JP2002182099A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2002182099A
JP2002182099A JP2001205370A JP2001205370A JP2002182099A JP 2002182099 A JP2002182099 A JP 2002182099A JP 2001205370 A JP2001205370 A JP 2001205370A JP 2001205370 A JP2001205370 A JP 2001205370A JP 2002182099 A JP2002182099 A JP 2002182099A
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flow shifts
drive
count
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Application number
JP2001205370A
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English (en)
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Haruo Onozuka
春夫 小野塚
Fumio Iwai
文雄 岩井
Noboru Shimada
昇 島田
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動レンズ群の動作異常時にレリーズ動作を
禁止して、カメラの重故障を防止できるカメラを提供す
ること。 【解決手段】 レンズ鏡胴内に移動可能な第二レンズ群
102を有するレンズ光学系を備え、第二レンズ群10
2の移動動作に不具合があるときに鏡胴エラーとしてC
PUに記憶され、その鏡胴エラーが記憶されているとき
にはレリーズ動作が禁止される。これにより、第二レン
ズ群102の移動不具合時にレリーズ動作が行われるこ
とで重故障を生ずることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動レンズ群を有
するレンズ光学系を備えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、可動レンズ群を有するレンズ光学
系を有するカメラに関するものとして、特開平7−20
369号公報に記載されるように、四つのレンズ群を有
し、これら全てのレンズ群をカメラ本体から繰り出す枠
体に取り付け、カム機構を利用してレンズ群を光軸方向
へ適宜移動させることにより、変倍及び焦点調節を行う
レンズ鏡胴を備えたものが知られている。
【0003】このレンズ鏡胴は、撮影光学系の前方に設
けられ光路を開閉するバリア羽根と、撮影光学系の合焦
動作に際しその撮影光学系の一部を光軸方向に進退させ
るレンズ駆動機構と、バリア羽根を開閉駆動するバリア
駆動機構と、駆動源の駆動力をレンズ駆動機構に伝達す
る第1の伝達機構と、駆動源の駆動力をバリア駆動機構
に伝達する第2の伝達機構とを備えて構成され、クラッ
チ機構を通じて第2の伝達機構への駆動力の伝達を適宜
切り換えるものである。そして、このクラッチ機構の切
り換えを回動部材を利用して行うことにより、スペース
効率を高め、カメラの小型化を図ろうとするものであ
る。
【0004】また、可動レンズ群を有するレンズ光学系
を有するカメラに関するものとして、特公昭61−55
099号公報に記載されるように、被写体までの距離に
応じてレンズを焦点位置に移動させるレンズ駆動装置を
備えたカメラが知られている。このカメラは、ジャムの
発生時にレンズ駆動装置の動きを止めて露光を行うこと
により、カメラを機械的、電気的に損傷することを防止
しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−20369
号公報に記載されるようなカメラにあっては、レンズ鏡
胴を繰り出し又は繰り込むための駆動源となるモータ
と、撮影光学系の移動レンズを移動させるためのモータ
が別個に設けられており、レンズ鏡胴の繰り出し等と移
動レンズの移動が個別に駆動制御されている。
【0006】このため、レンズ鏡胴の繰り出し等の動作
異常によりエラーが発生する場合があり、また、移動レ
ンズの動作異常によりエラーが発生する場合もある。レ
ンズ鏡胴の繰り出し等の動作異常の場合、レリーズ動作
を禁止することが考えられる。また、移動レンズの動作
異常の場合、レンズ移動を禁止することが考えられる。
【0007】しかしながら、移動レンズの動作異常の場
合に、レンズ移動のみを禁止してレリーズ動作を許容す
ると、そのレリーズ動作により移動レンズの不具合状態
が悪化するおそれがある。
【0008】一方、特公昭61−55099号公報に記
載されるカメラでは、ジャムの発生時にレンズ駆動装置
の動きを止めて露光を行うため、レリーズ動作により不
具合状態が悪化することは防止される。ところが、レン
ズ移動が行えないことから、ピントが合わない状態で写
真撮影が行われるおそれが高く、適正な写真撮影が行え
ない。
【0009】そこで、本発明は、このような問題点を解
消するためになされたものであって、カメラの重故障及
び不適正な写真撮影を防止できるカメラを提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係るカメラは、本体から繰り出し可
能な鏡胴と、鏡胴内に配設され光軸に沿って配置した複
数のレンズ群を有しその複数のレンズ群のうち少なくと
も一つを移動可能な可動レンズ群としたレンズ光学系
と、駆動源の駆動力の伝達により可動レンズ群を移動さ
せるレンズ移動機構と、駆動源を駆動制御し可動レンズ
群を所定位置まで移動させる移動制御手段と、可動レン
ズ群の移動に不具合があるときに、鏡胴エラーとして記
憶する記憶手段と、記憶手段に鏡胴エラーが記憶されて
いるときに、レリーズ動作を禁止するレリーズ禁止手段
とを備えて構成されている。
【0011】また本発明に係るカメラは、前述の可動レ
ンズ群がレンズ光学系においてフォーカシングを行うた
めのレンズ群であることを特徴とする。
【0012】これらの発明によれば、鏡胴の繰り出し又
は繰り込み動作において不具合がある場合でなくても、
可動レンズ群の移動動作において不具合があるときには
鏡胴エラーとして記憶される。そして、記憶手段に鏡胴
エラーが記憶されているときにはレリーズ動作が禁止さ
れるため、可動レンズ群の移動に支障があるときにレリ
ーズ動作が行われることがなく、レリーズ動作により重
故障となることを防止できる。また、可動レンズ群を停
止させて露光を行うなどの動作をしないため、不適正な
写真撮影を行うこともない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
における実施の形態について説明する。尚、各図におい
て同一要素には同一符号を付して説明を省略する。ま
た、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致してい
ない。
【0014】図1及び図2に本実施形態に係るカメラを
示す。図1に示すように、本実施形態に係るカメラ2
は、本体3の前面7から繰り出し可能なレンズ鏡胴1を
備えている。レンズ鏡胴1は、多段的に繰り出し可能な
複数の筒体、即ち第一筒4、第二筒5及び第三筒6を有
している。第一筒4は本体3に対し繰り出し及び繰り込
み可能であり、第二筒5は第一筒4に対し繰り出し及び
繰り込み可能であり、第三筒6は第二筒5に対し繰り出
し及び繰り込み可能となっている。これらの繰り出し及
び繰り込みは本体3のスイッチ操作により行われる。
【0015】本体3の前面7の上部には、測光センサ窓
8が設けられている。この測光センサ窓8の内部には、
測光センサ9が設置されている。また、本体3の上面1
0には、シャッタボタン11が設けられている。
【0016】図2に示すように、本体3の背面12に
は、その中央付近に表示部13が設けられている。表示
部13としては、例えば、撮影モードなどを表すマーク
やデート表示のための数字を表示可能としたLCDが用
いられる。また、表示部13の下方には、モードスイッ
チ14、セルフタイマスイッチ15、メインスイッチ
(パワースイッチ)16が並設されている。
【0017】また、背面12の上部中央には、AFLE
D17が設けられている。また、背面12の上部右側に
は、ズームスイッチ18が設けられている。ズームスイ
ッチ18は、TELEスイッチ19とWIDEスイッチ
20を備えている。本体3の下部には、カートリッジ蓋
21が設けられている。カートリッジ蓋21を開くこと
により、カートリッジフィルムを本体3から取り出し又
は本体3へ装填することが可能となる。また、カートリ
ッジフィルムの収納部には、図示しないカートリッジ在
否スイッチが設けられている。
【0018】背面12の上部左側には、電池蓋22が設
けられている。電池蓋22を開くことにより、バッテリ
を本体3から取り出し又は本体3へ装填することが可能
となる。
【0019】図3〜図5にレンズ鏡胴1の分解斜視図を
示す。
【0020】図3に示すように、レンズ鏡胴1は、カメ
ラ2の本体3に固定される固定筒40を備えている。固
定筒40は、第一筒4、第二筒5及び第三筒6を収容す
るための筒体であり、本体3のほぼ中央部に取り付けら
れる。固定筒40の内周面には、ヘリコイドネジ41が
形成されている。ヘリコイドネジ41は、螺旋状の凹凸
である。また、固定筒40の内周面には、その一部を軸
方向に切り欠いた切欠部42が形成されている。その切
欠部42の位置には、柱状ギヤ43が配置される。柱状
ギヤ43は、鏡胴駆動用のモータ(図示なし)の駆動に
より回転する。図3中の符号44は、柱状ギヤ43を軸
支する軸ピンである。
【0021】固定筒40の内側には、第一筒4が収容さ
れる。第一筒4は、両端を開放した筒体であり、遮光用
のゴムリング45を介して固定筒40に挿通され設置さ
れる。第一筒4の後部外周面には、ヘリコイドネジ46
が形成されている。ヘリコイドネジ46は、螺旋状の凹
凸であり、固定筒40の内周面のヘリコイドネジ41と
螺合する。また、第一筒4の後部外周面の一部には、ギ
ヤ歯47が形成されている。ギヤ歯47は、柱状ギヤ4
3と噛合するものである。柱状ギヤ43が回転すること
により、ギヤ歯47を介して第一筒4が回転し、ヘリコ
イドネジ46とヘリコイドネジ41の螺合により固定筒
40に対し第一筒4の繰り出し又は繰り込みが行われ
る。
【0022】第一筒4の内周面には、軸方向へ延びる縦
溝48が形成されている。縦溝48は、周方向に所定の
間隔をおいて複数形成され、例えば三つ形成される。
【0023】図4に示すように、第一筒4の内側には直
進カム筒50が設置される。直進カム筒50は、両端を
開放した筒体である。直進カム筒50の後部外周には、
外側へ突出するフランジ部52が形成されている。この
フランジ部52は、第一筒4の内径より大きく形成され
ており、第一筒4の後端に掛止される。
【0024】また、フランジ部52には、更に外側へ突
出する突起53が形成されている。突起53は、固定筒
40の内周面に形成される縦溝54に係止される。この
ため、直進カム筒50は、回転することなく、第一筒4
と共に光軸方向に移動する。
【0025】直進カム筒50の周面には、カムスリット
55が形成されている。カムスリット55は、直進カム
筒50の周面を螺旋状に延びるスリットである。また、
直進カム筒50の内周面には、軸方向に延びる縦溝56
が形成されている。また、直進カム筒50の後部には、
接触端子57が取り付けられる。接触端子57は、固定
筒40内に設置されるエンコーダパターン(図示なし)
に接触し、鏡胴の繰り出し位置を検出させるための端子
である。
【0026】直進カム筒50の内側には、第二筒5が収
容される。第二筒5は、両端を開放した筒体であり、リ
ング部材51、遮光用のゴムリング61を介して直進カ
ム筒50に挿通され設置される。第二筒5の後部外周面
には、突起62が形成されている。突起62は、第二筒
5を直進カム筒50に係合させるものであり、直進カム
筒50のカムスリット55に挿入される。
【0027】また、突起62には、ピン63が取り付け
られる。ピン63は、第二筒5を第一筒4に係合させる
ものであり、突起62の上部に突設される。第二筒5に
取り付けられるピン63は、第一筒4の縦溝48に挿入
され、第一筒4の回転に伴い第二筒5に回転させる。
【0028】第二筒5の内周面には、カム溝71が形成
されている。カム溝71は、螺旋状に延びる溝であり、
周方向に所定の間隔で複数形成され、例えば六つ形成さ
れる。
【0029】第二筒5の内側には、第三筒6が収容され
る。第三筒6は、撮影光学系の各レンズ群を収納するた
めの筒体であり、レンズ鏡胴1において繰り出し時に先
端に位置する筒体である。第三筒6の後部外周面には、
ピン72が取り付けられる。ピン72は、第三筒6を第
二筒5に係合させる部材であり、第三筒6の外周面から
突出しており、第二筒5のカム溝71に挿入される。ま
た、ピン72の取付数は、カム溝71の形成数に対応し
て設定される。
【0030】第三筒6の前端部分には、バリア駆動リン
グ81、バリア地板82、バリア83、バリアカバー8
4が順次取り付けられる。
【0031】また、図5に示すように、第三筒6には、
シャッタユニット91が収納されている。シャッタユニ
ット91は、シャッタ92や第二レンズ群102を組み
付けてユニット化したものである。また、第三筒6のシ
ャッタユニット91の前方には第一レンズ群101が配
置され、シャッタユニット91の後方には第三レンズ群
103が配置される。第一レンズ群101は、第一レン
ズ枠104に取り付けられて第三筒6内に固定される。
また、第三レンズ群103は、第三レンズ枠106に取
り付けられて第三筒6内に固定される。
【0032】第三筒6の後部には、直進キーリング11
1が取り付けられる。直進キーリング111は、リング
部112に軸方向へ延びるキー部113を形成したもの
であり、そのキー部113を第三筒6の内部に挿入して
設置される。直進キーリング111の後部外周には、外
側へ突出するフランジ部114が形成されている。この
フランジ部114は、第二筒5の内径より大きく形成さ
れており、第二筒5の後端に掛止される。
【0033】また、フランジ部114には、更に外側へ
突出する突起115が形成されている。突起115は、
直進カム筒50の内周面に形成される縦溝58に係止さ
れる。
【0034】直進キーリング111の後端には遮光マス
ク121が取り付けられる。また、直進カム筒50の後
端には遮光マスク122が取り付けられる。
【0035】図6にレンズ鏡胴の断面概略図を示す。
【0036】本図は、レンズ鏡胴1をカメラ2の本体3
内に収納した状態における断面概略図である。本体3の
内部には固定筒40が設置されており、その固定筒40
には第一筒4が収容されている。第一筒4の後部外周面
に形成されるギヤ歯47は、固定筒40に取り付けられ
る柱状ギヤ43に噛合している。
【0037】第一筒4の後部には、直進カム筒50が挿
入されている。直進カム筒50の突起53は、固定筒4
0の縦溝54に係止されている。このため、直進カム筒
50は、回転することなく、縦溝54に沿って移動す
る。また、直進カム筒50には、第二筒5が収容されて
いる。第二筒5の突起62及びピン63は、直進カム筒
50のカムスリット55を貫通し、更にピン63は、第
一筒4の縦溝48に挿入される。このため、第一筒4の
回転に伴い、第二筒5は回転し、カムスリット55によ
り、第一筒4及び直進カム筒50に対し前方に繰り出
す。
【0038】第二筒5には、第三筒6が収容されてい
る。第三筒6のピン72は、第二筒5のカム溝71に挿
入されている。このため、第二筒5の回転により、カム
溝71を介して第三筒6に前後方向への移動力が生ず
る。この第三筒6には、直進キーリング111が収容さ
れている。直進キーリング111のキー部113は、第
三筒6の内周面に軸方向に延びる突条(図示なし)に係
合されており、第三筒6の回転を防止し前後方向の移動
のみを許容する。
【0039】第三筒6の内部には、第一レンズ群10
1、第二レンズ群102及び第三レンズ群103が収容
されている。第一レンズ群101、第二レンズ群102
及び第三レンズ群103は、レンズ光学系を構成するも
のであり、カメラ2の撮影光学系として機能するもので
ある。第一レンズ群101、第二レンズ群102及び第
三レンズ群103は、光軸Oに沿って、前方側(被写体
側)から第一レンズ群101、第二レンズ群102、第
三レンズ群103の順で配置されている。
【0040】第一レンズ群101は、第一レンズ枠10
4に取り付けられ、第三筒6の前方の開放端を閉塞する
ように固定されている。第三レンズ群103は、第三レ
ンズ枠106に取り付けられ、第三筒6の後方の開放端
を閉塞するように固定されている。第二レンズ群102
は、第二レンズ枠105に取り付けられ、シャッタユニ
ット枠93に組み付けられており、第一レンズ群101
と第三レンズ群103の間に配設されている。第二レン
ズ枠105には、アーム部105aが形成されている。
アーム部105aは、棒状のシャフト94が貫通してい
る。このため、第二レンズ枠105はアーム部105a
を介してシャフト94の軸方向にのみ移動可能となって
いる。この第二レンズ枠105と共に第二レンズ群10
2が光軸方向に移動することにより、撮影光学系のフォ
ーカシングが行われる。
【0041】なお、図6では、第一レンズ群101、第
二レンズ群102及び第三レンズ群103について、そ
れぞれを構成する各レンズの図示を省略して示してあ
る。
【0042】このように、撮影光学系の各レンズ群を一
つの筒体、即ち第三筒6に収容することにより、各レン
ズ群の光軸、姿勢を正確に保持することが容易となる。
また、レンズ鏡胴1に外力が加わっても各レンズ群間の
相互の姿勢が崩れることがなく光学性能が保ちやすくな
る。また、第三筒6を繰り出し及び繰り込みすることに
より、ズーミングが可能であり、各レンズ群間の微妙な
カム補正移動などが不要であり、正確なズーミングが行
える。
【0043】また、可動レンズ群である第二レンズ群1
02を固定レンズ群である第一レンズ群101と第三レ
ンズ群103との間に配置することにより、第二レンズ
群102又は第二レンズ枠105の摺動部分やシャフト
94やアーム部105aなどの第二レンズ群102の移
動機構が第一レンズ群101及び第三レンズ群103に
遮蔽される。このため、その摺動部分や移動機構にゴミ
や埃などが付着することを防止し、微妙なフォーカシン
グ駆動に支障を来すことを確実に防止することができ
る。
【0044】シャッタユニット枠93には、モータ95
が取り付けられている。モータ95は、第二レンズ群1
02の移動及びバリア83の開閉を行う駆動源である。
なお、図6では、モータ95の駆動力の伝達機構におけ
る図示を省略してある。
【0045】また、シャッタユニット枠93には、検出
器96が設けられている。検出器96は、第二レンズ群
102の位置検出を行う検出手段であり、光学式のもの
が用いられ、例えば投光部と受光部との間の通過を検出
するフォトインタラプタが用いられる。また、検出器9
6としては、反射型のフォトリフレクタを用いてもよ
い。検出器96は、第二レンズ群102が所定の位置を
通過することを検出するものであり、その通過を通じて
第二レンズ群102の位置を検出する。
【0046】この検出器96は、第二レンズ枠105に
形成される矩形状の検出板105bの位置を介して、第
二レンズ群102の位置を検出する。例えば、検出器9
6の検出位置96aに検出板105bが存在するときに
は検出器96の出力がハイとなり、検出位置96aに検
出板105bが存在しないときに検出器96の出力がロ
ーとなる。このため、検出位置96aを検出板105b
の端部が通過するときに、検出器96の出力がハイから
ロー又はローからハイに切り替わり、第二レンズ群10
2の移動位置が検出可能となる。
【0047】このとき、図7に示すように検出器96の
検出位置96aを検出板105bの後端105cが通過
する場合、また、図8に示すように検出位置96aを検
出板105bの前端105dが通過する場合の位置検出
が可能であり、一つの検出器96と一つの検出板105
bを用いて第二レンズ群102の二箇所の位置検出が可
能となる。これにより、レンズ鏡胴1の小型化、低コス
ト化が図れる。
【0048】また、このように第二レンズ群102の位
置検出を二箇所で行うことにより、第二レンズ群102
のフォーカシングのための基準位置を正確に二箇所設定
することが可能となる。これらの基準位置を、例えば第
一基準位置、第二基準位置とすると、第二レンズ群10
2の移動範囲内に一定距離隔てて第一基準位置及び第二
基準位置が設定されることとなる。そして、この第一基
準位置の近傍に第二レンズ群102のWIDE待機位置
(近側待機位置)を設定し、第二基準位置の近傍にTE
LE待機位置(遠側待機位置)を設定する。そして、第
三筒6の繰り出し状態に応じて第二レンズ群102の待
機位置としてWIDE待機位置、TELE待機位置を適
宜選択して設定すれば、フォーカシングのための第二レ
ンズ群102の移動距離を短くすることができ、移動誤
差の低減により正確なフォーカシングが可能となる。ま
た、撮影時のタイムパララックスの低減が図れる。
【0049】また、検出板105bは、光軸方向に一定
の幅Wを有している。この検出板105bの幅は、第二
レンズ群102の移動量を考慮して設定され、例えば、
3〜10mmに設定するのが望ましい。
【0050】図9、図10にレンズ移動機構及びバリア
開閉機構を示す。
【0051】図9は、第三筒6の断面図である。本図に
示すように、モータ95の回転軸95aには、ギヤ13
0が取り付けられている。ギヤ130の回転力は、ギヤ
131、132及び133を介してギヤ134に伝達さ
れる。これらのギヤ130〜134は、モータ95の駆
動力をレンズ移動機構に伝達する第二駆動伝達機構とし
て機能する。
【0052】ギヤ134は、ネジシャフト135の上部
に取り付けられている。ネジシャフト135は、周面に
ネジ山を形成した棒材であり、光軸方向に向けてシャッ
タユニット枠93に回動自在に取り付けられている。こ
のネジシャフト135には、第二レンズ枠105から延
びるアーム部105eが螺合している。ネジシャフト1
35とアーム部105eは、レンズ移動機構として機能
するものである。
【0053】モータ95が回転すると、ギヤ130〜1
34を介してネジシャフト135が回転し、第二レンズ
枠105と共に第二レンズ群102が光軸方向に移動す
る。この第二レンズ群102の移動により、撮影光学系
のフォーカシングが行われる。
【0054】ネジシャフト135の上部は、さらにシャ
ッタユニット枠93の前面93aを貫通しており、その
貫通部分にギヤ141が取り付けられている。前面93
aには、揺動板142が取り付けられており、その揺動
板142上にはギヤ143、144が回転自在に取り付
けられている。
【0055】図10に示すように、揺動板142は、ギ
ヤ144の軸ピン145に軸支されており、軸ピン14
5を中心に回転可能となっている。また、揺動板142
は、ねじりバネ146により上方側からみて左回りに付
勢されており、前面93aに突設されるピン147に掛
止され回り止めされている。揺動板142上のギヤ14
3は、ギヤ144と常時噛み合っているが、揺動板14
2がねじりバネ146により左回りに回されている状態
のときには、ギヤ141から離間しており噛み合ってい
ない。
【0056】前面93aには、ギヤ148、149及び
150が順次噛合して設けられている。ギヤ148は、
ギヤ144と噛合しており、ギヤ144の回転によりギ
ヤ148、149を介してギヤ150に回転力を伝達す
る。ギヤ150は、第三筒6の前壁部6aを貫通してお
り、バリア駆動リング81に噛合している。すなわち、
ギヤ150は、図9に示すように、バリア駆動リング8
1に形成される湾曲状の長孔81aに挿入され、その長
孔81aの内周面に形成されるギヤ歯81b(図4参
照)と噛合している。ギヤ130〜134、ネジシャフ
ト135及びギヤ141、143、144、148〜1
50は、モータ95の駆動力をバリア開閉機構に伝達す
る第一駆動伝達機構として機能する。
【0057】また、第三筒6の前壁部6aにおけるギヤ
150の貫通部分には、ストッパ6bが形成されてい
る。ストッパ6bは、バリア駆動リング81の移動範囲
を規制するものであり、バリア駆動リング81の移動に
より長孔81aの内壁と当接しバリア駆動リング81の
移動を制限する。
【0058】図9に示すように、シャッタユニット枠9
3には、棒材160が取り付けられている。棒材160
は、棒状の部材であり、光軸方向に向けて配設されてい
る。また、棒材160は、光軸方向に一定範囲内で移動
可能に組み付けられており、レンズ鏡胴1の繰り出し及
び繰り込みに応じて移動する。棒材160の先端部16
1は、先細りのテーパ状となっており、揺動板142の
下方に位置している。また、棒材160の後端部162
は、第三筒6の後部開放端から突出している。
【0059】第三筒6等のレンズ鏡胴1が本体3に繰り
込まれると、棒材160の後端部162が本体3などに
当接する。この当接により、棒材160がシャッタユニ
ット枠93の前方に移動する。その移動により、図10
に示すように、先端部161が揺動板142を右回りに
回転させ、揺動板142上のギヤ143とギヤ141が
噛合する。これにより、モータ95の駆動力がギヤ14
1、143、144及び148〜150を介してバリア
側へ伝達され、その伝達によりバリアを閉じることが可
能となる。
【0060】一方、第三筒6等のレンズ鏡胴1が本体3
から一定以上繰り出されているときには、棒材160の
後端部162が本体3の壁面(図示なし)に当接しな
い。このため、棒材160がシャッタユニット枠93の
後方に位置しており、揺動板142が左回りに回転した
状態となる。従って、揺動板142上のギヤ143とギ
ヤ141が噛合せず、モータ95の駆動力はバリア側へ
伝達されず、モータ95が駆動しても第二レンズ群10
2が光軸方向に移動するのみであり、バリアが閉じられ
ることはない。
【0061】このように、棒材160及び揺動板142
は、モータ95の駆動力のバリア開閉機構への伝達につ
いて伝達可能状態と伝達不可能状態とを切り替える駆動
伝達切替手段として機能する。
【0062】また、揺動板142上のギヤ143とギヤ
141が噛合したときには、駆動源であるモータ95の
駆動により、第二レンズ群102の移動とバリア83の
開閉が連動する。このため、第二レンズ群102の位置
検出を検出器96にて行うことにより、バリア83の開
閉状態を間接的に検出することができる。このため、バ
リア開閉を検出するセンサなどの設置を省略することが
可能である。
【0063】次に、レンズ鏡胴1の基本的な動作につい
て説明する。
【0064】図6に示すように、カメラ2が撮影不可能
なオフ状態となっているときには、レンズ鏡胴1は、本
体3に繰り込まれており、バリア83は閉じている。こ
の状態において、本体3のメインスイッチ16が押され
ると、図11に示すように、モータ95が駆動し、その
駆動力がバリア開閉機構に伝達されバリア83が開かれ
る。また、モータ95の駆動力はレンズ移動機構にも伝
達され、第二レンズ群102が被写体側へ移動する。
【0065】この状態では、レンズ鏡胴1が繰り込まれ
ているため、モータ95の駆動により、バリア83の開
閉と第二レンズ群102の移動が連動して行われる。第
二レンズ群102は、WIDE待機位置で停止してい
る。
【0066】そして、図11の状態において、シャッタ
ボタン11が押されると、図12に示すように、AF測
距データに基づいて図示しない鏡胴駆動用モータが回転
し、それに伴い柱状ギヤ43が回転し、第一筒4が繰り
出される。このとき、モータ95は駆動せず、第一レン
ズ群101、第二レンズ群102及び第三レンズ群10
3はそれら相互の群間隔を変えずに全体繰り出しされ
る。この全体繰り出しにより、焦点調整が行われる。そ
して、シャッタレリースが行われ、撮影が行われる。シ
ャッタレリース後、第一筒4は本体3に繰り込まれる。
【0067】図11の状態において、ズーム操作が行わ
れると、図13に示すように、その操作に応じて図示し
ない鏡胴駆動用モータが駆動し、それに伴い柱状ギヤ4
3が回転し、第一筒4が回転しながら本体3及び固定筒
40から繰り出される。また、第一筒4と共に第二筒5
も回転し第一筒4から繰り出される。更に、第二筒5か
ら第三筒6が繰り出される。これらの第一筒4、第二筒
5及び第三筒6の繰り出しより、第一レンズ群101、
第二レンズ群102及び第三レンズ群103が一体とな
って繰り出され、ズーミングが行われる。このとき、第
二レンズ群102は、WIDE待機位置に待機してい
る。
【0068】そして、この図13の状態において、シャ
ッタボタン11が押されると、図14に示すように、A
F測距データに基づいてモータ95が駆動し、第二レン
ズ群102がWIDE待機位置から後退し焦点調節が行
われる。そして、シャッタレリースが行われ、撮影が行
われる。
【0069】図13の状態において、さらにズーム操作
が行われると、図15に示すように、その操作に応じて
図示しない鏡胴駆動用モータが駆動し、それに伴い柱状
ギヤ43が回転し、第一筒4が回転しながら本体3及び
固定筒40から繰り出される。また、第一筒4と共に第
二筒5も回転し第一筒4から繰り出される。更に、第二
筒5から第三筒6が繰り出される。これらの第一筒4、
第二筒5及び第三筒6の繰り出しより、第一レンズ群1
01、第二レンズ群102及び第三レンズ群103が一
体となって繰り出され、ズーミングが行われる。
【0070】その際、第三筒6が一定以上繰り出される
と、第二レンズ群102は、WIDE待機位置から後退
しTELE待機位置に移動し、そのTELE待機位置で
待機する。図15では、第二レンズ群102のTELE
待機位置を二点鎖線で示してある。
【0071】ここで、「一定以上の繰り出し」として
は、例えば、レンズ鏡胴1が7段階Z1〜Z7のステッ
プズームにより繰り出し可能な場合、ズームコードZ2
とズームコードZ3の間の繰り出し量が設定される。す
なわち、レンズ鏡胴1がズームコードZ2からズームコ
ードZ3に繰り出されるときに、第二レンズ群102が
WIDE待機位置からTELE待機位置に移動する。こ
の第二レンズ群102の移動は、モータ95の駆動によ
り行われる。
【0072】なお、この駆動の際、レンズ鏡胴1の繰り
出しにより、バリア開閉機構へのモータ95の駆動力伝
達が断たれているため、モータ95を駆動してもバリア
83が閉じることはない。
【0073】そして、この図15の状態において、シャ
ッタボタン11が押されると、AF測距データに基づい
てモータ95が駆動し、第二レンズ群102がTELE
待機位置(二点鎖線の位置)から後退し焦点調節が行わ
れる。そして、シャッタレリースが行われ、撮影が行わ
れる。
【0074】次に、レンズ鏡胴1を用いたカメラの電気
的構成を説明する。
【0075】図16は、レンズ鏡胴1を用いたカメラの
電気的構成を示したブロック図である。本図に示すよう
に、カメラ2には、CPU200が設けられている。C
PU200は、カメラ2全体の制御を行うものであり、
制御・演算処理のためのプログラムを予め記憶している
ROM201及び制御・演算の際に各種データを記憶す
るRAM202を内蔵している。
【0076】CPU200には、昇圧回路210、表示
部13、スイッチ群212、リモコン受信回路213、
LED群214、ストロボ回路215、測光部216、
シャッタ駆動部217が接続されている。
【0077】昇圧回路210は、バッテリ210aが接
続されており、CPU200による制御の下、バッテリ
210aより出力される電源電圧を昇圧し、その昇圧さ
れた電源電圧をカメラ2内の各電気部品等に供給する。
【0078】スイッチ群212は、シャッタレリースを
行うシャッタボタン11、撮影モードを設定するための
モードスイッチ14、セルフタイマ撮影を設定するため
のセルフタイマスイッチ15、カメラ2の撮影可能状
態、撮影不可能状態を切り替えるメインスイッチ16、
ズーミングを行うためのズームスイッチ18(TELE
スイッチ19、WIDEスイッチ20)、カートリッジ
蓋21の開閉を行う開閉スイッチ、フィルムの途中巻戻
しを指示するMRスイッチ及びフィルムカートリッジが
装填されているか否かを確認するカートリッジ在否スイ
ッチなどにより構成されている。
【0079】ストロボ回路215は、ストロボ窓内に設
けられた発光体を有し、CPU200による制御の下、
選択された撮影モード(ストロボ発光態様等に関するモ
ード)に従って発光体をストロボ発光させる。測光部2
16は、測光センサ9などにより構成されている。シャ
ッタ駆動部217は、シャッタ駆動を行うものであり、
ドライバ部219の駆動信号を受けて作動する。
【0080】また、CPU200には、EEPROM2
18、ドライバ部219、AF回路220、フォーカス
駆動部221、鏡胴駆動部222、フィルム給送部22
3、DD読み取り部224、磁気データ書込読込部22
5が接続されている。
【0081】EEPROM218は、各時点におけるカ
メラ2の状態、各種の制御パラメータ等を記憶する。ド
ライバ部219は、CPU200からの制御信号を受け
てフォーカス駆動部221、鏡胴駆動部222、フィル
ム給送部223及びシャッタ駆動部217に駆動信号を
出力するものである。ドライバ部219は、CPU20
0のドライバON/OFF端子CE、シリアル端子D
M、パラレル端子DC0、DC1、DC2と接続されて
おり、ドライバON/OFF端子CEをONに切り替え
て、シリアル端子DMからシリアル信号により駆動すべ
き駆動部を選択し、パラレル端子DC0、DC1、DC
2のデータ信号に従い、選択した駆動部の駆動を行う。
選択した駆動部の駆動が完了したら、ドライバON/O
FF端子CEをOFFにしてドライバ部219をOFF
させる。
【0082】AF回路220は、AF投光窓およびAF
受光窓それぞれの中に発光体および受光体それぞれを有
し、これら発光体および受光体を用いた三角測距の原理
により、CPU200による指示により被写体までの距
離を測定し、その測定結果をCPU200に送る。
【0083】フォーカス駆動部221は、第二レンズ群
102のレンズ移動及びバリア83の開閉を行うもので
あり、モータ95を備えている。モータ95は、ドライ
バ部219の駆動信号を受けて駆動し、第二レンズ群1
02のレンズ移動及びバリア83の開閉を行う。また、
フォーカス駆動部221は、モータ95の回転駆動に伴
いパルス信号を出力する駆動検出器226を備えてい
る。駆動検出器226としては、例えば、フォトインタ
ラプタが用いられる。更に、フォーカス駆動部221に
は、第二レンズ群102の位置検出を行う検出器96が
設けられている。
【0084】鏡胴駆動部222は、レンズ鏡胴1の繰り
出し及び繰り込みの駆動を行うものであり、モータ22
7を備えている。モータ227は、鏡胴駆動用モータで
あり、ドライバ部219の駆動信号を受けて駆動し、柱
状ギヤ43等を介して第一筒4を回転させ、レンズ鏡胴
1の繰り出し又は繰り込みを行う。また、鏡胴駆動部2
22は、モータ227の回転駆動に伴いパルス信号を出
力する駆動検出器228を備えている。駆動検出器22
8としては、例えば、フォトインタラプタが用いられ
る。
【0085】フィルム給送部223は、CPU200に
よる指示に従い、装填されているフィルムカートリッジ
のフィルムを順方向または逆方向に給送する。DD(デ
ータディスク)読取部224は、本体3にフィルムカー
トリッジが装填された直後に、そのフィルムカートリッ
ジのデータディスクに記録されたフィルム情報(フィル
ム種類、フィルム感度、撮影可能コマ数)およびフィル
ム使用状態(未使用/撮影途中/撮影済み/現像済み)
に関するデータを、CPU200による指示により読み
取り、CPU200に送る。ここで、データディスク
は、フィルムカートリッジの側端に設けられている円盤
状のもので、その表面に表示されたバーコードによりフ
ィルム情報を表し、また、その停止時における回転方位
によってフィルム使用状態を表す。
【0086】磁気データ読取書込部225は、CPU2
00による指示に従い、装填されているフィルムカート
リッジのフィルムの磁気記録領域に、撮影の日付、プリ
ント枚数、言語およびタイトル等の情報の書き込み又は
読み出しを行う。
【0087】次に、レンズ鏡胴1を備えたカメラ2にお
ける各制御処理について詳述する。
【0088】まず、カメラ2の基本的な制御処理の概要
について説明する。
【0089】図17にカメラ2の基本的な制御処理の概
略フローチャートを示す。本図のS10に示すように、
電池装填により初期処理が行われる。初期処理は、いわ
ゆるパワーオンリセットであり、CPU200の初期設
定、ポート初期設定、RAM202の初期設定、EEP
ROM218の値のRAM202への展開などが行われ
る。その内容の詳細については後述する。次いで、S1
2に移行し、時計処理が行われる。時計処理は、時計カ
ウントに応じた時間表示に更新する処理である。
【0090】そして、S14に移行し、エラー書き込み
処理が行われる。エラー書き込み処理は、各処理におい
てエラー書き込みの要求があるときに、EEPROM2
18に割り当ててある所定の領域に書き込みを行う処理
である。
【0091】そして、S16に移行してリモコン回路電
源処理が行われ、S18に移行して250mSタイマが
起動しているか否か判定される。250mSタイマが起
動していないと判定されたときには、S24に移行す
る。一方、250mSタイマが起動していると判定され
たときには、SCT処理が行われ(S20)、鏡胴リカ
バリ処理が行われる(S22)。
【0092】SCT処理は、カートリッジの有無を検出
する処理である。鏡胴リカバリ処理は、レンズ鏡胴1が
ユーザにより強制的に繰り出され又は繰り込まれた場合
に、レンズ鏡胴1を適正な位置に戻し又はレンズ鏡胴1
を完全に繰り込む処理である。鏡胴リカバリ処理の詳細
については、後述する。
【0093】そして、S24に移行し、分岐チェック処
理及び分岐処理が行われる。分岐チェック処理及び分岐
処理とは、スイッチ操作等により入力された信号を有効
か否かを判断し、有効であるときに入力された信号に相
当する処理へ分岐させる処理である。そして、S26に
移行し、スイッチ処理が行われる。スイッチ処理は、ス
イッチ操作等に応じた動作を実際に行う処理である。
【0094】次いで、S32に移行し、ストロボ充電処
理が行われる。ストロボ充電処理は、バッテリの充電を
行う処理である。そして、S34に移行し、スタンバイ
処理が行われる。スタンバイ処理の内容は後述する。そ
して、S34のスタンバイ処理の終了後、S12に戻
る。
【0095】次に、初期処理について説明する。
【0096】図18〜20に初期処理のフローチャート
を示す。初期処理は、電池装填時におけるCPU200
などを初期化する処理である。
【0097】図18のS50に示すように、CPU20
0の初期設定が行われる。次いで、ポート設定、RAM
202の初期設定が行われる(S52、S54)。次い
で、EEPROM218の所定のデータがRAM202
に展開され(S56)、EEPROM218のデータに
異常があるか否かが判定される(S58)。その際、異
常なデータについては所定の値に丸め込まれる。
【0098】そして、S60に移行し、SCT検出処理
が行われる。SCT検出処理は、カメラ2の本体3にフ
ィルムカートリッジが装填されているか否かを検出する
処理である。そして、S62に移行し、EEPROM2
18の給送状態データ(FSTATE)が撮影スタンバ
イか否かが判定される。撮影スタンバイ状態でないと判
定されたときにはS66に移行する。
【0099】一方、撮影スタンバイ状態であると判定さ
れたときには、S64に移行し、EEPROM218の
フィルムカウントデータ(FCOUNT)としてある数
値「N」が設定されているか否かが判定される。フィル
ムカウントデータ(FCOUNT)としてある数値
「N」が設定されていると判定されたときには、S76
に移行する。一方、フィルムカウントデータ(FCOU
NT)としてある数値「N」が設定されていないと判定
されたときには、S66に移行し、EEPROM218
のデータによりカートリッジが装填されているか否かが
判定される。
【0100】S66にて、カートリッジが装填されてい
ないと判定されたときには、RAM202のカートリッ
ジマーク消灯のフラグがセットされ(S68)、フィル
ムカウントデータとして「なし」がセットされる(S7
0)。そして、EEPROM218に、カメラ2の給送
状態データ(FSTATE)として「撮影スタンバイ」
が書き込まれ、フィルムカウントデータとして「なし」
が書き込まれる(S72)。更に、EEPROM218
に、シャッタスピード及びフィルムタイプが初期データ
として一定の値が書き込まれる。
【0101】S76では、EEPROM218の給送状
態データ(FSTATE)がDEP/DD中であるか否
かが判定される。ここで、「DEP/DD中」とは、カ
ートリッジ装填時にフィルムの種類(感度、ネガポジ
等)や使用状況を読み込んでいるときなどを意味する。
S76にてDEP/DD中であると判定されたときには
S74に移行する。
【0102】一方、DEP/DD中でないと判定された
ときには、S78に移行し、EEPROM218の給送
状態データが撮影MR中であるか否かが判定される。こ
こで、「撮影MR中」とは、撮影途中におけるマニュア
ルリワインド中であることを意味する。S78にて、撮
影MR中であると判定されたときには、S80に移行
し、EEPROM218のフィルムカウントデータ(F
COUNT)としてある数値「N」が設定されているか
否かが判定される。フィルムカウントデータとしてある
数値「N」が設定されていないと判定されたときには、
S100に移行する。
【0103】一方、S80にて、フィルムカウントデー
タとしてある数値「N」が設定されいると判定されたと
きには、S82に移行し、EEPROM218のフィル
ムカウントデータとして「2」以上の値が設定されてい
るか否かが判定される。フィルムカウントデータとして
「2」以上の値が設定されていると判定されたときに
は、S86に移行し、フィルムカウントデータとして前
の値から1を減じた値がセットされる。一方、フィルム
カウントデータとして「2」以上の値が設定されていな
いと判定されたときには、S84に移行し、フィルムカ
ウントデータとして「1」がセットされる。
【0104】そして、S88に移行し、給送状態データ
及びフィルムカウントデータとしてRAM202にセッ
トされる値がEEPROM218に書き込まれる。
【0105】一方、S78にて、撮影MR中でないと判
定されたときには、S90に移行し、EEPROM21
8の給送状態データがリライトMR中であるか否かが判
定される。ここで、「リライトMR中」とは、磁気情報
の再書き込み中である場合を意味する。
【0106】そして、S100に移行し、フィルムカウ
ント値が表示部13に表示される。そして、S102に
移行し、デートモードとして「OFFモード」がセット
され、S104に移行し、フィルムカウントデータ(F
COUNT)が「なし」か否かが判定される。フィルム
カウントデータが「なし」と判定されたときには、S1
10に移行する。一方、フィルムカウントデータが「な
し」でないと判定されたときには、S106に移行し、
デート表示が行われる。すなわち、本体3の背面に設け
られる表示部13(図2に参照)に、OFFモードのデ
ート表示として「−−−−−」が表示される。次いで、
S108に移行し、1sec待機した後、S110に移
行する。
【0107】S110では、初期バルブ閉処理が行われ
る。初期バルブ閉処理は、レンズ鏡胴1に内蔵されるシ
ャッタを閉じる処理である。次いで、電源オンオフ測温
処理が行われ(図19のS112)、メインスイッチ状
態として開コードをRAM202にセットし(S11
4)、エンコーダチェック処理が行われる(S11
5)。電源オンオフ測温処理は、フォーカス駆動部22
1(図16参照)の駆動のための温度計測を行う処理で
ある。また、エンコーダチェック処理は、エンコーダチ
ェック処理は、現在の鏡胴位置を判断するために、レン
ズ鏡胴1に設置されるエンコーダの端子EA、EBを読
み込む処理である。
【0108】そして、S116に移行し、エンコーダチ
ェック処理で検出された端子EA、EBの入力が共に
「1」であるか否かが判定される。端子EA、EBの入
力が共に「1」である場合とは、鏡胴が本体3に完全に
繰り込まれている場合である。端子EA、EBが共に
「1」であると判定されたときには、S118に移行
し、フォーカス初期処理が行われる。フォーカス初期処
理(FOCUS初期処理)は、第二レンズ群102の位
置を検出した後、バリアを閉じる処理を行うものであ
る。この詳細については、後述する。
【0109】一方、端子EA、EBが共に「1」でない
と判定されたときには、S120に移行し、クローズ処
理(CLOSE処理)が行われる。クローズ処理は、端
子EA、EBを「1」とするズームコードZ1までレン
ズ鏡胴1を繰り込む処理である。このクローズ処理の詳
細については、後述する。
【0110】そして、S122に移行し、エンコーダチ
ェック処理が行われた後、エンコーダチェック処理で検
出された端子EA、EBが共に「1」であるか否かが判
定される(S124)。端子EA、EBが「1」でない
と判定されたときには、S140に移行する。一方、端
子EA、EBが共に「1」であると判定されたときに
は、S126に移行し、フォーカス初期処理が行われ
る。
【0111】そして、S128に移行し、フォーカスエ
ラーがセットされているか否かが判定される。フォーカ
スエラーがセットされているときには、エンコーダ位置
をE1にセットし(S130)、鏡胴位置をZ1にセッ
トする(S132)。一方、フォーカスエラーがセット
されていないときには、エンコーダ位置をE0にセット
し(S134)、鏡胴位置をZ0にセットし(S13
6)、鏡胴エラーをリセットする(S138)。
【0112】そして、S140に移行し、メインスイッ
チ状態として閉コードがRAM202にセットされる。
そして、S142に移行し、LPIINオーバータイム
がセットされているか否かが判定される。ここで、「L
PIIN」とは、フォーカス駆動部221の駆動検出器
226(図16参照)からの入力を意味し、「LPII
Nオーバータイム」とは、ある設定された時間が経過し
たことを意味する。
【0113】S142にて、LPIINオーバータイム
がセットされていると判定されたときには、S144に
移行し、フォーカスエラーリカバリ処理が行われる。フ
ォーカスエラーリカバリ処理は、第二レンズ群102を
WIDE待機位置に移動させた場合などにギヤがうまく
噛み合わないとき、その状態を回復する処理である。処
理内容の詳細については、後述する。
【0114】一方、S142にて、LPIINオーバー
タイムがセットされていないと判定されたときには、S
146に移行し、カウントデータnとして「5」がセッ
トされる。そして、S148に移行し、バッテリチェッ
ク処理(BC処理)が行われる。バッテリチェック処理
は、、バッテリ210aの電圧チェックを行う処理であ
る。
【0115】そして、S150に移行し、バッテリチェ
ックがNGであったか否かが判定され、NGであったと
判定されたときには200ms待機後(S152)、カ
ウントデータnを1だけ減ずる(S154)。そして、
そのカウントデータnが「0」であるか否かが判定され
(S156)、カウントデータnが「0」でないと判定
されたときには、S148に戻る。一方、カウントデー
タnが「0」であると判定されたときには、S158に
移行し、MRスイッチがオンされたか否かが判定され
る。MRスイッチがオンされたらMRスイッチ処理が行
われ、フィルムが強制巻き取りされる。
【0116】一方、S150にてバッテリチェックがN
Gでないと判定されたときには、S162、S164に
移行し、カートリッジが装填されているか否かが検出判
定される。カートリッジが装填されていないと判定され
たときには、図20のS170に移行する。一方、カー
トリッジが装填されていると判定されたときにはカート
リッジ蓋21が開いているか否かが判定される(S16
6)。カートリッジ蓋21が開いていないと判定された
ときには、図20のS170に移行する。一方、カート
リッジ蓋21が開いていると判定されたときには、S1
68に移行し、スプールキー移動処理が行われる。スプ
ールキー移動処理は、スプールキーの位置を「×」の位
置まで移動する処理である。
【0117】そして、図20のS170に移行し、EE
PROM218の給送状態データ(FSTATE)がD
EP/DD中であるか否かが判定される。DEP/DD
中であると判定されたときには、S174に移行し、デ
ート表示が行われ、VEI処理が行われカートリッジの
使用表示が露光済みに設定され(S176)、S212
に移行する。
【0118】一方、S170にて、DEP/DD中でな
いと判定されたときには、EEPROM218の給送状
態データがVEI中であるか否かが判定される(S17
2)。VEI中であると判定されたときには、S174
に移行する。一方、VEI中でないと判定されたときに
は、S178に移行し、EEPROM218の給送状態
データがn点滅であるか否かが判定される。ここで、
「n点滅である」とは、カメラ2に給送エラーが生じて
いることを意味する。
【0119】このS178にてn点滅であると判定され
たときには、S204に移行し、VEI処理停止位置の
データとして「露光済み」がEEPROM218に書き
込まれ、フィルムカウントデータ(FCOUNT)とし
てRAM202にセットされている値がEEPROM2
18に書き込まれる。
【0120】そして、S206に移行し、デート表示が
行われた後、シャッタエラーがセットされているか否か
が判定される(S208)。シャッタエラーがセットさ
れていると判定されたときには、S212に移行する。
一方、シャッタエラーがセットされていないと判定され
たときには、リワインド給送処理が行われる(S21
0)。リワインド給送処理は、フィルムを全て巻き取る
処理である。
【0121】一方、S178にてEEPROM218の
給送状態データがn点滅でないと判定されたときには、
その給送状態データがMR(マニュアルリワインド)中
であるか否かが判定される。MR中であると判定された
ときには、S204に移行する。一方、MR中でないと
判定されたときには、S184に移行し、EEPROM
218の給送状態データがFFS(ファースト・フレー
ム・セット)中であるか否かが判定される。FFS中で
あると判定されたときには、S206に移行する。
【0122】一方、S182にて、FFS中でないと判
定されたときには、S184に移行し、EEPROM2
18の給送状態データが駒送り中であるか否かが判定さ
れる。給送状態データが駒送り中であると判定されたと
きには、S186に移行し、フィルムカウントデータが
「0」又は「1」であるか否かが判定される。フィルム
カウントデータが「0」又は「1」であると判定された
ときには、S204に移行する。一方、フィルムカウン
トデータが「0」又は「1」でないと判定されたときに
は、S188に移行し、デート表示が行われた後、VE
I処理停止位置のデータとして「露光済み」がEEPR
OM218に書き込まれ、フィルムカウントデータ(F
COUNT)としてRAM202にセットされている値
がEEPROM218に書き込まれる(S190)。そ
して、S192に移行し、フィルムの1駒給送処理が行
われる。
【0123】ところで、S184にて、給送状態データ
が駒送り中でないと判定されたときには、S194に移
行し、EEPROM218の給送状態データがリライト
給送中であるか否かが判定される。給送状態データがリ
ライト給送中であると判定されたときには、S188に
移行する。一方、給送状態データがリライト給送中でな
いと判定されたときには、S196に移行し、フィルム
カウントデータが「0」であるか否かが判定される。、
フィルムカウントデータが「0」でないと判定されたと
きには、S212に移行する。一方、フィルムカウント
データが「0」であると判定されたときには、表示部1
13が3秒間、全表示される(S198〜S202)。
【0124】そして、S212に移行し、バッテリチェ
ック処理が行われ、本体3にカートリッジが装填されて
いるか否かが判定される。装填されているときには、表
示部13のカートリッジマークが点灯される(S21
6)。装填されていないときには、S218に移行し、
デート表示が行われ、初期処理を終了する。
【0125】次に、レリーズ処理について説明する。
【0126】図21〜25にレリーズ処理のフローチャ
ートを示す。レリーズ処理は、シャッタボタン11の操
作が行われたときの処理である。
【0127】図21のS300に示すように、RAM2
02に鏡胴エラーのフラグがセットされているか否かが
判定される。鏡胴エラーのフラグがセットされていると
判定されたときには、図25のS462に移行する。一
方、鏡胴エラーのフラグがセットされていないと判定さ
れたときには、シャッタバッテリチェックがセットされ
る(S302)。そして、バッテリチェック処理が行わ
れ(S304)、シャッタバッテリチェックがリセット
される(S306)。
【0128】そして、S308に移行し、バッテリチェ
ックがNGであるか否かが判定される。バッテリチェッ
クがNGであると判定されたときには、図25のS46
2に移行する。一方、バッテリチェックがNGでないと
判定されたときには、測温処理(S310)、測光処理
(S312)、AF処理(S314)、繰り出し演算
(S316)、露出演算(S318)が順次行われる。
【0129】測温処理は温度を計測する処理であり、測
光処理は外部の明るさを計測する処理であり、AF処理
(オートフォーカス処理)は被写体までの距離を計測す
る処理である。繰り出し演算は、AF処理の計測結果に
応じて焦点調節のための第二レンズ群102の移動量を
演算する処理である。また、露光演算は、測光処理の計
測結果などに応じてシャッタの開きによる露光時間を演
算し、ストロボの発光時間を演算する処理である。
【0130】そして、S320に移行し、ストロボ発光
が行われるか否かが判定される。ストロボ発光が行われ
ないと判定されたときには、S324に移行する。一
方、ストロボ発光が行われると判定されたときには、ス
トロボ充電完了しているか否かが判定される(S32
2)。ストロボ充電完了していないと判定されたときに
は、図25のS462に移行する。
【0131】一方、ストロボ充電完了していると判定さ
れたときには、S324に移行し、フィルムカウントデ
ータ(FCOUNT)が「なし」であるか否かが判定さ
れる。フィルムカウントデータが「なし」であると判定
されたときには、S328に移行する。フィルムカウン
トデータが「なし」でないと判定されたときには、フィ
ルムのISO感度及びフィルムタイプが表示部13に表
示される。
【0132】そして、S328に移行し、オートフォー
