JP2002181806A - 水道向け給水端末水質セキュリティシステム - Google Patents

水道向け給水端末水質セキュリティシステム

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JP2002181806A
JP2002181806A JP2000378588A JP2000378588A JP2002181806A JP 2002181806 A JP2002181806 A JP 2002181806A JP 2000378588 A JP2000378588 A JP 2000378588A JP 2000378588 A JP2000378588 A JP 2000378588A JP 2002181806 A JP2002181806 A JP 2002181806A
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supply terminal
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JP2000378588A
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Hirohide Akiyama
浩秀 秋山
Yukiko Shimada
有希子 島田
Hiroyasu Yamane
浩靖 山根
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水質監視に要する時間・コスト・マンパワーを
低減するとともに、水質管理に不慣れな水道の管理責任
者の負担を軽減し、水道の水質管理の改善に寄与するよ
うな水道向け給水端末水質セキュリティシステムを提供
する。 【解決手段】サーバシステム1は、A,B,C地区の簡
易専用水道の給水端末水質モニタ3,4,5から給水端
末水質に関する計測データをネットワーク2を介して取
得し、計測データを用いる水質検査に関する水質報告デ
ータを作成する。そして、サーバシステム1は、A,
B,C地区の水道の管理責任者のデータ受信装置6,
7,8に水質報告データをネットワーク2を介して返信
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるインター
ネットなど一般公衆が利用できるネットワークを利用し
て、水質の監視を必要とする水道に対して水質セキュリ
ティサービスを提供する水道向け給水端末水質セキュリ
ティシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、簡易専用水道の管理が注目されて
いる。ここに、水道法に簡易専用水道が定義されてお
り、その定義は「この法律において「簡易専用水道」と
は、水道事業の用に供する水道及び専用水道以外の水道
であつて、水道事業の用に供する水道から供給を受ける
水のみを水源とするものをいう。ただし、その用に供す
る施設の規模が政令で定める基準以下のものを除く。」
とされている。
【0003】しかし、簡易専用水道を取り巻く環境に様
々な変化が生じ、管理体制を強化する制度に変更する方
向で検討が進んでいる。この場合、簡易専用水道を運営
する地方自治体などは、簡易専用水道の水質管理を行う
管理責任者を配置する義務を有することとなるが、技術
者不足等の要因により、実際には水質管理知識を有しな
い地区の代表または警備会社の警備員などの管理責任者
が選ばれ、水道管理の専門知識を有する業者がこの管理
責任者を補助する場合が多くなると予想される。
【0004】続いて、これら簡易専用水道の水質管理の
具体例について説明する。例えば、専門知識を有する業
者の水質管理技術者は簡易専用水道の受水槽や給水端末
からサンプリング水を採水し、検査機器・計測機器を有
している施設にサンプリング水を持ち込んで水質検査を
行い、その後に改善点がある場合には改善策を施すとい
うような管理である。
【0005】しかし、このような管理は時間・手間を要
するものであり、特に、簡易専用水道の水質のリアルタ
イムな監視は困難であった。また、従来の管理における
水質検査は経験豊かな水質管理技術者に頼るような状態
であり、全ての簡易専用水道の管理の強化を義務づける
制度下においては、水質管理技術者不足が顕著になるこ
とも予想される。
【0006】上記のような状態が改善されない場合は、
簡易専用水道の管理は、手間・時間・コストを要するも
のになることは避けられない状態であった。また、簡易
専用水道に毒物・異物が混入したような場合、従来は迅
速な対処は望めない状況であり、安全管理の面において
も迅速に対処できるようにしたいという要請があった。
【0007】そこで上述のような簡易専用水道のセキュ
リティサービスを委託できるような水道向け給水端末水
質セキュリティサービス必要になると予想される。この
ようなサービスの提供について各種形態が考えられる
が、いわゆるインターネットの普及に伴い、いわゆるイ
ンターネットを利用して、遠隔地から簡易専用水道向け
給水端末水質セキュリティサービスを提供する事業形態
が検討されている。
【0008】このような遠隔地から水質管理を行うよう
な先行技術として、例えば、特開平10−90250号
公報の「水質管理システムにおける配水水質モニタ計測
値データの伝送方法」が開示されている。先行技術は、
子局(配水水質モニタ)における計測値の時間変化を、
異常発生時のみならず、許容偏差以上の変化が発生した
時点で、親局で確認するシステムに係るものである。し
かしながら、受水槽を用いるような簡易専用水道の水質
管理に関するものではなかった。専用水道や簡易専用水
道などに配慮した水道向け給水端末水質セキュリティサ
ービスの提供の実現が希求されている。また、専用水道
や簡易専用水道などに限定することなく、大規模水道に
も適用できるようにして汎用性の高いものとすることも
要請されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
課題を解決するためになされたものであり、水質監視に
要する時間・コスト・マンパワーを低減するような水道
向け給水端末水質セキュリティシステムを提供すること
にある。また、水質管理に不慣れな水道の管理責任者の
負担を軽減し、水道の衛生管理の改善に寄与するような
水道向け給水端末水質セキュリティシステムを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の水道向け給水端末水質セキュリティ
システムによれば、水道の給水端末水質に係る評価項目
を検出する給水端末水質モニタと、サービス提供者が有
するサーバシステムと、水道の管理責任者が有するデー
タ受信装置と、前記給水端末水質モニタ、前記サーバシ
ステム、および、前記データ受信装置が接続されるネッ
