 【請求項2】 該処理液の処理温度における粘度が0.
    8〜3 cPの範囲内にある、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 所望の粘度を、該処理液に増粘剤を含め
    ることにより得る、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該増粘剤が可溶性ポリアクリル酸又はそ
    の誘導体である、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 該処理液が定着液である、請求項1に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 写真材料を内部保持するのに適したチャ
    ンバーと、該チャンバーに計量された量の溶液を導入す
    るための手段と、該チャンバーから該溶液を除去するた
    めの手段と、該チャンバーを回転させるための手段と、
    該チャンバーが1回転する毎に該材料の表面を掃除する
    ための手段とを備えることにより、該材料が内部を通過
    し得る溶液に波を立たせる写真材料処理装置において実
    施されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
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