カス用LED(AFLED)が点灯され、100μs待
機した後(S330)、S332に移行し、近距離警告
がセットされているか否かが判定される。
【0133】近距離警告がセットされていると判定され
たときには、オートフォーカス用LED(AFLED)
が点灯しているか否かが判定され(S334)、点灯し
ていると判定されたときには消灯され(S336)、点
灯してないと判定されたときには点灯される(S33
8)。これにより、SP2が押されるまで又はSP1が
オフとなるまで、オートフォーカス用LEDが点滅する
こととなる。
【0134】そして、S340に移行し、スイッチSP
1がオンであるか否かが判定される。スイッチSP1
は、シャッタボタン11が半押しされたか否かを検出す
るスイッチであり、シャッタボタン11が半押しされる
ことにより、オンとなる。
【0135】S340にて、スイッチSP1がオンでな
いと判定されたときには、オートフォーカス用LEDが
消灯され(S344)、図25のS446に移行する。
一方、スイッチSP1がオンであると判定されたときに
は、スイッチSP2がオンであるか否かが判定される
(S346)。スイッチSP2は、シャッタボタン11
が全押しされたか否かを検出するスイッチであり、シャ
ッタボタン11が全押しされることにより、オンとな
る。
【0136】S346にて、スイッチSP2がオンでな
いと判定されたときには、S322に戻る。一方、スイ
ッチSP2がオンであると判定されたときには、オート
フォーカス用LEDが消灯され(S348)、図22の
S350に移行する。
【0137】S350では、レンズドライブ処理(LD
処理)が行われる。レンズドライブ処理は、図21のS
316の繰り出し演算の結果に応じて、レンズ鏡胴1全
体又は第二レンズ群102を移動させる処理である。そ
の詳細について、後述する。そして、S352に移行
し、鏡胴エラーのフラグがセットされているか否かが判
定され、鏡胴エラーのフラグがセットされていると判定
されたときには、S386に移行する。
【0138】一方、鏡胴エラーのフラグがセットされて
いないと判定されたときには、レンズドライブNG(L
DNG)がセットされているか否かが判定される(S3
54)。レンズドライブNGがセットされていると判定
されたときには、S356に移行し、PIオーバータイ
ムか否かが判定される。PIオーバータイムとは、鏡胴
モータ又はフォーカスモータのPI信号にてオーバータ
イムが発生したことを意味する。S356にて、PIオ
ーバータイムでないと判定されたときには、S386に
移行する。一方、PIオーバータイムであると判定され
たときには、S358に移行し、レンズリターン処理
(LR処理)が行われる。レンズリターン処理は、レン
ズドライブ処理により移動したレンズ鏡胴1又は第二レ
ンズ群102を所定の待機位置に戻す処理である。その
詳細については、後述する。S358のレンズリターン
処理の後、S386に移行する。
【0139】一方、S354にて、レンズドライブNG
がセットされていないと判定されたときには、PRE処
理(S360)、CHP読み込み処理(S362)、電
源オン処理(S364)、露光処理(S366)、電源
オフ処理(S368)、電源完了セット(S370)が
順次行われる。PRE処理は、撮影モードが赤目軽減モ
ードか否かに応じて露光前にストロボを点滅させる処理
である。CHP読み込み処理は、プリントタイプの選択
を読み込む処理である。露光処理は、図21のS318
の露光演算結果に従ってシャッタレリーズを行う処理で
ある。
【0140】そして、S372に移行し、露光エラーが
あったか否かが判定される。露光エラーがなかったと判
定されたときには、シャッタエラーがリセットされる
(S374)。一方、露光エラーがあったと判定された
ときには、EEPROM218のフィルムカウントデー
タ(FCOUNT)としてある数値「N」が設定されて
いるか否かが判定される(S376)。
【0141】フィルムカウントデータとしてある数値
「N」が設定されていないと判定されたときには、S3
74に移行する。一方、フィルムカウントデータとして
ある数値「N」が設定されいると判定されたときには、
シャッタエラーカウントのデータに「1」を加算する
(S378)。そして、S380に移行し、シャッタエ
ラーカウントが所定の設定値以上であるか否かが判定さ
れる。シャッタエラーカウントが所定の設定値以上でな
いと判定されたときには、S374に移行する。一方、
シャッタエラーカウントが所定の設定値以上であると判
定されたときには、シャッタエラーがセットされ(S3
82)、エラー書き込みがセットされる(S384)。
【0142】そして、S386に移行し、レンズリター
ン処理が行われる。次いで、露光エラーがあったか否か
が判定され(S388)、露光エラーがなかったと判定
されたときには、S390に移行し、鏡胴エラーがあっ
たか否かが判定される。鏡胴エラーがなかったと判定さ
れたときには、S398に移行する。一方、S388に
て露光エラーがあったと判定され、S390にて鏡胴エ
ラーがあったと判定されたときには、カメラ2の撮影モ
ードが遠景モード(INF)又は夜景モード(NVP)
であるか否かが判定される(S392、S394)。カ
メラ2の撮影モードが遠景モード(INF)又は夜景モ
ード(NVP)であると判定されたときには、撮影モー
ドが通常モード(DPモード)にセットされ、表示部1
3に表示される(S396)。一方、カメラ2の撮影モ
ードが遠景モード(INF)又は夜景モード(NVP)
のいずれでもないと判定されたときには、S398に移
行する。
【0143】S398では、時計処理が行われる。そし
て、デート表示(S400)、エラー書き込み処理(S
402)が行われる。次いで、シャッタエラーがあった
か否かが判定され(S404)、シャッタエラーがなか
ったと判定されたときには、S410に移行する。一
方、シャッタエラーがあったと判定されたときには、表
示部13にて所定のマーク点滅が行われ(S406)、
ユーザ等がシャッタエラーを知ることができる。
【0144】そして、S408に移行し、VEI処理停
止位置のデータとして「露光済み」がEEPROM21
8に書き込まれ、フィルムカウントデータ(FCOUN
T)としてRAM202にセットされている値がEEP
ROM218に書き込まれる。
【0145】そして、S410に移行し、レンズドライ
ブNGであるか否かが判定される。レンズドライブNG
であると判定されたときには、図25のS458に移行
する。一方、レンズドライブNGでないと判定されたと
きには、S414に移行し、フィルムカウントデータ
(FCOUNT)が「なし」であるか否かが判定され
る。フィルムカウントデータが「なし」であると判定さ
れたときには、図24のS428に移行する。一方、フ
ィルムカウントデータが「なし」でないと判定されたと
きには、VEI処理停止位置(E VEIPARK)が
「露光済み」(EXPOSED)であるか否かが判定さ
れる(S416)。
【0146】ここで、VEI処理停止位置が「露光済
み」であると判定されたときには、S422に移行す
る。一方、VEI処理停止位置が「露光済み」でないと
判定されたときには、VEI処理停止位置のデータとし
て「撮影途中」(PARTIAL)がセットされ(S4
18)、VEI処理停止位置のデータとしてRAM20
2にセットされているデータがEEPROM218に書
き込まれ、フィルムカウントデータ(FCOUNT)と
してRAM202にセットされている値がEEPROM
218に書き込まれる(S420)。
【0147】そして、S422に移行し、カートリッジ
蓋21が開いている(SCC=開)か否かが判定され
る。カートリッジ蓋21が開いていると判定されたとき
には、図24のS428に移行する。一方、カートリッ
ジ蓋21が開いていないと判定されたときには、カート
リッジ蓋21の開閉変化があった(SCC変化有り)か
否かが判定される(S424)。
【0148】カートリッジ蓋21の開閉変化があったと
判定されたときには、図24のS428に移行する。一
方、カートリッジ蓋21の開閉変化がないと判定された
ときには、S426に移行し、EEPROM218に、
カメラ2の給送状態データ(FSTATE)として「撮
影駒送り中」が書き込まれ、フィルムカウントデータと
してRAM202にセットされるフィルムカウントデー
タが書き込まれる(S72)。
【0149】そして、図24のS428に移行し、カメ
ラ2の撮影モードが遠景モード(INF)又は夜景モー
ド(NVP)であるか否かが判定される(S428、S
430)。カメラ2の撮影モードが遠景モード(IN
F)又は夜景モード(NVP)であると判定されたとき
には、撮影モードが通常モード(DPモード)にセット
され、表示部13に表示される(S432)。一方、カ
メラ2の撮影モードが遠景モード(INF)又は夜景モ
ード(NVP)のいずれでもないと判定されたときに
は、S434に移行する。
【0150】S434では、撮影完了表示が行われる。
撮影完了表示は、オートフォーカス用LED(AFLE
D)、セルフモード用LED(SELFLED)を点灯
することにより、行われる。そして、カートリッジ蓋2
1が誤開閉されたか否かが判定される(S436)。カ
ートリッジ蓋21が誤開閉されたと判定されたときに
は、図25のS458に移行する。一方、カートリッジ
蓋21が誤開閉されていないと判定されたときには、1
駒給送処理が行われる(S438)。
【0151】そして、カートリッジ蓋21が誤開閉され
たか否かが判定される(S440)。カートリッジ蓋2
1が誤開閉されたと判定されたときには、図25のS4
58に移行する。一方、カートリッジ蓋21が誤開閉さ
れていないと判定されたときには、露光エラーがあった
か否かが判定される(S442)。露光エラーがあった
と判定されたときには、図25のS458に移行する。
一方、露光エラーがないと判定されたときには、ストロ
ボ充電処理が行われる(S444)。
【0152】図25のS446では、デート表示が行わ
れる。そして、電源オフ処理(S448)、ストロボ充
電処理(S450)、時計処理(S452)の後、セル
フスイッチがオンされているか否かが判定され(S45
4)、オンされているときには、S452に戻り、オン
されていないときには、S456に移行し、充電完了が
セットされているか否かが判定される。
【0153】充電完了がセットされていると判定された
ときには、S462に移行し、充電完了がセットされて
いないと判定されたときには、S458に移行する。
【0154】S458では、デート表示が行われる。そ
して、そして、ストロボ充電処理(S460)、時計処
理(S462)の後、シャッタボタンの半押しが解除
(SP1がオフ)されたか否かが判定される(S46
4)。シャッタボタンの半押しが解除されていないと判
定されたときには、S462に戻る。一方、シャッタボ
タンの半押しが解除されたと判定されたときには、レリ
ーズ処理を終了する。
【0155】次に、メインスイッチ処理について説明す
る。
【0156】図26にメインスイッチ処理のフローチャ
ートを示す。メインスイッチ処理は、メインスイッチ1
6の操作が行われたときの処理である。
【0157】図26のS500に示すように、エンコー
ダ位置がエンコーダコードE0であるか否かが判定され
る。ここで、「エンコーダ位置がエンコーダコードE0
である」とは、レンズ鏡胴1が本体3に繰り込まれ、バ
リア83が閉じた状態であるを意味する。エンコーダ位
置がエンコーダコードE0でないと判定されたときに
は、S508に移行する。一方、エンコーダ位置がエン
コーダコードE0であると判定されたときには、エンコ
ーダチェック処理が行われる(S502)。エンコーダ
チェック処理は、前述したように、現在の鏡胴位置を判
断するために、レンズ鏡胴1に設置されるエンコーダの
端子EA、EBを読み込む処理である。
【0158】そして、S504に移行し、エンコーダチ
ェック処理で検出された端子EA、EBが共に「1」で
あるか否かが判定される。端子EA、EBが「1」でな
いと判定されたときには、S508に移行し、SM閉処
理が行われる。SM閉処理は、レンズ鏡胴1を本体3に
繰り込み、バリア83を閉じる処理である。この処理内
容の詳細について、後述する。一方、S504にて、端
子EA、EBが共に「1」であると判定されたときに
は、SM開処理が行われる(S506)。SM開処理
は、バリア83を開く処理である。この処理内容の詳細
について、後述する。
【0159】そして、S510に移行し、時計処理が行
われた後、メインスイッチが押されているか否かが判定
される(S512)。メインスイッチが押されていると
判定されたときには、S510に戻る。一方、メインス
イッチが押されていないと判定されたときには、メイン
スイッチ処理を終了する。
【0160】次に、SM開処理について説明する。
【0161】図27にSM開処理のフローチャートを示
す。SM開処理は、メインスイッチ16の操作により、
バリアを開くなどの処理を行うものである。
【0162】図27のS550に示すように、リカバリ
禁止のフラグがリセットされ、SM開バッテリチェック
のフラグがセットされる(S552)。そして、バッテ
リチェック処理が行われ(S554)、SM開バッテリ
チェックのフラグがリセットされる。
【0163】そして、バッテリチェックがNGであった
か否かが判定され、NGと判定されたときには、S56
6に移行する。一方、バッテリチェックがNGでないと
判定されたときには、フィルムカウント表示(S56
0)、電源オンオフ測温処理(S562)、オープン処
理(S564)が行われる。オープン処理は、バリアを
開く処理であり、その内容の詳細については後述する。
【0164】そして、S566に移行し、エンコーダ位
置がエンコーダコードE0であるか否かが判定される。
エンコーダ位置がエンコーダコードE0でないと判定さ
れたときには、オープン処理が正常に行われたと判断さ
れ、S508に移行し、撮影モード表示が行われる。こ
こで、「撮影モード表示」とは、選択される撮影モード
を表すマークの表示をいい、例えば、オートモードでは
表示なしとされ、赤目軽減モードでは目のマークが表示
される。
【0165】そして、S570に移行し、スイッチ群2
12(図16参照)について入力ポートがセットされ
る。この入力ポートのセットにより、各スイッチの入力
が可能となる。
【0166】一方、S566にて、エンコーダ位置がエ
ンコーダコードE0でないと判定されたときには、オー
プン処理によりバリア83が正常に開いていないと判断
され、エンコーダチェック処理が行われる(S57
2)。そして、エンコーダチェック処理で検出された端
子EA、EBが共に「1」であるか否かが判定される
(S574)。端子EA、EBが「1」でないと判定さ
れたときには、S568に移行する。一方、端子EA、
EBが共に「1」であると判定されたときには、リカバ
リ禁止のフラグがセットされる(S576)。そして、
S578に移行し、スイッチ群212(図16参照)に
ついて出力ポートがセットされる。この出力ポートのセ
ットにより、各スイッチの入力が禁止される。S578
及びS570の処理後、SM開処理を終了する。
【0167】次に、SM閉処理について説明する。
【0168】図28にSM閉処理のフローチャートを示
す。SM閉処理は、メインスイッチ16の操作などによ
り、レンズ鏡胴1を本体3に繰り込み、バリアを閉じる
処理である。
【0169】図28のS600に示すように、カメラ2
の撮影モードが赤目軽減モード(PREモード)である
か否かが判定される。カメラ2の撮影モードが赤目軽減
モードであると判定されたときには、S604に移行す
る。一方、カメラ2の撮影モードが赤目軽減モードでな
いと判定されたときには、撮影モードが通常モード(D
Pモード)にセットされる(S602)。
【0170】そして、S604に移行し、充電完了のフ
ラグがリセットされた後、リカバリ禁止のフラグがセッ
トされる(S606)。そして、過去の鏡胴位置のデー
タとして現在の鏡胴位置のデータがセットされ(S60
8)、電源オンオフ測温処理が行われ(S610)、ク
ローズ処理が行われる(S612)。クローズ処理は、
レンズ鏡胴1を本体3に繰り込む処理であり、その内容
の詳細については後述する。
【0171】そして、S614に移行し、エンコーダ位
置がエンコーダコードE1であるか否かが判定される。
ここで、「エンコーダ位置がエンコーダコードE1であ
る」とは、レンズ鏡胴1が本体3に繰り込まれ、バリア
83が開いた状態であることを意味する。エンコーダ位
置がエンコーダコードE1でないと判定されたときに
は、S644に移行し、メインスイッチ状態として開コ
ードがセットされ、スイッチ群212(図16参照)に
ついて入力ポートがセットされる(S646)。
【0172】一方、S614にて、エンコーダ位置がエ
ンコーダコードE1であると判定されたときには、エン
コーダチェック処理が行われる(S616)。そして、
S618に移行し、エンコーダチェック処理で検出され
た端子EA、EBが共に「1」であるか否かが判定され
る。端子EA、EBが「1」でないと判定されたときに
は、S644に移行する。
【0173】一方、S618にて、端子EA、EBが共
に「1」であると判定されたときには、フォーカスエラ
ーがセットされているか否かが判定される(S62
0)。フォーカスエラーがセットされていると判定され
たときには、S624に移行し、フォーカス初期処理が
行われる。フォーカス初期処理は、第二レンズ群102
(フォーカス)の位置がどの位置にあるかをチェックし
て、バリア閉処理を行う処理である。また、バリア閉処
理は、バリア83を閉じる処理である。フォーカス初期
処理及びバリア閉処理の処理内容の詳細については、後
述する。一方、S620にて、フォーカスエラーがセッ
トされていないと判定されたときには、鏡胴エラーがセ
ットされているか否かが判定される(S622)。
【0174】鏡胴エラーがセットされていると判定され
たときには、S624に移行する。一方、鏡胴エラーが
セットされていないと判定されたときには、バリア閉処
理が行われる(S626)。
【0175】そして、S628に移行し、LPIINオ
ーバータイムがセットされているか否かが判定される。
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、フォーカスエラーリカバリ処理が行われ
る(S630)。一方、LPIINオーバータイムがセ
ットされていないと判定されたときには、フォーカスエ
ラーがセットされているか否かが判定される(S63
2)。フォーカスエラーがセットされていると判定され
たときには、SM閉処理を終了する。一方、フォーカス
エラーがセットされていないと判定されたときには、エ
ンコーダ位置のデータとしてE0をセットし(S63
4)、鏡胴位置のデータとしてZ0をセットし(S63
6)、鏡胴エラーをリセットし(S638)、メインス
イッチ状態(SM状態)として閉コードをセットする
(S640)。
【0176】そして、S642に移行し、スイッチ群2
12(図16参照)について出力ポートがセットされ
る。この出力ポートのセットにより、各スイッチの入力
が禁止される。S642及びS646の処理後、SM閉
処理を終了する。
【0177】次に、スタンバイ処理について説明する。
【0178】図29にスタンバイ処理のフローチャート
を示す。スタンバイ処理は、各スイッチ処理などの後、
スイッチ操作が無いときに行われる処理である。
【0179】図29のS700に示すように、スタンバ
イカウンタ及びウエイトモード1カウンタの値として、
ゼロがセットされる。そして、S702にて250ms
タイマ起動が行われた後、スイッチ入力があるか否かが
判定される(S704)。スイッチ入力があると判定さ
れたときには、スタンバイ処理を終了し、各スイッチ処
理に移行する。
【0180】一方、S704にて、スイッチ入力がない
と判定されたときには、時計処理(S706)、鏡胴リ
カバリチェック処理(S708)が順次行われる。鏡胴
リカバリチェック処理の内容について、後述する。
【0181】そして、S710に移行し、スタンバイカ
ウンタが予め設定される所定の設定値Aであるか否かが
判定される。設定値Aとしては、例えば、5分に相当す
る値が設定される。スタンバイカウンタが設定値Aでな
いと判定されたときには、スタンバイカウンタの値とし
て1が加算され(S712)、S702に戻る。一方、
スタンバイカウンタが所定の設定値Aであると判定され
たときには、オートWIDE済みのフラグがセットされ
ているか否かが判定される(S714)。
【0182】オートWIDE済みのフラグがセットされ
ていないと判定されたときには、オートWIDE処理が
行われる(S716)。オートWIDE処理の内容につ
いて、後述する。そして、S717に移行し、オートW
IDE済みのフラグをセットし、S702に戻る。
【0183】一方、S714にて、オートWIDE済み
のフラグがセットされていると判定されているときに
は、ウエイトモード1カウンタが予め設定される所定の
設定値Bであるか否かが判定される(S718)。設定
値Bとしては、例えば、8〜10分に相当する値が設定
される。ウエイトモード1カウンタが設定値Bでないと
判定されたときには、ウエイトモード1カウンタの値と
して1が加算され(S720)、S702に戻る。
【0184】一方、S718にて、ウエイトモード1カ
ウンタが設定値Bであると判定されたときには、オート
オフ済みのフラグがセットされているか否かが判定され
る。オートオフ済みのフラグがセットされていると判定
されたときには、S702に戻る。一方、オートオフ済
みのフラグがセットされていないと判定されたときに
は、オートオフ処理が行われる(S724)。オートオ
フ処理は、SM閉処理と同様に、レンズ鏡胴1を本体3
に繰り込み、バリアを閉じる処理である。そして、S7
26に移行し、オートオフ済みのフラグがセットされ、
S702に戻る。
【0185】次に、オートWIDE処理について説明す
る。
【0186】図30にオートWIDE処理のフローチャ
ートを示す。オートWIDE処理は、カメラ2がスタン
バイ状態でありスイッチ操作なく一定時間が経過したと
きに行われる処理である。
【0187】図30のS750に示すように、カメラ2
の撮影モードが赤目軽減モード(PREモード)である
か否かが判定される。カメラ2の撮影モードが赤目軽減
モードであると判定されたときには、S754に移行す
る。一方、カメラ2の撮影モードが赤目軽減モードでな
いと判定されたときには、撮影モードが通常モード(D
Pモード)にセットされる(S752)。
【0188】そして、S754に移行し、セルフモード
がリセットされ、メインスイッチ状態として開コードが
セットされているか否かが判定される(S756)。開
コードがセットされていないと判定されたときには、オ
ートWIDE処理を終了する。一方、開コードがセット
されていると判定されたときには、鏡胴エラーがセット
されているか否かが判定される(S758)。鏡胴エラ
ーがセットされているときには、鏡胴エラー処理が行わ
れる(S760)。鏡胴エラー処理は、レンズ鏡胴1を
本体3に繰り込み、バリアを閉じた後、エンコーダ位置
を確認する処理である。
【0189】一方、S758にて、鏡胴エラーがセット
されていないときには、エンコーダチェック処理(S7
62)が行われた後、エンコーダの端子EA、EBが中
間コードであるか否かが判定される(S764)。ここ
で、「中間コード」は、鏡胴の繰り出し位置が所定のズ
ームコード(Zn)とズームコード(Zn+1)の間で
ある場合に、端子EA、EBに割り付けられるコードで
ある。
【0190】S764にて、エンコーダのコードEA、
EBが中間コードであると判定されたときには、S76
0に移行する。一方、エンコーダの端子EA、EBが中
間コードでないと判定されたときには、鏡胴位置がズー
ムコードZ1であるか否かが判定される(S766)。
鏡胴位置がズームコードZ1であると判定されたときに
は、オートWIDE処理を終了する。一方、鏡胴位置が
ズームコードZ1でないと判定されたときには、鏡胴停
止位置としてZ1がセットされる(S768)。
【0191】そして、S770に移行し、レンズ鏡胴1
がズームコードZ1(以下、適宜、「Z1」という。)
まで繰り込まれる。そして、リカバリ禁止がセットさ
れ、オートWIDE処理を終了する。
【0192】次に、鏡胴リカバリチェック処理について
説明する。
【0193】図31に鏡胴リカバリチェック処理のフロ
ーチャートを示す。鏡胴リカバリチェック処理は、カメ
ラ2がスタンバイ状態のときに行われる処理であり、2
50ms毎の起動にてエンコーダを読み込み、鏡胴の位
置状態がズームコード以外に移動していたらその鏡胴を
駆動するための状態セットを行う処理である。
【0194】図31のS800に示すように、リカバリ
禁止のフラグがセットされているか否かが判定される。
リカバリ禁止のフラグがセットされているときには、鏡
胴リカバリチェック処理を終了する。一方、リカバリ禁
止のフラグがセットされていないときには、中間コード
エラーがリセットされ(S802)、鏡胴リカバリがリ
セットされる(S804)。
【0195】そして、鏡胴位置がZ1であるか否かが判
定される(S806)。鏡胴位置がZ1であると判定さ
れたときには、リカバリ不可能であるため、鏡胴リカバ
リチェック処理を終了する。一方、鏡胴位置がZ1でな
いと判定されたときには、バッテリチェックがNGであ
るか否かが判定される(S808)。
【0196】S808にて、バッテリチェックがNGで
あると判定されたときには、鏡胴リカバリチェック処理
を終了する。一方、バッテリチェックがNGでないと判
定されたときには、エンコーダオーバータイムカウンタ
が「10」にセットされ(S810)、エンコーダの端
子EA、EBが入力ポートにセットされ(S812)、
100μs待機(S814)の後、エンコーダの端子E
A、EBの読み込みが行われる(S816)。
【0197】そして、エンコーダの端子EA、EBが出
力ポートにセットされ(S818)、エンコーダにおけ
る前回のコードと今回の読み込みによるコードが一致す
るか否かが判定される(S820)。エンコーダにおけ
る前回のコードと今回の読み込みによるコードが一致す
ると判定されたときには、S830に移行する。一方、
エンコーダにおける前回のコードと今回の読み込みによ
るコードが一致しないときには、エンコーダオーバータ
イムカウンタの値が一つ減算され(S822)、エンコ
ーダオーバータイムカウンタの値がゼロであるか否かが
判定される(S824)。エンコーダオーバータイムカ
ウンタの値がゼロでないと判定されたときには、S81
2に戻る。
【0198】一方、エンコーダオーバータイムカウンタ
の値がゼロであると判定されたときには、S826に移
行し、エンコーダ検出オーバータイムがセットされた
後、エンコーダの端子EA、EBが共にゼロにセットさ
れる(S828)。
【0199】そして、S830に移行し、エンコーダの
端子EA、EBが共にゼロであるか否かが判定される。
エンコーダの端子EA、EBのいずれかがゼロでないと
判定されたときには、端子EA、EBが中間コードであ
るか否かが判定される(S832)。端子EA、EBが
中間コードでないと判定されたときには、鏡胴リカバリ
チェック処理を終了する。一方、端子EA、EBが中間
コードであると判定されたときには、中間コードエラー
のフラグをセットし(S836)、鏡胴リカバリチェッ
ク処理を終了する。
【0200】一方、S830にて、エンコーダの端子E
A、EBのいずれかがゼロであると判定されたときに
は、ズームコードZnから外れたと判断され、鏡胴リカ
バリのフラグをセットし(S834)、鏡胴リカバリチ
ェック処理を終了する。
【0201】以上のように、鏡胴リカバリチェック処理
によれば、250ms毎の起動にてエンコーダを読み込
み、鏡胴の位置状態がズームコード以外に移動していた
らその鏡胴を駆動するための状態セットを行うことによ
り、レンズ鏡胴1が外部要因で引き出されたり押し込ま
れたことを検出することができる。
【0202】次に、モータ制御ロジック及び鏡胴の動作
の概要について説明する。
【0203】図32に鏡胴駆動用のモータ及び第二レン
ズ群駆動用のモータにおける制御信号を示す。鏡胴駆動
用のモータ及び第二レンズ群駆動用のモータは、CPU
200の制御信号に基づきドライバ部219が出力する
駆動信号によって駆動する。
【0204】鏡胴駆動用のモータ及び第二レンズ群駆動
用のモータの駆動は、CPU200のドライバON/O
FF端子CEから出力される選択信号により駆動するモ
ータが選択された後、パラレル端子DC0、DC1、D
C2から出力されるロジックに応じて駆動内容が決定さ
れる。
【0205】例えば、図32に示すように、DC0が
0、DC1が0、DC2が0の場合及びDC0が0、D
C1が0、DC2が1の場合には、鏡胴駆動用のモータ
95又は第二レンズ群駆動用のモータ227は待機状態
となる。DC0が0、DC1が1、DC2が1の場合に
は正転駆動、即ちTELE方向の駆動となる。DC0が
1、DC1が0、DC2が1の場合には逆転駆動、即ち
WIDE方向の駆動となる。DC0が1、DC1が1、
DC2が1の場合にはブレーキ動作となる。
【0206】図33にレンズ鏡胴1の動作の概要を示
す。
【0207】本図に示すように、レンズ鏡胴1のズーム
駆動における停止可能な位置は、ズームコードZnの位
置である。ズームコードZnは、例えばZ1〜Z7が設
定される。ズームコードZ1〜Z7に対応して、エンコ
ーダのEmコードが割り付けられている。ズームコード
Z1には、E0及びE1のEmコードが割り付けられて
いる。コードE0は、鏡胴がズームコードZ1に停止し
ており、バリア83が閉じられている場合のコードであ
る。コードE1は、鏡胴がズームコードZ1に停止して
おり、バリア83が開かれている場合のコードである。
【0208】ズームコードZ2には、E2のEmコード
が割り付けられ、ズームコードZ3には、E3のEmコ
ードが割り付けられ、ズームコードZ4には、E4のE
mコードが割り付けられ、ズームコードZ5には、E5
のEmコードが割り付けられ、ズームコードZ6には、
E6のEmコードが割り付けられ、ズームコードZ7に
は、E7のEmコードが割り付けられている。また、各
ズームコードZnの間には、中間コードが割り付けられ
ている。
【0209】図33(1)に示すように、オープン処理
ではバリア83を開くのみの動作となり、レンズ鏡胴1
の繰り出し等の駆動は行われない。本図(2)に示すよ
うに、クローズ処理ではいずれかのズームコードZnか
らZ1までの駆動が行われ、バリア83が閉じられる。
本図(3)に示すように、TELE駆動では、いずれか
のズームコードZnから鏡胴が繰り出す駆動が行われ
る。本図(4)に示すように、WIDE駆動では、いず
れかのズームコードZnから鏡胴が繰り込まれる駆動が
行われる。この場合、停止すべきズームコードZnを通
過しWIDE側からの駆動による停止、即ちズーム片寄
せが行われる。
【0210】本図(5)に示すように、レンズドライブ
1処理では、Z1から鏡胴全体を繰り出す駆動が行われ
る。本図(6)に示すように、レンズリターン1処理で
は、Z1から繰り出した鏡胴をZ1に繰り込む駆動が行
われる。本図(7)に示すように、鏡胴エラー処理で
は、中間コードに移動した鏡胴をZ1まで繰り込む駆動
が行われ、バリア83が閉じられる。本図(8)に示す
ように、鏡胴リカバリ処理では、鏡胴がズームコードZ
nから外れて両端のコード上に移動したときに元のズー
ムコードZnに復帰する駆動が行われる。
【0211】次に、オープン処理について説明する。
【0212】図34にオープン処理のフローチャートを
示す。オープン処理は、メインスイッチ16の操作に応
じて、バリア83を開く処理である。
【0213】図34のS850に示すように、エンコー
ダ位置がコードE0であるか否かが判定される。エンコ
ーダ位置がコードE0でないと判定されたときには、S
852に移行し、鏡胴エラーのフラグがセットされ、S
868に移行する。一方、エンコーダ位置がコードE0
であると判定されたときには、エンコーダチェック処理
が行われる(S854)。
【0214】そして、S856に移行し、端子EA、E
Bが共に1、1であるか否かが判定される。端子EA、
EBが共に1、1でないと判定されたときには、S85
2に移行する。一方、端子EA、EBが共に1、1であ
ると判定されたときには、バリア開処理が行われる(S
858)。バリア開処理は、フォーカス駆動部221の
モータ95を駆動して、バリア83を開く処理である。
バリア開処理の内容の詳細については、後述する。
【0215】次いで、S860に移行し、メインスイッ
チ状態として開コードがセットされているか否かが判定
される。開コードがセットされていないと判定されたと
きには、バリア83が開いていないと判断し、S868
に移行する。一方、開コードがセットされていると判定
されたときには、エンコーダ位置としてE1がセットさ
れ(S862)、鏡胴位置としてZ1がセットされ(S
864)、鏡胴エラーのフラグがリセットされる(S8
66)。
【0216】そして、S868に移行し、リカバリ禁止
のフラグがセットされ、ドライバON/OFF端子CE
がローにセットされドライバ部219を動作しない状態
とし(S870)、オープン処理を終了する。
【0217】次に、クローズ処理について説明する。
【0218】図35、36にクローズ処理のフローチャ
ートを示す。クローズ処理は、メインスイッチ16の操
作に応じて、レンズ鏡胴1をズームコードZ1まで繰り
込み、バリア83を閉じる処理である。
【0219】図35のS900に示すように、エンコー
ダ位置がコードE1であるか否かが判定される。エンコ
ーダ位置がコードE1であると判定されたときには、S
902に移行し、エンコーダチェック処理が行われ、端
子EA、EBが共に「1」であるか否かが判定される
(S904)。端子EA、EBが共に「1」であると判
定されたときには、図36のS964に移行する。一
方、端子EA、EBが共に「1」でないと判定されたと
きには、S906に移行する。
【0220】S900にて、エンコーダ位置がコードE
1でないと判定されたときには、S906に移行し、鏡
胴タイマが10secにセットされる。そして、エンコ
ーダ停止位置がE1にセットされ(S908)、駆動す
るモータとして鏡胴駆動部222のモータ227が選択
(以下、「鏡胴駆動用モータが選択」という。)される
(S910)。
【0221】そして、S912に移行し、パラレル端子
DC0〜2の出力がローとされモータ227が待機状態
とされ、端子EA、EBが入力ポートにセットされる
(S914)。そして、2ms待機(S916)の後、
クローズ駆動準備処理が行われる(S918)。クロー
ズ駆動準備処理は、Z1位置DC駆動切替ポイントパル
スデータ(E P Z1 BRAKE)や正転幅制限時間(E T PI)
などをセットする処理である。
【0222】そして、S920に移行し、パラレル端子
DC0の出力がロー(以下、「L」という。)、DC1
の出力がL、DC2の出力がハイ(以下、「H」とい
う。)とされる。次いで、S922に移行し、パラレル
端子DC0の出力がH、DC1の出力がL、DC2の出
力がHとされ、WIDE駆動が行われる。そして、ズー
ムスイッチ無視のフラグがセットされ(S924)、W
IDE駆動処理が行われる(S926)。WIDE駆動
処理は、レンズ鏡胴1を繰り込む処理であり、その処理
内容の詳細については、後述する。
【0223】そして、S928に移行し、鏡胴オーバー
タイムとなっているか否かが判定され、鏡胴オーバータ
イムとなっていると判定されたときには、S950に移
行する。ここで、鏡胴オーバータイムとは、初めに鏡胴
タイマにセットした時間(例えば、10秒)が経過した
ことを意味する。この時間が経過した場合、鏡胴に何ら
かの動作不具合があり、鏡胴動作の異常を判断するのに
用いられる。
【0224】一方、S928にて、鏡胴オーバータイム
となっていないと判定されたときには、エンコーダ検出
オーバータイムとなっているか否かが判定される(S9
30)。
【0225】エンコーダ検出オーバータイムとなってい
ると判定されたときには、S950に移行する。エンコ
ーダ検出オーバータイムについても、鏡胴オーバータイ
ムと同様であり、エンコーダ検出の段階にて一定時間エ
ンコーダ信号が変化しない場合に異常と判断するのに用
いられる。
【0226】一方、S930にて、エンコーダ検出オー
バータイムとなっていないと判定されたときには、S9
32に移行し、端子EA、EBが共に「1」であるか否
かが判定される。端子EA、EBが共に「1」でないと
判定されたときには、S918に移行する。端子EA、
EBが共に「1」であると判定されたときには、停止駆
動処理が行われる(S932)。
【0227】停止駆動処理は、モータ227に逆方向に
回転させる信号を与えてモータ227の回転を減速させ
た後、順方向に回転させる信号を再び与えて定低速駆動
を行う処理である。図37に、WIDE駆動時における
駆動停止のタイミングチャートを示す。
【0228】そして、図35のS936では、鏡胴オー
バータイムとなっているか否かが判定され、鏡胴オーバ
ータイムとなっていると判定されたときには、S944
に移行する。一方、鏡胴オーバータイムとなっていない
と判定されたときには、PIオーバータイムとなってい
るか否かが判定される(S938)。ここで、「PIオ
ーバータイム」とは、モータ227の回転駆動を検出す
る駆動検出器228の出力が一定時間ない場合を意味す
る。
【0229】S938にて、PIオーバータイムとなっ
ていると判定されたときには、S944に移行する。一
方、PIオーバータイムとなっていないと判定されたと
きには、エンコーダ読み込み処理が行われ(S94
0)、端子EA、EBが共に「1」であるか否かが判定
される(S942)。端子EA、EBが共に「1」でな
いと判定されたときには、S918に戻る。一方、端子
EA、EBが共に「1」であると判定されたときには、
S944に移行する。
【0230】ところで、S950では、エンコーダ読み
込み処理が行われる。そして、S952に移行し、端子
EA、EBが共に「1」であるか否かが判定される。端
子EA、EBが共に「1」でないと判定されたときに
は、図36のS954に移行する。一方、端子EA、E
Bが共に「1」であると判定されたときには、S944
に移行する。
【0231】S944では、エンコーダ位置がE1にセ
ットされる。そして、鏡胴位置がZ1にセットされ(S
946)、リカバリ禁止がセットされる(S948)。
そして、図36のS954に移行し、反転&ブレーキ処
理が行われる。反転&ブレーキ処理は、モータ227を
逆回転方向に通電させて回転を急激に停止させる処理で
ある(図37参照)。
【0232】そして、S956に移行し、エンコーダ位
置がE1であるか否かが判定される。エンコーダ位置が
E1でないと判定されたときには、鏡胴エラーがセット
され(S966)、リカバリ禁止がセットされ(S96
8)、S970に移行する。一方、エンコーダ位置がE
1であると判定されたときには、鏡胴オーバータイムと
なっている否かが判定され、鏡胴オーバータイムとなっ
ていると判定されたときには、S966に移行する。一
方、鏡胴オーバータイムとなっていないと判定されたと
きには、エンコーダ検出オーバータイムとなっているか
否かが判定される(S960)。
【0233】エンコーダ検出オーバータイムとなってい
ると判定されたときには、S966に移行する。一方、
エンコーダ検出オーバータイムとなっていないと判定さ
れたときには、S962に移行し、鏡胴エラーがリセッ
トされ、S970に移行する。
【0234】ところで、S964では、鏡胴位置がZ1
にセットされ、S970に移行する。S970では、ド
ライバON/OFF端子CEがLにセットされドライバ
部219を動作しない状態とし、クローズ処理を終了す
る。
【0235】次に、ズームTELE処理について説明す
る。
【0236】図38、39にズームTELE処理のフロ
ーチャートを示す。ズームTELE処理は、TELEス
イッチ19の操作に応じて、レンズ鏡胴1を繰り出す処
理である。
【0237】図38のS1000に示すように、バッテ
リチェック処理が行われる。そして、バッテリチェック
がNGか否かが判定され(S1002)、バッテリチェ
ックがNGであるときには、図39のS1059に移行
する。一方、バッテリチェックがNGでないときには、
S1004に移行し、鏡胴エラーがセットされているか
否かが判定される。
【0238】鏡胴エラーがセットされているときには、
鏡胴エラー処理が行われ(S1010)、図39のS1
059に移行する。一方、鏡胴エラーがセットされてい
ないときには、エンコーダチェック処理が行われ(S1
006)、端子EA、EBが中間コードであるか否かが
判定される(S1008)。端子EA、EBが中間コー
ドであると判定されたときには、S1010に移行す
る。一方、端子EA、EBが中間コードでないと判定さ
れたときには、エンコーダ位置がTELE端であるか否
かが判定される(S1012)。
【0239】S1012にて、エンコーダ位置がTEL
E端であると判定されたときには、図39のS1053
に移行する。一方、エンコーダ位置がTELE端でない
と判定されたときには、エンコーダ停止位置がE7にセ
ットされ(S1014)、電源オンオフ測温処理が行わ
れ(S1016)、過去鏡胴位置のデータとして現在の
鏡胴位置がセットされ(S1018)、ズームTELE
駆動準備処理が行われる(S1020)。ズームTEL
E駆動準備処理は、停止駆動などで用いるブレーキポイ
ントパルスデータ(E P BRAKE)や正転幅制限時間(E T
PI)などのデータをセットする処理である。
【0240】そして、S1022に移行し、TELE駆
動するために、パラレル端子DC0の出力がL、DC1
の出力がH、DC2の出力がHとされる。そして、TE
LE駆動処理が行われる(S1024)。TELE駆動
処理の内容の詳細については、後述する。
【0241】そして、停止駆動処理が行われ(S102
6)、反転&ブレーキ処理が行われる(S1028)。
停止駆動処理は、モータ227に逆方向に回転させる信
号を与えてモータ227の回転を減速させた後、順方向
に回転させる信号を再び与えて定低速駆動を行う処理で
ある。図40に、TELE駆動時における駆動停止のタ
イミングチャートを示す。反転&ブレーキ処理は、モー
タ227を逆方向に回転させて回転を停止させる処理で
ある(図40参照)。
【0242】そして、S1030に移行し、端子EA、
EBが共に「1」であるか否かが判定される。端子E
A、EBが共に「1」であると判定されたときには、S
1040に移行する。一方、端子EA、EBが共に
「1」ではないと判定されたときには、エンコーダ検出
オーバータイムとなっているか否かが判定され(S10
32)、エンコーダ検出オーバータイムとなっていると
判定されたときには、鏡胴エラーがセットされ(S10
34)、S1040に移行し、リカバリ禁止がセットさ
れる。
【0243】一方、エンコーダ検出オーバータイムとな
っていないと判定されたときには、PIオーバータイム
となっているか否かが判定され(S1036)、PIオ
ーバータイムとなっていると判定されたときには、S1
040に移行する。一方、PIオーバータイムとなって
いないと判定されたときには、リカバリ禁止がリセット
される(S1038)。
【0244】そして、S1042に移行し、鏡胴エラー
がセットされているか否かが判定され、鏡胴エラーがセ
ットされていると判定されたときには、S1050に移
行する。一方、鏡胴エラーがセットされていないと判定
されたときには、過去鏡胴位置がZ2以下であるか否か
が判定される(S1044)。
【0245】過去鏡胴位置がZ2以下でないと判定され
たときには、S1050に移行する。一方、過去鏡胴位
置がZ2以下であると判定されたときには、鏡胴位置が
Z3以上であるか否かが判定される(S1046)。鏡
胴位置がZ3以上でないと判定されたときには、S10
50に移行する。一方、鏡胴位置がZ3以上であると判
定されたときには、フォーカスTELE待機移動処理が
行われる(S1048)。
【0246】フォーカスTELE待機移動処理は、TE
LEスイッチ19の操作により、鏡胴位置がZ1、Z2
からZ3以上に移動したときに、第二レンズ群102
(フォーカス)の位置をTELE待機位置に移動する処
理である。このフォーカスTELE待機移動処理の詳細
については、後述する。
【0247】そして、S1050に移行し、鏡胴エラー
がセットされているか否かが判定され、鏡胴エラーがセ
ットされていると判定されたときには、図39のS10
59に移行する。一方、鏡胴エラーがセットされていな
いと判定されたときには、鏡胴位置がTELE端である
か否かが判定され(S1052)、鏡胴位置がTELE
端でないと判定されたときには、図39のS1059に
移行する。一方、鏡胴位置がTELE端であると判定さ
れたときには、図39のS1053に移行し、ストロボ
充電処理が行われる(S1053)。
【0248】そして、S1054に移行し、シャッタボ
タン11が半押しされた(SP1がオン)されたか否か
が判定される。シャッタボタン11が半押しされたと判
定されたときには、S1064に移行する。一方、シャ
ッタボタン11が半押しされていないと判定されたとき
には、時計処理が行われ(S1056)、TELEスイ
ッチ19がオフされたか否かが判定される(S105
8)。TELEスイッチ19がオフされていないと判定
されたときには、S1054に戻る。一方、TELEス
イッチ19がオフされたと判定されたときには、S10
64に移行する。
【0249】ところで、S1059では、メインスイッ
チ状態として開コードがセットされているか否かが判定
される。開コードがセットされている判定されたときに
は、S1064に移行する。一方、開コードがセットさ
れていないと判定されたときには、時計処理が行われ
(S1060)、TELEスイッチ19がオフされたか
否かが判定される(S1062)。ここで、TELEス
イッチ19がオフされていないと判定されたときには、
S1060に戻る。一方、TELEスイッチ19がオフ
されたと判定されたときには、S1064に移行し、ド
ライバON/OFF端子CEがLにセットされドライバ
部219を動作しない状態とされ、ズームTELE処理
を終了する。
【0250】次に、ズームWIDE処理について説明す
る。
【0251】図41、42にズームWIDE処理のフロ
ーチャートを示す。ズームWIDE処理は、WIDEス
イッチ20の操作に応じて、レンズ鏡胴1を繰り込む処
理である。
【0252】図41のS1100に示すように、バッテ
リチェック処理が行われる。そして、バッテリチェック
がNGか否かが判定され(S1102)、バッテリチェ
ックがNGであるときには、図42のS1180に移行
する。一方、バッテリチェックがNGでないときには、
S1104に移行し、鏡胴エラーがセットされているか
否かが判定される。
【0253】鏡胴エラーがセットされているときには、
鏡胴エラー処理が行われ(S1110)、図42のS1
180に移行する。一方、鏡胴エラーがセットされてい
ないときには、エンコーダチェック処理が行われ(S1
106)、端子EA、EBが中間コードであるか否かが
判定される(S1108)。端子EA、EBが中間コー
ドであると判定されたときには、S1110に移行す
る。一方、端子EA、EBが中間コードでないと判定さ
れたときには、エンコーダ位置がE1であるか否かが判
定される(S1112)。
【0254】S1112にて、エンコーダ位置がE1で
あると判定されたときには、図42のS1188に移行
する。一方、エンコーダ位置がE1でないと判定された
ときには、エンコーダ停止位置がE1にセットされ(S
1114)、電源オンオフ測温処理が行われ(S111
6)、過去鏡胴位置のデータとして現在の鏡胴位置がセ
ットされ(S1118)、鏡胴タイマとして10sec
がセットされ(S1120)、ズームWIDE駆動準備
処理が行われる(S1122)。
【0255】ズームWIDE駆動準備処理は、正転幅制
限時間(E T PI)、逆転ブレーキ時間データ(E T REVE
RS)のデータをセットし、イベントカウンタにDC駆動
切替ポイントパルスデータ(E P DC)をセットし、イベ
ントカウンタ2にブレーキポイントパルスデータ(E P
BRAKE)などをセットする処理である。
【0256】そして、S1126に移行し、WIDE駆
動するために、パラレル端子DC0の出力がL、DC1
の出力がL、DC2の出力がHとされる。そして、WI
DE駆動処理が行われる(S1128)。WIDE駆動
処理の内容の詳細については、後述する。
【0257】そして、鏡胴オーバータイムとなっている
か否かが判定され(S1130)、鏡胴オーバータイム
となっていると判定されたときには、反転&ブレーキ処
理が行われ(S1152)、鏡胴エラーがセットされ
(S1154)、リカバリ禁止がセットされ(S115
6)、図42のS1164に移行する。反転&ブレーキ
処理は、モータ227を逆方向に回転させて回転を停止
させる処理である(図37参照)
【0258】一方、S1130にて、鏡胴オーバータイ
ムとなっていないと判定されたときには、エンコーダ検
出オーバータイムとなっているか否かが判定され(S1
132)、エンコーダ検出オーバータイムとなっている
と判定されたときには、S1152に移行する。一方、
エンコーダ検出オーバータイムとなっていないと判定さ
れたときには、端子EA、EBが共に「1」であるか否
かが判定される(S1134)。端子EA、EBが共に
「1」でないと判定されたときには、S1150に移行
し、ズーム片寄せ処理が行われる。
【0259】図43にズーム片寄せ処理のフローチャー
トを示す。
【0260】本図に示すように、エンコーダ検出オーバ
ータイムがリセットされ(S1200)、エンコーダ検
出オーバータイムとして2secがセットされる(S1
202)。そして、エンコーダ検出オーバータイムとな
っているか否かが判定され(S1204)、エンコーダ
検出オーバータイムとなっていると判定されたときに
は、エンコーダ検出オーバータイムがセットされ(S1
222)、鏡胴エラーがセットされ(S1224)、リ
カバリ禁止がセットされ(S1226)、S1228に
移行する。
【0261】一方、S1204にて、エンコーダ検出オ
ーバータイムとなっていないと判定されたときには、エ
ンコーダ読み込み処理が行われ(S1206)、端子E
Aがゼロであるか否かが判定される(S1207)。端
子EAがゼロでないと判定されたときには、S1204
に戻る。一方、端子EAがゼロであると判定されたとき
には、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力が
L、DC2の出力がHとされ待機状態とされ(S120
8)、ズームTELE駆動準備処理が行われる(S12
10)。
【0262】そして、パラレル端子DC0の出力がL、
DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ(S121
2)、エンコーダ検出オーバータイムとして2secが
セットされ(S1214)、エンコーダ検出オーバータ
イムとなっているか否かが判定される(S1216)。
エンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定され
たときには、S1222に移行する。一方、エンコーダ
検出オーバータイムとなっていないと判定されたときに
は、エンコーダ読み込み処理が行われ(S1218)、
端子EAが1であるか否かが判定される(S122
0)。端子EAが1でないと判定されたときには、S1
216に戻る。一方、端子EAが1であると判定された
ときには、S1228に移行し、停止制御処理が行わ
れ、反転&ブレーキ処理が行われる(S1230)。
【0263】そして、S1232に移行し、PIオーバ
ータイムとなっているか否かが判定される。PIオーバ
ータイムとなっていると判定されたときには、リカバリ
禁止がセットされ(S1234)、ズーム片寄せ処理を
終了する。一方、PIオーバータイムとなっていないと
判定されたときには、ズーム片寄せ処理を終了する。
【0264】ところで、図41のS1134にて、端子
EA、EBが共に「1」ではあると判定されたときに
は、イベントカウンタにZ1位置パルスデータ(E P Z
1)がセットされ(S1136)、イベントカウンタ2
にZ1停止時ブレーキポイントデータ−1(E P Z1 BRA
KE-1)がセットされる(S1138)。
【0265】そして、S1140に移行し、停止駆動処
理が行われ、鏡胴オーバータイムとなっているか否かが
判定される(S1142)。鏡胴オーバータイムとなっ
ていると判定されたときには、S1152に移行する。
一方、鏡胴オーバータイムとなっていないと判定された
ときには、エンコーダ読み込み処理が行われ(S114
4)、端子EA、EBが共に「1」であるか否かが判定
される(S1146)。端子EA、EBが共に「1」で
ないと判定されたときには、S1122に戻る。一方、
端子EA、EBが共に「1」ではあると判定されたとき
には、反転&ブレーキ処理が行われる(S1148)。
【0266】そして、S1156に移行し、エンコーダ
検出オーバータイムとなっているか否かが判定され、エ
ンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定された
ときには、S1162に移行する。そして、S1158
に移行し、PIオーバータイムとなっているか否かが判
定される。PIオーバータイムとなっていると判定され
たときには、S1162に移行する。一方、PIオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、リカバ
リ禁止がセットされる(S1160)。
【0267】そして、図42のS1164に移行し、鏡
胴エラーがセットされているか否かが判定され、鏡胴エ
ラーがセットされていると判定されたときには、S11
78に移行する。一方、鏡胴エラーがセットされていな
いと判定されたときには、過去鏡胴位置がZ3以上であ
るか否かが判定される(S1166)。
【0268】過去鏡胴位置がZ3以上でないと判定され
たときには、S1178に移行する。一方、鏡胴位置が
Z3以上であると判定されたときには、鏡胴位置がZ2
以下であるか否かが判定される(S1168)。鏡胴位
置がZ2以下でないと判定されたときには、S1178
に移行する。一方、鏡胴位置がZ2以下であると判定さ
れたときには、フォーカスWIDE待機移動処理が行わ
れる(S1170)。
【0269】フォーカスWIDE待機移動処理は、WI
DEスイッチ20の操作により、鏡胴位置がZ3以上の
位置からZ1、Z2に移動したときに、第二レンズ群1
02(フォーカス)の位置をWIDE待機位置に移動す
る処理である。このフォーカスWIDE待機移動処理の
詳細については、後述する。
【0270】そして、S1172に移行し、鏡胴位置が
Z1であるか否かが判定され、鏡胴位置がZ1でないと
判定されたときには、S1178に移行する。鏡胴位置
がZ1であると判定されたときには、LPIINオーバ