トワークと、を備える水道向け給水端末水質セキュリテ
ィシステムであって、前記サーバシステムは、前記給水
端末水質モニタが出力する計測データおよび水道特定デ
ータがネットワークを介して送信された場合にこれらデ
ータを受信ののち受け付ける受付手段と、前記受付手段
で受け付けられた前記計測データを用いて水質報告デー
タを作成する水質報告データ作成手段と、水道特定デー
タにより特定される水道の管理責任者のデータ受信装置
へ前記水質報告データをネットワークを介して返信する
水質報告データ返信手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0011】また、請求項2記載の水道向け給水端末水
質セキュリティシステムによれば、水道の給水端末水質
に係る評価項目を検出する給水端末水質モニタと、サー
ビス提供者が有するサーバシステムと、水道の管理責任
者が有するデータ受信装置と、前記給水端末水質モニ
タ、前記サーバシステム、および、前記データ受信装置
が接続されるネットワークと、を備える水道向け給水端
末水質セキュリティシステムであって、前記サーバシス
テムは、給水端末水質に関する基準データが、水道を特
定する水道特定データに関連づけられてデータベースに
書き込み・読み出しされるようになされており、前記給
水端末水質モニタが出力する計測データおよび水道特定
データがネットワークを介して送信された場合にこれら
データを受信ののち受け付ける受付手段と、前記受付手
段で受け付けられた前記水道特定データにより特定され
る給水端末水質に関する基準データをデータベースから
読み出す読出手段と、前記受付手段で受け付けられた前
記計測データおよび前記読出手段で読み出された前記基
準データを用いて、所定の監視項目について予め定めら
れた水質の基準を満たすか否かについての監視処理を行
う水質監視手段と、前記水質監視手段で所定の監視項目
について水質が基準を満たさないと判断された場合には
管理責任者の前記データ受信装置へこの判断を通知する
ための通知データを作成する通知データ作成手段と、水
道特定データにより特定される水道の管理責任者の前記
データ受信装置へ前記通知データをネットワークを介し
て返信する通知データ返信手段と、を備えることを特徴
とする。
【0012】また、請求項3記載の水道向け給水端末水
質セキュリティシステムによれば、請求項2に記載され
た水道向け給水端末水質セキュリティシステムにおい
て、前記水質監視手段で所定の監視項目について水質が
基準を満たさないと判断された場合にはさらに隣接する
地区の水道について水質監視を行い、これらも基準を満
たさないと判断されたときには広域的な異常であると判
断して管理責任者の前記データ受信装置へこの判断を通
知するための通知データを作成する通知データ作成手段
を有することを特徴とする。
【0013】また、請求項4記載の水道向け給水端末水
質セキュリティシステムによれば、請求項2または請求
項3に記載された水道向け給水端末水質セキュリティシ
ステムにおいて、前記基準データは、運用開始時にデー
タベースに予め登録されたデータとすることを特徴とす
る。
【0014】また、請求項5記載の水道向け給水端末水
質セキュリティシステムによれば、請求項2または請求
項3に記載された水道向け給水端末水質セキュリティシ
ステムにおいて、前記基準データは、過去に検出されて
データベースに蓄積された計測データとすることを特徴
とする。
【0015】また、請求項6記載の水道向け給水端末水
質セキュリティシステムによれば、水道の給水端末水質
に係る評価項目を検出する給水端末水質モニタと、サー
ビス提供者が有するサーバシステムと、水道の管理責任
者が有するデータ受信装置と、計測データを用いて水質
の解析を行う専門家の専門家用端末と、前記給水端末水
質モニタ、前記サーバシステム、前記データ受信装置、
および、専門家用端末が接続されるネットワークと、を
備える水道向け給水端末水質セキュリティシステムであ
って、前記サーバシステムは、前記給水端末水質モニタ
が出力する計測データおよび水道特定データがネットワ
ークを介して送信された場合にこれらデータを受信のの
ち受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付け
られた前記計測データとこの計測データを用いて水質の
解析を専門家に依頼する依頼データとをともに送信する
解析依頼手段と、解析がなされた後に前記専門家用端末
から送信される水質報告データを受信ののち受け付ける
受付手段と、水道特定データにより特定される水道の管
理責任者のデータ受信装置へ前記水質報告データをネッ
トワークを介して返信する水質報告データ返信手段と、
を備えることを特徴とする。
【0016】また、請求項7記載の水道向け給水端末水
質セキュリティシステムによれば、請求項1〜請求項6
の何れか1項に記載された水道向け給水端末水質セキュ
リティシステムにおいて、前記給水端末水質モニタは、
無線通信を介してネットワークに接続されることを特徴
とする。
【0017】また、請求項8記載の水道向け給水端末水
質セキュリティシステムによれば、請求項1〜請求項7
の何れか1項に記載された水道向け給水端末水質セキュ
リティシステムにおいて、前記データ受信装置は、管理
責任者が居る箇所に設置されたクライアントシステムで
あることを特徴とする。
【0018】また、請求項9記載の水道向け給水端末水
質セキュリティシステムによれば、請求項1〜請求項7
の何れか1項に記載された水道向け給水端末水質セキュ
リティシステムにおいて、前記データ受信装置は、管理
責任者が有するデータ通信機能を有する携帯型情報端末
であることを特徴とする。
【0019】また、請求項10に記載の水道向け給水端
末水質セキュリティシステムによれば、請求項1〜請求
項7の何れか1項に記載された水道向け給水端末水質セ
キュリティシステムにおいて、前記データ受信装置は、
管理責任者が有するデータ通信機能を備えたコンピュー
タ端末であることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の水道向け給水端末
水質セキュリティシステムの第1実施形態について説明
する。なお、以下、本明細書中に述べる各実施形態の水
道とは簡易専用水道・簡易水道・専用水道その他大規模
水道などを包含するものである。第1実施形態は、請求
項1,請求項7〜請求項10に記載された発明に係り、
水道の給水端末水質の検査を行い、検査結果を管理責任
者に通知するようにすることで、水質検査に要する時間
・コスト・マンパワーを低減するシステムである。
【0021】具体的には、水道の給水端末に設置された
給水端末水質モニタが給水からサンプル水を採水して給
水端末水質に関するモニタリングを行い、この計測デー
タをネットワークを介してサーバシステムへ送信し、こ