ータイムがセットされているか否かが判定され、LPI
INオーバータイムがセットされていると判定されたと
きには、S1176に移行し、フォーカスエラーリカバ
リ処理が行われる。フォーカスエラーリカバリ処理は、
第二レンズ群102をWIDE待機位置に移動させた場
合などにギヤがうまく噛み合わないとき、その状態を回
復する処理である。処理内容の詳細については、後述す
る。
【0271】一方、LPIINオーバータイムがセット
されていないと判定されたときには、S1178に移行
する。S1178では、鏡胴エラーがセットされている
か否かが判定され、鏡胴エラーがセットされていると判
定されたときには、S1180に移行する。S1180
では、メインスイッチ状態として閉コードがセットされ
ているか否かが判定される。閉コードがセットされてい
る判定されたときには、S1196に移行する。一方、
閉コードがセットされていないと判定されたときには、
時計処理が行われ(S1182)、WIDEスイッチ2
0がオフされたか否かが判定される(S1184)。こ
こで、WIDEスイッチ20がオフされていないと判定
されたときには、S1182に戻る。一方、WIDEス
イッチ20がオフされたと判定されたときには、S11
96に移行する。
【0272】一方、S1178にて、鏡胴エラーがセッ
トされていないと判定されたときには、鏡胴位置がWI
DE端であるか否かが判定され(S1186)、鏡胴位
置がWIDE端でないと判定されたときには、S118
0に移行する。一方、鏡胴位置がWIDE端であると判
定されたときには、S1188に移行し、ストロボ充電
処理が行われる。
【0273】そして、S1190に移行し、シャッタボ
タン11が半押しされた(SP1がオン)されたか否か
が判定される。シャッタボタン11が半押しされたと判
定されたときには、S1196に移行する。一方、シャ
ッタボタン11が半押しされていないと判定されたとき
には、時計処理が行われ(S1192)、WIDEスイ
ッチ20がオフされたか否かが判定される(S119
4)。WIDEスイッチ20がオフされていないと判定
されたときには、S1190に戻る。一方、WIDEス
イッチ20がオフされたと判定されたときには、S11
96に移行する。
【0274】S1196では、ドライバON/OFF端
子CEがLにセットされドライバ部219を動作しない
状態とされ、ズームWIDE処理を終了する。
【0275】次に、TELE駆動処理について説明す
る。
【0276】図44、45にTELE駆動処理のフロー
チャートを示す。TELE駆動処理は、レンズ鏡胴1を
繰り出す処理である。
【0277】図44のS1300に示すように、エンコ
ーダ停止位置−1が現在のエンコーダ位置(Em)以下
であるか否かが判定される。エンコーダ停止位置−1が
現在のエンコーダ位置(Em)以下であると判定された
ときには、図45のS1338に移行する。一方、エン
コーダ停止位置−1が現在のエンコーダ位置(Em)以
下でないと判定されたときには、エンコーダ検出オーバ
ータイムとして2secがセットされる(S130
2)。
【0278】そして、エンコーダ検出オーバータイムと
なっているか否かが判定され(S1304)、エンコー
ダ検出オーバータイムとなっていると判定されたときに
は、図45のS1382に移行する。一方、エンコーダ
検出オーバータイムとなっていないと判定されたときに
は、S1306に移行し、TELEスイッチ19がオン
であるか否かが判定され、TELEスイッチ19がオン
でないと判定されたときには、図45のS1338に移
行する。一方、TELEスイッチ19がオンであると判
定されたときには、S1308に移行し、エンコーダ読
み込み処理が行われる。
【0279】そして、端子EA、EBが中間コードであ
るか否かが判定され(S1310)、端子EA、EBが
中間コードでないと判定されたときには、S1304に
戻る。一方、端子EA、EBが中間コードであると判定
されたときには、10msタイマがスタートされ(S1
312)、エンコーダ読み込み処理が行われ(S131
4)、端子EBが1であるか否かが判定される(S13
16)。
【0280】端子EBが1でないと判定されたときに
は、S1304に戻る。一方、端子EBが1であると判
定されたときには、10msオーバータイムとなってい
るか否かが判定され(S1318)、オーバータイムと
なっていないと判定されたときには、S1314に戻
る。一方、オーバータイムとなっていると判定されたと
きには、端子EA、EBが中間コードであるか否かが判
定され(S1320)、端子EA、EBが中間コードで
ないと判定されたときには、S1304に戻る。一方、
端子EA、EBが中間コードであると判定されたときに
は、TELE方向駆動がセットされ(S1322)、エ
ンコーダ検出オーバータイムとして2secがセットさ
れる(S1324)。
【0281】そして、S1326に移行し、エンコーダ
検出オーバータイムとなっているか否かが判定され、エ
ンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定された
ときには、図45のS1382に移行する。一方、エン
コーダ検出オーバータイムとなっていないと判定された
ときには、TELEスイッチ19がオンであるか否かが
判定され(S1328)、TELEスイッチ19がオン
でないと判定されたときには、図45のS1356に移
行する。
【0282】一方、TELEスイッチ19がオンである
と判定されたときには、エンコーダ読み込み処理が行わ
れ(S1330)、端子EBが1であるか否かが判定さ
れる(S1332)。そして、端子EBが1であると判
定されたときには、S1326に戻る。一方、端子EB
が1でないと判定されたときには、エンコーダ位置(E
m)として1が加算され(S1334)、鏡胴位置(Z
n)としてエンコーダ位置(Em)がセットされる(S
1336)。そして、S1300に戻る。
【0283】図45のS1338では、エンコーダ検出
オーバータイムとして2secがセットされる。そし
て、エンコーダ検出オーバータイムとなっているか否か
が判定され(S1340)、エンコーダ検出オーバータ
イムとなっていると判定されたときには、S1382に
移行する。一方、エンコーダ検出オーバータイムとなっ
ていないと判定されたときには、S1342に移行し、
エンコーダ読み込み処理が行われる。
【0284】そして、端子EA、EBが中間コードであ
るか否かが判定され(S1344)、端子EA、EBが
中間コードでないと判定されたときには、S1340に
戻る。一方、端子EA、EBが中間コードであると判定
されたときには、10msタイマがスタートされ(S1
346)、エンコーダ読み込み処理が行われ(S134
8)、端子EBが1であるか否かが判定される(S13
50)。
【0285】端子EBが1でないと判定されたときに
は、S1340に戻る。一方、端子EBが1であると判
定されたときには、10msオーバータイムとなってい
るか否かが判定され(S1352)、オーバータイムと
なっていないと判定されたときには、S1348に戻
る。一方、オーバータイムとなっていると判定されたと
きには、端子EA、EBが中間コードであるか否かが判
定され(S1354)、端子EA、EBが中間コードで
ないと判定されたときには、S1340に戻る。一方、
端子EA、EBが中間コードであると判定されたときに
は、TELE方向駆動がセットされ(S1356)、エ
ンコーダ検出オーバータイムとして2secがセットさ
れる(S1358)。
【0286】そして、S1360に移行し、エンコーダ
検出オーバータイムとなっているか否かが判定され、エ
ンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定された
ときには、S1382に移行する。一方、エンコーダ検
出オーバータイムとなっていないと判定されたときに
は、エンコーダ読み込み処理が行われ(S1362)、
端子EBが1であるか否かが判定される(S136
4)。そして、端子EBが1であると判定されたときに
は、S1360に戻る。一方、端子EBが1でないと判
定されたときには、エンコーダ位置として1が加算され
る(S1366)。
【0287】そして、S1368に移行し、エンコーダ
位置がE7(TELE端)以上であるか否かが判定さ
れ、エンコーダ位置がE7以上でないと判定されたとき
には、エンコーダ位置としてE7がセットされる(S1
370)。一方、エンコーダ位置がE7以上であると判
定されたときには、S1372に移行し、鏡胴位置(Z
n)としてエンコーダ位置(Em)がセットされ、エン
コーダ検出オーバータイムとして2secがセットされ
る(S1374)。
【0288】そして、S1376に移行し、エンコーダ
検出オーバータイムとなっているか否かが判定され、エ
ンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定された
ときには、S1382に移行する。S1382では、エ
ンコーダ検出オーバータイムがセットされる。そして、
TELE駆動処理を終了する。
【0289】一方、S1376にて、エンコーダ検出オ
ーバータイムとなっていないと判定されたときには、エ
ンコーダ読み込み処理が行われ(S1378)、端子E
Aが1であるか否かが判定される(S1380)。端子
EAが1でないと判定されたときには、S1376に戻
る。一方、端子EAが1であると判定されたときには、
TELE駆動処理を終了する。
【0290】次に、WIDE駆動処理について説明す
る。
【0291】図46、47にWIDE駆動処理のフロー
チャートを示す。WIDE駆動処理は、レンズ鏡胴1を
繰り込む処理である。
【0292】図46のS1400に示すように、エンコ
ーダ停止位置+1が現在のエンコーダ位置(Em)以上
であるか否かが判定される。エンコーダ停止位置+1が
現在のエンコーダ位置(Em)以上であると判定された
ときには、図47のS1506に移行する。一方、エン
コーダ停止位置+1が現在のエンコーダ位置(Em)以
上でないと判定されたときには、エンコーダ検出オーバ
ータイムとして2secがセットされる(S140
2)。
【0293】そして、エンコーダ検出オーバータイムと
なっているか否かが判定され(S1404)、エンコー
ダ検出オーバータイムとなっていると判定されたときに
は、図47のS1506に移行する。一方、エンコーダ
検出オーバータイムとなっていないと判定されたときに
は、S1406に移行し、WIDEスイッチ20がオン
であるか否かが判定され、WIDEスイッチ20がオン
でないと判定されたときには、図47のS1452に移
行する。一方、WIDEスイッチ20がオンであると判
定されたときには、S1408に移行し、エンコーダ読
み込み処理が行われる。
【0294】そして、端子EA、EBが中間コードであ
るか否かが判定され(S1410)、端子EA、EBが
中間コードでないと判定されたときには、S1404に
戻る。一方、端子EA、EBが中間コードであると判定
されたときには、10msタイマがスタートされ(S1
412)、エンコーダ読み込み処理が行われ(S141
4)、端子EBが1であるか否かが判定される(S14
16)。
【0295】端子EBが1でないと判定されたときに
は、S1404に戻る。一方、端子EBが1であると判
定されたときには、10msオーバータイムとなってい
るか否かが判定され(S1418)、オーバータイムと
なっていないと判定されたときには、S1414に戻
る。一方、オーバータイムとなっていると判定されたと
きには、端子EA、EBが中間コードであるか否かが判
定され(S1420)、端子EA、EBが中間コードで
ないと判定されたときには、S1404に戻る。一方、
端子EA、EBが中間コードであると判定されたときに
は、WIDE方向駆動がセットされ(S1422)、エ
ンコーダ検出オーバータイムとして2secがセットさ
れる(S1424)。
【0296】そして、S1426に移行し、エンコーダ
検出オーバータイムとなっているか否かが判定され、エ
ンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定された
ときには、図47のS1506に移行する。一方、エン
コーダ検出オーバータイムとなっていないと判定された
ときには、WIDEスイッチ20がオンであるか否かが
判定され(S1428)、WIDEスイッチ20がオン
でないと判定されたときには、図47のS1470に移
行する。
【0297】一方、WIDEスイッチ20がオンである
と判定されたときには、エンコーダ読み込み処理が行わ
れ(S1430)、エンコーダ位置がE3以上であるか
否かが判定される(S1432)。エンコーダ位置がE
3以上であると判定されたときには、S1440に移行
する。一方、エンコーダ位置がE3以上でないと判定さ
れたときには、端子EA、EBが共に「1」であるか否
かが判定される(S1434)。端子EA、EBが共に
「1」であると判定されたときには、S1436に移行
し、エンコーダ読み込み処理が行われ、再び端子EA、
EBが共に「1」であるか否かが判定される(S143
8)。
【0298】S1438にて、端子EA、EBが共に
「1」ではないと判定されたときには、S1440に移
行する。一方、S1438にて、端子EA、EBが共に
「1」であると判定されたときには、図47のS151
0に移行する。
【0299】一方、S1434にて、端子EA、EBが
共に「1」でないと判定されたときには、端子EBが1
であるか否かが判定される(S1440)。そして、端
子EBが1であると判定されたときには、S1426に
戻る。一方、端子EBが1でないと判定されたときに
は、エンコーダ位置(Em)として1が減算され(S1
442)、鏡胴位置(Zn)としてエンコーダ位置(E
m)がセットされる(S1450)。そして、そして、
S1400に戻る。
【0300】図47のS1452では、エンコーダ検出
オーバータイムとして2secがセットされる。そし
て、エンコーダ検出オーバータイムとなっているか否か
が判定され(S1454)、エンコーダ検出オーバータ
イムとなっていると判定されたときには、S1506に
移行する。一方、エンコーダ検出オーバータイムとなっ
ていないと判定されたときには、S1456に移行し、
エンコーダ読み込み処理が行われる。
【0301】そして、端子EA、EBが中間コードであ
るか否かが判定され(S1458)、端子EA、EBが
中間コードでないと判定されたときには、S1454に
戻る。一方、端子EA、EBが中間コードであると判定
されたときには、10msタイマがスタートされ(S1
460)、エンコーダ読み込み処理が行われ(S146
2)、端子EBが1であるか否かが判定される(S14
64)。
【0302】S1464にて、端子EBが1でないと判
定されたときには、S1454に戻る。一方、端子EB
が1であると判定されたときには、10msオーバータ
イムとなっているか否かが判定され(S1466)、オ
ーバータイムとなっていないと判定されたときには、S
1462に戻る。一方、オーバータイムとなっていると
判定されたときには、端子EA、EBが中間コードであ
るか否かが判定され(S1468)、端子EA、EBが
中間コードでないと判定されたときには、S1454に
戻る。一方、端子EA、EBが中間コードであると判定
されたときには、WIDE方向駆動がセットされ(S1
470)、エンコーダ検出オーバータイムとして2se
cがセットされる(S1472)。
【0303】そして、S1474に移行し、エンコーダ
検出オーバータイムとなっているか否かが判定され、エ
ンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定された
ときには、S1506に移行する。一方、エンコーダ検
出オーバータイムとなっていないと判定されたときに
は、エンコーダ読み込み処理が行われ(S1476)、
エンコーダ位置がE3以上であるか否かが判定される
(S1478)。エンコーダ位置がE3以上であると判
定されたときには、S1486に移行する。一方、エン
コーダ位置がE3以上でないと判定されたときには、端
子EA、EBが共に「1」であるか否かが判定される
(S1480)。端子EA、EBが共に「1」であると
判定されたときには、S1482に移行し、エンコーダ
読み込み処理が行われ、再び端子EA、EBが共に
「1」であるか否かが判定される(S1484)。
【0304】S1484にて、端子EA、EBが共に
「1」ではないと判定されたときには、S1486に移
行する。一方、S1484にて、端子EA、EBが共に
「1」であると判定されたときには、S1508に移行
する。
【0305】S1508では、エンコーダ位置としてE
1がセットされ、鏡胴位置としてZ1がセットされる
(S1510)。そして、WIDE駆動処理を終了す
る。
【0306】S1486では、端子EBが1であるか否
かが判定される。そして、端子EBが1であると判定さ
れたときには、S1474に戻る。一方、端子EBが1
でないと判定されたときには、エンコーダ位置として1
が減算される(S1488)。
【0307】そして、S1490に移行し、エンコーダ
位置がE0より小さいか否かが判定され、エンコーダ位
置がE0より小さいと判定されたときには、エンコーダ
位置としてE1がセットされ(S1492)、鏡胴エラ
ーがセットされる(S1494)。
【0308】一方、S1490にて、エンコーダ位置が
E0より小さくないと判定されたときには、S1496
に移行し、鏡胴位置(Zn)としてエンコーダ位置(E
m)がセットされ、エンコーダ検出オーバータイムとし
て2secがセットされる(S1498)。
【0309】そして、S1500に移行し、エンコーダ
検出オーバータイムとなっているか否かが判定され、エ
ンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定された
ときには、S1506に移行する。S1506では、エ
ンコーダ検出オーバータイムがセットされる。そして、
WIDE駆動処理を終了する。
【0310】一方、S1500にて、エンコーダ検出オ
ーバータイムとなっていないと判定されたときには、エ
ンコーダ読み込み処理が行われ(S1502)、端子E
Aが1であるか否かが判定される(S1504)。端子
EAが1でないと判定されたときには、S1500に戻
る。一方、端子EAが1であると判定されたときには、
WIDE駆動処理を終了する。
【0311】次に、鏡胴リカバリ処理について説明す
る。
【0312】図48に鏡胴リカバリ処理のフローチャー
トを示し、図49に鏡胴リカバリ処理の動作概要を示
す。鏡胴リカバリ処理は、カメラ2がスタンバイ状態で
あって、鏡胴が外部要因で引き出されたり押し込まれた
場合に、鏡胴を戻すように駆動する処理である。
【0313】図48のS1600に示すように、鏡胴リ
カバリがセットされているか否かが判定される。鏡胴リ
カバリがセットされていないと判定されたときには、鏡
胴が外部要因で引き出されたり押し込まれたりしていな
いと判断し、S1648に移行する。一方、鏡胴リカバ
リがセットされていると判定されたときには、鏡胴が外
部要因で引き出されたり押し込まれたりしていると判断
し、S1602に移行し、駆動準備処理が行われ、駆動
するモータとして鏡胴駆動用のモータ227が選択され
る。
【0314】そして、S1604に移行し、パラレル端
子DC0〜2の出力がLとされモータ227が待機状態
とされ、端子EA、EBが入力ポートにセットされる
(S1606)。そして、2ms待機(S1608)の
後、Z1停止時ブレーキポイントデータ(E P Z1 BRAK
E)がセットされ(S1610)、正転幅制限時間デー
タ(E T PI)がセットされ(S1612)、逆転ブレー
キ時間データ(E T REVERS)がセットされる(S161
4)。
【0315】そして、エンコーダ検出オーバータイムが
リセットされ(S1616)、PIオーバータイムがリ
セットされ(S1618)、DC駆動中のフラグがセッ
トされ(S1620)、イベントカウンタとしてWID
E駆動時WIDE方向リカバリパルスデータ(E P RCVR
Y W)がセットされる(S1622)。
【0316】そして、S1624に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされ待機状態とされた後、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされ
WIDE駆動が行われ(S1626)、エンコーダ検出
オーバータイムとなっているか否かが判定される(S1
628)。エンコーダ検出オーバータイムとなっている
と判定されたときには、反転&ブレーキ処理が行われ
(S1630)、鏡胴エラーがセットされ(S163
2)、リカバリ禁止がセットされる(S1634)。
【0317】一方、S1628にて、エンコーダ検出オ
ーバータイムとなっていないと判定されたときには、エ
ンコーダ読み込み処理が行われ(S1636)、端子E
Bが1となっているか否かが判定される(S163
8)。端子EBが1となっていないと判定されたときに
は、S1628に戻る。一方、端子EBが1となってい
ると判定されたときには、鏡胴リカバリ駆動処理が行わ
れる(S1640)。鏡胴リカバリ駆動処理の内容につ
いては、後述する。
【0318】そして、S1642に移行し、鏡胴エラー
がセットされているか否かが判定され、鏡胴エラーがセ
ットされていると判定されたときには、S1632に移
行する。一方、鏡胴エラーがセットされていないと判定
されたときには、鏡胴リカバリがリセットされ(S16
44)、ドライバON/OFF端子CEがLにセットさ
れドライバ部219を動作しない状態とされ(S164
6)、S1648に移行する。
【0319】S1648では、中間コードエラーがセッ
トされているか否かが判定され、中間コードエラーがセ
ットされていないと判定されたときには、鏡胴リカバリ
処理を終了する。一方、中間コードエラーがセットされ
ていると判定されたときには、SM閉処理が行われ(S
1650、図28参照)、中間コードエラーがリセット
され(S1652)、鏡胴エラー入力処理が行われる
(S1654)。そして、鏡胴リカバリ処理を終了す
る。
【0320】以上のように、鏡胴リカバリ処理によれ
ば、カメラ2がスタンバイ状態であり、鏡胴が外部要因
で引き出されたり押し込まれた場合に、鏡胴位置を元に
戻し又は鏡胴を繰り込みバリア83を閉じることができ
る。このため、鏡胴が外部要因で引き出されたり押し込
まれた場合に鏡胴位置がエラーであるとしてカメラ2が
故障状態となることが回避できる。従って、カメラ2が
容易に故障となることが防止できる。
【0321】次に、鏡胴リカバリ駆動処理について説明
する。
【0322】図50、51に鏡胴リカバリ駆動処理のフ
ローチャートを示す。鏡胴リカバリ駆動処理は、鏡胴リ
カバリ処理中に行われる処理である(図48のS164
0参照)。
【0323】図50のS1700に示すように、モータ
PIカウント処理が行われる。モータPIカウント処理
の詳細については後述する(図52参照)。そして、S
1702に移行し、PIオーバータイムとなっているか
否かが判定され、PIオーバータイムとなっていると判
定されたときには、図51のS1774に移行する。一
方、PIオーバータイムとなっていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされ待機状態とされ(S17
04)、ブレーキポイントデータ(E P BRAKE)がセッ
トされ(S1706)、正転幅制限時間データ(E T P
I)がセットされ(S1708)、逆転ブレーキ時間デ
ータ(E T REVERS)がセットされる(S1710)。
【0324】そして、エンコーダ検出オーバータイムが
リセットされ(S1712)、PIオーバータイムがリ
セットされ(S1714)、DC駆動中のフラグがセッ
トされ(S1716)、イベントカウンタとしてWID
E駆動時TELE方向リカバリパルスデータ(E P RCVR
Y T)がセットされる(S1718)。
【0325】そして、S1720に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされ待機状態とされた後、パラレル端子DC0の
出力がL、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
TELE駆動が行われ(S1722)、モータPIカウ
ント処理が行われる(S1724)。
【0326】そして、PIオーバータイムとなっている
か否かが判定される(S1726)。PIオーバータイ
ムとなっていると判定されたときには、図51のS17
74に移行する。一方、PIオーバータイムとなってい
ないと判定されたときには、ブレーキポイントデータ
(E P BRAKE)がセットされ(S1728)、正転幅制
限時間データ(E T PI)がセットされ(S1730)、
逆転ブレーキ時間データ(E T REVERS)がセットされる
(S1732)。
【0327】そして、エンコーダ検出オーバータイムが
リセットされ(S1734)、PIオーバータイムがリ
セットされ(S1736)、DC駆動中のフラグがセッ
トされ(S1738)、イベントカウンタとしてDC駆
動切替ポイントパルスデータ(E P DC)がセットされ
(S1740)、イベントカウンタ2としてブレーキポ
イントパルスデータ−1(E P BRAKE-1)がセットされ
る(S1742)。
【0328】そして、S1744に移行し、エンコーダ
検出オーバータイムとなっているか否かが判定される。
エンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定され
たときには、鏡胴エラーがセットされ(S1760)、
エンコーダ検出オーバータイムがセットされ(S176
2)、リカバリ禁止がセットされる(S1764)。そ
して、S1766に移行する。
【0329】一方、S1744にて、エンコーダ検出オ
ーバータイムとなっていないと判定されたときには、エ
ンコーダ読み込み処理が行われ(S1746)、端子E
Bがゼロとなっているか否かが判定される(S174
8)。端子EBがゼロとなっていないと判定されたとき
には、S1744に戻る。一方、端子EBがゼロとなっ
ていると判定されたときには、エンコーダ検出オーバー
タイムとして2secがセットされる(S1750)。
【0330】そして、S1752に移行し、エンコーダ
検出オーバータイムとなっているか否かが判定される。
エンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定され
たときには、S1760に移行する。一方、エンコーダ
検出オーバータイムとなっていないと判定されたときに
は、エンコーダ読み込み処理が行われ(S1754)、
端子EAが1となっているか否かが判定される(S17
56)。端子EAが1となっていないと判定されたとき
には、S1752に戻る。一方、端子EAが1となって
いると判定されたときには、TELE方向駆動がセット
される(S1758)。
【0331】そして、S1766に移行し、停止制御処
理が行われ、反転&ブレーキ処理が行われる(S176
8)。そして、S1770に移行し、PIオーバータイ
ムとなっているか否かが判定される。PIオーバータイ
ムとなっていないと判定されたときには、S1778に
移行する。一方、PIオーバータイムとなっていると判
定されたときには、リカバリ禁止がセットされ(S17
72)、S1778に移行する。S1774では、リカ
バリ禁止がセットされ、鏡胴エラーがセットされる(S
1776)。
【0332】そして、S1778に移行し、端子EA、
EBが出力ポートにセットされ、鏡胴リカバリ駆動処理
を終了する。
【0333】次に、モータPIカウント処理について説
明する。
【0334】図52にモータPIカウント処理のフロー
チャートを示す。モータPIカウント処理は、鏡胴リカ
バリ駆動処理(図50、図51参照)中に行われる処理
であり、駆動検出器228の出力に基づいて鏡胴駆動用
のモータ227の回転量をカウントする処理である。
【0335】図52のS1800に示すように、PIオ
ーバータイムとして1secがセットされる。そして、
駆動検出器228の出力を受ける端子ZPIINの入力
がH(ハイ)であるか否かが判定され(S1802)、
端子ZPIINがHでないと判定されたときには、S1
816に移行する。一方、端子ZPIINがHであると
判定されたときには、PIオーバータイムとして1se
cがセットされ(S1804)、イベントカウントが終
了しているか否かが判定される(S1806)。
【0336】そして、S1806にて、イベントカウン
トが終了していると判定されたときには、モータPIカ
ウント処理を終了する。一方、イベントカウントが終了
していないと判定されたときには、PIオーバータイム
となっているか否かが判定される(S1808)。
【0337】S1808にて、PIオーバータイムとな
っていると判定されたときには、S1818に移行す
る。一方、PIオーバータイムとなっていないと判定さ
れたときには、端子ZPIINがL(ロー)であるか否
かが判定される(S1810)。端子ZPIINがLで
ないと判定されたときには、S1806に戻る。一方、
端子ZPIINがLであると判定されたときには、イベ
ントカウントが終了しているか否かが判定される(S1
812)。
【0338】そして、S1812にて、イベントカウン
トが終了していると判定されたときには、モータPIカ
ウント処理を終了する。一方、イベントカウントが終了
していないと判定されたときには、PIオーバータイム
となっているか否かが判定される(S1814)。
【0339】S1814にて、PIオーバータイムとな
っていると判定されたときには、S1818に移行す
る。一方、PIオーバータイムとなっていないと判定さ
れたときには、端子ZPIINがHであるか否かが判定
される(S1816)。端子ZPIINがHでないと判
定されたときには、S1812に戻る。一方、端子ZP
IINがHであると判定されたときには、S1804に
戻る。
【0340】S1818では、PIオーバータイムがセ
ットされる。そして、パラレル端子DC0の出力がL、
DC1の出力がL、DC2の出力がHとされ待機状態と
され(S1820)、8μs待機(S1822)の後、
パラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力がH、D
C2の出力がHとされブレーキ出力状態とされ(S18
24)、100ms待機(S1826)の後、パラレル
端子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出
力がHとされカメラ2が待機状態とされ(S182
8)、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力が
L、DC2の出力がLとされカメラ2が待機状態とされ
(S1830)、モータPIカウント処理を終了する。
【0341】次に、レンズドライブ処理及びレンズリタ
ーン処理について説明する。
【0342】図53にレンズドライブ処理のフローチャ
ート、図54にレンズリターン処理のフローチャートを
示す。レンズドライブ処理は、シャッタボタン11の操
作により、レンズ鏡胴1全体を繰り出し又は第二レンズ
群102(フォーカス)を繰り出す処理である。レンズ
リターン処理は、レンズドライブ処理により繰り出した
レンズ鏡胴1又は第二レンズ群102を待機位置に戻す
処理である。
【0343】図53のS1900に示すように、レンズ
ドライブ処理では、まず、レンズドライブNGがリセッ
トされる。そして、エンコーダチェック処理が行われ
(S1902)、端子EA、EBがゼロであるか否かが
判定される(S1904)。端子EA、EBがゼロであ
ると判定されたときには、鏡胴エラーがセットされ(S
1914)、レンズドライブNGがセットされ(S19
16)、リカバリ禁止がセットされ(S1918)、S
1920に移行する。
【0344】一方、S1904にて、端子EA、EBが
共にゼロでないと判定されたときには、端子EA、EB
が中間コードであるか否かが判定され(S1906)、
端子EA、EBが中間コードであると判定されたときに
は、S1914に移行する。一方、端子EA、EBが中
間コードでないと判定されたときには、鏡胴位置がZ1
であるか否かが判定され(S1908)、鏡胴位置がZ
1であると判定されたときには、第一レンズドライブ処
理(LD1処理)が行われる(S1910)。
【0345】一方、鏡胴位置がZ1でないと判定された
ときには、第二レンズドライブ処理が(LD2処理)行
われる(S1912)。第一レンズドライブ処理は、レ
ンズ鏡胴1全体を繰り出す処理である。第二レンズドラ
イブ処理は、第二レンズ群102を繰り出す処理であ
る。なお、第一レンズドライブ処理及び第二レンズドラ
イブ処理の詳細について、後述する。
【0346】そして、S1920に移行し、ドライバO
N/OFF端子CEがLにセットされドライバ部219
が動作しない状態とし、レンズドライブ処理を終了す
る。
【0347】図54のS1950に示すように、レンズ
リターン処理は、まず、鏡胴エラーがセットされている
か否かが判定される。そして、鏡胴エラーがセットされ
ていると判定されたときには、S1962に移行する。
一方、鏡胴エラーがセットされていないと判定されたと
きには、鏡胴位置がZ1であるか否かが判定される(S
1952)。鏡胴位置がZ1でないと判定されたときに
は、第二レンズリターン処理が(LR2処理)行われる
(S1958)。
【0348】第二レンズリターン処理は、第二レンズド
ライブ処理により繰り出した第二レンズ群102を待機
位置へ移動させる処理である。第二レンズリターン処理
の詳細については、後述する。一方、S1952にて、
鏡胴位置がZ1であると判定されたときには、レンズド
ライブNGであるか否かが判定され(S1954)、レ
ンズドライブNGであると判定されたときには、PIオ
ーバータイムとなっているか否かが判定される(S19
60)。
【0349】S1960にて、PIオーバータイムとな
っていないと判定されたときには、S1962に移行す
る。一方、PIオーバータイムとなっていると判定され
たときには、S1956に移行する。
【0350】ところで、S1954にて、レンズドライ
ブNGでないと判定されたときには、第一レンズリター
ン処理(LR1処理)が行われる(S1956)。第一
レンズリターン処理は、第一レンズドライブ処理により
繰り出したレンズ鏡胴1全体を待機位置まで移動させる
処理である。第一レンズリターン処理の詳細について
は、後述する。
【0351】そして、S1962に移行し、ドライバO
N/OFF端子CEがLにセットされドライバ部219
が動作しない状態とし、レンズリターン処理を終了す
る。
【0352】次に、第一レンズドライブ処理及び第一レ
ンズリターン処理について説明する。
【0353】図55に第一レンズドライブ処理及び第一
レンズリターン処理の動作概要を示す。図55中の太い
矢印は、レンズ鏡胴1の移動を表している。第一レンズ
ドライブ処理は、鏡胴駆動用のモータ227のTELE
駆動によりレンズ鏡胴1全体を繰り出す処理である。第
一レンズリターン処理は、鏡胴駆動用のモータ227の
WIDE駆動により第一レンズドライブ処理によって繰
り出したレンズ鏡胴1全体を待機位置まで戻す処理であ
る。
【0354】図56〜59に第一レンズドライブ処理
(LD1処理)のフローチャートを示す。
【0355】図56のS2000に示すように、LD駆
動準備処理が行われ駆動するモータとして鏡胴駆動部2
22のモータ227が選択される。そして、S2002
に移行し、端子EA、EBが入力ポートにセットされ、
2ms待機(S2004)の後、Z1停止時ブレーキポ
イントパルスデータ(E P Z1 BRAKE)がセットされ(S
2006)、正転幅制限時間データ(E T PI)がセット
され(S2008)、逆転ブレーキ時間データ(E T RE
VERS)がセットされる(S2010)。
【0356】そして、エンコーダ検出オーバータイムフ
ラグがリセットされ(S2012)、PIオーバータイ
ムがリセットされ(S2014)、DC駆動中のフラグ
がセットされ(S2016)、イベントカウントとして
ドライブパルスデータからZ1停止時ブレーキポイント
パルスデータ−1を減算したパルスデータ(DRV PLS-(E
P Z1 BRAKE-1))がセットされる(S2018)。ここ
で、ドライブパルスデータ(DRV PLS)は、繰り出し演
算により求められたパルスデータである。
【0357】そして、S2020に移行し、イベントカ
ウンタの演算結果が負数であるか否かが判定される。演
算結果が負数であると判定されたときには、イベントカ
ウンタにゼロをセットし、S2024に移行する。一
方、イベントカウンタの演算結果が負数でないと判定さ
れたときには、S2024に移行する。
【0358】S2024では、イベントカウント2とし
てZ1停止時ブレーキポイントパルスデータ−1(E P
Z1 BRAKE-1)がセットされ、鏡胴タイマとして10se
cがセットされる(S2026)。そして、鏡胴タイマ
がオーバータイムとなっているか否かが判定され(S2
028)、鏡胴タイマがオーバータイムとなっていると
判定されたときには、鏡胴エラーがセットされ(S20
30)、エンコーダ検出オーバータイムがセットされ
(S2032)、リカバリ禁止がセットされる(S20
34)。そして、図59のS2150に移行する。
【0359】一方、S2028にて、鏡胴タイマがオー
バータイムとなっていないと判定されたときには、パラ
レル端子DC0の出力がL、DC1の出力がH、DC2
の出力がHとされTELE駆動が行われ(S203
6)、エンコーダ検出オーバータイムとして1secが
セットされる(S2038)。
【0360】そして、S2040に移行し、エンコーダ
検出オーバータイムとなっているか否かが判定され、エ
ンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定された
ときには、S2032に移行する。一方、エンコーダ検
出オーバータイムとなっていないと判定されたときに
は、端子EAがLであるか否かが判定される(S204
2)。端子EAがLでないと判定されたときには、S2
040に戻る。
【0361】一方、端子EAがLであると判定されたと
きには、100μs待機(S2044)の後、端子EA
がLであるか否かが判定される(S2046)。そし
て、端子EAがLでないと判定されたときには、S20
40に戻る。一方、端子EAがLであると判定されたと
きには、図57のS2048に移行する。
【0362】S2048では、PIオーバータイムとし
て500msがセットされ、端子ZPIINがHである
か否かが判定される(S2050)。端子ZPIINが
Hでないと判定されたときには、S2080に移行す
る。一方、端子ZPIINがHであると判定されたとき
には、PIオーバータイムとして500msがセットさ
れ(S2052)、イベントカウントが終了しているか
否かが判定される(S2064)。
【0363】イベントカウントが終了していないと判定
されたときには、PIオーバータイムとなっているか否
かが判定され(S2066)、PIオーバータイムとな
っていると判定されたときには、図58のS2100に
移行し、PIオーバータイムがセットされ、リカバリ禁
止がセットされ(S2102)、図59のS2156に
移行する。
【0364】図57のS2066にて、PIオーバータ
イムとなっていないと判定されたときには、端子EAが
Lであるか否かが判定され(S2068)、端子EAが
Lでないと判定されたときには、100μs待機(S2
070)の後、端子EAがLであるか否かが判定され
(S2072)、端子EAがLであると判定されたとき
には、S2074に移行する。一方、端子EAがLでな
いと判定されたときには、図56のS2028に戻る。
【0365】一方、S2068にて、端子EAがLであ
ると判定されたときには、端子ZPIINがLであるか
否かが判定される(S2074)。端子ZPIINがL
でないと判定されたときには、S2064に戻る。
【0366】一方、端子ZPIINがLであると判定さ
れたときには、イベントカウントが終了しているか否か
が判定される(S2076)。イベントカウントが終了
していると判定されたときには、S2054に移行す
る。一方、イベントカウントが終了していないと判定さ
れたときには、PIオーバータイムとなっているか否か
が判定される(S2078)。PIオーバータイムとな
っていると判定されたときには、図58のS2100に
移行する。一方、PIオーバータイムとなっていないと
判定されたときには、端子EAがLであるか否かが判定
される(S2080)。端子EAがLでないと判定され
たときには、100μs待機(S2082)の後、端子
EAがLであるか否かが判定され(S2084)、端子
EAがLであると判定されたときには、S2086に移
行する。一方、端子EAがLでないと判定されたときに
は、図56のS2028に戻る。
【0367】一方、S2080にて、端子EAがLであ
ると判定されたときには、端子ZPIINがHであるか
否かが判定される(S2086)。端子ZPIINがH
でないと判定されたときには、S2076に戻る。一
方、端子ZPIINがHであると判定されたときには、
S2052に戻る。
【0368】ところで、S2064にて、イベントカウ
ントが終了していると判定されたときには、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされカメラ2が待機状態とされ(S2054)、
パラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力がL、D
C2の出力がHとされWIDE駆動が行われる(S20
56)。
【0369】そして、イベントカウントとしてイベント
カウント2のデータがセットされ(S2058)、PI
オーバータイムとして500msがセットされ(S20
60)、正転幅制限時間データ(E T PI)がセットされ
る(S2062)。
【0370】そして、図58のS2088に移行し、端
子ZPIINがHであるか否かが判定される。端子ZP
IINがHでないと判定されたときには、S2122に
移行する。一方、端子ZPIINがHであると判定され
たときには、PIオーバータイムとして500msがセ
ットされ(S2090)、イベントカウントが終了して
いるか否かが判定される(S2092)。
【0371】S2092にて、イベントカウントが終了
していないと判定されたときには、端子EAがLである
か否かが判定され(S2104)、端子EAがLでない
と判定されたときには、100μs待機(S2106)
の後、端子EAがLであるか否かが判定され(S210
8)、端子EAがLであると判定されたときには、S2
110に移行する。一方、端子EAがLでないと判定さ
れたときには、図56のS2028に戻る。一方、S2
104にて、端子EAがLであると判定されたときに
は、S2110に移行する。
【0372】S2110では、PIオーバータイムとな
っているか否かが判定され、PIオーバータイムとなっ
ていると判定されたときには、S2100に移行する。
一方、PIオーバータイムとなっていないと判定された
ときには、正転幅制限時間(E T PI)がオーバータイム
となっているか否かが判定される(S2112)。
【0373】正転幅制限時間(E T PI)がオーバータイ
ムとなっていないと判定されたときには、S2120に
移行する。一方、正転幅制限時間(E T PI)がオーバー
タイムとなっていると判定されたときには、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされ(S211
4)、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力が
H、DC2の出力がHとされTELE駆動が行われ(S
2116)、DC駆動中がリセットされる(S211
8)。そして、S2120に移行する。
【0374】S2120では、端子ZPIINがLであ
るか否かが判定される。端子ZPIINがLでないと判
定されたときには、S2092に戻る。一方、端子ZP
IINがLであると判定されたときには、イベントカウ
ントが終了しているか否かが判定される(S212
2)。
【0375】S2122にて、イベントカウントが終了
していると判定されたときには、S2094に移行す
る。一方、イベントカウントが終了していないと判定さ
れたときには、端子EAがLであるか否かが判定され
(S2124)、端子EAがLでないと判定されたとき
には、100μs待機(S2126)の後、端子EAが
Lであるか否かが判定され(S2128)、端子EAが
Lであると判定されたときには、S2130に移行す
る。一方、端子EAがLでないと判定されたときには、
図56のS2028に戻る。一方、S2124にて、端
子EAがLであると判定されたときには、S2130に
移行する。
【0376】S2130では、PIオーバータイムとな
っているか否かが判定され、PIオーバータイムとなっ
ていると判定されたときには、S2100に移行する。
一方、PIオーバータイムとなっていないと判定された
ときには、正転幅制限時間(E T PI)がオーバータイム
となっているか否かが判定される(S2132)。
【0377】正転幅制限時間(E T PI)がオーバータイ
ムとなっていないと判定されたときには、S2140に
移行する。一方、正転幅制限時間(E T PI)がオーバー
タイムとなっていると判定されたときには、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ227が待機状態とされ(S213
4)、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力が
H、DC2の出力がHとされTELE駆動が行われ(S
2136)、DC駆動中がリセットされる(S213
8)。そして、S2140に移行する。
【0378】S2140では、端子ZPIINがHであ
るか否かが判定される。端子ZPIINがHでないと判
定されたときには、S2092に戻る。一方、端子ZP
IINがHであると判定されたときには、DC駆動中が
セットされているか否かが判定される(S2142)。
DC駆動中がセットされていると判定されたときには、
S2090に戻る。一方、DC駆動中がセットされてい
ないと判定されたときには、ブレーキロジック出力中で
あるか否かが判定される(S2144)。
【0379】ここで、「ブレーキロジック出力中」と
は、パラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力が
H、DC2の出力がHとされブレーキ出力状態となって
いることを意味する。そして、S2144にて、ブレー
キロジック出力中であると判定されたときには、S20
90に戻る。一方、ブレーキロジック出力中でないと判
定されたときには、パラレル端子DC0の出力がL、D
C1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ227
が待機状態とされ(S2146)、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態とされる(S2148)。そして、
S2090に戻る。
【0380】ところで、S2092にて、イベントカウ
ントが終了していると判定されたときには、S2094
に移行し、PIオーバータイムとして100msがセッ
トされ、PIオーバータイムとなっているか否かが判定
される(S2096)。PIオーバータイムとなってい
ると判定されたときには、図59のS2156に移行す
る。一方、PIオーバータイムとなっていないと判定さ
れたときには、端子ZPIINがLであるか否かが判定
される(S2098)。端子ZPIINがLでないと判
定されたときには、S2096に戻る。一方、端子ZP
IINがLであると判定されたときには、図59のS2
150に移行する。
【0381】そして、図59のS2150では、パラレ
ル端子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の
出力がHとされモータ227が待機状態とされる。そし
て、パラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力が
L、DC2の出力がHとされWIDE駆動が行われ(S
2152)、逆転ブレーキ時間(E T REVERS)待機する
(S2154)。
【0382】そして、S2156に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ227が待機状態とされる。そして、
パラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力がH、D
C2の出力がHとされブレーキ出力状態とされ(S21
58)、20ms待機(S2160)の後、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされ(S2162)、パラレル端子DC0の出力
がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモー
タ227が待機状態とされる(S2164)。
【0383】そして、端子EA、EBが出力ポートにセ
ットされ(S2166)、エンコーダ検出オーバータイ
ムとなっているか否かが判定される(S2168)。エ
ンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定された
ときには、S2170に移行し、レンズドライブNGが
セットされ、第一レンズドライブ処理を終了する。
【0384】一方、エンコーダ検出オーバータイムとな
っていないと判定されたときには、PIオーバータイム
となっているか否かが判定され(S2172)、PIオ
ーバータイムとなっていると判定されたときには、S2
170に移行する。一方、PIオーバータイムとなって
いないと判定されたときには、第一レンズドライブ処理
を終了する。
【0385】図60に第一レンズリターン処理(LR1
処理)のフローチャートを示す。
【0386】図60のS2200に示すように、LD駆
動準備処理が行われ駆動するモータとして鏡胴駆動部2
22のモータ227(図16参照)が選択される。そし
て、S2202に移行し、端子EA、EBが入力ポート
にセットされ、2ms待機(S2204)の後、Z1停
止時ブレーキポイントパルスデータ(E P Z1 BRAKE)が
セットされ(S2206)、正転幅制限時間データ(E
T PI)がセットされ(S2208)、逆転ブレーキ時間
データ(E T REVERS)がセットされる(S2210)。
【0387】そして、エンコーダ検出オーバータイムフ
ラグがリセットされ(S2212)、PIオーバータイ
ムがリセットされ(S2214)、DC駆動中のフラグ
がセットされ(S2216)、イベントカウントとして
ブレーキポイントパルスデータ(E P BRAKE)がセット
され(S2218)、イベントカウント2としてZ1停
止時ブレーキポイントパルスデータ−1(E P Z1 BRAKE
-1)がセットされる(S2220)。
【0388】そして、S2222に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ227が待機状態とされる。そして、
パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力がH、D
C2の出力がHとされTELE駆動が行われ(S222
4)、エンコーダ検出オーバータイムとなっているか否
かが判定される(S2226)。
【0389】そして、エンコーダ検出オーバータイムと
なっていると判定されたときには、鏡胴エラーがセット
され(S2228)、エンコーダ検出オーバータイムが
セットされ(S2230)、反転&ブレーキ処理が行わ
れる(S2232)。そして、S2256に移行する。
【0390】一方、S2226にて、エンコーダ検出オ
ーバータイムとなっていないと判定されたときには、エ
ンコーダ読み込み処理が行われ(S2234)、端子E
Bが1(H(ハイ))であるか否かが判定される(S2
236)。端子EBが1でないと判定されたときには、
S2226に移行する。一方、端子EBが1であると判
定されたときには、エンコーダ検出オーバータイムとな
っているか否かが判定される(S2238)。
【0391】S2238にて、エンコーダ検出オーバー
タイムとなっていると判定されたときには、S2228
に移行する。一方、エンコーダ検出オーバータイムとな
っていないと判定されたときには、エンコーダ読み込み
処理が行われ(S2240)、端子EA、EBが1であ
るか否かが判定される(S2242)。端子EA、EB
が共に1でないと判定されたときには、S2238に戻
る。一方、端子EA、EBが1であると判定されたとき
には、停止制御処理が行われる(S2244)。
【0392】そして、S2242に移行し、端子EA、
EBが1であるか否かが判定され、端子EA、EBが共
に1でないと判定されたときには、S2206に戻る。
一方、端子EA、EBが1であると判定されたときに
は、PIオーバータイムとなっているか否かが判定され
る(S2250)。PIオーバータイムとなっていると
判定されたときには、ブレーキ処理が行われる(S22
52)。一方、PIオーバータイムとなっていないと判
定されたときには、反転&ブレーキ処理が行われる(S
2254)。反転&ブレーキ処理は、鏡胴駆動用のモー
タ227を逆転駆動させて回転速度を低速とした後にブ
レーキ出力させる処理である。ブレーキ処理は、逆転駆
動させることなく、ブレーキ出力させる処理である。
【0393】そして、S2256に移行し、リカバリ禁
止をセットし、第一レンズリターン処理を終了する。
【0394】次に、第二レンズドライブ処理及び第二レ
ンズリターン処理について説明する。
【0395】図61に第二レンズドライブ処理(LD2
処理)及び第二レンズリターン処理(LR2処理)の動
作概要を示す。
【0396】第二レンズドライブ処理では、鏡胴位置が
Z2の場合、まず、逆転方向(図61では左方向)に第
二レンズ群102の駆動(フォーカス駆動)を行い、検
出器96の出力を受ける端子LHPIN(図16参照)
の立ち下がりを検出後、指定ピッチカウント分フォーカ
ス駆動させ停止させる。そして、正転方向にフォーカス
駆動させ、端子LHPINの立ち上がりを検出後、繰り
出し演算により求められたドライブパルスカウント分フ
ォーカス駆動させた後、停止させる。
【0397】また、第二レンズドライブ処理では、鏡胴
位置がZ3〜Z7の場合、まず、逆転方向にフォーカス
駆動を行い、端子LHPINの立ち上がりを検出後、指
定ピッチカウント分フォーカス駆動させ停止させる。そ
して、正転方向にフォーカス駆動させ、端子LHPIN
の立ち下がりを検出後、繰り出し演算により求められた
ドライブパルスカウント分フォーカス駆動させた後、停
止させる。
【0398】一方、第二レンズリターン処理では、鏡胴
位置がZ2の場合、まず、第二レンズドライブ処理で駆
動したドライブパルス+α分逆転方向にフォーカス駆動
を行い、端子LHPINの立ち下がりを検出後、指定ピ
ッチカウント分フォーカス駆動させ停止させる。そし
て、正転方向にフォーカス駆動を行い、端子LHPIN
の立ち上がりを検出後、指定ピッチカウント分フォーカ
ス駆動させ停止させる。
【0399】また、第二レンズリターン処理では、鏡胴
位置がZ3〜Z7の場合、まず、第二レンズドライブ処
理で駆動したドライブパルス+α分逆転方向にフォーカ
ス駆動を行い、端子LHPINの立ち上がりを検出後、
指定ピッチカウント分フォーカス駆動させ停止させる。
そして、正転方向にフォーカス駆動を行い、端子LHP
INの立ち下がりを検出後、指定ピッチカウント分フォ
ーカス駆動させ停止させる。
【0400】図62に第二レンズドライブ処理における
WIDE側待機時の動作説明図を示し、図63に第二レ
ンズドライブ処理におけるTELE側待機時の動作説明
図を示す。図64〜68に第二レンズドライブ処理のフ
ローチャートを示す。
【0401】図64のS2300に示すように、第二レ
ンズドライブ処理は、まず、駆動準備処理が行われ、駆
動すべきモータとしてフォーカス駆動部221のモータ
95(以下、適宜「フォーカスモータ」という。)が選
択される。そして、S2302に移行し、パラレル端子
DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力が
Lとされモータ95が待機状態とされる。そして、端子
LHPINが入力ポートにセットされ(S2304)、
10ms待機(S2306)の後、フォーカスモータへ
の電圧出力を可能な状態とされる(S2308)。
【0402】そして、1ms待機(S2310)の後、
CPU200の動作モードが高速モードとされる(S2
312)。この高速モードへの動作モードの変更は、例
えば、CPU200の基準クロックを変更することによ
り行われる。
【0403】そして、鏡胴制御エラーコード1(E ZOOM
ERROR1)がリセットされ(S2314)、鏡胴制御エ
ラーコード2(E ZOOM ERROR2)がリセットされ(S2
316)、フォーカスエラーがリセットされ(S231
8)、HP(ホームポジション)検出がリセットされる
(S2320)。
【0404】そして、S2322に移行し、電源オンオ
フ測温処理(図19のS112参照)にて計測された温
度(TEMP)が高温設定温度(E LD2TEMPH)以上であるか
否かが判定される。計測温度が高温設定温度以上である
と判定されたときには、フォーカス通電時間として高温
時フォーカス駆動通電時間データ(E T LD2MONH)がセ
ットされる(S2324)。
【0405】一方、S2322にて、計測温度が高温設
定温度以上でないと判定されたときには、計測温度(TE
MP)が低温設定温度(E LD2TEMPL)以下であるか否かが
判定される(S2326)。計測温度が低温設定温度以
下であると判定されたときには、フォーカス通電時間と
して低温時フォーカス駆動通電時間データ(E T LD2MON
L)がセットされる(S2330)。一方、計測温度が
低温設定温度以下でないと判定されたときには、フォー
カス通電時間として室温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONM)がセットされる(S2328)。
【0406】なお、高温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONH)は、室温時フォーカス駆動通電時間
データ(E T LD2MONM)より短い時間が設定されてい
る。また、室温時フォーカス駆動通電時間データ(E T
LD2MONM)は、低温時フォーカス駆動通電時間データ(E
T LD2MONL)より短い時間が設定されている。
【0407】そして、S2332に移行し、フォーカス
ブレーキ時間としてフォーカス駆動ブレーキ時間データ
(E T LD2BRAKE)がセットされる。そして、端子LHP
INの入力が読み込まれる(S2334)。そして、鏡
胴位置がZ3以上であるか否かが判定され(S233
6)、鏡胴位置がZ3以上でないと判定されたときには
鏡胴位置がZ2であると判断され、HP立ち下がりがセ
ットされる(S2338)。
【0408】そして、端子LHPINがHであるか否か
が判定される(S2340)。端子LHPINがHでな
いと判定されたときには、図68のS2524に移行す
る。一方、端子LHPINがHであると判定されたとき
には、S2344に移行する。
【0409】ところで、S2336にて、鏡胴位置がZ
3以上であると判定されたときには、HP立ち上がりが
セットされる(S2342)。そして、端子LHPIN
がLであるか否かが判定される(S2343)。端子L
HPINがLでないと判定されたときには、図68のS
2524に移行する。一方、端子LHPINがLである
と判定されたときには、S2344に移行する。
【0410】S2344では、フォーカスカウント0と
して0がセットされる。そして、フォーカスカウント1
として0がセットされ(S2346)、フォーカスカウ
ント2として0がセットされ(S2348)、フォーカ
スカウントパルスとして0がセットされ(S235
0)、フォーカスカウントHPとして0がセットされ
(S2352)、フォーカスカウントSUMとして0が
セットされる(S2354)。
【0411】ここで、「フォーカスカウント0」とは、
第0速度制御(図62、63参照)のカウント(ピッ
チ)を意味する。「フォーカスカウント1」とは、第1
速度制御(図62、63参照)のカウント(ピッチ)を
意味する。「フォーカスカウント2」とは、第2速度制
御(図62、63参照)のカウント(ピッチ)を意味す
る。「フォーカスカウントパルス」とは、パルス駆動制
御(図62、63参照)のカウント(ピッチ)を意味す
る。
【0412】図62、63に示すように、フォーカス駆
動(第二レンズ群102の駆動)では、第二レンズ群1
02の移動位置に応じて駆動速度を変更する速度制御が
行われる。速度制御として、上述の第0速度制御、第1
速度制御、第2速度制御、パルス駆動制御が設定されて
いる。パルス駆動制御は、第2速度制御より低速な制御
である。第2速度制御は、第1速度制御より低速な制御
である。第0速度制御と第2速度制御は同一速度の制御
である。
【0413】「フォーカスカウントHP」とは、HP検
出後におけるパルス駆動制御(図62、63参照)のカ
ウント(ピッチ)を意味する。「フォーカスカウントS
UM」とは、駆動の全ピッチ数を意味する。なお、ここ
で、「ピッチ」とは、1パルスの半分を意味し、2ピッ
チで1パルスとなる。
【0414】そして、図65のS2356に移行し、フ
ォーカスカウント0として0がセットされる。そして、
フォーカスカウントHPとしてフォーカス駆動HPカウ
ントデータ(E P HP)がセットされる(S2358)。
そして、フォーカスカウントSUMとして、フォーカス
駆動HPカウントデータ(E P HP)、フォーカス待機位
置ピッチカウントデータ(E P TAIKI)、フォーカス駆
動バックラッシュカウントデータ(E P FCGB)及びフォ
ーカス駆動HP検出マージンピッチカウントデータ(D
P MARGIN)を全て加算したものがセットされる(S23
60)。
【0415】そして、フォーカスカウント1として、フ
ォーカス駆動第1速度カウントデータ(E P LD2N1)を
2倍して20を加えたもの((E P LD2N1*2)+20)をフォ
ーカスカウントSUMから減じたものがセットされる
(S2362)。
【0416】そして、フォーカスカウント1が0以下で
あるか否かが判定され(S2364)、フォーカスカウ
ント1が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウント2として、フォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものからフォーカス駆
動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)を減じたもの
がセットされる(S2366)。
【0417】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S236
8)。そして、鏡胴位置がZ3以上であるか否かが判定
される(S2370)。
【0418】S2370にて、鏡胴位置がZ3以上でな
いと判定されたときには、S2376に移行する。一
方、鏡胴位置がZ3以上であると判定されたときには、
フォーカスカウント2として、フォーカスカウント2と
フォーカスカウントパルスを加算したものがセットされ
(S2372)、フォーカスカウントパルスとして0が
セットされる(S2374)。
【0419】そして、S2376に移行し、フォーカス
カウント1として、フォーカスカウントSUMから2倍
したフォーカス駆動第1速度カウントデータ(E P LD2N
1)を減じた後に2で割ったものがセットされる。そし
て、余りがあるか否かが判定され(S2378)、余り
があると判定されたときには、フォーカスカウント2と
して、フォーカスカウント2に余りを加えたものがセッ
トされ(S2380)、S2382に移行する。一方、
余りがないと判定されたときには、S2382に移行
し、イベントカウントとして、フォーカスカウント1が
セットされる。そして、図66のS2410に移行す
る。
【0420】ところで、S2364にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S2384)。
【0421】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S2386)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S2388)。そして、鏡胴位置がZ3以
上であるか否かが判定される(S2390)。
【0422】S2390にて、鏡胴位置がZ3以上でな
いと判定されたときには、S2396に移行する。一
方、鏡胴位置がZ3以上であると判定されたときには、
フォーカスカウント2として、フォーカスカウント2と
フォーカスカウントパルスを加算したものがセットされ
(S2392)、フォーカスカウントパルスとして0が
セットされる(S2394)。
【0423】そして、S2396に移行し、フォーカス
カウント1として0がセットされる。そして、図66の
S2410に移行する。
【0424】ところで、S2386にて、フォーカスカ
ウント2が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウントパルスとして、フォーカスカウントSUM
からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E
P FCBRK)を減じたものがセットされる(S239
8)。
【0425】そして、S2400に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下でないと判定されたとき
には、フォーカスカウント1として0がセットされる
(S2402)。そして、鏡胴位置がZ3以上であるか
否かが判定される(S2404)。
【0426】S2404にて、鏡胴位置がZ3以上でな
いと判定されたときには、図66のS2410に移行す
る。一方、鏡胴位置がZ3以上であると判定されたとき
には、フォーカスカウント2として、フォーカスカウン
トパルスがセットされ(S2406)、フォーカスカウ
ントパルスとして0がセットされる(S2408)。そ
して、図66のS2410に移行する。
【0427】ところで、S2400にて、フォーカスカ
ウントパルスが0以下であると判定されたときには、異
常であると判断され、図68のS2524に移行する。
【0428】図66のS2410では、検出器96の出
力を受ける端子LPIIN(図16参照)の読み込みが
行われ、端子LPIINがLであるか否かが判定される
(S2412)。端子LPIINがLであると判定され
たときには、端子LPIINのHLのフラグがリセット
される(S2416)。一方、端子LPIINがLでな
いと判定されたときには、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされる(S2414)。
【0429】そして、S2418に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、パ
ラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力がL、DC
2の出力がHとされ逆転駆動が行われる(S232
0)。
【0430】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S2422)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S2426)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S2424)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0431】そして、S2428に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S2440に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S2430)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S2432)。
【0432】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S2434)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S2438)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S2436)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0433】そして、S2440に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、H
P検出のフラグがリセットされているか否かが判定され
(S2442)、HP検出のフラグがリセットされてい
ると判定されたときには、LD2のHPエラーがセット
され(S2444)、図68のS2524に移行する。
【0434】一方、S2442にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、LPI
INオーバータイムがセットされているか否かが判定さ
れる(S2446)。LPIINオーバータイムがセッ
トされていると判定されたときには、図68のS252
4に移行する。一方、LPIINオーバータイムがセッ
トされていないと判定されたときには、図67のS24
48に移行する。
【0435】S2448では、端子LHPINの読み込
み処理が行われる。そして、鏡胴位置がZ3以上である
か否かが判定され(S2450)、鏡胴位置がZ3以上
でないと判定されたときには鏡胴位置がZ2であると判
断され、HP立ち上がりがセットされる(S245
2)。
【0436】そして、端子LHPINがLであるか否か
が判定される(S2454)。端子LHPINがLでな
いと判定されたときには、図68のS2524に移行す
る。一方、端子LHPINがLであると判定されたとき
には、S2460に移行する。
【0437】ところで、S2450にて、鏡胴位置がZ
3以上であると判定されたときには、HP立ち下がりが
セットされる(S2456)。そして、端子LHPIN
がHであるか否かが判定される(S2458)。端子L
HPINがHでないと判定されたときには、図68のS
2524に移行する。一方、端子LHPINがHである
と判定されたときには、S2460に移行する。
【0438】S2460では、フォーカスカウント0と
して、フォーカス駆動HPカウントデータ(E P HP)、
フォーカス駆動バックラッシュカウントデータ(E P FC
GB)、フォーカス駆動HP検出マージンピッチカウント
データ(D P MARGIN)及びフォーカス駆動時のオーバー
ピッチ数(C FCOV)を加算したものがセットされる。そ
して、フォーカスカウントHPとして0がセットされ
(S2462)、フォーカスカウントSUMとして、ド
ライブパルス(DRV PLS)がセットされる(S246
4)。
【0439】そして、フォーカスカウント1として、フ
ォーカスカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カ
ウントデータ(E P LD2N1)を2倍したもの及び20ピ
ッチを減じたものがセットされる(S2466)。そし
て、フォーカスカウント1が0以下であるか否かが判定
され(S2468)、フォーカスカウント1が0以下で
ないと判定されたときには、フォーカスカウント2とし
て、フォーカス駆動第1速度カウントデータ(E P LD2N
1)を2倍したものからフォーカス駆動第2速度カウン
トデータ(E P LD2N2)を減じたものがセットされる
(S2470)。
【0440】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S247
2)。そして、フォーカスカウント1として、フォーカ
スカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものを減じた後に2で
割ったものがセットされる(S2473)。そして、余
りがあるか否かが判定され(S2474)、余りがある
と判定されたときには、フォーカスカウント2として、
フォーカスカウント2に余りを加えたものがセットされ
(S2476)、S2478に移行する。一方、余りが
ないと判定されたときには、S2478に移行し、イベ
ントカウントとして、フォーカスカウント1がセットさ
れる。そして、図68のS2496に移行する。
【0441】ところで、S2468にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S2480)。
【0442】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S2482)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S2484)。そして、フォーカスカウン
ト1として0がセットされ、図68のS2496に移行
する。
【0443】一方、S2482にて、フォーカスカウン
ト2が0以下であると判定されたときには、フォーカス
カウントパルスとして、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E P FC
BRK)を減じたものがセットされる(S2488)。
【0444】そして、S2490に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下であると判定されたとき
には、図68のS2524に移行する。一方、フォーカ
スカウントパルスが0以下でないと判定されたときに
は、フォーカスカウント1として0がセットされ(S2
492)、フォーカスカウント2として0がセットされ
る(S2494)。そして、図68のS2496に移行
する。
【0445】S2496では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、パラレル端子D
C0の出力がL、DC1の出力がH、DC2の出力がH
とされ正転駆動が行われる(S2498)。
【0446】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S2500)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S2502)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S2501)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0447】そして、S2504に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S2516に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S2506)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S2508)。
【0448】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S2510)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S2514)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S2512)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0449】そして、S2516に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、H
P検出のフラグがリセットされているか否かが判定され
(S2518)、HP検出のフラグがリセットされてい
ると判定されたときには、LD2のHPエラーがセット
され(S2522)、S2524に移行する。
【0450】S2524では、フォーカスエラーがセッ
トされる。そして、鏡胴エラーがセットされ(S252
6)、リカバリ禁止がセットされ(S2528)、レン
ズドライブNGがセットされる(S2530)。そし
て、S2532に移行する。
【0451】一方、S2518にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、LPI
INオーバータイムがセットされているか否かが判定さ
れる(S2520)。LPIINオーバータイムがセッ
トされていると判定されたときには、S2524に移行
する。一方、LPIINオーバータイムがセットされて
いないと判定されたときには、S2532に移行する。
【0452】S2532では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がLとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、端子LHPIN
がL出力ポートにセットされ(S2534)、2ms待
機(S2536)の後、フォーカス電源がリセットされ
(S2538)、ドライバON/OFF端子CEがLに
セットされドライバ部219が動作しない状態とし(S
2540)、CPU200の動作モードが中速モードと
され(S2542)、フォーカスエラーEEPROM書
き込み処理が行われる(S2544)。フォーカスエラ
ーEEPROM書き込み処理は、フォーカス駆動後にフ
ォーカスエラーをEEPROM218に書き込む処理で
ある。この処理を行うことにより、フォーカス駆動によ
り、エラーがあったことが容易に確認でき、カメラ2の
修理が容易に行える。
【0453】そして、フォーカスエラーEEPROM書
き込み処理の後、第二レンズドライブ処理を終了する。
【0454】以上のように、第二レンズドライブ処理に
よれば、図62に示すように、WIDE待機位置から第
二レンズ群102(フォーカス)を逆転駆動する際に、
基準位置となるHP(ホームポジション)を検出後に
は、速度の遅いパルス駆動制御が行われる。このため、
第二レンズ群102が移動の勢いによりストッパに衝突
することを防止でき、また、その衝突によりギヤが噛ん
で反転不可能となるなどの重故障を回避できる。
【0455】また、図62、63に示すように、第二レ
ンズ群102を移動させる際、HPを通過前に第1速度
制御又はDC駆動などに対し速度の遅い第0速度制御が
行われる。このため、HPの検出が精密に行うことがで
きる。これにより、フォーカシングにおける第二レンズ
群102の移動が精密に行われ、フォーカシング精度の
向上が図れる。
【0456】図69に第二レンズリターン処理における
WIDE待機時の動作説明図を示し、図70に第二レン
ズリターン処理におけるTELE待機時の動作説明図を
示す。図71〜75に第二レンズドライブ処理のフロー
チャートを示す。
【0457】図71のS2600に示すように、第二レ
ンズドライブ処理は、まず、駆動準備処理が行われ、駆
動すべきモータとしてフォーカス駆動部221のモータ
95(以下、適宜「フォーカスモータ」という。)が選
択される。そして、S2602に移行し、パラレル端子
DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力が
Lとされモータ95が待機状態とされる。そして、端子
LHPINが入力ポートにセットされ(S2604)、
10ms待機(S2606)の後、フォーカスモータへ
の電圧出力を可能な状態とされる(S2608)。
【0458】そして、1ms待機(S2610)の後、
CPU200の動作モードが高速モードとされる(S2
612)。この高速モードへの動作モードの変更は、例
えば、CPU200の基準クロックを変更することによ
り行われる。
【0459】そして、鏡胴制御エラーコード1(E ZOOM
ERROR1)がリセットされ(S2614)、鏡胴制御エ
ラーコード2(E ZOOM ERROR2)がリセットされ(S2
616)、フォーカスエラーがリセットされ(S261
8)、HP(ホームポジション)検出がリセットされる
(S2620)。
【0460】そして、S2622に移行し、電源オンオ
フ測温処理(図19のS112参照)にて計測された温
度(TEMP)が高温設定温度(E LD2TEMPH)以上であるか
否かが判定される。計測温度が高温設定温度以上である
と判定されたときには、フォーカス通電時間として高温
時フォーカス駆動通電時間データ(E T LD2MONH)がセ
ットされる(S2624)。
【0461】一方、S2622にて、計測温度が高温設
定温度以上でないと判定されたときには、計測温度(TE
MP)が低温設定温度(E LD2TEMPL)以下であるか否かが
判定される(S2626)。計測温度が低温設定温度以
下であると判定されたときには、フォーカス通電時間と
して低温時フォーカス駆動通電時間データ(E T LD2MON
L)がセットされる(S2630)。一方、計測温度が
低温設定温度以下でないと判定されたときには、フォー
カス通電時間として室温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONM)がセットされる(S2628)。
【0462】そして、S2632に移行し、フォーカス
ブレーキ時間としてフォーカス駆動ブレーキ時間データ
(E T LD2BRAKE)がセットされる。そして、端子LHP
INの入力が読み込こまれる(S2634)。そして、
鏡胴位置がZ3以上であるか否かが判定され(S263
6)、鏡胴位置がZ3以上でないと判定されたときには
鏡胴位置がZ2であると判断され、HP立ち下がりがセ
ットされる(S2638)。
【0463】そして、端子LHPINがHであるか否か
が判定される(S2640)。端子LHPINがHでな
いと判定されたときには、図75のS2810に移行す
る。一方、端子LHPINがHであると判定されたとき
には、S2644に移行する。
【0464】ところで、S2636にて、鏡胴位置がZ
3以上であると判定されたときには、HP立ち上がりが
セットされる(S2642)。そして、端子LHPIN
がLであるか否かが判定される(S2643)。端子L
HPINがLでないと判定されたときには、図75のS
2810に移行する。一方、端子LHPINがLである
と判定されたときには、S2644に移行する。
【0465】S2644では、フォーカスカウント0と
して0がセットされる。そして、フォーカスカウント1
として0がセットされ(S2646)、フォーカスカウ
ント2として0がセットされ(S2648)、フォーカ
スカウントパルスとして0がセットされ(S265
0)、フォーカスカウントHPとして0がセットされ
(S2652)、フォーカスカウントSUMとして0が
セットされる(S2654)。
【0466】ここで、「フォーカスカウント0」、「フ
ォーカスカウント1」、「フォーカスカウント2」、
「フォーカスカウントパルス」、「フォーカスカウント
HP」及び「フォーカスカウントSUM」は、前述した
第一レンズドライブ処理におけるものと同様なものであ
る。
【0467】そして、図72のS2656に移行し、フ
ォーカスカウント0として0がセットされる。そして、
フォーカスカウントHPとしてフォーカス駆動HPカウ
ントデータ(E P HP)がセットされる(S2658)。
そして、フォーカスカウントSUMとして、フォーカス
駆動HPカウントデータ(E P HP)、ドライブパルス
(DRV PLS)、フォーカス駆動バックラッシュカウント
データ(E P FCGB)、フォーカス駆動HP検出マージン
ピッチカウントデータ(D P MARGIN)及びフォーカス駆
動時のオーバーピッチ数(C FCOV)を全て加算したもの
がセットされる(S2660)。
【0468】そして、フォーカスカウント1として、フ
ォーカス駆動第1速度カウントデータ(E P LD2N1)を
2倍して20を加えたもの((E P LD2N1*2)+20)をフォ
ーカスカウントSUMから減じたものがセットされる
(S2662)。
【0469】そして、フォーカスカウント1が0以下で
あるか否かが判定され(S2664)、フォーカスカウ
ント1が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウント2として、フォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものからフォーカス駆
動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)を減じたもの
がセットされる(S2666)。
【0470】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S266
8)。そして、フォーカスカウント1として、フォーカ
スカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものを減じた後に2で
割ったものがセットされる(S2670)。そして、余
りがあるか否かが判定され(S2672)、余りがある
と判定されたときには、フォーカスカウント2として、
フォーカスカウント2に余りを加えたものがセットされ
(S2674)、S2676に移行する。一方、余りが
ないと判定されたときには、S2676に移行し、イベ
ントカウントとして、フォーカスカウント1がセットさ
れる。そして、図73のS2694に移行する。
【0471】ところで、S2664にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S2678)。
【0472】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S2680)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S2682)。そして、フォーカスカウン
ト1として0がセットされ、図73のS2694に移行
する。
【0473】一方、S2680にて、フォーカスカウン
ト2が0以下であると判定されたときには、フォーカス
カウントパルスとして、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E P FC
BRK)を減じたものがセットされる(S2686)。
【0474】そして、S2688に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下であると判定されたとき
には、図75のS2810に移行する。一方、フォーカ
スカウントパルスが0以下でないと判定されたときに
は、フォーカスカウント1として0がセットされ(S2
690)、フォーカスカウント2として0がセットされ
る(S2692)。そして、図73のS2694に移行
する。
【0475】S2694では、検出器96の出力を受け
る端子LPIIN(図16参照)の読み込みが行われ、
端子LPIINがLであるか否かが判定される(S26
96)。端子LPIINがLであると判定されたときに
は、端子LPIINのHLのフラグがリセットされる
(S2700)。一方、端子LPIINがLでないと判
定されたときには、端子LPIINのHLのフラグがセ
ットされる(S2698)。
【0476】そして、S2702に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、パ
ラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力がL、DC
2の出力がHとされ逆転駆動が行われる(S270
4)。
【0477】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S2706)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S2710)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S2708)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0478】そして、S2712に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S2724に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S2714)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S2716)。
【0479】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S2718)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S2722)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S2720)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0480】そして、S2724に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、H
P検出のフラグがリセットされているか否かが判定され
(S2726)、HP検出のフラグがリセットされてい
ると判定されたときには、LR2のHPエラーがセット
され(S2728)、図75のS2810に移行する。
【0481】一方、S2726にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、LPI
INオーバータイムがセットされているか否かが判定さ
れる(S2730)。LPIINオーバータイムがセッ
トされていると判定されたときには、図75のS281
0に移行する。一方、LPIINオーバータイムがセッ
トされていないと判定されたときには、図74のS27
32に移行する。
【0482】S2732では、端子LHPINの読み込
み処理が行われる。そして、鏡胴位置がZ3以上である
か否かが判定され(S2734)、鏡胴位置がZ3以上
でないと判定されたときには鏡胴位置がZ2であると判
断され、HP立ち上がりがセットされる(S274
0)。
【0483】そして、端子LHPINがLであるか否か
が判定される(S2742)。端子LHPINがLでな
いと判定されたときには、図75のS2810に移行す
る。一方、端子LHPINがLであると判定されたとき
には、S2744に移行する。
【0484】ところで、S2734にて、鏡胴位置がZ
3以上であると判定されたときには、HP立ち下がりが
セットされる(S2736)。そして、端子LHPIN
がHであるか否かが判定される(S2738)。端子L
HPINがHでないと判定されたときには、図75のS
2810に移行する。一方、端子LHPINがHである
と判定されたときには、S2744に移行する。
【0485】S2744では、フォーカスカウント0と
して、フォーカス駆動HPカウントデータ(E P HP)、
フォーカス駆動バックラッシュカウントデータ(E P FC
GB)、フォーカス駆動HP検出マージンピッチカウント
データ(D P MARGIN)及びフォーカス駆動時のオーバー
ピッチ数(C FCOV)を加算したものがセットされる。そ
して、フォーカスカウントHPとして0がセットされ
(S2746)、フォーカスカウントSUMとして、フ
ォーカス待機位置ピッチカウントデータ(E P TAIKI)
がセットされる(S2748)。
【0486】そして、フォーカスカウント1として、フ
ォーカスカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カ
ウントデータ(E P LD2N1)を2倍したもの及び20ピ
ッチを減じたものがセットされる(S2750)。
【0487】そして、フォーカスカウント1が0以下で
あるか否かが判定され(S2752)、フォーカスカウ
ント1が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウント2として、フォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものからフォーカス駆
動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)を減じたもの
がセットされる(S2754)。
【0488】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S275
6)。そして、フォーカスカウント1として、フォーカ
スカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものを減じた後に2で
割ったものがセットされる(S2758)。そして、余
りがあるか否かが判定され(S2760)、余りがある
と判定されたときには、フォーカスカウント2として、
フォーカスカウント2に余りを加えたものがセットされ
(S2762)、S2764に移行する。一方、余りが
ないと判定されたときには、S2764に移行し、イベ
ントカウントとして、フォーカスカウント1がセットさ
れる。そして、図75のS2782に移行する。
【0489】ところで、S2752にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S2766)。
【0490】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S2768)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S2770)。そして、フォーカスカウン
ト1として0がセットされ、図75のS2782に移行
する。
【0491】一方、S2768にて、フォーカスカウン
ト2が0以下であると判定されたときには、フォーカス
カウントパルスとして、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E P FC
BRK)を減じたものがセットされる(S2774)。
【0492】そして、S2776に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下であると判定されたとき
には、図75のS2810に移行する。一方、フォーカ
スカウントパルスが0以下でないと判定されたときに
は、フォーカスカウント1として0がセットされ(S2
778)、フォーカスカウント2として0がセットされ
る(S2780)。そして、図75のS2782に移行
する。
【0493】S2782では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、パラレル端子D
C0の出力がL、DC1の出力がH、DC2の出力がH
とされ正転駆動が行われる(S2784)。
【0494】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S2786)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S2790)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S2788)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0495】そして、S2792に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S2802に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S2794)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S2796)。
【0496】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S2797)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S2800)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S2798)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0497】そして、S2802に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、H
P検出のフラグがリセットされているか否かが判定され
(S2804)、HP検出のフラグがリセットされてい
ると判定されたときには、LR2のTAIKIエラーが
セットされ(S2806)、S2810に移行する。
【0498】S2810では、フォーカスエラーがセッ
トされる。そして、鏡胴エラーがセットされ(S281
2)、リカバリ禁止がセットされる(S2814)。そ
して、S2816に移行する。
【0499】一方、S2804にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、LPI
INオーバータイムがセットされているか否かが判定さ
れる(S2808)。LPIINオーバータイムがセッ
トされていると判定されたときには、S2810に移行
する。一方、LPIINオーバータイムがセットされて
いないと判定されたときには、S2816に移行する。
【0500】S2816では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がLとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、端子LHPIN
が出力ポートにセットされ(S2818)、2ms待機
(S2820)の後、フォーカス電源がリセットされ
(S2822)、ドライバON/OFF端子CEがLに
セットされドライバ部219が動作しない状態とし(S
2824)、CPU200の動作モードが中速モードと
され(S2826)、フォーカスエラーEEPROM書
き込み処理が行われる(S2828)。フォーカスエラ
ーEEPROM書き込み処理は、フォーカス駆動後にフ
ォーカスエラーをEEPROM218に書き込む処理で
ある。この処理を行うことにより、フォーカス駆動によ
り、エラーがあったことが容易に確認でき、カメラ2の
修理が容易に行える。
【0501】そして、フォーカスエラーEEPROM書
き込み処理の後、第二レンズリターン処理を終了する。
【0502】以上のように、第二レンズリターン処理に
よれば、図69に示すように、WIDE待機位置から第
二レンズ群102(フォーカス)を逆転駆動する際に、
基準位置となるHP(ホームポジション)を検出後に
は、速度の遅いパルス駆動制御が行われる。このため、
第二レンズ群102が移動の勢いによりストッパに衝突
することを防止でき、また、その衝突によりギヤが噛ん
で反転不可能となるなどの重故障を回避できる。
【0503】また、図69、70に示すように、第二レ
ンズ群102を移動させる際、HPを通過前に第1速度
制御又はDC駆動などに対し速度の遅い第0速度制御が
行われる。このため、HPの検出が精密に行うことがで
きる。これにより、フォーカシングにおける第二レンズ
群102の移動が精密に行われ、フォーカシング精度の
向上が図れる。
【0504】次に、バリア閉処理について説明する。
【0505】バリア閉処理は、メインスイッチ16の操
作により行われるSM閉処理の一処理として行われるも
のであり(図28参照)、バリア83を閉じるためにフ
ォーカス駆動部221のモータ95を駆動する処理であ
る。
【0506】図76にバリア閉処理におけるWIDE待
機時の動作説明図を示し、図77にバリア閉処理におけ
るTELE待機時の動作説明図を示す。図78〜84に
バリア閉処理のフローチャートを示す。また、図85〜
90にバリア閉処理におけるバリア閉動作用フォーカス
駆動処理のフローチャートを示す。
【0507】図78のS3000に示すように、バリア
閉処理は、まず、HP(ホームポジション)チャッタ対
策カウンタとして1がセットされる。そして、駆動準備
処理が行われ、駆動すべきモータとしてフォーカス駆動
部221のモータ95が選択される(S3002)。そ
して、S3004に移行し、パラレル端子DC0の出力
がL、DC1の出力がL、DC2の出力がLとされモー
タ95が待機状態とされる。そして、端子LHPINが
入力ポートにセットされ(S3006)、10ms待機
(S3008)の後、フォーカスモータへの電圧出力を
可能な状態とされる(S3010)。
【0508】そして、1ms待機(S3012)の後、
CPU200の動作モードが高速モードとされる(S3
014)。この高速モードへの動作モードの変更は、例
えば、CPU200の基準クロックを変更することによ
り行われる。
【0509】そして、鏡胴制御エラーコード1(E ZOOM
ERROR1)がリセットされ(S3016)、鏡胴制御エ
ラーコード2(E ZOOM ERROR2)がリセットされ(S3
018)、フォーカスエラーがリセットされ(S302
0)、HP(ホームポジション)検出がリセットされる
(S3022)。
【0510】そして、S3024に移行し、バリア動作
用フォーカス駆動通電時間(E T BARIMON)として00
hがセットされているか否かが判定される。バリア動作
用フォーカス駆動通電時間として00hがセットされて
いないと判定されたときには、バリア動作用フォーカス
駆動通電時間(E T BARIMON)を2倍したものをフォー
カス通電時間としてセットする(S3026)。そし
て、S3038に移行する。
【0511】一方、バリア動作用フォーカス駆動通電時
間として00hがセットされていると判定されたときに
は、S3028に移行し、電源オンオフ測温処理(図1
9のS112参照)にて計測された温度(TEMP)が高温
設定温度(E LD2TEMPH)以上であるか否かが判定され
る。計測温度が高温設定温度以上であると判定されたと
きには、フォーカス通電時間として高温時フォーカス駆
動通電時間データ(E TLD2MONH)がセットされる(S3
032)。
【0512】一方、S3028にて、計測温度が高温設
定温度以上でないと判定されたときには、計測温度(TE
MP)が低温設定温度(E LD2TEMPL)以下であるか否かが
判定される(S3030)。計測温度が低温設定温度以
下であると判定されたときには、フォーカス通電時間と
して低温時フォーカス駆動通電時間データ(E T LD2MON
L)がセットされる(S3036)。一方、計測温度が
低温設定温度以下でないと判定されたときには、フォー
カス通電時間として室温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONM)がセットされる(S3034)。
【0513】なお、高温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONH)は、室温時フォーカス駆動通電時間
データ(E T LD2MONM)より短い時間が設定されてい
る。また、室温時フォーカス駆動通電時間データ(E T
LD2MONM)は、低温時フォーカス駆動通電時間データ(E
T LD2MONL)より短い時間が設定されている。
【0514】そして、S3038に移行し、フォーカス
ブレーキ時間としてフォーカス駆動ブレーキ時間データ
(E T LD2BRAKE)がセットされる。そして、端子LHP
INの入力が読み込こまれる(S3040)。そして、
HP立ち下がりがセットされる(S3042)。
【0515】そして、過去鏡胴位置がZ3以上であるか
否かが判定され(S3044)、過去鏡胴位置がZ3以
上でないと判定されたときには過去鏡胴位置がZ2であ
ると判断され、端子LHPINがHであるか否かが判定
される(S3046)。端子LHPINがHでないと判
定されたときには、図84のS3330に移行する。一
方、端子LHPINがHであると判定されたときには、
S3048に移行する。
【0516】S3044にて、過去鏡胴位置がZ3以上
であると判定されたときには、端子LHPINがLであ
るか否かが判定される(S3047)。端子LHPIN
がLでないと判定されたときには、図84のS3330
に移行する。一方、端子LHPINがLであると判定さ
れたときには、S3048に移行する。
【0517】S3048では、フォーカスカウント0と
して0がセットされる。そして、フォーカスカウント1
として0がセットされ(S3050)、フォーカスカウ
ント2として0がセットされ(S3052)、フォーカ
スカウントパルスとして0がセットされる(S305
4)。
【0518】そして、図79のS3056に移行し、フ
ォーカスカウントHPとして0がセットされ、フォーカ
スカウントSUMとして0がセットされる(S305
8)。
【0519】ここで、「フォーカスカウント0」とは、
第0速度制御(図76、77参照)のカウント(ピッ
チ)を意味する。「フォーカスカウント1」とは、第1
速度制御(図76、77参照)のカウント(ピッチ)を
意味する。「フォーカスカウント2」とは、第2速度制
御(図76、77参照)のカウント(ピッチ)を意味す
る。「フォーカスカウントパルス」とは、パルス駆動制
御(図76、77参照のカウント(ピッチ)を意味す
る。
【0520】図76、77に示すように、フォーカス駆
動(第二レンズ群102の駆動)では、第二レンズ群1
02の移動位置に応じて駆動速度を変更する速度制御が
行われる。速度制御として、上述の第0速度制御、第1
速度制御、第2速度制御、パルス駆動制御が設定されて
いる。パルス駆動制御は、第2速度制御より低速な制御
である。第2速度制御は、第1速度制御より低速な制御
である。第0速度制御と第2速度制御は同一速度の制御
である。
【0521】「フォーカスカウントHP」とは、HP検
出後におけるパルス駆動制御(図76、77参照)のカ
ウント(ピッチ)を意味する。「フォーカスカウントS
UM」とは、駆動の全ピッチ数を意味する。なお、ここ
で、「ピッチ」とは、1パルスの半分を意味し、2ピッ
チで1パルスとなる。
【0522】そして、図79のS3060に移行し、フ
ォーカスカウント0として0がセットされる。そして、
フォーカスカウントHPとしてフォーカス駆動HPカウ
ントデータ(E P HP)がセットされる(S3062)。
そして、フォーカスカウントSUMとして、フォーカス
駆動HPカウントデータ(E P HP)、フォーカス待機位
置ピッチカウントデータ(E P TAIKI)、フォーカス駆
動バックラッシュカウントデータ(E P FCGB)及びフォ
ーカス駆動HP検出マージンピッチカウントデータ(D
P MARGIN)を全て加算したものがセットされる(S30
64)。
【0523】そして、過去鏡胴位置がZ3以上であるか
否かが判定され(S3066)、過去鏡胴位置がZ3以
上でないと判定されたときには、S3070に移行す
る。一方、過去鏡胴位置がZ3以上であると判定された
ときには、そして、フォーカスカウント1として、フォ
ーカスカウントSUMにフォーカス駆動HP「H」区間
のピッチカウントデータ(E P HP H)を加えたものがセ
ットされ(S3068)、S3070に移行する。
【0524】S3070では、フォーカスカウント1と
して、フォーカス駆動第1速度カウントデータ(E P LD
2N1)を2倍して20を加えたもの((E P LD2N1*2)+2
0)をフォーカスカウントSUMから減じたものがセッ
トされる。
【0525】そして、フォーカスカウント1が0以下で
あるか否かが判定され(S3072)、フォーカスカウ
ント1が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウント2として、フォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものからフォーカス駆
動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)を減じたもの
がセットされる(S3074)。
【0526】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S307
6)。そして、フォーカスカウント1として、フォーカ
スカウントSUMから2倍したフォーカス駆動第1速度
カウントデータ(E P LD2N1)を減じた後に2で割った
ものがセットされる(S3078)。そして、余りがあ
るか否かが判定され(S3080)、余りがあると判定
されたときには、フォーカスカウント2として、フォー
カスカウント2に余りを加えたものがセットされ(S3
082)、S3084に移行する。一方、余りがないと
判定されたときには、S3084に移行し、イベントカ
ウントとして、フォーカスカウント1がセットされる。
【0527】そして、過去鏡胴位置がZ3以上であるか
否かが判定される(S3086)。過去鏡胴位置がZ3
以上であると判定されたときには、フォーカス駆動第1
速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)として、フォーカ
ス駆動第1速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)にフォ
ーカス駆動第1速度減速時間(E T LN1 HOSEI)を加え
たものがセットされる(S3088)。そして、フォー
カス駆動第1速度上限パルス時間(E T LD2LUN1)とし
て、フォーカス駆動第1速度上限パルス時間(E TLD2LU