のサーバシステムが、水質報告データを作成して管理責
任者のデータ受信装置へ送信するようにして、遠隔地か
らリアルタイムに給水の水質を監視するとともに水質情
報を提供するサービスである。
【0022】図1は本実施形態の水道向け給水端末水質
セキュリティシステムを説明する説明図である。図1で
示すように水道向け給水端末水質セキュリティシステム
はネットワークを含む全体システムである。サービス提
供側のサーバシステム1はネットワーク2を介して、顧
客側のA地区の水道・B地区の水道・C地区の水道に設
置された給水端末水質モニタ3,4,5、および、A,
B,C地区の水道の管理責任者が有するデータ受信装置
6,7,8と接続されている。なお、本実施形態では説
明の簡略化のため3つの地区の水道を顧客として想定し
ているが、顧客の数は3に限るものではなく任意の数と
することが可能であり、サーバシステム1の処理能力に
応じて適数の顧客にサービスを提供できる。サーバシス
テム1は、ネットワーク2を介してA,B,C地区の水
道へ水道向け給水端末水質セキュリティサービスを提供
することとなる。
【0023】図2は、本実施形態のサーバシステム1の
構成図である。図2で示すように、サーバシステム1
は、ネットワーク2を介して給水端末水質モニタ3,
4,5から送信された計測データを受信・加工するた
め、複数の処理手段を組み合わせたプログラムを行うメ
インサーバ1a、各種データの読み出し書き込みがなさ
れるデータベース1bを有している。オペレータは、こ
のメインサーバ1aを適宜操作できるようになされてい
る。
【0024】データベース1bは、具体的には、大容量
サーバであるメインサーバ1aが内蔵するハードディス
クに構築されたデータベースなどである。しかしなが
ら、メインサーバ1aを管理サーバとし、また、データ
ベース1bをデータベースサーバとして、例えば、LA
N(Local Area Network)のようにネットワーク上で運
用される分散処理型の複数のサーバを有するサーバシス
テム1としても良い。これらサーバシステム1の構成
は、適宜設計・選択される。さらに、図示しないもの
の、データベース1bがネットワーク2を介して他の箇
所に取り付けられていたとしても、サーバシステム1か
らアクセスできるようになされていればよい。
【0025】ネットワーク2は、公衆回線・専用回線な
どの電気通信回線や交換機などの設備を一括して含むも
のとする。この電気通信回線は、パケット交換網、IS
DN(Integrated Services Digital Network)、また
はアナログ網などを含むインターネット網であり、サー
バシステム1と電気通信回線との間にはパケット交換網
ならばDSU(Digital Service Unit)を、ISDNな
らばDSUやTA(Terminal Adapter)を、アナログ網
ならばモデムも接続される。また、プロトコル変換のた
めゲートウェイ装置なども必要となる場合もある。本実
施形態では説明の簡略化のため、ネットワーク2にこれ
ら伝送装置を含むものとし、このネットワーク2に接続
することでインターネットを利用した通信が可能になる
ものとして説明する。さらに、電気通信回線以外のネッ
トワークとして、電力信号に電気通信信号を重畳させる
ことで電力線を電気通信回線に組み込む技術が開発され
ているが、この場合には電力信号と電気通信信号との結
合・分離・変調・復調を行う装置を介在させることで、
ネットワークとして併用することができる。これらいず
れのネットワークとしても本発明の実施は可能である。
【0026】A,B,C地区の水道の管理責任者が有す
るデータ受信装置6,7,8は、インターネット網を利
用できる通常のデスクトップ型・ラップトップ型のパー
ソナルコンピュータ、または、携帯型情報端末(例えば
パームトップパソコン・データ通信機能を有する携帯電
話)などである。データ受信装置6,7,8は、少なく
ともデータを受信する機能を有している装置であれば良
いが、データを送信できても良い。
【0027】これらデータ受信装置6,7,8は、A,
B,C地区の水道の管理人室に管理責任者が常駐してい
るような場合には、管理責任者室のクライアントサーバ
・パーソナルコンピュータ・携帯電話であったりする。
また、管理責任者室に管理責任者が常駐せず、地区の代
表などが管理責任者であるような場合は、この管理責任
者のいる家のモジュラージャックを介して接続されたパ
ーソナルコンピュータや、データ通信可能な携帯電話で
あったりする。
【0028】また、A,B,C地区の水道に常駐する訳
ではないがサービス提供者が設けた出張所の管理責任者
室に管理責任者が常駐しているような場合には、この管
理責任者室のクライアントサーバ・パーソナルコンピュ
ータ・携帯電話であったりする。この場合は、非常時に
は管理責任者またはその他要員がA,B,C地区水道に
派遣されることとなる。これらは各地区の固有の事情に
応じて適宜選択されることとなる。
【0029】この水道についてさらに具体的に説明す
る。図3は、本実施形態のサーバシステム1とネットワ
ーク2を介して接続する給水端末水質モニタ3およびデ
ータ受信装置6の接続例を説明する図である。なお、図
3では、A地区の水道についてのみ図示し、B地区、C
地区の水道でも構成は同様として説明を省略する。A地
区の水道において、ネットワーク2と接続されるのは給
水端末3’の水質を管理する給水端末水質モニタ3、お
よび、データ受信装置6に接続されている。このデータ
受信装置6を更に詳しくのべると、管理責任者室に備え
てあるクライアントシステム6a、または、A地区代表
による水道の管理責任者の家にあるパーソナルコンピュ
ータ6c、同じくA地区代表による管理責任者が携帯す
るデータ送受信機能を有する携帯電話6bなどに接続さ
れている。また、管理責任者が常駐しない場合にはサー
ビス提供者側が設ける出張所に備えてあるクライアント
システム6dなどに接続されている。これらはいずれの
場合も水質管理責任者が利用できるように配置され、後
述するが、非常時(例えば、受水槽から毒物が検出され
たような時)には管理責任者がA地区の水道へ急行する
こととなる。
【0030】続いて、本システムによるセキュリティサ
ービス提供についてデータの流れとともに説明する。図
3で示すように、給水端末3’の付近に設置される給水
端末水質モニタ3は、水質の成分に関する各種の計測デ
ータを取得する。給水端末水質モニタ3は、採水された
サンプリング水から、サンプリング水の成分の含有量を
検出して得た計測数値を計測データとして出力する装置
であったり、センサなどから出力される電気量をA/D
変換して得たディジタルデータを計測データとして出力
する装置などである。このように計測データをどのよう
なデータとするかは、適宜、設計・選択される。