N1)にフォーカス駆動第1速度減速時間(E T LN1 HOSE
I)を加えたものがセットされる(S3090)。そし
て、図80のS3108に移行する。
【0528】一方、S3086にて、過去鏡胴位置がZ
3以上でないと判定されたときには、図80のS310
8に移行する。
【0529】ところで、S3072にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S3092)。
【0530】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S3094)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S3096)。そして、フォーカスカウン
ト1として0がセットされ(S3098)、図80のS
3108に移行する。
【0531】ところで、S3094にて、フォーカスカ
ウント2が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウントパルスとして、フォーカスカウントSUM
からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E
P FCBRK)を減じたものがセットされる(S310
0)。
【0532】そして、S3102に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下でないと判定されたとき
には、フォーカスカウント1として0がセットされる
(S3104)。そして、フォーカスカウント2として
0がセットされ(S3106)、図80のS3108に
移行する。一方、フォーカスカウントパルスが0以下で
あると判定されたときには、図84のS3330に移行
する。
【0533】図80のS3108では、検出器96の出
力を受ける端子LPIIN(図16参照)の読み込みが
行われ、端子LPIINがLであるか否かが判定される
(S3110)。端子LPIINがLであると判定され
たときには、端子LPIINのHLのフラグがリセット
される(S3112)。一方、端子LPIINがLでな
いと判定されたときには、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされる(S3114)。
【0534】そして、S3116に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、パ
ラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力がL、DC
2の出力がHとされ逆転駆動が行われる(S311
8)。
【0535】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S3120)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S3122)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S3124)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0536】そして、S3126に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S3138に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S3128)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S3130)。
【0537】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S3132)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S3134)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S3136)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0538】そして、S3138に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、S
3140に移行し、EEPROM218の読み出し処理
が行われる。この読み出し処理では、フォーカス駆動第
1速度上限パルス時間(E T LD2LUN1)及びフォーカス
駆動第1速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)が読み出
され、元の値にセットされる。
【0539】そして、HP検出のフラグがリセットされ
ているか否かが判定され(S3142)、HP検出のフ
ラグがリセットされていると判定されたときには、バリ
ア(BARI)のHPエラーがセットされ(S3144)、
図84のS3330に移行する。
【0540】一方、S3142にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、LPI
INオーバータイムがセットされているか否かが判定さ
れる(S3146)。LPIINオーバータイムがセッ
トされていると判定されたときには、図84のS333
0に移行する。一方、LPIINオーバータイムがセッ
トされていないと判定されたときには、端子LHPIN
がLであるか否かが判定される(S3148)。端子L
HPINがLであると判定されたときには、図81のS
3154に移行する。一方、端子LHPINがLでない
と判定されたときには、HPチャッタ対策カウンタが0
であるか否かが判定される(S3150)。
【0541】S3150にて、HPチャッタ対策カウン
タが0であると判定されたときには、図84のS333
0に移行する。一方、HPチャッタ対策カウンタが0で
ないと判定されたときには、HPチャッタ対策カウンタ
の値を1減じて、図78のS3048に移行する。
【0542】図81のS3154では、鏡胴制御エラー
コード1(E ZOOM ERROR1)がリセットされる。そし
て、鏡胴制御エラーコード2(E ZOOM ERROR2)がリセ
ットされ(S3156)、フォーカスエラーがリセット
され(S3158)、HP(ホームポジション)検出が
リセットされる(S3160)。
【0543】そして、端子LHPINの読み込み処理が
行われ(S3162)、HPの立ち上がりがセットされ
る(S3164)。そして、端子LHPINがLである
か否かが判定される(S3166)。端子LHPINが
Lでないと判定されたときには、図84のS3330に
移行する。一方、端子LHPINがLであると判定され
たときには、S3168に移行する。
【0544】S3168では、フォーカスカウント0と
して0がセットされる。そして、フォーカスカウントH
Pとして0がセットされ(S3170)、フォーカスカ
ウントSUMとして、フォーカス逆転正転時のギヤ勘合
ピッチカウントデータ(D PGEAR KAMI)、LHPIN立
ち上がりバリアストッパ間ピッチカウントデータ(DP B
ARRIER)及びバリア閉処理ピッチカウント補正データ
(E P BARI CL HOSEI)を加算したものがセットされる
(S3172)。
【0545】そして、フォーカスカウント1として、フ
ォーカスカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カ
ウントデータ(E P LD2N1)を2倍したもの及び20ピ
ッチを減じたものがセットされる(S3174)。そし
て、フォーカスカウント1が0以下であるか否かが判定
され(S3176)、フォーカスカウント1が0以下で
ないと判定されたときには、フォーカスカウント2とし
て、フォーカス駆動第1速度カウントデータ(E P LD2N
1)を2倍したものからフォーカス駆動第2速度カウン
トデータ(E P LD2N2)を減じたものがセットされる
(S3178)。
【0546】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S318
0)。そして、フォーカスカウント1として、フォーカ
スカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものを減じた後に2で
割ったものがセットされる(S3182)。そして、余
りがあるか否かが判定され(S3184)、余りがある
と判定されたときには、フォーカスカウント2として、
フォーカスカウント2に余りを加えたものがセットされ
(S3186)、S3188に移行する。一方、余りが
ないと判定されたときには、S3188に移行し、イベ
ントカウントとして、フォーカスカウント1がセットさ
れる。そして、図82のS3206に移行する。
【0547】ところで、S3176にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S3190)。
【0548】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S3192)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S3196)。そして、フォーカスカウン
ト1として0がセットされ、図82のS3206に移行
する。
【0549】一方、S3192にて、フォーカスカウン
ト2が0以下であると判定されたときには、フォーカス
カウントパルスとして、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E P FC
BRK)を減じたものがセットされる(S3198)。
【0550】そして、S3200に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下であると判定されたとき
には、図84のS3330に移行する。一方、フォーカ
スカウントパルスが0以下でないと判定されたときに
は、フォーカスカウント1として0がセットされ(S3
202)、フォーカスカウント2として0がセットされ
る(S3204)。そして、図82のS3206に移行
する。
【0551】S3206では、バリアロックタイマとし
て2secがセットされる。そして、検出器96の出力
を受ける端子LPIIN(図16参照)の読み込みが行
われ(S3208)、端子LPIINがLであるか否か
が判定される(S3210)。端子LPIINがLであ
ると判定されたときには、端子LPIINのHLのフラ
グがリセットされる(S3214)。一方、端子LPI
INがLでないと判定されたときには、端子LPIIN
のHLのフラグがセットされる(S3212)。
【0552】そして、S3216に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、パ
ラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力がH、DC
2の出力がHとされ正転駆動が行われる(S321
8)。
【0553】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S3220)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、バリア(BARI)第1速度制御H開始駆
動処理が行われる(S3224)。一方、端子LPII
NのHLのフラグがセットされていないと判定されたと
きには、バリア第1速度制御L開始駆動処理が行われる
(S3222)。バリア第1速度制御H開始駆動処理及
びバリア第1速度制御L開始駆動処理の詳細について
は、後述する。
【0554】そして、S3226に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S3240に移行し、バリアロック(BA
RI LOCK)がセットされる。そして、S3242に移行
する。一方、LPIINオーバータイムがセットされて
いないと判定されたときには、バリアロックタイマがオ
ーバータイムとなっているか否かが判定され(S322
8)、バリアロックタイマがオーバータイムとなってい
ると判定されたときには、S3240に移行する。バリ
アロックタイマがオーバータイムとなっていないと判定
されたときには、S3230に移行する。
【0555】S3230では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、パラレル端子D
C0の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がH
とされブレーキ出力状態とされる(S3232)。
【0556】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S3234)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S3238)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S3236)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0557】そして、S3242に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、H
P検出のフラグがリセットされているか否かが判定され
(S3244)、HP検出のフラグがリセットされてい
ると判定されたときには、バリアのHPエラーがセット
され(S3246)、S3248に移行する。
【0558】一方、S3244にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、S32
48に移行し、メインスイッチ状態が閉コードにセット
される。そして、LPIINオーバータイムがリセット
され(S3250)、バリアロックタイマオーバータイ
ムがリセットされ(S3252)、フォーカスカウント
0として0がセットされ(S3254)、フォーカスカ
ウントHPとして0がセットされる(S3256)。
【0559】そして、図83のS3258に移行し、フ
ォーカスカウントSUMとして、クリープ解除ピッチカ
ウントデータ(D P BARI REV)とフォーカス駆動ブレー
キピッチカウントデータ(E P FCBRK)を加算したもの
がセットされる。そして、フォーカスカウント1とし
て、フォーカスカウントSUMからフォーカス駆動第1
速度カウントデータ(E P LD2N1)を2倍したもの及び
20ピッチを減じたものがセットされる(S326
0)。そして、フォーカスカウント1が0以下であるか
否かが判定され(S3262)、フォーカスカウント1
が0以下でないと判定されたときには、フォーカスカウ
ント2として、フォーカス駆動第1速度カウントデータ
(E P LD2N1)を2倍したものからフォーカス駆動第2
速度カウントデータ(E P LD2N2)を減じたものがセッ
トされる(S3264)。
【0560】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S326
6)。そして、フォーカスカウント1として、フォーカ
スカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものを減じた後に2で
割ったものがセットされる(S3268)。そして、余
りがあるか否かが判定され(S3270)、余りがある
と判定されたときには、フォーカスカウント2として、
フォーカスカウント2に余りを加えたものがセットされ
(S3272)、S3274に移行する。一方、余りが
ないと判定されたときには、S3274に移行し、イベ
ントカウントとして、フォーカスカウント1がセットさ
れる。そして、図84のS3292に移行する。
【0561】ところで、S3262にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S3276)。
【0562】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S3278)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S3282)。そして、フォーカスカウン
ト1として0がセットされ、図84のS3292に移行
する。
【0563】一方、S3278にて、フォーカスカウン
ト2が0以下であると判定されたときには、フォーカス
カウントパルスとして、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E P FC
BRK)を減じたものがセットされる(S3284)。
【0564】そして、S3286に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下であると判定されたとき
には、図84のS3330に移行する。一方、フォーカ
スカウントパルスが0以下でないと判定されたときに
は、フォーカスカウント1として0がセットされ(S3
288)、フォーカスカウント2として0がセットされ
る(S3290)。そして、図84のS3292に移行
する。
【0565】図84のS3292では、バリアロックタ
イマとして2secがセットされる。そして、検出器9
6の出力を受ける端子LPIIN(図16参照)の読み
込みが行われ(S3294)、端子LPIINがLであ
るか否かが判定される(S3296)。端子LPIIN
がLであると判定されたときには、端子LPIINのH
Lのフラグがリセットされる(S3300)。一方、端
子LPIINがLでないと判定されたときには、端子L
PIINのHLのフラグがセットされる(S329
8)。
【0566】そして、S3302に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、パ
ラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力がH、DC
2の出力がHとされ逆転駆動が行われる(S330
4)。
【0567】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S3306)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、バリア第1速度制御H開始駆動処理が
行われる(S3310)。一方、端子LPIINのHL
のフラグがセットされていないと判定されたときには、
バリア第1速度制御L開始駆動処理が行われる(S33
08)。バリア第1速度制御H開始駆動処理及びバリア
第1速度制御L開始駆動処理の詳細については、後述す
る。
【0568】そして、S3312に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、LPIINオーバータイムがリセットさ
れ(S3326)、バリアクリープ(BARI CREEP)エラ
ーセットされ(S3328)、S3336に移行する。
一方、S3312にて、LPIINオーバータイムがセ
ットされていないと判定されたときには、バリアロック
タイマがオーバータイムとなっているか否かが判定され
る(S3314)。バリアロックタイマがオーバータイ
ムとなっていると判定されたときには、S3326に移
行する。一方、バリアロックタイマがオーバータイムと
なっていないと判定されたときには、S3316に移行
する。
【0569】S3316では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、パラレル端子D
C0の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がH
とされブレーキ出力状態とされる(S3318)。
【0570】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S3320)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S3324)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S3322)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0571】ところで、S3330では、フォーカスエ
ラーがセットされる。そして、鏡胴エラーがセットされ
(S3332)、リカバリ禁止がセットされる(S33
34)。そして、S3336に移行する。
【0572】S3336では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、パラレル端子D
C0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がL
とされモータ95が待機状態とされる(S3338)。
そして、端子LHPINが出力ポートにセットされ(S
3340)、2ms待機(S3342)の後、フォーカ
ス電源がリセットされ(S3344)、ドライバON/
OFF端子CEがLにセットされドライバ部219が動
作しない状態とされ(S3346)、CPU200の動
作モードが中速モードとされ(S3348)、フォーカ
スエラーEEPROM書き込み処理が行われる(S33
50)。フォーカスエラーEEPROM書き込み処理
は、フォーカス駆動後にフォーカスエラーをEEPRO
M218に書き込む処理である。この処理を行うことに
より、フォーカス駆動により、エラーがあったことが容
易に確認でき、カメラ2の修理が容易に行える。
【0573】そして、フォーカスエラーEEPROM書
き込み処理の後、バリア閉処理を終了する。
【0574】以上のように、バリア閉処理によれば、図
77に示すように、TELE待機位置からストッパに向
けて逆転駆動(図77では、右から左への移動)する
際、第1速度制御の速度が低く設定される(S308
8、S3090)。このため、この第1速度制御中にギ
ヤ141、143(図10参照)が噛み合うときに、そ
の噛み合いにより生ずる音の低減が図れる。
【0575】また、フォーカス(第二レンズ群102)
を正転駆動させてバリアを閉じる際に、バリアロックタ
イマ(BARI LOCK タイマ:2秒)を起動させ、バリアロ
ックタイマがオーバータイムとなっているときには、フ
ォーカス駆動の処理を終了する。このため、バリア駆動
リング81が第三筒6の前端部分などに形成されるバリ
アストッパに当接しモータ95の正逆転による微振動に
より端子LPIINにハイ、ローの入力がある場合であ
っても、処理を確実に終了することができる。
【0576】また、図76、77に示すように、バリア
閉処理によれば、フォーカスを正転駆動させてバリアを
閉じた後に、クリープ解除のためバリアストッパ(スト
ッパ6b、図9参照)から離れるようにフォーカスを移
動させている。このため、ストッパ6bに当接するバリ
ア駆動リング81がバリアストッパに長時間押圧されて
クリープにより破損することなどを確実に防止できる。
【0577】また、待機位置からフォーカスを逆転駆動
した後に、端子LHPINがLであるときに(S314
8)、再度フォーカスの逆転駆動が行われる。これによ
り、例えば、図77に示すように、TELE待機位置か
らHPを通過する際に、端子LHPINの出力にチャタ
リングを生じた場合でも、フォーカスを確実にストッパ
側へ移動させることができる。また、端子LHPINの
出力検出回路として、ヒステリシスを有するシュミット
回路を用いる必要がなく、その出力検出回路を安価なも
のとすることができる。
【0578】また、図76に示すように、WIDE待機
位置から第二レンズ群102(フォーカス)を逆転駆動
する際に、基準位置となるHP(ホームポジション)を
検出後には、速度の遅いパルス駆動制御が行われる。こ
のため、第二レンズ群102が移動の勢いによりストッ
パに衝突することを防止でき、また、その衝突によりギ
ヤが噛んで反転不可能となるなどの重故障を回避でき
る。
【0579】なお、上述したバリア処理では、バリア駆
動リング81をストッパ6bに当接させた後、離間する
ように移動させているが、本発明に係るカメラはこのよ
うなものに限られるものではなく、バリア駆動リング8
1以外の移動部材の移動においてクリープ破損を防止す
るものでもあってもよい。例えば、レンズ鏡胴の繰り込
み又は繰り出しにおいてレンズ鏡胴をストッパに当接さ
せて停止させた後、逆方向にレンズ鏡胴を移動させてス
トッパから離間するように移動させてよい。この場合、
レンズ鏡胴がストッパに長時間押圧されてクリープによ
り破損することなどを確実に防止できる。
【0580】次に、バリア閉処理におけるバリア閉動作
用の各フォーカス駆動処理について説明する。
【0581】図85に示すバリア第1速度制御L開始駆
動処理は、バリア閉処理の図84のS3310にて行わ
れる処理である。このバリア第1速度制御L開始駆動処
理は、まず、図85のS3500に示すように、HP検
出がリセットされる。そして、フォーカスカウント1と
して0がセットされているか否かが判定され(S350
2)、フォーカスカウント1として0がセットされてい
ると判定されたときには、図87のバリア第2速度制御
L開始駆動処理に移行する。一方、フォーカスカウント
1として0がセットされていないと判定されたときに
は、イベントカウンタモードとして立ち下がりがセット
される(S3504)。
【0582】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態となっているか否かが判定され(S35
06)、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状
態となっていないと判定されたときには、PI計測タイ
マとしてフォーカス駆動第1速度上限パルス時間(E T
LD2LUN1)がセットされる(S3508)。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、PI計測タイマとしてフォー
カス駆動第1速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)がセ
ットされる(S3510)。
【0583】そして、LPIINオーバータイムとして
200msがセットされ(S3512)、端子LPII
NがHであるか否かが判定される(S3514)。端子
LPIINがHであると判定されたときには、イベント
カウントとして0がセットされているか否かが判定され
る(S3516)。イベントカウントとして0がセット
されていると判定されたときには、図88のバリア第2
速度制御H開始駆動処理に移行する。
【0584】一方、イベントカウントとして0がセット
されていないと判定されたときには、PI計測タイマが
オーバータイムとなっているか否かが判定される(S3
518)。PI計測タイマがオーバータイムとなってい
ると判定されたときには、パラレル端子DC0、DC
1、DC2が通電状態となっているか否かが判定され
(S3520)、パラレル端子DC0、DC1、DC2
が通電状態となっていると判定されたときには、S35
26に移行する。一方、パラレル端子DC0、DC1、
DC2が通電状態となっていないと判定されたときに
は、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力が
L、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態とさ
れる(S3522)。
【0585】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態にセットされる(S3524)。そし
て、S3526に移行し、PI計測タイマとして、フォ
ーカス駆動第1速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)が
セットされ、図86のS3564に移行する。
【0586】一方、S3518にて、PI計測タイマが
オーバータイムとなっていないと判定されたときには、
パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となっ
ているか否かが判定され(S3528)、パラレル端子
DC0、DC1、DC2が通電状態となっていないと判
定されたときには、S3534に移行する。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、パラレル端子DC0の出力が
L、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ
95が待機状態とされる(S3530)。
【0587】そして、パラレル端子DC0の出力がH、
DC1の出力がH、DC2の出力がHとされブレーキ出
力状態とされる(S3532)。そして、S3534に
移行し、PI計測タイマとして、フォーカス駆動第1速
度上限パルス時間(E T LD2LUN1)がセットされ、図8
6のS3564に移行する。
【0588】ところで、S3514にて、端子LPII
NがHでないと判定されたときには、S3536に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、バリアロックタ
イマがオーバータイムとなっているか否かが判定され
(S3538)、バリアロックタイマがオーバータイム
となっていると判定されたときには、バリアロックタイ
マオーバータイムがセットされ(S3540)、処理を
終了する。
【0589】一方、バリアロックタイマがオーバータイ
ムとなっていないと判定されたときには、LPIINタ
イマがオーバータイムとなっているか否かが判定される
(S3542)。LPIINタイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、LPIINオーバー
タイムがセットされ(S3544)、処理を終了する。
一方、LPIINタイマがオーバータイムとなっていな
いと判定されたときには、PI計測タイマがオーバータ
イムとなっているか否かが判定される(S3546)。
【0590】S3546にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S35
14に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S3548)。ブレーキ出力状態となっていないと判
定されたときには、S3514に戻る。
【0591】一方、ブレーキ出力状態となっていると判
定されたときには、パラレル端子DC0の出力がL、D
C1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が
待機状態とされ(S3550)、パラレル端子DC0、
DC1、DC2が通電状態にセットされる(S355
1)。そして、S3514に戻る。
【0592】図86にバリア第1速度制御H開始駆動処
理のフローチャートを示す。
【0593】バリア第1速度制御H開始駆動処理は、バ
リア閉処理の図84のS3308にて行われる処理であ
る。このバリア第1速度制御H開始駆動処理は、まず、
図86のS3552に示すように、HP検出がリセット
される。そして、フォーカスカウント1として0がセッ
トされているか否かが判定され(S3554)、フォー
カスカウント1として0がセットされていると判定され
たときには、図88のバリア第2速度制御H開始駆動処
理に移行する。一方、フォーカスカウント1として0が
セットされていないと判定されたときには、イベントカ
ウンタモードとして立ち上がりがセットされる(S35
56)
【0594】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態となっているか否かが判定され(S35
58)、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状
態となっていないと判定されたときには、PI計測タイ
マとしてフォーカス駆動第1速度上限パルス時間(E T
LD2LUN1)がセットされる(S3560)。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、PI計測タイマとしてフォー
カス駆動第1速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)がセ
ットされる(S3562)。
【0595】そして、S3564に移行し、LPIIN
オーバータイムとして200msがセットされる。そし
て、端子LPIINがLであるか否かが判定される(S
3566)。端子LPIINがLであると判定されたと
きには、イベントカウントとして0がセットされている
か否かが判定される(S3568)。イベントカウント
として0がセットされていると判定されたときには、図
87のバリア第2速度制御L開始駆動処理に移行する。
一方、イベントカウントとして0がセットされていない
と判定されたときには、図85のS3512に移行す
る。
【0596】ところで、S3566にて、端子LPII
NがLでないと判定されたときには、S3570に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、バリアロックタ
イマがオーバータイムとなっているか否かが判定され
(S3572)、バリアロックタイマがオーバータイム
となっていると判定されたときには、バリアロックタイ
マオーバータイムがセットされ(S3574)、処理を
終了する。
【0597】一方、バリアロックタイマがオーバータイ
ムとなっていないと判定されたときには、LPIINタ
イマがオーバータイムとなっているか否かが判定される
(S3576)。LPIINタイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、LPIINオーバー
タイムがセットされ(S3578)、処理を終了する。
一方、LPIINタイマがオーバータイムとなっていな
いと判定されたときには、PI計測タイマがオーバータ
イムとなっているか否かが判定される(S3580)。
【0598】S3580にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S35
66に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S3582)。ブレーキ出力状態となっていないと判
定されたときには、S3566に戻る。
【0599】一方、ブレーキ出力状態となっていると判
定されたときには、パラレル端子DC0の出力がL、D
C1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が
待機状態とされ(S3584)、パラレル端子DC0、
DC1、DC2が通電状態にセットされる(S358
6)。そして、S3566に戻る。
【0600】図87にバリア第2速度制御L開始駆動処
理のフローチャートを示す。
【0601】バリア第2速度制御L開始駆動処理は、図
87のS3588に示すように、フォーカスカウント2
として0がセットされているか否かが判定される。フォ
ーカスカウント2として0がセットされていると判定さ
れたときには、図89のバリアパルス駆動制御L開始駆
動処理に移行する。一方、フォーカスカウント2として
0がセットされていないと判定されたときには、フォー
カスカウントとしてフォーカスカウント2がセットされ
る(S3590)。
【0602】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態となっているか否かが判定され(S35
92)、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状
態となっていないと判定されたときには、PI計測タイ
マとしてフォーカス駆動第2速度上限パルス時間(E T
LD2LUN2)がセットされる(S3594)。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、PI計測タイマとしてフォー
カス駆動第2速度下限パルス時間(E T LD2LLN2)がセ
ットされる(S3596)。
【0603】そして、LPIINオーバータイムとして
200msがセットされ(S3598)、端子LPII
NがHであるか否かが判定される(S3600)。端子
LPIINがHであると判定されたときには、フォーカ
スカウントが1だけ減じられ(S3602)、フォーカ
スカウントとして0がセットされているか否かが判定さ
れる(S3604)。フォーカスカウントとして0がセ
ットされていると判定されたときには、図90のバリア
パルス駆動制御H開始駆動処理に移行する。
【0604】一方、フォーカスカウントとして0がセッ
トされていないと判定されたときには、PI計測タイマ
がオーバータイムとなっているか否かが判定される(S
3606)。PI計測タイマがオーバータイムとなって
いると判定されたときには、パラレル端子DC0、DC
1、DC2が通電状態となっているか否かが判定され
(S3616)、パラレル端子DC0、DC1、DC2
が通電状態となっていると判定されたときには、S36
22に移行する。一方、パラレル端子DC0、DC1、
DC2が通電状態となっていないと判定されたときに
は、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力が
L、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態とさ
れる(S3618)。
【0605】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態にセットされる(S3620)。そし
て、S3622に移行し、PI計測タイマとして、フォ
ーカス駆動第2速度下限パルス時間(E T LD2LLN2)が
セットされ、図88のS3652に移行する。
【0606】一方、S3606にて、PI計測タイマが
オーバータイムとなっていないと判定されたときには、
パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となっ
ているか否かが判定され(S3608)、パラレル端子
DC0、DC1、DC2が通電状態となっていないと判
定されたときには、S3614に移行する。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、パラレル端子DC0の出力が
L、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ
95が待機状態とされる(S3610)。
【0607】そして、パラレル端子DC0の出力がH、
DC1の出力がH、DC2の出力がHとされブレーキ出
力状態とされる(S3612)。そして、S3614に
移行し、PI計測タイマとして、フォーカス駆動第2速
度上限パルス時間(E T LD2LUN2)がセットされ、図8
8のS3652に移行する。
【0608】ところで、S3600にて、端子LPII
NがHでないと判定されたときには、S3624に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、バリアロックタ
イマがオーバータイムとなっているか否かが判定され
(S3626)、バリアロックタイマがオーバータイム
となっていると判定されたときには、バリアロックタイ
マオーバータイムがセットされ(S3628)、処理を
終了する。
【0609】一方、バリアロックタイマがオーバータイ
ムとなっていないと判定されたときには、LPIINタ
イマがオーバータイムとなっているか否かが判定される
(S3630)。LPIINタイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、LPIINオーバー
タイムがセットされ(S3632)、処理を終了する。
一方、LPIINタイマがオーバータイムとなっていな
いと判定されたときには、PI計測タイマがオーバータ
イムとなっているか否かが判定される(S3634)。
【0610】S3634にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S36
00に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S3636)。ブレーキ出力状態となっていないと判
定されたときには、S3600に戻る。
【0611】一方、ブレーキ出力状態となっていると判
定されたときには、パラレル端子DC0の出力がL、D
C1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が
待機状態とされ(S3638)、パラレル端子DC0、
DC1、DC2が通電状態にセットされる(S364
0)。そして、S3600に戻る。
【0612】図88にバリア第2速度制御H開始駆動処
理のフローチャートを示す。
【0613】バリア第2速度制御H開始駆動処理は、図
88のS3642に示すように、まず、フォーカスカウ
ント2として0がセットされているか否かが判定され
る。フォーカスカウント2として0がセットされている
と判定されたときには、図90のバリアパルス駆動制御
H開始駆動処理に移行する。一方、フォーカスカウント
2として0がセットされていないと判定されたときに
は、フォーカスカウントとしてフォーカスカウント2が
セットされる(S3644)
【0614】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態となっているか否かが判定され(S36
46)、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状
態となっていないと判定されたときには、PI計測タイ
マとしてフォーカス駆動第2速度上限パルス時間(E T
LD2LUN2)がセットされる(S3648)。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、PI計測タイマとしてフォー
カス駆動第2速度下限パルス時間(E T LD2LLN2)がセ
ットされる(S3650)。
【0615】そして、S3652に移行し、LPIIN
オーバータイムとして200msがセットされる。そし
て、端子LPIINがLであるか否かが判定される(S
3654)。端子LPIINがLであると判定されたと
きには、フォーカスカウントが1だけ減じられ(S36
56)、イベントカウントとして0がセットされている
か否かが判定される(S3658)。イベントカウント
として0がセットされていると判定されたときには、図
89のバリアパルス駆動制御L開始駆動処理に移行す
る。一方、イベントカウントとして0がセットされてい
ないと判定されたときには、図87のS3598に移行
する。
【0616】ところで、S3654にて、端子LPII
NがLでないと判定されたときには、S3660に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、バリアロックタ
イマがオーバータイムとなっているか否かが判定され
(S3662)、バリアロックタイマがオーバータイム
となっていると判定されたときには、バリアロックタイ
マオーバータイムがセットされ(S3664)、処理を
終了する。
【0617】一方、バリアロックタイマがオーバータイ
ムとなっていないと判定されたときには、LPIINタ
イマがオーバータイムとなっているか否かが判定される
(S3666)。LPIINタイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、LPIINオーバー
タイムがセットされ(S3668)、処理を終了する。
一方、LPIINタイマがオーバータイムとなっていな
いと判定されたときには、PI計測タイマがオーバータ
イムとなっているか否かが判定される(S3670)。
【0618】S3670にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S36
54に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S3672)。ブレーキ出力状態となっていないと判
定されたときには、S3654に戻る。
【0619】一方、ブレーキ出力状態となっていると判
定されたときには、パラレル端子DC0の出力がL、D
C1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が
待機状態とされ(S3674)、パラレル端子DC0、
DC1、DC2が通電状態にセットされる(S367
6)。そして、S3654に戻る。
【0620】図89にバリアパルス駆動制御L開始駆動
処理のフローチャートを示す。
【0621】バリアパルス駆動制御L開始駆動処理は、
図89のS3678に示すように、フォーカスカウント
としてフォーカスカウントパルスがセットされる。そし
て、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態と
なっているか否かが判定され(S3680)、パラレル
端子DC0、DC1、DC2が通電状態となっていない
と判定されたときには、PI計測タイマとしてフォーカ
スブレーキ時間(E TBARIBRAKE)がセットされる(S3
682)。一方、パラレル端子DC0、DC1、DC2
が通電状態となっていると判定されたときには、PI計
測タイマとしてフォーカス駆動通電時間(E T BARIMO
N)がセットされる(S3684)。
【0622】そして、LPIINオーバータイムとして
200msがセットされ(S3686)、端子LPII
NがHであるか否かが判定される(S3688)。端子
LPIINがHであると判定されたときには、フォーカ
スカウントとして1だけ減じられ(S3690)、フォ
ーカスカウントとして0がセットされているか否かが判
定される(S3692)。フォーカスカウントとして0
がセットされていると判定されたときには、LPIIN
のHLのフラグがセットされ(S3694)、処理を終
了する。
【0623】一方、フォーカスカウントとして0がセッ
トされていないと判定されたときには、パラレル端子D
C0、DC1、DC2が通電状態となっているか否かが
判定され(S3696)、パラレル端子DC0、DC
1、DC2が通電状態となっていないと判定されたとき
には、S3702に移行する。一方、パラレル端子DC
0、DC1、DC2が通電状態となっていると判定され
たときには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の
出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状
態とされる(S3698)。
【0624】そして、パラレル端子DC0の出力がH、
DC1の出力がH、DC2の出力がHとされブレーキ出
力状態とされる(S3700)。そして、S3702に
移行し、PI計測タイマとして、フォーカスブレーキ時
間(E T BARIBRAKE)がセットされ、図90のS373
8に移行する。
【0625】ところで、S3688にて、端子LPII
NがHでないと判定されたときには、S3704に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、バリアロックタ
イマがオーバータイムとなっているか否かが判定され
(S3706)、バリアロックタイマがオーバータイム
となっていると判定されたときには、バリアロックタイ
マオーバータイムがセットされ(S3708)、処理を
終了する。
【0626】一方、バリアロックタイマがオーバータイ
ムとなっていないと判定されたときには、LPIINタ
イマがオーバータイムとなっているか否かが判定される
(S3710)。LPIINタイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、LPIINオーバー
タイムがセットされ(S3712)、処理を終了する。
一方、LPIINタイマがオーバータイムとなっていな
いと判定されたときには、PI計測タイマがオーバータ
イムとなっているか否かが判定される(S3714)。
【0627】S3714にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S36
88に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S3716)。
【0628】S3716にて、ブレーキ出力状態となっ
ていないと判定されたときには、パラレル端子DC0の
出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされ
モータ95が待機状態とされる(S3718)。そし
て、パラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力が
H、DC2の出力がHとされブレーキ出力状態とされ
(S3720)、PI計測タイマとしてフォーカスブレ
ーキ時間(E T BARIBRAKE)がセットされる(S372
2)。そして、S3688に戻る。
【0629】一方、S3716にて、ブレーキ出力状態
となっていると判定されたときには、パラレル端子DC
0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHと
されモータ95が待機状態とされ(S3724)、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態にセットさ
れる(S3726)。そして、PI計測タイマとして、
フォーカス駆動通電時間(E T BARIMON)がセットされ
る(S3728)。そして、S3688に戻る。
【0630】図90にバリアパルス駆動制御H開始駆動
処理のフローチャートを示す。
【0631】バリアパルス駆動制御H開始駆動処理は、
図90のS3730に示すように、フォーカスカウント
としてフォーカスカウントパルスがセットされる。そし
て、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態と
なっているか否かが判定され(S3732)、パラレル
端子DC0、DC1、DC2が通電状態となっていない
と判定されたときには、PI計測タイマとしてフォーカ
スブレーキ時間(E TBARIBRAKE)がセットされる(S3
734)。一方、パラレル端子DC0、DC1、DC2
が通電状態となっていると判定されたときには、PI計
測タイマとしてフォーカス駆動通電時間(E T BARIMO
N)がセットされる(S3736)。
【0632】そして、S3738に移行し、LPIIN
オーバータイムとして200msがセットされる。そし
て、端子LPIINがLであるか否かが判定される(S
3740)。端子LPIINがLであると判定されたと
きには、フォーカスカウントとして1だけ減じられ(S
3742)、フォーカスカウントとして0がセットされ
ているか否かが判定される(S3744)。フォーカス
カウントとして0がセットされていると判定されたとき
には、LPIINのHLのフラグがリセットされ(S3
746)、処理を終了する。
【0633】一方、フォーカスカウントとして0がセッ
トされていないと判定されたときには、パラレル端子D
C0、DC1、DC2が通電状態となっているか否かが
判定され(S3748)、パラレル端子DC0、DC
1、DC2が通電状態となっていないと判定されたとき
には、S3754に移行する。一方、パラレル端子DC
0、DC1、DC2が通電状態となっていると判定され
たときには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の
出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状
態とされる(S3750)。
【0634】そして、パラレル端子DC0の出力がH、
DC1の出力がH、DC2の出力がHとされブレーキ出
力状態とされる(S3752)。そして、S3754に
移行し、PI計測タイマとして、フォーカスブレーキ時
間(E T BARIBRAKE)がセットされ、図89のS368
6に移行する。
【0635】ところで、S3740にて、端子LPII
NがLでないと判定されたときには、S3756に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、バリアロックタ
イマがオーバータイムとなっているか否かが判定され
(S3758)、バリアロックタイマがオーバータイム
となっていると判定されたときには、バリアロックタイ
マオーバータイムがセットされ(S3760)、処理を
終了する。
【0636】一方、バリアロックタイマがオーバータイ
ムとなっていないと判定されたときには、LPIINタ
イマがオーバータイムとなっているか否かが判定される
(S3762)。LPIINタイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、LPIINオーバー
タイムがセットされ(S3764)、処理を終了する。
一方、LPIINタイマがオーバータイムとなっていな
いと判定されたときには、PI計測タイマがオーバータ
イムとなっているか否かが判定される(S3766)。
【0637】S3766にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S37
40に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S3768)。
【0638】S3768にて、ブレーキ出力状態となっ
ていないと判定されたときには、パラレル端子DC0の
出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされ
モータ95が待機状態とされる(S3770)。そし
て、パラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力が
H、DC2の出力がHとされブレーキ出力状態とされ
(S3772)、PI計測タイマとしてフォーカスブレ
ーキ時間(E T BARIBRAKE)がセットされる(S377
4)。そして、S3740に戻る。
【0639】一方、S3768にて、ブレーキ出力状態
となっていると判定されたときには、パラレル端子DC
0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHと
されモータ95が待機状態とされ(S3776)、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態にセットさ
れる(S3778)。そして、PI計測タイマとして、
フォーカス駆動通電時間(E T BARIMON)がセットされ
る(S3780)。そして、S3740に戻る。
【0640】次に、バリア開処理について説明する。
【0641】バリア開処理は、メインスイッチ16の操
作により行われるオープン処理の一処理として行われる
ものであり(図34参照)、バリア83を開くためにフ
ォーカス駆動部221のモータ95を駆動する処理であ
る。