【0031】給水端末水質モニタ3は、給水端末3’に
常時固定されて連続または所定期間毎に計測データを取
得する装置であったり、また、例えばセキュリティサー
ビスの提供専用に開発されたPDA(Personal Digital
Assistant)・パームトップパソコンなどのような携帯
型の情報端末として検査技術者の操作により計測データ
を取得するようにしても良い。このように給水端末水質
モニタ3は、各種の形態が可能であるが、少なくとも上
述したように水質に関する計測データを出力する装置で
あれば良い。なお、給水端末水質モニタ3,4,5が計
測データを出力する場合には、例えば、PHS(Person
al Handyphone system)による無線通信を介してネッ
トワーク2に接続するようにしても良い。
【0032】給水端末水質モニタ3は、給水端末3’の
貯水を採水の上、水温、濁度、色度、pH値、電気伝導
率、残留塩素、水圧を計測データとしている。また、毒
物等の流入の監視のために、シアン、フェノール、油膜
などを計測データとしている。また、給水端末3’内に
異物が侵入する場合を想定して、防水・耐水型のITV
(Industrial Television)を給水端末3’内に設置し
て得る画像データも計測データとしている。
【0033】ここに、計測データには、先に説明したデ
ータに加え、検査項目の名称・管理番号・サンプリング
日時なども含めるようなデータとする。また、複数の検
査項目を含めるようなデータ構造を有するものとしても
良い。この場合、計測データのデータ構造は、統一フォ
ーマットに沿って作成される。また、水道特定データ
は、建物を特定するためのデータであり、建物の所在地
・電話番号・電子メールアドレスなどに加え、建物内外
にいる管理責任者の所在地・電話番号・電子メールアド
レスなどとすることができる。
【0034】給水端末水質モニタ3から出力される計測
データは、ネットワーク2を介してサーバシステム1へ
送信されるようにしても良く、また、一旦、給水端末水
質モニタ3の有するデータ処理部で計測データを加工し
たり、纏めたりした上で一時に一括して計測データを送
信するようにしても良い。このような送信方式は適宜選
択される。
【0035】このようにして、A地区の水道に設置され
た給水端末水質モニタ3からは計測データ、および、こ
の計測データがどこから送信されたかを特定するための
水道特定データが、ネットワークを介してサーバーシス
テム1へ送信されることとなる。
【0036】サーバシステム1は、データを用いて処理
を行う。図4はサーバシステム1によるセキュリティサ
ービスの提供手段を説明するフローチャートである。こ
のようなサーバシステム1に対し、図1,図3で示すA
地区の水道の給水端末水質モニタ3から、A地区の水道
の給水端末3’の貯水の水質に関する計測データ、およ
び、A地区の水道を特定する水道特定データがネットワ
ーク2を介してサーバシステム1へ送信される。サーバ
システム1のメインサーバ1aは、ネットワーク2を介
して送信されたこれらの計測データおよび水道特定デー
タを受信ののち受け付ける(ステップS1:受付手
段)。
【0037】この受付手段は、24時間休みなく受け付
けるようになされており、連続して送信される計測デー
タおよび水道特定データを常時受け付けるような手段で
あったり、また、計測データおよび水道特定データが期
間を隔てて送信されるたびに受け付けるような手段とし
てもよい。
【0038】メインサーバ1aは、受付手段により受け
付けられた計測データを用いて水質報告データを作成す
る(ステップS2:水質報告データ作成手段)。ここに
水質報告データ例として、単に異常がないことのみ通知
するテキストデータであったり、水質監視用の水温、濁
度、色度、pH値、電気伝導率、残留塩素、水圧に係る
計測数値データや、毒物等の流入の監視用のシアン、フ
ェノール、油膜などに係る計測数値データを通知するよ
うにしてもよい。また、給水端末3’内の給水に異物侵
入の監視用にITVにより撮像された画像データを加え
るようにしてもよい。
【0039】メインサーバ1aは、水質報告データを水
道特定データにより特定される水道の管理責任者のデー
タ受信装置6へネットワーク2を介して返信する(ステ
ップS3:水質報告データ返信手段)。管理責任者は、
データ受信装置6を操作して水質報告データをディスプ
レイに表示させ、水質内容を確認する。水質内容を確認
して、万が一水質に異常があると判断される場合には、
管理責任者は、水道の給水端末や受水槽に急行して異常
に対する措置を施すこととなる。
【0040】このような水道向け給水端末水質セキュリ
ティシステムとすることで、水道の給水端末3’の水質
のセキュリティサービスをネットワークを介して提供す
ることができる。この水道向け給水端末水質セキュリテ
ィシステムにより、水質管理に要していた時間・コスト
・マンパワーを低減することができる。
【0041】続いて、本発明の水道向け給水端末水質セ
キュリティシステムの第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、請求項2,請求項4,請求項5,請求
項7〜請求項10に記載された発明に係り、給水端末水
質の検査をサーバシステム自身が自動的に行って水質に
異常があるか否かについて判別し、異常がある場合には
検査結果を直ちに管理責任者に通知するようにすること
で、給水端末水質異常に迅速に対処できるようすること
を可能にしたセキュリティシステムである。この第2実
施形態の水道向け給水端末水質セキュリティシステム
は、図1〜図3を用いて説明した水道向け給水端末水質
セキュリティシステムと同じ構成となっており、これら
の説明は省略する。
【0042】続いて、本システムによるセキュリティサ
ービス提供についてデータの流れとともに説明する。図
3で示すように、A地区の給水端末3’の付近に設置さ
れる給水端末水質モニタ3は、水質の成分に関する各種
の計測データを取得する。そして、給水端末水質モニタ
3からは計測データ、および、この計測データがA地区
から送信されたことを特定するための水道特定データ
が、ネットワークを介してサーバーシステム1へ送信さ
れることとなる。なお、計測データおよび水道特定デー
タは、第1実施形態と同様であるとしてその説明を省略
する。
【0043】サーバシステム1は、計測データおよび水
道特定データを用いて処理を行う。図5はサーバシステ
ム1によるセキュリティサービスの提供手段を説明する
説明図である。サーバシステム1は、給水端末3の給水
水質に係る基準データ、および、どの水道であるかを特
定する水道特定データがデータベース1bに書き込み・
読み出しできるようになされている。このデータベース
1bにおけるデータベース構造は、詳しくは後述する
も、図6に示すようなデータベース構造となっている。