【0642】図91にバリア閉処理における動作説明図
を示し、図92〜96にバリア開処理のフローチャート
を示す。
【0643】図92のS4000に示すように、バリア
閉処理は、まず、駆動準備処理が行われ、駆動すべきモ
ータとしてフォーカス駆動部221のモータ95が選択
される。そして、S4002に移行し、パラレル端子D
C0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がL
とされモータ95が待機状態とされる。そして、端子L
HPINが入力ポートにセットされ(S4004)、1
0ms待機(S4006)の後、フォーカスモータへの
電圧出力を可能な状態とされる(S4008)。
【0644】そして、1ms待機(S4010)の後、
CPU200の動作モードが高速モードとされる(S4
012)。そして、鏡胴制御エラーコード1(E ZOOM E
RROR1)がリセットされ(S4014)、鏡胴制御エラ
ーコード2(E ZOOM ERROR2)がリセットされ(S40
16)、フォーカスエラーがリセットされ(S401
8)、HP(ホームポジション)検出がリセットされる
(S4020)。
【0645】そして、S4022に移行し、バリア動作
用フォーカス駆動通電時間(E T BARIMON)として00
hがセットされているか否かが判定される。バリア動作
用フォーカス駆動通電時間として00hがセットされて
いないと判定されたときには、バリア動作用フォーカス
駆動通電時間(E T BARIMON)をフォーカス通電時間と
してセットする(S4024)。そして、S4036に
移行する。
【0646】一方、バリア動作用フォーカス駆動通電時
間として00hがセットされていると判定されたときに
は、S4026に移行し、電源オンオフ測温処理(図1
9のS112参照)にて計測された温度(TEMP)が高温
設定温度(E LD2TEMPH)以上であるか否かが判定され
る。計測温度が高温設定温度以上であると判定されたと
きには、フォーカス通電時間として高温時フォーカス駆
動通電時間データ(E TLD2MONH)がセットされる(S4
030)。
【0647】一方、S4026にて、計測温度が高温設
定温度以上でないと判定されたときには、計測温度(TE
MP)が低温設定温度(E LD2TEMPL)以下であるか否かが
判定される(S4028)。計測温度が低温設定温度以
下であると判定されたときには、フォーカス通電時間と
して低温時フォーカス駆動通電時間データ(E T LD2MON
L)がセットされる(S4034)。一方、計測温度が
低温設定温度以下でないと判定されたときには、フォー
カス通電時間として室温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONM)がセットされる(S4032)。
【0648】そして、S4036に移行し、フォーカス
ブレーキ時間としてフォーカス駆動ブレーキ時間データ
(E T LD2BRAKE)を2倍したものがセットされる。そし
て、端子LHPINの入力が読み込こまれる(S403
8)。そして、HP立ち下がりがセットされる(S40
40)。
【0649】そして、端子LHPINがHであるか否か
が判定される(S4042)。端子LHPINがHでな
いと判定されたときには、フォーカス初期処理が行われ
る(S4044)。フォーカス初期処理の詳細について
は、後述する。そして、バリア開処理を終了する。
【0650】一方、S4042にて、端子LHPINが
Hであると判定されたときには、フォーカスカウント0
として0がセットされる(S4046)。そして、フォ
ーカスカウント1として0がセットされ(S404
8)、フォーカスカウント2として0がセットされ(S
4050)、フォーカスカウントパルスとして0がセッ
トされ(S4052)、フォーカスカウントHPとして
0がセットされ(S4054)、フォーカスカウントS
UMとして0がセットされる(S4056)。
【0651】ここで、「フォーカスカウント0」、「フ
ォーカスカウント1」、「フォーカスカウント2」、
「フォーカスカウントパルス」、「フォーカスカウント
HP」及び「フォーカスカウントSUM」は、前述した
第二レンズドライブ処理におけるものと同様なものであ
る。
【0652】そして、図93のS4058に移行し、フ
ォーカスカウント0として0がセットされる。そして、
フォーカスカウントHPとしてフォーカス駆動HPカウ
ントデータ(E P HP)がセットされる(S4060)。
そして、フォーカスカウントSUMとして、フォーカス
駆動HPカウントデータ(E P HP)、LHPIN立ち上
がりバリアストッパ間ピッチカウントデータ(D P BARR
IER)、バリア開処理ピッチカウント補正データ(E P B
ARI OP HOSEI)及びフォーカス駆動HP検出マージンピ
ッチカウントデータ(D P MARGIN)を加算し、クリープ
解除ピッチカウントデータ(D P BARI REV)を減じたも
のがセットされる(S4062)。
【0653】そして、フォーカスカウント1として、フ
ォーカスカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カ
ウントデータ(E P LD2N1)を2倍したものに20を加
えたものを減じたものがセットされる(S4064)。
【0654】そして、フォーカスカウント1が0以下で
あるか否かが判定され(S4066)、フォーカスカウ
ント1が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウント2として、フォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものからフォーカス駆
動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)を減じたもの
がセットされる(S4068)。
【0655】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S407
0)。そして、フォーカスカウント1として、フォーカ
スカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものを減じた後に2で
割ったものがセットされる(S4072)。そして、余
りがあるか否かが判定され(S4074)、余りがある
と判定されたときには、フォーカスカウント2として、
フォーカスカウント2に余りを加えたものがセットされ
(S4076)、S4078に移行する。
【0656】一方、余りがないと判定されたときには、
S4078に移行し、イベントカウントとして、フォー
カスカウント1がセットされる。そして、フォーカス駆
動第1速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)として、フ
ォーカス駆動第1速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)
にフォーカス駆動第1速度減速時間(E T LN1 HOSEI)
を加えたものがセットされる(S4080)。そして、
フォーカス駆動第1速度上限パルス時間(E T LD2LUN
1)として、フォーカス駆動第1速度上限パルス時間(E
T LD2LUN1)にフォーカス駆動第1速度減速時間(E T
LN1 HOSEI)を加えたものがセットされる(S408
2)。そして、図94のS4100に移行する。
【0657】ところで、S4066にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S4084)。
【0658】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S4086)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S4088)。そして、フォーカスカウン
ト1として0がセットされ、図94のS4100に移行
する。
【0659】一方、S4086にて、フォーカスカウン
ト2が0以下であると判定されたときには、フォーカス
カウントパルスとして、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E P FC
BRK)を減じたものがセットされる(S4092)。
【0660】そして、S4094に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下であると判定されたとき
には、図96のS4216に移行する。一方、フォーカ
スカウントパルスが0以下でないと判定されたときに
は、フォーカスカウント1として0がセットされ(S4
096)、フォーカスカウント2として0がセットされ
る(S4098)。そして、図94のS4100に移行
する。
【0661】S4100では、検出器96の出力を受け
る端子LPIIN(図16参照)の読み込みが行われ、
端子LPIINがLであるか否かが判定される(S41
02)。端子LPIINがLであると判定されたときに
は、端子LPIINのHLのフラグがリセットされる
(S4106)。一方、端子LPIINがLでないと判
定されたときには、端子LPIINのHLのフラグがセ
ットされる(S4104)。
【0662】そして、S4108に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、パ
ラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力がL、DC
2の出力がHとされ逆転駆動が行われる(S411
0)。
【0663】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S4112)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S4116)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S4114)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0664】そして、S4118に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S4130に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S4120)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S4122)。
【0665】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S4124)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S4128)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S4126)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0666】そして、S4130に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、S
4132に移行し、EEPROM218の読み出し処理
が行われる。この読み出し処理では、フォーカス駆動第
1速度上限パルス時間(E T LD2LUN1)及びフォーカス
駆動第1速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)が読み出
され、元の値にセットされる。
【0667】そして、HP検出のフラグがリセットされ
ているか否かが判定され(S4134)、HP検出のフ
ラグがリセットされていると判定されたときには、バリ
アオープン(BARI OPEN)エラーがセットされ(S41
36)、図96のS4212に移行する。
【0668】一方、S4134にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、LPI
INオーバータイムがセットされているか否かが判定さ
れる(S4138)。LPIINオーバータイムがセッ
トされていると判定されたときには、図96のS421
2に移行する。一方、LPIINオーバータイムがセッ
トされていないと判定されたときには、図95のS41
40に移行する。
【0669】S4140では、端子LHPINの読み込
み処理が行われる。そして、HP立ち上がりがセットさ
れ(S4142)、端子LHPINがLであるか否かが
判定される(S4144)。端子LHPINがLでない
と判定されたときには、図96のS4212に移行す
る。一方、端子LHPINがLであると判定されたとき
には、S4146に移行する。
【0670】S4146では、フォーカスカウント0と
して、フォーカス駆動HPカウントデータ(E P HP)、
フォーカス駆動バックラッシュカウントデータ(E P FC
GB)、フォーカス駆動HP検出マージンピッチカウント
データ(D P MARGIN)及びフォーカス駆動時のオーバー
ピッチ数(C FCOV)を加算したものがセットされる。そ
して、フォーカスカウントHPとして0がセットされ
(S4148)、フォーカスカウントSUMとしてフォ
ーカス待機位置ピッチカウントデータ(E P TAIKI)が
セットされる(S4150)。
【0671】そして、フォーカスカウント1として、フ
ォーカスカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カ
ウントデータ(E P LD2N1)を2倍したもの及び20ピ
ッチを減じたものがセットされる(S4152)。
【0672】そして、フォーカスカウント1が0以下で
あるか否かが判定され(S4154)、フォーカスカウ
ント1が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウント2として、フォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものからフォーカス駆
動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)を減じたもの
がセットされる(S4156)。
【0673】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S415
8)。そして、フォーカスカウント1として、フォーカ
スカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものを減じた後に2で
割ったものがセットされる(S4160)。そして、余
りがあるか否かが判定され(S4162)、余りがある
と判定されたときには、フォーカスカウント2として、
フォーカスカウント2に余りを加えたものがセットされ
(S4164)、S4166に移行する。一方、余りが
ないと判定されたときには、S4166に移行し、イベ
ントカウントとして、フォーカスカウント1がセットさ
れる。そして、図96のS4184に移行する。
【0674】ところで、S4154にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S4168)。
【0675】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S4170)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S4172)。そして、フォーカスカウン
ト1として0がセットされ(S4174)、図96のS
4184に移行する。
【0676】一方、S4170にて、フォーカスカウン
ト2が0以下であると判定されたときには、フォーカス
カウントパルスとして、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E P FC
BRK)を減じたものがセットされる(S4176)。
【0677】そして、S4178に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下であると判定されたとき
には、図96のS4212に移行する。一方、フォーカ
スカウントパルスが0以下でないと判定されたときに
は、フォーカスカウント1として0がセットされ(S4
180)、フォーカスカウント2として0がセットされ
る(S4182)。そして、図96のS4184に移行
する。
【0678】S4184では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、パラレル端子D
C0の出力がL、DC1の出力がH、DC2の出力がH
とされ正転駆動が行われる(S4186)。
【0679】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S4188)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S4192)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S4190)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0680】そして、S4194に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S4206に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S4196)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S4198)。
【0681】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S4200)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S4204)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S4202)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0682】そして、S4206に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、H
P検出のフラグがリセットされているか否かが判定され
(S4208)、HP検出のフラグがリセットされてい
ると判定されたときには、バリア待機(BARI TAIKI)エ
ラーがセットされ(S4210)、S4212に移行す
る。
【0683】S4212では、フォーカスエラーがセッ
トされる。そして、鏡胴エラーがセットされ(S421
4)、リカバリ禁止がセットされる(S4216)。そ
して、S4222に移行する。
【0684】一方、S4208にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、LPI
INオーバータイムがセットされているか否かが判定さ
れる(S4218)。LPIINオーバータイムがセッ
トされていると判定されたときには、S4212に移行
する。一方、LPIINオーバータイムがセットされて
いないと判定されたときには、メインスイッチ状態とし
て開コードがセットされる(S4220)。そして、S
4222に移行する。
【0685】S4222では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がLとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、端子LHPIN
が出力ポートにセットされ(S4224)、2ms待機
(S4226)の後、フォーカス電源がリセットされ
(S4228)、ドライバON/OFF端子CEがLに
セットされドライバ部219が動作しない状態とし(S
4230)、CPU200の動作モードが中速モードと
され(S4232)、フォーカスエラーEEPROM書
き込み処理が行われる(S4234)。フォーカスエラ
ーEEPROM書き込み処理は、フォーカス駆動後にフ
ォーカスエラーをEEPROM218に書き込む処理で
ある。この処理を行うことにより、フォーカス駆動によ
り、エラーがあったことが容易に確認でき、カメラ2の
修理が容易に行える。
【0686】そして、フォーカスエラーEEPROM書
き込み処理の後、バリア開処理を終了する。
【0687】以上のように、バリア開処理によれば、図
91に示すように、第二レンズ群102(フォーカス)
を逆転駆動する際に、基準位置となるHP(ホームポジ
ション)を検出後には、速度の遅いパルス駆動制御が行
われる。このため、第二レンズ群102が移動の勢いに
よりストッパに衝突することを防止でき、また、その衝
突によりギヤが噛んで反転不可能となるなどの重故障を
回避できる。
【0688】次に、フォーカスTELE待機移動処理
(FOCUS TELE待機移動処理)について説明す
る。
【0689】図97にフォーカスTELE待機移動処理
における動作説明図を示す。図98〜102にフォーカ
スTELE待機移動処理のフローチャートを示す。
【0690】図97に示すように、フォーカスTELE
待機処理は、TELEスイッチ19の操作により鏡胴位
置がZ1、Z2からZ3以上に移動したときに、第二レ
ンズ群102(フォーカス)をWIDE待機位置からT
ELE待機位置に移動する処理である。
【0691】図98のS4300に示すように、フォー
カスTELE待機移動処理は、まず、駆動準備処理が行
われ、駆動すべきモータとしてフォーカス駆動部221
のモータ95が選択される。そして、S4302に移行
し、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力が
L、DC2の出力がLとされモータ95が待機状態とさ
れる。そして、端子LHPINが入力ポートにセットさ
れ(S4304)、10ms待機(S4306)の後、
フォーカスモータへの電圧出力を可能な状態とされる
(S4308)。
【0692】そして、1ms待機(S4310)の後、
CPU200の動作モードが高速モードとされる(S4
312)。そして、鏡胴制御エラーコード1(E ZOOM E
RROR1)がリセットされ(S4314)、鏡胴制御エラ
ーコード2(E ZOOM ERROR2)がリセットされ(S43
16)、フォーカスエラーがリセットされ(S431
8)、HP(ホームポジション)検出がリセットされる
(S4320)。
【0693】そして、S4322に移行し、電源オンオ
フ測温処理(図19のS112参照)にて計測された温
度(TEMP)が高温設定温度(E LD2TEMPH)以上であるか
否かが判定される。計測温度が高温設定温度以上である
と判定されたときには、フォーカス通電時間として高温
時フォーカス駆動通電時間データ(E T LD2MONH)がセ
ットされる(S4324)。
【0694】一方、S4322にて、計測温度が高温設
定温度以上でないと判定されたときには、計測温度(TE
MP)が低温設定温度(E LD2TEMPL)以下であるか否かが
判定される(S4326)。計測温度が低温設定温度以
下であると判定されたときには、フォーカス通電時間と
して低温時フォーカス駆動通電時間データ(E T LD2MON
L)がセットされる(S4330)。一方、計測温度が
低温設定温度以下でないと判定されたときには、フォー
カス通電時間として室温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONM)がセットされる(S4328)。
【0695】なお、高温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONH)は、室温時フォーカス駆動通電時間
データ(E T LD2MONM)より短い時間が設定されてい
る。また、室温時フォーカス駆動通電時間データ(E T
LD2MONM)は、低温時フォーカス駆動通電時間データ(E
T LD2MONL)より短い時間が設定されている。
【0696】そして、S4332に移行し、フォーカス
ブレーキ時間としてフォーカス駆動ブレーキ時間データ
(E T LD2BRAKE)がセットされる。そして、端子LHP
INの入力が読み込こまれる(S4334)。そして、
HP立ち下がりがセットされる(S4342)。
【0697】そして、端子LHPINがHであるか否か
が判定される(S4343)。端子LHPINがHでな
いと判定されたときには、図102のS4524に移行
する。一方、端子LHPINがHであると判定されたと
きには、S4344に移行する。
【0698】S4344では、フォーカスカウント0と
して0がセットされる。そして、フォーカスカウント1
として0がセットされ(S4346)、フォーカスカウ
ント2として0がセットされ(S4348)、フォーカ
スカウントパルスとして0がセットされ(S435
0)、フォーカスカウントHPとして0がセットされ
(S4352)、フォーカスカウントSUMとして0が
セットされる(S4354)。
【0699】ここで、「フォーカスカウント0」、「フ
ォーカスカウント1」、「フォーカスカウント2」、
「フォーカスカウントパルス」、「フォーカスカウント
HP」及び「フォーカスカウントSUM」は、前述した
第二レンズドライブ処理におけるものと同様なものであ
る。
【0700】そして、図99のS4356に移行し、フ
ォーカスカウント0として0がセットされる。そして、
フォーカスカウントHPとしてフォーカス駆動HPカウ
ントデータ(E P HP)がセットされる(S4358)。
そして、フォーカスカウントSUMとして、フォーカス
駆動HPカウントデータ(E P HP)、フォーカス待機位
置ピッチカウントデータ(E P TAIKI)、フォーカス駆
動バックラッシュカウントデータ(E P FCGB)及びフォ
ーカス駆動HP検出マージンピッチカウントデータ(D
P MARGIN)を全て加算したものがセットされる(S43
60)。
【0701】そして、フォーカスカウント1として、フ
ォーカス駆動第1速度カウントデータ(E P LD2N1)を
2倍して20を加えたもの((E P LD2N1*2)+20)をフォ
ーカスカウントSUMから減じたものがセットされる
(S4362)。
【0702】そして、フォーカスカウント1が0以下で
あるか否かが判定され(S4364)、フォーカスカウ
ント1が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウント2として、フォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものからフォーカス駆
動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)を減じたもの
がセットされる(S4366)。
【0703】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S436
8)。
【0704】そして、S4376に移行し、フォーカス
カウント1として、フォーカスカウントSUMから2倍
したフォーカス駆動第1速度カウントデータ(E P LD2N
1)を減じた後に2で割ったものがセットされる。そし
て、余りがあるか否かが判定され(S4378)、余り
があると判定されたときには、フォーカスカウント2と
して、フォーカスカウント2に余りを加えたものがセッ
トされ(S4380)、S4382に移行する。一方、
余りがないと判定されたときには、S4382に移行
し、イベントカウントとして、フォーカスカウント1が
セットされる。そして、図100のS4410に移行す
る。
【0705】ところで、S4364にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S4384)。
【0706】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S4386)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S4388)。そして、S4396に移行
し、フォーカスカウント1として0がセットされる。そ
して、図100のS4410に移行する。
【0707】ところで、S4386にて、フォーカスカ
ウント2が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウントパルスとして、フォーカスカウントSUM
からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E
P FCBRK)を減じたものがセットされる(S439
8)。
【0708】そして、S4400に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下でないと判定されたとき
には、フォーカスカウント1として0がセットされる
(S4402)。そして、フォーカスカウント2として
0がセットされる(S4406)。そして、図100の
S4410に移行する。
【0709】ところで、S4400にて、フォーカスカ
ウントパルスが0以下であると判定されたときには、異
常であると判断され、図102のS4524に移行す
る。
【0710】図100のS4410では、検出器96の
出力を受ける端子LPIIN(図16参照)の読み込み
が行われ、端子LPIINがLであるか否かが判定され
る(S4412)。端子LPIINがLであると判定さ
れたときには、端子LPIINのHLのフラグがリセッ
トされる(S4416)。一方、端子LPIINがLで
ないと判定されたときには、端子LPIINのHLのフ
ラグがセットされる(S4414)。
【0711】そして、S4418に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、パ
ラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力がL、DC
2の出力がHとされ逆転駆動が行われる(S442
0)。
【0712】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S4422)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S4426)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S4424)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0713】そして、S4428に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S4440に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S4430)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S4432)。
【0714】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S4434)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S4438)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S4436)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0715】そして、S4440に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、H
P検出のフラグがリセットされているか否かが判定され
(S4442)、HP検出のフラグがリセットされてい
ると判定されたときには、TELE待機駆動のHPエラ
ーがセットされ(S4444)、図102のS4524
に移行する。
【0716】一方、S4442にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、LPI
INオーバータイムがセットされているか否かが判定さ
れる(S4446)。LPIINオーバータイムがセッ
トされていると判定されたときには、図102のS45
24に移行する。一方、LPIINオーバータイムがセ
ットされていないと判定されたときには、図101のS
4448に移行する。
【0717】S4448では、端子LHPINの読み込
み処理が行われる。そして、HP立ち上がりがセットさ
れる(S4456)。そして、端子LHPINがLであ
るか否かが判定される(S4458)。端子LHPIN
がLでないと判定されたときには、図102のS452
4に移行する。一方、端子LHPINがLであると判定
されたときには、S4460に移行する。
【0718】S4460では、フォーカスカウント0と
して、フォーカス駆動HPカウントデータ(E P HP)、
フォーカス駆動バックラッシュカウントデータ(E P FC
GB)、フォーカス駆動HP検出マージンピッチカウント
データ(D P MARGIN)及びフォーカス駆動時のオーバー
ピッチ数(C FCOV)を加算したものがセットされる。そ
して、フォーカスカウントHPとして0がセットされ
(S4462)、フォーカスカウントSUMとして、フ
ォーカス駆動HP「H」区間のピッチカウントデータ
(E P HP H)とフォーカス待機位置ピッチカウントデー
タ(E P TAIKI)を加算したものがセットされる(S4
464)。
【0719】そして、フォーカスカウント1として、フ
ォーカスカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カ
ウントデータ(E P LD2N1)を2倍したもの及び20ピ
ッチを減じたものがセットされる(S4466)。そし
て、フォーカスカウント1が0以下であるか否かが判定
され(S4468)、フォーカスカウント1が0以下で
ないと判定されたときには、フォーカスカウント2とし
て、フォーカス駆動第1速度カウントデータ(E P LD2N
1)を2倍したものからフォーカス駆動第2速度カウン
トデータ(E P LD2N2)を減じたものがセットされる
(S4470)。
【0720】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S447
2)。そして、フォーカスカウント1として、フォーカ
スカウントSUMからフォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものを減じた後に2で
割ったものがセットされる(S4473)。
【0721】そして、余りがあるか否かが判定され(S
4474)、余りがあると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウント2に余りを
加えたものがセットされ(S4476)、S4478に
移行する。一方、余りがないと判定されたときには、S
4478に移行し、イベントカウントとして、フォーカ
スカウント1がセットされる。そして、図102のS4
496に移行する。
【0722】ところで、S4468にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S4480)。
【0723】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S4482)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S4484)。そして、フォーカスカウン
ト1として0がセットされ、図102のS4496に移
行する。
【0724】一方、S4482にて、フォーカスカウン
ト2が0以下であると判定されたときには、フォーカス
カウントパルスとして、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E P FC
BRK)を減じたものがセットされる(S4488)。
【0725】そして、S4490に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下であると判定されたとき
には、図102のS4524に移行する。一方、フォー
カスカウントパルスが0以下でないと判定されたときに
は、フォーカスカウント1として0がセットされ(S4
492)、フォーカスカウント2として0がセットされ
る(S4494)。そして、図102のS4496に移
行する。
【0726】S4496では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、パラレル端子D
C0の出力がL、DC1の出力がH、DC2の出力がH
とされ正転駆動が行われる(S4498)。
【0727】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S4500)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S4502)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S4501)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0728】そして、S4504に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S4516に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S4506)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S4508)。
【0729】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S4510)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S4514)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S4512)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0730】そして、S4516に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、H
P検出のフラグがリセットされているか否かが判定され
(S4518)、HP検出のフラグがリセットされてい
ると判定されたときには、TELE待機エラーがセット
され(S4522)、S4524に移行する。
【0731】S4524では、フォーカスエラーがセッ
トされる。そして、鏡胴エラーがセットされ(S452
6)、リカバリ禁止がセットされる(S4528)。そ
して、S4532に移行する。
【0732】一方、S4518にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、LPI
INオーバータイムがセットされているか否かが判定さ
れる(S4520)。LPIINオーバータイムがセッ
トされていると判定されたときには、S4524に移行
する。一方、LPIINオーバータイムがセットされて
いないと判定されたときには、S4532に移行する。
【0733】S4532では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がLとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、端子LHPIN
が出力ポートにセットされ(S4534)、2ms待機
(S4536)の後、フォーカス電源がリセットされ
(S4538)、ドライバON/OFF端子CEがLに
セットされドライバ部219が動作しない状態とし(S
4540)、CPU200の動作モードが中速モードと
され(S4542)、フォーカスエラーEEPROM書
き込み処理が行われる(S4544)。フォーカスエラ
ーEEPROM書き込み処理は、フォーカス駆動後にフ
ォーカスエラーをEEPROM218に書き込む処理で
ある。この処理を行うことにより、フォーカス駆動によ
り、エラーがあったことが容易に確認でき、カメラ2の
修理が容易に行える。
【0734】そして、フォーカスエラーEEPROM書
き込み処理の後、フォーカスTELE待機移動処理を終
了する。
【0735】以上のように、フォーカスTELE待機移
動処理によれば、鏡胴位置に応じて第二レンズ群102
の待機位置を予め変えておくことにより、撮影時にフォ
ーカシングのための第二レンズ群102の移動距離を短
縮することができる。従って、撮影時のタイムパララッ
クスの低減が図れる。
【0736】また、図97に示すように、WIDE待機
位置から第二レンズ群102(フォーカス)を逆転駆動
する際に、基準位置となるHP(ホームポジション)を
検出後には、速度の遅いパルス駆動制御が行われる。こ
のため、第二レンズ群102が移動の勢いによりストッ
パに衝突することを防止でき、また、その衝突によりギ
ヤが噛んで反転不可能となるなどの重故障を回避でき
る。
【0737】また、図97に示すように、第二レンズ群
102を移動させる際、HPを通過前に第1速度制御又
はDC駆動などに対し速度の遅い第0速度制御が行われ
る。このため、HPの検出が精密に行うことができる。
これにより、フォーカシングにおける第二レンズ群10
2の移動が精密に行われ、フォーカシング精度の向上が
図れる。
【0738】次に、フォーカスWIDE待機移動処理
(FOCUS WIDE待機移動処理)について説明す
る。
【0739】図103にフォーカスWIDE待機移動処
理における動作説明図を示す。図104〜108にフォ
ーカスWIDE待機移動処理のフローチャートを示す。
【0740】図103に示すように、フォーカスWID
E待機処理は、WIDEスイッチ20の操作により鏡胴
位置がZ3〜Z7からZ2又はZ1に移動したときに、
第二レンズ群102(フォーカス)をTELE待機位置
からWIDE待機位置に移動する処理である。
【0741】図104のS5000に示すように、フォ
ーカスWIDE待機移動処理は、まず、HP(ホームポ
ジション)チャッタ対策カウンタとして1がセットされ
る。そして、駆動準備処理が行われ、駆動すべきモータ
としてフォーカス駆動部221のモータ95が選択され
る(S5002)。そして、S5004に移行し、パラ
レル端子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2
の出力がLとされモータ95が待機状態とされる。そし
て、端子LHPINが入力ポートにセットされ(S50
06)、10ms待機(S5008)の後、フォーカス
モータへの電圧出力を可能な状態とされる(S501
0)。
【0742】そして、1ms待機(S5012)の後、
CPU200の動作モードが高速モードとされる(S5
014)。この高速モードへの動作モードの変更は、例
えば、CPU200の基準クロックを変更することによ
り行われる。
【0743】そして、鏡胴制御エラーコード1(E ZOOM
ERROR1)がリセットされ(S5016)、鏡胴制御エ
ラーコード2(E ZOOM ERROR2)がリセットされ(S5
018)、フォーカスエラーがリセットされ(S502
0)、HP(ホームポジション)検出がリセットされる
(S5022)。
【0744】そして、S5024に移行し、鏡胴位置が
Z1にセットされているか否かが判定される。鏡胴位置
がZ1にセットされていないと判定されたときには、フ
ォーカスブレーキ時間として、フォーカス駆動ブレーキ
時間データ(E T LD2BRAKE)がセットされる(S502
5)。
【0745】そして、S5030に移行する。一方、S
5024にて、鏡胴位置がZ1にセットされていると判
定されたときには、フォーカスブレーキ時間として、バ
リア動作用フォーカス駆動ブレーキ時間データ(E T BA
RIBRAKE)がセットされる(S5026)。このバリア
動作用フォーカス駆動ブレーキ時間データ(E T BARIBR
AKE)は、フォーカス駆動ブレーキ時間データ(E T LD2
BRAKE)より短い時間が設定されている。
【0746】そして、S5028に移行し、バリア動作
用フォーカス駆動通電時間(E T BARIMON)として00
hがセットされているか否かが判定される。バリア動作
用フォーカス駆動通電時間として00hがセットされて
いないと判定されたときには、バリア動作用フォーカス
駆動通電時間(E T BARIMON)を2倍したものをフォー
カス通電時間としてセットされる(S5029)。そし
て、S5040に移行する。
【0747】一方、バリア動作用フォーカス駆動通電時
間として00hがセットされていると判定されたときに
は、S5030に移行し、電源オンオフ測温処理(図1
9のS112参照)にて計測された温度(TEMP)が高温
設定温度(E LD2TEMPH)以上であるか否かが判定され
る。計測温度が高温設定温度以上であると判定されたと
きには、フォーカス通電時間として高温時フォーカス駆
動通電時間データ(E TLD2MONH)がセットされる(S5
032)。
【0748】一方、S5030にて、計測温度が高温設
定温度以上でないと判定されたときには、計測温度(TE
MP)が低温設定温度(E LD2TEMPL)以下であるか否かが
判定される(S5031)。計測温度が低温設定温度以
下であると判定されたときには、フォーカス通電時間と
して低温時フォーカス駆動通電時間データ(E T LD2MON
L)がセットされる(S5036)。一方、計測温度が
低温設定温度以下でないと判定されたときには、フォー
カス通電時間として室温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONM)がセットされる(S5034)。
【0749】なお、高温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONH)は、室温時フォーカス駆動通電時間
データ(E T LD2MONM)より短い時間が設定されてい
る。また、室温時フォーカス駆動通電時間データ(E T
LD2MONM)は、低温時フォーカス駆動通電時間データ(E
T LD2MONL)より短い時間が設定されている。
【0750】そして、S5040に移行し、端子LHP
INの入力が読み込こまれる。そして、HP立ち下がり
がセットされる(S5042)。そして、端子LHPI
NがLであるか否かが判定される。端子LHPINがL
でないと判定されたときには、図108のS5250に
移行する。一方、端子LHPINがLであると判定され
たときには、S5048に移行する。
【0751】S5048では、フォーカスカウント0と
して0がセットされる。そして、フォーカスカウント1
として0がセットされ(S5050)、フォーカスカウ
ント2として0がセットされ(S5052)、フォーカ
スカウントパルスとして0がセットされる(S505
4)。そして、S5056に移行し、フォーカスカウン
トHPとして0がセットされ、フォーカスカウントSU
Mとして0がセットされる(S5058)。
【0752】ここで、「フォーカスカウント0」、「フ
ォーカスカウント1」、「フォーカスカウント2」、
「フォーカスカウントパルス」、「フォーカスカウント
HP」及び「フォーカスカウントSUM」は、前述した
第二レンズドライブ処理におけるものと同様なものであ
る。
【0753】そして、図105のS5060に移行し、
フォーカスカウント0として0がセットされる。そし
て、フォーカスカウントHPとしてフォーカス駆動HP
カウントデータ(E P HP)がセットされる(S506
2)。そして、フォーカスカウントSUMとして、フォ
ーカス駆動HPカウントデータ(E P HP)、フォーカス
駆動HP「H」区間のピッチカウントデータ(E P HP
H)、フォーカス待機位置ピッチカウントデータ(E P T
AIKI)、フォーカス駆動バックラッシュカウントデータ
(E P FCGB)及びフォーカス駆動HP検出マージンピッ
チカウントデータ(D P MARGIN)を全て加算したものが
セットされる(S5064)。
【0754】そして、フォーカスカウント1として、フ
ォーカス駆動第1速度カウントデータ(E P LD2N1)を
2倍して20を加えたもの((E P LD2N1*2)+20)をフォ
ーカスカウントSUMから減じたものがセットされる
(S5070)。
【0755】そして、フォーカスカウント1が0以下で
あるか否かが判定され(S5072)、フォーカスカウ
ント1が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウント2として、フォーカス駆動第1速度カウント
データ(E P LD2N1)を2倍したものからフォーカス駆
動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)を減じたもの
がセットされる(S5074)。
【0756】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S507
6)。そして、フォーカスカウント1として、フォーカ
スカウントSUMから2倍したフォーカス駆動第1速度
カウントデータ(E P LD2N1)を減じた後に2で割った
ものがセットされる(S5078)。そして、余りがあ
るか否かが判定され(S5080)、余りがあると判定
されたときには、フォーカスカウント2として、フォー
カスカウント2に余りを加えたものがセットされ(S5
082)、S5084に移行する。一方、余りがないと
判定されたときには、S5084に移行し、イベントカ
ウントとして、フォーカスカウント1がセットされる。
【0757】そして、鏡胴位置がZ1であるか否かが判
定される(S5086)。鏡胴位置がZ1であると判定
されたときには、フォーカス駆動第1速度下限パルス時
間(E T LD2LLN1)として、フォーカス駆動第1速度下
限パルス時間(E T LD2LLN1)にフォーカス駆動第1速
度減速時間(E T LN1 HOSEI)を加えたものがセットさ
れる(S5088)。そして、フォーカス駆動第1速度
上限パルス時間(E T LD2LUN1)として、フォーカス駆
動第1速度上限パルス時間(E T LD2LUN1)にフォーカ
ス駆動第1速度減速時間(E T LN1 HOSEI)を加えたも
のがセットされる(S5090)。そして、図106の
S5108に移行する。
【0758】一方、S5086にて、鏡胴位置がZ1で
ないと判定されたときには、図106のS5108に移
行する。
【0759】ところで、S5072にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S5092)。
【0760】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S5094)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S5096)。そして、フォーカスカウン
ト1として0がセットされ(S5098)、図106の
S5108に移行する。
【0761】ところで、S5094にて、フォーカスカ
ウント2が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウントパルスとして、フォーカスカウントSUM
からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E
P FCBRK)を減じたものがセットされる(S510
0)。
【0762】そして、S5102に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下でないと判定されたとき
には、フォーカスカウント1として0がセットされる
(S5104)。そして、フォーカスカウント2として
0がセットされ(S5106)、図106のS5108
に移行する。一方、フォーカスカウントパルスが0以下
であると判定されたときには、図108のS5250に
移行する。
【0763】図106のS5108では、検出器96の
出力を受ける端子LPIIN(図16参照)の読み込み
が行われ、端子LPIINがLであるか否かが判定され
る(S5110)。端子LPIINがLであると判定さ
れたときには、端子LPIINのHLのフラグがリセッ
トされる(S5112)。一方、端子LPIINがLで
ないと判定されたときには、端子LPIINのHLのフ
ラグがセットされる(S5114)。
【0764】そして、S5116に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、パ
ラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力がL、DC
2の出力がHとされ逆転駆動が行われる(S511
8)。
【0765】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S5120)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S5122)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S5124)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0766】そして、S5126に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S5138に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S5128)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S5130)。
【0767】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S5132)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S5134)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S5136)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0768】そして、S5138に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、S
5140に移行し、EEPROM218の読み出し処理
が行われる。この読み出し処理では、フォーカス駆動第
1速度上限パルス時間(E T LD2LUN1)及びフォーカス
駆動第1速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)が読み出
され、元の値にセットされる。
【0769】そして、HP検出のフラグがリセットされ
ているか否かが判定され(S5142)、HP検出のフ
ラグがリセットされていると判定されたときには、WI
DE待機駆動のHPエラーがセットされ(S514