【0044】このようなサーバシステム1に対し、図
1,図3で示すA地区の水道の給水端末水質モニタ3か
ら、A地区の水道の給水端末水質に関する計測データ、
および、水道特定データがネットワーク2を介してサー
バシステム1へ送信される。サーバシステム1のメイン
サーバ1aは、ネットワーク2を介して送信されたこれ
らの計測データおよび水道特定データを受信ののち受け
付ける(ステップS11:受付手段)。
【0045】メインサーバ1aは、水道特定データによ
り特定されるA地区の水道の給水端末水質に関する基準
データをデータベース1bから読み出す(ステップS1
2:読出手段)。この基準データとは、受け付け手段に
より受け付けられた計測データと比較するためにデータ
ベース1bに予め登録されているデータである。
【0046】そして、メインサーバ1aは、受付手段に
より受け付けられた計測データおよび読出手段により読
み出された基準データを用いて、所定の監視項目につい
て予め定められた水質の基準を満たすか否かについての
監視処理を行う(ステップS13:水質監視手段)。
【0047】例えば、基準データは、図6(a)で示す
ような水道特定データに関連づけられて記憶されてお
り、基準データは、図6(b)で示したように過去に受
け付けられた計測データであって参照用に用いられるデ
ータなどである。あるいは、基準データは、図6(c)
で示すようにシステム運用開始時に一回登録しておき、
同一データを毎時参照することとなる。さらに基準デー
タは、図6(c)でも示すように水温、濁度、色度、p
H値、電気伝導率、残留塩素、水圧、毒物の上限値と下
限値とを設定して下限値<検出値<上限値となる場合に
は基準を満たすと判断し、それ以外の場合を基準を満た
さないと判断しても良く、また、基準値のみ予め登録し
ておき、基準値−検出値の差分値が所定値以下の場合は
基準を満たすと判断してもよい。これらは水道毎に適宜
選択される。
【0048】例えば、基準データとしてpH値について
下限pH値であるF1および上限pH値であるF2を定
めておき、下限pH値F1<検出pH値<上限pH値F
2ならば基準を満たすと判断し、検出pH値<下限pH
F1、もしくは上限pH値F2<検出pH値となるよう
な場合は基準を満たさないと判断する。
【0049】また、異物混入監視のため画像データに変
化がある場合(例えば、基準データとして異物がない場
合の画像データを定めておき、検出した画像データとの
差分を取って変化が検出されたような場合)に、基準を
満たさないと判断する。
【0050】サーバシステム1aは、水質監視手段で所
定の監視項目について水質が基準を満たさないと判断さ
れた場合には管理責任者のデータ受信装置へこの判断を
通知する通知データを作成する(ステップS14:通知
データ作成手段)。ここに通知データは、検出対象別に
予め登録されている通知データを読み出す。例えば、検
出pH値が上限pH値を超えたような場合には、予め登
録されている「給水が強酸性に変化しました。」という
データを読み出して通知データとする。また、異物混入
監視において画像データに変化がある場合、例えば、画
像データ間の差分を取って変化が検出されたような場合
には、予め登録されている「給水に異物が検出されまし
た。」という文字データを読み出して通知データとす
る。
【0051】さらに、管理責任者が水質管理専門家でな
い場合も考えられるため、対処方法を通知データに含め
ても良い。例えば、検出した計測データの検出pH値>
上限pH値となるような場合には、「給水が強酸性に変
化しました。給水口にあるバルブを閉じて下さい。」と
いう応急処置を説明するデータを含ませる。管理責任者
がこの通知内容に従って正しい応急処置を行うことがで
きるため、水質が劣化した水を地区内の各家の住人が飲
むという事態を回避できる。このようなデータは、水道
毎に異なるため、水道別にデータベースに登録しても良
い。
【0052】メインサーバ1aは、通知データを水道特
定データにより特定される水道の管理責任者のデータ受
信装置6へネットワーク2を介して返信する(ステップ
S15:通知データ返信手段)。管理責任者は、データ
受信装置6を操作して通知データをディスプレイに表示
させ、水質の劣化を直ちに確認することができる。さら
に、水道に管理責任者がいないような場合であっても、
出張所に管理責任者が常駐している場合には、A地区の
水道まで急行することができる。さらに、通知データに
応急措置方法を含ませることにより、管理責任者が水質
管理に詳しくなくとも、確実に応急措置を施すことがで
きる。
【0053】このような水道向け給水端末水質セキュリ
ティシステムとすることで、給水端末水質の監視処理を
ネットワークを介して行うことができ、また、給水端末
水質に異常があっても従来よりも迅速な対処が可能とな
る。この水道向け給水端末水質セキュリティシステムに
より、水質管理に要していた時間・コスト・マンパワー
を低減する。
【0054】続いて、本発明の水道向け給水端末水質セ
キュリティシステムの第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、請求項3〜請求項5,請求項7〜請求
項10に記載された発明に係り、給水端末水質の検査を
行い、水質に異常があるか否かについて判別し、異常が
ある場合には隣接する他の水道の給水端末水質を調べ、
同様に異常があると判断された場合には広域的に異常が
あると判断し、この判断を管理責任者に通知するように
するセキュリティシステムである。
【0055】なお、この第3実施形態の水道向け給水端
末水質セキュリティシステムは、図1〜図3を用いて説
明した水道向け給水端末水質セキュリティシステムと同
じ構成となっており、これらの説明は省略する。
【0056】続いて、本システムによるサービス提供に
ついてデータの流れとともに説明する。A地区の水道の
給水端末3’の付近に設置される給水端末水質モニタ3
は、水質の成分に関する各種の計測データを取得する。
そして、給水端末水質モニタ3からは計測データ、およ
び、この計測データがA地区の水道から送信されたこと
を特定するための水道特定データが、ネットワークを介
してサーバーシステム1へ送信されることとなる。な
お、計測データおよび水道特定データは、第1,第2実
施形態における説明と同様であるとしてその説明を省略
する。
【0057】サーバシステム1は、計測データおよび水
道特定データを用いて処理を行う。図7はサーバシステ
ム1によるセキュリティサービスの提供手段を説明する
説明図である。サーバシステム1は、給水端末3の水質
に係る基準データ、および、水道を特定する水道特定デ
ータがデータベース1bに書き込み・読み出しできるよ
うになされている。
【0058】このようなサーバシステム1に対し、図
1,図3で示すA地区の水道の給水端末水質モニタ3か
ら、給水端末水質に関する計測データ、および、水道特
定データがネットワーク2を介してサーバシステム1へ
送信される。サーバシステム1のメインサーバ1aは、
ネットワーク2を介して送信されたこれらの計測データ
および水道特定データを受信ののち受け付ける(ステッ
プS21:受付手段)。
【0059】メインサーバ1aは、水道特定データによ
り特定されるA地区の水道の給水端末水質に関する基準
データをデータベース1bから読み出す(ステップS2
2:読出手段)。この基準データは、図6を用いた第2
実施形態の説明と同様でありその説明を省略する。
【0060】そして、メインサーバ1aは、受付手段に
より受け付けられた計測データおよび読出手段により読
み出された基準データを用いて所定の監視項目について
予め定められた水質の基準を満たすか否かについての監
視処理を行う(ステップS23:水質監視手段)。
【0061】サーバシステム1aは、水質監視手段で所
定の監視項目について水質が基準を満たさないと判断し
た場合には、さらに、他の建物であるB地区,C地区の
水道の給水端末水質の計測データを取得し、同様に、所
定の監視項目について予め定められた水質の基準を満た
すか否かについての監視処理を行い、同じ検出対象につ
いて基準を満たさないと検出されたときには上水道・地
下水・湧き水という水源に係る広域的な異常であると判
断してこの判断を通知する通知データを作成する(ステ
ップS24:通知データ作成手段)。
【0062】ここに通知データは、例えば、検出pH値
が上限pH値を超えたような場合には、予め登録されて
いる「給水端末水質の水が酸性に変化しました。」とい
うデータを読み出すとともに、「広域的に異常が検出さ
れました、水道に異常発生したおそれがあります。」と
いうようなデータも読み出して通知データとする。管理
責任者は、このような情報を水道があるA地区内にいる
他の人々に通知する(例えばサイレン警報を発令するな
ど)ことで、A地区内にいる他の人々が水道の正確な状
況を理解することができる。
【0063】さらに、管理責任者が水質管理専門家でな
い場合も考えられるため、対処方法を通知データに含め
ても良い。例えば、検出した計測データの検出pH値>
上限pH値となるような場合には、「広域的に異常が検
出されました、水道に異常発生したおそれがあります。
給水口にあるバルブを閉じて下さい。」という応急処置
を説明するデータを含ませることで、管理責任者は正し
い応急処置を行うことができるため、水質が劣化した水
をA地区内の人が飲むという事態を回避できる。このよ
うなデータは、水道毎に事情が異なるため、水道別にデ
ータベースに登録しても良い。
【0064】メインサーバ1aは、通知データを水道特
定データにより特定される水道の管理責任者のデータ受
信装置6へネットワーク2を介して返信する(ステップ
S25:通知データ返信手段)。管理責任者は、データ
受信装置6を操作して通知データをディスプレイに表示
させ、水質の劣化を直ちに確認することができる。さら
に、水道に管理責任者がいないような場合であっても、
出張所に管理責任者が常駐している場合には、A地区の
水道まで急行することができる。さらに、通知データに
応急措置方法を含ませることにより水質管理に詳しくな
くとも、確実に応急措置を施すことができる。また、図
示しないものの赤色回転灯・警報サイレンなど視覚・聴
覚両方に基づいて、A地区内にいる全員に注意を喚起す
るようにしても良い。第3実施形態は以上のようにな
る。
【0065】なお、第2,第3実施形態において、水
温、濁度、色度、pH値、電気伝導率、残留塩素、水圧
の各値の何れか一つが予め定められた範囲から外れたよ
うな場合(例えば基準データとして下限pH値および上
限pH値を定めておき、検出した計測データの検出pH
値<下限pH値となるような場合)に基準を満たさない
と判断することとしていたが、範囲設定について工夫を
し、下下限pH値、下限pH値、上限pH値、上上限p
H値という4つの設定値を定めて以下のように判断して
もよい。
【0066】検出pH値<下下限pH値の危険領域の
場合は、給水端末からの即時給水停止 下下限値<検出pH値<下限pH値の警戒領域の場合
は、警戒警報発令 下限値<検出pH値<上限pH値の安全領域の場合
は、安全と判断 上限値<検出pH値<上上限pH値の警戒領域の場合
は、警戒警報発令 上上限pH値<検出pH値の危険領域の場合は、給水
端末からの即時給水停止 このようにして、警戒警報発令の場合に外部出張所から
管理責任者が急行して、危険領域に至る前に迅速な措置
を施すことができる。また、データの送受信が可能な携
帯電話を用いて状態をチェックし、危険領域に至った場
合には即時給水を停止するようにすれば、水道向け給水
端末水質セキュリティシステムの信頼を高めることがで
きる。
【0067】このような水道向け給水端末水質セキュリ
ティシステムとすることで、給水端末水質の監視処理を
ネットワークを介して行うことができ、また、水質に異
常があっても従来よりも著しく早い対処が可能となる。
この水道向け給水端末水質セキュリティシステムによ
り、水質管理に要していた時間・コスト・マンパワーを
低減する。
【0068】続いて、本発明の水道向け給水端末水質セ
キュリティシステムの第4実施形態について説明する。
第4実施形態は、請求項6〜請求項10に係るものであ
り、水道の水質管理を行う専門家に対し、ネットワーク
を介して水質管理を依頼し、給水端末水質の計測データ
を専門家に提供して解析してもらい、専門家による詳細
な解析結果を、ネットワークを介して水道の管理責任者
に提供するサービスである。
【0069】ここに専門家とは水質管理に関する複数の
分野のエキスパートである。この水質管理に関する分野
とは、例えば、原水毒物、原水病原菌、水処理場運用、
給水端末水質、水処理装置などの分野を指し、水処理装
置製造業者、水質分析環境計量士、水道技術士、官民学
の水質研究家、法令に基づいて取り扱いができる団体な
どが専門家となる。以下専門家とはこれら団体または個
人を指すものとして説明する。
【0070】まず、本実施形態の水道向け給水端末水質
セキュリティシステムを含む全体システムについて説明
する。図8は本実施形態の水道向け給水端末水質セキュ
リティシステムを説明する説明図である。図8で示すよ
うに水道向け給水端末水質セキュリティシステムはネッ
トワーク2を含むシステムである。この水道向け給水端
末水質セキュリティシステムは、サーバシステム1、ネ
ットワーク2、A地区の水道の給水端末水質モニタ3、
B地区の水道の給水端末水質モニタ4、C地区の水道の
給水端末水質モニタ5、A地区の水道のデータ受信装置
6、B地区の水道のデータ受信装置7、C地区の水道の
データ受信装置8、各専門家の専門家用端末9,10,
11により全体システムが構成されている。