4)、図108のS5250に移行する。
【0770】一方、S5142にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、LPI
INオーバータイムがセットされているか否かが判定さ
れる(S5146)。LPIINオーバータイムがセッ
トされていると判定されたときには、図108のS52
50に移行する。一方、LPIINオーバータイムがセ
ットされていないと判定されたときには、図107のS
5162に移行する。
【0771】図107のS5162では、端子LHPI
Nの読み込み処理が行われる。そして、HPの立ち上が
りがセットされ(S5164)、端子LHPINがLで
あるか否かが判定される(S5166)。端子LHPI
NがLでないと判定されたときには、HPチャッタ対策
カウンタが0であるか否かが判定される(S516
7)。HPチャッタ対策カウンタが0であると判定され
たときには、図108のS5250に移行する。一方、
HPチャッタ対策カウンタが0でないと判定されたとき
には、HPチャッタ対策カウンタの値を1だけ減じて、
図104のS5046に移行する。一方、S5166に
て、端子LHPINがLであると判定されたときには、
S5169に移行する。
【0772】S5169では、フォーカスカウント0と
して、フォーカス駆動HPカウントデータ(E P HP)、
フォーカス駆動バックラッシュカウントデータ(E P FC
GB)、フォーカス駆動HP検出マージンピッチカウント
データ(D P MARGIN)及びフォーカス駆動時のオーバー
ピッチ数(C FCOV)がセットされる。そして、フォーカ
スカウントHPとして0がセットされ(S5170)、
フォーカスカウントSUMとして、フォーカス待機位置
ピッチカウントデータ(E P TAIKI)がセットされる
(S5172)。
【0773】そして、フォーカスカウント1として、フ
ォーカス駆動第1速度カウントデータ(E P LD2N1)を
2倍したものに20ピッチを加えたものをフォーカスカ
ウントSUMから減じたものがセットされる(S517
4)。そして、フォーカスカウント1が0以下であるか
否かが判定され(S5176)、フォーカスカウント1
が0以下でないと判定されたときには、フォーカスカウ
ント2として、フォーカス駆動第1速度カウントデータ
(E P LD2N1)を2倍したものからフォーカス駆動第2
速度カウントデータ(E P LD2N2)を減じたものがセッ
トされる(S5178)。
【0774】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S518
0)。そして、フォーカスカウント1として、フォーカ
ス駆動第1速度カウントデータ(E P LD2N1)を2倍し
たものをフォーカスカウントSUMから減じた後に2で
割ったものがセットされる(S5182)。そして、余
りがあるか否かが判定され(S5184)、余りがある
と判定されたときには、フォーカスカウント2として、
フォーカスカウント2に余りを加えたものがセットされ
(S5186)、S5188に移行する。一方、余りが
ないと判定されたときには、S5188に移行し、イベ
ントカウントとして、フォーカスカウント1がセットさ
れる。そして、図108のS5216に移行する。
【0775】ところで、S5176にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S5190)。
【0776】そして、フォーカスカウント2が0以下で
あるか否かが判定され(S5192)、フォーカスカウ
ント2が0以下でないと判定されたときには、フォーカ
スカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速度カウ
ントデータ(E P LD2N2)からフォーカス駆動ブレーキ
ピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたものがセ
ットされる(S5196)。そして、フォーカスカウン
ト1として0がセットされ、図108のS5216に移
行する。
【0777】一方、S5192にて、フォーカスカウン
ト2が0以下であると判定されたときには、フォーカス
カウントパルスとして、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E P FC
BRK)を減じたものがセットされる(S5198)。
【0778】そして、S5200に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下であると判定されたとき
には、図108のS5250に移行する。一方、フォー
カスカウントパルスが0以下でないと判定されたときに
は、フォーカスカウント1として0がセットされ(S5
202)、フォーカスカウント2として0がセットされ
る(S5204)。そして、図108のS5216に移
行する。
【0779】S5216では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、パラレル端子D
C0の出力がL、DC1の出力がH、DC2の出力がH
とされ正転駆動が行われる(S5218)。
【0780】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S5220)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S5224)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S5222)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0781】そして、S5226に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S5242に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S5230)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S5232)。
【0782】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S5234)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S5238)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S5236)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0783】そして、S5242に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、H
P検出のフラグがリセットされているか否かが判定され
(S5244)、HP検出のフラグがリセットされてい
ると判定されたときには、WIDE待機(W TAIKI)エ
ラーがセットされる(S5248)。
【0784】そして、S5250に移行し、フォーカス
エラーがセットされる。そして、鏡胴エラーがセットさ
れ(S5252)、リカバリ禁止がセットされる(S5
254)。そして、S5256に移行する。
【0785】一方、S5244にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、LPI
INオーバータイムがセットされているか否かが判定さ
れる(S5246)。LPIINオーバータイムがセッ
トされていると判定されたときには、S5250に移行
する。一方、LPIINオーバータイムがセットされて
いないと判定されたときには、S5256に移行する。
【0786】S5256では、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がLとされモ
ータ95が待機状態とされる。そして、端子LHPIN
が出力ポートにセットされ(S5258)、2ms待機
(S5260)の後、フォーカス電源がリセットされ
(S5262)、ドライバON/OFF端子CEがLに
セットされドライバ部219が動作しない状態とされ
(S5264)、CPU200の動作モードが中速モー
ドとされ(S5266)、フォーカスエラーEEPRO
M書き込み処理が行われる(S5268)。フォーカス
エラーEEPROM書き込み処理は、フォーカス駆動後
にフォーカスエラーをEEPROM218に書き込む処
理である。この処理を行うことにより、フォーカス駆動
により、エラーがあったことが容易に確認でき、カメラ
2の修理が容易に行える。
【0787】そして、フォーカスエラーEEPROM書
き込み処理の後、フォーカスWIDE待機移動処理を終
了する。
【0788】以上のように、フォーカスWIDE待機移
動処理によれば、鏡胴位置に応じて第二レンズ群102
の待機位置を予め変えておくことにより、撮影時にフォ
ーカシングのための第二レンズ群102の移動距離を短
縮することができる。従って、撮影時のタイムパララッ
クスの低減が図れる。
【0789】また、図103に示すように、TELE待
機位置から第二レンズ群102(フォーカス)を逆転駆
動する際に、基準位置となるHP(ホームポジション)
を検出後には、速度の遅いパルス駆動制御が行われる。
このため、第二レンズ群102が移動の勢いによりスト
ッパに衝突することを防止でき、また、その衝突により
ギヤが噛んで反転不可能となるなどの重故障を回避でき
る。
【0790】また、図103に示すように、第二レンズ
群102を移動させる際、検出すべきHPを通過前に第
1速度制御又はDC駆動などに対し速度の遅い第0速度
制御が行われる。このため、HPの検出が精密に行うこ
とができる。これにより、フォーカシングにおける第二
レンズ群102の移動が精密に行われ、フォーカシング
精度の向上が図れる。
【0791】次に、フォーカス初期処理(FOCUS初
期処理)について説明する。
【0792】図109、110にフォーカス初期処理に
おける動作説明図を示し、図111〜113にフォーカ
ス初期処理のフローチャートを示す。また、図114〜
116にフォーカス初期処理中の一処理であるフォーカ
ス初期移動処理のフローチャートを示す。
【0793】フォーカス初期処理は、電池装填時の初期
処理において行われる一処理であり(図19参照)、第
二レンズ群102(フォーカス)の位置を検出し、フォ
ーカス駆動部221のモータ95を駆動してバリアを閉
じる処理である。
【0794】図111のS5500に示すように、フォ
ーカス初期処理は、まず、駆動準備処理が行われ、駆動
すべきモータとしてフォーカス駆動部221のモータ9
5が選択される。そして、S5502に移行し、パラレ
ル端子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の
出力がLとされモータ95が待機状態とされる。そし
て、端子LHPINが入力ポートにセットされ(S55
04)、10ms待機(S5506)の後、LHPIN
読み込み処理が行われる(S5508)。
【0795】そして、端子LHPINがLであるか否か
が判定される(S5510)。端子LHPINがLであ
ると判定されたときには、フォーカス初期移動処理(F
OCUS初期移動処理)が行われる(S5512)。フ
ォーカス初期移動処理の詳細については、後述する。そ
して、S5514に移行する。一方、端子LHPINが
Lでないと判定されたときには、S5514に移行す
る。
【0796】S5514では、HP(ホームポジショ
ン)チャッタ対策カウンタとして1がセットされる。そ
して、駆動準備処理が行われ、駆動すべきモータとして
フォーカス駆動部221のモータ95が選択される(S
5516)。そして、S5518に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がLとされモータ95が待機状態とされる。そして、端
子LHPINが入力ポートにセットされ(S552
0)、10ms待機(S5522)の後、フォーカスモ
ータへの電圧出力を可能な状態とされる(S552
4)。
【0797】そして、1ms待機(S5526)の後、
CPU200の動作モードが高速モードとされる(S5
528)。そして、鏡胴制御エラーコード1(E ZOOM E
RROR1)がリセットされ(S5530)、鏡胴制御エラ
ーコード2(E ZOOM ERROR2)がリセットされ(S55
32)、フォーカスエラーがリセットされ(S553
4)、HP(ホームポジション)検出がリセットされる
(S5536)。
【0798】そして、S5538に移行し、バリア動作
用フォーカス駆動通電時間(E T BARIMON)として00
hがセットされているか否かが判定される。バリア動作
用フォーカス駆動通電時間として00hがセットされて
いないと判定されたときには、バリア動作用フォーカス
駆動通電時間(E T BARIMON)がフォーカス通電時間と
してセットされる(S5540)。そして、S5552
に移行する。
【0799】一方、バリア動作用フォーカス駆動通電時
間として00hがセットされていると判定されたときに
は、S5542に移行し、電源オンオフ測温処理(図1
9のS112参照)にて計測された温度(TEMP)が高温
設定温度(E LD2TEMPH)以上であるか否かが判定され
る。計測温度が高温設定温度以上であると判定されたと
きには、フォーカス通電時間として高温時フォーカス駆
動通電時間データ(E TLD2MONH)がセットされる(S5
546)。
【0800】一方、S5542にて、計測温度が高温設
定温度以上でないと判定されたときには、計測温度(TE
MP)が低温設定温度(E LD2TEMPL)以下であるか否かが
判定される(S5544)。計測温度が低温設定温度以
下であると判定されたときには、フォーカス通電時間と
して低温時フォーカス駆動通電時間データ(E T LD2MON
L)がセットされる(S5550)。一方、計測温度が
低温設定温度以下でないと判定されたときには、フォー
カス通電時間として室温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONM)がセットされる(S5548)。
【0801】なお、高温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONH)は、室温時フォーカス駆動通電時間
データ(E T LD2MONM)より短い時間が設定されてい
る。また、室温時フォーカス駆動通電時間データ(E T
LD2MONM)は、低温時フォーカス駆動通電時間データ(E
T LD2MONL)より短い時間が設定されている。
【0802】そして、S5552に移行し、フォーカス
ブレーキ時間としてフォーカス駆動ブレーキ時間データ
(E T LD2BRAKE)がセットされる。そして、図112の
S5554に移行し、フォーカスカウント0として0が
セットされる。そして、フォーカスカウント1として0
がセットされ(S5556)、フォーカスカウント2と
して0がセットされ(S5558)、フォーカスカウン
トパルスとして0がセットされる(S5560)。
【0803】そして、HPの立ち下がりがセットされ
(S5566)、フォーカスカウント0として0がセッ
トされ(S5568)、フォーカスカウント1として0
がセットされる(S5570)。そして、フォーカスカ
ウントHPとしてフォーカス駆動HPカウントデータ
(E P HP)がセットされる(S5572)。そして、フ
ォーカスカウントSUMとして、フォーカス駆動HPカ
ウントデータ(E P HP)、フォーカス駆動バックラッシ
ュカウントデータ(E P FCGB)、フォーカス駆動HP検
出マージンピッチカウントデータ(D P MARGIN)及びフ
ォーカス駆動時のオーバーピッチ数(C FCOV)を全て加
算したものがセットされる(S5574)。
【0804】そして、LHPIN読み込み処理が行われ
(S5576)、端子LHPINがLであるか否かが判
定される(S5578)。端子LHPINがLであると
判定されたときには、フォーカスカウントSUMとし
て、フォーカスカウントSUMにHP検出L時のピッチ
カウントデータ(D P INI HP L)を加算したものがセッ
トされる(S5582)。
【0805】一方、端子LHPINがLでないと判定さ
れたときには、フォーカスカウントSUMとして、フォ
ーカスカウントSUMにフォーカス駆動HP「H」区間
のピッチカウントデータ(E P HP H)を加算したものが
セットされる(S5580)。
【0806】そして、フォーカスカウント2として、フ
ォーカスカウントSUMからフォーカス駆動第2速度カ
ウントデータ(E P LD2N2)を減じたものがセットされ
る(S5584)。そして、フォーカスカウント2が0
以下であるか否かが判定され(S5586)、フォーカ
スカウント2が0以下でないと判定されたときには、フ
ォーカスカウントパルスとして、フォーカス駆動第2速
度カウントデータ(EP LD2N2)からフォーカス駆動ブレ
ーキピッチカウントデータ(E P FCBRK)を減じたもの
がセットされる(S5588)。そして、図113のS
5596に移行する。
【0807】ところで、S5586にて、フォーカスカ
ウント2が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウントパルスとして、フォーカスカウントSUM
からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E
P FCBRK)を減じたものがセットされる(S559
0)。
【0808】そして、S5592に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下でないと判定されたとき
には、フォーカスカウント2として0がセットされ(S
5594)、図113のS5596に移行する。一方、
フォーカスカウントパルスが0以下であると判定された
ときには、図113のS5640に移行する。
【0809】図113のS5596では、端子LPII
Nの読み込みが行われる。そして、端子LPIINがL
であるか否かが判定される(S5598)。端子LPI
INがLであると判定されたときには、端子LPIIN
のHLのフラグがリセットされる(S5600)。一
方、端子LPIINがLでないと判定されたときには、
端子LPIINのHLのフラグがセットされる(S56
02)。
【0810】そして、S5604に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、パ
ラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力がL、DC
2の出力がHとされ逆転駆動が行われる(S560
6)。
【0811】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S5608)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S5610)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S5612)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0812】そして、S5614に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S5626に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S5616)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S5618)。
【0813】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S5620)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S5622)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S5624)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0814】そして、S5626に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、H
P検出のフラグがリセットされているか否かが判定され
(S5628)、HP検出のフラグがリセットされてい
ると判定されたときには、初期(INI)のHPエラーが
セットされる(S5638)。そして、S5640に移
行する。
【0815】一方、S5628にて、HP検出のフラグ
がリセットされていないと判定されたときには、LPI
INオーバータイムがセットされているか否かが判定さ
れる(S5630)。LPIINオーバータイムがセッ
トされていないと判定されたときには、端子LHPIN
がLであるか否かが判定される(S5632)。端子L
HPINがLであると判定されたときには、図81の3
154に移行し、バリア閉動作が行われる。一方、端子
LHPINがLでないと判定されたときには、HPチャ
ッタ対策カウンタが0であるか否かが判定される(S5
634)。
【0816】S5634にて、HPチャッタ対策カウン
タが0であると判定されたときには、S5638に移行
する。一方、HPチャッタ対策カウンタが0でないと判
定されたときには、HPチャッタ対策カウンタの値を1
減じて、図111のS5516に移行する。
【0817】一方、S5630にて、LPIINオーバ
ータイムがセットされていると判定されたときには、S
5640に移行する。
【0818】S5640では、フォーカスエラーがセッ
トされる。そして、鏡胴エラーがセットされ(S564
2)、リカバリ禁止がセットされる(S5644)。そ
して、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力が
L、DC2の出力がLとされモータ95が待機状態とさ
れる(S5646)。そして、端子LHPINが出力ポ
ートにセットされ(S5648)、2ms待機(S56
50)の後、フォーカス電源がリセットされる(S56
52)。
【0819】そして、ドライバON/OFF端子CEが
Lにセットされドライバ部219が動作しない状態とさ
れ(S5654)、CPU200の動作モードが中速モ
ードとされ(S5656)、フォーカスエラーEEPR
OM書き込み処理が行われる(S5658)。フォーカ
スエラーEEPROM書き込み処理は、フォーカス駆動
後にフォーカスエラーをEEPROM218に書き込む
処理である。この処理を行うことにより、フォーカス駆
動により、エラーがあったことが容易に確認でき、カメ
ラ2の修理が容易に行える。
【0820】そして、フォーカスエラーEEPROM書
き込み処理の後、フォーカス初期処理を終了する。
【0821】次に、フォーカス初期移動処理について説
明する。
【0822】図114のS5700に示すように、フォ
ーカス初期移動処理は、まず、駆動準備処理が行われ、
駆動すべきモータとしてフォーカス駆動部221のモー
タ95が選択される。そして、S5702に移行し、パ
ラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC
2の出力がLとされモータ95が待機状態とされる。そ
して、端子LHPINが入力ポートにセットされ(S5
704)、10ms待機(S5706)の後、フォーカ
スモータへの電圧出力を可能な状態とされる(S570
8)。
【0823】そして、1ms待機(S5710)の後、
CPU200の動作モードが高速モードとされる(S5
712)。そして、鏡胴制御エラーコード1(E ZOOM E
RROR1)がリセットされ(S5714)、鏡胴制御エラ
ーコード2(E ZOOM ERROR2)がリセットされ(S57
16)、フォーカスエラーがリセットされ(S571
8)、HP(ホームポジション)検出がリセットされる
(S5720)。
【0824】そして、S5722に移行し、バリア動作
用フォーカス駆動通電時間(E T BARIMON)として00
hがセットされているか否かが判定される。バリア動作
用フォーカス駆動通電時間として00hがセットされて
いないと判定されたときには、バリア動作用フォーカス
駆動通電時間(E T BARIMON)がフォーカス通電時間と
してセットされる(S5724)。そして、S5736
に移行する。
【0825】一方、バリア動作用フォーカス駆動通電時
間として00hがセットされていると判定されたときに
は、S5726に移行し、電源オンオフ測温処理(図1
9のS112参照)にて計測された温度(TEMP)が高温
設定温度(E LD2TEMPH)以上であるか否かが判定され
る。計測温度が高温設定温度以上であると判定されたと
きには、フォーカス通電時間として高温時フォーカス駆
動通電時間データ(E TLD2MONH)がセットされる(S5
730)。
【0826】一方、S5726にて、計測温度が高温設
定温度以上でないと判定されたときには、計測温度(TE
MP)が低温設定温度(E LD2TEMPL)以下であるか否かが
判定される(S5728)。計測温度が低温設定温度以
下であると判定されたときには、フォーカス通電時間と
して低温時フォーカス駆動通電時間データ(E T LD2MON
L)がセットされる(S5734)。一方、計測温度が
低温設定温度以下でないと判定されたときには、フォー
カス通電時間として室温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONM)がセットされる(S5732)。
【0827】なお、高温時フォーカス駆動通電時間デー
タ(E T LD2MONH)は、室温時フォーカス駆動通電時間
データ(E T LD2MONM)より短い時間が設定されてい
る。また、室温時フォーカス駆動通電時間データ(E T
LD2MONM)は、低温時フォーカス駆動通電時間データ(E
T LD2MONL)より短い時間が設定されている。
【0828】そして、S5736に移行し、フォーカス
ブレーキ時間としてフォーカス駆動ブレーキ時間データ
(E T LD2BRAKE)を2倍したものがセットされる。そし
て、S5738に移行し、フォーカスカウント0として
0がセットされる。そして、フォーカスカウント1とし
て0がセットされ(S5740)、フォーカスカウント
2として0がセットされ(S5742)、フォーカスカ
ウントパルスとして0がセットされ(S5744)、フ
ォーカスカウントHPとして0がセットされ(S574
6)、フォーカスカウントSUMとして0がセットされ
る(S5748)。
【0829】そして、図115のS5750に移行し、
フォーカスカウント0として0がセットされる。そし
て、フォーカスカウントHPとして0がセットされる
(S5752)。
【0830】そして、フォーカスカウントSUMとし
て、フォーカス初期移動ピッチカウントデータ(D P IN
I)にフォーカス駆動バックラッシュカウントデータ(E
P FCGB)を加算したものがセットされる。そして、フ
ォーカスカウント1として、フォーカス駆動第1速度カ
ウントデータ(E P LD2N1)を2倍したものに20ピッ
チを加えたものをフォーカスカウントSUMから減じた
ものがセットされる(S5756)。
【0831】そして、フォーカスカウント1が0以下で
あるか否かが判定される(S5758)。フォーカスカ
ウント1が0以下でないと判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカス駆動第1速度カウン
トデータ(E P LD2N1)を2倍したものからフォーカス
駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)を減じたも
のがセットされる(S5760)。
【0832】そして、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S576
2)。そして、フォーカスカウント1として、フォーカ
ス駆動第1速度カウントデータ(E P LD2N1)を2倍し
たものをフォーカスカウントSUMから減じた後に2で
割ったものがセットされる(S5764)。
【0833】そして、余りがあるか否かが判定され(S
5766)、余りがあると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウント2に余りを
加えたものがセットされ(S5768)、S5770に
移行する。一方、余りがないと判定されたときには、S
5770に移行し、イベントカウントとして、フォーカ
スカウント1がセットされる。そして、図116のS5
788に移行する。
【0834】ところで、S5758にて、フォーカスカ
ウント1が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウント2として、フォーカスカウントSUMから
フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N2)
を減じたものがセットされる(S5772)。そして、
フォーカスカウント2が0以下であるか否かが判定され
(S5774)、フォーカスカウント2が0以下でない
と判定されたときには、フォーカスカウントパルスとし
て、フォーカス駆動第2速度カウントデータ(E P LD2N
2)からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ
(E P FCBRK)を減じたものがセットされる(S577
6)。そして、フォーカスカウント1として0がセット
され(S5778)、図116のS5788に移行す
る。
【0835】ところで、S5774にて、フォーカスカ
ウント2が0以下であると判定されたときには、フォー
カスカウントパルスとして、フォーカスカウントSUM
からフォーカス駆動ブレーキピッチカウントデータ(E
P FCBRK)を減じたものがセットされる(S578
0)。
【0836】そして、S5782に移行し、フォーカス
カウントパルスが0以下であるか否かが判定され、フォ
ーカスカウントパルスが0以下でないと判定されたとき
には、フォーカスカウント1として0がセットされる
(S5784)。そして、フォーカスカウント2として
0がセットされ(S5786)、図116のS5788
に移行する。一方、フォーカスカウントパルスが0以下
であると判定されたときには、図116のS5822に
移行する。
【0837】図116のS5788では、端子LPII
Nの読み込みが行われる。そして、端子LPIINがL
であるか否かが判定される(S5790)。端子LPI
INがLであると判定されたときには、端子LPIIN
のHLのフラグがリセットされる(S5792)。一
方、端子LPIINがLでないと判定されたときには、
端子LPIINのHLのフラグがセットされる(S57
94)。
【0838】そして、S5796に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、パ
ラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力がH、DC
2の出力がHとされ正転駆動が行われる(S579
8)。
【0839】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S5800)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、第0速度制御H開始駆動処理が行われ
る(S5802)。一方、端子LPIINのHLのフラ
グがセットされていないと判定されたときには、第0速
度制御L開始駆動処理が行われる(S5804)。第0
速度制御H開始駆動処理及び第0速度制御L開始駆動処
理の詳細については、後述する。
【0840】そして、S5806に移行し、LPIIN
オーバータイムがセットされているか否かが判定され、
LPIINオーバータイムがセットされていると判定さ
れたときには、S5818に移行する。一方、LPII
Nオーバータイムがセットされていないと判定されたと
きには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力
がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態と
される(S5808)。そして、パラレル端子DC0の
出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとされ
ブレーキ出力状態とされる(S5810)。
【0841】そして、端子LPIINのHLのフラグが
セットされているか否かが判定され(S5812)、端
子LPIINのHLのフラグがセットされていると判定
されたときには、ブレーキ中ピッチカウント計測H開始
駆動処理が行われる(S5814)。一方、端子LPI
INのHLのフラグがセットされていないと判定された
ときには、ブレーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処
理が行われる(S5816)。ブレーキ中ピッチカウン
ト計測H開始駆動処理及びブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理の詳細について、後述する。
【0842】そして、S5818に移行し、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる。そして、L
PIINオーバータイムがセットされているか否かが判
定される(S5820)。LPIINオーバータイムが
セットされていると判定されたときには、S5822に
移行する。
【0843】S5822では、初期(INI)のエラーが
セットされる。そして、S5824に移行する。一方、
S5820にて、LPIINオーバータイムがセットさ
れていると判定されたときには、S5824に移行す
る。S5824では、パラレル端子DC0の出力がL、
DC1の出力がL、DC2の出力がLとされモータ95
が待機状態とされる。そして、端子LHPINが出力ポ
ートにセットされ(S5826)、2ms待機(S58
28)の後、フォーカス電源がリセットされる(S58
30)。
【0844】そして、ドライバON/OFF端子CEが
Lにセットされドライバ部219が動作しない状態とさ
れ(S5832)、CPU200の動作モードが中速モ
ードとされ(S5834)、フォーカスエラーEEPR
OM書き込み処理が行われる(S5836)。フォーカ
スエラーEEPROM書き込み処理は、フォーカス駆動
後にフォーカスエラーをEEPROM218に書き込む
処理である。この処理を行うことにより、フォーカス駆
動により、エラーがあったことが容易に確認でき、カメ
ラ2の修理が容易に行える。
【0845】そして、フォーカスエラーEEPROM書
き込み処理の後、フォーカス初期移動処理を終了する。
【0846】以上のように、フォーカス初期処理によれ
ば、端子LHPINの入力に応じて第二レンズ群102
(フォーカス)の位置を検出し、その位置に応じて適正
にバリア閉処理を行うことができる。このとき、端子L
HPINの入力がLの場合には、初期移動(フォーカス
初期移動処理)を行うことにより、HPに対しどちら側
にあるのかが検出できる。このため、第二レンズ群10
2を直接検出するセンサが無くても、適正なバリア閉処
理が可能となる。
【0847】また、フォーカス初期処理によれば、図1
09、110に示すように、第二レンズ群102(フォ
ーカス)をTELE待機位置側からストッパ側(図10
9では右から左)へ移動させる際に、第1速度制御を行
うことなく、第1速度制御より移動速度の遅い第2速度
制御が用いられる。これにより、端子LHPINにてH
Pの検出が正確に行え、第二レンズ群102の位置検出
が正確に行える。従って、その後のフォーカシングにお
ける精度の向上が図れる。
【0848】次に、フォーカスエラーリカバリ処理(F
OCUSエラーリカバリ処理)について説明する。
【0849】図117〜119にフォーカスエラーリカ
バリ処理における動作説明図を示す。また、図120に
フォーカスエラーリカバリ処理のフローチャートを示
す。
【0850】フォーカスエラーリカバリ処理は、第二レ
ンズ群102をWIDE待機位置に移動させた場合など
にギヤ141、143(図10参照)がうまく噛み合わ
ないとき、その状態を回復する処理である。
【0851】フォーカスエラーリカバリ処理は、図12
0のS6000に示すように、まず、エンコーダチェッ
ク処理が行われる。そして、端子EA、EBが1である
か否かが判定される(S6002)。端子EA、EBが
1でないと判定されたときには、処理を終了する。一
方、端子EA、EBが共に1であると判定されてときに
は、鏡胴停止位置としてZ2がセットされる(S600
4)。
【0852】そして、ズームTELE駆動が行われ、レ
ンズ鏡胴1がZ1からZ2に繰り出される。そして、エ
ンコーダ検出オーバータイムとなっているか否かが判定
される(S6008)。エンコーダ検出オーバータイム
となっていると判定されたときには、処理を終了する。
一方、エンコーダ検出オーバータイムとなっていないと
判定されたときには、PIオーバータイムとなっている
か否かが判定される(S6010)。
【0853】PIオーバータイムとなっていると判定さ
れたときには、処理を終了する。一方、PIオーバータ
イムとなっていないと判定されたときには、フォーカス
初期移動処理が行われる(S6012)。フォーカス初
期移動処理は、図118に示すように、第二レンズ群1
02(フォーカス)を一定のパルスデータに従いTEL
E駆動する処理である。このフォーカス初期移動処理に
より、第二レンズ群102の移動に伴い、噛み合うべき
二つのギヤの一方が回転する。
【0854】そして、図120のS6014に移行し、
クローズ処理が行われる。クローズ処理は、前述したよ
うに、レンズ鏡胴1をZ1まで繰り込む処理である(図
35、36参照)。そして、エンコーダ検出オーバータ
イムとなっているか否かが判定される(S6016)。
エンコーダ検出オーバータイムとなっていると判定され
たときには、処理を終了する。一方、エンコーダ検出オ
ーバータイムとなっていないと判定されたときには、P
Iオーバータイムとなっているか否かが判定される(S
6018)。
【0855】PIオーバータイムとなっていると判定さ
れたときには、処理を終了する。一方、PIオーバータ
イムとなっていないと判定されたときには、フォーカス
初期HP処理が行われる(S6020)。フォーカス初
期HP処理は、フォーカス初期移動処理を行わないフォ
ーカス初期処理である。フォーカス初期HP処理によ
り、フォーカスがイニシャライズされ、バリア83が閉
じられる。
【0856】そして、メインスイッチ状態(SM状態)
として閉コードがセットされているか否かが判定される
(S6022)。メインスイッチ状態として閉コードが
セットされていないと判定されたときには、処理を終了
する。一方、メインスイッチ状態として閉コードがセッ
トされていると判定されたときには、エンコーダ位置と
してE0がセットされ(S6024)、鏡胴位置として
Z0がセットされ(S6026)、鏡胴エラーがリセッ
トされる(S6028)。そして、処理を終了する。
【0857】以上のように、フォーカスエラーリカバリ
処理によれば、レンズ鏡胴1の繰り込みの際、ギヤ14
1、143(図10参照)がうまく噛み合わない場合、
図117に示すようにレンズ鏡胴1を繰り出し、図11
8に示すようにモータ95の駆動により第二レンズ群1
02を移動させてギヤ141を回転させた後、図117
に示すようにレンズ鏡胴1を繰り込むことにより、ギヤ
141、143の噛み合わせをやり直すことができる。
これにより、ギヤ141、143がうまく噛み合わない
ときに、エラーとして処理することなく動作不具合を回
復することができ、カメラ故障の低減が図れる。
【0858】次に、フォーカス駆動処理について説明す
る。
【0859】図121にフォーカス駆動処理における駆
動制御の種類と速度の関係を示す。図122〜131に
フォーカス駆動処理のフローチャートを示す。
【0860】フォーカス駆動処理は、モータ95を駆動
し第二レンズ群102を移動させる処理であり、第0速
度制御L開始駆動処理、第0速度制御H開始駆動処理、
第1速度制御L開始駆動処理、第1速度制御H開始駆動
処理、第2速度制御L開始駆動処理、第2速度制御H開
始駆動処理、パルス駆動制御L開始駆動処理、パルス駆
動制御H開始駆動処理、HP検出無しパルス駆動制御L
開始駆動処理及びHP検出無しパルス駆動制御H開始駆
動処理が行われる。
【0861】フォーカス駆動処理の第0速度制御L開始
駆動処理は、まず、図122のS6500に示すよう
に、HP検出がリセットされる。そして、フォーカスカ
ウント0として0がセットされているか否かが判定され
(S6502)、フォーカスカウント0として0がセッ
トされていると判定されたときには、図124の第1速
度制御L開始駆動処理に移行する。一方、フォーカスカ
ウント0として0がセットされていないと判定されたと
きには、フォーカスカウントとしてフォーカスカウント
0がセットされる(S6504)。そして、PI計測タ
イマとしてフォーカス駆動第2速度下限パルス時間(E
T LD2LLN2)がセットされる(S6510)。
【0862】そして、S6512に移行し、LPIIN
オーバータイムとして200msがセットされる。そし
て、端子LPIINがHであるか否かが判定される(S
6514)。端子LPIINがHであると判定されたと
きには、フォーカスカウントが1だけ減じられる(S6
515)。
【0863】そして、フォーカスカウントとして0がセ
ットされているか否かが判定される(S6516)。フ
ォーカスカウントとして0がセットされていると判定さ
れたときには、処理を終了する。
【0864】一方、フォーカスカウントとして0がセッ
トされていないと判定されたときには、PI計測タイマ
がオーバータイムとなっているか否かが判定される(S
6518)。PI計測タイマがオーバータイムとなって
いると判定されたときには、パラレル端子DC0、DC
1、DC2が通電状態となっているか否かが判定され
(S6520)、パラレル端子DC0、DC1、DC2
が通電状態となっていると判定されたときには、S65
26に移行する。一方、パラレル端子DC0、DC1、
DC2が通電状態となっていないと判定されたときに
は、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力が
L、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態とさ
れる(S6522)。
【0865】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態にセットされる(S6524)。そし
て、S6526に移行し、PI計測タイマとして、フォ
ーカス駆動第2速度下限パルス時間(E T LD2LLN2)が
セットされ、図123のS6564に移行する。
【0866】一方、S6518にて、PI計測タイマが
オーバータイムとなっていないと判定されたときには、
パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となっ
ているか否かが判定され(S6528)、パラレル端子
DC0、DC1、DC2が通電状態となっていないと判
定されたときには、S6534に移行する。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、パラレル端子DC0の出力が
L、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ
95が待機状態とされる(S6530)。
【0867】そして、パラレル端子DC0の出力がH、
DC1の出力がH、DC2の出力がHとされブレーキ出
力状態とされる(S6532)。そして、S6534に
移行し、PI計測タイマとして、フォーカス駆動第2速
度上限パルス時間(E T LD2LUN2)がセットされ、図1
23のS6564に移行する。
【0868】ところで、S6514にて、端子LPII
NがHでないと判定されたときには、S6536に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、HP検出がセッ
トされているか否かが判定され(S6538)、HP検
出がセットされていると判定されたときには、図124
の第1速度制御L開始駆動処理に移行する。
【0869】一方、HP検出がセットされていないと判
定されたときには、LPIINタイマがオーバータイム
となっているか否かが判定される(S6542)。LP
IINタイマがオーバータイムとなっていると判定され
たときには、LPIINオーバータイムがセットされ
(S6544)、処理を終了する。一方、LPIINタ
イマがオーバータイムとなっていないと判定されたとき
には、PI計測タイマがオーバータイムとなっているか
否かが判定される(S6546)。
【0870】S6546にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S65
14に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S6548)。ブレーキ出力状態となっていないと判
定されたときには、S6514に戻る。
【0871】一方、ブレーキ出力状態となっていると判
定されたときには、パラレル端子DC0の出力がL、D
C1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が
待機状態とされ(S6550)、パラレル端子DC0、
DC1、DC2が通電状態にセットされる(S655
1)。そして、S6514に戻る。
【0872】図123に第0速度制御H開始駆動処理の
フローチャートを示す。
【0873】第0速度制御H開始駆動処理は、まず、図
123のS6552に示すように、HP検出がリセット
される。そして、フォーカスカウント1として0がセッ
トされているか否かが判定され(S6554)、フォー
カスカウント1として0がセットされていると判定され
たときには、図125の第1速度制御H開始駆動処理に
移行する。一方、フォーカスカウント1として0がセッ
トされていないと判定されたときには、フォーカスカウ
ントとしてフォーカスカウント0がセットされる(S6
556)。そして、PI計測タイマとしてフォーカス駆
動第2速度下限パルス時間(E T LD2LLN2)がセットさ
れる(S6562)。
【0874】そして、S6564に移行し、LPIIN
オーバータイムとして200msがセットされる。そし
て、端子LPIINがLであるか否かが判定される(S
6566)。端子LPIINがLであると判定されたと
きには、フォーカスカウントが1だけ減じられる(S6
567)。
【0875】そして、フォーカスカウントとして0がセ
ットされているか否かが判定される(S6568)。フ
ォーカスカウントとして0がセットされていると判定さ
れたときには、処理を終了する。一方、フォーカスカウ
ントとして0がセットされていないと判定されたときに
は、図122のS6512に移行する。
【0876】ところで、S6566にて、端子LPII
NがLでないと判定されたときには、S6570に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、HP検出がセッ
トされているか否かが判定され(S6572)、HP検
出がセットされていると判定されたときには、図125
の第1速度制御H開始駆動処理に移行する。
【0877】一方、HP検出がセットされていないと判
定されたときには、LPIINタイマがオーバータイム
となっているか否かが判定される(S6576)。LP
IINタイマがオーバータイムとなっていると判定され
たときには、LPIINオーバータイムがセットされ
(S6578)、処理を終了する。一方、LPIINタ
イマがオーバータイムとなっていないと判定されたとき
には、PI計測タイマがオーバータイムとなっているか
否かが判定される(S6580)。
【0878】S6580にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S65
66に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S6582)。ブレーキ出力状態となっていないと判
定されたときには、S6566に戻る。
【0879】一方、ブレーキ出力状態となっていると判
定されたときには、パラレル端子DC0の出力がL、D
C1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が
待機状態とされ(S6584)、パラレル端子DC0、
DC1、DC2が通電状態にセットされる(S658
6)。そして、S6566に戻る。
【0880】図124に第1速度制御L開始駆動処理の
フローチャートを示す。
【0881】第1速度制御L開始駆動処理は、まず、図
124のS6602に示すように、フォーカスカウント
1として0がセットされているか否かが判定され(S6
602)、フォーカスカウント1として0がセットされ
ていると判定されたときには、図126の第2速度制御
L開始駆動処理に移行する。一方、フォーカスカウント
1として0がセットされていないと判定されたときに
は、イベントカウンタモードとして立ち上がりがセット
される(S6604)。
【0882】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態となっているか否かが判定され(S66
06)、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状
態となっていないと判定されたときには、PI計測タイ
マとしてフォーカス駆動第1速度上限パルス時間(E T
LD2LUN1)がセットされる(S6608)。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、PI計測タイマとしてフォー
カス駆動第1速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)がセ
ットされる(S6610)。
【0883】そして、S6612に移行し、LPIIN
オーバータイムとして200msがセットされる。そし
て、端子LPIINがHであるか否かが判定される(S
6614)。端子LPIINがHであると判定されたと
きには、イベントカウントとして0がセットされている
か否かが判定される(S6616)。イベントカウント
として0がセットされていると判定されたときには、図
127の第2速度制御H開始駆動処理に移行する。
【0884】一方、イベントカウントとして0がセット
されていないと判定されたときには、PI計測タイマが
オーバータイムとなっているか否かが判定される(S6
618)。PI計測タイマがオーバータイムとなってい
ると判定されたときには、パラレル端子DC0、DC
1、DC2が通電状態となっているか否かが判定され
(S6620)、パラレル端子DC0、DC1、DC2
が通電状態となっていると判定されたときには、S66
26に移行する。一方、パラレル端子DC0、DC1、
DC2が通電状態となっていないと判定されたときに
は、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力が
L、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態とさ
れる(S6622)。
【0885】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態にセットされる(S6624)。そし
て、S6626に移行し、PI計測タイマとして、フォ
ーカス駆動第1速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)が
セットされ、図125のS6664に移行する。
【0886】一方、S6618にて、PI計測タイマが
オーバータイムとなっていないと判定されたときには、
パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となっ
ているか否かが判定され(S6628)、パラレル端子
DC0、DC1、DC2が通電状態となっていないと判
定されたときには、S6634に移行する。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、パラレル端子DC0の出力が
L、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ
95が待機状態とされる(S6630)。
【0887】そして、パラレル端子DC0の出力がH、
DC1の出力がH、DC2の出力がHとされブレーキ出
力状態とされる(S6632)。そして、S6634に
移行し、PI計測タイマとして、フォーカス駆動第1速
度上限パルス時間(E T LD2LUN1)がセットされ、図1
25のS6664に移行する。
【0888】ところで、S6614にて、端子LPII
NがHでないと判定されたときには、S6636に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、HP検出がセッ
トされているか否かが判定され(S6638)、HP検
出がセットされていると判定されたときには、フォーカ
スカウントHPが0となっているか否かが判定される
(S6639)。フォーカスカウントHPが0となって
いると判定されたときには、S6642に移行する。一
方、フォーカスカウントHPが0となっていないと判定
されたときには、フォーカスカウントパルスとしてフォ
ーカスカウントHPがセットされる(S6640)。そ
して、図130のHP検出無しパルス駆動制御L開始駆
動処理に移行する。
【0889】一方、S6638にて、HP検出がセット
されていないと判定されたときには、LPIINタイマ
がオーバータイムとなっているか否かが判定される(S
6642)。LPIINタイマがオーバータイムとなっ
ていると判定されたときには、LPIINオーバータイ
ムがセットされ(S6644)、処理を終了する。一
方、LPIINタイマがオーバータイムとなっていない
と判定されたときには、PI計測タイマがオーバータイ
ムとなっているか否かが判定される(S6646)。
【0890】S6646にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S66
14に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S6648)。ブレーキ出力状態となっていないと判
定されたときには、S6614に戻る。
【0891】一方、ブレーキ出力状態となっていると判
定されたときには、パラレル端子DC0の出力がL、D
C1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が