【0071】なお、本実施形態では説明の簡略化のため
A地区、B地区、C地区の3個所の水道を想定している
が、水道の数は3に限るものではなく任意の数とするこ
とが可能であり、水道向け給水端末水質セキュリティシ
ステムの処理能力に応じて適数の建物にサービスを提供
できる。また、同様に専門家についても3に限ることな
く任意の数とすることが可能である。なお、専門家は1
の専門分野につき1の専門家が登録する以外にも、同一
の専門分野について複数の専門家を登録しても良い。
【0072】水道向け給水端末水質セキュリティシステ
ムは、サーバシステム1がネットワーク2を介してA,
B,Cの各地区の水道へセキュリティサービスを提供す
る。A,B,Cの各地区の水道では、第1実施形態で図
3を用いて説明したような給水端末水質モニタおよびデ
ータ受信装置で構成されているものとして、その説明を
省略する。
【0073】また、水道向け給水端末水質セキュリティ
システムでは、サーバシステム1はネットワーク2を介
して専門家用端末9,10,11とアクセス可能になさ
れている。これら専門家用端末とは、図示しないパーソ
ナルコンピュータなどの端末が、伝送装置を介してネッ
トワーク2に接続されているものとする。
【0074】本実施形態においてサーバシステム1と
は、具体的には処理能力が高い1台の大容量サーバであ
るとして説明する。なお、先に説明したようにLANの
ような複数のサーバを有するサーバシステム1としても
良い。これらサーバシステム1の構成は、適宜設計・選
択される。また、ネットワーク2の詳細については、先
の第1実施形態の説明と同様であり、説明を省略する。
【0075】続いて、セキュリティサービスを行う処理
について説明する。A地区水道の給水端末水質モニタ3
から、給水端末3’の給水端末水質に関する計測デー
タ、および、依頼元であるA地区の水道を特定する水道
特定データをネットワーク2を介してサーバシステム1
へ送信する。
【0076】サーバシステム1のメインサーバ1aは、
ネットワーク2を介して送信されたこれらの計測データ
および水道特定データを受信ののち受け付ける(図9の
ステップS31:受付手段)。メインサーバ1aは、受
付手段で受け付けられた計測データとこの計測データを
用いる水質の解析を依頼する依頼データとを専門家の端
末にともに送信する(ステップS32:解析依頼手
段)。この場合、オペレータが適宜専門家を指定するよ
うにしてもよく、また、水道別に予め割り振っておき、
自動的に送信するようにしてもよい。
【0077】例えば依頼が専門家用端末9を有する専門
家になされたとすると、専門家は計測データを読み出し
て解析を行い、解析結果(例えば、さらなる水質改善の
提案・注意事項の喚起など)に関するテキストデータ・
図面データ・帳票データである水質報告データを作成
し、この水質報告データを専門家用端末9を介してネッ
トワーク2を介してサーバシステムに1へ送信する。
【0078】メインサーバ1aは、専門家用端末9から
送信される水質報告データを受信ののち受け付ける(ス
テップS33:受付手段)。そしてメインサーバ1a
は、この水質報告データを水道特定データにより特定さ
れるA地区の水道の管理責任者のデータ受信装置6へネ
ットワーク2を介して返信する(ステップS34:水質
報告データ返信手段)。この水質報告データは、A地区
水道の管理責任者のデータ受信装置6に取り込まれ、管
理責任者により確認される。この水道向け給水端末水質
セキュリティシステムにより、水道における専門知識を
有さない管理責任者であっても高品質な水質管理を実現
し、水道運営の改善に寄与することができる。特に水道
システム全体で考えれば、水道の入口となる給水端末か
ら供給される給水の水質の安全保障が図れるため、水道
の安全性を高めることができる。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、水質監視に要する時間
・コスト・マンパワーを低減するような水道向け給水端
末水質セキュリティシステムを提供できる。また、水質
管理に不慣れな水道の管理責任者の負担を軽減し、水道
の衛生管理の改善に寄与するような水道向け給水端末水
質セキュリティシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の水道向け給水端末水質
セキュリティシステムを説明する説明図である。
【図2】本発明の第1実施形態のサーバシステム1の構
成図である。
【図3】本発明の第1実施形態のサーバシステム1とネ
ットワーク2を介して接続する給水端末水質モニタ3お
よびデータ受信装置6の接続例を説明する図である。
【図4】本発明の第1実施形態のサーバシステムによる
セキュリティサービスの提供手段を説明するフローチャ
ートである。
【図5】本発明の第2実施形態のサーバシステムによる
セキュリティサービスの提供手段を説明するフローチャ
ートである。
【図6】データベース構造を説明する説明図である。
【図7】本発明の第3実施形態のサーバシステムによる
セキュリティサービスの提供手段を説明するフローチャ
ートである。
【図8】本発明の第4実施形態の水道向け給水端末水質
セキュリティシステムを説明する説明図である。
【図9】本発明の第4実施形態のサーバシステムによる
セキュリティサービスの提供手段を説明するフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 サーバシステム 1a メインサーバ 1b データベース 2 ネットワーク 3 給水端末水質モニタ 3’ 給水端末 4 給水端末水質モニタ 5 給水端末水質モニタ 6 データ受信装置 6a クライアントシステム 6b 携帯電話 6c パーソナルコンピュータ 6d クライアントシステム 7 データ受信装置 8 データ受信装置 9 専門家用端末 10 専門家用端末 11 専門家用端末
フロントページの続き (72)発明者 山根 浩靖 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA12 AA23 AA32 AA46 BB12 BB13 BB14 BB20 BB74 BB76 DD03 DD49 EE14 FF17 FF19 FF20 FF23 GG08 GG12 GG23 GG70 5K048 BA21 BA34 CA08 DA02 DC07 EA11 EB10 FB08 FB09 FC01 HA01 HA02 HA05 HA07 HA13 HA21 5K101 KK12 LL01 LL03 MM07 NN03 NN18 NN21 NN34 RR11 SS07 TT06 UU16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水道の給水端末水質に係る評価項目を検出