待機状態とされ(S6650)、パラレル端子DC0、
DC1、DC2が通電状態にセットされる(S665
1)。そして、S6614に戻る。
【0892】図125に第1速度制御H開始駆動処理の
フローチャートを示す。
【0893】第1速度制御H開始駆動処理は、まず、フ
ォーカスカウント1が0となっているか否かが判定され
(S6654)、フォーカスカウント1が0となってい
ると判定されたときには、図127の第2速度制御H開
始駆動処理に移行する。一方、フォーカスカウント1が
0となっていないと判定されたときには、イベントカウ
ンタモードとして立ち上がりがセットされる(S665
6)。
【0894】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態となっているか否かが判定され(S66
58)、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状
態となっていないと判定されたときには、PI計測タイ
マとしてフォーカス駆動第1速度上限パルス時間(E T
LD2LUN1)がセットされる(S6660)。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、PI計測タイマとしてフォー
カス駆動第1速度下限パルス時間(E T LD2LLN1)がセ
ットされる(S6662)。
【0895】そして、S6664に移行し、LPIIN
オーバータイムとして200msがセットされる。そし
て、端子LPIINがLであるか否かが判定される(S
6666)。端子LPIINがLであると判定されたと
きには、イベントカウントとして0がセットされている
か否かが判定される(S6668)。イベントカウント
として0がセットされていると判定されたときには、図
126の第2速度制御H開始駆動処理に移行する。一
方、イベントカウントとして0がセットされていないと
判定されたときには、図124のS6612に移行す
る。
【0896】ところで、S6666にて、端子LPII
NがLでないと判定されたときには、S6670に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、HP検出がセッ
トされているか否かが判定され(S6672)、HP検
出がセットされていると判定されたときには、フォーカ
スカウントHPが0であるか否かが判定される(S66
73)。フォーカスカウントHPが0であると判定され
たときには、S6676に移行する。一方、フォーカス
カウントHPが0でないと判定されたときには、フォー
カスカウントパルスとしてフォーカスカウントHPがセ
ットされる(S6674)。そして、図131のHP検
出無しパルス駆動制御H開始駆動処理に移行する。
【0897】一方、HP検出がセットされていないと判
定されたときには、LPIINタイマがオーバータイム
となっているか否かが判定される(S6676)。LP
IINタイマがオーバータイムとなっていると判定され
たときには、LPIINオーバータイムがセットされ
(S6678)、処理を終了する。一方、LPIINタ
イマがオーバータイムとなっていないと判定されたとき
には、PI計測タイマがオーバータイムとなっているか
否かが判定される(S6680)。
【0898】S6680にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S66
66に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S6682)。ブレーキ出力状態となっていないと判
定されたときには、S6666に戻る。
【0899】一方、ブレーキ出力状態となっていると判
定されたときには、パラレル端子DC0の出力がL、D
C1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が
待機状態とされ(S6684)、パラレル端子DC0、
DC1、DC2が通電状態にセットされる(S668
6)。そして、S6666に戻る。
【0900】図126に第2速度制御L開始駆動処理の
フローチャートを示す。
【0901】第2速度制御L開始駆動処理は、図126
のS6688に示すように、フォーカスカウント2とし
て0がセットされているか否かが判定される。フォーカ
スカウント2として0がセットされていると判定された
ときには、図128のパルス駆動制御L開始駆動処理に
移行する。一方、フォーカスカウント2として0がセッ
トされていないと判定されたときには、フォーカスカウ
ントとしてフォーカスカウント2がセットされる(S6
690)。
【0902】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態となっているか否かが判定され(S66
92)、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状
態となっていないと判定されたときには、PI計測タイ
マとしてフォーカス駆動第2速度上限パルス時間(E T
LD2LUN2)がセットされる(S6694)。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、PI計測タイマとしてフォー
カス駆動第2速度下限パルス時間(E T LD2LLN2)がセ
ットされる(S6696)。
【0903】そして、LPIINオーバータイムとして
200msがセットされ(S6698)、端子LPII
NがHであるか否かが判定される(S6700)。端子
LPIINがHであると判定されたときには、フォーカ
スカウントが1だけ減じられ(S6702)、フォーカ
スカウントとして0がセットされているか否かが判定さ
れる(S6704)。フォーカスカウントとして0がセ
ットされていると判定されたときには、図129のパル
ス駆動制御H開始駆動処理に移行する。
【0904】一方、フォーカスカウントとして0がセッ
トされていないと判定されたときには、PI計測タイマ
がオーバータイムとなっているか否かが判定される(S
6706)。PI計測タイマがオーバータイムとなって
いると判定されたときには、パラレル端子DC0、DC
1、DC2が通電状態となっているか否かが判定され
(S6716)、パラレル端子DC0、DC1、DC2
が通電状態となっていると判定されたときには、S67
22に移行する。一方、パラレル端子DC0、DC1、
DC2が通電状態となっていないと判定されたときに
は、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の出力が
L、DC2の出力がHとされモータ95が待機状態とさ
れる(S6718)。
【0905】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態にセットされる(S6720)。そし
て、S6722に移行し、PI計測タイマとして、フォ
ーカス駆動第2速度下限パルス時間(E T LD2LLN2)が
セットされ、図127のS6752に移行する。
【0906】一方、S6706にて、PI計測タイマが
オーバータイムとなっていないと判定されたときには、
パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となっ
ているか否かが判定され(S6708)、パラレル端子
DC0、DC1、DC2が通電状態となっていないと判
定されたときには、S6714に移行する。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、パラレル端子DC0の出力が
L、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ
95が待機状態とされる(S6710)。
【0907】そして、パラレル端子DC0の出力がH、
DC1の出力がH、DC2の出力がHとされブレーキ出
力状態とされる(S6712)。そして、S6714に
移行し、PI計測タイマとして、フォーカス駆動第2速
度上限パルス時間(E T LD2LUN2)がセットされ、図1
27のS6752に移行する。
【0908】ところで、S6700にて、端子LPII
NがHでないと判定されたときには、S6724に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、HP検出がセッ
トされているか否かが判定され(S6726)、HP検
出がセットされていると判定されたときには、フォーカ
スカウントHPが0であるか否かが判定される(S67
27)。フォーカスカウントHPが0であると判定され
たときには、S6730に移行する。一方、フォーカス
カウントHPが0でないと判定されたときには、フォー
カスカウントパルスとしてフォーカスカウントHPがセ
ットされる(S6728)。そして、図130のHP検
出無しパルス駆動制御L開始駆動処理に移行する。
【0909】一方、HP検出がセットされていないと判
定されたときには、LPIINタイマがオーバータイム
となっているか否かが判定される(S6730)。LP
IINタイマがオーバータイムとなっていると判定され
たときには、LPIINオーバータイムがセットされ
(S6732)、処理を終了する。一方、LPIINタ
イマがオーバータイムとなっていないと判定されたとき
には、PI計測タイマがオーバータイムとなっているか
否かが判定される(S6734)。
【0910】S6734にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S67
00に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S6736)。ブレーキ出力状態となっていないと判
定されたときには、S6700に戻る。
【0911】一方、ブレーキ出力状態となっていると判
定されたときには、パラレル端子DC0の出力がL、D
C1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が
待機状態とされ(S6738)、パラレル端子DC0、
DC1、DC2が通電状態にセットされる(S674
0)。そして、S6700に戻る。
【0912】図127に第2速度制御H開始駆動処理の
フローチャートを示す。
【0913】第2速度制御H開始駆動処理は、図127
のS6742に示すように、まず、フォーカスカウント
2として0がセットされているか否かが判定される。フ
ォーカスカウント2として0がセットされていると判定
されたときには、図129のパルス駆動制御H開始駆動
処理に移行する。一方、フォーカスカウント2として0
がセットされていないと判定されたときには、フォーカ
スカウントとしてフォーカスカウント2がセットされる
(S6744)
【0914】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態となっているか否かが判定され(S67
46)、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状
態となっていないと判定されたときには、PI計測タイ
マとしてフォーカス駆動第2速度上限パルス時間(E T
LD2LUN2)がセットされる(S6748)。一方、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となってい
ると判定されたときには、PI計測タイマとしてフォー
カス駆動第2速度下限パルス時間(E T LD2LLN2)がセ
ットされる(S6750)。
【0915】そして、S6752に移行し、LPIIN
オーバータイムとして200msがセットされる。そし
て、端子LPIINがLであるか否かが判定される(S
6754)。端子LPIINがLであると判定されたと
きには、フォーカスカウントが1だけ減じられ(S67
56)、フォーカスカウントとして0がセットされてい
るか否かが判定される(S6758)。フォーカスカウ
ントとして0がセットされていると判定されたときに
は、図128のパルス駆動制御L開始駆動処理に移行す
る。一方、フォーカスカウントとして0がセットされて
いないと判定されたときには、図126のS6698に
移行する。
【0916】ところで、S6754にて、端子LPII
NがLでないと判定されたときには、S6760に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、HP検出がセッ
トされているか否かが判定され(S6762)、HP検
出がセットされていると判定されたときには、フォーカ
スカウントHPが0となっているか否かが判定される
(S6763)。フォーカスカウントHPが0となって
いると判定されたときには、S6766に移行する。一
方、フォーカスカウントHPが0となっていないと判定
されたときには、フォーカスカウントパルスとしてフォ
ーカスカウントHPがセットされる(S6764)。そ
して、図131のHP検出無しパルス駆動制御H開始駆
動処理に移行する。
【0917】一方、S6762にて、HP検出がセット
されていないと判定されたときには、LPIINタイマ
がオーバータイムとなっているか否かが判定される(S
6766)。LPIINタイマがオーバータイムとなっ
ていると判定されたときには、LPIINオーバータイ
ムがセットされ(S6768)、処理を終了する。一
方、LPIINタイマがオーバータイムとなっていない
と判定されたときには、PI計測タイマがオーバータイ
ムとなっているか否かが判定される(S6770)。
【0918】S6770にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S67
54に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S6772)。ブレーキ出力状態となっていないと判
定されたときには、S6754に戻る。
【0919】一方、ブレーキ出力状態となっていると判
定されたときには、パラレル端子DC0の出力がL、D
C1の出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が
待機状態とされ(S6774)、パラレル端子DC0、
DC1、DC2が通電状態にセットされる(S677
6)。そして、S6754に戻る。
【0920】図128にパルス駆動制御L開始駆動処理
のフローチャートを示す。
【0921】パルス駆動制御L開始駆動処理は、図12
8のS6777に示すように、フォーカスカウントパル
スが0となっているか否かが判定される。フォーカスカ
ウントパルスが0となっていると判定されたときには、
LHPINのHLのフラグがリセットされる(S677
9)。そして、処理を終了する。一方、フォーカスカウ
ントパルスが0となっていないと判定されたときには、
フォーカスカウントとしてフォーカスカウントパルスが
セットされる(S6778)。
【0922】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態となっているか否かが判定され(S67
80)、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状
態となっていないと判定されたときには、PI計測タイ
マとしてフォーカスブレーキ時間(E T BARIBRAKE)が
セットされる(S6782)。一方、パラレル端子DC
0、DC1、DC2が通電状態となっていると判定され
たときには、PI計測タイマとしてフォーカス駆動通電
時間(E T BARIMON)がセットされる(S6784)。
【0923】そして、LPIINオーバータイムとして
200msがセットされ(S6786)、端子LPII
NがHであるか否かが判定される(S6788)。端子
LPIINがHであると判定されたときには、フォーカ
スカウントとして1だけ減じられ(S6790)、フォ
ーカスカウントとして0がセットされているか否かが判
定される(S6792)。フォーカスカウントとして0
がセットされていると判定されたときには、LPIIN
のHLのフラグがセットされ(S6794)、処理を終
了する。
【0924】一方、フォーカスカウントとして0がセッ
トされていないと判定されたときには、パラレル端子D
C0、DC1、DC2が通電状態となっているか否かが
判定され(S6796)、パラレル端子DC0、DC
1、DC2が通電状態となっていないと判定されたとき
には、S6802に移行する。一方、パラレル端子DC
0、DC1、DC2が通電状態となっていると判定され
たときには、パラレル端子DC0の出力がL、DC1の
出力がL、DC2の出力がHとされモータ95が待機状
態とされる(S6798)。
【0925】そして、パラレル端子DC0の出力がH、
DC1の出力がH、DC2の出力がHとされブレーキ出
力状態とされる(S6800)。そして、S6802に
移行し、PI計測タイマとして、フォーカスブレーキ時
間(E T BARIBRAKE)がセットされ、図129のS68
38に移行する。
【0926】ところで、S6788にて、端子LPII
NがHでないと判定されたときには、S6804に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、HP検出がセッ
トされているか否かが判定され(S6806)、HP検
出がセットされていると判定されたときには、フォーカ
スカウントHPが0となっているか否かが判定される
(S6807)。フォーカスカウントHPが0となって
いると判定されたときには、S6810に移行する。一
方、フォーカスカウントHPが0となっていないと判定
されたときには、フォーカスカウントパルスとしてフォ
ーカスカウントHPがセットされる(S6808)。そ
して、図130のHP検出無しパルス駆動制御L開始駆
動処理に移行する。
【0927】一方、S6806にて、HP検出がセット
されていないと判定されたときには、LPIINタイマ
がオーバータイムとなっているか否かが判定される(S
6810)。LPIINタイマがオーバータイムとなっ
ていると判定されたときには、LPIINオーバータイ
ムがセットされ(S6812)、処理を終了する。一
方、LPIINタイマがオーバータイムとなっていない
と判定されたときには、PI計測タイマがオーバータイ
ムとなっているか否かが判定される(S6814)。
【0928】S6814にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S67
88に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S6816)。
【0929】S6816にて、ブレーキ出力状態となっ
ていないと判定されたときには、パラレル端子DC0の
出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされ
モータ95が待機状態とされる(S6818)。そし
て、パラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力が
H、DC2の出力がHとされブレーキ出力状態とされ
(S6820)、PI計測タイマとしてフォーカスブレ
ーキ時間(E T BARIBRAKE)がセットされる(S682
2)。そして、S6788に戻る。
【0930】一方、S6816にて、ブレーキ出力状態
となっていると判定されたときには、パラレル端子DC
0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHと
されモータ95が待機状態とされ(S6824)、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態にセットさ
れる(S6826)。そして、PI計測タイマとして、
フォーカス駆動通電時間(E T BARIMON)がセットされ
る(S6828)。そして、S6788に戻る。
【0931】図129にバリアパルス駆動制御H開始駆
動処理のフローチャートを示す。
【0932】バリアパルス駆動制御H開始駆動処理は、
図129のS6829に示すように、フォーカスカウン
トパルスが0となっているか否かが判定される。フォー
カスカウントパルスが0となっていると判定されたとき
には、LHPINのHLのフラグがリセットされる(S
6831)。そして、処理を終了する。一方、フォーカ
スカウントパルスが0となっていないと判定されたとき
には、S6830に移行し、フォーカスカウントとして
フォーカスカウントパルスがセットされる。
【0933】そして、パラレル端子DC0、DC1、D
C2が通電状態となっているか否かが判定され(S68
32)、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状
態となっていないと判定されたときには、PI計測タイ
マとしてフォーカスブレーキ時間(E T BARIBRAKE)が
セットされる(S6834)。一方、パラレル端子DC
0、DC1、DC2が通電状態となっていると判定され
たときには、PI計測タイマとしてフォーカス駆動通電
時間(E T BARIMON)がセットされる(S6836)。
【0934】そして、S6838に移行し、LPIIN
オーバータイムとして200msがセットされる。そし
て、端子LPIINがLであるか否かが判定される(S
6840)。端子LPIINがLであると判定されたと
きには、フォーカスカウントとして1だけ減じられ(S
6842)、フォーカスカウントとして0がセットされ
ているか否かが判定される(S6844)。フォーカス
カウントとして0がセットされていると判定されたとき
には、LPIINのHLのフラグがリセットされ(S6
846)、処理を終了する。
【0935】一方、S6844にて、フォーカスカウン
トとして0がセットされていないと判定されたときに
は、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態と
なっているか否かが判定され(S6848)、パラレル
端子DC0、DC1、DC2が通電状態となっていない
と判定されたときには、S6854に移行する。一方、
パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態となっ
ていると判定されたときには、パラレル端子DC0の出
力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされモ
ータ95が待機状態とされる(S6850)。
【0936】そして、パラレル端子DC0の出力がH、
DC1の出力がH、DC2の出力がHとされブレーキ出
力状態とされる(S6852)。そして、S6854に
移行し、PI計測タイマとして、フォーカスブレーキ時
間(E T BARIBRAKE)がセットされ、図128のS67
86に移行する。
【0937】ところで、S6840にて、端子LPII
NがLでないと判定されたときには、S6856に移行
し、HP検出処理が行われる。そして、HP検出がセッ
トされているか否かが判定され(S6858)、HP検
出がセットされていると判定されたときには、フォーカ
スカウントHPが0となっているか否かが判定される
(S6859)。フォーカスカウントHPが0となって
いると判定されたときには、S6862に移行する。一
方、フォーカスカウントHPが0となっていないと判定
されたときには、フォーカスカウントパルスとしてフォ
ーカスカウントHPがセットされる(S6860)。そ
して、図131のHP検出無しパルス駆動制御H開始駆
動処理に移行する。
【0938】一方、S6858にて、HP検出がセット
されていないと判定されたときには、LPIINタイマ
がオーバータイムとなっているか否かが判定される(S
6862)。LPIINタイマがオーバータイムとなっ
ていると判定されたときには、LPIINオーバータイ
ムがセットされ(S6864)、処理を終了する。一
方、LPIINタイマがオーバータイムとなっていない
と判定されたときには、PI計測タイマがオーバータイ
ムとなっているか否かが判定される(S6866)。
【0939】S6866にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S68
40に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S6868)。
【0940】S6868にて、ブレーキ出力状態となっ
ていないと判定されたときには、パラレル端子DC0の
出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされ
モータ95が待機状態とされる(S6870)。そし
て、パラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力が
H、DC2の出力がHとされブレーキ出力状態とされ
(S6872)、PI計測タイマとしてフォーカスブレ
ーキ時間(E T BARIBRAKE)がセットされる(S687
4)。そして、S6840に戻る。
【0941】一方、S6868にて、ブレーキ出力状態
となっていると判定されたときには、パラレル端子DC
0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHと
されモータ95が待機状態とされ(S6876)、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態にセットさ
れる(S6878)。そして、PI計測タイマとして、
フォーカス駆動通電時間(E T BARIMON)がセットされ
る(S6880)。そして、S6840に戻る。
【0942】図130にHP検出無しパルス駆動制御L
開始駆動処理のフローチャートを示す。
【0943】HP検出無しパルス駆動制御L開始駆動処
理は、図130のS6890に示すように、まず、フォ
ーカスカウントとしてフォーカスカウントパルスがセッ
トされる。そして、パラレル端子DC0、DC1、DC
2が通電状態となっているか否かが判定され(S689
2)、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態
となっていないと判定されたときには、PI計測タイマ
としてフォーカスブレーキ時間(E T BARIBRAKE)がセ
ットされる(S6894)。一方、パラレル端子DC
0、DC1、DC2が通電状態となっていると判定され
たときには、PI計測タイマとしてフォーカス駆動通電
時間(E T BARIMON)がセットされる(S6896)。
【0944】そして、LPIINオーバータイムとして
200msがセットされ(S6898)、端子LPII
NがHであるか否かが判定される(S6900)。端子
LPIINがHであると判定されたときには、フォーカ
スカウントとして1だけ減じられ(S6902)、フォ
ーカスカウントとして0がセットされているか否かが判
定される(S6904)。フォーカスカウントとして0
がセットされていると判定されたときには、LPIIN
のHLのフラグがセットされ(S6905)、処理を終
了する。
【0945】一方、S6904にて、フォーカスカウン
トとして0がセットされていないと判定されたときに
は、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態と
なっているか否かが判定される(S6908)。そし
て、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態と
なっていないと判定されたときには、S6914に移行
する。一方、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通
電状態となっていると判定されたときには、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる(S691
0)。
【0946】そして、パラレル端子DC0の出力がH、
DC1の出力がH、DC2の出力がHとされブレーキ出
力状態とされる(S6912)。そして、S6914に
移行し、PI計測タイマとして、フォーカスブレーキ時
間(E T BARIBRAKE)がセットされ、図131のS69
53に移行する。
【0947】ところで、S6900にて、端子LPII
NがHでないと判定されたときには、S6930に移行
し、LPIINタイマがオーバータイムとなっているか
否かが判定される。LPIINタイマがオーバータイム
となっていると判定されたときには、LPIINオーバ
ータイムがセットされ(S6932)、処理を終了す
る。一方、LPIINタイマがオーバータイムとなって
いないと判定されたときには、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっているか否かが判定される(S693
4)。
【0948】S6934にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S69
00に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S6936)。
【0949】S6936にて、ブレーキ出力状態となっ
ていないと判定されたときには、パラレル端子DC0の
出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされ
モータ95が待機状態とされる(S6938)。そし
て、パラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力が
H、DC2の出力がHとされブレーキ出力状態とされ
(S6940)、PI計測タイマとしてフォーカスブレ
ーキ時間(E T BARIBRAKE)がセットされる(S694
2)。そして、S6900に戻る。
【0950】一方、S6936にて、ブレーキ出力状態
となっていると判定されたときには、パラレル端子DC
0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHと
されモータ95が待機状態とされ(S6944)、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態にセットさ
れる(S6946)。そして、PI計測タイマとして、
フォーカス駆動通電時間(E T BARIMON)がセットされ
る(S6948)。そして、S6900に戻る。
【0951】図131にHP検出無しパルス駆動制御H
開始駆動処理のフローチャートを示す。
【0952】HP検出無しパルス駆動制御H開始駆動処
理は、図131のS6949に示すように、まず、フォ
ーカスカウントとしてフォーカスカウントパルスがセッ
トされる。そして、パラレル端子DC0、DC1、DC
2が通電状態となっているか否かが判定され(S695
0)、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態
となっていないと判定されたときには、PI計測タイマ
としてフォーカスブレーキ時間(E T BARIBRAKE)がセ
ットされる(S6951)。一方、パラレル端子DC
0、DC1、DC2が通電状態となっていると判定され
たときには、PI計測タイマとしてフォーカス駆動通電
時間(E T BARIMON)がセットされる(S6952)。
【0953】そして、LPIINオーバータイムとして
200msがセットされ(S6953)、端子LPII
NがLであるか否かが判定される(S6954)。端子
LPIINがLであると判定されたときには、フォーカ
スカウントとして1だけ減じられ(S6956)、フォ
ーカスカウントとして0がセットされているか否かが判
定される(S6958)。フォーカスカウントとして0
がセットされていると判定されたときには、LPIIN
のHLのフラグがセットされ(S6959)、処理を終
了する。
【0954】一方、S6958にて、フォーカスカウン
トとして0がセットされていないと判定されたときに
は、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態と
なっているか否かが判定される(S6960)。そし
て、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通電状態と
なっていないと判定されたときには、S6966に移行
する。一方、パラレル端子DC0、DC1、DC2が通
電状態となっていると判定されたときには、パラレル端
子DC0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力
がHとされモータ95が待機状態とされる(S696
2)。
【0955】そして、パラレル端子DC0の出力がH、
DC1の出力がH、DC2の出力がHとされブレーキ出
力状態とされる(S6964)。そして、S6966に
移行し、PI計測タイマとして、フォーカスブレーキ時
間(E T BARIBRAKE)がセットされ、図130のS68
98に移行する。
【0956】ところで、S6954にて、端子LPII
NがHでないと判定されたときには、S6968に移行
し、LPIINタイマがオーバータイムとなっているか
否かが判定される。LPIINタイマがオーバータイム
となっていると判定されたときには、LPIINオーバ
ータイムがセットされ(S6970)、処理を終了す
る。一方、LPIINタイマがオーバータイムとなって
いないと判定されたときには、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっているか否かが判定される(S697
2)。
【0957】S6972にて、PI計測タイマがオーバ
ータイムとなっていないと判定されたときには、S69
54に戻る。一方、PI計測タイマがオーバータイムと
なっていると判定されたときには、パラレル端子DC0
の出力がH、DC1の出力がH、DC2の出力がHとさ
れブレーキ出力状態となっているか否かが判定される
(S6974)。
【0958】S6974にて、ブレーキ出力状態となっ
ていないと判定されたときには、パラレル端子DC0の
出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHとされ
モータ95が待機状態とされる(S6976)。そし
て、パラレル端子DC0の出力がH、DC1の出力が
H、DC2の出力がHとされブレーキ出力状態とされ
(S6978)、PI計測タイマとしてフォーカスブレ
ーキ時間(E T BARIBRAKE)がセットされる(S698
0)。そして、S6954に戻る。
【0959】一方、S6974にて、ブレーキ出力状態
となっていると判定されたときには、パラレル端子DC
0の出力がL、DC1の出力がL、DC2の出力がHと
されモータ95が待機状態とされ(S6982)、パラ
レル端子DC0、DC1、DC2が通電状態にセットさ
れる(S6984)。そして、PI計測タイマとして、
フォーカス駆動通電時間(E T BARIMON)がセットされ
る(S6986)。そして、S6954に戻る。
【0960】次に、HP検出処理について説明する。
【0961】図132にHP検出処理のフローチャート
を示す。図132のS7000に示すように、HP検出
処理は、まず、HP検出のフラグがセットされているか
否かが判定される。そして、HP検出のフラグがセット
されていると判定されたときには、処理を終了する。一
方、HP検出のフラグがセットされていないと判定され
たときには、端子LHPINに変化があるか否かが判定
される(S7002)。
【0962】そして、S7002にて、端子LHPIN
に変化がないと判定されたときには、処理を終了する。
一方、端子LHPINに変化があると判定されたときに
は、50μs待機(S7004)の後、HPの立ち下が
りのフラグがセットされているか否かが判定される(S
7006)。
【0963】そして、S7006にて、HPの立ち下が
りのフラグがセットされていると判定されたときには、
端子LHPINがLであるか否かが判定される(S70
08)。端子LHPINがLであると判定されたときに
は、S7010に移行する。一方、端子LHPINがL
でないと判定されたときには、処理を終了する。
【0964】ところで、S7006にて、HPの立ち下
がりのフラグがセットされていないと判定されたときに
は、端子LHPINがHであるか否かが判定される(S
7008)。端子LHPINがHであると判定されたと
きには、S7010に移行する。一方、端子LHPIN
がHでない判定されたときには、処理を終了する。
【0965】そして、S7010では、HP検出のフラ
グがセットされる。そして、HP検出処理を終了する。
【0966】次に、ブレーキ中ピッチカウント計測駆動
処理について説明する。
【0967】図133にブレーキ中ピッチカウント計測
駆動処理のフローチャートを示す。ブレーキ中ピッチカ
ウント計測駆動処理には、ブレーキ中ピッチカウント計
測L開始駆動処理とブレーキ中ピッチカウント計測H開
始駆動処理がある。
【0968】図133のS7100に示すように、ブレ
ーキ中ピッチカウント計測L開始駆動処理は、まず、L
PIINオーバータイムとして15msがセットされ
る。そして、フォーカス駆動時のオーバーピッチ数(C
FCOV)として0がセットされる(S7102)。
【0969】そして、端子LHPINがHであるか否か
が判定される(S7104)。端子LHPINがHでな
いと判定されたときには、LHPINオーバータイムと
なっているか否かが判定される(S7106)。LHP
INオーバータイムとなっていないと判定されたときに
は、S7104に戻る。一方、LHPINオーバータイ
ムとなっていると判定されたときには、LHPINのH
Lのフラグをリセットし(S7108)、処理を終了す
る。
【0970】一方、S7104にて、端子LHPINが
Hであると判定されたときには、フォーカス駆動時のオ
ーバーピッチ数に1を加える(S7110)。そして、
端子LHPINがLであるか否かが判定される(S71
16)。端子LHPINがLでないと判定されたときに
は、LHPINオーバータイムとなっているか否かが判
定される(S7120)。LHPINオーバータイムと
なっていないと判定されたときには、S7116に戻
る。一方、LHPINオーバータイムとなっていると判
定されたときには、LHPINのHLのフラグをセット
し(S7122)、処理を終了する。
【0971】一方、S7116にて、端子LHPINが
Lであると判定されたときには、フォーカス駆動時のオ
ーバーピッチ数に1を加える(S7118)。そして、
S7104に戻る。
【0972】以上のように、本実施形態に係るレンズ鏡
胴1によれば、各レンズ群の全てを第三筒6に収容する
ことにより、各レンズ群の光軸、姿勢を正確に保持する
ことが容易となる。また、可動レンズ群である第二レン
ズ群102を最先の筒体である第三筒6に内蔵されるモ
ータ95により移動させることにより、レンズ鏡胴に外
力が加わっても各レンズ群間の姿勢を崩すことなく第二
レンズ群102の移動が可能であり、所望の光学性能を
確保できる。また、第三筒6を繰り出し及び繰り込みす
ることによりズーミングが可能であり、各レンズ群間の
微妙なカム補正移動などが不要であり、正確なズーミン
グが行える。
【0973】また、各レンズ群を取り付けた第三筒6の
繰り出し又は繰り込みを行い、第二レンズ群102を移
動させるだけで、各レンズ群からなるレンズ光学系の変
倍及び焦点調整が可能である。このため、変倍及び焦点
調整のために各レンズ群を取り付けた第三筒6以外の他
の筒体とカム連係を行い特定のレンズ群を駆動する必要
がなく、そのような複雑なカム機構が不要である。従っ
て、レンズ鏡胴の小型化が図れる。
【0974】また、第三筒6の内部に二つの固定レンズ
群である第一レンズ群101及び第三レンズ群103と
可動レンズ群である第二レンズ群102を収容し、第二
レンズ群102を第一レンズ群101と第三レンズ群1
03の間に配設することにより、第二レンズ群102の
移動に係る摺動部分や移動機構を第一レンズ群101と
第三レンズ群103により遮蔽することができる。この
ため、その摺動部分や移動機構にゴミや埃などが付着す
ることを防止し、微妙なフォーカシング駆動に支障を来
すことを確実に防止することができる。
【0975】なお、上述した本実施形態においては、本
発明に係るカメラをAPSカメラに適用する場合につい
て説明したが、本発明に係るカメラはそのようなものに
限られるものではなく、その他のカメラに適用してもよ
い。
【0976】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、鏡
胴の繰り出し又は繰り込み動作において不具合がある場
合でなくても、可動レンズ群の移動動作において不具合
があるときには鏡胴エラーとして記憶される。そして、
記憶手段に鏡胴エラーが記憶されているときにはレリー
ズ動作が禁止されるため、可動レンズ群の移動に支障が
あるときにレリーズ動作が行われることがなく、レリー
ズ動作により重故障となることを防止できる。また、可
動レンズ群を停止させて露光を行うなどの動作をしない
ため、不適正な写真撮影を行うこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカメラの説明図であ
る。
【図2】本発明の実施形態に係るカメラの説明図であ
る。
【図3】図1のカメラにおけるレンズ鏡胴の分解斜視図
である。
【図4】図1のカメラにおけるレンズ鏡胴の分解斜視図
である。
【図5】図1のカメラにおけるレンズ鏡胴の分解斜視図
である。
【図6】実施形態に係るカメラのレンズ鏡胴の説明図で
ある。
【図7】実施形態に係るカメラにおける第二レンズ群の
検出についての説明図である。
【図8】実施形態に係るカメラにおける第二レンズ群の
検出についての説明図である。
【図9】図1のカメラのレンズ鏡胴における第三筒の断
面図である。
【図10】図9におけるX−Xの断面図である。
【図11】図1のカメラのレンズ鏡胴の基本的動作につ
いての説明図である。
【図12】図1のカメラのレンズ鏡胴の基本的動作につ
いての説明図である。
【図13】図1のカメラのレンズ鏡胴の基本的動作につ
いての説明図である。
【図14】図1のカメラのレンズ鏡胴の基本的動作につ
いての説明図である。
【図15】図1のカメラのレンズ鏡胴の基本的動作につ
いての説明図である。
【図16】図1のカメラにおける電気的構成を示す図で
ある。
【図17】図1のカメラの分岐処理のフローチャートで
ある。
【図18】図1のカメラの初期処理のフローチャートで
ある。
【図19】図1のカメラの初期処理のフローチャートで
ある。
【図20】図1のカメラの初期処理のフローチャートで
ある。
【図21】図1のカメラのレリーズ処理のフローチャー
トである。
【図22】図1のカメラのレリーズ処理のフローチャー
トである。
【図23】図1のカメラのレリーズ処理のフローチャー
トである。
【図24】図1のカメラのレリーズ処理のフローチャー
トである。
【図25】図1のカメラのレリーズ処理のフローチャー
トである。
【図26】図1のカメラのメインスイッチ処理のフロー
チャートである。
【図27】図1のカメラのSM開処理のフローチャート
である。
【図28】図1のカメラのSM閉処理のフローチャート
である。
【図29】図1のカメラのスタンバイ処理のフローチャ
ートである。
【図30】図1のカメラのオートWIDE処理のフロー
チャートである。
【図31】図1のカメラの鏡胴リカバリチェック処理の
フローチャートである。
【図32】図1のカメラにおける鏡胴駆動用モータ及び
第二レンズ群駆動用モータの制御信号の説明図である。
【図33】図1のカメラのレンズ鏡胴における動作の概
要説明図である。
【図34】図1のカメラのオープン処理のフローチャー
トである。
【図35】図1のカメラのクローズ処理のフローチャー
トである。
【図36】図1のカメラのクローズ処理のフローチャー
トである。
【図37】図1のレンズ鏡胴のWIDE駆動時における
駆動停止のタイミングチャートである。
【図38】図1のカメラのズームTELE処理のフロー
チャートである。
【図39】図1のカメラのズームTELE処理のフロー
チャートである。
【図40】図1のカメラのTELE駆動時における駆動
停止のタイミングチャートである。
【図41】図1のカメラのズームWIDE処理のフロー
チャートである。
【図42】図1のカメラのズームWIDE処理のフロー
チャートである。
【図43】図1のカメラのズーム片寄せ処理のフローチ
ャートである。
【図44】図1のカメラのTELE駆動処理のフローチ
ャートである。
【図45】図1のカメラのTELE駆動処理のフローチ
ャートである。
【図46】図1のカメラのWIDE駆動処理のフローチ
ャートである。
【図47】図1のカメラのWIDE駆動処理のフローチ
ャートである。
【図48】図1のカメラの鏡胴リカバリ処理のフローチ
ャートである。
【図49】図1のカメラの鏡胴リカバリ処理の動作概要
図である。
【図50】図1のカメラの鏡胴リカバリ駆動処理のフロ
ーチャートである。
【図51】図1のカメラの鏡胴リカバリ駆動処理のフロ
ーチャートである。
【図52】図1のカメラのモードPIカウント処理のフ
ローチャートである。
【図53】図1のカメラのレンズドライブ処理のフロー
チャートである。
【図54】図1のカメラのレンズリターン処理のフロー
チャートである。
【図55】図1のカメラの第一レンズドライブ処理及び
第一レンズリターン処理の動作概要図である。
【図56】図1のカメラの第一レンズドライブ処理のフ
ローチャートである。
【図57】図1のカメラの第一レンズドライブ処理のフ
ローチャートである。
【図58】図1のカメラの第一レンズドライブ処理のフ
ローチャートである。
【図59】図1のカメラの第一レンズドライブ処理のフ
ローチャートである。
【図60】図1のカメラの第一レンズリターン処理のフ
ローチャートである。
【図61】図1のカメラの第二レンズドライブ処理及び
第二レンズリターン処理の動作概要図である。
【図62】図1のカメラの第二レンズドライブ処理の動
作説明図である。
【図63】図1のカメラの第二レンズドライブ処理の動
作説明図である。
【図64】図1のカメラの第二レンズドライブ処理のフ
ローチャートである。
【図65】図1のカメラの第二レンズドライブ処理のフ
ローチャートである。
【図66】図1のカメラの第二レンズドライブ処理のフ
ローチャートである。
【図67】図1のカメラの第二レンズドライブ処理のフ
ローチャートである。
【図68】図1のカメラの第二レンズドライブ処理のフ
ローチャートである。
【図69】図1のカメラの第二レンズリターン処理の動
作説明図である。
【図70】図1のカメラの第二レンズリターン処理の動
作説明図である。
【図71】図1のカメラの第二レンズリターン処理のフ
ローチャートである。
【図72】図1のカメラの第二レンズリターン処理のフ
ローチャートである。
【図73】図1のカメラの第二レンズリターン処理のフ
ローチャートである。
【図74】図1のカメラの第二レンズリターン処理のフ
ローチャートである。
【図75】図1のカメラの第二レンズリターン処理のフ
ローチャートである。
【図76】図1のカメラのバリア閉処理におけるWID
E待機時の動作説明図である。
【図77】図1のカメラのバリア閉処理におけるTEL
E待機時の動作説明図である。
【図78】図1のカメラのバリア閉処理のフローチャー
トである。
【図79】図1のカメラのバリア閉処理のフローチャー
トである。
【図80】図1のカメラのバリア閉処理のフローチャー
トである。
【図81】図1のカメラのバリア閉処理のフローチャー
トである。
【図82】図1のカメラのバリア閉処理のフローチャー
トである。
【図83】図1のカメラのバリア閉処理のフローチャー
トである。
【図84】図1のカメラのバリア閉処理のフローチャー
トである。
【図85】図1のカメラのバリア閉動作用フォーカス駆
動処理のフローチャートである。
【図86】図1のカメラのバリア閉動作用フォーカス駆
動処理のフローチャートである。
【図87】図1のカメラのバリア閉動作用フォーカス駆
動処理のフローチャートである。
【図88】図1のカメラのバリア閉動作用フォーカス駆
動処理のフローチャートである。
【図89】図1のカメラのバリア閉動作用フォーカス駆
動処理のフローチャートである。
【図90】図1のカメラのバリア閉動作用フォーカス駆
動処理のフローチャートである。
【図91】図1のカメラのバリア開処理における動作説
明図である。
【図92】図1のカメラのバリア開処理のフローチャー
トである。
【図93】図1のカメラのバリア開処理のフローチャー
トである。
【図94】図1のカメラのバリア開処理のフローチャー
トである。
【図95】図1のカメラのバリア開処理のフローチャー
トである。
【図96】図1のカメラのバリア開処理のフローチャー
トである。
【図97】図1のカメラのフォーカスTELE待機移動
処理における動作説明図である。
【図98】図1のカメラのフォーカスTELE待機移動
処理のフローチャートである。
【図99】図1のカメラのフォーカスTELE待機移動
処理のフローチャートである。
【図100】図1のカメラのフォーカスTELE待機移
動処理のフローチャートである。
【図101】図1のカメラのフォーカスTELE待機移
動処理のフローチャートである。
【図102】図1のカメラのフォーカスTELE待機移
動処理のフローチャートである。
【図103】図1のカメラのフォーカスWIDE待機移
動処理における動作説明図である。
【図104】図1のカメラのフォーカスWIDE待機移
動処理のフローチャートである。
【図105】図1のカメラのフォーカスWIDE待機移
動処理のフローチャートである。
【図106】図1のカメラのフォーカスWIDE待機移
動処理のフローチャートである。
【図107】図1のカメラのフォーカスWIDE待機移
動処理のフローチャートである。
【図108】図1のカメラのフォーカスWIDE待機移
動処理のフローチャートである。
【図109】図1のカメラのフォーカス初期処理におけ
る動作説明図である。
【図110】図1のカメラのフォーカス初期処理におけ
る動作説明図である。
【図111】図1のカメラのフォーカス初期処理のフロ
ーチャートである。
【図112】図1のカメラのフォーカス初期処理のフロ
ーチャートである。
【図113】図1のカメラのフォーカス初期処理のフロ
ーチャートである。
【図114】図1のカメラのフォーカス初期移動処理の
フローチャートである。
【図115】図1のカメラのフォーカス初期移動処理の
フローチャートである。
【図116】図1のカメラのフォーカス初期移動処理の
フローチャートである。
【図117】図1のカメラのフォーカスエラーリカバリ
処理における動作説明図である。
【図118】図1のカメラのフォーカスエラーリカバリ
処理における動作説明図である。
【図119】図1のカメラのフォーカスエラーリカバリ
処理における動作説明図である。
【図120】図1のカメラのフォーカスエラーリカバリ
処理のフローチャートである。
【図121】図1のカメラのフォーカス駆動処理におけ
る駆動制御の種類と速度の関係を示した図である。
【図122】図1のカメラのフォーカス駆動処理のフロ
ーチャートである。
【図123】図1のカメラのフォーカス駆動処理のフロ
ーチャートである。
【図124】図1のカメラのフォーカス駆動処理のフロ
ーチャートである。
【図125】図1のカメラのフォーカス駆動処理のフロ
ーチャートである。
【図126】図1のカメラのフォーカス駆動処理のフロ
ーチャートである。
【図127】図1のカメラのフォーカス駆動処理のフロ
ーチャートである。
【図128】図1のカメラのフォーカス駆動処理のフロ
ーチャートである。
【図129】図1のカメラのフォーカス駆動処理のフロ
ーチャートである。
【図130】図1のカメラのフォーカス駆動処理のフロ
ーチャートである。
【図131】図1のカメラのフォーカス駆動処理のフロ
ーチャートである。
【図132】図1のカメラのHP検出処理のフローチャ
ートである。
【図133】図1のカメラのブレーキ中ピッチカウント
計測駆動処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1…レンズ鏡胴、2…カメラ、3…カメラ本体、4…第
一筒、5…第二筒、6…第三筒、101…第一レンズ
群、102…第二レンズ群102、103…第三レンズ
群、O…光軸。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 5/00 G03B 9/08 A 7/00 17/04 9/08 G02B 7/04 A 17/04 Z (72)発明者 島田 昇 埼玉県さいたま市植竹町一丁目324番地 富士写真光機株式会社内 Fターム(参考) 2H002 BB02 BB05 BB08 BB15 HA07 HA08 HA12 HA13 JA03 ZA02 2H044 DA01 DA02 DB02 DC00 2H081 CC01 DD00 2H101 BB07 BB08 DD21 DD42 DD44 DD52 DD53 DD58 DD62 DD63

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体から繰り出し可能な鏡胴と、 前記鏡胴内に配設され、光軸に沿って配置した複数のレ
    ンズ群を有し、その複数のレンズ群のうち少なくとも一
    つを移動可能な可動レンズ群としたレンズ光学系と、 駆動源の駆動力の伝達により前記可動レンズ群を移動さ
    せるレンズ移動機構と、 前記駆動源を駆動制御し、前記可動レンズ群を所定位置
    まで移動させる移動制御手段と、 前記可動レンズ群の移動に不具合があるときに、鏡胴エ
    ラーとして記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に前記鏡胴エラーが記憶されているとき
    に、レリーズ動作を禁止するレリーズ禁止手段と、を備
    えたカメラ。
  2. 【請求項2】 前記可動レンズ群が前記レンズ光学系に
    おいてフォーカシングを行うためのレンズ群であること
    を特徴とする請求項1に記載のカメラ。
JP2001205370A 2000-07-06 2001-07-05 カメラ Pending JP2002182099A (ja)

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JP2000-205920 2000-07-06
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011164149A (ja) * 2010-02-04 2011-08-25 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法

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JP2011164149A (ja) * 2010-02-04 2011-08-25 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法

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