    する給水端末水質モニタと、 サービス提供者が有するサーバシステムと、 水道の管理責任者が有するデータ受信装置と、 前記給水端末水質モニタ、前記サーバシステム、およ
    び、前記データ受信装置が接続されるネットワークと、 を備える水道向け給水端末水質セキュリティシステムで
    あって、 前記サーバシステムは、 前記給水端末水質モニタが出力する計測データおよび水
    道特定データがネットワークを介して送信された場合に
    これらデータを受信ののち受け付ける受付手段と、 前記受付手段で受け付けられた前記計測データを用いて
    水質報告データを作成する水質報告データ作成手段と、 水道特定データにより特定される水道の管理責任者のデ
    ータ受信装置へ前記水質報告データをネットワークを介
    して返信する水質報告データ返信手段と、 を備えることを特徴とする水道向け給水端末水質セキュ
    リティシステム。
  2. 【請求項2】水道の給水端末水質に係る評価項目を検出
    する給水端末水質モニタと、 サービス提供者が有するサーバシステムと、 水道の管理責任者が有するデータ受信装置と、 前記給水端末水質モニタ、前記サーバシステム、およ
    び、前記データ受信装置が接続されるネットワークと、 を備える水道向け給水端末水質セキュリティシステムで
    あって、 前記サーバシステムは、 給水端末水質に関する基準データが、水道を特定する水
    道特定データに関連づけられてデータベースに書き込み
    ・読み出しされるようになされており、 前記給水端末水質モニタが出力する計測データおよび水
    道特定データがネットワークを介して送信された場合に
    これらデータを受信ののち受け付ける受付手段と、 前記受付手段で受け付けられた前記水道特定データによ
    り特定される給水端末水質に関する基準データをデータ
    ベースから読み出す読出手段と、 前記受付手段で受け付けられた前記計測データおよび前
    記読出手段で読み出された前記基準データを用いて、所
    定の監視項目について予め定められた水質の基準を満た
    すか否かについての監視処理を行う水質監視手段と、 前記水質監視手段で所定の監視項目について水質が基準
    を満たさないと判断された場合には管理責任者の前記デ
    ータ受信装置へこの判断を通知するための通知データを
    作成する通知データ作成手段と、 水道特定データにより特定される水道の管理責任者の前
    記データ受信装置へ前記通知データをネットワークを介
    して返信する通知データ返信手段と、 を備えることを特徴とする水道向け給水端末水質セキュ
    リティシステム。
  3. 【請求項3】請求項2に記載された水道向け給水端末水
    質セキュリティシステムにおいて、 前記水質監視手段で所定の監視項目について水質が基準
    を満たさないと判断された場合にはさらに隣接する地区
    の水道について水質監視を行い、これらも基準を満たさ
    ないと判断されたときには広域的な異常であると判断し
    て管理責任者の前記データ受信装置へこの判断を通知す
    るための通知データを作成する通知データ作成手段を有
    することを特徴とする水道向け給水端末水質セキュリテ
    ィシステム。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3に記載された水道
    向け給水端末水質セキュリティシステムにおいて、 前記基準データは、運用開始時にデータベースに予め登
    録されたデータとすることを特徴とする水道向け給水端
    末水質セキュリティシステム。
  5. 【請求項5】請求項2または請求項3に記載された水道
    向け給水端末水質セキュリティシステムにおいて、 前記基準データは、過去に検出されてデータベースに蓄
    積された計測データとすることを特徴とする水道向け給
    水端末水質セキュリティシステム。
  6. 【請求項6】水道の給水端末水質に係る評価項目を検出
    する給水端末水質モニタと、 サービス提供者が有するサーバシステムと、 水道の管理責任者が有するデータ受信装置と、 計測データを用いて水質の解析を行う専門家の専門家用
    端末と、 前記給水端末水質モニタ、前記サーバシステム、前記デ
    ータ受信装置、および、専門家用端末が接続されるネッ
    トワークと、 を備える水道向け給水端末水質セキュリティシステムで
    あって、 前記サーバシステムは、 前記給水端末水質モニタが出力する計測データおよび水
    道特定データがネットワークを介して送信された場合に
    これらデータを受信ののち受け付ける受付手段と、 前記受付手段により受け付けられた前記計測データとこ
    の計測データを用いて水質の解析を専門家に依頼する依
    頼データとをともに送信する解析依頼手段と、 解析がなされた後に前記専門家用端末から送信される水
    質報告データを受信ののち受け付ける受付手段と、 水道特定データにより特定される水道の管理責任者のデ
    ータ受信装置へ前記水質報告データをネットワークを介
    して返信する水質報告データ返信手段と、 を備えることを特徴とする水道向け給水端末水質セキュ
    リティシステム。
  7. 【請求項7】請求項1〜請求項6の何れか1項に記載さ
    れた水道向け給水端末水質セキュリティシステムにおい
    て、 前記給水端末水質モニタは、無線通信を介してネットワ
    ークに接続されることを特徴とする水道向け給水端末水
    質セキュリティシステム。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項7の何れか1項に記載さ
    れた水道向け給水端末水質セキュリティシステムにおい
    て、 前記データ受信装置は、管理責任者が居る箇所に設置さ
    れたクライアントシステムであることを特徴とする水道
    向け給水端末水質セキュリティシステム。
  9. 【請求項9】請求項1〜請求項7の何れか1項に記載さ
    れた水道向け給水端末水質セキュリティシステムにおい
    て、 前記データ受信装置は、管理責任者が有するデータ通信
    機能を有する携帯型情報端末であることを特徴とする水
    道向け給水端末水質セキュリティシステム。
  10. 【請求項10】請求項1〜請求項7の何れか1項に記載
    された水道向け給水端末水質セキュリティシステムにお
    いて、 前記データ受信装置は、管理責任者が有するデータ通信
    機能を備えたコンピュータ端末であることを特徴とする
    水道向け給水端末水質セキュリティシステム。
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